JP2004203156A - 燃料残量表示装置 - Google Patents

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JP2004203156A JP2002373378A JP2002373378A JP2004203156A JP 2004203156 A JP2004203156 A JP 2004203156A JP 2002373378 A JP2002373378 A JP 2002373378A JP 2002373378 A JP2002373378 A JP 2002373378A JP 2004203156 A JP2004203156 A JP 2004203156A
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    • G01F23/804Particular electronic circuits for digital processing equipment containing circuits handling parameters other than liquid level

Abstract

【課題】燃料残量を正確に表示することができる燃料残量表示装置を提供することである。
【解決手段】燃料残量表示装置2に備えられているメータマイコン10は、イグニッションスイッチ12を介してバッテリ14に接続されており、アクセサリ電源及びイグニッション電源のオンオフ信号を取得し、その結果に基づいてエンジンの始動を検出する。その後、メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量とイグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶した燃料残量を比較して、その比較結果に基づいて給油判定を行なう。また、メータマイコン10は、AT制御マイコン20により検出された推定勾配値に基づいて勾配判定を行なう。その給油判定結果及び勾配判定結果に基づいて、燃料残量値を算出し、その値を燃料残量表示メータ24に燃料残量を表示する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の燃料タンク内の燃料残量を表示するための燃料残量表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料残量表示装置は、燃料タンク内に設けられている燃料残量検出装置により燃料残量を検出し、燃料残量表示メータにおいて燃料残量を表示している。また、燃料残量検出装置により検出された燃料残量とエンジンが前回停止する直前に記憶された燃料残量とを比較し、この比較結果に基づいて、エンジンが前回停止してから今回始動するまでの間に給油があったか否かの判定を行ない、給油が行なわれた場合においても正確な燃料残量の表示を行なう燃料残量表示装置も存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、車両が勾配に位置する時には、燃料タンク内に設けられている燃料残量検出装置による液面位置測定では正確な燃料残量を検出できないことから、専用の勾配測定用センサ等を用いて勾配値を取得し、その値が所定値を超えた場合は、燃料消費量を平坦時の燃料残量から減算することにより燃料残量を算出し、燃料残量の表示を行なう燃料残量表示装置が存在する(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−239132号公報
【特許文献2】
特開平11−190655号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載されている燃料残量表示装置においては、スタータ作動時に燃料残量検出を行なうため、急激な電圧降下により検出された燃料残量の値に誤差が生じ、正確な燃料残量を表示することができない。更に、検出された燃料残量の値に誤差が生じることから正確な給油判定を行なうこともできない。
【0006】
また、特許文献2に記載されている燃料残量表示装置においては、専用の勾配測定用センサ等を必要とし、センサ異常時には、勾配の測定を行なうことができないという問題がある。更に、長時間にわたり勾配地を走行する場合には、エンジンの燃料消費量を平坦時の燃料残量から減算して燃料残量を算出すると、エンジンの燃料消費量と実際の燃料消費量との間に蒸発ガス等による誤差が生じるため、誤差の積算により正確な燃料残量を表示することができない。
【0007】
この発明の目的は、燃料残量を正確に表示することができる燃料残量表示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の燃料残量表示装置は、エンジンの始動を検出するエンジン始動検出手段と、燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、燃料残量検出手段により検出された燃料残量に基づいて、燃料残量を表示する燃料残量表示手段とを備え、エンジン始動検出手段によりエンジンの始動が検出された後に燃料残量検出手段により燃料残量を検出することを特徴とする。
【0009】
この請求項1記載の燃料残量表示装置によれば、スタータ作動時の急激な電圧変化による燃料残量計測の誤差を防ぐことができるため、正確な燃料残量を検出し、表示することができる。
【0010】
請求項2記載の燃料残量表示装置は、給油の有無を判定する給油判定手段と、車両が位置する路面の勾配値を判定する勾配値判定手段と、給油判定手段による判定結果に基づいて表示される燃料残量を、勾配値判定手段により判定された判定結果に基づいて補正する燃料残量補正手段を更に備え、燃料残量表示手段において、燃料残量補正手段により補正された燃料残量を表示することを特徴とする。
【0011】
この請求項2記載の燃料残量表示装置によれば、正確な燃料残量を検出することができるため、正確な給油判定を行なうことができる。更に、勾配地において、燃料残量の補正を行なうことができるため、正確な燃料残量を表示することができる。
【0012】
請求項3記載の燃料残量表示装置は、エンジン始動検出手段が、イグニッションスイッチがオンされた後のアクセサリ電源のオン、オフに基づいて、エンジンの始動を検出することを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の燃料残量表示装置は、エンジン始動検出手段が、イグニッションスイッチがオンされた後のスタータ電源のオン、オフに基づいて、エンジンの始動を検出することを特徴とする。
【0014】
この請求項3及び請求項4記載の燃料残量表示装置によれば、エンジンの始動の検出を行なうことができる。従って、エンジンの始動前に低下した電圧が回復した時点で、燃料残量の検出を行なうことができる。更に、エンジンが始動しなかった場合においても、アクセサリ電源及びスタータ電源のオン、オフに基づいて給油判定及び勾配判定を行なうため、正確な燃料残量を検出し、表示することができる。
【0015】
請求項5記載の燃料残量表示装置は、勾配値判定手段がアンチロックブレーキシステム用の加速度センサの検出値から推定された推定勾配値又は、オートマチックトランスミッション制御用のマイコンから取得した推定勾配値に基づいて路面の勾配値を判定することを特徴とする。
【0016】
この請求項5記載の燃料残量表示装置によれば、勾配判定手段において、専用の勾配測定用センサを必要としない。
【0017】
請求項6記載の燃料残量表示装置は、燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、燃料残量を表示する燃料残量表示手段と、車両が位置する路面の平均勾配値を算出する平均勾配値算出手段と、平均勾配値算出手段により算出された平均勾配値に基づいて、車両が位置する路面が平坦地か否かの判定を行なう平坦地判定手段と、平坦地判定手段による判定結果に基づいて、燃料残量検出手段により検出された燃料残量に基づいて燃料残量表示手段に表示される燃料残量を補正する燃料残量補正手段とを備え、燃料残量表示手段において、燃料残量補正手段により補正された燃料残量を表示することを特徴とする。
【0018】
この請求項6記載の燃料残量表示装置によれば、平均勾配値を算出し、その平均勾配値に基づいて平坦地判定を行なうため、正確な勾配判定を行なうことができ、正確な燃料残量を表示することができる。
【0019】
請求項7記載の燃料残量表示装置は、車両が停止したことを検出する車両停止検出手段と、車両停止検出手段により車両が停止したことが検出された場合に、平均勾配値を初期化する平均勾配値初期化手段とを更に備えることを特徴とする。
【0020】
請求項8記載の燃料残量表示装置は、平均勾配値初期化手段が車両停止後一定時間経過した後に平均勾配値を初期化することを特徴とする。
【0021】
この請求項7及び請求項8記載の燃料残量表示装置によれば、車両の停止時に平均勾配値を初期化するため、前後の加速度変化を取り除くために行なう平均勾配値算出に使用する時定数を大きい値にすることができる。従って、前後加速度の影響を軽減することができ、正確な燃料残量を検出することができる。
【0022】
請求項9記載の燃料残量表示装置は、平均勾配値初期化手段が初期化時点から一定時間遡った時間内に算出された平均勾配値にて平均勾配値を初期化することを特徴とする。
【0023】
この請求項9記載の燃料残量表示装置によれば、車両停止直前及び車両発進直後の加速度の影響や発進の検出遅れによる加速の影響を除去することができる。従って、正確な平均勾配値を算出することができ、正確な燃料残量を表示することができる。
