JP2004199920A - 燃料電池コージェネレーションシステム - Google Patents

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政宏 森
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Abstract

【課題】燃料電池の発電効率を維持しつつ熱負荷側への熱回収率を向上させた燃料電池コージェネレーションシステムを提供する。
【解決手段】燃料電池13で発生する熱を回収する排熱回収回路18と、排熱によって熱負荷を加熱する加熱循環回路65とを有した燃料電池コージェネレーションシステム1であって、加熱循環回路65は、熱交換器15と熱負荷33とを流路上に有する循環流路で形成され、循環流路上の循環ポンプ35の流出側と流入側を短絡して熱媒体の一部または全部を直接流入側へ戻す循環バイパス流路49を備えており、循環流路65と循環バイパス流路49とを分岐流動する熱媒体の分岐割合、または、循環ポンプ35による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池の排熱を利用して湯水などの熱負荷を加熱する燃料電池コージェネレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、トータルエネルギー効率の向上を図ったコージェネレーションシステムの研究が進み、内燃機関や燃料電池を用いたコージェネレーションシステムの開発が行われている。
このようなシステムのうち、燃料電池を用いたコージェネレーションシステムでは、燃料電池で生成した直流電圧を交流変換し昇圧して外部の電気機器へ供給しつつ、発電に伴って燃料電池で生ずる熱を排熱として回収して湯水などを加熱するものであり、システム全体のエネルギー効率の向上を図る構成とされている。
【0003】
【特許文献1】特開平9−14786号公報
【0004】
ところで、特開平9−14786号公報に記載されたシステム(装置)では、燃料電池の発電に際して燃料電池を適切な温度に維持する必要がある。則ち、発電に際して燃料電池で生じる熱を熱負荷側へ回収し過ぎると、燃料電池の温度が低下して化学反応効率が低下し、発電効率が低下する。また、発電に際して燃料電池で生じる熱の熱負荷側への回収が少なすぎると、燃料電池の温度が上昇して燃料電池ユニット側に設けられた冷却用ラジエターが作動し、熱負荷側への熱回収率が著しく低下する。
このため、燃料電池コージェネレーションシステムにおいては、発電に際しての燃料電池の温度を適切な温度範囲に維持しなければならない。
則ち、燃料電池の発電効率を維持しつつ熱負荷側への熱回収率を向上させるために、燃料電池で発生する熱の熱負荷側への熱吸収量をきめ細かく制御しなければならない。
【0005】
発電に際して、燃料電池で維持する温度範囲は、燃料電池の種類によって異なり、固体高分子型燃料電池では常温〜120℃程度の温度範囲が適切であり、リン酸型燃料電池では190〜220℃程度の温度範囲が好適である。また、溶融炭酸塩型燃料電池では600〜700℃程度、固体酸化物型燃料電池では900〜1000℃程度の温度範囲が好適である。
【0006】
ところで、従来のシステムでは、燃料電池で生じた熱を熱負荷側へ伝達するために種々の構成が採用されている。例えば、燃料電池ユニットに熱媒体を循環させる排熱回収回路を設け、燃料電池で発生する熱を循環する熱媒体に回収しつつ、回収された熱を熱交換器を介して加熱ユニット側の加熱循環回路を循環する熱媒体へ伝達して熱負荷を加熱するような構成が採られる。
【0007】
このような構成のシステムでは、発電に際して燃料電池の温度を適切に維持するために、熱交換器を介して熱負荷側へ吸収する熱量を、当該熱交換器の2次側に流入する熱媒体の流量を制御することで調節している。
則ち、熱交換器の2次側に流入する熱媒体の温度が目的温度となるように、加熱循環回路を循環する熱媒体の循環量を循環ポンプで制御することにより、燃料電池から熱負荷側への熱の吸収量を調節している。
また、従来のシステムでは、システムを構成する燃料電池ユニットおよび加熱ユニットの形状が大型のため、敷設性を向上させるべく、両ユニットを別体とした構成が多く採用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、一般に、循環ポンプによって熱媒体の循環量を安定して広範囲に変化させることが難しく、特に、インペラを回転させて流体を循環させる循環ポンプでは、低回転における循環量を安定させることが極めて困難であった。
このため、前記した従来のシステムでは、熱交換器を流動する熱媒体の温度に応じて加熱循環回路を循環する熱媒体の循環量を循環ポンプによって安定して制御することができず、これに伴って燃料電池から熱負荷側への熱吸収量が変動して、燃料電池の温度を所定温度範囲に維持することが極めて困難であった。
【0009】
また、前記したように、従来のシステムでは、燃料電池ユニットと加熱ユニットとを離して敷設することが多く、両ユニット間に配管や多数の信号線をひき回さなければならず、敷設に手間を要するものであった。
【0010】
また、従来のシステムでは、燃料電池ユニット側に設けられた熱交換器2次側の熱媒体の温度を検知して加熱ユニット側の制御に用いる場合に、敷設信号線を削減するために、熱交換器の2次側に連通する加熱ユニット側の温度を検知して制御を行う構成のものもあった。
ところが、両ユニット間の配管長の増大に伴って、熱媒体が加熱ユニットの温度センサの設置部位から燃料電池ユニット側の熱交換器へ到る配管を流動する間に温度変動を生じ、熱交換器2次側の熱媒体の温度を正確に検知することができなかった。このため、燃料電池から吸収する熱量を安定して制御することができず、改善が望まれていた。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みて提案されるもので、燃料電池から回収する熱量をきめ細かく制御して燃料電池の温度を最適に維持することにより、発電効率を維持しつつ熱負荷側への熱回収率を向上させた燃料電池コージェネレーションシステムを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために提案される請求項1に記載の発明は、電力の生成に伴って燃料電池で発生する反応熱を排熱として熱媒体に回収する第1の排熱回収回路と、当該第1の排熱回収回路で回収された排熱を熱媒体によって熱負荷へ伝達して加熱する加熱循環回路とを有した燃料電池コージェネレーションシステムであって、第1の排熱回収回路と加熱循環回路との間には熱伝達を行う第1の熱交換器を介在させ、加熱循環回路は、第1の熱交換器と熱負荷とを流路上に有する循環流路で形成され、当該循環流路上には熱媒体を強制循環させる循環手段を有すると共に、当該循環手段の流出側と流入側を短絡して循環手段から流出する熱媒体の一部または全部を第1の熱交換器を経ずに直接流入側へ戻す循環バイパス流路を備えており、加熱循環回路における循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する熱媒体の分岐割合、または、循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを制御することにより、第1の熱交換器への熱媒体の流動量を調節制御する構成とされている。
【0013】
本発明によれば、例えば、加熱循環回路における循環流路と循環バイパス流路との分岐割合を10:0に制御すると、循環手段から流出した熱媒体は全て第1の熱交換器側へ流動して、第1の熱交換器における熱負荷側への熱吸収量は最大となる。また、循環流路と循環バイパス流路との分岐割合を0:10に制御すると、循環手段から流出した熱媒体は全て循環バイパス流路を介して流動し、第1の熱交換器への熱媒体の流動が停止して第1の熱交換器における熱負荷側への熱吸収量はゼロとなる。
【0014】
また、循環流路と循環バイパス流路との分岐割合を上記範囲で適宜に変化させると、第1の熱交換器への熱媒体の流動量を連続的に調節することができ、第1の熱交換器における熱負荷側への熱の吸収量をきめ細かく制御することができる。
本発明によれば、循環流路と循環バイパス流路との分岐割合の制御に加えて、循環手段による熱媒体の循環流量を制御する。則ち、これらのいずれか一方の制御または双方の制御を行うことにより、第1の熱交換器への熱媒体の流動量を最小値から最大値まで広範囲に安定して可変制御することが可能となる。
【0015】
