JP5691942B2 - 液体性状検出装置及び液体性状検出プログラム - Google Patents

液体性状検出装置及び液体性状検出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、液体性状検出装置及び液体性状検出プログラムにかかり、特に、アルコールの濃度などの液体性状を検出する液体性状検出装置及び液体性状検出プログラムに関する。
アルコールが混合された燃料のアルコール濃度を検出する技術として、特許文献1に記載の技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術では、2つの異なる周波数にて検出された検出電圧の差分をとることにより、電極間のリーク抵抗の影響を排除した静電容量を出力電圧の差分として測定することによりアルコール濃度を検出する際に、エタノール濃度検出信号である電圧が小さくなるに連れて、増幅回路のゲインを増大させることが提案されている。これにより、エタノール濃度変化に対応する電圧の変化が小さい領域において、ゲインを増大させて分解能を大きくして高精度なエタノール濃度測定を行うことができる。
特開2010−133930号公報
ところで、静電容量を測定してアルコール濃度を検出する場合には、静電容量とアルコール濃度の対応関係が周波数によって異なるため、静電容量から一意にアルコール濃度を求めることが可能な周波数を用いて測定する必要がある。
しかしながら、静電容量から一意にアルコール濃度を求めることが可能な周波数を用いた場合には検出感度が低く、測定誤差による濃度誤差が大きくなるため改善の余地がある。
特許文献1に記載の技術では、2つの異なる周波数による検出電圧の差分を算出して電極間のリーク抵抗による影響を除外しているものの、周波数による静電容量とアルコール濃度の対応関係の特性変化については考慮してないため、改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、静電容量とアルコール濃度の対応関係の周波数特性を利用して高精度なアルコール濃度検出を行うことを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の液体性状検出装置は、タンクに貯留されたアルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度を測定するためのコンデンサの静電容量を予め定めた第1周波数の交流を前記コンデンサに供給して測定することによりアルコール濃度を測定する第1測定手段と、前記第1測定手段によって測定されたアルコール濃度が所定濃度域の場合に、前記第1周波数とは異なる第2周波数の交流を前記コンデンサに供給して前記コンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定し、前記第1測定手段によって測定されたアルコール濃度が前記所定濃度域以外の場合は前記第1測定手段の測定結果をアルコール濃度の測定結果として採用する第2測定手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、タンクに貯留されたアルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度がコンデンサの静電容量を測定することによって測定される。
ここで、コンデンサの静電容量とアルコール濃度の対応関係は、図4に示すように、周波数によって異なる特性を有している。そこで、第1測定手段では、予め定めた周波数(例えば、濃度全域にわたって静電容量から一意にアルコール濃度を特定できる周波数)の交流をコンデンサに供給してコンデンサの静電容量を測定することによってアルコール濃度が測定される。
そして、第2測定手段では、第1測定手段によって測定されたアルコール濃度が所定濃度域の場合に、第1周波数とは異なる第2周波数の交流をコンデンサに供給してコンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度が測定され、第1測定手段によって測定されたアルコール濃度が所定濃度域以外の場合は第1測定手段によって測定されたアルコール濃度の測定結果が採用される。これによって、アルコールの濃度域に応じて異なる周波数で測定することが可能となるので、静電容量とアルコール濃度の対応関係の周波数特性を利用して高精度なアルコール濃度検出を行うことができる。
例えば、第2測定手段は、請求項2に記載の発明のように、所定濃度域において、第1周波数よりもアルコール濃度の検出感度が高い周波数の交流を第2周波数としてコンデンサに供給してコンデンサの静電容量を測定することにより、所定濃度域において第1測定手段よりも高い検出感度でアルコール濃度を測定することができる。
