JP2004192607A - 車載ナビゲーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 インフラを設置するための膨大なコストをかけることなく、料金所に係わるデータを車両に提供できるようにする。
【解決手段】 車載ナビゲーション装置100は、携帯電話と接続されており、この携帯電話から公衆回線を介して管理センタ20に接続することができる。管理センタ20は、有料道路の各料金所からゲート情報を受信してこれらを一括して管理するとともに、車両10から料金所のIDがアップロードされると、このIDに該当する料金所の最新のゲート情報を車両10にダウンロードさせる。これにより、車両10へ情報提供するためのインフラを有料道路に配備することなく、料金所の通過案内に必要な情報を管理センタ20から車載ナビゲーション装置100に提供することができる。その結果、インフラの配備に必要な膨大なコストをかけることなくなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車載ナビゲーションシステムに関するものである。
従来、自動料金収受システム(Electronic Toll Collection、以下、ETCと呼ぶ)における車載機を搭載した車両において、自動料金収受ゲート(以下、ETCゲートと呼ぶ)の設置有無やICカードの料金残高に基づいて料金所の通行案内を行うETCシステムの利用可否判断装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に開示されているETCシステムの利用可否判断装置によれば、例えば、自動車の現在位置から走行を続ける先にある有料道路の料金所が、ICカードによって料金の支払いが可能であるか否かを判断して、料金所の通行案内を行う。すなわち、通行料金を支払うべき料金所が自動料金収受可能であるのか否か、さらに、自動料金収受可能である場合には、ICカードに記憶されている残高が支払うべき通行料金を満たしているのか否か等を判断し、その判断結果に応じた通行案内を行う。
これにより、通行料金を支払うべき料金所が自動料金収受可能でないと判断した場合には、現金やハイウェイカード等によって通行料金を支払うよう利用者に報告したり、通行料金を支払うべき料金所が自動料金収受可能であり、さらにICカードの残高によって通行料金の支払いが可能である場合には、自動料金支払いの専用ゲートを利用するよう利用者に報告したりする。
特開2000−99785号公報
上述した、従来のETCシステムの利用可否判断装置において、通行料金を支払うべき料金所が自動料金収受可能であるか否かは、料金所データベースに記憶されている料金所データを参照して判断する。この料金所データは、例えば、有料道路のインターチェンジに設置される路上アンテナやビーコン等を介して取得するため、これら料金所データを提供するためのインフラを全ての有料道路に配備する場合には、膨大なコストがかかることが予想される。
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたもので、インフラを設置するための膨大なコストをかけることなく、料金所に係わるデータを提供できる車載ナビゲーションシステムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の車載ナビゲーションシステムは、有料道路の自動料金収受ゲートに設置された路側ユニットとの通信により、通行料金を自動支払いするための自動料金支払い手段と、公衆回線を利用して車両の外部と接続する通信モジュールと、有料道路の各料金所のゲート情報を収集・保存するとともに、ゲート情報と有料道路の通行料金の自動支払いに利用可能な料金残高情報とを外部に提供するセンタと、通信モジュールを介してセンタからゲート情報及び料金残高情報をダウンロードする通信制御手段と、各情報に基づいて、自動料金支払い手段の自動支払いにより有料道路の自動料金収受ゲートを通過できるか否かを判定する判定手段と、判定手段による判定結果に応じた料金所の通過案内を行う料金所通過案内手段とを備えることを特徴とする。
このように、本発明の車載ナビゲーションシステムは、ゲート情報及び料金残高情報をセンタから公衆回線を介して取得している。これにより、車両へ情報提供するためのインフラを有料道路に配備することなく、料金所の通過案内に必要な情報をユーザに提供することができる。その結果、インフラの配備に必要な膨大なコストをかけることなく、上記の各情報を用いた料金所の通過案内を行うことができる。
請求項2に記載の車載ナビゲーションシステムでは、センタは、稼動中の自動料金収受ゲート・一般ゲート・自動料金収受/一般併用ゲートの数と設置場所から構成されるゲート情報を収集・保存することを特徴とする。これにより、自動料金収受ゲートの有無だけでなく、稼動中の自動料金収受ゲートの有無や設置場所も確認できるため、料金所通過案内手段において、実際の料金所の状況に応じた通過可能なゲートの案内を行うことができる。
請求項3に記載の車載ナビゲーションシステムによれば、判定手段は、通行料金を支払うべき料金所において稼動中の自動料金収受ゲートが存在し、かつ、料金残高によって通行料金の支払いが可能である場合に自動料金収受ゲートを通過できると判定することを特徴とする。これにより、実際に自動料金支払いによって料金所を通過できるか否かが判定されるため、自動支払いによって料金所の通過が可能であると判定された場合には、料金所通過案内手段によって的確な料金所の通過案内を行うことができる。
請求項4に記載の車載ナビゲーションシステムでは、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、地図データを格納する地図データ格納手段と、検出される現在位置に対応する地図上の位置に基づいて、ゲート情報及び料金残高情報の少なくとも1つの情報をダウンロードするか否かを判定するダウンロード判定手段とを備え、通信制御手段は、ダウンロード判定手段がダウンロードすると判定した場合にゲート情報及び料金残高情報の少なくとも1つの情報をダウンロードすることを特徴とする。
このように、車両の現在位置に基づいてゲート情報や料金残高情報のダウンロードするか否かが判定されるため、例えば、車両が料金所に接近した場合には、その料金所のゲート情報をダウンロードすると判定したりすることができる。また、車両が有料道路を走行している場合には、進行方向のゲート情報をダウンロードすることで、進路前方の料金所における最新のゲート情報を取得することができる。なお、取得したゲート情報を記憶しておき、例えば、所定時間毎にゲート情報を取得したり、所定距離走行する毎に通過ゲート情報を取得したりすることで、常に最新のゲート情報を取得することができる。
請求項5に記載の車載ナビゲーションシステムによれば、位置検出手段から検出される現在位置の履歴から道なり道路を特定する道なり道路特定手段を備え、ダウンロード判定手段は、車両が道なり道路の進行方向の料金所に対して所定距離以内に位置したときに、進行方向の料金所のゲート情報をダウンロードすると判定することを特徴とする。これにより、車両の進行方向の料金所におけるゲート情報を取得することができる。その結果、取得したゲート情報に基づいた通過案内を行うことができる。
請求項6に記載の車載ナビゲーションシステムでは、自動料金支払い手段は、自動支払いに係わる所定の条件を満たす場合に通行料金の自動支払いが可能となり、ダウンロード判定手段は、車両が道なり道路の進行方向の料金所に対して所定距離以内に位置し、さらに、所定の条件を満たす場合に料金残高情報をダウンロードすると判定することを特徴とする。
例えば、ETC車載機が搭載された車両であっても、ETC車載機の電源が投入されていなかったり、ETC車載機の所定の挿入口にETCカードが挿入されていなかったりする場合には、自動料金支払い手段による自動料金支払いをすることができない。従って、自動料金支払い手段により自動支払いが可能である場合に料金残高情報のダウンロードの実行を判定することで、ダウンロードした料金残高に応じた道なり道路上の料金所の通過案内を行うことが可能となる。
請求項7に記載の車載ナビゲーションシステムでは、出発地から目的地までの有料道路を含む経路を地図データに基づいて計算する経路計算手段と、計算された経路を案内する経路案内手段とを備え、経路案内手段によって経路案内が行われているとき、ダウンロード判定手段は、車両が経路上の進行方向の料金所に対して所定距離以内に位置したときに、進行方向の料金所のゲート情報をダウンロードすることを特徴とする。
これにより、案内経路上の進行方向の料金所におけるゲート情報を取得することができる。その結果、取得したゲート情報に基づいた通過案内を行うことができる。
請求項8に記載の車載ナビゲーションシステムでは、自動料金支払い手段は、自動支払いに係わる所定の条件を満たす場合に通行料金の自動支払いが可能となり、ダウンロード判定手段は、車両が経路上の進行方向の料金所に所定距離以内に位置し、さらに、所定の条件を満たす場合に料金残高情報をダウンロードの実施を判定することを特徴とする。
これにより、自動料金支払い手段により自動支払いが可能である場合に料金残高情報のダウンロードの実行を判定することで、ダウンロードした料金残高に応じた案内経路上の料金所の通過案内を行うことが可能となる。
請求項9に記載の車載ナビゲーションシステムでは、通信制御手段は、センタに対してゲート情報をダウンロードする有料道路の料金所を指定し、センタは、指定された有料道路の料金所におけるゲート情報を通信制御手段にダウンロードさせることを特徴とする。
これにより、ダウンロードする料金所が限定されるため、ダウンロードする情報量が膨大になるのを抑えることができる。また、経路案内が行われる場合には、経路に含まれる有料道路の料金所の通過ゲート情報をダウンロードする料金所に指定することで、経路上にない料金所のゲート情報を取得しないようにすることができる。
請求項10に記載の車載ナビゲーションシステムでは、料金所通過案内手段は、車両が進路前方の有料道路の料金所へ向かう側道上に位置したタイミングで料金所の通過案内を開始することを特徴とする。これにより、料金所の手前から料金所の通過案内を行うことができる。その結果、ユーザは余裕をもって目的とするゲートに向かうことが可能となる。なお、請求項11に記載のように、料金所通過案内手段は、車両の速度、料金所のゲート数、料金所での渋滞の有無の少なくとも1つに応じて通過案内の開始タイミングを変更することで、車両の状態や料金所の状況に応じたタイミングで通過案内を開始することができる。
請求項12に記載の車載ナビゲーションシステムでは、料金所通過案内手段は、車両が料金所を通過したときに通過案内を終了することを特徴とする。これにより、料金所を通過したときに速やかに通過案内を終了することができる。なお、料金所付近で車両が加速したときに通過案内を終了したり、料金所のETC路上機との通信時に通過案内を終了したりしてもよい。
請求項13に記載の車載ナビゲーションシステムは、有料道路の自動料金収受ゲートに設置された路側ユニットとの通信により、通行料金を自動支払いするための自動料金支払い手段と、公衆回線を利用して車両の外部と接続する通信モジュールと、有料道路の各料金所のゲート情報を収集・保存し、ゲート情報を外部に提供するセンタと、通信モジュールを介してセンタからゲート情報をダウンロードする通信制御手段と、ゲート情報に基づいて、自動料金支払い手段の自動支払いにより有料道路の自動料金収受ゲートを通過できるか否かを判定する判定手段と、判定手段による判定結果に応じた料金所の通過案内を行う料金所通過案内手段とを備えることを特徴とする。これにより、公衆回線を介してダウンロードしたゲート情報に基づいて、料金所の通過案内を行うことができる。
請求項14に記載の車載ナビゲーションシステムでは、センタは、稼動中の自動料金収受ゲート・一般ゲート・自動料金収受/一般併用ゲートの数と設置場所から構成されるゲート情報を収集・保存することを特徴とする。これにより、自動料金収受ゲートの有無だけでなく、稼動中の自動料金収受ゲートの有無や設置場所もセンタにて確認できるため、このゲート情報をダウンロードする車両において、実際の料金所の状況に応じた通過可能なゲートの案内を行うことができる。
請求項15に記載の車載ナビゲーションシステムでは、判定手段は、通行料金を支払うべき料金所において稼動中の自動料金収受ゲートが存在し、かつ、自動料金支払い手段の自動支払いに係わる所定の条件を満たす場合に自動料金収受ゲートを通過できると判定することを特徴とする。
例えば、自動料金収受ゲートが設置されていても稼動していなければ、自動料金収受ゲートを通過することができない。また、さらに、ETC車載機が搭載された車両であっても、ETC車載機の電源が投入されていなかったり、ETC車載機の所定の挿入口にETCカードが挿入されていなかったりする場合には、自動料金支払い手段による自動料金支払いをすることができない。
このように、実際に自動料金収受ゲートを通過できるか否かを判定することで、自動支払いによって料金所の通過が可能であると判定された場合には、その判定結果に応じた適切な料金所の通過案内を行うことができる。
請求項16に記載の車載ナビゲーションシステムでは、判定手段によって自動料金収受ゲートが通過できると判定された場合に、支払うべき通行料金の金額を報知する報知手段と、報知手段による通行料金の金額の報知後に、自動料金収受ゲートを通過する/しないを選択する選択手段とを備え、料金所通過案内手段は、選択手段による選択結果を加味して料金所の通過案内を行うことを特徴とする。
これにより、例えば、自動料金収受ゲートを通過することを選択した場合には、自動料金収受ゲートの通過案内を行い、一方、自動料金収受ゲートを通過しないことを選択した場合には、自動料金収受ゲート以外のゲートの通過案内を行うことができる。
請求項17に記載の車載ナビゲーションシステムでは、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、地図データを格納する地図データ格納手段と、検出される現在位置に対応する地図上の位置に基づいて、ゲート情報をダウンロードするか否かを判定するダウンロード判定手段とを備え、通信制御手段は、ダウンロード判定手段がダウンロードすると判定した場合にゲート情報をダウンロードすることを特徴とする。
このように、車両の現在位置に基づいてゲート情報をダウンロードするか否かを判定するため、例えば、車両が料金所に接近した場合には、その料金所のゲート情報をダウンロードすると判定したりすることができる。また、車両が有料道路を走行している場合には、進行方向のゲート情報をダウンロードすることで、進路前方の料金所における最新のゲート情報を取得することができる。なお、取得したゲート情報を記憶しておき、例えば、所定時間毎にゲート情報を取得したり、所定距離走行する毎に通過ゲート情報を取得したりしてもよい。これにより、常に最新のゲート情報を取得することができる。
請求項18に記載の車載ナビゲーションシステムでは、位置検出手段から検出される現在位置の履歴から道なり道路を特定する道なり道路特定手段を備え、ダウンロード判定手段は、車両が道なり道路の進行方向の料金所に対して所定距離以内に位置したときに、進行方向の料金所のゲート情報をダウンロードすると判定することを特徴とする。これにより、車両の進行方向の料金所におけるゲート情報を取得することができる。
請求項19に記載の車載ナビゲーションシステムでは、出発地から目的地までの有料道路を含む経路を地図データに基づいて計算する経路計算手段と、計算された経路を案内する経路案内手段とを備え、経路案内手段によって経路案内が行われているとき、ダウンロード判定手段は、車両が経路上の進行方向の料金所に対して所定距離以内に位置したときに、進行方向の料金所のゲート情報をダウンロードすることを特徴とする。これにより、案内経路上の進行方向の料金所におけるゲート情報を取得することができる。その結果、取得したゲート情報に基づいた通過案内を行うことができる。
請求項20に記載の車載ナビゲーションシステムでは、通信制御手段は、センタに対してゲート情報をダウンロードする有料道路の料金所を指定し、センタは、指定された有料道路の料金所におけるゲート情報を通信制御手段にダウンロードさせることを特徴とする。これにより、ダウンロードすべき料金所のゲート情報が限定されるため、ダウンロードする情報量が膨大になるのを抑えることができる。また、経路案内が行われる場合には、経路に含まれる有料道路の料金所におけるゲート情報をダウンロードする料金所に指定することで、経路上にない料金所のゲート情報を取得しないようにすることができる。
請求項21に記載の車載ナビゲーションシステムでは、料金所通過案内手段は、車両が進路前方の有料道路の料金所へ向かう側道上に位置したタイミングで料金所の通過案内を開始することを特徴とする。これにより、料金所の手前から料金所の通過案内を行うことができる。その結果、ユーザは余裕をもって目的とするゲートに向かうことが可能となる。なお、請求項22に記載のように、車両の速度、料金所のゲート数、料金所での渋滞の有無の少なくとも1つに応じて通過案内の開始タイミングを変更することで、車両の状態や料金所の状況に応じたタイミングで通過案内を開始することができる。
請求項23に記載の車載ナビゲーションシステムでは、料金所通過案内手段は、車両が料金所を通過したときに通過案内を終了することを特徴とする。これにより、料金所を通過したときに速やかに通過案内を終了することができる。なお、料金所付近で車両が加速したときに通過案内を終了したり、料金所のETC路上機との通信時に通過案内を終了したりしてもよい。
以下、本発明の実施の形態における車載ナビゲーションシステムに関して、図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係わる車載ナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の車載ナビゲーションシステムは、車両10に搭載された通信機能を有する車載ナビゲーション装置100と、この車載ナビゲーション装置100に接続されたETC車載機116、車載ナビゲーション装置100と通信を行う管理センタ20、及びETC車載機116との通信を行うETC路上機30とから構成される。
管理センタ20は、公衆回線を介して外部と接続されるもので、有料道路の各料金所から料金所のゲートに係わる情報(以下、ゲート情報と呼ぶ)を収集し、保存する。このゲート情報とは、料金所における稼動中のETCゲート・一般ゲート・ETC/一般併用ゲートの数と設置場所、及びゲート通過時に通行料金を支払うゲートであるか否か等から構成される情報であり、管理センタ20に対して最新の情報を送信する。
管理センタ20は、有料道路の各料金所から、上述のゲート情報を収集するとともに、これら収集した情報を一括して保存する。さらに、車両10から料金所毎に固有に割当てられたIDがアップロードされると、このIDに該当する料金所の最新のゲート情報を車両10にダウンロードさせる。
また、管理センタ20は、料金前払い式のETCカードによる通行料金の口座引き落とし処理等を行うETCセンタ(図示しない)と接続されている。そして、例えば、車両10から受信したユーザ毎に割当てられるID(ユーザID)がアップロードされた場合には、このユーザIDをETCセンタへ送信する。このユーザIDを受信したETCセンタからは、ユーザIDに対応する料金残高情報が送信され、この料金残高情報を車両10にダウンロードさせる。
ETC路上機30は、有料道路の各料金所のETCゲートに設けられるもので、ETC車載機116との双方向通信により、ETCゲート通過の際の認証処理や通行料金の自動支払い等の処理が行われる。
図2は、本実施形態に係わる車載ナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の車載ナビゲーション装置100は、位置検出器101、地図データ入力器106、操作スイッチ群107、外部メモリ109、表示装置110、音声出力装置111、リモコンセンサ112、及びこれらに接続された制御回路108を備えている。さらに、制御回路108には、携帯電話114及びETC車載機116が接続されている。
なお、制御回路108は通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、制御回路108が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。なお、このプログラムは、外部メモリ109を介して外部から取得したりすることもできる。
位置検出器101は、いずれも周知の地磁気センサ102、ジャイロスコープ103、距離センサ104、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機105を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器101を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。
地図データ入力器106は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ及び目印データを含む各種データを入力するための装置である。各種データを記憶する記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROMまたはDVD−ROMを用いるのが一般的であるが、メモリカード、ハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体を用いてもよい。
また、地図データ入力器106は、高速道路等の有料道路の通行料金テーブルを記憶している。通行料金テーブルは、有料道路の全インターチェンジ間の通行料金が記憶されており、この通行料金テーブルを参照して、特定のインターチェンジ間の通行料金を参照することができる。さらに、携帯電話114や外部メモリ109を介して取得した最新の通行料金テーブルを記憶することも可能となっている。
操作スイッチ群107は、例えば、後述する表示装置110と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、各種入力に使用される。
表示装置110は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置110の画面には位置検出器101から入力された車両の現在位置に対応する自車位置マークと、地図データ入力器106より入力された地図データによって生成される車両周辺の道路地図を表示することができる。音声出力装置111は、スピーカやオーディオアンプ等から構成されるもので、音声案内等を行う。
また、本実施形態の車載ナビゲーションシステムは、リモートコントロール端末(以下、リモコンと称する)113を介してリモコンセンサ112から、あるいは操作スイッチ群107から目的地の位置を入力すると、現在位置(或いは、ユーザが指定した出発地)から目的地までの最適な経路を自動的に探索して案内経路を形成し表示する、いわゆる経路案内機能も備えている。このような自動的に最適な経路を設定する手法は、周知のダイクストラ法等の手法が知られている。
携帯電話114は、外部ネットワーク115と接続するための移動体通信機器であり、この携帯電話114から外部ネットワーク115を介して、本実施形態の車載ナビゲーション装置100を上述した管理センタ20へ接続することができる。なお、本実施形態では、移動体通信機器として携帯電話を採用しているが、これに限定されるものではなく、通信機能を有するモバイルPC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistants)等であってもよい。さらに、通信機能が車載ナビゲーション装置100に内蔵されたものであってもよい。
ETC車載機116は、有料道路の料金所に設置されているETC路上機30との双方向通信により、自動的に通行料金を支払うものである。なお、このETC車載機116は、図示しない、料金前払い式のETCカードを挿入することで使用可能となり、通行料金を支払う毎に利用可能な金額が減額される仕組みになっている。そして、ETCカードには、上述したユーザIDが割当てられており、このユーザIDを携帯電話114を介して管理センタ20へアップロードすると、このユーザIDに対応するETCカードの料金残高情報を管理センタ20からダウンロードすることができる。
制御回路108は、操作スイッチ群107、または、リモコン113から入力された目的地により、地図データ入力器106の地図データを用いて経路を計算する。そして、この制御回路108にて探索された案内経路は、位置検出器101、及び地図データ入力器106の情報を用いて算出される車両の位置を示す自車位置マークとともに、表示装置110に表示される道路地図上に強調して表示する。
次に、本実施形態の特徴である、管理センタ20からのゲート情報及び料金残高情報を利用した料金所のゲート案内処理について、図3及び図4に示すフローチャートを用いて説明する。
先ず、ステップS100において、車両の現在位置を取得する。また、この取得した車両の現在位置の履歴から、車両の進もうとする道なり道路を特定する。この道なり道路の特定方法としては、例えば、車両位置の履歴から車両の進もうとする方向を把握し、車両の現在位置からその把握した方向に延びる道路を道なり道路として特定する。なお、道なり道路の特定方法は、これに限定されるものではない。
ステップS110では、車両が有料道路の料金所に接近したか否かを判定する。この料金所に車両が接近したか否かの判定方法としては、ステップS100において特定した道なり道路の車両の進行方向に有料道路の料金所が存在し、車両がその料金所に所定距離以内に接近したか否かを判定する。あるいは、現在位置から所定半径以内に料金所が存在するか否かを判定してもよい。
このステップS110において、料金所に接近していないと判定した場合には、ステップS100へ処理を移行し、料金所に接近していると判定した場合には、ステップS120の処理に移行する。
ステップS120では、車載ナビゲーション装置100に接続された携帯電話114を用いて、管理センタ20との通信を開始する。ステップS130では、ダウンロードするゲート情報の料金所を指定したのち、この指定した料金所のIDを管理センタ20へアップロードして、管理センタ20からIDに該当する料金所の最新のゲート情報をダウンロードする。なお、車両からアップロードする料金所は、道なり道路の車両の進行方向の最寄りの料金所が指定され、この料金所のIDは、地図データ入力器106の地図データから参照される。このように、ゲート情報をダウンロードする料金所を指定することにより、ダウンロードする情報量が膨大になることを抑えることができる。
なお、このゲート情報に加え、例えば、図6に示すような、表示装置10の画面に各種ゲートの設置場所や稼動状況が把握できる程度に表示するゲートの絵情報、図7に示すような、ETCゲートへ進む場合/一般ゲートへ進む場合の矢印も同時に描かれたゲートの絵情報、あるいは、図8に示すような、表示装置10の画面に模式的な絵がかけるように、ゲート情報とともに右から順番にゲートの種類(ETC/一般ゲート)や稼動・閉鎖の区別などの情報を管理センタ20から取得してもよい。あるいは、車載ナビゲーション装置100の地図データ入力器106にゲートの表示に必要な情報があるかどうか判定し、必要な情報が無ければ絵情報をもらうという方法も考えられる。
このように、本実施形態の車載ナビゲーション装置では、ETCゲートの有無だけでなく、稼動中のETCゲートの数や設置場所等も取得できるため、後述するゲートの通過案内において、例えば、「右から何番目のゲートにお進みください」等、車両の進むべきゲートを特定した案内をすることができる。
ステップS140では、ETC車載機116が自動支払いをする準備が整っているかを判定する。すなわち、車載ナビゲーション装置100にETC車載機116が接続されているか、ETC車載機116の電源が投入されているか、ETCカードが所定のカード挿入口に挿入されているか等、ETC路上機30との通信を成立する準備ができているか否かを判定する。
なお、ETCカードが挿入されていない場合に限り、ユーザのETCカードの挿入し忘れの可能性があるため、ユーザに対し警告を促すことが考えられる。警告の方法としては、例えば、表示装置10の画面に「ETCカードが挿入されていません」なるメッセージを表示したり、このメッセージを音声で案内したりする。そして、ステップS140において、ETC車載機116の準備ができていない場合は、管理センタ20との接続を切断した上でステップS190へ処理を移行し、準備が完了している場合には、ステップS150へ処理を進める。
このように、通行料金の自動支払いが実際に可能であるか否かを判定することで、後述する料金所の通過案内において、的確な通行案内を行うことが可能となる。
ステップS150では、道なり道路の最寄りの料金所において、通行料金の支払いが必要であるかどうかを判定する。ここで、通行料金の支払いが必要でなければ、管理センタ20との接続を切断したうえで、ステップS200へ処理を移行し、支払いが必要であればステップS160へ処理を移行する。なお、通行料金の支払いが必要であるか否かは、ゲート通過時に通行料金を支払うゲートであるか否かをゲート情報から参照して判定する。
ステップS160では、管理センタ20よりETCカードの料金残高情報をダウンロードする。管理センタ20は、車両10からアップロードされるユーザIDを受け、これをETCセンタへ送信する。ETCセンタは、受信したユーザIDをETCセンタのDBから検索し、ユーザIDに対応するETCカード料金残高を抽出する。そして、抽出した料金残高情報を管理センタ20へ送信し、管理センタ20は、この料金残高情報を車両10へダウンロードする。このダウンロードが終了した時点で車載ナビゲーション装置100は、管理センタ20との接続を切断する。
図4に示すステップS170では、ダウンロードしたETCカードの料金残高と、車両の進行方向の最寄りの料金所において支払うべき通行料金とを比較する。この比較処理は、ETC車載機116で実施してもよいし、車載ナビゲーション装置100で実施してもよい。
また、料金所で支払う必要のある通行料金は、地図データ入力器106の通行料金テーブルから求めてもよいし、有料道路の入口ゲートの通過時に記憶した入口料金所の情報を管理センタ20に送信し、管理センタ20から最寄りの料金所で支払うべき料金を算出してもよい。
ステップS180では、ステップS170における比較の結果、ETCカードの料金残高が不足していると判定された場合は、ステップS190へ処理を進め、料金残高が足りていると判定された場合には、ステップS200へ処理を移行する。
ステップS190では、ETCゲート以外の一般ゲートへの進入案内を音声や画面表示によりユーザへ報知する。例えば、上述した図6〜図8のような、料金所の簡略図を表示したり、「左から2番目、3番目のどちらかの一般ゲートにお進みください」なる音声メッセージを出力したりする。
また、ステップS200では、ETCゲートへの進入案内を音声や画面表示によりユーザへ報知する。例えば、図6〜図8のような、料金所の簡略図を表示したり、「右から1番目、2番目のどちらかのETCゲートにお進みください」なる音声メッセージを出力したりする。
このように、ステップS140、ステップS150、及びステップS180の処理によって、実際にETCゲートにおいて自動支払いができるか否かが判定されるため、ステップS200において、通過すべきゲートの詳細な案内を行うことができる。
このステップS190及びステップS200において、ユーザへ報知を開始するタイミングは、通常、有料道路の本線から分岐して料金所へ向かう道路に車両が移動したタイミングで報知を開始する。これにより、料金所の手前から通過案内が開始されるため、ユーザは、余裕をもって目的とするゲートに向かうことが可能となる。
なお、このゲートへの進入案内を開始するタイミングは、車両の走行速度や料金所のゲート数、料金所の渋滞の有無により可変とすることが望ましい。例えば、車両が所定速度以上の速度で料金所に接近する場合やゲート数が多い料金所では、通常よりも早めのタイミングで報知を開始することで、ユーザは、時間的に余裕をもってゲートに向かうことができる。
また、渋滞情報が携帯電話114を介して取得できる場合に、料金所の手前が渋滞している場合には、通常よりも遅めのタイミングで報知を開始したりする。これにより、料金所の状況に応じたタイミングでゲートの通過案内を開始することができる。
ステップS210では、ゲート案内を終了するか否かを判定する。ゲート案内の終了判定として、例えば、車両が料金所を通過したとき、すなわち、車両の現在位置が料金所の位置を越えた場合や、料金所付近で車両が加速して所定以上の車速に到達したとき、あるいは、料金所のETC路上機30との通信を開始したとき等にゲート案内を終了する。
ここで、ゲート案内を終了すると判定された場合には、ステップS220へ処理を進め、ステップS220においてゲート案内の画面表示を消去する。これにより、適切なタイミングで通過案内を消去することができる。一方、ゲート案内を終了しないと判定された場合には、ステップS100へ処理を移行し、上述した処理を繰り返す。
このように、本実施形態の車載ナビゲーションシステム及び車載ナビゲーション装置100は、ゲート情報及び料金残高情報を管理センタ20から公衆回線を介して取得している。これにより、車両10へ各種情報を提供するためのインフラを有料道路に配備することなく、料金所の通過案内に必要な情報をユーザに提供することができる。その結果、インフラの配備に必要な膨大なコストをかけることなく、料金所の通過案内を行うことができる。
(変形例1)
本実施形態における車載ナビゲーション装置100では、ステップS130において、アップロードする料金所のIDとして、道なり道路の車両の進行方向の最寄りの料金所を指定しているが、車両が有料道路に合流した場合には、ゲート情報を取得する料金所として車両の進行方向の数箇所の料金所を指定し、この指定した料金所のゲート情報をダウンロードしてもよい。
例えば、ダウンロードするゲート情報の料金所として、現在位置から3つ先までの料金所を指定した場合には、最寄りの料金所よりも先のゲート情報をダウンロードする。これにより、ダウンロードしたゲート情報を用いて、図5に示すような、車両の現在位置を示す道路地図(同図左)とともに、進路前方の3つ先までの料金所のETCゲートの稼動状況を表示することができる(同図右)。さらに、同図右に示すように、料金残高情報や通行料金を加えて表示してもよい。なお、所定距離以上車両が進む毎、或いは所定時間経過する毎にゲート情報をダウンロードして、最新のETCゲートの稼動状況を表示するとよい。
