JP2015145625A - センサ装置 - Google Patents

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池谷 昌紀
Masanori Iketani
昌紀 池谷
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Abstract

【課題】燃料タンクの底部に存在する燃料の性状を検出することが可能な技術を提供する。
【解決手段】センサ装置2は、センサ部60の内部に燃料の性状を検出する電極対、電極対を収容する貯留部を持ち、ポンプ本体34を経由せずに燃料タンク10の底部に存在する燃料を貯留部に送出する第1ジェットポンプ44を備える。このためこのセンサ装置は、燃料タンクの底部に存在する燃料の性状、例えば燃料に含まれる特定物資の濃度を直接的に検出することができる。
【選択図】図1

Description

本明細書で開示される技術は、燃料タンク内の燃料の性状を検出するセンサ装置に関する。
特許文献1は、燃料タンク内の燃料のアルコール濃度を検出するセンサ装置を開示する。このセンサ装置は、静電容量式センサを含むセンサ部を有する。センサ部は、燃料タンク内に配置されている燃料ポンプから内燃機関に燃料を供給する燃料供給路に配置されている。このため、燃料タンク内の燃料は、燃料ポンプを経由してセンサ装置のセンサ部に送られる。
特開2012−108030号公報
燃料に含まれる比重の高い異物(例えば、水、固形のゴミ等)は、燃料タンクの底部に沈降している。異物検知のために、異物を含む燃料の性状を正確に把握することが望まれている。しかしながら、特許文献1の技術では、燃料ポンプに設けられているフィルタによって多くの異物が除去された燃料がセンサ装置のセンサ部に送られるので、燃料タンクの底部に存在する燃料の性状を正確に検出することができない。本明細書は、燃料タンクの底部に存在する燃料の性状を検出することが可能な技術を提供することを目的としている。
本明細書で開示されるセンサ装置は、内燃機関に燃料を供給する燃料ポンプが配置されている燃料タンク内の燃料の性状を検出する。センサ装置の一実施形態は、第1センサ、第1貯留部及び第1送出装置を備える。第1センサは、燃料の性状を検出する。第1貯留部は、第1センサを収容する。第1送出装置は、燃料ポンプを経由せずに燃料タンクの底部に存在する燃料を第1貯留部に送出する。このセンサ装置では、燃料タンクの底部に存在する燃料が、燃料ポンプを経由せずに第1貯留部に送られる。このため、このセンサ装置は、燃料タンクの底部に存在する燃料の性状を直接的に検出することができる。
燃料タンク周辺の構成を示す。 センサ部の構成を示す。 変形例の燃料タンク周辺の構成を示す。
本明細書で開示される技術の特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本明細書で開示されるセンサ装置は、燃料タンク内の燃料の性状を検出する。ここで、燃料の性状とは、その燃料に固有の特徴を示す性質のことである。例えば、燃料の性状の例には、燃料に含まれる特定物質の濃度、燃料の重軽質の程度及び燃料の劣化の程度が挙げられる。また、燃料に含まれる特定物質の一例としては、アルコールが挙げられる。
(特徴2)本明細書で開示されるセンサ装置の一実施形態は、燃料の性状を検出する第1センサ、第1センサを収容する第1貯留部、及び、燃料ポンプを経由せずに燃料タンクの底部に存在する燃料を第1貯留部に送出する第1送出装置を備えていてもよい。第1センサの種類は、特に制限されるものではなく、検出したい燃料の性状に応じて適宜に採用される。例えば、燃料のアルコール濃度を検出したい場合、第1センサは、燃料の電気的特性(静電容量又は導電率)を検出可能なものであってもよく、燃料の光学的特性(屈折率又は近赤外線の透過率)を検出可能なものであってもよい。また、例えば、燃料の重軽質の程度を検出したい場合、第1センサは、燃料の蒸気圧を検出可能なものであってもよい。第1貯留部は、第1送出装置から送出された燃料を貯留可能に構成されていてもよい。これにより、第1貯留部に収容される第1センサが、第1貯留部に貯留する燃料の性状を検出することが可能となる。第1送出装置の種類は、燃料タンクの底部に存在する燃料を第1貯留部まで送出可能であれば、特に制限されるものではない。