また、第2測定手段は、請求項3に記載の発明のように、所定濃度域において、静電容量とアルコール濃度の対応関係における(静電容量/アルコール濃度)の値が第1周波数における値よりも大きい値となる周波数の交流を第2周波数としてコンデンサに供給してコンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定するようにしてもよい。
また、第1測定手段は、請求項4に記載の発明のように、第1周波数として、静電容量とアルコール濃度の対応関係が、全濃度域わたって(静電容量/アルコール濃度)>0を満たす周波数の交流をコンデンサに供給してコンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定するようにしてもよい。これによって、検出された静電容量から一意のアルコール濃度を全濃度域にわたって得ることができる。
また、第2測定手段は、請求項5に記載の発明のように、第1測定手段によって測定されたアルコール濃度が予め定めた第1濃度域より低い第2濃度域の場合に、第1周波数より低い第2周波数の交流をコンデンサに供給してコンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定するようにしてもよい。この場合には、請求項6に記載の発明のように、第1測定手段によって測定されたアルコール濃度が第2濃度域より低い第3濃度域の場合に、第2周波数より低い第3周波数の交流をコンデンサに供給してコンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定する第3測定手段を更に備えるようにしてもよい。
請求項7に記載の液体性状検出プログラムは、コンピュータを、請求項1〜6の何れか1項に記載の液体性状検出装置を構成する各手段として機能させることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、コンピュータを第1測定手段及び第2測定手段として機能させることにより、上述したように、アルコールの濃度域に応じて異なる周波数で測定することが可能となるので、静電容量とアルコール濃度の対応関係の周波数特性を利用して高精度なアルコール濃度検出を行うことができる。
以上説明したように本発明によれば、予め定めた第1周波数で静電容量を測定することにより測定したアルコール濃度が所定濃度域の場合に、第1周波数とは異なる第2周波数でアルコール濃度を測定することにより、静電容量とアルコール濃度の対応関係の周波数特性を利用して高精度なアルコール濃度検出を行うことができる、という効果がある。
本発明の実施の形態に係わる液体性状検出装置の検出対象となる燃料を貯留する燃料タンクの概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる液体性状検出装置で用いる液状態検知センサの概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる液体性状検出装置の概略構成を示す図である。 周波数毎の静電容量とアルコール濃度の対応関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる液体性状検出装置において液体性状検出プログラムを実行することにより行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる液体性状検出装置の検出対象となる燃料を貯留する燃料タンクの概略構成を示す図である。
燃料タンク10には、FFV(flexible-fuel vehicle)車等のエタノール混合燃料で走行する自動車等で使用する液状の燃料が貯留される。燃料タンク10に貯留する燃料は、燃料タンク10に接続された給油パイプ12から給油される。また、燃料タンク10に貯留された燃料は、燃料タンク10内に設けられた燃料ポンプ14から吸い上げられて、自動車のエンジン等の内燃機関に供給される。
燃料ポンプ14には、フィルタ16が設けられており、フィルタ16を介して燃料が吸い上げられることによって、燃料ポンプ14の詰まり等が抑制されるようになっている。
また、燃料タンク10内には、液状態検知センサ18が設けられている。本実施形態では、液状態検知センサ18は、燃料タンク10内に貯留される燃料の残量及び燃料に含まれるエタノール等のアルコール濃度を検知する。
図2は、本発明の実施の形態に係わる液体性状検出装置で用いる液状態検知センサの概略構成を示す図であり、図3は、本発明の実施の形態に係わる液体性状検出装置20の概略構成を示す図である。
図2に示すように、液状態検知センサ18は、端子A〜Cの3つの端子を有すると共に、燃料の状態を検知するために2つのコンデンサC1、C2を備えており、各端子A〜Cがセンサ駆動ドライバ22に接続されている。
