JP2004200187A - プリント配線板 - Google Patents
プリント配線板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004200187A JP2004200187A JP2002363203A JP2002363203A JP2004200187A JP 2004200187 A JP2004200187 A JP 2004200187A JP 2002363203 A JP2002363203 A JP 2002363203A JP 2002363203 A JP2002363203 A JP 2002363203A JP 2004200187 A JP2004200187 A JP 2004200187A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiring board
- printed wiring
- electrode land
- solder ball
- electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/10—Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/15—Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
- H01L2224/16—Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
- H01L2224/161—Disposition
- H01L2224/16151—Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
- H01L2224/16221—Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
- H01L2224/16225—Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
Abstract
【課題】横方向からストレスが加わったときであってもはんだボールバンプが電極ランドから剥がれるのを抑制することができるプリント配線板を提供する。
【解決手段】はんだボールバンプ41が接合される電極ランド20を備えているプリント配線板1において、電極ランド20に円柱状の凸部21を設け、矢印a1で示される横方向ストレスをはんだボールバンプ41と電極ランド20との界面だけでなく、凸部21の側面21aでも受けるようにした。
【選択図】 図3
【解決手段】はんだボールバンプ41が接合される電極ランド20を備えているプリント配線板1において、電極ランド20に円柱状の凸部21を設け、矢印a1で示される横方向ストレスをはんだボールバンプ41と電極ランド20との界面だけでなく、凸部21の側面21aでも受けるようにした。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はプリント配線板に関し、特にはんだボールバンプを備える半導体装置が実装されるプリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献】
特開平8−64717号公報
【0004】
デジタルカメラやパーソナルコンピュータにははんだボールバンプを有するBGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package/Chip Scale Package)等の半導体装置パッケージを実装したプリント配線板が用いられている。
【0005】
半導体装置の安定した動作を確保するためにははんだボールバンプとプリント配線板の電極ランドとの密着性を高めて接続信頼性を向上させることが重要である。
【0006】
特開平8−64717号公報には高温の溶融点のはんだバンプをこのはんだバンプよりも低融点のはんだを用いてプリント基板上に実装し、バンプ高さやバンプ径を均一にして実装時の接続信頼性を向上させる技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記実装方法には以下のような問題がある。
【0008】
図8は従来のはんだボールバンプとプリント配線板の電極ランドとの関係を示す拡大断面図である。
【0009】
CSP540の電極542に設けられたはんだボールバンプ541をプリント配線板501の電極ランド520に搭載した後、リフロー工程を経てCSP540とプリント配線板501の電極ランド520とを接合する。なお、プリント配線板501には絶縁基板510上に電極ランド520を囲むようにレジスト530が形成されている。
【0010】
この接合状態において、矢印a3で示すようにCSP540に横方向からストレスが加わったとき、はんだボールバンプ541にも横方向ストレスが作用し、図8に示すようにはんだボールバンプ541が電極ランド520から剥がれることがある。
【0011】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は横方向からストレスが加わったときであってもはんだボールバンプが電極ランドから剥がれるのを抑制することができるプリント配線板を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載に発明は、はんだボールバンプが接合される電極ランドを備えているプリント配線板において、前記電極ランドに凸部又は凹部が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のプリント配線板において、前記凸部は多角柱状であることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載に発明は、請求項1記載のプリント配線板において、前記凸部は円柱状であることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載に発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載のプリント配線板において、前記電極ランドの表面は不規則な凸凹であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大断面図である。
【0018】
プリント配線板1は絶縁基板10と電極ランド銅パターン部(以下電極ランドという)20と電極ランド20を囲むレジスト30とを備えている。電極ランド20の中央には例えば円柱状の凸部21が形成されている。
