JP2015034742A - 性状検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 性状検出装置が正常であるのか否かを判定し得る技術を提供する。
【解決手段】 センサ装置は、電極62,64,66と、制御装置80と、を備える。制御装置80の制御部84は、第1の電極対62,64,66を用いて、燃料中のエタノールの濃度を検出する。制御部84は、第2の電極対62,64の静電容量と、第3の電極対決定部によって決定された第3の電極対64,66の静電容量と、に基づいて、センサ装置が正常に機能していないことを検出する。
【選択図】 図1
【解決手段】 センサ装置は、電極62,64,66と、制御装置80と、を備える。制御装置80の制御部84は、第1の電極対62,64,66を用いて、燃料中のエタノールの濃度を検出する。制御部84は、第2の電極対62,64の静電容量と、第3の電極対決定部によって決定された第3の電極対64,66の静電容量と、に基づいて、センサ装置が正常に機能していないことを検出する。
【選択図】 図1
Description
本明細書では、液体の性状を検出する性状検出装置を開示する。
特許文献1に、燃料のエタノール濃度を検出する燃料アルコール濃度センサが開示されている。燃料アルコール濃度センサは、円筒状の外側電極と、有底円筒状の内側電極とを備える。外側電極は、内側電極と対向するように、内側電極を囲繞する。燃料アルコール濃度センサは、内側電極と外側電極との間に燃料が満たされた状態で、内側電極と外側電極との静電容量を検出する。
電極を用いて液体の性状を検出する性状検出装置では、電極に異物が付着したり、断線する等、性状検出装置が正常に機能していない場合、液体の性状を、適切に検出することが難しい。本明細書では、性状検出装置が正常であるのか否かを判定し得る技術を提供する。
本明細書では、液体の性状を検出する性状検出装置が開示される。性状検出装置は、電極群と取得部と決定部とを備える。電極群は、第1の電極と、第1の電極と隙間を開けて対向する第2の電極と、第1の電極と隙間を開けて対向する第3の電極と、を含む。取得部は、電極群から検出結果を取得する。決定部は、電極群に含まれる電極の中から、検出に用いる電極対として、少なくとも2個の電極を決定する。取得部は、決定部によって決定された第1の電極対であって、第1の電極と第2の電極と第3の電極の少なくとも2個を含む第1の電極対を用いて、液体の性状を検出する。取得部は、決定部によって決定された第2の電極対であって、第1の電極と第2の電極とを含む第2の電極対を用いて得られる値と、決定部によって決定された第3の電極対であって、第1の電極と第3の電極と含む第3の電極対を用いて得られる値とに基づいて、性状検出装置が正常に機能していないことを検出する。
上記の液質検出装置では、第2の電極対と第3の電極対とを用いて、性状検出装置が正常に機能しているのか否かを判定する。この構成によれば、性状検出装置が正常に機能しているのか否かを、適切に判定し得る。また、第2の電極対と第3の電極対とは、第1の電極を共通で利用する。これにより、電極群に含めるべき電極の個数を少なくすることができる。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)電極群に含まれる電極のそれぞれは、平板形状を有していてもよい。この構成によれば、電極を容易に作製することができる。
(特徴2)電極群に含まれる電極のそれぞれは、円筒形状を有していてもよい。
(特徴3)性状検出装置は、電極群に含まれる各電極を支持する基板を、さらに備えていてもよい。電極群に含まれる電極のそれぞれは、基板上に配置されており、薄層の櫛歯形状を有してもいてもよい。この構成によれば、電極群のサイズを小さくし得る。
(特徴4)第1の電極対は、第2の電極対と異なる電極を含み、第1の電極対は、第3の電極対と異なる電極を含んでいてもよい。
(特徴5)第1の電極対に含まれる電極が互いに対向する対向面積は、第2の電極対に含まれる電極が互いに対向する対向面積よりも広く、第3の電極対に含まれる電極が互いに対向する対向面積よりも広くてもよい。この構成によれば、第1の電極対の静電容量を、第2の電極対及び第3の電極対と比較して、大きくすることができる。これにより、液体の性状の変化に応じて、第1の電極対の静電容量を大きく変化させることができる。この結果、液体の性状をより適切に検出することができる。
(特徴6)第1の電極は、第2の電極と第3の電極との少なくとも一部を覆っていてもよい。この構成によれば、第1の電極と第2の電極との隙間、及び、第1の電極と第3の電極との隙間に異物が侵入することを抑制することができる。この結果、液体の性状をより適切に検出することができる。
(特徴7)第1の電極は、接地されていてもよい。この構成によれば、第1の電極が、シールド電極の機能を果たすため、第2の電極対を用いて得られる値と第3の電極対を用いて得られる値とが、外部の影響を受けて変動することを抑制することができる。
(第1実施例)
本実施例の燃料供給ユニット1は、自動車に搭載され、図示省略したエンジンに燃料を供給する。燃料供給ユニット1は、燃料タンク10と、燃料ポンプユニット30と、センサ装置2と、を備える。燃料タンク10には、ガソリンあるいはガソリンとエタノールとの混合燃料が貯留される。
本実施例の燃料供給ユニット1は、自動車に搭載され、図示省略したエンジンに燃料を供給する。燃料供給ユニット1は、燃料タンク10と、燃料ポンプユニット30と、センサ装置2と、を備える。燃料タンク10には、ガソリンあるいはガソリンとエタノールとの混合燃料が貯留される。
燃料ポンプユニット30は、低圧フィルタ32と、ポンプ本体34と、高圧フィルタ36と、リザーブカップ20と、プレッシャーレギュレータ42と、吐出ポート12と、を備える。低圧フィルタ32と、ポンプ本体34と、高圧フィルタ36と、リザーブカップ20と、プレッシャーレギュレータ42と、は、燃料タンク10内に配置される。ポンプ本体34は、リザーブカップ20内の燃料を、ポンプ本体34の吸引口34aから吸引し、昇圧する。ポンプ本体34は、昇圧された燃料を、排出口34bから高圧フィルタ36のケース36a内に排出する。
低圧フィルタ32は、不織布によって、袋状に作製されている。低圧フィルタ32の内部は、ポンプ本体34の吸引口34aと連通する。高圧フィルタ36は、ケース36aと、フィルタ部材(図示省略)と、を備える。図1では、簡略されているが、ケース36aは、ポンプ本体34の周方向を一巡するように配置されている。ケース36a内に流入した燃料は、高圧フィルタ36のフィルタ部材によって濾過され、パイプ94に送り出される。パイプ94には、プレッシャーレギュレータ42が接続されている。プレッシャーレギュレータ42は、プレッシャーレギュレータ42内の燃料の圧力が所定圧以上になると、パイプ94内の過剰な燃料を、燃料タンク10に放出する。これにより、パイプ94内の燃料の圧力を一定圧力に調整する。燃料タンク10内の燃料は、ポンプ本体34とプレッシャーレギュレータ42によって一定の圧力に調整されて、吐出ポート12から、エンジン(図示省略)に圧送される。ケース36aは、ポンプ本体34の排出口34bとパイプ94とを連通する。パイプ94は、ポンプ本体34の排出口34bと吐出ポート12とを連通する。
ポンプ本体34は、ベーパジェット38を備える。ベーパジェット38は、ポンプ本体34内の燃料流路とポンプ本体34の外側とを連通する。ベーパジェット38は、ポンプ本体34内の燃料の気泡を、ポンプ本体34外に排出するための連通路である。ポンプ本体34内の気泡を含む燃料が、ベーパジェット38から放出パイプ52に放出される。
ポンプ本体34と高圧フィルタ36と低圧フィルタ32とは、リザーブカップ20内に配置されている。リザーブカップ20は、支柱22によって燃料タンク10のセットプレート14に固定されている。リザーブカップ20の底部にはジェットポンプ44が配置されている。ジェットポンプ44は、放出パイプ52から供給される燃料の流速を利用してリザーブカップ20外の燃料をリザーブカップ20内に送り込む。
センサ装置2は、制御装置80と、液質検出部60と、液位検出部70と、を備える。液位検出部70は、電極部76と、ケース73と、を備える。ケース73とは、リザーブカップ20の外側に配置されている。ケース73は、電極部76を収容する。ケース73の下面は、燃料タンク10の底面付近に位置する。ケース73の下端付近には、ケース73の内側と外側とを連通する連通孔78が形成されている。ケース73は、放出パイプ52に連通している。ベーパジェット38から放出された燃料の一部は、ケース73内に放出される。ケース73内の燃料は、連通孔78を通過して、ケース73外に流出する。これにより、ケース73内の燃料の液位と、燃料タンク10内の燃料の液位とは一致する。
電極部76は、矩形状の基板と、2個の電極対とを備える。基板の一方の面には、2個の電極対が配置されている。電極対の各電極は、薄膜の導電性の材料(例えば金、銅合金)で作製され、櫛歯形状を有する。電極対の各電極は、燃料タンク10の深さ方向に伸びている。
液質検出部60は、リザーブカップ20内において、リザーブカップ20の底部付近に配置されている。このため、通常、液質検出部60は、全体的に燃料に浸漬されている。図2に示すように、液質検出部60は、3個の電極62,64,66を備える。各電極62,64,66は、矩形状の平板である。電極62,64,66は、互いに同一形状を有する。この構成によれば、電極62,64,66を容易に作製することができる。電極62,64,66は、等間隔に配置されている。電極64の一方の面は、電極62に対向しており、電極64の他方の面は、電極66に対向している。
制御装置80は、発振回路82と、制御部84と、6個のスイッチS1〜S6と、を備える。発振回路82は、導線54を介して、バッテリ(図示省略)から供給される電力を、予め決められた周波数(例えば10Hz〜3MHz)の信号(即ち交流電流)に変換して、液質検出部60に供給する。発振回路82は、同様に、導線56を介して、液位検出部70にも信号を供給する。制御部84は、CPU、メモリ等を備える。制御部84は、液質検出部60及び液位検出部70に供給される信号を取得する。
制御部84は、スイッチS1〜S6を操作することによって、スイッチS1〜S6のONとOFFとを切り替える。詳細には、制御部84は、スイッチS1を操作することによって、電極62が発振回路82に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替える。同様に、制御部84は、スイッチS2を操作することによって、電極64が発振回路82に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替え、スイッチS3を操作することによって、電極66が発振回路82に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替える。制御部84は、さらに、スイッチS4を操作することによって、電極62が接地されている状態と接地されていない状態とを切り替え、スイッチS5を操作することによって、電極64が接地されている状態と接地されていない状態とを切り替え、スイッチS6を操作することによって、電極66が接地されている状態と接地されていない状態とを切り替える。
(燃料供給ユニット1の動作)
運転者が、自動車を始動させると、燃料供給ユニット1は駆動する。燃料供給ユニット1が駆動すると、リザーブカップ20内の燃料は、低圧フィルタ32を通過して、ポンプ本体34内に吸引される。この構成によれば、低圧フィルタ32によって、ポンプ本体34内に、異物が混入することを防止することができる。ポンプ本体34内の燃料は、ポンプ本体34内のインペラによって昇圧され、燃料の一部は、ベーパジェット38から、燃料内の気泡と共に、放出パイプ52に放出される。燃料は、放出パイプ52を通過して、液位検出部70のケース73内に放出する。また、インペラによって昇圧された燃料の他の一部は、排出口34bから高圧フィルタ36に排出する。燃料は、高圧フィルタ36のフィルタ部材によって濾過され、パイプ94に送り出される。そして、燃料は、吐出ポート12からエンジンに供給される。この構成によれば、高圧フィルタ36によって、エンジンに、異物が混入することを抑制することができる。
運転者が、自動車を始動させると、燃料供給ユニット1は駆動する。燃料供給ユニット1が駆動すると、リザーブカップ20内の燃料は、低圧フィルタ32を通過して、ポンプ本体34内に吸引される。この構成によれば、低圧フィルタ32によって、ポンプ本体34内に、異物が混入することを防止することができる。ポンプ本体34内の燃料は、ポンプ本体34内のインペラによって昇圧され、燃料の一部は、ベーパジェット38から、燃料内の気泡と共に、放出パイプ52に放出される。燃料は、放出パイプ52を通過して、液位検出部70のケース73内に放出する。また、インペラによって昇圧された燃料の他の一部は、排出口34bから高圧フィルタ36に排出する。燃料は、高圧フィルタ36のフィルタ部材によって濾過され、パイプ94に送り出される。そして、燃料は、吐出ポート12からエンジンに供給される。この構成によれば、高圧フィルタ36によって、エンジンに、異物が混入することを抑制することができる。
制御部84は、燃料供給ユニット1の駆動中、液質検出部60を用いて、燃料タンク10内の燃料に含まれるエタノール濃度を検出する。また、制御部84は、液質検出部60を用いて、センサ装置2が正常に機能していないこと(即ちセンサ装置2の異常)を検出する。さらに、制御部84は、液位検出部70を用いて、燃料タンク10内の燃料の液位を検出する。制御部84は、自動車のエンジンが停止されるまで、上記の処理を繰り返し実行する。
具体的には、最初に、制御部84は、S1〜S6を操作することによって、電極64が発振回路82に接続されており、かつ、接地されていない状態(即ちS2がON、S5がOFF)であり、電極62,66が発振回路82に接続されておらず、かつ、接地されている状態(即ちS1,S3がOFF、S4,S6がON)に切り替える。この結果、電極62〜66によって、第1の電極対62,64,66が形成される。電極64に信号が供給されると、第1の電極対62,64,66とに、電荷が蓄積される。電極62〜66は、全体的に燃料に浸漬されているため、電極64と電極62との隙間及び電極64と電極66との隙間には、燃料が充満している。このため、第1の電極対62,64,66の静電容量は、燃料の誘電率に相関して変動する。ガソリンの誘電率とエタノールの誘電率とは大きく異なるため、燃料の誘電率は、エタノール濃度によって変化する。これにより、第1の電極対62,64,66の静電容量がエタノール濃度によって変化するため、電極64に供給される信号は、エタノール濃度によって変化する。
制御部84には、電極64に供給される信号を用いて、第1の電極対62,64,66の静電容量を特定するための回路、及び、特定された静電容量を、燃料の誘電率に変換するための回路が実装されている。また、制御部84には、予め実験あるいは解析によって特定された燃料の誘電率と燃料中のエタノール濃度との関係を示すデータベースが格納されている。制御部84は、電極64に供給される信号を取得すると、データベースを参照して、燃料の誘電率から、燃料中のエタノール濃度を検出する。制御部84は、検出されたエタノール濃度を、ECU(Engine Control Unitの略)4に出力する。ECU4は、燃料中のエタノール濃度に応じて、エンジンに供給する燃料量を調整する。
次いで、制御部84は、S1〜S6を操作することによって、電極64が、発振回路82に接続されておらず、かつ、接地されている状態(即ちS2がOFF、S5がON)であり、電極62が、発振回路82に接続されており、かつ、接地されていない状態(即ちS1がON、S4がOFF)であり、電極66が発振回路82に接続されておらず、かつ、接地されていない状態(即ちS3、S6がOFF)に切り替える。この結果、電極62,64によって、第2の電極対62,64が形成される。電極62に信号が供給されると、第2の電極対62,64に、電荷が蓄積される。制御部84は、電極62に供給される信号を取得する。電極62に供給される信号は、第2の電極対62,64の静電容量に応じて変化する。制御部84には、電極62に供給される信号を用いて、第2の電極対62,64の静電容量を特定するための回路が実装されている。
次いで、制御部84は、S1,S3,S4,S6を操作することによって、電極62が、発振回路82に接続されておらず、かつ、接地されていない状態(即ちS1、S4がOFF)であり、電極66が発振回路82に接続されており、かつ、接地されていない状態(即ちS3がON、S6がOFF)に切り替える。なお、電極64は、発振回路82に接続されておらず、かつ、接地されている状態(即ちS2がOFF、S5がON)に維持される。この結果、電極64,66によって、第3の電極対64,66が形成される。電極66に信号が供給されると、電荷が第3の電極対64,66に蓄積される。制御部84は、電極66に供給される信号を取得する。電極66に供給される信号は、第3の電極対64,66の静電容量に応じて変化する。制御部84には、電極66に供給される信号を用いて、第2の電極対64,66の静電容量を特定するための回路が実装されている。
制御部84は、第2の電極対62,64の静電容量と第3の電極対64,66の静電容量とを比較する。第2の電極対62,64と第3の電極対64,66とは、同一の環境下に置かれている。さらに、電極62〜66は、同一の形状を有する。この結果、通常、第2の電極対62,64の静電容量と第3の電極対64,66の静電容量とは、略同一である。制御部84は、第2の電極対62,64の静電容量と第3の電極対64,66の静電容量との相違が、予め決められた数値範囲を超える場合、センサ装置2が正常に機能していないことを検出する。センサ装置2が正常に機能していない状態とは、例えば、センサ装置2の配線の少なくとも一部が断線している状態、電極62〜66の少なくとも1個の電極に異物が付着しており、電極62〜66を用いて、適切にエタノール濃度を検出できない状態等である。変形例では、制御部84は、さらに、第2の電極対62,64の静電容量と第3の電極対64,66の静電容量との相違が、予め決められた数値範囲を超えない場合、センサ装置2が正常に機能していることを検出してもよい。
さらに、制御部84は、液位検出部70に供給される信号を取得する。液位検出部70に供給される信号は、液位検出部70の電極対の静電容量に応じて変化する。制御部84には、液位検出部70に供給される信号を用いて、液位検出部70の電極対の静電容量を特定するための回路が実装されている。ケース73の燃料の液位は、ケース73外の燃料タンク10内の燃料の液位と一致する。燃料と燃料タンク10内の気体との誘電率が異なるため、ケース73の燃料の液位に相関して、液位検出部70の電極対の静電容量は変動する。さらに、液位検出部70の電極対の静電容量は、燃料の誘電率、即ち、エタノール濃度に相関して変動する。制御部84には、液位検出部70の電極対の静電容量と第1の電極対62,64,66の静電容量とを、燃料の液位に変換するための回路が実装されている。なお、制御部84は、特定された燃料の液位を、自動車の表示装置に出力する。この構成によれば、センサ装置2を利用して、燃料の液位を検出することができる。
(本実施例の効果)
本実施例では、第2の電極対62,64と第3の電極対64,66とを用いて、センサ装置2が正常に機能しているのか否かを判定する。この構成によれば、センサ装置2が正常に機能しているのか否かを、適切に判定することができる。また、第2の電極対62,64と第3の電極対64,66とは、電極64を共通で利用する。これにより、液質検出部60に含めるべき電極の個数を少なくすることができる。
本実施例では、第2の電極対62,64と第3の電極対64,66とを用いて、センサ装置2が正常に機能しているのか否かを判定する。この構成によれば、センサ装置2が正常に機能しているのか否かを、適切に判定することができる。また、第2の電極対62,64と第3の電極対64,66とは、電極64を共通で利用する。これにより、液質検出部60に含めるべき電極の個数を少なくすることができる。
また、本実施例では、第1の電極対62,64,66に含まれる電極62,64,66が互いに対向する対向面積は、第2の電極対62,64に含まれる電極62,64が互いに対向する対向面積よりも広く、第3の電極対64,66に含まれる電極64,66が互いに対向する対向面積よりも広い。この構成によれば、第1の電極対62,64,66の静電容量を、第2の電極対62,64及び第3の電極対64,66と比較して、大きくすることができる。これにより、液体の性状の変化に応じて、第1の電極対62,64,66の静電容量を大きく変化させることができる。この結果、液体の性状をより適切に検出することができる。
(対応関係)
上記のセンサ装置2が、「性状検出装置」の一例であり、制御部84が「取得部」及び「決定部」の一例である。電極64が「第1の電極」の一例であり、電極62,66のそれぞれが「第2の電極」及び「第3の電極」のいずれかの一例である。
上記のセンサ装置2が、「性状検出装置」の一例であり、制御部84が「取得部」及び「決定部」の一例である。電極64が「第1の電極」の一例であり、電極62,66のそれぞれが「第2の電極」及び「第3の電極」のいずれかの一例である。
(第1実施例の変形例)
(1)図3に示すように、電極64は、発振回路82に常時接続されており、接地されていなくてもよい。制御部84は、スイッチS11,S12を操作することによって、スイッチS11,S12のONとOFFとを切り替えてもよい。詳細には、制御部84は、スイッチS11を操作することによって、電極62が接地されている状態と接地されていない状態とを切り替え、スイッチS12を操作することによって、電極66が接地されている状態と接地されていない状態とを切り替えてもよい。なお、電極62,66は、発振回路82に接続されていなくてもよい。
(1)図3に示すように、電極64は、発振回路82に常時接続されており、接地されていなくてもよい。制御部84は、スイッチS11,S12を操作することによって、スイッチS11,S12のONとOFFとを切り替えてもよい。詳細には、制御部84は、スイッチS11を操作することによって、電極62が接地されている状態と接地されていない状態とを切り替え、スイッチS12を操作することによって、電極66が接地されている状態と接地されていない状態とを切り替えてもよい。なお、電極62,66は、発振回路82に接続されていなくてもよい。
制御部84は、S11,S12を操作することによって、電極62が接地されており、かつ、電極66が接地されている状態(即ちS11、S12がON)を切り替えてもよい。この結果、電極62〜66によって、第1の電極対62,64,66が形成されてもよい。制御部84は、S12を操作することによって、電極62が接地されており、かつ、電極66が接地されていない状態(即ちS11がON、S12がOFF)を切り替えることによって、第2の電極対62,64を形成してもよい。さらに、制御部84は、S11、S12を操作することによって、電極62が接地されておらず、かつ、電極66が接地されている状態(即ちS11がOFF、S12がON)を切り替えることによって、第3の電極対64,66を形成してもよい。
(2)図4に示すように、制御部84と電極62,64,66との接続関係を変更してもよい。制御部84は、第1実施例のスイッチS1〜S6と同様に、スイッチS21〜S26を操作することによって、スイッチS21〜S26のONとOFFとを切り替えてもよい。
(3)図5に示すように、電極64は、制御部84に常時接続されており、接地されていなくてもよい。制御部84は、スイッチS31,S32を操作することによって、スイッチS31,S32のONとOFFとを切り替えてもよい。詳細には、制御部84は、スイッチS31を操作することによって、電極62が発振回路82に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替え、スイッチS32を操作することによって、電極66が発振回路82に接地されている状態と接地されていない状態とを切り替えてもよい。なお、電極62,66は、接地されていなくてもよい。
制御部84は、S31,S32を操作して、電極62と電極66とが発振回路82に接続されている状態(即ちS31、S32がON)に切り替えることによって、第1の電極対62,64,66が形成されてもよい。制御部84は、S32を操作することによって、電極62が発振回路82に接続されており、かつ、電極66が発振回路82に接続されていない状態(即ちS31がON、S32がOFF)に切り替えることによって、第2の電極対62,64を形成してもよい。さらに、制御部84は、S31、S32を操作することによって、電極62が発振回路82に接続されておらず、かつ、電極66が発振回路82に接続されている状態(即ちS31がOFF、S32がON)に切り替えることによって、第3の電極対64,66を形成してもよい。
(第2実施例)
第1実施例と異なる点を説明する。図6に示すように、本実施例では、液質検出部160の構成が、液質検出部60の構成と異なる。
第1実施例と異なる点を説明する。図6に示すように、本実施例では、液質検出部160の構成が、液質検出部60の構成と異なる。
液質検出部160は、3個の電極162,164,166を備える。電極166は、4個の矩形状の平板166a〜166dを備える。平板166aは、燃料タンク10の深さ方向に平行に配置されている。平板166b〜166dは、平板166aの一方の面から、平板166aに垂直に配置されている。平板166b〜166dは、等間隔に配置されている。
電極162は、矩形状の平板である。電極162は、平板166bと平板166cとの隙間の中央に配置される。電極166は、平板166bの下面と平板166cの上面とで、電極162と対向している。電極164は、平板166cと平板166dとの隙間の中央に配置される。電極166は、平板166cの下面と平板166dの上面とで、電極164と対向している。即ち、電極162と平板166bとの隙間と、電極162と平板166cとの隙間と、電極164と平板166cとの隙間と、電極164と平板166dとの隙間とは、等しい。電極162,164は、電極166によって覆われている。なお、変形例では、各電極162,164,166の間隔は、等しくなくてもよい。
電極164は、常時接地されている。制御部84は、スイッチS41,S42を操作することによって、スイッチS41,S42のONとOFFとを切り替える。詳細には、制御部84は、スイッチS41を操作することによって、電極162が発振回路82に接続されている状態と、接続されていない状態とを切り替える。また、制御部84は、スイッチS42を操作することによって、電極164が発振回路82に接続されている状態と、接続されていない状態とを切り替える。
制御部84は、S41,S42を操作して、電極162と電極164とが発振回路82に接続されている状態(即ちS41、S42がON)に切り替えることによって、第1の電極対162,164,166を形成する。これにより、制御部84は、燃料のエタノール濃度を検出する。次いで、制御部84は、S42を操作して、電極162が発振回路82に接続されており、かつ、電極164が発振回路82に接続されていない状態(即ちS41がON、S42がOFF)に切り替えることによって、第2の電極対162,166を形成する。さらに、制御部84は、S41、S42を操作することによって、電極162が発振回路82に接続されておらず、かつ、電極164が発振回路82に接続されている状態(即ちS41がOFF、S42がON)に切り替えることによって、第3の電極対164,166を形成する。これにより、制御部84は、センサ装置2が正常に機能していないことを検出する。
本実施例のセンサ装置2によれば、第1実施例と同様の効果を奏することができる。また、本実施例では、電極166は、電極162,164を覆う。この構成によれば、電極162,166の隙間、及び、電極164,166の隙間に異物が侵入することを抑制することができる。この結果、エタノール濃度をより適切に検出することができる。また、電極166は、常時接地されている。この構成によれば、電極166が、シールド電極の機能を果たすため、第1の電極対〜第3の電極対の静電容量が、外部の影響を受けて変動することを抑制することができる。なお、本実施例では、電極166が「第1の電極」の一例であり、電極162,164のそれぞれが「第2の電極」及び「第3の電極」のいずれかの一例である。
(第2実施例の変形例)
(1)図7に示すように、電極166は、発振回路82に常時接続されていてもよい。制御部84は、スイッチS51,S52を操作することによって、スイッチS51,S52のONとOFFとを切り替えてもよい。詳細には、制御部84は、スイッチS51を操作することによって、電極162が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替え、スイッチS52を操作することによって、電極164が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替えてもよい。なお、電極162,164は、発振回路82に接続されていなくてもよい。
(1)図7に示すように、電極166は、発振回路82に常時接続されていてもよい。制御部84は、スイッチS51,S52を操作することによって、スイッチS51,S52のONとOFFとを切り替えてもよい。詳細には、制御部84は、スイッチS51を操作することによって、電極162が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替え、スイッチS52を操作することによって、電極164が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替えてもよい。なお、電極162,164は、発振回路82に接続されていなくてもよい。
制御部84は、S51,S52を操作することによって、電極162が制御部84に接続されており、かつ、電極164が制御部84に接続されている状態(即ちS51、S52がON)に切り替えてもよい。この結果、電極162〜166によって、第1の電極対162,164,166が形成されてもよい。制御部84は、S52を操作することによって、電極162が制御部84に接続されており、かつ、電極164が制御部84に接続されていない状態(即ちS51がON、S52がOFF)に切り替えることによって、第2の電極対162,166を形成してもよい。さらに、制御部84は、S51、S52を操作することによって、電極162が制御部84に接続されておらず、かつ、電極164が制御部84に接続されている状態(即ちS51がOFF、S52がON)に切り替えることによって、第3の電極対164,166を形成してもよい。
(2)図8に示すように、液質検出部160は、電極166に代えて、電極266を備えていてもよい。電極266は、5個の矩形状の平板266a〜266eを備えていてもよい。3個の平板266b〜266dは、3個の平板166b〜166dと同一の構成及び同一の位置関係を有してもよい。平板266aは、2個の平板266b,266cに垂直に配置されており、平板266bの一方の端辺と平板266cの一方の端辺とを接続してもよい。平板266eは、2個の平板266c,266dに垂直に配置されており、平板266cの他方の端辺と平板266dの一方の端辺を、接続してもよい。
(第3実施例)
第2実施例と異なる点を説明する。図9に示すように、本実施例では、液質検出部360の構成が、液質検出部160の構成と異なる。
第2実施例と異なる点を説明する。図9に示すように、本実施例では、液質検出部360の構成が、液質検出部160の構成と異なる。
液質検出部360は、基板368と、3個の電極362,364,366と、を備える。基板368は、矩形状の平板である。基板368は、燃料タンク10の深さ方向に平行に配置されている。基板368の一方の面には、3個の電極362,364,366が配置されている。電極366は、電極362,364の間に配置されている。
各電極362〜366は、薄膜の導電性の材料(例えば金、銅合金)で作製されている。各電極362〜366は、櫛歯形状を有する。具体的には、電極362は、基板368の上下方向に伸びる縦電極362aと、縦電極362aから垂直に伸びる複数個の横電極362bと、を備える。複数個の横電極362bは、縦電極362aの伸張方向に等間隔に配置されている。電極364は、電極362と同様に、縦電極364aと複数個の横電極364bとを備える。電極366は、縦電極362aと同様の縦電極366aと、縦電極366aと直交する複数個の横電極366bとを備える。横電極366bは、隣り合う横電極362bの間に配置されると共に、隣り合う横電極364bの間に配置される。なお、横電極362bは、縦電極362aから垂直に伸びていなくてもよい。横電極364bと縦電極364aの位置関係及び、横電極366bと縦電極366aの位置関係も同様である。この構成によれば、電極362,364,366のサイズを小さくすることができる。
本実施例のセンサ装置2によれば、第1実施例と同様の効果を奏することができる。本実施例では、電極366が「第1の電極」の一例であり、電極362,364のそれぞれが「第2の電極」及び「第3の電極」のいずれかの一例である。
(第3実施例の変形例)
図10に示すように、液質検出部360は、基板368上に、電極362〜366に代えて、電極462〜466を備えていてもよい。電極462は、基板368の上下方向に伸びる縦電極462aと、縦電極462aと直交する複数個の横電極462bとを備えていてもよい。電極464は、電極462と同様に、縦電極464aと複数個の横電極464bとを備えていてもよい。
図10に示すように、液質検出部360は、基板368上に、電極362〜366に代えて、電極462〜466を備えていてもよい。電極462は、基板368の上下方向に伸びる縦電極462aと、縦電極462aと直交する複数個の横電極462bとを備えていてもよい。電極464は、電極462と同様に、縦電極464aと複数個の横電極464bとを備えていてもよい。
電極466は、基板368の上下方向に伸びる3個の縦電極466aと、複数個の横電極466bと、複数個の横電極466cと、複数個の横電極466dと、を備えていてもよい。3個の縦電極466aは、互いに間隔を開けて配置されており、下端において、電気的に接続されていてもよい。電極462,464のそれぞれは、隣り合う2個の縦電極466aの間に配置されていてもよい。
複数個の横電極466bは、左端に配置される縦電極446aから縦電極462aに向かって垂直に伸びていてもよい。各横電極466bは、隣り合う2個の横電極462bの間に配置されていてもよい。複数個の横電極466dは、右端に配置される縦電極466aから縦電極464aに向かって垂直に伸びていてもよい。各横電極466dは、隣り合う2個の横電極464bの間に配置されていてもよい。複数個の横電極466cは、電極462と電極464との間に配置される縦電極466aから縦電極462aと縦電極464aとに向かって垂直に伸びていてもよい。各横電極466cは、隣り合う2個の横電極462bの間に配置されていると共に、隣り合う2個の横電極464bの間に配置されていてもよい。
(第4実施例)
第1実施例と異なる点を説明する。図11に示すように、本実施例では、液質検出部560の構成が、液質検出部60の構成と異なる。
第1実施例と異なる点を説明する。図11に示すように、本実施例では、液質検出部560の構成が、液質検出部60の構成と異なる。
液質検出部560は、3個の電極562,564,566を備える。図12に示すように、電極562は、円筒形状を有する。電極564は、電極562に収容されており、円筒形状を有する。電極564は、電極562の内周面と対向している。電極566は、電極564に収容されており、円筒形状を有する。電極566は、電極564の内周面と対向している。また、電極566は、電極564を挟んで、電極562と対向している。3個の電極562,564,566は、同心上に配置されている。
図11に示すように、電極562は、常時接地されている。制御部84は、スイッチS61〜S63を操作することによって、スイッチS61〜S63のONとOFFとを切り替える。詳細には、制御部84は、スイッチS61を操作することによって、電極564が発振回路82に接続されている状態と、接続されていない状態とを切り替える。また、制御部84は、スイッチS62を操作することによって、電極164が発振回路82に接続されている状態と、接続されていない状態とを切り替える。さらに、制御部84は、スイッチS63を操作することによって、電極566が接地されている状態と接地されていない状態とを切り替える。なお、電極562は、発振回路82に接続されず、電極564は、接地されない。
制御部84は、S61〜S63を操作して、電極564が発振回路82に接続されており、電極566が接地されている状態(即ちS61、S63がON、S62がOFF)に切り替えることによって、第1の電極対562,564,566を形成する。これにより、制御部84は、燃料のエタノール濃度を検出する。次いで、制御部84は、S63を操作して、電極564が発振回路82に接続されており、かつ、電極566が発振回路82に接続されておらず、接地もされていない状態(即ちS61がON、S62,S63がOFF)に切り替えることによって、第2の電極対562,564を形成する。さらに、制御部84は、S61,S62を操作することによって、電極564が発振回路82に接続されておらず、かつ、電極566が発振回路82に接続されている状態(即ちS61、S63がOFF、S62がON)に切り替えることによって、第3の電極対562,566を形成する。これにより、制御部84は、センサ装置2が正常に機能していないことを検出する。
本実施例のセンサ装置2によれば、第2実施例と同様の効果を奏することができる。本実施例では、電極562が「第1の電極」の一例であり、電極564,566のそれぞれが「第2の電極」及び「第3の電極」のいずれかの一例である。
(第4実施例の変形例)
図13に示すように、電極562は、発振回路82に常時接続されていてもよい。制御部84は、スイッチS71,S72を操作することによって、スイッチS71,S72のONとOFFとを切り替えてもよい。詳細には、制御部84は、スイッチS71を操作することによって、電極564が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替え、スイッチS72を操作することによって、電極566が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替えてもよい。なお、電極564,566は、発振回路82に接続されていなくてもよい。
図13に示すように、電極562は、発振回路82に常時接続されていてもよい。制御部84は、スイッチS71,S72を操作することによって、スイッチS71,S72のONとOFFとを切り替えてもよい。詳細には、制御部84は、スイッチS71を操作することによって、電極564が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替え、スイッチS72を操作することによって、電極566が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替えてもよい。なお、電極564,566は、発振回路82に接続されていなくてもよい。
制御部84は、S71,S72を操作することによって、電極564と電極566とが制御部84に接続されている状態(即ちS71がON、S72がOFF)に切り替えてもよい。この結果、電極562〜566によって、第1の電極対562,564が形成されてもよい。さらに、制御部84は、S71、S72を操作することによって、電極564が制御部84に接続されておらず、かつ、電極566が制御部84に接続されている状態(即ちS71がOFF、S72がON)に切り替えることによって、第2の電極対562,566を形成してもよい。なお、制御部84は、第1の電極対562,564の静電容量と第2の電極対562,566の静電容量とを比較することによって、センサ装置2が正常に機能していないことを検出してもよい。
(第5実施例)
第1実施例と異なる点を説明する。図14に示すように、本実施例では、液質検出部660の構成が、液質検出部60の構成と異なる。
第1実施例と異なる点を説明する。図14に示すように、本実施例では、液質検出部660の構成が、液質検出部60の構成と異なる。
液質検出部660は、3個の電極662,664,666を備える。図15に示すように、電極662は、円筒形状を有する。電極664は、電極662に収容されており、円筒形状を有する。電極664は、電極662の内周面と対向している。電極666は、電極564と同一の形状を有する。図14に示すように、電極666は、電極662に収容されており、電極664と間隔を開けて配置されている。3個の電極662,664,666は、同心上に配置されている。
電極664は、常時接地されている。制御部84は、スイッチS81、S82を操作することによって、スイッチS81、S82のONとOFFとを切り替える。詳細には、制御部84は、スイッチS81を操作することによって、電極662が発振回路82に接続されている状態と、接続されていない状態とを切り替える。また、制御部84は、スイッチS82を操作することによって、電極666が発振回路82に接続されている状態と、接続されていない状態とを切り替える。なお、電極662,666は、接地されない。
制御部84は、S81、S82を操作して、電極662、666が発振回路82に接続されている状態(即ちS81、S82がON)に切り替えることによって、第1の電極対662,664,666を形成する。これにより、制御部84は、燃料のエタノール濃度を検出する。次いで、制御部84は、S63を操作して、電極662が発振回路82に接続されており、かつ、電極666が発振回路82に接続されておらず、接地もされていない状態(即ちS81がON、S82がOFF)に切り替えることによって、第2の電極対662,664を形成する。さらに、制御部84は、S81,S82を操作することによって、電極662が発振回路82に接続されておらず、接地もされていない状態であり、かつ、電極666が発振回路82に接続されている状態(即ちS81がOFF、S82がON)に切り替えることによって、第3の電極対664,666を形成する。これにより、制御部84は、センサ装置2が正常に機能していないことを検出する。
本実施例のセンサ装置2によれば、第2実施例と同様の効果を奏することができる。本実施例では、電極664が「第1の電極」の一例であり、電極662,666のそれぞれが「第2の電極」及び「第3の電極」のいずれかの一例である。
(第5実施例の変形例)
図16に示すように、電極664は、発振回路82に常時接続されていてもよい。制御部84は、スイッチS91,S92を操作することによって、スイッチS91,S92のONとOFFとを切り替えてもよい。詳細には、制御部84は、スイッチS91を操作することによって、電極662が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とそ切り替え、スイッチS92を操作することによって、電極966が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替えてもよい。なお、電極662,666は、発振回路82に接続されていなくてもよい。
図16に示すように、電極664は、発振回路82に常時接続されていてもよい。制御部84は、スイッチS91,S92を操作することによって、スイッチS91,S92のONとOFFとを切り替えてもよい。詳細には、制御部84は、スイッチS91を操作することによって、電極662が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とそ切り替え、スイッチS92を操作することによって、電極966が制御部84に接続されている状態と接続されていない状態とを切り替えてもよい。なお、電極662,666は、発振回路82に接続されていなくてもよい。
制御部84は、S91,S92を操作することによって、電極664と電極666とが制御部84に接続されている状態(即ちS91、S92がON)に切り替えてもよい。この結果、電極662〜666によって、第1の電極対662,664,666が形成されてもよい。制御部84は、S92を操作することによって、電極662が制御部84に接続されており、かつ、電極666が制御部84に接続されていない状態(即ちS91がON、S92がOFF)に切り替えることによって、第2の電極対662,664を形成してもよい。さらに、制御部84は、S91、S92を操作することによって、電極662が制御部84に接続されておらず、かつ、電極666が制御部84に接続されている状態(即ちS91がOFF、S92がON)に切り替えることによって、第3の電極対664,666を形成してもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例)
(1)上記の実施例では、センサ装置2は、液質検出部60等を用いて、燃料中のエタノール濃度を検出している。しかしながら、センサ装置2は、燃料の劣化の程度(例えば、燃料の酸化の程度)、燃料の液位等を検出してもよい。本変形例では、劣化の程度、液位が、「性状」の一例である。
