JP2016075548A - 液位計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 供給直後の容器内の電気的特性を考慮して、適切に液位を計測し得る技術を提供する。【解決手段】 液位センサユニット70は、ケース71と、導入口72と、電極対100と、を備える。ケース71は、燃料を貯留する貯留空間77を画定する。導入口72は、燃料ポンプによって昇圧された燃料を貯留空間77内に導入する。電極対100は、貯留空間77内の電気的特性を計測する。貯留空間77は、導入口72に連通しており、導入口72から導入された燃料が下方から上方に向けて流れる流路74bを有する流路空間74と、流路空間74の下流側で、流路空間74と連通しており、電極対100を収容する計測空間76と、を有する。【選択図】 図2
Description
本明細書では、燃料の液位を計測する液位計測装置に関する。
特許文献1に、液位計測装置が開示されている。液位計測装置は、燃料ポンプから放出される燃料を受け入れるケースと、ケース内に収容される電極対と、を備える。液位計測装置は、ケース内の液位に応じて変動する電極対の静電容量を用いて、液位を計測する。
液体が貯留される容器内の電気的特性を用いて液位を計測する構成では、より正確に液位を計測するために、容器内に既に貯留されている液体と電気的特性が異なる液体が容器に新たに供給される状況を考慮することが好ましい。本明細書では、供給直後の容器内の電気的特性を考慮して、適切に液位を計測し得る技術を提供する。
本明細書は、液位計測装置を開示する。液位計測装置は、壁部と、導入口と、電極対と、を備える。壁部は、ポンプによって昇圧された液体を、液体を貯留する容器内の液位に対応する液位で貯留する貯留空間の少なくとも一部を画定する。導入口は、ポンプによって昇圧された液体を貯留空間に導入する。電極対は、容器の深さ方向に伸びており、貯留空間の電気的特性を計測する。貯留空間は、導入口に連通しており、導入口から導入された液体が容器の下方から上方に向けて流れる第1流路を有する流路空間と、流路空間の下流側で、流路空間と連通しており、電極対を収容する計測空間と、を有する。
容器内に液体が供給された直後では、既に容器内に貯留されている液体(以下『貯留液体』と呼ぶ)と、新たに供給された液体(以下『供給液体』と呼ぶ)と、が十分に混合されていない。この結果、貯留液体の密度(即ち単位体積当たりの質量)と供給液体の密度とが異なる場合、貯留済み液体と供給済み液体とが、容器内で容器の深さ方向に分離する可能性がある。この場合、容器に連通する貯留空間も同様に、貯留液体と供給液体とが、貯留空間で容器の深さ方向に分離する。貯留液体の電気的特性と供給液体の電気的特性とが異なると、容器の深さ方向で、液体の電気的特性が変化する。
上記の構成では、ポンプによって昇圧された液体が流路空間に流入すると、流路空間内で分離している貯留液体と供給液体とが混合される。そして、混合された液体が、計測空間内に流入する。この構成によれば、計測空間内において、貯留液体と供給液体とが分離することを早期に解消することができる。この結果、電極対で計測される液体の電気的特性を用いて、容器内の液位を適切に特定することができる。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)貯留空間を有する液位計測装置は、貯留空間の流路空間と計測空間との間に、流路空間と計測空間とを連通する複数個の連通孔を有する孔壁を備えていてもよい。この構成では、液体は、流路空間から複数個の連通孔のそれぞれを通過して、計測空間に流入する。このため、ポンプによって昇圧された液体が、流路空間から計測空間に局所的に流入することを防止することができる。これにより、計測空間に液体が飛散し、液体が電極対に付着することを抑制することができる。
(特徴2)複数個の連通孔は、前記容器の深さ方向に分布していてもよい。この構成によれば、流路空間の液体は、容器の深さ方向に分散して、計測空間に流入することができる。
(特徴3)孔壁は、電極対のうちの少なくとも1個の電極であってもよい。この構成によれば、複数の連通孔を有する部材を、電極対と別に準備せずに済む。
(特徴4)貯留空間を有する液位計測装置では、貯留空間は、壁部と、電極対のうちの少なくとも1個の電極と、によって画定されていてもよい。この構成によれば、貯留空間を画定するための部材を少なくすることができる。
(特徴5)貯留空間を有する液位計測装置では、貯留空間の流路空間は、導入口から導入された液体が容器の下方から上方に向けて流れる第1流路と、第1流路に連通しており、導入口から導入された液体が容器の上方から下方に向けて流れる第2の流路をさらに有していてもよい。この構成によれば、分離している貯留液体と供給液体とが、より適切に混合され得る。
(第1実施例)
図1に示すように、本実施例の燃料供給ユニット1は、自動車等の車両に搭載され、図示省略したエンジンに燃料を供給する。燃料供給ユニット1は、燃料タンク2と、燃料ポンプユニット30と、燃料センサユニット10と、を備える。燃料タンク2には、ガソリンあるいはガソリンとアルコール(例えばエタノール)との混合燃料が貯留される。燃料タンク2には、図示省略した給油口から燃料が給油される。
