JPH0777507A - アルコール濃度センサ - Google Patents

アルコール濃度センサ

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JPH0777507A
JPH0777507A JP22248093A JP22248093A JPH0777507A JP H0777507 A JPH0777507 A JP H0777507A JP 22248093 A JP22248093 A JP 22248093A JP 22248093 A JP22248093 A JP 22248093A JP H0777507 A JPH0777507 A JP H0777507A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混合燃料中のイオン性不純物に起因する測定
誤差を補償することの可能なアルコール濃度センサを提
供する。 【構成】 ロジカルオシレータの出力は補償用コンデン
サ417を介して接地されるとともに外部電極に供給さ
れる。外部電極および中心電極とで構成される検出用コ
ンデンサ421に充電された電荷は放電抵抗422を介
して放電されるが、第4のインバータ424からは放電
電圧が所定のしきい値電圧にまで低下する時間に比例し
たデューティ比のパルス列が出力される。このパルス列
をフィルタリングしトランジスタ433のコレクタ電流
を制御することによりアルコール濃度に比例した電圧信
号を得ることが可能である。417の漏洩電流は不純物
濃度に比例するため、421に印加される電圧は不純物
濃度に比例して減少し、計測誤差が補償される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルコール濃度センサに
係わり、特にガソリンとアルコールの混合燃料中のアル
コール濃度を測定するアルコール濃度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用内燃機関の低公害化を図
り、ガソリン消費量を節約するためにメタノール車の開
発が活発化している。特にガソリンとアルコールとを任
意の割合で混合した混合燃料(以下混合燃料と記す。)
を使用することの可能なFFV(Flexible Fuel Vehicl
e )は燃料の自由度が高いため、実用化のための開発が
進んでいる。
【0003】しかし混合燃料はアルコールの濃度によっ
て最適な空燃比が異なるため、混合燃料内のアルコール
濃度をアルコール濃度センサによって計測して空燃比お
よび点火時期を制御することが必要となる。アルコール
濃度センサとしては光学式と静電容量式の2種類が提案
されているが、構造が簡単であることから静電容量式が
主流となっている。
【0004】即ち静電容量式アルコール濃度センサは、
混合燃料中に浸漬された電極板間を通過する混合燃料の
アルコール濃度によって誘電率が相違することを利用
し、電極間の静電容量を測定することにより混合燃料の
アルコール濃度を測定する。図11は従来から使用され
ている静電容量式アルコール濃度センサの断面図、図1
2は信号処理回路図である(実開平2−16054号公
報参照)。センサ電極151は、一対の電極板113a
および113bで構成されるコンデンサ113にメタノ
ール濃度により変動した静電容量Csを発生する。発振
用集積回路153は、充電抵抗152の充電抵抗値Rと
静電容量Csとで決まる時定数で所定のしきい値までコ
ンデンサCsを充電し、充電時間(濃度)に応じた変動
的な周波数信号を出力する。周波数−電圧変換回路15
4は、発振用集積回路153より出力する周波数信号を
アナログ電圧に変換し、増幅回路155によりメタノー
ル濃度に応じた所定の電圧を出力するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら混合燃料
中にイオン性不純物が含まれる場合には、コンダクタン
ス成分により電極間に電流が流れることを避けることが
できない。従って混合燃料中に浸漬された電極板によっ
て構成されるコンデンサに蓄積される電荷の充放電を利
