JP2004192511A - 設定カード、カード処理装置およびカード処理装置の動作パラメータ設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容や、動作パラメータの設定の成否を容易に確認可能にする。
【解決手段】カードCの磁気ストライプ3には、交換部品の設定情報が記録されている。カード処理装置に電源投入時に所定の操作が行なわれると、取り込まれたカードCの磁気ストライプ3の設定情報が磁気ヘッド24により読み込まれ、EEPROM82の動作パラメータとして設定される。そして、カードCのリトライ層1に設定結果の成否および設定内容が印字された後、排出される。
【選択図】 図1
【解決手段】カードCの磁気ストライプ3には、交換部品の設定情報が記録されている。カード処理装置に電源投入時に所定の操作が行なわれると、取り込まれたカードCの磁気ストライプ3の設定情報が磁気ヘッド24により読み込まれ、EEPROM82の動作パラメータとして設定される。そして、カードCのリトライ層1に設定結果の成否および設定内容が印字された後、排出される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データの読込みを行なうことができる磁性層とを有する設定カード、カード処理装置およびカード処理装置の動作パラメータ設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、前回の画像が消去されるとともに、同一箇所に最新の画像のみが印字されるリライタブルカードが提供されている。このリライタブルカードは、樹脂製基材にリライト層として積層された熱可逆性記録材料に対し、同材料に定められた加熱/冷却処理をカード処理装置によって施すことにより、画像のサーマル消去/印字、すなわちサーマルリライトが繰り返し行われるようになされている。サーマルリライト処理を行なうカード処理装置は、まず、熱スタンプやサーマルバー等で構成されるサーマル消去ヘッドによりリライト層を消去温度に一様に加熱して画像を消去する。次いで、複数の発熱体が直線状に配列されたサーマル印字ヘッドを、発熱体の配列方向と直交する方向に走査させながら発熱体に選択的に通電することにより、リライト層を印字温度に加熱して任意の画像を印字するといった構成が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、リライタブルカードの裏面には、磁気情報を記録することができる磁気ストライプが設けられている。該磁気ストライプには、通常、個人情報などが記録されるが、それ以外の使用として、カード処理装置の動作を制御するための設定情報を記録し、該設定情報でカード処理装置内に記録されている動作パラメータを書き換えることが可能になっている。カード処理装置では、挿入されたリライタブルカードが動作パラメータ設定用であるか、通常の使用目的用のカードであるかを判別し、動作パラメータ設定用のカードである場合には、そのリライタブルカードの磁気ストライプに記録されている設定情報に基づいて、既に設定されている動作パラメータを変更するようになっている。このため、ROM交換や書き換えのための専用装置を必要とすることなく、カード処理装置の動作プログラム変更が可能となる(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−207500号公報
【特許文献2】
特開平3−276285号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したリライタブルカードを用いるカード処理装置では、設定情報を記録したリライタブルカードで動作パラメータを書き換えるため、別途、パーソナルコンピュータなどの外部装置を必要としない。しかしながら、書き換えられた動作パラメータの内容や、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを確認するためには、インターフェース通信(シリアル通信、パラレル通信など)を用いて外部装置上で行なう必要がある。
【0006】
ところで、カード処理装置においては、部品劣化により部品交換が必要となる場合がある。しかしながら、一般に、既存の部品と同じ特性を有する部品と交換することは管理上難しく、多少なりとも異なる特性の部品と交換することになる。この場合、部品交換に伴ってカード処理装置の動作制御を変更する必要が生じてくる。しかしながら、上述したカード処理装置では、装置全体の動作制御を変更するようになっており、個別の部品交換には対応しておらず、部品交換に際しては外部装置から動作パラメータを設定する必要があった。
【0007】
このように、従来のカード処理装置では、外部装置から動作パラメータの内容や設定可否を確認するために、確認用の専用アプリケーションが必要となり、開発コストの上昇や、ユーザ負担の増大を招くという問題がある。また、部品交換時に外部装置から動作パラメータを変更するとき、マニュアルで設定する必要があり、誤設定が生じる場合があるという問題がある。
【0008】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容や、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを容易に確認することができ、また、部品交換に際して誤設定を防止することができる設定カード、カード処理装置およびカード処理装置の動作パラメータ設定方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の設定カードは、定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データが書き込まれた磁性層とを有する設定カードであって、前記磁性層には、装置の動作を制御するための設定情報が記録されており、前記印字層には、前記設定情報に基づいて行なわれた前記装置の動作パラメータの設定の成否が印字されることを特徴としている。
【0010】
上記第1の設定カードによれば、設定カードの磁性層に記録されている設定情報に基づいて行なわれた動作パラメータの設定の可否が、設定カードの印字層に印字されるので、外部装置を用いることなく、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを容易に確認することができる。
【0011】
次に、本発明に係る第2の設定カードは、定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データが書き込まれた磁性層とを有する設定カードであって、前記磁性層には、装置の動作を制御するための設定情報が記録されており、前記印字層には、前記磁性層に記録されている設定情報に基づいて前記装置に設定された設定内容が印字されることを特徴としている。
【0012】
上記第2の設定カードによれば、設定カードの磁性層に記録されている設定情報に基づいて前記装置に設定された設定内容が、設定カードの印字層に印字されるので、外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容を確認することができる。
【0013】
さらに、本発明に係る第3の設定カードは、定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データが書き込まれた磁性層とを有する設定カードであって、装置の交換部品毎に用意され、前記磁性層には、交換対象となる部品の設定情報が記録されていることを特徴としている。
【0014】
上記第3の設定カードによれば、交換部品毎に用意された設定カードの磁性層に交換対象となる部品の設定情報を記録するようにしたので、部品交換に際して誤設定を防止することができる。
【0015】
さらに、本発明に係る第1のカード処理装置は、装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段と、前記設定手段により行なわれた設定の成否を前記カードの印字層に印字する印字手段とを具備することを特徴としている。
【0016】
上記第1のカード処理装置によれば、カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該動作パラメータの設定の可否を、カードの印字層に印字するので、外部装置を用いることなく、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを容易に確認することができる。
【0017】
次に、本発明に係る第2のカード処理装置は、装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段と、前記設定手段により前記設定情報に基づいて設定された設定内容を前記印字層に印字する印字手段とを具備することを特徴としている。
【0018】
上記第2のカード処理装置によれば、カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該設定された設定内容を、カードの印字層に印字するので、外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容を確認することができる。
【0019】
さらに、本発明に係る第3のカード処理装置は、装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、交換部品毎に用意され、交換対象となる部品の設定情報が磁性層に記録されているカードの設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段とを具備することを特徴としている。
【0020】
上記第3のカード処理装置によれば、交換部品毎に用意され、交換対象となる部品の設定情報が磁性層に記録されているカードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定するので、部品交換に際して誤設定を防止することができる。
【0021】
また、本発明に係る第1のカード処理装置の動作パラメータ設定方法は、装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読み込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置の動作パラメータ設定方法において、前記カードを装置内に取り込み、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該設定の成否を前記カードの印字層に印字し、取り込んだカードを排出することを特徴としている。
【0022】
