JP2004184808A - 連続紙プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】次ジョブの先頭ページでの転写不良による画像欠損を防止する連続紙プリンタを提供する。
【解決手段】本発明の連続紙プリンタ10は、未定着トナーを用紙P上に定着させる定着部36と、前記定着部36の定着動作を制御する制御部52とを備え、前記制御部52は、ジョブの最終ページ100の後半部分に未定着トナー領域102を残し、前記未定着トナー領域102は次ジョブの印刷開始後に定着されるように前記定着部36を制御する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各ページが境界ミシン目を介してつながった連続紙に印刷する連続紙プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
なし(本発明に関連のある先行技術文献を見出せなかった。)
【0003】
従来、各ページが境界ミシン目でつながった連続紙に印刷する連続紙プリンタが知られている。これまでの連続紙プリンタは白黒機すなわちモノクロモードのみがほとんどであり、モノクロトナー画像を用紙に定着させるのに必要な熱量はフルカラートナー画像の場合に比べると小さくて済み、定着時の加熱による用紙の熱収縮は問題にはならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、昨今、連続紙プリンタにおいてもカラー印刷に対する要望が大きくなってきている。カラートナー画像を定着させるには比較的大きな熱量が必要であるため、カットなしモード(ジョブ間で連続紙をカットしない)で、かつ、ジョブ間に白紙ページを残さない場合、前ジョブの最終ページを定着する際の用紙の熱収縮の影響により、次ジョブの先頭ページの印刷領域に紙しわや波打ちが生じ、これにより次ジョブの先頭ページにおいて転写不良による画像欠損が生じるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記問題を解決するために本発明の連続紙プリンタは、未定着トナーを用紙上に定着させる定着部と、前記定着部の定着動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、ジョブの最終ページの後半部分に未定着トナー領域を残し、前記未定着トナー領域は次ジョブの印刷開始後に定着されるように前記定着部を制御することを特徴とするものである。
【0006】
本発明の連続紙プリンタにおいて、前記定着部はフラッシュ発光により未定着トナーを定着するフラッシュ定着装置であり、次ジョブの印刷開始後に、前ジョブの最終ページ後半部分の未定着トナー領域に対するフラッシュ発光開始位置を前ジョブのフラッシュ停止位置に応じて可変してもよい。
【0007】
また、本発明の連続紙プリンタは、用紙を定着部に搬送する搬送ベルトと、前記用紙を前記搬送ベルトに吸着させる吸着手段とをさらに備えてもよい。
この場合、印刷待機中に前記搬送ベルトの温度を所定温度以上に保つために、前記吸着手段を作動停止した状態で前記搬送ベルトを回転させながら加熱手段で前記搬送ベルトを加熱するようにしてもよく、さらには、印刷待機中に前記加熱手段で加熱しながら前記搬送ベルトを回転させる動作を行う前に、用紙の未定着トナー領域が前記搬送ベルトから外れる位置まで用紙を用紙搬送方向に関して上流側に搬送するようにしてもよい。
【0008】
【発明の効果】
本発明の連続紙プリンタによれば、ジョブの最終ページの後半部分に加熱による定着がなされていない未定着トナー領域を残すようにしたので、前記最終ページに加えられた定着熱で生じた熱収縮による紙しわや波打ちなどの悪影響が後続の先頭ページに及ばない。これにより、カットなしモードでジョブ間に白紙ページを残すことなく次ジョブを連続印刷した場合でも、次ジョブの先頭ページについて画像欠損のない良好な画像を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である連続紙プリンタ10の全体構成図である。連続紙プリンタ10は、その下部に給紙部12を備えている。給紙部12には、各ページが境界ミシン目でつながった連続紙(または連続用紙)Pが積載収容される。
【0010】
給紙部12の上方には、トラクタ14が配置されている。トラクタ14では、一定間隔で配列された多数のトラクタピンを有するトラクタベルトが回転駆動されるようになっており、前記トラクタピンが連続紙Pの幅方向両側縁部に一定ピッチで形成された送り穴に係合することにより連続紙Pが送られるようになっている。また、トラクタ14は、正転、逆転のいずれにも回転可能であり、トラクタベルトの回転数または回転量によって連続紙Pの搬送量および停止位置を制御できるようになっている。
【0011】
なお、本実施形態では連続紙Pの送り機構として図2(a)に示すようなトラクタ14を用いたが、これに代えて図2(b)に示すようなスプロケット141を用いてもよいし、あるいは、図2(c)に示すような表面に多数の微細突起(例えば直径0.03mm、高さ0.07mm)を有するグリップローラ対142を用いてもよい。
【0012】
連続紙プリンタ10の内部中央には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色にそれぞれ対応した4つの作像ユニット16Y,16M,16C,16Kが並べて配置されている。各作像ユニット16Y,16M,16C,16Kは現像器をそれぞれ備えており、各現像器にはトナー容器18Y,18M,18C,18Kからイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーがそれぞれ供給されるようになっている。
【0013】
各作像ユニット16Y,16M,16C,16Kに沿ってエンドレスの転写ベルト20が配置されている。転写ベルト20は反時計回り方向に回転駆動されるようになっている。
【0014】
転写ベルト20はブラック作像ユニット16Kの近傍においてローラ22によて内側から支持されている。ローラ22によって支持された転写ベルト20の部分には、転写チャージャ24が対向配置されている。この転写チャージャ24と転写ベルト20との間が転写ポイントとなり、トラクタ14により上方に送られてきた連続紙Pは転写前ガイド対26によって転写ベルト20に押し付けられながら転写ポイントを通過するようになっている。なお、転写チャージャ24に代えて転写ローラを用いてもよい。
【0015】
後述するように連続紙Pはトラクタ14が逆転駆動されることにより矢印Aで示す通常の用紙搬送方向とは反対方向に逆搬送されることができるが、その逆搬送の際にトラクタ14、転写チャージャ24および転写前ガイド対26は点線で示す位置まで退避可能になっており、このように退避することで連続紙Pが逆搬送されるときに転写ベルト20と接触しないようにすることができる。
【0016】
転写チャージャ24の上方には、2つのローラによって回転駆動可能に支持されたエンドレスの面状搬送ベルト28が縦方向に沿って配置されている。搬送ベルト28には多数の穴が形成されており、搬送ベルト28の側方に配置された吸引ファン(吸着手段)30を作動させると、連続紙Pは搬送ベルト28の表面に吸着された状態でその回転にしたがって確実に搬送されるようになっている。
【0017】
搬送ベルト28の内面には、2枚の面状ヒータ(加熱手段)32が接触配置されており、後述するように印刷待機中には面状ヒータ32で加熱しながら搬送ベルト28を回転させることによって搬送ベルト28の温度を所定温度以上に保つことができるようになっている。
【0018】
搬送ベルト28の連続紙吸着面側に対向してプレヒータ34(加熱手段)とフラッシュ定着装置(定着部)36とが並んで配置されている。プレヒータ34は、用紙搬送方向(矢印A方向)に関してフラッシュ定着装置36の上流側に配置されている。プレヒータ34は、搬送ベルト28を加熱する前記面状ヒータ32と協働して、カラートナー画像を定着させるのに必要な熱量を補うために連続用紙Pを温める役割を果たす。一方、フラッシュ定着装置36は、定期的にフラッシュ発光するごとに連続紙P上のトナー画像を所定長さ(例えば約53mm)ずつ定着させるものである。
【0019】
搬送ベルト28の上方には、中間ローラ対38、排紙ガイド対40および排紙ローラ対42が配置されており、これらを介して連続紙Pはプリンタ10の外部に排出されるようになっている。プリンタ10から排出された連続紙Pは、プリンタ10の下部に付設された排紙部46に積載収容されるようになっている。
【0020】
排紙ローラ対38の近傍には、バースタ44が配置されている。バースタ44には連続紙Pの幅方向に移動可能な切断用コロがあり、ジョブ間の境界ミシン目をコロの通過位置に合わせて停止させた後、コロを連続紙Pに押し当てながら移動させることで、連続紙Pを切断することができる。このバースタ44は、ジョブ間で連続紙Pを切断するカットありモードでの印刷の際に使用される。
【0021】
さらに、連続紙プリンタ10は、モータ48、操作パネル50および制御部52を備えている。モータ48は、プリンタ10の各部の駆動源となるものである。操作パネル50は、ユーザがカットなしモードやカットありモードなどの各種の印刷モードを設定できるとともに、ユーザに対する各種の情報を提供する表示部を含んでいる。制御部50は、プリンタ10の各部の作動を制御するものである。
【0022】
次に、上述した構成からなる連続紙プリンタ10において、カットなしモードで、かつ、ジョブ間に白紙ページを残さずに印刷する場合の動作について説明する。
カラー印刷では、4つの作像ユニット16Y,16M,16C,16Kがそれぞれ作動して、転写ベルト20上にイエロートナー画像、マゼンタトナー画像、シアントナー画像、ブラックトナー画像が順次重ね合わされて4色トナー画像が形成される。この4色トナー画像は、転写ベルト20の回転にしたがって転写チャージャ24との対向位置である転写ポイントに搬送される。転写ポイントでは、4色トナー画像は転写チャージャ24の作用によって、トラクタ14により給紙部12から送られてきた連続紙P上に一括転写される。
【0023】
転写ポイントにおいて4色トナー画像が転写された連続紙Pは、搬送ベルト28によって上方に搬送され、この搬送過程において面状ヒータ32で加熱された搬送ベルト28やプレヒータ34によって温められるとともにフラッシュ定着装置36のフラッシュ発光を受けることによって4色トナー画像は連続紙Pに定着されることになる。
【0024】
ここで、従来の連続紙プリンタであれば、図3(a)の黒塗り領域で示すように、ジョブの最終ページ100のトナー画像全体を完全に定着させるのであるが、最終ページ100全体を定着した際の定着熱によって連続紙Pに熱収縮が生じ、この熱収縮の影響による紙しわや波打ちなどの用紙歪みが次ジョブの先頭ページとなる次のページ101まで及んでしまう。この場合に、連続紙Pを逆搬送して前記先頭ページ101を転写ポイントの上流側まで戻してからこの先頭ページ101から次ジョブの1ページ目の画像形成を始めると、前記用紙歪みのために転写ベルト20に対する前記先頭ページ101の密着性が不均一になって転写不良を生じ、白抜けなどの画像欠損が発生することが問題となる。
【0025】
なお、この問題は、前ジョブと次ジョブを時間的間隔を置かずに連続印刷する場合、カットありモードで印刷する場合、および、熱収縮の少ない用紙に印刷する場合には生じない。前ジョブと次ジョブを連続印刷する場合には、前ジョブの最終ページ100がフラッシュ定着装置36によって定着熱を受けるときには次ジョブの先頭ページ101は転写ポイントを既に通過してトナー画像の転写を終えているからである。また、カットありモードで印刷する場合には、前ジョブの最終ページ100と次ジョブの先頭ページ101との間の境界ミシン目の位置でバースタ44で切断されるため、この切断によって前記先頭ページ101は前記最終ページ100の熱収縮の影響から開放されて用紙歪みが解消され、このように用紙歪みがなくなった状態で転写ポイントの上流側まで逆搬送されてからトナー画像転写を受けることになるからである。さらに、例えば連量90kg以上の熱収縮の少ない連続紙を用いた場合には、カットなしモードでジョブの最終ページ100後端まで定着しても次ジョブの先頭ページ101に紙しわや波打ちが発生せず、転写不良とはならない。紙しわ等による画像欠損が起こるのは連量が例えば55kg以下くらいの比較的薄い紙である。
【0026】
上述したようなジョブの最終ページの全体定着による次ジョブの先頭ページでの画像欠損の問題を解決するため、本実施形態の連続紙プリンタ10では、図3(b)に示すように、ジョブの最終ページ100の後半部分に斜線部で示す未定着トナー領域102を残すようにした。このようにすれば、最終ページ100の前半部分の定着時の定着熱による熱収縮の影響により発生する紙しわや波打ちなどの用紙歪みは最終ページ100内でおさまって次ジョブの先頭ページ101まで及ばず、これにより次ジョブの先頭ページ101について転写不良による画像欠損のない良好な画像を得ることができる。
【0027】
続いて、ジョブの最終ページ100の後半部分に未定着トナー領域102を残すためのプリンタ動作の制御部52による制御について説明する。
図4(a)に示すように、ジョブの最終ページ100に4色トナー画像が一括転写された連続紙Pは、ジョブの最終ページ100と次ジョブの先頭ページとなる次のページ101との間の境界ミシン目(以下、「後端ミシン目」という)103が転写ベルト20と転写チャージャ24との対向位置である転写ポイント21を越えて例えば241.3mm(57/6インチ)だけ搬送されたときに停止させられる。この停止位置は、用紙Pの1ページの長さや印刷枚数によらず一定である。
【0028】
この連続紙Pの搬送停止に先立ち、フラッシュ定着装置36へのフラッシュ停止命令が出される。このフラッシュ停止命令は、ジョブの最終ページ100の後端ミシン目103が転写ポイント21を越えて例えば207.4mm(49/6インチ)だけ搬送されたときに出される。このフラッシュ停止命令の発令時期もまた、用紙Pの1ページの長さや印刷枚数によらず一定である。このようにジョブ最終ページ100の後端ミシン目103がフラッシュ定着装置36を通過する前に、フラッシュ定着装置36のフラッシュ発光をオフするとともに連続紙Pの搬送を停止することで、ジョブ最終ページ100には未定着トナー領域102が残る。なお、定着に補助的な役割を果たすプレヒータ34もまた、フラッシュ停止命令の発行と同時にオフされてもよい。
【0029】
その後、連続紙Pは、図4(b)に示すように、トラクタ14、搬送ベルト28、中間ローラ対38および排紙ローラ対42を逆回転駆動させることにより、ジョブの最終ページ100の後端ミシン目103が転写ポイント21から用紙搬送方向上流側に例えば59.3mm(14/6インチ)に来た位置まで逆搬送される。この連続紙Pの逆搬送停止位置は、用紙の1ページの長さや印刷枚数にかかわらず一定である。逆搬送時には、上述したようにトラクタ14、転写前ガイド対26および転写チャージャ24が図1中点線で示す位置まで退避することことにより、連続紙Pは転写ベルト20と非接触になる。これにより、ジョブの最終ページ100の未定着トナー領域102が転写ベルト20で擦られることがなく未定着トナー画像が乱れることはない。
【0030】
連続紙Pが図4(b)に示す位置まで逆搬送されて停止すると、次ジョブの印刷指令があるまで印刷待機状態になる。印刷待機中は、図示しないセンサで搬送ベルト28の温度を監視し、搬送ベルト28の温度が所定温度以上に保たれるように面状ヒータ32およびプレヒータ34で加熱しつつ搬送ベルト28を回転させる。この際、吸引ファン30の作動は停止されていて連続紙Pは搬送ベルト28に対して吸着されておらず、かつ、連続紙Pはトラクタピンとの係合や中間ローラ対38による把持によって上流側にも下流側にも移動できないようになっているため、搬送ベルト28は停止した連続紙Pに対して空回転することになる。
【0031】
なお、搬送ベルト28の保温のための空回転は、連続紙Pが上流側にも下流側にも移動できないようになっているため、正回転または逆回転のどちらであってもよい。また、前記空回転時の搬送ベルト28の搬送力が連続紙Pの送り穴の強度を越えると、用紙送り穴が変形してトラクタピンから外れてしまうことになり得るため、このような事態が起こらないように搬送ベルト28の搬送力を設定する必要がある。
【0032】
印刷待機中にジョブ最終ページ100の未定着トナー領域102に対応する用紙裏面が空回転する搬送ベルト28によって擦られると、連続紙Pと搬送ベルト28との摩擦によって静電気が生じ、この静電気の作用によって領域102の未定着トナーが飛散して画像が乱れるという問題が生じる。この問題が生じないようにするため、本実施形態のプリンタ10では、図4(b)に示すように、未定着トナー領域102が搬送ベルト28から外れる位置まで連続紙Pを逆搬送することで対処している。
【0033】
上述したような印刷待機中の搬送ベルト28の保温動作は、一定時間(例えば5分間)経過後に省エネモードに移行する。この省エネモードでは、面状ヒータ32やプレヒータ34による加熱および搬送ベルト28の回転を停止する。これにより、未定着トナー領域305が長時間放置されても熱や静電気による影響を受けることはない。
【0034】
印刷待機中に次ジョブの印刷指令があると、プリンタ10は、各作像ユニット16Y,16M,16C,16Kを作動させて転写ベルト20上に4色トナー画像を形成する。この4色トナー画像が転写ベルト20の回転に伴って転写ポイント21に到達するのに先立ち、連続紙Pの搬送を開始した後に前ジョブの最終ページ100の後端ミシン目103が転写ポイント21を通過するタイミングでトラクタ14、転写前ガイド対26および転写チャージャ24を退避状態から復帰させて連続紙Pを転写ベルト20に接触させる。これにより、前ジョブの最終ページ100に残した未定着トナー領域102の画像を乱すことがなく、かつ、次ジョブの先頭ページ101への画像転写が可能になる。
【0035】
次に、次ジョブの印刷開始後における前ジョブ最終ページ100の未定着トナー領域102の定着動作について説明する。
用紙搬送方向における未定着トナー領域102の長さ、すなわち、フラッシュ定着済み領域と未定着トナー領域102との境界(以下、「フラッシュ停止位置」という)から後端ミシン目103までの長さは一定ではない。これは、フラッシュ定着装置36のフラッシュ発光間隔(すなわち1回のフラッシュ発光で定着される用紙上の長さ)は一定であるのに対して、連続紙Pのページ長は種々のものがあり、しかも、印刷枚数はジョブ毎に異なり得るものであるから、定着すべき全用紙長が1回当たりのフラッシュ定着幅の整数倍にならないことに起因するもので、上述したように連続紙Pの停止位置(最終ページ100の後端ミシン目103が転写ポイント21を越えて241.3mm(57/6インチ)だけ搬送された位置)およびフラッシュ停止命令の発令時期(最終ページ100の後端ミシン目が転写ポイント21を越えて207.4mm(49/6インチ)だけ搬送されたとき)はページ長および印刷枚数にかかわらず一定であるが、最後のフラッシュ発光時期が一定ではないためにフラッシュ停止位置が異なってくるからである。ここで、用紙ページ長や印刷枚数によって未定着トナー領域の長さが変化する設計値の一例を下記の表1に示す。
【0036】
【表1】
Figure 2004184808
【0037】
このように未定着トナー領域102の長さ、すなわち、フラッシュ停止位置が一定でないために、次ジョブの印刷開始後に前記未定着トナー領域102を定着させるためのフラッシュ開始位置もフラッシュ停止位置に応じて可変とする必要がある。なぜなら、フラッシュ開始位置をフラッシュ停止位置とを合わせないと、既に定着されている領域が再度フラッシュ発光を受けて二重定着されると発色性が悪くなる一方、フラッシュ発光を受けない領域が残ると未定着のままとなり、いずれにしても定着むらが発生することになるからである。
【0038】
そこで、本実施形態の連続紙プリンタ10では、フラッシュ停止位置とフラッシュ開始位置とを合わせるために、次のような制御を行っている。
【0039】
図5に示すように、上述したように前ジョブの最終ページ100の後端ミシン目103が転写ポイント21から49/6インチだけ過ぎた位置Xに来たときにフラッシュ停止命令が出される。また、前記位置Xからフラッシュ定着装置36のフラッシュランプ37の直下位置までは29/6インチだけ離れている。
【0040】
フラッシュ定着装置36に対するフラッシュ停止命令は最終ページ100の後端ミシン目103が位置Xに来たときに発っせられるが、このときフラッシュ定着装置36の発光のための充電状態は、1ページ用紙長および印刷枚数によって異なる。ここで、フラッシュ定着装置36の発光周期H(Hz)、用紙の搬送速度V(mm/sec)、1ページ用紙長L(mm)、印刷枚数N(枚)、全用紙長L×N(mm)とすると、式((L×N−29/6インチ)/V)×Hで得られる解の整数部は前ジョブ印刷時のフラッシュ発光回数であり、少数部は充電率とほぼ同義となっている。VおよびHは一定であるから、LおよびNによってフラッシュ停止命令時の充電率は変化する。充電率0(=100%)は発光状態を示し、実際のフラッシュは発光状態つまり充電率0で停止可能であるから、フラッシュ停止命令時に充電率0でなければ、フラッシュ停止命令が出ても次の充電率0となるとき、すなわち、もう1回だけフラッシュ発光して発光停止することになる。
【0041】
フラッシュ発光は、タイマによって一定発光周期で制御されており、フラッシュ停止命令時のタイマーカウント値によってその時点における充電状態を知ることができ、これにより最終フラッシュ発光時期および最終ページ100上でのフラッシュ停止位置を認知することができる。このように認知されたフラッシュ停止位置に、次ジョブの印刷開始後の最初のフラッシュ開始位置を合わせるように設定することで、二重定着および未定着残りのような定着むらをなくすことができる。
【0042】
ここで、図5を参照して具体的な例によって説明すると、フラッシュ発光周期が1.7Hz(=588msec)、制御タイマは1msec単位でカウントされてカウント値が588msecでクリアされて0からのカウントを繰り返すもの、用紙搬送速度が90.36mm/secであるとき、フラッシュ停止命令時のタイマーカウント値が500msecであった場合、フラッシュ定着装置36はフラッシュ停止命令時から88msec後にもう1回だけフラッシュ発光する。この最後のフラッシュ発光のとき、最終ページ100の後端ミシン目103はフラッシュ停止命令発令時の位置である位置Xから90.36×0.088=7.95168mmだけ進んだ位置Yにあり、この後端ミシン目103の位置Yがフラッシュ停止位置に相当する。そして、次ジョブの印刷開始後の最初のフラッシュ開始位置は、最終ページ100の後端ミシン目103が前記位置Yから90.36×0.588=53.13168mm(すなわちフラッシュ1回分の定着長さ)だけさらに進んだ位置Zとなる。
【0043】
なお、本実施形態の連続紙プリンタ10では、フルカラー画像を形成する場合を例にとって説明したが、モノクロモードでブラック作像ユニット16Kだけを作動させてモノクロ画像を形成する場合でも同様に制御することができる。
また、本実施形態では、定着部としてフラッシュ定着装置36を用いているが、定着ローラからなる定着部を用いてもよい。この場合、上述したフラッシュ制御と同様の効果を奏するように、定着ローラへの印加電圧制御および定着ローラの圧接離間制御を行えばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続紙プリンタの全体構成図。
【図2】用紙送り機構の別の例を示す図。
【図3】定着熱による用紙歪み発生領域の状況を示す図。
【図4】連続紙の停止位置と逆搬送位置とを示す図。
【図5】フラッシュ停止位置とフラッシュ開始位置とを合わせるための制御を説明するための図。
【符号の説明】
10…連続紙プリンタ、14…トラクタ、16Y,16M,16C,16K…作像ユニット、20…転写ベルト、24…転写チャージャ、26…転写前ガイド対、28…搬送ベルト、30…吸引ファン、32…面状ヒータ、34…プレヒータ、36…フラッシュ定着装置、52…制御部、100…ジョブの最終ページ、101…次ジョブの先頭ページ、102…未定着トナー領域、103…最終ページの後端ミシン目、P…連続紙。

Claims (5)

  1. 未定着トナーを用紙上に定着させる定着部と、前記定着部の定着動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、ジョブの最終ページの後半部分に未定着トナー領域を残し、前記未定着トナー領域は次ジョブの印刷開始後に定着されるように前記定着部を制御することを特徴とする連続紙プリンタ。
  2. 前記定着部はフラッシュ発光により未定着トナーを定着するフラッシュ定着装置であり、次ジョブの印刷開始後に、前ジョブの最終ページ後半部分の未定着トナー領域に対するフラッシュ発光開始位置を前ジョブのフラッシュ停止位置に応じて可変することを特徴とする請求項1に記載の連続紙プリンタ。
  3. 用紙を定着部に搬送する搬送ベルトと、前記用紙を前記搬送ベルトに吸着させる吸着手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の連続紙プリンタ。
  4. 印刷待機中に前記搬送ベルトの温度を所定温度以上に保つために、前記吸着手段を作動停止した状態で前記搬送ベルトを回転させながら加熱手段で前記搬送ベルトを加熱するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の連続紙プリンタ。
  5. 印刷待機中に前記加熱手段で加熱しながら前記搬送ベルトを回転させる動作を行う前に、用紙の未定着トナー領域が前記搬送ベルトから外れる位置まで用紙を用紙搬送方向に関して上流側に搬送することを特徴とする請求項4に記載の連続紙プリンタ。
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