【0019】
次に、上記プリント配線板1の製造方法及びプリント配線板1の電極ランド20に後述するCSP40のはんだボールバンプ41を接合する工程を説明する。
【0020】
図2(A)〜(I)はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプを接合する工程を示す図である。
【0021】
まず、絶縁基板10上に電極ランド20とレジスト30とを形成する(図2(A)参照)。
【0022】
次に、保護レジスト(例えばマスキング剤、ターコ5980−1A(米国アトフィナケミカルズの商品名))50をディスペンサ、ハケ等でレジスト30に塗布し、パターニングする。また、電極ランド20の中央に円柱状の凸部21を形成するため、電極ランド20の中央に円形に保護レジスト50を塗布する(図2(B)参照)。
【0023】
その後、エッチャント(塩化第2鉄を主成分としたエッチング液)を用い、電極ランド20をエッチングする(図2(C)参照)。エッチング完了時の状態を図2(D)に示す。
【0024】
次に、保護レジスト50を剥離する。例えばマスキング剤、ターコ5980−1Aの場合、機械的にピールしたり、テトラクロルエチレンに浸漬したりすることによって保護レジスト50を除去し、凸部21を得る(図2(E)参照)。その後、耐熱プリフラックス(図示せず)を電極ランド20に塗布する。
【0025】
その後、印刷機を用いて、電極ランド20上にクリームはんだ60をスクリーン印刷する(図2(F)参照)。
【0026】
次に、CSP40のはんだボールバンプ41と電極ランド20とが一致するようにマウント装置を用いて位置合わせを行う(図2(G)参照)。
【0027】
その後、マウント装置を用いてCSP40のはんだボールバンプ41をプリント配線板1に搭載する(図2(H)参照)。
【0028】
その後、CSP40を実装したプリント配線板1を所定の移動速度、所定の温度プロファイルに設定されたリフロー炉を通過させ、CSP40やプリント配線板1全体をクリームはんだ60が溶けるまで加熱する。クリームはんだ60を冷却して固化させることによってプリント配線板1の電極ランド20にCSP40のはんだボールバンプ41が接合される(図2(I)参照)。
【0029】
なお、図2(G)〜(I)において、CSP40の電極42(図3参照)の図示は省略されている。
【0030】
図3はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプが接合された状態を示す拡大断面図である。
【0031】
図3は図2(I)に対応し、CSP40に横方向のストレスが作用した状態を示している。
【0032】
矢印a1で示すようにCSP40に横方向からストレスが加わったとき、はんだボールバンプ41と電極ランド20との界面だけでなく、矢印b1で示すように電極ランド20の凸部21の側面21aに対しても横方向ストレスが作用する。
【0033】
そして、この電極ランド20の凸部21の側面21aに対する横方向ストレスによって電極ランド20と絶縁基板10との界面にも矢印c1に示すように横方向ストレスが作用する。
【0034】
すなわち、CSP40に横方向から加わったストレスははんだボールバンプ41と電極ランド20との界面、電極ランド20の側面21a及び電極ランド20と絶縁基板10と界面とに分散される。
【0035】
その結果、CSP40のはんだボールバンプ41とプリント配線板1の電極ランド20との界面に作用するストレスが減少する。
【0036】
この実施形態によれば、横方向からストレスが加わったときであってもはんだボールバンプが電極ランドから剥がれるのを抑制することができる。
【0037】
図4はこの発明の第2実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大平面図である。
【0038】
この実施形態はプリント配線板101の電極ランド120の凸部を六角柱状とした点で第1実施形態と相違する。
【0039】
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、平面でストレスを受けることができるため、はんだボールバンプが電極ランド120から剥がれるのをより確実に抑制できる。
【0040】
図5はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大断面図であり、第1実施形態と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
この実施形態はプリント配線板201の電極ランド220の表面に粗化処理を施し不規則な凹凸225を形成した点で第1実施形態と相違する。
【0042】
次に、上記プリント配線板201の製造方法及びプリント配線板の電極ランド220にCSP40のはんだボールバンプ41を接合する工程を説明する。
【0043】
図6(A)〜(I)はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプを接合する工程を示す図である。
【0044】
まず、絶縁基板10上に電極ランド220とレジスト30とを形成する(図6(A)参照)。
【0045】
次に、保護レジスト50(例えばマスキング剤、ターコ5980−1A(米国アトフィナケミカルズの商品名))をディスペンサ、ハケ等でレジスト30に塗布し、パターニングする。また、電極ランド220の中央に六角柱状の凸部221を形成するため、電極ランド220の中央に六角形に保護レジスト50を塗布する(図6(B)参照)。
【0046】
その後、エッチャント(塩化第2鉄を主成分としたエッチング液)を用い、電極ランド220をエッチングする(図6(C)参照)。エッチング完了時の状態を図6(D)に示す。
【0047】
次に、保護レジスト50を剥離する。例えばマスキング剤、ターコ5980−1Aの場合、機械的にピールしたり、テトラクロルエチレンに浸漬したりすることによって保護レジスト50を除去し、凸部221を得る(図6(E)参照)。
【0048】
その後、凸部221を含む電極ランド220の表面に不規則な凹凸225を形成する(図6(F)参照)。その後、耐熱プリフラックス(図示せず)を電極ランド220に塗布する。
【0049】
次に、印刷機を用いて、電極ランド220上にクリームはんだ60をスクリーン印刷する(図6(G)参照)。
【0050】
その後、CSP40のはんだボールバンプ41と電極ランド220とが一致するようにマウント装置を用いて位置合わせを行う(図6(H)参照)。
【0051】
