JP2004189144A

JP2004189144A - 車両情報表示装置

Info

Publication number: JP2004189144A
Application number: JP2002360936A
Authority: JP
Inventors: Naoki Tomita; 直樹富田
Original assignee: TEKUTOMU KK; Techtom Ltd
Current assignee: TEKUTOMU KK; Techtom Ltd
Priority date: 2002-12-12
Filing date: 2002-12-12
Publication date: 2004-07-08

Abstract

【課題】車両に搭載されている電子制御ユニットのダイアグコネクタを利用して様々な情報を抽出して、燃費状態を画面上に表示するようにして、最も経済的な運転状態を間接的にドライバーに教えるようにした車両情報表示装置を提供する。
【解決手段】車両情報表示装置は、車両に着脱自在に装着することができ、車両で費やす平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量等を表示する機能を備えた車両情報表示装置であって、車両に搭載されている内燃機関を制御する電子制御ユニットに設けてある車両診断用コネクタを介して、車両のスピード、エンジン回転数、水温、インジェクタ噴射時間等各種の情報を抽出する抽出手段と、抽出手段で抽出した様々な情報に基づいて、車両で費やす平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量を算出する算出手段と、算出手段により算出されたデータを表示する表示手段と、を備えたことである。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両情報表示装置に関し、詳しくは、内燃機関を制御する電子制御ユニットから得られた情報を利用して平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量等を表示する表示手段を備えた車両情報表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来技術における車両の様々な情報、例えば、燃費はＦからＥのメータで表示し、スピードはスピードメータの動きにより表示する。これらの車両情報は、車両に搭載されている各種のセンサーから直接検出して表示手段に表示するようになっている。
【０００３】
又、車両の故障診断を行う場合には、車両に搭載されている電子制御ユニットに設けられている車両診断用コネクタであるダイアグコネクタに故障診断装置を接続し、電子制御ユニットと故障診断装置とを双方向通信可能とし、故障診断装置にて電子制御ユニットにおける各センサ類からの出力信号に基づくデータ及びアクチュエータ類を駆動させるための制御データ及び電子制御ユニットに記憶されているトラブルコード等の診断情報をモニタに表示して、故障診断を行っている（特許文献１参照）。
【０００４】
【特許文献１】
特開平５−２０１２９４号公報（第３頁図５）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術で説明した車両に搭載されている内燃機関を制御する電子制御ユニットを制御するための制御手段は、当該電子制御ユニットのみの動作を検証するためのみに使用され、その電子制御ユニットに存在する様々な情報を利用して、実際の走行距離に比例した燃費状態等を知ることができないという問題がある。
【０００６】
従って、車両に搭載されている内燃機関の電子制御ユニットの構成を変化させることなく、そのダイアグコネクタを利用して、様々な情報を抽出して、平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量等が表示或いは報知できる装置に解決しなければならない課題を有する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る車両情報表示装置は、次に示す構成にすることである。
【０００８】
（１）車両情報表示装置は、車両に着脱自在に構成され、車両で費やす平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量等を表示する機能を備えた車両情報表示装置であって、前記車両に搭載されている内燃機関を制御する電子制御ユニットに設けてある車両診断用コネクタに装着して、車両のスピード、エンジン回転数、水温、インジェクタ噴射時間等各種の情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した様々な情報に基づいて、車両で費やす平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量を算出する算出手段と、前記算出手段により算出されたデータを表示する表示手段と、を備えたことである。
【０００９】
