JP2004201706A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】メイン制御手段から送信された制御情報に基づいてサブ制御手段が多種多様な制御を行えるようにすることで、従来よりも興趣の高いスロットマシンを提供すること。
【解決手段】遊技の制御を行うメイン制御手段と、このメイン制御手段から送信されたコマンドの受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段と、を備え、サブ制御手段は、メイン制御手段から内部抽選処理の結果がハズレである旨を示す内部当選コマンドを受信した場合に、その内部当選コマンドに対応して受信した停止制御通知コマンドにより特定されるリールの制御パターンが、「強ハズレ目」を導出表示可能に制御する制御パターンか、「弱ハズレ目」を導出表示させる制御パターンか、に応じて異なる振分率に基づく演出パターンを選択する制御や、異なる確率のAT抽選を行う。
【選択図】 図25

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関し、特には遊技の制御を行うメイン制御手段と、メイン制御手段から送信された制御情報(コマンド)の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段と、を備えるスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロットマシンでは、遊技の制御と、遊技に関連して行われる演出の制御とが、1つの制御手段にて行われていた。しかしながら、この制御手段の処理能力には一定の限界があり、ゲームの多様化やそれに伴う演出の多様化を図ることが極めて困難であった。
【0003】
このため、遊技の制御を行うメイン制御手段とは別個にサブ制御手段を設け、このサブ制御手段がメイン制御手段から送信されたコマンドに基づいて遊技に関連した演出の制御を行うようにしたスロットマシンが多数実用化されている。
【0004】
特に近年においては、メイン制御手段にて内部的に行われる抽選結果、すなわち内部的に入賞の発生を許容するか否かを決定するために行われる内部抽選の結果(内部当選フラグの当選状況)を示すコマンドをサブ制御手段に対して送信することで、サブ制御手段がメイン制御手段より受信したコマンドにより特定される抽選結果に基づき、制御内容を独自に決定することができるスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
一方で、この種のスロットマシンでは、リール等の可変表示装置に前述の抽選結果に基づく表示結果を導出表示させる制御を正確に行うため、各抽選結果に応じた可変表示装置の制御内容が定められた制御テーブルを予め用意するとともに、可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に、当該ゲームにおいて適用する制御テーブル、すなわち当該ゲームの抽選結果に応じた制御テーブルを選択するとともに、この選択した制御テーブルに基づいて表示結果を導出表示させる制御を行うようにしたスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−224269号公報(第1頁、第6、7、10図)
【0007】
【特許文献1】
特許第3209407号公報(第8−9頁、第23図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、メイン制御手段から送信された制御情報に基づいてサブ制御手段が多種多様な制御を行えるようにすることで、従来よりも興趣の高いスロットマシンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
遊技の制御を行うメイン制御手段と、
該メイン制御手段から送信された制御情報の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、該事前決定手段により前記所定の表示態様のうち特定の表示態様となることが許容されたときに、該決定結果に応じて適用可能な複数の異なる前記可変表示装置の制御内容から、当該ゲームにおいて適用する前記可変表示装置の制御内容を選択する表示制御選択手段と、前記事前決定手段による決定結果を示す情報並びに前記表示制御選択手段により選択された前記可変表示装置の制御内容を識別可能な情報を含む決定結果情報を前記制御情報として送信する決定結果情報送信手段と、を備え、
前記サブ制御手段は、前記メイン制御手段から前記特定の表示態様となることが許容された旨を示す決定結果情報を受信したときに、予め定められた複数の異なる制御内容のうち該決定結果情報により識別される前記可変表示装置の制御内容に応じた制御内容を選択する制御内容選択手段を備え、該制御内容選択手段にて選択された制御内容に応じて制御を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、サブ制御手段は、事前決定手段により特定の表示態様となることが許容された旨を示す決定結果情報を受信したときに、複数の異なる制御内容から、メイン制御手段が備える表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じた制御内容を選択し、この選択した制御内容に基づく制御を行う。すなわちサブ制御手段は、同一の決定結果を示す決定結果情報を受信した場合でも、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて異なる制御を行うこととなる。このため、サブ制御手段は、メイン制御手段から受信した制御情報に応じて従来よりも多種多様な制御を行うことが可能となり、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができる。
【0010】
本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
遊技の制御を行うメイン制御手段と、
該メイン制御手段から送信された制御情報の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、該事前決定手段により前記所定の表示態様のうち特定の表示態様となることが許容されたときに、該決定結果に応じて適用可能な複数の異なる前記可変表示装置の制御内容から、当該ゲームにおいて適用する前記可変表示装置の制御内容を選択する表示制御選択手段と、前記事前決定手段による決定結果を示す決定結果情報を前記制御情報として送信する決定結果情報送信手段と、前記表示制御選択手段により選択された前記可変表示装置の制御内容を識別可能な表示制御情報を前記制御情報として送信する表示制御情報送信手段と、を備え、
前記サブ制御手段は、前記メイン制御手段から前記特定の表示態様となることが許容された旨を示す決定結果情報を受信したときに、予め定められた複数の異なる制御内容のうち、該決定結果情報に対応して受信した前記表示制御情報により識別される前記可変表示装置の制御内容に応じた制御内容を選択する制御内容選択手段を備え、該制御内容選択手段にて選択された制御内容に応じて制御を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、サブ制御手段は、事前決定手段により特定の表示態様となることが許容された旨を示す決定結果情報を受信したときに、複数の異なる制御内容から、メイン制御手段が備える表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じた制御内容を選択し、この選択した制御内容に基づく制御を行う。すなわちサブ制御手段は、同一の決定結果を示す決定結果情報を受信した場合でも、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて異なる制御を行うこととなる。このため、サブ制御手段は、メイン制御手段から受信した制御情報に応じて従来よりも多種多様な制御を行うことが可能となり、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができる。
【0011】
本発明のスロットマシンの前記可変表示装置は、各々独立して表示結果を導出表示させる複数の可変表示部を有し、
前記各可変表示部に対応して設けられ、対応する前記可変表示部の表示結果を導出表示させるための停止操作手段を備え、
前記メイン制御手段は、
前記可変表示部の制御内容が定められた制御テーブルが前記事前決定手段の決定結果に応じて記憶された制御テーブル記憶手段と、
前記可変表示部の表示結果が導出表示される以前に、前記事前決定手段の決定結果に応じて前記各可変表示部の制御内容として適用可能な制御テーブルのグループを選択する制御グループ選択手段と、
前記停止操作手段の操作に応じて、該停止操作手段に対応する前記可変表示部の制御内容として適用する制御テーブルを、前記制御グループ選択手段にて選択されたグループに属する制御テーブルから選択する制御テーブル選択手段と、
該制御テーブル選択手段にて選択された制御テーブルに基づいて該当する前記可変表示部に表示結果を導出表示させる制御を行う導出制御手段と、
前記可変表示部に導出表示された表示結果に応じて、その後前記制御テーブル選択手段が選択可能な制御テーブルを絞り込む制御テーブル絞込手段と、
を備え、
前記制御グループ選択手段は、前記表示制御選択手段にて選択された前記可変表示装置の制御内容に応じて異なる制御テーブルのグループを選択することが好ましい。
このようにすれば、各可変表示部に表示結果を導出表示させる制御が、予め定められた制御テーブルに従って行われるとともに、可変表示部の表示結果が導出表示される毎に、その後選択可能な制御テーブルが絞り込まれるため、制御テーブルの選択に係る制御負荷を大幅に軽減できる。また、表示制御選択手段にて選択された可変表示装置の制御内容に応じて異なるグループに属する制御テーブルが選択されることとなるため、制御内容の違いを明確にできる。
【0012】
本発明のスロットマシンの前記特定の表示態様は、いずれの入賞の発生も伴わない表示態様であることが好ましい。
このようにすれば、可変表示装置の表示結果が、いずれの入賞の発生も伴わない表示態様となるときに、サブ制御手段の制御内容が変化することとなる。すなわち遊技者にとって利益とならない表示態様となったときでも、可変表示装置の制御内容、並びにサブ制御手段の制御内容が変化するため、興趣を高めることができる。
【0013】
本発明のスロットマシンの前記メイン制御手段は、
通常遊技状態において前記可変表示装置の表示結果が特別入賞に該当する表示態様となったときに、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備え、
前記事前決定手段は、前記特別入賞に該当する表示態様となることを許容すると決定したときに、その結果を示す決定情報を設定するとともに、
該事前決定手段により前記特別入賞に該当する表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定され、該決定情報により許容された前記特別入賞に該当する表示態様とならなかったときに、当該決定情報を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別入賞に該当する表示態様となることが許容された旨を示す決定情報を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段と、
前記特別入賞に該当する表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定されているときに、前記可変表示装置の表示結果として前記特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが不可能な状態に制御する不可状態制御手段と、
前記事前決定手段により前記特定の表示態様となることが許容されたときに、前記不可状態制御手段による制御を解除するか否かを、前記表示制御選択手段により選択された前記可変表示装置の制御内容に応じて定められた確率に基づいて決定する解除決定手段と、
前記解除決定手段により前記不可状態制御手段による制御を解除すると決定されたときに、前記不可状態制御手段による制御を解除し、前記可変表示装置の表示結果として前記特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが可能な状態とする不可状態解除手段と、
を備えることが好ましい。
このようにすれば、事前決定手段により特定の表示態様となることが許容されることにより、不可状態制御手段による制御を解除するか否か、すなわち特別遊技状態を発生させることが可能な状態となるなるか否かの決定が行われるため、表示結果が特定の表示態様となったときの遊技者の期待感を高めることができる。また、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて不可状態制御手段による制御が解除される確率が変動するとともに、サブ制御手段では、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて異なる制御内容の制御が行われることとなるため、不可状態制御手段による制御が解除される確率に応じてサブ制御手段の制御を変化させることができる。
【0014】
本発明のスロットマシンの前記サブ制御手段は、遊技者に対して利益を付与するための利益付与手段を備え、
前記制御内容選択手段が選択する制御内容が、前記利益付与手段により付与される利益の量であることが好ましい。
このようにすれば、サブ制御手段は、メイン制御手段から受信した決定結果情報が示す決定結果が同一の場合でも、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて利益付与手段により付与される利益の量を変動させることができる。
【0015】
本発明のスロットマシンの前記サブ制御手段は、所定の演出パターンに基づいて演出を実行する演出実行手段を備え、
前記制御内容選択手段が選択する制御内容が、前記演出パターンであることが好ましい。
このようにすれば、サブ制御手段は、メイン制御手段から受信した決定結果情報が示す決定結果が同一の場合でも、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて演出の内容を変化させることができる。。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
本発明が適用された遊技機の実施例を図面を用いて説明すると、図1には、本実施例におけるスロットマシン1の全体正面図、図2にはスロットマシン1の内部構造図がそれぞれ示されている。スロットマシン1は、前面が開口する筐体2aと、この筺体2aの側端に回動自在に枢支された前面扉2bと、から構成されており、前面扉2bの裏面に設けられた施錠装置(図示略)の鍵穴3に挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除されて前面扉2bを開放することができるようになっている。
【0018】
前面扉2bの周囲には、遊技効果LED130(図4参照)が内蔵された遊技効果LED部41が設けられているとともに、前面扉2bの前面上部には役構成等が印刷された上部パネル4が、前面中央部には各種表示部が形成された遊技パネル6が、前面下部にはタイトル等が印刷された下部パネル7が、各々設けられている。
【0019】
遊技パネル6と下部パネル7の間には、前方に突出するように操作部8が形成されており、この操作部8には遊技媒体であるメダルを投入可能なメダル投入部34や各種操作ボタン35、36a、36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38等が設けられているとともに、操作部8の下部左右側には、遊技効果LED131(図4参照)が内蔵された遊技効果LED部43がそれぞれ設けられている。
【0020】
前面扉2bにおける下部パネル7の下方には、メダルが払出されるメダル払出穴9が設けられたメダル受皿11が設けられている。
【0021】
上部パネル4の左右側には、内部に設けられる高音用のスピーカ136a、136b(図4参照)から出力される音を放音する放音部12a、12bがそれぞれ設けられているとともに、メダル払出穴9の側方には、内部に設けられる低音用のスピーカ137(図4参照)から出力される音を放音する放音部13が設けられている。
【0022】
上部パネル4の中央部には、液晶表示部15が設けられており、この液晶表示部15を透して内部に設けられる液晶表示器135(図4参照)の表示内容が表示されるようになっている。
【0023】
遊技パネル6には、スロットマシン1の筐体2aに内設された後述のリール51L、51C、51Rを透視可能な透視窓14と、各種表示部と、がそれぞれ設けられている。
【0024】
遊技パネル6に設けられた各種表示部のうち、クレジット表示部31は、クレジットが表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメダル数である。このスロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出穴9から払出される。
【0025】
ゲーム回数表示部32は、後述するビッグボーナス(BB)中に提供されるビッグボーナスゲーム(BBゲーム)の残回数や、後述するレギュラーボーナス(RB)の残回数等が表示される。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した各種の異常を表示する報知手段であるエラー表示器としても機能する。
【0026】
ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与されるメダル枚数が入賞がある毎に表示される。
【0027】
1〜3枚賭け表示部46〜48は、内蔵された1〜3枚賭けLED111〜113(図4参照)が、遊技者がゲームに賭数を設定した場合にその賭数に応じて点灯する。
【0028】
リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイLED114(図4参照)が点灯する。スタート表示部28は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートLED115(図4参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。投入指示表示部30は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示LED117(図4参照)が点滅し、メダルを受付不可能な状態である場合に消灯する。
【0029】
ウェイト表示部29は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトLED116(図4参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設定されている。
【0030】
演出用表示部16〜24のうち演出用表示部17〜20は、リプレイ表示部27、ウェイト表示部29、スタート表示部28、投入指示表示部30と、演出用表示部21〜23は、1〜3枚賭け表示部46〜48と、各々同様に機能する表示部であり、これら各表示部に内蔵されたLED111〜117の点灯/消灯に応じて、各々対応する演出用表示部17〜23に内蔵された演出用ランプ141〜147(図4参照)が点灯/消灯する。また、演出用表示部16は、ビッグボーナス入賞やレギュラーボーナス入賞の発生が許容されている場合に、その内部に内蔵された演出用ランプ140(図4参照)が点灯するようになっており、ボーナス告知表示部(以後、WINランプともいう)として機能する。また、演出用表示部24は、後述するアシストタイム(AT)に制御されている場合に、その内部に内蔵された演出用ランプ148(図4参照)が点灯するようになっており、ATに制御されている旨を示すATランプとして機能する。
【0031】
操作部8の上面右側には、メダル投入口が形成されたメダル投入部34が設けられているとともに、左側には精算ボタン37、1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられている。
【0032】
1枚BETボタン36aは、クレジットを使用してメダルを1枚分賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットの範囲内で賭ける際に押圧するボタンである。1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bの内部には、BETボタンLED121a、121bがそれぞれ内蔵されており(図4参照)、これらのBETボタンLED121a、121bは、対応するBETボタンの操作により賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。
【0033】
精算ボタン37は、記憶部に記憶されているクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジットとして記憶されている枚数のメダルがメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0034】
操作部8の前側面には、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー38を操作することによりリールユニット50の各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0035】
各ストップボタン40L、40C、40Rは、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、ストップボタン40L、40C、40Rの内部には操作有効LED122L、122C、122Rが、それぞれ内蔵されている(図4参照)。これら操作有効LED122L、122C、122Rは、対応するストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。
【0036】
メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、これを解消させる際に操作するボタンである。
【0037】
前面扉2bの裏面には、メダル投入部34から投入されたメダルを後述するホッパータンク57aに導く投入メダルセレクタ(図示略)が設けられている。直径や厚みの異なる不正メダルは、この投入メダルセレクタにより振り分けられてメダル払出穴9から返却される。
【0038】
投入メダルセレクタの下流側には、流下するメダル流路を選択的に切替可能とする図示しない流路切替ソレノイド107(図4参照)が設けられている。通常時において流路切替ソレノイド107は励磁されており、この状態において流下するメダルは投入メダルセンサ106(図4参照)により検出された後、ホッパータンク57a内に貯留されるようになっている。メダル投入が不可能な場合には、流路切替ソレノイド107の励磁が解除されて流路が切替わってメダル払出穴9から返却される。
【0039】
図2に示すように、筐体2a内略中央部には、複数種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻回されたリール51L、51C、51Rを有する可変表示装置としてのリールユニット50が設けられている。それぞれのリール51L、51C、51Rは、各々に対応して設けられたリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リール51L、51C、51Rが回転することにより、透視窓14には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。
【0040】
透視窓14から視認できる各リールの領域を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。この各可変表示部からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示される。
【0041】
各リール51L、51C、51Rに対応して各リールの基準位置を検出するリールセンサ56が設けられており、このリールセンサ56により所定の図柄の停止位置を導出できるようになっているとともに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールランプ55がそれぞれ上、中、下段に設けられており、これら各リールランプ55は、透視窓14に表示される各図柄を後方から点灯するバックライトとして機能するようになっている。
【0042】
リールユニット50の下方には、メダル投入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータンク57aを有するホッパーユニット57が設けられている。また、ホッパーユニット57の右側にはホッパータンク57aからオーバーフローしたメダルが貯留されるオーバーフロータンク59が設けられている。このオーバーフロータンク59内にはメダルを検出可能な満タンセンサ60が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったことを検出できるようになっている。
【0043】
ホッパーユニット57の下方部分にはホッパーモータ62が設けられており、このホッパーモータ62が回転することによりホッパータンク57a内のメダルがメダル排出口63から排出される。排出されたメダルは、メダル排出口63の近傍に設けられる払出メダルセンサ61により検出された後、メダル払出穴9から払い出される。
【0044】
ホッパーユニット57の側部には、メイン電源をon/offするメインスイッチ部65と、エラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットするための第2リセットボタン66と、入賞確率を変更可能とする設定ボタン67と、自動精算機能をon/offする自動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をon/offする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入可能な設定キー挿入部70と、が前面に設けられた電源ユニット64が配設されている。