次に、マウント装置を用いてCSP40のはんだボールバンプ41をプリント配線板201に搭載する。
【0052】
その後、CSP40を実装したプリント配線板201を所定の移動速度、所定の温度プロファイルに設定されたリフロー炉を通過させ、CSP40やプリント配線板201全体をクリームはんだ60が溶けるまで加熱する。クリームはんだ60を冷却して固化させることによってプリント配線板201の電極ランド220にCSP40のはんだボールバンプ41が接合される(図6(I)参照)。
【0053】
図7はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプが接合された状態を示す拡大断面図である。
【0054】
図7は図6(I)に対応し、CSP40に横方向のストレスが作用した状態を示している。
【0055】
矢印a2で示すようにCSP40に横方向からストレスが加わったとき、はんだボールバンプ41と電極ランド220との界面だけでなく、矢印b2で示すように電極ランド220の凸部221の側面221aに対しても横方向ストレスが作用する。
【0056】
この電極ランド220の凸部221の側面221aに対する横方向ストレスによって電極ランド220と絶縁基板10との界面にも矢印c2に示すようにストレスが作用する。
【0057】
すなわち、CSP40に横方向から加わったストレスははんだボールバンプ41と電極ランド220との界面、電極ランド220の側面221a及び電極ランド220と絶縁基板10と界面とに分散される。
【0058】
また、凸部221を含む電極ランド220の表面に不規則な凹凸225が形成されているため、はんだボールバンプ41と電極ランド220との界面の密着力が高まる。
【0059】
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、はんだボールバンプ41と電極ランド220との界面の密着性が高まるため、はんだボールバンプ41が電極ランド220から剥がれるのをより確実に抑制できる。
【0060】
なお、上記第3実施形態において、凸部221を六角柱状としたが、凸部221は多角柱状であれば六角柱状に限るものではない。
【0061】
また、上記各実施形態では電極ランド20,220に凸部21,221を設けたが、凸部21,221に代えて凹部を設けてもよく、上記各実施形態と同様の効果を奏する。
【0062】
更に、凸部21,221又は凹部は単数に限るものではなく、複数の凸部21,221又は凹部を設けるようにしてもよい。このような構成にすることにより、抑制効果が上記実施形態より増大することは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】
以上に説明したようにこの発明のプリント配線板によれば、横方向からストレスが加わったときであってもはんだボールバンプが電極ランドから剥がれるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大断面図である。
【図2】図2(A)〜(I)はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプを接合する工程を示す図である。
【図3】図3はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプが接合された状態を示す拡大断面図である。
【図4】図4はこの発明の第2実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大平面図である。
【図5】図5はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大断面図である。
【図6】図6(A)〜(I)はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプを接合する工程を示す図である。
【図7】図7はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプが接合された状態を示す拡大断面図である。
【図8】図8は従来のはんだボールバンプとプリント配線板の電極ランドとの関係を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1,101,201 プリント配線板
20,120,220 電極ランド
21,121,221 凸部
41 はんだボールバンプ
225 不規則な凹凸
【発明の属する技術分野】
この発明はプリント配線板に関し、特にはんだボールバンプを備える半導体装置が実装されるプリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献】
特開平8−64717号公報
【0004】
デジタルカメラやパーソナルコンピュータにははんだボールバンプを有するBGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package/Chip Scale Package)等の半導体装置パッケージを実装したプリント配線板が用いられている。
【0005】
半導体装置の安定した動作を確保するためにははんだボールバンプとプリント配線板の電極ランドとの密着性を高めて接続信頼性を向上させることが重要である。
【0006】
特開平8−64717号公報には高温の溶融点のはんだバンプをこのはんだバンプよりも低融点のはんだを用いてプリント基板上に実装し、バンプ高さやバンプ径を均一にして実装時の接続信頼性を向上させる技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記実装方法には以下のような問題がある。
【0008】
図8は従来のはんだボールバンプとプリント配線板の電極ランドとの関係を示す拡大断面図である。
【0009】
CSP540の電極542に設けられたはんだボールバンプ541をプリント配線板501の電極ランド520に搭載した後、リフロー工程を経てCSP540とプリント配線板501の電極ランド520とを接合する。なお、プリント配線板501には絶縁基板510上に電極ランド520を囲むようにレジスト530が形成されている。
【0010】
この接合状態において、矢印a3で示すようにCSP540に横方向からストレスが加わったとき、はんだボールバンプ541にも横方向ストレスが作用し、図8に示すようにはんだボールバンプ541が電極ランド520から剥がれることがある。