用して静電容量即ち混合燃料のアルコール濃度を測定す
る場合には、充放電電流はアルコール濃度が一定であっ
てもイオン性不純物の含有率によって相違し、アルコー
ル濃度の計測値に誤差を生じる。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あって、混合燃料中のイオン性不純物が含まれる場合に
もアルコール濃度を正確に計測することの可能な静電容
量式アルコール濃度センサを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明にかかるアル
コール濃度センサは、ガソリンとアルコールとを混合し
た混合燃料の中に浸漬された一対の電極板で構成される
検出用コンデンサと、電極板にパルス状の電力を供給す
るパルス電源と、パルス電源から供給される電力を前記
一対の電極に蓄積された電荷を放電する放電抵抗と、ア
ルコール濃度に比例する信号として放電抵抗両端に発生
する放電電圧が所定のしきい値電圧以上である時間に比
例した電圧を出力する出力部と、ガソリンとアルコール
とを混合した混合燃料の中に浸漬されたもう一対の電極
板で構成され一方の電極がパルス電源の出力に他の一方
の電極が接地された補償用コンデンサを設置する。
【0008】第2の発明にかかるアルコール濃度センサ
は、アルコール濃度センサの筐体を静電シールドのため
に金属製とするとともに補償用コンデンサの他の一方の
電極とする。第3の発明にかかるアルコール濃度センサ
は、ガソリンとアルコールとを混合した混合燃料の中に
浸漬された一対の電極板で構成される検出用コンデンサ
と、電極板にパルス状の電力を供給するパルス電源と、
パルス電源から供給される電力を前記一対の電極に蓄積
された電荷を放電する放電抵抗と、アルコール濃度に比
例する信号として放電抵抗両端に発生する放電電圧が所
定のしきい値電圧以上である時間に比例した電圧を出力
する出力部と、検出用コンデンサと並列に接続される抵
抗値が既知である基準抵抗と、基準抵抗の接断を制御す
るスイッチと、スイッチが断状態にある時に放電抵抗両
端に発生する放電電圧が所定にしきい値電圧以上である
第1の放電時間を計測する第1の放電時間計測手段と、
スイッチが接状態にある時に放電抵抗両端に発生する放
電電圧が所定のしきい値電圧以上である第2の放電時間
を計測する第2の放電時間計測手段と、スイッチの接断
を制御するとともに第1の放電時間計測手段によって計
測された第1の放電時間と第2の放電時間計測手段によ
って計測された第2の放電時間とに基づいて混合燃料の
アルコール濃度を決定する第1のアルコール濃度決定手
段と、を具備する。
【0009】第4の発明にかかるアルコール濃度センサ
は、ガソリンとアルコールとを混合した混合燃料の中に
浸漬された一対の電極板で構成される検出用コンデンサ
と、電極板にパルス状の電力を供給するパルス電源と、
パルス電源から供給される電力を前記一対の電極に蓄積
された電荷を放電する放電抵抗と、アルコール濃度に比
例する信号として放電抵抗両端に発生する放電電圧が所
定のしきい値電圧以上である時間に比例した電圧を出力
する出力部と、第1の端子およびパルス電源が接続され
る第2の端子を有する検出用コンデンサの一方の端子に
接続される第1のスイッチと、第1の端子と放電抵抗に
接続される第2の端子とを有する検出用コンデンサの他
の一方の端子に接続される第2のスイッチと、第1のス
イッチの第1の端子に接続される定電圧源と、第2のス
イッチの第1の端子に接続される分圧抵抗と、第1のス
イッチおよび第2のスイッチを切替制御するとともに第
1のスイッチおよび第2のスイッチが共に第1の端子に
接続されている時に分圧抵抗の両端に発生する第1の電
圧を計測し第1のスイッチおよび第2のスイッチが共に
第2の端子に接続されている時に放電抵抗の両端に発生
する第2の電圧を計測し第1の電圧および第2の電圧に
基づいて混合燃料のアルコール濃度を決定する第2のア
ルコール濃度決定手段と、を具備する。
【0010】第5の発明にかかるアルコール濃度センサ
は、パルス電源と検出コンデンサとの間にアルコール濃
