JP5900704B2 - フロートつき容量式燃料レベルゲージ - Google Patents

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Description

この発明は、車両などの燃料タンクに設置され、燃料残量検出を行うフロートつき容量式燃料レベルゲージに関する。
現在、車両などの燃料タンクに搭載されている燃料レベルゲージは、燃料中に設けられたフロートの浮力を利用し、このフロートの動きに応じて動く可動接点がセラミック基板上に形成された固定電極及び抵抗体の上で摺動することにより燃料の液面レベル(以下、燃料液位と称す)を検出する方法が主流である。すなわち、フロートの高さを検出することにより燃料液位を計測し、燃料タンクの燃料残量をドライバーに提示している。こうした燃料レベルゲージの原理は単純であるが、最近の燃料含有物、特にアルコールの影響により、フロートの高さを検出するための電極部(一般的に銀パラジウム合金が使われている)に磨耗変形などが発生し、信頼性を落とす結果となっている。
一方、上記信頼性の確保のため燃料液位を摺動部のない静電容量方式により検出する容量式燃料レベルゲージも提案されている。これは電極間の静電容量を測るもので、電極間の燃料性状が変化すると燃料液位を正確に検出することが出来ない。すなわち、比誘電率約1.0の空気と比誘電率約2.0のガソリンの差を検出しようとするもので、このガソリンに比誘電率約22のエタノールが混合されると、電極間の静電容量が大きく変化するため燃料液位の検出は困難となる。そこで、エタノールが混合された燃料の対策として、燃料の性状を検出するための燃料性状検出部と、燃料の液位を検出するための燃料液位検出部と、燃料性状検出部の出力および燃料液位検出部の出力を処理する信号処理部とを備えた容量式燃料レベルゲージも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012−163508
従来の容量式燃料レベルゲージは、燃料液位の検出部のほかに、燃料性状を検出するために専用の燃料性状検出部が別途必要となるので、レベルゲージのコストが上昇すると共に、容量式燃料レベルゲージの構成も複雑になるという問題点があった。
この発明は、前述のような従来の容量式燃料レベルゲージの課題を解決するためになされたもので、燃料性状による影響を受けず精度よく燃料液位の計測を行うことができるフロートつき容量式燃料レベルゲージを得るものである。
この発明に係るフロートつき容量式燃料レベルゲージは、燃料液位に連動するフロートと、フロートの位置に応じ移動する可動電極と、可動電極にギャップを介して対向し可動電極の移動方向に一列に設けられた複数の固定電極と、複数の各固定電極の間を絶縁するスリットと、スリットの位置を記憶したスリット位置記憶部と、複数の固定電極からそれぞれ検出される静電容量及びスリット位置記憶部に記憶したスリットの位置を用いて、複数の固定電極からそれぞれ検出される静電容量が増加から減少に転じる変曲点とスリットの位置とを対応させることで料液位を計測する燃料液位検出部とを備えたものである。
この発明によるフロートつき容量式燃料レベルゲージは、複数の各固定電極の間を絶縁するスリットの位置と、複数の固定電極からそれぞれ検出される静電容量とから燃料液位を計測するので、燃料性状が変化しても精度よく燃料液位の計測を行うことができる。
この発明の実施の形態1に於けるフロートつき容量式燃料レベルゲージの構造を示す概念図である。 この発明の実施の形態1に於けるフロートつき容量式燃料レベルゲージの電気的構成を示すブロック図である。 図1に示すフロートつき容量式燃料レベルゲージの検出原理を説明するための基本出力特性図である。 この発明の実施の形態1に於けるフロートつき容量式燃料レベルゲージの全体処理を示すフローチャートである。 図4に示す全体処理のフローチャートにおける各固定電極の静電容量検出処理を示すフローチャートである。 図4に示す全体処理のフローチャートにおける給油の検出処理を示すフローチャートである。 図4に示す全体処理のフローチャートにおけるCV変換のゲイン補正処理を示すフローチャートである。 図4に示す全体処理のフローチャートにおけるスリット位置検出処理を示すフローチャートである。 図8に示すスリット位置検出処理のフローチャートにおける変曲点検出処理を示すフローチャートである。 図4に示す全体処理のフローチャートにおける静電容量による燃料液位の算出処理を示すフローチャートである。 図4に示す全体処理のフローチャートにおける静電容量の割合による燃料液位の算出処理を示すフローチャートである。 図10に示す静電容量による燃料液位の算出処理を説明するため可動電極の各状態を示した説明図である。 この発明の実施の形態2に於けるフロートつき容量式燃料レベルゲージの構造を示す概念図である。 図13に示すフロートつき容量式燃料レベルゲージの検出原理を説明するための基本出力特性図である。 この発明の実施の形態2に於けるフロートつき容量式燃料レベルゲージの全体処理を示すフローチャートである。 図15に示す全体処理のフローチャートにおけるスリット位置検出処理を示すフローチャートである。 図15に示す全体処理のフローチャートにおける静電容量による燃料液位の算出処理を示すフローチャートである。 図15に示す全体処理のフローチャートにおける静電容量の割合による燃料液位の算出処理を示すフローチャートである。 図17に示す静電容量による燃料液位の算出処理を説明するため可動電極の各状態を示した説明図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に於けるフロートつき容量式燃料レベルゲージの構造を示す概念図、図2はフロートつき容量式燃料レベルゲージの電気的構成を示すブロック図、図3はフロートつき容量式燃料レベルゲージの検出原理を説明するための基本出力特性図、図4は全体処理を示すフローチャート、図5は各固定電極の静電容量検出処理を示すフローチャート、図6は図4に示す給油の検出処理を示すフローチャート、図7は図4に示すCV変換のゲイン補正処理を示すフローチャート、図8は図4に示すスリット位置検出処理を示すフローチャート、図9は図8に示す変曲点検出処理を示すフローチャート、図10は図4に示す静電容量による燃料液位の算出処理を示すフローチャート、図11は図4に示す静電容量の割合による燃料液位の算出処理を示すフローチャート、図12は図10に示す静電容量による燃料液位の算出処理を説明するため可動電極の各状態を示した説明図である。
図12において、(a)は可動電極11が第4の固定電極4とのみ対向する状態、(b)は可動電極11が第4の固定電極4および第3の固定電極3と対向する状態、(c)は可動電極11が第3の固定電極3とのみ対向する状態、(d)は可動電極11が第3の固定電極3および第2の固定電極2と対向する状態、(e)は可動電極11が第2の固定電極2とのみ対向する状態、(f)は可動電極11が第2の固定電極2および第1の固定電極1と対向する状態、(g)は可動電極11が第1の固定電極1とのみ対向する状態である。
