JP4794367B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents

車両用サンバイザ Download PDF

Info

Publication number
JP4794367B2
JP4794367B2 JP2006166368A JP2006166368A JP4794367B2 JP 4794367 B2 JP4794367 B2 JP 4794367B2 JP 2006166368 A JP2006166368 A JP 2006166368A JP 2006166368 A JP2006166368 A JP 2006166368A JP 4794367 B2 JP4794367 B2 JP 4794367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
vehicle
sun visor
rod
shaped member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006166368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007331598A (ja
Inventor
敦成 山田
浩元 鈴木
善則 服部
和也 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Sangyo Co Ltd
Howa Co Ltd
Original Assignee
Howa Textile Industry Co Ltd
Kyowa Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Textile Industry Co Ltd, Kyowa Sangyo Co Ltd filed Critical Howa Textile Industry Co Ltd
Priority to JP2006166368A priority Critical patent/JP4794367B2/ja
Publication of JP2007331598A publication Critical patent/JP2007331598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4794367B2 publication Critical patent/JP4794367B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)

Description

この発明は、車両用サンバイザに関し、詳しくはブラケットを介してサンバイザ本体を車両室内に取り付ける技術に関する。
車両用サンバイザは、一般にサンバイザ本体に連結されたロッド状部材としての支軸を、車両室内面に固定状に取り付けられたブラケットに取り付けることによって車両用室内に取り付けられる。このような車両用サンバイザの取付構造において、サンバイザ本体に対して車両前方への荷重(外力)が作用したとき、支軸がブラケットに設定された部位から離脱するように構成した技術が知られている。このような構成の車両用サンバイザは、例えば特開2004−98896号公報(特許文献1)に開示されている。
公報に記載された車両用サンバイザにおいては、ブラケットにおける支軸との連結部近傍に、サンバイザ本体に衝撃的に作用する車両前方向の荷重によって当該サンバイザ本体を支軸とともにブラケットから破断させるための脆弱部を設定し、これによりブラケットが設定された部位から破断するようにしている。
上記公報に記載の技術によれば、ブラケットを設定された箇所から破断させることが可能となるが、その破断部(破断面)を室内側に露出させないようにする点において更なる改良の余地がある。
特開2004−98896号公報
本発明は、上記に鑑み、車両用サンバイザにおいて、サンバイザ本体とともにロッド状部材がブラケットから離脱する際に、当該ブラケットに形成される破断部が車両室内に露出することを防止する上で有効な技術を提供することをその目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項に記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、サンバイザ本体と、サンバイザ本体に取り付けられたロッド状部材と、車両室内面に取り付けられたブラケットと、ブラケットを車両室内側から覆うブラケットカバーとを有する車両用サンバイザが構成される。そしてサンバイザ本体は、ロッド状部材をブラケットに取り付けることで車両室内に取り付けられる構成とされる。なお本発明における「ロッド状部材」は、典型的には、外観でL形状に延在する支軸がこれに該当するが、L形以外の形状を好適に包含する。またロッド状部材の断面形状については、円形、楕円形、角形のいずれであっても構わない。また本発明における「ブラケットを車両室内側から覆う」とは、車両室内に露出する面を覆う態様がこれに該当し、ブラケットの露出面の全体を覆う態様、あるいは一部を覆う態様のいずれも好適に包含する。