度を計測する時にだけ接状態となる濃度計測用スイッチ
を設ける。
【0011】
【作用】第1の発明にかかるアルコール濃度センサにあ
っては、混合燃料中にイオン性不純物濃度に比例した電
圧のパルスが検出用コンデンサに供給され混合燃料中の
イオン性不純物に起因する誘電率が補償される。第2の
発明にかかるアルコール濃度センサにあっては、筐体自
体が補償用コンデンサの一方の電極として使用されるた
め構造が簡略となる。
【0012】第3の発明にかかるアルコール濃度センサ
にあっては、検出コンデンサおよび放電抵抗とで構成さ
れる放電回路による放電電圧と抵抗値が既知である抵抗
を検出用コンデンサと並列に接続した場合の放電電圧と
に基づいてアルコール濃度を決定することにより、混合
燃料中のイオン性不純物に起因する誘電率が補償され
る。
【0013】第4の発明にかかるアルコール濃度センサ
にあっては、検出用コンデンサを定電圧源に接続するこ
とにより混合燃料中のイオン性不純物に起因する誘電率
が測定される。第5の発明にかかるアルコール濃度セン
サにあっては、アルコール濃度を計測する時にのみ検出
用コンデンサにパルス電圧が印加される。
【0014】
【実施例】図1はアルコール濃度センサの上面図および
正面図、図2はX−X断面図およびY−Y断面図、図3
はZ−Z断面図である。即ち燃料パイプ101の中に円
筒状の中心電極102および第1の燃料流路103を介
して円弧状の外側電極104が設置される。さらに外側
電極104と燃料パイプ101との間は絶縁材105に
よって充填されている。
【0015】中心電極102および外側電極104は上
方に延び、基板110に直接接続されている。基板11
0には後述する信号処理回路が構成されている。燃料パ
イプ101および基板110は金属製の筐体120で被
われており、静電シールドとして機能する。図4は基板
110上に形成される第1および第2の発明にかかるア
ルコール濃度センサ用信号処理回路の回路図であって、
パルス発生部41、検出部42および出力部43から構
成されている。
【0016】パルス発生部41は検出部に電力を供給す
るパルス電源として機能するが、直列接続された第1、
第2および第3のインバータ411、412および41
3と第1のインバータ411の出力を第1のインバータ
411の入力にフィードバックするフィードバック用抵
抗414および第2のインバータ412の出力を第1の
インバータ411の入力にフィードバックするコンデン
サ415で基本回路が構成される。なおパルス電源の発
振周波数は500kHz以上とすることが望ましい。
【0017】第3のインバータ413は分圧抵抗416
を介して外側電極104に接続される。外側電極104
とともに検出用コンデンサ421を構成する中心電極1
02は、放電抵抗422およびクランプダイオード42
3を介して接地されるとともに第4のインバータ424
に接続される。
【0018】第4のインバータの出力はフィルタ抵抗4
31およびフィルタコンデンサ432で構成されるロー
パスフィルタでフィルタリングされトランジスタ433
のベースに供給される。図4において検出用コンデンサ
421と並列に接続されている検出用抵抗425は混合
燃料中に存在するイオン性不純物を流れる漏洩電流の大
きさを決定する等価抵抗である。
【0019】この検出用抵抗425の抵抗値は、混合燃
料中のイオン性不純物の濃度の増加に反比例して減少す
るため、検出コンデンサ421から放電抵抗422に供
給される放電電流は見掛け上増加しアルコール濃度の測
定誤差となる。この測定誤差を補償するために第3のイ
ンバータ413の出力端とグランドとの間に補償用コン
デンサ417を設置する。
【0020】補償コンデンサ417の一方の電極として
は外部電極104を使用することが可能である。補償コ
ンデンサ417の他の一方の電極としては別の電極を設
置することもできるが、外側電極104とアルコール濃
度センサの金属製筐体120との間に絶縁体を挿入し金
属製筐体120自体を他の一方の端子とすることも可能
である。
【0021】図4において補償用コンデンサ417に並