【0011】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は横方向からストレスが加わったときであってもはんだボールバンプが電極ランドから剥がれるのを抑制することができるプリント配線板を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載に発明は、はんだボールバンプが接合される電極ランドを備えているプリント配線板において、前記電極ランドに凸部又は凹部が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のプリント配線板において、前記凸部は多角柱状であることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載に発明は、請求項1記載のプリント配線板において、前記凸部は円柱状であることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載に発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載のプリント配線板において、前記電極ランドの表面は不規則な凸凹であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大断面図である。
【0018】
プリント配線板1は絶縁基板10と電極ランド銅パターン部(以下電極ランドという)20と電極ランド20を囲むレジスト30とを備えている。電極ランド20の中央には例えば円柱状の凸部21が形成されている。
【0019】
次に、上記プリント配線板1の製造方法及びプリント配線板1の電極ランド20に後述するCSP40のはんだボールバンプ41を接合する工程を説明する。
【0020】
図2(A)〜(I)はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプを接合する工程を示す図である。
【0021】
まず、絶縁基板10上に電極ランド20とレジスト30とを形成する(図2(A)参照)。
【0022】
次に、保護レジスト(例えばマスキング剤、ターコ5980−1A(米国アトフィナケミカルズの商品名))50をディスペンサ、ハケ等でレジスト30に塗布し、パターニングする。また、電極ランド20の中央に円柱状の凸部21を形成するため、電極ランド20の中央に円形に保護レジスト50を塗布する(図2(B)参照)。
【0023】
その後、エッチャント(塩化第2鉄を主成分としたエッチング液)を用い、電極ランド20をエッチングする(図2(C)参照)。エッチング完了時の状態を図2(D)に示す。
【0024】
次に、保護レジスト50を剥離する。例えばマスキング剤、ターコ5980−1Aの場合、機械的にピールしたり、テトラクロルエチレンに浸漬したりすることによって保護レジスト50を除去し、凸部21を得る(図2(E)参照)。その後、耐熱プリフラックス(図示せず)を電極ランド20に塗布する。
【0025】
その後、印刷機を用いて、電極ランド20上にクリームはんだ60をスクリーン印刷する(図2(F)参照)。
【0026】
次に、CSP40のはんだボールバンプ41と電極ランド20とが一致するようにマウント装置を用いて位置合わせを行う(図2(G)参照)。
【0027】
その後、マウント装置を用いてCSP40のはんだボールバンプ41をプリント配線板1に搭載する(図2(H)参照)。
【0028】
その後、CSP40を実装したプリント配線板1を所定の移動速度、所定の温度プロファイルに設定されたリフロー炉を通過させ、CSP40やプリント配線板1全体をクリームはんだ60が溶けるまで加熱する。クリームはんだ60を冷却して固化させることによってプリント配線板1の電極ランド20にCSP40のはんだボールバンプ41が接合される(図2(I)参照)。
【0029】
なお、図2(G)〜(I)において、CSP40の電極42(図3参照)の図示は省略されている。
【0030】
図3はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプが接合された状態を示す拡大断面図である。
【0031】
図3は図2(I)に対応し、CSP40に横方向のストレスが作用した状態を示している。
【0032】
矢印a1で示すようにCSP40に横方向からストレスが加わったとき、はんだボールバンプ41と電極ランド20との界面だけでなく、矢印b1で示すように電極ランド20の凸部21の側面21aに対しても横方向ストレスが作用する。
【0033】
そして、この電極ランド20の凸部21の側面21aに対する横方向ストレスによって電極ランド20と絶縁基板10との界面にも矢印c1に示すように横方向ストレスが作用する。
【0034】
すなわち、CSP40に横方向から加わったストレスははんだボールバンプ41と電極ランド20との界面、電極ランド20の側面21a及び電極ランド20と絶縁基板10と界面とに分散される。
【0035】
その結果、CSP40のはんだボールバンプ41とプリント配線板1の電極ランド20との界面に作用するストレスが減少する。
【0036】
この実施形態によれば、横方向からストレスが加わったときであってもはんだボールバンプが電極ランドから剥がれるのを抑制することができる。
【0037】
図4はこの発明の第2実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大平面図である。
【0038】
この実施形態はプリント配線板101の電極ランド120の凸部を六角柱状とした点で第1実施形態と相違する。
【0039】
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、平面でストレスを受けることができるため、はんだボールバンプが電極ランド120から剥がれるのをより確実に抑制できる。
【0040】
図5はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大断面図であり、第1実施形態と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
この実施形態はプリント配線板201の電極ランド220の表面に粗化処理を施し不規則な凹凸225を形成した点で第1実施形態と相違する。
【0042】
次に、上記プリント配線板201の製造方法及びプリント配線板の電極ランド220にCSP40のはんだボールバンプ41を接合する工程を説明する。
【0043】
図6(A)〜(I)はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプを接合する工程を示す図である。
【0044】