図1に於いて、縦軸は燃料タンクの燃料レベル(液位)に対応している。すなわち、紙面の上側が満タンで下側が空である。フロートつき容量式燃料レベルゲージ100は、燃の液位14に連動するフロート12と、このフロート12の位置に応じ移動する可動電極11と、この可動電極11にギャップを介して対向し可動電極11の移動方向に直列に設けられた複数の固定電極1〜4と、燃料タンクの液位が満タンであることを検出する満タン固定電極5と、この複数の各固定電極1〜4の間を絶縁する各スリット6〜9と、各スリット6〜9の位置を記憶したスリット位置記憶部13と、複数の固定電極1〜4からそれぞれ検出される静電容量及びスリット位置記憶部13に記憶した各スリット6〜9の位置から燃料液位14を計測する信号処理装置10と、を有している。
本実施の形態では第1〜第4の固定電極1〜4が図示しないセラミック基板の上に、たとえば銀パラジウム合金で焼成形成されている。ここで、第1の固定電極1がエンプティ側、第4の固定電極4が満タン側である。そして、満タン固定電極5は、第4の固定電極4の上部に形成されている。
第1〜第4のスリット6〜8は各固定電極1〜4の間に設けられており隣接する固定電極を電気的に絶縁している。すなわち、第1の固定電極1と第2の固定電極2の間の第1のスリット6のスリット位置は、例えば1/4(25%)の燃料液位として、第2の固定電極2と第3の固定電極3の間の第2のスリット7のスリット位置は、例えば1/2(50%)の燃料液位として、第3の固定電極3と第4の固定電極4の間の第3のスリット8のスリット位置は、例えば3/4(75%)の燃料液位として記憶されている。
他方、可動電極11は、ギャップdを介して各固定電極1〜4に対向し移動可能かつ平行に設けられ、可動電極11と各固定電極1〜4とで平行平板を構成している。各固定電極1〜4と可動電極11は対向する面積をSとすると、各固定電極1〜4と可動電極11間の静電容量Cは、以下の式1となる。ここで、εは燃料の比誘電率である。
C=ε・S/d (式1)
ある固定電極と対向する面積が減ってくると当然、静電容量Cの値は小さくなる。なお、可動電極11及び可動電極11に対向している各固定電極1〜4は燃料に浸漬されている必要がある。
また、可動電極11はGND(グランド)に接続されており、燃料が満タンになったとき満タン固定電極5と接触する。これら、各固定電極1〜4及び満タン固定電極5は信号処理装置10に接続され、燃料タンクにおける燃料液位14の情報に変換される。
また、各スリット6〜9における可動電極11の移動方向の長さ、すなわち、各固定電極1〜4間の各間隔は、可動電極11および固定電極1〜4における可動電極11の移動方向の長さに比べ、無視できる程度の長さである。
次に信号処理装置10について説明する。図2に示すように、各固定電極1〜4に接続された切り替え部10aは、第1〜第4の固定電極1〜4の出力を選択的に切り替えて、1つの時系列信号に変換するための切り替えスイッチである。CV(Charge to Voltage)変換部10bは、切り替え部10aから出力される第1〜第4の固定電極1〜4の静電容量値を電圧信号に変換する回路である。なお、切り替え部10aとCV変換部10bは、接続位置を前後入れ替えても良く、第1〜第4の固定電極1〜4出力側にそれぞれCV変換部10bを設けて、各CV変換部10bの出力側に切り替え部10aを設けてもよい。
AD(Analog to Digital)変換部10cは、CV変換部10bのアナログ電圧信号をデジタル値に変換する。AD変換部10cおよび満タン固定電極5に接続された信号演算部10dは、マイクロプロセッサ等で構成され、所定のプログラムに従ってデジタル信号処理を行い、第1〜第4の固定電極1〜4からの出力信号に基づいて燃料液位14を算出する。外部I/F(インタフェース)部10eは、信号演算部10dの演算結果である燃料液位14の信号を外部機器30、例えば、車両の表示パネル等へ伝送し、ドライバーに対して燃料液位14を表示する。なお、請求の範囲で述べている「燃料液位検出部」とは、上述した信号処理装置10のことである。
以上のように構成したフロートつき容量式燃料レベルゲージにおいて、性状の異なる燃料を給油された場合にも精度よく燃料液位を計測する動作原理について図3により説明する。
図3の縦軸は各固定電極1〜4におけるCV変換部10bの出力を、横軸は燃料液位の位置を示す。すなわち横軸は紙面右側が満タン、紙面左側がエンプティを示している。なお、厳密には各スリット6〜9の位置で出力は不連続となるが、特性上は表示していない。図3は比誘電率εがあらかじめ想定された値、例えば、アルコールを含有しないガソリン100%の燃料のときの出力特性図である。
毎回、ガソリン100%の燃料であれば、比誘電率εは変化しないため、各固定電極1〜4で検出された静電容量を燃料液位に変換すればよい。
ところが、例えば、性状の異なるE20燃料(レギュラーガソリンに容積比で20%のエチルアルコールを混合)のようなアルコール混合燃料を給油された場合、レギュラーガソリンの比誘電率が、2.0〜2.2であるのに対し、エチルアルコールの比誘電率は、23程度であるので、E20燃料の比誘電率εは、レギュラーガソリンに比べ大きな値、例えば6.2〜6.3程度となる。そうすると、各固定電極1〜4で検出される静電容量は3倍程度大きな値となるので、静電容量の絶対値を燃料液位に変換することは困難となるほか、CV変換部10bの出力が飽和してしまうことも考えられる。
そこで、本実施の形態では、まず、CV変換部10bの出力が飽和しないように、ゲインを調整した後、燃料の消費にともなって、各固定電極1〜4から検出される静電容量の変化が変曲する点(換言すれば、最大値であるが、以下、変曲点と記す。)と、スリット位置記憶部13に記憶したスリットの位置とを対応させることにより、燃料液位を精度よく計測するものである。以下に、検出される静電容量の変曲点とスリットの位置との対応について、より詳細に説明する。
信号処理装置10は、燃料を満タンに入れると満タン固定電極5と可動電極11が接触し導通したことを検出し、燃料が満タンまで給油されたことを認識する。
走行により燃料の消費が始まると、第4の固定電極4と可動電極11間の対向面積が減少し、静電容量が減少するので、第4の固定電極4におけるCV変換部10bからの出力S4は線20から線21に示すように低下する。さらに、燃料を消費すると、第4の固定電極4と可動電極11間の対向面積が減少するとともに、可動電極11と第3の固定電極3との対向面積は増加する。これにより第3の固定電極3で検出する静電容量は増加するので、第3の固定電極3におけるCV変換部10bからの出力S3は線22aのように増加していく。
さらに燃料の消費が増えて、可動電極11の上端が完全に第3のスリット8を越えると第4の固定電極4の出力S4はなくなると同時に、第3の固定電極3の出力S3は線22aから変曲点22bを通って線22cへと移り減少へと転じる。この可動電極11の上端がちょうど第3のスリット8を越えるときが、第3の固定電極3の出力S3の変曲点22bである。
燃料が継続して消費されると、第3の固定電極の出力S3の減少と反対に第2の固定電極2におけるCV変換部10bからの出力S2が線23aのように増加していく。更に燃料の消費が増えて、可動電極11の上端が完全に第2のスリット7を越えると第3の固定電極3の出力S3はなくなると同時に第2の固定電極2の出力S2は、線23aから変曲点23bを通って線23cへと移り減少へと転じる。
燃料が更に継続して消費されると、第2の固定電極の出力S2の減少とは逆に第1の固定電極1におけるCV変換部10bからの出力S1が線24aのように増加していく。更に燃料の消費が増えて、可動電極11の上端が完全に第1のスリット6を越えると第2の固定電極2の出力S2はなくなると同時に第1の固定電極1の出力S1は、線24aから変曲点24bを通って線24cへと移り減少へと転じる。