このように、電子制御ユニットに設けてある車両診断用コネクタに装着して様々な情報を抽出し、この抽出した情報を利用して平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量を表示するようにしたことにより、既存の電子制御ユニットの設計変更等をすることなく、既存のままで、車両の走行に関する様々なデータを表示することが可能になる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る車両情報表示装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
【００１１】
本発明に係る車両情報表示装置は、図１に示すように、車両に着脱自在に構成され、車両で費やす平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量等を表示する機能を備えたものであり、その構成は、車両に搭載されている内燃機関１１を制御する電子制御ユニット１２に設けてある車両診断用コネクタ（ダイアグコネクタ）１３に装着して、車両のスピード、エンジン回転数、水温、インジェクタ噴射時間等各種の情報を抽出する抽出手段である情報抽出部２１と、この情報抽出部２１で抽出されたデータ、特に走行距離、インジェクタ噴射時間のデータを累積するデータ累積部２２と、データ累積部２２に累積されているデータのうち走行距離のデータとインジェクタ噴射時間からなる燃料データを記憶する走行距離メモリ／燃料メモリ部２３と、情報抽出部２１で抽出した様々な情報及び換算係数メモリ部２６に記憶されているデータを利用して、車両で費やす平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量を算出する算出手段であるデータ算出部２４と、データ算出部２４で演算されたデータに対して車種特有の係数に基づいて補正する係数補正操作部２７と、車種毎の係数で補正したデータを記憶してなる換算係数メモリ部２６と、データ算出部２４により算出されたデータやメニューを表示する表示手段である表示部２５と、を備えた構成になっている。
【００１２】
データ累積部２２は、情報抽出部２１で抽出した車速、インジェクタ噴射時間のデータを累積する。累積する時間は、例えば０．５秒に１回というように、細かに累積する。抽出した車速に所定の係数をかけることで走行距離が算出できる。又、インジェクタ噴射時間を計数することで燃料使用量が算出できる。
又、新しい累積データは、適当な間隔及び車速がゼロ、即ち、走行がストップしたときに走行距離メモリ／燃料メモリ部２３に記憶される。
例えば、今、最初の走行であったとすると、先ず▲１▼給油した時点で走行距離等のデータをクリアしておき、給油後に走行したときの走行距離のデータを蓄積していく。そして、次に給油したときまでの走行距離を入力することにより換算係数を設定し、▲２▼次からの給油までの走行距離を正確に表示することができるようになる。
【００１３】
データ算出部２４は、走行距離メモリ／燃料メモリ部２３にアクセスして蓄積されている走行距離データや燃料使用量を読み出す。必要に応じ、換算係数メモリ部２６にアクセスして、実際の数値（走行距離、燃料使用量）を入力することで係数を補正し、新しい換算係数を換算係数メモリ部２６に記憶する。更に、データ蓄積部２２から瞬間燃費のデータを取得して表示部２５に表示させる。
又、過去に累積されているデータを走行距離メモリ／燃料メモリ部２３から読み出し、その平均値を算出して表示部２５に表示させる。
【００１４】
このような構成からなる車両情報表示装置の動作について、以下説明する。
先ず、走行する車両の内燃機関１１に搭載されている電子制御ユニット１２のダイアグコネクタ１３に車両情報表示装置のコネクタを接続し、本体は車内でドライバー等が見やすい位置に配置する。
この状態で、エンジンをかければ、電子制御ユニット１２からの様々な情報を抽出し、データ算出部２４で、その抽出した情報に基づいて、現在の走行距離、燃料使用量、等を演算して算出し、その算出されたデータを表示部２５の画面上に表示する。又、走行すれば、その時の走行速度やアクセルを踏み込んだときの瞬間燃費、平均燃費等を算出して画面上に表示する。
【００１５】
このように、瞬間燃費等を画面上に表示すれば、そのときの運転のしかた、加減速による燃費の悪化等が一目瞭然に解る。
【００１６】
図２は、パワーオンした後の操作による様々なメニューを表示するためのフローチャート例であり、パワーオンすると初期画面の項目データが表示される。
例えば、項目のデータ表示は、表示設定画面、データ画面、アラーム画面、ディマー画面、戻る、の項目からなる（ステップＳＴ１１）。
【００１７】
「表示設定」を選択すると、図３に示すように、表示項目選択、表示行選択、戻る、の項目が表示され(ステップＳＴ１２)、表示項目を選択すると、１行目選択、２行目選択、３行目選択、４行目選択、戻る、の項目が表示され、それぞれを選択することにより１行〜４行で表示する構成が設定できる（ステップＳＴ１３）。
【００１８】
「表示行」を選択すると、２行日本語、３行日本語、３行英字、４行英字、戻る、を選択することができ、様々な行の言語の設定をすることができる（ステップＳＴ１４）。
