JP2004189158A - 車両用サンバイザ - Google Patents

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Abstract

【課題】ミラーユニットが衝撃によって破損しにくい構造を備える車両用サンバイザを提供する。
【解決手段】車両用サンバイザは、車室天井面のフック15に脱着可能に掛け止められるサポート軸4と、バイザ本体の一側面に設けられたミラーユニットとを有する。そしてサポート軸4は、フック15に掛け止められた状態において、バイザ本体2またはミラーユニットが衝撃を受けた際に、ミラーユニットが破損するよりも先に破損する脆弱部42を備え、これによってミラーユニットの破損を防止する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室天井面のフックに脱着可能に掛け止められるサポート軸を備える車両用サンバイザに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用サンバイザは、一般に車室天井面のフックに脱着可能に取付けられるサポート軸を有する。例えば特許文献1によるとサポート軸は、軸体と、軸体を覆う筒体を有して構成されていた。
またミラーユニットを有する車両用サンバイザも従来知られていた。例えば特許文献2によると、ミラーユニットがバイザ本体の一側面に設けられていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−192948号公報
【特許文献2】
特開2002−254928号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そしてミラーユニットを有する車両用サンバイザの場合、ミラーユニットが車両事故時などで衝撃を受けた際に、その衝撃で破損しないことが望まれていた。そこで本発明は、ミラーユニットが衝撃によって破損しにくい構造を備える車両用サンバイザを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の問題を解決するために、上記各請求項に記載のとおりの構成を備える車両用サンバイザであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、サポート軸は、フックに掛け止められた状態において、バイザ本体またはミラーユニットが衝撃を受けた際に、ミラーユニットが破損するよりも先に破損する脆弱部を備え、これによってミラーユニットの破損を防止する。
【0006】
すなわちバイザ本体またはミラーユニットに衝撃が加わると、サポート軸の一部である脆弱部がミラーユニットよりも先に破損する。
したがって衝撃のエネルギーがサポート軸の脆弱部の破損によって消費され、ミラーユニットの破損が防止される。
なお脆弱部は、サポート軸の他の部分に比べて破損しやすいものであれば何でもよく、例えばサポート軸の外周に渡って切欠き部(溝)を形成する形態、あるいは外周一部を切欠く切欠き部を有する形態、あるいは脆性破壊しやすい材料によって形成される形態などである。
【0007】
請求項2に記載の発明によれば、サポート軸は、バイザ本体の外周一部を凹欠する凹欠部に突出し、凹欠部を横架する構成である。また両端には小径部を有し、中央部には大径部を有する。また大径部は、小径部よりも径が太く、かつフックに掛け止められる構成である。そして脆弱部が、大径部と小径部の境界に設けられている。
すなわちサポート軸は、径の異なる小径部と大径部を有する。そして脆弱部が、小径部と大径部の境界に設けられている。また大径部は、フックに掛け止められる。
したがってバイザ本体またはミラーユニットが衝撃を受けた場合、フックに掛け止められた大径部によって衝撃が受け止められる。そしてこの場合、大径部と小径部の間に応力が集中しやすい。そしてその境界には、脆弱部が設けられている。そのため脆弱部は、衝撃により応力を受けやすく、その応力によって破損しやすい。かくして脆弱部は、ミラーユニットの破損を効果的に防止する。
【0008】
請求項3に記載の発明によれば、脆弱部は、サポート軸の外周一部を切欠く切欠き部を有する。そして切欠き部は、バイザ本体を車室天井面に沿った収納位置にした際のサポート軸の車室天井面側に形成されている。