図1に示すように、本実施例の燃料供給ユニット1は、自動車等の車両に搭載され、図示省略したエンジンに燃料を供給する。燃料供給ユニット1は、燃料タンク2と、燃料ポンプユニット30と、燃料センサユニット10と、を備える。燃料タンク2には、ガソリンあるいはガソリンとアルコール(例えばエタノール)との混合燃料が貯留される。燃料タンク2には、図示省略した給油口から燃料が給油される。
燃料ポンプユニット30は、燃料ポンプ34及びフィルタ等を備える。燃料ポンプユニット30は、燃料ポンプ34を用いて、リザーブカップ20内の燃料をフィルタで濾過し、パイプ40及び吐出ポート12を介して、エンジンに供給する。燃料ポンプ34から吐出される燃料は、プレッシャーレギュレータ42によって調圧される。これにより、エンジンに供給される燃料の圧力を一定圧力に調整する。プレッシャーレギュレータ42によって調圧された燃料は、パイプ40から吐出ポート12を通過して、エンジンに圧送される。プレッシャーレギュレータ42は、燃料ポンプ34から吐出される燃料の一部を、パイプ52に放出する。パイプ52の一端には、プレッシャーレギュレータ42が接続され、パイプ52の他端には、濃度センサユニット60が接続されている。パイプ52の中間位置には、パイプ52を貫通する貫通孔が配置されている。
燃料センサユニット10は、燃料タンク2の上端の開口を閉塞するセットプレート14に取り付けられている。燃料センサユニット10は、制御装置80と、濃度センサユニット60と、液位センサユニット70と、を備える。
濃度センサユニット60は、電極対を有するセンサを備える。電極対は、外側電極と内側電極を有する。外側電極と内側電極とは、それぞれ、円筒形状を有している。内側電極は、外側電極に収容されている。内側電極と外側電極とは、隙間を開けて対向している。内側電極と外側電極との隙間には、プレッシャーレギュレータ42から伸びるパイプ52が連通している。燃料ポンプ34が駆動している間、内側電極と外側電極との隙間は、パイプ52を介してプレッシャーレギュレータ42から供給される燃料で満たされている。
濃度センサユニット60の内側電極と外側電極との隙間は、パイプ54を介して、液位センサユニット70に連通する。液位センサユニット70は、燃料タンク2内であって、リザーブカップ20の外側に配置されている。図2に示すように、液位センサユニット70は、電極対100と、ケース71と、を備える。ケース71は、中空の直方体形状を有する。ケース71は、燃料タンク2の深さ方向に伸びている。ケース71の上端には導入口72が配置されている。導入口72は、ケース71の壁面を貫通している。導入口72は、パイプ54と介して、濃度センサユニット60と連通している。
ケース71の上端には、さらに、通気口73が配置されている。通気口73は、ケース71の壁面を貫通している。また、ケース71の下端には、ケース71の壁面を貫通する排出口78が配置されている。
ケース71の内側は、導入口72を介してケース71内に導入される燃料を貯留する貯留空間77である。貯留空間77は、流路空間74と計測空間76とを備える。流路空間74は、孔壁90とケース71とによって画定されている。流路空間74は、導入口72の下流端に配置されており、導入口72の直接的に連通している。流路空間74には、互いに平行な2個の隔壁75a,75bおよび孔壁90によって、燃料流路74a、74b、74cが形成されている。隔壁75aは、ケース71の上壁から下方に向かって伸びている。隔壁75aの下端は、ケース71の底面から上方に離間している。隔壁75aとケース71の側面とによって、燃料流路74aが画定されている。
燃料流路74aの上端は、導入口72の下端に隣接している。燃料流路74aは、導入口72の下端から下方に向かって伸びている。燃料流路74aは、下端において、隔壁75aの下方から燃料流路74bに連通している。燃料流路74bは、隔壁75aと隔壁75bとの間に形成されている。隔壁75bは、ケース71の下壁から上方に向かって伸びている。隔壁75bの上端は、ケース71の上面から下方に離間している。隔壁75bと隔壁75aとケース71の側面とによって、燃料流路74bが画定されている。
燃料流路74bの下端は、燃料流路74aの下端から上方に向かって伸びている。燃料流路74a,74bは、互いに平行に配置されている。燃料流路74bは、上端において、隔壁75bの上方から燃料流路74cに連通している。燃料流路74cは、隔壁75bと孔壁90との間に形成されている。孔壁90は、ケース71の上壁から下方に向かって伸びている。孔壁90の下端は、ケース71の底壁に当接している。隔壁75bと孔壁90とケース71の側面とによって、燃料流路74cが画定されている。
燃料流路74cは、上端において、燃料流路74bに連通している。燃料流路74cは、燃料流路74bの上端から下方に向かって伸びている。燃料流路74cは、燃料流路74a,74bと平行に配置されている。燃料流路74cの上端には、貯留空間77内の気体を貯留空間77外に排気する通気口73が形成されている。燃料流路74cは、孔壁90に形成されている複数個の貫通孔92によって、計測空間76に連通している。