【００１９】
図２に戻って、「データ」の項目を選択すると、図４に示すように、実データ入力，係数直接入力、距離、燃料クリア、戻る、の項目が表示され、ここで、車種特有の係数値を入力したり距離や燃料のデータをクリアできる（ステップＳＴ１５）。
【００２０】
ステップＳＴ１５で、「実データ入力」を選択すると、実データが表示される（ステップＳＴ１６）。
ステップＳＴ１６で、“ＥＮＴＥＲ”を押すと、データ入力画面になり、給油したときに実際に給油した燃料の量、走行距離を入力できる（ステップＳＴ１６Ａ）。
例えば、４０リットルであれば“４０”と入力することにより、正確な換算係数を自動的に内部で計算し、換算係数メモリ部２６に記憶する。
【００２１】
「係数直接入力」を選択する、即ち、距離係数（例えば“１０００”と入力する）の入力、燃料係数（例えば“２０００”と入力する）の入力、戻る、の項目が表示され、距離係数入力を選択すると、直接距離係数の入力（例えば“１０００”から“１０２５”にする）ができ、燃料係数入力を選択すると、直接燃料係数入力ができる（ステップＳＴ１７）。
【００２２】
「距離、燃料クリア」を選択すると、データ入力のメッセージが表示され、クリアが実行されると、クリア完了の表示がなされる（ステップＳＴ１８）。
【００２３】
図２に戻って、「アラーム」の項目が選択されると、図５に示すように、現在状態表示、戻る、が表示され、現在状態表示を選択すると、水温、車速、エンジン回転数、燃料消費量、ＯＦＦ、の何れかが表示される（ステップＳＴ１９、ＳＴ２０）。
【００２４】
図２に戻って、「ディマー」の項目を選択すると、図６に示すように、ディマー調整、戻る、の項目が表示され、ディマー調整が選択されると、実際に調整ができる（ステップＳＴ２１）。
【００２５】
このようにして、様々な機能を画面を見ながら設定、クリヤ等ができると共に、表示部２５の画面には、２行〜４行の表示形態にして、回転数、車速、水温、瞬間燃費、平均燃費、積算距離、積算燃料等或いは表示をカタカナで表し、カイテンスウ、スピード、スイオン、フンシャジカン、シュンカンネンピ、ヘイキンネンピ、セキサンキョリ、セキサンネンリョウ等で表示し、並べて実際の数値を表すことで、現在の車両の運転状態を即座に知ることができるのである。
【００２６】
具体的な操作方法を説明すると、先ず、装置をリセットした状態、即ち、給油してＦＵＬＬの状態、走行距離がゼロの状態で、車両を走行させると、ダイアグコネクタから得られる様々な情報のうち、例えば、走行距離が累積される。そして、次の給油時に走行距離が例えばＡＡＡｋｍ、給油量がＢＢリットルであるとすると、この時点でメニュー画面を読出し、燃料をＢＢと入力して係数を補正する。同時に、走行距離をＡＡＡと入力して係数を補正する。
後は、給油する毎の走行距離等が、入力した係数に基づいて補正演算され表示される。
【００２７】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係る車両情報表示装置は、車両等の本体に何ら加工することなく、車両に搭載されている既存の電子制御ユニットのダイアグコネクタを利用して、様々な情報を抽出して、瞬間燃費、平均燃費等を画面上に表示することにより、現在の加減速等の走行状態を反映した燃費状態を視認することができ、経済的な運転をするように間接的に示唆することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明に係る車両情報表示装置の構成図である。
【図２】同、表示部に表示する項目を示すフローチャートである。
【図３】同、表示設定の項目を選択したときのフローチャートである。
【図４】同、データの項目を選択したときのフローチャートである。
【図５】同、アラームの項目を選択したときのフローチャートである。
【図６】同、ディマーの項目を選択したときのフローチャートである。
【符号の説明】
１１；内燃機関、１２；電子制御ユニット、１３；ダイアグコネクタ、２１；情報抽出部、２２；データ累積部、２３；走行距離メモリ／燃料メモリ部、２４；データ算出部、２５；表示部、２６；換算係数メモリ部、２７；係数補正操作部。

Claims

車両に着脱自在に装着することができ、車両で費やす平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量等を表示する機能を備えた車両情報表示装置であって、
前記車両に搭載されている内燃機関を制御する電子制御ユニットに設けてある車両診断用コネクタを介して、車両のスピード、エンジン回転数、水温、インジェクタ噴射時間等各種の情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した様々な情報に基づいて、車両で費やす平均燃費、瞬間燃費、前回給油時からの燃料使用量を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されたデータを表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする車両情報表示装置。