(1)上記の実施例では、センサ装置2は、液質検出部60等を用いて、燃料中のエタノール濃度を検出している。しかしながら、センサ装置2は、燃料の劣化の程度(例えば、燃料の酸化の程度)、燃料の液位等を検出してもよい。本変形例では、劣化の程度、液位が、「性状」の一例である。
(2)「性状検出装置」は、燃料以外の液体、例えば、冷却水の性状(例えば劣化の程度、冷却水の種類、液位)を検出するために用いられてもよい。
(3)上記の各実施例では、制御部84は、自動車の表示装置に、第2の電極対と第3の電極対との静電容量の比較結果として、センサ装置2に異常があることを示す情報を出力する。しかしながら、制御部84は、第2の電極対と第3の電極対との静電容量の比較結果として、静電容量の相違の程度を示す情報(相違が比較的に大きい、又は相違が比較的に小さい)を、自動車の表示装置に出力してもよい。また、制御部84は、比較結果から得られる情報を、音声出力装置に出力してもよい。音声出力装置は、比較結果から得られる情報を、音声で出力してもよい。本変例の構成は、「制御部は、決定部によって決定された第2の電極対であって、第1の電極と第2の電極とを含む第2の電極対を用いて得られる値と、決定部によって決定された第3の電極対であって、第1の電極と第3の電極と含む第3の電極対を用いて得られる値とに基づいて、性状検出装置が正常に機能していないことを検出する」構成の一例である。
(4)上記の各実施例では、液質検出部60等は、3個の電極を備えている。しかしながら、液質検出部は、3個以上の電極を備えていてもよい。制御部84は、3個以上の電極を用いて、電極対を形成してもよい。
(5)上記の各実施例では、制御部84は、各電極対の静電容量、即ち、燃料の誘電率を用いて、エタノール濃度等を検出する。しかしながら、制御部84は、電極対の静電容量の以外の電極対を用いて得られる値、例えば、電極対を用いて得られる燃料の導電率を用いて、エタノール濃度、センサ装置2の異常等を検出してもよい。
(6)上記の各実施例のセンサ装置2は、燃料の温度を検出するための温度検出素子(例えばサーミスタ)を備えていてもよい。例えば、液質検出部560では、温度検出素子は、電極566に収容されていてもよい。
(7)液質検出部60は、パイプ94あるいは吐出ポート12よりも上流側、即ち、パイプ94あるいは吐出ポート12よりもポンプ本体34側の燃料流路内に配置されていてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:燃料供給ユニット、2:センサ装置、10:燃料タンク、20:リザーブカップ、32:低圧フィルタ、34:ポンプ本体、36:高圧フィルタ、38:ベーパジェット、42:プレッシャーレギュレータ、44:ジェットポンプ、60:液質検出部、62,64,66:電極、70:液位検出部、80:制御装置、82:発振回路、84:制御部
Claims (8)
- 液体の性状を検出する性状検出装置であって、
第1の電極と、第1の電極と隙間を開けて対向する第2の電極と、第1の電極と隙間を開けて対向する第3の電極と、を含む電極群と、
電極群から検出結果を取得する取得部と、
電極群に含まれる電極の中から、検出に用いる電極対として、少なくとも2個の電極を決定する決定部と、を備え、
取得部は、
決定部によって決定された第1の電極対であって、第1の電極と第2の電極と第3の電極の少なくとも2個を含む第1の電極対を用いて、液体の性状を検出し、
決定部によって決定された第2の電極対であって、第1の電極と第2の電極とを含む第2の電極対を用いて得られる値と、決定部によって決定された第3の電極対であって、第1の電極と第3の電極と含む第3の電極対を用いて得られる値とに基づいて、性状検出装置が正常に機能していないことを検出する、性状検出装置。 - 電極群に含まれる電極のそれぞれは、平板形状を有する、請求項1に記載の性状検出装置。
- 電極群に含まれる電極のそれぞれは、円筒形状を有する、請求項1に記載の性状検出装置。
- 電極群に含まれる各電極を支持する基板を、さらに備え、
電極群に含まれる電極のそれぞれは、基板上に配置されており、薄層の櫛歯形状を有する、請求項1に記載の性状検出装置。 - 第1の電極対は、第2の電極対と異なる電極を含み、
第1の電極対は、第3の電極対と異なる電極を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の性状検出装置。 - 第1の電極対に含まれる電極が互いに対向する対向面積は、第2の電極対に含まれる電極が互いに対向する対向面積よりも広く、第3の電極対に含まれる電極が互いに対向する対向面積よりも広い、請求項1から5のいずれか一項に記載の性状検出装置。
- 第1の電極は、第2の電極と第3の電極との少なくとも一部を覆う、請求項1から6のいずれか一項に記載の性状検出装置。
- 第1の電極は、接地される、請求項7に記載の性状検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013165536A JP2015034742A (ja) | 2013-08-08 | 2013-08-08 | 性状検出装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013165536A JP2015034742A (ja) | 2013-08-08 | 2013-08-08 | 性状検出装置 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015034742A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018162989A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | 太平洋セメント株式会社 | 腐食センサの健全性確認方法 |
-
2013
- 2013-08-08 JP JP2013165536A patent/JP2015034742A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018162989A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | 太平洋セメント株式会社 | 腐食センサの健全性確認方法 |
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