従って、本発明によれば、例えば、循環手段で制御が困難な低流量においては、循環手段の駆動量を、当該循環手段によって安定した流動量が得られる最低値に固定しつつ、循環流路と循環バイパス流路との分岐割合を制御することによって、低流量の熱媒体を安定して第1の熱交換器へ流動させることができる。
また、循環手段で制御が容易な大流量においては、循環流路と循環バイパス流路との分岐割合を適宜の値に固定しつつ、循環手段の駆動量を可変制御することにより、大流量の熱媒体を安定して第1の熱交換器へ流動させることが可能となる。
【0016】
本発明において、循環手段は第1の熱交換器(2次側)の上流側または下流側に配することが可能である。
循環手段を第1の熱交換器の上流側へ配する場合は、循環流路(加熱循環回路)と循環バイパス流路とへの熱媒体の分岐割合は、循環手段の上流側で制御しても良く、下流側で制御しても良い。
また、循環手段を第1の熱交換器の下流側へ配する場合も、循環流路(加熱循環回路)と循環バイパス流路とへの熱媒体の分岐割合は、循環手段の上流側で制御しても良く、下流側で制御しても良い。
【0017】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、第1の熱交換器を流動する熱媒体の温度を検知する第1の熱交温度検知手段を備えており、加熱循環回路における循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する熱媒体の分岐割合、または、循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを、第1の熱交温度検知手段の検知信号に基づいて制御する構成とされている。
【0018】
本発明によれば、例えば、第1の熱交温度検知手段の検知信号が目的温度となるように、循環流路と循環バイパス流路との分岐割合、あるいは、循環流量を制御して第1の熱交換器への熱媒体の流動量をきめ細かく可変制御することができる。これにより、発電に際しての燃料電池から熱負荷への熱吸収量を安定して制御することができ、燃料電池の発電効率および熱負荷への熱吸収率を向上させることが可能となる。
【0019】
本発明において、循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する熱媒体の分岐割合を制御するには種々の構成を採ることができる。例えば、循環流路と循環バイパス流路との分岐部分にステップモータなどで駆動される比例制御弁を設け、ステップモータの駆動に応じて、循環流路側と循環バイパス流路側との開口面積を、一方を増加させつつ他方を減少させる、あるいは、逆に一方を減少させつつ他方を増加させるように連続的に制御する構成を採ることが可能である。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、第1の熱交温度検知手段は第1の熱交換器の近傍に配置されると共に、第1の熱交温度検知手段は、第1の熱交換器の1次側において流入または流出する熱媒体の温度、または、第1の熱交換器の2次側において流入または流出する熱媒体の温度の少なくともいずれかの温度を検知する構成とされている。
【0021】
ここで、第1の熱交温度検知手段を設ける部位が第1の熱交換器から離れていると、第1の熱交温度検知手段を設けた部位から第1の熱交換器に到るまでの循環流路長が増大して、循環流路における熱媒体の温度変動が生じる。このため、第1の熱交換器の近傍を流動する熱媒体の温度を正確に検知できない。
【0022】
しかし、本発明によれば、第1の熱交換器の近傍を流動する熱媒体の温度を第1の熱交温度検知手段の検知信号によって正確に検知することができる。これにより、第1の熱交温度検知手段の検知信号に基づいて第1の熱交換器の近傍を流動する熱媒体の温度を適正に制御することができ、発電に際しての燃料電池の温度を所定範囲に維持することが可能となる。
【0023】
本発明によれば、第1の熱交温度検知手段によって、第1の熱交換器の1次側に流入する熱媒体の温度を検知する構成を採ることができる。この構成によれば、第1の熱交温度検知手段の検知信号によって燃料電池の排熱状態を知ることができ、当該検知信号に応じて第1の排熱回収回路側への熱吸収量を制御して、発電に際しての燃料電池の温度を安定化させることができる。
また、第1の熱交温度検知手段によって、第1の熱交換器の1次側から流出する熱媒体の温度を検知する構成を採ることができる。この構成によれば、例えば、第1の熱交温度検知手段の検知信号が所定値となるように制御して、燃料電池の温度を安定化させることが可能となる。
【0024】
また、第1の熱交温度検知手段によって、第1の熱交換器の2次側に流入する熱媒体の温度を検知する構成を採ることができる。この構成によれば、例えば、第1の熱交温度検知手段の検知信号が目的温度となるように制御して、燃料電池で発生する熱量に応じて加熱循環回路側への吸収熱量を変化させることが可能となる。
更に、第1の熱交温度検知手段によって、第1の熱交換器の2次側から流出する熱媒体の温度を検知する構成を採ることができる。この構成によれば、例えば、第1の熱交温度検知手段の検知信号が所定値となるように制御して、熱負荷へ循環する熱媒体の温度を安定させることが可能となる。
【0025】
また、本発明において、第1の熱交温度検知手段は、第1の熱交換器の1次側において流入または流出する熱媒体の温度、または、2次側において流入または流出する熱媒体の温度のいずれか一つだけを検知する構成であっても良く、2以上を検知する構成であっても良い。これらの検知信号を単独あるいは組み合わせて帰還制御を施すことにより、燃料電池の温度を所定範囲に維持しつつ、熱負荷側への熱吸収率を向上させることが可能となる。
【0026】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、熱負荷への熱媒体の循環開始時において、加熱循環回路における循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する湯水の分岐割合、または、循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを、循環開始時において第1の熱交換器の2次側へ流入する熱媒体の温度と予め定められた設定温度との温度差に基づいて制御する構成とされている。
ここに、本発明で言う熱負荷への熱媒体の循環開始時とは、循環手段の駆動停止状態の期間から循環手段の駆動状態に移行する時点を指すものである。
【0027】
熱負荷への熱媒体の循環開始時は、加熱循環回路の各流路の熱媒体の流動が開始されたばかりであり、各流路を流動する熱媒体の温度が安定していない。
本発明によれば、熱負荷への循環開始時において、第1の熱交温度検知手段で検知される第1の熱交換器の2次側へ流入する熱媒体の検知温度を、循環開始時における制御基準値として用いる。これにより、循環開始時における温度変動を抑えつつ、以降の熱負荷の加熱制御における温度制御を安定して行うことが可能となる。
【0028】
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の発明において、燃料電池の発電量を検知する発電量検知手段を備えており、加熱循環回路における循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する熱媒体の分岐割合、または、循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを、第1の熱交温度検知手段または発電量検知手段の少なくともいずれかの検知信号に基づいて制御する構成とされている。
【0029】
ここで、本発明で言う発電量検知手段とは、燃料電池の発電量データを検知するものであっても良く、発電量に応じて変動する排熱量などを検知するものであっても良い。
本発明によれば、第1の熱交温度センサの検知信号に加えて、発電量検知手段の検知信号を参照することができる。これにより、燃料電池の発電量に応じて第1の熱交換器への熱媒体の流動量を調節することができ、当該第1の熱交換器から加熱循環回路側への熱吸収量を適切に制御して、発電に際しての燃料電池の温度を安定化することが可能となる。
【0030】