【0045】
本実施例では、設定キー挿入部70に特定のキーを挿入して時計回りに90度回転した状態、すなわちonの状態で電源投入を行う操作により、後述する設定キースイッチ82のonが検出され、遊技状態の初期化、すなわち後述するRAM212の記憶内容の初期化が実行されるとともに、設定ボタン67の操作が有効となり、この設定ボタン67の操作により入賞確率、すなわち出玉率の変更が実行可能となる。
【0046】
図3は、本実施例のスロットマシン1において適用される入賞ラインを示す図である。
【0047】
入賞ラインとは、各リール51L、51C、51Rの表示領域に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインあり、本実施例では、図3に示す入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’からなる最大5本の入賞ラインが設定可能とされている。
【0048】
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うための操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
【0049】
ゲームを開始する場合は、メダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダルをメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジットを使用することにより設定できるようになっている。クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、または1枚BETボタン36aを押圧すれば良い。
【0050】
遊技者により賭数が「1」に設定されると入賞ラインL1が有効となり、賭数が「2」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’が有効となり、賭数が「3」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効となる。
【0051】
そして本実施例では最大賭数である「3」の賭数が設定された時点でスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
【0052】
尚、このような賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数も任意に設定変更可能である。
【0053】
また、本実施例では、最大賭数である「3」の賭数が設定された時点でゲームが開始可能な状態となる構成とされているが、少なくとも「1」以上の賭数が設定された時点でゲームが開始可能な構成であれば良い。
【0054】
ゲームが開始可能な状態でスタートレバー38を押圧操作すれば、各リール51L、51C、51Rが回転し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。各リール51L、51C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になり、この状態で遊技者がいずれかのストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応するリールの回転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。
【0055】
また、遊技者がストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作しない場合には、一定時間が経過した時点で自動的に各リール51L、51C、51Rの回転が順次停止する。
【0056】
そして全てのリール51L、51C、51Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが表示された場合は入賞となり、入賞内容に対応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対してクレジットとして払出される。また、クレジットが上限数に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴9から払い出される。
【0057】
また、特に予め定められた特別図柄の組合せが表示されて大当たり入賞した場合にあっては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量のメダルを獲得できるビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
【0058】
尚、このように入賞することにより遊技者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合において遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0059】
図4は、スロットマシン1に設けられた各種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロック図である。また、図5は、遊技制御基板200に設けられたメイン制御手段としての制御部210の構成と、演出制御基板201に設けられたサブ制御手段としての制御部230の構成と、を説明するためのブロック図である。
【0060】
スロットマシン1に設けられた各種基板のうち、遊技制御基板200によって主に遊技状態が制御され、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演出制御等が実施される。また、電源基板202にはスロットマシン1の外部から電源が供給される。この電源基板202には、外部電源の供給を受けるための電源コード84と、メインスイッチ80とが接続されている。
【0061】
遊技制御基板200は、演出制御基板201、電源基板202、リール中継基板203と配線接続されているとともに、リール中継基板203を介して外部出力基板205と、また、演出制御基板201を介してリールランプ中継基板204と接続されている。
【0062】
遊技制御基板200の制御部210は、遊技状態がRBであることを示すRB中信号や、遊技状態がBBであることを示すBB中信号、賭数を設定するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、入賞の発生により払出されたメダルを示すメダルOUT信号、などをリール中継基板203を介して外部出力基板205からスロットマシン1の外部に出力する制御を行う。尚、外部出力基板205から外部に出力される信号のうち、ストップスイッチ103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示すストップスイッチ信号は、ストップスイッチ103L、103C、103Rから直接出力された信号であり、リール制御信号は、各リール51L、51C、51Rに対応するリールモータ54L、54C、54Rを制御するための制御信号(モータ位相信号)である。
【0063】
これら外部出力基板205から出力される信号は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可能である。
【0064】
遊技制御基板200には、各種のスイッチ、センサ、LED、及び表示器等、各種部品からの配線が接続されている。
【0065】
電源基板202に配線接続された設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセットスイッチ81、払出しセンサ61、及びホッパーモータ62は、電源基板202によって中継されて遊技制御基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチ及びセンサの検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。
【0066】
リール中継基板203に配線接続されたリールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ56は、リール中継基板203によって中継されて遊技制御基板200に配線接続されており、リールセンサ56の検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。
【0067】
遊技制御基板200に配線接続されたスイッチ、センサのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボタン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッチであり、スタートスイッチ102はスタートレバー38の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイッチ105は、施錠装置の鍵穴3に挿入したキーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するスイッチである。また、投入メダルセンサ106は、メダル投入部34に投入されたメダルを検出するセンサである。
【0068】
遊技制御基板200に配線接続された表示器のうち、ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示部32を構成する表示器であり、クレジット表示器109はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペイアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成する表示器である。
【0069】
また、遊技制御基板200には、前述した1枚賭けLED111、2枚賭けLED112、3枚賭けLED113、リプレイLED114、スタートLED115、ウェイトLED116、投入指示LED117、BETボタンLED121a、BETボタンLED121b、左操作有効LED122L、122C、122R、流路切替ソレノイド107等の各種電気部品が配線接続されている。
【0070】
電源基板202あるいはリール中継基板203を介して、あるいはこれらの基板を介することなく遊技制御基板200に配線接続された各種LED及び表示器、モータ、ソレノイド等の電気部品は、遊技制御基板200に搭載された制御部210によって制御される。また、制御部210は、遊技制御基板200に接続され、または、電源基板202あるいはリール中継基板203を介して遊技制御基板200に接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
【0071】
遊技制御基板200に設けられた制御部210は、図5に示すように、制御動作を所定の手順で実行することのできるCPU211と、CPU211の制御プログラムや各種データテーブルを格納するROM213と、必要なデータの書き込み及び読み出しができるRAM212と、CPU211と外部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート214とを含む。すなわち、制御部210は、これらCPU211、RAM212、ROM213、I/Oポート214が全て内蔵された1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
【0072】
また、遊技制御基板200には、電源投入時にCPU211にリセットパルスを与える初期リセット回路217と、CPU211にクロック信号を与えるクロック発生回路218と、クロック発生回路218からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCPU211に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)219と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生している乱数発生回路221と、乱数発生回路221から乱数をサンプリングするサンプリング回路222と、バッファ回路220とが設けられる。さらに、遊技制御基板200には、各種スイッチからの信号が入力されるスイッチ回路215や、モータ回路216、その他、図示しないソレノイド回路等が設けられている。
【0073】
遊技制御基板200の制御部210から演出制御基板201へは、バッファ回路220を介して制御部210が制御する制御状態を特定可能な制御情報としての各種コマンドが出力される。バッファ回路220は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号が入力されることを阻止するように機能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基板201との間において、遊技制御基板200から演出制御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させて不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0074】
演出制御基板201には、遊技効果LED130〜134と、演出用ランプ140〜148と、液晶表示器135と、放音部12a、12b、13に内蔵されるスピーカ136a、136b、137と、タイトルパネル8及び遊技パネル6を内側から照らす各蛍光灯138と、がそれぞれ接続され、さらに、リールランプ中継基板204を介してリール51L、51C、51Rに内蔵されているリールランプ55が接続されている。
【0075】
リール中継基板203を介して、あるいはこれらの基板を介することなく演出制御基板201に配線接続された各種ランプ及びスピーカ、液晶表示器等の電気部品は、演出制御基板201に搭載された制御部230によって制御される。
【0076】
演出制御基板201によって制御される各遊技効果LED130〜134、演出用ランプ140〜148、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、リールランプ55は、遊技制御基板200によって制御される各種表示器などに比較すると、それが機能しなくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効果を主眼においた演出手段である。このため、たとえ、演出制御基板201に故障が発生したとしても、遊技者に不利な状況が提供されてしまうことはないばかりか、制御部210の制御の負荷が軽減される。
【0077】
演出制御基板201に設けられた制御部230は、CPU231と、必要なデータの書き込み、及び読み出しができるRAM232と、CPU231の制御プログラムや各種データテーブルを格納するROM233と、I/Oポート234と、を含む。制御部230も、制御部210と同様に1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
【0078】
また、演出制御基板201には、各スピーカ136a、136b、137から音を出力させるためのスピーカ駆動回路235と、液晶表示器135を表示制御するための表示駆動回路236と、各種ランプを点灯あるいは点滅させるためのランプ駆動回路237と、が搭載されている。
【0079】
また、演出制御基板201は、遊技制御基板200と接続されており、制御部230は、遊技制御基板200から送信された各種コマンドに基づいて遊技制御基板200の制御状態を特定し、この特定した制御状態に応じて予め定められた制御パターンを設定し、この制御パターンに応じて各遊技効果LED130〜134、演出用ランプ140〜148、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、リールランプ55等の電気部品を制御する。
【0080】
図6は、各リール51L、51C、51R、の図柄配列を示す図であり、図中、「左」はリール51Lの図柄配列を示し、「中」はリール51Cの図柄配列を示し、「右」はリール51Rの図柄配列を示す。左側に示した数字は図柄番号であり、「1」〜「21」の各図柄番号に対応して、「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム」の図柄が各リールに21個配列されている。
【0081】
本実施例では、図7に示すように、通常遊技状態において「黒7−黒7−黒7」、「白7−白7−白7」、「BAR−BAR−BAR」、「チェリー−any−any(any=「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム」)」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、「黒7−ベル−ベル」、「白7−ベル−ベル」、「BAR−ベル−ベル」、または「プラム−プラム−プラム」の組合せが入賞の対象とされている。
【0082】
通常遊技状態において「チェリー−any−any」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、2枚のメダルが払い出されるチェリー入賞が発生する。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、12枚のメダルが払い出されるスイカ入賞が発生する。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、10枚のメダルが払い出されるベル入賞が発生する。また、「黒7−ベル−ベル」、「白7−ベル−ベル」、「BAR−ベル−ベル」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、7枚のメダルが払い出される黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞が発生する。
【0083】
また、「プラム−プラム−プラム」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイゲーム(再ゲーム)が付与されるリプレイ(再遊技)入賞が発生する。
【0084】
また、賭数に応じて有効化された入賞ラインが複数本存在する場合において、前述したようにメダルが払い出される図柄の組合せが複数本の入賞ライン上において同時に揃った場合には、各入賞ライン上の図柄の組合せによって払い出されるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが払い出されるのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者に払い出されるメダルの上限が15枚と定められているために、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダルが無効となる。
【0085】
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「BAR−BAR−BAR」の図柄の組合せが揃えば、特別入賞であるRB入賞が発生し、その対価として15枚のメダルが払い出されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。RBゲームにおいては、「プラム−プラム−プラム」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃って、15枚のメダルが払い出されるJac入賞が高確率で発生する。RBでは、RBゲームが最大で12回提供される。そしてRBは、RBゲームが12回実行されるか、あるいはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生するか、のいずれかの条件が満たされた時点で終了する。したがって、遊技者は12回のRBゲーム中に最大8回のJac入賞の機会を得ることができる。
【0086】
また、通常遊技状態において有効化された入賞ライン上に、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」が揃えば、特別入賞であるBB入賞が発生し、その対価として15枚のメダルが払い出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態としてのビッグボーナス(BB)が発生し、以下に説明するビッグボーナスゲーム(BBゲーム)と前述したRBが遊技者に対して付与される。
【0087】
BBゲームにおいては、「チェリー−any−any」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、または「プラム−プラム−プラム」の組合せが入賞の対象とされており、これらの入賞が通常遊技状態に比較して高確率で発生する。
【0088】
BBゲームにおいて「チェリー−any−any」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、2枚のメダルが払い出されるチェリー入賞が発生する。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、12枚のメダルが払い出されるスイカ入賞が発生する。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、10枚のメダルが払い出されるベル入賞が発生する。
【0089】
また、「プラム−プラム−プラム」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、JacIn入賞が発生し、その対価として3枚のメダルが払い出されるとともに、前述したRBに移行し、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。
【0090】
BBでは、BBゲームが最大で30ゲーム提供されるとともに、このBBゲームにおいてRBに移行可能な最大回数が規定されており、本実施例では最大で3回移行し得るように規定されている。そしてBBは、30回のBBゲームを実行した場合か、或いは30回のBBゲームを実行する前にRBへ3回移行し、3回目のRBが終了した場合のうち、少なくともいずれか1つの条件が満たされた時点で終了する。
【0091】
尚、本実施例では、規定数のBBゲームを実行した場合か、規定数のRBが終了した場合のいずれか一方の条件でBBが終了する構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、BB中の獲得枚数が上限枚数に到達した場合にBBが終了するようにしても良い。更にこの場合には、RB中において上限枚数に到達した場合に、そのRBが終了することでBBが終了するようにしても良い。
【0092】
本実施例では、図7に示すように、各入賞に対応した内部当選フラグの種類が定められており、各ゲーム毎に実行される内部抽選処理に当選して各々対応する内部当選フラグが設定された場合にのみ、対応する入賞の発生が許容されることとなる。
【0093】
通常遊技状態におけるチェリー入賞、スイカ入賞、リプレイ入賞の組合せは、内部抽選処理により該当する入賞を許容する内部当選フラグ(チェリーフラグ、スイカフラグ、リプレイフラグ)が当選した場合であって、各リールが停止された際に該当する図柄が引込範囲(本実施例では最大4図柄)内にあれば有効化された入賞ラインに揃う。
【0094】
また、通常遊技状態におけるベル入賞の組合せは、内部抽選処理によりベル入賞を許容する内部当選フラグ(ベルフラグ(a))が当選し、かつ入賞条件に一致する操作方法にて各リールの停止操作が行われた場合に有効化された入賞ラインに揃う。
【0095】
通常遊技状態におけるベル入賞の入賞条件は、3通りの各リールの停止順と、2通りの第1停止リール(最初に停止するリール)の停止操作タイミングと、を組み合わせた6通りの操作方法である。
【0096】
これら入賞条件のうち各リールの停止順(以下有効停止順と称す)とは、左−中−右(左−右−中)、中−左−右(中−右−左)、右−左−中(右−中−左)のいずれかの停止順、すなわち左リールを第1停止とする停止順、中リールを第1停止とする停止順、右リールを第1停止とする停止順のいずれかの停止順であり、各リールの停止タイミング(以下有効停止タイミングと称す)とは、各リール毎に定められた黒7エリアと白7エリア(図6参照)のうち、第1停止リールがどちらの領域に該当する図柄が対応する可変表示部の下段位置に表示されているタイミングで各リールの停止操作が行われたかである。
【0097】
ベル入賞の入賞条件は、後述するリール制御振分処理によって、入賞条件となる6通りの有効停止タイミング及び有効停止順の組合せが別個に定められた制御パターンのうち、どの制御パターンが選択されるか、によって決定されるようになっており、ベルフラグ(a)が当選したゲームでは、当該ゲームにおいて選択された制御パターンの入賞条件に一致する操作方法にて各リールの停止操作が行われることでベル入賞の組合せが揃うこととなる。このように通常遊技状態におけるベル入賞は、ベルフラグ(a)が当選してもこれら6通りの入賞条件に一致する操作方法で各リールの停止操作を行わなければベル入賞の組合せが揃うことはない。
【0098】
また、通常遊技状態における黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の組合せは、内部抽選処理により黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞を許容する内部当選フラグ(ベルフラグ(b))が当選し、かつ入賞条件に一致する操作方法にて各リールの停止操作が行われた場合に有効化された入賞ラインに揃う。
【0099】
通常遊技状態における黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件は、6通りの各リールの有効停止順(左−中−右、左−右−中、右−左−中、右−中−左、中−左−右、中−右−左、の6通りの停止順)であり、これら黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件は、後述するリール制御振分処理によって、6通りの有効停止順が別個に定められた制御パターンのうち、どの制御パターンが選択されるか、によって決定されるようになっており、ベルフラグ(b)が当選したゲームでは、当該ゲームにおいて選択された制御パターンの有効停止順に一致する順番で各リールの停止操作が行われることで黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞のいずれかの組合せが揃うこととなる。このように通常遊技状態における黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞は、ベルフラグ(b)が当選してもこれら6通りの有効停止順に一致する順番で各リールの停止操作を行わなければ黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の組合せが揃うことはない。
【0100】
また、通常遊技状態におけるBB入賞、RB入賞の図柄の組合せは、内部抽選処理によりBBまたはRBの入賞を許容する内部当選フラグ(BBフラグまたはRBフラグ)が当選した後、後述するストックゲーム(BBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生不可能に制御される状態)が解除されてBB入賞またはRB入賞を発生可能な状態(以下BBフラグまたはRBフラグの放出状態ともいう)となった場合で、かつ、後述する内部抽選処理の抽選結果がハズレのとき、またはベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)が当選してBB入賞またはRB入賞の図柄の組合せを揃えることが可能なリールの制御パターンが選択されたときに有効化された入賞ラインに揃えることが可能であり、これらの条件が満たされている場合で、各リールが停止された際に該当する図柄が引込範囲内にあれば有効化された入賞ラインに揃う。
【0101】
本実施例では、通常遊技状態において対象となる入賞の内部当選フラグの当選確率として図8に示す確率(出玉率の設定値が設定6の場合)が適用されている。詳しくは、これら内部当選フラグのうち、チェリーフラグの当選確率が約1/200、スイカフラグの当選確率が約1/100、ベルフラグ(a)の当選確率が約1/3.5、ベルフラグ(b)の当選確率が約1/2、リプレイフラグの当選確率が約1/7.3、RBフラグの当選確率が約1/720、BBフラグの当選確率が1/238とされている。また、これら内部当選フラグが当選しない確率、すなわちハズレ確率が約1/18とされている。
【0102】
また、これら通常遊技状態において対象となる入賞の内部当選フラグのうち、チェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ(a)、ベルフラグ(b)、リプレイフラグは、当該内部当選フラグが当選したゲームにおいてのみ有効とされており、そのゲームの終了後にクリアされる。
【0103】
また、BB入賞を許容する旨を示すBBフラグまたはRB入賞を許容する旨を示すRBフラグは、当該BBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態で一度ストックされる。すなわちBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態で次ゲーム以降に持ち越される。また、既にBBフラグまたはRBフラグがストックされている状態でも、内部抽選処理によるBBフラグまたはRBフラグの抽選が行われるようになっており、この状態でBBフラグまたはRBフラグが当選した場合には、既に持ち越されているBBフラグまたはRBフラグとは別個に、当選したBBフラグまたはRBフラグも当該BBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態でストックされるようになっている。すなわち本実施例では、複数のBBフラグまたはRBフラグをBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態でストックする(持ち越す)ことができるようになっている。
【0104】
これらストックされているBBフラグまたはRBフラグは、BB入賞またはRB入賞が発生不可能に制御される状態(以下ストックゲームともいう)が解除されることで1つ放出され、この放出されたBBフラグまたはRBフラグに応じてBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態、すなわち放出状態に制御されるとともに、以降のゲームにおいてBB入賞またはRB入賞が発生することにより、放出されたBBフラグまたはRBフラグはクリアされる。
【0105】
本実施例では、BBフラグまたはRBフラグが1つもストックされていないときには、最初に当選したBBフラグまたはRBフラグが次回放出する内部当選フラグとして決定され、ここで決定されたBBフラグまたはRBフラグがストックゲームの解除により放出される。また、BBまたはRBの終了後に、BBフラグまたはRBフラグがストックされているときには、次回ストックゲームが解除されたときにBBフラグまたはRBフラグのどちらを放出するかを決定し、ここで決定されたBBフラグまたはRBフラグが、その後実行されるストックゲームの解除により放出される。この際、BBフラグまたはRBフラグのいずれか一方しかストックされていない場合には、一義的にストックされている方の内部当選フラグが次回放出される予定の内部当選フラグとして決定される。また、BBフラグまたはRBフラグの双方がストックされいる場合には、BBフラグまたはRBフラグのどちらか一方が次回放出される予定の内部当選フラグとして決定される。
【0106】
尚、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これら内部当選フラグの当選順、すなわち最も早く当選した順番で放出するようにしても良いし、BBフラグを優先して放出し、BBフラグがストックされていない場合にRBフラグを放出する等、内部当選フラグの種別に応じた順番で放出するようにしても良い。
【0107】
図9は、通常遊技状態において適用される各リールの制御パターン及びその選択条件を示す図である。本実施例では、図9に示すように、通常遊技状態において適用される各リールの制御パターンとして制御番号01〜20の制御パターンが定められている。
【0108】
これら制御パターンのうち、制御番号01の制御パターンは、「チェリー−any−any」の組合せを入賞ラインL3またはL3’すなわち「チェリー−any−any」の組合せをL3及びL2、またはL3’及びL2’の双方の入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、制御番号02の制御パターンは、「チェリー−any−any」の組合せを入賞ラインL1に優先的に引き込む制御パターンであり、これら制御番号01、02の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、チェリーフラグ当選時に各々1/2の割合で均等に選択される制御パターンである。このため、チェリーフラグ当選時の1/2の割合でチェリー入賞の組合せを入賞ラインL3及びL2の双方に揃えることが可能に制御され、1/2の割合でチェリー入賞の組合せを入賞ラインL1に揃えることが可能に制御される。
【0109】
また、制御番号03の制御パターンは、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、この制御番号03の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、スイカフラグ当選時に選択される制御パターンである。このため、スイカフラグ当選時には、スイカ入賞の組合せをいずれかの入賞ラインに揃えることが可能に制御される。
【0110】
また、制御番号04の制御パターンは、第1停止リールが左リールで、かつ左リールの黒7エリアが下段位置に表示されているタイミングで左リールの停止操作が行われた場合に「ベル−ベル−ベル」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、制御パターン05の制御パターンは、第1停止リールが左リールで、かつ左リールの白7エリアが下段位置に表示されているタイミングで左リールの停止操作が行われた場合に「ベル−ベル−ベル」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンである。
【0111】
また、制御番号06の制御パターンは、第1停止リールが中リールで、かつ中リールの黒7エリアが下段位置に表示されているタイミングで中リールの停止操作が行われた場合に「ベル−ベル−ベル」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、制御パターン07の制御パターンは、第1停止リールが中リールで、かつ中リールの白7エリアが下段位置に表示されているタイミングで中リールの停止操作が行われた場合に「ベル−ベル−ベル」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンである。
【0112】
また、制御番号08の制御パターンは、第1停止リールが右リールで、かつ右リールの黒7エリアが下段位置に表示されているタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に「ベル−ベル−ベル」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、制御パターン09の制御パターンは、第1停止リールが右リールで、かつ右リールの白7エリアが下段位置に表示されているタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に「ベル−ベル−ベル」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンである。
【0113】
これら制御番号04〜09の制御パターンのうち制御番号04、05の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、BBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否かに関わらず、ベルフラグ(a)当選時の1/6の割合で各々選択される制御パターンである。また、制御番号06〜09の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、BBフラグまたはRBフラグの放出状態以外におけるベルフラグ(a)当選時の1/6の割合で各々選択される制御パターンである。このため、BBフラグまたはRBフラグの放出状態以外におけるベルフラグ(a)の当選時にベル入賞の組合せをいずれかの入賞ラインに揃えることが可能に制御されるが、その入賞条件となる操作方法が1/6の割合で振り分けられるため、ベル入賞の実際の出現率は、ベルフラグ(a)の当選確率の約1/6程度となる。
【0114】
また、制御番号10の制御パターンは、左−中−右の順番で各リールの停止操作が行われた場合に「黒7−ベル−ベル」、「白7−ベル−ベル」または「BAR−ベル−ベル」のいずれかの組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、制御番号11の制御パターンは、左−右−中の順番で各リールの停止操作が行われた場合に「黒7−ベル−ベル」、「白7−ベル−ベル」または「BAR−ベル−ベル」のいずれかの組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、制御番号12の制御パターンは、中−左−右の順番で各リールの停止操作が行われた場合に「黒7−ベル−ベル」、「白7−ベル−ベル」または「BAR−ベル−ベル」のいずれかの組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、制御番号13の制御パターンは、中−右−左の順番で各リールの停止操作が行われた場合に「黒7−ベル−ベル」、「白7−ベル−ベル」または「BAR−ベル−ベル」のいずれかの組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、制御番号14の制御パターンは、右−左−中の順番で各リールの停止操作が行われた場合に「黒7−ベル−ベル」、「白7−ベル−ベル」または「BAR−ベル−ベル」のいずれかの組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、制御番号15の制御パターンは、右−中−左の順番で各リールの停止操作が行われた場合に「黒7−ベル−ベル」、「白7−ベル−ベル」または「BAR−ベル−ベル」のいずれかの組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンである。
【0115】
これら制御番号10〜15の制御パターンのうち制御番号10、11の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、BBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否かに関わらず、ベルフラグ(b)当選時の1/6の割合で各々選択される制御パターンである。また、制御番号12〜15の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、BBフラグまたはRBフラグの放出状態以外におけるベルフラグ(b)当選時の1/6の割合で各々選択される制御パターンである。このため、BBフラグまたはRBフラグの放出状態以外におけるベルフラグ(b)の当選時に黒−ベル入賞、白−ベル入賞、BAR−ベル入賞の組合せをいずれかの入賞ラインに揃えることが可能に制御されるが、その入賞条件となる操作方法が1/6の割合で振り分けられるため、黒−ベル入賞、白−ベル入賞、BAR−ベル入賞の実際の出現率は、ベルフラグ(b)の当選確率の約1/6程度となる。
【0116】
また、制御番号16の制御パターンは、「プラム−プラム−プラム」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、この制御番号16の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、リプレイフラグ当選時に選択される制御パターンである。このため、リプレイフラグ当選時には、リプレイ入賞の組合せをいずれかの入賞ラインに揃えることが可能に制御される。
【0117】
また、制御パターンのうち、制御番号17の制御パターンは、「BAR−BAR−BAR」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、この制御番号17の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、RBフラグの放出状態、すなわちRB入賞が発生可能な状態に制御されている場合におけるハズレ時、すなわちいずれの内部当選フラグも当選しなかったとき、またはRBフラグの放出状態におけるベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)当選時の2/3の割合で選択される制御パターンである。このため、RBフラグ放出状態におけるハズレ時、またはRB放出状態におけるベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)当選時の2/3の割合でRB入賞の組合せをいずれかの入賞ラインに揃えることが可能に制御される。
【0118】
また、制御パターンのうち、制御番号18の制御パターンは、「黒7−黒7−黒7」及び「白7−白7−白7」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンであり、この制御番号18の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、BBフラグの放出状態、すなわちBB入賞が発生可能な状態に制御されている場合におけるハズレ時、すなわちいずれの内部当選フラグも当選しなかったとき、またはBBフラグの放出状態におけるベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)当選時の2/3の割合で選択される制御パターンである。このため、BBフラグ放出状態におけるハズレ時、またはBB放出状態におけるベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)当選時の2/3の割合でBB入賞の組合せをいずれかの入賞ラインに揃えることが可能に制御される。
【0119】
また、制御パターンのうち、制御番号19の制御パターンは、いずれの入賞図柄の組合せも入賞ラインに引き込まない制御パターンで、かつ予め定められた特定の表示結果を優先的に引き込む制御パターンであり、制御番号20の制御パターンは、いずれの入賞図柄の組合せも入賞ラインに引き込まない制御パターンで、かつ前述した特定の表示結果も引き込まない制御パターンである。
【0120】
ここでいう特定の表示結果とは、全リール停止時の表示結果として、いずれの入賞図柄の組合せも入賞ラインに揃わない表示態様のうち制御番号19の制御パターンが選択されたときのみ導出表示される表示結果であり、本実施例では、この特定の表示結果を「強ハズレ目」と称し、いずれの入賞図柄の組合せも入賞ラインに揃わない表示態様のうち「強ハズレ目」を除く表示結果を「弱ハズレ目」と称す。
【0121】
本実施例では、「強ハズレ目」としての表示態様が、制御番号17、18の制御パターン、すなわち「BAR−BAR−BAR」の組合せまたは「黒7−黒7−黒7」及び「白7−白7−白7」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込む制御パターンが選択されて、かつ「BAR−BAR−BAR」の組合せまたは「黒7−黒7−黒7」及び「白7−白7−白7」の組合せを入賞ラインに引き込めなかったときの表示態様、いわゆる「リーチ目」に近似した表示態様とされており、例えば、図10(a)に示すように、左リールの表示結果として10番「白7」9番「白7」の図柄が上段、中段位置に停止し、中リールの表示結果として11番「白7」の図柄が中段位置に停止し、かつ右リールの表示結果として9番「白7」が引込範囲(4図柄)以内のタイミングで停止操作が行われたにも関わらず、中段または下段位置に停止しない表示態様や、図10(b)に示すように、中リールの表示結果として15番「ベル」14番「チェリー」13番「ベル」の図柄が上段、中段、下段位置に停止し、かつ全リール停止時の表示結果として入賞ラインにいずれの入賞図柄の組合せも揃わない表示態様、図10(c)に示すように、右リールの表示結果として17番「チェリー」16番「プラム」15番「チェリー」の図柄が上段、中段、下段位置に停止し、かつ全リール停止時の表示結果として入賞ラインにいずれの入賞図柄の組合せも揃わない表示態様、等が該当する。
【0122】
これら制御パターンのうち、制御番号19の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、BBフラグまたはRBフラグの放出状態以外におけるハズレ時、すなわちいずれの内部当選フラグも当選しなかったときの1/50の割合で選択される制御パターンであり、制御番号20の制御パターンは、後述するリール制御振分処理において、主にハズレ時の49/50の割合で選択される制御パターンである。このため、BBフラグまたはRBフラグの放出状態以外におけるハズレ時の1/50の割合で「強ハズレ目」を表示結果として導出表示させることが可能に制御され、49/50の割合で「弱ハズレ目」が表示結果として導出表示されるように制御される。尚、本実施例では、内部抽選処理の結果がハズレで、かつ制御番号19の制御パターンが選択された場合、すなわち「強ハズレ目」を導出表示させることが可能に制御されるハズレを「強ハズレ」と称し、内部抽選処理の結果がハズレで、かつ制御番号20の制御パターンが選択された場合、すなわち「弱ハズレ目」が導出表示されるハズレを「弱ハズレ」と称す。
【0123】
また、本実施例では、後述するリール制御振分処理において、BBフラグ及びRBフラグの当選時にも制御番号20の制御パターンが選択されるようになっている。このため、内部抽選処理でBBフラグまたはRBフラグが当選した場合には、「弱ハズレ目」が表示結果として導出表示されるように制御される。
【0124】
本実施例では、図柄番号に対応して、対応する図柄が表示領域の下段位置に表示されているタイミングで該当するリールの停止操作が行われたときの引込図柄数が定められた複数のリール制御テーブルと、前述した制御番号に対応して、全リールが回転中の場合で、左リールが第1停止のときに選択するリール制御テーブル、中リールが第1停止のときに選択するリール制御テーブル、右リールが第1停止のときに選択するリール制御テーブルと、いずれか2つのリールが回転中の場合に第1停止リールの表示結果に基づいて、回転中の一方のリールが第2停止のときに選択するリール制御テーブル、回転中の他方のリールが第2停止のときに選択するリール制御テーブルと、いずれか1つのリールが回転中の場合に第1停止リール及び第2停止リールの表示結果に基づいて、回転中のリールが第3停止のときに選択するリール制御テーブルと、が定められた、すなわち各制御パターンの制御番号に対応して、当該制御パターンが選択されたときに、選択すべきリール制御テーブルのグループが定められたテーブルインデックスと、が制御部210のROM213に格納されており、後述するリール停止処理において、前述したテーブルインデックスを参照し、そのゲームにおいて選択された制御番号に対応するリール制御テーブルに基づいて各リールの停止制御を行うことで、前述した制御番号の制御パターンに基づくリールの停止制御が行われるようになっている。
【0125】
このように本実施例では、各制御パターンの制御番号に対応して、当該制御パターンが選択されたときに、選択すべきリール制御テーブルのグループが定められているとともに、リールの停止操作が行われた際に、そのゲームにおいて選択された制御パターンのグループに属するリール制御テーブルが選択され、この選択されたリール制御テーブルに基づいて各リールの停止制御が行われるようになっているため、異なる制御パターンが選択された場合の各リールの制御内容の違い、すなわち各リールの表示結果の違いを明確にできる。
【0126】
次に、本実施例のスロットマシン1におけるBBフラグ及びRBフラグのストック及び放出の流れを図11に基づいて説明する。
【0127】
まず、通常ゲームにおいてBBフラグまたはRBフラグが当選すると、この当選したBBフラグまたはRBフラグが、次回放出される内部当選フラグとして設定され、BB入賞またはRB入賞が発生不可能に制御されるストックゲームに移行する。
【0128】
このストックゲームにおいてBBフラグまたはRBフラグが当選すると、これら当選したBBフラグまたはRBフラグがストックされるとともに、既にストックされている場合には、既にストックされているBBフラグやRBフラグとは別個にストックされる。
【0129】
また、ストックゲームにおいては、内部抽選処理及びリール制御振分処理の結果として「弱ハズレ」または「強ハズレ」となった場合にストックゲームを解除するか否か、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態に移行するか否かを決定するための解除抽選を実行する。
【0130】
解除抽選では、ハズレの種類(「弱ハズレ」または「強ハズレ」)に応じて定められた当選確率にてストックゲームを解除するか否かの抽選が行われるようになっており、この解除抽選に当選した場合、すなわちストックゲームを解除すると決定された場合には、ストックゲームが解除され、次回放出する内部当選フラグとして設定されているBBフラグまたはRBフラグが放出され、この放出された内部当選フラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生可能な放出状態に移行する。
【0131】
放出状態では、放出されたBBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態に制御されるようになっており、この状態においてBB入賞またはRB入賞が発生することでBBまたはRBが発生し、放出された内部当選フラグはクリアされる。
【0132】
BBまたはRBの終了後、次回放出可能なBBフラグまたはRBフラグがストックされている場合には、次回放出する内部当選フラグの種類を決定し、決定した種類の内部当選フラグを次回放出する内部当選フラグとして設定した後、再びストックゲームに移行する。尚、BBまたはRBの終了後、次回放出可能なBBフラグまたはRBフラグがストックされていない場合には、通常ゲームに移行する。
【0133】
次に、本実施例における遊技制御基板200の制御部210がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図12のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0134】
まず、電源投入に伴いゲームスタートに備えるための初期処理を実行する。具体的には、各種装置の接続、及び作動状況、等の確認を行い、電源断前の遊技状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う(Sa1)。
【0135】
次いで、BET処理(Sa2)、内部抽選処理(Sa3)、リール制御振分処理(Sa4)、リール回転処理(Sa5)、リール停止処理(Sa6)、入賞判定処理(Sa7)、払出処理(Sa8)、ストックゲーム処理(Sa9)、フラグ更新処理(Sa10)、遊技状態更新処理(Sa11)を繰返し実行するループ処理に以降する。
【0136】
Sa2のステップにおけるBET処理では、メダルやクレジットを受付け可能な状態で待機し、賭数が設定され、スタートレバー38が押圧操作された時点でメダルの賭数を確定する処理を実行する。また、前回のゲームでリプレイが入賞した場合には、前回のゲームと同じ賭数が設定される。
【0137】