【0024】
請求項10記載の燃料残量表示装置は、平均勾配値初期化手段が平均勾配値の初期化を車両停止中1回のみ行なうことを特徴とする。
【0025】
この請求項10記載の燃料残量表示装置によれば、車両が停止し安定した場合には、推定勾配値が変わることはないため、平均勾配値初期化を何度も行なう必要がなく、車両発進時の加速度変化の影響を防ぐことができる。
【0026】
請求項11記載の燃料残量表示装置は、平均勾配値算出手段がアンチロックブレーキシステム用の加速度センサの検出値から推定された推定勾配値に基づいて路面の平均勾配値を算出することを特徴とする。
【0027】
この請求項11記載の燃料残量表示装置によれば、勾配判定手段において、専用の勾配測定用センサを必要としない。
【0028】
請求項12記載の燃料残量表示装置は、燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、燃料残量を表示する燃料残量表示手段と、車両が位置する路面の平均勾配値を算出する平均勾配値算出手段と、平均勾配値算出手段により算出された平均勾配値に基づいて、車両が一定時間以上勾配地に位置していたか否かを判定する勾配地判定手段と、勾配地判定手段により車両が長時間勾配地に位置していたと判定された場合に、燃料残量検出手段により検出された燃料残量に基づいて燃料残量表示手段に表示される燃料残量を補正する燃料残量補正手段とを備え、燃料残量表示手段において、燃料残量補正手段により補正された燃料残量を表示することを特徴とする。
【0029】
請求項13記載の燃料残量表示装置は、燃料残量補正手段が、燃料噴射量に基づく燃料残量算出から燃料タンク内の燃料残量の検出に基づく燃料残量算出に切り替えることにより、燃料残量表示手段において表示される燃料残量の補正を行なうことを特徴とする。
【0030】
請求項14記載の燃料残量表示装置は、勾配地判定手段が、時定数の異なる2つの平均勾配値に基づいて勾配地の判定を行なうことを特徴とする。
【0031】
この請求項12〜請求項14記載の燃料残量表示装置によれば、車両が長時間勾配地に位置している場合、若しくは、推定勾配値取得に異常が生じた場合においても誤差の少ない正確な燃料残量を表示することができる。
【0032】
請求項15記載の燃料残量表示装置は、平均勾配値算出手段が、アンチロックブレーキシステム用の加速度センサの検出値から推定された推定勾配値又は、オートマチックトランスミッション制御用のマイコンから取得した推定勾配値に基づいて路面の平均勾配値を算出することを特徴とする。
【0033】
この請求項15記載の燃料残量表示装置によれば、勾配判定手段において、専用の勾配測定用センサを必要としない。
【0034】
請求項16記載の燃料残量表示装置は、車両が位置する路面の勾配判定を行なう勾配判定手段と、勾配判定手段による判定結果に基づき、勾配地と判定された場合と、平坦地と判定された場合で、異なる基準を用いて給油の有無を判定する給油判定手段と、給油判定手段による判定結果に基づいて、燃料残量を求める燃料残量演算手段と、燃料残量演算手段により求められた燃料残量を表示する燃料残量表示手段とを備えることを特徴とする。
【0035】
この請求項16記載の燃料残量表示装置によれば、勾配地であるか平坦地であるかの判定結果に基づいて、正確な給油判定を行なうことができる。また、正確な給油判定の結果に基づいて燃料残量を検出するため、正確な燃料残量を表示することができる。
【0036】
請求項17記載の燃料残量表示装置は、勾配判定手段が、アンチロックブレーキシステム用の加速度センサの検出値から推定された推定勾配値又は、オートマチックトランスミッション制御用のマイコンから取得した推定勾配値に基づいて路面の勾配を判定することを特徴とする。
【0037】
この請求項17記載の燃料残量表示装置によれば、勾配判定手段において、専用の勾配測定用センサを必要としない。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置2を示すブロック構成図である。
【0039】
この燃料残量表示装置2は、装置全体の制御を行なうと共に表示される燃料残量の記憶を行なうメータマイコン10を備えている。メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12を介してバッテリ14に接続されている。ここでイグニッションスイッチ12は、エンジンを始動するためのスイッチで、ロック、アクセサリ電源、及びスタータ電源のオン、オフを行なう。
【0040】
メータマイコン10には、アクセサリ電源及びイグニッション電源のオンオフ信号が入力される。また、メータマイコン10は、燃料タンク16内に設けられている燃料残量検出装置18a及び18bに接続されている。ここで燃料残量検出装置18a及び18bは、燃料液面に浮遊するフロート及びアーム軸を支点として回動自在に支持するフロートアームを備えて構成されている。また、メータマイコン10は、オートマチックトランスミッション(AT)制御マイコン20に接続されており、推定勾配値が入力される。また、メータマイコン10は、エンジン制御マイコン22に接続されており、燃料消費量が入力される。更にメータマイコン10は、燃料残量表示メータ24に接続されており、燃料残量値を出力することにより、燃料残量表示メータ24のメータ表示を行なう。
【0041】
次に、図2に示すフローチャートを参照して、第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置2の動作について説明する。
【0042】
まず、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12がオンとなったか否かの判定を行なう(ステップS10)。ステップS10においてイグニッションスイッチ12がオンであると判定された場合には、メータマイコン10は、アクセサリ電源がオフとなったか否かの判定を行なう(ステップS11)。一方、ステップS10においてイグニッションスイッチ12がオンでないと判定された場合には、イグニッションスイッチ12がオンであると判定されるまで、ステップS10における判定を繰り返す。
【0043】
イグニッションスイッチ12は、スタータ作動時にアクセサリ電源を遮断する機能を有している。従って、ステップS11においてアクセサリ電源がオフであると判定された場合には、スタータが作動したと判定される。一方、ステップS11においてアクセサリ電源がオフでないと判定された場合は、スタータが作動していないと判定され、アクセサリ電源がオフであると判定されるまで、ステップS11における判定を繰り返す。
【0044】
次に、メータマイコン10は、アクセサリ電源がオンとなったか否かの判定を行なう(ステップS12)。ステップS12においてアクセサリ電源がオンであると判定された場合は、スタータが作動後停止したと判定される。一方、ステップS12においてアクセサリ電源がオンでないと判定された場合は、スタータが作動後停止していないと判定され、アクセサリ電源がオンであると判定されるまでステップS12における判定を繰り返す。即ち、メータマイコン10は、ステップS11及びステップS12における判定結果に基づいて、エンジンの始動を検出する。
【0045】
次に、メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量を示す抵抗値等の電気信号を取得する(ステップS13)。メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量と、イグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量とを比較する。この比較結果に基づいて、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフしてから今回エンジンが始動するまでの間に給油があったか否かの判定を行なう(ステップS14)。
【0046】
即ち、ステップS14において、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量からイグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量を減算した値が所定値を超えていた場合には、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフしてから今回エンジンを始動するまでの間に給油があったと判定する。一方、ステップS14において、燃料残量装置18a及び18bにより検出された燃料残量からイグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量を減算した値が所定値を超えていない場合には、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフしてから今回エンジンが始動するまでの間に給油がなかったと判定する。
【0047】
次に、ステップS14において給油があったと判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量の値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS15)。一方、ステップS14において給油がなかったと判定された場合には、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量の値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS16)。
