JP6295018B2 - 液体濃度検出装置 - Google Patents

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本発明は、液体中の特定成分の濃度を検出する液体濃度検出装置に関する。
従来、自動車用に使用される燃料であるエタノール混合ガソリンでは、燃料の誘電率を検出することで、エタノール濃度を測定することが行われる。
この種の先行技術として、アルコールセンサの出力によって内燃機関に供給される燃料量を制御する際、アルコール混合燃料の流路の途中で静電容量を検出する装置が知られている(特許文献1)。
また、電極間での被検査液体の比誘電率の変化を発振周波数で計測することによって、被検査液体中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出装置が知られている(特許文献2)。
また、気中と液中の静電容量の差で液位を検知する静電容量方式により、タンク内の液位を検出する液位検出装置が知られている(特許文献3参照)。この文献には、常時液中に浸漬された基準電極の電極間容量で液体の誘電率を算出し、この誘電率を用いて櫛歯電極の電極間容量から液位を検出することが示されている。
特開昭56−98540号公報 特許3580547号公報 特開昭63−79016号公報
しかしながら、従来の液体濃度検出装置には、つぎのような問題があった。すなわち、エタノール濃度と液位を同一の検出部で検出することができなかった。
また、気中と液中の静電容量の差でタンク内の液位を検出する際、液体の誘電率は温度によって変化するので、エタノール濃度を正確に検出することが困難であった。さらに、単位長さ当たりの静電容量は、エタノール濃度により左右されるので、液位を正確に測定することが困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、同一の検出部で液体中の特定成分の濃度及び液位を検出することができる液体濃度検出装置を提供することにある。
また、本発明は、静電容量で液位を検出する際、基準容量を用いて液位を正確に算出することができ、さらに、基準容量及び液体の温度に対応する液体中の特定成分の濃度を正確に求めることができる液体濃度検出装置を提供することを他の目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明に係る液体濃度検出装置は、下記(1)〜(7)を特徴としている。
(1) 液体中の特定成分の濃度を検出する液体濃度検出装置であって、
前記液体が滞留するタンク内の鉛直方向にそれぞれ延びた接地電極及び液位検出電極間の第1静電容量を検出する液位検出部と、
前記タンク内の鉛直方向に延び、表面が遮蔽部材で覆われると共に、前記タンクの底側に位置する下端から所定の長さに亘る鉛直方向の所定範囲のみが前記遮蔽部材から露出した露出検知電極を有し、前記露出検知電極及び前記接地電極間の第2静電容量を検出し、前記第2静電容量における鉛直方向の単位長さ当たりの静電容量である基準容量を求める濃度検出部と、
を備え、
前記濃度検出部は、前記基準容量に基づき、前記液体中の特定成分の濃度を検出し、
前記液位検出部は、前記第1静電容量を前記基準容量で除した値に基づき、前記液体の液位を検出すること。
(2) 上記(1)の構成の液体濃度検出装置であって、
液体の温度を検出する温度検出部を備え、
前記濃度検出部は、前記温度検出部によって検出された温度及び前記基準容量に基づき、前記液体中の特定成分の濃度を検出すること。
(3) 上記(2)の構成の液体濃度検出装置であって、
前記温度検出部は、前記液位が下がったことを示す警告液位の高さの位置に設けられ、
前記露出検知電極の下端は、前記警告液位の高さの位置より下側に位置し、前記露出検知電極の前記鉛直方向の所定範囲は、前記露出検知電極の下端から前記警告液位の高さの位置までの鉛直方向の範囲に設定され、
前記液位検出部は、
前記温度検出部によって検出された温度によって前記液位が前記警告液位より下がったことが検出されていない場合、前記第1静電容量を前記基準容量で除した値に基づき、前記液体の液位を検出し、