Sa3のステップにおける内部抽選処理では、Sa2のステップにおけるスタートレバー38の押圧操作によるゲームスタートに伴い、該当する遊技状態において対象となる入賞の発生を許容するか否かを決定する処理を実行する。具体的には、スタートレバー38の操作に基づくスタートスイッチ102の検出に応じてサンプリングされた乱数値とROM213に格納された内部当選確率テーブルとの比較結果に基づいて当選の有無を判定し、当選した場合には該当する入賞を許容する旨を示す内部当選フラグを設定する。
【0138】
Sa4のステップにおけるリール制御振分処理では、内部当選フラグの設定状況及びストックゲーム中か否か等の状況に応じて、後述するリール停止処理において適用する制御パターンを選択する処理を実行する。
【0139】
Sa5のステップにおけるリール回転処理では、Sa4のステップにおけるリール制御振分処理の終了に伴い各リール51L、51C、51Rを回転させる処理を実行する。このリール回転処理においては、全てのリール51L、51C、51Rが回転した時点でストップボタン40L、40C、40Rの押圧操作を有効とし、RAM212に設定されたリール停止タイマカウンタに初期値を設定してリール停止用のタイマカウンタをスタートさせる。
【0140】
Sa6のステップにおけるリール停止処理では、遊技者による停止ボタン40L、40C、40Rの押圧操作がなされるか、各リール51L、51C、51Rの回転開始時から遊技者によるストップボタン40L、40C、40Rの押圧操作がなされることなく自動停止時間が経過したことにより図柄を停止表示するための条件が満たされた時点で各々のリール51L、51C、51Rの停止フラグの設定を行い、この停止フラグの設定に基づいて押圧操作のあった停止ボタン40L、40C、40Rに対応するリール51L、51C、51Rの回転を停止させる処理を実施する。このリール停止処理では、Sa4のステップにおけるリール制御振分処理において選択した制御パターンに基づいてリールを停止させる制御を行う。
【0141】
Sa7のステップにおける入賞判定処理では、Sa6のステップにおいて全てのリール51L、51C、51Rの回転が停止されたと判定した時点で、各表示領域に表示された表示態様と、Sa3のステップにおいて当選した内部当選フラグ並びにROM213に格納された入賞判定テーブルと、を照合して入賞内容の判定を行う処理を実行するとともに、特にいずれかの入賞が発生したと判定した場合には、その入賞内容に対応した各種設定を実行する。この設定内容としては、例えば入賞内容に対応するメダルの払出枚数、遊技状態、再遊技等の設定がある。
【0142】
Sa8のステップにおける払出処理では、Sa7のステップにおいてメダルの払出を伴う入賞の発生が判定された場合に、その入賞内容に対応して設定された払出枚数に基づくクレジットの加算並びにメダルの払出等の処理を行う。具体的には、払出メダル枚数をクレジットに加算するとともに、クレジットが上限値に到達した場合には、ホッパーモータ62の駆動により残りの枚数分のメダルを直接メダル払出口9より払い出す処理を行う。
【0143】
Sa9のステップにおけるストックゲーム処理では、ストックゲームへ移行させる処理や、次回放出する内部当選フラグを決定するための処理、次回移行するストックゲームのモード振分、ストックゲームを解除するか否かを決定する処理、ストックゲームの解除に基づいてBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態に移行させる処理、等を行う。
【0144】
Sa10のステップにおけるフラグ更新処理では、Sa3のステップにおいて当選した内部当選フラグのクリアまたは持越を行うための処理を行う。具体的には、内部当選フラグのうち、チェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ(a)、ベルフラグ(b)、リプレイフラグ等、当該ゲームにおいてのみ有効な内部当選フラグをクリアする処理を行う。また、BBフラグ及びRBフラグは、その内部当選フラグによって許容されたBB入賞またはRB入賞が発生しない場合においてクリアせずに次のゲームに持ち越し、BB入賞またはRB入賞が発生した場合に該当する内部当選フラグをクリアする処理を行う。
【0145】
Sa11のステップにおける遊技状態更新処理では、BB入賞やRB入賞が判定された場合に、遊技状態をBBまたはRBに移行させる処理や、BB中のBBゲームやRB中のRBゲームのカウンタの設定や更新を行う処理、BBやRBの終了条件の成立に基づき遊技状態を通常遊技状態に移行させる処理、等を行う。
【0146】
次に、Sa3のステップにおける内部抽選処理の詳細を、図13のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0147】
内部抽選処理では、まず、スタートレバー38の操作に応じてサンプリングされた内部抽選用乱数値を取得し(Sb1)、取得した値と当該ゲームの遊技状態に応じた内部当選確率テーブルと、を比較し(Sb2)、内部当選フラグが当選したか否かを判定する(Sb3、Sb6)。
【0148】
Sb3、Sb6のステップにおける判定において、いずれの内部当選フラグも当選していないと判定した場合には、リール制御振分処理に移行する。
【0149】
また、Sb3のステップにおける判定において、BBフラグまたはRBフラグの当選を判定した場合には、BBフラグまたはRBフラグが当選したゲームである旨を示す当選ゲームフラグを設定し(Sb4)、当選したBBフラグまたはRBフラグをRAM212の持越(ストック)領域に設定した後(Sb5)、リール制御振分処理に移行する。尚、ここでいう持越領域とは、未だ放出が決定されていないBBフラグまたはRBフラグが設定される領域であり、この持越領域には、複数のBBフラグ及びRBフラグを設定することが可能とされ、既にBBフラグまたはRBフラグが設定されている場合には、それとは別個に新たに当選したBBフラグまたはRBフラグが設定される。
【0150】
また、Sb6のステップにおける判定において、その他の内部当選フラグ、すなわちチェリーフラグやスイカフラグ、ベルフラグ(a)、ベルフラグ(b)、リプレイフラグ等の当選を判定した場合には、当選した内部当選フラグをRAM212の通常領域に設定し(Sb7)、リール制御振分処理に移行する。尚、ここでいう通常領域とは、BBフラグまたはRBフラグ以外の内部当選フラグが設定される領域であり、この通常領域には、1つの内部当選フラグのみが設定可能とされている。
【0151】
次に、Sa4のステップにおけるリール制御振分処理の詳細を、図14のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0152】
リール制御振分処理では、まず、RAM212の通常領域にチェリーフラグ、スイカフラグまたはリプレイフラグが設定されているか否かを確認する(Sc1、Sc3、Sc5)。
【0153】
Sc1のステップにおいてチェリーフラグが設定されていると判定した場合には、乱数抽選により制御番号01、02のいずれかの制御パターンを選択し(Sc2)、リール回転処理に移行する。
【0154】
また、Sc3のステップにおいてスイカフラグが設定されていると判定した場合には、制御番号03の制御パターンを選択し(Sc4)、リール回転処理に移行する。
【0155】
また、Sc5のステップにおいてリプレイフラグが設定されていると判定した場合には、制御番号16の制御パターンを選択し(Sc6)、リール回転処理に移行する。
【0156】
また、Sc1、Sc3、Sc5のステップにおいてチェリーフラグ、スイカフラグまたはリプレイフラグのいずれも設定されていない場合には、当該ゲームがBBフラグまたはRBフラグの当選ゲームであるか否かを判定する(Sc7)。BBフラグまたはRBフラグの当選ゲームであるかは、BBフラグまたはRBフラグの当選ゲームである旨を示す当選ゲームフラグが設定されているか否かにより判定する。
【0157】
Sc7のステップにおいて当該ゲームがBBフラグまたはRBフラグの当選ゲームであると判定した場合には、制御番号20の制御パターンを選択し(Sc8)、リール回転処理に移行する。
【0158】
また、Sc7のステップにおいて当該ゲームがBBフラグまたはRBフラグの当選ゲームではないと判定した場合には、ストックゲーム中であるか否か、すなわちBB入賞またはRB入賞が不可能な状態か否かを確認する(Sc9)。ストックゲーム中であるか否かは、ストックゲーム中である旨を示すストックゲームフラグが設定されているか否かにより判定する。
【0159】
Sc9のステップにおいてストックゲーム中であると判定した場合には、RAM212の通常領域にベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)が設定されているか否かを確認する(Sc10、Sc12)。
【0160】
Sc10のステップにおいてベルフラグ(a)が設定されていると判定した場合には、乱数抽選により制御番号04〜09のいずれかの制御パターンを選択し(Sc11)、リール回転処理に移行する。
【0161】
また、Sc12のステップにおいてベルフラグ(b)が設定されていると判定した場合には、乱数抽選により制御番号10〜15のいずれかの制御パターンを選択し(Sc13)、リール回転処理に移行する。
【0162】
また、Sc10、Sc12のステップにおいてベルフラグ(a)、ベルフラグ(b)のいずれも設定されていない場合、すなわち内部抽選処理の結果がハズレの場合には、制御番号19、20の制御パターンのいずれかの制御パターンを選択し(Sc14)、リール回転処理に移行する。
【0163】
また、Sc9のステップにおいてストックゲーム中ではないと判定した場合には、RAM212の放出領域にRBフラグまたはBBフラグが設定されているか否か、すなわちRBフラグまたはBBフラグの放出状態であるか否かを確認する(Sc15、Sc21)。
【0164】
Sc15のステップにおいて放出領域にRBフラグが設定されていると判定した場合には、RAM212の通常領域にベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)が設定されているか否かを確認する(Sc16、Sc18)。
【0165】
Sc16のステップにおいてベルフラグ(a)が設定されていると判定した場合には、乱数抽選により制御番号04、05、17のいずれかの制御パターンを選択し(Sc17)、リール回転処理に移行する。
【0166】
また、Sc18のステップにおいてベルフラグ(b)が設定されていると判定した場合には、乱数抽選により制御番号10、11、17のいずれかの制御パターンを選択し(Sc19)、リール回転処理に移行する。
【0167】
また、Sc16、Sc18のステップにおいてベルフラグ(a)、ベルフラグ(b)のいずれも設定されていない場合、すなわち内部抽選処理の結果がハズレの場合には、制御番号17の制御パターンを選択し(Sc20)、リール回転処理に移行する。
【0168】
Sc21のステップにおいて放出領域にBBフラグが設定されていると判定した場合には、RAM212の通常領域にベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)が設定されているか否かを確認する(Sc22、Sc24)。
【0169】
Sc22のステップにおいてベルフラグ(a)が設定されていると判定した場合には、乱数抽選により制御番号04、05、18のいずれかの制御パターンを選択し(Sc23)、リール回転処理に移行する。
【0170】
また、Sc24のステップにおいてベルフラグ(b)が設定されていると判定した場合には、乱数抽選により制御番号10、11、18のいずれかの制御パターンを選択し(Sc25)、リール回転処理に移行する。
【0171】
また、Sc16、Sc18のステップにおいてベルフラグ(a)、ベルフラグ(b)のいずれも設定されていない場合、すなわち内部抽選処理の結果がハズレの場合には、制御番号18の制御パターンを選択し(Sc26)、リール回転処理に移行する。
【0172】
また、Sc15、Sc21のステップにおいて放出領域にRBフラグ、BBフラグのいずれも設定されていない場合、すなわちRBフラグ及びBBフラグが1つもストックされていない場合には、Sc10のステップに移行する。すなわちSc9のステップにおいてストックゲーム中であると判定した場合と同一の処理を行う。
【0173】
このように本実施例では、リール制御振分処理において、内部抽選処理の結果に応じたリールの制御パターンを選択するとともに、内部抽選処理の結果に応じて選択可能な制御パターンが複数存在する場合には、その時点で乱数抽選を行っていずれかの制御パターンを選択する構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、内部抽選処理の結果が決定された時点で選択しうる制御パターンが複数存在する場合には、更に内部抽選処理の結果を複数の種類に振り分けるとともに、この振り分けられた種類に応じてリールの制御パターンを決定するようにしても良い。
【0174】
次に、Sa6のステップにおけるリール停止処理の詳細を、図15のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0175】
リール停止処理では、まずテーブルインデックスを参照して、Sa4のリール制御振分処理において選択した制御番号の制御パターンに対応するリール制御テーブルのうち、第1停止リールに選択可能なリール制御テーブルの有効フラグを設定し(Sd1)、各リール毎に回転中である旨を示す回転中フラグを設定する(Sd2)。
【0176】
次いで、リール停止操作の検出待ちの状態で待機し(Sd3、Sd4)、この状態でリールの停止操作を検出した場合には、該当するリールが停止された旨を示す停止フラグを設定する(Sd5)。また、Sd3、Sd4のステップにおけるリール停止操作の検出待ちの状態で予め定められた自動停止時間が経過した場合には、回転中の全リールに対応する停止フラグを設定する(Sd6)。
【0177】
次いで、左リールの停止フラグが設定されているか否かを確認し(Sd7)、このステップにおいて左リールの停止フラグが設定されている場合には、左リールに表示結果を導出表示させる引込制御処理を実行する(Sd8)。
【0178】
次いで、中リールの停止フラグが設定されているか否かを確認し(Sd9)、このステップにおいて中リールの停止フラグが設定されている場合には、中リールに表示結果を導出表示させる引込制御処理を実行する(Sd10)。
【0179】
次いで、右リールの停止フラグが設定されているか否かを確認し(Sd11)、このステップにおいて右リールの停止フラグが設定されている場合には、右リールに表示結果を導出表示させる引込制御処理を実行する(Sd12)。
【0180】
次いで、全リールが停止したか否かを確認し(Sd13)、このステップにおいていずれかのリールが回転中の場合には、再びSd3、Sd4のステップに戻り、全リールが停止した場合には、入賞判定処理に移行する。
【0181】
次に、Sd8、Sd10、Sd12のステップにおける引込制御処理の詳細を、図16のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0182】
引込制御処理では、まず、停止するリールが第1停止であるか、第2停止であるか、を確認する(Se1、Se2)。
【0183】
Se1のステップにおいて第1停止リールと判定した場合には、有効フラグが設定されているリール制御テーブルのうち、停止フラグが設定されたリールに該当するリール制御テーブルを選択し(Se3)、選択したリール制御テーブルに基づいて該当するリールを停止させる制御を行う(Se4)。詳しくは、停止フラグが設定されたときに表示領域の下段位置に表示されている図柄に応じてリール制御テーブルに定められた引込図柄数を特定し、その引込図柄数分の図柄が移動した時点でリールを停止させる制御を行う。
【0184】
次いで、停止したリールの停止フラグ及び回転中フラグをクリアした後(Se5)、テーブルインデックスを参照して、Sa4のリール制御振分処理において選択した制御番号の制御パターンに対応するリール制御テーブルのうち、Se4のステップにおいて停止した第1停止リールの表示結果に応じて第2停止リールに選択可能なリール制御テーブルの有効フラグを設定し(Se6)、引込制御処理を終了する。
【0185】
Se2のステップにおいて第2停止リールと判定した場合には、有効フラグが設定されているリール制御テーブルのうち、停止フラグが設定されたリールに該当するリール制御テーブルを選択し(Se7)、選択したリール制御テーブルに基づいて該当するリールを停止させる制御を行う(Se8)。
【0186】
次いで、停止したリールの停止フラグ及び回転中フラグをクリアした後(Se9)、テーブルインデックスを参照して、Sa4のリール制御振分処理において選択した制御番号の制御パターンに対応するリール制御テーブルのうち、第1停止リールの表示結果及びSe8のステップにおいて停止した第2停止リールの表示結果に応じて第3停止リールに選択可能なリール制御テーブルの有効フラグを設定し(Se10)、引込制御処理を終了する。
【0187】
また、Se1、Se2のステップにおいて第1停止リールでも第2停止リールでもないと判定した場合、すなわち停止するリールが第3停止リールである場合には、有効フラグが設定されているリール制御テーブルに基づいて該当するリールを停止させる制御を行った後(Se11)、停止したリールの停止フラグ及び回転中フラグをクリアして(Se12)、引込制御処理を終了する。
【0188】
このように本実施例では、リールが停止して表示結果が導出表示される毎に、その表示結果に基づいて回転中のリールの制御内容として選択可能なリール制御テーブルに有効フラグが設定され、その後選択可能なリール制御テーブルが絞り込まれるようになっており、これらリール制御テーブルの選択に係る制御部210の制御負荷を大幅に軽減できる。
【0189】
尚、本実施例では、各リールの停止制御が、予め定められたリール制御テーブルに基づいて行われるようになっている。すなわちリール制御テーブルに定められた引込図柄数に基づいて該当するリールの引込制御を行う方法を適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、リールの停止操作が行われたときに、引込図柄数を決定し、その決定した引込図柄数に基づいて該当するリールの引込制御を行う方法を適用しても良い。
【0190】
次に、Sa9のステップにおけるストックゲーム処理の詳細を、図17のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0191】
ストックゲーム処理では、まず、当該ゲームがBB中またはRB中のゲームであるか否かを確認する(Sf1)。BB中またはRB中のゲームであるか否かは、BB中またはRB中のゲームである旨を示すBB中フラグまたはRB中フラグが設定されているか否かにより判定する。
【0192】
Sf1のステップにおいてBB中またはRB中のゲームでないと判定した場合には、ストックゲーム中であるか否かを確認する(Sf2)。ストックゲーム中であるか否かは、ストックゲーム中である旨を示すストックゲームフラグが設定されているか否かにより判定する。
【0193】
Sf2のステップにおいてストックゲーム中であると判定した場合には、内部抽選処理の結果がハズレであるか否かを確認し(Sf3)、内部抽選処理の結果がハズレではない場合には、フラグ更新処理に移行する。
【0194】
また、Sf3のステップにおいて内部抽選処理の結果がハズレであると判定した場合には、乱数抽選によりストックゲームを解除するか否か、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態(放出状態)に制御するか否かを決定するための解除抽選処理を実行する(Sf4)。
【0195】
次いで、Sf4の解除抽選処理において解除抽選に当選したか否かを確認し(Sf5)、解除抽選に当選していなければフラグ更新処理に移行する。
【0196】
また、Sf4のステップにおいて解除抽選に当選している場合には、ストックゲームフラグをクリアしてストックゲームを解除する(Sf6)。すなわちBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態を解除して放出領域に設定されているBBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生可能な放出状態とする。
【0197】
また、Sf2のステップにおいてストックゲーム中でないと判定した場合には、放出領域にBBフラグまたはRBフラグが設定されているか否か、すなわち放出状態であるか否か、を確認し(Sf7)、放出状態であればフラグ更新処理に移行する。
【0198】
また、Sf7のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグが放出領域に設定されていない場合、すなわちBBフラグ及びRBフラグが1つもストックされていない場合には、当該ゲームにおいてBBフラグまたはRBフラグが当選したか否か、具体的には、当選ゲームフラグが設定されているか否かを確認し(Sf8)、当該ゲームにおいてBBフラグまたはRBフラグが当選していなければフラグ更新処理に移行する。
【0199】
また、Sf8のステップにおいて、BBフラグまたはRBフラグが当選している場合には、当該ゲームにおいて当選したBBフラグまたはRBフラグ、すなわち持越領域に設定されているBBフラグまたはRBフラグを放出領域に移動する(Sf9)。すなわち当該ゲームにおいて当選したBBフラグまたはRBフラグが次回放出する内部当選フラグとして設定される。
【0200】
次いで、ストックゲーム中である旨を示すストックゲーム中フラグを設定し、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態とした後(Sf10)、フラグ更新処理に移行する。
【0201】
また、Sf1のステップにおいてBB中またはRB中のゲームであると判定した場合には、次ゲームから通常遊技状態に移行するか否か、すなわち当該ゲームでBBまたはRBが終了するゲームであるか否かを確認し(Sf11)、次ゲームから通常遊技状態に移行しない場合にはフラグ更新処理に移行する。
【0202】
また、Sf11のステップにおいて次ゲームから通常遊技状態に移行する場合には、次回放出可能な内部当選フラグがストックされているか否かを確認し(Sf12)、次回放出可能な内部当選フラグがストックされていない場合には、フラグ更新処理に移行する。
【0203】
また、Sf12のステップにおいて次回放出可能な内部当選フラグがストックされている場合には、次回放出する内部当選フラグの種類をBBフラグとするか、RBフラグとするか、を決定するための放出フラグ種類決定処理を実行する(Sf13)。放出フラグ種類決定処理では、BBフラグのみストックされている場合に次回放出する内部当選フラグをBBフラグに決定し、RBフラグのみストックされている場合に次回放出する内部当選フラグをRBフラグに決定する。また、BBフラグもRBフラグもストックされている場合には、所定の割合で次回放出する内部当選フラグをBBフラグまたはRBフラグのどちらか一方に決定する。
【0204】
次いでSf13のステップにおいて決定した種類の内部当選フラグを放出領域に移動する(Sf14)。すなわちSf13のステップにおいて決定したBBフラグまたはRBフラグが次回放出する内部当選フラグとして設定される。。
【0205】
次いで、ストックゲーム中である旨を示すストックゲーム中フラグを設定し、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態とした後(Sf15)、フラグ更新処理に移行する。
【0206】
次に、Sf4のステップにおける解除抽選処理の詳細を、図18のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0207】
解除抽選処理では、まず、解除抽選用の乱数値を取得し(Sg1)、リール制御振分処理の結果として「強ハズレ」が選択されたか否かを確認し(Sg2)、「強ハズレ」の場合には、当選確率の高い強ハズレ用テーブルとSg1のステップにおいて取得した値を比較し(Sg3)、この比較結果に基づいて当選したか否かを判定し(Sg5)、当選した場合には解除フラグを設定する(Sg6)。
【0208】
また、Sg2のステップにおいて「強ハズレ」ではない場合、すなわち「弱ハズレ」の場合には、当選確率の低い弱ハズレ用テーブルとSg1のステップにおいて取得した値を比較し(Sg4)、この比較結果に基づいて当選したか否かを判定し(Sg5)、当選した場合には解除フラグを設定する(Sg6)。
【0209】
このように解除抽選処理では、当該処理が実行される契機となったハズレが「強ハズレ」であるか「弱ハズレ」であるか、によって当選確率の異なる抽選テーブルが適用される。すなわち「強ハズレ」であるか「弱ハズレ」であるか、によって異なる当選確率の抽選を行う。
【0210】
本実施例では、図19に示すように、「強ハズレ」の場合には1/1、すなわち100%の確率で当選する抽選を行い、「弱ハズレ」の場合には1/20の確率で抽選を行う。尚、ストックゲーム中において「強ハズレ」となる確率は約1/900、「弱ハズレ」となる確率は約1/18.3であるので、「強ハズレ」によりストックゲームが解除される確率は約1/900となり、「弱ハズレ」によりストックゲームが解除される確率は約1/367となる。
【0211】
次に、Sa10のステップにおけるフラグ更新処理の詳細を、図20のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0212】
フラグ更新処理では、まず、BBフラグまたはRBフラグの当選ゲームであるか否か、すなわち当選ゲームフラグが設定されているか否かを確認し(Sh1)、BBフラグまたはRBフラグの当選ゲームである場合には、当選ゲームフラグをクリアする(Sh2)。
【0213】
次いで、BB入賞またはRB入賞が発生したか否かを確認する(Sh3)。Sh1のステップにおいてBB入賞またはRB入賞が発生していれば放出領域の内部当選フラグをクリアした後(Sh4)、遊技状態更新処理に移行する。また、Sh1のステップにおいてBB入賞またはRB入賞が発生していなければ通常領域の内部当選フラグをクリアした後(Sh5)、遊技状態更新処理に移行する。
【0214】
次に、遊技制御基板200の制御部210から演出制御基板201の制御部230に対して送信するコマンドについて説明する。
【0215】
制御部210から送信されるコマンドは、2バイトで構成され、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの内容)を表す。尚、本実施例で示すコマンドの形態は一例であって他のデータ形態を用いても良い。また、本実施例では、コマンドを2バイトの信号で構成しているが、これらコマンドを1バイトの信号または3バイト以上の信号で構成しても良い。
【0216】
図21〜23は、コマンドとして送信されるデータの内容の一例を示す図である。以下、それぞれのコマンドについて詳述していく。
【0217】
図21に示すように、MODE=80(H)、EXT=06(H)からなるメダル投入許可コマンドは、メダルが投入可能な状態となった旨を示すコマンドであり、ゲームの終了等によりメダルの投入が可能な状態となったときに送信される。
【0218】
MODE=80(H)、EXT=07(H)からなるメダル投入拒否コマンドは、メダルが投入不可能な状態となった旨を示すコマンドであり、クレジットが上限値に到達すること等によりメダルの投入が不可能な状態となったときに送信される。
【0219】
また、MODE=83(H)、EXT=00〜3A(H)からなるBETコマンドは、メダルの投入や1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bの操作により設定された賭数、設定済み賭数等を示すコマンドであり、メダルが投入されたとき、または1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bの操作が検出されたときに送信される。
【0220】
MODE=80(H)、EXT=10(H)からなるスタート操作有効コマンドは、スタートレバー38が操作可能な状態となった旨を示すコマンドであり、賭数が設定されてスタートレバー38の操作が有効となったときに送信される。
【0221】
MODE=80(H)、EXT=11(H)からなるスタートレバー操作無効コマンドは、スタートレバー38が操作不可能な状態となった旨を示すコマンドであり、賭数のキャンセル等によりスタートレバー38の操作が無効となったときに送信される。
【0222】
MODE=81(H)、EXT=00〜45(H)からなる内部当選コマンドは、BBフラグまたはRBフラグの放出状況や小役入賞を許容する旨の内部当選フラグの設定状況を示すコマンドであり、スタートレバー38が操作されたときに送信される。
【0223】
内部当選コマンドを構成するEXTは、図22に示すように、先頭から2ビット目(ビット6)はBBフラグの放出の有無を示し(BBフラグ放出なし(ハズレ)=「0」、BBフラグ放出=「1」)、先頭から3ビット目(ビット5)はRBフラグの放出の有無を示し(RBフラグ放出なし(ハズレ)=「0」、RBフラグ放出=「1」)、先頭から4ビット〜8ビット目(ビット4〜ビット0)は小役フラグまたはリプレイフラグの当選状況を示す(「0」=ハズレ、「1」=通常遊技状態におけるリプレイフラグ当選、BBゲーム中のJacInフラグ(JacIn入賞を許容する旨の内部当選フラグ)当選、RBゲーム中のJacフラグ(Jac入賞を許容する旨の内部当選フラグ)当選、「2」=チェリーフラグ当選、「3」=スイカフラグ当選、「4」=ベルフラグ(a)当選、「5」=ベルフラグ(b)当選)。
【0224】
MODE=82(H)、EXT=01〜14(H)からなる停止制御通知コマンドは、リール制御振分処理により選択されたリールの制御パターンを示すコマンドであり、スタートレバー38が操作されたときで、内部当選コマンドが送信されたあとに送信される。尚、停止制御通知コマンドは、前述したリール制御振分処理において制御番号04〜15、17〜20の制御パターンが選択されたとき、すなわち、内部抽選処理の結果が、ベルフラグ(a)または(b)の当選、BBフラグまたはRBフラグの当選、ハズレ時(放出状態か否かは問わず)、のいずれかのときにのみ送信される。
【0225】
停止制御通知コマンドを構成するEXTは、図23に示すように、先頭から2ビット目〜8ビット目(ビット6〜ビット0)は、リール制御振分処理により選択された制御パターンの制御番号を示す(「4」=制御番号04の制御パターンを選択、「5」=制御番号05の制御パターンを選択、「6」=制御番号06の制御パターンを選択、「7」=制御番号07の制御パターンを選択、「8」=制御番号08の制御パターンを選択、「9」=制御番号09の制御パターンを選択、「10」=制御番号10の制御パターンを選択、「11」=制御番号11の制御パターンを選択、「12」=制御番号12の制御パターンを選択、「13」=制御番号13の制御パターンを選択、「14」=制御番号14の制御パターンを選択、「15」=制御番号15の制御パターンを選択、「17」=制御番号17の制御パターンを選択、「18」=制御番号20の制御パターンを選択、「19」=制御番号19の制御パターンを選択、「20」=制御番号20の制御パターンを選択)。
【0226】
本実施例では、ベル入賞や黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件、ハズレの種類が「強ハズレ」であるか「弱ハズレ」であるか、がリール制御振分処理により選択されたリールの制御パターンに応じて決定されるため、前述した内部当選コマンド及び停止制御通知コマンドにより、これらベル入賞や黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件、ハズレの種類が「強ハズレ」であるか「弱ハズレ」であるか、を制御部230が特定できるようになっている。
【0227】
具体的には、制御部230がベルフラグ(a)の当選を示す内部当選コマンドを受信した後、停止制御通知コマンドを受信することで、この停止制御通知コマンドによりリールの制御パターンが特定されるため、この特定された制御パターンに基づきベル入賞の入賞条件を特定できる。
【0228】
また、制御部230がベルフラグ(b)の当選を示す内部当選コマンドを受信した後、停止制御通知コマンドを受信することで、この停止制御通知コマンドによりリールの制御パターンが特定されるため、この特定された制御パターンに基づき黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件が特定されることとなる。
【0229】
また、制御部230がハズレ(BBフラグまたはRBフラグの放出状態以外)を示す内部当選コマンドを受信した後、停止制御通知コマンドを受信することで、この停止制御通知コマンドによりリールの制御パターンが特定されるため、この特定された制御パターンに基づき「強ハズレ」であるか、「弱ハズレ」であるか、を特定できる。
【0230】
尚、本実施例では、制御部230が、ベル入賞や黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件、ハズレの種類が「強ハズレ」であるか「弱ハズレ」であるか、を内部当選コマンド及び停止制御通知コマンドの2つのコマンドから特定できる構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのコマンド、例えば、内部当選コマンドのみにより内部当選フラグの当選(放出)状況及びリールの制御パターンの双方を特定できるようにしても良く、このような構成とした場合でも、制御部230が、ベル入賞や黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件、ハズレの種類が「強ハズレ」であるか「弱ハズレ」であるか、を特定することができる。
【0231】
図24は、内部当選コマンドのみにより内部当選フラグの当選(放出)状況及びリールの制御パターンの双方を特定できる構成としたEXTデータの一例を示す図である。
【0232】
この内部当選コマンドを構成するEXTの先頭から0ビット目(ビット7)はBBフラグの放出の有無を示し(BBフラグ放出なし(ハズレ)=「0」、BBフラグ放出=「1」)、先頭から2ビット目(ビット6)はRBフラグの放出の有無を示し(RBフラグ放出なし(ハズレ)=「0」、RBフラグ放出=「1」)、先頭から3ビット〜5ビット目(ビット5〜ビット3)は小役フラグまたはリプレイフラグの当選状況を示す(「0」=ハズレ、「1」=通常遊技状態におけるリプレイフラグ当選、BBゲーム中のJacInフラグ(JacIn入賞を許容する旨の内部当選フラグ)当選、RBゲーム中のJacフラグ(Jac入賞を許容する旨の内部当選フラグ)当選、「2」=チェリーフラグ当選、「3」=スイカフラグ当選、「4」=ベルフラグ(a)当選、「5」=ベルフラグ(b)当選)。
【0233】
また、先頭から6ビット目〜8ビット目(ビット2〜ビット0)は、リール制御振分処理により選択された制御パターンの制御番号を示す(ベルフラグ(a)当選時(BB=「0」 RB=「0」 小役=「4」):「0」=制御番号04の制御パターンを選択、「1」=制御番号05の制御パターンを選択、「2」=制御番号06の制御パターンを選択、「3」=制御番号07の制御パターンを選択、「4」=制御番号08の制御パターンを選択、「5」=制御番号09の制御パターンを選択、BBフラグの放出状態におけるベルフラグ(a)当選時(BB=「1」 RB=「0」 小役=「4」):「0」=制御番号04の制御パターンを選択、「1」=制御番号05の制御パターンを選択、「2」=制御番号18の制御パターンを選択、RBフラグの放出状態におけるベルフラグ(a)当選時(BB=「0」 RB=「1」 小役=「4」):「0」=制御番号04の制御パターンを選択、「1」=制御番号05の制御パターンを選択、「2」=制御番号17の制御パターンを選択、ベルフラグ(b)当選時(BB=「0」 RB=「0」 小役=「5」):「0」=制御番号10の制御パターンを選択、「1」=制御番号11の制御パターンを選択、「2」=制御番号12の制御パターンを選択、「3」=制御番号13の制御パターンを選択、「4」=制御番号14の制御パターンを選択、「5」=制御番号15の制御パターンを選択、BBフラグの放出状態におけるベルフラグ(b)当選時(BB=「1」 RB=「0」 小役=「5」):「0」=制御番号10の制御パターンを選択、「1」=制御番号11の制御パターンを選択、「2」=制御番号18の制御パターンを選択、RBフラグの放出状態におけるベルフラグ(b)当選時(BB=「0」 RB=「1」小役=「5」):「0」=制御番号10の制御パターンを選択、「1」=制御番号11の制御パターンを選択、「2」=制御番号17の制御パターンを選択、内部抽選ハズレ時(BB=「0」 RB=「0」 小役=「0」):「0」=制御番号19の制御パターンを選択、「1」=制御番号20の制御パターンを選択、BBフラグの放出状態における内部抽選ハズレ時(BB=「1」 RB=「0」 小役=「0」):「0」=制御番号18の制御パターンを選択、RBフラグの放出状態における内部抽選ハズレ時(BB=「0」 RB=「1」 小役=「0」):「0」=制御番号17の制御パターンを選択、リプレイフラグ、チェリーフラグ、スイカフラグの当選時(BB=「0」 RB=「0」 小役=「1〜3」、BB=「1」 RB=「0」 小役=「1〜3」BB=「0」 RB=「1」 小役=「1〜3」):「0」=制御番号01〜03、16のうち、当選したフラグに応じた制御番号の制御パターンを選択)。
【0234】
制御部230は、図24に示すEXTデータを含む内部当選コマンドを受信することで、BBフラグまたはRBフラグの放出状況や小役入賞を許容する旨の内部当選フラグの設定状況、及びリールの制御パターンの双方を特定できるようになるため、この特定したBBフラグまたはRBフラグの放出状況や小役入賞を許容する旨の内部当選フラグの設定状況、及びリールの制御パターンによりベル入賞や黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件、ハズレの種類が「強ハズレ」であるか「弱ハズレ」であるか、を特定できるようになる。
【0235】
MODE=80(H)、EXT=03(H)からなるリール回転待ちコマンドは、ウェイトタイム中である旨を示すコマンドであり、ウェイトタイムが未経過で、かつ、スタートレバー38の操作が検出されたときに送信される。
【0236】
MODE=90(H)、EXT=00(H)からなるリール回転開始コマンドは、リールの回転が開始した旨を示すコマンドであり、リールの回転が開始したときに送信される。
【0237】
MODE=91(H)、EXT=00〜74(H)からなるリール停止コマンドは、停止リール(左、中、右)及び停止位置(下段位置に停止する図柄番号)を示すコマンドであり、各リールを停止するときに送信される。
【0238】
MODE=B0(H)、EXT=00〜1F(H)からなる入賞ラインコマンドは、入賞の対象となる図柄の組み合わせが揃ったか否かを有効な入賞ライン別に示すコマンドであり、入賞の判定を行ったあとに送信される。
【0239】
MODE=92(H)、EXT=00〜7F(H)からなる入賞判定結果コマンドは、入賞の種類及び入賞の発生により払い出されるメダル枚数を示すコマンドであり、入賞の判定を行ったあとで、入賞ラインコマンドを送信したあとに送信される。
【0240】
MODE=80(H)、EXT=04(H)からなる払出終了コマンドは、入賞の発生等によるメダルの払出終了を示すコマンドであり、入賞の発生等によるメダルの払出が終了したときに送信される。
【0241】
MODE=A0(H)、EXT=00〜6E(H)からなる遊技状態コマンドは、出玉率の設定値、次ゲームの遊技状態(通常遊技状態、BB、RB)、BBゲームの残り回数(BB中のみ)、JacIn入賞残り回数(BB中のみ)、RBゲームの残り回数(RB中のみ)、Jac入賞回数(RB中のみ)を示すコマンドであり、1ゲームが終了したとき、または設定値の変更が終了したときに送信される。
【0242】
MODE=C0(H)、EXT=00〜08(H)からなるエラーコマンドは、エラーの発生または解除、発生したエラーの種類を示すコマンドであり、エラーが発生したとき、またはエラーが解除されたときに送信される。
【0243】
本実施例のスロットマシン1では、演出制御基板201に搭載された制御部230により、通常遊技状態におけるベル入賞の入賞条件に適合する操作方法、すなわち第1停止リール及びその停止タイミング、及び黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法、すなわち各リールの有効停止順が報知される入賞条件報知状態、いわゆるアシストタイム(以下ATと称す)に制御することが可能とされている。
【0244】
AT中のゲームでは、通常遊技状態においてベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)が当選した場合に、すなわちベル入賞または黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の発生が許容されたときに、液晶表示部15の表示画面及びリールランプの点灯態様にてその入賞条件に適合する操作方法が報知される。
【0245】
AT中のゲームにおいてベルフラグ(a)が当選したときには、図25(a)に示すように、その際選択されたリールの制御パターンに基づく入賞条件に応じて、スタートレバー38が操作されたのとほぼ同時に、液晶表示部15に第1停止とすべきリール(図25(a)では左リール)及び停止タイミングの指標となる図柄(図25(a)では「黒7」図柄)を報知する報知画面が表示されるとともに、最初に停止すべきリールのリールランプ55のみが点灯し、その他のリールのリールランプ55が消灯した状態となり、ベル入賞の入賞条件となる有効停止タイミング及び有効停止順が報知される。
【0246】
また、AT中のゲームにおいてベルフラグ(b)が当選したときには、図25(b)に示すように、その際選択されたリールの制御パターンに基づく入賞条件に応じて、スタートレバー38が操作されたのとほぼ同時に、液晶表示部15に第1停止とすべきリール(図25(b)では中リール)を報知する報知画面が表示されるとともに、第1停止とすべきリールのリールランプ55のみが点灯し、その他のリールのリールランプ55が消灯した状態となり、第1停止とすべきリールが報知される。次いで、報知された第1停止とすべきリールが最初に停止したときに、液晶表示部15に第2停止とすべきリール(図25(b)では左リール)を報知する報知画面が表示されるとともに、第2停止とすべきリールのリールランプ55のみが点灯し、その他のリールのリールランプ55が消灯した状態となり、第2停止とすべきリールが報知される。次いで、報知された第2停止とすべきリールが2番目に停止したときに、液晶表示部15に第3停止とすべきリール(図25(b)では右リール)を報知する報知画面が表示されるとともに、第3停止とすべきリールのリールランプ55のみが点灯し、その他のリールのリールランプ55が消灯した状態となり、第3停止とすべきリールが報知される。尚、第1停止リール及び第2停止リールとして、報知されたリールと異なるリールが停止したときには、液晶表示部15に入賞条件と異なる操作方法にてリールの停止操作がなされた旨を示す画面が表示され、その後の報知が中止される。すなわち液晶表示部15やリールランプの点灯による入賞条件に適合する操作方法の報知が行われなくなる。
【0247】
AT中のゲームにおいて、遊技者はこれら報知された操作方法に従って各リールの停止操作を行うことにより、ベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞を発生させることが可能となる。
【0248】
すなわちATに制御されていない状態(以下通常状態と称す)では、ベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)の当選により許容されたベル入賞または黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞を1/6程度しか発生させることができないのに対して、ATに制御されることで、これらベル入賞または黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知されるため、その操作方法に従って各リールの停止操作を行うことにより、ベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)の当選により許容されたベル入賞または黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞を全て発生させることができるようになる。
【0249】
次に、本実施例のスロットマシン1においてATが発生するまでのゲームの流れを図26に基づいて説明する。
【0250】
まず、通常状態、すなわちATに制御されていない状態において、内部抽選処理の結果がハズレとなったとき(BBフラグまたはRBフラグの放出状態におけるハズレは除く)に、ATを発生させるか否かを決定するためのAT抽選を行う。このAT抽選では、乱数抽選により、ベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知されるゲーム数(以下報知ゲーム数とも称す)を、0を含む複数のゲーム数から選択することにより、ATを発生させるか否かを決定する。
【0251】
AT抽選にて0を越える報知ゲーム数が選択された場合には、ATが発生し、AT抽選にて選択された報知ゲーム数にわたってベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知されることとなる。
【0252】
また、AT中において内部抽選処理の結果がハズレとなったとき(BBフラグまたはRBフラグの放出状態におけるハズレは除く)には、報知ゲーム数を上乗するか否かを決定するためのAT抽選(以下上乗抽選とも称す)を行う。ここで行うAT抽選でも、乱数抽選により、報知ゲーム数を、0を含む複数のゲーム数から選択することにより、報知ゲーム数を上乗するか否かを決定する。
【0253】
上乗抽選にて0を越える報知ゲーム数が選択された場合には、選択された報知ゲーム数を上乗、すなわち選択された報知ゲーム数をその時点で残存する報知ゲーム数に加算し、その加算した報知ゲーム数にわたってベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知されることとなる。
【0254】
図27は、前述したAT抽選における報知ゲーム数の選択率を示す図である。
【0255】
本実施例のAT抽選では、図27に示すように、AT抽選の契機となったハズレが「強ハズレ」、すなわち内部抽選処理の結果がハズレで、かつその際選択されたリールの制御パターンが制御番号19の制御パターンであるか、「弱ハズレ」すなわち内部抽選処理の結果がハズレで、かつその際選択されたリールの制御パターンが制御番号20の制御パターンであるか、によって異なる確率で報知ゲーム数が選択される。
【0256】
具体的には、AT抽選の契機となったハズレが「強ハズレ」の場合に各報知ゲーム数が選択される確率が、0ゲーム:0/1000(0%)、20ゲーム:0/1000(0%)、40ゲーム:400/1000(40%)、60ゲーム:300/1000(30%)、80ゲーム:200/1000(20%)、100ゲーム:80/1000(8%)、200ゲーム:20/1000(2%)、とされており、「強ハズレ」によるAT抽選の結果として期待できる報知ゲーム数は62ゲームとなる。また、AT抽選の契機となったハズレが「弱ハズレ」の場合に各報知ゲーム数が選択される確率が、0ゲーム:960/1000(96%)、20ゲーム:20/1000(2%)、40ゲーム:10/1000(1%)、60ゲーム:5/1000(0.5%)、80ゲーム:4/1000(0.4%)、100ゲーム:1/1000(0.1%)、200ゲーム:0/1000(0%)、とされており、「弱ハズレ」によるAT抽選の結果として期待できる報知ゲーム数は1.52ゲームとなる。
【0257】
このように本実施例では、内部抽選処理の結果としていずれの入賞の発生も伴わない表示態様となることが決定されたとき、すなわちハズレのときに、ATを発生させるか否かを決定するためのAT抽選が行われるようになっている。すなわち遊技者にとって利益とならない表示態様となったときでも、ATが発生する可能性、すなわちATに制御されることによりベル入賞や黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞を発生させることが可能となることに対する遊技者の期待感を高めることができる。
【0258】
また、本実施例では、AT抽選の契機となったハズレの種類が「強ハズレ」であるか「弱ハズレ」であるかに応じて期待できる報知ゲーム数が変動するようになっている。すなわちAT抽選の契機となったハズレの種類が「強ハズレ」であるか「弱ハズレ」であるかによってベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法の報知確率が変動するようになっている。すなわち内部抽選処理の結果が同一であっても、その際選択されるリールの制御パターンによって、ベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法の報知確率を変動させることができるため、より興趣を高めることができる。
【0259】
また、本実施例では、ベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が、AT抽選により選択された報知ゲーム数にわたって報知される遊技状態、すなわちATに制御するか否かによって、これらベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法の報知確率を変動させるようになっており、ATに制御するか否かによって、これらベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞を発生させる確率を大きく変動させることができるため、ゲーム性にメリハリを持たせることができる。
【0260】
本実施例のスロットマシン1では、演出制御基板201に搭載された制御部230の制御に基づいて、内部抽選処理の結果やBBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否かに応じて、これら各状況の可能性を報知する各種の演出を行うことが可能とされている。
【0261】
図32は、本実施例において適用される演出パターンの種類、演出内容、実行契機、主な報知対象を示す図である。本実施例では、図32に示すように、演出パターンとして01〜17の演出パターンが定められている。
【0262】
これら演出パターンは、ゲームの進行に応じた基本的な演出を行う通常演出、報知対象となる小役入賞を許容する内部当選フラグが当選している可能性が高い旨を報知する小役告知演出、内部抽選の結果がハズレである旨を報知するハズレ告知演出、BBフラグまたはRBフラグの放出状態である旨、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態である旨を報知するボーナス告知演出、ボーナス告知演出の実行後、すなわちBBフラグまたはRBフラグの放出状態である旨が告知された後、BBフラグまたはRBフラグの放出状態が確定した旨を報知するボーナス確定演出、からなる5つの種類に分類される。
【0263】
演出パターン01は、通常演出に分類される演出パターンであり、図33に示すように、「強ハズレ」の場合、すなわち内部抽選処理の結果がハズレであり、かつリールの制御パターンとして制御番号19の制御パターン(「強ハズレ目」を導出表示可能な制御パターン)が選択された場合を除いて、全ての状況で選択される演出パターンである。この演出パターン01が選択されたゲームでは、液晶表示部15に通常画面(図示略)が表示されるとともに、ゲームの進行に応じて基本的な演出が行われることとなる。
【0264】
演出パターン02〜12は、小役告知演出に分類される演出パターンであり、内部抽選処理の結果としていずれかの小役入賞を許容する内部当選フラグが当選した可能性が高い旨を報知する演出パターンである。
【0265】
これら小役告知演出に分類される演出パターンのうち、演出パターン02〜04が選択されたときには、図28(a)に示すように、スタートレバー38の操作とほぼ同時に液晶表示部15に各々報知対象となる単独の小役図柄(図28(a)ではプラム図柄(リプレイフラグに対応))を示す小役告知画面が表示され、表示された小役図柄に対応する内部当選フラグが当選した可能性が高い旨が報知される。
【0266】
具体的には、演出パターン02が選択されたときには、チェリー図柄を示すチェリー告知画面が表示され、チェリー図柄に対応するチェリーフラグが当選した可能性が高い旨が報知される。また、演出パターン03が選択されたときには、スイカ図柄を示すスイカ告知画面が表示され、スイカ図柄に対応するスイカフラグが当選した可能性が高い旨が報知される。また、演出パターン04が選択されたときには、プラム図柄を示すリプレイ告知画面が表示され、プラム図柄に対応するリプレイフラグが当選した可能性が高い旨が報知される。
【0267】
また、小役告知演出に分類される演出パターンのうち、演出パターン05は、前述したAT中のゲームにおいて報知されるベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知される際に選択される演出パターンと同一の演出パターンであり、演出パターン05が選択されたときには、図25(a)に示すように、液晶表示部15の表示画面にてベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知され、ベル入賞を許容するベルフラグ(a)が当選した可能性が高い旨が報知される。
【0268】
また、小役告知演出に分類される演出パターンのうち、演出パターン06は、前述したAT中のゲームにおいて報知される黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知される際に選択される演出パターンと同一の演出パターンであり、演出パターン06が選択されたときには、図25(b)に示すように、液晶表示部15の表示画面及びリールランプの点灯態様にて黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知され、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞を許容するベルフラグ(b)が当選した可能性が高い旨が報知される。
【0269】
また、小役告知演出に分類される演出パターンのうち、演出パターン07〜09が選択されたときには、図28(b)に示すように、スタートレバー38の操作とほぼ同時に液晶表示部15に各々報知対象となる複数の小役図柄(図28(b)ではチェリー図柄及びスイカ図柄(チェリーフラグ及びスイカフラグに対応))を示す小役告知画面が表示され、表示された小役図柄に対応する内部当選フラグが当選した可能性が高い旨が報知される。
【0270】
具体的には、演出パターン07が選択されたときには、チェリー図柄及びスイカ図柄を示すチェリー・スイカ告知画面が表示され、チェリー図柄に対応するチェリーフラグまたはスイカ図柄に対応するスイカフラグのいずれか一方が当選した可能性が高い旨が報知される。また、演出パターン08が選択されたときには、チェリー図柄及びプラム図柄を示すチェリー・リプレイ告知画面が表示され、チェリー図柄に対応するチェリーフラグまたはプラム図柄に対応するリプレイフラグのいずれか一方が当選した可能性が高い旨が報知される。また、演出パターン09が選択されたときには、スイカ図柄及びプラム図柄を示すスイカ・リプレイ告知画面が表示され、スイカ図柄に対応するスイカフラグまたはプラム図柄に対応するリプレイフラグのいずれか一方が当選した可能性が高い旨が報知される。
【0271】
また、小役告知演出に分類される演出パターンのうち、演出パターン10〜12が選択されたときには、スタートレバー38の操作とほぼ同時に、予告音が出力されるとともに、図29(a)〜(c)に示すように、各リールが停止する毎に停止したリールのリールランプ55が消灯し、各々対応するリールランプが消灯したリールの数に応じて、対応する内部当選フラグが当選した可能性が高い旨が報知される。
【0272】
具体的には、演出パターン10が選択されたときには、スタートレバー38の操作とほぼ同時に、予告音が出力されるとともに、図29(a)に示すように、第1停止リールのリールランプ55のみが消灯するとともに、全てのリールが停止した時点で全てのリールのリールランプ55が点灯する、すなわち1つのリールに対応するリールランプ55のみが消灯するようになっており、これによりベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)のいずれか一方が当選した可能性が高い旨が報知される。また、演出パターン11が選択されたときには、スタートレバー38の操作とほぼ同時に、予告音が出力されるとともに、図29(b)に示すように、第1停止リール及び第2停止リールのリールランプ55が消灯するとともに、全てのリールが停止した時点で全てのリールのリールランプ55が点灯する、すなわち2つのリールに対応するリールランプ55が消灯するようになっており、これによりリプレイフラグが当選した可能性が高い旨が報知される。また、演出パターン12が選択されたときには、スタートレバー38の操作とほぼ同時に、予告音が出力されるとともに、図29(c)に示すように、第1停止リール、第2停止リール及び第3停止リール、すなわち全てのリールの停止に応じて対応するリールランプ55が消灯するようになっており、これによりチェリーフラグまたはスイカフラグのいずれか一方が当選した可能性が高い旨が報知される。このように演出パターン10〜12が選択された場合には、ゲームが進行していくのに伴って対応する内部当選フラグが当選した可能性が高い旨が報知されることとなる。
【0273】
これら小役告知演出に分類される演出パターン02〜12のうち、演出パターン04、07〜09、11、12は、図33に示すように、各々報知対象となる小役入賞を許容する内部当選フラグの当選時、及び「強ハズレ」、すなわち内部抽選処理の結果がハズレであり、かつその際選択されるリールの制御パターンが制御番号19の制御パターンであるとき、BBフラグまたはRBフラグの放出状態において内部抽選処理の結果がハズレのとき、BBフラグまたはRBフラグの放出状態におけるベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)の当選時、のいずれかにおいて選択される可能性がある。すなわち、これら演出パターン04、07〜09、11、12に基づく演出が行われたときには、その演出パターンの報知対象となる小役入賞を許容する内部当選フラグが当選した可能性に加えて、「強ハズレ」またはBBフラグまたはRBフラグの放出状態である可能性も報知されることとなり、報知対象となる小役入賞に対応する図柄の組合せを導出表示させることが可能に各リールの停止操作を行ったにも関わらず、報知対象となる小役入賞が発生しなければ、「強ハズレ」またはBBフラグまたはRBフラグの放出状態である旨が報知されることとなる。
【0274】
また、小役告知演出に分類される演出パターン02〜12のうち、演出パターン05、06は、図33に示すように、各々報知対象となるベル入賞または黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞を許容するベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)の当選時、及びBBフラグまたはRBフラグの放出状態において内部抽選処理の結果がハズレのとき、のいずれかにおいて選択される可能性がある。すなわち、これら演出パターン05、06に基づく演出が行われたときには、その演出パターンの報知対象となるベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)が当選した可能性に加えて、BBフラグまたはRBフラグの放出状態である可能性も報知されることとなり、報知された各リールの操作方法、すなわちベル入賞または黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法に従って各リールの停止操作を行ったにも関わらず、ベル入賞または黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞が発生しなければ、BBフラグまたはRBフラグの放出状態である旨が報知されることとなる。
【0275】
演出パターン13〜15は、ハズレ告知演出に分類される演出パターンであり、内部抽選処理の結果がハズレ、すなわち「弱ハズレ」または「強ハズレ」のどちらか一方である可能性が高い旨を報知する演出パターンである。
【0276】
これら演出パターン13〜15が選択されたときには、図30に示すように、スタートレバー38の操作とほぼ同時に液晶表示部15に「?」、「!」、「?!」のいずれかのマークを示すハズレ告知画面が表示され、内部抽選の結果がハズレの可能性が高い旨が報知される。
【0277】
具体的には、演出パターン13が選択されたときには「?」マークを示すハズレ告知画面が表示され、内部抽選の結果がハズレ、すなわち「弱ハズレ」または「強ハズレ」のどちらか一方である可能性が高い旨が報知される。特に演出パターン13が選択されたときには、ハズレの種類が「弱ハズレ」である可能性が高い旨が報知される。また、演出パターン14が選択されたときには「!」マークを示すハズレ告知画面が表示され、内部抽選の結果がハズレ、すなわち「弱ハズレ」または「強ハズレ」のどちらか一方である可能性が高い旨が報知される。特に演出パターン14が選択されたときには、演出パターン13が選択されたときに比較してハズレの種類が「強ハズレ」である可能性が高い旨が報知される。また、演出パターン15が選択されたときには「?!」マークを示すハズレ告知画面が表示され、内部抽選の結果がハズレ、すなわち「弱ハズレ」または「強ハズレ」のどちらか一方である可能性が高い旨が報知される。特に演出パターン15が選択されたときには、演出パターン13や演出パターン14が選択されたときに比較してハズレの種類が「強ハズレ」である可能性が高い旨が報知される。
【0278】
このように本実施例では、「?」、「!」、「?!」のいずれかのマークを示すハズレ告知画面が表示されることで、「弱ハズレ」または「強ハズレ」のどちらか一方である可能性が高い旨が報知されるが、マークの種類によって「強ハズレ」の可能性が異なることとなるため、どのマークを示すハズレ告知画面が表示されるかによって「強ハズレ」の期待度も異なる。詳しくは、ハズレ告知画面に表示されるマークのうち「?」が最も「強ハズレ」の期待度が低く、「?!」が最も「強ハズレ」の期待度が高くなる。
【0279】
演出パターン16は、ボーナス告知演出に分類される演出パターンであり、BBフラグまたはRBフラグのいずれか一方の放出状態、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態である旨を報知する演出パターンである。
【0280】
演出パターン16は、図33に示すように、BBフラグまたはRBフラグの放出状態においてのみ選択される演出パターンであり、この演出パターン16が選択されたときには、図31に示すように、スタートレバー38の操作とほぼ同時に液晶表示部15に「7」の図柄を示すボーナス告知画面が表示され、BBフラグまたはRBフラグのいずれか一方の放出状態である旨が報知される。また、演出パターン16が選択されたゲームにおいてBB入賞またはRB入賞のいずれも発生しない場合には、図31に示すように、次ゲームの賭数が設定されるのとほぼ同時に液晶表示部15にボーナス確定画面が表示されるとともに、WINランプが点灯してBBフラグまたはRBフラグのいずれか一方の放出状態が確定した旨が報知される。
【0281】
演出パターン17は、ボーナス確定演出に分類される演出パターンであり、前述した演出パターン16に基づくボーナス確定演出(液晶表示部15にボーナス確定画面が表示され、WINランプが点灯した状態)を、BB入賞またはRB入賞のいずれかが発生するまで継続して実行する演出パターンである。すなわち、演出パターン16に基づくボーナス確定演出が実行された後、BB入賞またはRB入賞のいずれかが発生するまで継続して選択される演出パターンである。
【0282】
本実施例では、演出制御基板201に搭載された制御部230が実行する演出内容が定められた演出パターンに対応して、遊技制御基板200の制御部210から送信されるコマンドの受信を契機として制御する各種演出用部品、すなわち遊技効果LED130〜134、演出用ランプ140〜148、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、リールランプ55等の部品の制御パターンが定められた複数の制御パターンテーブルが制御部210のROM213に格納されており、制御部230が遊技制御基板200の制御部210からいずれかのコマンドを受信した場合には、当該ゲームにおいて適用される演出パターン及び受信したコマンドの種類に対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに基づいて各演出用部品の制御を行うことにより演出パターンに応じた演出が実行されるようになっている。
【0283】
次に、本実施例における演出制御基板201に搭載された制御部230が実行する制御内容を、図34のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0284】
まず、電源が投入されると、初期設定が行われる(Sj1)。具体的には、各部の接続チェックや各レジスタの設定等を行い、電源断前の演出状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う。
【0285】
初期設定の後、遊技制御基板200から送信されるコマンドの受信待ちの状態で待機する(Sj2)。
【0286】
この状態でコマンドを受信した場合には、受信したコマンドが内部当選コマンドであるか、遊技状態コマンドであるか、を確認する(Sj3、Sj11)。
【0287】
Sj3のステップにおいて受信したコマンドが内部当選コマンドの場合には、受信した内部当選コマンドに基づいて内部抽選処理の結果を特定し、内部抽選処理の結果がベルフラグ(a)当選、ベルフラグ(b)当選、ハズレのいずれかであるかを確認する(Sj4)。
【0288】
Sj4のステップにおいて内部抽選処理の結果がベルフラグ(a)当選、ベルフラグ(b)当選、ハズレではないと判定した場合には、Sj8のステップにおける演出パターン決定処理に移行する。Sj4のステップにおいて内部抽選処理の結果がベルフラグ(a)当選、ベルフラグ(b)当選、ハズレのいずれかであると判定した場合には、遊技制御基板200から送信される停止制御通知コマンドの受信待ちの状態で待機する(Sj5)。
【0289】
この状態で停止制御通知コマンドを受信した場合には、Sj4のステップにおいて特定した内部抽選処理の結果に基づいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態以外におけるハズレであるか、を確認する(Sj6)。
【0290】
Sj6のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態以外におけるハズレでないと判定した場合には、Sj8のステップにおける演出パターン決定処理に移行する。Sj6のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態以外におけるハズレであると判定した場合には、前述したAT抽選、すなわち報知ゲーム数の選択に基づいてATに制御するか否かを決定するAT抽選処理を実行し(Sj7)、Sj8のステップにおける演出パターン決定処理に移行する。
【0291】
Sj8のステップでは、予め定められた複数の演出パターンから当該ゲームにおいて適用する演出パターンを選択する演出パターン決定処理を実行する。
【0292】
次いで、Sj8のステップにおいて決定された演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち内部当選コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し(Sj9)、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行った後(Sj10)、再びSj2のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0293】
また、Sj11のステップにおいて受信したコマンドが遊技状態コマンドの場合には、受信した遊技状態コマンドに基づいて次ゲームの遊技状態を特定し、次ゲームからBBに移行するか、またはRBに移行するか、を確認する(Sj12、Sj14)。
【0294】
Sj12のステップにおいて次ゲームからBBに移行すると判定した場合には、BBの発生に基づく演出を実行するためのBB中演出処理(Sj13)に移行し、BBの終了に基づいて再びSj2のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0295】
Sj14のステップにおいて次ゲームからRBに移行すると判定した場合には、RBの発生に基づく演出を実行するためのRB中演出処理(Sj15)に移行し、RBの終了に基づいて再びSj2のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0296】
Sj12、14のステップにおいて次ゲームからBBまたはRBに移行しないと判定した場合、すなわち次ゲームが通常遊技状態である場合には、BBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否かを確認する(Sj16)。BBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否かは、前回受信した内部当選フラグによりBBフラグまたはRBフラグの放出状態が特定されたか否かによって判定する。
【0297】
Sj16のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態であると判定した場合には、Sj9、Sj10のステップに移行し、当該ゲームの演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち遊技状態コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行った後、再びSj2のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0298】
また、Sj16のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態でないと判定した場合には、ATに当選したか否かを確認する(Sj17)。ATに当選したか否かは、ATに当選した旨を示すATフラグが設定されているか否かによって判定する。
【0299】
Sj17のステップにおいてATに当選していないと判定した場合には、Sj9、Sj10のステップに移行し、当該ゲームの演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち遊技状態コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行った後、再びSj2のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0300】
また、Sj17のステップにおいてATに当選したと判定した場合には、ATの発生に基づく演出を実行するためのAT中処理(Sj18)に移行し、ATの終了に基づいて再びSj2のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0301】
また、Sj3、Sj11のステップにおいて受信したコマンドが内部当選コマンド、遊技状態コマンドのいずれでもないと判定した場合には、Sj9、Sj10のステップに移行し、当該ゲームの演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行った後、再びSj2のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0302】
図35は、Sj7のステップにおけるAT抽選処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【0303】
AT抽選処理では、まず、抽選用の乱数値を取得し(Sk1)、抽選を行う契機となったハズレが「強ハズレ」であるか「弱ハズレ」であるか、すなわち停止制御通知コマンドにより特定されるリールの制御パターンが、制御番号19の制御パターンであるか、制御番号20の制御パターンであるか、を確認する(Sk2)。
【0304】
Sk2のステップにおいて「強ハズレ」であると判定した場合には、Sk1のステップにおいて取得した値と、強ハズレ用の抽選テーブル、すなわち抽選結果として多くの報知ゲーム数が当選する期待度の高い抽選テーブルと、を比較する(Sk3)。
【0305】
また、Sk2のステップにおいて「強ハズレ」ではないと判定した場合、すなわち「弱ハズレ」の場合には、Sk1のステップにおいて取得した値と、弱ハズレ用の抽選テーブル、すなわち抽選結果として多くの報知ゲーム数が当選する期待度の低い抽選テーブルと、を比較する(Sk4)。
【0306】
次いで、これらSk3またはSk4のステップにおける比較結果に基づいて当選した報知ゲーム数をRAM232に設定されたATカウンタの値に加算した後(Sk5)、ATカウンタの値が1以上であるか否かを確認し(Sk6)、ATカウンタの値が1以上であると判定した場合には、ATに当選した旨を示すATフラグを設定する(Sk7)。
【0307】
図36及び図37は、Sj8のステップにおける演出パターン決定処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【0308】
演出パターン決定処理では、まず、当該ゲームがBBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否かを確認する(Sl1)。BBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否かは、演出パターン決定処理の実行契機となった内部当選コマンドにより特定する。
【0309】
Sl1のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態であると判定した場合には、ボーナス告知後、すなわちBBフラグまたはRBフラグの放出状態である旨を示す告知演出を行った後であるか、を確認する(Sl2)。ボーナス告知後であるか否かは、ボーナス告知を行った旨を示す告知フラグが設定されているか否かによって判定する。
【0310】
Sl2のステップにおいてボーナス告知後であると判定した場合には、演出パターン17、すなわちBBフラグまたはRBフラグの放出状態である旨を示す告知演出を行った後BB入賞またはRB入賞が発生するまで継続して実行される演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl10)。
【0311】
また、Sl2のステップにおいてボーナス告知後ではないと判定した場合には、内部抽選処理の結果がハズレであるか、またはベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)が当選したか、を確認する(Sl3、Sl7)。内部抽選処理の結果は、演出パターン決定処理の実行契機となった内部当選コマンドにより特定する。
【0312】
Sl3のステップにおいて内部抽選処理の結果がハズレであると判定した場合には、乱数抽選により演出パターン01〜12、16のいずれかの演出パターン、すなわち通常演出または小役入賞を許容する全ての内部当選フラグに対応する小役告知演出、ボーナス告知演出のいずれかの演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl4)。次いで、演出パターン16を選択したか否か、すなわちボーナス告知演出に該当する演出パターンを選択したか否かを確認し(Sl5)、演出パターン16を選択した場合には、ボーナス告知を行った旨を示す告知フラグを設定する(Sl6)。
【0313】
Sl3のステップにおいて内部抽選処理の結果がハズレでないと判定した場合には、乱数抽選により演出パターン01〜04、07〜09、11、12、16のいずれかの演出パターン、すなわち通常演出またはベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)を除く小役告知演出、ボーナス告知演出のいずれかの演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl8)。次いで、Sl5、Sl6のステップに移行し、演出パターン16を選択したか否か、すなわちボーナス告知演出に該当する演出パターンを選択したか否かを確認し、演出パターン16を選択した場合には、ボーナス告知を行った旨を示す告知フラグを設定する。
【0314】
また、Sl3、Sl7のステップにおいて内部抽選処理の結果がハズレでもなく、ベルフラグ(a)またはベルフラグ(b)の当選でもないと判定した場合には、演出パターン01、すなわち通常演出を当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl9)。また、Sl1のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態ではないと判定した場合には、内部抽選処理の結果としてチェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ(a)、ベルフラグ(b)、リプレイフラグ、のいずれかが当選したか否かを確認する(Sl10、Sl12、Sl14、Sl16、Sl18)。内部抽選処理の結果は、演出パターン決定処理の実行契機となった内部当選コマンドにより特定する。
【0315】
Sl10のステップにおいてチェリーフラグの当選を判定した場合には、乱数抽選により演出パターン01、02、07、08、12のいずれかの演出パターン、すなわち通常演出またはチェリーフラグに対応する小役告知演出のいずれかの演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl11)。
【0316】
Sl12のステップにおいてスイカフラグの当選を判定した場合には、乱数抽選により演出パターン01、03、07、09、12のいずれかの演出パターン、すなわち通常演出またはスイカフラグに対応する小役告知演出のいずれかの演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl13)。
【0317】
Sl14のステップにおいてベルフラグ(a)の当選を判定した場合には、乱数抽選により演出パターン01、05、10のいずれかの演出パターン、すなわち通常演出またはベルフラグ(a)に対応する小役告知演出のいずれかの演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl15)。
【0318】
Sl16のステップにおいてベルフラグ(b)の当選を判定した場合には、乱数抽選により演出パターン01、06、10のいずれかの演出パターン、すなわち通常演出またはベルフラグ(b)に対応する小役告知演出のいずれかの演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl17)。
【0319】
Sl16のステップにおいてリプレイフラグの当選を判定した場合には、乱数抽選により演出パターン01、04、08、09、11のいずれかの演出パターン、すなわち通常演出またはリプレイフラグに対応する小役告知演出のいずれかの演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl19)。
【0320】
また、Sl10、Sl12、Sl14、Sl16、Sl18のステップにおいて内部抽選処理の結果としてチェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ(a)、ベルフラグ(b)、リプレイフラグ、のいずれも当選していない場合、すなわちハズレの場合には、当該ハズレが「強ハズレ」であるか、すなわちリールの制御パターンとして制御番号19の制御パターンが選択されたかを確認する(Sl20)。「強ハズレ」であるかは、演出パターン決定処理の実行契機となった内部当選コマンドに対応して受信した停止制御通知コマンドにより特定する。
【0321】
Sl20のステップにおいて「強ハズレ」であると判定した場合には、乱数抽選により演出パターン04、07〜09、11〜15のいずれかの演出パターン、すなわちリプレイフラグに対応する小役告知演出、チェリーフラグとスイカフラグの複数小役告知演出、ハズレ告知演出のいずれかの演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl21)。
【0322】
また、Sl20のステップにおいて「強ハズレ」でないと判定した場合、すなわち「弱ハズレ」の場合には、乱数抽選により演出パターン01、13〜15のいずれかの演出パターン、すなわち通常演出、ハズレ告知演出のいずれかの演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択する(Sl22)。
【0323】
図38は、Sj18のステップにおけるAT中処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【0324】
AT中処理に移行すると、まず遊技制御基板200から送信されるコマンドの受信待ちの状態で待機する(Sn1)。
【0325】
この状態でコマンドを受信した場合には、受信したコマンドが内部当選コマンドであるか、遊技状態コマンドであるか、を確認する(Sn2、Sn19)。
【0326】
Sn2のステップにおいて受信したコマンドが内部当選コマンドの場合には、受信した内部当選コマンドに基づいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否かを確認する(Sn3)。
【0327】
Sn3のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態であると判定した場合には、ボーナス告知後、すなわちBBフラグまたはRBフラグの放出状態である旨を示す告知演出を行った後であるか、を確認する(Sn4)。
【0328】
Sn4のステップにおいてボーナス告知後であると判定した場合には、演出パターン17、すなわちBBフラグまたはRBフラグの放出状態である旨を示す告知演出を行った後BB入賞またはRB入賞が発生するまで継続して実行される演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択した後(Sn5)、選択した演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち内部当選コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し(Sn10)、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行い(Sn11)、再びSn1のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0329】
また、Sn4のステップにおいてボーナス告知後ではないと判定した場合には、演出パターン16、すなわちボーナス告知演出を当該ゲームの演出パターンとして選択し(Sn6)、ボーナス告知を行った旨を示す告知フラグを設定した後(Sn7)、Sn10、Sn11のステップに移行し、選択した演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち内部当選コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行い、再びSn1のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0330】
また、Sn3のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態でないと判定した場合には、内部当選コマンドにより特定される内部抽選処理の結果がベルフラグ(a)当選、ベルフラグ(b)当選、ハズレのいずれかであるかを確認する(Sn8)。
【0331】
Sn8のステップにおいて内部抽選処理の結果がベルフラグ(a)当選、ベルフラグ(b)当選、ハズレではないと判定した場合には、演出パターン01、すなわち通常演出を当該ゲームの演出パターンとして選択し(Sn6)、Sn10、Sn11のステップに移行し、選択した演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち内部当選コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行い、再びSn1のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0332】
Sn8のステップにおいて内部抽選処理の結果がベルフラグ(a)当選、ベルフラグ(b)当選、ハズレのいずれかであると判定した場合には、遊技制御基板200から送信される停止制御通知コマンドの受信待ちの状態で待機する(Sn12)。
【0333】
この状態で停止制御通知コマンドを受信した場合には、内部当選コマンドにより特定される内部抽選処理の結果がハズレであるかを確認する(Sn13)。
【0334】
Sn13のステップにおいて内部抽選処理の結果がハズレであると判定した場合には、図35において説明したAT抽選処理を実行した後(Sn14)、演出パターン01、すなわち通常演出を当該ゲームの演出パターンとして選択し(Sn15)、Sn10、Sn11のステップに移行し、選択した演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち内部当選コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行い、再びSn1のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0335】
Sn13のステップにおいて内部抽選処理の結果がハズレでないと判定した場合には、内部当選コマンドにより特定される内部抽選処理の結果がベルフラグ(a)の当選であるかを確認する(Sn16)。
【0336】
Sn16のステップにおいて内部抽選処理の結果がベルフラグ(a)の当選であると判定した場合には、演出パターン05、すなわちベル入賞の入賞条件に適合する操作方法を報知する演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択し(Sn17)、Sn10、Sn11のステップに移行し、選択した演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち内部当選コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行い、再びSn1のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0337】
また、Sn16のステップにおいて内部抽選処理の結果がベルフラグ(a)の当選でないと判定した場合、すなわちベルフラグ(b)の当選である場合には、演出パターン06、すなわち黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法を報知する演出パターンを当該ゲームの演出パターンとして選択し(Sn18)、Sn10、Sn11のステップに移行し、選択した演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち内部当選コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行い、再びSn1のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0338】
また、Sn19のステップにおいて受信したコマンドが遊技状態コマンドの場合には、受信した遊技状態コマンドに基づいて次ゲームの遊技状態を特定し、次ゲームからBBに移行するか、またはRBに移行するか、を確認する(Sn20、Sn22)。
【0339】
Sn20のステップにおいて次ゲームからBBに移行すると判定した場合には、BBの発生に基づく演出を実行するためのBB中演出処理(Sn21)に移行し、BBの終了に基づいて再びSn1のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0340】
Sn22のステップにおいて次ゲームからRBに移行すると判定した場合には、RBの発生に基づく演出を実行するためのRB中演出処理(Sn23)に移行し、RBの終了に基づいて再びSn1のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0341】
Sn20、22のステップにおいて次ゲームからBBまたはRBに移行しないと判定した場合、すなわち次ゲームが通常遊技状態である場合には、BBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否かを確認する(Sn24)。BBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否かは、前回受信した内部当選フラグによりBBフラグまたはRBフラグの放出状態が特定されたか否かによって判定する。
【0342】
Sn24のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態であると判定した場合には、Sn10、Sn11のステップに移行し、当該ゲームの演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち遊技状態コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行った後、再びSn1のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0343】
また、Sn24のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態でないと判定した場合には、ATカウンタの値を1減算した後(Sn25)、ATカウンタの値が0であるか、すなわちATが終了するか否かを確認する(Sn26)。
【0344】
Sn26のステップにおいてATカウンタの値が0ではないと判定した場合には、Sn10、Sn11のステップに移行し、当該ゲームの演出パターン、及び遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンド、すなわち遊技状態コマンドに対応する制御パターンテーブルを選択し、選択した制御パターンテーブルに応じて各種演出用部品の制御を行った後、再びSn1のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0345】
また、Sn26のステップにおいてATカウンタの値が0であると判定した場合には、ATフラグをクリアした後(Sn27)、AT中処理を終了する。
【0346】
以上説明したように、本実施例のスロットマシン1では、演出制御基板201に搭載された制御部230が、内部抽選処理の結果がハズレである旨を示す内部当選コマンドを受信した場合に、その内部当選コマンドに対応して受信した停止制御通知コマンドにより特定されるリールの制御パターンが、「強ハズレ目」を導出表示可能に制御する制御パターンか、「弱ハズレ目」を導出表示させる制御パターンか、に応じて異なる振分率に基づく演出パターンを選択する制御や、異なる確率のAT抽選を行うことが可能とされている。すなわち内部当選コマンドにより特定される内部抽選処理の結果が同一の場合でも、内部当選コマンドに対応する停止制御通知コマンドにより特定されるリールの制御パターンに応じて異なる制御を行うことが可能とされている。このため、演出制御基板201の制御部230は、遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンドに応じて従来よりも多種多様な制御を行うことが可能となり、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができる。
【0347】
尚、本実施例では、内部当選コマンドに基づいて内部抽選処理の結果を特定可能とされ、停止制御通知コマンドに基づいてその際適用されるリールの制御パターンを特定可能とされており、演出制御基板201の制御部230では、これら双方のコマンドを受信することで、内部抽選処理の結果が同一の場合でも、その際適用されるリールの制御パターンに基づいて異なる制御を行うことが可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技制御基板200の制御部210が、図24に示すように、内部抽選処理の結果及びその際適用されるリールの制御パターンを識別可能な情報の双方を含む内部当選コマンドを送信するとともに、演出制御基板201の制御部230が、内部当選コマンドを受信することで、内部抽選処理の結果及びその際適用されるリールの制御パターンを識別可能な情報の双方を特定できるようにしても良く、このような構成とした場合でも、演出制御基板201の制御部230では、内部抽選処理の結果が同一の場合に、その際適用されるリールの制御パターンに応じて異なる制御を行うことが可能となるため、演出制御基板201の制御部230は、遊技制御基板200の制御部210から受信したコマンドに応じて従来よりも多種多様な制御を行うことが可能となり、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができる。
【0348】
また、本実施例のスロットマシン1は、演出制御基板201の制御部230が、内部抽選処理の結果がハズレである旨を示す内部当選コマンドを受信した場合において、リール制御振分処理により選択されたリールの制御パターンに応じて異なる制御を行うようになっており、制御部230は、その際適用されるリールの制御パターン、すなわち各リールに導出表示される表示結果(いわゆる出目)等に関連して異なる制御を行うことができる。
【0349】
また、本実施例のスロットマシン1は、演出制御基板201の制御部230が、内部抽選処理の結果がハズレである旨を示す内部当選コマンドを受信した場合に、その際適用されるリールの制御パターンに応じて異なる制御を行う構成とされており、各リールの表示結果がいずれの入賞の発生も伴わない表示結果となる場合、すなわち各リールの表示結果として遊技者にとって利益とならない表示態様が導出表示されたときでも、演出制御基板201の制御部230の制御内容が変化することとなるため、このような場合でも興趣を高めることができる。
【0350】
また、本実施例では、演出制御基板201の制御部230により、ベル入賞や黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法を報知するAT、すなわち報知された操作方法に従うことでこれらベル入賞や黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞を通常よりも高確率で発生させることが可能な遊技者にとって有利な状態に制御することが可能とされており、これらATに制御される報知ゲーム数が、内部抽選処理の結果がハズレの場合を契機として実行されるAT抽選にて決定されるとともに、その契機となったハズレが、「強ハズレ」か「弱ハズレ」か、すなわちその際適用されたリールの制御パターンによって異なる振分率にて報知ゲーム数を選択するようになっている。すなわち本実施例では、内部抽選処理の結果が同一であっても、その際選択されたリールの制御パターンによってATの報知ゲーム数を変動させることができる。
【0351】
また、本実施例では、演出制御基板201の制御部230が、内部当選コマンドの受信に応じて当該ゲームにおいて適用する演出パターンを複数の演出パターンから決定するとともに、内部抽選処理の結果としてハズレを示す内部当選コマンドを受信した場合には、そのハズレが、「強ハズレ」か「弱ハズレ」か、すなわちその際適用されたリールの制御パターンによって異なる振分率にて演出パターンを選択することが可能とされており、内部抽選処理の結果が同一であっても、その際選択されたリールの制御パターンによって演出の内容を変化させることができる。
【0352】
また、本実施例では、内部抽選処理の結果がハズレの場合に、ストックゲームを解除するか否か、すなわちBB入賞またはRB入賞を発生させることが可能な状態となるなるか否かの決定が行われるため、内部抽選処理の結果がハズレとなったときの遊技者の期待感を高めることができる。また、その際適用されるリールの制御パターン、すなわち「強ハズレ」となるか「弱ハズレ」となるかに応じてストックゲームの解除確率が変動するとともに、演出制御基板201の制御部230では、「強ハズレ」となるか「弱ハズレ」となるかに応じて異なる制御内容の制御が行われることとなるため、ストックゲームが解除される確率に応じて演出制御基板201の制御部230の制御を変化させることができる。
【0353】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0354】
例えば、前記実施例では、遊技状態の制御を行うメイン制御手段としての制御部210が遊技制御基板200に搭載され、演出の制御を行うサブ制御手段としての制御部230が演出制御基板201に搭載された構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともこれらメイン制御手段とサブ制御手段と、が各々別個に設けられていれば良く、これら各制御手段が同一の基板上に搭載された構成としても良い。
【0355】
また、前記実施例では、内部抽選処理の結果としてBBフラグまたはRBフラグが当選したときに、これらBBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞を発生させることが不可能な状態(ストックゲーム)に制御され、当選したBBフラグまたはRBフラグは次ゲーム以降に持ち越されるとともに、この状態が解除されることでBBフラグまたはRBフラグが放出され、これに基づきBB入賞またはRB入賞が発生可能に制御される構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、BBフラグまたはRBフラグが当選した時点でBB入賞またはRB入賞が発生可能となる構成としても良い。
【0356】
また、前記実施例では、メダル並びにクレジットを使用してゲームを実施可能な通常のスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ球を用いてゲームを行うスロットマシンや、メダルが外部に排出されることなくクレジットを使用して遊技可能な完全クレジット式のスロットマシン、更には可変表示装置が画像にて表示される画像式のスロットマシンにも適用可能であることはいうまでもなく、これらスロットマシンの種別が限定されるものではない。
【0357】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0358】
本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、遊技の制御を行うメイン制御手段(制御部210)と、該メイン制御手段(制御部210)から送信された制御情報(コマンド)の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段(制御部230)と、を備え、前記メイン制御手段(制御部210)は、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選処理)と、該事前決定手段(内部抽選処理)により前記所定の表示態様のうち特定の表示態様(ハズレ)となることが許容されたときに、該決定結果に応じて適用可能な複数の異なる前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の制御内容(制御パターン)から、当該ゲームにおいて適用する前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の制御内容(制御パターン)を選択する表示制御選択手段(リール制御振分処理)と、前記事前決定手段(内部抽選処理)による決定結果を示す情報並びに前記表示制御選択手段(リール制御振分処理)により選択された前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の制御内容(制御パターン)を識別可能な情報を含む決定結果情報(内部当選コマンド)を前記制御情報(コマンド)として送信する決定結果情報送信手段(コマンド送信処理)と、を備え、前記サブ制御手段(制御部230)は、前記メイン制御手段(制御部210)から前記特定の表示態様(ハズレ)となることが許容された旨を示す決定結果情報(内部当選コマンド)を受信したときに、予め定められた複数の異なる制御内容のうち該決定結果情報(内部当選コマンド)により識別される前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の制御内容(制御パターン)に応じた制御内容を選択する制御内容選択手段(AT抽選処理、演出パターン決定処理)を備え、該制御内容選択手段(AT抽選処理、演出パターン決定処理)にて選択された制御内容に応じて制御を行う。
【0359】
本発明の請求項2は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、遊技の制御を行うメイン制御手段(制御部210)と、該メイン制御手段(制御部210)から送信された制御情報(コマンド)の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段(制御部230)と、を備え、前記メイン制御手段(制御部210)は、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選処理)と、該事前決定手段(内部抽選処理)により前記所定の表示態様のうち特定の表示態様(ハズレ)となることが許容されたときに、該決定結果に応じて適用可能な複数の異なる前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の制御内容(制御パターン)から、当該ゲームにおいて適用する前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の制御内容(制御パターン)を選択する表示制御選択手段(リール制御振分処理)と、前記事前決定手段(内部抽選処理)による決定結果を示す決定結果情報(内部当選コマンド)を前記制御情報(コマンド)として送信する決定結果情報送信手段(コマンド送信処理)と、前記表示制御選択手段(リール制御振分処理)により選択された前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の制御内容(制御パターン)を識別可能な表示制御情報(停止制御通知コマンド)を前記制御情報(コマンド)として送信する表示制御情報送信手段(コマンド送信処理)と、を備え、前記サブ制御手段(制御部230)は、前記メイン制御手段(制御部210)から前記特定の表示態様(ハズレ)となることが許容された旨を示す決定結果情報(内部当選コマンド)を受信したときに、予め定められた複数の異なる制御内容のうち、該決定結果情報(内部当選コマンド)に対応して受信した前記表示制御情報(停止制御通知コマンド)により識別される前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の制御内容(制御パターン)に応じた制御内容を選択する制御内容選択手段(AT抽選処理、演出パターン決定処理)を備え、該制御内容選択手段(AT抽選処理、演出パターン決定処理)にて選択された制御内容に応じて制御を行う。
【0360】
本発明の請求項3は、前記可変表示装置は、各々独立して表示結果を導出表示させる複数の可変表示部(リール51L、51C、51R)を有し、前記各可変表示部(リール51L、51C、51R)に対応して設けられ、対応する前記可変表示部(リール51L、51C、51R)の表示結果を導出表示させるための停止操作手段(ストップボタン40C、40L、40R)を備え、前記メイン制御手段(制御部210)は、前記可変表示部(リール51L、51C、51R)の制御内容が定められた制御テーブル(リール制御テーブル)が前記事前決定手段(内部抽選処理)の決定結果に応じて記憶された制御テーブル記憶手段(ROM213)と、前記可変表示部(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示される以前に、前記事前決定手段(内部抽選処理)の決定結果に応じて前記各可変表示部(リール51L、51C、51R)の制御内容として適用可能な制御テーブル(リール制御テーブル)のグループを選択する制御グループ選択手段と、前記停止操作手段(ストップボタン40C、40L、40R)の操作に応じて、該停止操作手段(ストップボタン40C、40L、40R)に対応する前記可変表示部(リール51L、51C、51R)の制御内容として適用する制御テーブル(リール制御テーブル)を、前記制御グループ選択手段にて選択されたグループに属する制御テーブル(リール制御テーブル)から選択する制御テーブル選択手段(停止操作の検出に応じて有効なリール制御を選択する処理)と、該制御テーブル選択手段(停止操作の検出に応じて有効なリール制御を選択する処理)にて選択された制御テーブル(リール制御テーブル)に基づいて該当する前記可変表示部(リール51L、51C、51R)に表示結果を導出表示させる制御を行う導出制御手段(リール制御テーブルに定められた制御内容に基づいて該当するリールを停止させる処理)と、前記可変表示部(リール51L、51C、51R)に導出表示された表示結果に応じて、その後前記制御テーブル選択手段(停止操作の検出に応じて有効なリール制御を選択する処理)が選択可能な制御テーブルを絞り込む制御テーブル絞込手段(テーブルインデックスを参照して該当するリール制御テーブルに有効フラグを設定する処理)と、を備え、前記制御グループ選択手段は、前記表示制御選択手段(リール制御振分処理)にて選択された前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の制御内容(制御パターン)に応じて異なる制御テーブル(リール制御テーブル)のグループを選択する。
【0361】
本発明の請求項4は、前記特定の表示態様は、いずれの入賞の発生も伴わない表示態様(ハズレ)である。
【0362】
本発明の請求項5は、前記メイン制御手段(制御部210)は、通常遊技状態において前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が特別入賞(BB入賞またはRB入賞)に該当する表示態様となったときに、遊技者にとって有利な特別遊技状態(BB、RB)を発生させる特別遊技状態発生手段(遊技状態更新処理)を備え、前記事前決定手段(内部抽選処理)は、前記特別入賞(BB入賞またはRB入賞)に該当する表示態様となることを許容すると決定したときに、その結果を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)を設定するとともに、該事前決定手段(内部抽選処理)により前記特別入賞(BB入賞またはRB入賞)に該当する表示態様となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)が設定され、該決定情報(BBフラグ、RBフラグ)により許容された前記特別入賞(BB入賞またはRB入賞)に該当する表示態様とならなかったときに、当該決定情報(BBフラグ、RBフラグ)を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別入賞(BB入賞またはRB入賞)に該当する表示態様となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段(RAM212の放出領域及び持越領域、フラグ更新処理)と、前記特別入賞(BB入賞またはRB入賞)に該当する表示態様となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)が設定されているときに、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果として前記特別入賞(BB入賞またはRB入賞)に該当する表示態様を導出表示させることが不可能な状態(ストックゲーム)に制御する不可状態制御手段(リール制御振分処理)と、前記事前決定手段(内部抽選処理)により前記特定の表示態様(ハズレ)となることが許容されたときに、前記不可状態制御手段(リール制御振分処理)による制御(ストックゲーム)を解除するか否かを、前記表示制御選択手段(リール制御振分処理)により選択された前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の制御内容(制御パターン)に応じて定められた確率に基づいて決定する解除決定手段(解除抽選処理)と、前記解除決定手段(解除抽選処理)により前記不可状態制御手段(リール制御振分処理)による制御(ストックゲーム)を解除すると決定されたときに、前記不可状態制御手段(リール制御振分処理)による制御(ストックゲーム)を解除し、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果として前記特別入賞(BB入賞またはRB入賞)に該当する表示態様を導出表示させることが可能な状態(放出状態)とする不可状態解除手段(ストックゲーム処理においてストックゲームフラグをクリアする処理)と、を備える。
【0363】
本発明の請求項6は、前記サブ制御手段(制御部230)は、遊技者に対して利益(ベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知されるゲーム)を付与するための利益付与手段(AT中処理)を備え、前記制御内容選択手段(AT抽選処理)が選択する制御内容が、前記利益付与手段(AT中処理)により付与される利益(ベル入賞、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知されるゲーム)の量である。
【0364】
本発明の請求項6は、前記サブ制御手段(制御部230)は、所定の演出パターンに基づいて演出を実行する演出実行手段(液晶表示器135やリールランプ55等の演出用部品を制御する処理)を備え、前記制御内容選択手段(演出パターン決定処理)が選択する制御内容が、前記演出パターンである。
【0365】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0366】
(a)請求項1項の発明によれば、サブ制御手段は、事前決定手段により特定の表示態様となることが許容された旨を示す決定結果情報を受信したときに、複数の異なる制御内容から、メイン制御手段が備える表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じた制御内容を選択し、この選択した制御内容に基づく制御を行う。すなわちサブ制御手段は、同一の決定結果を示す決定結果情報を受信した場合でも、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて異なる制御を行うこととなる。このため、サブ制御手段は、メイン制御手段から受信した制御情報に応じて従来よりも多種多様な制御を行うことが可能となり、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができる。
【0367】
(b)請求項2項の発明によれば、サブ制御手段は、事前決定手段により特定の表示態様となることが許容された旨を示す決定結果情報を受信したときに、複数の異なる制御内容から、メイン制御手段が備える表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じた制御内容を選択し、この選択した制御内容に基づく制御を行う。すなわちサブ制御手段は、同一の決定結果を示す決定結果情報を受信した場合でも、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて異なる制御を行うこととなる。このため、サブ制御手段は、メイン制御手段から受信した制御情報に応じて従来よりも多種多様な制御を行うことが可能となり、従来のものに比較してより興趣の高いスロットマシンを提供することができる。
【0368】
(c)請求項3項の発明によれば、各可変表示部に表示結果を導出表示させる制御が、予め定められた制御テーブルに従って行われるとともに、可変表示部の表示結果が導出表示される毎に、その後選択可能な制御テーブルが絞り込まれるため、制御テーブルの選択に係る制御負荷を大幅に軽減できる。また、表示制御選択手段にて選択された可変表示装置の制御内容に応じて異なるグループに属する制御テーブルが選択されることとなるため、制御内容の違いを明確にできる。
【0369】
(d)請求項4項の発明によれば、可変表示装置の表示結果が、いずれの入賞の発生も伴わない表示態様となるときに、サブ制御手段の制御内容が変化することとなる。すなわち遊技者にとって利益とならない表示態様となったときでも、可変表示装置の制御内容、並びにサブ制御手段の制御内容が変化するため、興趣を高めることができる。
【0370】
(e)請求項5項の発明によれば、事前決定手段により特定の表示態様となることが許容されることにより、不可状態制御手段による制御を解除するか否か、すなわち特別遊技状態を発生させることが可能な状態となるなるか否かの決定が行われるため、表示結果が特定の表示態様となったときの遊技者の期待感を高めることができる。また、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて不可状態制御手段による制御が解除される確率が変動するとともに、サブ制御手段では、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて異なる制御内容の制御が行われることとなるため、不可状態制御手段による制御が解除される確率に応じてサブ制御手段の制御を変化させることができる。
【0371】
(f)請求項6項の発明によれば、サブ制御手段は、メイン制御手段から受信した決定結果情報が示す決定結果が同一の場合でも、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて利益付与手段により付与される利益の量を変動させることができる。
【0372】
(g)請求項7項の発明によれば、サブ制御手段は、メイン制御手段から受信した決定結果情報が示す決定結果が同一の場合でも、表示制御選択手段により選択された可変表示装置の制御内容に応じて演出の内容を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例のスロットマシンを示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの内部構造図である。
【図3】本実施例のスロットマシンにおける入賞ラインの構成を示す図である。
【図4】本実施例のスロットマシンの全体構成を示すブロック図である。
【図5】本実施例の実施例のスロットマシンにおける回路構成を示すブロック図である。
【図6】本実施例のスロットマシンのリールの図柄配列を示す図である。
【図7】本実施例のスロットマシンの通常遊技状態において入賞の対象となる図柄の組合せ等を示す図である。
【図8】図7に示す内部当選フラグの当選確率を示す図である。
【図9】本実施例のスロットマシンの通常遊技状態において適用される各リールの制御パターン及びその選択条件を示す図である。
【図10】(a)〜(c)は、本実施例のスロットマシンにおける各リールの表示結果として導出された「強ハズレ目」の一例を示す図である。
【図11】本実施例のスロットマシンにおけるBBフラグ及びRBフラグのストック及び放出の流れを示す図である。
【図12】本実施例のスロットマシンの遊技制御基板に搭載された制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【図13】図12に示す内部抽選処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【図14】図12に示すリール制御振分処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【図15】図12に示すリール停止処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【図16】図15に示す引込制御処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【図17】図12に示すストックゲーム処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【図18】図17に示す解除抽選処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【図19】図18に示す解除抽選処理において適用されるハズレの種類別の解除当選確率等を示す図である。
【図20】図12に示すフラグ更新処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【図21】本実施例のスロットマシンにおいて遊技制御基板から演出制御基板に対して送信されるコマンドの一例を示す図である。
【図22】図21に示す内部当選コマンドを構成するEXTデータの詳細を示す図である。
【図23】図21に示す停止制御通知コマンドを構成するEXTデータの詳細を示す図である。
【図24】図21に示す内部当選コマンドを構成するEXTデータの変形例を示す図である。
【図25】(a)は、本実施例のスロットマシンにおけるベル入賞の入賞条件に適合する操作方法の報知状況を示す図であり、(b)は、黒7−ベル入賞、白7−ベル入賞、BAR−ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法の報知状況を示す図である。
【図26】本実施例のスロットマシンにおいてATが発生するまでのゲームの流れを示す図である。
【図27】図26に示すAT抽選における報知ゲーム数の選択率を示す図である。
【図28】(a)(b)は、本実施例のスロットマシンにおける小役告知演出の実行に伴い、液晶表示部に表示される小役告知画面の一例を示す図である。
【図29】(a)〜(c)は、本実施例のスロットマシンにおける小役告知演出の実行に伴うリールランプの点灯態様の一例を示す図である。
【図30】本実施例のスロットマシンにおけるハズレ告知演出の実行に伴い、液晶表示部に表示されるハズレ告知画面の一例を示す図である。
【図31】本実施例のスロットマシンにおけるボーナス告知演出の実行に伴い、液晶表示部に表示されるボーナス告知画面及びボーナス確定画面の一例を示す図である。
【図32】本実施例のスロットマシンにおいて適用される演出パターンの種類、演出内容、実行契機、主な報知対象を示す図である。
【図33】図32に示す演出パターンの状況別選択状況を示す図である。
【図34】本実施例のスロットマシンの演出制御基板に搭載された制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【図35】図34に示すAT抽選処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【図36】図34に示す演出パターン決定処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【図37】図34に示す演出パターン決定処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【図38】図34に示すAT中処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スロットマシン
2a 筐体
2b 前面扉
3 鍵穴
4 上部パネル
6 遊技パネル
7 下部パネル
8 操作部
9 メダル払出穴
11 メダル受皿
12a、12b 放音部
13 放音部
14 透視窓
15 液晶表示部
16 演出用表示部(WINランプ)
17〜24 演出用表示部
27 リプレイ表示部
28 スタート表示部
29 ウェイト表示部
30 投入指示表示部
31 クレジット表示部
32 ゲーム回数表示部
33 ペイアウト表示部
34 メダル投入部
35 メダル詰まり解除ボタン
36a 1枚BETボタン
36b MAXBETボタン
37 精算ボタン
38 スタートレバー
40L、40C、40R ストップボタン
41〜43 遊技効果LED部
46 1枚賭け表示部
47 2枚賭け表示部
48 3枚賭け表示部
50 リールユニット
51L、51C、51R リール
54L、54C、54R リールモータ
55 リールランプ
56 リールセンサ
57 ホッパーユニット
57a ホッパータンク
59 オーバーフロータンク
60 満タンセンサ
61 払出メダルセンサ
62 ホッパーモータ
63 メダル排出口
64 電源ユニット
65 メインスイッチ部
66 第2リセットボタン
67 設定ボタン
68 自動精算選択スイッチ部
69 打止め選択スイッチ部
70 設定キー挿入部
80 メインスイッチ
81 第2リセットスイッチ
82 設定キースイッチ
83 設定スイッチ
84 電源コード
100 1枚BETスイッチ
101 MAXBETスイッチ
102 スタートスイッチ
103L、103C、103R ストップスイッチ
104 精算スイッチ
105 第1リセットスイッチ
106 投入メダルセンサ
107 流路切替ソレノイド
108 ゲーム回数表示器
109 クレジット表示器
110 ペイアウト表示器
111 1枚賭けLED
112 2枚賭けLED
113 3枚賭けLED
114 リプレイLED
115 スタートLED
116 ウェイトLED
117 投入指示LED
121a、121b BETボタンLED
122L、122C、122R 操作有効LED
130〜134 遊技効果ランプ
135 液晶表示器
136a、136b、137 スピーカ
138 蛍光灯
141〜148 演出用ランプ
200 遊技制御基板
201 演出制御基板
202 電源基板
203 リール中継基板
204 リールランプ中継基板
205 外部出力基板
210 制御部
211 CPU
212 RAM
213 ROM
214 I/Oポート
215 スイッチ回路
216 モータ回路
217 初期リセット回路
218 クロック発生回路
219 パルス分周回路
220 バッファ回路
221 乱数発生回路
222 サンプリング回路
230 制御部
231 CPU
232 RAM
233 ROM
234 I/Oポート
235 スピーカ駆動回路
236 表示駆動回路
237 ランプ駆動回路
L1〜L3、L2'、L3' 入賞ライン

Claims (7)

  1. 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
    遊技の制御を行うメイン制御手段と、
    該メイン制御手段から送信された制御情報の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段と、
    を備え、
    前記メイン制御手段は、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、該事前決定手段により前記所定の表示態様のうち特定の表示態様となることが許容されたときに、該決定結果に応じて適用可能な複数の異なる前記可変表示装置の制御内容から、当該ゲームにおいて適用する前記可変表示装置の制御内容を選択する表示制御選択手段と、前記事前決定手段による決定結果を示す情報並びに前記表示制御選択手段により選択された前記可変表示装置の制御内容を識別可能な情報を含む決定結果情報を前記制御情報として送信する決定結果情報送信手段と、を備え、
    前記サブ制御手段は、前記メイン制御手段から前記特定の表示態様となることが許容された旨を示す決定結果情報を受信したときに、予め定められた複数の異なる制御内容のうち該決定結果情報により識別される前記可変表示装置の制御内容に応じた制御内容を選択する制御内容選択手段を備え、該制御内容選択手段にて選択された制御内容に応じて制御を行うことを特徴とするスロットマシン。
  2. 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
    遊技の制御を行うメイン制御手段と、
    該メイン制御手段から送信された制御情報の受信に基づき演出の制御を行うサブ制御手段と、
    を備え、
    前記メイン制御手段は、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、該事前決定手段により前記所定の表示態様のうち特定の表示態様となることが許容されたときに、該決定結果に応じて適用可能な複数の異なる前記可変表示装置の制御内容から、当該ゲームにおいて適用する前記可変表示装置の制御内容を選択する表示制御選択手段と、前記事前決定手段による決定結果を示す決定結果情報を前記制御情報として送信する決定結果情報送信手段と、前記表示制御選択手段により選択された前記可変表示装置の制御内容を識別可能な表示制御情報を前記制御情報として送信する表示制御情報送信手段と、を備え、
    前記サブ制御手段は、前記メイン制御手段から前記特定の表示態様となることが許容された旨を示す決定結果情報を受信したときに、予め定められた複数の異なる制御内容のうち、該決定結果情報に対応して受信した前記表示制御情報により識別される前記可変表示装置の制御内容に応じた制御内容を選択する制御内容選択手段を備え、該制御内容選択手段にて選択された制御内容に応じて制御を行うことを特徴とするスロットマシン。
  3. 前記可変表示装置は、各々独立して表示結果を導出表示させる複数の可変表示部を有し、
    前記各可変表示部に対応して設けられ、対応する前記可変表示部の表示結果を導出表示させるための停止操作手段を備え、
    前記メイン制御手段は、
    前記可変表示部の制御内容が定められた制御テーブルが前記事前決定手段の決定結果に応じて記憶された制御テーブル記憶手段と、
    前記可変表示部の表示結果が導出表示される以前に、前記事前決定手段の決定結果に応じて前記各可変表示部の制御内容として適用可能な制御テーブルのグループを選択する制御グループ選択手段と、
    前記停止操作手段の操作に応じて、該停止操作手段に対応する前記可変表示部の制御内容として適用する制御テーブルを、前記制御グループ選択手段にて選択されたグループに属する制御テーブルから選択する制御テーブル選択手段と、
    該制御テーブル選択手段にて選択された制御テーブルに基づいて該当する前記可変表示部に表示結果を導出表示させる制御を行う導出制御手段と、
    前記可変表示部に導出表示された表示結果に応じて、その後前記制御テーブル選択手段が選択可能な制御テーブルを絞り込む制御テーブル絞込手段と、
    を備え、
    前記制御グループ選択手段は、前記表示制御選択手段にて選択された前記可変表示装置の制御内容に応じて異なる制御テーブルのグループを選択する請求項1または2に記載のスロットマシン。
  4. 前記特定の表示態様は、いずれの入賞の発生も伴わない表示態様である請求項1〜3のいずれかに記載のスロットマシン。
  5. 前記メイン制御手段は、
    通常遊技状態において前記可変表示装置の表示結果が特別入賞に該当する表示態様となったときに、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備え、
    前記事前決定手段は、前記特別入賞に該当する表示態様となることを許容すると決定したときに、その結果を示す決定情報を設定するとともに、
    該事前決定手段により前記特別入賞に該当する表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定され、該決定情報により許容された前記特別入賞に該当する表示態様とならなかったときに、当該決定情報を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別入賞に該当する表示態様となることが許容された旨を示す決定情報を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段と、
    前記特別入賞に該当する表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定されているときに、前記可変表示装置の表示結果として前記特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが不可能な状態に制御する不可状態制御手段と、
    前記事前決定手段により前記特定の表示態様となることが許容されたときに、前記不可状態制御手段による制御を解除するか否かを、前記表示制御選択手段により選択された前記可変表示装置の制御内容に応じて定められた確率に基づいて決定する解除決定手段と、
    前記解除決定手段により前記不可状態制御手段による制御を解除すると決定されたときに、前記不可状態制御手段による制御を解除し、前記可変表示装置の表示結果として前記特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが可能な状態とする不可状態解除手段と、
    を備える請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。
  6. 前記サブ制御手段は、遊技者に対して利益を付与するための利益付与手段を備え、
    前記制御内容選択手段が選択する制御内容が、前記利益付与手段により付与される利益の量である請求項1〜5のいずれかに記載のスロットマシン。
  7. 前記サブ制御手段は、所定の演出パターンに基づいて演出を実行する演出実行手段を備え、
    前記制御内容選択手段が選択する制御内容が、前記演出パターンである請求項1〜6のいずれかに記載のスロットマシン。
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