各コンデンサC1、C2は、それぞれ櫛歯状の一対の電極で構成されており、一対の電極間に電荷の充電と放電が可能とされている。
詳細には、コンデンサC1は端子B−C間に設けられ、コンデンサC2は端子A−C間に設けられている。
そして、各コンデンサC1、C2は、それぞれ互いに静電容量測定エリアに干渉しない位置に設けられている。具体的には、コンデンサC1は、燃料タンク10の燃料残量に応じて一部または全部が燃料内に浸る液位検知部とされ、コンデンサC2は、燃料タンク10の底付近に位置して燃料性状(アルコール濃度)を測定するための燃料リファレンス部とされている。
すなわち、液状態検知センサ18は、図2の点線で折り曲げられて燃料タンク10内に設けられ、コンデンサC1には燃料の残量(液位)に応じた電荷が充電され、コンデンサC2には燃料の特性(アルコール濃度)に応じた電荷が充電されるようになっている。
なお、本実施の形態では、2つのコンデンサC1、C2を備えて、燃料の状態として2つの状態(燃料の残量及びアルコール濃度)を検知するセンサを例に挙げて説明するが、これに限るものではなく、例えば、コンデンサC2のみを備えてアルコール濃度のみを測定するようにしてもよいし、3つ以上のコンデンサを備えて、燃料の残量及びアルコール濃度以外の他の燃料の状態を更に検知可能なセンサを適用するようにしてもよい。
一方、センサ駆動ドライバ22は、図3に示すように、液体性状検出装置20に接続されており、液体性状検出装置20がセンサ駆動ドライバ22を介して液状態検知センサ18の駆動を制御することにより、燃料の残量及びエタノール濃度を検知するようになっている。
また、センサ駆動ドライバ22は周波数発信器を含んで構成されており、エタノール濃度を検知する際には、異なる周波数の交流を供給して液状態検知センサ18の静電容量を測定することが可能とされている。
液体性状検出装置20は、CPU20A、RAM20B、ROM20C、及びインプットアウトプットインターフェース(I/O)がそれぞれバス20Eに接続されたマイクロコンピュータからなり、I/O20Dに、センサ駆動ドライバ22が接続されている。
ROM20Cには、液体性状を検出するための液体性状検出プログラムが記憶されている。すなわち、ROM20Cに記憶された液体性状検出プログラムをRAM20B等に展開してCPU20Aがプログラムを実行することにより、液体性状としてのエタノール濃度を検出するための処理が行われる。
なお、I/O20Dには、コンビネーションメータ等に設けられたメータ表示部を駆動するメータドライバ等を更に接続するようにしてもよい。例えば、液体性状検出装置20によって検出された燃料の残量表示や、エタノール濃度に応じた燃費の表示、航続距離の表示等を行うようにしてもよい。
ここで、本発明の実施の形態に係わる液体性状検出装置20による液体性状としてのエタノール濃度の具体的な測定方法について説明する。
本実施の形態の液体性状検出装置20では、液状態検知センサ18のA〜C間に設けられたコンデンサC2の静電容量を測定し、静電容量とアルコール濃度の予め定めた対応関係から測定した静電容量に対応するアルコール濃度を求めることによりアルコール濃度を検出するようになっている。
コンデンサC2の静電容量の測定は、具体的には、予め定めた基準周波数f(例えば、濃度全域にわたって静電容量から一意にアルコール濃度を特定できる周波数)の交流(所定の大きさの交流電流または交流電圧)を供給したときのリアクタンスXを測定することにより求める(C2=1/2πfX)。
そして、求めた静電容量に対応するアルコール濃度を上述の予め定めた対応関係から求めるようになっている。
ところで、静電容量とアルコール濃度の対応関係は、図4に示すように、コンデンサC2に供給する交流の周波数によって異なる特性を有しており、図4の点線で示す領域のように、他の部分に比べて、静電容量に対するエタノール濃度の検出感度が高感度な領域を有する特性となっている。
詳細には、静電容量とアルコール濃度の対応関係は、図4に示すように、500kHzや1000kHzの高周波帯域では、全濃度域にわたって、(静電容量/エタノール濃度)>0となっており、エタノール濃度全域にわたって静電容量から一意にエタノール濃度を特定することができるが、他の周波帯域に比べて(静電容量/エタノール濃度)の値が小さいためエタノール濃度の検出感度が低い特性となっている。
これに対して、10kHzや100kHzの中周波帯域では、エタノール濃度が約85%付近までは高周波帯域よりも高感度で静電容量からエタノール濃度を一意に特定することができるが、85%を超える高濃度域では特性が変化するため、静電容量から一意のエタノール濃度を特定することができなくなってしまう。
