JP2013190276A - 燃料タンク構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】主液室と副液室とを備えた燃料タンクに複数の液位センサを設ける必要がない燃料タンク構造を得る。
【解決手段】内部に燃料を貯留可能な主液室16Aと副液室16Bとを備えた燃料タンク14を備えている。燃料タンク14には、主液室16Aと副液室16Bとに跨って配置されると共に、主液室16A及び副液室16Bに貯留される燃料の液位に応じた信号を出力する単一の静電容量式の液位センサ62が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンク構造に関する。
下記特許文献1には、接地された金属タンク壁の一部をアース用電極板とし、このアース用電極板に対向させた入力用電極板を絶縁体を介して固定することで、一対の電極板での静電容量の変化により燃料が所定量より減少したことを報知する装置が開示されている。
特開昭50−5718号公報
特許文献1に記載の装置は、例えば、内部に燃料を貯留可能な2つの液室を備えた燃料タンクに設定する場合に、それぞれの液室にアース用電極板と入力用電極板とを設ける必要がある。また、樹脂製の燃料タンクにおいては、アース用電極板を構成することができない。
本発明は上記事実を考慮し、主液室と副液室とを備えた燃料タンク内に複数の液位センサを設ける必要がない燃料タンク構造を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明に係る燃料タンク構造は、内部に燃料を貯留可能な主液室と副液室とを備えた燃料タンクと、前記主液室と前記副液室とに跨って配置されると共に、前記主液室及び前記副液室に貯留される燃料の液位に応じた信号を出力する単一の静電容量式の液位センサと、を有する。
請求項1に記載の発明によれば、燃料タンクには、主液室と副液室とに跨って単一の静電容量式の液位センサが配置されており、液位センサによって、主液室及び副液室に貯留される燃料の液位に応じた信号が出力される。このため、燃料タンク内に複数の液位センサを設ける必要がない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記主液室と前記副液室との間で燃料を移送可能に連結される移送配管を備え、前記液位センサが前記移送配管に沿って配置されている。
請求項2に記載の発明によれば、主液室と副液室との間で燃料を移送可能に連結される移送配管に沿って液位センサが配置されている。これにより、単一の液位センサによって、燃料タンクの主液室及び副液室に貯留される燃料の液位に応じた信号が出力される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記液位センサは、前記移送配管の少なくとも一部を構成する一方の電極部と、前記電極部の周面に対して所定の間隔で対向して配置される他方の電極板と、を有する。
請求項3に記載の発明によれば、移送配管の少なくとも一部を構成する電極部により、液位センサの一方の電極部が構成されているため、移送配管とは別に一対の電極板を設ける必要がなく、電極板を減らすことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記液位センサは、前記燃料タンクの同じ液室内で、前記移送配管の下端部よりも下方に配置される部分を含んで構成されている。
請求項4に記載の発明によれば、液位センサは、同じ液室内で移送配管の下端部よりも下方に配置される部分を含んで構成されており、液位センサを燃料タンクの下面に近い位置に配置することができる。また、液位センサを燃料タンクの下面に近い位置に固定することができ、液位センサを剛性高く保持することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の発明において、前記主液室の液面を予め定められた液面高さに保つように前記副液室から前記主液室へ燃料を移送する移送手段を有する。
請求項5に記載の発明によれば、燃料タンクの主液室の液面を予め定められた液面高さに保つように、移送手段により副液室から主液室へ燃料が移送される。これにより、主液室での一定の静電容量値と、副液室での可変する静電容量値との合計値から燃料タンク全体の静電容量を得ることで、燃料噴射量に基づく燃料減算処理を必要とすることなく、燃料残量を算出することができる。また、主液室と副液室を違う面積に設定しても、燃料残量を算出することができる。
この場合、移送手段は、副液室から主液室への燃料の移送を常に行うことで、主液室の液面を隔壁部の上端に保つように構成してもよいし、主液室の液面が所定の液面にあることを検出手段により検出した場合に、燃料の移送を停止するように構成してもよい。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記主液室の底面が前記副液室の底面より小さくされている。
請求項6に記載の発明によれば、主液室の底面が副液室の底面より小さくされていることで、主液室での静電容量感度が、副液室での静電容量感度よりも向上する。このため、副液室から主液室へ燃料が移送される構成において、燃料残量が少ない状態における液位センサの分解能(検出精度)を向上させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記液位センサから出力された信号から燃料量を算出する算出手段と、前記移送手段による燃料の移送の有無を判断する移送判断手段と、前記移送判断手段により燃料の移送有りと判断され、かつ、前記液位センサによる静電容量の検出値に変化があるときに、前記算出手段による燃料量の算出を禁止する禁止手段と、を有する。
請求項7に記載の発明によれば、燃料の移送の有無が移送判断手段によって判断される。移送判断手段により燃料の移送有りと判断され、かつ、液位センサによる静電容量の検出値に変化があるときに、禁止手段は、算出手段による燃料量の算出を禁止する。これにより、例えば車両の旋回等により、主液室の燃料が予め定められた液面高さに達していない場合に、燃料の液位を検出することで生じる燃料残量の誤算出を防止することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記主液室での燃料の消費の有無を判断する燃料消費判断手段を備え、前記禁止手段は、前記燃料消費判断手段により燃料の消費有りと判断され、かつ前記移送判断手段により燃料の移送有りと判断され、さらに前記液位センサによる静電容量の検出値に変化ないときに、前記算出手段による燃料量の算出を禁止する。