本発明においては、ブラケットカバーは、ブラケットあるいは車両室内面に対して固定状に取り付けられている。なお本発明における「固定状に取り付けられる」態様としては、取外し可能に装着する態様、取外し不能に装着する態様のいずれも好適に包含する。そしてブラケットカバーは、サンバイザ本体に車両前方への荷重が作用することで、サンバイザ本体およびロッド状部材がブラケットから離脱する際に、ブラケットのブラケットカバーで覆われる部位にロッド状部材が離脱することで形成される破断部を当該ブラケットカバーで覆うことにより当該破断部が車両室内に露出することを防止する構成とした。ここで「破断部」とは、ブラケットの一部が破断することで当該ブラケットに形成される破断面をいう。
本発明によれば、ブラケットを車両室内側から覆うブラケットカバーを当該ブラケットあるいは車両室内面に固定状に取り付けている。そしてサンバイザ本体とともにロッド状部材がブラケットから離脱する際に当該ブラケットのブラケットカバーで覆われる部位に形成される破断部を当該ブラケットカバーにより覆う構成としている。すなわち、本発明によれば、ロッド状部材がブラケットから離脱する際に形成される破断部は、ブラケットカバー内での発生となる。これにより破断部が車両室内に露出することを防止できる。なおブラケットの破断時において、ブラケットの外面側(車両室内側)にシャープエッジ(ささくれ、あるいは鋭角状の突片が生ずる現象)を伴うような破断面が生ずる可能性を考慮し、ブラケットを覆うブラケットカバーについては、ブラケット表面との間に所定容量の空間を形成するように形状を定めることが好ましい。
また、本発明においては、ブラケットには、破断部が形成される部位を規定するべく、ロッド状部材の取付箇所から車両前方へと延在する破断線が形成されている構成とした。なお本発明における「取付箇所」は、典型的には、ロッド状部材が挿通可能な孔を有する筒部がこれに該当する。また本発明における「破断線」は、連続的に延在する態様、あるいは断続して延在する態様のいずれも好適に包含し、また「破断線」の態様としては、切り欠き、スリット、あるいは薄肉部等を好適に包含する。本発明によれば、ブラケットにロッド状部材の取付箇所から車両前方へと延在する破断線を設けたことにより、サンバイザ本体に車両前方向の荷重が作用した際に、ブラケットに破断線に沿う形態で破断部を形成することができる。
(請求項2に記載の発明)
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の車両用サンバイザにおけるブラケットは、ロッド状部材が貫通するロッド挿通孔を有するとともに、当該ロッド挿通孔の周りにはロッド状部材を弾発状に取り付けるためのスリットを有し、スリットが破断線の一部を兼用する構成とした。ここで「弾発状に取り付けるためのスリット」とは、ロッド状部材をロッド挿通孔に挿入する際、当該ロッド状部材に対して内径方向に弾発力を作用するように、ロッド挿通孔を形成する挿通孔形成部材の径方向にスリットを形成する態様がこれに該当する。本発明によれば、ロッド挿通孔の周りに形成されるスリットがブラケットに形成される破断線の一部を兼用する構成のため、ブラケットに破断線を合理的に形成することができる。
(請求項3に記載の発明)
請求項に記載の発明によれば、請求項またはに記載の車両用サンバイザにおける破断線は、ロッド状部材のブラケットに対する取付箇所から車両前方左右へと延在する構成とした。なお「車両前方左右に延在する」とは、左右の破断線が車両前方に向って漸次間隔を広げるように延在する態様をいう。本発明によれば、車両前方左右に延在する破断線で挟まれるブラケットの前側部分が、ロッド状部材とともに当該ブラケットから離脱する破断領域として設定され、これにより上記前側部分以外の領域に破断部が発生することを防止できる。
(請求項4に記載の発明)
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の車両用サンバイザにおけるブラケットカバーは、当該ブラケットカバーをブラケットあるいは車両室内面に固定する固定部材を有する。そして固定部材は、当該左右の破断線よりも後方側に設けられている。なお本発明における「固定部材」は、典型的には、ブラケットあるいは車両室内面に形成された係止部に対して弾性変形を利用して弾発状に係合することでブラケットカバーを固定する爪状あるいはフック状の固定部材がこれに該当するが、これに限らずネジを利用した固定部材、カシメによって固定される固定部材、あるいは熱溶着によって固定される態様等を広く包含する。
本発明によれば、ブラケットカバーをブラケットあるいは車両室内面に対して左右の破断線よりも後方側で固定部材によって固定する構成のため、サンバイザ本体とともにロッド状部材がブラケットから離脱する際、ブラケットあるいは車両室内面に対するブラケットカバーの固定状態が維持されることになる。このため、ブラケットに形成される破断部が車両室内に露出することを防止できる。