上記第1のカード処理装置の動作パラメータ設定方法によれば、カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該動作パラメータの設定の可否を、カードの印字層に印字するので、外部装置を用いることなく、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを容易に確認することができる。
【0023】
次に、本発明に係る第2のカード処理装置の動作パラメータ設定方法は、装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読み込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置の動作パラメータ設定方法において、前記カードを装置内に取り込み、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該設定内容を前記カードの印字層に印字し、取り込んだカードを排出することを特徴としている。
【0024】
上記第2のカード処理装置の動作パラメータ設定方法によれば、カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該設定された設定内容を、カードの印字層に印字するので、外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容を確認することができる。
【0025】
さらに、第1または第2のカード処理装置の動作パラメータ設定方法において、交換部品毎にカードを用意し、該カードの磁性層に交換対象となる部品の設定情報を記録することを好ましい形態としている。この形態によれば、部品交換に際して誤設定を防止することができる。
【0026】
さらに、本発明に係る第4のカード処理装置は、装置内に取り込んだリライタブルカードのリライト層を加熱して該リライト層に画像のサーマル消去/印字処理を施す一方、リライタブルカードの磁性層へのデータ読込み/書込みを施し、この後、リライタブルカードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、前記リライタブルカードの磁性層に記録されている設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段と、前記設定手段により行われた設定内容および設定の成否を前記リライタブルカードのリライト層に印字する印字手段とを具備することを特徴としている。
【0027】
上記第4のカード処理装置によれば、設定カードの磁性層に記録されている設定情報に基づいて行なわれた動作パラメータの設定の可否、および設定情報に基づいて前記装置に設定された設定内容が、設定カードの印字層に印字されるので、外部装置を用いることなく、動作パラメータが正常に書き換えられたか否か、および書き換えられた動作パラメータの内容を容易に確認することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の一実施形態によるカード処理装置の基本構成を示すブロック図である。図において、カード処理装置は、図1に示すように、前端部に設けられたカード挿入口10にリライタブルカード(以下、単にカードと略称する)Cを挿入すると、まず、後端部の待機位置までカードCを搬送する。この状態から消去/印字の処理コマンドが発せられると、カードCを前方に搬送しながら、カードCの表面に設けられたリライト層に対し、画像の消去と印字をこの順で行なう。係るカード処理装置の構成を説明する前に、まずカードCについて説明する。
【0029】
(1)リライタブルカードの構成
カードCは、例えば「JIS X 6303」で規定される長方形状のICカードであって、PVC(塩化ビニール)等の樹脂製基材の表面には、図2(a)に示すように、熱可逆性記録材料が積層されてなるリライト層1が設けられており、裏面には、図2(b)に示すように、磁気ストライプ3が設けられている。リライト層を構成する熱可逆性記録材料は、加熱することにより可逆で、簡便・安易に高解像度の画像を繰り返し消去/印字する、すなわちリライトすることができる記録材料である。
【0030】
磁気ストライプ3には、複数のデータが記録されるようになっている。カードCには、その磁気ストライプ3に記録されたデータによって区分される設定用のカードと通常使用のカードとが存在する。通常使用のカードは、カード使用者のデータを記録したカードであり、例えば、使用者の名前や住所等のデータが磁気ストライプ3に記録されている。設定用のカードは、カード処理装置の設定を記録したカードであり、そのカードの磁気ストライプ3に記録されるデータとしては、図3(a)に示すように、設定カード認識マーク、カード種類、国種別、シリアル通信速度、印字TOPマージン、印字領域幅、磁気ヘッド種類、印字ヘッドランク、消去ヘッドランク、消去ヘッドヒートタイミングがある。
【0031】
上記設定カード認識マークは、当該カード処理装置用のリライタブルカードであるかを識別するためのデータである。カード種類は、通常使用のカードであるか、設定用のカードであるかを示すデータである。国種別は、当該カード装置が使用される国を示すデータである。また、シリアル通信速度は、外部装置とのデータ送受信に用いるシリアルインターフェースの通信速度を示すデータである。印字TOPマージンは、カードCのリライト層1に印字する際に、上端部のマージンを示すデータである。印字領域幅は、カードCのリライト層1に印字する領域幅を示すデータである。
【0032】
また、磁気ヘッド種類は、カードCの磁気ストライプ3に対するデータの読込み/書込みを行なう磁気ヘッドの種類(1トラック、2トラックなど)を示すデータである。印字ヘッドランクまたは消去ヘッドランクは、ヘッドの抵抗値によって分けられたランクを示しており、例えば、0〜12の値を有する。ヒートタイミングは、印字ヘッドを加熱するタイミングを示すデータである。
【0033】
各データは、8ビット長であり、例えば、消去ヘッドランクは、図3(b)に示すように、ビット0〜ビット5までが設定データ、ビット6が設定認識ビットで、「0」設定しない、「1」設定を示し、ビット7がJISII型磁気フォーマット(JIS x 6302)のパリティビットとなっている。
【0034】
部品劣化に伴いカード装置内の部品を交換しようとする場合、装置内の部品と同一の特性を有する部品と交換するならば、部品交換に伴ってカード装置の動作を変更する必要はない。しかしながら、一般に、既存の部品と同じ特性を有する部品と交換することは管理上難しく、多少なりとも異なる特性の部品と交換することになる。例えば、印字ヘッドでは、加熱するための抵抗体がヘッド部分に形成されているが、該抵抗体の抵抗値にはばらつきがあり、当然、所定の温度まで加熱する際の電流や電流の供給タイミングなどが異なってくる。そこで、印字ヘッドでは、抵抗値に応じて、0〜12のランクに分けられている。このように、交換部品の特性が装置内の部品と異なることがあるため、交換部品がどのランクのものであるかを示すべく、その情報をカードCの磁気ストライプ3に記録するようになっている。それ以外の部品についても同様である。
【0035】
上述したカードCは、カード処理装置の出荷時の初期設定、あるいはメンテナンスなどの部品交換時に用いられる。特に、メンテナンスなどの部品交換時には、交換部品毎に上記カードCが付帯されており、部品交換後に、該カードCをカード処理装置に取り込んで磁気ストライプ3の設定情報を読み込み、装置内の動作パラメータを設定するようになっている。
【0036】
(2)カード処理装置の構成
次に、カード処理装置の構成を詳細に説明する。
カード処理装置には、前側から順に、第1,第2,第3の搬送ローラ対(搬送手段)11,12,13が配置されている。各搬送ローラ対11〜13は、いずれも下側の駆動ローラ14と上側の従動ローラ15とで構成され、これら上下のローラ14,15間にカードCを挟み、駆動ローラ14の回転方向にしたがって、カードCを、前方から後方あるいは後方から前方に搬送する。
【0037】
また、第2の搬送ローラ対12と第3の搬送ローラ対13との間には、前側から、印字プラテンローラ16および消去プラテンローラ17が配置され、さらに、印字プラテンローラ16の上方には印字ヘッド40が、消去プラテンローラ17の上方には消去ヘッド50が、それぞれ配置されている。第1〜第3の搬送ローラ対11〜13、各駆動ローラ14および各プラテンローラ16,17は、メインモータ22により駆動される。
【0038】
印字ヘッド40は、複数の発熱体が配列されたサーマルヘッドであり、カードCのリライト層1に圧接しながら画像の印字部分に対応する発熱体に電流を流すことにより、リライト層1を印字温度に加熱して画像をサーマル印字する構成である。一方、消去ヘッド50は、サーマルバーであって、消去温度に一様に加熱された状態でリライト層1に圧接することにより画像を消去する構成である。なお、消去ヘッド50は、熱ロールや熱板により構成されていてもよい。
【0039】
また、第2の搬送ローラ対12の従動ローラ15の下側には、カードCの磁気ストライプ3に対して磁気データの読取り/書込みを行なうための磁気ヘッド24が配置されている。
【0040】
カードCの搬送経路には、図1に示すように、搬送されるカードCを検出する第1,第2,第3,第4のカードセンサ31,32,33,34が、前から順に設けられている。第1〜第4のカードセンサ31〜34の隣り合う間隔はカードCの長さよりも短く、常にカードCの位置および搬送方向が検出可能に構成されている。また、これら第1〜第4のカードセンサ31〜34は光センサ等を用いた非接触型であり、カードCの搬送に負荷を生じさせないものである。
【0041】
次に、カード処理装置の制御ブロックについて説明する。CPU70は、シリアルIO、パラレルIO、タイマ、ADコンバータ、ウォッチドッグタイマ等の周辺機能を内蔵したマイクロコントローラである。このCPU70には、制御プログラムや固定データを格納したROM71が接続され、CPU70は、ROM71に格納されたプログラムにしたがって各種制御を行なう。また、CPU70には、印字データ、コマンドデータ、各種設定値および基準値等を必要に応じて格納することができるRAM72と、消去/印字コマンド等を上位装置から受信してCPU70に送信するシリアルインターフェース73が接続されている。シリアルインターフェース73においては、上位装置から受信したコマンドはパラレルデータに変換され、そのコマンドデータは、CPU70によりRAM72のコマンドバッファ領域に格納される。
【0042】
