JP2008013922A - 塗り床構造体の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建築物基体の上に硬化型下塗り材を塗布し硬化させた後、ラジカル重合型樹脂等を含む硬化型上塗り塗料を塗布し、前記硬化型上塗り塗料が硬化する前に塗布面にエンボス加工フィルムを被覆し、次いで前記硬化型上塗り塗料を硬化させた後に、エンボス加工フィルムを除去することを特徴とする意匠性及び防滑性を有する塗り床構造体の施工方法に関する。
【選択図】 なし
Description
しかしながらこの施工方法では、形成できる突起の形状が半球形ないしはその類似形状に限定され、またその大きさもおよそ0.8mm程度に限定されることから、例えば木目調やタイル調のような凹凸による意匠性を持った床を形成させることは非常に困難であった。
すなわち、本発明は、建築物基体の上に硬化型下塗り材を塗布し硬化させた後、硬化型上塗り塗料を塗布し、前記硬化型上塗り塗料を硬化させる前に塗布面にエンボス加工フィルムを被覆し、次いで前記硬化型上塗り塗料を硬化させた後に、エンボス加工フィルムを除去することを特徴とする塗り床構造体の施工方法を提供するものである。
本発明における建築物基体は、特に限定されるものではなく、一般的な建築部材であるコンクリートおよびアスファルトコンクリート等が好適なものとして挙げられる。塗り床を施工する場合には古い床材の改修を目的とする場合もあり、この場合にはエポキシ樹脂やウレタン樹脂等の樹脂系既存床でもよい。
硬化型下塗り材は、前記建築物基体の上に塗布される。かかる塗布の方法としては、例えばラジカル重合系樹脂の場合は、樹脂と顔料、珪砂等の混合液に硬化剤としてベンゾイルパーオキサイドやメチルエチルケトンパーオキサイドなどの過酸化物等を含む組成物、ウレタン樹脂の場合は、顔料等を混合したイソシアネートとポリオール等を含む組成物、エポキシ樹脂の場合は、エポキシ樹脂とアミン類等を含む組成物を、建築物基体の上に流し、ローラーや刷毛、あるいは鏝等を使用して塗り広げる。
アルキル基の炭素原子数が1〜4であるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、前記ノボラックタイプのエポキシ樹脂としては、フェノールノボラック又はクレゾールノボラックと、エピクロルヒドリン又はメチルエピクロルヒドリンとの反応により得られるエポキシ樹脂などが挙げられる。
また多価アルコール類としては、前記のポリエステルポリオールに使用できる多価アルコールを用いることができる。
エンボス加工フィルムは、上塗り塗料が硬化する前に被覆し、上塗り塗料が硬化させた後にエンボス加工フィルムを取り除くことにより、フィルムのエンボス形状が転写された塗り床を得ることができる。
コンクリート下地に対して溶剤型湿気硬化ウレタン系プライマー(大日本インキ化学工業(株)製:プライマーPD)をローラーで0.2kg/m2塗布し、2時間放置し硬化させた後、ディオバーHTP−563W(ラジカル硬化型樹脂、大日本インキ化学工業(株)製)100重量部に対して、7号珪砂250重量部を添加し、これに緑色のトナーを5重量部添加撹拌した後、50%ベンゾイルパーオキサイド粉末を2重量部添加し混合撹拌したペースト状混合物を鏝を用いて5kg/m2流し延べし、1時間放置して硬化させる。これにディオバーHTP−550(ラジカル硬化型樹脂、大日本インキ化学工業(株)製)100重量部に対して緑色トナーを5重量部添加撹拌したものに、50%ベンゾイルパーオキサイド粉末を2重量部添加し、混合撹拌後、エンボス加工の凹凸高低差2mm、凸部の平均直径2mmの石型エンボス加工されたポリエチレンテレフタレート製フィルムの下塗り面に付着させる面からの凹部に空気が残らないように上記上塗り塗料を鏝で塗りつけてから、硬化した下塗り面に被覆した。フィルムを被覆する際には上面から金属ローラーで押し付けながら空気を押し出すように貼り付けた。1時間放置し、硬化させた後、上面のエンボス加工フィルムを取り除いた。これにより、珪砂等の骨材を使用することなく、石型を床表面に形成することができ、上塗り塗料のみで防滑機能を有する塗り床を得ることができた。