【0048】
次に、道路勾配を推定する演算回路をもつAT制御マイコン20から推定勾配値を取得する。メータマイコン10は、AT制御マイコン20より取得した推定勾配値が所定値を超えているか否かの判定を行なう(ステップS17)。
【0049】
ステップS17において取得した推定勾配値が所定値を超えている場合は、エンジン制御マイコン22から燃料消費量を取得する。次に、メータマイコン10は、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量からエンジン制御マイコンより取得された燃料消費量を減算した値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS18)。そして、メータマイコン10は、その値を記憶する(ステップS19)。
【0050】
一方、ステップS17においてAT制御マイコン20より取得された推定勾配値が所定値を超えていない場合は、メータマイコン10は、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量に、新たに燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量を加算して平均化の処理を行ない、その値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS20)。そして、メータマイコン10は、その値を記憶する(ステップS19)。
【0051】
次に、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12がオフとなったか否かの判定を行なう(ステップS21)。ステップS21においてイグニッションスイッチ12がオフであると判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量表示装置2の動作を終了する。一方、ステップS21においてイグニッションスイッチ12がオフでないと判定された場合には、ステップS17に戻り、ステップS21においてイグニッションスイッチ12がオフであると判定されるまで、ステップS17〜ステップS21における動作を繰り返す。
【0052】
この第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、スタータが作動後停止した後に、燃料残量検出装置より燃料残量を検出する。従って、スタータ作動時の急激な電圧変化による燃料残量計測の誤差を防ぐことができるため、正確な燃料残量を検出することができる。また、正確な燃料残量を検出することができるため、正確な給油判定を行なうことができる。
【0053】
更に、この第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、勾配地において、燃料残量検出装置より検出される燃料残量を燃料残量表示メータに表示せず、燃料残量表示メータに表示されている燃料残量から、エンジン制御マイコンより取得される燃料消費量を減算した値を燃料残量表示メータに表示する。即ち、勾配地においては、燃料残量検出装置による燃料残量計測に誤差を生じるが、この誤差を含まない正確な燃料残量を検出することができる。
【0054】
次に、図3及び図4を参照して、この発明の第2の実施の形態にかかる燃料残量表示装置について説明する。
【0055】
図3は、第2の実施の形態にかかる燃料残量表示装置4を示すブロック構成図である。なお、この第2の実施の形態にかかる燃料残量表示装置4の説明において、第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置2と同一の構成には、第1の実施の形態の説明で用いたのと同一の符号を付して説明を行なう。
【0056】
この第2の実施の形態にかかる燃料残量表示装置4は、第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置2においてアクセサリ電源及びイグニッション電源のオンオフ信号がメータマイコン10に入力されているのに代えて、スタータ電源及びイグニッション電源のオンオフ信号がメータマイコン10に入力される。その他の点においては、第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置2と同一の構成である。
【0057】
次に、図4に示すフローチャートを参照して、第2の実施の形態にかかる燃料残量表示装置4の動作について説明する。
【0058】
まず、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12がオンとなったか否かの判定を行なう(ステップS30)。ステップS30においてイグニッションスイッチ12がオンであると判定された場合には、メータマイコン10は、スタータ電源がオンとなったか否かの判定を行なう(ステップS31)。一方、ステップS30においてイグニッションスイッチ12がオンでないと判定された場合には、イグニッションスイッチ12がオンであると判定されるまで、ステップS30における判定を繰り返す。
【0059】
次に、ステップS31においてスタータ電源がオンであると判定された場合には、メータマイコン10は、スタータ電源がオフとなったか否かの判定を行なう(ステップS32)。一方、ステップS31においてスタータ電源がオンでないと判定された場合には、スタータ電源がオンであると判定されるまで、ステップS31における判定を繰り返す。
【0060】
次に、ステップS32においてスタータ電源がオフであると判定された場合には、メータマイコン10は、スタータが作動後停止したと判定する。一方、ステップS32においてスタータ電源がオフでないと判定された場合には、スタータが作動後停止していないと判定し、スタータ電源がオフであると判定されるまで、ステップS32における判定を繰り返す。即ち、メータマイコン10は、ステップS31及びステップS32における判定結果に基づいて、エンジンの始動を検出する。
【0061】
次に、メータマイコン10は、燃料残量表示装置18a及び18bにより検出された燃料残量を取得し(ステップS33)、給油があったか否かの判定を行なう(ステップS34)。ステップS34において給油があったと判定された場合には、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量の値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS35)。
【0062】
一方、ステップS34において給油がなかったと判定された場合には、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量の値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS36)。
【0063】
次に、メータマイコン10は、AT制御マイコン20より推定勾配値を取得する。メータマイコン10は、今回取得した推定勾配値に、前回取得した平均勾配値を加算して平均化の処理を行ない、その値を新たな平均勾配値とする(ステップS37)。
【0064】
次に、メータマイコン10は、平均勾配値が所定値を超えているか否かの判定を行なう(ステップS38)。ステップS38において平均勾配値が所定値を超えている場合には、エンジン制御マイコン22より燃料消費量を取得する。次に、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量より取得された燃料消費量を減算した値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS39)。そして、メータマイコン10は、その値を記憶する(ステップS40)。
【0065】
一方、ステップS38において算出した平均勾配値が所定値を超えていない場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量に、新たに燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量を加算して平均化した値を、燃料表示メータ24に表示する(ステップS41)。そして、メータマイコン10は、その値を記憶する(ステップS40)。
【0066】
次に、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12がオフとなったか否かの判定を行なう(ステップS42)。ステップS42においてイグニッションスイッチ12がオフであると判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量表示装置4の動作を終了する。一方、ステップS42においてイグニッションスイッチ12がオフでないと判定された場合には、ステップS37に戻り、ステップS42においてイグニッションスイッチ12がオフであると判定されるまで、ステップS37〜ステップS42における動作を繰り返す。
【0067】
この第2の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、エンジンの始動を検出した後に、燃料残量の検出を行なう。従って、スタータ作動時の急激な電圧変化による燃料残量計測の誤差を防ぐことができるため、正確な燃料残量を検出することができ、正確な給油判定を行なうことができる。また、勾配地において、表示されている燃料残量から燃料消費量を減算した値を燃料残量値とする。従って、勾配地においても、正確な燃料残量を表示することができる。