まず、絶縁基板10上に電極ランド220とレジスト30とを形成する(図6(A)参照)。
【0045】
次に、保護レジスト50(例えばマスキング剤、ターコ5980−1A(米国アトフィナケミカルズの商品名))をディスペンサ、ハケ等でレジスト30に塗布し、パターニングする。また、電極ランド220の中央に六角柱状の凸部221を形成するため、電極ランド220の中央に六角形に保護レジスト50を塗布する(図6(B)参照)。
【0046】
その後、エッチャント(塩化第2鉄を主成分としたエッチング液)を用い、電極ランド220をエッチングする(図6(C)参照)。エッチング完了時の状態を図6(D)に示す。
【0047】
次に、保護レジスト50を剥離する。例えばマスキング剤、ターコ5980−1Aの場合、機械的にピールしたり、テトラクロルエチレンに浸漬したりすることによって保護レジスト50を除去し、凸部221を得る(図6(E)参照)。
【0048】
その後、凸部221を含む電極ランド220の表面に不規則な凹凸225を形成する(図6(F)参照)。その後、耐熱プリフラックス(図示せず)を電極ランド220に塗布する。
【0049】
次に、印刷機を用いて、電極ランド220上にクリームはんだ60をスクリーン印刷する(図6(G)参照)。
【0050】
その後、CSP40のはんだボールバンプ41と電極ランド220とが一致するようにマウント装置を用いて位置合わせを行う(図6(H)参照)。
【0051】
次に、マウント装置を用いてCSP40のはんだボールバンプ41をプリント配線板201に搭載する。
【0052】
その後、CSP40を実装したプリント配線板201を所定の移動速度、所定の温度プロファイルに設定されたリフロー炉を通過させ、CSP40やプリント配線板201全体をクリームはんだ60が溶けるまで加熱する。クリームはんだ60を冷却して固化させることによってプリント配線板201の電極ランド220にCSP40のはんだボールバンプ41が接合される(図6(I)参照)。
【0053】
図7はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプが接合された状態を示す拡大断面図である。
【0054】
図7は図6(I)に対応し、CSP40に横方向のストレスが作用した状態を示している。
【0055】
矢印a2で示すようにCSP40に横方向からストレスが加わったとき、はんだボールバンプ41と電極ランド220との界面だけでなく、矢印b2で示すように電極ランド220の凸部221の側面221aに対しても横方向ストレスが作用する。
【0056】
この電極ランド220の凸部221の側面221aに対する横方向ストレスによって電極ランド220と絶縁基板10との界面にも矢印c2に示すようにストレスが作用する。
【0057】
すなわち、CSP40に横方向から加わったストレスははんだボールバンプ41と電極ランド220との界面、電極ランド220の側面221a及び電極ランド220と絶縁基板10と界面とに分散される。
【0058】
また、凸部221を含む電極ランド220の表面に不規則な凹凸225が形成されているため、はんだボールバンプ41と電極ランド220との界面の密着力が高まる。
【0059】
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、はんだボールバンプ41と電極ランド220との界面の密着性が高まるため、はんだボールバンプ41が電極ランド220から剥がれるのをより確実に抑制できる。
【0060】
なお、上記第3実施形態において、凸部221を六角柱状としたが、凸部221は多角柱状であれば六角柱状に限るものではない。
【0061】
また、上記各実施形態では電極ランド20,220に凸部21,221を設けたが、凸部21,221に代えて凹部を設けてもよく、上記各実施形態と同様の効果を奏する。
【0062】
更に、凸部21,221又は凹部は単数に限るものではなく、複数の凸部21,221又は凹部を設けるようにしてもよい。このような構成にすることにより、抑制効果が上記実施形態より増大することは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】
以上に説明したようにこの発明のプリント配線板によれば、横方向からストレスが加わったときであってもはんだボールバンプが電極ランドから剥がれるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大断面図である。
【図2】図2(A)〜(I)はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプを接合する工程を示す図である。
【図3】図3はこの発明の第1実施形態に係るプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプが接合された状態を示す拡大断面図である。
【図4】図4はこの発明の第2実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大平面図である。
【図5】図5はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の電極ランドの拡大断面図である。
【図6】図6(A)〜(I)はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプを接合する工程を示す図である。
【図7】図7はこの発明の第3実施形態に係るプリント配線板の電極ランドにCSPのはんだボールバンプが接合された状態を示す拡大断面図である。
【図8】図8は従来のはんだボールバンプとプリント配線板の電極ランドとの関係を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1,101,201 プリント配線板
20,120,220 電極ランド
21,121,221 凸部
41 はんだボールバンプ
225 不規則な凹凸
Claims (4)
- はんだボールバンプが接合される電極ランドを備えているプリント配線板において、
前記電極ランドに凸部又は凹部が設けられていることを特徴とするプリント配線板。 - 前記凸部は多角柱状であることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
- 前記凸部は円柱状であることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