以上のように、線22aから線22cへの変曲点22bの静電容量と第3のスリット8の位置、線23aから線23cへの変曲点23bの静電容量と第2のスリット7の位置、線24aから線24cへの変曲点24bの静電容量と第1のスリット6の位置、これら3つの変曲点とスリットの位置の組合せのうちのいずれか1つの組合せから静電容量から燃料液位に変換する係数kを算出することで、性状が異なる燃料を給油され燃料の比誘電率εが変化しても各固定電極1〜4で検出する静電容量と燃料液位の関係を知ることができ、各固定電極1〜4で検出する静電容量値およびスリットの位置から燃料液位を計測することが可能となる。
次に、フロートつき容量式燃料レベルゲージの燃料液位の計測動作について図4を用いて説明する。
信号処理装置10の信号演算部10dは、図4に示すメインルーチンを所定の時間毎に行う。まず、ステップS100では、切り替え部10aにて第1〜第4の固定電極1〜4を順次切り替え、各固定電極1〜4の静電容量の検出を行い、ステップS200に進む。
ステップS200では、燃料の給油があったかどうかを検出する。これは、給油により、例えば、レギュラーガソリンから性状の異なるE20燃料(レギュラーガソリンに容積比で20%のエチルアルコールを混合)のようなアルコール混合燃料に油種が変更され給油された場合に対応するためである。
対向する平行平板間の静電容量Cは、前述の式1で求められるので、同じ対向面積S、同じギャップdであってもE20燃料の静電容量はレギュラーガソリンに比べ大きな値となる。このため、新たに、静電容量と燃料液位の関係を求める必要があるため、給油を検出する必要がある。ステップS200で給油されたかどうかの検出を行ったのち、ステップS200で給油を検出した場合にはステップS300でステップS400に進み、ステップS200で給油を検出しなかった場合にはステップS300でステップS500に進む。
ステップ400では、給油が行われているので、燃料の性状に変化がある可能性があるため、CV変換部10bのゲイン補正処理を行う。これは、CV変換部10bの出力が飽和してしまう場合や、逆に出力が小さすぎる場合があるので、CV変換部10bのゲインの調整を行うものである。このCV変換部のゲイン補正を行った後、ステップS500に進む。
ステップS500では、静電容量の変曲点とスリットの位置を対応させるため、スリット位置検出処理を行い、ステップS600に進む。
ステップS600では、第1〜第3のスリット6〜8のいずれかのスリットの位置における静電容量を検出済みかどうかにより、検出済みの場合にはステップS700に進み、検出済みでない場合にはステップS800に進む。
ステップS700では、事前にS600で検出済みのスリットの位置における静電容量に基づき燃料液位を算出しメインルーチンを終了する。
また、ステップS800では、給油後にステップS500にてスリットの位置における静電容量を検出できていないので、静電容量と燃料液位の関係が不明であり、別の方式で燃料液位を計測する方法がある。そこで、ステップS800では、可動電極11に対向する2つの固定電極で検出した静電容量の割合に基づき燃料液位を算出しメインルーチンを終了する。
次に、図4のメインルーチンに示す各処理の詳細を説明する。
ステップS100の各固定電極の静電容量検出処理は、図5に示すように、ステップS101では、係数nをゼロにリセットし、ステップS102に進む。ステップS102では、各固定電極1〜4を順次切り替えるため、係数nを1だけ加算し切り替え部10aによりCV変換10bに接続される固定電極を切り替え後、ステップS103に進む。ステップS103では、CV変換部10bにより変換された電圧信号をAD変換部10cによりデジタル値に変換して固定電極nの静電容量Cnを取得し、ステップS104に進む。
ステップS104では、ステップS103で検出した静電容量Cnが第1の所定値より大きい値かどうかを判断する。静電容量Cnが第1の所定値以下の値の場合、ステップS105に進み、静電容量Cnが第1の所定値より大きい値の場合、ステップS106に進む。ステップS105では、静電容量Cnが第1の所定値以下の値だったので、ゼロ近傍の検出誤差等を排除するため、Cnをゼロとし、ステップS106に進む。ステップS106では、係数nが4以上かどうか判断し、nが4より小さい場合、ステップS102に戻り、係数nを1加算し次の固定電極の静電容量の検出を再度行う。係数nが4以上の場合、第1〜第4の固定電極1〜4すべての静電容量を検出完了したことになるので、各固定電極の静電容量検出処理を終了する。ここで、第1の所定値は、例えば、静電容量を検出可能な最小値程度に設定する。
ステップS200の給油の検出処理は、図6に示すように、ステップS201で満タン固定電極5が検出されているか判断する。満タン固定電極5が検出されていない場合には、ステップS202に進み、満タン固定電極5が検出されている場合には、ステップS205に進む。ステップS202では、前回の燃料液位Lltと現在の燃料液位Lttを比較し、Ltt≧Lltの場合には、給油が行われたと判断しステップS205に進み、Ltt≧Lltでない場合には、ステップS203に進む。
ステップS203では、ステップS100で検出した各固定電極1〜4の静電容量値C1〜C4の合計値Ctotalを算出し、ステップS204に進む。ステップS204では、ステップS203で算出した合計値Ctotalが第1の閾値1より大きく、かつ、合計値Ctotalが第2の閾値より小さいかどうか判断する。合計値Ctotalが第1の閾値より大きく、かつ、合計値Ctotalが第2の閾値より小さい場合には、給油行われなかったと判断し給油の検出処理を終了し、合計値Ctotalが第1の閾値以下、または、合計値Ctotalが第2の閾値以上の場合には、ステップS205に進む。ステップS205では、給油があったと判断されるので、給油検出フラグをONにし、給油の検出処理を終了する。
ステップS400のCV変換のゲンイ補正処理は、図7に示すように、ステップS401で前述のステップS100と同じ各固定電極1〜4の静電容量の検出処理を行いステップS402に進む。ステップS402では、ステップS401で検出した各固定電極1〜4の静電容量値C1〜C4の合計値Ctotalを算出し、ステップS403に進む。ステップS403では、ステップS402で算出した合計値Ctotalが第3の閾値より大きいかどうか判断する。合計値Ctotalが第3の閾値以下の場合には、ステップS404に進み、合計値Ctotalが第3の閾値より大きい場合には、ステップS405に進む。ステップS405では、合計値Ctotalが第3の閾値より大きいので、CV変換のゲインを1段階下げてステップS401に進む。
ステップS404では、合計値Ctotalが、第3の閾値より小さい値の第4の閾値より小さいかどうか判断する。合計値Ctotalが第4の閾値より小さい場合には、ステップS406に進み、合計値Ctotalが第4の閾値以上の場合には、ステップS407に進む。ステップS406では、合計値Ctotalが第3の閾値より小さい値の第4の閾値より更に小さいので、CV変換のゲインを1段階上げてステップS401に戻る。ステップS407では、合計値Ctotalが第3の閾値以下で第4の閾値以上であり、CV変換のゲインが適正になったので、給油検出フラグおよびスリット位置検出フラグをOFFにしてCV変換のゲイン補正処理を終了する。