複数個の貫通孔92は、孔壁90の上端から下端まで、燃料タンク2の深さ方向に等間隔に分布している。流路空間74と計測空間76とは、複数個の貫通孔92によって連通する。
計測空間76は、孔壁90とケース71とによって画定されている。計測空間76は、ケース71の下端に配置されている排出口78を介して、ケース71外の燃料タンク2に連通している。計測空間76には、電極対100が収容されている。
図3に示すように、電極対100は、2個の電極102,104を備える。各電極102,104は、平板状の導電部材で作製されている。各電極102,104は、ケース71の上端を貫通するバスバー56(図1参照)によって、制御装置80に電気的に接続されている。電極102,104は、間隔を有して対向している。各電極102,104は、孔壁90と孔壁90に対向するケース71の側面との間に配置されており、孔壁90と孔壁90に対向するケース71の側面との間に位置するケース71の側面を全体的に覆っている。これにより、電極102,104の対向面積を大きくすることができる。なお、変形例では、電極102,104は、ケース71の側面を全体的に覆っていなくてもよい。また、電極102,104は、平板状でなくてもよく、例えば、筒状、柱状等であってもよい。
制御装置80は、セットプレート14上に配置されている。制御装置80は、CPU、メモリ等を含む回路を有する。制御装置80は、図示省略したバッテリに接続されている。制御装置80は、バッテリから供給される電力を、予め決められた周波数(例えば、10Hz〜3MHz)の信号(交流電流)に変換して、濃度センサユニット60及び液位センサユニット70のそれぞれに供給する。制御装置80は、車両の制御部(例えばECU(Engine Control Unitの略))(ともに図示省略)に通信可能に接続されている。
(燃料供給ユニット1の動作)
次いで、燃料供給ユニット1の動作について説明する。運転者が、例えば、イグニションスイッチを操作して、エンジンを始動させると、燃料供給ユニット1は駆動する。燃料供給ユニット1が駆動、即ち、燃料ポンプ34が駆動すると、リザーブカップ20内の燃料は、燃料ポンプ34内に吸引される。燃料は、燃料ポンプ34によって昇圧され、パイプ40に吐出される。パイプ40に吐出された燃料の一部は、吐出ポート12からエンジンに供給される。パイプ40に吐出された燃料の他の一部は、プレッシャーレギュレータ42から、パイプ52を介して、濃度センサユニット60に吐出される。
次いで、燃料供給ユニット1の動作について説明する。運転者が、例えば、イグニションスイッチを操作して、エンジンを始動させると、燃料供給ユニット1は駆動する。燃料供給ユニット1が駆動、即ち、燃料ポンプ34が駆動すると、リザーブカップ20内の燃料は、燃料ポンプ34内に吸引される。燃料は、燃料ポンプ34によって昇圧され、パイプ40に吐出される。パイプ40に吐出された燃料の一部は、吐出ポート12からエンジンに供給される。パイプ40に吐出された燃料の他の一部は、プレッシャーレギュレータ42から、パイプ52を介して、濃度センサユニット60に吐出される。
燃料ポンプ34の駆動中、制御装置80は、計測処理を実行する。具体的には、制御装置80は、濃度センサユニット60を用いて、燃料タンク2内の燃料に含まれるアルコール濃度を検出する。また、制御装置80は、液位センサユニット70を用いて、燃料タンク2内の燃料の液位を計測する。制御装置80は、エンジンが停止されるまで、上記のアルコール濃度及び液位の計測を繰り返し実行する。
具体的には、最初に、制御装置80は、濃度センサユニット60に交流電力を供給し、濃度センサユニット60の電極対の静電容量を特定する。濃度センサユニット60の電極対の隙間は、燃料が充満している。このため、濃度センサユニット60の電極対の静電容量は、燃料の誘電率に相関して変動する。その一方で、燃料タンク2内の液位の高低によっては変動しない。制御装置80には、特定済みの濃度センサユニット60の電極対の静電容量を、燃料中のアルコール濃度に変換するための回路が実装されている。これにより、制御装置80は、特定済みの静電容量を用いて、燃料中のアルコール濃度を計測する。制御装置80は、計測済みのアルコール濃度を、ECUに出力する。ECUは、燃料中のエタノール濃度に応じて、エンジンに供給する燃料量を調整する。
次いで、制御装置80は、液位センサユニット70に交流電圧を供給し、液位センサユニット70の静電容量を特定する。
ここで、ケース71内での燃料の流れについて説明する。図2の矢印で示されるように、濃度センサユニット60に流入した燃料は、濃度センサユニット60内を通過して、パイプ54に放出される。パイプ54内の燃料は、導入口72を介して、貯留空間77、詳しくは、流路空間74の燃料流路74aに流入する。燃料流路74aに流入した燃料は、燃料流路74aを、上端から下端に向かって流れる。燃料流路74aの下端に達した燃料は、燃料流路74bの下端に流入する。燃料流路74bに流入した燃料は、燃料流路74bを、下端から上端に向かって流れる。燃料流路74bの上端に達した燃料は、燃料流路74cの上端に流入する。燃料流路74cに流入した燃料は、燃料流路74cを、上端から下端に向かって流れる。燃料流路74cを流れる燃料は、孔壁90の複数個の貫通孔92のいずれかの孔を介して計測空間76に流入する。この構成によれば、燃料流路74cを流れる燃料を、燃料タンク2の深さ方向に分散して計測空間76に流入させることができる。これにより、計測空間76に流入する燃料が、飛散することを抑制することができる。以上から明らかなように、貯留空間77の燃料は、導入口72、燃料流路74a、燃料流路74b、燃料流路74c(即ち、流路空間74)、計測空間76の順に、上流から下流に流れる。