列に接続されている補償用抵抗418は混合燃料中に存
在するイオン性不純物を流れる漏洩電流の大きさを決定
する等価抵抗であり、この抵抗値はイオン性不純物の濃
度の増加に反比例して減少する。従って検出コンデンサ
421に対する充電電流はイオン性不純物の濃度の増加
に反比例して減少するため、イオン性不純物の濃度の増
加に比例して増加する放電電流を補償することが可能と
なる。
【0022】図5はイオン性不純物濃度の補償方法の説
明図であって、横軸に時間、縦軸に電圧Vcをとる。た
だしパルス発生部41のパルス電圧をVp、放電時間を
計測するためのしきい値電圧をVp/2とする。実線は
イオン性不純物が含まれていない場合の放電電流であっ
て、放電開始後Tdでしきい値電圧に到達する。
【0023】しかしイオン性不純物が含まれている場合
には、燃料誘電率補償用コンデンサを設けないと見掛け
上放電電流が増加し破線で示す電流となる。従ってしき
い値電圧Vp/2に到達する時間Toは、 To > Td となる。
【0024】ここで補償用コンデンサ417を追設する
とイオン性不純物濃度に比例して検出用コンデンサに対
する充電電圧が低下するため、放電電流は一点鎖線でし
めすものとなりしきい値電圧Vp/2に到達する時間は
Tdとなり、イオン性不純物濃度を補償することが可能
となる。即ち補償用コンデンサ417は漏洩抵抗の測定
が主目的であり、静電容量はできる限り小とする必要が
あるため、外部電極104と金属筐体120との間の距
離を大とするとともに挿入される絶縁体の誘電率を小と
する。
【0025】上記構成によれば、第4のインバータ42
4の出力は燃料中のアルコール濃度に比例したデューテ
ィ比を有するパルス列となる。このパルス列をフィルタ
抵抗431およびフィルタコンデンサ432によってフ
ィルタリングし、トランジスタ433のコレクタ電流を
制御することにより出力部43から燃料中のアルコール
濃度に比例したアナログ電圧信号を得ることができる。
【0026】図6は第3の発明にかかるアルコール濃度
センサの信号処理回路図であって、第1および第2の発
明にかかるアルコール濃度センサと同一の要素は同一の
参照番号を付している。第1および第2の発明にかかる
アルコール濃度センサと異なるのは、補償用コンデンサ
417に代わりに検出用コンデンサ421と並列に基準
抵抗426とスイッチ427との直列接続を設置してい
る点およびトランジスタ433の代わりにマイクロコン
ピュータ434(第3の発明における第1の放電時間計
測手段、第2の放電時間計測手段および第1のアルコー
ル濃度決定手段に相当する。)を設置している点であ
る。
【0027】なおスイッチ427の接断はマイクロコン
ピュータ434によって制御される。図7はマイクロコ
ンピュータで実行される第1の処理ルーチンのフローチ
ャートであって、ステップ71で初期値を設定する。ス
テップ72においてスイッチ427の断指令を出力し、
ステップ73で検出コンデンサ421の端子電圧が所定
のしきい値電圧に到達するまでの時間に比例するスイッ
チ断時出力電圧Voを計測する。
【0028】なおしきい値電圧をパルス発生部41の出
力電圧Vpの1/2に設定した場合のスイッチ断時出力
電圧Voは式(1)で表される。
【0029】
【数1】
【0030】ステップ74でスイッチ427の接指令を
出力し、ステップ75で検出コンデンサ421の端子電
圧が所定のしきい値電圧に到達するまでの時間に比例す
るスイッチ接時出力電圧Vcを計測する。なおしきい値
電圧をパルス発生部41の出力電圧Vpの1/2に設定
した場合のスイッチ接時出力電圧Vcは式(2)で表さ
れる。
【0031】
【数2】
【0032】従って式(1)および(2)は検出用コン
デンサ421の静電容量Csおよび検出用コンデンサ4
21の漏洩抵抗である検出用抵抗425の抵抗値Rsを
未知数とする連立方程式となる。従ってステップ76に
おいて、式(3)により検出用コンデンサ421の静電
容量Csを決定することが可能である。
【0033】
【数3】
【0034】静電容量Csは連立方程式を解いて決定す