請求項8に記載の発明によれば、主液室での燃料の消費の有無が燃料消費判断手段により判断される。燃料消費判断手段により燃料の消費有りと判断され、かつ移送判断手段により燃料の移送有りと判断され、さらに液位センサによる静電容量の検出値に変化ないときに、禁止手段は、算出手段による燃料量の算出を禁止する。これにより、例えば車両の旋回等により、主液室の燃料が予め定められた液面高さに達しておらず、かつ燃料が消費された場合に、燃料の液位を検出することで生じる燃料残量の誤算出を防止することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の発明において、前記主液室及び前記副液室の少なくとも一方は、高さ方向で断面積が異なっており、前記液位センサは、前記燃料タンクの単位容積当たりの静電容量の変化率が一定となるような検出特性を有する。
請求項9に記載の発明によれば、主液室及び副液室の少なくとも一方が、高さ方向で断面積が異なっている場合に、燃料タンクの単位容積当たりの静電容量の変化率が一定となるような検出特性を有する液位センサを配置する。これにより、主液室と副液室との間で燃料の移動があった場合でも、静電容量の検出値が変化しないため、複雑な演算を必要としない。
本発明は上記構成としたので、主液室と副液室とを備えた燃料タンク内に複数の液位センサを設ける必要がない。
本発明の第1実施形態の燃料タンク構造を示す概略構成図である。 図1に示す燃料タンク構造に用いられる液位センサを示す断面図である。 液位センサの変形例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の燃料タンク構造に用いられる液位センサを示す拡大構成図である。 本発明の第3実施形態の燃料タンク構造を示す概略構成図である。 (A)〜(D)は、図4に示す燃料タンク構造の満タン液面状態から燃料タンク内の燃料が消費される過程を示す概略構成図である。 図4に示す燃料タンク構造に用いられる液位センサの静電容量と燃料残量との関係を示すグラフである。 (A)及び(B)は、図4に示す燃料タンク構造において、車両旋回により燃料が主液室から副液室に移動したときの燃料移送時の状態を示す概略構成図である。 燃料残量の判定を行うためのフローチャートである。 本発明の第4実施形態の燃料タンク構造を示す概略構成図であって、(A)及び(B)は、車両旋回により燃料が主液室から副液室に移動したときの燃料移送時の状態を示す概略構成図である。 本発明の第4実施形態の燃料タンク構造を示す概略構成図である。 図10に示す燃料タンク構造に用いられる液位センサの静電容量と燃料残量との関係を示すグラフである。 本発明の第5実施形態の燃料タンク構造を示す概略構成図である。 図12に示す燃料タンク構造の燃料タンク内における燃料の単位容積を模式的に示す図である。 図12に示す燃料タンク構造に用いられる液位センサの静電容量と燃料残量との関係を示すグラフである。
以下、図1及び図2を用いて、本発明に係る燃料タンク構造の第1実施形態について説明する。
図1には、第1実施形態の燃料タンク構造12が示されている。この燃料タンク構造12は、燃料GSが貯留(収容)される燃料タンク14を有している。この燃料タンク14は、中空の箱状に形成されているが、幅方向の両側の2つの底壁部(底面)14A、14Bと、底壁部14A、14Bの間において、底壁部14A、14Bから上方に向けて膨張する隔壁部としての山部14Cと、を備えている。すなわち、燃料タンク14は、内部が山部14Cの両側で底壁部14Aに対応する主液室16Aと、底壁部14Bに対応する副液室16Bとに区画された構造(いわゆる鞍型燃料タンク)となっている。
本実施形態の燃料タンク14では、主液室16Aが上方側に向かって広がるように、山部14Cの側壁が上端部に向かって傾斜して形成されている。同様に副液室16Bが上方側に向かって広がるように、山部14Cの側壁が上端部に向かって傾斜して形成されている。また、底壁部14Aの面積と底壁部14Bの面積はほぼ同じに設定されており、主液室16Aと副液室16Bの投影面積比がほぼ同じに形成されている。すなわち、燃料タンク14の主液室16Aと副液室16Bは、側面視にてほぼ左右対称となるように形成されている。
燃料タンク14の上壁14Dの角部付近には、インレットパイプ20が接続されている。このインレットパイプ20を通じて、燃料GSを燃料タンク14内に給油できる。本実施形態の燃料タンク14では、主液室16A側にインレットパイプ20が設けられており、主に主液室16Aに給油できる。
主液室16Aでは、燃料タンク14の上壁14Dの略中央に挿入口18が形成されている。挿入口18からは、燃料ポンプモジュール22を挿入することができる。燃料ポンプモジュール22は、燃料タンク14内の燃料を図示しないエンジンに送出することができる。挿入口18は、燃料タンク14の外側から蓋部材19で閉塞される。
これに対し、副液室16Bには、底壁部14Bに沿って燃料フィルタ46が配置されている。後述するように、燃料フィルタ46には、移送配管52の他端52Bが接続されている。
主液室16Aに備えられた燃料ポンプモジュール22は、上面が開放された略円筒状のサブカップ24を有している。本実施形態では、燃料タンク14として、底壁部14A、14Bと上壁14Dとが互いに接近又は離間することで、燃料タンク14の容積を可変とした構造としている。そして、図1に示すように、蓋部材19から下方に延出された1又は複数本(本実施形態では2本)のガイド棒34が、サブカップ24に設けられたガイド筒36に挿入されることで、底壁部14A、14Bと上壁14Dとが上記したように接近又は離間した場合でも、サブカップ24の位置及び姿勢が安定的に維持されるようにしている。