センサ検知回路75は、第1〜第4のカードセンサ31〜34の検出信号をCPU70に供給する。CPU70は、これらカードセンサ31〜34の検出信号に基づいて、メインモータ制御回路74に制御信号を出力し、メインモータ22の回転速度、回転方向、起動/停止等の動作を制御する。LED駆動回路76は、カード処理装置の筐体上部に配設されているLEDを、CPU70の指示に従って、点灯/消灯制御、あるいは点滅制御し、当該装置の動作状態を表示する。クリーニングスイッチ検知回路77は、カード処理装置のカード挿入口10の近傍に配設されたクリーニングスイッチ61の押下を検知し、CPU70に通知する。また、磁気ヘッド駆動回路・磁気ヘッドリード回路78は、磁気ヘッド24により、カードCの磁気ストライプ3に書き込まれた磁気データを読取る一方、磁気ストライプ3に磁気データを書き込む。CPU70は、磁気ヘッド24およびこれら回路78を介して磁気ストライプ3に対する磁気データの読取り/書込みを行なう。
【0043】
また、CPU70は、画像(ビットマップ)データを作成し、そのデータを、カードCの搬送距離と同期させながら印字ヘッド制御回路80を介して印字ヘッド40に転送する。これにより、任意の画像がカードCのリライト層1に印字される。さらに、CPU70は、消去ヘッド制御回路81を介して消去ヘッド50を所定の消去温度に加熱する。消去ヘッド50には、消去ヘッド50の温度を検出する温度センサが内蔵されており、消去ヘッド50の温度は、CPU70に内蔵されたA/Dコンバータによりデジタル値として検出可能である。CPU70は、検出した消去ヘッド50の温度と、ROM71またはRAM72に格納された設定値データに基づいて通電デューティデータを求め、通電デューティに対応するパルス幅の通電パルスを消去ヘッド制御回路81に出力する。このようにして、消去ヘッド50の温度は印字層1を形成する熱可逆性記録材料を透明にする所定の消去温度に制御される。
【0044】
EEPROM82は、不揮発性の書き換え可能なメモリであり、CPU70が各部を制御するためのプログラムの各種動作パラメータを記憶する。動作パラメータとしては、上述したように、シリアル通信速度、印字TOPマージン、印字領域幅、磁気ヘッド種類、印字ヘッドランク、消去ヘッドランク、消去ヘッドヒートタイミングがある。CPU70は、上記EEPROM82から動作パラメータを読み込み、該動作パラメータに従って、各部を制御し、当該カード処理装置を駆動する。
【0045】
B.実施形態の動作
次に、本発明の実施形態によるカード処理装置の動作について説明する。
(1)全体動作
ここで、図4は、本実施形態によるカード処理装置の全体動作を説明するためのフローチャートである。CPU70は、まず、ステップS100で、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下されたか否かを判断する。そして、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下されなかった場合には、ステップS101の通常動作へ進む。なお、通常動作については後述する。
【0046】
一方、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下された場合には、ステップS102で、再度、クリーニングスイッチ61が押下されたか否かを判断する。そして、再度、クリーニングスイッチ61が押下されない場合には、ステップS103で、カードCが挿入されたか否かを判断する。カードCが挿入されない場合には、ステップS102へ戻り、クリーニングスイッチ61が押下されるか、カードCが挿入されるかまで待機状態となる。そして、再度、クリーニングスイッチ61が押下されず、カードCが挿入されると、ステップS104の自己印字処理へ進む。なお、自己印字処理については後述する。
【0047】
一方、再度、クリーニングスイッチ61が押下された場合には、ステップS105で、カードCが挿入されたか否かを判断する。そして、カードCが挿入されない場合には、カードCが挿入されるまで待機状態となる。一方、カードCが挿入された場合には、ステップS106で、磁気ストライプ3から磁気情報を読み取る。次に、ステップS107で、カードCに磁気データがあるか否かを判断し、磁気データがない場合には、ステップS104の自己印字処理へ進む。
【0048】
一方、磁気データがあった場合には、ステップS108で、設定カード認識マークデータがあるか否かを判断し、設定カード認識マークデータがない場合には、ステップS104の自己印字処理へ進む。
【0049】
一方、設定カード認識マークデータがあった場合には、ステップS109で、磁気ストライプ3から読み取った設定情報を、EEPROM82に記憶し、動作パラメータとして設定する。
【0050】
(2)通常動作
次に、上述したステップS101の通常動作について説明する。ここで、図5は、本実施形態によるカード処理装置の通常動作を説明するためのフローチャートである。クリーニングスイッチ61が押下されずに、電源が投入された場合、通常動作が実行される。通常動作では、まず、ステップS201で、クリーニングスイッチ61が押下されたか否かを判断し、クリーニングスイッチ61が押下された場合には、ステップS202で、メカニカル機構の清掃動作を行なう。
【0051】
一方、クリーニングスイッチ61が押下されない場合には、ステップS203で、シリアルインターフェース回路73を介して、外部装置であるホストPCからコマンドデータを受信したか否かを判断する。そして、コマンドデータを受信しなかった場合には、ステップS201に戻る。一方、ホストPCからコマンドデータを受信した場合には、ステップS204で、受信したコマンドデータに従ってカード処理装置を動作させる。動作としては、例えば、カード挿入後の移動、磁気ストライプ3からのデータ読み取り、磁気ストライプ3へのデータ書き込み、リライト層1の画像消去、あるいはリライト層1への印刷などがある。
【0052】
(3)自己印字
次に、上述したステップS104の自己印字動作について説明する。ここで、図6は、本実施形態によるカード処理装置の自己印字動作を説明するためのフローチャートである。自己印字動作は、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下された後、カードCが挿入された場合、あるいは、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下された後、再度クリーニングスイッチ61が押下され、かつ挿入されたカードCに磁気データがないか、設定カード認識マークデータがない場合に実行される。
【0053】
自己印字動作では、まず、ステップS301で、カードCを搬送しながら、検査用ダミーデータを、磁気ヘッド24で、磁気ストライプ3に書き込む。次に、ステップS302で、カードCを搬送しながら、磁気ストライプ3からデータを読み込む。そして、ステップS303で、読み込んだデータが書き込んだダミーデータと等しいか検査する。この検査は、カードCの磁気ストライプ3の汚れや傷など、磁気ヘッド24の汚れなどでデータが正常に書き込めないか否かをチェックするために行なわれる。なお、正常に書き込めず、エラーが発生した場合には、LED60を駆動し、エラー発生を明示的に表示するようにしたり、外部装置であるコンピュータに通知し、コンピュータ上で警告したりするようにしてもよい。
【0054】
そして、読み込んだデータが書き込んだダミーデータと等しく、正常にデータをリードライトできた場合には、ステップS304で、EEPROM82の動作パラメータを取得し、ステップS305で、取得した動作パラメータと先の検査データとを、印字ヘッド40により、リライト層1に印刷する。その後、ステップS306で、カードCを排出し、図4に示すステップS101の通常動作へ進む。
【0055】
(4)設定情報の記憶と設定
次に、上述したステップS109の設定情報の記憶と設定動作について説明する。ここで、図7は、本実施形態によるカード処理装置の設定情報の記憶と設定動作を説明するためのフローチャートである。設定情報の記憶と設定動作は、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下された後、再度クリーニングスイッチ61が押下され、かつ挿入されたカードCに磁気データおよび設定カード認識マークデータが記録されていた場合に実行される。
【0056】
設定情報の記憶と設定動作では、まず、ステップS401で、カードCから読み込んだ設定情報のカード種類の設定認識ビットが有効であるかチェックし、カード種別を設定するか否かを判断する。そして、カード種類の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS402で、カードCから読み込んだカード種類の設定データに従ってカード種別を設定し、ステップS403へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、カード種別を設定することなく、そのままステップS403に進む。
【0057】
次に、ステップS403では、カードCから読み込んだ設定情報の国種別の設定認識ビットが有効であるかチェックし、国種別を設定するか否かを判断する。そして、国種別の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS404で、カードCから読み込んだ国種別の設定データに従って国種別を設定し、ステップS405へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、国種別を設定することなく、そのままステップS405に進む。
【0058】
次に、ステップS405では、カードCから読み込んだ設定情報のシリアル通信速度の設定認識ビットが有効であるかチェックし、シリアル通信速度を設定するか否かを判断する。そして、シリアル通信速度の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS406で、カードCから読み込んだシリアル通信速度の設定データに従ってシリアル通信速度を設定し、ステップS407へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、シリアル通信速度を設定することなく、そのままステップS407に進む。
【0059】
次に、ステップS407では、カードCから読み込んだ設定情報のカード配置の設定認識ビットが有効であるかチェックし、カード配置を設定するか否かを判断する。そして、カード配置の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS408で、カードCから読み込んだカード配置の設定データに従ってカード配置を設定し、ステップS409へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、カード配置を設定することなく、そのままステップS409に進む。