ることもできるし、スイッチ断時出力電圧Voおよびス
イッチ接時出力電圧Vcの2次元マップから決定するこ
とも可能である。検出用コンデンサ421の静電容量C
sは混合燃料のアルコール濃度に比例するため、ステッ
プ77でアルコール濃度を出力することが可能となる。
【0035】図8は第4の発明にかかるアルコール濃度
センサの信号処理回路図であって、第1および第2の発
明にかかるアルコール濃度センサと同一の要素は同一の
参照番号を付している。第1および第2の発明にかかる
アルコール濃度センサと異なるのは、補償用コンデンサ
417を取り除いている点、検出用コンデンサ421の
両端にスイッチ428および429を設置する点、およ
びトランジスタ433の代わりにマイクロコンピュータ
434(第4の発明における第2のアルコール濃度決定
手段に相当する。)を設置している点である。
【0036】なおスイッチ428および429の接断は
マイクロコンピュータ434によって制御される。スイ
ッチ428のa端子は定電圧源801に、b端子はパル
ス発生部41の出力に接続される。またスイッチ429
のa端子は一方の端子が接地される基準抵抗802(第
4の発明における分圧抵抗に相当する。)を介してマイ
クロコンピュータ434に接続され、b端子は放電抵抗
422およびクランプダイオード423を介して第4の
インバータ424に接続される。
【0037】図9はマイクロコンピュータで実行される
第2の処理ルーチンのフローチャートであって、ステッ
プ91で初期値を設定する。ステップ92においてスイ
ッチ428および429のa側への切替指令を出力す
る。ステップ93で、定電圧源801の電圧Vbを検出
用コンデンサ421の漏洩抵抗に等しい検出用抵抗42
5と基準抵抗802で分圧した分圧電圧Vdがマイクロ
コンピュータ434に読み込まれる。
【0038】定電圧源801の電圧Vbおよび基準抵抗
802の抵抗値Rxは既知であるためこの分圧電圧Vd
は混合燃料中のイオン性不純物濃度に比例する。なお分
圧電圧Vdは次式(4)によって表される。
【0039】
【数4】
【0040】ステップ94でスイッチ428および42
9のb側への切替指令を出力する。ステップ95で検出
コンデンサ421の端子電圧が放電により所定のしきい
値電圧に低下するまでの時間に比例する出力電圧Vcを
計測する。なおしきい値電圧をパルス発生部41の出力
電圧Vpの1/2に設定した場合の出力電圧Vcは式
(5)で表される。
【0041】
【数5】
【0042】従って式(4)および(5)は検出用コン
デンサ421の静電容量Csおよび検出用コンデンサ4
21の漏洩抵抗である検出用抵抗425の抵抗値Rsを
未知数とする連立方程式となる。従ってステップ96に
おいて、式(6)により検出用コンデンサ421の静電
容量Csを決定することが可能である。
【0043】
【数6】
【0044】静電容量Csは連立方程式を解いて決定す
ることもできるし、分圧電圧Vdおよび出力電圧Vcの
2次元マップから決定することも可能である。検出用コ
ンデンサ421の静電容量Csは混合燃料のアルコール
濃度に比例するため、ステップ97でアルコール濃度を
出力することが可能となる。なお混合燃料中にイオン性
不純物が含有されている場合には中心電極102と外側
電極104との間あるいは外側電極104と筐体120
との間に電流が流れ電食が発生する。
【0045】一方混合燃料のアルコール濃度は経時的に
変動するものではないため常時計測をする必要はなく、
所定時間毎に間欠的に計測することで足りる。従ってパ
ルス電源の出力端にスイッチを設け、アルコール濃度計
測時間だけスイッチを接とすることによって電極の電食
を防止することが可能となる。図10は第1あるいは第
2の発明にかかるアルコール濃度センサについてスイッ
チを設置した場合の回路図であって、第3のインバータ
413の出力と分圧抵抗416との間に、アルコール濃
度計測用スイッチに相当するスイッチ419を設置す
る。
【0046】スイッチ419の接断はマイクロコンピュ
ータ等で制御することが可能であり実施例においてはス
イッチ419を200ミリ秒毎に2ミリ秒間接とするこ
とにより電食量を1/100に低減することが可能とな
った。なお200ミリ秒は内燃機関制御用マイクロコン
ピュータのサンプリング周期より十分に大である値とし
て選択し、2ミリ秒は検出部の出力が安定する時間とし
て選択している。
【0047】なおスイッチ419を追設することは第2
から第4の発明についても適用できることはいうまでも
ない。
【0048】
【発明の効果】第1の発明にかかるアルコール濃度セン
サによれば、補償用コンデンサを追設することにより混
合燃料中のイオン性不純物に起因するアルコール濃度の
計測誤差を補償することが可能となり、アルコール濃度
の計測精度を向上することができる。
【0049】第2の発明にかかるアルコール濃度センサ
によれば、補償用コンデンサの一方の電極としてセンサ
の金属筐体を使用することにより構造を簡略化すること
が可能となる。第3の発明にかかるアルコール濃度セン
サによれば、基準抵抗の接状態および断状態における放
電時間を計測することにより混合燃料中のイオン性不純
物に起因するアルコール濃度の計測誤差を補償すること
が可能となり、アルコール濃度の計測精度を向上するこ
とができる。
【0050】第4の発明にかかるアルコール濃度センサ
によれば、定電圧源と分圧抵抗とによって混合燃料中の
イオン性不純物濃度を計測した後に放電時間を計測する
ことにより混合燃料中のイオン性不純物に起因するアル
コール濃度の計測誤差を補償することが可能となり、ア
ルコール濃度の計測精度を向上することができる。第5
の発明にかかるアルコール濃度センサによれば、パルス
電源からの電力供給を間欠的に行うことにより電極の電
食を低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はアルコール濃度センサの上面図および正
面図である。
【図2】図2はアルコール濃度センサのX−X断面図お
よびY−Y断面図である。
【図3】図3はアルコール濃度センサのZ−Z断面図で
ある。
【図4】図4は第1および第2の発明にかかるアルコー
ル濃度センサの信号処理回路図である。
【図5】図5はイオン性不純物濃度の補償方法の説明図
である。
【図6】図6は第3の発明にかかるアルコール濃度セン
サの信号処理回路図である。
【図7】図7は第1の処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図8】図8は第4の発明にかかるアルコール濃度セン
サの信号処理回路図である。
【図9】図9は第2の処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図10】図10は第5の発明にかかるアルコール濃度
センサの信号処理回路図である。
【図11】図11は従来から使用されているアルコール
濃度センサの縦断面図である。
【図12】図12は従来から使用されているアルコール
濃度センサの信号処理回路図である。
【符号の説明】
41…パルス発生部 417…補償用コンデンサ 42…検出部 421…検出用コンデンサ 43…出力部 102…中心電極 104…外部電極 120…筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊奈 敏和 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 細谷 伊知郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガソリンとアルコールとを混合した混合
    燃料の中に浸漬された一対の電極板で構成される検出用
    コンデンサと、 前記電極板にパルス状の電力を供給するパルス電源と、 前記パルス電源から供給される電力を前記一対の電極に
    蓄積された電荷を放電する放電抵抗と、 アルコール濃度に比例する信号として前記放電抵抗両端
    に発生する放電電圧が所定のしきい値電圧以上である時
    間に比例した電圧を出力する出力部と、を具備するアル
    コール濃度センサにおいて、 ガソリンとアルコールとを混合した混合燃料の中に浸漬
    されたもう一対の電極板で構成され、一方の電極が前記
    パルス電源の出力に他の一方の電極が接地された補償用
    コンデンサを設置することを特徴とするアルコール濃度
    センサ。
  2. 【請求項2】 アルコール濃度センサの筐体を静電シー
    ルドのために金属製とするとともに、前記補償用コンデ
    ンサの他の一方の電極とすることを特徴とする請求項1
    に記載のアルコール濃度センサ。
  3. 【請求項3】 ガソリンとアルコールとを混合した混合
    燃料の中に浸漬された一対の電極板で構成される検出用
    コンデンサと、 前記電極板にパルス状の電力を供給するパルス電源と、 前記パルス電源から供給される電力を前記一対の電極に
    蓄積された電荷を放電する放電抵抗と、 アルコール濃度に比例する信号として前記放電抵抗両端
    に発生する放電電圧が所定のしきい値電圧以上である時
    間に比例した電圧を出力する出力部と、を具備するアル
    コール濃度センサにおいて、 前記検出用コンデンサと並列に接続される抵抗値が既知
    である基準抵抗と、 前記基準抵抗の接断を制御するスイッチと、 前記スイッチが断状態にある時に前記放電抵抗両端に発
    生する放電電圧が前記所定のしきい値電圧以上である第
    1の放電時間を計測する第1の放電時間計測手段と、 前記スイッチが接状態にある時に前記放電抵抗両端に発
    生する放電電圧が前記所定のしきい値電圧以上である第
    2の放電時間を計測する第2の放電時間計測手段と、 前記スイッチの接断を制御するとともに、前記第1の放
    電時間計測手段によって計測された第1の放電時間と前
    記第2の放電時間計測手段によって計測された第2の放
    電時間とに基づいて混合燃料のアルコール濃度を決定す
    る第1のアルコール濃度決定手段と、を具備することを
    特徴とするアルコール濃度センサ。
  4. 【請求項4】 ガソリンとアルコールとを混合した混合
    燃料の中に浸漬された一対の電極板で構成される検出用
    コンデンサと、 前記電極板にパルス状の電力を供給するパルス電源と、 前記パルス電源から供給される電力を前記一対の電極に
    蓄積された電荷を放電する放電抵抗と、 アルコール濃度に比例する信号として前記放電抵抗両端
    に発生する放電電圧が所定のしきい値電圧以上である時
    間に比例した電圧を出力する出力部と、を具備するアル
    コール濃度センサにおいて、 第1の端子および前記パルス電源が接続される第2の端
    子を有する前記検出用コンデンサの一方の端子に接続さ
    れる第1のスイッチと、 第1の端子と前記放電抵抗に接続される第2の端子とを
    有する前記検出用コンデンサの他の一方の端子に接続さ
    れる第2のスイッチと、 前記第1のスイッチの第1の端子に接続される定電圧源
    と、 前記第2のスイッチの第1の端子に接続される分圧抵抗
    と、 前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを切替制
    御するとともに、前記第1のスイッチおよび前記第2の
    スイッチが共に第1の端子に接続されている時に前記分
    圧抵抗の両端に発生する第1の電圧を計測し、前記第1
    のスイッチおよび前記第2のスイッチが共に第2の端子
    に接続されている時に前記放電抵抗の両端に発生する第
    2の電圧を計測し、第1の電圧および第2の電圧に基づ
    いて混合燃料のアルコール濃度を決定する第2のアルコ
    ール濃度決定手段と、を具備することを特徴とするアル
    コール濃度センサ。
  5. 【請求項5】 前記パルス電源と前記検出コンデンサと
    の間にアルコール濃度を計測する時にだけ接状態となる
    濃度計測用スイッチを設けたことを特徴とする請求項1
    から4のいずれか1項に記載のアルコール濃度センサ。
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