これにより、最寄りの料金所のゲート情報だけでなく、進路前方の所定数先までの料金所のゲート情報を取得し、この取得したゲート情報を用いてETCゲートの稼動状況や料金残高に関する情報を表示装置10の画面に表示することで、ユーザは、ドライブプランの参考にすることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第1の実施形態では、道なり道路を特定し、その道なり道路における料金所の通過案内を行っているが、本実施形態では、ある目的地への経路案内を実行中に、その案内経路に含まれる料金所の通行案内を行う点で異なる。
以下、経路案内中の料金所ゲートの通過案内の処理について、図9及び図10に示すフローチャートを用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一な処理を実行するステップについては説明を省略する。
先ず、図9に示すステップS10では、出発地と目的地を設定する。出発地については、現在位置を出発地と設定してもよい。また、目的地は、操作スイッチ群107やリモコン113から入力する。
ステップS20では、入力された出発地から目的地までの案内経路を計算する。そして、ステップS30では、この計算された案内経路に従って経路案内を開始する。
ステップS100aでは、車両の現在位置を取得する。ステップS110aでは、車両が案内経路上の料金所に接近したか否かを判定する。この料金所に車両が接近したか否かの判定方法としては、車両が案内経路上の最寄りの料金所に対して所定距離以内に接近したか否かで判定する。
このステップS110において、料金所に接近していないと判定した場合には、ステップS100aへ処理を移行し、料金所に接近していると判定した場合には、ステップS120の処理に移行する。
ステップS120では、車載ナビゲーション装置100に接続された携帯電話114を用いて、管理センタ20との通信を開始する。ステップS130では、ダウンロードする料金所を指定したのち、この指定した料金所のIDをアップロードして、管理センタ20からIDに該当する料金所の最新のゲート情報をダウンロードする。なお、車両からアップロードする料金所は、案内経路上の車両の進行方向の最寄りの料金所が指定される。
ステップS140では、ETC車載機116が自動支払いをする準備が整っているかを判定し、ETC車載機116の準備ができていない場合は、管理センタ20との接続を切断した上でステップS190へ処理を移行し、準備が完了している場合には、ステップS150aへ処理を進める。
図10に示すステップS150aでは、案内経路上の最寄りの料金所において、通行料金の支払いが必要であるかどうかを判定する。ここで、支払いが必要でなければ、管理センタ20との接続を切断したうえで、ステップS200へ処理を移行し、支払いが必要であればステップS160へ処理を移行する。以後、ステップS160〜ステップS220において、第1の実施形態で説明した料金残高に応じたゲート案内処理を実行する。
このように、本実施形態の車載ナビゲーションシステム及び車載ナビゲーション装置は、ある目的地への経路案内を実行中に、その案内経路上の最寄りの料金所に所定距離以内に接近したときに、この最寄りの料金所のゲート情報及び料金残高情報をダウンロードし、このダウンロードした情報に基づいてゲートの通過案内を行う。これにより、案内経路上の進行方向の料金所の通過案内を的確に行うことができる。
なお、本実施形態においても、第1の実施形態の変形例1のように、車両が案内経路上の有料道路に合流した場合には、ゲート情報を取得する料金所として車両の案内経路上の進行方向の数箇所の料金所を指定し、この指定した料金所のゲート情報をダウンロードしてもよい。そして、ダウンロードしたゲート情報に基づいて、図5に示すような表示を行ってもよい。
(第3の実施形態)
第1の実施形態は、ゲート情報、ETC車載機116の自動支払いの準備状況、及びETCカードの料金残高に基づいて、一般ゲートへの進入案内やETCゲートへの進入案内を行うが、本実施形態は、ゲート情報とETC車載機116の自動支払いの準備状況に基づいて、一般ゲートへの進入案内やETCゲートへの進入案内を行うものである。以下、本実施形態における車載ナビゲーションシステムに関して、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係わる車載ナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の車載ナビゲーションシステムは、車両10に搭載された通信機能を有する車載ナビゲーション装置100と、この車載ナビゲーション装置100に接続されたETC車載機116、車載ナビゲーション装置100と通信を行う管理センタ20、及びETC車載機116との通信を行うETC路上機30とを備えており、第1の実施形態における車載ナビゲーションシステムと同様に構成されている。
管理センタ20は、公衆回線を介して外部と接続されるもので、有料道路の各料金所から料金所のゲート情報を収集し、保存する。このゲート情報は、料金所における稼動中のETCゲート・一般ゲート・ETC/一般併用ゲートの数と設置場所、及びゲート通過時に通行料金を支払うゲートであるか否か等から構成される情報であり、有料道路の各料金所は、管理センタ20に対して最新のゲート情報を送信する。
管理センタ20は、有料道路の各料金所から、上述のゲート情報を収集するとともに、これら収集した情報を一括して保存する。さらに、車両10から料金所毎に固有に割当てられたIDがアップロードされると、このIDに該当する料金所の最新のゲート情報を車両10にダウンロードさせる。また、管理センタ20は、ETCカードによる通行料金の口座引き落とし処理等を行うETCセンタ(図示しない)と接続されている。
ETC路上機30は、有料道路の各料金所のETCゲートに設けられるもので、ETC車載機116との双方向通信により、ETCゲート通過の際の認証処理や通行料金の自動支払い等の処理が行われる。
図2は、本実施形態に係わる車載ナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の車載ナビゲーション装置100は、位置検出器101、地図データ入力器106、操作スイッチ群107、外部メモリ109、表示装置110、音声出力装置111、リモコンセンサ112、及びこれらに接続された制御回路108を備えており、第1の実施形態の車載ナビゲーション装置100と同様に構成されている。さらに、制御回路108には、携帯電話114及びETC車載機116が接続されている。
なお、制御回路108は通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、制御回路108が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。なお、このプログラムは、外部メモリ109を介して外部から取得したりすることもできる。
位置検出器101は、いずれも周知の地磁気センサ102、ジャイロスコープ103、距離センサ104、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機105を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器101を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。
地図データ入力器106は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ及び目印データを含む各種データを入力するための装置である。各種データを記憶する記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROMまたはDVD−ROMを用いるのが一般的であるが、メモリカード、ハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体を用いてもよい。
また、地図データ入力器106は、高速道路等の有料道路の通行料金テーブルを記憶している。通行料金テーブルは、有料道路の全インターチェンジ間の通行料金が記憶されており、この通行料金テーブルを参照して、特定のインターチェンジ間の通行料金を参照することができる。さらに、携帯電話114や外部メモリ109を介して取得した最新の通行料金テーブルを記憶することも可能となっている。
操作スイッチ群107は、例えば、後述する表示装置110と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、各種入力に使用される。
表示装置110は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置110の画面には位置検出器101から入力された車両の現在位置に対応する自車位置マークと、地図データ入力器106より入力された地図データによって生成される車両周辺の道路地図を表示することができる。音声出力装置111は、スピーカやオーディオアンプ等から構成されるもので、音声案内等を行う。
また、本実施形態の車載ナビゲーションシステムは、リモートコントロール端末(以下、リモコンと称する)113を介してリモコンセンサ112から、あるいは操作スイッチ群107から目的地の位置を入力すると、現在位置(或いは、ユーザが指定した出発地)から目的地までの最適な経路を自動的に探索して案内経路を形成し表示する、いわゆる経路案内機能も備えている。このような自動的に最適な経路を設定する手法は、周知のダイクストラ法等の手法が知られている。
携帯電話114は、外部ネットワーク115と接続するための移動体通信機器であり、この携帯電話114から外部ネットワーク115を介して、本実施形態の車載ナビゲーション装置100を上述した管理センタ20へ接続することができる。なお、本実施形態では、移動体通信機器として携帯電話を採用しているが、これに限定されるものではなく、通信機能を有するモバイルPC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistants)等であってもよい。さらに、通信機能が車載ナビゲーション装置100に内蔵されたものであってもよい。
ETC車載機116は、有料道路の料金所に設置されているETC路上機30との双方向通信により、自動的に通行料金を支払うものである。なお、このETC車載機116は、図示しない、ETCカードを挿入することで使用可能となり、通行料金を支払う毎に利用可能な金額が減額される仕組みになっている。そして、ETCカードには、ユーザIDが割当てられており、このユーザIDを携帯電話114を介して管理センタ20へアップロードすることで、管理センタ20では、ユーザの識別を行う。これにより、通行料金を引き落とす際の口座番号が特定される。
制御回路108は、操作スイッチ群107、または、リモコン113から入力された目的地により、地図データ入力器106の地図データを用いて経路を計算する。そして、この制御回路108にて探索された案内経路は、位置検出器101、及び地図データ入力器106の情報を用いて算出される車両の位置を示す自車位置マークとともに、表示装置110に表示される道路地図上に強調して表示する。
次に、本実施形態の特徴である、管理センタ20からのゲート情報を利用した料金所のゲート案内処理について、図11及び図12に示すフローチャートを用いて説明する。
先ず、ステップS100において、車両の現在位置を取得する。また、この取得した車両の現在位置の履歴から、車両の進もうとする道なり道路を特定する。この道なり道路の特定方法としては、第1に実施形態で説明した通りである。
ステップS110では、車両が有料道路の料金所に接近したか否かを判定する。この料金所に車両が接近したか否かの判定方法としては、ステップS100において特定した道なり道路の車両の進行方向に有料道路の料金所が存在し、車両がその料金所に所定距離以内に接近したか否かを判定する。あるいは、現在位置から所定半径以内に料金所が存在するか否かを判定してもよい。
このステップS110において、料金所に接近していないと判定した場合には、ステップS100へ処理を移行し、料金所に接近していると判定した場合には、ステップS120の処理に移行する。
ステップS120では、車載ナビゲーション装置100に接続された携帯電話114を用いて、管理センタ20との通信を開始する。ステップS130では、ダウンロードするゲート情報の料金所を指定したのち、この指定した料金所のIDを管理センタ20へアップロードして、管理センタ20からIDに該当する料金所の最新のゲート情報をダウンロードする。なお、車両からアップロードする料金所は、道なり道路の車両の進行方向の最寄りの料金所が指定され、この料金所のIDは、地図データ入力器106の地図データから参照される。このように、ゲート情報をダウンロードする料金所を指定することにより、ダウンロードする情報量が膨大になることを抑えることができる。
なお、このゲート情報に加え、第1の実施形態において説明したように、例えば、図6に示すような、表示装置10の画面に各種ゲートの設置場所や稼動状況が把握できる程度に表示するゲートの絵情報、図7に示すような、ETCゲートへ進む場合/一般ゲートへ進む場合の矢印も同時に描かれたゲートの絵情報、あるいは、図8に示すような、表示装置10の画面に模式的な絵がかけるように、ゲート情報とともに右から順番にゲートの種類(ETC/一般ゲート)や稼動・閉鎖の区別などの情報を管理センタ20から取得してもよい。あるいは、車載ナビゲーション装置100の地図データ入力器106にゲートの表示に必要な情報があるかどうか判定し、必要な情報が無ければ絵情報をもらうという方法も考えられる。
このように、本実施形態の車載ナビゲーション装置では、ETCゲートの有無だけでなく、稼動中のETCゲートの数や設置場所等も取得できるため、後述するゲートの通過案内において、例えば、「右から何番目のゲートにお進みください」等、車両の進むべきゲートを特定した案内をすることができる。
ステップS140では、ETC車載機116が自動支払いをする準備が整っているかを判定する。すなわち、車載ナビゲーション装置100にETC車載機116が接続されているか、ETC車載機116の電源が投入されているか、ETCカードが所定のカード挿入口に挿入されているか等、ETC路上機30との通信を成立する準備ができているか否かを判定する。
なお、ETCカードが挿入されていない場合に限り、ユーザのETCカードの挿入し忘れの可能性があるため、ユーザに対し警告を促すことが考えられる。警告の方法としては、例えば、表示装置10の画面に「ETCカードが挿入されていません」なるメッセージを表示したり、このメッセージを音声で案内したりする。そして、ステップS140において、ETC車載機116の準備ができていない場合は、管理センタ20との接続を切断した上でステップS190へ処理を移行し、準備が完了している場合には、ステップS200へ処理を進める。
ステップS190では、ETCゲート以外の一般ゲートへの進入案内を音声や画面表示によりユーザへ報知する。例えば、上述した図6〜図8のような、料金所の簡略図を表示したり、「左から2番目、3番目のどちらかの一般ゲートにお進みください」なる音声メッセージを出力したりする。
また、ステップS200では、ETCゲートへの進入案内を音声や画面表示によりユーザへ報知する。例えば、図6〜図8のような、料金所の簡略図を表示したり、「右から1番目、2番目のどちらかのETCゲートにお進みください」なる音声メッセージを出力したりする。
このステップS190及びステップS200において、ユーザへ報知を開始するタイミングは、通常、有料道路の本線から分岐して料金所へ向かう道路に車両が移動したタイミングで報知を開始する。これにより、料金所の手前から通過案内が開始されるため、ユーザは、余裕をもって目的とするゲートに向かうことが可能となる。
なお、このゲートへの進入案内を開始するタイミングは、車両の走行速度や料金所のゲート数、料金所の渋滞の有無により可変とすることが望ましい。例えば、車両が所定速度以上の速度で料金所に接近する場合やゲート数が多い料金所では、通常よりも早めのタイミングで報知を開始することで、ユーザは、時間的に余裕をもってゲートに向かうことができる。
また、渋滞情報が携帯電話114を介して取得可能で、さらに、料金所の手前が渋滞している場合には、通常よりも遅めのタイミングで報知を開始する。これにより、料金所の状況に応じたタイミングでゲートの通過案内を開始することができる。
ステップS210では、ゲート案内を終了するか否かを判定する。ゲート案内の終了判定として、例えば、車両が料金所を通過したとき、すなわち、車両の現在位置が料金所の位置を越えた場合や、料金所付近で車両が加速して所定以上の車速に到達したとき、あるいは、料金所のETC路上機30との通信を開始したとき等にゲート案内を終了する。
ここで、ゲート案内を終了すると判定された場合には、ステップS220へ処理を進め、ステップS220においてゲート案内の画面表示を消去する。これにより、適切なタイミングで通過案内を消去することができる。一方、ゲート案内を終了しないと判定された場合には、ステップS100へ処理を移行し、上述した処理を繰り返す。
このように、本実施形態の車載ナビゲーションシステム及び車載ナビゲーション装置100は、ゲート情報を管理センタ20から公衆回線を介して取得し、この取得したゲート情報とETC車載機116の自動支払いの準備状況に基づいて、一般ゲートへの進入案内やETCゲートへの進入案内を行う。
すなわち、例えば、ETCゲートが設置されていても、そのETCゲートが稼動中でなければ、ETCゲートを通過することができない。また、さらに、ETC車載機116の電源が投入されていなかったり、ETC車載機116の所定の挿入口にETCカードが挿入されていなかったりする場合には、自動料金支払いをすることができない。従って、上述したように、ゲート情報とETC車載機116の準備状況に基づいて、実際にETCゲートを通過できるか否かを判定することで、自動支払いによって料金所の通過が可能であると判定された場合には、その判定結果に応じた適切な料金所の通過案内を行うことができる。
(変形例2)
本実施形態における車載ナビゲーション装置100では、ステップS130において、アップロードする料金所のIDとして、道なり道路の車両の進行方向の最寄りの料金所を指定しているが、車両が有料道路に合流した場合には、ゲート情報を取得する料金所として車両の進行方向の数箇所の料金所を指定し、この指定した料金所のゲート情報をダウンロードしてもよい。
例えば、ダウンロードするゲート情報の料金所として、現在位置から3つ先までの料金所を指定した場合には、最寄りの料金所よりも先のゲート情報をダウンロードする。これにより、ダウンロードしたゲート情報を用いて、図5に示すような、車両の現在位置を示す道路地図(同図左)とともに、進路前方の3つ先までの料金所のETCゲートの稼動状況を表示することができる(同図右)。さらに、同図右に示すように、料金残高情報や通行料金を加えて表示してもよい。なお、所定距離以上車両が進む毎、或いは所定時間経過する毎にゲート情報をダウンロードして、最新のETCゲートの稼動状況を表示するとよい。
これにより、最寄りの料金所のゲート情報だけでなく、進路前方の所定数先までの料金所のゲート情報を取得し、この取得したゲート情報を用いてETCゲートの稼動状況等に関する情報を表示装置10の画面に表示することで、ユーザは、ドライブプランの参考にすることができる。
(変形例3)
本実施形態の車載ナビゲーション装置100は、ゲート情報とETC車載機116の自動支払いの準備状況に基づいて、一般ゲートへの進入案内やETCゲートへの進入案内を行うが、さらに、通行料金を支払うべき料金所を通過する場合には、その支払い料金を報知したうえで、ユーザにETCゲートを通過する/しないを選択させ、その選択した結果に応じて料金所の通過案内を行ってもよい。
以下、本変形例における料金所のゲート案内処理について、図13及び図14に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図13におけるステップS100〜S130、及び図14におけるS190〜S220の処理は、本実施形態の処理と同様であるため、その説明を省略する。
図13に示すステップS130にて、管理センタ20からゲート情報をダウンロードしたのち、ステップS140では、ETC車載機116が自動支払いをする準備が整っているかを判定する。ここで、ETC車載機116の準備ができていない場合は、管理センタ20との接続を切断した上でステップS190へ処理を移行し、準備が完了している場合には、ステップS150へ処理を進める。
ステップS150では、道なり道路の最寄りの料金所において、通行料金の支払いが必要であるかどうかを判定する。ここで、通行料金の支払いが必要でなければ、管理センタ20との接続を切断したうえで、ステップS200へ処理を移行し、支払いが必要であればステップS160aへ処理を移行する。なお、通行料金の支払いが必要であるか否かは、ゲート通過時に通行料金を支払うゲートであるか否かをゲート情報から参照して判定すればよい。
図14に示すステップS160aでは、ユーザに対して、支払い料金の金額を報知する。例えば、表示装置110に支払い料金の金額を表示してもよいし、音声によってその金額を出力してもよい。なお、料金所で支払う必要のある通行料金の金額は、地図データ入力器106の通行料金テーブルから求めてもよいし、有料道路の入口ゲートの通過時に記憶した入口料金所の情報を管理センタ20に送信し、管理センタ20にて最寄りの料金所で支払うべき料金を算出して、車両10へダウンロードしてもよい。
ステップS170aでは、ETCゲートを通過するかしないかをユーザに選択させる。ここで、ETCゲートを通過する選択を行った場合には、ステップS200へ処理を移行し、ETCゲートを通過しない選択を行った場合には、ステップS190へ処理を進める。以後、ステップS190にて、一般ゲートへの進入案内を行い、一方、ステップS200では、ETCゲートへの進入案内を行う。
なお、ステップS170aにおけるユーザの選択は、例えば、表示装置110に通過する/しないを選択するための表示を行い、操作スイッチ107によっていずれかを選択させてもよいし、音声によって通過する/しないを入力してもよい。
このように、ETCゲートを通過するかしないかをユーザに選択させ、この選択結果に応じてゲートの進入案内を行うことで、ユーザの希望するゲートへの進入案内を行うことができる。
(変形例4)
本実施形態は、道なり道路を特定し、その道なり道路における料金所の通過案内を行うものであるが、ある目的地への経路案内の実行中に、その案内経路に含まれる料金所の通行案内を行ってもよい。
本発明の実施形態に係わる、車載ナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係わる、車載ナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係わる、料金所の通過案内処理の前半部分を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係わる、料金所の通過案内処理の後半部分を示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例1に係わる、有料道路に合流後に走行する際の表示装置10の画面表示のイメージ図である。 第1の実施形態に係わる、ゲート通過案内における画面表示のイメージ図である。 第1の実施形態に係わる、ゲート通過案内において進むべきゲートの方向を示す矢印を表示したイメージ図である。 第1の実施形態に係わる、ゲート通過案内において簡易的にゲートを表示するイメージ図である。 第2の実施形態に係わる、経路案内中に実行する料金所の通過案内処理の前半部分を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係わる、経路案内中に実行する料金所の通過案内処理の後半部分を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係わる、料金所の通過案内処理の前半部分を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係わる、料金所の通過案内処理の後半部分を示すフローチャートである。 第3の実施形態の変形例3に係わる、料金所の通過案内処理の前半部分を示すフローチャートである。 第3の実施形態の変形例3に係わる、料金所の通過案内処理の後半部分を示すフローチャートである。
符号の説明
10・・・車両、20・・・管理センタ、30・・・ETC路上機、100・・・車載ナビゲーション装置、114・・・携帯電話、116・・・ETC車載機

Claims (23)

  1. 有料道路の自動料金収受ゲートに設置された路側ユニットとの通信により、通行料金を自動支払いするための自動料金支払い手段と、
    公衆回線を利用して車両の外部と接続する通信モジュールと、
    有料道路の各料金所のゲート情報を収集・保存するとともに、前記ゲート情報と有料道路の通行料金の自動支払いに利用可能な料金残高情報とを外部に提供するセンタと、
    前記通信モジュールを介して前記センタから前記ゲート情報及び料金残高情報をダウンロードする通信制御手段と、
    該各情報に基づいて、前記自動料金支払い手段の自動支払いにより有料道路の自動料金収受ゲートを通過できるか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段による判定結果に応じた料金所の通過案内を行う料金所通過案内手段とを備えることを特徴とする車載ナビゲーションシステム。
  2. 前記センタは、稼動中の自動料金収受ゲート・一般ゲート・自動料金収受/一般併用ゲートの数と設置場所から構成されるゲート情報を収集・保存することを特徴とする請求項1記載の車載ナビゲーションシステム。
  3. 前記判定手段は、通行料金を支払うべき料金所において稼動中の自動料金収受ゲートが存在し、かつ、前記料金残高によって通行料金の支払いが可能である場合に自動料金収受ゲートを通過できると判定することを特徴とする請求項1又は2記載の車載ナビゲーションシステム。
  4. 車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
    地図データを格納する地図データ格納手段と、
    前記検出される現在位置に対応する前記地図上の位置に基づいて、前記ゲート情報及び料金残高情報の少なくとも1つの情報をダウンロードするか否かを判定するダウンロード判定手段とを備え、
    前記通信制御手段は、該ダウンロード判定手段がダウンロードすると判定した場合に前記ゲート情報及び料金残高情報の少なくとも1つの情報をダウンロードすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車載ナビゲーションシステム。
  5. 前記位置検出手段から検出される現在位置の履歴から道なり道路を特定する道なり道路特定手段を備え、
    前記ダウンロード判定手段は、車両が前記道なり道路の進行方向の料金所に対して所定距離以内に位置したときに、前記進行方向の料金所のゲート情報をダウンロードすると判定することを特徴とする請求項4記載の車載ナビゲーションシステム。
  6. 前記自動料金支払い手段は、自動支払いに係わる所定の条件を満たす場合に通行料金の自動支払いが可能となり、
    前記ダウンロード判定手段は、車両が前記道なり道路の進行方向の料金所に対して所定距離以内に位置し、さらに、前記所定の条件を満たす場合に料金残高情報をダウンロードすると判定することを特徴とする請求項5記載の車載ナビゲーションシステム。
  7. 出発地から目的地までの有料道路を含む経路を前記地図データに基づいて計算する経路計算手段と、
    該計算された経路を案内する経路案内手段とを備え、
    該経路案内手段によって経路案内が行われているとき、前記ダウンロード判定手段は、車両が前記経路上の進行方向の料金所に対して所定距離以内に位置したときに、前記進行方向の料金所のゲート情報をダウンロードすることを特徴とする請求項4記載の車載ナビゲーションシステム。
  8. 前記自動料金支払い手段は、自動支払いに係わる所定の条件を満たす場合に通行料金の自動支払いが可能となり、
    前記ダウンロード判定手段は、車両が前記経路上の進行方向の料金所に所定距離以内に位置し、さらに、前記所定の条件を満たす場合に料金残高情報をダウンロードの実施を判定することを特徴とする請求項7記載の車載ナビゲーションシステム。
  9. 前記通信制御手段は、前記センタに対してゲート情報をダウンロードする有料道路の料金所を指定し、
    前記センタは、前記指定された有料道路の料金所におけるゲート情報を前記通信制御手段にダウンロードさせることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の車載ナビゲーションシステム。
  10. 前記料金所通過案内手段は、車両が進路前方の有料道路の料金所へ向かう側道上に位置したタイミングで料金所の通過案内を開始することを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の車載ナビゲーションシステム。
  11. 前記料金所通過案内手段は、車両の速度、料金所のゲート数、料金所での渋滞の有無の少なくとも1つに応じて通過案内の開始タイミングを変更することを特徴とする請求項10記載の車載ナビゲーションシステム。
  12. 前記料金所通過案内手段は、車両が料金所を通過したときに通過案内を終了することを特徴とする請求項4〜11記載の車載ナビゲーションシステム。
  13. 有料道路の自動料金収受ゲートに設置された路側ユニットとの通信により、通行料金を自動支払いするための自動料金支払い手段と、
    公衆回線を利用して車両の外部と接続する通信モジュールと、
    有料道路の各料金所のゲート情報を収集・保存し、前記ゲート情報を外部に提供するセンタと、
    前記通信モジュールを介して前記センタから前記ゲート情報をダウンロードする通信制御手段と、
    該ゲート情報に基づいて、前記自動料金支払い手段の自動支払いにより有料道路の自動料金収受ゲートを通過できるか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段による判定結果に応じた料金所の通過案内を行う料金所通過案内手段とを備えることを特徴とする車載ナビゲーションシステム。
  14. 前記センタは、稼動中の自動料金収受ゲート・一般ゲート・自動料金収受/一般併用ゲートの数と設置場所から構成されるゲート情報を収集・保存することを特徴とする請求項13記載の車載ナビゲーションシステム。
  15. 前記判定手段は、通行料金を支払うべき料金所において稼動中の自動料金収受ゲートが存在し、かつ、前記自動料金支払い手段の自動支払いに係わる所定の条件を満たす場合に自動料金収受ゲートを通過できると判定することを特徴とする請求項13又は14記載の車載ナビゲーションシステム。
  16. 前記判定手段によって前記自動料金収受ゲートが通過できると判定された場合に、前記支払うべき通行料金の金額を報知する報知手段と、
    前記報知手段による通行料金の金額の報知後に、前記自動料金収受ゲートを通過する/しないを選択する選択手段とを備え、
    前記料金所通過案内手段は、前記選択手段による選択結果を加味して料金所の通過案内を行うことを特徴とする請求項15記載の車載ナビゲーションシステム。
  17. 車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
    地図データを格納する地図データ格納手段と、
    前記検出される現在位置に対応する前記地図上の位置に基づいて、前記ゲート情報をダウンロードするか否かを判定するダウンロード判定手段とを備え、
    前記通信制御手段は、該ダウンロード判定手段がダウンロードすると判定した場合に前記ゲート情報をダウンロードすることを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の車載ナビゲーションシステム。
  18. 前記位置検出手段から検出される現在位置の履歴から道なり道路を特定する道なり道路特定手段を備え、
    前記ダウンロード判定手段は、車両が前記道なり道路の進行方向の料金所に対して所定距離以内に位置したときに、前記進行方向の料金所のゲート情報をダウンロードすると判定することを特徴とする請求項17記載の車載ナビゲーションシステム。
  19. 出発地から目的地までの有料道路を含む経路を前記地図データに基づいて計算する経路計算手段と、
    該計算された経路を案内する経路案内手段とを備え、
    該経路案内手段によって経路案内が行われているとき、前記ダウンロード判定手段は、車両が前記経路上の進行方向の料金所に対して所定距離以内に位置したときに、前記進行方向の料金所のゲート情報をダウンロードすることを特徴とする請求項17記載の車載ナビゲーションシステム。
  20. 前記通信制御手段は、前記センタに対してゲート情報をダウンロードする有料道路の料金所を指定し、
    前記センタは、前記指定された有料道路の料金所におけるゲート情報を前記通信制御手段にダウンロードさせることを特徴とする請求項17〜19のいずれかに記載の車載ナビゲーションシステム。
  21. 前記料金所通過案内手段は、車両が進路前方の有料道路の料金所へ向かう側道上に位置したタイミングで料金所の通過案内を開始することを特徴とする請求項17〜20のいずれかに記載の車載ナビゲーションシステム。
  22. 前記料金所通過案内手段は、車両の速度、料金所のゲート数、料金所での渋滞の有無の少なくとも1つに応じて通過案内の開始タイミングを変更することを特徴とする請求項21記載の車載ナビゲーションシステム。
  23. 前記料金所通過案内手段は、車両が料金所を通過したときに通過案内を終了することを特徴とする請求項17〜22のいずれかに記載の車載ナビゲーションシステム。
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