JP2004194077A - 画像記録読み取り装置及びプリスキャン方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリスキャン用の白基準板をインクで汚れないように退避させ、正しいシェーディング補正データを取得する。また、読み取り位置へと移動する際にプリスキャンを実行し読み取り処理のスループットを向上させる。
【解決手段】本発明の画像記録読み取り装置は、記録紙を搬送するための記録紙通過経路と、原稿を搬送させるための原稿通過経路とがその一部が共通の経路となっている。読み取りユニット28にはプリスキャンを実行する際に利用するシェーディング補正用の白基準板25が備えられている。記録処を実行するときには読み取りユニット28と白基準板とをインクで汚れないようにするために退避位置へと移動させる。一方、プリスキャンの実行時には読み取りユニット28と白基準板25とを待機位置から読み取り位置へと移動させる際に並行してプリスキャンを実行するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の画像記録読み取り装置は、記録紙を搬送するための記録紙通過経路と、原稿を搬送させるための原稿通過経路とがその一部が共通の経路となっている。読み取りユニット28にはプリスキャンを実行する際に利用するシェーディング補正用の白基準板25が備えられている。記録処を実行するときには読み取りユニット28と白基準板とをインクで汚れないようにするために退避位置へと移動させる。一方、プリスキャンの実行時には読み取りユニット28と白基準板25とを待機位置から読み取り位置へと移動させる際に並行してプリスキャンを実行するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタル式の画像記録読み取り装置に係り、とりわけインクジェット記録方式の画像記録部を有する画像記録読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、インクジェット記録方式を採用した従来のファクシミリ装置の断面図である。記録紙901は、記録紙保持部材903に載置され、記録紙給紙ローラ904と分離機構(不図示)により1枚ずつ給紙される。給紙された記録紙901は給送ローラ905によって印字部906へと搬送され、インクジェット方式の画像記録機構により画像記録が行われつつ排紙ローラ907により装置外へと排出される(矢印B方向)。
【0003】
一方、原稿902は、原稿保持部材908に載置される。その際に、原稿902は、原稿分離ローラ909と分離片913とからなるくさび形状に突き当たるように載置される。画像読み取り命令によって原稿分離ローラ909が回転すると、くさび形状に留められた複数の原稿902のうち、原稿分離ローラ909と接する原稿のみが摩擦により分離して搬送される。分離搬送された原稿902は、さらに給送ローラ910によって搬送され、コンタクト・イメージ・センサー911などにより画像情報が読み取られつつ排紙ローラ912によって装置外へ排出される(矢印A方向)。
【0004】
排出口からセンサー911へと回り込んだ周辺外光は原稿902の画質を劣化させる。そこで、遮光シ−ト900を原稿902へと僅かに接触する程度に載置させることで、周辺外光(迷光)を遮光するようにしている。なお、遮光シ−ト900と原稿902との接触の度合いは、原稿902がジャム等を起こさない程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
最近、ファクシミリ装置の小型化やコストダウンが従来よりも強く要求されるようになってきている。これを達成すべく種々検討している際に着目されたのは、上述のファクシミリ装置では原稿系の搬送機構と記録系の搬送機構とが別個に設けられていることであった。
【0006】
すなわち、記録紙を搬送するための記録紙搬送機構を、原稿を搬送するための原稿搬送機構と兼用すれば、ファクシミリ装置の小型化が達成されるのではないかと考えられたのである。この構成によれば、原稿搬送用に個別に設けられていた給送ローラ、排紙ローラ及び原稿駆動用モーター等が不要となるため、装置の小型化やコストダウンには有利と思われた。
【0007】
ところが、このような装置構成を採用すると新たな課題が生じることがわかった。記録方式がインクジェット方式の場合には、通常真下にインクを吐出する方が、他の方向に吐出させるよりも吐出特性が安定することが知られているが、この場合には、必然的に印字部周辺において記録紙が水平方向に搬送されることになる。なぜなら、記録紙はインクの吐出方向に対して直角方向に配置されるからである。原稿は搬送ローラにできるだけ近い位置で読み取られると画質が向上する。記録紙も搬送ローラにできるだけ近い位置で記録されると画質が向上する。換言すれば、画質向上のためには印字部周辺に読み取りユニットが配置されることが好ましく、その際には読み取りユニットが水平方向に配置されることになる。
【0008】
このように、可動しない固定式の読み取りユニットが印字部周辺に配置されると、読み取りユニットの白基準板が、記録時にインク滴によって汚されるといった第1の問題が発生する。
【0009】
例えば、ファクシミリ装置では、一般に、コンタクト・イメージ・センサーの光量調節やシェーディングデータを取得するためプリスキャンを実行して白基準板を読み取るが、このプリスキャンにおいてインクで汚濁した白基準板を読み取れば、正しいデータが得られず、その結果、読み取り画像が劣化してしまうのである。
【0010】
本発明によれば、原稿の記録時や待機時等にはインクによって汚さないような位置へと白基準板を退避させることで上記課題を解決するが、原稿を読み取る際には原稿読み取り位置へと白基準板を含む読み取りユニットを移動させなければならない。待機位置から読み取り位置へと移動するにはそれなりの移動時間が必要となる。一方で、原稿を読み取る際にはプリスキャンを実行するが、このプリスキャンを実行する際にもそれなりの処理時間が必要となる。このプリスキャンを待機位置で実行すれば、排出口からの迷光の影響を低減できるメリットはあるが、上記の移動時間とプリスキャン処理時間とがシーケンシャルな関係となるため、原稿の読み取りを開始するまでには、少なくとも移動時間とプリスキャン処理時間とを加算しただけの待機時間が必要となってしまうといった第2の問題が生ずる。この問題は、読み取り位置へと移動した後にプリスキャンを実行したときにも生ずる。
【0011】