ステップS500のスリット位置検出処理は、図8に示すように、ステップS501で、リセットするため変数m、X、Yにゼロをセットし、第1および第2の対向電極セット済フラグをオフにしステップS502に進む。ステップS502では、検出した各静電容量C1〜C4を順次切り替えるため、変数mを1だけ加算し、ステップS503に進む。ステップS503では、可動電極11が対向している固定電極を検出するため各固定電極1〜4から検出した静電容量Cmが第2の所定値より大きいか判断する。静電容量Cmが第2の所定値より大きい場合には、可動電極11が固定電極mに対向していると判断されるのでステップS504に進み、静電容量Cmが第2の所定値以下の場合には、固定電極mは可動電極11に対向していないと判断されるのでステップS502に戻る。
テップS504では、可動電極11が対向する第1の対向電極が検出済みかどうか判断する。第1の対向電極セット済フラグがオンでない場合、ステップS505に進み、第1の対向電極セット済フラグがオンの場合、ステップS506に進む。ステップS505では、変数mを変数Xに設定し、第1の対向電極Xとすると共に、第1の対向電極セット済フラグをオンとし、ステップS507に進む。ステップS506では、すでに第1の対向電極Xが検出済みだったので、変数mを変数Yに設定し、第2の対向電極Yとすると共に、第2の対向電極セット済フラグをオンとし、ステップS507に進む。
ステップS507では、変数mが4以上かどうか判断する。変数mが4以上の場合、ステップS900に進み、変数mが4未満の場合、ステップS502に戻る。ステップS900では、後述する変曲点検出処理を行ったのち、スリット位置検出処理を終了する。
次に、ステップS900の変曲点検出処理について説明する。図9に示すように、ステップS901で、係数Pに1をセットし、ステップS902に進む。ステップS902では、第Pの固定電極について、前回処理時の静電容量値DP1を前回値としてDP0にセットし、図4におけるステップS400で検出した検出値CPを今回値としてDP1にセットしたのち、ステップS903に進む。詳細に説明すれば、D10が第1の固定電極1の前回値、D11が第1の固定電極1の今回値、D20が第2の固定電極2の前回値、D21が第2の固定電極2の今回値、D30が第3の固定電極3の前回値、D31が第3の固定電極3の今回値、D40が第4の固定電極4の前回値、D41が第4の固定電極4の今回値である。
ステップS903では、今回値DP1が前回値DP0以上か判断する。今回値DP1が前回値DP0未満の場合、ステップS904に進み、今回値DP1が前回値DP0以上の場合、ステップS905に進む。
ステップS904では、今回値DP1が前回値DP0未満だったので、今回の傾きに負を設定し、ステップS906に進む。ステップS905では、今回値DP1が前回値DP0以上だったので、今回の傾きに正を設定し、ステップS909に進む。ステップS906では、前回の傾きが負だったかを判断する。前回の傾きが正だったときには、ステップS907に進み、前回の傾きが負だったときには、ステップS909に進む。ステップS907では、前回の傾きが正で、今回の傾きが負だったので、変曲点と判断して前回の検出値DP0を第Pのスリット位置と判定し、スリット位置検出フラグをオンとしてステップS908に進む。
ステップS908では、静電容量から燃料液位を算出するための補正係数kを算出し、ステップS910へ進む。ここで、補正係数kは、1個の固定電極について、可動電極11の移動方向における1つの固定電極の長さをLd、可動電極11の最大移動距離をLmaxとすると、以下の式2で算出される。
k=Ld×100/(Lmax×DP0) (式2)
この式2の導出について、さらに詳細に説明する。式2におけるDP0は、可動電極11の上端がスリット位置にあるとき、すなわち、可動電極11が、第1〜第4の固定電極1〜4のいずれか1つと完全に重なり合って対向しているときなので、Cnを実際に使用中の計測時に検出された静電容量、Lxをその際に固定電極が可動電極11と重なってする長さとすると、以下の式3が成り立つ。
DP0:Ld×100/Lmax=Cn:Lx (式3)
次に、式3を変形し、Lxを求める式を求めると以下の式4となる。
Lx=(Ld×100/Lmax×DP0)×Cn (式4)
固定電極が可動電極11と重なっている長さLxを以下の式5で定義すると、
Lx=k×Cn (式5)
係数kは、上述の式2となる。
そこで、例えば、本実施の形態では、固定電極が4個で、可動電極11の最大移動距離Lmaxは、4×Ldと設定しているので、係数kは以下の式6となる。
k=Ld×100/(4×Ld×DP0) (式6)
さらに、式3に示す係数kは以下の式7となる。
k=25/DP0 (式7)
ステップS909では、今回の傾きが正、または、今回の傾きが負で前回の傾きが負であるので、前回検出値はスリット位置ではないと判定し、ステップS910に進む。
ステップS910では、係数Pを1だけ加算し、ステップS911に進む。ステップS911では、係数Pが4以上か判断する。係数Pが4未満のときには、ステップS902に戻り、次の固定電極の静電容量値について処理を行う。係数Pが4以上のときには、ステップS900の変曲点検出処理を終了する。
ステップS700の燃料液位の算出処理について説明する。図10に示すように、ステップS701では、ステップS500のスリット位置検出処理で検出した第1の対向電極Xについて、X=4かどうか判断する。X=4のときはステップS702に進み、X≠4のときはステップS703に進む。ステップS702では、可動電極11が対向する第1の対向電極が第4の固定電極4であり、可動電極11は第3の固定電極3と対向しておらず、図12(a)に示す状態なので、燃料液位Lが満タンL4、すなわちL=100%と設定し、燃料液位の算出処理を終了する。
ステップS703では、同様にX=3かどうか判断する。X=3のときはステップS704に進み、X≠3のときはステップS705に進む。ステップS704では、ステップS500のスリット位置検出処理で検出した第2の対向電極Yについて、Y≠0かどうか判断する。Y≠0、つまり、Yが設定されている場合には、ステップS706に進み、Y=0、つまり、Yが設定されていない場合には、ステップS707に進む。
ステップS706では、可動電極11が対向する第1の対向電極が第3の固定電極3、第2の対向電極が第4の固定電極4で、図12(b)に示す状態なので、燃料液位Lを以下の式8で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。ここで、L3は第3のスリット8の位置で、例えば75%である。
L=L3+k×C4 (式8)
ステップS707では、可動電極11が対向する第1の対向電極が第3の固定電極3、第2の対向電極が無であり、図12(c)に示す状態なので、燃料液位Lは、L=L3と設定し、燃料液位の算出処理を終了する。
ステップS705では、同様にX=2かどうか判断する。X=2のときはステップS708に進み、X≠2のときはステップS709に進む。ステップS708では、Y≠0かどうか判断する。Y≠0の場合には、ステップS710に進み、Y=0の場合には、ステップS711に進む。
ステップS710では、可動電極11が対向する第1の対向電極が第2の固定電極2、第2の対向電極が第3の固定電極3で、図12(d)に示す状態なので、燃料液位Lを以下の式9で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。ここで、L2は第2のスリット7の位置で、例えば50%である。
