JP2004190122A - 被削性と磁気特性に優れた軟磁性鋼材および磁気特性に優れた軟磁性鋼部品ならびに軟磁性鋼部品の製造方法 - Google Patents

被削性と磁気特性に優れた軟磁性鋼材および磁気特性に優れた軟磁性鋼部品ならびに軟磁性鋼部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた被削性を有し、複雑形状の鋼部品であっても高歩留まりで切削加工することができ、かつ優れた磁気特性を確保することのできる軟磁性鋼材を提供する。
【解決手段】実質的にフェライト単相組織であり、MgO−Al23系複合酸化物の周囲に硫化物が存在する複合析出物が、該フェライト組織中に分散した軟磁性鋼材である。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や電車、船舶用などを対象とする各種電装部品に使用されるソレノイド、リレーまたは電磁弁等の鉄心材として有用な軟磁性鋼部品、およびその原材料である軟磁性鋼材に関するものであり、成型加工時において高歩留まりで寸法精度に優れた部品を得ることができることに加え(以下、この特性を単に「冷間鍛造性」ということがある)、特に切削加工を行って部品に成形する際に優れた被削性を発揮し、かつJIS−SUYB−1種レベル以上の優れた磁気特性を磁気焼鈍によって確保することのできる軟磁性鋼材、および該鋼材を用いて得られるJIS−SUYB−1種レベル以上の優れた磁気特性を有する軟磁性鋼部品に関するものである。
【0002】
尚、前記「SUYB」とは、JIS C 2503で規定される磁気特性の標準規格であり、前記電装部品においてはJIS−SUYB−1種程度の磁気特性が必要とされている。「SUYB−2種」よりも「SUYB−1種」、「SUYB−1種」よりも「SUYB−0種」の方が磁気特性に優れており、コンパクト化(軽量化)、応答速度の向上および省電力化に有効であることから、同じ用途に適用する部品であってもより優れた磁気特性を有していることが望まれる。
【0003】
【従来の技術】
自動車等の省エネルギー化に対応して、該自動車等の電装部品には磁気回路の制御のより精緻なものが求められ、これに付随して省電力化と磁気応答速度の向上が鋼部材に与えられる重要な課題となっている。具体的には、磁気特性として、低い外部磁界で容易に磁化し、かつ保磁力が小さいといった特性が鋼部材に要求される。
【0004】
このため、鋼部材内部の磁束密度が外部磁界に応答し易い軟磁性鋼材が通常使用されている。上記電装部品として用いられる軟磁性鋼部品は、例えばC量が約0.1質量%以下の低炭素鋼などを用い、該鋼片に熱間圧延を施した後、潤滑処理、伸線加工等を行って得た鋼線に部品成型や磁気焼鈍等を順次施して得るのが一般的である。
【0005】
ところで、最近における電装部品の高性能化に伴い、軟磁性鋼部品の形状・構造はますます複雑化する傾向にある。しかし軟磁性鋼材に用いる低炭素鋼は、冷間鍛造性に優れる反面、せん断加工時やドリル切削時に生じるバリが著しく、部品形状が複雑になるとその加工が困難で生産性が著しく低下する。
【0006】
低炭素鋼の被削性を改善したものに、例えば、特許文献1や特許文献2などの方法がある。前者は、PbやBiなどの低融点金属を適量添加することで、磁気特性の劣化を抑えつつ被削性を改善する技術である。しかしこの方法は、切削工具寿命の向上に主眼を置いたものであり、切削加工時に発生するバリの低減については必ずしも満足し得るものでない。しかも、PbやBiなどの被削性改善元素が磁気特性に少なからず悪影響を及ぼすので、磁気特性はJIS SUYB−2種レベル程度を上限とするものである。
【0007】
一方、後者の技術は、磁気特性に悪影響を与えないよう鋼中のMnSの分散状態を制御することによって、被削性と磁気特性の両立を図ったものであり、磁気特性はJIS SUYB−1種以上のレベルにある。しかし、より優れた磁気特性として、高加工率で部品成型後に生じやすい磁気異方性を抑制するには、更なる改善を要すると考える。
【0008】
【特許文献1】
特許第841956号公報 (第1頁)
【特許文献2】