(特徴3)第1貯留部は、燃料タンクの上壁に固定可能に構成されていてもよい。この場合、燃料タンクの底部に存在する燃料は、燃料タンクの上部に配置された第1貯留部に送られる。第1貯留部が燃料タンクの上壁に固定されていると、第1貯留部と燃料タンクの固定箇所からの燃料漏れが抑えられ、センサ装置の信頼性が向上する。さらに、第1貯留部は、燃料タンクの上壁に着脱可能に構成されているのが望ましい。この場合、第1貯留部及び第1貯留部に収容される第1センサのメンテナンスが容易となる。
(特徴4)第1送出装置は、ジェットポンプを含んでいてもよい。ジェットポンプは、燃料ポンプから吐出される燃料を利用して、燃料タンクの底部に存在する燃料を吸引し、第1貯留部に送出してもよい。この場合、燃料ポンプが第1送出装置を駆動する駆動力を提供することができるので、構成が簡単化される。
(特徴5)第1送出装置は、燃料ポンプが配置されているリザーブカップ外に存在する燃料を第1貯留部に送出してもよい。この形態によると、リザーブカップ内に燃料を移送する前の段階で、燃料の性状を検出することができるので、リザーブカップ内に配置されている燃料ポンプが異常な燃料を多量に吸入することが抑えられる。さらに、第1貯留部には、リザーブカップ内に燃料を排出する排出口が形成されていてもよい。この形態によると、第1送出装置は、リザープカップ外の燃料をリザープカップ内に移送する機能と第1貯留部に燃料を送出する機能の双方を担うことができる。
(特徴6)本明細書で開示されるセンサ装置は、燃料に含まれる異物の通過を妨げる濾過部材をさらに備えていてもよい。濾過部材は、第1センサよりも下流側に設けられていてもよい。濾過部材は、第1貯留部内に設けられていてもよい。ここでいう異物とは、燃料タンクの底部に沈降する比重の高いものであり、内燃機関にとって有害なものである。例えば、異物の例としては、水、鉄粉等の固形のゴミが挙げられる。第1センサよりも下流側に濾過部材が設けられていると、貯留部内に異物が蓄積する。このため、センサ装置は、貯留部内に蓄積した異物量に基づいて、燃料タンクの底部に存在する異物量を推定することが可能となる。
(特徴7)濾過部材が設けられている場合、第1センサは、一対の電極で構成される静電容量式センサを含んでいてもよい。一対の電極間の電気的特性は、貯留部内に蓄積した異物が一対の電極に接触すると大きく変化する。このため、一対の電極で構成される静電容量式センサと濾過部材を組み合わせて用いると、貯留部内に蓄積した異物量を容易に検出することができる。
(特徴8)第1貯留部には、排出栓で閉塞可能に構成されている排出口が形成されていてもよい。排出口は、濾過部材よりも上流側に位置していてもよい。この場合、貯留部内に蓄積した異物を、排出口から容易に取り除くことが可能となる。
(特徴9)本明細書で開示されるセンサ装置は、第1センサの出力信号を処理する検出装置をさらに備えていてもよい。検出装置は、第1貯留部に固定されていてもよい。この場合、第1貯留部に収容される第1センサと検出装置の間の配線距離が短くなり、センサ装置の信頼性が向上する。さらに、第1貯留部に検出装置を固定することにより、第1貯留部と検出装置を燃料タンクに組み付けるときの組み付け性が向上する。
(特徴10)本明細書で開示されるセンサ装置は、鞍型の燃料タンクに適用することができる。一例では、センサ装置は、燃料ポンプを経由せずに燃料タンクの底部に存在する燃料を第1貯留部に送出する第2送出装置をさらに備えていてもよい。この例のセンサ装置は、第1貯留部に収容されている第1センサを用いて、メインタンクの底部に存在する燃料とサブタンクの底部に存在する燃料の混合燃料の性状を検出することができる。この例のセンサ装置は、少ない部品点数で、燃料タンクの底部に存在する燃料の性状を検出することができる。
(特徴11)本明細書で開示されるセンサ装置は、鞍型の燃料タンクに適用することができる。一例では、センサ装置は、燃料の性状を検出する第2センサ、第2センサを収容する第2貯留部、及び、燃料ポンプを経由せずに燃料タンクの底部に存在する燃料を第2貯留部に送出する第3送出装置をさらに備えていてもよい。この例のセンサ装置は、第1貯留部に収容されている第1センサと第2貯留部に収容されている第2センサを用いて、メインタンクの底部に存在する燃料とサブタンクの底部に存在する燃料を独立して検出することができる。
(第1実施例)
図1に示されるように、燃料供給ユニット1は、自動車に搭載され、図示省略した内燃機関に燃料を供給する。燃料供給ユニット1は、燃料タンク10、燃料ポンプユニット30及びセンサ装置2を備える。
燃料タンク10は、上壁に形成されている開口を閉塞するセットプレート14を有する。セットプレート14は、燃料タンク10の上壁の一部を構成する。燃料タンク10は、メインタンク10Aとサブタンク10Bを有する鞍型である。燃料タンク10は、燃料(ガソリンあるいはガソリンとエタノールとの混合燃料)が貯留される空間を画定する。
燃料ポンプユニット30は、低圧フィルタ32、ポンプ本体34、高圧フィルタ36、リザーブカップ20、プレッシャーレギュレータ42及び吐出ポート12を備える。低圧フィルタ32、ポンプ本体34、高圧フィルタ36、リザーブカップ20及びプレッシャーレギュレータ42は、燃料タンク10のメインタンク10A内に配置されている。吐出ポート12は、セットプレート14に固定されており、燃料タンク10外に配置されている。低圧フィルタ32、ポンプ本体34及び高圧フィルタ36は、リザーブカップ20内に配置されている。リザーブカップ20は、支柱22によって燃料タンク10のセットプレート14に固定されている。
低圧フィルタ32は、袋状に作製されている不織布を有する。低圧フィルタ32の内部は、ポンプ本体34の吸引口34aと連通する。ポンプ本体34は、リザーブカップ20内に貯留されている燃料を吸引口34aから吸引して昇圧する。ポンプ本体34は、昇圧された燃料を排出口34bから排出する。高圧フィルタ36は、ケース36a及びフィルタ部材(図示省略)を備える。図1では、簡略されているが、ケース36aは、ポンプ本体34の周方向に配置されており、ポンプ本体34の排出口34bとパイプ94を連通する。高圧フィルタ36は、ポンプ本体34の排出口34bからケース36a内に流入した燃料をフィルタ部材によって濾過し、パイプ94に送り出す。パイプ94は、高圧フィルタ36と吐出ポート12を連通する。パイプ94には、プレッシャーレギュレータ42が接続されている。プレッシャーレギュレータ42は、プレッシャーレギュレータ42内の燃料の圧力が所定圧以上になると、パイプ94内の過剰な燃料を放出パイプ52に放出する。これにより、パイプ94内の燃料の圧力は、一定圧力に調整される。ポンプ本体34とプレッシャーレギュレータ42によって一定の圧力に調整された燃料は、吐出ポート12からエンジン(図示省略)に圧送される。
センサ装置2は、第1ジェットポンプ44、第2ジェットポンプ144、センサ部60及び検出装置80を備える。
第1ジェットポンプ44は、リザーブカップ20の底部近傍に配置されている。第1ジェットポンプ44は、リザーブカップ20を貫通する燃料吸引口44aを介してリザーブカップ20外のメインタンク10Aの底部に連通する。放出パイプ52は、第1ジェットポンプ44に連通する。第1燃料流入パイプ56は、第1ジェットポンプ44とセンサ部60に連通する。これにより、第1ジェットポンプ44は、放出パイプ52に排出される燃料の流速を利用して、リザーブカップ20外のメインタンク10Aの底部に存在する燃料を燃料吸引口44aから吸引し、吸引した燃料を第1燃料流入パイプ56に送出する。第1燃料流入パイプ56に送出された燃料は、センサ部60に送られる。
第2ジェットポンプ144は、サブタンク10Bの底部近傍に配置されている。放出パイプ52は、第2ジェットポンプ144にも連通する。第2燃料流入パイプ58は、第2ジェットポンプ144と第1燃料流入パイプ56に連通する。これにより、第2ジェットポンプ144は、放出パイプ52に排出される燃料の流速を利用して、サブタンク10Bの底部に存在する燃料を吸引し、吸引した燃料を第2燃料流入パイプ58に送出する。第2燃料流入パイプ58に送出された燃料は、センサ部60に送られる。