【0060】
次に、ステップS409では、カードCから読み込んだ設定情報の印字TOPマージンの設定認識ビットが有効であるかチェックし、印字TOPマージンを設定するか否かを判断する。そして、印字TOPマージンの設定認識ビットが有効である場合には、ステップS410で、カードCから読み込んだ印字TOPマージンの設定データに従って印字TOPマージンを設定し、ステップS411へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、印字TOPマージンを設定することなく、そのままステップS411に進む。
【0061】
次に、ステップS411では、カードCから読み込んだ設定情報の印字領域幅の設定認識ビットが有効であるかチェックし、印字領域幅を設定するか否かを判断する。そして、印字領域幅の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS412で、カードCから読み込んだ印字領域幅の設定データに従って印字領域幅を設定し、ステップS413へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、印字領域幅を設定することなく、そのままステップS413に進む。
【0062】
次に、ステップS413では、カードCから読み込んだ設定情報の磁気ヘッド種類の設定認識ビットが有効であるかチェックし、磁気ヘッド種類を設定するか否かを判断する。そして、磁気ヘッド種類の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS414で、カードCから読み込んだ磁気ヘッド種類の設定データに従って磁気ヘッド種類を設定し、ステップS415へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、磁気ヘッド種類を設定することなく、そのままステップS415に進む。
【0063】
次に、ステップS415では、カードCから読み込んだ設定情報のTPH(印字ヘッド)ランクの設定認識ビットが有効であるかチェックし、TPHランクを設定するか否かを判断する。そして、TPHランクの設定認識ビットが有効である場合には、ステップS416で、カードCから読み込んだTPHランクの設定データに従ってTPHランクを設定し、ステップS417へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、TPHランクを設定することなく、そのままステップS417に進む。
【0064】
次に、ステップS417では、カードCから読み込んだ設定情報のEHD(消去ヘッド)ランクの設定認識ビットが有効であるかチェックし、EHDランクを設定するか否かを判断する。そして、EHDランクの設定認識ビットが有効である場合には、ステップS418で、カードCから読み込んだEHDランクの設定データに従ってEHDランクを設定し、ステップS419へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、EHDランクを設定することなく、そのままステップS419に進む。
【0065】
次に、ステップS419では、カードCから読み込んだ設定情報のEHD(消去ヘッド)ヒートタイミングの設定認識ビットが有効であるかチェックし、EHDヒートタイミングを設定するか否かを判断する。そして、EHDヒートタイミングの設定認識ビットが有効である場合には、ステップS420で、カードCから読み込んだEHDヒートタイミングの設定データに従ってEHDヒートタイミングを設定し、ステップS421へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、EHDヒートタイミングを設定することなく、そのままステップS421に進む。
【0066】
次に、ステップS421で、設定認識ビットが有効であった設定項目全てが正常に設定できたか否かを判断し、正常に設定できた場合には、ステップS422で、正常に設定できた旨およびその設定内容を、リライト層1に印字する一方、正常に設定できなかった場合には、ステップS423で、異常であった旨およびその設定内容を、リライト層1に印字する。これらの印字では、消去ヘッド50によりリライト層1の全ての印字を一旦消去した後、印字ヘッド40により新たに全ての印字を書き込む。その後、図4に示すステップS101の通常動作へ進む。
【0067】
(5)カードCへの印刷例
次に、カードCのリライト層1への印刷内容について説明する。ここで、図8は、本実施形態によるカードCのリライト層1への印刷例を示す模式図である。図8(a)では、使用前のカードCにおけるリライト層1の印刷内容を示している。図示の例では、印字ヘッド(TPH)と消去ヘッド(EHD)を同時に交換する場合であり、TPHランクが「5」、EHDランクが「1」である。
【0068】
次に、図8(b)では、正常に設定され、カード処理装置から印刷、排出されたカードCにおけるリライト層1の印刷内容を示している。図示の例では、設定結果が「Result:All Complete!」と正常に設定された旨が印刷されているとともに、TPHランクが「TPHRank:5○」、EHDランクが「EDHRank:1○」と印刷されている。
【0069】
また、図8(c)では、正常に設定できずに、カード処理装置から印刷、排出されたカードCにおけるリライト層1の印刷内容を示している。図示の例では、設定結果が「Result:Not Complete!」と正常に設定されなかった旨が印刷されているとともに、TPHランクが「TPHRank:5○」、EHDランクが「EDHRank:1×」と印刷されており、EHDランクの設定が正常に行なわれなかったことを示している。
【0070】
本実施形態では、リライタブルカードを使用した例を挙げたが、印字が可能であれば、どのようなカードでも適用可能であり、例えば、上書きや消去が不可能なカードを用いてもよい。また、印字も加熱による必要はなく、例えば、特開平5−16598号公報に開示された磁気的な印字や、インクジェット方式、電子写真方式、インパクト方式等の印字方式が適用可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該動作パラメータの設定の可否を、カードの印字層に印字するようにしたので、外部装置を用いることなく、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを容易に確認することができ、該設定された設定内容を、カードの印字層に印字するようにしたので、外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容を確認することができ、さらに、交換対象となる部品の設定情報が磁性層に記録されているカードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定するので、部品交換に際して誤設定を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるカード処理装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態によるリライタブルカードの構造を示す模式図である。
【図3】本実施形態によるリライタブルカードの磁気ストライプに記録されるデータを説明するための概念図である。
【図4】本実施形態によるカード処理装置の全体動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本実施形態によるカード処理装置の通常動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本実施形態によるカード処理装置の自己印字動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本実施形態によるカード処理装置の設定情報の記憶と設定動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本実施形態によるリライタブルカードのリライト層への印刷例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…リライト層、24…磁気ヘッド(読込手段)、3…磁気ストライプ(磁性層)、31〜34…第1〜第4のカードセンサ、40…印字ヘッド(印字手段)、50…消去ヘッド、70…CPU(書換手段)、C…リライタブルカード、82…EEPROM(記憶手段)。
【発明の属する技術分野】
この発明は、定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データの読込みを行なうことができる磁性層とを有する設定カード、カード処理装置およびカード処理装置の動作パラメータ設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、前回の画像が消去されるとともに、同一箇所に最新の画像のみが印字されるリライタブルカードが提供されている。このリライタブルカードは、樹脂製基材にリライト層として積層された熱可逆性記録材料に対し、同材料に定められた加熱/冷却処理をカード処理装置によって施すことにより、画像のサーマル消去/印字、すなわちサーマルリライトが繰り返し行われるようになされている。サーマルリライト処理を行なうカード処理装置は、まず、熱スタンプやサーマルバー等で構成されるサーマル消去ヘッドによりリライト層を消去温度に一様に加熱して画像を消去する。次いで、複数の発熱体が直線状に配列されたサーマル印字ヘッドを、発熱体の配列方向と直交する方向に走査させながら発熱体に選択的に通電することにより、リライト層を印字温度に加熱して任意の画像を印字するといった構成が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、リライタブルカードの裏面には、磁気情報を記録することができる磁気ストライプが設けられている。該磁気ストライプには、通常、個人情報などが記録されるが、それ以外の使用として、カード処理装置の動作を制御するための設定情報を記録し、該設定情報でカード処理装置内に記録されている動作パラメータを書き換えることが可能になっている。カード処理装置では、挿入されたリライタブルカードが動作パラメータ設定用であるか、通常の使用目的用のカードであるかを判別し、動作パラメータ設定用のカードである場合には、そのリライタブルカードの磁気ストライプに記録されている設定情報に基づいて、既に設定されている動作パラメータを変更するようになっている。このため、ROM交換や書き換えのための専用装置を必要とすることなく、カード処理装置の動作プログラム変更が可能となる(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−207500号公報