前記温度検出部によって検出された温度によって前記液位が前記警告液位より下がったことが検出された場合、前記濃度検出部によって検出された前記第2静電容量を前記基準容量で除した値に基づき、前記液体の液位を検出すること。
(4) 上記(2)または(3)の構成の液体濃度検出装置であって、
前記温度検出部は、前記露出検知電極を覆う前記遮蔽部材の下端に設けられたこと。
(5) 上記(1)の構成の液体濃度検出装置であって、
前記濃度検出部は、前記接地電極に形成された櫛歯電極及び前記露出検知電極間の前記第2静電容量を検出すること。
(6) 上記(1)から(5)のいずれか一つの構成の液体濃度検出装置であって、
前記遮蔽部材は前記接地電極に接続されたこと。
(7) 上記(2)から(6)のいずれか一つの構成の液体濃度検出装置であって、
前記濃度検出部は、直流と交流の電圧を交互または同時に印加し、その電圧の変化に基づいて、前記基準容量を求め、
前記温度検出部は、直流と交流の電圧を交互または同時に印加し、その電圧の変化に基づいて、液体の温度を検出すること。
上記(1)〜(7)の構成の液体濃度検出装置によれば、基準容量に基づき、液体中の特定成分の濃度を検出し、液位検出電極及び接地電極間で検出した静電容量及びこの基準容量に基づき、液体の液位を検出するので、同一の検出部で液体中の特定成分の濃度及び液位を検出することができる。また、静電容量で液位を検出する際、基準容量を用いて液位を正確に算出することができ、さらに、基準容量及び液体の温度に対応する液体中の特定成分の濃度を正確に求めることができる。
本発明によれば、基準容量に基づき、液体中の特定成分の濃度を検出し、液位検出電極及び接地電極間で検出した静電容量及びこの基準容量に基づき、液体の液位を検出するので、同一の検出部で液体中の特定成分の濃度及び液位を検出することができる。
また、静電容量で液位を検出する際、基準容量を用いて液位を正確に算出することができ、さらに、基準容量及び液体の温度に対応する液体中の特定成分の濃度を正確に求めることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1(A)及び図1(B)は、第1の実施形態における液体濃度検出装置1の概略的な構成(図1(A))及び警告検出電極15の断面(図1(B))を示す図である。 図2は、液体濃度検出装置1の電気的構成を示す図である。 図3(A)及び図3(B)は、燃料温度Tと基準容量(誘電率ε)Cεとエタノール濃度Eとの関係を示すグラフである。 図4は、液体濃度検出装置1の動作手順を示すフローチャートである 図5は、ステップS6における基準容量測定処理手順を示すフローチャートである。 図6は、ステップS8におけるエタノール濃度検出処理手順を示すフローチャートである。 図7は、ステップS10における液位検出補正処理手順を示すフローチャートである。 図8は、第2の実施形態における液体濃度検出装置1Aの概略的な構成を示す図である。 図9は、液体濃度検出装置1Aの電気的構成を示す図である。 図10は、ステップS10における液位検出補正処理手順を示すフローチャートである。 図11は、他の液体濃度検出装置1Bの概略的な構成を示す図である。 図12は、他の液体濃度検出装置1Cの概略的な構成を示す図である。
本発明の実施形態における液体濃度検出装置について図面を用いて説明する。本実施形態の液体濃度検出装置は、車両に搭載され、タンク内の液体としてエタノール混合ガソリン(燃料)中のエタノール濃度を検出し、また、静電容量方式により液体が滞留するタンク内の液位を検出するものである。
(第1の実施形態)
図1(A)及び図1(B)は第1の実施形態における液体濃度検出装置1の概略的な構成(図1(A))及び警告検出電極15の断面(図1(B))を示す図である。液体濃度検出装置1は、図1(A)に示すように、センサ部5、検出回路20、制御部30及びメータ40から構成される。なお、図中、メータ40において、速度(SPEED)、エンジン回転数(REV)等のインジケータは省略されている。
センサ部5は、タンク7内に収容される。センサ部5には、液位検出電極9、接地電極12、警告検出電極15及びサーミスタ19が実装される。
接地電極12は、タンク7内の鉛直方向に延び、一面が液位検出電極9の櫛歯電極9aと対向する櫛歯電極12aに形成され、他面が直線状に形成されたものである。
液位検出電極9(液位検出部)は、タンク7内の鉛直方向に延びた櫛歯電極9aを有し、タンク7内に滞留する液体の量に応じて変化する櫛歯電極9a、12a間の静電容量を検出する。なお、櫛歯電極9a、12a間の距離は一様である。
警告検出電極15は、直線状に形成された導体からなる電極を有し、先端側の部分を残してその表面が遮蔽コーティング部16で被覆されている。遮蔽コーティング部16では、図1(B)に示すように、警告検出電極15の導体15b(導体部材)が形成され、その上に絶縁材16b(絶縁部)が覆われている。さらに、絶縁材16bを覆うように導電性を有する遮蔽部材である導体16cが形成されている。導体16cは接地電極12に接続されているので、遮蔽コーティング部16により液位変動による静電容量の変化を抑えることができる。
また、警告検出電極15の先端側の部分は、所定の長さ分の導体(電極)15bが露出した露出検知電極15aとなっている。この露出検知電極15a及び接地電極12間(部分a)の静電容量を検出することにより、液体の誘電率εを求める。
ここで、誘電率εは、周知のように、数式(1)に従って算出される。すなわち、露出検知電極15a及び接地電極12間の静電容量を検出することで、タンク7内の液体(燃料)の誘電率εは算出される。
ε=C・l/S ……(1)
ここで、C:静電容量、l:電極間距離、S:電極面積である。
また、露出検知電極15a及び接地電極12間(部分a)の静電容量(=第2静電容量)における鉛直方向の単位長さ当たりの静電容量である基準容量Cεは、第2静電容量を露出検知電極15aの長さで除算して求められる。
また、露出検知電極15aの中間位置にあって、タンク7内の液位が低下したことを警告する警告液位に相当する高さの位置には、液体の温度に対応する抵抗値を示すサーミスタ19が設けられている。サーミスタ19は、タンク7内の液位が下がって警告を発する必要があると判断される場合、つまり、サーミスタ19によって検出される燃料液中と気中の温度差により残燃料が少ない場合、液位の低下を抵抗値の変化として検出する。
なお、サーミスタには、温度の上昇に対して抵抗値が減少するNTCサーミスタや、逆に温度の上昇に対して抵抗値が増加するPTCサーミスタを用いることができる。また、燃料温度を検出するもの(温度検出部)として、本実施形態では、サーミスタを使用しているが、熱電対等の他の素子を用いてもよい。また、燃料温度を検出するにあたっては、直流と交流の電圧を交互または同時に印加し、その電圧の変化に基づいて算出する温度検出回路を用いてもよい。
図2は液体濃度検出装置1の電気的構成を示す図である。検出回路20は、検出電極の切り替えとサーミスタ電圧を出力する電極切替・電圧出力部25、及び液位検出電極9と警告検出電極15によって静電容量を検出する容量検出部22を有する。
電極切替・電圧出力部25は、液位検出電極9と警告検出電極15を切り替え、また、定期的にスイッチをオンにしてサーミスタ19の抵抗値に基づくサーミスタ電圧を測定する。
容量検出部22は、液位検出電極9の櫛歯電極9aと接地電極12の櫛歯電極12aをコンデンサとするCR発振回路(例えばウィーンブリッジ型発振回路)の発振周波数から静電容量Cを検出し、制御部30に出力する。また、警告検出電極15の露出検知電極15aと接地電極12をコンデンサとする発振回路の発振周波数から誘電率に対応する基準容量Cεを検出し、制御部30に出力する。なお、発振回路はCR発振回路に限らず、フリップフロップを用いたパルス発振回路でもよく、また他の容量検出回路を用いていもよい。例えば、基準容量Cεを検出するにあたっては、直流と交流の電圧を交互または同時に印加し、その電圧の変化に基づいて算出する容量検出回路を用いてもよい。