L=L2+k×C3 (式9)
ステップS711では、可動電極11が対向する第1の対向電極が第3の固定電極3、第2の対向電極が無であり、図12(e)に示す状態なので、燃料液位Lは、L=L2と設定し、燃料液位の算出処理を終了する。
ステップS709では、Y≠0かどうか判断する。Y≠0の場合には、ステップS712に進み、Y=0の場合には、ステップS713に進む。
ステップS712では、可動電極11が対向する第1の対向電極が第2の固定電極2、第2の対向電極が第1の固定電極1であり、図12(f)に示す状態なので、燃料液位Lを以下の式10で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。ここで、L1は第1のスリット6の位置で、例えば25%である。
L=L1+k×C2 (式10)
ステップS713では、可動電極11が対向する第1の対向電極が第1の固定電極1であり、第2の対向電極が無であり、図12(g)に示す状態なので、燃料液位Lを以下の式11で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=k×C1 (式11)
ステップS800の静電容量の割合による燃料液位の算出処理について説明する。図11に示すように、ステップS801では、ステップS500のスリット位置検出処理で検出した第1の対向電極Xについて、X=4かどうか判断する。X=4のときはステップS802に進み、X≠4のときはステップS803に進む。ステップS802では、可動電極11が対向する第1の対向電極Xが第4の固定電極4であり、可動電極11は第3の固定電極3と対向していない図12(a)に示す状態なので、燃料液位Lが満タン、すなわちL=100%と設定し、燃料液位の算出処理を終了する。
ステップS803では、同様にX=3かどうか判断する。X=3のときはステップS804に進み、X≠3のときはステップS805に進む。ステップS804では、可動電極11が対向する第1の対向電極Xが第3の固定電極3、第2の対向電極Yが第4の固定電極4で、図12(b)に示す状態なので、燃料液位Lを以下の式12で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=L3+Le×C4/(C4+C3) (式12)
ここで、L3は第3のスリット8の位置で、例えば75%である。
ステップS805では、同様にX=2かどうか判断する。X=2のときはステップS806に進み、X≠2のときはステップS807に進む。ステップS806では、可動電極11が対向する第1の対向電極Xが第2の固定電極2、第2の対向電極Yが第3の固定電極3で、図12(d)に示す状態なので、燃料液位Lを以下の式13で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=L2+Le×C3/(C3+C2) (式13)
ここで、L2は第2のスリット7の位置で、例えば50%である。
ステップS807では、ステップS500のスリット位置検出処理で検出した第2の対向電極Yについて、同様にYが設定されているかどうか判断する。Y=0、つまり、Yが設定されていない場合には、ステップS808に進み、Y≠0、つまり、Yが設定されている場合には、ステップS809に進む。ステップS808では、可動電極11が対向する第1の対向電極Xが第1の固定電極1、第2の対向電極Yが第2の固定電極2で、図12(f)に示す状態なので、燃料液位Lを以下の式14で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=L1+Le×C2/(C2+C1) (式14)
ここで、L1は第1のスリット6の位置で、例えば25%である。
ステップS809では、可動電極11が対向する第1の対向電極Xが第1の固定電極1であり、第2の対向電極Yがなし、すなわち、可動電極11は第1の固定電極1とのみ対向している図12(g)に示す状態なので、燃料液位Lを以下の式15で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=Le×C1/Ctotal (式15)
本実施の形態によれば、可動電極11の移動方向に直列に設けられ、可動電極11に対向する第1〜第4の固定電極1〜4と、第1〜第4の固定電極1〜4の間を絶縁する第1〜第3のスリット6〜8と、第1〜第3のスリット6〜8の位置を記憶したスリット位置情報記憶部と、複数の固定電極からそれぞれ検出される静電容量及びスリット位置記憶部13とを備え、第1〜第3のスリット6〜8の位置を記憶したスリット位置と、第1〜第4の固定電極1〜4からそれぞれ検出される静電容量とから燃料液位を計測するので、燃料性状による影響を受けず精度よく燃料液位の計測を行うことができる。
また、信号処理装置10は、第1〜第4の固定電極1〜4からそれぞれ検出される静電容量が増加から減少に転じる変曲点と第1〜第3のスリット6〜8の位置とを対応させることにより燃料液位を計測するので、燃料性状が異なる油種の燃料を給油され比誘電率が変わっても精度よく燃料液位の計測を行うことができる。
また、信号処理装置10は、対向する可動電極11と第1〜第4の固定電極1〜4のうち、可動電極11が対向している2個の固定電極からそれぞれ検出される静電容量の割合、及びスリットの位置に基づき燃料液位を計測するので、前回給油時と今回給油時とで燃料の比誘電率が異なっていても、給油直後から燃料液位の計測を行うことができる。
また、信号処理装置10は、対向する可動電極11と第1〜第4の固定電極1〜4のうち、可動電極11が対向している2個の固定電極からそれぞれ検出される静電容量の割合、及びスリットの位置に基づき燃料液位を計測するので、各固定電極1〜4と可動電極11との間のギャップが、フロートつき容量式燃料レベルゲージの個体間でばらついても、このばらつきの影響を軽減して燃料液位を計測することができる。
また、第1〜第4の固定電極1〜4の長さはそれぞれ同じなので、信号処理装置10における燃料液位の計測処理を軽減することができる。
なお、各固定電極1〜4と可動電極11とのギャップの確保する方法としては、例えば、従来のフロート式燃料レベルゲージと同様に、各固定電極1〜4に可動電極11を摺動させるときに、可動電極11の電極ではそのものではなく、可動電極11に設けられ、ギャップを確保するための複数の凸部を摺動させる方法などを適宜用いればよい。
また、本実施の形態では、満タン固定電極を設ける例を示したが、第1〜3の固定電極1〜3から検出される各静電容量がゼロに近く、第4の固定電極4のみが静電容量を検出している場合、可動電極11は、第4の固定電極4にのみ対向している、すなわち、満タンであると判断できるので、満タン固定電極5を設けずに、満タンを検出することも可能である。
また、本実施の形態では、第1〜第4の固定電極1〜4からそれぞれ検出される静電容量が増加から減少に転じる変曲点と第1〜第3のスリット6〜8の位置とを対応させる方法と、可動電極11が対向している2個の固定電極からそれぞれ検出される静電容量の割合、及びスリットの位置に基づき燃料液位を計測する方法と、を組み合わせた場合を示したが、静電容量の割合及びスリットの位置に基づき燃料液位を計測する方法のみで、燃料液位を計測してもよい。
実施の形態2.
