JP2004195574A - 食肉スライサ - Google Patents

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Abstract

【課題】食肉スライサの安全性、清掃性、スライス作業性を向上させる。
【解決手段】肉塊14をスライスするための平刃物15を上下方向に往復運動可能に設け、平刃物15を高速で往復運動させながら、肉箱16を平刃物15とほぼ平行方向に往復移動させる動作と、肉箱16内の肉塊14を所定量ずつ平刃物15側へ送り出す動作とを繰り返すことで、肉箱16から送り出される肉塊14の先端部を平刃物15で所定の厚さにスライスして、そのスライス肉片22を平刃物15の側方に排出する。平刃物15を上下方向に往復運動させるため、刃物可動領域を狭くすることができ、安全な作業スペースを広くすることができる。しかも、スライス作業時に肉屑が飛び散る範囲を狭くすることができ、肉屑の清掃作業を容易に行うことができる共に、スライス肉片22を作業者が掴み取ってトレイ等に盛り付ける作業を容易に行うことができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肉塊をスライスする食肉スライサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の食肉スライサとして、例えば、特許文献1(特開2002−239981号公報)に記載されているように、丸刃物の側方に肉塊を保持する肉箱を配置し、丸刃物を回転させながら、肉箱を丸刃物とほぼ平行方向に往復移動させる動作と、肉箱から肉塊を所定量ずつ送り出す動作とを繰り返すことで、肉箱から送り出される肉塊を丸刃物で所定の厚さにスライスして、その肉片を丸刃物の側方(肉箱と反対側)に排出するようにしたものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−239981号公報(第1頁等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来構成の食肉スライサでは、丸刃物を回転させるため、刃物の可動範囲が広くなって、作業者の手が刃物に触れて怪我する範囲が広くなり、その分、安全な作業スペースが狭くなってしまう。しかも、スライス作業時に発生する肉の切り屑(肉屑)が、回転する丸刃物の遠心力で広い範囲に飛び散り易く、飛び散った肉屑を取り除く清掃作業に甚だ手間が掛かる。また、スライスされた肉片(スライス肉片)が、回転する丸刃物によってその回転方向に引っ張られるため、そのスライス肉片を作業者が掴み取ってトレイ等に盛り付ける際に、スライス肉片が丸刃物の回転方向に引っ張り込まれて丸刃物周辺の隙間に噛み込まれいように注意しなければならず、面倒であるという欠点もある。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、安全性、清掃性、スライス作業性を向上させることができる食肉スライサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1は、肉塊を保持する肉保持部をスライス用刃物の側面に対してほぼ平行方向に往復移動させて肉保持部から送り出される肉塊をスライス用刃物でスライスする食肉スライサにおいて、スライス用刃物が上下方向又は斜め上下方向に往復運動するように構成したものである。この構成では、スライス用刃物を往復運動させることによって、丸刃物を回転させる場合と同じように肉塊をきれいにスライスすることができる。
【0007】
本発明では、スライス用刃物を往復運動させるため、刃物を回転させる場合に比べて刃物の可動領域を狭くすることができ、しかも、スライス用刃物を上下方向(又は斜め上下方向)に往復運動させるように設置するため、平面的に見た場合の刃物設置スペースをかなり狭くすることができる。これにより、スライス用刃物の周辺に残される安全な作業スペースを極めて広くすることができる。また、スライス用刃物を上下方向(又は斜め上下方向)に往復運動させるため、スライス作業時に発生する肉屑が飛び散る範囲を狭くすることができ、肉屑を取り除く清掃作業が容易になる。しかも、スライス肉片が、スライス用刃物によって一方向に偏って引っ張られることがなるため、スライス肉片を作業者が掴み取ってトレイ等に盛り付ける作業を容易に行うことができる。
【0008】
この場合、例えば、スライス用刃物を円弧状に往復運動する構成としても良いが、請求項2のように、スライス用刃物が直線的に往復運動する構成としても良い。このようにすれば、スライス用刃物の可動領域を最も狭くすることができ、安全な作業スペースをより拡大することができる。
【0009】
更に、請求項3のように、スライス用刃物の刃を直線状に形成すると良い。このようにすれば、スライス用刃物を研ぐときに、スライス作業時と同じようにスライス用刃物を直線的に往復運動させてスライス用刃物の刃に砥石等を接触させれば、スライス用刃物を食肉スライサに取り付けたままの状態で簡単に研ぐことができ、スライス用刃物の研ぎ作業も容易に行うことができる。
【0010】
一般に、スライス用刃物を研ぐ場合、水をかけずにスライス用刃物を研磨する「乾式の研磨」を行うと、摩擦熱でスライス用刃物が焼きなましされて、スライス用刃物の切れ味が低下することがあるため、水をかけて冷やしながらスライス用刃物を研磨する「湿式の研磨」を行うことが望ましい。しかし、従来のように丸刃物を回転させる構成では、丸刃物を回転させながら湿式の研磨を行うと、遠心力で水が周囲に飛び散って電気系統を濡らしてしまうおそれがあるため、乾式の研磨を行うことが多く、スライス用刃物の焼きなましの問題を避けることができなかった。その点、本発明では、スライス用刃物を直線的に往復運動させるように構成したので、湿式の研磨を行っても、水の飛び散りが極めて少ない。その結果、水の飛び散りをさほど心配せずに湿式の研磨を行うことができ、湿式の研磨によってスライス用刃物の焼きなましを防止しながらスライス用刃物の切れ味を十分に回復させることができる。
【0011】
また、請求項4のように、スライス用刃物の移動方向と逆方向に移動するバランスウエイトを設けるようにしても良い。このようにすれば、スライス用刃物の荷重移動によって発生する力とバランスウエイトの荷重移動によって発生する力とを互いに逆方向に作用させることができるので、両方向の力をバランスさせてスライス用刃物の往復運動による振動を効果的に低減することができる。
【0012】
更に、請求項5のように、スライス用刃物を往復運動させるための往復駆動機構を該スライス用刃物の下方に配置するようにしても良い。このようにすれば、スライス用刃物の側方に往復駆動機構を配置する場合に比べて、スライス用刃物の側方の作業スペースを広くすることができるため、スライス肉片の掴み取り作業、スライス用刃物周辺の清掃作業、スライス用刃物の研磨・交換作業等を更に行い易くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
《実施形態(1)》
以下、本発明の実施形態(1)を図1乃至図7に基づいて説明する。
ここで、図1は食肉スライサの縦断正面図、図2は食肉スライサの縦断側面図、図3は食肉スライサの平面図、図4は平刃物及びその周辺部の縦断正面図、図5は平刃物及びその周辺部の縦断側面図、図6は平刃物の横断面図、図7は肉箱往復駆動機構及びその周辺部の縦断正面図である。
【0014】
まず、図1乃至図3を用いて食肉スライサ全体の構成を概略的に説明する。図1に示すように、食肉スライサの本体架台11の上部には、テーブル12が取り付けられ、このテーブル12の上方に設けられた刃物架台13に、肉塊14をスライスするための平刃物15(スライス用刃物)が上下方向に往復運動可能に設けられている。この平刃物15は、肉塊14をスライスする刃が上下方向に延びる直線状に形成されている。
【0015】
また、平刃物15の右側方には、肉塊14を保持する肉箱16(肉保持部)が平刃物15の側面に対してほぼ平行方向(図3に矢印Aで示す方向)に往復移動可能に設けられている。肉箱16内には、肉送りコンベア17が設けられ、この肉送りコンベア17の上方に、複数本の肉送りローラ18が配置されている。これらの肉送りコンベア17と肉送りローラ18との間に肉塊14が挟み込まれるようになっている。
【0016】
図2及び図3に示すように、平刃物15の隣には、肉箱16から送り出される肉塊14の先端位置を規制する当て板20が取り付けられ、この当て板20の位置(肉塊14の先端位置)を当て板調整ハンドル21で調整することで、スライス肉片22(図3参照)の厚さを調整できるようになっている。肉箱16は、この当て板20に相対する位置(図3に実線で示す位置)と平刃物15に相対する位置(図3に二点鎖線で示す位置)との間を往復移動する。肉箱16の1往復動作毎に肉送りコンベア17と肉送りローラ18が肉送り方向に回転して、肉箱16内の肉塊14が平刃物15側(左方側)へ送り出される。肉送りコンベア17と肉送りローラ18の1往復動作毎の肉送出量は、肉送出量調整ハンドル23(図3参照)で調整される。
【0017】
次に、平刃物15の取付構造及び駆動構造について説明する。図6に示すように、平刃物15は、断面が略三角形状に形成されて先端の刃の部分が肉箱16側に向かって僅かに屈折している。図4及び図5に示すように、この平刃物15の上方と下方には、それぞれ上下方向に延びるスライドレール25が設けられ、これら上下の各スライドレール25にスライド自在に支持されたスライドベアリング26に、それぞれ刃物取付ジョイント27がボルト28で締め付け固定されている。そして、これら上下の各刃物取付ジョイント27に、それぞれ平刃物15の上端部と下端部がボルト29で締め付け固定されることで、平刃物15が上下方向にスライド自在に取り付けられている。
【0018】
この平刃物15を上下方向に往復運動させるための刃物往復駆動機構30は、平刃物15の下方に配置されてテーブル12の下方側に組み付けられている。刃物往復駆動機構30の駆動源であるモータ31(図2参照)の回転軸は、複数のプーリとベルト等で構成される減速機構32(図2参照)を介して刃物駆動軸33に連結されている。この刃物駆動軸33は、軸受34を介して軸受ケース35に回動自在に支持され、この刃物駆動軸33の一端部にクランク36が取り付けられている。これにより、モータ31の回転力が減速機構32を介してクランク36に伝達されて、クランク36が回転するようになっている。
【0019】
更に、クランク36と下側の刃物取付ジョイント27との間には、コネクチングロッド37が掛け渡され、このコネクチングロッド37の両端部が、それぞれ支持軸38,39を介してクランク36と下側の刃物取付ジョイント27に連結されている。これにより、クランク36の回転運動がコネクチングロッド37を介して下側の刃物取付ジョイント27の往復運動に変換され、この刃物取付ジョイント27と一体的に平刃物15が上下方向に往復運動するようになっている。
【0020】
また、刃物駆動軸33のうちのクランク36の取付側と反対側の端部には、振動を低減するためのバランスウエイト40が設けられている。このバランスウエイト40は、平刃物15と逆方向に移動するように偏心配置されている。これにより、図4に示すように、平刃物15が下方側に移動したときには、バランスウエイト40が、その軸心から見て上方側に移動し、これとは反対に、平刃物15が上方側に移動したときには、バランスウエイト40が、その軸心から見て下方側に移動するようになっている。
【0021】
また、テーブル12の上方側には、平刃物15を覆う刃物カバー41や、刃物取付ジョイント27付近を覆うジョイントカバー42等が設けられ、テーブル12の上方側で平刃物15及びその周辺可動部の露出部分をできるだけ少なくするようにしている。
【0022】
一方、図7に示すように、肉箱16を平刃物15の側面に対してほぼ平行方向に往復移動させるための肉箱往復駆動機構43も、テーブル12の下方側に組み付けられている。肉箱往復駆動機構43の駆動源であるモータ44の回転軸には、駆動プーリ45、ベルト46、従動プーリ47を介して減速機48の入力軸が連結され、この減速機48の出力軸の一端部に、クランク50が取り付けられている。これにより、モータ44の回転力が減速機48を介してクランク50に伝達されて、クランク50が回転するようになっている。
【0023】
更に、減速機48の側方には、2本のスライド軸51が肉箱16の往復移動方向に延びるように設けられ、これらのスライド軸51にスライドメタル52がスライド移動可能に挿通支持されている。このスライドメタル52に固定されたジョイント53とクランク50との間には、コネクチングロッド54が掛け渡され、このコネクチングロッド54の両端部が、それぞれ支持軸55,56を介してジョイント53とクランク50に連結されている。また、スライドメタル52の上端部には、後述する肉箱移動機構58を介して肉箱16が連結されている。これにより、クランク50の回転運動がコネクチングロッド54を介してスライドメタル52の往復運動に変換され、このスライドメタル52と一体的に肉箱16が平刃物15とほぼ平行方向に往復移動するようになっている。
【0024】
また、減速機48の出力軸のうちのクランク50の取付側と反対側の端部には、振動を低減するためのバランスウエイト57が設けられている。このバランスウエイト57は、肉箱16と逆方向に移動するように偏心配置されている。これにより、図7に示すように、肉箱16が当て板20側に移動したときには、バランスウエイト57が、その軸心から見て平刃物15側に移動し、これとは反対に、肉箱16が平刃物15側に移動したときには、バランスウエイト57が、その軸心から見て当て板20側に移動するようになっている。
【0025】
次に、肉箱移動機構58について説明する。図1に示すように、スライドメタル52の上端部に固定されたジョイント59に、平刃物15に対してと直角方向に延びる肉箱受軸60がボルト61で締め付け固定されている。この肉箱受軸60には、スライド部材62がスライド移動可能に挿通支持され、このスライド部材62の上端部に、肉箱16が固定されている。これにより、肉箱16が肉箱受軸60に沿って平刃物15と直角方向にスライド移動可能に設けられ、肉箱16を平刃物15に接近させた通常位置(図1に示す位置)と平刃物15から遠ざけたスペース拡大位置との間を移動させることができるようになっている。また、肉箱移動機構58には、肉箱16(スライド部材62)のスライド移動をロックするためのロック機構(図示せず)が設けられている。
【0026】
以上のように構成した食肉スライサでは、肉塊14をスライスする場合、まず、肉箱16を通常位置に移動させてロックしておき、この状態で、肉箱16内に肉塊14をセットして、肉送りコンベア17と肉送りローラ18との間に肉塊14を挟み込む。この後、平刃物15を上下方向に高速で往復運動させると共に、肉箱16を平刃物15とほぼ平行方向に往復移動させる。この際、肉箱16が当て板20側に移動する毎に、肉送りコンベア17と肉送りローラ18が肉送り方向に回転して肉箱16内の肉塊14が所定量ずつ平刃物15側(左方側)へ送り出される。そして、肉箱16が平刃物15側に移動する毎に、送り出された肉塊14の先端部が平刃物15で所定の厚さにスライスされ、そのスライス肉片22が平刃物15の左方側に排出される。
【0027】
以上説明した本実施形態(1)では、平刃物15を往復運動させるため、刃物を回転させる場合に比べて刃物可動領域を狭くすることができ、しかも、平刃物15を上下方向に往復運動させるように設置するため、平面的に見た場合の刃物設置スペースを極めて狭くすることができる。これにより、平刃物15の周辺に残される安全な作業スペースを極めて広くすることができ、安全性を向上させることができる。また、平刃物15を上下方向に往復運動させるため、スライス作業時に発生する肉屑が飛び散る範囲を狭くすることができ、肉屑を取り除く清掃作業を容易に行うことができると共に、スライス肉片22が平刃物15によって一方向に偏って引っ張られることがなくなるため、スライス肉片22を作業者が掴み取ってトレイ等に盛り付ける作業を容易に行うことができる。
【0028】
また、本実施形態(1)では、平刃物15を直線的に往復運動させるようにしたので、刃物可動領域を最も狭くすることができ、安全な作業スペースをより拡大することができる。しかも、刃が直線状に形成された平刃物15を用いるようにしたので、平刃物15を研ぐときに、スライス作業時と同じように平刃物15を直線的に往復運動させて平刃物15の刃に砥石等を接触させれば、平刃物15を食肉スライサに取り付けたままの状態で簡単に研ぐことができ、平刃物15の研ぎ作業も容易に行うことができる。
【0029】
一般に、刃物を研ぐ場合、水をかけずに刃物を研磨する「乾式の研磨」を行うと、摩擦熱で刃物が焼きなましされて、刃物の切れ味が低下してしまうことがあるため、水をかけて冷やしながら刃物を研磨する「湿式の研磨」を行うことが望ましい。しかし、従来のように丸刃物を回転させる構成では、丸刃物を回転させながら湿式の研磨を行うと、遠心力で水が周囲に飛び散って電気系統を濡らしてしまうおそれがあるため、乾式の研磨を行うことが多く、刃物の焼きなましの問題を避けることができなかった。
【0030】
その点、本実施形態(1)では、平刃物15を直線的に上下方向に往復運動させるように構成したので、平刃物15を往復運動させながら湿式の研磨を行っても、水の飛び散りが極めて少ない。その結果、水の飛び散りをさほど心配せずに湿式の研磨を行うことができ、湿式の研磨によって平刃物15の焼きなましを防止しながら平刃物15の切れ味を十分に回復させることができる。
【0031】
また、本実施形態(1)では、平刃物15の移動方向と逆方向に移動するバランスウエイト40を設けるようにしたので、平刃物15の荷重移動によって発生する力とバランスウエイト40の荷重移動によって発生する力とを互いに逆方向に作用させて、両方向の力をバランスさせて平刃物15の往復運動による振動を効果的に低減することができる。
【0032】
更に、本実施形態(1)では、平刃物15を往復運動させるための刃物往復駆動機構30を平刃物15の下方に配置するようにしたので、平刃物15の側方に刃物往復駆動機構30を配置する場合に比べて、平刃物15の側方の作業スペースを広くすることができ、スライス肉片22の掴み取り作業、平刃物15周辺の清掃作業、平刃物15の研磨・交換作業等を更に行い易くすることができる。
【0033】
尚、本実施形態(1)では、平刃物15を上下方向(鉛直方向)に往復運動させるようにしたが、平刃物15を斜め上下方向に往復運動させるようにしても良い。
【0034】
また、本実施形態(1)では、肉箱16(肉保持部)を水平に設置して肉塊14を水平方向に送り出して平刃物15でスライスすようにしたが、肉箱16(肉保持部)を斜め上下方向に傾斜させて、肉箱16を斜め下方に送り出して平刃物15でスライスすようにしても良い。
【0035】
また、本実施形態(1)では、平刃物15の移動方向と肉塊14の送り出し方向とがほぼ直角に交差するようになっているが、平刃物15の移動方向と肉塊14の送り出し方向とが斜めに交差するようにしても良い。
また、刃物の形状を適宜変更しても良く、例えば、肉塊14をスライスする刃の部分を円弧状や波状に形成しても良い。
【0036】
《実施形態(2)》
前記実施形態(1)では、平刃物15を直線的に往復運動させるようにしたが、図8に示す本発明の実施形態(2)では、刃物63を円弧状に往復運動させるようにしている。尚、前記実施家態(1)と実質的に同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
図8に示すように、肉塊14をスライスする刃物63(スライス用刃物)は、扇形状に形成され、中心軸64を中心にして図8の矢印B方向に回動自在に設けられている。この刃物63には、中心軸64から該刃物63と反対方向に延びる駆動片部65が設けられ、この駆動片部65とクランク36との間に、コネクチングロッド37が掛け渡され、このコネクチングロッド37の両端部が、それぞれ支持軸38,39を介してクランク36と駆動片部65に連結されている。これにより、クランク36の回転運動がコネクチングロッド37を介して駆動片部65の往復運動に変換され、この駆動片部65と一体的に刃物63が上下方向に円弧状に往復運動するようになっている。
【0038】
以上説明した本実施形態(2)のように構成しても、前記実施形態(1)と同じように、安全性、清掃性、スライス作業性を向上させることができる。
尚、上記各実施形態(1),(2)では、刃物15、63の下方に刃物往復駆動機構30を配置した構成としたが、この構成に限定されず、例えば、刃物15、63の側方に刃物往復駆動機構30を配置した構成としても良い。
【0039】
また、上記各実施形態(1),(2)では、クランク機構を用いてモータ31の回転運動を刃物15、63の往復運動に変換したが、これに限定されず、例えば、カム機構等を用いてモータ31の回転運動を刃物15、63の往復運動に変換するようにしても良い。
【0040】
また、必ずしも、刃物往復駆動機構30の駆動源としてモータ31を用いる必要はなく、例えば、油圧シリンダ等によって往復運動するピストンやプランジャを利用して刃物15、63を往復運動させるようにしても良い。
【0041】
また、上記各実施形態(1),(2)では、肉箱16をスライド移動可能に設けて通常位置とスペース拡大位置との間を移動させることができるようにしたが、スライド移動に限定されず、例えば、肉箱16を所定の回転軸を中心に回転移動可能に設けて通常位置とスペース拡大位置との間を回転移動させるようにしても良い。
【0042】
また、刃物15、63をスライド移動や回転移動によって肉箱16に接近させた通常位置と肉箱16から遠ざけたメインテナンス位置との間を移動させることができるようにしても良い。
【0043】
しかしながら、本発明は、肉箱16や刃物15、63を通常位置から移動させる機能を持たない構成としても良く、この場合でも、発明の所期の目的は十分に達成することができる。
【0044】
また、上記各実施形態(1),(2)では、刃物15、63の右方側に肉箱16を配置して刃物15、63の左方側にスライス肉片22を排出する左手作業型の食肉スライサに本発明を適用したが、刃物15、63の左方側に肉箱16を配置して刃物15、63の右方側にスライス肉片22を排出する右手作業型の食肉スライサに本発明を適用して実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)における食肉スライサの縦断正面図
【図2】食肉スライサの縦断側面図
【図3】食肉スライサの平面図
【図4】平刃物及びその周辺部の縦断正面図
【図5】平刃物及びその周辺部の縦断側面図
【図6】平刃物の横断面図
【図7】肉箱往復駆動機構及びその周辺部の縦断正面図
【図8】実施形態(2)の刃物及びその周辺部の正面図
【符号の説明】
11…本体架台、12…テーブル、13…刃物架台、14…肉塊、15…平刃物(スライス用刃物)、16…肉箱(肉保持部)、25…スライドレール、26…スライドベアリング、27…刃物取付ジョイント、30…刃物往復駆動機構、31…モータ、32…減速機構、33…刃物駆動軸、、36…クランク、37…コネクチングロッド、40…バランスウエイト、63…刃物(スライス用刃物)、65…駆動片部。

Claims (5)

  1. 肉塊を保持する肉保持部をスライス用刃物の側面に対してほぼ平行方向に往復移動させて前記肉保持部から送り出される肉塊を前記スライス用刃物でスライスする食肉スライサにおいて、
    前記スライス用刃物が上下方向又は斜め上下方向に往復運動するように構成されていることを特徴とする食肉スライサ。
  2. 前記スライス用刃物が直線的に往復運動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の食肉スライサ。
  3. 前記スライス用刃物の刃が直線状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の食肉スライサ。
  4. 前記スライス用刃物の移動方向と逆方向に移動するバランスウエイトが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の食肉スライサ。
  5. 前記スライス用刃物を往復運動させるための往復駆動機構が該スライス用刃物の下方に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の食肉スライサ。
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