さらに、読み取り位置で原稿や記録紙のジャムが発生すると、ジャムの原因となった原稿や記録紙が邪魔となり、読み取り位置においてはプリスキャン動作を実行できないという第3の問題が発生する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく本発明は、録紙通過経路と原稿通過経路とが少なくとも一部で共通する画像記録読み取り装置において、原稿の記録時や待機時等にはシェーディング補正用の白基準板がインクによって汚されないような位置へと読み取りユニットと白基準板とを退避させ、原稿を読み取る時には読み取りユニットと白基準板とを原稿読み取り位置へと移動させ、とりわけ、読み取りユニットが原稿読み取り位置へと移動するのと並行してプリスキャンを実行させるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。本実施形態は、記録紙通過経路を搬送される記録紙に画像を記録する記録ユニットと、この記録紙通過経路と一部において経路を共通にする原稿通過経路を搬送される原稿を読み取る読み取りユニットと、この読み取りユニットがプリスキャンを実行する際に利用するシェーディング補正用の白基準板と、記録ユニットによる記録処理の実行時には読み取りユニットと白基準板とを第1の位置へと移動させ、一方、読み取りユニットによる読み取り処理の実行時には読み取りユニットと白基準板とを原稿を読み取るための第2の位置へと移動させる移動ユニットとを含み、前記読み取りユニットは前記第1の位置から前記第2の位置への移動と並行してプリスキャンを実行する画像記録読み取り装置提供するものである。
【0014】
なお、上述のケースにおいて、第1の位置は、例えば、白基準板が記録用の色材による影響を受けにくい退避位置としてもよい。
【0015】
さらに、上述した2つのケースのいずれかのケースにおいて、読み取りユニットと白基準板とが第2の位置に存在することを検出する位置検出ユニットをさらに備え、読み取りユニットと白基準板とが第2の位置に存在することが検出された後に原稿の読み取り処理を実行するようにしてもよい。
【0016】
さらに、上述した3つのケースのいずれか1つのケースにおいて、記録紙通過経路と原稿通過経路との共有経路において、ジャムが発生したことを検出するジャム検出ユニットをさらに備え、検出ユニットによりジャムの発生が検出されていない場合に読み取りユニットがプリスキャンを実行するようにしてもよい。
【0017】
さて、図1は、実施の形態にかかる例示的な画像記録読み取り装置の断面図であり、とりわけ、読み取り部28が待機位置(退避位置)に存在している状態を示している。図2は、図1に示された画像記録読み取り装置の斜視図である。この画像記録読み取り装置には、記録媒体としての記録紙2に画像を記録する記録機能を有する記録部と、被読み取り媒体としての原稿を読み取る読み取り機能を有する読み取り部28とが、記録紙と原稿との共通搬送路の略近傍に配置されている。
【0018】
図1において装置後方(図1の右側)には、記録紙給紙部(ASF)39と、原稿給紙部(ADF)40とが配設されている。記録紙給紙部(ASF)39は、記録紙束2を積載するとともに、必用に応じて記録紙束2から1枚ずつ記録紙を分離し、記録部38へと記録紙を給紙するものである。原稿給紙部(ADF)40は、原稿12を積載するとともに、1枚ずつ原稿12を分離し、読み取り部28に前記原稿12を給紙するものである。
【0019】
インクタンクとインクヘッド65はインクカートリッジ1内に搭載されている。インクカートリッジ1はキャリッジ4に着脱可能に取り付けられている。キャリッジ4はガイドレール7とシャーシの両側版に支持されたガイドシャフト60によりガイドされ、記録紙幅方向に移動可能に支持されている。また、キャリッジ4は、キャリッジモータの駆動で動くようになっている。インクカートリッジ1は、画像を形成していない状態ではノズルキャップ機能でキャップされる必要があるため、この状態ではキャリッジ移動範囲の右端に停止している。
【0020】
図3は、読み取り動作時の断面図であり、図4は読み取り動作時の斜視図である。読み取り部28は、コンタクト・イメージ・センサー(CIS)22と、CISホルダ26と、白基準板25とを含み、CIS22はCISホルダ26に成形された凹部にセンサー面66が外側となるように収容されネジで固定されている。CISホルダ26には白基準板25が取り付けられている。この白基準板25は白色のシート25aを金属板に取り付けて形成されており、この金属板は白色シート25aを取り付けるための平面部と長手方向端部を折り曲げて形成された側板とで構成されている。原稿12が読み取られる際には、CIS22と白色シート25aとの間に形成された入り口部70に当該原稿12が案内される。
【0021】
CISホルダ26は、図3および図4に示す第1のポジション(読み取り位置)と、図1および図2に示す第2のポジション(待機位置)との間を回転し移動できるようになっている。なお、第2のポジションは、ユニットのカバー内部に存在するため、迷光の影響を受けにくいようにされている。
【0022】
ここで、CISホルダ26の待機位置と読み取り位置間の移動を詳細に説明する。CISホルダ26は、不図示のねじりコイルバネによって付勢されているため、図1及び図2に示したように通常は読み取り待機位置に保持されている。一方、読み取り動作が要求されると、キャリッジ4が左端まで移動し、キャリッジ4に取り付けられたカム部材94を使って駆動切替手段52を操作し、搬送モーターの駆動力が読み取り部28に伝達される。さらに、搬送モーターを正方向に回転すると、駆動力がCIS駆動伝達手段73を介してCIS駆動手段74に伝わり、CISホルダ26は読み取り待機位置から読み取り位置へと移動する。CISホルダ26が完全に読み取り位置へと移動するとCIS駆動手段74とCIS駆動伝達手段73を連結しているクラッチが外れ、CISホルダ26はその位置に停止する。なお、読み取り位置から待機位置へと復帰させる場合は、搬送モーターが逆回転し、その結果、CIS駆動手段74とCIS駆動伝達手段73がクラッチにより連結され、CISホルダ26が待機位置へと復帰する。
【0023】
図5は、本実施形態にかかる画像記録読み取り装置のシステム構成を示す図である。CPU101は画像処理装置全体を制御する制御部であり、システムバスを介してファクシミリ装置全体を制御する。
【0024】
ROM102は、動作用インストラクション群等のプログラムコード、オペレーティングシステム(OS)のプログラムコード、初期値データ及びテーブルデータなどを格納するための記憶装置である。
【0025】
RAM103は、画像バッファ及び画像メモリ等に使用される記憶装置であり、ファクシミリ機能により送受信される画像データを一時的に保持するバッファとしても使用される。また、受信された画像データをファイルとして蓄積するためのメモリとしても使用される。RAM103はバッテリーバックアップによって停電などの不慮の障害などから保護されている。
【0026】
操作表示部104には、ダイヤル操作、データの登録処理及び、機能の設定処理の際に使用されるテンキーと、各種機能を利用するためのファンクションキーと、電話番号等を登録しておきワンタッチでダイヤルするためなどに用いるワンタッチキーと、送信、受信及びコピーなどを始めるときに用いるスタートキーと、送信、登録及び設定などの動作を中止したいときに用いるストップキー等の各種キースイッチと、通信状況の確認やデータの登録、設定及び確認メッセージなど各種メッセージの表示を行うLCD(液晶表示装置)と、通信中に点灯するランプ及び各種エラー時に点灯するランプ(LEDなど)等とが含まれ、装置の状態、発呼する相手の電話番号、時刻情報及び操作手順等の表示を行う。
【0027】
コンタクト・イメージ・センサー(CIS)22は、所定の解像度で光学的に読み取った画像を、電気的な画像信号に変換する。また、白基準板25を読み取り、シェーディングデータを取得する。
【0028】
読み取り画像処理部106は、CIS22で読み取られた信号にシェーディング補正等を施し、さらに2値化処理、中間調処理等の画像処理を施して高精細な画像データを出力する。また、CIS22で読み取られた白基準板25のデータから、シェーディングデータを取得する。
【0029】
印字部107は、インクジェットカートリッジ、カートリッジを駆動させるモーターおよび駆動制御を行う駆動制御部からなる。
【0030】
記録画像処理部108は、走査解像度8pel/mmの生画像データをプリンタの主走査解像度360dpi(dots per inch)の生画像データへと変換するための解像度変換処理、スムージング処理及び濃度補正処理等の各種画像処理を施して高精細な画像データを生成してプリンタヘッド65へと出力する。
【0031】
搬送部109は、録紙通過経路と原稿通過経路との共通経路であるワンパス搬送経路において、原稿および記録紙を搬送する紙搬送モーターと、紙搬送モーターを制御する紙搬送制御部と、原稿および記録紙の状態を検知するセンサーとからなる。また、紙搬送モーターは、駆動方向を切り替えることにより、CISユニットの移動させるための駆動手段としても使用される。
【0032】
センサー部110には、原稿検知(DS)センサーと後端検知(PE)センサーとが含まれ、DSセンサーが原稿の有無を検知し、PEセンサーがワンパス経路上の紙後端を検知する。例えば、このセンサー部110の状態により、CPU101はジャムがあるかどうか判断する。
【0033】
図6は、本実施形態にかかる原稿読み取り動作処理についてのフローチャートである。初期状態において、カートリッジはホームポジションに待機し、CIS22と白基準板25は待機位置に退避しているものとする。
【0034】
ステップS601において、CPU101は、操作表示部104に配置された読み取り開始のスタートキーが押下されたことを検知する。なお、第1の実施形態ではジャムの検出をしないため、図6のステップS602、ステップS608及びステップS611の説明を省略する。
【0035】
ステップS603において、CPU101は、CIS22と白基準板25を読み取り位置まで移動させるために駆動モーターを切り替える。
【0036】
ステップS604において、CPU101は、CIS22と白基準板25を待機位置から読み取り位置まで移動させながらプリスキャンを実行する。具体的には、CPU101は、搬送モーターを正方向に回転させ、その駆動力をCIS駆動手段74に伝達させ、CISホルダ26を待機位置から読み取り位置へと移動させる。それと並行して、CPU101は、読み取り位置に位置するCIS22を制御して白基準板25を読み取らせ、シェーディング補正用のデータを取得し、読み取り画像処理部108に格納する。このように、移動処理とプリスキャンとを同時並行的に実行するため、全体として処理時間を短縮できよう。
【0037】
ステップS605において、プリスキャンの終了を検出すると、CPU101は、給紙ローラ19を駆動させ原稿を読み取り開始位置まで搬送する。なお、CPU101は、CIS22を備えたCISホルダ26が読み取り位置に位置することを検出してから、ステップS605を実行するようにしてもよい。このように、CISホルダ26が読み取り位置に存在するか否かを不図示の位置検出センサーにより検出することで、不慮にCISホルダ26が読み取り位置に存在しない場合であっても、正しく読み取り位置へと移動させた後、原稿の読み取りを実行することが可能となる。
【0038】
ステップS606において、CPU101は、CIS22を動作させ、1ラインずつ原稿を読み取らせる。
【0039】
ステップS607において、CPU101は、読み取り処理が終了したかどうかを判定する。終了であれば次のステップへと移行し、終了でなければステップS606に戻る。
【0040】
ステップS609において、CPU101は、次の原稿があるかどうかを原稿検知センサー80からの検知出力信号により判定する。次の原稿があればステップS605へ進み、なければステップS610と進む。
【0041】
ステップS610において、CPU101は、CIS22と白基準板25を待機位置まで移動させ、読み取り処理を終了する。
【0042】
本実施形態によれば、録紙通過経路と原稿通過経路とが少なくとも一部で共通する画像記録読み取り装置において、原稿の記録時や待機時等にはシェーディング補正用の白基準板がインクによって汚されないような位置へと読み取りユニットと白基準板とを退避させ、原稿を読み取る時には読み取りユニットと白基準板とを原稿読み取り位置へと移動させ、とりわけ、原稿読み取り位置においてプリスキャンを実行させるようにした。
【0043】
より具体的には、記録紙通過経路を搬送される記録紙に画像を記録する記録ユニットと、記録紙通過経路と一部において経路を共通にする原稿通過経路を搬送される原稿を読み取る読み取りユニットと、読み取りユニットがプリスキャンを実行する際に利用するシェーディング補正用の白基準板と、読み取りりニットが原稿読み取りを実行するときには読み取りユニットと白基準板とを原稿読み取り位置へと移動させ、一方、少なくとも記録ユニットが記録を実行しているときには読み取りユニットと白基準板とを記録用の色材による影響を受けにくい退避位置へと移動させる移動ユニットと、前記読み取りユニットは前記第1の位置から前記第2の位置への移動と並行してプリスキャンを実行するプリスキャン制御ユニット(例:CPU101)とを含む画像記録読み取り装置が提供される。
【0044】
すなわち、シェーディング補正用の白基準板25を、少なくとも画像記録時にはインクによって汚されないような位置(例えば待機位置)へと退避させるようにしたので、インクによる色基準板25の汚濁を低減でき、その結果、より好ましいシェーディング補正用のデータを取得できるようになった。これは、読み取り画像の画質を向上させるのに役立つであろう。読み取り画像の画質が向上すれば、記録される画像の画質も向上することは言うまでもない。
【0045】
さらに、インクによって汚されないような位置から読み取り位置へと読み取りユニットが移動するのと並行してプリスキャンを実行するので、読み取り処理のスループットが向上しよう。
【0046】
なお、プリスキャンや原稿読み取りを正しく実行するために、後述するジャム検出をステップS602及びステップS608の少なくとも一方で実行してもよい。
【0047】
[第2の実施形態]
本実施形態では、読み取り位置で原稿や記録紙のジャムが発生すると、ジャムの原因となった原稿や記録紙が邪魔となり、プリスキャン動作を実行できないという課題を解決すべく、記録紙通過経路と原稿通過経路との共通経路において発生したジャムを検知するジャム検知ユニットを設け、ジャムが検知されていなければ読み取り位置においてプリスキャンを実行するようにしたものである。
【0048】
図7は、本実施形態にかかる例示的なジャム検知センサーの配置位置を示す図である。DSセンサー80は、原稿保持部材11に載置された原稿を検出するためのセンサーである。PEセンサー81は原稿および記録紙を検知するためのセンサーである。それぞれ、読み取り、記録が重複するパス上にある。この二つのセンサーの検知出力および搬送ローラ19の位置を確認することによって、CPU101は、ジャムを検知する。
【0049】
次に、図6のフローチャートを用いてジャム検出を実施する場合の読み取り処理を説明する。なお、第1の実施形態と重複する処理の説明は省略する。
【0050】
ステップS602において、CPU101は、DSセンサー80からの検出情報、PEセンサー81からの検出情報及び搬送ローラ19の位置情報に基づいて、ジャムが発生しているかどうか、すなわち搬送経路内に紙があるかどうかを判定する。ジャムが発生していればステップS611のエラー処理に進む。紙ジャムではない場合、ステップS603においてプリスキャン動作を行う。
【0051】
また、読み取り処理(S607)が終了した後、ステップS608において、CPU101はジャムを検出する。ジャムが発生していれば、ステップS611のエラー処理に進む。ジャムが発生していなければ、ステップS610においてCIS22と白基準板25とを待機位置まで移動させ、読み取り終了する。
【0052】
図8は、本実施形態にかかるジャムエラー処理のフローチャートである。このフローチャートはステップS611を詳細に示したものである。
【0053】
ステップS801において、CPU101は、操作表示部104のLCDに紙ジャムの発生を表示させる。ステップS802において、ジャム解除処理が実行される。具体的には、ジャム解除ボタンがユーザにより押下げられたことをCPU101が検出する。ユーザによりジャム解除ボタンが押され、紙が除去されると、CIS22はCISホルダ26の軸に取り付けられたばねにより、自動的に第2のポジション(待機位置)へと移動するようにしてもよい。ステップS803において、CPU101は、操作表示部104のLCDにストップキーを押すよう表示し、ユーザによってストップキーが押下されたことをCPU101が検出する。ストップキーが押下されれば、ステップS804において、紙ジャムの検知を行う。紙ジャムがなければ、ステップS805において、CPU101は、カートリッジをホームポジションへと移動させ、待機状態にする。
【0054】
なお、ステップS803において、CPU101は、紙ジャムの検知を行い、紙ジャムがなければ操作表示部104のLCDにストップキーを押すよう表示し、ステップS804において、ユーザによってストップキーが押下されたことをCPU101が検出するように、処理を入れ替えてもよい。
【0055】
本実施形態によれば、ジャムが発生していないことを確認してからプリスキャンを実行するため、ジャムによりプリスキャンを妨害される可能性を低減できよう。また、ジャムにより白基準板以外のものをプリスキャンする可能性も低減できる。白基準板を正しくプリスキャンできるので、正しいシェーディング補正データが得られ、その結果、画質が向上することになろう。
【0056】
[他の実施形態]
上述の実施形態では白基準板25とCIS22とがひとつの読み取りユニットを形成しているため、退避位置と読み取り位置との間を両者は一体となって移動していた。しかしながら、退避位置において白基準板25を読み取れる構成であれば、両者をひとつのユニットする必要はない。たとえば、両者を個別に設置し、それぞれ独立して移動するようにしてもよい。なお、一体化したほうが、移動のための機構を簡易することができるため製造コストも低減できよう。
【0057】
また、通常は待機位置以外の位置(例えば読み取り位置)においてプリスキャンを実行するようにしておき、ジャムが発生したときにのみ、ジャムの発生の影響を受けにくい位置(例えば待機位置)へと読み取りユニットを移動させて、そこでプリスキャンを実行するようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、いわゆるワンパスタイプの画像記録読み取り装置において、記録時等には白基準板を色材の影響の小さい位置へと退避させ、一方、読み取り位置へと白基準板が移動した後にプリスキャンを行うことにより、装置の小型化が図れるとともに、色材の汚れによるシェーディングデータへの悪影響を低減できよう。
【0059】
また、待機位置から読み取り位置へと移動する際にプリスキャンを並行実施することにより、プリスキャンの後、すぐに読み取り動作を開始できるため、読み取り処理のスループットが向上しよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施の形態にかかる例示的な画像記録読み取り装置の断面図であり、とりわけ、読み取り部が待機位置(退避位置)に存在している状態を示している図である。
【図2】図2は、図1に示された画像記録読み取り装置の斜視図である。
【図3】図3は、読み取り動作時の断面図である。
【図4】図4は読み取り動作時の斜視図である。
【図5】図5は、本実施形態にかかる画像記録読み取り装置のシステム構成を示す図である。
【図6】図6は、本実施形態にかかる原稿読み取り動作処理についてのフローチャートである。
【図7】図7は、本実施形態にかかる例示的なジャム検知センサーの配置位置を示す図である。
【図8】図8は、本実施形態にかかるジャムエラー処理についてのフローチャートである。
【図9】本発明の関連技術である2パスタイプの装置構成例を示した図である。
【符号の説明】
1…カートリッジ
2…記録紙
3…原稿
28…CISユニット(読み取り部)
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタル式の画像記録読み取り装置に係り、とりわけインクジェット記録方式の画像記録部を有する画像記録読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、インクジェット記録方式を採用した従来のファクシミリ装置の断面図である。記録紙901は、記録紙保持部材903に載置され、記録紙給紙ローラ904と分離機構(不図示)により1枚ずつ給紙される。給紙された記録紙901は給送ローラ905によって印字部906へと搬送され、インクジェット方式の画像記録機構により画像記録が行われつつ排紙ローラ907により装置外へと排出される(矢印B方向)。
【0003】
一方、原稿902は、原稿保持部材908に載置される。その際に、原稿902は、原稿分離ローラ909と分離片913とからなるくさび形状に突き当たるように載置される。画像読み取り命令によって原稿分離ローラ909が回転すると、くさび形状に留められた複数の原稿902のうち、原稿分離ローラ909と接する原稿のみが摩擦により分離して搬送される。分離搬送された原稿902は、さらに給送ローラ910によって搬送され、コンタクト・イメージ・センサー911などにより画像情報が読み取られつつ排紙ローラ912によって装置外へ排出される(矢印A方向)。
【0004】
排出口からセンサー911へと回り込んだ周辺外光は原稿902の画質を劣化させる。そこで、遮光シ−ト900を原稿902へと僅かに接触する程度に載置させることで、周辺外光(迷光)を遮光するようにしている。なお、遮光シ−ト900と原稿902との接触の度合いは、原稿902がジャム等を起こさない程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
最近、ファクシミリ装置の小型化やコストダウンが従来よりも強く要求されるようになってきている。これを達成すべく種々検討している際に着目されたのは、上述のファクシミリ装置では原稿系の搬送機構と記録系の搬送機構とが別個に設けられていることであった。
【0006】
すなわち、記録紙を搬送するための記録紙搬送機構を、原稿を搬送するための原稿搬送機構と兼用すれば、ファクシミリ装置の小型化が達成されるのではないかと考えられたのである。この構成によれば、原稿搬送用に個別に設けられていた給送ローラ、排紙ローラ及び原稿駆動用モーター等が不要となるため、装置の小型化やコストダウンには有利と思われた。
【0007】
ところが、このような装置構成を採用すると新たな課題が生じることがわかった。記録方式がインクジェット方式の場合には、通常真下にインクを吐出する方が、他の方向に吐出させるよりも吐出特性が安定することが知られているが、この場合には、必然的に印字部周辺において記録紙が水平方向に搬送されることになる。なぜなら、記録紙はインクの吐出方向に対して直角方向に配置されるからである。原稿は搬送ローラにできるだけ近い位置で読み取られると画質が向上する。記録紙も搬送ローラにできるだけ近い位置で記録されると画質が向上する。換言すれば、画質向上のためには印字部周辺に読み取りユニットが配置されることが好ましく、その際には読み取りユニットが水平方向に配置されることになる。
【0008】
このように、可動しない固定式の読み取りユニットが印字部周辺に配置されると、読み取りユニットの白基準板が、記録時にインク滴によって汚されるといった第1の問題が発生する。
【0009】
例えば、ファクシミリ装置では、一般に、コンタクト・イメージ・センサーの光量調節やシェーディングデータを取得するためプリスキャンを実行して白基準板を読み取るが、このプリスキャンにおいてインクで汚濁した白基準板を読み取れば、正しいデータが得られず、その結果、読み取り画像が劣化してしまうのである。
【0010】
本発明によれば、原稿の記録時や待機時等にはインクによって汚さないような位置へと白基準板を退避させることで上記課題を解決するが、原稿を読み取る際には原稿読み取り位置へと白基準板を含む読み取りユニットを移動させなければならない。待機位置から読み取り位置へと移動するにはそれなりの移動時間が必要となる。一方で、原稿を読み取る際にはプリスキャンを実行するが、このプリスキャンを実行する際にもそれなりの処理時間が必要となる。このプリスキャンを待機位置で実行すれば、排出口からの迷光の影響を低減できるメリットはあるが、上記の移動時間とプリスキャン処理時間とがシーケンシャルな関係となるため、原稿の読み取りを開始するまでには、少なくとも移動時間とプリスキャン処理時間とを加算しただけの待機時間が必要となってしまうといった第2の問題が生ずる。この問題は、読み取り位置へと移動した後にプリスキャンを実行したときにも生ずる。
【0011】
さらに、読み取り位置で原稿や記録紙のジャムが発生すると、ジャムの原因となった原稿や記録紙が邪魔となり、読み取り位置においてはプリスキャン動作を実行できないという第3の問題が発生する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく本発明は、録紙通過経路と原稿通過経路とが少なくとも一部で共通する画像記録読み取り装置において、原稿の記録時や待機時等にはシェーディング補正用の白基準板がインクによって汚されないような位置へと読み取りユニットと白基準板とを退避させ、原稿を読み取る時には読み取りユニットと白基準板とを原稿読み取り位置へと移動させ、とりわけ、読み取りユニットが原稿読み取り位置へと移動するのと並行してプリスキャンを実行させるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。本実施形態は、記録紙通過経路を搬送される記録紙に画像を記録する記録ユニットと、この記録紙通過経路と一部において経路を共通にする原稿通過経路を搬送される原稿を読み取る読み取りユニットと、この読み取りユニットがプリスキャンを実行する際に利用するシェーディング補正用の白基準板と、記録ユニットによる記録処理の実行時には読み取りユニットと白基準板とを第1の位置へと移動させ、一方、読み取りユニットによる読み取り処理の実行時には読み取りユニットと白基準板とを原稿を読み取るための第2の位置へと移動させる移動ユニットとを含み、前記読み取りユニットは前記第1の位置から前記第2の位置への移動と並行してプリスキャンを実行する画像記録読み取り装置提供するものである。
【0014】
なお、上述のケースにおいて、第1の位置は、例えば、白基準板が記録用の色材による影響を受けにくい退避位置としてもよい。
【0015】
さらに、上述した2つのケースのいずれかのケースにおいて、読み取りユニットと白基準板とが第2の位置に存在することを検出する位置検出ユニットをさらに備え、読み取りユニットと白基準板とが第2の位置に存在することが検出された後に原稿の読み取り処理を実行するようにしてもよい。
【0016】
さらに、上述した3つのケースのいずれか1つのケースにおいて、記録紙通過経路と原稿通過経路との共有経路において、ジャムが発生したことを検出するジャム検出ユニットをさらに備え、検出ユニットによりジャムの発生が検出されていない場合に読み取りユニットがプリスキャンを実行するようにしてもよい。
【0017】
さて、図1は、実施の形態にかかる例示的な画像記録読み取り装置の断面図であり、とりわけ、読み取り部28が待機位置(退避位置)に存在している状態を示している。図2は、図1に示された画像記録読み取り装置の斜視図である。この画像記録読み取り装置には、記録媒体としての記録紙2に画像を記録する記録機能を有する記録部と、被読み取り媒体としての原稿を読み取る読み取り機能を有する読み取り部28とが、記録紙と原稿との共通搬送路の略近傍に配置されている。
【0018】
図1において装置後方(図1の右側)には、記録紙給紙部(ASF)39と、原稿給紙部(ADF)40とが配設されている。記録紙給紙部(ASF)39は、記録紙束2を積載するとともに、必用に応じて記録紙束2から1枚ずつ記録紙を分離し、記録部38へと記録紙を給紙するものである。原稿給紙部(ADF)40は、原稿12を積載するとともに、1枚ずつ原稿12を分離し、読み取り部28に前記原稿12を給紙するものである。
【0019】
インクタンクとインクヘッド65はインクカートリッジ1内に搭載されている。インクカートリッジ1はキャリッジ4に着脱可能に取り付けられている。キャリッジ4はガイドレール7とシャーシの両側版に支持されたガイドシャフト60によりガイドされ、記録紙幅方向に移動可能に支持されている。また、キャリッジ4は、キャリッジモータの駆動で動くようになっている。インクカートリッジ1は、画像を形成していない状態ではノズルキャップ機能でキャップされる必要があるため、この状態ではキャリッジ移動範囲の右端に停止している。
【0020】
図3は、読み取り動作時の断面図であり、図4は読み取り動作時の斜視図である。読み取り部28は、コンタクト・イメージ・センサー(CIS)22と、CISホルダ26と、白基準板25とを含み、CIS22はCISホルダ26に成形された凹部にセンサー面66が外側となるように収容されネジで固定されている。CISホルダ26には白基準板25が取り付けられている。この白基準板25は白色のシート25aを金属板に取り付けて形成されており、この金属板は白色シート25aを取り付けるための平面部と長手方向端部を折り曲げて形成された側板とで構成されている。原稿12が読み取られる際には、CIS22と白色シート25aとの間に形成された入り口部70に当該原稿12が案内される。
【0021】
CISホルダ26は、図3および図4に示す第1のポジション(読み取り位置)と、図1および図2に示す第2のポジション(待機位置)との間を回転し移動できるようになっている。なお、第2のポジションは、ユニットのカバー内部に存在するため、迷光の影響を受けにくいようにされている。
【0022】
ここで、CISホルダ26の待機位置と読み取り位置間の移動を詳細に説明する。CISホルダ26は、不図示のねじりコイルバネによって付勢されているため、図1及び図2に示したように通常は読み取り待機位置に保持されている。一方、読み取り動作が要求されると、キャリッジ4が左端まで移動し、キャリッジ4に取り付けられたカム部材94を使って駆動切替手段52を操作し、搬送モーターの駆動力が読み取り部28に伝達される。さらに、搬送モーターを正方向に回転すると、駆動力がCIS駆動伝達手段73を介してCIS駆動手段74に伝わり、CISホルダ26は読み取り待機位置から読み取り位置へと移動する。CISホルダ26が完全に読み取り位置へと移動するとCIS駆動手段74とCIS駆動伝達手段73を連結しているクラッチが外れ、CISホルダ26はその位置に停止する。なお、読み取り位置から待機位置へと復帰させる場合は、搬送モーターが逆回転し、その結果、CIS駆動手段74とCIS駆動伝達手段73がクラッチにより連結され、CISホルダ26が待機位置へと復帰する。
【0023】
図5は、本実施形態にかかる画像記録読み取り装置のシステム構成を示す図である。CPU101は画像処理装置全体を制御する制御部であり、システムバスを介してファクシミリ装置全体を制御する。
【0024】
ROM102は、動作用インストラクション群等のプログラムコード、オペレーティングシステム(OS)のプログラムコード、初期値データ及びテーブルデータなどを格納するための記憶装置である。
【0025】
RAM103は、画像バッファ及び画像メモリ等に使用される記憶装置であり、ファクシミリ機能により送受信される画像データを一時的に保持するバッファとしても使用される。また、受信された画像データをファイルとして蓄積するためのメモリとしても使用される。RAM103はバッテリーバックアップによって停電などの不慮の障害などから保護されている。
【0026】
操作表示部104には、ダイヤル操作、データの登録処理及び、機能の設定処理の際に使用されるテンキーと、各種機能を利用するためのファンクションキーと、電話番号等を登録しておきワンタッチでダイヤルするためなどに用いるワンタッチキーと、送信、受信及びコピーなどを始めるときに用いるスタートキーと、送信、登録及び設定などの動作を中止したいときに用いるストップキー等の各種キースイッチと、通信状況の確認やデータの登録、設定及び確認メッセージなど各種メッセージの表示を行うLCD(液晶表示装置)と、通信中に点灯するランプ及び各種エラー時に点灯するランプ(LEDなど)等とが含まれ、装置の状態、発呼する相手の電話番号、時刻情報及び操作手順等の表示を行う。
【0027】
コンタクト・イメージ・センサー(CIS)22は、所定の解像度で光学的に読み取った画像を、電気的な画像信号に変換する。また、白基準板25を読み取り、シェーディングデータを取得する。
【0028】
読み取り画像処理部106は、CIS22で読み取られた信号にシェーディング補正等を施し、さらに2値化処理、中間調処理等の画像処理を施して高精細な画像データを出力する。また、CIS22で読み取られた白基準板25のデータから、シェーディングデータを取得する。
【0029】
印字部107は、インクジェットカートリッジ、カートリッジを駆動させるモーターおよび駆動制御を行う駆動制御部からなる。
【0030】
記録画像処理部108は、走査解像度8pel/mmの生画像データをプリンタの主走査解像度360dpi(dots per inch)の生画像データへと変換するための解像度変換処理、スムージング処理及び濃度補正処理等の各種画像処理を施して高精細な画像データを生成してプリンタヘッド65へと出力する。
【0031】
搬送部109は、録紙通過経路と原稿通過経路との共通経路であるワンパス搬送経路において、原稿および記録紙を搬送する紙搬送モーターと、紙搬送モーターを制御する紙搬送制御部と、原稿および記録紙の状態を検知するセンサーとからなる。また、紙搬送モーターは、駆動方向を切り替えることにより、CISユニットの移動させるための駆動手段としても使用される。
【0032】
センサー部110には、原稿検知(DS)センサーと後端検知(PE)センサーとが含まれ、DSセンサーが原稿の有無を検知し、PEセンサーがワンパス経路上の紙後端を検知する。例えば、このセンサー部110の状態により、CPU101はジャムがあるかどうか判断する。
【0033】
図6は、本実施形態にかかる原稿読み取り動作処理についてのフローチャートである。初期状態において、カートリッジはホームポジションに待機し、CIS22と白基準板25は待機位置に退避しているものとする。
【0034】
ステップS601において、CPU101は、操作表示部104に配置された読み取り開始のスタートキーが押下されたことを検知する。なお、第1の実施形態ではジャムの検出をしないため、図6のステップS602、ステップS608及びステップS611の説明を省略する。
【0035】
ステップS603において、CPU101は、CIS22と白基準板25を読み取り位置まで移動させるために駆動モーターを切り替える。
【0036】
ステップS604において、CPU101は、CIS22と白基準板25を待機位置から読み取り位置まで移動させながらプリスキャンを実行する。具体的には、CPU101は、搬送モーターを正方向に回転させ、その駆動力をCIS駆動手段74に伝達させ、CISホルダ26を待機位置から読み取り位置へと移動させる。それと並行して、CPU101は、読み取り位置に位置するCIS22を制御して白基準板25を読み取らせ、シェーディング補正用のデータを取得し、読み取り画像処理部108に格納する。このように、移動処理とプリスキャンとを同時並行的に実行するため、全体として処理時間を短縮できよう。
【0037】
ステップS605において、プリスキャンの終了を検出すると、CPU101は、給紙ローラ19を駆動させ原稿を読み取り開始位置まで搬送する。なお、CPU101は、CIS22を備えたCISホルダ26が読み取り位置に位置することを検出してから、ステップS605を実行するようにしてもよい。このように、CISホルダ26が読み取り位置に存在するか否かを不図示の位置検出センサーにより検出することで、不慮にCISホルダ26が読み取り位置に存在しない場合であっても、正しく読み取り位置へと移動させた後、原稿の読み取りを実行することが可能となる。
【0038】
ステップS606において、CPU101は、CIS22を動作させ、1ラインずつ原稿を読み取らせる。
【0039】
ステップS607において、CPU101は、読み取り処理が終了したかどうかを判定する。終了であれば次のステップへと移行し、終了でなければステップS606に戻る。
【0040】
ステップS609において、CPU101は、次の原稿があるかどうかを原稿検知センサー80からの検知出力信号により判定する。次の原稿があればステップS605へ進み、なければステップS610と進む。
【0041】
ステップS610において、CPU101は、CIS22と白基準板25を待機位置まで移動させ、読み取り処理を終了する。
【0042】
本実施形態によれば、録紙通過経路と原稿通過経路とが少なくとも一部で共通する画像記録読み取り装置において、原稿の記録時や待機時等にはシェーディング補正用の白基準板がインクによって汚されないような位置へと読み取りユニットと白基準板とを退避させ、原稿を読み取る時には読み取りユニットと白基準板とを原稿読み取り位置へと移動させ、とりわけ、原稿読み取り位置においてプリスキャンを実行させるようにした。
【0043】
より具体的には、記録紙通過経路を搬送される記録紙に画像を記録する記録ユニットと、記録紙通過経路と一部において経路を共通にする原稿通過経路を搬送される原稿を読み取る読み取りユニットと、読み取りユニットがプリスキャンを実行する際に利用するシェーディング補正用の白基準板と、読み取りりニットが原稿読み取りを実行するときには読み取りユニットと白基準板とを原稿読み取り位置へと移動させ、一方、少なくとも記録ユニットが記録を実行しているときには読み取りユニットと白基準板とを記録用の色材による影響を受けにくい退避位置へと移動させる移動ユニットと、前記読み取りユニットは前記第1の位置から前記第2の位置への移動と並行してプリスキャンを実行するプリスキャン制御ユニット(例:CPU101)とを含む画像記録読み取り装置が提供される。
【0044】
すなわち、シェーディング補正用の白基準板25を、少なくとも画像記録時にはインクによって汚されないような位置(例えば待機位置)へと退避させるようにしたので、インクによる色基準板25の汚濁を低減でき、その結果、より好ましいシェーディング補正用のデータを取得できるようになった。これは、読み取り画像の画質を向上させるのに役立つであろう。読み取り画像の画質が向上すれば、記録される画像の画質も向上することは言うまでもない。
【0045】
さらに、インクによって汚されないような位置から読み取り位置へと読み取りユニットが移動するのと並行してプリスキャンを実行するので、読み取り処理のスループットが向上しよう。
【0046】
なお、プリスキャンや原稿読み取りを正しく実行するために、後述するジャム検出をステップS602及びステップS608の少なくとも一方で実行してもよい。
【0047】
[第2の実施形態]
本実施形態では、読み取り位置で原稿や記録紙のジャムが発生すると、ジャムの原因となった原稿や記録紙が邪魔となり、プリスキャン動作を実行できないという課題を解決すべく、記録紙通過経路と原稿通過経路との共通経路において発生したジャムを検知するジャム検知ユニットを設け、ジャムが検知されていなければ読み取り位置においてプリスキャンを実行するようにしたものである。
【0048】
図7は、本実施形態にかかる例示的なジャム検知センサーの配置位置を示す図である。DSセンサー80は、原稿保持部材11に載置された原稿を検出するためのセンサーである。PEセンサー81は原稿および記録紙を検知するためのセンサーである。それぞれ、読み取り、記録が重複するパス上にある。この二つのセンサーの検知出力および搬送ローラ19の位置を確認することによって、CPU101は、ジャムを検知する。
【0049】
次に、図6のフローチャートを用いてジャム検出を実施する場合の読み取り処理を説明する。なお、第1の実施形態と重複する処理の説明は省略する。
【0050】
ステップS602において、CPU101は、DSセンサー80からの検出情報、PEセンサー81からの検出情報及び搬送ローラ19の位置情報に基づいて、ジャムが発生しているかどうか、すなわち搬送経路内に紙があるかどうかを判定する。ジャムが発生していればステップS611のエラー処理に進む。紙ジャムではない場合、ステップS603においてプリスキャン動作を行う。
【0051】
また、読み取り処理(S607)が終了した後、ステップS608において、CPU101はジャムを検出する。ジャムが発生していれば、ステップS611のエラー処理に進む。ジャムが発生していなければ、ステップS610においてCIS22と白基準板25とを待機位置まで移動させ、読み取り終了する。
【0052】
図8は、本実施形態にかかるジャムエラー処理のフローチャートである。このフローチャートはステップS611を詳細に示したものである。
【0053】
ステップS801において、CPU101は、操作表示部104のLCDに紙ジャムの発生を表示させる。ステップS802において、ジャム解除処理が実行される。具体的には、ジャム解除ボタンがユーザにより押下げられたことをCPU101が検出する。ユーザによりジャム解除ボタンが押され、紙が除去されると、CIS22はCISホルダ26の軸に取り付けられたばねにより、自動的に第2のポジション(待機位置)へと移動するようにしてもよい。ステップS803において、CPU101は、操作表示部104のLCDにストップキーを押すよう表示し、ユーザによってストップキーが押下されたことをCPU101が検出する。ストップキーが押下されれば、ステップS804において、紙ジャムの検知を行う。紙ジャムがなければ、ステップS805において、CPU101は、カートリッジをホームポジションへと移動させ、待機状態にする。
【0054】
なお、ステップS803において、CPU101は、紙ジャムの検知を行い、紙ジャムがなければ操作表示部104のLCDにストップキーを押すよう表示し、ステップS804において、ユーザによってストップキーが押下されたことをCPU101が検出するように、処理を入れ替えてもよい。
【0055】
本実施形態によれば、ジャムが発生していないことを確認してからプリスキャンを実行するため、ジャムによりプリスキャンを妨害される可能性を低減できよう。また、ジャムにより白基準板以外のものをプリスキャンする可能性も低減できる。白基準板を正しくプリスキャンできるので、正しいシェーディング補正データが得られ、その結果、画質が向上することになろう。
【0056】
[他の実施形態]
上述の実施形態では白基準板25とCIS22とがひとつの読み取りユニットを形成しているため、退避位置と読み取り位置との間を両者は一体となって移動していた。しかしながら、退避位置において白基準板25を読み取れる構成であれば、両者をひとつのユニットする必要はない。たとえば、両者を個別に設置し、それぞれ独立して移動するようにしてもよい。なお、一体化したほうが、移動のための機構を簡易することができるため製造コストも低減できよう。
【0057】
また、通常は待機位置以外の位置(例えば読み取り位置)においてプリスキャンを実行するようにしておき、ジャムが発生したときにのみ、ジャムの発生の影響を受けにくい位置(例えば待機位置)へと読み取りユニットを移動させて、そこでプリスキャンを実行するようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、いわゆるワンパスタイプの画像記録読み取り装置において、記録時等には白基準板を色材の影響の小さい位置へと退避させ、一方、読み取り位置へと白基準板が移動した後にプリスキャンを行うことにより、装置の小型化が図れるとともに、色材の汚れによるシェーディングデータへの悪影響を低減できよう。
【0059】
また、待機位置から読み取り位置へと移動する際にプリスキャンを並行実施することにより、プリスキャンの後、すぐに読み取り動作を開始できるため、読み取り処理のスループットが向上しよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施の形態にかかる例示的な画像記録読み取り装置の断面図であり、とりわけ、読み取り部が待機位置(退避位置)に存在している状態を示している図である。
【図2】図2は、図1に示された画像記録読み取り装置の斜視図である。
【図3】図3は、読み取り動作時の断面図である。
【図4】図4は読み取り動作時の斜視図である。
【図5】図5は、本実施形態にかかる画像記録読み取り装置のシステム構成を示す図である。
【図6】図6は、本実施形態にかかる原稿読み取り動作処理についてのフローチャートである。
【図7】図7は、本実施形態にかかる例示的なジャム検知センサーの配置位置を示す図である。
【図8】図8は、本実施形態にかかるジャムエラー処理についてのフローチャートである。
【図9】本発明の関連技術である2パスタイプの装置構成例を示した図である。
【符号の説明】
1…カートリッジ
2…記録紙
3…原稿
28…CISユニット(読み取り部)
Claims (8)
- 記録紙通過経路を搬送される記録紙に画像を記録する記録ユニットと、
前記記録紙通過経路と一部において経路を共通にする原稿通過経路を搬送される原稿を読み取る読み取りユニットと、
前記読み取りユニットがプリスキャンを実行する際に利用するシェーディング補正用の白基準板と、
前記記録ユニットによる記録処理の実行時には前記読み取りユニットと前記白基準板とを第1の位置へと移動させ、一方、前記読み取りユニットによる読み取り処理の実行時には前記読み取りユニットと前記白基準板とを原稿を読み取るための第2の位置へと移動させる移動ユニットと
を含み、前記読み取りユニットは前記第1の位置から前記第2の位置への移動と並行してプリスキャンを実行する画像記録読み取り装置。 - 前記第1の位置は、前記白基準板が記録用の色材による影響を受けにくい退避位置であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録読み取り装置。
- 前記読み取りユニットと前記白基準板とが前記第2の位置に存在することを検出する位置検出ユニットをさらに備え、
前記読み取りユニットと前記白基準板とが前記第2の位置に存在することが検出された後に前記原稿の読み取り処理を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像記録読み取り装置。 - 前記記録紙通過経路と前記原稿通過経路との共有経路において、ジャムが発生したことを検出するジャム検出ユニットをさらに備え、
前記検出ユニットによりジャムの発生が検出されていない場合に、前記読み取りユニットがプリスキャンを実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像記録読み取り装置。 - 記録紙通過経路を搬送される記録紙に画像を記録する記録ユニットと、前記記録紙通過経路と一部において経路を共通にする原稿通過経路を搬送される原稿を読み取る読み取りユニットと、前記読み取りユニットがプリスキャンを実行する際に利用するシェーディング補正用の白基準板とを備えた画像記録読み取り装置におけるプリスキャン方法であって、
前記記録ユニットによる記録処理の実行時には前記読み取りユニットと前記白基準板とを第1の位置へと移動させ、一方、前記読み取りユニットによる読み取り処理の実行時には前記読み取りユニットと前記白基準板とを原稿を読み取るための第2の位置へと移動させるステップと、
前記読み取りユニットと前記白基準板とが前記第1の位置から前記第2の位置への移動と並行してプリスキャンを実行するステップと
を含むプリスキャン方法。 - 前記第1の位置は、前記白基準板が記録用の色材による影響を受けにくい退避位置であることを特徴とする請求項5に記載のプリスキャン方法。
- 前記読み取りユニットと前記白基準板とが前記第2の位置に存在することを検出するステップをさらに備え、
前記読み取りユニットと前記白基準板とが前記第2の位置に存在することが検出された後に前記原稿の読み取り処理を実行することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のプリスキャン方法。 - 前記記録紙通過経路と前記原稿通過経路との共有経路においてジャムが発生したことを検出するステップをさらに含み、
前記ジャムの発生が検出されていない場合にプリスキャンを実行することを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載のプリスキャン方法。
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Cited By (1)
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2002
- 2002-12-12 JP JP2002360891A patent/JP2004194077A/ja not_active Withdrawn
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