また、500Hzや1kHzの低周波帯域では、エタノール濃度が20%付近までは最も高感度で静電容量からエタノール濃度を一意に特定することができるが、20%を超えると特性が変化するため、静電容量から一意のエタノール濃度を特定することができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、図4の周波数による特性を利用して、濃度全域にわたって静電容量から一意にアルコール濃度を特定可能な予め定めた基準周波数(例えば、500kHzや1000kHz)でエタノール濃度を一旦測定し、測定結果の濃度域に応じて周波数を変化させて再度測定するようになっている。
具体的には、基準周波数での測定結果が予め定めた高濃度域(例えば、約85〜100%)の場合には、図4から分かるように基準周波数による測定が他の周波数に比べて高いので、基準周波数で測定したエタノール濃度を採用する。
また、基準周波数の測定結果が中濃度域(例えば、約20〜85%)の場合には、中周波帯域(例えば、10kHzや100kHz等)の周波数の方が、他の周波数帯域よりも濃度検出感度が高い((静電容量/エタノール濃度)の値が大きい)ので、当該中周波帯域で静電容量を再度測定してエタノール濃度を特定する。
そして、基準周波数の測定結果が低濃度域(例えば、約0〜20%)の場合には、低周波域(例えば、500Hzや1kHz等)の周波数の方が、他の周波数帯域よりも濃度検出感度が高いので、当該低周波帯域で静電容量を再度測定してエタノール濃度を求める。
すなわち、本実施の形態に係わる液体性状検出装置20では、エタノール濃度全域にわたって静電容量から一意にエタノール濃度を特定できる基準周波数の交流を供給して静電容量を一旦測定して、測定結果に対応するエタノール濃度域に応じて周波数を変化させて静電容量を再度測定してエタノール濃度を求めることにより、正確なエタノール濃度を得るようにしている。
なお、本実施の形態では、エタノール濃度が0〜20%程度の範囲を低濃度域、20〜85%程度の範囲を中濃度域、85〜100%の範囲を高濃度域として説明するが、境界値20%や85%は、これに限定されるものではなく、例えば、20%の値は20%以下の値を採用し、85%の値は85%以上の値を採用して、測定マージンを持たせるようにしてもよい。また、同様に、周波数帯域についても、本実施の形態では、500Hzや1kHzを低周波帯域、10kHzや100kHzを中周波帯域、500kHzや1000kHzを高周波帯域として説明するが、各帯域の境界値は上記値に限るものではなく、図4に示す変曲点(低周波帯域の20%付近の変曲点や中周波帯域の85%付近の変曲点)が発生する周波数を境界値に採用すればよい。また、本実施の形態では、濃度域や周波帯域を3つに分けたが、これに限るものではなく、2つに分けるようにしてもよいし、4つ以上に分けるようにしてもよい。
続いて、上述のように構成された本発明の実施の形態に係わる液体性状検出装置20で行われる具体的な処理の流れについて説明する。図5は、本発明の実施の形態に係わる液体性状検出装置20において液体性状検出プログラムを実行することにより行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図5の処理は、例えば、イグニッションスイッチオン時または所定のタイミング毎に開始する。
ステップ100では、燃料性状電極A〜C間の静電容量C2が第1周波数で測定されてステップ102へ移行する。すなわち、センサ駆動ドライバ22を制御して、予め定めた基準周波数の第1周波数f(例えば、500kHzや1000kHz)の交流を液状態検知センサ18のA〜C間に供給してリアクタンスXを測定することにより、静電容量C2をC2=1/2πfXにより検出する。
ステップ102では、エタノール濃度が算出されてステップ104へ移行する。すなわち、図4に示す対応関係から基準周波数で測定した静電容量に対応するエタノール濃度を算出する。
ステップ104では、算出されたエタノール濃度が予め定めた低濃度域か否か判定される。該判定は、算出されたエタノール濃度が、0〜20%等の予め定めた低濃度域か否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
ステップ106では、燃料性状電極の静電容量が第2周波数で測定されてステップ114へ移行する。すなわち、センサ駆動ドライバ22を制御して、予め定めた低周波数の第2周波数f(例えば、500Hzや1kHz等)の交流を液状態検知センサ18のA〜C間に供給してリアクタンスXを測定することにより、静電容量C2をC2=1/2πfxにより検出する。
一方、ステップ108では、ステップ102で算出されたエタノール濃度が予め定めた中濃度域か否か判定される。該判定は、算出されたエタノール濃度が、20〜85%等の予め定めた中濃度域か否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ110へ移行し、肯定された場合にはステップ112へ移行する。