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の発明において、燃料電池で生じる未反応ガスを燃焼させて得られる熱を排熱として熱媒体に回収する第2の排熱回収回路と、当該第2の排熱回収回路で回収された排熱を加熱循環回路を循環する熱媒体へ伝達する第2の熱交換器とを有し、当該第2の熱交換器を流動する熱媒体の温度を検知する第2の熱交温度検知手段を備えており、加熱循環流路における循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する熱媒体の分岐割合、または、循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを、第1の熱交温度検知手段または第2の熱交温度検知手段または発電量検知手段の少なくともいずれかの検知信号に基づいて制御する構成とされている。
【0031】
則ち、本発明は、前記した燃料電池の反応熱を回収する第1の排熱回収回路に加えて、燃料電池で生じる未反応ガスなどを燃焼させて得られる熱を排熱として熱媒体に回収する第2の排熱回収回路を設けている。
これにより、未反応ガスをそのまま放出する構成に比べて、熱負荷へ回収する熱量を増加させることができ、エネルギーロスを低減したシステムとすることが可能となる。
【0032】
また、第1の熱交温度センサ、第2の熱交温度センサあるいは発電量検知手段の検知信号に基づいて、循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する熱媒体の分岐割合、または、循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを制御する。これにより、第1および第2の熱交換器への熱媒体の流動量を最適に制御して熱負荷側への熱吸収量を調節制御することができ、燃料電池の温度を所定範囲に維持して発電効率を向上させつつ、熱負荷への熱回収率を向上させることが可能となる。
【0033】
本発明において、燃料電池ユニットに設けられる第1の熱交換器および第2の熱交換器の2次側同士が直列に接続され、当該直列接続された2次側の両端部は加熱ユニット側へ延出して前記加熱循環回路に接続される構成を採ることができる。
【0034】
ここで、第2の熱交換器を介して加熱循環回路へ供給される熱は燃料電池の発電に伴う未反応ガスを燃焼させて得られる熱である。従って、第2の熱交換器を介して加熱循環回路側へ多量の熱吸収を行っても、燃料電池自体の温度は低下せず、燃料電池の発電効率に影響を及ぼさない。
従って、第1の熱交換器と第2の熱交換器の2次側を直列に接続し、第1の熱交換器を流動する熱媒体の温度を適正に制御することにより、燃料電池の温度を所定範囲に維持して発電効率を向上させつつ熱負荷側への熱吸収率を増加させることが可能となる。
【0035】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、第2の熱交温度検知手段は第2の熱交換器の近傍に配置されると共に、当該第2の熱交温度検知手段は、第2の熱交換器の2次側において流入または流出する熱媒体の温度の少なくともいずれかの温度を検知する構成とされている。
【0036】
ここで、前記請求項3に記載した第1の熱交温度検知手段と同様に、第2の熱交温度検知手段を設ける部位が第2の熱交換器から離れていると、第2の熱交温度検知手段を設けた部位から第2の熱交換器に到るまでの循環流路長が増大して、循環流路における熱媒体の温度変動が生じる。このため、第2の熱交換器の近傍を流動する熱媒体の温度を正確に検知できない。
【0037】
しかし、本発明によれば、前記請求項3の発明と同様に、第2の熱交換器の近傍を流動する熱媒体の温度を第2の熱交温度検知手段の検知信号によって正確に検知することができる。これにより、第2の熱交温度検知手段の検知信号に基づいて第2の熱交換器の近傍を流動する熱媒体の温度を適正に制御することができ、発電に際しての燃料電池の温度を所定範囲に維持することが可能となる。
【0038】
また、本発明によれば、第2の熱交換器の2次側に流入する熱媒体の温度を検知する構成を採ることができる。この構成によれば、例えば、第2の熱交換器の2次側に流入する熱媒体の温度が一定となるように制御して、燃料電池で発生する熱量に応じて加熱循環回路側へ吸収する熱量を変化させることが可能となる。
【0039】
また、第2の熱交温度センサによって、第2の熱交換器の2次側から流出する熱媒体の温度を検知する構成を採ることができる。この構成によれば、例えば、燃料電池の発電状態に拘わらず、2次側から流出する熱媒体の温度が一定となるように制御して、燃料電池の温度を安定化しつつ熱負荷への熱吸収量を向上させることが可能となる。
【0040】
更に、本発明において、第2の熱交温度検知手段は、第2の熱交換器の2次側において流入または流出する熱媒体の温度のいずれか一つだけを検知する構成であっても良く、双方を検知する構成であっても良い。これらの検知信号を用いて帰還制御を施すことにより、燃料電池の温度を所定範囲に維持しつつ、熱負荷側への熱吸収率を向上させることが可能となる。
【0041】
請求項8に記載の発明は、請求項2乃至7のいずれか1項に記載の発明において、加熱循環回路は、循環流路上に熱負荷をバイパスする熱負荷バイパス流路を備えており、熱負荷と熱負荷バイパス流路とへ分岐流動する熱媒体の分岐割合を、第1の熱交温度検知手段または第2の熱交温度検知手段または発電量検知手段の少なくともいずれかの検知信号に基づいて制御する構成とされている。
【0042】
本発明によれば、例えば、熱負荷と熱負荷バイパス流路との分岐割合を10:0に制御すると、循環流路を流動する熱媒体は全て熱負荷へ流入して、熱負荷における熱吸収量は最大となる。また、熱負荷と熱負荷バイパス流路との分岐割合を0:10に制御すると、循環流路を流動する熱媒体は全て熱負荷バイパス流路へ流入して、熱負荷における熱吸収量はゼロとなる。
【0043】
また、熱負荷と熱負荷バイパス流路との分岐割合を上記範囲で適宜に変化させると、熱負荷への熱媒体の流動量を連続的に調節することができ、熱負荷における熱の吸収量をきめ細かく制御することが可能となる。
則ち、熱負荷と熱負荷バイパス流路との分岐割合を調節制御することにより、第1の熱交換器側へ戻る熱媒体の温度を調節することが可能となる。
【0044】
従って、本発明によれば、第1の熱交温度センサ、第2の熱交温度センサあるいは発電量検知手段の検知信号に基づいて、熱負荷と熱負荷バイパス流路との分岐割合を調節制御することにより、第1の熱交換器または第2の熱交換器側へ戻る熱媒体の温度を調節することが可能となる。
これにより、燃料電池から熱負荷側へ吸収する熱量を、第1の熱交換器や第2の熱交換器を流動する熱媒体の温度、あるい、は燃料電池の発電量に応じてきめ細かく調節することができ、燃料電池の温度を所定範囲に維持して発電効率を向上させつつ、熱負荷への熱吸収率を向上させることが可能となる。
【0045】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、発電量検知手段の検知信号に基づいて第1の熱交換器の2次側に流入させる熱媒体の下限温度が設定され、当該第1の熱交換器の2次側へ流入する熱媒体の温度が下限温度以上となるように、熱負荷と熱負荷バイパス流路とへ分岐流動させる熱媒体の分岐割合を制御する構成とされている。
【0046】
本発明によれば、燃料電池の発電量が増加したときは、第1の熱交換器の2次側に流入させる熱媒体の下限温度を低下させ、逆に、発電量が低下したときは、第1の熱交換器の2次側に流入させる熱媒体の下限温度を増加させる制御を行うことができる。
これにより、燃料電池の運転状態に応じて加熱循環回路側へ熱吸収を行うことができ、燃料電池の発電効率を維持しつつ、熱負荷への熱吸収率を向上させることが可能となる。
【0047】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の燃料電池コージェネレーションシステムにおいて、加熱循環回路を循環する熱媒体が湯水であり、前記熱負荷が湯水を貯留する貯留タンクである構成とされている。
【0048】
ここで、貯留タンク内に水を充填し、加熱された湯水(熱媒体)を貯留タンクの上方から流入させつつ貯留された低温の湯水を下方から流出させる構成とすれば、貯留タンクを一つの熱負荷と見なすことができる。
本発明によれば、燃料電池で発生する排熱を利用して貯留タンクに効率良く湯水を貯留することができ、燃料電池による外部電気機器への電力供給を含めてトータルエネルギー効率の高いシステムを形成することが可能となる。
【0049】
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシステムにおいて、燃料電池を有する燃料電池ユニットと熱負荷を有する加熱ユニットとを接続して構成され、当該燃料電池ユニットおよび加熱ユニットは、両ユニット同士の間でデータを送受信する送受信部を各々備えると共に、当該送受信部の間は信号線で接続されており、当該信号線を介して第1の熱交温度検知手段または第2の熱交温度検知手段または発電量検知手段の少なくともいずれかの検知信号を含む制御に必要なデータが相互に伝送される構成とされている。
【0050】
本発明によれば、燃料電池ユニットと加熱ユニットとを離れた位置に敷設する場合でも、両ユニットの間に信号線を接続するだけで、当該信号線を介して必要な全てのデータをユニット間で相互に伝送することが可能となる。これにより、敷設性が向上すると共に、装置の信頼性を向上することができる。
【0051】
ここで、前記請求項1乃至11のいずれか1項に記載の発明において、加熱循環回路は、循環流路のエアーパージを行うエアーセパレータを流路上に備えており、試運転に際して、循環バイパス流路、熱負荷バイパス流路あるいは循環流路の各流路毎に区分してエアーパージを行う構成とすることができる。
【0052】
例えば、循環流路と循環バイパス流路との分岐部、および、熱負荷と熱負荷バイパス流路との分岐部に、分岐割合を制御する分岐制御弁を設ける構成を採る場合は、試運転の際のエアーパージの第1段階として、分岐制御弁を切り換えることにより、循環手段から流出する熱媒体を全て循環バイパス流路のみに循環させつつエアーパージを行うことができる。これにより、大流量の熱媒体を循環バイパス流路に流動させることができ、短時間にエアーパージを完了することが可能となる。また、他の流路についても、同様にして大流量の熱媒体を循環させて短時間にエアーパージを行うことができ、試運転を効率良く実施可能となる。
【0053】
また、試運転に際してのエアーパージは、循環バイパス流路、熱負荷バイパス流路あるいは循環流路のうち、加熱ユニットの下方に位置する流路から順に行うことが望ましい。下方に位置する流路から空気抜きを行うことにより、既に空気抜きを行った流路に再びエアーが混入することが防止され、試運転の効率が向上する。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本実施形態の燃料電池コージェネレーションシステム1の流路系統図、図2はシステム1の貯湯モードの動作を示すフローチャート、図3は貯湯モードにおける熱交換器15への熱媒体の循環量に対して、循環ポンプ(循環手段)35の駆動電圧と循環分岐弁36の開度とを示すグラフ、図4は熱負荷分岐弁37の駆動ステップ数と熱負荷側の開度を示すグラフである。
【0055】
本実施形態のシステム1は、燃料電池13を有する燃料電池ユニット10と、貯留タンク(熱負荷)33を有する加熱ユニット30との間に配管および信号線を敷設すると共に、加熱ユニット30と接続されたリモートコントローラ80を備えて構成される。
本実施形態のシステム1は、燃料電池13で生成された電力を外部電気機器へ供給しつつ、燃料電池13の電力生成に伴って発生する熱を回収して加熱された湯水を貯留タンク33へ貯留する貯留運転モードと、貯留タンク33へ貯留された湯水を給湯栓(カラン)42の開栓に応じて給湯する給湯運転モードの2種類の運転モードを有する。
【0056】
燃料電池ユニット10は、制御回路部11、送受信部12,燃料電池13、電力制御部14、熱交換器15および発電量検知手段19を備えて構成される。
燃料電池13は、直流電圧を発生する電池であり、本実施形態では、固体高分子型燃料電池を採用している。
電力制御部14は、燃料電池13で生成された直流電圧を交流に変換しつつ昇圧または降圧して、得られた交流電圧を外部の電気機器へ供給する。
【0057】
発電量検知手段19は、電力制御部14で消費される電力を参照して燃料電池13で発電される電力量に相当するデータを出力する。尚、当該発電量検知手段19は、後述する貯湯運転の変形実施形態において採用する構成である。
【0058】
また、燃料電池13は、熱交換器13aを内蔵し、当該熱交換器13aから延出する循環往路16と循環復路17は熱交換器(第1の熱交換器)15の1次側に接続されて、熱交換器13aから循環往路16、熱交換器15および循環復路17を介して熱交換器13aに戻るループ状の排熱回収回路18を形成している。また、熱交換器15の2次側には、加熱ユニット30へ延出する循環往路44と循環復路43が接続されて、後述する加熱循環回路の一部を構成している。
【0059】
燃料電池の電力の発生に伴って生じる反応熱は、熱交換器13aによって排熱回収回路18を循環する熱媒体(本実施形態では熱媒体として水を採用)に排熱として回収される。そして、排熱を回収した熱媒体は排熱回収回路18を循環しつつ、回収した排熱を熱交換器15において加熱ユニット30側へ伝達する。
【0060】
排熱回収回路18に設けられた熱交換器15の2次側から延出する循環往路44および循環復路43には、熱交換器15に近接させて出湯温度センサ20と入水温度センサ21を設けている。これらの各温度センサ20,21の検知信号は制御回路部11に伝送される。
【0061】
一方、加熱ユニット30は、制御回路部31、送受信部32、貯留タンク33および補助燃焼器34を備えて構成される。そして、加熱ユニット30の送受信部32と、燃料電池ユニット10の送受信部12との間は、信号線68で接続されている。
貯留タンク33は上部配管46および下部配管47を備えている。そして、前記燃料電池ユニット10に設けられた熱交換器15の2次側から延出する循環往路44は、循環往路45を介して上部配管46に接続され、下部配管47は、循環復路48を介して熱交換器15の2次側から延出する循環復路43に接続されている。
また、下部配管47と循環復路48との接続部には、流路内に混入する空気を外部に放出するエアーセパレータ39が設けられている。
【0062】
循環復路48の流路上には直流電圧で駆動される循環ポンプ(循環手段)35が設けられると共に、循環復路48は循環復路43との接続部において循環バイパス流路49に分岐し、分岐した循環バイパス流路49の他端は、エアーセパレータ39に接続されている。また、循環復路48から循環復路43と循環バイパス流路49への分岐部分には、循環分岐弁36が設けられている。
【0063】
一方、循環往路44は循環往路45との接続部において熱負荷バイパス流路50に分岐し、分岐した熱負荷バイパス流路50の他端は、エアーセパレータ39に接続されている。また、循環往路44から循環往路45と熱負荷バイパス流路50への分岐部分には、熱負荷分岐弁37が設けられている。
【0064】
また、貯留タンク33の上部配管46は、循環往路45との接続部において更に2方の流路へ分岐している。一方の分岐流路は、タンク内圧力を逃がす負圧作動式の安全弁40を介して大気に開放され、他方の分岐流路である給湯流路53は、混合流路54および補助燃焼器34を介して給湯栓42の接続された排出流路55に接続されている。
給水栓(不図示)から延びる給水流路51は、給湯流路53と混合流路54の接続部において給湯流路53と合流しており、合流部分には混合制御弁38が設けられている。また、給水流路51は流路途中において貯留タンク33の下部給水配管52に分岐している。
【0065】
ここで、循環復路48から循環復路43と循環バイパス流路49への分岐部に設ける循環分岐弁36、および、循環往路44から循環往路45と熱負荷バイパス流路50への分岐部に設ける熱負荷分岐弁37は同一の構造を有する。
【0066】
循環分岐弁36はステップモータ36aを備えており、当該モータ36aを駆動することによって、循環ポンプ35から流出し循環復路48を流動する熱媒体(湯水)の循環復路43と循環バイパス流路49とへの分岐割合を調節する。則ち、ステップモータ36aを調整して、循環復路48を流動する熱媒体を全て循環復路43側へ流動させたり、循環復路48を流動する熱媒体を全て循環バイパス流路49側へ流動させることができ、更に、循環復路43と循環バイパス流路49とへの熱媒体の分岐割合を任意に調節可能である。
【0067】
熱負荷分岐弁37はステップモータ37aを備えており、循環分岐弁36と同様の動作を行う。則ち、ステップモータ37aを調整して、循環往路44を流動する熱媒体を全て循環往路45側(熱負荷側)へ流動させたり、循環往路44を流動する熱媒体を全て熱負荷バイパス流路50側へ流動させることができ、更に、循環往路45(熱負荷側)と熱負荷バイパス流路50とへの熱媒体の分岐割合を任意に調節可能である。
【0068】
また、給湯流路53と給水流路51の合流部に設ける混合制御弁38も、前記循環分岐弁36および熱負荷分岐弁37と同一の構成を有する制御弁である。則ち、前記循環分岐弁36および熱負荷分岐弁37は、分岐部分を熱媒体の下流側に配して用いるのに対して、混合制御弁38は、分岐部分を熱媒体の上流側に配して用いる点が異なる。
この混合制御弁38はステップモータ38aを備えており、当該モータ38aを調整して、給湯流路53を流動する高温の湯水だけを混合流路54側へ流動させたり、給水流路51を流動する水だけを混合流路54側へ流動させることができ、更に、給湯流路53を流動する高温の湯水と給水流路51を流動する水を任意の混合割合で混合しつつ混合流路54側へ流動させることが可能である。
【0069】
また、混合流路54には湯水の流動を検知する流量センサ66が設けられ、排出流路55には流路を開閉制御する電磁弁67が設けられている。
【0070】
加熱ユニット30は、前記したように、燃料電池ユニット10に設けられた熱交換器15の2次側から延びる循環往路44、循環往路45および上部配管46を介して貯留タンク(熱負荷)33に到る流路と、貯留タンク33の下部配管47、循環復路48および循環復路43を介して熱交換器15の2次側に到る流路とで形成される循環流路によって加熱循環回路65を形成している。
【0071】
また、循環バイパス流路49は、循環ポンプ35から流出する熱媒体を循環ポンプ35の流入側へバイパスする働きをする。則ち、循環分岐弁36の制御に応じて、循環ポンプ35から流出する熱媒体の一部または全部を循環バイパス流路49を介して循環ポンプ35の流入側へバイパスするものであり、これによって、循環ポンプ35の駆動量を固定したままで、循環復路43を介して熱交換器15側への熱媒体の流動量を調節する働きを有する。
更に、熱負荷バイパス流路50は、熱負荷分岐弁37の制御に応じて、循環往路44を流動する熱媒体の一部または全部をバイパスして、熱負荷である貯留タンク33への熱媒体の流動量を調節し、これによって、熱交換器15へ戻る熱媒体の温度を調節制御する働きを有している。
【0072】
また、加熱ユニット30の各流路には、流動する熱媒体の温度を検知する温度センサが各部に設けられている。則ち、貯留タンク33の下部配管47には下部出水温度センサ58、循環復路48には復路温度センサ56が設けられ、循環往路45には往路温度センサ57が設けられている。また、貯留タンク33には、貯留されている湯水の上部の温度を検知する上部温度センサ63と、下部の温度を検知する下部温度センサ64が設けられている。
更に、給湯流路53には給湯温度センサ59が設けられ、補助燃焼器34に接続される混合流路54および排出流路55には、各々、混合温度センサ60および排出温度センサ61が設けられている。
【0073】
これらの各温度センサの検知信号は制御回路部31に伝送され、制御回路部31は、これらの検知信号と、燃料電池ユニット10から送受信部12、32を介して伝送される検知信号を参照して、循環ポンプ35、循環分岐弁36,熱負荷分岐弁37および混合制御弁38の制御を行う。
【0074】
また、加熱ユニット30の制御回路部31は、図3に示すように、熱交換器15の2次側の熱媒体の循環量と循環ポンプ35の駆動電圧とを対応させたデータテーブルと、熱交換器15の2次側の熱媒体の循環量と循環分岐弁36のステップモータ36aの駆動ステップとを対応させたデータテーブルとをROM(不図示)に格納している。
【0075】
本実施形態では、図3に示すように、熱交換器15への熱媒体の循環量が所定値K未満の領域では、循環ポンプ35の駆動電圧を安定した循環流量が得られる最低電圧minに固定しつつ、循環分岐弁36の開度をmin〜maxまで変化させている。これにより、循環ポンプ35による循環流量を安定させつつ、熱交換器15への循環流量が低い場合における流量の安定化を図っている。
【0076】
また、熱交換器15への熱媒体の循環量が所定値K以上の領域では、循環分岐弁36の熱交換器15側への開度を最大に固定しつつ、循環ポンプ35の駆動電圧をmin〜maxまで変化させている。これにより、熱交換器15への循環流量が高い場合における流量の安定化を図っている。
【0077】
また、制御回路部31は、図4に示すように、熱負荷分岐弁37のステップモータ37aの駆動ステップ数と熱負荷側の開度とを対応させた制御テーブルをROMに格納している。
【0078】
次に、本実施形態の燃料電池コージェネレーションシステム1の貯湯運転モードおよび給湯運転モードの動作を説明する。
尚、貯湯運転に際しては、予め、貯留タンク33および各流路内部に水を貯留し、流路のエアーパージを行う試運転を実施するが、当該試運転の動作は後述するものとし、貯留タンク33および各流路内には、既に水が満水状態に貯留されているものとする。
【0079】
(貯湯運転モード)
図2は、本実施形態のシステム1の貯湯運転動作を示すフローチャートであり、図を参照して貯湯運転の動作を説明する。
リモートコントローラ80を操作して貯湯運転モードを選択すると、制御回路部31は、初期設定として、循環分岐弁36および熱負荷分岐弁37の開度を初期位置に戻す。
【0080】
制御回路部31は、貯湯運転開始時(循環開始時)における熱交換器15への湯水の運転開始循環量を式1によって算出する。但し、式1において、基準循環量は、予め設定された所定循環量、設定温度は予め設定された給湯温度(本実施形態では65℃)、入水温度は熱交換器15の2次側に設けた入水温度センサ21の検知信号、αは定数である。
【0081】
【数1】
Figure 2004199920
【0082】
制御回路部31は、データテーブル(図3参照)を参照して、式1で算出した運転開始循環量に対応した循環ポンプ35の駆動電圧と循環分岐弁36のステップモータ36aの駆動ステップ数とを求めて、当該駆動量で循環分岐弁36を駆動すると共に循環ポンプ35を駆動する。これにより、熱交換器15の2次側には式1で定まる運転開始循環量の熱媒体が流動する(以上、図2ステップ101〜103参照)。
【0083】
制御回路部31は、運転開始循環量に応じた待機時間tを算出し、当該待機時間tだけ待機する。
ここで、待機時間tは、循環量に応じて、熱交換器15の2次側に設けた入水温度センサ21から出湯温度センサ20に到る間の流路を熱媒体が流動する時間に略相当する時間であり、この待機時間tの間は、制御回路部31は、現在の駆動時間を維持する制御を行う(以上、図2ステップ109〜110参照)。
【0084】
待機時間tが経過すると、ステップ122,123を通りステップ104に戻って、制御回路部31は、入水温度センサ21および出湯温度センサ20の検知温度を参照し、各々の検知温度に応じて次の制御を行う。
まず、入水温度センサ21の検知温度が所定温度(本実施形態では20℃に設定)未満であり、出湯温度センサ20の検知温度が設定温度(本実施形態では65℃)未満のときは、データテーブル(図3参照)を参照して、循環ポンプ35を最小電圧で駆動すると共に循環分岐弁36の熱交換器15側の開度を最小となるように制御し、更に、データテーブル(図4参照)を参照して、熱負荷分岐弁37の循環往路45側の開度が最小となるように制御する(以上、図2ステップ104,111,116〜118参照)。
【0085】
これにより、熱交換器15の2次側を流動する湯水の循環量と、貯留タンク33へ流動する湯水の量は最少となる。則ち、熱交換器15から流出した熱媒体の殆どが循環バイパス流路49と熱負荷バイパス流路50を介してそのまま熱交換器15に戻るため、熱交換器15の2次側から貯留タンク33側へ吸収される熱量は最少となり、燃料電池13からの熱吸収を抑えつつ燃料電池13の温度上昇を待つ。そして、制御回路部31は待機時間tを算出して、制御を待機時間tだけ継続し、待機時間tが経過すると、ステップ122,123を通りステップ104に戻る(以上、図2ステップ109,110,104参照)。
【0086】
また、入水温度センサ21の検知温度が所定温度(20℃)以上であり、出湯温度センサ20の検知温度が設定温度(65℃)未満のときも、データテーブル(図3参照)を参照して、循環ポンプ35を最小電圧で駆動すると共に循環分岐弁36の熱交換器15側の開度を最小となるように制御し、更に、データテーブル(図4参照)を参照して、熱負荷分岐弁37の循環往路45側の開度を最小となるように制御する。この場合も、燃料電池13からの熱吸収を抑えつつ燃料電池13の温度上昇を待つ。そして、制御回路部31は待機時間tを算出して、制御を待機時間tだけ継続し、待機時間tが経過すると、ステップ122,123を通りステップ104に戻る(以上、図2ステップ104,105,119〜121,109,110参照)。
【0087】
一方、入水温度センサ21の検知温度が所定温度(20℃)未満であり、出湯温度センサ20の検知温度が設定温度(65℃)以上のときは、制御回路部31は、熱交換器15への湯水の循環量を式2によって算出する。但し、式2において、前回循環量は、待機時間tより前に行われた制御における循環量、設定温度は予め設定された給湯温度(65℃)、出湯温度は出湯温度センサ20の検知温度、αは定数である。
【0088】
【数2】
Figure 2004199920
【0089】
制御回路部31は、データテーブル(図3参照)を参照して、式2で算出した循環量に対応した循環ポンプ35の駆動電圧と循環分岐弁36のステップモータ36aの駆動ステップ数とを求めて、当該駆動量で循環分岐弁36を駆動すると共に循環ポンプ35を駆動する。これにより、熱交換器15の2次側には式2で定まる循環量の熱媒体が流動する(以上、図2ステップ104,111〜113参照)。
【0090】
更に、制御回路部31は、熱負荷バイパス流路50と貯留タンク33との熱媒体の流量比率を式3によって算出する。但し、式3において、入水温度は入水温度センサ21の検知温度、給水温度は給水温度センサ62の検知温度、出湯温度は出湯温度センサ20の検知温度であり、循環量は前記式2によって算出された値である。
尚、式3は、図1において、貯湯運転に際して上部配管46を介して流入する高温水によって下部配管47から流出する低温水(略給水温度の低温水)と、熱負荷バイパス流路50を介して循環する高温水とがエアーセパレータ39で混合されて熱交換器15へ流動する湯水の温度が入水温度(20℃)となる関係に基づいて導かれる。
【0091】
【数3】
Figure 2004199920
【0092】
制御回路部31は、式3によって算出された熱負荷流量と熱負荷バイパス流路流量との比率に基づいて、熱負荷分岐弁37を駆動して、当該比率によって貯留タンク33への貯湯を行う。そして、制御回路部31は待機時間tを算出して、制御を待機時間tだけ継続し、待機時間tが経過すると、ステップ122,123を通りステップ104に戻る(以上、図2ステップ114,115,109,110,104参照)。
則ち、制御回路部31は、式2で示される循環量の熱媒体を熱交換器15へ流動させると共に、式3で示される比率で貯留タンク33と熱負荷バイパス流路50への熱媒体の分岐割合を調節することにより、燃料電池13の温度を所定範囲に維持しつつ貯留タンク33側への熱吸収量を増加させる制御を行う。
【0093】
また、入水温度センサ21の検知温度が所定温度(20℃)以上であり、出湯温度センサ20の検知温度が設定温度(65℃)以上のときは、制御回路部31は、熱交換器15への湯水の循環量を前記式2によって算出する。
そして、制御回路部31は、データテーブル(図3参照)を参照して、式2で算出した循環量に対応した循環ポンプ35の駆動電圧と循環分岐弁36のステップモータ36aの駆動ステップ数とを求めて、当該駆動量で循環分岐弁36を駆動すると共に循環ポンプ35を駆動する。これにより、熱交換器15の2次側には式2で定まる循環量の熱媒体が流動する。
【0094】
更に、制御回路部31は、熱負荷分岐弁37を貯留タンク33側への流動量が最大となるように制御する。これにより、熱交換器15で昇温された湯水は全て貯留タンク33へ流入して貯湯が行われる。そして、制御回路部31は待機時間tを算出して、制御を待機時間tだけ継続し、待機時間tが経過すると、ステップ122,123を通りステップ104に戻る(以上、図2ステップ104〜110参照)。
則ち、制御回路部31は、式2で示される循環量の熱媒体を熱交換器15へ流動させつつ、熱交換器15から流出する高温水を貯留タンク33側へ流入させることにより、燃料電池13の温度を所定範囲に維持しつつ貯留タンク33側への熱吸収量が最大となる制御を行う。
【0095】
このようにして、貯留タンク33の上部配管46から高温水が流入しつつ下部配管47から低温水が流出して循環する貯湯運転が行われる。そして、貯留タンク33の下部温度センサ64が設定温度(65℃)を検知すると、制御回路部31は、循環ポンプ35の駆動を停止して貯留運転を終了する(以上、図2ステップ122,123参照)。
【0096】
尚、上記説明では、給湯温度の設定値を65℃とし、入水温度センサ21の検知温度を20℃として、これらの温度を境界として分岐させる制御を行うものとして述べた。しかし、本実施形態では、給湯温度の設定値および入水温度センサ21の検知温度の境界値をディップスイッチにより変更可能な構成としており、燃料電池13の種別や給湯温度に応じて切換設定可能である。
また、貯湯運転が行われていないときに燃料電池13の発電が行われる場合は、燃料電池13で発生する熱の加熱ユニット30側への吸収が行われないため、燃料電池13の温度が上昇する。しかし、本実施形態では、排熱回収回路18にラジエター(不図示)を設けて、循環する熱媒体の温度が所定値を超えると冷却を行う構成を採用している。
【0097】
このように、本実施形態のシステム1では、加熱ユニット30の加熱循環回路65に循環バイパス流路49を設けた簡単な構成により、循環流路65と循環バイパス流路49との分岐割合、および、循環ポンプ35による循環流量を制御するだけで、燃料電池ユニット10の熱交換器15を流動する湯水の循環量を広範囲に安定して制御することができる。また、加熱循環回路65に熱負荷バイパス流路50を設けて分岐割合を制御するだけで、貯留タンク33における熱吸収量を安定して制御することができる。
これにより、発電に際しての燃料電池13の温度を所定範囲に維持しつつ、貯留タンク33への熱吸収率を向上させたシステム1を提供することが可能となる。
【0098】
(給湯運転モード)
給湯栓42を開栓すると、混合流路54の湯水の流動を流量センサ66が検知して制御回路部31は給湯栓42の開栓を検知する。
【0099】
給湯運転が開始されたときに貯湯運転が行われていない場合は、給水流路51から貯留タンク33の下部給水配管52に加わる給水圧力によって、貯留タンク33に貯留された高温水が上部配管46から給湯流路53を介して混合制御弁38に到ると共に、給水流路51を介して水が混合制御弁38に到り、混合制御弁38の混合割合に応じて高温水と水が混合されて混合流路54へ流動する。
一方、給湯運転が開始されたときに貯湯運転が行われている場合は、給湯流路53を流動する湯水の流動量を賄うように、循環往路45を流動する湯水と貯留タンク33から上部配管46を介して流動する湯水が混合されつつ給湯流路53側へ供給される。
【0100】
ここで、制御回路部31は、給湯流路53を流動する高温水の温度、給水流路51から給水される水の温度、および、混合流路54を流動する湯水の温度を、各々、給湯温度センサ59、給水温度センサ62および混合温度センサ60で検知しつつ、混合温度センサ60の検知温度がリモートコントローラ80の設定温度となるように、混合制御弁38のステップモータ38aを制御する。そして、混合制御弁38における高温水と水の混合割合を制御しつつ設定温度に混合された湯水を混合流路54から排出流路55を介して給湯栓42へ給湯する。
【0101】
一方、貯留タンク33に貯留された湯水の温度が低く、給湯温度センサ59の検知温度がリモートコントローラ80の設定温度に達しないときは、制御回路部31は、混合制御弁38を給湯流路53側に全開制御すると共に、補助燃焼器34を着火して混合流路54から流入する湯水を更に加熱する。そして、排出流路55の排出温度センサ61の検知温度が設定温度となるように、補助燃焼器34の燃焼量を調整しつつ、設定温度の湯水を給湯する。
【0102】
給湯栓42を閉じると、流量センサ66によって検知され、制御回路部31は補助燃焼器34の燃焼制御を停止して給湯運転を終了する。
また、給湯運転によって貯留タンク33に貯留する高温水の量が低下すると、制御回路部31は、上部温度センサ63で検知して自動的に上記貯湯運転を再開する。
【0103】
(試運転モード)
次に、本実施形態のシステム1を敷設した場合に、貯留タンク33への給水および各流路に水張りを行う試運転の制御を、図5のフローチャートを参照して説明する。
試運転に先立って、貯留タンク33への給水を行う。給水に際しては、安全弁40を開成すると、給水流路51に加わる水圧によって下部給水配管52を介して貯留タンク33内部に給水が行われる。そして、貯留タンク33が満水となり、安全弁40側から水が出始めると安全弁40を閉成する(以上、図5ステップ130〜134参照)。
【0104】
次いで、リモートコントローラ80を操作して試運転モードを選択すると、制御回路部31は、循環分岐弁36を循環バイパス流路49側へ全開駆動し、循環ポンプ35を最大電圧で所定時間だけ駆動する。これにより、循環ポンプ35から流出する大流量の水が循環復路48と循環バイパス流路49で形成されるループを循環しつつ、流路内の空気はエアーセパレータ39から外部に放出される(以上、図5ステップ135〜137参照)。
【0105】
所定時間が経過すると、制御回路部31は、循環分岐弁36を循環復路43側へ全開駆動すると共に、熱負荷分岐弁37を熱負荷バイパス流路側へ全開駆動し、引き続き循環ポンプ35を最大電圧で所定時間だけ駆動する。これにより、循環ポンプ35から流出する大流量の水は、循環復路48,43、熱交換器15、循環往路44および熱負荷バイパス流路50で形成されるループを循環しつつ、流路内の空気はエアーセパレータ39から外部に放出される(以上、図5ステップ138〜141参照)。
【0106】
所定時間が経過すると、制御回路部31は、循環分岐弁36を循環復路43側へ駆動したまま、熱負荷分岐弁37を循環往路45側(貯留タンク側)へ全開駆動し、引き続き循環ポンプ35を最大電圧で所定時間だけ駆動する。これにより、循環ポンプ35から流出する大流量の水は、循環復路48,43、熱交換器15、循環往路44,45、上部配管46、貯留タンク33および下部配管47で形成される加熱循環回路65を循環しつつ、流路内の空気はエアーセパレータ39から外部に放出される。そして、所定時間が経過すると、制御回路部31は試運転を終了する(以上、図5ステップ142〜145参照)。
【0107】
このように、本実施形態のシステム1では、試運転に際して、循環流路毎に区分して大流量の水を循環させてエアーパージを行うので、流路内に空気が残留することがない。また、加熱ユニット30の下部に位置する流路から順にエアーパージを行うので、先にエアーパージを行った流路に後から空気が混入することがなく、試運転を効率良く行うことが可能となる。
【0108】
(貯湯運転の変形実施形態)
次に、前記した貯湯運転の制御の一部が異なるシステム1の動作を、図6のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態の貯湯運転は、前記図2で示したフローチャートのステップ108を変更したものであり、他のステップについては同一である。従って、同一符合を付して重複した説明を省略する。
【0109】
ここで、前記図2に示した実施形態では、入水温度センサ21の検知温度が所定温度(20℃)以上であり、出湯温度センサ20の検知温度が設定温度(65℃)以上のときは、制御回路部31は、式2によって算出した循環量に対応した駆動量で循環ポンプ35と循環分岐弁36とを駆動して、熱交換器15の2次側に式2で定まる循環量の湯水を流動させ、更に、制御回路部31は、熱負荷分岐弁37を貯留タンク33側への流動量が最大となるように制御するものであった(図2ステップ104〜108参照)。
【0110】
これに対して、本実施形態では、循環ポンプ35と循環分岐弁36の制御については、前記実施形態と同一であるが、循環分岐弁36の制御が異なる。
則ち、制御回路部31は、循環ポンプ35と循環分岐弁36の駆動に引き続いて、送受信部32および燃料電池ユニット10側の送受信部12を介して制御回路部11へ燃料電池13の発電量(排熱量)データの要求信号を送出する。
この要求信号に対して、燃料電池ユニット10の制御回路部11は、発電量検知手段(不図示)から発電量データを受け、送受信部12および加熱ユニット30側の送受信部32を介して制御回路部31へ送信する(図6ステップ108a参照)。
【0111】
すると、制御回路部31は、受信した発電量(排熱量)データに応じて、発電量(排熱量)が増加しているときは熱交換器15の入水温度(入水制限温度)を低下させ、逆に、発電量(排熱量)が低下しているときは熱交換器15の入水温度(入水制限温度)を増加させる。そして、前記式3における入水温度を、発電量に応じて新たに設定した入水温度とした式4に基づいて、熱負荷流量と熱負荷バイパス流路流量との比率を算出し、算出した比率に基づいて熱負荷分岐弁37を駆動して、当該比率によって貯留タンク33への貯湯を行う(図6ステップ108b〜108d参照)。
【0112】
【数4】
Figure 2004199920
【0113】
このように、本実施形態の貯湯運転によれば、熱交換器15の入水温度を固定するのではなく、燃料電池の発電量(排熱量)に応じて熱交換器15の入水温度を変化させるので、燃料電池から排出される熱を一層多く吸収して熱負荷に供給することができ、これにより、システム1のトータルのエネルギー効率を向上させることが可能となる。
【0114】
(燃料電池ユニットの変形実施形態)
次に、前記図1に示した実施形態の一部の構成を変形したシステム1の構成を、図7を参照して説明する。本実施形態のシステム1は、前記図1に示したシステム1の燃料電池ユニット10の構成を変更したものであり、加熱ユニット30については同一構成である。従って、同一部分には同一の符合を付して重複した説明を省略する。
【0115】
図1に示した燃料電池ユニット10では、燃料電池13の反応熱を回収して加熱ユニット30側へ伝達する熱交換器15を有した構成であった。
これに対して、図7に示す本実施形態では、燃料電池13の発電に際して未反応のまま放出されるガスを燃焼させて得られる熱を排熱として回収する排熱回収回路(第2の排熱回収回路)26を有し、当該排熱回収回路26に熱交換器(第2の熱交換器)22を備えた構成である。
【0116】
排熱回収回路26は、熱媒体が循環する循環往路24と循環復路25によって形成され、未反応ガスを燃焼させて得られる熱は熱媒体に回収され、熱交換器22において、熱媒体の熱が加熱ユニット30側へ伝達される。
本実施形態では、熱交換器22が上流側となるように熱交換器22と熱交換器15の各々の2次側を直列に接続している。則ち、加熱ユニット30へ延出する循環復路43を熱交換器22の2次入水側に接続すると共に、加熱ユニット30へ延出する循環往路44を熱交換器15の2次出湯側へ接続した構成としている。
【0117】
また、熱交換器22、15の2次側の接続部には、熱交換器22から流出する熱媒体の温度を検知する流出温度センサ23を設けている。
このような構成の燃料電池ユニット10では、排熱回収回路26は前記したように燃料電池の未反応ガスを燃焼させて得られる熱を回収するので、排熱回収回路26から加熱ユニット30側への熱吸収量が過大になっても、燃料電池13の発電に際しての温度低下に影響を及ぼさない。
【0118】
本実施形態の燃料電池ユニット10では、燃料電池13として固体高分子型燃料電池を用いるので、排熱回収回路18の循環復路17を循環する熱媒体の温度が30〜40℃に制御するのが好適である。この温度に制御するには、流出温度センサ23の検知温度が略40℃、入水温度センサ21の検知温度が略25℃以上となるように維持する必要があり、当該入水温度センサ21の検知温度が25℃以上となるように、加熱ユニット30で循環流量の制御および熱負荷流量の制御を行う。
これにより、燃料電池13の温度を適切な温度範囲に維持しつつ、しかも、燃料電池13の反応熱に加えて未反応ガスの燃焼熱をも加熱ユニット30側へ伝達して熱負荷を効率良く加熱することが可能となる。
【0119】
尚、前記実施形態で示したシステム1では、貯湯運転および給湯運転の可能な構成例として示したが、本発明はこのような構成に限られるものではなく、暖房運転や風呂の落とし込み運転、追い焚き運転の可能なシステムに適用することも可能である。
また、前記実施形態で示したシステム1において、貯湯運転における各部の制御量の算出方法として式1〜式4を示したが、本発明は、このような算出方法に限定されるものではなく、使用する燃料電池の種類に応じて適宜変更設定することが可能である。
【0120】
【発明の効果】
請求項1〜4に記載の発明によれば、熱交換器へ流入する熱媒体の量を広範囲に安定して制御することができ、燃料電池の発電効率を維持しつつ、熱負荷への熱回収率を向上させた燃料電池コージェネレーションシステムを提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、燃料電池の発電状況に応じて熱負荷側へ吸収する熱量を調節制御することができ、燃料電池の発電効率を維持しつつ、熱負荷への熱回収率を向上させることが可能となる。
請求項6,7に記載の発明によれば、発電に際して未反応のまま燃料電池から放出される未反応ガスの燃焼熱を熱負荷側へ回収することができ、熱回収効率を一層向上させた燃料電池コージェネレーションシステムを提供できる。
請求項8,9に記載の発明によれば、熱交換器へ流入する熱媒体の温度を安定して制御することができ、燃料電池の発電効率を維持しつつ、熱負荷への熱回収率を向上させた燃料電池コージェネレーションシステムを提供できる。
請求項10に記載の発明によれば、熱負荷として湯水を加熱することができ、燃料電池の排熱を利用した給湯システムを提供することが可能となる。
請求項11に記載の発明によれば、燃料電池ユニットおよび加熱ユニットの敷設性が向上されると共に、信頼性を向上させた燃料電池コージェネレーションシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る燃料電池コージェネレーションシステムの流路系統図である。
【図2】図1に示すシステムの貯湯運転の動作を示すフローチャートである。
【図3】熱交換器への循環量に対応して定められる循環ポンプおよび循環分岐弁の駆動量を示すグラフである。
【図4】熱負荷分岐弁の制御に応じて熱負荷側と熱負荷バイパス流路側との開度を示すグラフである。
【図5】図1に示すシステムの試運転の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の変形実施形態に係るシステムの貯湯運転の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の変形実施形態に係るシステムの燃料電池ユニットの構成図である。
【符号の説明】
1 燃料電池コージェネレーションシステム
10 燃料電池ユニット
12,32 送受信部
13 燃料電池
15 第1の熱交換器
18 第1の排熱回収回路
20 第1の熱交温度検知手段(出湯温度センサ)
21 第1の熱交温度検知手段(入水温度センサ)
22 第2の熱交換器
23 第2の熱交温度検知手段(流出温度センサ)
26 第2の排熱回収回路
30 加熱ユニット
33 熱負荷(貯留タンク)
35 循環手段(循環ポンプ)
49 循環バイパス流路
50 熱負荷バイパス流路
65 加熱循環回路(循環流路)
68 信号線

Claims (11)

  1. 電力の生成に伴って燃料電池で発生する反応熱を排熱として熱媒体に回収する第1の排熱回収回路と、当該第1の排熱回収回路で回収された排熱を熱媒体によって熱負荷へ伝達して加熱する加熱循環回路とを有した燃料電池コージェネレーションシステムであって、前記第1の排熱回収回路と加熱循環回路との間には熱伝達を行う第1の熱交換器を介在させ、前記加熱循環回路は、第1の熱交換器と熱負荷とを流路上に有する循環流路で形成され、当該循環流路上には熱媒体を強制循環させる循環手段を有すると共に、当該循環手段の流出側と流入側を短絡して循環手段から流出する熱媒体の一部または全部を前記第1の熱交換器を経ずに直接流入側へ戻す循環バイパス流路を備えており、
    前記加熱循環回路における循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する熱媒体の分岐割合、または、循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを制御することにより、第1の熱交換器への熱媒体の流動量を調節制御することを特徴とする燃料電池コージェネレーションシステム。
  2. 前記第1の熱交換器を流動する熱媒体の温度を検知する第1の熱交温度検知手段を備えており、
    前記加熱循環回路における循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する熱媒体の分岐割合、または、循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを、第1の熱交温度検知手段の検知信号に基づいて制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  3. 前記第1の熱交温度検知手段は第1の熱交換器の近傍に配置されると共に、第1の熱交温度検知手段は、第1の熱交換器の1次側において流入または流出する熱媒体の温度、または、第1の熱交換器の2次側において流入または流出する熱媒体の温度の少なくともいずれかの温度を検知することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  4. 前記熱負荷への熱媒体の循環開始時において、加熱循環回路における循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する湯水の分岐割合、または、循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを、循環開始時において第1の熱交換器の2次側へ流入する熱媒体の温度と予め定められた設定温度との温度差に基づいて制御することを特徴とする請求項2または3に記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  5. 前記燃料電池の発電量を検知する発電量検知手段を備えており、前記加熱循環回路における循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する熱媒体の分岐割合、または、循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを、前記第1の熱交温度検知手段または発電量検知手段の少なくともいずれかの検知信号に基づいて制御することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  6. 前記燃料電池で生じる未反応ガスを燃焼させて得られる熱を排熱として熱媒体に回収する第2の排熱回収回路と、当該第2の排熱回収回路で回収された排熱を前記加熱循環回路を循環する熱媒体へ伝達する第2の熱交換器とを有し、当該第2の熱交換器を流動する熱媒体の温度を検知する第2の熱交温度検知手段を備えており、
    前記加熱循環流路における循環流路と循環バイパス流路とを分岐流動する熱媒体の分岐割合、または、前記循環手段による熱媒体の循環流量の少なくともいずれかを、前記第1の熱交温度検知手段または第2の熱交温度検知手段または発電量検知手段の少なくともいずれかの検知信号に基づいて制御することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  7. 前記第2の熱交温度検知手段は第2の熱交換器の近傍に配置されると共に、当該第2の熱交温度検知手段は、第2の熱交換器の2次側において流入または流出する熱媒体の温度の少なくともいずれかの温度を検知することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  8. 前記加熱循環回路は、循環流路上に前記熱負荷をバイパスする熱負荷バイパス流路を備えており、熱負荷と熱負荷バイパス流路とへ分岐流動する熱媒体の分岐割合を、第1の熱交温度検知手段または第2の熱交温度検知手段または発電量検知手段の少なくともいずれかの検知信号に基づいて制御することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  9. 前記発電量検知手段の検知信号に基づいて第1の熱交換器の2次側に流入させる熱媒体の下限温度が設定され、当該第1の熱交換器の2次側へ流入する熱媒体の温度が前記下限温度以上となるように、前記熱負荷と熱負荷バイパス流路とへ分岐流動させる熱媒体の分岐割合を制御することを特徴とする請求項8に記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の燃料電池コージェネレーションシステムにおいて、前記加熱循環回路を循環する熱媒体が湯水であり、前記熱負荷が湯水を貯留する貯留タンクであることを特徴とする燃料電池コージェネレーションシステム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシステムにおいて、燃料電池を有する燃料電池ユニットと熱負荷を有する加熱ユニットとを接続して構成され、当該燃料電池ユニットおよび加熱ユニットは、両ユニット同士の間でデータを送受信する送受信部を各々備えると共に、当該送受信部の間は信号線で接続されており、当該信号線を介して前記第1の熱交温度検知手段または第2の熱交温度検知手段または発電量検知手段の少なくともいずれかの検知信号を含む制御に必要なデータが相互に伝送されることを特徴とする燃料電池コージェネレーションシステム。
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