図2に示されるように、センサ部60は、セットプレート14の開口14aに着脱可能に嵌合されており、貯留部61、電極対100、濾過部材108及び排出栓70を備える。貯留部61は、上壁62、周壁64及び底壁66を有しており、燃料を貯留する貯留空間110を画定する。電極対100は、電極104,106を有しており、貯留部61の貯留空間110内に収容されている。電極対100は、静電容量式のセンサを構成しており、燃料に含まれるエタノール濃度及び水濃度を検出するために用いられる。各電極104,106は、導電性を有する材料で作製されている。底壁66には、燃料流入口67、異物排出口68及び燃料流出口69が形成されている。燃料流入口67は、第1燃料流入パイプ56に接続されている。異物排出口68は、排出栓70で閉塞されている。燃料流出口69は、燃料流出パイプ54に接続されている。燃料流出パイプ54は、末端がリザーブカップ20内に露出している。燃料流入パイプ56から燃料流出パイプ54に流れる燃料は、貯留空間110を充満する。
濾過部材108は、電極対100よりも下流側に配置されており、燃料に含まれる水の通過を妨げる油水分離フィルタである。濾過部材108はさらに、燃料に含まれる固形のゴミの通過も妨げることができる。濾過部材108は、上壁62、周壁64及び底壁66に嵌合しており、貯留空間110を第1空間110aと第2空間110bに隔てている。電極対100は、第1空間110aに配置されている。燃料流入口67及び異物排出口68は、第1空間110aに露出する。燃料流出口69は、第2空間110bに露出する。
上壁62の上面には、検出装置80が固定されている。検出装置80は、検出回路82及び出力端子84を備える。検出回路82は、CPU、メモリ等を実装する。出力端子84は、ECU(Engine Control Unit)に接続されている。検出装置80は、検出回路82を利用して貯留部61の貯留空間110に貯留する燃料の電極対100の間の電気的特性からエタノール濃度及び水濃度を演算し、出力端子84を介してそのエタノール濃度及び水濃度をECUに提供する。このように、貯留部61と検出装置80が固定されていると、貯留部61に収容される電極対100と検出装置80の検出回路82を接続する配線86の構成が簡単化され、信頼性が向上する。また、貯留部61と検出装置80が固定されていると、これらの燃料タンク10への組み付けが容易となる。
(燃料供給ユニット1の動作)
運転者が内燃機関を始動させると、燃料供給ユニット1が駆動する。図1に示されるように、燃料供給ユニット1が駆動すると、リザーブカップ20内の燃料は、低圧フィルタ32を通過してポンプ本体34内に吸引される。低圧フィルタ32は、ポンプ本体34内に異物が混入することを防止することができる。ポンプ本体34内の燃料は、ポンプ本体34内のインペラによって昇圧される。ポンプ本体34で昇圧された燃料の一部は、排出口34bから高圧フィルタ36に排出される。燃料は、高圧フィルタ36のフィルタ部材によって濾過され、パイプ94に送り出される。そして、プレッシャーレギュレータ42で一定圧力に調整された燃料は、吐出ポート12からエンジンに供給される。プレッシャーレギュレータ42は、プレッシャーレギュレータ42内の燃料の圧力が所定圧以上になると、パイプ94内の過剰な燃料を、放出パイプ52に放出する。
放出パイプ52に放出された燃料は、第1ジェットポンプ44及び第2ジェットポンプ144に流入する。第1ジェットポンプ44は、メインタンク10Aの底部に存在する燃料を吸引し、センサ部60の貯留部61に送出する。第2ジェットポンプ144は、サブタンク10Bの底部に存在する燃料を吸引し、センサ部60の貯留部61に送出する。メインタンク10Aの底部及びサブタンク10Bの底部の各々には、結露等によって発生した水、固形のゴミ等の異物が沈降している。第1ジェットポンプ44及び第2ジェットポンプ144は、このような異物を含む燃料をセンサ部60の貯留部61に送出する。貯留部61の貯留空間110は、第1ジェットポンプ44から送出された燃料と第2ジェットポンプ144から送出された燃料の混合燃料で満たされる。貯留部61の貯留空間110に収容されている電極対100は、この混合燃料で浸漬される。
検出装置80は、燃料供給ユニット1の駆動中、センサ部60を利用して燃料タンク10内の燃料に含まれるエタノール濃度及び水濃度を検出する。検出装置80は、自動車のエンジンが停止されるまで、エタノール濃度及び水濃度の検出を繰り返し実行する。