すなわち脆弱部は、サポート軸に切欠き部を有し、これによって破損しやすい。そして切欠き部は、バイザ本体を収納位置にした際のサポート軸の車室天井面側の外周一部に形成されている。
ところでバイザ本体は、使用頻度からして収納位置にする場合が多い。そして切欠き部は、収納位置にした際の車室天井面側に設けられ、見にくい位置に設けられている。したがって脆弱部は、車両用サンバイザの見栄えをほとんど損なうことなく設けられている。
【0009】
請求項4に記載の発明によると、サポート軸は、軸体と軸体を覆う筒体とを備える。そして軸体に脆弱部が設けられている。
すなわちサポート軸は、軸体と筒体を有して構成されるため、軸体は、筒体に比べて径が細い。そしてその軸体に脆弱部が設けられている。
したがって脆弱部は、径の細い軸体に設けられることで、衝撃によって破損しやすい。そのため脆弱部は、ミラーユニットを的確に破損から防止できる。
【0010】
請求項5に記載の発明によれば、脆弱部は、筒体に覆われる位置を避けた軸体の端部寄りに設けられている。
すなわち脆弱部は、筒体に覆われていない軸体の一部に設けられている。
したがって脆弱部が破損した場合、その脆弱部が筒体に対して離間しやすい。そのためサポート軸が破損しやすく、これによってミラーユニットの破損が的確に防止される。
【0011】
請求項6に記載の発明によれば、脆弱部は、軸体の軸周り外周一部を切欠く切欠き部を有する。そして切欠き部は、バイザ本体をフロントガラスに沿った遮光位置にした際の軸体の乗員側に形成されている。
すなわち脆弱部は、軸体に切欠き部を有し、これによって破損しやすい。そして切欠き部は、バイザ本体をフロントガラスに沿った遮光位置にした際の軸体の乗員側に形成されている。
ところでバイザ本体を遮光位置にした際において、バイザ本体が乗員側から衝撃を受けた場合、軸体は、乗員側において引張り応力を受けやすい。そしてそのような位置に切欠き部が設けられている。そのため切欠き部は、衝撃により破損しやすい。かくして脆弱部は、ミラーユニットの破損を効果的に防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜6にしたがって説明する。
車両用サンバイザ1は、図1に示すように板状のバイザ本体2と、そのバイザ本体2を回動可能に支持する支軸13と、車室天井面10に対して脱着可能に掛け止められるサポート軸4を有する。そしてバイザ本体2の一側面には、ミラーユニット3が取付けられている。
【0013】
支軸13は、横軸13aと縦軸13bを備えて略L字状に形成されており、横軸13aにバイザ本体2が回動可能に装着される。したがってバイザ本体2は、横軸13aを軸中心に回動することでフロントガラス11に沿った遮光位置と、車室天井面10に沿った収納位置とに回動する。
また縦軸13bは、ブラケット14を介して車室天井面10に回動可能に取付けられる。したがってバイザ本体2は、縦軸13bを軸中心に回動することでフロントガラス11に沿った遮光位置とサイドガラス12に沿ったサイド位置との間で回動する。
【0014】
バイザ本体2は、外周の一部に凹欠された凹欠部20を有する。そして凹欠部20内に円柱状のサポート軸4を有する。サポート軸4は、凹欠部20の一側面から突出し他側面まで延出することで、凹欠部20を横架する構成になっている。
またバイザ本体2は、厚み方向に二分割されたシェル状の分割体を重ねることで形成されている。そしてサポート軸4は、二つの分割体のうちの一つに一体成形されている。
【0015】
サポート軸4は、支軸13の横軸13aの軸線延長上に配設されている。そしてサポート軸4は、車室天井面10に設けられたフック15に対して脱着可能に掛け止められ、フック15に対して軸周り方向に摺動する。
したがってサポート軸4は、フック15に掛け止められることで、格納位置と遮光位置との間で回動する際のバイザ本体2の回動軸を構成する。
【0016】
ミラーユニット3は、図2に示すように鏡面を有するミラー30と、ミラー30の外周を保持するホルダー31と、ホルダー31の上端縁を回動軸として回動可能に取付けられたミラー蓋32とを備える。ミラー蓋32は、略板状に構成されており、上方に上げられた状態においてミラー30を露出する。そして下方に下ろされた状態においてミラー30を覆う。