図13はこの発明の実施の形態2におけるフロートつき容量式燃料レベルゲージの構造を示す概念図、図14は図13に示すフロートつき容量式燃料レベルゲージの検出原理を説明するための基本出力特性図、図15は図13に示すフロートつき容量式燃料レベルゲージの全体処理を示すフローチャート、図16は図15に示すスリット位置検出処理を示すフローチャート、図17は図15に示す静電容量による液位算出処理を示すフローチャート、図18は図15に示す静電容量の割合による液位算出処理を示すフローチャート、図19は図17に示す静電容量による燃料液位の算出処理を説明するため可動電極の各状態を示した説明図である。
図19において、(a)は可動電極31が第4の固定電極4とのみ対向する状態、(b)は可動電極31が第4の固定電極4および第3の固定電極3と対向する状態、(c)は可動電極31が第4の固定電極4、第3の固定電極3および第2の固定電極2と対向する状態、(d)は可動電極31が第3の固定電極3および第2の固定電極2と対向する状態、(e)は可動電極31が第3の固定電極3、第2の固定電極2および第1の固定電極1と対向する状態、(f)は可動電極31が第2の固定電極2および第1の固定電極1と対向する状態、(g)は可動電極31が第1の固定電極1とのみ対向する状態である。
実施の形態1では、各固定電極の燃料液位方向の長さと、可動電極の燃料液位方向の長さが同じ場合であったが、本実施の形態におけるフロートつき容量式燃料レベルゲージ200は、図13に示すように、各固定電極1〜4における可動電極31の移動方向の長さLdより可動電極31における可動電極31の移動方向の長さLeを長くしたものである。可動電極31の移動方向の長さLeは、各固定電極1〜4の燃料液位方向の長さLdより大きく、Ldの2倍以下の長さに設定されている。その他の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
図14に示すように、信号処理装置10は、燃料を満タンに入れると満タン固定電極5と可動電極31が接触し導通したことを検出し、燃料が満タンまで給油されたことを認識する。
走行により燃料の消費が始まると、第4の固定電極4と可動電極31間の対向面積が減少し、静電容量が減少するので、第4の固定電極4におけるCV変換部10bからの出力S4は線20から線41に示すように低下する。さらに、燃料を消費すると、第4の固定電極4と可動電極31間の対向面積が減少するとともに、可動電極31と第3の固定電極3との対向面積は増加する。これにより第3の固定電極3で検出する静電容量は増加するので、第3の固定電極3におけるCV変換部10bからの出力S3は線42aのように増加していく。
さらに燃料の消費が増えて、可動電極11の下端が完全に第2のスリット7を越えると、第2の固定電極2と可動電極31間の対向面積が増え始め第2の固定電極2の出力S2は増加し始め、第3の固定電極3の出力S3は線42aから飽和状態の線42bとなり、変曲点42cを通って線42dへと移り減少へと転じる。この可動電極31の上端がちょうど第3のスリット8を越えるときが、第3の固定電極3の出力S3の変曲点42cである。
燃料が継続して消費されると、第3の固定電極の出力S3の減少と反対に第2の固定電極2におけるCV変換部10bからの出力S2が線43aのように増加していく。更に燃料の消費が増えて、可動電極31の下端が完全に第1のスリット6を越えると、第1の固定電極1と可動電極31間の対向面積が増え始め第1の固定電極1の出力S1は増加し始め、第2の固定電極2の出力S2は線43aから飽和状態の線43bとなり、可動電極31の上端が完全に第2のスリット7を越えると第3の固定電極3の出力S3はなくなると同時に第2の固定電極2の出力S2は、線43bから変曲点43cを通って線43dへと移り減少へと転じる。
燃料が更に継続して消費されると、第2の固定電極の出力S2の減少とは逆に第1の固定電極1におけるCV変換部10bからの出力S1が線44aのように増加していく。更に燃料の消費が増えて、可動電極31の下端が第1の固定電極1の下端を超えると第1の固定電極1の出力S1は線44aから飽和状態の線44bとなり、可動電極31の上端が完全に第1のスリット6を越えると第2の固定電極2の出力S2はなくなると同時に第1の固定電極1の出力S1は、線44bから変曲点44cを通って線44dへと移り減少へと転じる。
以上のように、線42bから線42dへの変曲点42cの静電容量と第3のスリット8の位置、線43bから線43dへの変曲点43cの静電容量と第2のスリット7の位置、線44bから線44dへの変曲点44cの静電容量と第1のスリット6の位置、これら3つの変曲点とスリットの位置の組合せのうちのいずれか1つの組合せから静電容量を燃料液位に変換するための係数kを算出することで、性状が異なる燃料を給油され燃料の比誘電率εが変化しても各固定電極1〜4で検出する静電容量と燃料液位の関係を知ることができ、各固定電極1〜4で検出する静電容量値およびスリットの位置から燃料液位を計測することが可能となる。
次に、フロートつき容量式燃料レベルゲージの燃料液位の検出動作について説明する。
計測動作についても実施の形態1と概略同じであるが、可動電極31における燃料液位方向の長さLeが、各固定電極1〜4の燃料液位方向の長さLdより長くなったので、可動電極31は、同時に3つの固定電極と対向することとなる。そのため、図15に示すように、ステップS500のスリット位置検出処理がSB500に、ステップS700の静電容量による燃料液位の算出処理がSB700に、ステップS800の静電容量の割合による燃料液位の算出がSB800に、それぞれ実施の形態1とは異なる処理内容に変更されている。以下に変更された各ステップについて詳細に説明する。
新しいスリット位置検出処理であるステップSB500では、図16に示すように、ステップSB501で、リセットのため変数m、X、Y、Zにゼロをセットし、第1、第2、および第3の対向電極セット済フラグをオフにしステップS502に進む。ステップSB502では、検出した各静電容量C1〜C4を順次切り替えるため、変数mを1だけ加算し、ステップSB503に進む。ステップSB503では、可動電極31が対向している固定電極を検出するため各固定電極1〜4から検出した静電容量Cmが第2の所定値より大きいか判断する。静電容量Cmが第2の所定値より大きい場合には、可動電極31が固定電極mに対向していると判断されるのでステップSB504に進み、静電容量Cmが第2の所定値以下の場合には、固定電極mは可動電極11に対向していないと判断されるのでステップSB502に戻る。
ステップSB504では、可動電極31が対向する第1の対向電極が検出済みかどうか判断する。第1の対向電極がセット済フラグがオンでない場合、ステップSB505に進み、第1の対向電極セット済フラグがオンの場合、ステップSB506に進む。ステップSB505では、変数mを変数Xに設定し、第1の対向電極Xとすると共に、第1の対向電極セット済フラグをオンとし、ステップSB509に進む。ステップSB506では、すでに第1の対向電極Xがセット済みだったので、第2の対向電極Yがセット済みかどうか判断する。第2の対向電極セット済フラグがオンでない場合、ステップSB507に進み、第2の対向電極セット済フラグがオンの場合、ステップSB508に進む。
ステップSB507では、変数mを変数Yに設定し、第2の対向電極Yとすると共に、第2の対向電極セット済フラグをオンとし、ステップSB509に進む。ステップSB508では、変数mを変数Zに設定し、第3の対向電極Zとすると共に、第3の対向電極セット済フラグをオンとし、ステップSB509に進む。ステップSB509では、変数mが4以上かどうか判断する。変数mが4以上の場合、ステップS900に進み、変数mが4未満の場合、ステップSB502に戻る。ステップS900では、図9で示した変曲点検出処理を行ったのち、スリット位置検出処理を終了する。