具体的には、検出装置80は、バッテリ(図示省略)から供給される電力を予め決められた周波数(例えば10Hz〜3MHz)の信号(即ち交流電流)に変換し、配線86を介してその信号をセンサ部60の電極対100に供給する。検出装置80は、電極対100に蓄積した電荷量に基づいて静電容量を算出する。電極対100の静電容量は、燃料の誘電率に依存して変動する。ガソリンの誘電率とエタノールの誘電率と水の誘電率は大きく異なるため、燃料の誘電率は、燃料に含まれるガソリンとエタノールと水の含有比に依存して変動する。検出装置80の検出回路82は、電極対100間の静電容量を特定するための回路、及び、特定された静電容量を燃料の誘電率に変換するための回路を実装する。また、検出装置80の検出回路82は、燃料の誘電率から燃料中のエタノール濃度及び水濃度を算出するためのデータベースが格納されているメモリを有する。データベースは、予め実験あるいは解析によって特定されている。検出装置80の検出回路82は、電極対100間の静電容量から燃料の誘電率を求めると、データベースを参照して、燃料中のエタノール濃度及び水濃度を特定する。検出装置80は、特定されたエタノール濃度及び水濃度を、ECUに出力する。ECUは、燃料中のエタノール濃度に応じて、エンジンに供給する燃料量を調整する。
このように、本実施例のセンサ装置2は、第1ジェットポンプ44を利用してメインタンク10Aの底部に存在する燃料をセンサ部60の貯留部61に直接的に送出し、第2ジェットポンプ144を利用してサブタンク10Bの底部に存在する燃料をセンサ部60の貯留部61に直接的に送出することができる。このため、本実施例のセンサ装置2は、燃料タンク10の底部に存在する燃料のエタノール濃度及び水濃度を直接的に検出することができる。また、本実施例のセンサ装置2では、センサ部60の貯留部61を経由した燃料がリザーブカップ20内に排出される。このように、本実施例のセンサ装置2は、リザーブカップ20内に燃料を移送する前の段階で、燃料のエタノール濃度及び水濃度を検出することができるので、ポンプ本体34が異常な燃料(例えば、エタノール濃度が異常に高い燃料、あるいは、水濃度が異常に高い燃料)を多量に吸入することを抑制できる。
また、第1ジェットポンプ44及び第2ジェットポンプ144は、リザーブカップ20内に燃料を移送する機能とセンサ部60の貯留部61に燃料を移送する機能の双方を担っている。このため、本実施例のセンサ装置2は、ポンプ本体34の吐出量を大きく増加させることなく、リザーブカップ20への燃料の移送と貯留部61への燃料の移送を実行することができる。
また、図2に示されるように、本実施例のセンサ装置2では、貯留部61の貯留空間110に濾過部材108が設けられている。このため、濾過部材108によって異物の取り除かれた燃料がリザーブカップ20に送られるので、ポンプ本体34が多量の異物を吸入することが抑制される。また、濾過部材108が設けられていることにより、貯留空間110の第1空間110aに濾過された異物が蓄積する。蓄積した異物が電極対100に接触すると、電極対100間の静電容量が想定される範囲から外れる。このような事態が発生すると、燃料タンク10の底部に多量の異物が存在していると推定される。検出装置80は、検出される静電容量が想定される範囲から外れたときに、ECUに異常信号を出力するように構成されている。さらに、ECUは、検出装置80から異常信号を受信したことを報知可能に構成されている。このような構成により、燃料タンク10の底部に多量の異物が沈降していることが早期に認識可能となるので、燃料タンク10のメンテナンスを適切なタイミングで行うことができる。また、貯留部61の底壁66には排出栓70で閉塞された異物排出口68が形成されている。このため、貯留空間110の第1空間110aに蓄積した異物は、排出栓70を開けることで、異物排出口68から容易に取り除くことができる。
(変形例)