下塗り材の施工までは、トナーとして薄茶色のトナーを用いること以外は上記実施例1と同様に形成した後、ディオバーHTP−550 100重量部に対して薄茶色トナー5重量部を添加撹拌したものに、50%ベンゾイルパーオキサイド粉末を2重量部添加し、混合撹拌した後、ローラーを用いて0.3kg/m2平滑に塗布する。1時間放置して硬化させた。次にディオバーHTP−550 100重量部に茶色トナー5重量部を混合撹拌したものに、50%ベンゾイルパーオキサイド粉末2重量部を添加し、混合撹拌した後、ローラーで0.1kg/m2程度に薄く塗り、この上に木目調エンボス加工のポリエチレンテレフタレート製フィルムを空気を押し出すように金属のローラーで貼り付ける。30分放置し硬化させた後、木目調エンボス加工フィルムを除いた。これにより、1層目の薄茶色上塗り塗料と2層目の茶色上塗り塗料による凹凸を有する木目調塗り床を得ることができた。
ディオバーNS−312(下塗り材用のラジカル硬化型樹脂、大日本インキ化学工業(株)製)100重量部に対し、硬化促進剤として8%オクテン酸コバルトを1重量部添加し混合撹拌後、メチルエチルケトンパーオキサイドを1.5重量部添加して硬化させること、および上塗り塗料にラジカル硬化型樹脂としてディオバーNS−800(大日本インキ化学工業(株)製)を用いて、硬化促進剤8%オクテン酸コバルトを1重量部添加し混合撹拌後、メチルエチルケトンパーオキサイドを1.5重量部添加して硬化させること以外は実施例1と同様に実施した。珪砂等の骨材を使用せず、施工中の臭気も極めて少ない工法で防滑機能を付与した塗り床を得ることができた。
下塗り材は、実施例3と同様に作成した後、ウレグロス 主剤HF−500(上塗り塗料用の高硬度ウレタン樹脂、大日本インキ化学工業(株)製)、ウレグロス 硬化剤HF−500(硬化剤、大日本インキ化学工業(株)製)を使用すること以外は、実施例3と同様にして、石型エンボス加工フィルムを被覆した後、24時間放置し上塗りウレタン樹脂が硬化してフィルムを剥ぎ取ることで、珪砂を用いることなく耐衝撃性および耐摩耗性に優れた防滑機能を有した塗り床を極めて少ない臭気で施工ができた。
上塗り塗料として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とアミンとを含む二液硬化型塗料を用いた以外は、実施例1と同様に施工し、エンボス加工フィルムを24時間後に剥ぎ取った。珪砂を用いることなく防滑機能を有する塗り床を得ることができた。
Claims (7)
- 建築物基体の上に硬化型下塗り材を塗布し硬化させた後、硬化型上塗り塗料を塗布し、前記硬化型上塗り塗料を硬化させる前に塗布面にエンボス加工フィルムを被覆し、次いで前記硬化型上塗り塗料を硬化させた後に、エンボス加工フィルムを除去することを特徴とする塗り床構造体の施工方法。
- 前記硬化型上塗り塗料が、ラジカル重合型塗料である請求項1記載の塗り床構造体の施工方法。
- 前記ラジカル重合型塗料中のラジカル重合型樹脂が、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ビニルウレタン樹脂及びアクリル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項2記載の塗り床構造体の施工方法。
- 前記硬化型上塗り塗料が、ウレタン樹脂塗料である請求項1記載の塗り床構造体の施工方法。
- 前記硬化型上塗り塗料が、エポキシ樹脂塗料である請求項1記載の塗り床構造体の施工方法。
- 前記硬化型下塗り材を塗布し硬化させた後、前記フィルムの下塗り材との接触面の凹部に上塗り塗料を塗布したエンボス加工フィルムを被覆する請求項1〜5のいずれか1項に記載の塗り床構造体の施工方法。
- 前記エンボス加工フィルムを被覆するに際し、ローラーを前記フィルムの上に押しつけ、フィルムの凹部内の空気を抜きながら被覆する請求項6記載の塗り床構造体の施工方法。
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