JP2004203002A - 着脱自在な製本方法 - Google Patents

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JP2004203002A JP2002383508A JP2002383508A JP2004203002A JP 2004203002 A JP2004203002 A JP 2004203002A JP 2002383508 A JP2002383508 A JP 2002383508A JP 2002383508 A JP2002383508 A JP 2002383508A JP 2004203002 A JP2004203002 A JP 2004203002A
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Abstract

【課題】紙又は合成樹脂製シート及び合成紙からなる表紙に、複数枚の書類からなる書類ユニットを複数製本するに際において、各書類ユニットが着脱自在な製本方法を提供する。
【解決手段】紙又は合成樹脂製シート及び合成紙からなる表紙に、該表紙の背表紙の内側面に、面ファスナーテープを接着剤又は熱溶着及び超音波等で重合せしめたカバー表紙と、該カバー表紙に重合された面ファスナーテープと雌雄を成す面ファスナーテープ又は起毛状構造により該カバー表紙に重合された面ファスナーテープとの着脱機構を有する布及び不織布等をテープ状にして、複数の書類から成る書類セットの綴じ込み縁部に接着した書類ユニットを複数部カバー表紙に装着する事により、各書類ユニットが着脱自在な製本方法を可能とする。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着脱自在な製本方法に関する。詳しくは、紙又は合成樹脂製シート及び合成紙からなる表紙に、複数枚の書類から成る書類ユニットを複数製本する際において、各書類ユニットが着脱自在な製本方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、家庭や職場において書類を体裁良く製本する場合、複数枚の書類をひとまとめにして四辺のうち一辺をステープラー等で固定し、裏面に接着剤を塗布した製本テープを、該固定辺を覆う様に貼り付けて背表紙とするのが一般的であった。又、アルバムや名刺入れ等に使用される合成樹脂製ポケット付台紙においても、多くは合成樹脂製の表紙の見開き中央部分に熱溶着されて製本されている。これら書類や台紙を任意で追加・入れ替えする方法としては、書類や台紙に穴を明けてバインダーに綴じる方法も一般的に知られている。
【0003】
しかしこれらの方法では、例えばあるカテゴリーごとにまとめられた複数の書類を区分けして一つの表紙に綴じる場合、付符や仕切り台紙を使用して区分けするのが普通であるが、この方法だと特定のカテゴリーをまとめて取り出すのに非常に不便である。仮に前述した製本テープにより書類をまとめた物をバインダーで綴じてあった場合にせよ、複数のカテゴリーに分けられた書類を自在に取り出したり、順序を入れ替えたりする際は、一度バインダーの止め具からはずす必要があり、自在とは言い難い。そこで、複数の書類及び合成樹脂製ポケット付台紙等をひとまとめにしたセットをユニットとして、複数のユニットを任意で着脱可能な製本方法の発明が必要とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】
複数の書類及び合成樹脂製ポケット付台紙などをひとまとめにしたセットをユニットとして、複数のユニットを表紙に自在に着脱出来ることと、繰り返しの着脱にも耐えるようにする製品を提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の第1発明による着脱自在な製本方法は、通常先端形状が鉤型又は釣鐘状などの植毛がある雄型面ファスナーを背表紙の内側面に重合せしめたカバー表紙と、ループ形状等の植毛が多数生えている雌型面ファスナーあるいは該雄型面ファスナーの植毛に対して起毛状構造により着脱機構を有する布及び合成樹脂製不織布等をテープ状にした製本テープを書類セットの綴じ込み縁部に接着せしめた書類ユニットが、該カバー表紙に着脱自在な機構を有する事となる。
【0006】
本題の第2の発明による着脱自在な製本方法は、上記本願第1の発明に係る着脱自在な製本方法であって、合成樹脂製フィルムからなるアルバム、フィルム台紙に雌型面ファスナーテープ又は合成樹脂製不織布等をを熱又は超音波等で台紙セットに溶着せしめた台紙ユニットを形成せしめるものである。すなわち本発明は、(1)紙又は合成樹脂製シート及び合成紙から成る表紙1に、該表紙の背表紙の内側面に面ファスナーテープ2を接着剤又は熱溶着及び超音波等で重合せしめたカバー表紙と、該カバー表紙に重合された面ファスナーテープと雌雄を成す面ファスナーテープ又は起毛状構造により、該カバー表紙に重合された面ファスナーテープ2との着脱機構を有する布及び合成樹脂製不織布等をテープ状にし、裏面に接着剤層を設けてなる製本テープ5を複数の書類から成る書類セットの綴じ込み縁部に接着した書類ユニットを複数部カバー表紙に装着する事により、各書類ユニットが独立して着脱可能な事を特徴とする着脱自在な製本方法。(2)合成樹脂製フィルムから成るアルバム・ファイル台紙を複数枚重ねた台紙ユニットの綴じ込み縁部に、合成樹脂製の面ファスナーテープ又は起毛状構造の不織布等をテープ状にし、熱又は超音波等で該台紙ユニットに溶着重合せしめたことを特徴とする請求項1記載の着脱自在な製本方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の着脱自在な製本方法は、図1−a,1−bに示される様に、表紙をコの字形に折り曲げた状態での背表紙の内側面に、雄型面ファスナーをテープ状に設けたカバー表紙と、図2に示される様に書類を複数枚束ねた状態の書類セットの綴じ込み縁部に、雌型面ファスナーもしくは布や合成樹脂製不織布等の起毛状素材を設けた書類ユニットからなる。表紙は、厚紙や板紙の他、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステル及びポリスチレン等の合成樹脂製シートもしくは合成紙等適宜選択される。又、直接素材表面に印刷を施すあるいは合成樹脂製フィルムに印刷を施したものをラミネート加工により貼り合わせても良い。本発明の着脱自在な製本方法は、背表紙の内側面に雄型面ファスナーをテープ状に設けたカバー表紙と、該カバー表紙の雌雄面ファスナーに対して着脱機構を有する雌型面ファスナーもしくは起毛状素材を書類セットの綴じ込み縁部に設けた書類ユニットにおける着脱自在な機構を最大の特徴とし、カバー表紙及び起毛状素材の材質、表紙に対する雄型面ファスナーテープの接着方法は、本発明に制限を与えるものではない。
【0008】
図1−aは、本発明におけるカバー台紙の内側正面図であり、図1−bは、該カバー台紙を折り曲げた際の断面図である。この時、図2−a,図2−bに示す様に台紙の素材が熱可塑性合成樹脂製であれば、接着剤を使用せず、直接雄型面ファスナーテープを熱又は超音波シール等で融着してもよい。面ファスナーテープを合成樹脂製シートに熱溶着せしめる方法については、本発明者が特許第3136142号で提案した方法が好ましい。
【0009】
図3は、書類を複数束ねて綴じ込み縁部に雌型面ファスナーテープ又は起毛状素材を製本テープとして接着せしめた書類ユニットの一態様の斜視図である。図4−aは、製本テープとして雌型面ファスナーテープを接着した態様の断面図であり、図4−bは、製本テープとして起毛状素材を装着した態様の断面図である。書類はあらかじめステープラー等で綴じておく他に、接着剤層を厚くして無線綴じの形態にしてもよい。又、図4−cに示される様に、雌型面ファスナーテープを一度基材に貼り付けた態様の製本テープでも構わない。この場合、例えば基材に印刷フィルムを使用する等で製本テープの美観を向上する事が可能である。雌型面ファスナーテープと基材との重合は、接着剤を使用する他、熱溶着でも構わない。又、両面粘着テープ等を使用する事も可能である。
【0010】
図5は、本発明の着脱自在な製本方法において、書類ユニットをカバー台紙に装着した一態様の断面図である。図例では、雌型面ファスナーテープを装着した状態の書類ユニットが、雄型面ファスナーテープを装着したカバー台紙に装着された例を示しているが、例えば合成樹脂製台紙に雄型面ファスナーテープを熱溶着したカバーを使用する等、カバー台紙と書類ユニットの組み合わせは、適宜選択されるものとする。
【0011】
図6−aは、合成樹脂製ポケット付フィルム台紙を束ねた台紙セットに、雌型面ファスナーテープを熱溶着にて重合せしめた台紙ユニットの一態様の断面図である。図6−bに示す様に、見開き状で重ね合わせた台紙の中央部分で雌型面ファスナーテープを融着固定する事も可能である。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、台紙に設けられた雄型面ファスナーテープと、書類及びフィルム台紙等をひとまとめにして雌型面ファスナーテープ又は起毛状素材を設けてなる書類及び台紙ユニットとの着脱機構の利点を導入する事により達成された着脱自在な製本方法であり、任意の書類ユニットを台紙に着脱するのは非常に簡単である。又、繰り返しの着脱においても効果はある程度維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1−a】図1−aは、本発明におけるカバー表紙の一態様の見開き正面図である。
【図1−b】図1−bは、本発明におけるカバー表紙の一態様の断面図である。
【図2−a】図2−aは、雄型面ファスナーテープを熱溶着した場合のカバー表紙の一態様である。
【図2−b】図2−bは、雄型面ファスナーテープを熱溶着した場合のカバー表紙の断面図である。
【図3】図3は、書類セットに製本テープを接着した書類ユニットの一態様の斜視図である。
【図4a〜c】図4a〜cは、書類ユニットの様々な態様の断面図である。
【図5】図5は、書類ユニットをカバー台紙に装着した一態様の断面図である。
【図6a〜b】図6a〜bは、合成樹脂製ポケット付フィルム台紙に、雌型面ファスナーテープを熱溶着した例の断面図である。
【符号の説明】
1. 表紙
2. 面ファスナーテープ(雄)
3. 折り線
4. 書類
5. 製本テープ
6. 起毛状素材
7. 接着剤
8. 面ファスナーテープ(雌)
9. ポケット付フィルム台紙
10.熱シール
11.基材

Claims (2)

  1. 紙又は合成樹脂製シート及び合成紙から成る表紙1に、該表紙の背表紙の内側面に面ファスナーテープ2を接着剤又は熱溶着及び超音波等で重合せしめたカバー表紙と、該カバー表紙に重合された面ファスナーテープと雌雄を成す面ファスナーテープ又は起毛状構造により、該カバー表紙に重合された面ファスナーテープ2との着脱機構を有する布及び合成樹脂製不織布等をテープ状にし、裏面に接着剤層を設けてなる製本テープ5を複数の書類から成る書類セットの綴じ込み縁部に接着した書類ユニットを複数部カバー表紙に装着する事により、各書類ユニットが独立して着脱可能な事を特徴とする着脱自在な製本方法。
  2. 合成樹脂製フィルムから成るアルバム・ファイル台紙を複数枚重ねた台紙ユニットの綴じ込み縁部に、合成樹脂製の面ファスナーテープ又は起毛状構造の不織布等をテープ状にし、熱又は超音波等で該台紙ユニットに溶着重合せしめたことを特徴とする請求項1記載の着脱自在な製本方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100748635B1 (ko) * 2006-04-21 2007-08-10 박남교 탈부착이 가능한 조립-분할 책
JP2008126635A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Yamagata Gravure Co Ltd 事務用ファイル及びその製造方法
KR200487051Y1 (ko) * 2017-04-28 2018-07-30 주)제이아이씨 책 제본 구조

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