計測空間76は、排出口78を介して、ケース71の外側に連通している。計測空間76内の燃料の液位は、燃料タンク2内の燃料の液位と一致する。このため、計測空間76に流入した燃料は、燃料タンク2内の燃料の液位に応じて、計測空間76外に排出される。
燃料と燃料タンク2内の気体との誘電率が異なるため、計測空間76の燃料の液位に相関して、電極対100の静電容量は変動する。さらに、電極対100の静電容量は、燃料の誘電率に相関して変動する。燃料の誘電率は、濃度センサユニット60の電極対の静電容量に相関する。制御装置80には、液位センサユニット70の電極対の静電容量と濃度センサユニット60の電極対の静電容量とを、燃料の液位に変換するための回路が実装されている。これにより、制御装置80は、特定済みの電極対100の静電容量を用いて、計測空間76内、即ち、燃料タンク2内の燃料の液位を計測する。制御装置80は、計測済みの燃料の液位を、自動車の表示装置に出力する。
なお、変形例では、制御装置80は、予め実験によって得られた濃度センサユニット60の電極対の静電容量と燃料中のアルコール濃度との相関関係を示す数式及びデータベースの少なくとも一方を、予め格納していてもよい。制御装置80は、特定済みの濃度センサユニット60の電極対の静電容量と、数式又はデータベースと、を用いて、燃料中のアルコール濃度を特定してもよい。また、変形例では、制御装置80は、予め実験によって得られた濃度センサユニット60の電極対の静電容量と、電極対100の静電容量と、液位との相関関係を示す数式及びデータベースの少なくとも一方を、予め格納していてもよい。制御装置80は、特定済みの濃度センサユニット60の電極対の静電容量と、電極対100の静電容量と、数式又はデータベースと、を用いて、液位を特定してもよい。
(本実施例の効果)
燃料タンク2内に燃料が給油される状況では、給油ノズルから吐出される燃料は、昇圧されているため、燃料タンク2内に燃料が貯留されている状態でも、燃料タンク2内の底部側に流れる。アルコールの密度(即ち単位体積当たりの質量)は、ガソリンの密度よりも大きい。このため、新たに給油された燃料(以下『給油燃料』と呼ぶ)のアルコール濃度が、既に燃料タンク2内に貯留されている燃料(以下『貯留燃料』と呼ぶ)のアルコール濃度よりも高い場合、給油燃料は燃料タンク2の底側に留まる一方、貯留燃料は給油燃料の上方に移動される。この結果、給油燃料と貯留燃料とが、燃料タンク2の深さ方向に分離する。燃料タンク2に連通する貯留空間77も同様に、給油燃料と貯留燃料とが、燃料タンク2の深さ方向に分離する。この状況では、給油燃料のアルコール濃度と貯留燃料のアルコール濃度とが異なるため、計測空間76内で燃料タンク2の深さ方向で、燃料の誘電率が変化する。
燃料タンク2内に燃料が給油される状況では、給油ノズルから吐出される燃料は、昇圧されているため、燃料タンク2内に燃料が貯留されている状態でも、燃料タンク2内の底部側に流れる。アルコールの密度(即ち単位体積当たりの質量)は、ガソリンの密度よりも大きい。このため、新たに給油された燃料(以下『給油燃料』と呼ぶ)のアルコール濃度が、既に燃料タンク2内に貯留されている燃料(以下『貯留燃料』と呼ぶ)のアルコール濃度よりも高い場合、給油燃料は燃料タンク2の底側に留まる一方、貯留燃料は給油燃料の上方に移動される。この結果、給油燃料と貯留燃料とが、燃料タンク2の深さ方向に分離する。燃料タンク2に連通する貯留空間77も同様に、給油燃料と貯留燃料とが、燃料タンク2の深さ方向に分離する。この状況では、給油燃料のアルコール濃度と貯留燃料のアルコール濃度とが異なるため、計測空間76内で燃料タンク2の深さ方向で、燃料の誘電率が変化する。
本実施例では、給油後に燃料ポンプ34が駆動されると、燃料ポンプ34によって昇圧された燃料が、濃度センサユニット60を通過して、流路空間74に流入する。即ち、濃度センサユニット60において検出対象となった燃料が、流路空間74に流入する。図2の矢印で示されるように、流路空間74では、燃料は、燃料流路74aを上方から下方に流れ、次いで、燃料流路74bを下方から上方に流れ、次いで、燃料流路74cを上方から下方に流れる。燃料が燃料流路74bを下方から上方に流れると、燃料タンク2の底部に滞留している給油燃料が、上方に押し流されて、貯留燃料と混合される。そして、混合された燃料が、計測空間76内に流入する。この構成によれば、計測空間76内において、貯留燃料と給油燃料とが分離することを早期に解消し、計測空間76内の燃料の誘電率を均一にすることができる。この結果、電極対100で計測される燃料の電気的特性を用いて、燃料の液位を適切に特定することができる。
また、貯留燃料と給油燃料とが混合される際に、濃度センサユニット60を通過した燃料が貯留空間77内に流入するために、計測空間76内の燃料の誘電率を、濃度センサユニット60の電極対で検出対象となる燃料の誘電率に近づけることができる。この結果、より適切に燃料の液位を適切に特定することができる。
さらに、流路空間74の燃料流路74a、74cによって、流路空間74で燃料を適切に混合させることができる。
また、孔壁90の複数個の貫通孔92のいずれかの孔を介して計測空間76に流入する。この構成によれば、燃料流路74cを流れる燃料を、孔壁90の複数個の貫通孔92のいずれかの孔を介して計測空間76に流入する。この構成によれば、燃料流路74cを流れる燃料を燃料タンク2の深さ方向に分散して計測空間76に流入させることができる。これにより、計測空間76内で燃料タンク2の深さ方向に分離した燃料を混合させることができる。
(対応関係)
本実施例の燃料が「液体」の一例であり、燃料タンク2が「容器」の一例である。液位センサユニット70が「液位計測装置」の一例であり、ケース71が「壁部」の一例であり、燃料流路74bが「第1流路」の一例であり、燃料流路74a、燃料流路74cのそれぞれが、「第2の流路」の一例である。
本実施例の燃料が「液体」の一例であり、燃料タンク2が「容器」の一例である。液位センサユニット70が「液位計測装置」の一例であり、ケース71が「壁部」の一例であり、燃料流路74bが「第1流路」の一例であり、燃料流路74a、燃料流路74cのそれぞれが、「第2の流路」の一例である。
(第2実施例)
本実施例では、液位センサユニット270の構成が第1実施例の液位センサユニット70の構成と異なる。第1実施例と同様の構成については、説明を省略する。
本実施例では、液位センサユニット270の構成が第1実施例の液位センサユニット70の構成と異なる。第1実施例と同様の構成については、説明を省略する。
図4に示すように、液位センサユニット270は、電極対200と、上壁271と、底壁271aと、流路壁275a,275bと、を備える。上壁271は、円板形状を有する。上壁271の中心位置には、導入口72と同様の導入口272が配置されている。導入口272は、上壁271を貫通している。上壁271には、中心と外周との中間位置に、通気口273が配置されている。通気口273は、上壁271を貫通している。
上壁271の下端には、流路壁275a,275bが配置されている。流路壁275a,275bは、上壁271の下端面から下方、即ち、燃料タンク2の深さ方向下方に突出している。流路壁275aは、円筒形状を有する。流路壁275aの中心軸は、導入口272の中心軸と一致する。流路壁275aの内径は、導入口272の口径よりも大きい。流路壁275aは、導入口272の下端に連続的に配置され、導入口272に連通している。流路壁275aの内部には、燃料流路274aが形成されている。
流路壁275aの外側には、流路壁275aの外周面から間隔を有して、流路壁275bが配置されている。流路壁275bは、円筒形状を有する。流路壁275bの中心軸は、導入口272の中心軸と一致する。流路壁275bの内径は、流路壁275aの外径よりも大きい。流路壁275bの上端の一部には、上壁271との間に連通口279が形成されている。
流路壁275bの下端には、底壁271aが配置されている。底壁271aは、流路壁275bの下端に、隙間無く取り付けられている。底壁271aは、上壁271と同一の直径の円板形状を有する。底壁271aには、外周付近に、排出口278が配置されている。通気口273は、底壁271aを貫通している。底壁271aは、流路壁275aの下端の全周に亘って、流路壁275aから離間している。
流路壁275bの外側には、電極対200が配置されている。電極対200は、バスバー56を介して、制御装置80に電気的に接続される2個の電極202,204を有する。電極202は、円筒形状を有する。電極202の中心軸は、導入口272の中心軸と一致する。電極202の内径は、流路壁275bの外径よりも大きい。電極202は、流路壁275bの外周面から離間して配置されている。電極202の上端は上壁271に全周に亘って当接しており、電極202の下端は底壁271aに全周に亘って当接している。
電極202には、複数個の貫通孔292が形成されている。複数個の貫通孔292は、それぞれ、電極202を径方向に貫通している。複数個の貫通孔292は、電極202の上端から下端まで、燃料タンク2の深さ方向に等間隔に並んでいる。また、複数個の貫通孔92は、電極202の周方向に等間隔に並んでいる。
電極202の外側には、電極204が配置されている。電極204は、円筒形状を有する。電極204の中心軸は、導入口272の中心軸と一致する。電極204の内径は、電極202の外径よりも大きい。電極204は、電極202の外周面から離間して配置されている。電極204の内周面と電極202外周面とは互いに対向している。電極204の上端は上壁271に全周に亘って当接しており、電極204の下端は底壁271aに全周に亘って当接している。
電極204と上壁271と底壁271aとによって、貯留空間277が画定されている。貯留空間277は、流路空間274と計測空間276とを備える。計測空間276は、電極202と電極204との隙間に位置しており、電極202と電極204と上壁271と底壁271aとによって画定されている。流路空間274は、電極202の内側に位置しており、電極202と上壁271と底壁271aとによって画定されている。
流路空間274は、導入口272の下流端に配置されており、導入口272の直接的に連通している。流路空間274には、電極202および流路壁275a,275bによって、燃料流路274a、274b、274cが形成されている。燃料流路274aの上端は、導入口272の下端に隣接している。燃料流路274aは、導入口272の下端から下方に向かって伸びている。燃料流路274aは、下端において、流路壁275aの下端と底壁271aとの隙間から燃料流路274bに連通している。燃料流路274bは、流路壁275aと流路壁275bとの間に形成されている。燃料流路274bは、燃料流路274aの下端から上方に向かって伸びている。燃料流路274bの上端は、連通口279によって、燃料流路274cに連通している。燃料流路274cは、流路壁275bと電極202との間に形成されている。
燃料流路274cは、燃料流路274bの上端から下方に向かって伸びている。燃料流路274cの上端には、通気口273が配置されている。燃料流路274cは、電極202の複数個の貫通孔292によって、計測空間276に連通している。計測空間276は、底壁271aの排出口278を介して、貯留空間277外の燃料タンク2に連通している。
パイプ54に放出された燃料は、導入口272を介して、貯留空間277、詳しくは、流路空間274の燃料流路274aに流入する。燃料流路274aに流入した燃料は、燃料流路274aを、上端から下端に向かって流れる。燃料流路274aの下端に達した燃料は、燃料流路274bの下端に流入する。燃料流路274bに流入した燃料は、燃料流路274bを、下端から上端に向かって流れる。燃料流路274bの上端に達した燃料は、燃料流路274cの上端に流入する。燃料流路274cに流入した燃料は、燃料流路74cを、上端から下端に向かって流れる。燃料流路274cを流れる燃料は、複数個の貫通孔292のいずれかの孔を介して計測空間276に流入する。計測空間276内の燃料は、排出口278を介して、貯留空間277外に排出される。以上から明らかなように、貯留空間277の燃料は、導入口272、燃料流路274a、燃料流路274b、燃料流路274c(即ち、流路空間274)、計測空間276の順に、上流から下流に流れる。
この構成によっても、第1実施例と同様に、燃料流路274b内の下端から上端に向かう燃料の流れ、さらには、燃料流路274a,274c内の燃料の流れによって、貯留燃料と給油燃料との分離を早期に解消することができる。この結果、電極対200で計測される燃料の電気的特性を用いて、燃料の液位を適切に特定することができる。
上記の構成では、電極204と上壁271と底壁271aとによって、貯留空間277が画定されている。この構成によれば、貯留空間277を画定するための部材を少なくすることができる。
また、上記の構成では、電極202が、流路空間274と計測空間276との間の隔壁として機能し、流路空間274と計測空間276とを連通する複数個の貫通孔292を形成している。この構成によれば、流路空間274と計測空間276とを連通する貫通孔を有する隔壁を、電極202とは別に配置せずに済む。
(対応関係)
本実施例の上壁271、底壁271aのそれぞれが、「壁部」の一例であり、燃料流路274bが「第1流路」の一例であり、燃料流路274a、燃料流路274cのそれぞれが、「第2の流路」の一例である。
本実施例の上壁271、底壁271aのそれぞれが、「壁部」の一例であり、燃料流路274bが「第1流路」の一例であり、燃料流路274a、燃料流路274cのそれぞれが、「第2の流路」の一例である。
(第3実施例)
本実施例では、液位センサユニット370の構成が第1実施例の液位センサユニット70の構成と異なる。第1実施例と同様の構成については、説明を省略する。
本実施例では、液位センサユニット370の構成が第1実施例の液位センサユニット70の構成と異なる。第1実施例と同様の構成については、説明を省略する。
図5に示すように、液位センサユニット370は、電極対300と、上壁371aと、底壁371と、流路壁375と、を備える。底壁371は、円板形状を有する。底壁371の中心位置には、導入口72と同様の導入口372が配置されている。導入口372は、底壁371を貫通している。即ち、パイプ54は、導入口372に接続されている。底壁371には、外周付近に、排出口378が配置されている。排出口378は、底壁371を貫通している。
底壁371の上面には、流路壁375が配置されている。流路壁375は、底壁371の上面から上方、即ち、燃料タンク2の深さ方向上方に突出している。流路壁375は、円筒形状を有する。流路壁375の中心軸は、導入口372の中心軸と一致する。流路壁375の内径は、導入口372の口径よりも大きい。流路壁375は、導入口372の上端に連続的に配置され、導入口372に連通している。流路壁375の内部には、燃料流路374aが形成されている。
流路壁375の上方には、流路壁375の上端から隙間を有して、上壁371aが配置されている。上壁371aは、流路壁375の上端の全周に亘って離間している。上壁371aは、底壁371と同一の直径の円板形状を有する。
流路壁375の外側には、電極対300が配置されている。電極対300は、2個の電極302,304を有する。電極302は、電極202と同様の構成を有しており、電極304は、電極204と同様の構成を有している。電極302の中心軸と、電極304の中心軸とは、導入口372の中心軸と一致する。電極302の内径は、流路壁375の外径よりも大きい。電極302は、流路壁375の外周面から離間して配置されている。電極302,304の下端は底壁371に全周に亘って当接しており、電極302,304の上端は上壁371aに全周に亘って当接している。
電極304と底壁371と上壁371aとによって、貯留空間377が画定されている。貯留空間377は、流路空間374と計測空間376とを備える。計測空間376は、電極302と電極304との隙間に位置しており、電極302と電極304と底壁371と上壁371aとによって画定されている。流路空間374は、電極302の内側に位置しており、電極302と底壁371と上壁371aとによって画定されている。
流路空間374は、導入口372の上端に配置されている。流路空間374には、電極302および流路壁375によって、燃料流路374a、374bが形成されている。燃料流路374aの下端は、導入口372の上端に隣接している。燃料流路374aは、導入口372の上端から上方に向かって伸びている。燃料流路374aは、上端において、流路壁375の上端と上壁371aとの隙間から燃料流路374bに連通している。燃料流路374bは、流路壁375と電極302との間に形成されている。燃料流路374bは、燃料流路374aの上端から下方に向かって伸びている。燃料流路374bは、電極302の複数個の貫通孔392によって、計測空間376に連通している。計測空間376は、底壁371の排出口378を介して、貯留空間377外の燃料タンク2に連通している。
パイプ54に放出された燃料は、導入口372を介して、貯留空間377、詳しくは、流路空間374の燃料流路374aに流入する。燃料流路374aに流入した燃料は、燃料流路374aを、下端から上端に向かって流れる。燃料流路374aの上端に達した燃料は、燃料流路374bの上端に流入する。燃料流路374bに流入した燃料は、燃料流路374bを、上端から下端に向かって流れる。燃料流路374bを流れる燃料は、複数個の貫通孔392のいずれかの孔を介して計測空間376に流入する。計測空間376内の燃料は、排出口378を介して、貯留空間377外に排出される。以上から明らかなように、貯留空間377の燃料は、導入口372、燃料流路374a、燃料流路374b(即ち、流路空間374)、計測空間376の順に、上流から下流に流れる。
この構成によっても、第1実施例と同様に、燃料流路374a内の下端から上端に向かう燃料の流れ、さらには、燃料流路374b内の燃料の流れによって、貯留燃料と給油燃料との分離を早期に解消することができる。この結果、電極対300で計測される燃料の電気的特性を用いて、燃料の液位を適切に特定することができる。
上記の構成では、導入口372を、貯留空間377の下端に配置している。この結果、流路空間374の最も上流側の燃料流路374aでは、燃料は、下方から上方に流れる。この構成によれば、燃料が下方から上方に向けて流れる燃料流路374aを設けるために、燃料流路374aよりも上流側に、燃料が上方から下方に向けて流れる燃料流路を設けずに済む。この結果、液位センサユニット70を小型化することができる。
また、上記の構成によれば、第2実施例と同様に、電極304とは別に、貯留空間377を画定する部材を配置せずに済み、流路空間374と計測空間376とを連通する貫通孔を有する隔壁を、電極302とは別に配置せずに済む。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例)
(1)第3実施例の流路壁375は、貫通孔を有していない。しかしながら、図6に示すように、流路壁375は、燃料流路374aと燃料流路374bとを連通する複数個の貫通孔400を有していてもよい。この構成では、燃料流路374aを下方から上方に流れる燃料が、貫通孔400を介して、燃料流路374bに流入してもよい。
(1)第3実施例の流路壁375は、貫通孔を有していない。しかしながら、図6に示すように、流路壁375は、燃料流路374aと燃料流路374bとを連通する複数個の貫通孔400を有していてもよい。この構成では、燃料流路374aを下方から上方に流れる燃料が、貫通孔400を介して、燃料流路374bに流入してもよい。
(2)第3実施例の上壁371aは、上壁371aを貫通する孔を有していない。しかしながら、図6に示すように、上壁371aは、上壁371aを貫通して、計測空間376と燃料タンク2内とを連通する貫通口473を有していてもよい。また、上壁371aは、流路壁375の中心軸と同一の中心軸を有する排出口472を有していていもよい。排出口472は、リザーブカップ20と連通していてもよい。この構成では、貯留空間377に流入した燃料の一部は、燃料流路374aを通過して、排出口472からリザーブカップ20に流入する。これにより、リザーブカップ20内の燃料が減少する事態を回避することができる。
(3)上記の各実施例では、燃料センサユニット10は、濃度センサユニット60を用いて、燃料中のアルコール濃度を検出している。しかしながら、燃料センサユニット10は、濃度センサユニット60を備えていなくてもよい。この場合、パイプ52の他端は、ケース71に接続されていてもよい。また、この場合、燃料センサユニット10は、燃料タンク2内の燃料のアルコール濃度を取得する装置(例えば給油毎に運転者等にアルコール濃度を入力させる入力装置)を、有していてもよい。
(4)上記の各実施例では、プレッシャーレギュレータ42から吐出される燃料が、ケース71に供給される。しかしながら、燃料ポンプ34から吐出される燃料が、プレッシャーレギュレータ42を介さずに、ケース71に供給されてもよい。例えば、パイプ40とケース71とを連通する連通パイプが配置されており、燃料が、連通パイプから、ケース71に供給されてもよい。あるいは、燃料ポンプ34のペーパジェットとケース71とを連通する連通パイプが配置されており、ペーパジェットから吐出された燃料が、ケース71に供給されてもよい。
(5)「液位計測装置」は、燃料以外の液体、例えば、冷却水の液位、エンジンオイルの液位を検出するために用いられてもよい。
(6)「貯留空間」は、燃料タンク2等の「容器」外に配置されていてもよい。この場合、「貯留空間」は、ポンプと連通するとともに、「容器」に連通していてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:燃料供給ユニット、2:燃料タンク、10:燃料センサユニット、30:燃料ポンプユニット、34:燃料ポンプ、60:濃度センサユニット、70:液位センサユニット、71:ケース、74:流路空間、74a、74b、74c:燃料流路、76:計測空間、77:貯留空間、100:電極対、102、104:電極
Claims (6)
- ポンプによって昇圧された液体を、前記液体を貯留する容器内の液位に対応する液位で貯留する貯留空間の少なくとも一部を画定する壁部と、
前記ポンプによって昇圧された前記液体を前記貯留空間に導入する導入口と、
前記容器の深さ方向に伸びており、前記貯留空間の電気的特性を計測する電極対と、を備え、
前記貯留空間は、
前記導入口に連通しており、前記導入口から導入された前記液体が前記容器の下方から上方に向けて流れる第1流路を有する流路空間と、
前記流路空間の下流側で、前記流路空間と連通しており、前記電極対を収容する計測空間と、を有する、液位計測装置。 - 前記流路空間と前記計測空間との間に、前記流路空間と前記計測空間とを連通する複数個の連通孔を有する孔壁を備える、請求項1に記載の液位計測装置。
- 前記複数個の連通孔は、前記容器の深さ方向に分布している、請求項2に記載の液位計測装置。
- 前記孔壁は、前記電極対のうちの少なくとも1個の電極である、請求項2又は3に記載の液位計測装置。
- 前記貯留空間は、前記壁部と、前記電極対のうちの少なくとも1個の電極と、によって画定される、請求項1から4のいずれか一項に記載の液位計測装置。
- 前記流路空間は、前記第1流路に連通しており、前記導入口から導入された前記液体が前記容器の上方から下方に向けて流れる第2の流路をさらに有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の液位計測装置。
Priority Applications (1)
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JP2014205477A JP2016075548A (ja) | 2014-10-06 | 2014-10-06 | 液位計測装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021516341A (ja) * | 2018-03-09 | 2021-07-01 | カウテックス テクストロン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 充填レベルの容量検出を伴う作動流体容器 |
-
2014
- 2014-10-06 JP JP2014205477A patent/JP2016075548A/ja active Pending
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US11754430B2 (en) | 2018-03-09 | 2023-09-12 | Kautex Textron Gmbh & Co. Kg | Operating fluid container with capacitive detection of filling levels |
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