- 前記電極ランドの表面は不規則な凸凹であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のプリント配線板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002363203A JP2004200187A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | プリント配線板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002363203A JP2004200187A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | プリント配線板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004200187A true JP2004200187A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32761406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002363203A Withdrawn JP2004200187A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | プリント配線板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004200187A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009054969A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 配線基板及びその製造方法 |
JP2011146477A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 配線基板及びその製造方法、並びに半導体パッケージ |
JP2011181953A (ja) * | 2011-05-16 | 2011-09-15 | Fujitsu Ltd | 半導体装置、および半導体装置の製造方法 |
US8680932B2 (en) | 2011-02-07 | 2014-03-25 | Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd | Oscillator |
-
2002
- 2002-12-16 JP JP2002363203A patent/JP2004200187A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009054969A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 配線基板及びその製造方法 |
JP2011146477A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 配線基板及びその製造方法、並びに半導体パッケージ |
US8680932B2 (en) | 2011-02-07 | 2014-03-25 | Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd | Oscillator |
JP2011181953A (ja) * | 2011-05-16 | 2011-09-15 | Fujitsu Ltd | 半導体装置、および半導体装置の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7294929B2 (en) | Solder ball pad structure | |
JP4219951B2 (ja) | はんだボール搭載方法及びはんだボール搭載基板の製造方法 | |
JP2003086739A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2008141170A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
KR100381111B1 (ko) | Bga패키지를 이용한 반도체장치 및 그 제조방법 | |
JP2005268765A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2001156203A (ja) | 半導体チップ実装用プリント配線板 | |
JP2014504034A (ja) | リードクラックが強化された電子素子用テープ | |
JP2004200187A (ja) | プリント配線板 | |
JP2007158348A (ja) | ブリッジ型パターンを利用するソルダ接合構造 | |
JP4506168B2 (ja) | 半導体装置およびその実装構造 | |
JP2007294558A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2004079666A (ja) | プリント基板、プリント基板の製造方法および電子部品の実装方法 | |
JPH08111578A (ja) | ボールグリッドアレイパッケージ実装用基板の製造方法 | |
JP2008047710A (ja) | 半導体基板、半導体装置およびこれらの製造方法 | |
JPH09293957A (ja) | 配線基板およびそのはんだ供給方法 | |
KR100618700B1 (ko) | 웨이퍼 레벨 패키지 제조방법 | |
US7521811B2 (en) | Substrate for packaging semiconductor chip and method for manufacturing the same | |
JP2005129665A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2003133714A (ja) | プリント配線板及びその製造方法 | |
JP4419656B2 (ja) | 半導体装置用基板及びその製造方法 | |
JP2869590B2 (ja) | 回路部品搭載用中間基板及びその製造法 | |
TW201720258A (zh) | 焊墊及焊墊製作方法 | |
JP4591098B2 (ja) | 半導体素子搭載用基板の製造方法 | |
JP2011086854A (ja) | 半導体装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |