JP2004198112A - 電子機器 - Google Patents

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JP2004198112A
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Hiroyuki Sonoda
博行 園田
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Abstract

【課題】太陽電池素子で十分に発電でき、且つ太陽電池素子の下側から表示部材を照明できる。
【解決手段】有効発電部18が分割線部19で分割形成された太陽電池素子8と、この太陽電池素子8の下側に配置された発光素子9と、太陽電池素子8の上側に配置された文字板を兼ねる拡散板12と、この拡散板12の上側に位置する時字および指針とを備えた。従って、明るい所で外部光が指針および時字と共に拡散板12に照射され、その外部光が拡散板12で拡散されて太陽電池素子8に照射されるので、有効発電部18が分割線部19で分割されていても、分割線部19による光の損失が少なく、外部光を効率良く有効発電部18に照射させて十分に発電できる。また、暗い所で発光素子9を発光させると、その光が太陽電池素子8の分割線部19を透過して拡散板12で拡散されるので、太陽電池素子8の下側に発光素子9を設けても、拡散板12の上方を良好に照明できる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、腕時計、携帯電話機、自動車の計器類などの各種の電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、文字板の上方を指針が運針する指針式の腕時計においては、文字板を光が透過するように形成し、この文字板の下側に太陽電池素子を設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−286867(P2002−286867A)
【0004】
この種の腕時計では、外部光が文字板を透過して太陽電池素子に照射されるので、太陽電池素子に十分に外部光を照射することができると共に、この照射された外部光が太陽電池素子で反射されて文字板を透過するときに、文字板の下面にマトリックス状に形成された半球状の凹部で散乱されて文字板の上方に放射され、これにより太陽電池素子の色がほとんど目立たずに時刻を知ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような腕時計では、太陽電池素子で発電することができても、暗い所で時刻を知るためには、発光素子を設ける必要がある。しかしながら、発光素子を太陽電池素子の下側に設けると、太陽電池素子で発光素子の光が遮られてしまうため、文字板の上方における外周側に発光ダイオードなどの点光源型の発光素子を設けなければならない。このため、このような腕時計では、発光素子の付近が明かるく照明されるが、発光素子から離れるに従って次第に照明が暗くなり、文字板全体を十分に照明することができないという問題がある。
【0006】
この発明の課題は、太陽電池素子で十分に発電することができると共に、太陽電池素子の下側から表示部材を十分に照明できるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図12に示すように、有効発電部(18、27、34)が光透過性を有する所定幅の分割線部(19、28、35)で複数に分割形成された太陽電池素子(8、25、30)と、この太陽電池素子の下面側に配置された面発光型の発光素子(9)と、前記太陽電池素子の上面側に配置されて厚み方向に透過する光を拡散する拡散板(12)と、この拡散板の上面側に配置された表示部材(指針15および文字板の時字16、または液晶表示素子40)とを備えたことを特徴とする電子機器である。
【0008】
この発明によれば、明るい所では外部光が表示部材に照射されると共に、その外部光が拡散板を透過するときに拡散されて太陽電池素子に照射されるので、太陽電池素子の有効発電部が所定幅の分割線部で分割されていても、分割線部による光の損失が少なく、外部光を効率良く有効発電部に照射させて十分に発電させることができる。また、面発光型の発光素子を面発光させると、その光が太陽電池素子の所定幅の分割線部を透過し、この透過した光が拡散板を透過するときに拡散されるので、太陽電池素子の下側に発光素子を配置しても、表示部材を十分に照明することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、図1〜図4に示すように、前記太陽電池素子(8)が、絶縁性を有する光透過性基板(17)を備え、この光透過性基板の下面における前記有効発電部(18)に対応する個所に、透明な電極層(上部電極層20)、アモルファスシリコン層(21)、および金属製の電極層(下部電極層22)を上から順に積層した構造であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器である。
【0010】
この発明によれば、外部光が太陽電池素子に上方から照射されると、その外部光が光透過性基板を透過し、この透過した外部光が分割線部ではそのまま下側に透過するが、有効発電部では透明な電極層を透過してアモルファスシリコン層に照射され、且つこのアモルファスシリコン層を透過した光が金属製の電極層で反射されて再びアモルファスシリコン層を透過するので、効率良くアモルファスシリコン層で起電力を発生させることができる。また、発光素子を面発光させると、その光が太陽電池素子の下面に照射され、この照射された光が有効発電部では金属製の電極層で反射されるが、所定幅の分割線部では光透過性基板を透過し、その透過時に上方に向けて広がりながら透過し、この広がりをもった光が更に拡散板で拡散されて上方に放射されるので、太陽電池素子の下側に発光素子を配置しても、表示部材を明るく且つ均一に照明することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、図5および図6に示すように、前記太陽電池素子(25)が、絶縁性を有する光透過性基板(26)を備え、この光透過性基板の上面における前記有効発電部(27)に対応する個所に、金属製の電極層(下部電極層22)、アモルファスシリコン層(21)、および透明な電極層(上部電極層20)を下から順に積層した構造であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器である。
【0012】
この発明によれば、外部光が太陽電池素子に上方から照射されると、この照射された外部光が分割線部ではそのまま光透過性基板を透過するが、有効発電部では透明な電極層を透過してアモルファスシリコン層に照射され、且つこのアモルファスシリコン層を透過した光が金属製の電極層で反射されて再びアモルファスシリコン層を透過するので、効率良くアモルファスシリコン層で起電力を発生させることができる。また、発光素子を面発光させると、その光が太陽電池素子の下面に照射されて光透過性基板を透過し、この透過した光が有効発電部では金属製の電極層で反射されるが、所定幅の分割線部ではそのまま透過して拡散板で拡散されるので、請求項1に記載の発明と同様、太陽電池素子の下側に発光素子を配置しても、表示部材を十分に照明することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、図7および図8に示すように、前記太陽電池素子(30)が、絶縁性を有する遮光性基板(33)を備え、この遮光性基板の上面における前記有効発電部(34)に対応する個所に、金属製の電極層(下部電極層22)、アモルファスシリコン層(21)、および透明な電極層(上部電極層20)を下から順に積層すると共に、前記遮光性基板における前記分割線部(35)に対応する個所に、スリット状の孔部(36)を形成した構造であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器である。
【0014】
この発明によれば、外部光が太陽電池素子に上方から照射されると、この照射された外部光が分割線部では遮光性基板のスリット状の孔部をそのまま透過するが、有効発電部では透明な電極層を透過してアモルファスシリコン層に照射され、且つこのアモルファスシリコン層を透過した光が金属製の電極層で反射されて再びアモルファスシリコン層を透過するので、効率良くアモルファスシリコン層で起電力を発生させることができる。また、発光素子を面発光させると、その光が太陽電池素子の下面に照射され、この照射された光が有効発電部では遮光性基板で遮断されるが、所定幅の分割線部では遮光性基板のスリット状の孔部をそのまま透過して拡散板で拡散されるので、請求項1に記載の発明と同様、太陽電池素子の下側に発光素子を配置しても、表示部材を十分に照明することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、図1〜図4に示すように、前記表示部材が文字板の上方を指針(15)が運針する指針式のものであり、前記拡散板(12)が前記文字板を兼ねていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器である。
この発明によれば、明るい所では外部光によって表示部材である文字板と指針が照明されると共に、外部光が文字板を兼ねる拡散板を透過するときに拡散されて太陽電池素子に照射されるので、太陽電池素子の有効発電部が分割線部で分割されていても、分割線部による光の損失が少なく、外部光を効率良く有効発電部に照射させて十分に発電させることができる。また、発光素子を面発光させると、請求項1に記載の発明と同様、太陽電池素子の分割線部を光が透過し、この透過した光が文字板を兼ねる拡散板を透過するときに拡散されるので、太陽電池素子の下側に発光素子を配置しても、文字板を兼ねる拡散板の上面およびその上方の指針を十分に照明することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、図9〜図12に示すように、前記表示部材が、電気光学的に情報を表示する液晶表示素子(40)であり、前記拡散板(12)の下面に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器である。
この発明によれば、明るい所では外部光が表示部材である液晶表示素子に照射されて液晶表示素子を透過し、この透過した光が拡散板を透過するときに拡散されて太陽電池素子に照射されるので、液晶表示素子の下面側に太陽電池素子を配置しても、また太陽電池素子の有効発電部が分割線部で分割されていても、外部光を有効発電部に照射させて十分に発電させることができる。また、発光素子を面発光させると、請求項1に記載の発明と同様、太陽電池素子の所定幅の分割線部を光が透過し、この透過した光が拡散板を透過するときに拡散されるので、太陽電池素子の下側に発光素子を配置しても、液晶表示素子を十分に照明することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図1〜図4を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