【特許文献2】
特開平3−276285号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したリライタブルカードを用いるカード処理装置では、設定情報を記録したリライタブルカードで動作パラメータを書き換えるため、別途、パーソナルコンピュータなどの外部装置を必要としない。しかしながら、書き換えられた動作パラメータの内容や、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを確認するためには、インターフェース通信(シリアル通信、パラレル通信など)を用いて外部装置上で行なう必要がある。
【0006】
ところで、カード処理装置においては、部品劣化により部品交換が必要となる場合がある。しかしながら、一般に、既存の部品と同じ特性を有する部品と交換することは管理上難しく、多少なりとも異なる特性の部品と交換することになる。この場合、部品交換に伴ってカード処理装置の動作制御を変更する必要が生じてくる。しかしながら、上述したカード処理装置では、装置全体の動作制御を変更するようになっており、個別の部品交換には対応しておらず、部品交換に際しては外部装置から動作パラメータを設定する必要があった。
【0007】
このように、従来のカード処理装置では、外部装置から動作パラメータの内容や設定可否を確認するために、確認用の専用アプリケーションが必要となり、開発コストの上昇や、ユーザ負担の増大を招くという問題がある。また、部品交換時に外部装置から動作パラメータを変更するとき、マニュアルで設定する必要があり、誤設定が生じる場合があるという問題がある。
【0008】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容や、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを容易に確認することができ、また、部品交換に際して誤設定を防止することができる設定カード、カード処理装置およびカード処理装置の動作パラメータ設定方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の設定カードは、定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データが書き込まれた磁性層とを有する設定カードであって、前記磁性層には、装置の動作を制御するための設定情報が記録されており、前記印字層には、前記設定情報に基づいて行なわれた前記装置の動作パラメータの設定の成否が印字されることを特徴としている。
【0010】
上記第1の設定カードによれば、設定カードの磁性層に記録されている設定情報に基づいて行なわれた動作パラメータの設定の可否が、設定カードの印字層に印字されるので、外部装置を用いることなく、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを容易に確認することができる。
【0011】
次に、本発明に係る第2の設定カードは、定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データが書き込まれた磁性層とを有する設定カードであって、前記磁性層には、装置の動作を制御するための設定情報が記録されており、前記印字層には、前記磁性層に記録されている設定情報に基づいて前記装置に設定された設定内容が印字されることを特徴としている。
【0012】
上記第2の設定カードによれば、設定カードの磁性層に記録されている設定情報に基づいて前記装置に設定された設定内容が、設定カードの印字層に印字されるので、外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容を確認することができる。
【0013】
さらに、本発明に係る第3の設定カードは、定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データが書き込まれた磁性層とを有する設定カードであって、装置の交換部品毎に用意され、前記磁性層には、交換対象となる部品の設定情報が記録されていることを特徴としている。
【0014】
上記第3の設定カードによれば、交換部品毎に用意された設定カードの磁性層に交換対象となる部品の設定情報を記録するようにしたので、部品交換に際して誤設定を防止することができる。
【0015】
さらに、本発明に係る第1のカード処理装置は、装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段と、前記設定手段により行なわれた設定の成否を前記カードの印字層に印字する印字手段とを具備することを特徴としている。
【0016】
上記第1のカード処理装置によれば、カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該動作パラメータの設定の可否を、カードの印字層に印字するので、外部装置を用いることなく、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを容易に確認することができる。
【0017】
次に、本発明に係る第2のカード処理装置は、装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段と、前記設定手段により前記設定情報に基づいて設定された設定内容を前記印字層に印字する印字手段とを具備することを特徴としている。
【0018】
上記第2のカード処理装置によれば、カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該設定された設定内容を、カードの印字層に印字するので、外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容を確認することができる。
【0019】
さらに、本発明に係る第3のカード処理装置は、装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、交換部品毎に用意され、交換対象となる部品の設定情報が磁性層に記録されているカードの設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段とを具備することを特徴としている。
【0020】
上記第3のカード処理装置によれば、交換部品毎に用意され、交換対象となる部品の設定情報が磁性層に記録されているカードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定するので、部品交換に際して誤設定を防止することができる。
【0021】
また、本発明に係る第1のカード処理装置の動作パラメータ設定方法は、装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読み込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置の動作パラメータ設定方法において、前記カードを装置内に取り込み、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該設定の成否を前記カードの印字層に印字し、取り込んだカードを排出することを特徴としている。
【0022】
上記第1のカード処理装置の動作パラメータ設定方法によれば、カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該動作パラメータの設定の可否を、カードの印字層に印字するので、外部装置を用いることなく、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを容易に確認することができる。
【0023】
次に、本発明に係る第2のカード処理装置の動作パラメータ設定方法は、装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読み込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置の動作パラメータ設定方法において、前記カードを装置内に取り込み、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該設定内容を前記カードの印字層に印字し、取り込んだカードを排出することを特徴としている。
【0024】
上記第2のカード処理装置の動作パラメータ設定方法によれば、カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該設定された設定内容を、カードの印字層に印字するので、外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容を確認することができる。
【0025】
さらに、第1または第2のカード処理装置の動作パラメータ設定方法において、交換部品毎にカードを用意し、該カードの磁性層に交換対象となる部品の設定情報を記録することを好ましい形態としている。この形態によれば、部品交換に際して誤設定を防止することができる。
【0026】
さらに、本発明に係る第4のカード処理装置は、装置内に取り込んだリライタブルカードのリライト層を加熱して該リライト層に画像のサーマル消去/印字処理を施す一方、リライタブルカードの磁性層へのデータ読込み/書込みを施し、この後、リライタブルカードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、前記リライタブルカードの磁性層に記録されている設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段と、前記設定手段により行われた設定内容および設定の成否を前記リライタブルカードのリライト層に印字する印字手段とを具備することを特徴としている。
【0027】
上記第4のカード処理装置によれば、設定カードの磁性層に記録されている設定情報に基づいて行なわれた動作パラメータの設定の可否、および設定情報に基づいて前記装置に設定された設定内容が、設定カードの印字層に印字されるので、外部装置を用いることなく、動作パラメータが正常に書き換えられたか否か、および書き換えられた動作パラメータの内容を容易に確認することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の一実施形態によるカード処理装置の基本構成を示すブロック図である。図において、カード処理装置は、図1に示すように、前端部に設けられたカード挿入口10にリライタブルカード(以下、単にカードと略称する)Cを挿入すると、まず、後端部の待機位置までカードCを搬送する。この状態から消去/印字の処理コマンドが発せられると、カードCを前方に搬送しながら、カードCの表面に設けられたリライト層に対し、画像の消去と印字をこの順で行なう。係るカード処理装置の構成を説明する前に、まずカードCについて説明する。
