JP2004183215A - 補強グラウンド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】土壌基盤の上に平均長さ0.1〜15mmの砕石とバインダーとして液状硬化性樹脂、例えばポリオールとポリイソシアネートとから得られるイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーからなる(メタ)アクリル変性ポリエステル樹脂とからなる圧縮強度1MPa以上の補強層を設け、好ましくは更にその上に樹脂層又は土層を積層してなるなる補強グラウンド。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温湿度や雨水に影響されにくい安定した強度や弾性及び通水性を有する補強層を積層した補強グラウンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にグラウンドは、砕石路盤層とアスファルト層と樹脂又は樹脂シート層から構成される。アスファルト層は、砕石路盤層のタワミを防止し安定化させるために敷き詰められている。
特に近年、アスファルト層の熱安定性に不良が生じ変形しやすく、表層の樹脂層又は樹脂シート層の厚みが少ない場合、タワミが生じやすくなる。
【0003】
こうしたタワミを防止するために水性エマルジョン系やセメント系を砕石路盤上に散布硬化させタワミを防止に用いられた。しかし、水性エマルジョン系は、簡単に塗布でき作業性は良好であるが、強度が低く、特に冬期での硬化性が遅いためにグラウンド内に軽車両の乗り入れが迅速にできない。また、耐水性も低いために雨水や下地からの水分で路盤が弱体化してしまいタワミが発生したすくなる欠点を生じた。
この弱点を克服するために、セメント系で路盤を固める方法を考えられたが、硬度が硬すぎて、表層の反発弾性が高くなり人体に影響を与えやすくなり、また、簡単に塗布できないために、モルタルとして敷き詰めなければならない作業性に劣る欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、温湿度や雨水に影響されにくい安定した強度や弾性及び通水性を有する補強層を積層した補強グラウンドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる課題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、土壌基盤の上に平均長さ0.1〜15mmの砕石とバインダーとして液状硬化性樹脂とからなる補強層を設けてなる補強グラウンドに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明での補強層を形成する平均長さ0.1〜15mmの砕石は、砂状から小石状のものであり、粒状や長方形などの形状のものである。かかる砕石の平均長さが0.1〜1mm程度のものであれば、後述するバインダーで固化した場合その上に樹脂や土などの層を積層しなくても使用に供することができ、勿論樹脂や土などの層を積層することもできる。また、砕石の平均長さが1〜15mm程度のものであれば、砕石が大きくなるため補強グランドの上の歩行感が充分でなく、その上に樹脂や土などの層を積層するのが好ましい。
尚、上記補強層には、本発明の効果を損なわない範囲で平均長さ15mmよりも大きい砕石を併用することができる。
【0007】
本発明に使用される液状硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂、湿気硬化性ウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、(メタ)アクリル変性ウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂、(メタ)アクリル変性ポリエステル樹脂、ウレア・メラミン系樹脂、フェノール系樹脂などを使用することができ、これらの混合物も使用することが可能である。特に液状硬化性樹脂として湿気硬化性ウレタン樹脂及び(メタ)アクリル変性ポリエステル樹脂が好ましい。
かかる液状硬化性樹脂は、上記の砕石とバインダーとからなる補強層を直接土壌上で形成する際に良好な作業性を有することから、湿気硬化性ウレタン樹脂、即ち末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(以下、ウレタンプレポリマーという)が好ましい。かかるウレタンプレポリマーとしては、ポリオールと有機ポリイソシアネート化合物とから得られるものであり、未反応の有機ポリイソシアネート化合物を含有していてもよく、場合にもよるが、具体的には未反応の有機ポリイソシアネート化合物を70重量%以下、好ましくは60重量%以下で含有することができる。また、ウレタンプレポリマーとしては、25℃での粘度が好ましくは100〜10000mPa・s、より好ましくは500〜5000mPa・sのものが好適である。
【0008】
上記有機ポリイソシアネートとしては、イソシアネート基を2個以上有する化合物であれば特に限定されることはなく、芳香族系、脂肪族系、あるいは脂環族系ポリイソシアネート化合物、それら2種以上の混合物、及びそれらを変性して得られる変性ポリイソシアネートのいずれでもよい。例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4MDI、4,4MDI)、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリメリックMDI(クルードMDI)等のポリイソシアネートやそれらの変性ポリイソシアネート、例えば、カルボジイミド変性物、ビュウレット変性物、2量体、3量体等があり、更にこれらのポリイソシアネートと活性水素含有化合物との末端イソシアネート基プレポリマー等をあげることができる。好ましくはポリメリックMDIである。
【0009】
また、上記ポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリエチロールエタン、1,3,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ビスフェノールA、ノボラック等の多価アルコール類、および又はこれらのポリヒドロキシ化合物にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加重合させたものが挙げられる。使用される上記ポリオールは、単独で使用することは勿論、他のイソシアネート基と反応し得る活性水素含有官能基を2個以上有する活性水素化合物を併用することができ、この具体例としては、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリブタジエンポリオール、アクリルポリオール、高級脂肪酸エステルポリオール等が挙げられる。
【0010】
尚、ポリオールの一部として併用できるものとして、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、トルエンジアミン等活性水素を2個以上含有する化合物および/又はこれらのアミン類に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等を付加重合させたものも挙げられる。
【0011】
ウレタンプレポリマー成分におけるポリオールに対する有機ポリイソシアネートの当量比は、好ましくはポリオールを含む活性水素化合物の反応性基(水酸基とアミノ基)1当量に対してイソシアネート基で1.5当量以上が好ましい。
【0012】
上記ウレタンプレポリマーに減粘剤を併用してもかまわない。その混合割合は、本発明の効果を達成すれば、特に制限されないが、ウレタンプレポリマー/減粘剤の重量比が好ましくは20/80〜80/20、より好ましくは40/60〜70/30である。
かかる減粘剤としては、ウレタンプレポリマーと相溶し、減粘効果を示す液状のものであり、例えば脂肪族系溶剤、脂環族系溶剤、芳香族系溶剤、アセテート系溶剤、ケトン系溶剤、パラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤、オレフィン系溶剤などを挙げることができ、具体的にはキシレン、トルエン、酢酸エチル、アセトン、ターペンなどである。
【0013】
公知の可塑剤の中の粘度が50mPa・s以下のものは上記減粘剤として使用することができ、それよりも粘度の高い可塑剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記減粘剤の一部として使用することができる。かかる可塑剤としては、例えば、ジー2−エチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジー2−エチルヘキシルフタレート、ジイソデシルフタレート、トリメリット酸エステル、ジー2−エチルヘキシルアジペート、ジイソノニルアジペート、セバチン酸ージー2ーエチルヘキシル等の公知の可塑剤、トリメチルフォスフェート、トリス(2−エチルヘキシル)ポスフェート等のリン酸エステル、ヤシ脂肪酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、リシノール酸メチル等の脂肪酸エステル等との2種類以上の混合物でも良い。
【0014】
ウレタンプレポリマーには、硬化触媒を併用するのが好ましい。硬化触媒として、特に湿気硬化触媒が好ましく、例えば、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N’,N’−ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N−メチル−N’−ジメチル−アミノエチルピペラジン、N,N−ジメチルアミノシクロヘキシルアミン、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル、トリス(N,N−ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−s−トリアジン、メチルモルホリン、エチルモルホリン、ジモルホリジエチルエーテル、ジトリエチレンジアミン、トリエタノールアミン−1−メチルイミダソール、1,2−ジメチルイミダソール、1−イソブチル−2−メチルイミダソールなどが挙げられ、特にジモルホリジエチルエーテルが好ましい。これらは、単独で又は2種以上の混合物として使用することができる。また、補助的に活性水素含有官能基とイソシアネート基の反応を促進させる触媒として以下のアミン触媒や金属系触媒が使用される。スタナスオクトエート、ジブチル錫ジラウリレート、ジブチル錫ジアセテート、オクタン酸錫(II)、オクタン酸鉛、オクチル酸カリウム、オクチル酸鉛、酢酸カリウム等が挙げられる。これらは単独で、又は2種以上の混合物として使用することができる。尚、かかる硬化触媒の使用量は、ウレタンプレポリマーに対して0.05〜5重量%が適当である。
【0015】
また、ウレタンプレポリマーには、その他必要に応じて助剤および/または添加剤が加えることができ、例えば、耐候安定剤、充填剤、染料、顔料、加水分解防止剤、防かび剤および殺細菌剤、難燃剤等がある。
【0016】
ウレタンプレポリマーと減粘剤とを、または必要により硬化触媒などを予め混合しても分割して現場で混合して使用しても良い。
【0017】
ウレタンプレポリマーと減粘剤とを、または必要により硬化触媒などを含有する液状の硬化性樹脂は、上記砕石に含浸させるために、その粘度が0℃で500mPa・s以下、好ましくは100〜500mPa・sである。500mPa・sより粘度が大きいと、固結剤の浸透性が良くなく不都合がある。
【0018】
ウレタンプレポリマーには、必要に応じて水性樹脂分散剤が加えることができる。例えばアクリル樹脂エマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン、アクリル酸エステル/スチレン共重合樹脂エマルジョン、ラバーラテックス等が挙げられ、またこれらに保護コロイド、例えばポリビニルアルコール、セルロース、デンプン等を含有していても良い水性樹脂分散物でポリマー組成、乳化剤の種類、樹脂分(%)にはこだわらない。
【0019】
また、本発明に使用される好ましい液状硬化性樹脂である(メタ)アクリル変性ポリエステル樹脂としては、不飽和又は飽和のポリエステルの末端に(メタ)アクリル化合物を反応した不飽和又は飽和のポリエステル(メタ)アクリレートである。かかる不飽和又は飽和のポリエステルは、末端にカルボキシル基又は水酸基を有しており、それらの基と反応する官能基を有する(メタ)アクリル化合物と反応する。
【0020】
かかる(メタ)アクリル化合物としては、不飽和グリジジル化合物、アクリル酸またはメタアクリル酸の如き各種の不飽和一塩基酸、及びそのグリシジルエステル類、例えば、グリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレートなどである。好ましくは、グリシジルメタアクリレートの使用が望ましい。かかる樹脂の数平均分子量としては、好ましくは1,500〜3,000である。
【0021】
上述の不飽和又は飽和ポリエステルは、α,β−不飽和二塩基酸及び/又は飽和二塩基酸を含む二塩基酸類と多価アルコ−ル類、必要によりジシクロペンタジエン系化合物との縮合反応で得られるものであり、必要に応じて、一塩基酸、一価アルコール、モノエポキシ化合物等を使用することができる。好ましくは数平均分子量500〜5000の範囲のものである。
【0022】
α,β−不飽和二塩基酸としては、例えば、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸等を挙げることができる。飽和二塩基酸としては、例えば、フタル酸、無水フタル酸、ハロゲン化無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン2酸,2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸無水物、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、またこれらのジアルキルエステル等を挙げることができる。一塩基酸としては、安息香酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、パルミチン酸等を挙げることができる。
【0023】
多価アルコ−ル類としては、例えばエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、2−メチル−1,3−プロパンジオ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、水素化ビスフェノ−ルA、1,4−ブタンジオ−ル、ビスフェノ−ルAとプロピレンオキシドまたはエチレンオキシドの付加物、1,2,3,4−テトラヒドロキシブタン、グリセリン、トリメチロ−ルプロパン、1,3−プロパンジオ−ル、1,2−シクロヘキサングリコ−ル、1,3−シクロヘキサングリコ−ル、1,4−シクロヘキサングリコ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル、パラキシレングリコ−ル、ビシクロヘキシル−4,4’−ジオ−ル、2,6−デカリングリコ−ル、2,7−デカリングリコ−ル等を挙げることができる。一価アルコールとしては、ベンジルアルコール、シデカノール、シクロヘキシルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール等を挙げることができる。
【0024】
本発明に使用される(メタ)アクリル変性ポリエステル樹脂は、液状の重合性不飽和単量体に溶解して使用される。かかる不飽和単量体としては、炭素数3あるいは4のジオールのオリゴ(n=2〜15)エーテルモノアルキル(C1〜C18)エーテル(メタ)アクリレートとしては、具体的には、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルメタアクリレート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノペンチルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ2エチルヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノラウリルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノステアリルエーテル(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルメタアクリレート、ジブチレングリコールモノメチルエーテルメタアクリレート、トリブチレングリコールモノメチルエーテルメタアクリレート、2,6−ジオキサノニルアルコールメタアクリレート、2,6,10−トリオキサトリデシルアルコールメタアクリレート、2,7−ジオキサウンデシルアルコールメタアクリレート、2,7,12−トリオキサヘキサデシルアルコールメタアクリレート、等が挙げられ、これらの単量体の1種又は2種以上を有効に使用できる。特に好ましくは、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルメタアクリレート(炭素数3、n=2、C1)である。これらは、単独で使用しても併用しても良く、重合性樹脂(A)10〜80重量部、好ましくは30〜70重量部を重合性不飽和単量体(B)90〜20重量部、好ましくは70〜30重量部に溶解して組成物を形成する。
【0025】
上記重合性不飽和単量体には、本発明の効果を損なわない範囲で通常不飽和ポリエステル樹脂に使用される、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ジビニルベンゼン、t−ブチルスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、ジアリールフタレ−ト、トリアリールシアヌレ−ト、さらにアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノブチルエーテル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノ2ーエチルヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ2ーエチルヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ−ト、ジエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、トリエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ネオペンチルグリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルテトラ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルペンタ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルヘキサ(メタ)アクリレ−ト等を併用でき、樹脂と架橋可能な不飽和単量体或いは不飽和オリゴマー等が挙げられる。
【0026】
尚、(メタ)アクリル変性ポリエステル樹脂は、不飽和又は飽和のポリエステル(メタ)アクリレート90〜20重量部と重合性不飽和単量体10〜80重量部とを相互溶解したものが好ましい。
【0027】
また、上記不飽和ポリエステルと上記重合性不飽和単量体からなる液状樹脂も液状硬化性樹脂として使用することができる。
【0028】
本発明の補強層を形成する砕石に対するバインダーである液状硬化性樹脂の配合割合は、硬化後の補強層が強度や弾性及び通水性を有するように設定され、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは2〜15重量%である。
かかる液状硬化性樹脂を砕石に散布する方法は、砕石面に塗布できる方法なら如何なる方法でもよく、例えば、如雨露散布、スプレー塗装機を用いて実施することができる。
【0029】
本発明の補強層は、土壌基盤の上に積層されるが、通常は該基盤の上にかかる補強層の形成材料を散布して形成される。その厚さは、かかる土壌の補強に有効となればよく、好ましくは1〜200mm、より好ましくは30〜100mmである。また、その強度としては、その上に人が乗り運動しても十分な強度あることが必要であるが、好ましくは圧縮強度が1MPa以上であり、該補強層の通水性を考慮すると、より好ましくは1〜20MPa、特に好ましくは3〜10MPaである。
【0030】
而して、本発明の補強グランドは、上述する補強層で補強されることにより、温度や湿度、雨などに対して強度を保持し、且つ通水性を有し、陸上競技場、テニスコートや野球場などの球技場、その他の運動場などに適用される。比較的長さが短い砕石を用いた場合には、補強層の上に他の層を積層しなくてもよいが、通常は該補強層の上に樹脂のシートやマット、土を敷き詰めて更なる保護層を設けるのが好ましい。かかる保護層として、人工芝、硬化性樹脂液による形成層などが好適である。
【0031】
【実施例】
次に、本発明を実施例、比較例等を挙げ、詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。尚、実施例および比較例の中で記載される「部」、「%」は「重量部」、「重量%」を意味するものとする。
以下に実施例および比較例において使用した各原料を示す。
【0032】
(プレポリマーA)
1リットルフラスコに平均分子量2000の平均分子量2000のポリオキシプロピレンジオール〔大日本インキ化学工業(株)製商品名ハイプロックスDP−2000〕300gと平均分子量4000のポリオキシプロピレントリオール〔大日本インキ化学工業(株)製商品名ハイプロックスTG−3009〕100gにポリメリックMDI(日本ポリウレタン(株)製MR−200)300gを加え反応させたNCO%=10.9%のウレタンプレポリマー
【0033】
(プレポリマーB)
1リットルフラスコに平均分子量2000のポリオキシプロピレンジオール〔大日本インキ化学工業(株)製商品名ハイプロックスDP−2000〕200gと平均分子量4000のポリオキシプロピレントリオール〔大日本インキ化学工業(株)製商品名ハイプロックスTG−3009〕50gにポリメリックMDI(BASF INOAC株製MB−5S)450gを加え反応させたNCO%=18.3%のウレタンプレポリマー
【0034】
(アクリル変性ポリエステル樹脂)
ディオバーNS−312(大日本インキ化学工業株式会社製)
【0035】
(エマルジョンA)
エバデイックEV−15(大日本インキ化学工業株式会社製、エチレン/酢酸ビニル共重合タイプ、樹脂分55%)
【0036】
(エマルジョンB)
ボンコート5495(大日本インキ化学工業株式会社製、アクリル/スチレン共重合タイプ、樹脂分55%)
【0037】
触媒A:ジモルホリノジエチルエーテル
触媒B:触媒Aを平均分子量2000のポリオキシプロピレンジオール(ハイプロックスDP−2000)でカットした
触媒A/DP−2000=1/9(重量比)
触媒C:カヤメックL(化薬アクゾ社製)/8%オクチル酸コバルト=1/1(重量比)
減粘剤:キシレン、ターペン
可塑剤:ジイソノニルアジペート(DINA)
【0038】
(実施例1〜5、比較例1〜2)
上記した、プレポリマー、エマルジョン、減粘剤および触媒を表1〜3に示す配合の混合物を土壌の上に撒いた15Kg/m2の長さ5〜10mmの砕石(平均長さ7mm)に対して8〜15%となるよう均一に散布した。7日間常温で硬化して補強層を形成した。それらについて、混合物の粘度及び硬化性、補強層の圧縮強度を測定し、表1に示した。尚、表中の配合単位は部である。
【0039】
硬化性はJISK−6301に準拠した指触乾燥時間を測定し2時間以内に硬化した物を○、3時間以内を△、4時間以上を×と判定した。
【0040】
圧縮強度は、常態圧縮強度を測定した。
1MPa以上を良、それ以下を不良と判断した。
【0041】
耐水圧縮強度は、上記内容で硬化させた試験体を1週間水没し取り出し後直ちにた圧縮強度を測定した。耐水試験後の強度保持率が50%以上のものを良、50以下を不良と判定した。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】
本発明の補強グラウンドは、温湿度や雨水に影響されにくい安定した強度や弾性及び通水性を有する。
Claims (9)
- 土壌基盤の上に平均長さ0.1〜15mmの砕石とバインダーとして液状硬化性樹脂とからなる補強層を設けてなる補強グラウンド。
- 液状熱硬化性樹脂がポリオールとポリイソシアネートとから得られるイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーである請求項1記載の補強グラウンド。
- 液状熱硬化性樹脂が(メタ)アクリル変性ポリエステル樹脂である請求項1又は2記載の補強グラウンド。
- 土壌基盤の上に平均長さ0.1〜15mmの砕石とバインダーとして液状硬化性樹脂とからなる補強層を設け、更にその上に樹脂層又は土層を積層してなる補強グラウンド。
- 砕石に対する液状硬化性樹脂の量が1〜30重量%である請求項1〜4のいずれかに記載の補強グラウンド。
- 補強層の厚さが1〜200mmである請求項1〜5のいずれかに記載の補強グラウンド。
- 補強層が圧縮強度1MPa以上である請求項1〜6のいずれかに記載の補強グラウンド。
- ポリオールがポリエーテルポリオールで、ポリイソシアネートがポリメリックMDIである請求項1〜7のいずれかに記載の補強グラウンド。
- ポリエーテルポリオールが数平均分子量200〜10000である請求項1〜8のいずれかに記載の補強グラウンド。
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JP2016017298A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-01 | 首都高速道路株式会社 | コンクリート床版の防水方法及びコンクリート床版の防水構造 |
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