特願2001−244393号公報 (第1頁)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に着目されてなされたものであり、その目的は、優れた被削性(特に、バリ発生量を著しく抑制すること、以下「耐バリ性」ということがある)を有し、複雑形状の鋼部品であっても高歩留まりで切削加工することができ、かつ優れた磁気特性を確保することのできる軟磁性鋼材、および該軟磁性鋼材を用いて得られる優れた磁気特性、特に磁化しやすくかつ保磁力が小さいことに加え、磁気異方性が極めて小さく、電気エネルギーを機械エネルギーに極めて効率よく変換することのできる軟磁性鋼部品、並びに該軟磁性鋼部品の有用な製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る被削性と磁気特性に優れた軟磁性鋼材とは、実質的にフェライト単相組織であり、MgO−Al23系複合酸化物の表面に硫化物が存在する複合析出物が、該フェライト組織中に分散しているところに特徴を有するものである。この様な形態の複合析出物をフェライト組織中に分散させることによって、被削性を確保できるとともに、特に磁気特性として、磁束密度が高くかつ磁気異方性の極めて小さいものが得られる。
【0011】
更にこれらの特性は、該フェライト組織中に存在する平均粒径0.5〜2μmの析出物(ここでの析出物は、上記MgO−Al23系複合酸化物に限られない)の密度を、0.02〜0.08個/μm2となるよう制御することによってより一層顕著となる。
【0012】
尚、上記「実質的にフェライト単相組織である」とは、フェライト組織が約90面積%以上であることをいい、上記「フェライト組織中」とは、フェライト粒内をさすものとする。
【0013】
本発明の軟磁性鋼材は、これらの要件を満たすようにすれば所望の効果が得られるが、下記成分組成を満たすようにすれば、上記要件を満足させるのに有効である。即ち、本発明の軟磁性鋼材は、
質量%で(以下同じ)、
C :0.02%以下(0%を含まない)、
Si:0.1%以下(0%を含まない)、
Mn:0.1〜0.5%、
P :0.03%以下(0%を含む)、
S :0.01〜0.1%、
Mg:0.005〜0.02%、
Al:0.01%以下(0%を含まない)、
N :0.005%以下(0%を含む)、
O :0.02%以下(0%を含まない)、
Mn/S(質量比)が3以上を満たすようにするのがよく、更に他の成分として、Ca:0.01%以下(0%を含まない)および/またはTi:0.1%以下(0%を含まない)を含有させて被削性を改善したり、B:0.005%以下(0%を含まない)を含有させて磁気特性や冷間鍛造性の更なる向上を図ってもよい。
【0014】
本発明は、この様に析出物の形態制御がなされた軟磁性鋼材を用いて得られる軟磁性鋼部品も規定するものであって、該軟磁性鋼部品は、上記軟磁性鋼材の要件を満たす他、フェライト平均結晶粒径が100μm以上であるところに特徴を有する。前記「フェライトの平均結晶粒径」とは、フェライト結晶粒の短径と長径の平均値をいうものとする。
【0015】
また本発明は、上記軟磁性鋼部品の製造方法も規定するものであって、該製造方法は、上記成分組成を有する鋼材を用い、
▲1▼熱間圧延後800〜500℃の温度域の冷却速度を10℃/秒以下とすること、および
▲2▼所定の部品形状に成型加工後、850℃以上で2時間以上焼鈍するところに特徴がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明者等は、前述した様な状況の下で、冷間鍛造性に優れるC量が0.01%以下の低炭素鋼材について被削性と磁気特性を兼備させるべく、これらの特性に及ぼす金属組織や析出物等の影響について様々な角度から実験を行い検討した。
【0017】
その結果、金属組織を実質的にフェライト単相組織とした上で、MgO−Al23系複合酸化物の表面に硫化物が存在する複合析出物を、該フェライト組織中に分散させるようにすれば、鋼材の被削性を確保できること、および鋼部品については、磁気焼鈍を行いフェライト平均結晶粒径を100μm以上とすることで、磁束密度および保磁力がJIS SUYB−1種レベル以上で、かつ磁気異方性が極めて小さいといった、磁気特性に優れるものが得られることを見出した。
【0018】