本発明によれば、車両用サンバイザにおいて、サンバイザ本体とともにロッド状部材がブラケットから離脱する際に、当該ブラケットに形成される破断部が車両室内に露出することを防止する上で有効な技術が提供されることとなった。
(本発明の実施形態)
以下、本発明の実施形態に係る車両用サンバイザについて、図面を参照しつつ詳しく説明する。図1には本実施の形態に係る車両用サンバイザの全体構成が簡略に示されている。図1に示すように、本実施の形態に係る車両用サンバイザ101は、概括的に見て、サンバイザ101の外形を構成するサンバイザ本体103、サンバイザ本体103を車両に装着するための支軸105、および取付ブラケット107を主体として構成されている。支軸105は、概ね鉛直方向に延びる縦軸部105aと、概ね水平方向に延びる横軸部105bとを備えた略L字状に形成されている(図5参照)。支軸105の横軸部105bは、サンバイザ本体103における上縁部の一方の隅部に内蔵された軸受部(便宜上図示を省略する)に装着され、これによりサンバイザ本体103が横軸部105bの軸回りに相対的に回動自在とされる。支軸105の縦軸部105aは、取付ブラケット107を介して車室天井面211(図7参照)の前側隅部に回動自在に装着される。支軸105は、本発明における「ロッド状部材」に対応し、車室天井面211は、本発明における「車両室内面」に対応し、取付ブラケット107は、本発明における「ブラケット」に対応する。
車室天井面211に装着されたサンバイザ101は、横軸部105bの軸回りに回動操作することで、車室の天井面に沿うように置かれる格納位置と、フロントガラスに沿うように置かれる遮光位置との間で配置位置を変更することができる。またサンバイザ101は、縦軸部105a回りに回動操作することで、乗員の前方に位置するフロント位置とサイドガラスに沿ったサイド位置との間で配置位置を変更することができる。またサンバイザ本体103は、上縁部の自由端側には、サポート軸109を有する。このサポート軸109は、車室天井面211に装着されるフック(便宜上図示を省略する)によって保持される。これによってサンバイザ101が格納位置から遮光位置へあるいは遮光位置から格納位置へと配置位置が変更されるときの、サンバイザ101の回動動作の安定化が図られている。
次にサンバイザ本体103の車室天井に対する取付構造、詳しくはサンバイザ本体103に連結された支軸105の取付ブラケット107に対する取付構造につき、図2〜図8を参照しつつ説明する。なお図中の矢印方向は、車両前方を示す。図2および図3には取付ブラケット107の構成が示され、図4には取付ブラケット107を覆うブラケットカバー108の構成が示され、図5には取付ブラケット107にブラケットカバー108および支軸105を取り付けた状態が示されている。また図6には取付ブラケット107の破断用薄肉部が示され、図7には取付ブラケット107を車両天井に取り付けた状態が断面図で示される。さらに図8にはサンバイザ本体103に車両前方の荷重が作用し、支軸105が取付ブラケット107から離脱された際の取付ブラケット107の破断状態が示される。
取付ブラケット107は、樹脂製であり、図2および図3に示すように、平面視で略台形平板状のブラケット本体107aを有する。ブラケット本体107aは、表側(室内側)から裏側(天井面側)に貫通する複数(例えば、2つの)取付孔107bと、支軸105の縦軸部105aが取り付けられる略円筒状の縦軸保持部107cとを有する。縦軸保持部107cは、本発明における「取付箇所」に対応する。複数の取付孔107bは、ブラケット本体107aの後側に設けられており、これら各取付孔107bを通して天井構成部材としての板金213にネジ(便宜上図示を省略する)をねじ込むことによってブラケット本体107aが車室天井面211に取り付けられる(図7参照)。
縦軸保持部107cは、図3に示すように、ブラケット本体107aの略中央部から裏側に突出するように設けられ、この縦軸保持部107cの筒孔107d内に支軸105の縦軸部105aが挿入される。筒孔107dは、本発明における「ロッド挿通孔」に対応する。縦軸保持部107cには、先端から基部側にかけて長手方向(軸方向)に所定長さで延びる複数(4個)の割り溝107eが縦軸保持部107cの周方向に所定間隔、好ましくは45度の間隔で形成されている。そして支軸105の縦軸部105aを筒孔107dに挿入して取り付ける際、縦軸保持部107cが弾性変形しつつ外径側へ拡開する構成とされる。これにより、縦軸部105aが縦軸保持部107cに弾発状に取付けられ、縦軸部105aの縦軸保持部107cに対する回転動作に対して所定のトルク(摩擦抵抗)が付与される。割り溝107eは、本発明における「スリット」に対応する。
ブラケット本体107aの前側領域において、表側および裏側には、それぞれ縦軸部105aの取付箇所である縦軸保持部107cから車両前方に向って連続して延在する2本の溝状の切り欠き107fが形成されている。切り欠き107fは、本発明における「破断線」に対応する。切り欠き107fは、サンバイザ本体103に車両前方の衝撃的な荷重(以下、単に荷重という)が作用したとき、当該荷重によってサンバイザ本体103とともに支軸105がブラケット本体107aから離脱される際の、当該ブラケット本体107aの破断領域を規定するべく設けられる。
