JP2014092453A - センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タンクの底部付近の液位を適切に検出し得る技術を提供する。
【解決手段】 センサ装置2は、センサ30と制御装置10とを備える。センサ30は、信号電極36と基準電極34とを備える電極対33と、電極対33の下方に位置しており、信号電極37と基準電極35とを備える電極対38と、を備える。制御装置10は、液位が電極対33の下端よりも上方である場合、電極対33の静電容量に関する値と、電極対38の静電容量に関する値と、を用いて、液位を検出する。制御装置10は、液位が電極対38の上端よりも下方である場合、電極対33の静電容量に関する値を用いずに、電極対38に関する値を用いて、液位を検出する。
【選択図】 図2

Description

本明細書では、容器に貯留される液位を検出するためのセンサ装置を開示する。
特許文献1に、タンクの液面レベルを検出するための液面レベルセンサが開示されている。液面レベルセンサは、一対の液面レベルの検出用電極と、一対の基準検出用電極とを備える。基準検出用電極は、液面レベルの検出用電極よりも下に配置されている。基準検出用電極は、タンクの底部付近に位置し、常に液没するように配置されている。一対の基準検出用電極は、オイルの劣化及び変質によるオイルの誘電率の変化を検知するために用いられる。
特開2006−38497号公報
上記の液面レベルセンサでは、タンクの底部付近には、基準検出用電極が配置されているが、液面レベルの検出用電極は配置されていない。このため、液位がタンクの底部付近にある場合には、液位を検出することができない。本明細書では、タンクの底部付近の液位を適切に検出し得る技術を提供する。
本明細書で開示される技術は、容器に貯留される液位を検出するためのセンサ装置である。センサ装置は、センサと制御部とを備える。センサは、第1の信号電極と第1の基準電極とを備える第1の電極対と、第1の電極対の下方に位置しており、第2の信号電極と第2の基準電極とを備える第2の電極対と、を備える。制御部は、液位が第1の電極対の下端よりも上方である場合、第1の電極対の静電容量に関する値と、第2の電極対の静電容量に関する値と、を用いて、液位を検出する。そして、制御部は、液位が第2の電極対の上端よりも下方である場合、第1の電極対の静電容量に関する値を用いずに、第2の電極対に関する値を用いて、液位を検出する。
液位が第1の電極対の下端よりも上方である場合、第1の電極対と第2の電極対とを用いて、液位を検出する。この場合、第2の電極対は、全体的に液体に浸かっているため、第2の電極対の静電容量は、液体の誘電率と高い相関関係を有する。この結果、制御部は、液位が第1の電極対の下端よりも上方である場合には、液体の劣化等による液体の誘電率の変化を考慮して、液位を検出することができる。また、液位が第2の電極対の上端よりも下方である場合、第2の電極対を用いて、液位を検出する。この構成では、第1の電極対の下方に位置する第2の電極対を、容器の底部付近に配置することによって、タンクの底部付近の液位を検出するための専用の電極対を設けなくても、制御部は、タンクの底部付近の液位を適切に検出することができる。
センサ装置の概略図を示す。 センサと制御部の回路図を示す。 変形例のセンサの縦断面図を示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものである。
(特徴1)センサ装置は、液位が第2の電極対の上端よりも上方に位置する状態における第2の電極対の静電容量に関する値を記憶するための記憶部を、さらに備えていてもよい。制御部は、液位が第2の電極対の上端よりも下方である場合、記憶部に記憶されている値を、さらに用いて、液位を検出してもよい。
この構成によれば、容器の底部付近の液位を検出する際に、液位が第2の電極対の上端よりも上方に位置する状態における第2の電極対の静電容量は、液位に因らず、液体の誘電率と高い相関関係を有する。制御部は、記憶部に記憶されている第2の電極対の静電容量を用いることによって、液体の劣化等による液体の誘電率の変化を考慮して、液位を検出することができる。
(特徴2)第1の電極対の下端と第2の電極対の上端とは、同じ高さに位置してもよい。
この構成では、液位が、第1の電極対の下端よりも下方にあって、かつ、第2の電極対の上端よりも上方にあるために、液位が検出できない状況を回避することができる。