そして更に、これらの特性は、該フェライト組織中に存在する平均粒径0.5〜2μmの析出物の密度を、0.02〜0.08個/μm2となるよう制御することによってより一層顕著となることを見出し、本発明に想到した。以下、本発明で上記析出物等について規定した理由を詳述する。
【0019】
軟磁性材料の磁気特性は、材料内部を移動する磁壁を固定するエネルギー量に関係しており、フェライト結晶粒の大きさや、析出物の磁気的性質および分布形態の影響を受ける。
【0020】
図1はフェライト平均結晶粒径と保磁力の関係を調べたグラフであり、図2はフェライト平均結晶粒径と磁束密度[磁界の強さ:1Oe(79.6A/m)または5Oe(398A/m)]の関係を調べたグラフであり、いずれも、C:0.004質量%、Si:0.004質量%、Mn:0.22質量%、P:0.007質量%、S:0.033質量%、Al:0.0020質量%を満たす鋼材を用いて調べた結果である。
【0021】
この図1および図2に示すように、低い外部磁界で高磁束密度が得られ、かつ、保磁力が小さいといった、軟磁性材料として優れた磁気特性を確保するには、得られる鋼部品の金属組織を、平均結晶粒径が100μm以上と粒界の少ないフェライト単相組織とする必要がある。
【0022】
フェライト平均結晶粒径が100μm未満の場合には、磁壁をピン止めする結晶粒界の影響が大きく、低い保磁力を達成することができないからである。前記フェライト平均結晶粒径は、好ましくは130μm以上である。一方、焼鈍時間(製造コスト)を費やして前記フェライトの平均結晶粒径を大きくしすぎても、磁気特性向上効果は飽和するだけであるので、約250μm以下に留めるようにする。尚、フェライト単相組織とするにあたっては、パーライトの生成を抑制するため、後述する如く鋼材中の炭素量を極めて少なくするのが有効である。
【0023】
また、軟磁性材料の磁気特性は、上述の通り析出物の形態の影響を受けやすい。図3は、平均粒径0.5〜2μmの析出物の密度と磁束密度(磁界の強さ:400A/m)の関係について、図4は、磁界の強さと磁束密度の比(B⊥/B//)の関係について調べたものであり、それぞれ、フェライト組織中の析出物がほぼMgO−Al23系複合酸化物の表面に硫化物が存在する複合析出物からなる場合と、硫化物系介在物が単独で存在する場合を対比している。
【0024】
上記図3より、外部磁界に対する応答性、即ち磁束密度を高めるには、析出物の密度を小さくすることが有効であることがわかる。フェライト組織中に析出物が多数存在する場合には、磁気焼鈍時の結晶粒成長が妨げられて、磁壁移動の抵抗となる結晶粒界を十分に減少することができず、また析出物自体も磁壁を縛束すると考えられる。
【0025】
更に図3から、析出物として特に、MgO−Al23系複合酸化物の表面に硫化物が存在する複合析出物(以下、単に「複合析出物」ということがある)を分散させることで、硫化物系析出物が同じ密度で存在するときより、磁束密度のより高い磁気特性に優れたものが得られるとの知見を得た。
【0026】
尚、図3から、JIS−SUYB−1種レベル以上(1.35T以上)の磁束密度を満足させるには、析出物を上記複合析出物とした上で、析出物の密度を0.08個/μm2以下(好ましくは0.05個/μm2以下)に抑えるのがよいことがわかる。
【0027】
また、フェライト組織中にこの様な複合析出物を分散させることで、磁気異方性が低減されることも見出した。図4は、後述する実施例の図6に示すように、1つの鋼材から互いに垂直となるよう採取した試料に磁気焼鈍を施し、磁界の強さを変化させて各試料の磁束密度を測定し、磁束密度の比を求めた結果である。
【0028】
この図4から、硫化物系析出物のみが単独で析出する場合には、磁界の強さが小さくなると磁束密度の比が1から大きく外れ、磁気異方性が著しいのに対し、析出物を上記複合析出物とした場合には、磁界の強さが小さくなっても試料の採取方向に関係なく磁束密度はほぼ同一で、磁気異方性がほとんど生じていないことがわかる。
【0029】
ところで図5は、平均粒径0.5〜2μmの析出物の密度とバリ高さの関係を示したグラフであるが、この図5から、特に切削時に生ずるバリの発生を抑制するには、フェライト組織中に析出物を分散させることが有効であり、0.02個/μm2以上(好ましくは0.03個/μm2以上)の析出物を存在させるのがよいことがわかる。
