JP2004190412A - 柱鉄筋先組用治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】柱鉄筋の組み立てに時間を要せず、精度の高い柱鉄筋を容易に組み立てることができる柱鉄筋先組用治具を提供する。
【解決手段】柱鉄筋Aを地組で組み立てる先組用の治具であって、柱鉄筋Aの外径より大きな内径を有して柱鉄筋Aが挿入される穴部を複数設けた柱鉄筋支持架台1と、前記穴部とこの穴部に挿入された柱鉄筋Aとの間に挿入され、前記穴部の中央部に前記柱鉄筋Aを位置決めをする調整部材2とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】柱鉄筋Aを地組で組み立てる先組用の治具であって、柱鉄筋Aの外径より大きな内径を有して柱鉄筋Aが挿入される穴部を複数設けた柱鉄筋支持架台1と、前記穴部とこの穴部に挿入された柱鉄筋Aとの間に挿入され、前記穴部の中央部に前記柱鉄筋Aを位置決めをする調整部材2とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柱などの鉄筋を予め先に組み立てる先組作業に好適に利用できる柱鉄筋先組用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、柱、梁等に重い鉄筋を使用する場合、予め鉄筋を地上で組み立て地組し、組み立てられた鉄筋(先組鉄筋)をクレーン等で揚重し、所定の位置にセットして接合する工法が行われている。
【0003】
図4は、従来、柱鉄筋を先組する際に用いられている柱鉄筋先組用治具の一例である。この柱鉄筋先組用治具は、柱鉄筋Aを挿入する穴部101aが設けられた上面板101と、この上面板101を支持する脚部102とからなる。前記穴部101aは、組み立てる柱鉄筋Aの外径よりも6〜9mm程大きい内径である。従って、挿入する柱鉄筋Aと挿入される穴部101aの内径との間には6〜9mmの隙間があり、柱鉄筋Aを穴部101aに差し込むのは容易であった。しかし、この隙間があることにより柱鉄筋Aが片寄って位置決めされてしまうことがあり、柱の精度が低下する恐れがあった。
【0004】
また、このような問題を解決するために、図5に示す柱鉄筋先組用治具を用いた先組も行われていた。図5に示す柱鉄筋先組用治具は、フレーム部201と、このフレーム部201を支持する脚部202と、フレーム部201の裏面に突設され、柱鉄筋Aが差し込まれる円筒部203とを備えている。この円筒部203の内径は、柱鉄筋Aの外径の2〜3mm程大きく形成されている。従って、差し込まれた柱鉄筋Aと円筒部203の内面との隙間は小さく、柱鉄筋Aの片寄りによる柱の精度低下を防ぐことができた。しかし、柱鉄筋Aと円筒部203と隙間が小さいため、柱鉄筋Aの差し込みが難しく、柱鉄筋Aを数人で押し引きして差し込まなければならず、組み立て作業に時間を要していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、柱鉄筋の組み立てに時間を要せず、精度の高い柱鉄筋を容易に組み立てることができる柱鉄筋先組用治具を提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、柱鉄筋先組用治具であり、上記技術的課題を解決するために以下のように構成されている。
【0007】
すなわち、柱鉄筋を地組で組み立てる先組用の治具であって、柱鉄筋の外径より大きな内径を有して柱鉄筋が挿入される穴部を複数設けた柱鉄筋支持架台と、前記穴部とこの穴部に挿入された柱鉄筋との間に挿入され、前記穴部の中央部に前記柱鉄筋を位置決めする調整部材とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、柱鉄筋支持架台の穴部に柱鉄筋を挿入し、この柱鉄筋と挿入された柱鉄筋支持架台の穴部との間に調整部材を挿入することにより、柱鉄筋を穴部の中央部に位置決めする。すなわち、調整部材を用いて柱鉄筋の位置決めを行うため、柱鉄筋と柱鉄筋支持架台との間の隙間が大きくても、組み立て後の柱の精度に影響はなく、柱鉄筋と柱鉄筋支持架台との間の隙間を大きく設けることができる。従って、柱鉄筋を柱鉄筋支持架台の穴部に挿入する作業は容易となる。
【0009】
一方、柱鉄筋の位置決めは、調整部材を柱鉄筋支持架台と柱鉄筋との間に挿入することにより行うことができる。従来のように、予め、柱鉄筋と挿入しようとする穴部の隙間を小さくすると、数人で柱鉄筋を押し引きして、調整しながら柱鉄筋を挿入しなければならず作業が困難である。しかし、柱鉄筋を穴部に挿入した後に、位置決め作業を行うことができ、その作業も容易であるため、1人でも位置決め作業を行うことが可能である。そのため、作業時間の短縮化、人件費の削減等、経済性を向上させることができる。
【0010】
また、前記調整部材は、前記柱鉄筋が挿入される位置決め用の支持孔部を形成する筒状部と、その筒状部の外周から突出して前記穴部の周縁に係合するフランジ部とを備えることが望ましい。
【0011】
前記構成により、挿入する調整部材が、筒状部であり柱鉄筋を挿入した状態で位置決めするとこができるため、正確に柱鉄筋を前記穴部の中央に位置決めすることが可能である。すなわち、円筒状であることにより、柱鉄筋と穴部との隙間に挿入する調整部材が、柱鉄筋の外周に均等に付されるため、柱鉄筋と穴部との間の隙間に均一に挿入され、柱鉄筋は穴部の中央部に位置決めされる。
【0012】
また、外周に突出したフランジ部を備えていることにより、柱鉄筋支持架台の穴部周縁と係合するため、柱鉄筋の位置決めが容易になるとともに、その位置は固定されずれにくくなり、柱の精度も向上する。
【0013】
加えて、前記調整部材は、前記筒状部の一端側にフランジ部が設けられ、他端側が先細りに形成されていることが望ましい。
【0014】
筒状の一端部が先細りに形成されているため、柱鉄筋を挿入する際に係合し易くなる。一般的に柱鉄筋は、表面に凹凸を施したリブ付きの異形鉄筋が用いられる。そのため、隙間が小さい筒状部では挿入しにくい場合もあるが、端部を先細りとすると、柱鉄筋のリブが当たっても円滑に挿入が可能である。
【0015】
また、前記調整部材は、鉄製、鋼製等耐久性のある材料とすることが望ましい。調整部材は、柱鉄筋の位置決めをする際に用いるのみである。そのため、耐久性のある部材とすることで、組み立て後は反復利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1から図3は、本発明の柱鉄筋先組用治具の一実施例を示したものである。図1に示すように、本治具は、柱鉄筋支持架台1と、調整部材2とを備えている。
【0017】
前記柱鉄筋支持架台は、溝形鋼を略正方形に形成したフレーム部11と、このフレーム部の四隅に取り付けられた脚部12と、この脚部の下端に取付られた支持部13とにより構成されている。前記フレーム部11には、組み立てようとする柱鉄筋Aの所定の間隔で、穴部11aが設けられている。本実施の形態に係る柱鉄筋Aの外径は、46.5mmである。これに対し、前記穴部11aの内径は64.5mmであり、柱鉄筋Aを十分容易に抜き差しすることができる。
【0018】
次いで、前記調整部材2は、支持孔部22を形成する筒状であり、この支持孔部22に柱鉄筋Aを挿入する。前記支持孔部22の内径は、48.5mmであり、柱鉄筋Aの外径より2mm大きい。また、調整部材2の上端部は、外周に向かってつば部21が張り出している。加えて、支持孔部22の上端開口部22aと下端開口部22bの径が大きくなっており、開口部が外側に広がっている。
【0019】
また、下端開口部22bは先細りになっている。上端開口部22a及び下端開口部22bの径が大きくなっていることにより、柱鉄筋Aを挿入し易くなるとともに、柱鉄筋Aに沿って調整部材2を上下に摺動させる際に動かし易くなる。
【0020】
次いで、本実施の形態に係る柱鉄筋先組用治具を用いた柱鉄筋の組み立て方法を説明する。まず、クレーン等を用いて、柱鉄筋Aを組み立てようとする場所に柱鉄筋支持架台1を配置する。このとき、柱の上部の鉄筋の位置決めをする場合等、柱鉄筋Aが予め立設されている場合には、その立設された柱鉄筋Aの上方から、柱鉄筋Aの上端部をフレーム部11の穴部11aに挿入するように配置する。前述のように、フレーム部11の穴部11aの内径と柱鉄筋Aの外径との間には十分な隙間があるので、容易に挿入することが可能である。
【0021】
一方、柱鉄筋Aが立設されていない場合には、柱鉄筋支持架台1をクレーン等で配置した後に、フレーム部11に設けられた穴部11aに柱鉄筋Aを1本ずつ挿入する。
【0022】
柱鉄筋Aを柱鉄筋支持架台1に挿入した状態では、柱鉄筋Aと挿入された穴部11aとの間の隙間が大きいため、柱鉄筋Aは中心には位置せず、多方向に傾いている。
【0023】
次いで、柱鉄筋Aの上端部から前記調整部材2を取り付ける。そして、柱鉄筋Aに沿って下方向に調整部材2を摺動させる。この調整部材2をフレーム部11と柱鉄筋Aとの係合部分まで摺動させて、調整部材2の下端開口部22bをフレーム部11と柱鉄筋Aとの隙間に嵌入する。そうすると、調整部材2の厚さは円周方向において均一であるため、柱鉄筋Aはフレーム部11の穴部11aの中央方向に寄せられ、中央部に位置される。このようにして、全ての柱鉄筋Aをフレーム部11の穴部11aの中央に位置させる。
【0024】
本実施の形態では、このようにして柱鉄筋Aの位置決めを容易に行うことができた。また、従来方法では、3人から4人の作業員で行っていたが、本実施の形態では、1人で柱鉄筋の位置決め作業を行うことができた。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、柱鉄筋の組み立てに時間を要せず、精度の高い柱鉄筋を容易に組み立てることができる。また、柱鉄筋の位置決め作業が簡易であるため、作業員を多く必要とせず、効率的に組み立てを行うことができる。従って、組み立て時間の短縮化に繋がり工期の短縮等により、経済性にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の柱鉄筋先組用治具の斜視図である。
【図2】本実施の形態の柱鉄筋先組用治具の側面図である。
【図3】本実施の形態の柱鉄筋先組用治具の断面図である。
【図4】従来の柱鉄筋先組用治具の一例である。
【図5】従来の柱鉄筋先組用治具の一例である。
【符号の説明】
1 柱鉄筋支持架台
2 調整部材
11 フレーム部
11a 穴部
12 脚部
13 支持部
21 フランジ部
22 支持孔部
22a 上端開口部
22b 下端開口部
101 上面板
101a 穴部
102 脚部
201 フレーム部
202 脚部
203 円筒部
A 柱鉄筋
【発明の属する技術分野】
本発明は、柱などの鉄筋を予め先に組み立てる先組作業に好適に利用できる柱鉄筋先組用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、柱、梁等に重い鉄筋を使用する場合、予め鉄筋を地上で組み立て地組し、組み立てられた鉄筋(先組鉄筋)をクレーン等で揚重し、所定の位置にセットして接合する工法が行われている。
【0003】
図4は、従来、柱鉄筋を先組する際に用いられている柱鉄筋先組用治具の一例である。この柱鉄筋先組用治具は、柱鉄筋Aを挿入する穴部101aが設けられた上面板101と、この上面板101を支持する脚部102とからなる。前記穴部101aは、組み立てる柱鉄筋Aの外径よりも6〜9mm程大きい内径である。従って、挿入する柱鉄筋Aと挿入される穴部101aの内径との間には6〜9mmの隙間があり、柱鉄筋Aを穴部101aに差し込むのは容易であった。しかし、この隙間があることにより柱鉄筋Aが片寄って位置決めされてしまうことがあり、柱の精度が低下する恐れがあった。
【0004】
また、このような問題を解決するために、図5に示す柱鉄筋先組用治具を用いた先組も行われていた。図5に示す柱鉄筋先組用治具は、フレーム部201と、このフレーム部201を支持する脚部202と、フレーム部201の裏面に突設され、柱鉄筋Aが差し込まれる円筒部203とを備えている。この円筒部203の内径は、柱鉄筋Aの外径の2〜3mm程大きく形成されている。従って、差し込まれた柱鉄筋Aと円筒部203の内面との隙間は小さく、柱鉄筋Aの片寄りによる柱の精度低下を防ぐことができた。しかし、柱鉄筋Aと円筒部203と隙間が小さいため、柱鉄筋Aの差し込みが難しく、柱鉄筋Aを数人で押し引きして差し込まなければならず、組み立て作業に時間を要していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、柱鉄筋の組み立てに時間を要せず、精度の高い柱鉄筋を容易に組み立てることができる柱鉄筋先組用治具を提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、柱鉄筋先組用治具であり、上記技術的課題を解決するために以下のように構成されている。
【0007】
すなわち、柱鉄筋を地組で組み立てる先組用の治具であって、柱鉄筋の外径より大きな内径を有して柱鉄筋が挿入される穴部を複数設けた柱鉄筋支持架台と、前記穴部とこの穴部に挿入された柱鉄筋との間に挿入され、前記穴部の中央部に前記柱鉄筋を位置決めする調整部材とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、柱鉄筋支持架台の穴部に柱鉄筋を挿入し、この柱鉄筋と挿入された柱鉄筋支持架台の穴部との間に調整部材を挿入することにより、柱鉄筋を穴部の中央部に位置決めする。すなわち、調整部材を用いて柱鉄筋の位置決めを行うため、柱鉄筋と柱鉄筋支持架台との間の隙間が大きくても、組み立て後の柱の精度に影響はなく、柱鉄筋と柱鉄筋支持架台との間の隙間を大きく設けることができる。従って、柱鉄筋を柱鉄筋支持架台の穴部に挿入する作業は容易となる。
【0009】
一方、柱鉄筋の位置決めは、調整部材を柱鉄筋支持架台と柱鉄筋との間に挿入することにより行うことができる。従来のように、予め、柱鉄筋と挿入しようとする穴部の隙間を小さくすると、数人で柱鉄筋を押し引きして、調整しながら柱鉄筋を挿入しなければならず作業が困難である。しかし、柱鉄筋を穴部に挿入した後に、位置決め作業を行うことができ、その作業も容易であるため、1人でも位置決め作業を行うことが可能である。そのため、作業時間の短縮化、人件費の削減等、経済性を向上させることができる。
【0010】
また、前記調整部材は、前記柱鉄筋が挿入される位置決め用の支持孔部を形成する筒状部と、その筒状部の外周から突出して前記穴部の周縁に係合するフランジ部とを備えることが望ましい。
【0011】
前記構成により、挿入する調整部材が、筒状部であり柱鉄筋を挿入した状態で位置決めするとこができるため、正確に柱鉄筋を前記穴部の中央に位置決めすることが可能である。すなわち、円筒状であることにより、柱鉄筋と穴部との隙間に挿入する調整部材が、柱鉄筋の外周に均等に付されるため、柱鉄筋と穴部との間の隙間に均一に挿入され、柱鉄筋は穴部の中央部に位置決めされる。
【0012】
また、外周に突出したフランジ部を備えていることにより、柱鉄筋支持架台の穴部周縁と係合するため、柱鉄筋の位置決めが容易になるとともに、その位置は固定されずれにくくなり、柱の精度も向上する。
【0013】
加えて、前記調整部材は、前記筒状部の一端側にフランジ部が設けられ、他端側が先細りに形成されていることが望ましい。
【0014】
筒状の一端部が先細りに形成されているため、柱鉄筋を挿入する際に係合し易くなる。一般的に柱鉄筋は、表面に凹凸を施したリブ付きの異形鉄筋が用いられる。そのため、隙間が小さい筒状部では挿入しにくい場合もあるが、端部を先細りとすると、柱鉄筋のリブが当たっても円滑に挿入が可能である。
【0015】
また、前記調整部材は、鉄製、鋼製等耐久性のある材料とすることが望ましい。調整部材は、柱鉄筋の位置決めをする際に用いるのみである。そのため、耐久性のある部材とすることで、組み立て後は反復利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1から図3は、本発明の柱鉄筋先組用治具の一実施例を示したものである。図1に示すように、本治具は、柱鉄筋支持架台1と、調整部材2とを備えている。
【0017】
前記柱鉄筋支持架台は、溝形鋼を略正方形に形成したフレーム部11と、このフレーム部の四隅に取り付けられた脚部12と、この脚部の下端に取付られた支持部13とにより構成されている。前記フレーム部11には、組み立てようとする柱鉄筋Aの所定の間隔で、穴部11aが設けられている。本実施の形態に係る柱鉄筋Aの外径は、46.5mmである。これに対し、前記穴部11aの内径は64.5mmであり、柱鉄筋Aを十分容易に抜き差しすることができる。
【0018】
次いで、前記調整部材2は、支持孔部22を形成する筒状であり、この支持孔部22に柱鉄筋Aを挿入する。前記支持孔部22の内径は、48.5mmであり、柱鉄筋Aの外径より2mm大きい。また、調整部材2の上端部は、外周に向かってつば部21が張り出している。加えて、支持孔部22の上端開口部22aと下端開口部22bの径が大きくなっており、開口部が外側に広がっている。
【0019】
また、下端開口部22bは先細りになっている。上端開口部22a及び下端開口部22bの径が大きくなっていることにより、柱鉄筋Aを挿入し易くなるとともに、柱鉄筋Aに沿って調整部材2を上下に摺動させる際に動かし易くなる。
【0020】
次いで、本実施の形態に係る柱鉄筋先組用治具を用いた柱鉄筋の組み立て方法を説明する。まず、クレーン等を用いて、柱鉄筋Aを組み立てようとする場所に柱鉄筋支持架台1を配置する。このとき、柱の上部の鉄筋の位置決めをする場合等、柱鉄筋Aが予め立設されている場合には、その立設された柱鉄筋Aの上方から、柱鉄筋Aの上端部をフレーム部11の穴部11aに挿入するように配置する。前述のように、フレーム部11の穴部11aの内径と柱鉄筋Aの外径との間には十分な隙間があるので、容易に挿入することが可能である。
【0021】
一方、柱鉄筋Aが立設されていない場合には、柱鉄筋支持架台1をクレーン等で配置した後に、フレーム部11に設けられた穴部11aに柱鉄筋Aを1本ずつ挿入する。
【0022】
柱鉄筋Aを柱鉄筋支持架台1に挿入した状態では、柱鉄筋Aと挿入された穴部11aとの間の隙間が大きいため、柱鉄筋Aは中心には位置せず、多方向に傾いている。
【0023】
次いで、柱鉄筋Aの上端部から前記調整部材2を取り付ける。そして、柱鉄筋Aに沿って下方向に調整部材2を摺動させる。この調整部材2をフレーム部11と柱鉄筋Aとの係合部分まで摺動させて、調整部材2の下端開口部22bをフレーム部11と柱鉄筋Aとの隙間に嵌入する。そうすると、調整部材2の厚さは円周方向において均一であるため、柱鉄筋Aはフレーム部11の穴部11aの中央方向に寄せられ、中央部に位置される。このようにして、全ての柱鉄筋Aをフレーム部11の穴部11aの中央に位置させる。
【0024】
本実施の形態では、このようにして柱鉄筋Aの位置決めを容易に行うことができた。また、従来方法では、3人から4人の作業員で行っていたが、本実施の形態では、1人で柱鉄筋の位置決め作業を行うことができた。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、柱鉄筋の組み立てに時間を要せず、精度の高い柱鉄筋を容易に組み立てることができる。また、柱鉄筋の位置決め作業が簡易であるため、作業員を多く必要とせず、効率的に組み立てを行うことができる。従って、組み立て時間の短縮化に繋がり工期の短縮等により、経済性にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の柱鉄筋先組用治具の斜視図である。
【図2】本実施の形態の柱鉄筋先組用治具の側面図である。
【図3】本実施の形態の柱鉄筋先組用治具の断面図である。
【図4】従来の柱鉄筋先組用治具の一例である。
【図5】従来の柱鉄筋先組用治具の一例である。
【符号の説明】
1 柱鉄筋支持架台
2 調整部材
11 フレーム部
11a 穴部
12 脚部
13 支持部
21 フランジ部
22 支持孔部
22a 上端開口部
22b 下端開口部
101 上面板
101a 穴部
102 脚部
201 フレーム部
202 脚部
203 円筒部
A 柱鉄筋
Claims (3)
- 柱鉄筋を地組で組み立てる先組用の治具であって、
柱鉄筋の外径より大きな内径を有して柱鉄筋が挿入される穴部を複数設けた柱鉄筋支持架台と、
前記穴部とこの穴部に挿入された柱鉄筋との間に挿入され、前記穴部の中央部に前記柱鉄筋を位置決めする調整部材と、を備えたことを特徴とする柱鉄筋先組用治具。 - 前記調整部材は、前記柱鉄筋が挿入される位置決め用の支持孔部を形成する筒状部と、その筒状部の外周から突出して前記穴部の周縁に係合するフランジ部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の柱鉄筋先組用治具。
- 前記筒状部の一端側にフランジ部が設けられ、他端側が先細りに形成されていることを特徴とする請求項2に記載の柱鉄筋先組用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002361839A JP2004190412A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 柱鉄筋先組用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002361839A JP2004190412A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 柱鉄筋先組用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004190412A true JP2004190412A (ja) | 2004-07-08 |
Family
ID=32760449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002361839A Pending JP2004190412A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 柱鉄筋先組用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004190412A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006328744A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Keiryu Tachibami | 鉄筋組立用治具および鉄筋組立方法 |
JP2011001729A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Tac:Kk | 柱鉄筋組付用治具、柱鉄筋組付用治具セット及び鉄筋コンクリート柱の製造方法 |
CN103231330A (zh) * | 2013-05-02 | 2013-08-07 | 苏州金牛精密机械有限公司 | 油压调节器用维修工装 |
-
2002
- 2002-12-13 JP JP2002361839A patent/JP2004190412A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006328744A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Keiryu Tachibami | 鉄筋組立用治具および鉄筋組立方法 |
JP2011001729A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Tac:Kk | 柱鉄筋組付用治具、柱鉄筋組付用治具セット及び鉄筋コンクリート柱の製造方法 |
CN103231330A (zh) * | 2013-05-02 | 2013-08-07 | 苏州金牛精密机械有限公司 | 油压调节器用维修工装 |
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