表側の2本の切り欠き107fは、図2に示すように、筒孔107dの孔縁からブラケット本体107aの前側外縁に向って車両前方左右に直線状に延在し、また裏側の切り欠き107fは、図3に示すように、筒部107cの外縁からブラケット本体107aの前側外縁に向って車両前方左右に直線状に延在している。すなわち、表側および裏側各2本の切り欠き107fは、筒孔107dの中心を通る前後方向の直線に対してそれぞれが所定角度、例えば約22.5度の角度で延在している。したがって、図6の断面図に示すように、表側の切り欠き107fと裏側の切り欠き107fとによって挟まれる板厚方向の部位は、切り欠き107fが形成されていない部位の板厚に比べて薄肉部107kとされ、破断し易い構成とされる。このように、本実施の形態においては、左右2本の切り欠き107fによって挟まれる所定角度、例えば約45度の前側部分107gが破断領域とされる。
また切り欠き107fの延長線上に、前述の筒部107cに形成される割り溝107eのうちの前側2個の割り溝107eが配置されている。これにより、縦軸保持部107cは、前側2個の割り溝107eによって挟まれる約45度の前側部分107hが破断領域として規定される。前側2個の割り溝107eは、本発明における「破断線を兼用するスリット」に対応する。
ブラケット本体107aは、ブラケットカバー108によって覆われる。ブラケットカバー108は、樹脂製であり、図4に示すように、ブラケット本体107aの平面外郭形状に対応した略台形の皿形状に形成されており、ブラケット本体107aの表面全体を覆うように、室内側から被せられて当該ブラケット本体107aに固定状に取り付けられる。ブラケットカバー108は、当該ブラケットカバー108の面方向と交差する方向に張出す周縁部108aを有し、当該周縁部108aには、周方向に所定の間隔で配置された複数の係止爪108bが形成されている。係止爪108bは、本発明における「固定部材」に対応する。
複数の係止爪108bは、周縁部108aの内側に向って所定長さで突出している。すなわち、複数の係止爪108bは、ブラケット本体107aに対するブラケットカバー108の取付方向(被せ方向)と交差する方向に突出しており、図7に示すように、ブラケットカバー108をブラケット本体107aの表側に被せたとき、当該ブラケット本体107aの外縁部に形成された係止部107iに対して係止爪108bの弾性変形を利用して弾発状に係止する。これによってブラケットカバー108がブラケット本体107aに固定状に取り付けられる構成とされる。
複数の係止爪108bは、左右2本の切り欠き107fによって規定された破断領域としての前側部分107gを除いた領域、すなわち、左右2本の切り欠き107fの後方側に設定されている。係止爪108bは、左右2箇所と後1箇所との、合わせて3箇所に設けられ、3箇所のうちブラケット本体107aから支軸105が離脱する際に、最も大きい荷重が作用する後側の係止爪108bについては、係止部107iに対する周方向の係止幅が左右の係止爪108bの係止幅よりも広く設定されて強度が高められている。
またブラケットカバー108は、図4に示すように、支軸105の縦軸部105aが貫通する円形の貫通孔108cと、貫通孔108cから当該貫通孔108cの直径と同じ幅で前方へ向って直線状に延在する開口108dとを有する。開口108dは、周縁部108aにおいて開放されており、支軸105がブラケット本体107aから離脱する際、当該支軸105の縦軸部105aがブラケットカバー108から支障なく抜け出ることを許容する。したがって、ブラケット本体107aの表側は、ブラケットカバー108の開口108dと対応する部位が露出されることになる。
本実施の形態では、図2に示すように、ブラケット本体107aの前側部分107gの表面には、ブラケットカバー108の開口108dに対応する幅で室内側に膨出する膨出部107jを設けている。この膨出部107jは、ブラケット本体107aにブラケットカバー108が被せられたときに開口108dに嵌合し、嵌合状態では、その表面がブラケットカバー108の表面と概ね面一となるように設定されている。このような構成とすることで、開口108dにおける段差による違和感が解消されている。またブラケット本体107aの少なくとも膨出部107jの表面の色とブラケットカバー108の表面の色を同一に設定することで、外観上の見栄えが図られている。
本実施の形態に係る車両用サンバイザ101は、上記のように構成されている。したがって、サンバイザ本体103に車両後方から車両前方に向う水平方向あるいは水平方向成分を含む所定値以上の荷重が作用し、この荷重が支軸105の縦軸部105aを介してブラケット本体107aに作用することで、ブラケット本体107aは、切り欠き107fおよび当該切り欠き107fに対応する2個の割り溝107eに沿って破断される。すなわち、切り欠き107fおよび当該切り欠き107fの延長線上に位置する前側2個の割り溝107eにて規定されるブラケット本体107aの前側部分107gおよび縦軸保持部107cの前側部分107hは、支軸105によって破断され、そしてサンバイザ本体103および支軸105とともにブラケット本体107aから分離される。