なお、本実施の形態では、図14に示すように、静電容量が変化しない領域があるので、変曲点検出処理において、変曲点の替わりに静電容量が変化しない領域を検出し、この静電容量より係数kを算出してもよい。
新しいスリット燃料液位の算出処理であるステップSB700では、図17に示すように、ステップSB701で、ステップSB500のスリット位置検出処理で検出した第1の対向電極Xについて、X=4かどうか判断する。X=4のときはステップSB702に進み、X≠4のときはステップSB703に進む。ステップSB702では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第4の固定電極4であり、可動電極31は第3の固定電極3と対向していないので、可動電極31は図19(a)に示す状態であり、燃料液位Lが満タン、すなわちL=100%と設定し、燃料液位の算出処理を終了する。
ステップSB703では、同様にX=3かどうか判断する。X=3のときはステップSB704に進み、X≠3のときはステップSB705に進む。ステップSB704では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第3の固定電極3、第2の対向電極Yが第4の固定電極4であるので、可動電極31は図19(b)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式16で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。ここで、L3は第3のスリット8の位置で、例えば75%である。
L=L3+k×C4 (式16)
ステップSB705では、同様にX=2かどうか判断する。X=2のときはステップSB706に進み、X≠2、つまりX=1のときはステップSB707に進む。ステップSB706では、ステップSB500のスリット位置検出処理で検出した第3の対向電極Zについて、Z=0かどうか判断する。Z≠0、つまり、Zが設定されている場合にはステップSB708に進み、Z=0のときはステップSB709に進む。
ステップSB708では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第2の固定電極2、第2の対向電極Yが第3の固定電極3、第3の対向電極Zが第4の固定電極4なので、可動電極31は図19(c)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式17で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=L3+k×C4 (式17)
ステップSB709では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第2の固定電極2、第2の対向電極Yが第3の固定電極3、第3の対向電極Zが無しなので、可動電極31は図19(d)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式18で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。ここで、L2は第2のスリット7の位置で、例えば50%である。
L=L2+k×C3 (式18)
ステップSB707では、同様にZ=0かどうか判断する。Z≠0のときはステップSB710に進み、Z=0のときはステップSB711に進む。
ステップSB710では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第1の固定電極1、第2の対向電極Yが第2の固定電極2、第3の対向電極Zが第3の固定電極3なので、可動電極31は図19(e)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式19で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=L2+k×C3 (式19)
ステップSB711では、ステップSB500のスリット位置検出処理で検出した第2の対向固定電極Yについて、同様にY=0かどうか判断する。Y≠0のときはステップSB712に進み、Y=0のときはステップSB713に進む。
ステップSB712では、可動電極31が対向する第1の対向固定電極が第1の固定電極1、第2の対向固定電極が第2の固定電極2、第3の対向固定電極が無しなので、可動電極31は図18(f)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式20で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。ここで、L1は第1のスリット6の位置で、例えば25%である。
L=L1+k×C2 (式20)
ステップSB713では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xは第1の固定電極1、第2の対向電極Yは無し、第3の対向電極Zも無しなので、可動電極31は図19(g)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式21で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=k×C1 (式21)
新しい静電容量の割合による液位算出処理であるステップSB800では、図18に示すように、ステップSB801では、ステップSB500のスリット位置検出処理で検出した第1の対向電極Xについて、X=4かどうか判断する。X=4のときはステップSB802に進み、X≠4のときはステップSB803に進む。ステップSB802では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第4の固定電極4であり、可動電極31は第3の固定電極3と対向していないので、可動電極31は図19(a)に示す状態であり、燃料液位Lが満タン、すなわちL=100%と設定し、燃料液位の算出処理を終了する。
ステップSB803では、同様にX=3かどうか判断する。X=3のときはステップSB804に進み、X≠3のときはステップSB805に進む。ステップSB804では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第3の固定電極3、第2の対向電極Yが第4の固定電極4であるので、可動電極31は図19(b)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式22で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。ここで、L3は第3のスリット8の位置で、例えば75%である。
L=L3+Le×C4/(C4+C3) (式22)
ステップSB805では、同様にX=2かどうか判断する。X=2のときはステップSB806に進み、X≠2、つまりX=1のときはステップSB807に進む。ステップSB806では、ステップSB500のスリット位置検出処理で検出した第3の対向電極Zについて、Z=0かどうか判断する。Z≠0、つまり、Zが設定されている場合にはステップSB808に進み、Z=0のときはステップSB809に進む。
ステップSB808では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第2の固定電極2、第2の対向電極Yが第3の固定電極3、第3の対向電極Zが第4の固定電極4なので、可動電極31は図19(c)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式23で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=L3+Le×C4/(C4+C3+C2) (式23)