図3に示されるように、センサ装置2は、第2のセンサ部160及び第2の検出装置180をさらに備えていてもよい。第2のセンサ部160及び第2の検出装置180には、図2に示すセンサ部60及び検出装置80と同一の構成を採用することができる。第2のセンサ部160には、第2燃料流入パイプ58が連通しており、第2ジェットポンプ144から送出される燃料が流入するように構成されている。この例のセンサ装置2は、メインタンク10Aの底部に存在する燃料の性状をセンサ部60及び検出装置80で検出し、サブタンク10Bの底部に存在する燃料の性状を第2のセンサ部160及び第2検出装置180で検出することができる。このため、この例のセンサ装置2は、メインタンク10Aの底部に存在する燃料の性状とサブタンク10Bの底部に存在する燃料の性状を独立して検出することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記実施例の検出装置80,180は、一対の電極間の静電容量、即ち、燃料の誘電率を用いて、エタノール濃度等を検出する。この例に代えて、検出装置80,180は、一対の電極間の他の電気特性、例えば、一対の電極間の燃料の導電率を用いて、エタノール濃度を検出してもよい。また、上記実施例のセンサ装置2は、燃料中のエタノール濃度を検出している。この例に代えて、センサ装置2は、燃料の重軽質の程度、燃料の劣化の程度(例えば、燃料の酸化の程度)等を検出してもよい。また、上記実施例のセンサ装置2では、第1ジェットポンプ44及び第2ジェットポンプ144が、プレッシャーレギュレータ42に連通する放出パイプ52に連通している。この例に代えて、第1ジェットポンプ44及び第2ジェットポンプ144は、ベーパジェットに接続される放出パイプに連通していてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:燃料供給ユニット
2:センサ装置、
10:燃料タンク
34:ポンプ本体
44:第1ジェットポンプ
54:燃料流出パイプ
56:第1燃料流入パイプ
58:第2燃料流入パイプ
60:センサ部
61:貯留部
144:第2ジェットポンプ

Claims (12)

  1. 内燃機関に燃料を供給する燃料ポンプが配置されている燃料タンク内の燃料の性状を検出するセンサ装置であって、
    燃料の性状を検出する第1センサと、
    前記第1センサを収容する第1貯留部と、
    前記燃料ポンプを経由せずに前記燃料タンクの底部に存在する燃料を前記第1貯留部に送出する第1送出装置と、を備えるセンサ装置。
  2. 前記第1貯留部は、前記燃料タンクの上壁に固定可能に構成されている請求項1に記載のセンサ装置。
  3. 前記第1送出装置は、ジェットポンプを含んでおり、
    前記ジェットポンプは、前記燃料ポンプから吐出される燃料を利用して、前記燃料タンクの底部に存在する燃料を吸引し、前記第1貯留部に送出する請求項1又は2に記載のセンサ装置。
  4. 前記第1送出装置は、前記燃料ポンプが配置されているリザーブカップ外に存在する燃料を前記第1貯留部に送出する請求項1〜3のいずれか一項に記載のセンサ装置。
  5. 前記第1貯留部には、前記リザーブカップ内に燃料を排出する排出口が形成されている請求項4に記載のセンサ装置。
  6. 前記第1センサよりも下流側に設けられており、燃料に含まれる異物の通過を妨げる濾過部材をさらに備える請求項1〜5のいずれか一項に記載のセンサ装置。
  7. 前記濾過部材は、前記第1貯留部内に設けられている請求項6に記載のセンサ装置。
  8. 前記第1センサは、一対の電極で構成される静電容量式センサを含む請求項6又は7に記載のセンサ装置。
  9. 前記第1貯留部には、排出栓で閉塞可能に構成されている排出口が形成されており、
    前記排出口は、前記濾過部材よりも上流側に位置する請求項6〜8のいずれか一項に記載のセンサ装置。
  10. 前記第1センサの出力信号を処理する検出装置をさらに備えており、
    前記検出装置は、前記第1貯留部に固定されている請求項1〜9のいずれか一項に記載のセンサ装置。
  11. 前記燃料ポンプを経由せずに前記燃料タンクの底部に存在する燃料を前記第1貯留部に送出する第2送出装置をさらに備える請求項1〜10のいずれか一項に記載のセンサ装置。
  12. 燃料の性状を検出する第2センサと、
    前記第2センサを収容する第2貯留部と、
    前記燃料ポンプを経由せずに前記燃料タンクの底部に存在する燃料を前記第2貯留部に送出する第3送出装置と、をさらに備える請求項1〜10のいずれか一項に記載のセンサ装置。
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