さらに、本実施形態では、ガイド棒34には圧縮コイルスプリング38が装着されている。圧縮コイルスプリング38は、蓋部材19に対しガイド筒36を下方に付勢しており、この付勢力は、サブカップ24に作用する。これにより、サブカップ24の底壁が、燃料タンク14の底壁部14Aに接触した状態を確実に維持できるようにしている。ただし、本発明では、燃料タンク14として底壁部14A、14Bと上壁14Dとが接近又は離間する構造とされている必要はなく、この場合には、上記したガイド棒34、ガイド筒36及び圧縮コイルスプリング38等は省略可能である。
サブカップ24内には主液室16A内の燃料GSの一部を貯留可能である。したがって、主液室16A(燃料タンク14)に対し燃料GSが傾斜し偏在したときであっても、サブカップ24内に所定量の燃料GSが貯留された状態が維持される。
サブカップ24内には、燃料ポンプ40が備えられている。燃料ポンプ40の下部には、燃料を吸引可能な燃料吸引口42が設けられている。燃料ポンプ40を駆動することで、サブカップ24内の燃料を、燃料吸引口42から吸引する。そして、燃料送出配管44を通じて、サブカップ24内の燃料を図示しないエンジンに向けて送り出すことができる。
燃料ポンプ40の燃料吸引口42には、燃料フィルタ46が装着されている。燃料フィルタ46は、網目状の部材によって袋状に形成されており、その内部に、燃料吸引口42が位置している。燃料フィルタ46は、サブカップ24内の燃料GSを燃料吸引口42から吸引するときに、燃料中の異物を除去する作用を有している。
サブカップ24内には、移送手段としてのジェットポンプ48が備えられている。ジェットポンプ48には、移送配管52の一端52Aが接続されている。
ジェットポンプ48には、燃料ポンプ40によって外部に送出される燃料の一部が導入されるようになっている。そして、この導入燃料により内部に生じた負圧を利用して、副液室16Bの燃料フィルタ46内から燃料GSを吸引し、移送配管52を通じてサブカップ24内に燃料を送り込む作用を有している。
燃料タンク14内では、移送配管52は、主液室16Aと副液室16Bとの間の山部14Cを越えて主液室16Aと副液室16Bとに跨って配置されている。移送配管52は、ジェットポンプ48から主液室16Aの最下面である底壁部14A付近を通って山部14Cに沿って斜め方向に配置され、山部14Cの上方で燃料の満タン液位(満タン液面)FFより高い位置を経由するように配置されている。さらに移送配管52は、副液室16B側を山部14Cに沿って斜め方向に配置され、副液室16Bの最下面である底壁部14B付近を通って上方から燃料フィルタ46に接続されるように配索されている。
燃料タンク14には、主液室16Aと副液室16Bに貯留される燃料GSの液位を検出するための液位検出装置60が設けられている。液位検出装置60は、移送配管52に沿って配設される単一の静電容量式の液位センサ62を備えている。図2に示されるように、液位センサ62は、移送配管52の一部を構成する管状の金属製の電極部64と、電極部64の外周面と対向する位置に配置される円弧状の金属製の電極板68と、を備えている。電極板68は、複数(本実施形態では3個)のスペーサ66を介して電極部64の外周面に固定されている。スペーサ66は、電極部64と電極板68との隙間を一定の距離に管理するものであり、非導電材で形成されている。
図1に示されるように、液位センサ62(電極部64)は、移送配管52の長手方向中間部であって、主液室16Aの最下面である底壁部14A付近から山部14Cの上方で燃料の満タン液位FFを越える位置を経由し、副液室16Bの最下面である底壁部14B付近に至る位置に設けられている。言い換えると、液位センサ62の長手方向の一方の下端は、主液室16Aにおける底壁部14Aの近傍に位置しており、液位センサ62の長手方向の他方の下端は、副液室16Bにおける底壁部14Bの近傍に位置している。液位センサ62の上端は、燃料タンク14に設定される満タン液位FFよりも高い位置とされている。なお、満タン液位FFは、山部14Cよりも高い位置に設定されている。
燃料タンク14内では、液位センサ62の電極部64と電極板68との間に燃料が入り込む。電極部64、電極板68間では、燃料と接している部分と接していない部分とで、静電容量の値が異なる。この静電容量の値の違いを用いて、液位センサ62における燃料の接触範囲の広狭に応じた信号を出力できる。すなわち、液位センサ62により主液室16A及び副液室16Bに貯留された燃料の液位に応じた信号が出力される。このため、液位センサ62により静電容量を検出することで、主液室16A及び副液室16Bに貯留された燃料の合計の燃料量(燃料残量)を検出することができる。
液位検出装置60は、山部14Cの上方側で液位センサ62の図示しない端子に電気的に接続されるハーネス70を介して制御装置72に接続されている。ハーネス70は、燃料タンク14の上壁14Dに設けられた蓋部74に挿通されている。液位センサ62における主液室16A及び副液室16Bの燃料の液位に応じた上記信号が、制御装置72に送られる。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
燃料タンク14内では、液位センサ62が、主液室16Aと副液室16Bとの間の山部14Cを越えて主液室16Aと副液室16Bとに跨って配置されている。主液室16Aと副液室16Bでは、液位センサ62の電極部64と電極板68との間に燃料が入り込む。その際、液位センサ62の電極部64、電極板68間では、燃料と接している部分と接していない部分とで、静電容量の値が異なる。このため、液位センサ62から主液室16A及び副液室16Bに貯留された燃料の液位に応じた信号が出力され、この信号が制御装置72に送られる。
本実施形態の燃料タンク構造12では、液位センサ62により静電容量を検出することで、主液室16Aにおける燃料の液位FL−Aと、副液室16Bにおける燃料の液位FL−Bと、を合計した燃料量(燃料残量)を算出することができる。燃料量(燃料残量)の算出は、制御装置72において、例えば、静電容量と燃料量との関係を示した容量特性のマップ等を用いて行われる。
例えば、液位センサ62は、燃料タンク14の形状に合わせて、単位燃料量当たり(単位容積当たり)の静電容量変化率(静電容量変化)がほぼ一定となるような検出特性に設定することができる。例えば、液位センサ62の一対の電極の間隔、又は一対の電極の重複面積などを変化させることで、単位燃料量当たりの静電容量変化率がほぼ一定となるように構成することができる。これにより、主液室16Aと副液室16Bの燃料分布によらず、燃料量に対する静電容量値が一定となり、燃料残量の検出が可能となる(図14に示すマップ200を参照)。この場合、主液室16Aと副液室16Bの燃料配分がどのような場合でも燃料残量を検出することができ、複雑な演算を必要としない。