【0029】
(1)リライタブルカードの構成
カードCは、例えば「JIS X 6303」で規定される長方形状のICカードであって、PVC(塩化ビニール)等の樹脂製基材の表面には、図2(a)に示すように、熱可逆性記録材料が積層されてなるリライト層1が設けられており、裏面には、図2(b)に示すように、磁気ストライプ3が設けられている。リライト層を構成する熱可逆性記録材料は、加熱することにより可逆で、簡便・安易に高解像度の画像を繰り返し消去/印字する、すなわちリライトすることができる記録材料である。
【0030】
磁気ストライプ3には、複数のデータが記録されるようになっている。カードCには、その磁気ストライプ3に記録されたデータによって区分される設定用のカードと通常使用のカードとが存在する。通常使用のカードは、カード使用者のデータを記録したカードであり、例えば、使用者の名前や住所等のデータが磁気ストライプ3に記録されている。設定用のカードは、カード処理装置の設定を記録したカードであり、そのカードの磁気ストライプ3に記録されるデータとしては、図3(a)に示すように、設定カード認識マーク、カード種類、国種別、シリアル通信速度、印字TOPマージン、印字領域幅、磁気ヘッド種類、印字ヘッドランク、消去ヘッドランク、消去ヘッドヒートタイミングがある。
【0031】
上記設定カード認識マークは、当該カード処理装置用のリライタブルカードであるかを識別するためのデータである。カード種類は、通常使用のカードであるか、設定用のカードであるかを示すデータである。国種別は、当該カード装置が使用される国を示すデータである。また、シリアル通信速度は、外部装置とのデータ送受信に用いるシリアルインターフェースの通信速度を示すデータである。印字TOPマージンは、カードCのリライト層1に印字する際に、上端部のマージンを示すデータである。印字領域幅は、カードCのリライト層1に印字する領域幅を示すデータである。
【0032】
また、磁気ヘッド種類は、カードCの磁気ストライプ3に対するデータの読込み/書込みを行なう磁気ヘッドの種類(1トラック、2トラックなど)を示すデータである。印字ヘッドランクまたは消去ヘッドランクは、ヘッドの抵抗値によって分けられたランクを示しており、例えば、0〜12の値を有する。ヒートタイミングは、印字ヘッドを加熱するタイミングを示すデータである。
【0033】
各データは、8ビット長であり、例えば、消去ヘッドランクは、図3(b)に示すように、ビット0〜ビット5までが設定データ、ビット6が設定認識ビットで、「0」設定しない、「1」設定を示し、ビット7がJISII型磁気フォーマット(JIS x 6302)のパリティビットとなっている。
【0034】
部品劣化に伴いカード装置内の部品を交換しようとする場合、装置内の部品と同一の特性を有する部品と交換するならば、部品交換に伴ってカード装置の動作を変更する必要はない。しかしながら、一般に、既存の部品と同じ特性を有する部品と交換することは管理上難しく、多少なりとも異なる特性の部品と交換することになる。例えば、印字ヘッドでは、加熱するための抵抗体がヘッド部分に形成されているが、該抵抗体の抵抗値にはばらつきがあり、当然、所定の温度まで加熱する際の電流や電流の供給タイミングなどが異なってくる。そこで、印字ヘッドでは、抵抗値に応じて、0〜12のランクに分けられている。このように、交換部品の特性が装置内の部品と異なることがあるため、交換部品がどのランクのものであるかを示すべく、その情報をカードCの磁気ストライプ3に記録するようになっている。それ以外の部品についても同様である。
【0035】
上述したカードCは、カード処理装置の出荷時の初期設定、あるいはメンテナンスなどの部品交換時に用いられる。特に、メンテナンスなどの部品交換時には、交換部品毎に上記カードCが付帯されており、部品交換後に、該カードCをカード処理装置に取り込んで磁気ストライプ3の設定情報を読み込み、装置内の動作パラメータを設定するようになっている。
【0036】
(2)カード処理装置の構成
次に、カード処理装置の構成を詳細に説明する。
カード処理装置には、前側から順に、第1,第2,第3の搬送ローラ対(搬送手段)11,12,13が配置されている。各搬送ローラ対11〜13は、いずれも下側の駆動ローラ14と上側の従動ローラ15とで構成され、これら上下のローラ14,15間にカードCを挟み、駆動ローラ14の回転方向にしたがって、カードCを、前方から後方あるいは後方から前方に搬送する。
【0037】
また、第2の搬送ローラ対12と第3の搬送ローラ対13との間には、前側から、印字プラテンローラ16および消去プラテンローラ17が配置され、さらに、印字プラテンローラ16の上方には印字ヘッド40が、消去プラテンローラ17の上方には消去ヘッド50が、それぞれ配置されている。第1〜第3の搬送ローラ対11〜13、各駆動ローラ14および各プラテンローラ16,17は、メインモータ22により駆動される。
【0038】
印字ヘッド40は、複数の発熱体が配列されたサーマルヘッドであり、カードCのリライト層1に圧接しながら画像の印字部分に対応する発熱体に電流を流すことにより、リライト層1を印字温度に加熱して画像をサーマル印字する構成である。一方、消去ヘッド50は、サーマルバーであって、消去温度に一様に加熱された状態でリライト層1に圧接することにより画像を消去する構成である。なお、消去ヘッド50は、熱ロールや熱板により構成されていてもよい。
【0039】
また、第2の搬送ローラ対12の従動ローラ15の下側には、カードCの磁気ストライプ3に対して磁気データの読取り/書込みを行なうための磁気ヘッド24が配置されている。
【0040】
カードCの搬送経路には、図1に示すように、搬送されるカードCを検出する第1,第2,第3,第4のカードセンサ31,32,33,34が、前から順に設けられている。第1〜第4のカードセンサ31〜34の隣り合う間隔はカードCの長さよりも短く、常にカードCの位置および搬送方向が検出可能に構成されている。また、これら第1〜第4のカードセンサ31〜34は光センサ等を用いた非接触型であり、カードCの搬送に負荷を生じさせないものである。
【0041】
次に、カード処理装置の制御ブロックについて説明する。CPU70は、シリアルIO、パラレルIO、タイマ、ADコンバータ、ウォッチドッグタイマ等の周辺機能を内蔵したマイクロコントローラである。このCPU70には、制御プログラムや固定データを格納したROM71が接続され、CPU70は、ROM71に格納されたプログラムにしたがって各種制御を行なう。また、CPU70には、印字データ、コマンドデータ、各種設定値および基準値等を必要に応じて格納することができるRAM72と、消去/印字コマンド等を上位装置から受信してCPU70に送信するシリアルインターフェース73が接続されている。シリアルインターフェース73においては、上位装置から受信したコマンドはパラレルデータに変換され、そのコマンドデータは、CPU70によりRAM72のコマンドバッファ領域に格納される。
【0042】
センサ検知回路75は、第1〜第4のカードセンサ31〜34の検出信号をCPU70に供給する。CPU70は、これらカードセンサ31〜34の検出信号に基づいて、メインモータ制御回路74に制御信号を出力し、メインモータ22の回転速度、回転方向、起動/停止等の動作を制御する。LED駆動回路76は、カード処理装置の筐体上部に配設されているLEDを、CPU70の指示に従って、点灯/消灯制御、あるいは点滅制御し、当該装置の動作状態を表示する。クリーニングスイッチ検知回路77は、カード処理装置のカード挿入口10の近傍に配設されたクリーニングスイッチ61の押下を検知し、CPU70に通知する。また、磁気ヘッド駆動回路・磁気ヘッドリード回路78は、磁気ヘッド24により、カードCの磁気ストライプ3に書き込まれた磁気データを読取る一方、磁気ストライプ3に磁気データを書き込む。CPU70は、磁気ヘッド24およびこれら回路78を介して磁気ストライプ3に対する磁気データの読取り/書込みを行なう。
【0043】
また、CPU70は、画像(ビットマップ)データを作成し、そのデータを、カードCの搬送距離と同期させながら印字ヘッド制御回路80を介して印字ヘッド40に転送する。これにより、任意の画像がカードCのリライト層1に印字される。さらに、CPU70は、消去ヘッド制御回路81を介して消去ヘッド50を所定の消去温度に加熱する。消去ヘッド50には、消去ヘッド50の温度を検出する温度センサが内蔵されており、消去ヘッド50の温度は、CPU70に内蔵されたA/Dコンバータによりデジタル値として検出可能である。CPU70は、検出した消去ヘッド50の温度と、ROM71またはRAM72に格納された設定値データに基づいて通電デューティデータを求め、通電デューティに対応するパルス幅の通電パルスを消去ヘッド制御回路81に出力する。このようにして、消去ヘッド50の温度は印字層1を形成する熱可逆性記録材料を透明にする所定の消去温度に制御される。
【0044】
EEPROM82は、不揮発性の書き換え可能なメモリであり、CPU70が各部を制御するためのプログラムの各種動作パラメータを記憶する。動作パラメータとしては、上述したように、シリアル通信速度、印字TOPマージン、印字領域幅、磁気ヘッド種類、印字ヘッドランク、消去ヘッドランク、消去ヘッドヒートタイミングがある。CPU70は、上記EEPROM82から動作パラメータを読み込み、該動作パラメータに従って、各部を制御し、当該カード処理装置を駆動する。
【0045】
B.実施形態の動作
次に、本発明の実施形態によるカード処理装置の動作について説明する。
(1)全体動作
ここで、図4は、本実施形態によるカード処理装置の全体動作を説明するためのフローチャートである。CPU70は、まず、ステップS100で、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下されたか否かを判断する。そして、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下されなかった場合には、ステップS101の通常動作へ進む。なお、通常動作については後述する。
【0046】
一方、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下された場合には、ステップS102で、再度、クリーニングスイッチ61が押下されたか否かを判断する。そして、再度、クリーニングスイッチ61が押下されない場合には、ステップS103で、カードCが挿入されたか否かを判断する。カードCが挿入されない場合には、ステップS102へ戻り、クリーニングスイッチ61が押下されるか、カードCが挿入されるかまで待機状態となる。そして、再度、クリーニングスイッチ61が押下されず、カードCが挿入されると、ステップS104の自己印字処理へ進む。なお、自己印字処理については後述する。
【0047】
一方、再度、クリーニングスイッチ61が押下された場合には、ステップS105で、カードCが挿入されたか否かを判断する。そして、カードCが挿入されない場合には、カードCが挿入されるまで待機状態となる。一方、カードCが挿入された場合には、ステップS106で、磁気ストライプ3から磁気情報を読み取る。次に、ステップS107で、カードCに磁気データがあるか否かを判断し、磁気データがない場合には、ステップS104の自己印字処理へ進む。
【0048】
一方、磁気データがあった場合には、ステップS108で、設定カード認識マークデータがあるか否かを判断し、設定カード認識マークデータがない場合には、ステップS104の自己印字処理へ進む。
【0049】
一方、設定カード認識マークデータがあった場合には、ステップS109で、磁気ストライプ3から読み取った設定情報を、EEPROM82に記憶し、動作パラメータとして設定する。
【0050】
(2)通常動作
次に、上述したステップS101の通常動作について説明する。ここで、図5は、本実施形態によるカード処理装置の通常動作を説明するためのフローチャートである。クリーニングスイッチ61が押下されずに、電源が投入された場合、通常動作が実行される。通常動作では、まず、ステップS201で、クリーニングスイッチ61が押下されたか否かを判断し、クリーニングスイッチ61が押下された場合には、ステップS202で、メカニカル機構の清掃動作を行なう。
【0051】
一方、クリーニングスイッチ61が押下されない場合には、ステップS203で、シリアルインターフェース回路73を介して、外部装置であるホストPCからコマンドデータを受信したか否かを判断する。そして、コマンドデータを受信しなかった場合には、ステップS201に戻る。一方、ホストPCからコマンドデータを受信した場合には、ステップS204で、受信したコマンドデータに従ってカード処理装置を動作させる。動作としては、例えば、カード挿入後の移動、磁気ストライプ3からのデータ読み取り、磁気ストライプ3へのデータ書き込み、リライト層1の画像消去、あるいはリライト層1への印刷などがある。
【0052】
(3)自己印字
次に、上述したステップS104の自己印字動作について説明する。ここで、図6は、本実施形態によるカード処理装置の自己印字動作を説明するためのフローチャートである。自己印字動作は、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下された後、カードCが挿入された場合、あるいは、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下された後、再度クリーニングスイッチ61が押下され、かつ挿入されたカードCに磁気データがないか、設定カード認識マークデータがない場合に実行される。
【0053】
自己印字動作では、まず、ステップS301で、カードCを搬送しながら、検査用ダミーデータを、磁気ヘッド24で、磁気ストライプ3に書き込む。次に、ステップS302で、カードCを搬送しながら、磁気ストライプ3からデータを読み込む。そして、ステップS303で、読み込んだデータが書き込んだダミーデータと等しいか検査する。この検査は、カードCの磁気ストライプ3の汚れや傷など、磁気ヘッド24の汚れなどでデータが正常に書き込めないか否かをチェックするために行なわれる。なお、正常に書き込めず、エラーが発生した場合には、LED60を駆動し、エラー発生を明示的に表示するようにしたり、外部装置であるコンピュータに通知し、コンピュータ上で警告したりするようにしてもよい。
【0054】
そして、読み込んだデータが書き込んだダミーデータと等しく、正常にデータをリードライトできた場合には、ステップS304で、EEPROM82の動作パラメータを取得し、ステップS305で、取得した動作パラメータと先の検査データとを、印字ヘッド40により、リライト層1に印刷する。その後、ステップS306で、カードCを排出し、図4に示すステップS101の通常動作へ進む。
【0055】
(4)設定情報の記憶と設定
次に、上述したステップS109の設定情報の記憶と設定動作について説明する。ここで、図7は、本実施形態によるカード処理装置の設定情報の記憶と設定動作を説明するためのフローチャートである。設定情報の記憶と設定動作は、電源投入時にクリーニングスイッチ61が押下された後、再度クリーニングスイッチ61が押下され、かつ挿入されたカードCに磁気データおよび設定カード認識マークデータが記録されていた場合に実行される。
【0056】
設定情報の記憶と設定動作では、まず、ステップS401で、カードCから読み込んだ設定情報のカード種類の設定認識ビットが有効であるかチェックし、カード種別を設定するか否かを判断する。そして、カード種類の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS402で、カードCから読み込んだカード種類の設定データに従ってカード種別を設定し、ステップS403へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、カード種別を設定することなく、そのままステップS403に進む。
【0057】
次に、ステップS403では、カードCから読み込んだ設定情報の国種別の設定認識ビットが有効であるかチェックし、国種別を設定するか否かを判断する。そして、国種別の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS404で、カードCから読み込んだ国種別の設定データに従って国種別を設定し、ステップS405へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、国種別を設定することなく、そのままステップS405に進む。
【0058】
次に、ステップS405では、カードCから読み込んだ設定情報のシリアル通信速度の設定認識ビットが有効であるかチェックし、シリアル通信速度を設定するか否かを判断する。そして、シリアル通信速度の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS406で、カードCから読み込んだシリアル通信速度の設定データに従ってシリアル通信速度を設定し、ステップS407へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、シリアル通信速度を設定することなく、そのままステップS407に進む。
【0059】
次に、ステップS407では、カードCから読み込んだ設定情報のカード配置の設定認識ビットが有効であるかチェックし、カード配置を設定するか否かを判断する。そして、カード配置の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS408で、カードCから読み込んだカード配置の設定データに従ってカード配置を設定し、ステップS409へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、カード配置を設定することなく、そのままステップS409に進む。
【0060】
次に、ステップS409では、カードCから読み込んだ設定情報の印字TOPマージンの設定認識ビットが有効であるかチェックし、印字TOPマージンを設定するか否かを判断する。そして、印字TOPマージンの設定認識ビットが有効である場合には、ステップS410で、カードCから読み込んだ印字TOPマージンの設定データに従って印字TOPマージンを設定し、ステップS411へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、印字TOPマージンを設定することなく、そのままステップS411に進む。
【0061】
次に、ステップS411では、カードCから読み込んだ設定情報の印字領域幅の設定認識ビットが有効であるかチェックし、印字領域幅を設定するか否かを判断する。そして、印字領域幅の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS412で、カードCから読み込んだ印字領域幅の設定データに従って印字領域幅を設定し、ステップS413へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、印字領域幅を設定することなく、そのままステップS413に進む。
【0062】
次に、ステップS413では、カードCから読み込んだ設定情報の磁気ヘッド種類の設定認識ビットが有効であるかチェックし、磁気ヘッド種類を設定するか否かを判断する。そして、磁気ヘッド種類の設定認識ビットが有効である場合には、ステップS414で、カードCから読み込んだ磁気ヘッド種類の設定データに従って磁気ヘッド種類を設定し、ステップS415へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、磁気ヘッド種類を設定することなく、そのままステップS415に進む。
【0063】
次に、ステップS415では、カードCから読み込んだ設定情報のTPH(印字ヘッド)ランクの設定認識ビットが有効であるかチェックし、TPHランクを設定するか否かを判断する。そして、TPHランクの設定認識ビットが有効である場合には、ステップS416で、カードCから読み込んだTPHランクの設定データに従ってTPHランクを設定し、ステップS417へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、TPHランクを設定することなく、そのままステップS417に進む。
【0064】
次に、ステップS417では、カードCから読み込んだ設定情報のEHD(消去ヘッド)ランクの設定認識ビットが有効であるかチェックし、EHDランクを設定するか否かを判断する。そして、EHDランクの設定認識ビットが有効である場合には、ステップS418で、カードCから読み込んだEHDランクの設定データに従ってEHDランクを設定し、ステップS419へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、EHDランクを設定することなく、そのままステップS419に進む。
【0065】
次に、ステップS419では、カードCから読み込んだ設定情報のEHD(消去ヘッド)ヒートタイミングの設定認識ビットが有効であるかチェックし、EHDヒートタイミングを設定するか否かを判断する。そして、EHDヒートタイミングの設定認識ビットが有効である場合には、ステップS420で、カードCから読み込んだEHDヒートタイミングの設定データに従ってEHDヒートタイミングを設定し、ステップS421へ進む。また、設定認識ビットが有効でない場合には、EHDヒートタイミングを設定することなく、そのままステップS421に進む。
【0066】
次に、ステップS421で、設定認識ビットが有効であった設定項目全てが正常に設定できたか否かを判断し、正常に設定できた場合には、ステップS422で、正常に設定できた旨およびその設定内容を、リライト層1に印字する一方、正常に設定できなかった場合には、ステップS423で、異常であった旨およびその設定内容を、リライト層1に印字する。これらの印字では、消去ヘッド50によりリライト層1の全ての印字を一旦消去した後、印字ヘッド40により新たに全ての印字を書き込む。その後、図4に示すステップS101の通常動作へ進む。
【0067】
(5)カードCへの印刷例
次に、カードCのリライト層1への印刷内容について説明する。ここで、図8は、本実施形態によるカードCのリライト層1への印刷例を示す模式図である。図8(a)では、使用前のカードCにおけるリライト層1の印刷内容を示している。図示の例では、印字ヘッド(TPH)と消去ヘッド(EHD)を同時に交換する場合であり、TPHランクが「5」、EHDランクが「1」である。
【0068】
次に、図8(b)では、正常に設定され、カード処理装置から印刷、排出されたカードCにおけるリライト層1の印刷内容を示している。図示の例では、設定結果が「Result:All Complete!」と正常に設定された旨が印刷されているとともに、TPHランクが「TPHRank:5○」、EHDランクが「EDHRank:1○」と印刷されている。
【0069】
また、図8(c)では、正常に設定できずに、カード処理装置から印刷、排出されたカードCにおけるリライト層1の印刷内容を示している。図示の例では、設定結果が「Result:Not Complete!」と正常に設定されなかった旨が印刷されているとともに、TPHランクが「TPHRank:5○」、EHDランクが「EDHRank:1×」と印刷されており、EHDランクの設定が正常に行なわれなかったことを示している。
【0070】
本実施形態では、リライタブルカードを使用した例を挙げたが、印字が可能であれば、どのようなカードでも適用可能であり、例えば、上書きや消去が不可能なカードを用いてもよい。また、印字も加熱による必要はなく、例えば、特開平5−16598号公報に開示された磁気的な印字や、インクジェット方式、電子写真方式、インパクト方式等の印字方式が適用可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該動作パラメータの設定の可否を、カードの印字層に印字するようにしたので、外部装置を用いることなく、動作パラメータが正常に書き換えられたか否かを容易に確認することができ、該設定された設定内容を、カードの印字層に印字するようにしたので、外部装置を用いることなく、書き換えられた動作パラメータの内容を確認することができ、さらに、交換対象となる部品の設定情報が磁性層に記録されているカードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、該設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定するので、部品交換に際して誤設定を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるカード処理装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態によるリライタブルカードの構造を示す模式図である。
【図3】本実施形態によるリライタブルカードの磁気ストライプに記録されるデータを説明するための概念図である。
【図4】本実施形態によるカード処理装置の全体動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本実施形態によるカード処理装置の通常動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本実施形態によるカード処理装置の自己印字動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本実施形態によるカード処理装置の設定情報の記憶と設定動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本実施形態によるリライタブルカードのリライト層への印刷例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…リライト層、24…磁気ヘッド(読込手段)、3…磁気ストライプ(磁性層)、31〜34…第1〜第4のカードセンサ、40…印字ヘッド(印字手段)、50…消去ヘッド、70…CPU(書換手段)、C…リライタブルカード、82…EEPROM(記憶手段)。
Claims (10)
- 定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データが書き込まれた磁性層とを有する設定カードであって、前記磁性層には、装置の動作を制御するための設定情報が記録されており、前記印字層には、前記設定情報に基づいて行なわれた前記装置の動作パラメータの設定の成否が印字されることを特徴とする設定カード。
- 定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データが書き込まれた磁性層とを有する設定カードであって、前記磁性層には、装置の動作を制御するための設定情報が記録されており、前記印字層には、前記磁性層に記録されている設定情報に基づいて前記装置に設定された設定内容が印字されることを特徴とする設定カード。
- 定められた処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の印字処理を行なうことができる印字層と、データが書き込まれた磁性層とを有する設定カードであって、装置の交換部品毎に用意され、前記磁性層には、交換対象となる部品の設定情報が記録されていることを特徴とする設定カード。
- 装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、
処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段と、前記設定手段により行なわれた設定の成否を前記カードの印字層に印字する印字手段とを具備することを特徴とするカード処理装置。 - 装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、
処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段と、前記設定手段により前記設定情報に基づいて設定された設定内容を前記印字層に印字する印字手段と
を具備することを特徴とするカード処理装置。 - 装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、
処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、交換部品毎に用意され、交換対象となる部品の設定情報が磁性層に記録されているカードの設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段とを具備することを特徴とするカード処理装置。 - 装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読み込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置の動作パラメータ設定方法において、前記カードを装置内に取り込み、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該設定の成否を前記カードの印字層に印字し、取り込んだカードを排出することを特徴とするカード処理装置の動作パラメータ設定方法。
- 装置内に取り込んだカードの印字層を処理して該印字層に画像の印字処理を施す一方、カードの磁性層からのデータの読み込み処理を施し、この後、カードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置の動作パラメータ設定方法において、前記カードを装置内に取り込み、前記カードの磁性層に記録されている設定情報を読み込み、読み込んだ設定情報に基づいて動作パラメータを設定し、該設定内容を前記カードの印字層に印字し、取り込んだカードを排出することを特徴とするカード処理装置の動作パラメータ設定方法。
- 前記カードは、交換部品毎に用意され、前記磁性層には、交換対象となる部品の設定情報が記録されていることを特徴とする請求項7または8記載のカード処理装置の動作パラメータ設定方法。
- 装置内に取り込んだリライタブルカードのリライト層を加熱して該リライト層に画像のサーマル消去/印字処理を施す一方、リライタブルカードの磁性層へのデータ読込み/書込みを施し、この後、リライタブルカードを装置外に排出するよう構成されたカード処理装置であって、処理装置の動作パラメータを記憶する記憶手段と、前記リライタブルカードの磁性層に記録されている設定情報を読み込む読込手段と、前記設定情報に基づいて前記記憶手段の動作パラメータを設定する設定手段と、前記設定手段により行われた設定内容および設定の成否を前記リライタブルカードのリライト層に印字する印字手段とを具備することを特徴とするカード処理装置。
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Cited By (1)
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JP2007018129A (ja) * | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Sanden Corp | クリーニングボックス |
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2002
- 2002-12-13 JP JP2002362010A patent/JP2004192511A/ja active Pending
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