【0068】
また、この第2の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、AT制御マイコンより取得される推定勾配値の平均化の処理を行なった値を、平均勾配値とし、その平均勾配値より勾配地であるか否かの判定を行なう。従って、勾配地で停止した場合に、AT制御マイコンより取得される推定勾配値が0となっても算出される平均勾配値が0とならないため、正確な勾配判定を行なうことができ、その結果、正確な燃料残量を検出することができる。
【0069】
次に、図5を参照して、この発明の第3の実施の形態にかかる燃料残量表示装置について説明する。なお、この第3の実施の形態にかかる燃料残量表示装置は、図3に示す第2の実施の形態にかかる燃料残量表示装置4と同一の構成である。
【0070】
次に、図5に示すフローチャートを参照して、第3の実施の形態にかかる燃料残量表示装置の動作について説明する。
【0071】
まず、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12がオンとなったか否かの判定を行なう(ステップS50)。ステップS50においてイグニッションスイッチ12がオンであると判定された場合には、スタータ電源がオンとなったか否かの判定を行なう(ステップS51)。ステップS51においてスタータ電源がオンであると判定された場合には、スタータ電源がオフとなったか否かの判定を行なう(ステップS52)。ステップS52においてスタータ電源がオフであると判定された場合には、メータマイコン10は、スタータが作動後停止したと判定し、エンジンの始動を検出する。
【0072】
次に、燃料残量を取得し(ステップS53)、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出されたこの燃料残量から、イグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量を減算した値が、所定値を超えているか否かの判定を行ない、その判定結果に基づいて給油があったか否かの判定を行なう(ステップS54)。
【0073】
ステップS54において給油があったと判定された場合には、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された値を燃料表示メータ24に表示する(ステップS55)。一方、ステップS54において給油がなかったと判定された場合には、イグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS56)。次に、AT制御マイコン20より取得される推定勾配値に前回記憶された平均勾配値を加算して平均化した値を、新たな平均勾配値とする(ステップS57)。
【0074】
次に、メータマイコン10は、AT制御マイコン20より取得される推定勾配値に前回取得された勾配イニシャライズ値を加算して平均化の処理を行ない算出した値を、新たな勾配イニシャライズ値とする(ステップS58)。なお、平均化の処理を行なう際に使用する時定数を、ステップS57において取得される平均勾配値を算出する時定数よりはるかに大きい値(例えば、1時間以上)に設定する。
【0075】
次に、メータマイコン10は、ステップS57において算出された平均勾配値から、ステップS58において算出された新たな勾配イニシャライズ値を減算した値が、所定値を超えているか否かの判定を行なう(ステップS59)。ステップS59において算出された値が所定値を超えている場合には、メータマイコン10は、エンジン制御マイコン22より燃料消費量を取得する。次に、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量から取得された燃料消費量を減算した値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS60)。そして、メータマイコン10は、その値を記憶する(ステップS61)。
【0076】
一方、ステップS59において算出した値が所定値を超えていない場合には、メータマイコン10は、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量に、燃料残量検出装置18a及び18bにより新たに検出された燃料残量を加算して平均化した値を、燃料表示メータ24に表示する(ステップS62)。そして、メータマイコン10は、その値を記憶する(ステップS61)。
【0077】
次に、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12がオフとなったか否かの判定を行なう(ステップS63)。ステップS63においてイグニッションスイッチ12がオフであると判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量表示装置の動作を終了する。一方、ステップS63においてイグニッションスイッチ12がオフでないと判定された場合には、ステップS57に戻り、イグニッションスイッチ12がオフであると判定されるまで、ステップS57〜ステップS63の動作を繰り返す。
【0078】
この第3の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、スタータ作動時の急激な電圧変化による燃料残量計測の誤差を防ぐことができるため、正確な燃料残量を検出することができ、正確な給油判定を行なうことができる。また、勾配地における燃料残量検出装置による燃料残量計測の誤差を防ぐことができるため、正確な燃料残量を検出することができる。更に、勾配地で停止した場合には、正確な勾配判定を行なうことができ、正確な燃料残量表示を行なうことができる。
【0079】
また、この第3の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、算出した平均勾配値から勾配イニシャライズ値を減算した値に基づき、勾配地であるか否かの判定を行なう。従って、経時変化や部品のばらつき等による0点のずれの補正をすることができ、正確な燃料残量表示を行なうことができる。更に、AT制御マイコンに異常が生じた場合には、勾配地と判定される平均勾配値を算出し続けるおそれがあるが、算出した平均勾配値から勾配イニシャライズ値を減算した値に基づき勾配判定を行なうため、勾配地であると判定され続けることを防ぐことができ、正確な燃料残量表示を行なうことができる。つまり、長時間勾配地が続いた場合、平均勾配値と勾配イニシャライズ値が一致するため、燃料残量の検出方法が燃料消費量の減算から燃料検出装置からの検出に変わる。従って、長時間燃料消費量の減算に基づいて燃料残量を算出した場合に起こる蒸発燃料分の誤差の影響を回避でき、より正確な燃料残量表示を行なうことができる。
【0080】
次に、図6〜図8を参照して、この発明の第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置について説明する。
【0081】
図6は、第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置6を示すブロック構成図である。なお、この第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置6の説明において、第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置2と同一の構成には、第1の実施の形態の説明で用いたのと同一の符号を付して説明を行なう。
【0082】
第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置6は、装置全体の制御を行なうと共に表示される燃料残量の記憶を行なうメータマイコン10を備えている。このメータマイコン10は、カウンタ(図示せず)及びタイマ(図示せず)を備えている。また、メータマイコン10には、第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置2において接続されているAT制御マイコン22に代え、アンチロックブレーキシステム(ABS)制御マイコン26と車速センサ30とが接続されている。ここで、ABS制御マイコン26には、前後加速度センサ28が接続されている。その他の点においては、第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置2と同一の構成である。
【0083】
次に、図7及び図8に示すフローチャートを参照して、第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置の動作について説明する。
【0084】
まず、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12がオンとなった後に、アクセサリ電源がオフとなったか否かの判定を行なう(ステップS70)。ステップS70においてアクセサリ電源がオフであると判定された場合には、アクセサリ電源がオンとなったか否かの判定を行なう(ステップS71)。一方、ステップS70においてアクセサリ電源がオフでないと判定された場合には、アクセサリ電源がオフであると判定されるまで、ステップS70における判定を繰り返す。
【0085】
次に、ステップS71においてアクセサリ電源がオンであると判定された場合には、メータマイコン10は、前後加速度センサ28により検出された勾配値(G)をABS制御マイコン26を介して取得し、その値を初期値(G)として記憶する(ステップS72)。一方、ステップS71においてアクセサリ電源がオンでないと判定された場合には、アクセサリ電源がオンであると判定されるまで、ステップS71における判定を繰り返す。即ち、メータマイコン10は、ステップS70及びステップS71における判定結果に基づいて、エンジンの始動を検出する。
【0086】
次に、メータマイコン10は、ステップS72において設定された平均勾配値に基づき下り勾配であるか否かの判定を行なう(ステップS73)。なお、この実施の形態においては、勾配判定として下り勾配のみを判定しているが、燃料タンクの特性に応じ、上り勾配を判定してもよい。
【0087】
ステップS73において下り勾配であると判定された場合には、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量(F)から、イグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量(Fn−1)を減算した値が所定値(この実施の形態においては、14)を超えているか否かの判定を行なう(ステップS74)。
【0088】
ステップS74において燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量からイグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量を減算した値が所定値を超えていた場合には、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフしてから今回オンするまでの間に給油があったと判定する。一方、ステップS74において燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量からイグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量を減算した値が所定値を超えていない場合には、イグニッションスイッチ12が前回オフしてから今回オンするまでの間に給油がなかったと判定する。
【0089】
次に、ステップS74において給油があったと判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量の値(F)を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS75)。一方、ステップS74において給油がなかったと判定された場合には、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量の値(Fn−1)を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS76)。
【0090】
一方、ステップS73において下り勾配でないと判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量(F)からイグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量(Fn−1)を減算した値が所定値(この実施の形態においては、4)を超えているか否かの判定を行なう(ステップS77)。
【0091】
ステップS77において燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量からイグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量を減算した値が所定値を超えていた場合には、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフしてから今回エンジン始動するまでの間に給油があったと判定する。一方、ステップS77において燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量からイグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量を減算した値が所定値を超えていない場合には、イグニッションスイッチ12が前回エンジン始動してから今回オンするまでの間に給油がなかったと判定する。
【0092】
次に、ステップS77において給油があったと判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量の値(F)を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS78)。一方、ステップS77において給油がなかったと判定された場合には、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量の値(Fn−1)を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS79)。
次に、メータマイコン10は、ステップS72において設定された平均勾配値(G)に基づき、平坦地であるか否かの判定を行なう(ステップS80)。ステップS80において平坦地であると判定された場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量に、燃料残量検出装置18a及び18bにより新たに検出された燃料残量を加算して平均化の処理を行なった値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS81)。一方、ステップS80において平坦地でないと判定された場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量からエンジン制御マイコン22より取得された燃料消費量を減算した値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS82)。
【0093】
次に、メータマイコン10は、車速センサ30により検出された車両速度にて車両が走行を開始したか否かの判定を行なう(ステップS83)。ステップS83において車両が走行を開始したと判定された場合には、ステップS72において設定された平均勾配値に前後加速度センサ28により検出されABS制御マイコン26を介して取得された推定勾配値(G)を加算して平均化の処理を行ない、その値を新たな平均勾配値(G)とする(ステップS84)。具体的には、数式1より算出する。
【0094】
(数1)
={Gn−1×(N−1)+G}/N
ここで、Gn−1は前回記憶された平均勾配地、Nは時定数(この実施の形態においては、N=2000)を表す。
【0095】
一方、ステップS83において車両が走行を開始していないと判定された場合には、メータマイコン10は、ステップS80に戻り、ステップS83において車両が走行を開始したと判定されるまで、ステップS80〜ステップS83の動作を繰り返す。
【0096】
次に、メータマイコン10は、ステップS84において算出された平均勾配値に基づき、平坦地であるか否かの判定を行なう(ステップS85)。ステップS85において平坦地であると判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量に燃料残量検出装置18a及び18bにより新たに検出された値を加算して平均化の処理を行ない、その値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS86)。一方、ステップS85において平坦地でないと判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量から、エンジン制御マイコン22より取得される燃料消費量を減算した値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS87)。
【0097】
次に、メータマイコン10は、車速センサ30により検出された車両速度にて車両が停止しているか否かの判定を行なう(ステップS88)。ステップS88において車両が停止していると判定された場合には、平均勾配値を再設定した回数を検出するためカウンタ(C)を0にして(図8、ステップS89)、車両停止時間を計測するためタイマ(T)を0にし(ステップS90)、タイマを作動させる(ステップS91)。一方、ステップS88において車両が走行していると判定された場合には、ステップS84に戻り、ステップS88において車両が停止していると判定されるまで、ステップS84〜ステップS88の動作を繰り返す。
【0098】
次に、メータマイコン10は、カウンタ(C)が1であるか否かの判定を行なう(ステップS92)。ステップS92においてカウンタ(C)が1である判定された場合には、ステップS84において記憶された平均勾配値に前後加速度センサ28により検出されABS制御マイコン26を介して取得された推定勾配値を加算して平均化の処理を行ない、その値を新たな平均勾配値とする(ステップS93)。具体的には、上述の数式1により算出する。
【0099】
一方、ステップS92においてカウンタ(C)が1でないと判定された場合には、メータマイコン10は、タイマを作動させた後、6秒経過しているか否かの判定を行なう(ステップS94)。ステップS94において6秒経過していると判定された場合には、平均勾配値の再設定を行なう(ステップS95)。即ち、車両が停止してから4〜5秒の間に、前後加速度センサ28により検出されABS制御マイコン26を介して取得された値の平均値(GAVE)を、新たな平均勾配値(G)として再設定する。次に、カウンタ(C)を1にする(ステップS96)。
【0100】
一方、ステップS94において6秒経過していないと判定された場合には、メータマイコン10は、ステップS84において算出された平均勾配値に、前後加速度センサ28により検出されABS制御マイコン26を介して取得された推定勾配値を加算して平均化の処理を行ない、その値を新たな平均勾配値とする(ステップS93)。具体的には、上述の数式1により算出する。
【0101】
次に、メータマイコン10は、ステップS93若しくはステップS95において設定された平均勾配値に基づき、平坦地であるか否かの判定を行なう(ステップS97)。ステップS97において平坦地であると判定された場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量に、燃料残量検出装置18a及び18bにより新たに検出される燃料残量を加算して平均化の処理を行ない、その値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS98)。
【0102】
一方、ステップS97おいて平坦地でないと判定された場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量からエンジン制御マイコン22より取得される燃料消費量を減算した値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS99)。
【0103】
次に、メータマイコン10は、車速センサ30により検出された車両速度にて車両が走行を開始したか否かの判定を行なう(ステップS100)。ステップS100において車両が走行を開始したと判定された場合には、ステップS84に戻り、ステップS88において車両が停止していると判定されるまで、ステップS84〜ステップS100の動作を繰り返す。
【0104】
一方、ステップS100において車両が走行を開始していないと判定された場合には、ステップS92に戻り、ステップS100において車両が走行を開始したと判定されるまで、ステップS93〜ステップS100の動作を繰り返す。
【0105】
なお、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12がオフする直前に、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量を記憶する。そして、イグニッションスイッチ12がオフであると判定された場合には、燃料残量表示装置6の動作を終了する。
【0106】
この第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、車両が走行を開始した後に車両が一時停止をした場合に、平均勾配値を再設定する。従って、平均勾配値の平均化の処理時に生じる時間遅れを防ぐことができるため、正確な燃料残量を検出することができる。また、車両の停止時に平均勾配値を初期化するため、前後の加速度の変化を取り除くために行なう平均勾配値算出に使用する時定数を大きい値にすることができる。従って、前後加速度変化の影響を軽減することができるため、正確な燃料残量を検出することができる。
【0107】
また、この第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、車両の停止が6秒継続した場合、そこから約1〜2秒遡った時間での平均勾配値を新たな平均勾配値として再設定する。従って、車両停止直前及び車両発進直後の加速度の影響や車両発進検出の時間遅れによる加速の影響を除去することができるため、正確な燃料残量表示を行なうことができる。
【0108】
次に、図9及び図10を参照して、この発明の第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置について説明する。なお、この第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置は、図6における第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置6と同一の構成である。
【0109】
次に、図9及び図10に示すフローチャートを参照して、第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置の動作について説明する。
【0110】
まず、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12がオンとなった後に、アクセサリ電源がオフとなったか否かの判定を行なう(ステップS110)。ステップS110においてアクセサリ電源がオフであると判定された場合には、メータマイコン10は、アクセサリ電源がオンとなったか否かの判定を行なう(ステップS111)。一方、ステップS110においてアクセサリ電源がオフでないと判定された場合には、アクセサリ電源がオフであると判定されるまで、ステップS110における判定を繰り返す。
【0111】
次に、ステップS111においてアクセサリ電源がオンであると判定された場合には、メータマイコン10は、前後加速度センサ28により検出された勾配値(G)をABS制御マイコンを介して取得し、その値を初期値(G)として記憶する(ステップS112)。次に、ステップS112において設定された平均勾配値(G)から前回取得された勾配イニシャライズ値(GCTR)を減算した値と所定値を比較して、その比較結果に基づき、下り勾配であるか否かの判定を行なう(ステップS113)。なお、この実施の形態においては、勾配判定として下り勾配のみを判定しているが、燃料タンクの特性に応じ、上り勾配を判定してもよい。
【0112】
一方、ステップS111においてアクセサリ電源がオンでないと判定された場合には、アクセサリ電源がオンであると判定されるまで、ステップS111における判定を繰り返す。即ち、メータマイコン10は、ステップS110及びステップS111における判定結果に基づいて、エンジンの始動を検出する。
【0113】
ステップS113において下り勾配であると判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量(F)からイグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量(Fn−1)を減算した値と所定値(この実施の形態においては、14)を比較する。その比較結果に基づき、イグニッションスイッチ12が前回オフしてから今回オンするまでの間に給油があったか否かの判定を行なう(ステップS114)。ステップS114において給油があったと判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量の値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS115)。
【0114】
一方、ステップS114において給油がなかったと判定された場合には、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量の値(Fn−1)を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS116)。
【0115】
一方、ステップS113において下り勾配でないと判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量(F)からイグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量(Fn−1)を減算した値と所定値(この実施の形態においては、4)を比較する。その比較結果に基づき、イグニッションスイッチ12が前回オフしてから今回オンするまでの間に給油があったか否かの判定を行なう(ステップS117)。ステップS117において給油があったと判定された場合には、メータマイコン10は、燃料残量検出装置18a及び18bにより検出された燃料残量の値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS118)。
【0116】
一方、ステップS117において給油がなかったと判定された場合には、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12が前回オフする直前に記憶された燃料残量の値(Fn−1)を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS119)。
【0117】
次に、メータマイコン10は、ステップS112において記憶された平均勾配値から前回取得された勾配イニシャライズ値を減算した値と所定値を比較し、その比較結果に基づき、平坦地であるか否かの判定を行なう(ステップS120)。ステップS120において平坦地であると判定された場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量に、燃料残量検出装置18a及び18bにより新たに検出された燃料残量を加算して平均化の処理を行ない、その値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS121)。一方、ステップS120において平坦地でないと判定された場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量からエンジン制御マイコン22より取得された燃料消費量を減算した値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS122)。
【0118】
次に、メータマイコン10は、車速センサ30により検出された車両速度にて車両が走行を開始したか否かの判定を行なう(ステップS123)。ステップS123において車両が走行を開始したと判定された場合には、ステップS112において記憶された平均勾配値(Gn−1)に前後加速度センサ28により検出されABS制御マイコン26を介して取得された推定勾配値(G)を加算して平均化の処理を行ない、その値を新たな平均勾配値(G)とする(ステップS124)。更に、前回記憶された勾配イニシャライズ値(GCTR−1)に前後加速度センサ28により検出されABS制御マイコン26を介して取得された推定勾配値(G)を加算して平均化の処理を行ない、その値を新たな勾配イニシャライズ値(GCTR)とする(ステップS125)。なお、ステップS125において勾配イニシャライズ値の平均化の処理を行なう場合に使用する時定数(N)は、ステップS124において平均勾配値の平均化の処理を行なう場合に使用する時定数(N)よりはるかに大きい値に設定する。例えば、ステップS124において平均勾配値の平均化の処理を行なう場合に使用する時定数(N)を2000とし、ステップS125において勾配イニシャライズ値の平均化の処理を行なう場合に使用する時定数を10000とする。
【0119】
一方、ステップS123において車両が走行を開始していないと判定された場合には、メータマイコン10は、ステップS120に戻り、ステップS123において車両が走行を開始したと判定されるまで、ステップS120〜ステップS123の動作を繰り返す。
【0120】
次に、メータマイコンは、ステップS124において取得された平均勾配値(G)からステップS125において取得された勾配イニシャライズ値(GCTR)を減算した値と所定値を比較し、その比較結果に基づき、車両が平坦地を走行中であるか否かの判定を行なう(ステップS126)。
【0121】
ステップS126において車両が平坦地を走行中であると判定された場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量に燃料残量検出装置18a及び18bにより新たに検出された値を加算して平均化の処理を行ない、その値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS127)。一方、ステップS126において車両が平坦地を走行中でないと判定された場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量から、エンジン制御マイコン22より取得された燃料消費量を減算した値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS128)。
【0122】
次に、メータマイコン10は、車速センサ30により検出された車両速度にて車両が停止しているか否かの判定を行なう(ステップS129)。ステップS129において車両が停止していると判定された場合には、平均勾配値再設定の回数を検出するためカウンタ(C)を0にし(図10、ステップS130)、車両停止時間を計測するためタイマ(T)を0にし(ステップS131)、タイマを作動させる(ステップS132)。ステップS129において車両が停止していると判定された場合には、ステップS124に戻り、ステップS129において車両が停止していると判定されるまで、ステップS124〜ステップS129の動作を繰り返す。
【0123】
次に、メータマイコン10は、カウンタ(C)が1であるか否かの判定を行なう(ステップS133)。ステップS133においてカウンタ(C)が1である判定された場合には、ステップS124において設定された平均勾配値(Gn−1)に、前後加速度センサ28により検出されABS制御マイコン26を介して取得された推定勾配値(G)を加算して平均化の処理を行ない、その値を新たな平均勾配値(G)とする(ステップS134)。具体的には、上述の数式1により算出する。
【0124】
一方、ステップS133においてカウンタ(C)が1でないと判定された場合には、メータマイコン10は、タイマ(T)の作動後、6秒経過しているか否かの判定を行なう(ステップS135)。ステップS135において6秒経過していると判定された場合には、平均勾配値の再設定を行なう(ステップS136)。即ち、車両が停止してから4〜5秒の間に、前後加速度センサ28よりABS制御マイコン26を介して取得された値の平均値(GAVE)を新たな平均勾配値(G)に再設定する。次に、カウンタ(C)を1にする(ステップS137)。
【0125】
一方、ステップS135において6秒経過していないと判定された場合には、メータマイコン10は、ステップS124において設定された平均勾配値(G −1)に、前後加速度センサ28よりABS制御マイコン26を介して取得される推定勾配値(G)を、加算して平均化の処理を行ない、その値を新たな平均勾配値(G)とする(ステップS134)。具体的には、上述の数式1により算出する。
【0126】
次に、メータマイコン10は、ステップS134若しくはステップS136において設定された平均勾配値(G)からステップS125において記憶された勾配イニシャライズ値(GCTR)を減算した値と所定値を比較し、その比較結果に基づき、平坦地であるか否かの判定を行なう(ステップS138)。ステップS138において平坦地であると判定された場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量に、燃料残量検出装置18a及び18bにより新たに検出された燃料残量を加算して平均化の処理を行ない、その値を燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS139)。
【0127】
一方、ステップS138において平坦地でないと判定された場合には、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量からエンジン制御マイコン22より取得される燃料消費量を減算した値を、燃料残量表示メータ24に表示する(ステップS140)。
【0128】
次に、メータマイコン10は、車速センサ30により検出された車両速度にて車両が走行を開始したか否かの判定を行なう(ステップS141)。ステップS141において車両が走行を開始したと判定された場合には、図9のステップS124に戻り、ステップS129において車両が停止していると判定されるまで、ステップS124〜ステップS141の動作を繰り返す。一方、ステップS141において車両が走行を開始していないと判定された場合には、ステップS133に戻り、ステップS141において車両が走行を開始したと判定されるまで、ステップS133〜ステップS141の動作を繰り返す。
【0129】
なお、メータマイコン10は、イグニッションスイッチ12がオフする直前に、燃料残量表示メータ24に表示されている燃料残量を記憶する。そして、イグニッションスイッチ12がオフであると判定された場合には、燃料残量表示装置6の動作を終了する。
【0130】
この第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、エンジンの始動を検出した後、勾配地であるか否かの判定を行ない、燃料残量の検出を行なう。従って、スタータ作動時の急激な電圧変化による燃料残量計測の誤差を防ぐことができるため、正確な燃料残量を検出することができる。また、勾配地における燃料残量検出装置による燃料残量計測の誤差を防ぐことができるため、正確な燃料残量を検出することができる。更に、勾配地における正確な給油判定を行なうことができるため、正確な燃料残量を表示することができる。
【0131】
また、この第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置は、勾配地において、燃料残量表示メータに表示されている燃料残量からエンジン制御マイコンより取得される燃料消費量を減算した値を燃料残量とするため、正確な燃料残量を表示することができる。
【0132】
また、この第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、平均勾配値から勾配イニシャライズ値を減算した値に基づき、勾配であるか否かの判定を行なう。従って、経時変化や部品のばらつきによる0点のずれの補正ができるため、正確な燃料残量を検出することができる。更に、ABS制御マイコン若しくは前後加速度センサに異常が生じた場合にも、勾配地であると判定され続けることを防ぐことができるため、正確な燃料残量を検出することができる。
【0133】
また、この第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、車両が走行中である場合のみ、勾配イニシャライズ値の更新を行なう。従って、勾配地において長時間にわたり車両を停止してアイドリングした場合に生じるイニシャライズ値の誤差を軽減することができるため、正確な燃料残量を検出することができる。
【0134】
また、この第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、長時間勾配地が続いた場合、平均勾配値と勾配イニシャライズ値が一致するため、燃料残量の検出方法が燃料消費量の減算から燃料検出装置からの検出に変わる。従って、長時間燃料消費量の減算に基づいて燃料残量を算出した場合に起こる蒸発燃料分の誤差の影響を回避でき、より正確な燃料残量表示を行なうことができる。
【0135】
また、この第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置によれば、イグニッションスイッチ及びアクセサリ電源のオンオフの検出により、エンジンの始動を検出する。従って、エンジンが始動できなかった場合においても、図8のステップS110〜ステップS123における動作を行なうことができるため、正確な燃料残量を表示することができる。
【0136】
【発明の効果】
この発明によれば、スタータ作動時の急激な電圧変化による燃料残量計測の誤差を防ぐことができるため、正確な燃料残量を検出し、表示することができる。また、平均勾配値を算出し、その平均勾配値に基づいて車両が勾配地に位置しているかどうか判定する場合において、正確な勾配判定を行なうことができる。また、長時間勾配地に位置している場合、若しくは、推定勾配値取得に異常を生じた場合においても、誤差の少ない正確な燃料残量を表示することができる。また、車両が勾配地に位置しているか平坦地に位置しているかの判定結果に基づいて、正確な給油判定を行なうことができる。更に、正確な給油判定の結果に基づいて燃料残量を算出することができるため、正確な燃料残量を表示することができる。
【0137】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置のブロック構成図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態にかかる燃料残量表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の第2の実施の形態にかかる燃料残量表示装置のブロック構成図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態にかかる燃料残量表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の第3の実施の形態にかかる燃料残量表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明の第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置のブロック構成図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】この発明の第4の実施の形態にかかる燃料残量表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】この発明の第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】この発明の第5の実施の形態にかかる燃料残量表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2、4、6…燃料残量表示装置、10…メータマイコン、12…イグニッションスイッチ、14…バッテリ、16…燃料タンク、18a、18b…燃料残量検出装置、20…オートマチック制御マイコン、22…エンジン制御マイコン、24…燃料残量表示メータ、26…アンチロックブレーキシステム制御マイコン、28…前後加速度センサ、30…車速センサ。

Claims (17)

  1. エンジンの始動を検出するエンジン始動検出手段と、
    燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、
    前記燃料残量検出手段により検出された燃料残量に基づいて、燃料残量を表示する燃料残量表示手段とを備え、
    前記エンジン始動検出手段により前記エンジンの始動が検出された後に前記燃料残量検出手段により燃料残量を検出することを特徴とする燃料残量表示装置。
  2. 給油の有無を判定する給油判定手段と、
    車両が位置する路面の勾配値を判定する勾配値判定手段と、
    前記給油判定手段による判定結果に基づいて表示される燃料残量を、前記勾配値判定手段により判定された判定結果に基づいて補正する燃料残量補正手段を更に備え、
    前記燃料残量表示手段において、前記燃料残量補正手段により補正された燃料残量を表示することを特徴とする請求項1記載の燃料残量表示装置。
  3. 前記エンジン始動検出手段は、イグニッションスイッチがオンされた後のアクセサリ電源のオン、オフに基づいて、前記エンジンの始動を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料残量表示装置。
  4. 前記エンジン始動検出手段は、イグニッションスイッチがオンされた後のスタータ電源のオン、オフに基づいて、前記エンジンの始動を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料残量表示装置。
  5. 前記勾配値判定手段は、アンチロックブレーキシステム用の加速度センサの検出値から推定された推定勾配値又は、オートマチックトランスミッション制御用のマイコンから取得した推定勾配値に基づいて路面の勾配値を判定することを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の燃料残量表示装置。
  6. 燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、
    燃料残量を表示する燃料残量表示手段と、
    車両が位置する路面の平均勾配値を算出する平均勾配値算出手段と、
    前記平均勾配値算出手段により算出された平均勾配値に基づいて、車両が位置する路面が平坦地か否かの判定を行なう平坦地判定手段と、
    前記平坦地判定手段による判定結果に基づいて、前記燃料残量検出手段により検出された燃料残量に基づいて前記燃料残量表示手段に表示される燃料残量を補正する燃料残量補正手段とを備え、
    前記燃料残量表示手段において、前記燃料残量補正手段により補正された燃料残量を表示することを特徴とする燃料残量表示装置。
  7. 車両が停止したことを検出する車両停止検出手段と、
    前記車両停止検出手段により車両が停止したことが検出された場合に、平均勾配値を初期化する平均勾配値初期化手段とを更に備えることを特徴とする請求項6記載の燃料残量表示装置。
  8. 前記平均勾配値初期化手段は、車両停止後一定時間経過した後に平均勾配値を初期化することを特徴とする請求項7記載の燃料残量表示装置。
  9. 前記平均勾配値初期化手段は、初期化時点から一定時間遡った時間内に算出された平均勾配値で前記平均勾配値を初期化することを特徴とする請求項8記載の燃料残量表示装置。
  10. 前記平均勾配値初期化手段は、平均勾配値の初期化を車両停止中1回のみ行なうことを特徴とする請求項6〜請求項9の何れか一項に記載の燃料残量表示装置。
  11. 前記平均勾配値算出手段は、アンチロックブレーキシステム用の加速度センサの検出値から推定された推定勾配値に基づいて路面の平均勾配値を算出することを特徴とする請求項6〜請求項10の何れか一項に記載の燃料残量表示装置。
  12. 燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、
    燃料残量を表示する燃料残量表示手段と、
    車両が位置する路面の平均勾配値を算出する平均勾配値算出手段と、
    前記平均勾配値算出手段により算出された平均勾配値に基づいて、車両が長時間、勾配地に位置していたか否かを判定する勾配地判定手段と、
    前記勾配地判定手段により車両が一定時間以上勾配地に位置していたと判定された場合に、前記燃料残量検出手段により検出された燃料残量に基づいて前記燃料残量表示手段に表示される燃料残量を補正する燃料残量補正手段とを備え、
    前記燃料残量表示手段において、前記燃料残量補正手段により補正された燃料残量を表示することを特徴とする燃料残量表示装置。
  13. 前記燃料残量補正手段は、燃料噴射量に基づく燃料残量算出から燃料タンク内の燃料残量の検出に基づく燃料残量算出に切り替えることにより、前記燃料残量表示手段において表示される燃料残量の補正を行なうことを特徴とする請求項12記載の燃料残量表示装置。
  14. 前記勾配地判定手段は、時定数の異なる2つの平均勾配値に基づいて勾配地の判定を行なうことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の燃料残量表示装置。
  15. 前記平均勾配値算出手段は、アンチロックブレーキシステム用の加速度センサの検出値から推定された推定勾配値又は、オートマチックトランスミッション制御用のマイコンから取得した推定勾配値に基づいて路面の平均勾配値を算出することを特徴とする請求項12〜請求項14の何れか一項に記載の燃料残量表示装置。
  16. 車両が位置する路面の勾配判定を行なう勾配判定手段と、
    前記勾配判定手段による判定結果に基づき、勾配地と判定された場合と、平坦地と判定された場合で、異なる基準を用いて給油の有無を判定する給油判定手段と、
    前記給油判定手段による判定結果に基づいて、燃料残量を求める燃料残量演算手段と、
    前記燃料残量演算手段により求められた燃料残量を表示する燃料残量表示手段と
    を備えることを特徴とする燃料残量表示装置。
  17. 前記勾配判定手段は、アンチロックブレーキシステム用の加速度センサの検出値から推定された推定勾配値又は、オートマチックトランスミッション制御用のマイコンから取得した推定勾配値に基づいて路面の勾配を判定することを特徴とする請求項16記載の燃料残量表示装置。
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