ステップSB809では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第2の固定電極2、第2の対向電極Yが第3の固定電極3、第3の対向電極Zが無しなので、可動電極31は図19(d)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式24で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。ここで、L2は第2のスリット7の位置で、例えば50%である。
L=L2+k×C3 (式24)
ステップSB807では、同様にZ=0かどうか判断する。Z≠0のときはステップSB810に進み、Z=0のときはステップSB811に進む。
ステップSB810では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第1の固定電極1、第2の対向電極Yが第2の固定電極2、第3の対向電極が第3の固定電極3なので、可動電極31は図19(e)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式25で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=L2+Le×C3/(C3+C2+C1) (式25)
ステップSB811では、ステップSB500のスリット位置検出処理で検出した第2の対向電極Yについて、同様にY=0かどうか判断する。Y≠0のときはステップSB812に進み、Y=0のときはステップSB813に進む。
ステップSB812では、可動電極31が対向する第1の対向電極Xが第1の固定電極1、第2の対向電極Yが第2の固定電極2、第3の対向電極Zが無しなので、可動電極31は図19(f)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式26で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。ここで、L1は第1のスリット6の位置で、例えば25%である。
L=L1+Le×C2/(C2+C1) (式26)
ステップSB813では、可動電極31が対向する第1の対向固定電極が第1の固定電極1で、第2の対向固定電極および第3の対向固定電極が無しなので、可動電極31は図18(g)に示す状態であり、燃料液位Lを以下の式27で算出し、燃料液位の算出処理を終了する。
L=C1/Ctotal (式27)
なお、本実施の形態では、わかりやすいように各固定電極1〜4における可動電極31の移動方向の長さをすべて同じとして説明したが、必ずしも同じである必要はない。各固定電極1〜4における可動電極の移動方向の長さは、可動電極31の移動方向の長さLeより小さければよく、各固定電極1〜4の長さは同じでなく、ばらついていても燃料液位は算出可能である。
本実施の形態によれば、可動電極31の移動方向に直列に設けられ、可動電極31に対向する第1〜第4の固定電極1〜4と、第1〜第4の固定電極1〜4の間を絶縁する第1〜第3のスリット6〜8と、第1〜第3のスリット6〜8の位置を記憶したスリット位置情報記憶部と、複数の固定電極からそれぞれ検出される静電容量及びスリット位置記憶部13とを備え、第1〜第3のスリット6〜8の位置を記憶したスリット位置と、第1〜第4の固定電極1〜4からそれぞれ検出される静電容量とから燃料液位を計測するので、燃料性状による影響を受けず精度よく燃料液位の計測を行うことができる。
また、信号処理装置10は、第1〜第4の固定電極1〜4からそれぞれ検出される静電容量が増加から減少に転じる変曲点と第1〜第3のスリット6〜8の位置とを対応させることにより燃料液位を計測するので、燃料性状が異なる油種の燃料を給油され比誘電率が変わっても精度よく燃料液位の計測を行うことができる。
また、信号処理装置10は、対向する可動電極31と第1〜第4の固定電極1〜4からの信号のうち、可動電極31が対向している2個以上の固定電極からそれぞれ検出される静電容量の割合、及びスリットの位置に基づき燃料液位を計測するので、前回給油時と今回給油時とで燃料の比誘電率が異なっていても、給油直後から燃料液位の計測を行うことができる。
また、信号処理装置10は、対向する可動電極31と第1〜第4の固定電極1〜4のうち、可動電極31が対向している2個以上の固定電極からそれぞれ検出される静電容量の割合、及びスリットの位置に基づき燃料液位を計測するので、各固定電極1〜4と可動電極31との間のギャップが、フロートつき容量式燃料レベルゲージの個体間でばらついても、このばらつきの影響を軽減して燃料液位を計測することができる。
なお、本実施の形態では、第1〜第4の固定電極1〜4からそれぞれ検出される静電容量が増加から減少に転じる変曲点と第1〜第3のスリット6〜8の位置とを対応させる方法と、対向する可動電極31と第1〜第4の固定電極1〜4からの信号のうち、可動電極31が対向している2個以上の固定電極からそれぞれ検出される静電容量の割合及びスリットの位置に基づき燃料液位を計測する方法と、を組み合わせた場合を示したが、静電容量の割合及びスリットの位置に基づき燃料液位を計測する方法のみで、計測してもよい。
1 第1の固定電極、2 第2の固定電極、
3 第3の固定電極、4 第4の固定電極、5 満タン固定電極、
6 第1のスリット、7 第2のスリット、8 第3のスリット、
9 第4のスリット、10 信号処理装置、11 可動電極、12 フロート、
13 スリット位置記憶部、
100 フロートつき燃料レベルゲージ。

Claims (4)

  1. 料液位に連動するフロートと、
    前記フロートの位置に応じ移動する可動電極と、
    前記可動電極にギャップを介して対向し前記可動電極の移動方向に一列に設けられた複数の固定電極と、
    前記複数の各固定電極の間を絶縁するスリットと
    前記スリットの位置を記憶したスリット位置記憶部と、
    前記複数の固定電極からそれぞれ検出される静電容量及び前記スリット位置記憶部に記憶した前記スリットの位置を用いて、前記複数の固定電極からそれぞれ検出される静電容量が増加から減少に転じる変曲点と前記スリットの位置とを対応させることで前記料液位を計測する燃料液位検出部
    を備えるフロートつき容量式燃料レベルゲージ。
  2. 前記可動電極の移動方向における前記複数の固定電極1個あたりの長さは、前記可動電極における前記可動電極の移動方向の長さ以下であることを特徴とする請求項1に記載のフロートつき容量式燃料レベルゲージ。
  3. 前記複数の固定電極の長さは、それぞれ同じであることを特徴とする請求項2に記載のフロートつき容量式燃料レベルゲージ。
  4. 燃料液位に連動するフロートと、
    前記フロートの位置に応じ移動する可動電極と、
    前記可動電極にギャップを介して対向し前記可動電極の移動方向に一列に設けられた複数の固定電極と
    前記複数の各固定電極の間を絶縁するスリットと
    前記スリットの位置を記憶したスリット位置記憶部と、
    前記複数の固定電極からそれぞれ検出される静電容量及び前記スリット位置記憶部に記憶した前記スリットの位置を用いて前記燃料液位を計測する燃料液位検出部と
    を備えた容量式燃料レベルゲージであって、
    前記燃料液位検出部は、前記複数の固定電極からそれぞれ検出される静電容量が増加から減少に転じる変曲点と前記スリットの位置とを対応させることによる計測と、前記可動電極と前記複数の固定電極からの信号のうち、前記可動電極が対向している2個以上の前記固定電極からそれぞれ検出される静電容量の割合及び前記スリットの位置に基づく計測とを切り替えることを特徴とするフロートつき容量式燃料レベルゲージ。
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