ステップ110では、ステップ102で算出されたエタノール濃度が採用されて一連の処理を終了する。
また、ステップ112では、燃料性状電極の静電容量が第3周波数で測定されてステップ114へ移行する。すなわち、センサ駆動ドライバ22を制御して、予め定めた中周波数の第3周波数f(例えば、10kHzや100kHz等)の交流を液状態検知センサ18のA〜C間に供給してリアクタンスXを測定することにより、静電容量C2をC2=1/2πfxにより検出する。
そして、ステップ114では、ステップ106またはステップ112で測定された静電容量に基づいてエタノール濃度が算出されて一連の処理を終了する。すなわち、図4に示す静電容量とエタノールの対応関係からステップ106またはステップ112で測定した静電容量に対応するエタノール濃度を算出する。
このように本実施の形態に係わる液体性状検出装置20では、静電容量とエタノール濃度の対応関係が周波数によって特性が異なるため、全濃度域を測定可能な予め定めた基準周波数で静電容量を測定することによりエタノール濃度を求める。そして、求めたエタノール濃度が予め定めた低濃度域や予め定めた中濃度域の場合には、周波数を変更して再度測定することにより高感度な測定が可能であるため、基準周波数の測定結果の濃度域に応じて予め定めた周波数に変更して静電容量を再測定することによって、正確なエタノール濃度を検出することができる。
なお、上記の実施の形態では、エタノールを混合した混合燃料の場合を一例として説明したが、エタノールに限るものではなく、静電容量と濃度の対応関係が周波数によって異なる他のアルコールを適用するようにしてもよいし、他の燃料を混合する混合燃料を使用する場合に適用してもよい。
10 燃料タンク
18 液状態検知センサ
20 液体性状検出装置
22 センサ駆動ドライバ

Claims (7)

  1. タンクに貯留されたアルコール混合燃料に含まれるアルコール濃度を測定するためのコンデンサの静電容量を予め定めた第1周波数の交流を前記コンデンサに供給して測定することによりアルコール濃度を測定する第1測定手段と、
    前記第1測定手段によって測定されたアルコール濃度が所定濃度域の場合に、前記第1周波数とは異なる第2周波数の交流を前記コンデンサに供給して前記コンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定し、前記第1測定手段によって測定されたアルコール濃度が前記所定濃度域以外の場合は前記第1測定手段の測定結果をアルコール濃度の測定結果として採用する第2測定手段と、
    を備えた液体性状検出装置。
  2. 前記第2測定手段は、前記所定濃度域において、前記第1周波数よりもアルコール濃度の検出感度が高い周波数の交流を前記第2周波数として前記コンデンサに供給して前記コンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定する請求項1に記載の液体性状検出装置。
  3. 前記第2測定手段は、前記所定濃度域において、静電容量とアルコール濃度の対応関係における(静電容量/アルコール濃度)の値が前記第1周波数における前記値よりも大きい値となる周波数の交流を前記第2周波数の交流として前記コンデンサに供給して前記コンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定する請求項1に記載の液体性状検出装置。
  4. 前記第1測定手段は、前記第1周波数として、静電容量とアルコール濃度の対応関係が、全濃度域わたって(静電容量/アルコール濃度)>0を満たす周波数の交流を前記コンデンサに供給して前記コンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定する請求項1〜3の何れか1項に記載の液体性状検出装置。
  5. 前記第2測定手段は、前記第1測定手段によって測定されたアルコール濃度が予め定めた第1濃度域より低い第2濃度域の場合に、前記第1周波数より低い第2周波数の交流を前記コンデンサに供給して前記コンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定する請求項1〜4の何れか1項に記載の液体性状検出装置。
  6. 前記第1測定手段によって測定されたアルコール濃度が前記第2濃度域より低い第3濃度域の場合に、前記第2周波数より低い第3周波数の交流を前記コンデンサに供給して前記コンデンサの静電容量を測定することによりアルコール濃度を測定する第3測定手段を更に備えた請求項5に記載の液体性状検出装置。
  7. コンピュータを、請求項1〜6の何れか1項に記載の液体性状検出装置を構成する各手段として機能させるための液体性状検出プログラム。
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