【0017】
ところで車両用サンバイザ1は、図2に示すように自動車事故を想定した衝撃試験(EC衝撃試験)が行われる場合がある。この衝撃試験では、先ず支軸13を車室天井面(10)に取付け、サポート軸4をフック(15)に掛け止める。これによりバイザ本体2を車室天井面(10)に二点支持させる。
そしてその状態においてバイザ本体2あるいはミラーユニット3に衝撃を加える。すなわち乗員の頭部を想定した半球体16aを有する衝撃試験機16によってバイザ本体2あるいはミラーユニット3に衝撃を加える。
【0018】
なおミラーユニット3は、ミラー蓋32を閉じた状態で衝撃試験される場合と、ミラー蓋32を開けた状態で衝撃試験される場合とがある。
そして衝撃試験によってミラーユニット3が破損するか否かを判断する。例えばミラー30またはミラー蓋32が破損するか否かを判断する。
そして本形態では、ミラーユニット3が衝撃試験で想定された衝撃によって破損してしまうことを防止するために、サポート軸4に脆弱部42が設けられている(図4参照)。
【0019】
以下、サポート軸4について説明する。
サポート軸4は、図4に示すように両端に小径部41を有し、中央部に大径部40を有する。この大径部40は、小径部41よりも径が太く、フック15に掛け止められる。
そして小径部41と大径部40の境界に脆弱部42が設けられている。
脆弱部42は、サポート軸4がフック15に掛け止められた状態において、バイザ本体2またはミラーユニット3が衝撃を受けた際に、ミラーユニット3が破損するよりも小さな衝撃で破損する構造になっている。
【0020】
すなわち脆弱部42は、小径部41の外周一部を切欠く切欠き部42aを有する。切欠き部42aは、図6に示すように小径部41の外周軸周りの一部に設けられ、軸周り方向略半周に渡り設けられている。好ましくは、外周四分の一以上、四分の三以下の外周に渡って設けられている。そして残りの小径部41の外周部には、切欠き部42aが設けられていない非切欠き部42bが形成されている。すなわち脆弱部42は、切欠き部42aと非切欠き部42bを有して構成されている。
【0021】
また切欠き部42aは、図5に示すように溝(例えばV字状のノッチ溝)状に形成されている。そして切欠き部42aは、先端が鋭角に構成されていることが好ましい。
また切欠き部42aは、図3に示すようにバイザ本体2を遮光位置にした際の乗員側に形成されている。そして非切欠き部42bが、フロントガラス11側に形成されている。
そしてバイザ本体2を収納位置にした場合は、切欠き部42aが車室天井面10側に配設され、非切欠き部42bが乗員側に配設される。
【0022】
また切欠き部42aの深さと長さは、バイザ本体2またはミラーユニット3が衝撃を受けた際に、ミラーユニット3が破損するよりも先に脆弱部42が破損するように決定されている。またこれと同時に切欠き部42aの深さと長さは、通常の使用時の際にバイザ本体2が受ける外力に対し脆弱部42が十分に耐え得る強度を有するように決定されている。
【0023】
したがってバイザ本体2が図1に示すように支軸13とサポート軸4によって両持ち梁状に支持された状態で、図3に示すようにバイザ本体2またはミラーユニット3に衝撃Fが加わると、バイザ本体2が仮想線に示すように変形する。そしてサポート軸4の近傍には、曲げモーメントMが生じる。したがってサポート軸4は、乗員側部分において(図3の下側)引張り力を受ける。そしてその乗員側において脆弱部42の切欠き部42aが設けられている。したがって切欠き部42aは、衝撃によって応力を受けやすく、破壊起点になりやすい。かくして脆弱部42は、衝撃により破損しやすい。
【0024】
以上のようにして車両用サンバイザ1が構成される。
すなわちバイザ本体2またはミラーユニット3に衝撃が加わると、サポート軸4の一部である脆弱部42がミラーユニット3よりも先に破損する。
したがって衝撃のエネルギーがサポート軸4の脆弱部42の破損によって消費され、ミラーユニット3の破損が防止される。
【0025】