(特徴3)第1の信号電極は、センサの高さ方向に間隔を開けて並んでいると共に、電気的に接続されている複数個の第1の電極部分を備えていてもよい。第1の基準電極は、センサの高さ方向に間隔を開けて並んでいると共に、電気的に接続されている複数個の第2の電極部分を備えていてもよい。複数個の第1の電極部分と複数個の第2の電極部分とは、センサの高さ方向に交互に配置されていてもよい。第2の信号電極は、センサの高さ方向に間隔を開けて並んでいると共に、電気的に接続されている1個以上の第3の電極部分を備えていてもよい。第2の基準電極は、センサの高さ方向に間隔を開けて並んでいると共に、電気的に接続されている1個以上の第4の電極部分を備えていてもよい。複数個の第3の電極部分と複数個の第4の電極部分とは、センサの高さ方向に交互に配置されていてもよい。第1の基準電極と第2の基準電極とは、最も下方に位置する第1の電極部分の下方であって、最も上方に位置する第3の電極部分の上方に位置する共通の第5の電極部分を、さらに備えていてもよい。
この構成によれば、第1の電極対及び第2の電極対のそれぞれの静電容量を大きくすることができる。これにより、液位の変化に対する第1の電極対及び第2の電極対の静電容量の変化を大きくすることができる。
図1に示すセンサ装置2は、自動車に搭載される。センサ装置2は、燃料タンク100内の燃料の液位を検出するために用いられる。なお、燃料には、ガソリンとエタノールとが混合されている場合がある。センサ装置2は、制御装置10と、ケーシング12と、センサ30とを備える。
ケーシング12は、燃料タンク100の上壁に設けられている開口100aに取り付けられて、開口100aを閉塞する。ケーシング12は、蓋18と収容ケース16とを備える。蓋18は、開口100aの開口面積よりも広い面積を有する平板形状を有する。蓋18の外縁部は、樹脂製のシール部材20を介して、燃料タンク100に当接する。シール部材20によって、開口100aから燃料が漏れることを防止される。蓋18の上面には、収容ケース16が取り付けられている。収容ケース16は、制御装置10(図2参照)を収容する。収容ケース16には、外部端子(図示省略)が貫通している。外部端子は、外部電源(例えばバッテリ)に接続され、制御装置10に電力が供給される。
蓋18には、3本のリード線24が貫通している。リード線24は、蓋18を貫通して燃料タンク100内に伸びている。リード線24は、制御装置10とセンサ30とを電気的に接続している。
センサ30は、基板32と2個の電極対33,38と3個の縦電極40〜44とを備える。基板32は、樹脂製の矩形の平板である。基板32は、燃料タンク100の深さ方向に伸びている。電極対33,38と縦電極40〜44とは、基板32の一方の表面32a上に配置されている。電極対33,38と縦電極40〜44とは、それぞれ薄膜の導電性材料で作製されている。
縦電極40〜44は、基板32の左端から縦電極40,42,44の順に並んでいる。縦電極40〜44は、基板32の長手方向(即ち燃料タンク100の深さ方向)に、直線状に伸びている。なお、以下では、基板32の長手方向を、センサ30の高さ方向と呼ぶことがある。縦電極40,44の上端は、基板32の上端部に位置し、縦電極40,44の下端は、基板32の下端部に位置する。縦電極42の上端は、縦電極40,44と同様に、基板32の上端部に位置する。縦電極42の下端は、縦電極40,44の下端よりも上方に位置し、詳しくは、後述する共通基準電極39よりも上方に位置する。
電極対33は、基準電極34と信号電極36とを備える。基準電極34は、複数個(図1では9個)の電極部分34aと、共通基準電極39を備える(なお、図1では1個の電極部分34aのみに符号を付している)。複数個の電極部分34aの一方の端(図1の左側の端)には、縦電極40が接続されている。複数個の電極部分34aは、縦電極40から、右側、即ち、縦電極42に向かって伸びている。これにより、複数個の電極部分34aは、縦電極40を介して、互いに電気的に接続される。複数個の電極部分34aは、縦電極40と縦電極42の間に配置されている。複数個の電極部分34aは、互いに平行に、かつ、縦電極40に対して垂直に配置されている。複数個の電極部分34aは、センサ30の高さ方向(即ち縦電極40の伸張方向)に等間隔に配置されている。
共通基準電極39は、複数個の電極部分34aのうち、最も下に位置する電極部分34aに対して、間隔を開けて下方に位置している。共通基準電極39の一方の端(図1の左側の端)には、縦電極40が接続されている。これにより、共通基準電極39は、複数個の電極部分34aと電気的に接続される。共通基準電極39は、縦電極40から、複数個の電極部分34aと平行に配置されている。