本実施形態の燃料タンク構造12では、燃料タンク14内の単一の液位センサ62により、主液室16A及び副液室16Bに貯留される燃料の液位に応じた信号が出力されるため、燃料タンク14内に複数の液位センサを設ける必要がない。すなわち、主液室16Aと副液室16Bのそれぞれに別々に液位センサを設ける必要がない。また、液位センサ62の一方の電極部64に、既存の構成部品である移送配管52の一部を活用するため、構造の簡素化、低コスト化を図ることができる。
図3−1には、液位検出装置の変形例が示されている。図3−1に示されるように、本変形例の液位検出装置80では、液位センサ81は、移送配管78に沿って配置されているが、移送配管78とは別の部品で構成されている。すなわち、液位センサ81は、移送配管78に取付部82により固定される一方の電極板84と、電極板84に非導電性のスペーサ86を介して固定される他方の電極板88と、を備えている。取付部82は、本例では接着剤を用いて固定しているが、これに限定されず、クリップなどの取付具を用いてもよい。電極板84と電極板88との間隔はスペーサ86により一定に保持されている。移送配管78は、例えば樹脂により形成されており、図1に示す移送配管52と同じく、主液室16Aと副液室16Bとの間の山部14Cを越えて主液室16Aと副液室16Bとに跨って配置されている。液位センサ81を配置する範囲も、図1に示す液位センサ62と同じである。
このような液位検出装置80でも、単一の液位センサ81により、燃料タンク14の主液室16A及び副液室16B(図1参照)に貯留される燃料の液位に応じた信号を出力することができる。このため、液位センサ81の静電容量値に基づき、主液室16A及び副液室16Bの燃料量を算出することができる。
図3−2には、本発明の第2実施形態の燃料タンク構造が示されている。第2実施形態において、第1実施形態及びその変形例と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図3−2に示されるように、燃料タンク構造90では、燃料タンク14の副液室16Bにて、移送配管92の他端(下端部)92Bが底壁部14B付近を通らずに上方から燃料フィルタ46に接続されている。液位センサ81は、上部側が移送配管92に沿って配置されているが、移送配管92の他端92B側(下端部側)では、液位センサ81の端部81Aが移送配管92から離れて底壁部14B付近に延びている。言い換えると、液位センサ81は、長手方向の全体に亘って移送配管92に沿って配置されている構成はなく、副液室16Bで液位センサ81の端部81Aが、移送配管92の他端92Bより下方側の配置されている。液位センサ81の端部81Aは、底壁部14Bに図示しない取付具により固定支持されている。
このような燃料タンク構造90では、移送配管92を燃料タンク14の底壁部14B付近を通るように配索しなくても、液位センサ81の端部81Aを燃料タンク14の底壁部14Bに近い位置に配置することができる。このため、燃料タンク14の底壁部14B付近の燃料の液位を検出することができる。また、液位センサ81の端部81Aを底壁部14Bに固定することで、電極板84と電極板88を剛性が高い状態で保持することができる。
なお、第1実施形態の燃料タンク構造12(図1参照)にてジェットポンプ48を使用せずに、主液室16Aと副液室16Bとに跨って配置されるサイフォン配管(移送配管)を用いた燃料タンク構造においても、本発明を適用することができる。サイフォン配管は、サイフォンの原理により、主液室16Aの燃料の液位と副液室16Bの燃料の液位とに差が生じている場合に、燃料に作用した重力で高位側から低位側へと燃料を移動させる作用を有している。この燃料タンク構造では、主液室16Aと副液室16Bとに跨って配置されるサイフォン配管に沿って液位センサを配設することで、単一の液位センサにより、主液室16Aと副液室16Bに貯留される燃料の液位に応じた信号を出力することができる。このため、液位センサから出力された信号に基づき、主液室16A及び副液室16Bの燃料量を算出することができる。
図4〜図8には、本発明の第3実施形態の燃料タンク構造が示されている。第3実施形態において、第1〜第2実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図4に示されるように、本実施形態の燃料タンク構造100では、燃料タンク102は、幅方向の両側の2つの底壁部102A、102Bと、底壁部102A、102Bの間で上方に向けて膨張する隔壁部としての山部102Cと、を備えている。燃料タンク102は、内部が山部102Cの両側で底壁部102Aに対応する主液室104Aと、底壁部102Bに対応する副液室104Bとに区画された、いわゆる鞍型燃料タンクとなっている。
この燃料タンク102では、山部102Cの側壁は上下方向に沿って配置されており、主液室104Aと副液室104Bの上方側が、図1に示す燃料タンク14に比べてほとんど広がらない形状とされている。燃料タンク102は、底壁部102Aが底壁部102Bより大きく形成されている。すなわち、主液室104Aと副液室104Bとの投影面積比が異なり、本実施形態では主液室104Aの投影面積と副液室104Bの投影面積とが、2:1となるように設定されている(図4中の2SとSを参照)。
燃料タンク102には、副液室104Bから主液室104Aに燃料を移送するための移送配管106が設けられている。移送配管106の一端106Aは主液室104Aのジェットポンプ48に接続され、移送配管106の他端106Bは副液室104Bの燃料フィルタ46に接続されている。本実施形態では、副液室104Bから主液室104Aへの燃料の移送量は、エンジンの最大消費量以上となるように設定されている。このため、主液室104Aへ移送された燃料が山部102Cの高さ以上となると、主液室104Aからあふれた燃料が副液室104Bに移動するようになっている。
燃料タンク102には、主液室104Aと副液室104Bに貯留される燃料GSの液位を検出するための液位検出装置110が設けられている。液位検出装置110は、主液室104Aと副液室104Bとの間の山部102Cを越えて主液室104Aと副液室104Bとに跨って配置される単一の静電容量式の液位センサ112を備えている。液位センサ112は、移送配管106とは別の位置に配索されている。液位センサ112は、長手方向の一端112Aが主液室104Aの最下面である底壁部102A付近に固定され、長手方向の中央部112Cが山部102Cの上方で燃料の満タン液位FFより高い位置を経由し、さらに長手方向の他端112Bが副液室104Bの最下面である底壁部102B付近に固定されている。
液位センサ112は、例えば、所定の間隔で保持された一対の金属製の電極板を備えている。なお、液位センサは、この構成に限定されるものではなく、例えば非導電性のベースに櫛歯状の一対の電極を交互に配置した構成でもよい。本実施形態では、液位センサ112は、主液室104Aの底壁部102A付近から副液室104Bの底壁部102B付近までの間で電極特性は一定となるように設定されている。
この燃料タンク102は、燃料は常に副液室104Bから主液室104Aに移送されており、通常の状態(水平状態)では、見かけ上、副液室104Bから燃料が消費される。より具体的には、図5(A)に示されるように、燃料タンク102には、満タン時に山部102Cの上方の満タン液位FFまで燃料GSが満たされている。この状態から、燃料送出配管44を通じてサブカップ24内の燃料GSが図示しないエンジンに向けて送出されると、燃料タンク102の燃料GSが消費される。例えば図5(B)に示されるように、主液室104Aの燃料GSの液位FL−Aと、副液室104Bの燃料GSの液位FL−Bが山部102Cの高さまで減少する。
その後、燃料送出配管44を通じてサブカップ24内の燃料GSが図示しないエンジンに向けて送出されると、燃料GSは移送配管106を通じて常に副液室104Bから主液室104Aに移送されているため、見かけ上、主液室104Aの燃料GSの液位FL−Aはほぼ一定に保たれ、副液室104Bから燃料GSが消費される。例えば図5(C)に示されるように、副液室104Bが空になった状態で、主液室104Aの燃料GSの液位FL−Aが山部102Cの高さとなっている。その後、燃料送出配管44を通じてサブカップ24内の燃料GSが図示しないエンジンに向けて送出されると、図5(D)に示されるように、主液室104Aの燃料GSの液位FL−Aが減少する。
すなわち、図5(B)、図5(C)では、主液室104Aの燃料量(静電容量)はほぼ一定に保たれており、副液室104Bの燃料量の増減(静電容量の増減で、燃料残量を決定することができる。また、図5(D)では、副液室104Bの燃料がなくなった後は、主液室104Aのみから燃料量を決定することができる。なお、図4では、車両の旋回等による副液室104Bから主液室104Aへの燃料GSの移送前の状態が示されている。
図6は、燃料タンク構造100における液位センサ112の静電容量と燃料残量との関係を示す容量特性のマップ120である。この燃料タンク構造100では、見かけ上、副液室104Bから燃料が消費されるため、単一の液位センサ112の静電容量の検出値から図6に示すマップ120に基づいて燃料残量を検出することができる。燃料タンク102は、主液室104Aの投影面積と副液室104Bの投影面積とが2:1であるので、図6に示すように主液室104A(メイン)と副液室104B(サブ)とでマップ120の傾きが異なり、液位センサ112における静電容量感度は主液室104A側より副液室104B側が約2倍大きくなる。
また、インレットパイプ20が主液室104A側に設けられているので、給油量が少量の場合(満タンにしない場合)でも、主液室104Aから燃料が満たされるため、同様に単一の液位センサ112の静電容量の検出値から図6に示すマップ120に基づいて燃料残量を検出することができる。本実施形態では、液位センサ112で検出される信号が制御装置72に送られ、静電容量の検出値から図6に示すマップ120に基づいて燃料残量が算出される。
このような燃料タンク構造100では、見かけ上、副液室104Bから燃料が消費されるため、主液室104A側のほぼ一定の静電容量値と、副液室104B側の可変の静電容量値の合計値から、燃料タンク102全体の静電容量を得ることで、液位センサ112の容量特性を簡素化することができると共に、燃料噴射量に基づく燃料減算処理を必要とすることなく、燃料残量を算出することができる。また、主液室104Aと副液室104Bとを違う投影面積に設定しても、燃料残量を算出することができる。
なお、本実施形態の燃料タンク構造100では、燃料GSを常に副液室104Bから主液室104Aに移送することで、主液室104Aの燃料GSの液面高さを山部102Cの高さに保つようにしているが、これに変えて、主液室104Aの液面が所定の液位にあることを図示しない検出手段で検出したときに、副液室104Bから主液室104Aへの燃料の移送を停止する構成としてもよい。
次に、燃料タンク構造100において、車両の旋回等により燃料が主液室104Aから副液室104Bへ移動した場合について説明する。この場合、副液室104Bから主液室104Aに燃料が移送され、主液室104Aの液位が変動しているときは、図6に示すマップ120を使用することができない。燃料タンク構造100では、主液室104Aと副液室104Bでの液位センサ112の静電容量の感度が異なることを利用して、燃料移送の有無を判定する。燃料移送時は、燃料の残量判定は行わず、燃料移送が完了したときに燃料の残量判定を行う。以下、燃料の残量判定を行うタイミングについて説明する。
例えば、主液室104Aの燃料が10Lで、副液室104Bが空の状態から、図7(A)に示されるように、車両の旋回等により主液室104Aから副液室104Bへ燃料が2L移動した状態について説明する。この場合、主液室104Aの燃料の残量(液位FL−A)は8Lで、副液室104Bの燃料の残量(液位FL−B)は2Lとなり、燃料の合計残量は10Lとなる。このとき、主液室104Aの静電容量を8とすると、副液室104Bは液位センサ112の感度が2倍であるため、静電容量が4となり、液位センサ112で検出される静電容量が12となる。
図7(B)に示されるように、副液室104Bから主液室104Aに燃料が移送されると、主液室104Aの燃料の残量(液位FL−A)は10Lで、副液室104Bの燃料の残量は0Lとなり、燃料の合計残量は10Lとなる。その際、エンジンへの送出による燃料消費は無いものとする。このとき、主液室104Aの静電容量は10で、副液室104Bの静電容量が0となるため、液位センサ112で検出される静電容量は10となる。したがって、燃料の合計残量(10L)が変わらなくても、燃料移送時は、静電容量が12から10に変化するため、燃料の残量判定は行わない。
本実施形態の燃料タンク構造100では、図8に示すフローにしたがって、燃料タンク102の燃料量(燃料残量)が判定される。
まず、ステップS130では、液位センサ112で静電容量を検出する。静電容量の検出は、例えば所定時間ごとに行うように設定している。次いで、ステップS132では、静電容量に予め設定された閾値以上の時間変動があるか否かを判断する。具体的には、例えば1分当たりの静電容量の変動値が予め設定された閾値以上となっているか否かを判断する。このとき、閾値は、燃料消費によって液位が変動するときの静電容量の変化以上の値に設定する。
そして、ステップS132において、静電容量に予め設定された閾値以上の時間変動がないと判断した場合は、ステップS134に移行し、図6に示す容量特性のマップ120から燃料残量(燃料量)を算出する。すなわち、静電容量に予め設定された閾値以上の時間変動がない場合は、副液室104Bから主液室104Aへの燃料移送による液位の変動がないため、燃料残量が判定される。
一方、ステップS132において、単位時間当たりの静電容量に予め設定された閾値以上の時間変動があると判断した場合は、ステップS130に戻る。すなわち、副液室104Bから主液室104Aへの燃料移送時には、液位の変動により静電容量が変動するため、燃料残量(燃料量)の判定は行わない。
これをまとめると、表1に示されるように、燃料消費が無く、副液室104Bから主液室104Aへの燃料移送が有る場合は、予め設定された閾値以上の静電容量の時間変化が有るため、燃料残量(燃料量)の判定は行わない。燃料消費が無く、副液室104Bから主液室104Aへの燃料移送が無い場合は、予め設定された閾値以上の静電容量の時間変化が無いため、燃料残量(燃料量)の判定を行う。
Figure 2013190276
燃料消費の有無の判断、副液室104Bから主液室104Aへの燃料移送の有無の判断、及び燃料量の算出は、制御装置72(図4参照)で行われる。すなわち、制御装置72は、本発明の「燃料量を算出する算出手段」、「燃料の移送の有無を判断する移送判断手段」、「燃料の消費の有無を判断する燃料消費判断手段」、「算出手段による燃料量の算出を禁止する禁止手段」として機能している。これにより、例えば車両の旋回等により、主液室104Aの燃料が予め定められた液面高さに達していない場合に、燃料の液位を検出することで生じる燃料残量の誤算出を防止することができる。
なお、表1の最下段の燃料消費が有る場合については、後に説明する。
図9には、本発明の第4実施形態の燃料タンク構造が示されている。第4実施形態において、第1〜第3実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図9(A)、(B)に示されるように、本実施形態の燃料タンク構造150では、燃料タンク152は、幅方向の両側の2つの底壁部152A、152Bと、底壁部152A、152Bの間で上方に向けて膨張する隔壁部としての山部102Cと、を備えている。燃料タンク152は、内部が山部102Cの両側で底壁部152Aに対応する主液室154Aと、底壁部152Bに対応する副液室154Bとに区画された、いわゆる鞍型燃料タンクとなっている。
この燃料タンク152では、主液室154Aの底壁部152Aが副液室154Bの底壁部152Bより小さく形成されており、本実施形態では主液室154Aの投影面積と副液室154Bの投影面積とが、1:2となるように設定されている(図9中のSと2Sを参照)。
この燃料タンク構造150は、燃料は常に副液室154Bから主液室154Aに移送されており、通常の状態(水平状態)では、見かけ上、副液室154Bから燃料が消費される。このため、単一の液位センサ112の静電容量の検出値から図示しない容量特性マップに基づいて燃料残量を検出することができる。本実施形態では、主液室154Aの投影面積と副液室154Bの投影面積とが1:2であるので、液位センサ112における静電容量感度は副液室154B側より主液室154A側が約2倍大きくなる。
このような燃料タンク構造150では、主液室154Aの底壁部152Aを副液室154Bの底壁部152Bより小さくすることで、液位センサ112における主液室154A側の静電容量感度が向上する。このため、燃料残量が少ない状態における液位センサ112の分解能(静電容量の検出精度)を向上することができる。
ここで、この燃料タンク構造150において、副液室154Bから主液室154Aに燃料移送している場合に、燃料消費により静電容量が変化しない例について説明する。
例えば、主液室154Aの燃料が10Lで、副液室154Bが空の状態から、図9(A)に示されるように、車両の旋回等により主液室154Aから副液室154Bへ燃料が2L移動した状態について説明する。この場合、主液室154Aの燃料の残量(液位FL−A)は8Lで、副液室154Bの燃料の残量(液位FL−B)は2Lとなり、燃料の合計残量は10Lとなる。このとき、副液室154Bの静電容量を2とすると、主液室154Aは液位センサ112の感度が2倍であるため、静電容量が16となり、液位センサ112で検出される静電容量が18となる。
図9(B)に示されるように、副液室154Bから主液室154Aに燃料が移送されると共に、エンジンへの送出により燃料が1L消費されると、主液室154Aの燃料の残量(液位FL−A)は9Lで、副液室154Bの燃料の残量は0Lとなり、燃料の合計残量は9Lとなる。このとき、主液室154Aの静電容量は18で、副液室154Bの静電容量が0となるため、液位センサ112で検出される静電容量は18となる。すなわち、図9(A)、(B)では、副液室154Bから主液室154Aに燃料を移送しているが、燃料消費があったため、静電容量が変化しない。
したがって、燃料噴射量の情報から燃料消費分(燃料消費による液位変動分)をキャンセルして、燃料移送の有無を判断する必要がある。例えば、図9(A)、(B)では、静電容量の変化は無いが、燃料消費が1Lあったので、燃料移送が行われたと判断し、燃料残量の判定は行わない。
前述の表1に示されるように、燃料消費が有り、かつ副液室154Bから主液室154Aへの燃料移送が有り、さらに予め設定された閾値以上の静電容量の時間変化が無い場合は、燃料残量(燃料量)の判定は行わない。
燃料消費の有無の判断、及び副液室154Bから主液室154Aへの燃料移送の有無の判断は、制御装置72(図4参照)で行われる。すなわち、制御装置72は、本発明の「燃料を算出する算出手段」、「移送判断手段」、「燃料消費判断手段」、「燃料量の算出を禁止する禁止手段」として機能している。これにより、例えば車両の旋回等により、主液室154Aの燃料が予め定められた液面高さに達しておらず、かつ燃料が消費された場合に、燃料の液位を検出することで生じる燃料残量の誤算出を防止することができる。
なお、表1では、燃料消費が「有り」、燃料移送が「有り」、及び静電容量変化が「無し」の条件において、燃料残量の判定を「しない」としているが、これに代えて、燃料消費が「有り」、燃料移送が「有り」、及び静電容量変化が「無し」の条件において、燃料移送を「無し」とみなすことにより、燃料残量の判定を「する」としてもよい。
すなわち、燃料消費「有り」の状況では、消費された燃料を補うように燃料移送が行われるため、主液室における液面変動を無視できる。このため、燃料移送を「無し」とみなすことが可能である。
図10には、本発明の第5実施形態の燃料タンク構造が示されている。第5実施形態において、第1〜第4実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図10に示されるように、本実施形態の燃料タンク構造170は、底壁部14Aの面積と底壁部14Bの面積はほぼ等しく、主液室16Aと副液室16Bの投影面積比がほぼ等しい燃料タンク14を備えている。燃料タンク14には、燃料タンク14の主液室16Aと副液室16Bに貯留される燃料GSの液位を検出するための液位検出装置172が設けられている。液位検出装置172は、主液室16Aと副液室16Bとの間の山部14Cを越えて主液室16Aと副液室16Bとに跨って配置される単一の静電容量式の液位センサ174を備えている。液位センサ174は、移送配管106とは別の位置に配索されている。液位センサ174は、長手方向の一端174Aが主液室16Aの最下面である底壁部14A付近に固定支持され、長手方向の中央部174Cが山部14Cの上方で燃料の満タン液位FFより高い位置を経由し、さらに長手方向の他端174Bが副液室16Bの最下面である底壁部14B付近に固定支持されている。
液位センサ174は、主液室16Aに配置される一端174Aと中央部174Cとの間と、副液室16Bに配置される中央部174Cと他端174Bとの間で電極特性を変更している。例えば、液位センサ174の図示しない一対の電極の間隔、一対の電極の重複面積、又はフィルムに形成された線状電極の電極間距離などを変化させることで、電極特性を変更している。本実施形態では、液位センサ174における副液室16B(サブ)側の静電容量の感度が、主液室16A(メイン)側の静電容量の感度のほぼ2倍となるように設定されている。
図11には、燃料タンク構造170における液位センサ174の静電容量と燃料残量との関係である容量特性のマップ180が示されている。この燃料タンク構造170では、燃料は移送配管106を通じて常に副液室16B(サブ)側から主液室16A(メイン)側に移送されており、見かけ上、副液室16Bから燃料が消費される。このため、単一の液位センサ174の静電容量の検出値から図11に示すマップ180に基づいて主液室16Aと副液室16Bの燃料残量を検出することができる。
なお、本実施形態の燃料タンク構造170では、液位センサ174の副液室16B側の静電容量の感度を主液室16A側の静電容量の感度より上げているが、主液室16A側の静電容量の感度を副液室16B側の静電容量の感度より上げる構成としてもよい。この場合、燃料残量が少ない状態における分解能(静電容量の検出精度)を向上することができる。
また、本実施形態の燃料タンク構造170では、主液室16Aと副液室16Bの投影面積比がほぼ同じで、液位センサ174の電極特性を変更しているが、これに代えて、主液室と副液室の投影面積比と、液位センサの電極特性とを変更する構成でもよい。
図12には、本発明の第6実施形態の燃料タンク構造が示されている。第6実施形態において、第1〜第5実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図12に示されるように、本実施形態の燃料タンク構造190は、燃料タンク14の主液室16Aと副液室16Bに貯留される燃料GSの液位を検出するための液位検出装置192を備えている。液位検出装置192は、主液室16Aと副液室16Bとの間の山部14Cを越えて主液室16Aと副液室16Bとに跨って配置される単一の静電容量式の液位センサ194を備えている。液位センサ194は、長手方向の一端194Aが主液室16Aの最下面である底壁部14A付近に固定支持され、長手方向の中央部194Cが山部14Cの上方で燃料の満タン液位FFより高い位置を経由し、さらに長手方向の他端194Bが副液室16Bの最下面である底壁部14B付近に固定支持されている。
燃料タンク14の主液室16A及び副液室16Bは、高さ方向で断面積が異なっている。本実施形態では、主液室16A及び副液室16Bの高さが高くなるにしたがって水平方向の断面積が大きくなるように形成されている。
液位センサ194は、燃料タンク14の形状に合わせて、単位燃料量当たり(単位容積当たり)の静電容量変化率(静電容量変化)がほぼ一定となるような検出特性に設定されている。図13に示されるように、副液室16Bの燃料1L分に相当する下部領域196Bと燃料1L分に相当する上下方向の中間部領域196Aとで、液位センサ194の単位燃料量当たりの静電容量変化率がほぼ一定となるように設定されている。本実施形態では、図12に示されるように、主液室16A及び副液室16Bは、高さ方向で断面積が異なっているため、液位センサ194の全域において、単位燃料量当たりの静電容量変化率がほぼ一定となるように設定されている。
例えば、液位センサ194の図示しない一対の電極の間隔、一対の電極の重複面積、又はフィルムに形成された線状電極の電極間距離などを変化させることで、単位燃料量当たりの静電容量変化率がほぼ一定となるように構成している。例えば、主液室16A及び副液室16Bの下部側では、上部側よりも液位センサ194の感度を落とすように、一対の電極の間隔を大きくし、一対の電極の重複面積を小さくし、又は線状電極の電極間距離を大きくする。また、例えば、主液室16A及び副液室16Bの上部側では、下部側よりも液位センサ194の感度を上げるように、一対の電極の間隔を小さくし、一対の電極の重複面積を大きくし、又は線状電極の電極間距離を小さくする。
図14には、燃料タンク構造190における液位センサ194の静電容量と燃料残量との関係である容量特性のマップ200が示されている。図14に示されるように、主液室16Aと副液室16Bの燃料分布によらず、燃料量に対する静電容量値が一定となる。このため、車両の旋回等によって主液室16Aと副液室16Bとの間で燃料が移動しても、液位センサ194による静電容量の検出値が変化しないため、燃料残量の検出が可能となる。すなわち、主液室16Aと副液室16Bの燃料配分がどのような場合でも燃料残量を検出することができ、複雑な演算を必要としない。
なお、第1実施形態の燃料タンク構造12では、液位センサ62の電極特性は一定であるが、これに代えて、第5実施形態の液位センサ194のように、単位燃料量当たりの静電容量変化率がほぼ一定となるように構成した液位センサを設けてもよい。これにより、車両の旋回等によって主液室16Aと副液室16Bとの間で燃料が移動しても、液位センサによる静電容量の検出値が変化しないため、燃料残量の検出を行うことができる。
なお、第2及び第3実施形態の燃料タンク構造100、150では、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、主液室と副液室の投影面積比を変更してもよい。また、液位センサの電極特性は一定であるが、静電容量の感度要求に応じて液位センサの電極特性を変更してもよい。
なお、第6実施形態の燃料タンク構造190では、主液室16A及び副液室16Bの両方が高さ方向で断面積が異なっているが、主液室16A及び副液室16Bの少なくとも一方が、高さ方向で断面積が異なっている構成でもよい。この場合、高さ方向で断面積が異なっている液室において、液位センサの単位燃料量当たり(単位容積当たり)の静電容量変化率がほぼ一定となるように設定する。
なお、第1〜第6実施形態では、燃料タンクは、山部の両側に主液室と副液室とを配置した鞍型燃料タンクであるが、これに限定されず、主液室と副液室とを別々に配置した構造の燃料タンクにも本発明を適用可能である。
12 燃料タンク構造
14 燃料タンク
14A 底壁部(底面)
14B 底壁部(底面)
14C 山部(隔壁部)
16A 主液室
16B 副液室
20 インレットパイプ
48 ジェットポンプ(移送手段)
52 移送配管
62 液位センサ
64 電極部
68 電極板
72 制御装置(算出手段、移送判断手段、禁止手段、燃料消費判断手段)
78 移送配管
81 液位センサ
81A 端部(下方に配置される部分)
90 燃料タンク構造
92 移送配管
92B 他端(下端部)
100 燃料タンク構造
102 燃料タンク
102A 底壁部(底面)
102B 底壁部(底面)
102C 山部(隔壁部)
104A 主液室
104B 副液室
106 移送配管
112 液位センサ
150 燃料タンク構造
152 燃料タンク
152A 底壁部(底面)
152B 底壁部(底面)
154A 主液室
154B 副液室
170 燃料タンク構造
174 液位センサ
190 燃料タンク構造
194 液位センサ

Claims (9)

  1. 内部に燃料を貯留可能な主液室と副液室とを備えた燃料タンクと、
    前記主液室と前記副液室とに跨って配置されると共に、前記主液室及び前記副液室に貯留される燃料の液位に応じた信号を出力する単一の静電容量式の液位センサと、
    を有する燃料タンク構造。
  2. 前記主液室と前記副液室との間で燃料を移送可能に連結される移送配管を備え、
    前記液位センサが前記移送配管に沿って配置されている請求項1に記載の燃料タンク構造。
  3. 前記液位センサは、
    前記移送配管の少なくとも一部を構成する一方の電極部と、
    前記電極部の周面に対して所定の間隔で対向して配置される他方の電極板と、
    を有する請求項2に記載の燃料タンク構造。
  4. 前記液位センサは、前記燃料タンクの同じ液室内で、前記移送配管の下端部よりも下方に配置される部分を含んで構成されている請求項2又は請求項3に記載の燃料タンク構造。
  5. 前記主液室の液面を予め定められた液面高さに保つように前記副液室から前記主液室へ燃料を移送する移送手段を有する請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料タンク構造。
  6. 前記主液室の底面が前記副液室の底面より小さくされている請求項5に記載の燃料タンク構造。
  7. 前記液位センサから出力された信号から燃料量を算出する算出手段と、
    前記移送手段による燃料の移送の有無を判断する移送判断手段と、
    前記移送判断手段により燃料の移送有りと判断され、かつ、前記液位センサによる静電容量の検出値に変化があるときに、前記算出手段による燃料量の算出を禁止する禁止手段と、
    を有する請求項5又は請求項6に記載の燃料タンク構造。
  8. 前記主液室での燃料の消費の有無を判断する燃料消費判断手段を備え、
    前記禁止手段は、前記燃料消費判断手段により燃料の消費有りと判断され、かつ前記移送判断手段により燃料の移送有りと判断され、さらに前記液位センサによる静電容量の検出値に変化ないときに、前記算出手段による燃料量の算出を禁止する請求項7に記載の燃料タンク構造。
  9. 前記主液室及び前記副液室の少なくとも一方は、高さ方向で断面積が異なっており、
    前記液位センサは、前記燃料タンクの単位容積当たりの静電容量の変化率が一定となるような検出特性を有する請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料タンク構造。
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