このとき、ブラケット本体107aから離脱された支軸105の縦軸部105aは、ブラケットカバー108の開口108dによって前方への移動が許容される。またブラケットカバー108は、破断領域としての前側部分107g,107hよりも後側の領域においてブラケット本体107aに固定されているため、当該ブラケット本体107aに固定された状態が維持される。そして前側部分107g,107hが破断されることで、ブラケット本体107a側には、図8に示すように、破断跡としての破断面107sが形成される。破断面107sは、本発明における「破断部」に対応する。
本実施の形態によれば、サンバイザ本体103とともに支軸105がブラケット本体107aから離脱する際に、当該支軸105によってブラケット本体107aに形成される破断面107sをブラケットカバー108によって覆うことができる。すなわち、ブラケット本体107a側に形成される破断面107sは、ブラケットカバー108内での発生であり、当該ブラケットカバー108によって車室内に露出することを防止される。この場合において、破断面107sにシャープエッジ(ささくれ、あるいは鋭角状の突片が生ずる現象)が発生し、あるいは変形するといった場合を想定し、ブラケット本体107aを覆うブラケットカバー108については、ブラケット本体107aの表面との間に、上記のシャープエッジあるいは変形等を許容する所定容量の空間を形成するように設定することが好ましい。
本実施の形態においては、ブラケット本体107aの表側に設けた切り欠き107fと裏側に設けた切り欠き107fとを、互いに対向するように配置し、それら表側の切り欠き107fと裏側との間に薄肉部107kを設けている。このことにより、ブラケット本体107aが破断する際、当該破断が切り欠き107fに沿って発生する確度をより高めることができる。また切り欠き107fが連続して延在する構成のため、破断面107sにシャープエッジが発生し難い。
また本実施の形態では、ブラケット本体107aにおける縦軸保持部107cに、支軸105の縦軸部105aを弾発状に取り付けるべく割り溝107eを形成し、その割り溝107eを切り欠き107fの延長線上に配置する構成としている。すなわち割り溝107eによって破断線の一部を兼用する構成としたので、破断線を合理的に形成することができる。また本実施の形態では、縦軸保持部107cから車両前方左右へと延在する態様で切り欠き107fを設けることで、左右の切り欠き107fで挟まれる前側部分107bを破断領域として設定することができ、これにより破断領域以外の領域において破断することを防止できる。
また本実施の形態によれば、左右の切り欠き107fの後側において、ブラケットカバー108を係止爪108bによってブラケット本体107aに固定する構成としている。このため、サンバイザ本体103とともに支軸105がブラケット本体107aから離脱する際、ブラケットカバー108に作用する車両前方向の荷重に対して係止爪108bが効果的に対抗する。これによりブラケット本体107aに対するブラケットカバー108の固定状態が維持される。すなわち、ブラケットカバー108による破断面107sの露出防止確度を向上できる。
なお上述した実施の形態では、ブラケットカバー108をブラケット本体107aに固定する構成としたが、ブラケット本体107aに変えて車室天井面211に固定する構成に変更してもよい。またブラケットカバー108をブラケット本体107aあるいは車室天井面211に固定する固定手段は、実施の形態で説明した係止爪108bに限るものではなく、例えばネジあるいは溶着または接着のような他の固定手段を用いてもよい。
またブラケット本体107aに形成される切り欠き107fは、連続する態様に限らず、断続する態様であっても構わない。また切り欠き107fは、ブラケット本体107aの表側あるいは裏側のいずれか一方にあれば足りる。
なお本発明は、下記の如き態様を構成することができる。
(態様1)
「請求項1〜5のいずれか1つに記載された車両用サンバイザであって、
前記ブラケットカバーには、前記ロッド状部材が前記ブラケットから離脱する際に、前記ロッド状部材との干渉を回避する開口が形成され、
前記ブラケットに設定された破断領域には、室内側に膨出する膨出部が形成され、
前記膨出部は、前記開口に配置されるとともに、その表面が前記ブラケットカバーの表面と面一に設定されていることを特徴とする車両用サンバイザ。」
(態様2)
「請求項4に記載の車両用サンバイザであって、
前記取付箇所から車両前方左右に延在する左右の破断線で挟まれる挟角は、前記ブラケットの前方に向って約45度に設定されていることを特徴とする車両用サンバイザ。」
(態様3)
「請求項5に記載の車両用サンバイザであって、
