JP2004188325A - 中空多孔質マイクロカプセル、光触媒マイクロカプセル、アンモニア分解用光触媒マイクロカプセル、光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物、静電塗装用光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物及び光触媒マイクロカプセル含有皮膜構造体 - Google Patents

中空多孔質マイクロカプセル、光触媒マイクロカプセル、アンモニア分解用光触媒マイクロカプセル、光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物、静電塗装用光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物及び光触媒マイクロカプセル含有皮膜構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の元素を含む酸化物を含有する成分からなるマイクロカプセル、その内部に光触媒成分を内包する光触媒カプセル等を提供する。
【解決手段】本マイクロカプセルは、鉄元素及びケイ素元素を含む酸化物を含有する成分からなる。本光触媒カプセル及び本アンモニア分解用光触媒カプセルは、上記マイクロカプセルに光触媒成分(二酸化チタン微粒子等)が内包されている。本光触媒カプセル含有コーティング組成物及び本静電塗装用光触媒カプセル含有コーティング組成物は、上記光触媒カプセル又はアンモニア分解用光触媒カプセルとバインダー(アクリル系エマルジョン等)とを含有する。本光触媒カプセル含有皮膜構造体は、上記光触媒カプセル含有コーティング組成物又は静電塗装用光触媒カプセル含有コーティング組成物を、基材に塗工して得られ、形成された皮膜の表面に光触媒カプセルの一部が表出している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空多孔質マイクロカプセル、光触媒マイクロカプセル、アンモニア分解用光触媒マイクロカプセル、光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物、静電塗装用光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物及び光触媒マイクロカプセル含有皮膜構造体に関する。更に詳しくは、特定の元素を含む酸化物を含有する成分からなる中空多孔質マイクロカプセル、その内部に光触媒成分を内包する光触媒マイクロカプセル及びアンモニア分解用光触媒マイクロカプセルに関する。また、光触媒マイクロカプセル含有皮膜を形成した際に、高い光触媒機能を維持できる光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物、静電塗装用光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物及び光触媒マイクロカプセル含有皮膜構造体に関する。
本発明の中空多孔質マイクロカプセルは、内部に光触媒成分等を内包させることで光触媒マイクロカプセルなどとして利用される。また、本発明の光触媒マイクロカプセルは、光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物等として、各種基材へ塗工されて光触媒マイクロカプセル含有皮膜構造体を形成し、住宅、病院、養護施設、幼稚園、学校、ホテル、娯楽施設、飲食店等の天井や壁等に利用され、トイレ、タバコ等の不快臭、アンモニア、アルデヒド等の有害物質、気中浮遊菌などを分解する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、二酸化チタンに代表される光触媒機能を有する材料を利用して、各種の消臭製品、抗菌製品等が開発されている。これらの製品の多くは光触媒が汚染物質と直接接触することにより、汚染物質が分解し、機能を果たすものである。しかし、光触媒粒子が樹脂、繊維等と複合化された製品において、光触媒粒子がバインダーに直接接触しているものは、光触媒そのものの特性、即ち有機物を分解するという性質により、樹脂等が分解又は劣化してしまうという問題があった。そのため、樹脂等を分解したり、劣化させてしまうことがなく、且つ光触媒の特性を維持したまま利用可能な光触媒機能を有する材料が検討されている。このような材料としては、例えば、二酸化チタンを芯材とし、且つ二酸化ケイ素を主成分とする壁材でマイクロカプセル化した光触媒粉末等が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−226422号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記光触媒粉末等を用いた際に得られる光触媒機能は、まだ十分と言えるものではなく、更なる性能の向上が求められている。
また、このような光触媒粉末とバインダー等とを混合して、静電塗装、特に粉体静電塗装に用いた場合、光触媒粉末における壁材の主成分が二酸化ケイ素であるため、塗工開始後、直ちに絶縁性塗膜が形成されてしまい、必要な膜厚を有する皮膜を形成することができないという問題点がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、特定の元素を含む酸化物を含有する成分からなる中空多孔質マイクロカプセル、その内部に光触媒成分を内包する光触媒マイクロカプセル及びアンモニア分解用光触媒マイクロカプセルを提供することを目的とする。また、光触媒マイクロカプセル含有皮膜を形成した際に、高い光触媒機能を維持できる光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物、静電塗装用光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物及び光触媒マイクロカプセル含有皮膜構造体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、カプセルを構成する酸化物に鉄元素を含有した中空多孔質マイクロカプセルに、光触媒成分を内包させることで、上記アンモニア等の刺激臭などの脱臭、分解性能に優れる光触媒マイクロカプセルとなることを見出し、本発明を完成するに至った。また、カプセルを構成する酸化物に鉄元素を含有させることにより、適度な導電性を付与することができ、静電塗装にも利用可能な中空多孔質マイクロカプセルとなることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明の中空多孔質マイクロカプセル(以下、「マイクロカプセル」という。)は、鉄元素及びケイ素元素を含む酸化物を含有する成分からなることを特徴とする。
また、本マイクロカプセルを構成する成分に含まれる鉄元素の含有量は、該鉄元素の酸化物(Fe)換算量と、該成分に含まれるケイ素元素の酸化物(SiO)換算量との合計を100質量部とした場合に、酸化物換算量で1〜20質量部であるマイクロカプセルとすることができる。
本発明の光触媒マイクロカプセル(以下、「光触媒カプセル」という。)は、上記マイクロカプセルに、光触媒成分が内包されていることを特徴とする。
本発明のアンモニア分解用光触媒マイクロカプセル(以下、「アンモニア分解用光触媒カプセル」という。)は、上記マイクロカプセルに、光触媒成分が内包されていることを特徴とする。
本発明の光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物(以下、「光触媒カプセル含有コーティング組成物」という。)は、上記光触媒カプセル又は上記アンモニア分解用光触媒カプセルと、バインダーと、を含有することを特徴とする。
本発明の静電塗装用光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物(以下、「静電塗装用光触媒カプセル含有コーティング組成物」という。)は、上記光触媒カプセル又は上記アンモニア分解用光触媒カプセルと、バインダーと、を含有することを特徴とする。
本発明の光触媒マイクロカプセル含有皮膜構造体(以下、「光触媒カプセル含有皮膜構造体」という。)は、上記光触媒カプセル含有コーティング組成物又は上記静電塗装用光触媒カプセル含有コーティング組成物を、基材に塗工して得られ、形成された皮膜の表面に光触媒カプセルの一部が表出していることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
[1]マイクロカプセル
本発明のマイクロカプセルは、鉄元素及びケイ素元素を含む酸化物を含有する成分から構成されている。また、このマイクロカプセルは、内部の少なくとも一部が中空であり、表層部に定形又は不定形の凹部を多数有しており、且つ少なくとも一部の凹部が中空部分に連通しているものである。
上記「鉄元素及びケイ素元素を含む酸化物」とは、鉄元素及びケイ素元素の両方を含む複合酸化物(ケイ酸塩を含む)であり、この酸化物には、本発明の効果を損なわない限り、鉄元素及びケイ素元素以外の他の元素が含まれていてもよい。この他の元素としては、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、ストロンチウム、ジルコニウム及びバリウム等の元素が挙げられる。これらの他の元素は1種のみ含まれていても、2種以上含まれていてもよい。
【0009】
マイクロカプセルを構成する成分には、鉄元素及びケイ素元素を含む複合酸化物のみが含有されていてもよい。また、この複合酸化物以外に、二酸化ケイ素及び酸化鉄のうち少なくとも一方が含有されていてもよい。即ち、マイクロカプセルを構成する成分は、▲1▼複合酸化物のみを含有するもの、▲2▼複合酸化物と、二酸化ケイ素と、を含有するもの、▲3▼複合酸化物と、二酸化ケイ素と、酸化鉄と、を含有するもの、▲4▼複合酸化物と、酸化鉄と、を含有するものとすることができる。通常、この成分は、複合酸化物と、二酸化ケイ素及び酸化鉄のうち少なくとも二酸化ケイ素と、を含有するものである。
また、この成分に含有される酸化鉄としては、Fe、Fe、FeOが挙げられる。これらは、1種のみ含まれていても、2種以上含まれていてもよい。通常、この酸化鉄は、Feである。
更に、マイクロカプセルを構成する成分には、例えば、▲1▼前記他の元素等を含む酸化物(複合酸化物であってもよい。)、▲2▼鉄元素、ケイ素元素、前記他の元素等を含む水酸化物等が含有されていてもよい。これらは、1種のみ含まれていても、2種以上含まれていてもよい。
【0010】
本発明のマイクロカプセルにおいて、カプセルを構成する成分に含まれる元素のうち酸素元素以外の元素の合計を100モル%とした場合、鉄元素及びケイ素元素の各々の合計は、90モル%以上であり、好ましくは95モル%以上、より好ましくは98モル%以上である。尚、この割合は100モル%であってもよい。
また、マイクロカプセルを構成する成分に含まれる鉄元素の含有量は、この鉄元素の酸化物(Fe)換算量と、ケイ素元素の酸化物(SiO)換算量との合計を100質量部とした場合に、酸化物換算で1〜20質量部であることが好ましく、より好ましくは2〜15質量部、更に好ましくは2〜8質量部である。この含有量が、1〜20質量部である場合、光触媒カプセルとして用いた際に、光触媒機能を十分に発揮することができるため好ましい。また、静電塗装により基材に塗工する際に、所望の膜厚を有する皮膜を容易に形成することができるため好ましい。
【0011】
このマイクロカプセルの形状は、通常、球状であり、その際の粒子径は、2〜10μmであることが好ましく、より好ましくは2〜8μm、更に好ましくは2〜5μmである。また、比表面積は、150〜350m/gであることが好ましく、より好ましくは200〜300m/gである。更に、見掛け密度は、0.1〜0.6g/mlであることが好ましく、より好ましくは0.2〜0.5g/ml、更に好ましくは0.3〜0.4g/mlである。また、吸油量は、100〜250ml/100gであることが好ましく、より好ましくは150〜200ml/100gである。
また、マイクロカプセルの空隙部の容積は、0.5〜3ml/gであることが好ましく、より好ましくは1〜2ml/gである。
【0012】
本発明のマイクロカプセルの製造方法は、特に限定されず、公知のマイクロカプセルの形成法により製造することができる。
また、本発明のマイクロカプセルは、後述する光触媒カプセルとしての用途以外に、ろ過剤、湿度調整剤、インク受容体等として利用することができる。更には、芳香成分を内包させて芳香カプセルとしたり、難燃剤を充填させて難燃カプセルとすることができる。
【0013】
[2]光触媒カプセル及びアンモニア分解用光触媒カプセル
本発明の光触媒カプセル及びアンモニア分解用光触媒カプセルは、前記マイクロカプセルに、光触媒成分が内包されているものである。
上記「光触媒成分」は、紫外光、又は紫外光及び可視光を含む領域の光が当たることによって触媒機能を発揮し、カプセルの製造原料と反応しないものであれば、特に限定されない。
この光触媒成分としては、例えば、チタン、タングステン、亜鉛等の酸化物等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、チタン酸化物であることが好ましく、特に光活性の高いアナターゼ型の二酸化チタンであることが好ましい。尚、このチタン酸化物には、クロム、バナジウム等がイオン注入されていてもよい。また、二酸化チタンと酸化タングステンとの複合物や、クロム、バナジウム等がイオン注入された二酸化チタン等を用いる場合には、可視光領域であっても利用が可能となる。
【0014】
この光触媒成分の形状は、特に限定されず、例えば、微粒子等が挙げられる。光触媒成分が微粒子である場合、その1次粒子径は、5〜9nmであることが好ましく、より好ましくは5〜7nmである。1次粒子径が5〜9nmと非常に小さい場合、比表面積が大きく、有害ガス等をより多く吸着することができるため好ましい。また、この微粒子は、マイクロカプセルの内部にそれぞれ独立して自由に存在していてもよいし、凝集して存在していてもよい。
【0015】
マイクロカプセルに内包される光触媒成分の割合は、マイクロカプセル及び光触媒成分の合計を100質量%とした場合、10〜60質量%であることが好ましく、より好ましくは20〜60質量%、更に好ましくは30〜50質量%である。この光触媒成分の割合が、10〜60質量%である場合、光触媒機能を十分に発揮することができるため好ましい。
【0016】
また、本発明の光触媒カプセル及びアンモニア分解用光触媒カプセルは、適度な導電性を有しているため、静電塗装に用いられるものとすることができる。
本発明の光触媒カプセル及びアンモニア分解用光触媒カプセルは、後述する光触媒カプセル含有コーティング組成物中又は皮膜に含有される状態において、それ自身が劣化したり、変質したり、更には皮膜を劣化させないものであればよく、公知の方法により製造できる。
【0017】
[3]光触媒カプセル含有コーティング組成物及び静電塗装用光触媒カプセル含有コーティング組成物
本発明の光触媒カプセル含有コーティング組成物及び静電塗装用光触媒カプセル含有コーティング組成物は、前記光触媒カプセル又は前記アンモニア分解用光触媒カプセルと、バインダーと、を含有する。
上記「バインダー」は、コーティング組成物が塗工される被塗工面の材質、塗工方法の種類等により適宜選択して使用され、光触媒カプセルを基材上に保持できるものであれば、特に限定されない。このバインダーとしては、有機バインダー、無機バインダーが挙げられる。
有機バインダーとしては、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹脂及びフッ素樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
無機バインダーとしては、シリコーン系樹脂、セメント、水ガラス及びホウロウ等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0018】
コーティング組成物に含まれるバインダーの含有割合は、光触媒カプセル及びバインダーの含有量の各々の合計を100質量%とした場合、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜8質量%、更に好ましくは1〜5質量%である。このバインダーの含有割合が、0.1〜10質量%である場合、基材への接着性が良好であり、光触媒カプセルが皮膜に埋没しにくいため好ましい。
【0019】
また、光触媒カプセルにおける光触媒成分の割合は、コーティング組成物を100質量%とした場合に、0.1〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜10質量%である。この光触媒成分の割合が、0.1〜20質量%である場合、光触媒機能を十分に発揮することができるため好ましい。
【0020】
本発明の光触媒カプセル含有コーティング組成物及び静電塗装用光触媒カプセル含有コーティング組成物には、必要に応じて、各種添加剤を含有させることができる。この添加剤としては、例えば、酸化防止剤、可塑剤、増粘剤、レベリング剤、消泡剤、湿潤剤、抗菌剤、難燃剤及び着色剤等が挙げられる。
【0021】
[4]光触媒カプセル含有皮膜構造体
本発明の光触媒カプセル含有皮膜構造体は、前記光触媒カプセル含有コーティング組成物又は前記静電塗装用光触媒カプセル含有コーティング組成物を、基材に塗工して得られ、形成された皮膜の表面に光触媒カプセルの一部が表出していることを特徴とする。
上記「基材」は特に限定されず、例えば、金属製品、木材製品、紙製品、プラスチック製品、各種クロス等の繊維製品、モルタル、漆喰及び化粧石膏ボード等が挙げられる。また、これらの基材の形状においても特に限定されない。
【0022】
光触媒カプセル含有コーティング組成物の基材への塗工方法は、特に限定されず、目的の膜厚等を考慮して適宜選択することができる。例えば、刷毛塗り、ローラーコート、スプレーコート、浸漬(ディッピング)、ロールコート、フローコート、カーテンコート、ナイフコート、スピンコート、印刷及び静電塗装等の方法が挙げられる。乾燥方法は、バインダーの種類、この組成物の物性等によって適宜選択できるが、例えば、大気中、不活性ガス雰囲気中、還元性雰囲気中等の雰囲気で、室温〜200℃の範囲で基材が変形しないように行うことが好ましい。また、乾燥時間は特に限定されず、適宜調整して行うことができる。
【0023】
本発明の光触媒カプセル含有皮膜構造体における皮膜の膜厚は、特に限定されず、例えば、0.1〜10μm、更には1〜5μmとすることができる。
【0024】
本発明のコーティング組成物を用いて得られる光触媒カプセル含有皮膜構造体は、トイレ、タバコ等の不快臭又は悪臭、アンモニア、メルカプタン、アミン、アルデヒド、硫化水素、硫黄酸化物、窒素酸化物等の不快ガス又は有害ガスなどを短時間で物理吸着して、初期脱臭を行い、その後、光触媒成分のバンドギャップ以上のエネルギーを有する光を放射できる光源、例えば、太陽等の自然光源、紫外線ランプ、ブラックライト、蛍光灯、水銀ランプ、キセノンランプ等の人工光源を用いることによって更に脱臭することができる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
(1)マイクロカプセルの製造
ケイ酸ナトリウム9水和物50gを水100gに溶解した溶液と、硝酸第二鉄2gを水30gに溶解した溶液とを混合し、ディスパーを用いて5分間攪拌して、分散液を得た。この分散液を、乳化剤(日本油脂株式会社製、商品名「ノニオンLT−221」)を1.5%含有するキシレン300gに配合し、ホモジナイザーを用いて4000rpmで6分間攪拌し、W/O型乳化液を得た。
次いで、リン酸水素アンモニウム170gを水830gに溶解させたリン酸水素アンモニウム水溶液を攪拌しながら、この水溶液中に上記W/O型乳化液を滴下して、1時間反応させた。その後、反応後の液を遠心分離し、沈殿物を回収した。次いで、得られた沈殿物を水洗し、120℃で乾燥して、マイクロカプセルを得た。尚、蛍光X線分析法により分析した結果、マイクロカプセルを構成する成分に含まれる鉄元素及びケイ素元素の各含有量は、鉄元素及びケイ素元素の各酸化物換算量の合計を100質量部とした場合に、酸化物換算量で、鉄元素が7質量部、ケイ素元素が93質量部であった。
【0026】
(2)光触媒カプセルの製造
ケイ酸ナトリウム9水和物50gを水100gに溶解した溶液と、硝酸第二鉄2gを水30gに溶解した溶液と、アナターゼ型酸化チタン微粒子(粒子径7nm)10.6gとを混合し、ディスパーを用いて5分間攪拌し、分散液を得た。この分散液を、上記(1)と同様の乳化剤を含有するキシレン300gに配合し、ホモジナイザーを用いて4000rpmで6分間攪拌し、W/O型乳化液を得た。
次いで、上記(1)と同様のリン酸水素アンモニウム水溶液を攪拌しながら、この水溶液中に上記W/O型乳化液を滴下して、1時間反応させた。その後、反応後の液を遠心分離し、沈殿物を回収した。これを水洗し、120℃で乾燥して、二酸化チタンを含有する光触媒カプセル(二酸化チタンの含有割合;50質量%)を得た。尚、(1)と同様にして測定した結果、マイクロカプセルを構成する成分に含まれる鉄元素及びケイ素元素の各含有量(酸化物換算)は、鉄元素が7質量部、ケイ素元素が93質量部であった。
【0027】
(3)光触媒カプセル含有コーティング組成物の製造
組成物〔A〕
上記(2)で得られた光触媒カプセル1質量部、アクリルエマルジョン(三菱化学BASF株式会社製、商品名「アクロナールYJ−2810D」、固形分濃度;49%、)8質量部、増粘剤(サンノプコ株式会社製、商品名「SNシックナー636」、固形分濃度;30%)1質量部、及び純水を混合して十分に攪拌し、組成物〔A〕を得た。
【0028】
組成物〔B〕
鉄元素を含有しない酸化物により構成された光触媒カプセル(二酸化チタン含有量;50質量%)を1質量部用いたこと以外は、上記組成物〔A〕と同様にして、組成物〔B〕を得た。
尚、この光触媒カプセルは、ケイ酸ナトリウム9水和物50gを水100gに溶解した溶液を水30gに溶解した溶液と、アナターゼ型酸化チタン微粒子(粒子径7nm)10.6gとを混合し、ディスパーを用いて5分間攪拌して得られた分散液を用いたこと以外は、上記(2)と同様にして得られたものである。
【0029】
(4)光触媒カプセル含有皮膜構造体の作製と性能評価
実施例1
縦10mm、横20mm、厚さ1mmのポリスチレン板の上に乾燥後の膜厚が2μmとなるように、刷毛を用いて上記組成物〔A〕を塗工した。これを大気中、20℃で5時間静置して乾燥し、光触媒カプセルが表面に配列された皮膜を形成させ、光触媒カプセル含有皮膜構造体を得た(図1参照)。
この光触媒カプセル含有皮膜構造体をアンモニア濃度120ppmに調整した容積3リットルの試験槽にセットし、20ワットのブラックライト照射下でアンモニア濃度を経時的に測定した。その結果を表1及び図2に示した。
【0030】
比較例1
上記組成物〔B〕を用いた以外は実施例1と同様にしてアンモニア濃度を測定した。その結果を表1及び図2に併記した。
【0031】
【表1】
Figure 2004188325
【0032】
(5)実施例の効果
表1及び図2の結果によれば、カプセルを構成する酸化物が鉄元素を含有しない光触媒カプセルを用いた比較例1では、時間とともにアンモニアガス(初期濃度;120ppm)は、皮膜表面に物理吸着され、更にブラックライトの紫外線により分解され、180分後に24ppm、360分後に15ppmとなった。これに対して、カプセルを構成する酸化物が鉄元素を含有する光触媒カプセルを用いた実施例1では、180分後には13ppmまで減少し、比較例1に比べて45%も低い値となった。更に、360分後には7ppmまで減少し、比較例1に比べて53%も低い値となった。
以上のことより、カプセルを構成する酸化物が鉄元素を含有する実施例1の光触媒カプセルは、非常に優れたアンモニア分解性能を有していることが分かった。
【0033】
尚、本発明においては、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。例えば、本発明の光触媒カプセル含有コーティング組成物及び静電塗装用光触媒カプセル含有コーティング組成物には、光触媒カプセル以外に他の脱臭材や吸着材を含有してもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明のマイクロカプセルによれば、その内部に光触媒成分を内包させることで、光触媒カプセル等とすることができる。また、湿度調整剤、インク受容体等として利用したり、芳香成分を内包させて芳香カプセル等として利用できる。また、カプセルを構成する成分中の鉄元素の含有量を特定の範囲とした場合には、優れた光触媒機能を有する光触媒カプセルとすることができる。
本発明の光触媒カプセルによれば、トイレ、タバコ等の不快臭、アンモニア、アルデヒド等の有害物質、気中浮遊菌などを効率的に分解できる。
本発明のアンモニア分解用光触媒カプセルによれば、アンモニアを効率的に分解できる。
本発明の光触媒カプセル含有コーティング組成物によれば、各種基材上に高い光触媒機能を維持する光触媒カプセル含有皮膜を容易に形成できる。
本発明の静電塗装用光触媒カプセル含有コーティング組成物によれば、静電塗装による塗工により、所望の膜厚の光触媒カプセル含有皮膜を形成できる。
本発明の光触媒カプセル含有皮膜構造体によれば、トイレ、タバコ等の不快臭などを効率よく分解できる。更には、皮膜表面に油分や水分が付着しても黄ばみを生じたり、劣化したりせず、耐久性に優れており、美観を損なわない。そのため、住宅、病院、養護施設、学校、ホテル等の天井や壁等に好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた光触媒カプセル含有皮膜構造体における断面の説明図である。
【図2】実施例1及び比較例1の実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1;光触媒カプセル、11;マイクロカプセル、12;二酸化チタン、2;皮膜、3;基材(ポリスチレン板)。

Claims (7)

  1. 鉄元素及びケイ素元素を含む酸化物を含有する成分からなることを特徴とする中空多孔質マイクロカプセル。
  2. 本中空多孔質マイクロカプセルを構成する成分に含まれる鉄元素の含有量は、該鉄元素の酸化物(Fe)換算量と、該成分に含まれるケイ素元素の酸化物(SiO)換算量との合計を100質量部とした場合に、酸化物換算量で1〜20質量部である請求項1に記載の中空多孔質マイクロカプセル。
  3. 請求項1又は2に記載の中空多孔質マイクロカプセルに、光触媒成分が内包されていることを特徴とする光触媒マイクロカプセル。
  4. 請求項1又は2に記載の中空多孔質マイクロカプセルに、光触媒成分が内包されていることを特徴とするアンモニア分解用光触媒マイクロカプセル。
  5. 請求項3に記載の光触媒マイクロカプセル又は請求項4に記載のアンモニア分解用光触媒マイクロカプセルと、バインダーと、を含有することを特徴とする光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物。
  6. 請求項3に記載の光触媒マイクロカプセル又は請求項4に記載のアンモニア分解用光触媒マイクロカプセルと、バインダーと、を含有することを特徴とする静電塗装用光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物。
  7. 請求項5に記載の光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物又は請求項6に記載の静電塗装用光触媒マイクロカプセル含有コーティング組成物を、基材に塗工して得られ、形成された皮膜の表面に光触媒マイクロカプセルの一部が表出していることを特徴とする光触媒マイクロカプセル含有皮膜構造体。
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