またサポート軸4は、径の異なる小径部41と大径部40を有する。そして脆弱部42が、小径部41と大径部40の境界に設けられている。また大径部40は、フック15に掛け止められる。
したがってバイザ本体2またはミラーユニット3が衝撃を受けた場合、フック15に掛け止められた大径部40によって衝撃が受け止められる。そしてこの場合、大径部40と小径部41の間に応力が集中しやすい。そしてその境界に脆弱部42が設けられている。そのため脆弱部42は、衝撃により応力を受けやすく、その応力によって破損しやすい。かくして脆弱部42は、ミラーユニット3の破損を効果的に防止する。
【0026】
また脆弱部42は、サポート軸4に切欠き部42aを有し、これによって破損しやすい。そして切欠き部42aは、バイザ本体2を収納位置にした際のサポート軸4の車室天井面10側の外周一部に形成されている。
ところでバイザ本体2は、使用頻度からして収納位置にする場合が多い。そして切欠き部42aは、収納位置にした際の車室天井面10側に設けられ、見にくい位置に設けられている。したがって脆弱部42は、車両用サンバイザ1の見栄えをほとんど損なうことなく設けられている。
【0027】
また脆弱部42は、サポート軸4の一部を切欠くことでサポート軸4の他の部分よりも破損しやすい。そして切欠き部42aの先端は、鋭角に形成されることが好ましい。したがって切欠き部42aの先端が鋭角に形成された場合は、その先端が破壊起点になりやすい。
【0028】
(実施の形態2)
実施の形態2を図7にしたがって説明する。
実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に構成されるが、図5に示す脆弱部42に代えて図7に示す脆弱部43を有する形態である。以下、実施の形態1と異なる部分を説明する。
脆弱部43は、サポート軸4の一部であって、バイザ本体2との境界になる端部に設けられている。そして脆弱部43は、図6に示す脆弱部42と同様に形成されており、小径部41を切欠く切欠き部42aを有する。そして切欠き部42aは、小径部41の外周一部であって軸周り方向略半周に渡って設けられている。好ましくは、外周四分の一以上の外周、四分の三以下の外周に渡って設けられている。そして残りの小径部41の外周部分には、切欠き部42aが設けられていない非切欠き部を有する。
【0029】
また切欠き部43aは、図7に示すように溝(例えばV字状のノッチ溝)状に形成されている。そして切欠き部43aの先端は、鋭角に構成されていることが好ましい。
また切欠き部43aは、バイザ本体2を遮光位置にした際の乗員側に形成されており、非切欠き部がフロントガラス11側に形成されている。
そしてバイザ本体2を収納位置にした場合は、切欠き部43aが車室天井面10側に配設され、非切欠き部が乗員側に配設される。
【0030】
(実施の形態3)
実施の形態3を図8にしたがって説明する。
実施の形態3は、実施の形態1とほぼ同様に構成されるが、図5に示すサポート軸4に代えて図8に示すサポート軸5を有する形態である。以下、実施の形態1と異なる部分を説明する。
サポート軸5は、軸体50と、軸体50を覆う筒体51を別体に備える。
軸体50は、バイザ本体2を構成する分割体と一体成形されており、略円柱状の形状を有する。また軸体50は、バイザ本体2の凹欠部20の一側面から突出し凹欠部20の他側面に延出することで、凹欠部20を横架する。
【0031】
筒体51は、軸方向に二分割された二つの筒分割体51aを有する。そしてこれら筒分割体51aは、軸体50の外周側方から軸体50を覆った状態において相互に結合される。これにより筒体51は、軸体50に取付けられている。
またバイザ本体2の外表面には、表皮21が被覆されており、表皮21の端末が筒体51内に収納されている。
【0032】
そして軸体50に脆弱部52が設けられている。
脆弱部52は、図5,6に示す脆弱部42と同様に、軸体50の外周を切欠く切欠き部を有する。切欠き部は、溝(例えばV字状のノッチ溝)状に形成されており、軸体50の外周全周、あるいは外周一部に渡って設けられている。
また切欠き部は、筒体51によって覆われることで隠れる位置に設けられている。したがって脆弱部52は、外方から見ることができない位置に設けられており、車両用サンバイザ1の外観を損ねることなく設けられている。
【0033】
以上のように実施の形態3の車両用サンバイザ1が形成される。
すなわちサポート軸5は、軸体50と筒体51を有して構成されるため、軸体50は、筒体51に比べて径が細い。そしてその軸体50に脆弱部52が設けられている。したがって脆弱部52は、径の細い軸体50に設けられることで、衝撃によって破損しやすい。そのため脆弱部52は、ミラーユニットを的確に破損から防止できる。
【0034】
なお脆弱部52が軸体50の外周一部に渡って設けられる切欠き部を有する場合は、切欠き部が、バイザ本体をフロントガラスに沿った遮光位置にした際の軸体の乗員側に形成されていることが好ましい。
ところでバイザ本体を遮光位置にした際において、バイザ本体が乗員側から衝撃を受けた場合、軸体50は、乗員側において引張り応力を受けやすい(図3参照)。そしてそのような位置に切欠き部が設けられている。そのため切欠き部は、衝撃により破損しやすい。かくして脆弱部52は、ミラーユニットの破損を効果的に防止する。
【0035】
(実施の形態4)
実施の形態4を図9にしたがって説明する。
実施の形態4は、実施の形態3とほぼ同様に構成されるが、図8に示す脆弱部52に代えて図9に示す脆弱部53を有する形態である。以下、実施の形態3と異なる部分を説明する。
脆弱部53は、軸体50の一部に設けられるが、筒体51に覆われる位置を避けた軸体50の端部寄りに設けられている。
【0036】
脆弱部53は、図5に示す脆弱部42と同様に、軸体50の外周を切欠く切欠き部を有する。そして切欠き部は、溝(例えばV字状のノッチ溝)状に形成されており、軸体50の外周全周、あるいは外周一部に設けられている。
したがって脆弱部53が破損した場合、その脆弱部53が筒体51に引っ掛かることなく筒体51から離間しやすい。そのためサポート軸5が破損しやすく、これによってミラーユニットの破損を的確に防止することができる。
なお脆弱部52が軸体50の外周一部に渡って設けられる切欠き部を有する場合は、切欠き部が、バイザ本体をフロントガラスに沿った遮光位置にした際の軸体の乗員側に形成されていることが好ましい。
【0037】
(実施の形態5)
実施の形態5を図10,11にしたがって説明する。
実施の形態5は、実施の形態3,4とほぼ同様に構成されるが、以下の点が異なっている。すなわちバイザ本体2が図11に示すように発泡材を板状に形成した発泡体22を有する。そしてバイザ本体2の内部には、図10に示すようにバイザ本体2の外周に沿って配設されたフレーム6が設けられている。そしてフレーム6の一部が、図11に示すようにサポート軸5の軸体6aを構成する。
【0038】
そして軸体6aの外周一部には、軸体6aの一部をポンチなどで窪ませた切欠き部(凹部)を有する脆弱部54が設けられている。かくして脆弱部54によってミラーユニットの衝撃による破損が防止されている。
また切欠き部は、バイザ本体をフロントガラスに沿った遮光位置にした際の軸体の乗員側に形成されていることが好ましい。これにより凹部は、衝撃により破損しやすい。かくして脆弱部54は、ミラーユニットの破損を効果的に防止する。
【0039】
なお本発明は、上記の実施形態に限定されず、以下の構成を有する車両用サンバイザであってもよい。
(1)すなわち実施形態1,2では、脆弱部がサポート軸の左右両側にそれぞれ設けられていた。しかし脆弱部がサポート軸のどちらか一方側のみに設けられる形態であってもよい。なお一方のみに脆弱部を設ける場合は、衝撃によって応力を受けやすい支軸寄り側に設けられることが好ましい。
(2)また実施の形態1,2では、サポート軸に脆弱部が二つ設けられていた。しかし実施の形態1,2の脆弱部を組合わせた構成であり、例えば四つの脆弱部を有する形態、あるいは三つの脆弱部を有する形態などであってもよい。
(3)また実施の形態1から4では、脆弱部が切欠き部を有して構成されていた。また実施の形態5では、凹部を有して構成されたいた。しかし脆弱部が脆性破壊しやすい材料により構成される形態であってもよい。
(4)また実施の形態2では、サポート軸が中央部に大径部を有し、両端に小径部を有する形態であった。しかし大径部と小径部が同じ太さの径を有するサポート軸であってもよい。