【0030】
これらの結果から、フェライト組織中に前記複合析出物を分散させた上で、該フェライト組織中に存在する平均粒径0.5〜2μmの析出物の密度を、0.02〜0.08個/μm2となるよう制御することにより、被削性と磁気特性をより一層向上させることができるといえる。
【0031】
尚、平均粒径が2μmを超える析出物の密度を0.05個/mm2以下にすれば、保磁力をより小さくすることができるので好ましい。
【0032】
本発明の軟磁性鋼材および軟磁性鋼部品は、フェライト組織中に分散する析出物の形状、粒径および密度を上述のように適正範囲内に制御することで、優れた被削性と磁気特性の両特性が得られるところに特徴を有するものであるが、この様な鋼材および鋼部品を得るにあたり、下記の化学成分組成を満たすようにし、かつ下記の方法で製造することが推奨される。
【0033】
C:0.02%以下(0%を含まない)
C(炭素)は鋼材の強度と延性のバランスを支配する基本元素であり、添加量を低減するほど強度は低下し、延性は向上する。またCは、鋼中に固溶してひずみ時効硬化を生じるので、冷間鍛造性を向上させる観点からその含有量は極力少ないほうが望ましい。また磁気特性の面からも極低であることが好ましく、JIS−SUYB−1種レベル以上の磁気特性を満足させるには、C含有量を0.02%以下に抑えるのがよい。より好ましくは0.01%以下である。
【0034】
Si:0.1%以下(0%を含まない)
Siは溶製時に脱酸剤として作用し、また磁気特性を向上させる効果をもたらすが、多大に添加すると冷間鍛造性を阻害する。本発明では部品成型時の冷間鍛造性を確保する観点から、0.1%を上限とした。なお好ましくは、0.05%以下とするのがよい。
【0035】
Mn:0.1〜0.5%
Mnは脱酸剤として作用するとともに、鋼中のSと結合しSによる脆化を抑制するので0.1%以上(好ましくは0.15%以上)含有させるのがよい。しかし、Mn量が増大すると磁気特性が低下するため、本発明では0.5%以下に抑えるのがよく、好ましくは0.3%以下である。
【0036】
P:0.03%以下(0%を含む)
P(リン)は、鋼中で粒界偏析を起こして冷間鍛造性や磁気特性に悪影響を及ぼす有害元素である。従って本発明では、Pの含有量を0.03%以下、好ましくは0.02%以下とする必要があり、この様にP量を制限することで、優れた冷間鍛造性や磁気特性を保証することができる。
【0037】
S:0.01〜0.1%
S(硫黄)は、MnSの構成元素であり、上記の通り硫化物として該MnSと酸化物の複合析出物を析出させることで被削性が向上する。この様な効果を発揮させるには、Sを0.01%以上(好ましくは0.02%以上)含有させるのがよい。しかしS量が多くなり過ぎると、多量にMnSが析出して冷間鍛造性と磁気特性が著しく劣化する。従って、S量は0.1%以下、好ましくは0.05%以下に抑える。
【0038】
Mg:0.005〜0.02%
Mgは、MgO−Al23/MnS系複合析出物の形成に必要な元素であり、上述の通り、該複合析出物をフェライト組織中に分散させることで被削性が向上する。更にこの様な複合析出物は粒状化し易く、磁気異方性を抑制する効果もある。該効果を十分に発揮させるには、Mgを0.005%以上(好ましくは0.01%以上)含有させるのがよい。しかしながら、Mgを多量に添加すると磁気特性の低下を招くため、0.02%以下に抑えるのがよい。
【0039】
Al:0.01%以下(0%を含まない)
Alは、MgO−Al23/MnS系複合析出物を析出させる際に必要な元素であり、該複合析出物は、上述の通り被削性を向上させるとともに、磁気特性に有害なフェライト中の固溶酸素を酸化物として析出させることで、磁気特性への悪影響を抑えることができる。この様な効果を発現させるには、Alを0.001%以上含有させるのが望ましい。しかし余剰のAlは、固溶Nを捕捉してAlNとなり結晶粒の微細化を促進させる。その結果、結晶粒界を増加させることとなり磁気特性の低下を招く。従って、本発明ではAl量を0.01%以下(好ましくは0.005%以下)に抑えるのがよい。
【0040】
N:0.005%以下(0%を含む)
上記の様にN(窒素)はAlと結合しAlNを形成して磁気特性を害するが、それに加え、Alなどにより固定されなかったNは固溶Nとして鋼中に残存し、これも磁気特性を劣化させる。よって、何れにしてもN量は極力少なく抑えるべきであるが、鋼材製造の実操業面も考慮すると、0.005%以下にすれば、それらの弊害を実質的に無視し得る程度に抑えることができる。
【0041】
O:0.02%以下(0%を含まない)
O(酸素)は常温では鋼に殆ど固溶せず、AlやSiなどの元素と結合して硬質の酸化物系介在物となる。酸素は、上記複合析出物の形成に必要な元素であるが、過剰に存在すると該酸化物系介在物が単独で析出し易くなり、磁気特性を大幅に低下させる。
【0042】
ゆえにO含有量は極力低減するのがよく、0.02%以下に抑えるようにする。O含有量はより好ましくは0.005%以下、更に好ましくは0.002%以下にする。尚、複合析出物の構成元素という観点からは、酸素が5ppm程度存在していればよい。
【0043】
Mn/S(質量比):3以上
被削性と磁気特性の向上を図るべく、本発明で規定する複合析出物として、MgO−Al23系複合酸化物を核とし該酸化物の周囲にMnSが存在するMgO−Al23/MnS系複合析出物を形成するには、Mn/S(質量比)が3以上(好ましくは8以上)となるようにするのがよい。
【0044】
更に下記の様な効果を得るため、他の元素として、Ca:0.01%以下(0%を含まない)および/またはTi:0.1%以下(0%を含まない)を含有させたり、B:0.005%以下(0%を含まない)を含有させることも有効である。
【0045】
即ちCaは、MnSとともに硫化物を生成し、被削性を向上させる元素である。またTiは、析出物を微細分散させる効果があり、またSと結合して生ずるTiSが切削加工時に潤滑剤として作用するため、被削性が向上する。この様な効果を十分に発揮させるには、Caを0.0002%以上、Tiを0.01%以上含有させることが望ましい。しかし過剰に含有させると、析出物が多くなり、磁壁を縛束して磁気特性の好ましくないものとなるので、Caは0.01%以下、Tiは0.01%以下にそれぞれ抑えるのがよい。
【0046】
また、Bは、磁気特性に悪影響を及ぼす前記固溶Nと結合し化合物(BN)として固定する作用がある。しかもBのNに対する親和力はAlよりも大きいので結晶粒を微細化するAlNの析出量を低減する作用もある。この様な効果を十分に発揮させるには、Bを0.0005%以上含有させることが望ましい。しかし過剰に含有させると、析出物が多くなり、磁壁を縛束して磁気特性の好ましくないものとなるので、Bは0.005%以下に抑えるのがよい。
【0047】
本発明で規定する元素は上記の通りであり、残部成分は実質的にFeであるが、該鋼材中に、上記説明したものの他、原料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる不可避的不純物、更には、本発明の課題達成に悪影響を与えないAs等の許容元素が含まれる場合も、本発明で用いる鋼材または鋼部品に包含される。
【0048】
本発明に係る軟磁性鋼材の製造に際しては、上記化学成分の要件を満たす鋼材を常法により溶融してから鋳造すればよいが、切削加工時にバリの発生が少なく優れた被削性を発揮するとともに、磁気焼鈍後にJlS−SUYB−1種レベル以上の磁気特性を確保する本発明の鋼材を効率よく得るには、下記の条件で製造することが推奨される。
【0049】
まず熱間圧延後の冷却速度が速すぎると、析出物が粗大化し、かつ母相の原子空孔が多くなり、磁気焼鈍を行っても再結晶が十分に進まず、優れた磁気特性を得ることができない。従って、熱間圧延後の800〜500℃の温度域の冷却速度は、10℃/秒以下(好ましくは5℃/秒以下)とするのがよい。
【0050】
尚、熱間圧延におけるその他の条件については特に制限されるものでなく、例えば、熱間圧延に際して行う加熱を1000〜1150℃とし、仕上げ圧延温度を850℃以上とすることが挙げられる。
【0051】
本発明の軟磁性鋼材および軟磁性鋼部品は、磁気焼鈍を行わなくてもJIS−SUYB2種相当の磁気特性を有するが、JIS−SUYB1種レベルのより優れた磁気特性を発揮する軟磁性鋼部品を得るには、本発明で規定する軟磁性鋼材を使用し、所定の部品形状に成形したのち、850℃以上の温度で2時間以上焼鈍することが大変有効である。
【0052】
前記焼鈍温度が低すぎると、実用的な熱処理時間で所望のフェライト結晶粒径を確保することができない。従って、磁気焼鈍は850℃以上で行うことが好ましい。一方、過度に焼鈍温度を高めても、所望のフェライト結晶粒径とする効果はほとんど変わらず、逆にAc3点を超えて焼鈍すると、低磁界での磁気特性が低下するので、その上限は950℃とするのがよい。
【0053】
また焼鈍時間が短すぎると、磁気焼鈍温度を高めに設定したとしても焼鈍時間不足でフェライト結晶粒を十分に粗大化させることができないので、2時間以上焼鈍するのがよく、好ましくは3時間以上である。しかし長すぎても所望のフェライト結晶粒径を確保する効果は変わらないので、6時間以下に抑えるのがよい。
【0054】
本発明は、上記以外の製造方法の条件を限定するものでなく、本発明に係る軟磁性鋼部品は、上記規定する化学成分を含有する鋼材を、例えば常法により溶解、鋳造して得た後、前述の条件で熱間圧延して棒材または線材とし、その後冷間または温間鍛造や切削加工を施して成型した後、前記条件で磁気焼鈍に付して磁性部品とすることが挙げられる。
【0055】
本発明の軟磁性鋼部品として、具体的に自動車用のソレノイドやアクチュエータを製造する場合には、上記線材を所定の寸法で切断し、冷間加工で成形した後に、該成形品の内側または外側に巻線して磁化することが製造方法として挙げられる。
【0056】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0057】
表1に示す成分組成の供試材を溶製後、表2に示す条件で熱間圧延を行い、直径約24mmの圧延材を得た。これを直径約20mmとなるまで伸線加工した後、得られた鋼線から試料を採取して、該試料の金属組織、析出物の平均粒径と平均粒径0.5〜2μmの析出物の密度、被削性および表2に示す条件で磁気焼鈍を行った後の磁気特性を調査した。
【0058】
金属組織の分類と結晶粒径の測定は次のようにして行った。即ち、鋼線の横断面を露出させた状態で支持基材内に埋め込んで研磨後、5%のピクリン酸アルコール液に15〜30秒間浸漬して腐食させ、その後、光学顕微鏡でD/4(Dは鋼線の直径)部位の組織を100〜400倍で10視野撮影し、金属組織とその結晶粒径を調べた。その結果、いずれの実施例についても、金属組織は、実質的にフェライト単相組織であった。該フェライト組織の平均結晶粒径は表2に示す通りである。
【0059】
また走査型電子顕微鏡(SEM)で倍率を1000〜3000倍にしてフェライト組織中の析出物を観察し、画像解析装置で該析出物の平均粒径と平均粒径0.5〜2μmの析出物の密度を求めた。(平均粒径および密度は何れも10視野の平均値)。
【0060】
磁気特性(磁束密度および保磁力)は、次のようにして評価した。即ち、図6に示すように、上記鋼線から、該リング状試料の円周方向が鋼線の円周方向と平行または垂直となるよう外径18mm×内径10mmのリング状試料を採取し、これらに磁気焼鈍を施し磁界印加用コイルと磁束検出用コイルを巻線した後、自動磁化測定装置を用い、磁界の強さを3Oeまたは5OeとしてH−B曲線を測定し、磁束密度および保磁力を求めた。(以下、鋼線の円周方向と平行な面の磁気特性をB//、円周方向と垂直な面の磁気特性をB⊥と示す。)また、B//とB⊥の比(B⊥/B//)から、磁気異方性を評価した。
【0061】
磁気特性の評価では、B⊥およびB//ともに表3に示すJIS−SUYB1種レベル以上の値を示し、かつB⊥/B//が0.95以上である場合を磁気特性に優れると判断した。一方、B⊥および/またはB//が表3に示すJIS−SUYB2種レベル以下であるか、B⊥/B//が0.95未満である場合を磁気特性に劣ると判断した。
【0062】
被削性として耐バリ性(バリの発生し難さ)を次の方法で評価した。即ち、上記直径20mmの鋼線を用いて直径20mm×厚さ20mmの円柱状試料を作成し、図7に示すように、直径4mmのドリル孔を送り:0.2mm/revで貫通させたときに生じるバリ高さで評価した。バリ高さの測定は、同一鋼線から採取した5個の円柱状試料について、各試料の円周方向に6箇所(60°刻み)切削し、合計30箇所(5個×6箇所)の平均値を求めた。被削性の評価では、バリ高さが1.0mm未満の場合を被削性に優れるとし、バリ高さが1.0mm以上の場合を被削性に劣ると判断した。これらの結果を表2に併記する。
【0063】
【表1】
Figure 2004190122
【0064】
【表2】
Figure 2004190122
【0065】
【表3】
Figure 2004190122
【0066】
表2から次のように考察することができる。尚、以下のNo.は表2における実験No.を示す。
【0067】
No.1、3、4およびNo.6〜10は、本発明で規定する要件を満たすものであるので、いずれもJIS−SUYB1種以上の磁気特性を有し、且つ優れた被削性(耐バリ性)を兼備していることがわかる。これに対し、No.2、5およびNo.11〜25は、本発明の規定要件を外れるものであるので、JIS−SUYB1種レベル以上の磁気特性が得られないか、バリ発生の低減効果が十分でない等の好ましくない結果となった。
【0068】
具体的に、No.2およびNo.5は、鋼材の化学成分が本発明の規定要件を満たすものであるが、製造条件が本発明の要件を外れていることから上記不具合が生じたと考えられる。詳細には、No.2は、磁気焼鈍温度が低すぎたため再結晶が十分に進まず、粒界の多い組織となり磁気特性を低下させる結果となった。またNo.5は、熱間圧延後の冷却速度が速すぎたため、析出物が粗大化し、かつ母相の原子空孔が多く存在する組織となったため、磁気特性に劣る結果となった。
【0069】
No.11はC量が過剰であるため、セメンタイト系析出物の析出により、優れた磁気特性の確保に有効なフェライト組織が減少し、更には、磁気焼鈍時にセメンタイト系析出物が結晶粒の成長を抑制して粒界の多い組織となったため、磁気特性の低下を招く結果となった。
【0070】
No.12はSi量が過剰である場合を示しており、Si量が本規定範囲を超えると、上記複合析出物に加えてSiO2やSi34が析出してフェライト組織中の析出物が過剰となり、磁気特性が著しく低下することが分かる。
【0071】
No.13およびNo.14は、Mn量が規定範囲を外れる結果を示しており、No.13から、Mn量が少なすぎると複合析出物が析出し難くなりバリ発生の抑制効果が十分に発揮されないことがわかる。またNo.14から、Mn量が過剰になると、析出物が多量に析出して磁束を縛束するため磁気特性が低下することがわかる。
【0072】
No.15は、P量が過剰のものであるが、粒界にPが偏析して結晶粒の成長を抑制するため、磁気特性が低下する結果となった。
【0073】
No.16およびNo.17は、S量が規定要件から外れる結果を示している。No.16から、Mnと同様にS量が規定範囲を下回ると複合析出物が形成され難くバリ発生の抑制効果が十分でないことがわかる。またNo.17から、規定範囲を超えて多量に含有させると、析出物量が過剰となり磁気特性が低下することがわかる。
【0074】
No.18は、Al量が過剰のものであり、この様な場合AlNが生成することによって結晶粒の成長が抑制されるため、磁気特性が著しく低下することがわかる。
【0075】
No.19およびNo.20は、Mg量が規定範囲を外れる結果を示しており、No.19から、Mg量が十分でない場合には、Mgを適量含有させた場合よりも磁気異方性が大きくなることが分かる。またNo.20から、Mgを多量に添加すると、析出物が多量に析出して磁気特性が低下することがわかる。
【0076】
No.21はCa量が規定範囲を外れる場合を示しており、No.22はTi量が規定範囲を外れる場合を示している。これらの結果から、Ca量やTi量が多過ぎると、多量に生ずるCaやTiの析出物に起因して磁気特性が低下することがわかる。
【0077】
No.23は、B量が過剰に含有する場合を示しており、B量が本発明で定める上限を超えるとBN析出量の増大によって磁気特性が低下することがわかる。
【0078】
No.24はN量が過剰である場合を示しているが、この様な場合には表2に示すように磁気特性が低下する他、ひずみ時効による変形抵抗の増大も確認された。
【0079】
No.25はO(酸素)が過剰である場合の結果を示したものであり、酸素が所定量を超えると磁気特性に悪影響を及ぼすことが分かる。
【0080】
尚、図8は、本発明例の鋼材のSEM顕微鏡写真であるが、本発明で規定する複合介在物が生成していることがわかる。これに対し図9は、比較例の鋼材のSEM顕微鏡写真であるが、本発明で規定する複合介在物は生成されずMnSが生成していることがわかる。
【0081】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されており、寸法精度の良好な冷間鍛造を行うことができるとともに、優れた被削性(特にせん断加工時やドリル切削時に生じるバリを抑制して、複雑な形状の鋼部品も効率よく製造することができる特性)を有し、更には磁気焼鈍後にJIS−SUYB1種以上の優れた磁気特性を確保することのできる軟磁性鋼材、およびこの様な鋼材に磁気焼鈍を施して得られるJIS−SUYB1種以上の優れた磁気特性を有する軟磁性鋼部品が得られることとなり、自動車や電車、船舶用などを対象とする各種電装部品を安価で提供できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェライト結晶粒径と保磁力の関係を示すグラフである。
【図2】フェライト結晶粒径と磁束密度(磁界の強さ:1Oe(79.6A/m)または5Oe(398A/m))の関係を示すグラフである。
【図3】フェライト組織中の析出物の密度と磁束密度(磁界の強さ:400A/m)の関係を析出物の種類別に示したグラフである。
【図4】磁界の強さと磁束密度の比(B⊥/B//)の関係を析出物の種類別に示したグラフである。
【図5】フェライト組織中の析出物の密度とバリ高さの関係を析出物の種類別に示したグラフである。
【図6】磁気異方性評価のための試料の採取位置を示した概略説明図である。
【図7】被削性の評価方法(バリ高さの測定)を示した概略説明図である。
【図8】実施例における本発明例の鋼材のSEM顕微鏡写真である。
【図9】実施例における比較例の鋼材のSEM顕微鏡写真である。

Claims (7)

  1. 実質的にフェライト単相組織であり、MgO−Al23系複合酸化物の表面に硫化物が存在する複合析出物が該フェライト組織中に分散していることを特徴とする被削性と磁気特性に優れた軟磁性鋼材。
  2. 前記フェライト組織中に存在する平均粒径0.5〜2μmの析出物が0.02〜0.08個/μm2である請求項1に記載の被削性と磁気特性に優れた軟磁性鋼材。
  3. 質量%で(以下同じ)、
    C :0.02%以下(0%を含まない)、
    Si:0.1%以下(0%を含まない)、
    Mn:0.1〜0.5%、
    P :0.03%以下(0%を含む)、
    S :0.01〜0.1%、
    Mg:0.005〜0.02%、
    Al:0.01%以下(0%を含まない)、
    N :0.005%以下(0%を含む)、
    O :0.02%以下(0%を含まない)
    を満たし、Mn/S(質量比)が3以上である請求項1または2に記載の被削性と磁気特性に優れた軟磁性鋼材。
  4. 更に他の成分として、Ca:0.01%以下(0%を含まない)および/またはTi:0.1%以下(0%を含まない)を含む請求項3に記載の被削性と磁気特性に優れた軟磁性鋼材。
  5. 更に他の成分として、B:0.005%以下(0%を含まない)を含む請求項3または4に記載の被削性と磁気特性に優れた軟磁性鋼材。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の軟磁性鋼材を用いて得られる鋼部品であって、フェライト平均結晶粒径が100μm以上であることを特徴とする磁気特性に優れた軟磁性鋼部品。
  7. 請求項3〜5のいずれかに記載の成分組成を有する鋼材を用い、熱間圧延後の800〜500℃の温度域の冷却速度を10℃/秒以下とし、かつ所定の部品形状に成型加工後、850℃以上で2時間以上焼鈍することを特徴とする請求項6に記載の軟磁性鋼部品の製造方法。
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