JP2004186201A - 薄層ガラスパネルの取扱い方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積層ガラスパネル1を薄層ガラスパネル1よりも剛性が高い支持板2に、刺激により粘着力が低下する粘着剤層3aを有する粘着シート3を介して貼り合わせ、積層体4を得、積層体4を搬送する、または積層体4において薄層ガラスパネル1に処理または加工を施し、粘着剤層3aに刺激を与えて粘着力を低下させ、しかる後支持板2及び粘着シート3から薄層ガラスパネル1を剥離する、薄層ガラスパネル1の取扱い方法。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプラズマディスプレイや液晶パネルに用いられる薄層ガラスパネル、特に大型の薄層ガラスパネルを取り扱う方法に関し、より詳細には、薄層ガラスパネルを支持板に粘着剤により貼り合わせた状態で薄層ガラスパネルを取り扱う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大型の液晶面表示装置やプラズマディスプレイなどが普及してきている。このような大型の表示装置には、大型の薄層ガラスパネルが組み込まれている。大型の薄層ガラスパネルでは、製造後の搬送及び組立て時に細心の注意を払わなければ、破損するという問題があった。
【0003】
半導体ウエハーなどでは、粘着剤を介して支持板にウエハーを貼り付け、それによって半導体ウエハーの破損を招くことなく、搬送や加工が行われている(例えば下記の特許文献1)。
【0004】
従って、薄層ガラスパネルにおいても、同様に粘着剤を介して支持板に薄層ガラスパネルを貼り合わせた状態で取り扱うことが考えられる。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−92776号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば40×40cm以上の大きな薄層ガラスパネルでは、支持板に粘着剤を介して大面積の薄層ガラスパネルが貼り付けられている積層体から、薄層ガラスパネルのみを剥離しようとした場合、薄層ガラスパネルの一端から他端に向かって徐々に剥がさなければならない。このように、剥離部分が徐々に拡大していく剥離方法では、大面積の薄層ガラスパネルに応力が加わり、破損するおそれがあった。
【0007】
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、大面積の薄層ガラスパネルであっても、粘着剤により支持板に貼り合わせた状態で取り扱うことができ、かつ剥離に際して薄層ガラスパネルの破損が生じ難い薄層ガラスパネルの取扱い方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る薄層ガラスパネルの取扱い方法は、薄層ガラスパネルを該薄層ガラスパネルよりも剛性が高い支持板に、刺激の付与により粘着力が低下する粘着剤を介して貼り合わせ、積層体を得る工程と、前記積層体を搬送する、または前記積層体において前記薄層ガラスパネルに処理または加工を施す工程と、前記粘着剤に光を照射し、粘着力を低下させる工程と、前記支持板及び粘着剤から前記薄層ガラスパネルを剥離する工程とを備えることを特徴とする。
【0009】
粘着剤としては、好ましくは、光硬化型粘着剤が用いられ、光の照射により粘着剤が硬化することにより、粘着剤と薄層ガラスパネルとの接着強度が低下される。従って、光の照射により、薄層ガラスパネルを粘着剤から容易に剥離することができる。
【0010】
より好ましくは、上記粘着剤は、刺激の付与によりガスを発生させるガス発生剤を含む。この場合には、光の照射によりガスが発生しガスが粘着剤と薄層ガラスパネルとの界面に移行する。従って、薄層ガラスパネルを粘着剤から容易に剥離することができる。
【0011】
本発明に係る薄層ガラスパネルの取扱い方法では、好ましくは、上記支持板が透光性材料からなる。この場合には、支持板側から光を照射することにより、薄層ガラスパネルと粘着剤との接着強度をほぼ喪失させたり、あるいは容易に低めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0013】
図1に示すように、本実施形態では、薄層ガラスパネル1よりも剛性が高い支持板2上に、粘着シート3を介して薄層ガラスパネル1が貼り合わされる。
上記薄層ガラスパネル1としては、例えばプラズマディスプレイ装置や大型の液晶表示装置に用いられる大面積の薄層ガラスパネルを用いることができる。もっとも、薄層ガラスパネルの用途については特に限定されない。本実施形態では、後述の薄層ガラスパネルを最終的に無理なく剥離することができるため、薄層ガラスパネルは、40×40cm以上の面積のものであってもよい。
【0014】
このような大面積の薄層ガラスパネル1は、注意を払わないと容易に破損する。従って、本実施形態では、支持板2に粘着シート3を介して薄層ガラスパネル1が貼り合わされた状態の積層体4が構成されている。
【0015】
支持板2は、薄層ガラスパネル1よりも剛性が低くない材料により構成されている限り、支持板2を構成する材料は特に限定されない。支持板2を構成する材料としては、金属、合成樹脂またはガラスなどが挙げられる。いずれの材料からなる場合であっても、充分な厚みを有するように支持板2が構成されることにより、支持板2は薄層ガラスパネル1に比べて剛性が高くされる。
【0016】
好ましくは、支持板2は、透光性材料により構成される。透光性材料により支持板2が構成されている場合には、図1に矢印Aで示すように、後工程において支持板2の下面2a側、すなわち粘着シート3が塗布されている側とは反対側の面から光を照射し、粘着シート3に光を照射することができる。
【0017】
このような透光性材料としては、アクリル系樹脂などの透明な合成樹脂やガラスなどを挙げることができる。
粘着シート3は、粘着剤層3a,3bを有する。粘着剤層3bが支持板2側に貼付され、ほぼ粘着剤層3aが薄層ガラスパネル1に貼付される。
【0018】
粘着剤層3aは、後述するように、粘着剤層3aを構成している粘着剤自体が刺激により弾性率が上昇し、粘着力が低下するように構成されている。すなわち、刺激により弾性率が上昇し、粘着剤層3aの薄層ガラスパネル1の表面に対する粘着力が低下し、ガス発生剤から生じたガスの作用だけでなく、弾性率の上昇によっても薄層ガラスパネル1を粘着剤層3aから容易に剥離することができる。このような弾性率を上昇させるための刺激は、ガス発生剤からガスを発生させるための刺激と同一であってもよく、異なっていてもよい。もっとも、弾性率を上昇させる刺激とガス発生剤からガスを発生させるための刺激が同一である場合には、1種類の刺激を適用するだけでよいため、作業性を高めることができる。
【0019】
弾性率を上昇させる刺激についても、特に限定されず、光や熱などを用いることができる。
刺激により弾性率が上昇する粘着剤としては、例えば、分子内にラジカル重合性の不飽和結合を有してなるアクリル酸アルキルエステル系及び/またはメタクリル酸アルキルエステル系の重合性ポリマーと、ラジカル重合性の多官能オリゴマーまたはモノマーとを主成分とし、必要に応じて光重合開始剤を含んでなる光硬化型粘着剤や、分子内にラジカル重合性の不飽和結合を有してなるアクリル酸アルキルエステル系及び/またはメタクリル酸アルキルエステル系の重合性ポリマーと、ラジカル重合性の多官能オリゴマーまたはモノマーとを主成分とし、熱重合開始剤を含んでなる熱硬化型粘着剤等からなるものが挙げられる。
【0020】
このような光硬化型粘着剤または熱硬化型粘着剤等の硬化型粘着剤は、光の照射または加熱により粘着剤層の全体が均一にかつ速やかに重合架橋して一体化するため、重合硬化による弾性率の上昇が著しくなり、粘着力が大きく低下する。また、硬い硬化物中でガス発生剤から気体を発生させると、発生した気体の大半は外部に放出され、放出された気体は、薄層ガラスパネルと粘着剤層との接着面の少なくとも一部を剥がし接着力を低下させる。
【0021】
上記重合性ポリマーは、例えば、分子内に官能基を持った(メタ)アクリル系ポリマー(以下、官能基含有(メタ)アクリル系ポリマーという)を予め合成し、分子内に上記の官能基と反応する官能基とラジカル重合性の不飽和結合とを有する化合物(以下、官能基含有不飽和化合物)と反応させることにより得ることができる。なお、本明細書において、(メタ)アクリルとは、アクリルまたはメタクリルを意味するものとする。
【0022】
上記官能基含有(メタ)アクリル系ポリマーは、常温で粘着性を有するポリマーとして、一般の(メタ)アクリル系ポリマーの場合と同様に、アルキル基の炭素数が通常2〜18の範囲にあるアクリル酸アルキルエステル及び/またはメタクリル酸アルキルエステルを主モノマーとし、これと官能基含有モノマーと、さらに必要に応じてこれらと共重合可能な他の改質用モノマーとを常法により共重合させることにより得られるものである。上記官能基含有(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は通常20〜200万程度である。
【0023】
官能基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基含有モノマー;アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル等のヒドロキシル基含有モノマー;アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル等のエポキシ基含有モノマー;アクリル酸イソシアネートエチル、メタクリル酸イソシアネートエチル等のイソシアネート基含有モノマー;アクリル酸アミノエチル、メタクリル酸アミノエチル等のアミノ基含有モノマー等が挙げられる。
【0024】
上記共重合可能な他の改質用モノマーとしては、例えば、酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン等の一般の(メタ)アクリル系ポリマーに用いられている各種のモノマーが挙げられる。
【0025】
上記官能基含有(メタ)アクリル系ポリマーに反応させる官能基含有不飽和化合物としては、官能基含有(メタ)アクリルポリマーの官能基に応じて上述した官能基含有モノマーと同様のものを使用できる。例えば、官能基含有(メタ)アクリル系ポリマーの官能基がカルボキシル基の場合はエポキシ基含有モノマーやイソシアネート基含有モノマーが用いられ、同官能基がヒドロキシル基の場合はイソシアネート基含有モノマーが用いられ、同官能基がエポキシ基の場合はカルボキシル基含有モノマーやアクリルアミド等のアミド基含有モノマーが用いられ、同官能基がアミノ基の場合はエポキシ基含有モノマーが用いられる。
【0026】
上記多官能オリゴマーまたはモノマーとしては、分子量が1万以下であるものが好ましく、より好ましくは加熱または光の照射による粘着剤層の三次元網状化が効率よくなされるように、その分子量が5000以下であり、かつ、その分子内のラジカル重合性の不飽和結合の数の下限が2個、上限が20個である。このようなより好ましい多官能オリゴマーまたはモノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、市販のオリゴエステルアクリレートまたは上記同様のメタクリレート類等が挙げられる。これらの多官能オリゴマーまたはモノマーは、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0027】
上記光重合開始剤としては、例えば、250〜800nmの波長の光を照射することにより活性化されるものが挙げられ、このような光重合開始剤としては、例えば、メトキシアセトフェノン等のアセトフェノン誘導体化合物;ベンゾインプロピルエーテル、べンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインエーテル系化合物;ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジエチルケタール等のケタール誘導体化合物;フォスフィンオキシド誘導体化合物;ビス(η5−シクロペンタジエニル)チタノセン誘導体化合物、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、クロロチオキサントン、トデシルチオキサントン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシメチルフェニルプロパン等の光ラジカル重合開始剤が挙げられる。これらの光重合開始剤は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0028】
上記熱重合開始剤としては、熱により分解し、重合硬化を開始する活性ラジカルを発生するものが挙げられ、具体的には例えば、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエール、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド、ジ−tブチルパーオキサイド等が挙げられる。中でも、熱分解温度が高いことから、クメンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド等が好適である。これらの熱重合開始剤のうち市販されているものとしては特に限定されないが、例えば、パーブチルD、パーブチルH、パーブチルP、パーメンタH(以上いずれも日本油脂製)等が好適である。これら熱重合開始剤は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0029】
上記硬化型粘着剤には、以上の成分の他、粘着剤としての凝集力の調節を図る目的で、所望によりイソシアネート化合物、メラミン化合物、エポキシ化合物等の一般の粘着剤に配合される各種の多官能性化合物を適宜配合してもよい。また、可塑性、樹脂、界面活性剤、ワックス、微粒子充填剤等の公知の添加剤を配合してもよい。
【0030】
また、好ましくは、粘着剤は、刺激により粘着力が低下し、かつ刺激により気体を発生するガス発生剤を含有している。この刺激については特に限定されず、光、熱あるいは超音波などが挙げられる。中でも、光あるいは熱を用いることが刺激の適用が容易であるため好ましく、より好ましくは、刺激による応答がはやく、すみやかに気体を発生させることができるので、紫外線や可視光線などの光を用いることが望ましい。
【0031】
上記ガス発生剤としては特に限定はされないが、例えばアゾ化合物、アジド化合物が好適に用いられる。アゾ化合物としては、例えば、2,2′−アゾビス−(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2′−アゾビス[2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド]、2,2′−アゾビス[2−メチル−N−[2−(1−ヒドロキシブチル)]プロピオンアミド]、2,2′−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、2,2′−アゾビス[N−(2−プロペニル)−2−メチルプロピオンアミド]、2,2′−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2′−アゾビス(N−シクロヘキシル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2′−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾイリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド、2,2′−アゾビス[2−(2−イミダゾイリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド、2,2′−アゾビス[2−(2−イミダゾイリン−2−イル)プロパン]ジサルフェイトジハイドロレート、2,2′−アゾビス[2−(3,4,5,6−テトラハイドロピリミジン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド、2,2′−アゾビス[2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−2イミダゾイリン−2−イル]プロパン]ジハイドロクロライド、2,2′−アゾビス[2−(2−イミダゾイリン−2−イル)プロパン]、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオンアミダイン)ハイドロクロライド、2,2′−アゾビス(2−アミノプロパン)ジハイドロクロライド、2,2′−アゾビス[N−(2−カルボキシアシル)−2−メチル−プロピオンアミダイン、2,2′−アゾビス[2−[N−(2−カルボキシエチル)アミダイン]プロパン]、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオンアミドオキシム)、ジメチル2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ジメチル2,2′−アゾビスイソブチレート、4,4′−アゾビス(4−シアンカルボニックアシッド)、4,4′−アゾビス(4−シアノペンタノイックアシッド)、2,2′−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)等が挙げられる。薄層ガラスパネルの取扱いに際して高温にさらされる工程がある場合には、これらの中でも熱分解温度の高い2,2′−アゾビス−(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド、2,2′−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2′−アゾビス(N−シクロヘキシル−2−メチルプロピオンアミド)が好適である。これらのアゾ化合物は、光、熱等による刺激により窒素ガスを発生する。
【0032】
また、アジド化合物としては、例えば3−アジドメチル−3−メチルオキセタン、テレフタルアジド、p−tert−ブチルベンズアジド;3−アジドメチル−3−メチルオキセタンを開環重合することにより得られるグリシジルアジドポリマー等のアジド基を有するポリマー等が挙げられる。これらのアジド化合物は、光、熱及び衝撃等による刺激により窒素ガスを発生する。
【0033】
上記ガス発生剤のうち、アジド化合物は、衝撃を与えることによっても容易に分解して窒素ガスを放出する。従って、取扱いが困難であるという難点がある。さらにアジド化合物は、一端分解が始まると連鎖反応を起こし、爆発的に窒素ガスを放出し、その制御が容易でない。従って、爆発的に発生した窒素ガスにより薄層ガラスパネルが損傷するおそれがある。従って、アジド化合物を用いる場合、その使用量を少なくすることが望ましい。
【0034】
これに対して、アゾ化合物は、アジド化合物とは異なり、衝撃によって気体を発生しない。従って、取扱いが極めて容易である。また、アゾ化合物は連鎖反応を起こして爆発的に気体を発生することもない。従って、薄層ガラスパネルの損傷が生じ難い。加えて、光の照射を中断した場合には、気体の発生も中断させることがある。従って、アゾ化合物を用いた場合には、用途に応じて接着性の制御が容易に行われ得る。よって、ガス発生剤としては、アゾ化合物を用いることが好ましい。
【0035】
上記のようなガス発生剤を粘着剤層3aに含有させることにより、粘着剤層3aに刺激を与えると、ガス発生剤から気体が発生して、薄層ガラスパネル1の表面に対する粘着剤層3aの粘着力が低下する。
【0036】
なお、ガス発生剤は、粘着剤層3aに含有されていてもよいが、その場合には、粘着剤層3a全体が発泡体となり、柔らかくなりすぎる。従って、薄層ガラスパネル1を粘着剤層3aから剥離しようとした場合、粘着剤層3aと接着剤層3bとの界面においても剥離が生じ、粘着剤層3aが薄層ガラスパネル1に接着するおそれがある。よって、好ましくは、粘着剤層3aにおいて、薄層ガラスパネル1の表面と接している表層部分にガス発生剤を偏在させておくことが望ましく、より望ましくは薄層ガラスパネル1の表面に接する表層部分のみにガス発生剤を含有させることが好ましい。
【0037】
粘着剤層3aの薄層ガラスパネル1の表面に接している表層部分にガス発生剤を偏在させておくことにより、ガス発生剤から発生したガスが粘着剤層3aと薄層ガラスパネル1との接着界面に現れ、両者の接着面積が減少し、なおかつ気体が薄層ガラスパネル1から粘着剤層3aの粘着面の少なくとも一部を剥離するように作用し、それによって粘着剤層3aと薄層ガラスパネル1との接着力が低下される。
【0038】
粘着剤層3aの表層部分にのみガス発生剤を含有させる方法としては、例えば粘着剤層の上に1〜20μm程度の厚みでガス発生剤を含有する粘着剤を塗工する方法や、予め作製された粘着剤層3aの表面にガス発生剤を含有する揮発性液体不透過性フィルムを塗布あるいはスプレー等により吹き付ける方法等が挙げられる。
【0039】
粘着剤層3aの表面にガス発生剤を付着させる場合には、粘着剤と相容性に優れたガス発生剤を付着させることが好ましい。すなわち、粘着剤層3aの表面にガス発生剤を多量に付着させると粘着力が低下するが、粘着剤とガス発生剤とが相溶する場合には、付着したガス発生剤は粘着剤に吸収され、従って刺激を与える前の粘着力の低下を抑制することができる。
【0040】
なお、上記表層部分の厚みは、粘着剤層3aの厚みによっても異なるが、粘着剤層3aの表面から20μmまでの部分であることが好ましい。
なお、粘着剤層3aの表面に気体発生剤を付着させる場合には、粘着剤と相溶性に優れた気体発生剤を付着させることが好ましい。すなわち、粘着剤の表面に気体発生剤を多量に付着させると粘着力が低くなるが、気体発生剤が粘着剤と相溶する場合は、付着した気体発生剤は粘着剤層に吸収され粘着力が低下することがなく、気体発生剤が拡散することにより被着体との接触面全体に対してより均一に気体を発生させることができる。また、気体発生剤を含有する表面部分とそれ以外とは、異なる組成の樹脂成分からなることが好ましく、なかでも、異なる極性を有する樹脂成分からなることがより好ましい。これにより、表面部分の気体発生剤がそれ以外に移行することを防止するか、移行しにくくすることができる。
【0041】
また、ここでいう表層部分は、粘着剤層3aの表面にガス発生剤が均一に付着している態様や、粘着剤層3aの表面に付着したガス発生剤が粘着剤と相溶し、粘着剤層に吸収されている態様も含むものとする。
【0042】
なお、粘着剤層3bを構成する粘着剤は、支持板2に貼り合わされるのであるため、必ずしも刺激により粘着力が低下する性質を有せずともよい。もっとも、支持板2から粘着シート3を剥離させる必要がある場合には、何らかの刺激により粘着力が低下するタイプの粘着剤により粘着剤層3bを構成することが好ましい。
【0043】
また、粘着剤層3bの支持板2に対する粘着力及び粘着剤層3a,3b間の粘着力は、上記粘着剤層3aの刺激が付与された後の薄層ガラスパネル1に対する粘着力よりも大きい必要がある。さもないと、薄層ガラスパネル1を剥離する際に、粘着剤層3aまたは粘着剤層3a,3bの双方が薄層ガラスパネル1に付着するおそれがある。
【0044】
上記粘着剤層3bを構成する粘着剤については、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤などを適宜用いることができる。
粘着シート3においては、粘着剤層3a,3bが積層されていたが、図2に示すように、基材5aの両面に粘着剤層5b,5cが形成された基材付きの両面粘着テープ5を粘着シート3の代わりに用いてもよい。この場合には、粘着剤層5bが、薄層ガラスパネル1の表面側に貼り合わされるため、粘着剤層5bは粘着剤層3aと同様に構成される。また、粘着剤層5cは、粘着剤層3bと同様の粘着剤により構成される。粘着剤層5bが光により粘着力が低下する場合には、基材5aとしては、光を透過または通過させる材料からなることが好ましく、例えば、アクリル、オレフィン、ポリカーボネート、塩化ビニル、ABS、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ウレタン、ポリイミドなどの透明な樹脂からなるシート、網目状の構造のシート、または多数の孔が開けられたシートなどにより構成することができる。
【0045】
図1に戻り、支持板2に粘着シート3を介して薄層ガラスパネル1が積層されている積層体4では、支持板2により薄層ガラスパネル1が裏打ちされている。従って、積層体4の状態のまま出荷及び搬送、加工等を行ったとしても、薄層ガラスパネル1の破損が生じ難い。すなわち、本実施形態では、積層体4を得た後に、積層体4の状態で搬送、あるいは薄層ガラスパネル1に処理や加工が施され得る。
【0046】
また、薄層ガラスパネル1を表示装置などに組み込む際には、薄層ガラスパネル1を支持板2及び粘着剤3から剥離する必要がある。その場合、前述したように、刺激が粘着シート3の粘着剤層3aに与えられ、それによって粘着剤層3aの粘着力が低下する。加えて、粘着剤層3aが上記ガス発生剤を含んでいるため、ガスが粘着剤層3aと薄層ガラスパネル1との界面に移行する。従って、薄層ガラスパネル1と粘着剤層3aとの界面の全領域にわたり、両者の接着強度が低下し、あるいは殆ど接着力を有しない状態となる。従って、薄層ガラスパネル1を粘着シート3から容易に剥離し、組立て工程に供することができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明に係る薄層ガラスパネルの取扱い方法では、薄層ガラスパネルが粘着剤を介して支持板に貼り合わされた積層体が用意され、該積層体の状態で搬送され、あるいは薄層ガラスパネルに処理または加工が施される。従って、搬送、処理または加工に際して薄層ガラスパネルの破損が生じ難い。
【0048】
加えて、粘着剤に刺激を与えることにより、粘着力が低下するため、支持板及び粘着剤から薄層ガラスパネルを破損をもたらすことなく容易に剥離することができる。
【0049】
特に、接着剤が光硬化型粘着剤である場合には、光の照射により上記粘着剤の粘着力を速やかに低めることができるので、容易に薄層ガラスパネルを粘着剤から剥離することができる。
【0050】
さらに、上記粘着剤が、刺激によりガスを発生させるガス発生剤を含む場合には、ガスが粘着剤と薄層ガラスパネルの界面に移行するため、薄層ガラスパネルと粘着剤との間の接着強度を殆ど無くすことができる。よって、薄層ガラスパネルを粘着剤から一層容易にかつ破損をもたらすことなく剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る薄層ガラスパネルの取扱い方法を説明するための断面図。
【図2】本発明で用いられる粘着シートの変形例を示す断面図。
【符号の説明】
1…薄層ガラスパネル
2…支持板
3…粘着シート
3a,3b…粘着剤層
4…積層体
5…粘着テープ
5a…基材
5b,5c…粘着剤層
Claims (4)
- 薄層ガラスパネルを該薄層ガラスパネルよりも剛性が高い支持板に、刺激により粘着力が低下する粘着剤を介して貼り合わせ、積層体を得る工程と、
前記積層体を搬送する、または前記積層体において前記薄層ガラスパネルに処理または加工を施す工程と、
前記粘着剤に刺激を付与し、粘着力を低下させる工程と、
前記支持板及び粘着剤から前記薄層ガラスパネルを剥離する工程とを備える、薄層ガラスパネルの取扱い方法。 - 前記粘着剤が、光硬化型粘着剤である、請求項1に記載の薄層ガラスパネルの取扱い方法。
- 前記粘着剤が、刺激が与えられてガスを発生させるガス発生剤を含む、請求項1または2に記載の薄層ガラスパネルの取扱い方法。
- 前記支持板が透光性材料からなり、前記支持板側から前記光が照射される、請求項1〜3のいずれかに記載の薄層ガラスパネルの取扱い方法。
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