(5)また実施の形態1,2の脆弱部は、サポート軸の外周一部を切欠く切欠き部と、切欠き部が設けられていない非切欠き部とを有する形態であった。しかし脆弱部の切欠き部がサポート軸の外周全周に渡って設けられ、脆弱部が非切欠き部を有さない形態であってもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によると、ミラーユニットが衝撃によって破損することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用サンバイザが車室天井面に取付けられている状態を示す斜視図である。
【図2】車両用サンバイザと衝撃試験機の斜視図である。
【図3】遮光位置におけるバイザ本体の上方からの上面図である。
【図4】図3のA方向からの正面拡大図である。
【図5】図3のB−B線断面拡大図である。
【図6】図3のC−C線断面拡大図である。
【図7】実施の形態2にかかる車両用サンバイザの図5に相当する断面拡大図である。
【図8】実施の形態3にかかる車両用サンバイザの図5に相当する断面拡大図である。
【図9】実施の形態4にかかる車両用サンバイザの図5に相当する断面拡大図である。
【図10】実施の形態5にかかる車両用サンバイザの斜視図である。
【図11】実施の形態5にかかる車両用サンバイザの図5に相当する断面拡大図である。
【符号の説明】
1…車両用サンバイザ
2…バイザ本体
3…ミラーユニット
4,5…サポート軸
10…車室天井面
13…支軸
15…フック
16…衝撃試験機
20…凹欠部
21…表皮材
40…大径部
41…小径部
42,43,52,53,54…脆弱部
42a,43a…切欠き部
42b…非切欠き部
50,6a…軸体
51…筒体

Claims (6)

  1. 車室天井面のフックに脱着可能に掛け止められるサポート軸と、バイザ本体の一側面に設けられたミラーユニットとを有する車両用サンバイザであって、
    前記サポート軸は、前記フックに掛け止められた状態において、前記バイザ本体または前記ミラーユニットが衝撃を受けた際に、前記ミラーユニットが破損するよりも先に破損する脆弱部を備え、これによって前記ミラーユニットの破損を防止することを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 請求項1に記載の車両用サンバイザであって、
    サポート軸は、バイザ本体の外周一部を凹欠する凹欠部に突出し、前記凹欠部を横架する構成であり、かつ両端には小径部を有し、中央部には大径部を有し、前記大径部は、前記小径部よりも径が太く、かつフックに掛け止められる構成であって、脆弱部が、前記大径部と前記小径部の境界に設けられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 請求項1または2に記載の車両用サンバイザであって、
    脆弱部は、サポート軸の軸周り外周一部を切欠く切欠き部を有し、
    前記切欠き部は、バイザ本体を車室天井面に沿った収納位置にした際の前記サポート軸の前記車室天井面側に形成されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  4. 請求項1に記載の車両用サンバイザであって、
    サポート軸は、軸体と該軸体を覆う筒体とを備え、
    前記軸体に脆弱部が設けられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  5. 請求項4に記載の車両用サンバイザであって、
    脆弱部は、筒体に覆われる位置を避けた軸体の端部寄りに設けられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  6. 請求項4または5に記載の車両用サンバイザであって、
    脆弱部は、軸体の軸周り外周一部を切欠く切欠き部を有し、
    前記切欠き部は、バイザ本体をフロントガラスに沿った遮光位置にした際の前記軸体の乗員側に形成されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
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