制御部30は、主にマイクロコンピュータ(CPU)32から構成される。CPU32は、後述する動作プログラムが格納されたROM33、ワークメモリであるRAM34等を内蔵し、検出回路20からの静電容量及びサーミスタ電圧を表す信号を入力して各種演算を行い、メータ40に駆動信号等を出力する。
また、CPU32には、電極切替・電圧出力部25に対し、一定間隔で検出電極を切り替えたり、サーミスタ電圧を出力させるための信号を出力するポートP1、P2が設けられている。また、CPU32には、サーミスタ電圧信号をデジタル値に変換するA/D変換部37や、容量検出部22からの静電容量値に対応する周期を表す信号を入力するポートP3、P4が設けられている。液位検出電極9による信号はポートP3に入力され、警告検出電極15による信号はポートP4に入力される。
また、CPU32には、EEPROM35が外付けされている。また、CPU32は、CAN(Controller Area Network)部36を内蔵し、インタフェース(I/F)を介して車両側の機器と通信を行う。
また、ROM33あるいはEEPROM35には、後述する図3(A)及び図3(B)に示す関係を有するテーブル33aが格納されている。図3(A)及び図3(B)は燃料温度Tと基準容量(誘電率ε)Cεとエタノール濃度Eとの関係を示すグラフである。図3(A)に示すように、露出検知電極15aによって検出される静電容量、つまり基準容量(誘電率ε)Cεは、燃料温度Tが高くなるほど低い値になり、また、エタノール濃度Eが高いほど大きい値になる。
また、図3(B)に示すように、常温において、エタノール濃度Eが増加すると、誘電率(比誘電率)εはあるカーブで上昇する。例えば、ガソリンでは、エタノール濃度0%の場合、比誘電率は値2である。エタノール濃度20%の場合、比誘電率は値4.72である。エタノール濃度22%の場合、比誘電率は値5.58である。エタノール濃度100%の場合、比誘電率は値24.3である。
メータ40は、CPU32からの駆動信号に応じて駆動するモータ45a、45b、これらのモータ45a、45bにそれぞれ軸支された指針により指示を行うインジケータ41a〜41dを有する。インジケータ41a〜41dは、それぞれ速度、エンジン回転数、燃料量(液位)、温度を表す。また、メータ40は、LEDやLCDからなり、CPU32からの警告信号に従って点灯する警告灯42等を有する。また、メータ40は、CPU32からの濃度信号に従ってエタノール濃度を表示するエタノール濃度表示器46を有する。
上記構成を有する液体濃度検出装置1の動作を示す。図4は液体濃度検出装置1の動作手順を示すフローチャートである。この動作プログラムは、ROM33あるいはEEPROM35に格納されており、CPU32によって実行される。
CPU32は、初期化処理を行い(ステップS1)、タイマ割込み等により一定間隔で検出回路20内の電極切替・電圧出力部25に指示し、検知電極の切替処理を行う(ステップS2)。
CPU32は、サーミスタ19による燃料温度Tを検出し(ステップS3)、検出した燃料温度Tを補正用データとしてRAM34に格納する(ステップS4)。CPU32は、燃料温度Tが、燃料が警告液位より下がっていることを表す温度である場合、警告灯42を点灯し、残量警告を行う(ステップS5)。
CPU32は、露出検知電極15aにより基準容量Cεを検出し(ステップS6)、この検出した基準容量Cεを補正用データとしてRAM34に格納する(ステップS7)。
CPU32は、ステップS4でRAM34に格納された燃料温度T、及びステップS7でRAM34に格納された基準容量Cεに基づき、前述した図3(A)のテーブルに従って、エタノール濃度Eを算出する(ステップS8)。ステップS8の処理は濃度検出部に相当する。CPU32は、算出したエタノール濃度Eを、CAN部36を介して車両側の機器に送信する(ステップS9)。
CPU32は、液位検出電極9による静電容量Cを検出し、この検出された静電容量CをステップS7でRAM34に格納された基準容量Cεで補正し、液位Lを算出する(ステップS10)。
CPU32は、算出した液位Lを、メータ40内のインジケータ41cに指示する(ステップS11)。この後、CPU32は、イグニッションOFF等によりこの検出動作を完了するか否かを判別する(ステップS12)。完了しない場合、CPU32はステップS2の処理に戻り、一方、完了する場合、本動作を終了する。
図5はステップS6における基準容量測定処理手順を示すフローチャートである。CPU32は、ポートP1、P2の出力状態から、基準容量Cεを測定可能であるか否かを判別する(ステップS21)。測定不可能である場合、CPU32はそのまま本動作を終了し、元の処理に復帰する。
一方、測定可能である場合、CPU32は、サーミスタ19が気中の温度を示して残量警告中であるか否かを判別する(ステップS22)。残量警告中である場合、CPU32は、前回の基準容量CεのデータがRAM34に記憶されているか否かを判別する(ステップS25)。記憶されている場合、CPU32はそのまま本動作を終了し、元の処理に復帰する。
一方、前回の基準容量CεのデータがRAM34に記憶されていない場合、CPU32は、所定の暫定基準値をRAM34に記憶し(ステップS26)、本動作を終了する。
一方、ステップS22で、残量警告中でない場合、CPU32は、容量検出部22からポートP4に入力される信号の周期から静電容量を算出し(ステップS23)、算出した静電容量を鉛直方向の単位長さ当たりの静電容量である基準容量Cεに変換してRAM34に記憶する(ステップS24)。この後、CPU32は、本動作を終了し、元の処理に復帰する。
図6はステップS8におけるエタノール濃度検出処理手順を示すフローチャートである。CPU32は、RAM34に記憶された基準容量Cεを読み出す(ステップS31)。また、CPU32は、RAM34に記憶された燃料温度Tを読み出す(ステップS32)。
CPU32は、基準容量Cε及び燃料温度Tをもとに、ROM33に格納された図3(A)の関係を示すテーブル33aを参照し、これらの値に対応するエタノール濃度Eを算出し(ステップS33)、RAM34に記憶する(ステップS34)。この後、CPU32は、本動作を終了し、元の処理に復帰する。
図7はステップS10における液位検出補正処理手順を示すフローチャートである。CPU32は、ポートP1、P2の出力状態から、液位Lを測定可能であるか否かを判別する(ステップS41)。測定不可能である場合、CPU32はそのまま本動作を終了し、元の処理に復帰する。
一方、液位Lを測定可能である場合、CPU32は、ポートP3またはP4に入力される信号の周期から静電容量Cを算出する(ステップS42)。また、CPU32は、RAM34に記憶された基準容量Cεを読み出す(ステップS43)。
CPU32は、基準容量Cε、すなわち鉛直方向の単位長さ当たりの静電容量を用いて、数式(2)に従って、ステップS42で算出された静電容量CAから液位Lを算出する(ステップS44)。
L=k・CA/Cε+L0 ……(2)
ただし、L0は、液位検出電極9の先端面から底までの距離である。kは電極の形状により定まる係数である。
CPU32は、算出された液位L(液位データ)をRAM34に記憶する(ステップS45)。この後、CPU32は、本動作を終了し、元の処理に復帰する。
第1の実施形態の液体濃度検出装置によれば、同一の検出部でエタノール濃度及び液位を検出することができる。
また、静電容量で液位を検出する際、基準容量を用いて液位を正確に算出することができ、さらに、基準容量及び液体の温度に対応するエタノール濃度を正確に求めることができる。
(第2の実施形態)
前記第1の実施形態では、サーミスタ19が設けられた警告検出電極15の先端部が露出検知電極15aに形成された場合を示したが、第2の実施形態では、別に基準容量検出電極18を設け、その先端部が露出検知電極18aに形成された場合を示す。
図8は第2の実施形態における液体濃度検出装置1Aの概略的な構成を示す図である。前記第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を用いることで、その説明を省略する。
液体濃度検出装置1Aは、露出検知電極18a及び接地電極12の櫛歯電極12a間(部分b)の静電容量を検出し、この静電容量から基準容量Cεを求める。これにより、電極間面積を広くすることができ、静電容量の検出精度が向上する。
また、サーミスタ19、液位検出電極9及び接地電極12の配置は、前記第1の実施形態と同様である。ここで、露出検知電極18aは、サーミスタ19の高さ位置から下方に設けられており、液位が警告液位より下がった場合、液位検出電極9の代わりに、液位を検出する。
図9は液体濃度検出装置1Aの電気的構成を示す図である。第2の実施形態では、電極切替・電圧出力部25Aには、液位検出電極9、警告検出電極15の他、基準容量検出電極18が接続される。
また、容量検出部22は、液位を検出する場合の静電容量Cの検出と、エタノール濃度を検出する場合の基準容量Cεの検出とを、同一の発振周波数変換回路を用いて実現することができる。従って、容量検出部22からの静電容量C、及び基準容量Cεに対応する各周期の信号は、CPU32の同一のポートP3に出力される。なお、発振回路はCR発振回路でもよいし、フリップフロップを用いたパルス発振回路でもよい。
上記構成を有する液体濃度検出装置1Aの動作を示す。図10はステップS10における液位検出補正処理手順を示すフローチャートである。前記第1の実施形態と同一のステップ処理については同一のステップ番号を付すことによりその説明を省略する。
ステップS41で液位が測定可能である場合、CPU32は、ポートP3から入力された信号の周期から液位Lを算出する(ステップS42A)。CPU32は、算出の結果、液位Lが警告液位より上にあり、液位有りの状態か否かを判別する(ステップS42B)。
液位有りの状態の場合、CPU32は、前述したステップS43〜S45の処理を行う。一方、ステップS42Bで液位無しの状態の場合、CPU32は、ポートP1、P2の状態を変更し、基準容量検出電極18による基準容量Cεの検出を液位Lの検出に切り替える(ステップS46)。
CPU32は、警告液位より下方に位置する露出検知電極18aによって検出される基準容量Cεの信号をポートP3から入力し、その周期から静電容量を算出する(ステップS47)。
CPU32は、RAM34から基準容量Cεを読み出し(ステップS48)、この基準容量Cεを用いて、ステップS47で算出された静電容量から液位Lを算出する(ステップS49)。CPU32は、算出した液位LをRAM34に記憶する(ステップS50)。この後、CPU32は、本動作を終了し、元の処理に復帰する。
第2の実施形態の液体濃度検出装置によれば、タンク7内の液位Lが警告液位より下がった場合でも、露出検知電極を切り替えて静電容量を検出することで、警告液位より下方の液位を正確に検出することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、本実施形態の構成が持つ機能を達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、液体濃度検出装置の構成は、前記第1、第2の実施形態で示したものに限られず、種々の変更が可能である。図11は他の液体濃度検出装置1Bの概略的な構成を示す図である。液体濃度検出装置1Bは、警告検出電極15にサーミスタ19が設けられておらず、温度補償を行わないものである。その他の構成は前記第1の実施形態と同様である。
図12は他の液体濃度検出装置1Cの概略的な構成を示す図である。液体濃度検出装置1Cは、警告検出電極15とは別に、鉛直方向に延び、遮蔽コーティングされた導体を有する導電部材71を設け、導電部材71の先端側に形成された露出検知電極71a及び接地電極12間(部分c)で基準容量Cεを検出する。また、導電部材71を覆う絶縁材の先端にサーミスタ19が配置されているので、サーミスタ19によって警告液位より下がった場合、露出検知電極71aを用いて液位を検出することが可能となる。このように、警告液位の低下とそれ以下の液位の検出を同一の部材を用いて行うことができ、部材の増加を抑えることができる。
また、上記実施形態では、液体中の特定成分の濃度として、エタノール混合ガソリン中のエタノール濃度を検出する場合を示したが、これに限らず、本発明は種々の液体中の特定成分の濃度を検出する場合に適用可能である。
本発明は、液体中の特定成分の濃度を検出する際、同一の検出部で液体中の特定成分の濃度及び液位を検出することができ、有用である。
1 液体濃度検出装置
5 センサ部
9 液位検出電極
9a、12a 櫛歯電極
12 接地電極
15 警告検出電極
15a、18a、71a 露出検知電極
15b、16c 導体
16 遮蔽コーティング部
16b 絶縁材
18 基準容量検出電極
19 サーミスタ
20 検出回路
22 容量検出部
25、25A 電極切替・電圧出力部
30 制御部
32 CPU
33 ROM
33a テーブル
34 RAM
35 EEPROM
36 CAN部
37 A/D変換部
40 メータ
41a、41b、41c、41d インジケータ
42 警告灯
45a、45b モータ
46 エタノール濃度表示器
71 導電部材

Claims (7)

  1. 液体中の特定成分の濃度を検出する液体濃度検出装置であって、
    前記液体が滞留するタンク内の鉛直方向にそれぞれ延びた接地電極及び液位検出電極間の第1静電容量を検出する液位検出部と、
    前記タンク内の鉛直方向に延び、表面が遮蔽部材で覆われると共に、前記タンクの底側に位置する下端から所定の長さに亘る鉛直方向の所定範囲のみが前記遮蔽部材から露出した露出検知電極を有し、前記露出検知電極及び前記接地電極間の第2静電容量を検出し、前記第2静電容量における鉛直方向の単位長さ当たりの静電容量である基準容量を求める濃度検出部と、
    を備え、
    前記濃度検出部は、前記基準容量に基づき、前記液体中の特定成分の濃度を検出し、
    前記液位検出部は、前記第1静電容量を前記基準容量で除した値に基づき、前記液体の液位を検出することを特徴とする液体濃度検出装置。
  2. 液体の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記濃度検出部は、前記温度検出部によって検出された温度及び前記基準容量に基づき、前記液体中の特定成分の濃度を検出することを特徴とする請求項1記載の液体濃度検出装置。
  3. 前記温度検出部は、前記液位が下がったことを示す警告液位の高さの位置に設けられ、
    前記露出検知電極の下端は、前記警告液位の高さの位置より下側に位置し、前記露出検知電極の前記鉛直方向の所定範囲は、前記露出検知電極の下端から前記警告液位の高さの位置までの鉛直方向の範囲に設定され、
    前記液位検出部は、
    前記温度検出部によって検出された温度によって前記液位が前記警告液位より下がったことが検出されていない場合、前記第1静電容量を前記基準容量で除した値に基づき、前記液体の液位を検出し、
    前記温度検出部によって検出された温度によって前記液位が前記警告液位より下がったことが検出された場合、前記濃度検出部によって検出された前記第2静電容量を前記基準容量で除した値に基づき、前記液体の液位を検出することを特徴とする請求項2記載の液体濃度検出装置。
  4. 前記温度検出部は、前記露出検知電極を覆う前記遮蔽部材の下端に設けられたことを特徴とする請求項2または3記載の液体濃度検出装置。
  5. 前記濃度検出部は、前記接地電極に形成された櫛歯電極及び前記露出検知電極間の前記第2静電容量を検出することを特徴とする請求項1記載の液体濃度検出装置。
  6. 前記遮蔽部材は前記接地電極に接続されたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の液体濃度検出装置。
  7. 前記濃度検出部は、直流と交流の電圧を交互または同時に印加し、その電圧の変化に基づいて、前記基準容量を求め、
    前記温度検出部は、直流と交流の電圧を交互または同時に印加し、その電圧の変化に基づいて、液体の温度を検出することを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の液体濃度検出装置。
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