前記ブラケットカバーは、前記ブラケットに車両室内側から被せることで当該ブラケットに装着可能とされ、
前記固定部材は、前記ブラケットカバーの周縁部に設けられるとともに前記ブラケットに対する装着方向と交差する方向の係止面を有する係止爪によって構成されており、
前記ブラケットカバーを前記ブラケットに被せたとき、前記係止爪が前記ブラケットに形成された係止部に弾発状に係止し、これによって前記ブラケットカバーが前記ブラケットに固定される構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。」
(態様4)
「態様3に記載の車両用サンバイザであって、
前記係止爪は、前記ブラケットカバーの周縁部に複数備えられ、当該複数の係止爪のうちの、前記ロッド状部材の取付箇所の後側に配置される係止爪は、前記係止部に対する周方向の係止長さが、前記後側の係止爪以外の係止爪の係止長さよりも大きく設定されていることを特徴とする車両用サンバイザ。」
本発明の実施形態に係る車両用サンバイザの概略構成を示す斜視図である。 取付ブラケットの構成を室内側から見た斜視図である。 取付ブラケットの構成を天井側から見た斜視図である。 ブラケットカバーの構成を示す斜視図である。 取付ブラケットにブラケットカバーおよび支軸を取り付けた状態を示す斜視図である。 取付ブラケットの破断用薄肉部を示す断面図である。 取付ブラケットを車両天井に取り付けた状態を示す断面図である。 支軸が取付ブラケットから離脱された破断状態を示す斜視図である。
101 車両用サンバイザ
103 サンバイザ本体
105 支軸(ロッド状部材)
105a 縦軸部
105b 横軸部
107 取付ブラケット(ブラケット)
107a ブラケット本体
107b 取付孔
107c 縦軸保持部(取付箇所)
107d 筒孔(ロッド挿通孔)
107e 割り溝(スリット)(破断線)
107f 切り欠き(破断線)
107g 前側部分(破断領域)
107h 前側部分(破断領域)
107i 係止部
107j 膨出部
107k 薄肉部
108 ブラケットカバー
108a 周縁部
108b 係止爪(固定部材)
108c 貫通孔
108d 開口
211 車室天井面(車両室内面)
213 板金

Claims (4)

  1. サンバイザ本体と、
    前記サンバイザ本体に取り付けられたロッド状部材と、
    車両室内面に取り付けられたブラケットと、
    前記ブラケットを車両室内側から覆うブラケットカバーと、を有し、
    前記サンバイザ本体は、前記ロッド状部材を前記ブラケットに取り付けることで前記車両室内に取り付けられている車両用サンバイザであって、
    前記ブラケットカバーは、前記ブラケットあるいは前記車両室内面に対して固定状に取り付けられており、
    前記サンバイザ本体に車両前方への荷重が作用することで、前記サンバイザ本体および前記ロッド状部材が前記ブラケットから離脱する際に、前記ブラケットの前記ブラケットカバーで覆われる部位に前記ロッド状部材が離脱することで形成される破断部を当該ブラケットカバーで覆うことにより当該破断部が車両室内に露出することを防止する構成であり、前記ブラケットには、前記破断部が形成される部位を規定するべく、前記ロッド状部材の取付箇所から車両前方へと延在する破断線が形成されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 請求項に記載の車両用サンバイザであって、
    前記ブラケットは、前記ロッド状部材が貫通するロッド挿通孔を有するとともに、前記ロッド挿通孔の周りには前記ロッド状部材を弾発状に取り付けるためのスリットを有し、前記スリットが前記破断線の一部を兼用する構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 請求項またはに記載の車両用サンバイザであって、
    前記破断線は、前記ロッド状部材の前記ブラケットに対する取付箇所から車両前方左右に延在することを特徴とする車両用サンバイザ。
  4. 請求項に記載の車両用サンバイザであって、
    前記ブラケットカバーは、当該ブラケットカバーを前記ブラケットあるいは前記車両室内面に固定する固定部材を有し、
    前記固定部材は、前記左右の破断線よりも後方側に設けられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
JP2006166368A 2006-06-15 2006-06-15 車両用サンバイザ Expired - Fee Related JP4794367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006166368A JP4794367B2 (ja) 2006-06-15 2006-06-15 車両用サンバイザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006166368A JP4794367B2 (ja) 2006-06-15 2006-06-15 車両用サンバイザ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007331598A JP2007331598A (ja) 2007-12-27