図1はこの発明の腕時計を示した要部の拡大断面図である。この腕時計は、指針式のものであり、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部には、時計ガラス2が装着されており、この腕時計ケース1の内部には、時計モジュール3が収納されている。また、この腕時計ケース1の下部には、裏蓋4が防水リング5を介して取り付けられている。
【0018】
時計モジュール3は、アナログ機能とデジタル機能とのうち、少なくともアナログ機能を備えたものである。すなわち、この時計モジュール3は、ハウジング6を備え、このハウジング6に指針表示部材7、太陽電池素子8、および発光素子9を押え部材10によって固定した構造になっている。指針表示部材7は、ハウジング6内に設けられたアナログムーブメント11と、太陽電池素子8の上面に配置されて文字板を兼ねる拡散板12とを備えている。アナログムーブメント11は、指針軸13が発光素子9、太陽電池素子8、および拡散板12の各貫通孔14を通してその上方に突出し、この突出した指針軸13の上端部に時針、分針、秒針などの指針15が取り付けられ、この指針15が文字板を兼ねる拡散板12の上方を運針するように構成されている。
【0019】
拡散板12は、透明または半透明の光透過性を有する材料で形成され、図3および図4に示すように、その上下両面に拡散層12aがそれぞれ形成され、これにより厚み方向(図1では上下方向)に光が透過するときに、その光を拡散させるように構成されている。この場合、拡散層12aは、拡散板12の上下両面に形成された微細な凹凸部であり、これら微細な凹凸部で光を拡散するように構成されている。また、この拡散板12は、指針表示部材7の文字板を兼ねるものであるため、その上面における外周部に時字16が1時から12時の各位置に対応して設けられている。
【0020】
太陽電池素子8は、図1に示すように、文字板を兼ねる拡散板12の下面に配置され、図3に示すように、絶縁性を有する透明な材料からなる光透過性基板17を備え、図2に示すように、光透過性基板17の下面に有効発電部18を所定幅の分割線部19で複数に分割形成した構造になっている。すなわち、有効発電部18は、図2に示すように、放射状の分割線部19によってそれぞれ扇状に6等分されている。これら有効発電部18は、図3に示すように、光透過性基板17の下面にITOなどの透明な導電性材料からなる上部電極層20を形成し、この上部電極層20の下面にアモルファスシリコン層21を形成し、このアモルファスシリコン層21の下面に金属製の下部電極層22を形成し、この下部電極層22の下面に絶縁性の保護層23を形成した構造になっている。
【0021】
この場合、有効発電部18は、外部光が太陽電池素子9に上方から照射されて光透過性基板17を透過すると、その透過した外部光が上部電極層20を透過してアモルファスシリコン層21に照射され、且つこのアモルファスシリコン層21を透過した光が金属製の下部電極層22で反射されて再びアモルファスシリコン層21を透過することにより、効率良くアモルファスシリコン層21で起電力を発生するように構成されている。また、分割線部19は、図2に示すように、有効発電部18同士の境界部分に所定幅で放射状に設けられ、図4に示すように、その厚み方向(同図では上下方向)に光が透過するように光透過性基板17のみで構成され、上方から照射された外部光または発光素子9で発光して下側から照射された光が光透過性基板17を上下方向に透過するように構成されている。また、発光素子9は、EL素子(エレクトロルミネッセンス素子)などの平面型の発光素子であり、図1、図3および図4に示すように、太陽電池素子8の下面に配置されている。
【0022】
このような腕時計によれば、明るい所で外部光が時計ガラス2を透過して腕時計ケース1内に入射すると、この入射した外部光によって文字板を兼ねる拡散板12および指針15が照明され、これにより通常の腕時計と同様に時刻を知ることができる。このときには、外部光が文字板を兼ねる拡散板12を透過するので、この拡散板12の上下両面に形成された拡散層12aによって外部光が拡散されて太陽電池素子8に照射され、これにより太陽電池素子8で発電することができる。すなわち、太陽電池素子8に外部光が照射されると、その外部光が光透過性基板17を透過し、この透過した外部光が分割線部19ではそのまま下側に透過するが、有効発電部18では透明な上部電極層20を透過してアモルファスシリコン層21に照射され、且つこのアモルファスシリコン層21を透過した光が金属製の下部電極層22で反射されて再びアモルファスシリコン層21を透過するので、効率良くアモルファスシリコン層21で起電力を発生させることができる。
【0023】
このときには、特に拡散層12aによって外部光が拡散されて太陽電池素子8に照射されるので、太陽電池素子8の有効発電部18が所定幅の分割線部19で分割されていても、分割線部19による光の損失が少なく、外部光を効率良く有効発電部18に照射させて十分に発電させることができる。また、アモルファスシリコン層21を透過して金属製の下部電極層22で反射された光は、再び、アモルファスシリコン層21、透明な上部電極層20、および光透過性基板17を透過して拡散板12に照射され、この拡散板12で拡散されて上方に放射されるので、これによっても文字板を兼ねる拡散板12の上面に設けられた時字16およびその上方を運針する指針15を照明することができる。このため、時字16および指針15を、より一層、明るく照明することができ、これにより鮮明に時刻を知ることができる。
【0024】
また、暗い所で発光素子9を面発光させると、その発光した光が太陽電池素子8の下面全体に照射され、この照射された光が太陽電池素子8の有効発電部18では金属製の下部電極層22で反射されるが、分割線部19では光透過性基板17を透過する。このときには、図4に示すように、発光素子9で発光した光が分割線部19から光透過性基板17に入射すると、その入射した光が上方に向けて広がりながら光透過性基板17を透過して拡散板12の下面に照射される。このため、広がりをもった光が更に拡散板12で拡散されて上方に放射されるので、太陽電池素子8の下側に発光素子9を設けても、拡散板12の上面の時字16およびその上方の指針15を明るく且つ均一に照明することができ、これにより暗い所でも良好に時刻を知ることができる。
【0025】
[第2実施形態]
次に、図5および図6を参照して、この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図4に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、太陽電池素子25の構造が第1実施形態と異なる構造で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。すなわち、この太陽電池素子25は、図5および図6に示すように、絶縁性を有する透明なフィルムからなる光透過性基板26を備え、この光透過性基板26の上面に有効発電部27を放射状の分割線部28で扇状に6等分に分割形成した構造になっている。
【0026】
この場合、有効発電部27は、図5に示すように、光透過性基板26の上面に金属製の下部電極層22を形成し、この下部電極層22の上面にアモルファスシリコン層21を形成し、このアモルファスシリコン層21の上面にITOなどの透明な導電性材料からなる上部電極層20を形成し、この上部電極層20の上面に絶縁性を有する透明な保護層23を形成した構造になっている。また、分割線部28は、有効発電部27同士の境界部分に所定幅で放射状に設けられ、図5に示すように、その厚み方向(同図では上下方向)に光が透過するように光透過性基板26のみで構成されている。なお、この太陽電池素子25も、図5に示すように、文字板を兼ねる拡散板12と発光素子9との間に配置されている。
【0027】
このような腕時計においても、第1実施形態と同様、明るい所では外部光によって文字板を兼ねる拡散板12および指針15が照明され、これにより通常の腕時計と同様に時刻を知ることができると共に、外部光が拡散板12によって拡散されて太陽電池素子25に照射されるので、太陽電池素子25で発電することができる。このときにも、太陽電池素子25に照射された外部光が、分割線部28では光透過性基板26をそのまま透過するが、有効発電部27では透明な保護層23および透明な上部電極層20を透過してアモルファスシリコン層21に照射され、且つこのアモルファスシリコン層21を透過した光が金属製の下部電極層22で反射されて再びアモルファスシリコン層21を透過するので、効率良くアモルファスシリコン層21で起電力を発生させることができる。
【0028】
この場合にも、拡散板12によって外部光が拡散されて太陽電池素子25に照射されるので、太陽電池素子25の有効発電部27が所定幅の分割線部28で分割されていても、分割線部28による光の損失が少なく、外部光を効率良く有効発電部27に照射させて十分に発電させることができる。また、アモルファスシリコン層21を透過して金属製の下部電極層22で反射された光は、再び、アモルファスシリコン層21、透明な上部電極層20、および透明な保護層23を透過して拡散板12に照射され、この拡散板12で拡散されて上方に放射されるので、これによっても文字板を兼ねる拡散板12の上面に設けられた時字16およびその上方を運針する指針15を照明することができる。このため、時字16および指針15を、より一層、明るく照明することができ、これにより鮮明に時刻を知ることができる。
【0029】
また、暗い所で発光素子9を面発光させると、その発光した光が太陽電池素子25の下面全体に照射されて光透過性基板26を透過し、この透過した光が太陽電池素子25の有効発電部27では金属製の下部電極層22で反射されるが、分割線部28では、図6に示すように、そのまま透過し、この透過した光が拡散板12に照射され、この拡散板12を透過するときに拡散されて上方に放射されるので、太陽電池素子25の下側に発光素子9を設けても、拡散板12の上面の時字16およびその上方の指針15を十分に照明することができ、これにより暗い所でも良好に時刻を知ることができる。
【0030】
[第3実施形態]
次に、図7および図8を参照して、この発明を腕時計に適用した第3実施形態について説明する。なお、図1〜図4に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、太陽電池素子30の構造が第1実施形態と異なる構造で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。すなわち、この太陽電池素子30は、図7および図8に示すように、ステンレスなどの金属板31の上面に透明な絶縁層32を形成した遮光性基板33を備え、この遮光性基板33の上面に有効発電部34を放射状の分割線部35で扇状に6等分に分割形成した構造になっている。
【0031】
この場合、有効発電部34は、図7に示すように、遮光性基板33の上面つまり透明な絶縁層32の上面に金属製の下部電極層22を形成し、この下部電極層22の上面にアモルファスシリコン層21を形成し、このアモルファスシリコン層21の上面にITOなどの透明な導電性材料からなる上部電極層20を形成し、この上部電極層20の上面に絶縁性を有する透明な保護層23を形成した構造になっている。また、遮光性基板32の金属板31には、スリット状の孔部36が分割線部34に対応して設けられている。これにより、分割線部35は、金属板31のスリット状の孔部36と、この孔部36を覆う透明な絶縁層32とで構成されている。なお、この太陽電池素子30も、図7に示すように、文字板を兼ねる拡散板12と発光素子9との間に配置されている。
【0032】
このような腕時計においても、第1実施形態と同様、明るい所では外部光によって文字板を兼ねる拡散板12および指針15が照明され、これにより通常の腕時計と同様に時刻を知ることができると共に、外部光が拡散板12によって拡散されて太陽電池素子30に照射されるので、太陽電池素子30で発電することができる。このときにも、太陽電池素子30に照射された外部光が、分割線部35では遮光性基板33の金属板31に設けられたスリット状の孔部36および透明な絶縁層32を透過するが、有効発電部34では透明な保護層23および透明な上部電極層20を透過してアモルファスシリコン層21に照射され、且つこのアモルファスシリコン層21を透過した光が金属製の下部電極層22で反射されて再びアモルファスシリコン層21を透過するので、効率良くアモルファスシリコン層21で起電力を発生させることができる。
【0033】
この場合にも、拡散板12によって外部光が拡散されて太陽電池素子30に照射されるので、太陽電池素子30の有効発電部34が分割線部35で分割されていても、分割線部35による光の損失が少なく、外部光を効率良く有効発電部34に照射させて十分に発電させることができる。また、アモルファスシリコン層21を透過して金属製の下部電極層22で反射された光は、再び、アモルファスシリコン層21、透明な上部電極層20、および透明な保護層23を透過して拡散板12に照射され、この拡散板12で拡散されて上方に放射されるので、これによっても文字板を兼ねる拡散板12の上面に設けられた時字16およびその上方を運針する指針15を照明することができる。このため、時字16および指針15を、より一層、明るく照明することができ、これにより鮮明に時刻を知ることができる。
【0034】
また、暗い所で発光素子9を面発光させると、その発光した光が太陽電池素子30の下面全体に照射され、この照射された光が、有効発電部34では遮光性基板33の金属板31で反射されるが、分割線部35では、図8に示すように、金属板31のスリット状の孔部36およびその上面側の透明な絶縁層32を透過し、この透過した光が拡散板12に照射され、この拡散板12を透過するときに拡散されて上方に放射されるので、太陽電池素子30の下側に発光素子9を設けても、拡散板12の上面の時字16およびその上方の指針15を十分に照明することができ、これにより暗い所でも良好に時刻を知ることができる。
【0035】
[第4実施形態]
次に、図9および図10を参照して、この発明を腕時計に適用した第4実施形態について説明する。なお、図1〜図4に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、表示部材として液晶表示素子40を用いたデジタル式のもので、この液晶表示素子40の下面側に拡散板12、太陽電池素子8、および発光素子9を上から順にを配置した構造で、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。
【0036】
すなわち、液晶表示素子40は、図10に示すように、上下一対の透明な電極基板41、42間に液晶(図示せず)を封入し、上側の電極基板41の上面および下側の電極基板42の下面にそれぞれ偏光板43、44を設け、この状態で一対の電極基板41、42間に選択的に電圧を印加することにより、その電圧印加に応じて時刻などの情報を電気光学的に表示するように構成されている。この場合、太陽電池素子8は、第1実施形態と同じ構造であり、液晶表示素子40の反射板としての役割を果たすように構成されている。
【0037】
すなわち、この太陽電池素子8は、第1実施形態と同様、絶縁性を有する透明な材料からなる光透過性基板17を備え、光透過性基板17の下面に有効発電部18を所定幅の分割線部19で複数に分割形成した構造になっている。この場合にも、有効発電部18は、図10に示すように、光透過性基板17の下面にITOなどの透明な導電性材料からなる上部電極層20を形成し、この上部電極層20の下面にアモルファスシリコン層21を形成し、このアモルファスシリコン層21の下面に金属製の下部電極層22を形成し、この下部電極層22の下面に絶縁性の保護層23を形成した構造になっている。
【0038】
このような腕時計によれば、明るい所で外部光が時計ガラス2を透過して腕時計ケース1内に入射すると、この入射した外部光によって液晶表示素子40が照明され、これにより液晶表示素子40に表示された情報を見ることができると共に、太陽電池素子8で発電することができる。すなわち、外部光が液晶表示素子40に照射されると、その外部光が液晶表示素子40を透過し、この透過した光が拡散板12を透過するときに拡散されて透過し、この拡散された光が太陽電池素子8に照射されるので、太陽電池素子8で発電することができる。
【0039】
このときにも、第1実施形態と同様、太陽電池素子8に照射された外部光が光透過性基板17を透過し、この透過した外部光が、分割線部19ではそのまま下側に透過するが、有効発電部18では透明な上部電極層20を透過してアモルファスシリコン層21に照射され、且つこのアモルファスシリコン層21を透過した光が金属製の下部電極層22で反射されて再びアモルファスシリコン層21を透過するので、効率良くアモルファスシリコン層21で起電力を発生させることができる。
【0040】
この場合にも、拡散板12によって外部光が拡散されて太陽電池素子8に照射されるので、太陽電池素子8の有効発電部18が分割線部19で分割されていても、分割線部19による光の損失が少なく、外部光を効率良く有効発電部18に照射させて十分に発電させることができる。また、アモルファスシリコン層21を透過して金属製の下部電極層22で反射された光は、再び、アモルファスシリコン層21、透明な上部電極層20、および透明な保護層23を透過して拡散板12に照射され、この拡散板12で拡散されて液晶表示素子40に照射されるので、太陽電池素子8に分割線部19が設けられていても、液晶表示素子40の下面を照明することができ、これにより液晶表示素子40に表示された情報を時計ガラス2を通して腕時計ケース1の外部から良好に見ることができる。
【0041】
また、暗い所で発光素子9を面発光させると、第1実施形態と同様、発光素子9で発光した光が太陽電池素子8の下面全体に照射され、この照射された光が、太陽電池素子8の有効発電部18では金属製の下部電極層22で反射されるが、分割線部19では光透過性基板17を透過する。このときにも、図4に示したように、照射された光が分割線部19から光透過性基板17に入射すると、その入射した光が上方に向けて広がりながら透過して拡散板12の下面に照射される。このため、広がりをもった光が更に拡散板12で拡散されて液晶表示素子40に照射されるので、太陽電池素子8の下側に発光素子9を設けても、液晶表示素子40を下側から明るく且つ均一に照明することができ、これにより暗い所でも液晶表示素子40に表示された情報を良好に見ることができる。
【0042】
[第5実施形態]
次に、図11および図12を参照して、この発明を携帯電話機に適用した第5実施形態について説明する。この場合には、図9および図10に示された第4実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
この携帯電話機は、図11に示すように、合成樹脂製の機器ケース50を備えている。この機器ケース50は、上ケース51と下ケース52とを接合した構造になっている。この場合、上ケース51の上面における上辺側には開口部が設けられ、この開口部には窓部に相当する透明な保護ガラス53が装着されており、この上ケース51の上面における下辺側には、電話機能に必要な各種のキー釦54が設けられている。また、この機器ケース50の上端面には、アンテナ55が出没可能に取り付けられている。
【0043】
この機器ケース50の内部には、図12に示すように、携帯電話機用のモジュール56が収納されている。この携帯電話機用のモジュール56は、携帯電話機能に必要な各種の部品を備えたものであり、ハウジング57に電話に必要な情報を表示する液晶表示素子40が保護ガラス53に対応して設けられていると共に、この液晶表示素子40の下面側に拡散板12、太陽電池素子8、および発光素子9が上から順に配置された構成になっている。この液晶表示素子40は、図10に示された第4実施形態と同様、上下一対の透明な電極基板41、42間に液晶(図示せず)を封入し、上側の電極基板41の上面および下側の電極基板42の下面にそれぞれ偏光板43、44を設けた構造になっている。
【0044】
この場合にも、太陽電池素子8は、図10に示された第4実施形態と同様、液晶表示素子40の反射板としての役目も兼ねたものであり、絶縁性を有する透明な材料からなる光透過性基板17を備え、この光透過性基板17の下面に有効発電部18を所定幅の分割線部19で複数に分割形成した構造になっている。この有効発電部18も、図3に示すように、光透過性基板17の下面にITOなどの透明な導電性材料からなる上部電極層20を形成し、この上部電極層20の下面にアモルファスシリコン層21を形成し、このアモルファスシリコン層21の下面に金属製の下部電極層22を形成し、この下部電極層22の下面に絶縁性の保護層23を形成した構造になっている。
【0045】
このような携帯電話機によれば、明るい所で外部光が保護ガラス53を透過して機器ケース50内に入射すると、この入射した外部光によって液晶表示素子40が照明され、これにより液晶表示素子40に表示された情報を見ることができると共に、太陽電池素子8で発電することができる。すなわち、外部光が液晶表示素子40に照射されると、第4実施形態と同様、その外部光が液晶表示素子40を透過し、この透過した光が拡散板12を透過するときに拡散されて透過し、この拡散された光が太陽電池素子8に照射されるので、太陽電池素子8で発電することができる。
【0046】
このときにも、第1実施形態と同様、太陽電池素子8に照射された外部光が光透過性基板17を透過し、この透過した外部光が、分割線部19ではそのまま下側に透過するが、有効発電部18では外部光が透明な上部電極層20を透過してアモルファスシリコン層21に照射され、且つこのアモルファスシリコン層21を透過した光が金属製の下部電極層22で反射されて再びアモルファスシリコン層21を透過するので、効率良くアモルファスシリコン層21で起電力を発生させることができる。
【0047】
この場合にも、拡散板12によって外部光が拡散されて太陽電池素子8に照射されるので、太陽電池素子8の有効発電部18が分割線部19で分割されていても、分割線部19による光の損失が少なく、外部光を効率良く有効発電部18に照射させて十分に発電させることができる。また、アモルファスシリコン層21を透過して金属製の下部電極層22で反射された光は、再び、アモルファスシリコン層21、透明な上部電極層20、および透明な保護層23を透過して拡散板12に照射され、この拡散板12で拡散されて液晶表示素子40に照射されるので、太陽電池素子8に分割線部19が設けられていても、液晶表示素子40を下側から十分に照明することができ、これにより液晶表示素子40に表示された情報を保護ガラス53を通して機器ケース50の外部から良好に見ることができる。
【0048】
また、暗い所で発光素子9を面発光させると、第4実施形態と同様、発光素子9で発光した光が太陽電池素子8の下面全体に照射され、この照射された光のうち、太陽電池素子8の有効発電部18では金属製の下部電極層22で反射されるが、分割線部19では光透過性基板17を透過する。このときにも、図4に示したように、照射された光が分割線部19から光透過性基板17に入射すると、その入射した光が上方に向けて広がりながら透過して拡散板12の下面に照射される。このため、広がりをもった光が更に拡散板12で拡散されて液晶表示素子40に照射されるので、太陽電池素子8の下側に発光素子9を設けても、液晶表示素子40を下側から明るく且つ均一に照明することができ、これにより暗い所でも液晶表示素子40に表示された情報を保護ガラス53を通して機器ケース50の外部から良好に見ることができる。
【0049】
なお、上記第4、第5実施形態では、太陽電池素子として、光透過性基板17の下面にITOなどの透明な導電性材料からなる上部電極層20を形成し、この上部電極層20の下面にアモルファスシリコン層21を形成し、このアモルファスシリコン層21の下面に金属製の下部電極層22を形成し、この下部電極層22の下面に絶縁性の保護層23を形成した構造の有効発電部18を備えた太陽電池素子8を用いた場合について述べたが、これに限らず、例えば図5および図6に示した第2実施形態の太陽電池素子25、または図7および図8に示した第3実施形態の太陽電池素子30を用いても良い。
【0050】
また、上記第1〜第5実施形態では、太陽電池素子8、25、30の有効発電部18、27、34が放射状の分割線部19、28、35によって扇状に6等分された構造になっているが、必ずしも6等分である必要はなく、5等分以下でも良く、また7等分以上でも良く、また必ずしも放射状に分割する必要はなく、格子状や網目状、同心円状などに分割しても良い。
【0051】
さらに、上記第1〜第5実施形態では、発光素子として、EL素子を用いた場合について述べたが、これに限らず、例えば太陽電池素子8、25、30の下面側に導光板を配置し、この導光板の側面に発光ダイオードなどの点光源型の発光部を配置し、この発光部の光を導光板で導いて導光板の上面全体から放射する構造のものであっていも良い。
なおまた、上記第1〜第5実施形態では、腕時計または携帯電話機に適用した場合について述べたが、これに限らず、例えば電子手帳、電子辞書、携帯端末機、パーソナルコンピュータ、印刷機などの各種の電子機器、または自動車の計器類などの各種機器、あるいはそれらの各部品に広く適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、有効発電部が光透過性を有する分割線部で複数に分割形成された太陽電池素子と、この太陽電池素子の下面側に配置された面発光型の発光素子と、太陽電池素子の上面側に配置されて厚み方向に透過する光を拡散する拡散板と、この拡散板の上面側に配置された表示部材とを備えたことにより、明るい所では外部光が表示部材に照射されると共に、その外部光が拡散板を透過するときに拡散されて太陽電池素子に照射されるので、太陽電池素子の有効発電部が所定幅の分割線部で分割されていても、分割線部による光の損失が少なく、外部光を効率良く有効発電部に照射させて十分に発電させることができ、また面発光型の発光素子を面発光させると、その光が太陽電池素子の所定幅の分割線部を透過し、この透過した光が拡散板を透過するときに拡散されるので、太陽電池素子の下側に発光素子を配置しても、表示部材を十分に照明することができる。
【0053】
この場合、太陽電池素子が、絶縁性を有する光透過性基板の下面における有効発電部に対応する個所に、透明な電極層、アモルファスシリコン層、および金属製の電極層を上から順に積層した構造であることにより、外部光が太陽電池素子に上方から照射されて光透過性基板を透過すると、この透過した外部光が有効発電部では透明な電極層を透過してアモルファスシリコン層に照射され、且つこのアモルファスシリコン層を透過した光が金属製の電極層で反射されて再びアモルファスシリコン層を透過するので、効率良くアモルファスシリコン層で起電力を発生させることができ、また発光素子を面発光させると、その光が太陽電池素子の下面に照射され、この照射された光が所定幅の分割線部では光透過性基板を透過し、その透過時に上方に向けて広がりながら透過し、この広がりをもった光が更に拡散板で拡散されて上方に放射されるので、太陽電池素子の下側に発光素子を配置しても、表示部材を明るく且つ均一に照明することができる。
【0054】
また、太陽電池素子が、絶縁性を有する光透過性基板の上面における有効発電部に対応する個所に、金属製の電極層、アモルファスシリコン層、および透明な電極層を下から順に積層した構造であることにより、外部光が太陽電池素子に上方から照射されると、この照射された外部光が有効発電部では透明な電極層を透過してアモルファスシリコン層に照射され、且つこのアモルファスシリコン層を透過した光が金属製の電極層で反射されて再びアモルファスシリコン層を透過するので、効率良くアモルファスシリコン層で起電力を発生させることができ、また発光素子を面発光させると、その光が太陽電池素子の下面に照射されて光透過性基板を透過し、この透過した光が所定幅の分割線部ではそのまま透過して拡散板で拡散されるので、太陽電池素子の下側に発光素子を配置しても、表示部材を十分に照明することができる。
【0055】
さらに、太陽電池素子が、絶縁性を有する遮光性基板の上面における前記有効発電部に対応する個所に、金属製の電極層、アモルファスシリコン層、および透明な電極層を下から順に積層すると共に、遮光性基板における分割線部に対応する個所に、スリット状の孔部を形成した構造であることにより、外部光が太陽電池素子に上方から照射されると、この照射された外部光が有効発電部では透明な電極層を透過してアモルファスシリコン層に照射され、且つこのアモルファスシリコン層を透過した光が金属製の電極層で反射されて再びアモルファスシリコン層を透過するので、アモルファスシリコン層で効率良く起電力を発生させることができ、また発光素子を面発光させると、その光が太陽電池素子の下面側に照射され、この照射された光が所定幅の分割線部では遮光性基板のスリット状の孔部をそのまま透過して拡散板で拡散されるので、太陽電池素子の下側に発光素子を配置しても、表示部材を十分に照明することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を腕時計に適用した第1実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図2】図1の太陽電池素子を示した正面図。
【図3】図2のA−A矢視における要部の拡大断面図。
【図4】図3において発光素子の光が太陽電池素子を透過して拡散板で拡散される状態を示した図。
【図5】この発明を腕時計に適用した第2実施形態における要部を示した拡大断面図。
【図6】図5において発光素子の光が太陽電池素子を透過して拡散板で拡散される状態を示した図。
【図7】この発明を腕時計に適用した第3実施形態における要部を示した拡大断面図。
【図8】図7において発光素子の光が太陽電池素子を透過して拡散板で拡散される状態を示した図。
【図9】この発明を腕時計に適用した第4実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図10】図9の液晶表示素子、拡散板、太陽電池素子、および発光素子の要部を示した拡大断面図。
【図11】この発明を携帯電話機に適用した第5実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図12】図11のB−B矢視における拡大断面図。
【符号の説明】
1 腕時計ケース
2 時計ガラス
3 時計モジュール
7 指針表示部材
8、25、30 太陽電池素子
9 発光素子
12 拡散板
15 指針
16 時字
17、26 光透過性基板
18、27、34 有効発電部
19、28、35 分割線部
20 透明な上部電極層
21 アモルファスシリコン層
22 金属製の下部電極層
23 保護層
31 金属板
32 透明な絶縁層
33 遮光性基板
36 孔部

Claims (6)

  1. 有効発電部が光透過性を有する所定幅の分割線部で複数に分割形成された太陽電池素子と、
    この太陽電池素子の下面側に配置された面発光型の発光素子と、
    前記太陽電池素子の上面側に配置されて厚み方向に透過する光を拡散する拡散板と、
    この拡散板の上面側に配置された表示部材と
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記太陽電池素子は、絶縁性を有する光透過性基板を備え、この光透過性基板の下面における前記有効発電部に対応する個所に、透明な電極層、アモルファスシリコン層、および金属製の電極層を上から順に積層した構造であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記太陽電池素子は、絶縁性を有する光透過性基板を備え、この光透過性基板の上面における前記有効発電部に対応する個所に、金属製の電極層、アモルファスシリコン層、および透明な電極層を下から順に積層した構造であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記太陽電池素子は、絶縁性を有する遮光性基板を備え、この遮光性基板の上面における前記有効発電部に対応する個所に、金属製の電極層、アモルファスシリコン層、および透明な電極層を下から順に積層すると共に、前記遮光性基板における前記分割線部に対応する個所に、スリット状の孔部を形成した構造であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記表示部材は文字板の上方を指針が運針する指針式のものであり、前記拡散板は前記文字板を兼ねていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記表示部材は、電気光学的に情報を表示する液晶表示素子であり、前記拡散板の上面に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器。
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