信号電極36は、複数個(図1では10個)の電極部分36aを備える(なお、図1では1個の電極部分36aのみに符号を付している)。複数個の電極部分36aの一方の端(図1の右側の端)には、縦電極42が接続されている。複数個の電極部分36aは、縦電極42から、左側、即ち、縦電極40に向かって伸びている。これにより、複数個の電極部分36aは、縦電極42を介して、互いに電気的に接続される。複数個の電極部分36aは、縦電極40と縦電極42の間に配置されている。複数個の電極部分36aは、互いに平行に、かつ、縦電極42に対して垂直に配置されている。複数個の電極部分36aは、センサ30の高さ方向(即ち縦電極42の伸張方向)に等間隔に配置されている。センサ30の高さ方向(即ち基板32の上端から下方)に見たときに、電極部分34aと電極部分36aとは、交互に配置されている。各電極部分34aは、隣り合う2個の電極部分36aの間に配置されている。複数個の電極部分36aのうち、最も下に位置する電極部分36aは、共通基準電極39に対して間隔を開けて上方に位置している。
電極対38は、電極対33の下方に位置する。電極対38は、基準電極35と信号電極37とを備える。基準電極35は、複数個(図1では2個)の電極部分35aと、共通基準電極39を備える(なお、図1では1個の電極部分35aのみに符号を付している)。複数個の電極部分35aの一方の端(図1の左側の端)には、縦電極40が接続されている。複数個の電極部分35aは、縦電極40から、右側、即ち、縦電極44に向かって伸びている。これにより、複数個の電極部分35aは、縦電極40を介して、互いに電気的に接続される。また、複数個の電極部分35aは、共通基準電極39と電気的に接続される。複数個の電極部分35aは、縦電極40と縦電極44との間に配置されている。複数個の電極部分35aは、互いに平行に、かつ、縦電極40に対して垂直に配置されている。複数個の電極部分35aは、センサ30の高さ方向(即ち縦電極40の伸張方向)に等間隔に配置されている。複数個の電極部分35aのうち、最も上に位置する電極部分35aは、共通基準電極39に対して、間隔を開けて下方に位置している。
信号電極37は、複数個(図1では2個)の電極部分37aを備える(なお、図1では1個の電極部分37aのみに符号を付している)。複数個の電極部分37aの一方の端(図1の右側の端)には、縦電極44が接続されている。複数個の電極部分37aは、縦電極44から、左側、即ち、縦電極40に向かって伸びている。これにより、複数個の電極部分37aは、縦電極44を介して、互いに電気的に接続される。複数個の電極部分37aは、縦電極40と縦電極44の間に配置されている。複数個の電極部分37aは、互いに平行に、かつ、縦電極44に対して垂直に配置されている。複数個の電極部分37aは、センサ30の高さ方向(即ち縦電極44の伸張方向)に等間隔に配置されている。基板32の上端から下方に見たときに、電極部分35aと電極部分37aとは、交互に配置されている。1個の電極部分37aは、隣り合う2個の電極部分35aの間に配置されている。複数個の電極部分37aのうち、最も上に位置する電極部分37aは、共通基準電極39に対して、間隔を開けて下方に位置している。
各電極部分34a,35a,36a,37a及び共通基準電極39は、互いに平行であり、縦電極40〜44に対して垂直である。なお、変形例では、各電極部分34a,35a,36a,37a及び共通基準電極39は、互いに平行でなくてもよく、縦電極40〜44に対して垂直でなくてもよい。電極対33は、複数個の電極部分34aと複数個の電極部分36aとのうち、最も上に位置する電極部分36aから、共通基準電極39までの範囲に位置する。一方、電極対38は、共通基準電極39から複数個の電極部分35aと複数個の電極部分37aとのうち、最も下に位置する電極部分35aまでの範囲に位置する。即ち、センサ30の高さ方向において、電極対33の下端と電極対38の上端とは、同じ高さに位置する。
図2に示すように、制御装置10は、発振回路50と、演算回路52と、メモリ54とを備える。発振回路50は、予め決められた周期(例えば、10Hz〜3MHz)の信号(交流電圧)を発生する。発振回路50は、縦電極42に接続されると共に、縦電極44に接続される。発振回路50は、縦電極42と縦電極44とに、交互に信号を供給する。なお、縦電極40は、接地されている。
演算回路52は、発振回路50と縦電極42との間、及び、発振回路50と縦電極44との間に接続されている。演算回路52は、整流部と増幅部と演算部とを備える。演算回路52は、発振回路50から縦電極42に入力される信号を検出する。また、演算回路52は、発振回路50から縦電極44に入力される信号を検出する。演算回路52では、検出された信号が整流され、増幅されて、演算部に供給される。
演算回路52は、縦電極42に入力される信号を検出することによって、電極対33の静電容量C1を特定する。縦電極42に入力される信号は、電極対33の静電容量に相関する。電極対33は、センサ30の高さ方向に設けられている。このため、電極対33が設けられている範囲において、燃料タンク100内の燃料の液位が変化すると、電極対33のうち、燃料に浸かっている電極部分34a,36aの個数が変化する。電極対33の静電容量は、電極部分34a,36aの周辺の誘電率によって変化する。このため、電極対33の静電容量C1は、燃料の液位と高い相関関係にある。
また、電極対33の静電容量C1は、燃料の誘電率によっても変動する。燃料の誘電率は、ガソリン(比誘電率≒2)中のエタノール(比誘電率≒24.5)の濃度によって変化する。また、燃料の誘電率は、燃料の劣化の程度(例えば燃料の酸化の程度)によっても変化する。このため、燃料の誘電率は、時間によって変動する。
演算回路52は、縦電極44に入力される信号を検出することによって、電極対38の静電容量C2を特定する。縦電極44に供給される信号は、電極対38の静電容量C2に相関する。電極対38は、燃料タンク100の底部に位置する。このため、通常では、電極対38は、燃料タンク100に貯留されている燃料に全体的に浸かっている。電極対38の静電容量C2は、電極部分35a,37aの周辺に存在する燃料の誘電率と高い相関関係にある。
演算回路52は、電極対33の静電容量C1と電極対38の静電容量C2とを用いて、液位を検出する。具体的には、演算回路52は、k1×C1/C2(k1は変換係数)を演算することによって、液位を算出する。なお、算出される液位は、液面がセンサ30の上端に位置する状態に対する比率によって算出される。k1は、予め実験又は解析によって算出される定数である。この構成によれば、電極対33の静電容量C1を用いて、液位を検出する際に、電極対38の静電容量C2を用いることによって、燃料の誘電率、即ち、燃料中のエタノールの濃度、燃料の劣化等を考慮して、液位を検出することができる。これにより、燃料中のエタノールの濃度、燃料の劣化等によって、センサ装置2の検出に誤差が生じる事態を抑制することができる。
演算回路52は、液位が低下して、液位が、電極対33の下端、即ち、共通基準電極39の高さに達するまで、定期的に、電極対33の静電容量C1と電極対38の静電容量C2とを用いて、液位を検出する。演算回路52は、液位が電極対33の下端に達するタイミングで、電極対38の静電容量C2を、メモリ54に記憶させる。演算回路52は、電極対33の静電容量C1が予め決められた値C0以下になったタイミングで、液位が、電極対33の下端に達したと判断する。予め決められた値C0は、予めメモリ54に記憶されている。予め決められた値C0は、例えば、電極対33が全体的に燃料から露出している状態における電極対33の静電容量である。演算回路52は、電極対33の静電容量C1が予め決められた値C0以下になったタイミングで、電極対38の静電容量C2を、メモリ54に記憶させる。以下では、メモリ54に記憶される電極対38の静電容量C2を、静電容量CSと呼ぶ。これにより、液位が電極対33の下端に達したタイミングにおける燃料の誘電率に相関する静電容量CSを、メモリ54に記憶させることができる。
演算回路52は、液位が電極対33の下端に達するタイミングで、警告信号を自動車の制御装置に送信する。自動車の制御装置は、警告信号を受信すると、警告ランプを点灯する。これにより、運転者は、燃料の残量が少なくなったことを知ることができる。
演算回路52は、液位が電極対33の下端に達したタイミングと判断された後、電極対38に入力される信号を検出することによって、電極対38の静電容量C2を特定する。液位が電極対33の下端に達したタイミングでは、液位は、電極対38の上端と同じ高さに位置する。このため、液位が電極対38の上端から低下すると、電極対38のうち、燃料に浸かっている電極部分35a,37aの個数が変化する。この状況では、電極対38の静電容量C2は、液位と高い相関関係にある。
演算回路52は、特定された電極対38の静電容量C2と、静電容量CSとを用いて、液位を検出する。具体的には、演算回路52は、k2×(CS−C2)(k2は変換係数)を演算することによって、液位を算出する。なお、算出される液位は、液面がセンサ30の上端に位置する状態に対する比率によって算出される。k2は、予め実験又は解析によって算出される定数である。演算回路52は、液位が電極対38の上端よりも下方にある場合、電極対33の静電容量C1を用いずに、液位を検出する。
この構成によれば、電極対38の静電容量C2を用いて、液位を検出する際に、静電容量CSを用いることによって、燃料の誘電率、即ち、燃料中のエタノールの濃度、燃料の劣化等を考慮して、液位を検出することができる。演算回路52は、液位が電極対33の下端に達するタイミングにおける電極対38の静電容量CSを、メモリ54に記憶させる。この構成によれば、電極対38の静電容量C2が、液位によって変化する直前のタイミングで、電極対38の静電容量C2をメモリ54に記憶させることができる。このため、液位が電極対33の下端に達するタイミングよりも前のタイミングで電極対38の静電容量C2をメモリ54に記憶させる場合と比較して、経時的に変化する燃料の劣化を適切に考慮して、液位を検出することができる。なお、変形例では、演算回路52は、液位が電極対33の下端に達するタイミングよりも前のタイミングで電極対38の静電容量C2をメモリ54に記憶させてもよい。例えば、液位が、電極対33の上端であって所定の位置にあるタイミングで、電極対38の静電容量C2をメモリ54に記憶させてもよい。この構成によっても、燃料の誘電率を考慮して、液位を検出することができる。
演算回路52は、液位が所定のレベル以下になった場合に、停止通知信号を自動車の制御装置に送信する。自動車の制御装置は、停止通知信号を受信すると、燃料タンク100内の燃料が無くなることを知らせる音声を出力してもよい。これにより、運転者は、自動車を直ちに停止する必要があることを知ることができる。
センサ30では、センサ30の高さ方向において、電極対33の下端と電極対38の上端とは、同じ高さ、即ち、共通基準電極39の位置である。この構成によれば、液位が、電極対33の下端にある状態、即ち、電極対38の上端にある状態からさらに低下すると、電極対38の静電容量を用いて液位を検出することができる。この結果、電極対33の静電容量C1を用いて液位を検出する状態から、電極対38の静電容量C2を用いて液位を検出する状態に、直ちに移行することができる。このため、液位が検出できない事態を回避することができる。
また、電極対33は、電極部分34a,36a及び共通基準電極39によって構成されており、電極対38は、電極部分35a,37a及び共通基準電極39によって構成されている。この構成によれば、電極対33,38の静電容量を大きくすることができ、液位の変化に対する電極33,対38の静電容量の変化を大きくすることができる。この結果、演算回路52は、液位を適切に検出することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、本明細書に開示されるセンサ装置2は、燃料の液位以外の液体の液位を検出するために用いられてもよい。例えば、センサ装置2は、オイルパン内等の液体の液位を検出するために用いられてもよい。
上記の実施例において、センサ30では、電極対33は、電極部分34a,36aを備える。電極対38も同様に、電極部分35a,37aを備える。しかしながら、センサの電極対の構成は、これに限られない。例えば、図3に示すように、センサ装置10は、センサ30に替えて、センサ130を備えていてもよい。センサ130は、電極対33に替えて、電極対133を備えていてもよい。同様に、センサ130は、電極対38に替えて、電極対138を備えていてもよい。電極対133は、円筒形状の基準電極134と、基準電極134の内側に位置する円筒形状の信号電極136と、を備えていてもよい。電極対138は、円筒形状の基準電極135と、基準電極135の内側に位置する円筒形状の信号電極137と、を備えていてもよい。基準電極135は、基準電極134と同一の筒径を有していてもよいし、基準電極134と一体に作製されていてもよい。信号電極137の筒径は、信号電極136の筒径よりも大きくてもよい。燃料タンク100の深さ方向において、電極対133の下端と電極対138の上端とは、同じ位置に位置していてもよい。各電極134,135,136,137は、支持部材140によって支持されていてもよい。発振回路50は、信号電極136,137に交互に信号を供給してもよい。また、演算回路52は、信号電極136,137に入力される信号を検出して、第1実施例と同様に、液位を検出してもよい。
上記の実施例では、演算回路52は、電極対33,38の静電容量C1,C2,CSを用いて、液位を検出する。しかしながら、演算回路52は、静電容量C1,C2,CSに替えて、信号電極36,37に入力される信号を用いて、液位を検出してもよい。信号電極36,37に入力される信号は、電極対33,38の静電容量C1,C2に相関する。また、演算回路52は、液位が電極対33の下端に達するタイミングで、信号電極37に入力される信号を、静電容量CSに替えて、メモリ54に記憶させてもよい。演算回路52は、液位が電極対38の上端よりも下方に位置する場合、メモリ54に記憶されている信号と、信号電極37に入力される信号と、を用いて、液位を検出してもよい。本変形例では、信号電極36に入力される信号が、「第1の電極対の静電容量に関する値」の一例であり、信号電極37に入力される信号が、「第2の電極対の静電容量に関する値」の一例であり、メモリ54に記憶される信号が、「液位が第2の電極対の上端よりも上方に位置する状態における第2の電極対の静電容量に関する値」の一例であってもよい。
センサ30は、電極対33,38以外に、燃料の温度を検出する温度検出素子を備えていてもよい。演算回路52は、温度検出素子によって検出される燃料の温度をさらに用いて、燃料の液位を検出してもよい。
また、各電極34〜37は、複数個の電極部分34a〜37aに替えて、又は、複数個の電極部分34a〜37aと共に、電極部分34a〜37aと異なる構成の電極部分を備えていてもよい。例えば、基準電極34は、電極部分34aからセンサ30の高さ方向に伸びる電極部分をさらに備えていてもよい。同様に、信号電極36は、電極部分36aからセンサ30の高さ方向に伸びる電極部分をさらに備えていてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:センサ装置、10:制御装置、30:センサ、32:基板、33,38:電極対、34,35:基準電極、36,37:信号電極、34a,35a,36a,37a:電極部分、39:共通基準電極、40,42,44:縦電極、50:発振回路、52:演算回路、54:メモリ、100:燃料タンク

Claims (4)

  1. 容器に貯留される液体の液位を検出するためのセンサ装置であって、
    第1の信号電極と第1の基準電極とを備える第1の電極対と、第1の電極対の下方に位置しており、第2の信号電極と第2の基準電極とを備える第2の電極対と、を備えるセンサと、
    液位が第1の電極対の下端よりも上方である場合、第1の電極対の静電容量に関する値と、第2の電極対の静電容量に関する値と、を用いて、液位を検出する制御部であって、液位が第2の電極対の上端よりも下方である場合、第1の電極対の静電容量に関する値を用いずに、第2の電極対に関する値を用いて、液位を検出する制御部と、を備えるセンサ装置。
  2. 液位が第2の電極対の上端よりも上方に位置する状態における第2の電極対の静電容量に関する値を記憶するための記憶部を、さらに備え、
    制御部は、液位が第2の電極対の上端よりも下方である場合、記憶部に記憶されている値を、さらに用いて、液位を検出する、請求項1に記載のセンサ装置。
  3. 第1の電極対の下端と第2の電極対の上端とは、同じ高さに位置する、請求項1又は2に記載のセンサ装置。
  4. 第1の信号電極は、センサの高さ方向に間隔を開けて並んでいると共に、電気的に接続されている複数個の第1の電極部分を備え、
    第1の基準電極は、センサの高さ方向に間隔を開けて並んでいると共に、電気的に接続されている複数個の第2の電極部分を備え、
    複数個の第1の電極部分と複数個の第2の電極部分とは、センサの高さ方向に交互に配置されており、
    第2の信号電極は、センサの高さ方向に間隔を開けて並んでいると共に、電気的に接続されている1個以上の第3の電極部分を備え、
    第2の基準電極は、センサの高さ方向に間隔を開けて並んでいると共に、電気的に接続されている1個以上の第4の電極部分を備え、
    複数個の第3の電極部分と複数個の第4の電極部分とは、センサの高さ方向に交互に配置されており、
    第1の基準電極と第2の基準電極とは、最も下方に位置する第1の電極部分の下方であって、最も上方に位置する第3の電極部分の上方に位置する共通の第5の電極部分を、さらに備える、請求項3に記載のセンサ装置。



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