JP4794367B2 true JP4794367B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=38931480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006166368A Expired - Fee Related JP4794367B2 (ja) 2006-06-15 2006-06-15 車両用サンバイザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4794367B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042787A (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Kyowa Sangyo Kk 車両用サンバイザ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56168410U (ja) * 1980-05-19 1981-12-12
US5765897A (en) * 1994-08-10 1998-06-16 Prince Corporation Twist-in visor mount
JP2000016079A (ja) * 1998-07-07 2000-01-18 Neoex Lab Inc 車両用サンバイザ
JP2004082821A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Toyota Motor Corp 車室内備品取付構造
JP2004098896A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Kyowa Sangyo Kk 車両用サンバイザ
JP4722458B2 (ja) * 2004-11-09 2011-07-13 株式会社パイオラックス 車両アクセサリ固定用金属クリップ及びそれを用いた車両アクセサリ取付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007331598A (ja) 2007-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10071772B2 (en) Power unit mounting structure
JP4794367B2 (ja) 車両用サンバイザ
US11001311B2 (en) Steering member
JP2008284961A (ja) ステアリングメンバー
JP6391809B2 (ja) ステアリング支持部材構造
JP2008074362A (ja) 自動車用ボディパネルと取付部品との取付構造、及びロッカパネルとロッカプロテクタとの取付構造
JP2006199050A (ja) ステアリングメンバの取付け構造
ES2266712T3 (es) Modulo de airbag.
JP2010215015A (ja) 車両用座席
JP6412279B2 (ja) 車両用の締結構造体
ES2699182T3 (es) Disposición de conexión de tubos y conexión de tubos de dos tubos
JP4866163B2 (ja) ドアハンドルの取付構造
JP2007178283A (ja) 指針
JP2005313714A (ja) 排気口構造
JP6762337B2 (ja) ドアトリム
JP6341817B2 (ja) 車両用インナーミラー構造
JP2012121406A (ja) 車両用サンバイザ
JP2004189158A (ja) 車両用サンバイザ
WO2020079793A1 (ja) 車両用サンバイザー及びサンバイザーホルダー
JP2006015766A (ja) インストルメントパネル構造
US20240081004A1 (en) Display apparatus
KR100522511B1 (ko) 자동차의 루프 콘솔
JP2525910Y2 (ja) サンバイザ用ホルダ
JP2008265372A (ja) インストルメントパネル構造
JP5310535B2 (ja) メータクラスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090512

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090805

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4794367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees