JP2004181638A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】省電力を実現し画像処理可能になるまでの時間を短縮しかつ一定の仕上がり画質を得ることのできる画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】この画像処理方法は、フィルムを現像のため加熱し搬送するときに、加熱温度を測定し、その温度測定結果に基づいて加熱温度を制御し、フィルムに画像を形成する。所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し(S01)、その選択された省電力モードに応じて予め設定された待機時間に画像処理可能状態となるように制御する(S02,S04)。選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことで省電力を実現し、その待機時間に画像処理可能になるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成でき、またその待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので画像処理可能までの時間を短縮できる。
【選択図】 図4
【解決手段】この画像処理方法は、フィルムを現像のため加熱し搬送するときに、加熱温度を測定し、その温度測定結果に基づいて加熱温度を制御し、フィルムに画像を形成する。所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し(S01)、その選択された省電力モードに応じて予め設定された待機時間に画像処理可能状態となるように制御する(S02,S04)。選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことで省電力を実現し、その待機時間に画像処理可能になるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成でき、またその待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので画像処理可能までの時間を短縮できる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱現像により感光材料を熱現像部で現像処理する画像処理装置では、熱現像部の加熱部材が所定の温度に到達するとともに、周辺部材が安定温度に到達してから画像処理可能状態にするのが安定した仕上がり画質を得るには理想である。しかし、装置電源の投入後、完全に周辺部材も含め安定温度に到達するまで待機時間を設けると、処理可能時間までに多大な時間を要してしまい、診察効率が低下してしまう。
【0003】
その一方で、熱現像部の加熱部材を所定の熱現像温度で保持し待機することは、多大な消費電力を消費し省エネルギを実現できなくなるので、診断装置からプリント要求信号を受信した時のみに安定画像を得られるような装置状態にすることが理想的である。
【0004】
しかしながら、消費電力削減量と熱現像部を保有した画像処理装置の処理可能時間とはトレードオフの関係にあり、ユーザが要望する省電力量と安定仕上がり画質の両立は困難であった。また、急患の場合、診断を急いで行う必要があるため、画像処理装置は、最低診断可能レべルでプリントを可能にすることも時には必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、省電力を実現し、画像処理可能になるまでの時間を短縮しかつ一定の仕上がり画質を得ることのできる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による画像処理装置は、熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする。
【0007】
この画像処理装置によれば、待機中に一律に温度制御を行うのではなく選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことができるので省電力を実現でき、また、選択された省電力モードの待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、選択された省電力モードで設定の待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を短縮できる。
【0008】
本発明による別の画像処理装置は、熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる第1の測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、環境温度を測定できる第2の測定手段と、前記第1の測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御するとともに、前記第2の測定手段による環境温度の測定結果に基づいて前記待機時間を補正することを特徴とする。
【0009】
この画像処理装置によれば、選択された省電力モードで設定の待機時間を環境温度で補正するので、その補正された待機時間に応じて温度制御を行うことができ、環境温度を考慮して省電力を実現でき、また、待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、環境温度を加味した待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を環境温度を考慮して適切に短縮できる。
【0010】
本発明による更に別の画像処理装置は、熱現像感光材料に潜像を形成する露光部と、前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる第1の測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、環境温度を測定できる第2の測定手段と、前記露光部及び前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間に対し、前記第2の測定手段による環境温度の測定結果に基づいて補正し、この補正された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする。
【0011】
この画像処理装置によれば、選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことができるので省電力を実現でき、また、選択された省電力モードで設定の待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を短縮できる。また、環境温度の影響によりその待機時間では不充分な場合には、待機時間を補正し、その補正された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので、一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。このように、一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0012】
上記各画像処理装置では、前記選択された省電力モードで待機中に前記制御部が前記省電力モードに応じて前記加熱部材を昇温するように制御することで、待機時間を経過してから直ぐに画像処理可能状態とすることができる。
【0013】
また、前記選択された省電力モードで待機中にプリント要求信号を受信したとき前記制御部は前記加熱部材が所定温度になるように制御するように構成できる。
【0014】
本発明による更に別の画像処理装置は、熱現像感光材料に潜像を形成する露光部と、前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる第1の測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、前記露光部及び前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モード状態において緊急プリント要求信号を受信したとき、前記選択された省電力モードに応じた待機時間を待たずに、画像処理可能とすると共に、不足する現像特性に相当する分を前記加熱部材の現像時間及び前記露光部における露光量の少なくとも一方により補正するように制御することを特徴とする。
【0015】
この画像処理装置によれば、複数の省電力モードにそれぞれ対応して待機時間を設定するので省電力モードに応じて省電力を実現できる一方、緊急プリント要求信号を受信すると、待機時間を待たずに画像処理可能とし、そのために不足する現像特性に相当する分を現像時間や露光量で補正するので、緊急プリント要求時にも、一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。このように、一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0016】
上記各画像処理装置では、前記複数の省電力モードにおいて前記待機時間の設定を変更できるように構成することで、装置の使用状況等に応じて適切な待機時間を設定できる。
【0017】
本発明による画像処理方法は、熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、その選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする。
【0018】
この画像処理方法によれば、待機中に一律に温度制御を行うのではなく選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことができるので省電力を実現でき、また、選択された省電力モードの待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、選択された省電力モードで設定の待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を短縮できる。
【0019】
本発明による別の画像処理方法は、熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、その選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御するとともに、環境温度の測定結果に基づいて前記待機時間を補正することを特徴とする。
【0020】
この画像処理方法によれば、選択された省電力モードで設定の待機時間を環境温度で補正するので、その補正された待機時間に応じて温度制御を行うことができ、環境温度を考慮して省電力を実現でき、また、待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、環境温度を加味した待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を環境温度を考慮して適切に短縮できる。
【0021】
本発明による更に別の画像処理方法は、熱現像感光材料に露光し潜像を形成し前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間に対し、環境温度の測定結果に基づいて補正を行い、この補正された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする。
【0022】
この画像処理方法によれば、選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことができるので省電力を実現でき、また、選択された省電力モードで設定の待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を短縮できる。また、環境温度の影響によりその待機時間では不充分な場合には、待機時間を補正し、その補正された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので、一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。このように、一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0023】
上記各画像処理方法では、前記選択された省電力モードで待機中に前記省電力モードに応じて前記加熱温度を上昇させるように制御することで、待機時間を経過してから直ぐに画像処理可能状態とすることができる。
【0024】
また、前記選択された省電力モードで待機中にプリント要求信号を受信したとき前記加熱部を所定温度に上昇させるように制御できる。
【0025】
本発明による更に別の画像処理方法は、熱現像感光材料に露光し潜像を形成し前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、その選択された省電力モード状態において緊急プリント要求信号を受信したとき、前記選択された省電力モードに応じた待機時間を待たずに、画像処理可能とすると共に、不足する現像特性に相当する分を前記加熱部材の現像時間及び前記露光部における露光量の少なくとも一方により補正するように制御することを特徴とする。
【0026】
この画像処理方法によれば、複数の省電力モードにそれぞれ対応して待機時間を設定するので省電力モードに応じて省電力を実現できる一方、緊急プリント要求信号を受信すると、待機時間を待たずに画像処理可能とし、そのために不足する現像特性に相当する分を現像時間や露光量で補正するので、緊急プリント要求時にも、一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。このように、一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0027】
上記各画像処理方法では前記複数の省電力モードにおいて前記待機時間の設定を変更することで、装置の使用状況等に応じて適切な待機時間を設定できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による画像処理装置の要部を示す正面図であり、図2は図1の画像処理装置の制御系を示すブロック図であり、図3は図1の画像処理装置の露光部を概略的に示す図である。
【0029】
図1に示すように画像処理装置100は、シート状の熱現像感光材料であるフィルムに対し外部の医用診断装置等から受信した診断画像信号に基づいて診断画像を形成するように構成されている。
【0030】
図1の画像処理装置1は、上記フィルムを所定枚数でパーケージした包装体を装填する第1及び第2の装填部11,12と、フィルムを1枚づつ露光・現像のために搬送し供給するサプライ部90とを有する供給部110と、供給部110から給送されたフィルムを露光し潜像を形成する露光部120と、潜像を形成されたフィルムを熱現像する現像部130と、冷却搬送部150内で現像後のフィルムの濃度を測定し濃度情報を得る濃度計200と、を備える。供給部110の第1及び第2の装填部11,12からフィルムが1枚づつサプライ部90、搬送ローラ対39,41,141により図1の矢印方向(1)に搬送されるようになっている。
【0031】
図2に示すように、画像処理装置100は、露光部120,省電力モード選択部170及びドラム14のヒータ172に通電する電源部171等を制御するための制御部99を備え、また、制御部99にはドラム14の温度を測定する温度センサ173からの温度測定信号及び装置環境温度を測定する環境温度センサ174からの環境温度測定信号が入力する。制御部99は、後述の図6乃至図8における待機時間や露光量の補正のためのルックアップテーブルをそのメモリに記憶している。
【0032】
次に、図3により画像処理装置100の露光部120について説明する。図3に示すように、露光部120は画像信号Sに基づき強度変調された波長780〜860nm範囲内の所定波長のレーザ光Lを、回転多面鏡113によって偏向して、フィルムF上を主走査すると共に、フィルムFをレーザ光Lに対して主走査の方向と略直角な方向であるほぼ水平方向に相対移動させることにより副走査し、レーザ光Lを用いてフィルムFに潜像を形成するものである。
【0033】
露光部120のより具体的な構成を以下に述べる。図3において、画像信号出力装置121から出力されたデジタル信号である画像信号Sを受信すると、画像信号Sは、D/A変換器122においてアナログ信号に変換され、変調回路123に入力される。変調回路123は、かかるアナログ信号に基づきレーザ光源部110aのドライバ124を制御して、レーザ光源部110aから変調されたレーザ光Lを照射させる。また、高周波重畳部118により変調回路123及びドライバ124を介してレーザ光に高周波成分を重畳してフィルムにおける干渉縞の形成を防止する。
【0034】
また、露光部120のレンズ112とレーザ光源部110aとの間に、音響光学変調器88を配置している。この音響光学変調器88は、変調量を調整する補正制御部71からの信号に基づいて音響光学変調(AOM)ドライバ89により制御され駆動される。補正制御部71は、制御部99からの補正信号に基づいて露光時に最適な変調量(入射光量に対する出射光量の比率)になるようにAOMドライバ89を介して音響光学変調素子88を制御する。
【0035】
次に、レーザ光源部110aから照射され音響光学変調素子88で光量が適正に調整されたレーザ光Lは、レンズ112を通過した後、シリンドリカルレンズ115により上下方向にのみ収束されて、図3の矢印A方向に回転する回転多面鏡113に対し、その駆動軸に垂直な線像として入射するようになっている。回転多面鏡113はレーザ光Lを主走査方向に反射偏向し、偏向されたレーザ光Lは、4枚のレンズを組み合わせてなるシリンドリカルレンズを含むfθレンズ114を通過した後、光路上に主走査方向に延在して設けられたミラー116で反射されて、搬送装置142により矢印Y方向に搬送されている(副走査されている)フィルムFの被走査面117上を、矢印X方向に繰り返し主走査される。これにより、レーザ光LはフィルムF上の被走査面117全面にわたって走査する。
【0036】
fθレンズ114のシリンドリカルレンズは、入射したレーザ光LをフィルムFの被走査面上に、副走査方向にのみ収束させるものとなっており、またfθレンズ114からフィルムFの被走査面までの距離は、fθレンズ114全体の焦点距離と等しくなっている。このように、露光部120においては、シリンドリカルレンズ115及びシリンドリカルレンズを含むfθレンズ114を配設しており、レーザ光Lが回転多面鏡113上で一旦副走査方向にのみ収束させるようになっているので、回転多面鏡113に面倒れや軸ブレが生じても、フィルムFの被走査面上において、レーザ光Lの走査位置が副走査方向にずれることがなく、等ピッチの走査線を形成することができるようになっている。回転多面鏡113は、例えばガルバノメータミラー等、その他の光偏光器に比べ走査安定性の点で優れているという利点がある。以上のようにして、フィルムFに画像信号Sに基づく潜像が形成される。
【0037】
次に、図1の画像処理装置の現像部130について説明する。図1に示すように、現像部130はフィルムFを外周に保持しつつ加熱可能なドラム14と、ドラム14との間でフィルムを挟んで保持する複数のロール16とを有する。ドラム14は、ヒータ172(図2)を内部に備え、フィルムFを所定の最低熱現像温度(例えば110℃前後)以上の温度に所定の熱現像時間維持することでフィルムFを熱現像する。これによって、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。また、ドラム14のヒータ172は、図2の制御部99が電源部171を制御することでヒータ温度を変えて現像温度を変えることができる。
【0038】
現像部130の左側方には、複数の搬送ローラ対144及び濃度計200を内部に備えるとともに加熱されたフィルムを冷却するための冷却搬送部150が設けられている。加熱ドラム14から離れたフィルムFを冷却搬送部150で図1の矢印(3)に示すように右斜め下方に搬送しつつ、冷却する。そして、搬送ローラ対144が冷却されたフィルムFを搬送しつつ、濃度計200がフィルムFの濃度を測定する。その後、複数の搬送ローラ対144は、フィルムFを図1の矢印(4)のように更に搬送し、画像処理装置100の上部から取り出せるように、画像処理装置100の右上方部に設けられた排出トレイ160に排出するようになっている。
【0039】
図2に示す省電力モード選択部170は、画像処理装置100の前面の操作パネル(図示省略)に設けられ、複数の省電力モード(スタンバイモード)からユーザの使用環境に合致した所望の省電力モードをその操作パネルから選択可能に構成されている。各省電力モードでは画像処理が可能となる所定の時刻(待機時間)を設定している。また、各省電力モードでは任意に所定の時刻(待機時間)の設定値を変更できるようになっている。
【0040】
図2の制御部99は、画像処理装置100の待機中に、選択した省電力モードで設定した所定の時刻(待機時間)に画像処理が可能となるように電源部171を介してドラム14のヒータ172を所定温度まで段階的に昇温させるように制御する。
【0041】
なお、本実施の形態において、現像部130は露光部120とともに画像処理装置100に組み込まれているが、露光部120とは独立した装置であっても良い。この場合、露光部120から現像部130へとフィルムFを搬送する搬送部があることが好ましい。また、ドラム14の周囲は断熱材で覆われていた方が、ドラム14の温度制御がしやすく、好ましい。
【0042】
次に、上述の図1乃至図3の画像処理装置100における第1の画像処理方法について図4及び図5を参照して説明する。図4は本実施の形態の第1の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートであり、図5は画像処理装置100の待機中における時間とドラム14の温度との関係例を示す図である。
【0043】
まず、図1乃至図3の画像処理装置100の操作パネルの省電力モード選択部170で所定の省電力モードを選択すると(S01)、画像処理装置100はスタンバイモードとなるが、この待機中にドラム14の温度を所定温度を目標に段階的に上昇させる(S02)。例えば、図5のカーブaのように、時間t0で省電力モードとしたとき、その選択した省電力モードで設定された待機時間t2に所定温度Tnになるように段階的にドラム14を昇温させる。
【0044】
待機中に画像処理装置100が外部の診断装置等からプリント要求信号を受信せず(S03)、待機時間t2に達すると(S04)、ドラム温度は上述のようにTnであるので、図5のカーブaのように、ドラム温度が目標温度Tmとなるように制御部99が温度調整を行い(S05)、画像処理装置100を画像処理可能状態とする(S06)。
【0045】
また、図5の所定温度Tnは、通常の現像処理温度である目標温度Tmよりも僅かに低い温度に設定しているので、所定温度Tnから目標温度Tmまでの温度調整時間は短くてすむ。また、画像処理装置100が待機中にプリント要求信号を受信すると(S03)、制御部99はドラム温度が比較的速く目標温度Tmとなるように温度調整を行う(S05)。
【0046】
次に、図1のように、フィルムFを供給部110から矢印方向(1)に搬送し、更に矢印方向(2)に搬送して露光部120でフィルムFにレーザ露光し潜像を形成する(S07)。そして、潜像の形成されたフィルムFを矢印方向(3)へと搬送し、現像部130内でロール16との間でドラム14の外周面に密着させながら加熱し搬送することでフィルムFを熱現像する(S08)。これによって、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。次のプリント要求信号を受信して次の画像処理があれば(S09)、ステップS07に戻り、同様の動作を繰り返す。
【0047】
また、図4,図5に示すように、ステップS01で別の省電力モード(待機時間がt2よりも短いt1)を選択すると、待機時間がt1に設定され、制御部99は、図5の破線で示すカーブbのように、カーブaよりも速く段階的にドラム温度を上昇させる。
【0048】
上述のように、図4の画像処理方法によれば、画像処理装置100が待機中に選択された省電力モードの待機時間t1,t2に応じてドラム14の温度制御を行うことができ、一律に決まったパターンで温度制御を行うのではないので、省電力を実現できる。そして、選択された省電力モードの待機時間t1,t2の経過後に画像処理可能状態となるので、フィルムFに一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、選択された省電力モードで設定の待機時間t1,t2に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を短縮できる。
【0049】
以上のように、選択した省電力モードに応じて画像処理装置100の待機中にドラム14を段階的に昇温させるので加熱のための電力量を削減し省電力を達成しながら、その省電力モードに応じた待機時間に達すると画像処理が可能になるので画像処理可能時間を短くできる。そして、所定の目標温度Tmで現像処理を行うことができるので、濃度不足等のような画質への影響がなく一定の画質を維持できる。このようにして、省電力と画像処理可能時間の短縮と一定の画質の維持とを両立できる。
【0050】
なお、上述の露光時に露光部120よりレーザ光LがフィルムFに対して照射されると、図9に示すように、レーザ光Lが照射された領域に、ハロゲン化銀粒子が感光し、潜像が形成される。一方、上述のようにフィルムFが現像部130のドラム14で加熱されて最低熱現像温度以上になると、図10に示すように、ベヘン酸銀から銀イオン(Ag+)が放出され、銀イオンを放出したベヘン酸は調色剤と錯体を形成する。その後銀イオンが拡散して、感光したハロゲン化銀粒子を核として還元剤が作用し、化学的反応により銀画像が形成されると思われる。このようにフィルムFは、感光性ハロゲン化銀粒子と、有機銀塩と、銀イオン還元剤とを含有し、40℃以下の温度では実質的に熱現像されず、80℃以上である最低現像温度以上の温度(例えば約110℃)で熱現像される。
【0051】
次に、上述の図1乃至図3の画像処理装置100における第2の画像処理方法について図6を参照して説明する。図6は本実施の形態の第2の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0052】
図6の第2の画像処理方法は、図4と基本的に同じ方法であるが、装置の環境温度に応じて待機時間を補正するようにしたものである。
【0053】
まず、図4、図5と同様に、画像処理装置100の操作パネルの省電力モード選択部170で所定の省電力モードを選択すると(S11)、画像処理装置100はスタンバイモードとなるが、この待機時間にドラム14の温度を図5の目標温度Tmまで段階的に上昇させる(S12)。
【0054】
待機中に図2の環境温度センサ174が画像処理装置100の環境温度を測定し(S13)、この測定温度結果に基づいて制御部99がそのルックアップテーブルにより待機時間を補正する(S14)。そして、この補正された待機時間に達すると(S15)、ドラム温度がステップS12で目標温度となっているので、画像処理装置100は画像処理可能状態となる(S16)。
【0055】
次に、図1のように、図4と同様にして、フィルムFを搬送し、露光部120でフィルムFにレーザ露光し潜像を形成し(S17)、潜像の形成されたフィルムFを現像部130内でロール16との間でドラム14の外周面に密着させながら加熱し搬送することでフィルムFを熱現像し(S18)、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。次の画像処理があれば(S19)、ステップS17に戻り、同様の動作を繰り返す。
【0056】
以上の図6の画像処理方法によれば、選択した省電力モードで設定の待機時間を環境温度で補正するので、その補正された待機時間に応じて温度制御を行うことができ、例えば環境が低温のときは待機時間を長めに変更し、環境温度を考慮しながら省電力を実現できる。また、待機時間に画像処理可能状態となるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、環境温度を加味した待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を環境温度を考慮して適切に短縮できる。
【0057】
次に、上述の図1乃至図3の画像処理装置100における第3の画像処理方法について図7を参照して説明する。図7は本実施の形態の第3の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0058】
図7の第3の画像処理方法は、図4と基本的に同じ方法であるが、装置の環境温度に応じてフィルムに対する露光量を補正するようにしたものである。
【0059】
まず、図4、図5と同様に、画像処理装置100の操作パネルの省電力モード選択部170で所定の省電力モードを選択すると(S31)、画像処理装置100はスタンバイモードとなるが、この待機時間にドラム14の温度を図5の目標温度Tmまで段階的に上昇させる(S32)。
【0060】
待機中に図2の環境温度センサ174が画像処理装置100の環境温度を測定し(S33)、この測定温度結果に基づいて露光量の補正が必要か否かを判断し(S34)、必要であれば、制御部99がそのルックアップテーブルにより露光量の補正量を決定する(S35)。
【0061】
一方、待機時間に達すると(S36)、ドラム温度がステップS32で目標温度となっているので、画像処理装置100は画像処理可能状態となる(S37)。
【0062】
次に、図1のように、図4と同様にして、フィルムFを搬送し、露光部120でフィルムFにレーザ露光し潜像を形成する(S38)。このとき、図2の制御部99はステップS35で決定された補正量に関する補正信号を図3の露光部120の補正制御部71に送り、この補正信号に基づいて補正制御部71は露光時に最適な変調量(入射光量に対する出射光量の比率)になるようにAOMドライバ89を介して音響光学変調素子88を制御することでレーザ光の露光量を調整できる。これにより、環境温度変動によるフィルム濃度への影響が予測されるとき、レーザ光の露光量を調整することで環境温度による濃度変動を未然に防止できる。
【0063】
次に、潜像の形成されたフィルムFを現像部130内でロール16との間でドラム14の外周面に密着させながら加熱し搬送することでフィルムFを熱現像し(S39)、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。次の画像処理があれば(S40)、ステップS38に戻り、同様の動作を繰り返す。
【0064】
以上の図7の画像処理方法によれば、図4,図6と同様に、選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことで省電力を実現でき、また画像処理可能までの時間を短縮できる。更に、環境温度の影響によりその待機時間で例えばドラム温度が低めになり濃度不足が発生するような場合に、露光量を補正することでその待機時間で画像処理が可能になる。そして、待機時間で画像処理可能状態となるので、一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。このように、環境温度が変動した場合にも一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0065】
次に、上述の図1乃至図3の画像処理装置100における第4の画像処理方法について図8を参照して説明する。図8は本実施の形態の第4の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0066】
図8の第4の画像処理方法は、図4と基本的に同じ方法であるが、装置の待機中に緊急プリント要求信号を受信したときの制御に関するものである。
【0067】
まず、図4、図5と同様に、画像処理装置100の操作パネルの省電力モード選択部170で所定の省電力モードを選択し(S41)、画像処理装置100は待機中である(S42)。このスタンバイモードでドラム14を加熱しドラム温度を段階的に上昇させる(S43)。
【0068】
この待機中に画像処理装置100が急患等のために緊急プリント要求信号を受信すると(S44)、待機時間に達していなければ(S45)、ドラム温度の調整を行い(S46)、画像処理装置100で画像処理可能な最低温度(例えば80℃)までドラム温度を上昇させるとともに(S47)、その温度に関する露光量の補正量を制御部99で決定する(S48)。
【0069】
次に、図1のように、図4と同様にして、フィルムFを搬送し、露光部120でフィルムFにレーザ露光し潜像を形成する(S49)。このとき、ステップS48で決定された補正量に関する補正信号に基づいて図3の補正制御部71は露光時に最適な変調量になるようにAOMドライバ89を介して音響光学変調素子88を制御しレーザ光の露光量を調整することにより現像温度不足によるフィルム濃度低下を防止できる。
【0070】
次に、潜像の形成されたフィルムFを現像部130内でロール16との間でドラム14の外周面に密着させながら加熱し搬送することでフィルムFを熱現像し(S50)、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。
【0071】
なお、ステップS45で待機時間に達していれば、以降は図4と同様にして画像処理を行うことができる。また、ステップS44で緊急プリント要求信号を受信したときに、ドラム温度が画像処理可能な最低温度(例えば80℃)以上になっている場合には、その温度でステップS49以降の画像処理を直ちに行うが、ステップS48における露光量の補正量はその温度に対応して設定される。
【0072】
以上の図8の画像処理方法によれば、緊急プリント要求信号を受信すると、現像時間や露光量を制御することで待機時間の不足による現像温度不足分を補正するので、その待機時間を待たずに画像処理可能状態にできる。このため、緊急プリント要求時にも、一定の仕上がり画質を有する画像を形成でき、一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0073】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図7及び図8において露光量を補正する代わりに、現像時間を補正するようにしてもよく、露光量と現像時間の両方を補正してもよい。現像時間の補正は、図1のドラム14の回転速度を調整することで行うことができる。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、省電力を実現し画像処理可能になるまでの時間を短縮しかつ一定の仕上がり画質を得ることのできる画像処理装置及び画像処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による画像処理装置の要部を示す正面図である。
【図2】図1の画像処理装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】図1の画像処理装置の露光部を概略的に示す図である。
【図4】本実施の形態の第1の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図5】図1の画像処理装置において省電力モードで待機中の時間とドラム温度との関係例を示す図である。
【図6】本実施の形態の第2の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態の第3の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態の第4の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図9】フィルムFの断面図であり、図1の画像処理装置での露光時におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した図である。
【図10】図1の画像処理装置での加熱時におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した、図9と同様な断面図である。
【符号の説明】
100・・・画像処理装置
120・・・露光装置
130・・・現像部
14・・・ドラム(加熱部材)
99・・・制御部
170・・・省電力モード選択部
171・・・電源部
172・・・ヒータ
173・・・温度センサ(第1の測定手段)
174・・・環境温度センサ(第2の測定手段)
F・・・フィルム(熱現像感光材料)
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱現像により感光材料を熱現像部で現像処理する画像処理装置では、熱現像部の加熱部材が所定の温度に到達するとともに、周辺部材が安定温度に到達してから画像処理可能状態にするのが安定した仕上がり画質を得るには理想である。しかし、装置電源の投入後、完全に周辺部材も含め安定温度に到達するまで待機時間を設けると、処理可能時間までに多大な時間を要してしまい、診察効率が低下してしまう。
【0003】
その一方で、熱現像部の加熱部材を所定の熱現像温度で保持し待機することは、多大な消費電力を消費し省エネルギを実現できなくなるので、診断装置からプリント要求信号を受信した時のみに安定画像を得られるような装置状態にすることが理想的である。
【0004】
しかしながら、消費電力削減量と熱現像部を保有した画像処理装置の処理可能時間とはトレードオフの関係にあり、ユーザが要望する省電力量と安定仕上がり画質の両立は困難であった。また、急患の場合、診断を急いで行う必要があるため、画像処理装置は、最低診断可能レべルでプリントを可能にすることも時には必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、省電力を実現し、画像処理可能になるまでの時間を短縮しかつ一定の仕上がり画質を得ることのできる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による画像処理装置は、熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする。
【0007】
この画像処理装置によれば、待機中に一律に温度制御を行うのではなく選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことができるので省電力を実現でき、また、選択された省電力モードの待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、選択された省電力モードで設定の待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を短縮できる。
【0008】
本発明による別の画像処理装置は、熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる第1の測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、環境温度を測定できる第2の測定手段と、前記第1の測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御するとともに、前記第2の測定手段による環境温度の測定結果に基づいて前記待機時間を補正することを特徴とする。
【0009】
この画像処理装置によれば、選択された省電力モードで設定の待機時間を環境温度で補正するので、その補正された待機時間に応じて温度制御を行うことができ、環境温度を考慮して省電力を実現でき、また、待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、環境温度を加味した待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を環境温度を考慮して適切に短縮できる。
【0010】
本発明による更に別の画像処理装置は、熱現像感光材料に潜像を形成する露光部と、前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる第1の測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、環境温度を測定できる第2の測定手段と、前記露光部及び前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間に対し、前記第2の測定手段による環境温度の測定結果に基づいて補正し、この補正された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする。
【0011】
この画像処理装置によれば、選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことができるので省電力を実現でき、また、選択された省電力モードで設定の待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を短縮できる。また、環境温度の影響によりその待機時間では不充分な場合には、待機時間を補正し、その補正された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので、一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。このように、一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0012】
上記各画像処理装置では、前記選択された省電力モードで待機中に前記制御部が前記省電力モードに応じて前記加熱部材を昇温するように制御することで、待機時間を経過してから直ぐに画像処理可能状態とすることができる。
【0013】
また、前記選択された省電力モードで待機中にプリント要求信号を受信したとき前記制御部は前記加熱部材が所定温度になるように制御するように構成できる。
【0014】
本発明による更に別の画像処理装置は、熱現像感光材料に潜像を形成する露光部と、前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる第1の測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、前記露光部及び前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モード状態において緊急プリント要求信号を受信したとき、前記選択された省電力モードに応じた待機時間を待たずに、画像処理可能とすると共に、不足する現像特性に相当する分を前記加熱部材の現像時間及び前記露光部における露光量の少なくとも一方により補正するように制御することを特徴とする。
【0015】
この画像処理装置によれば、複数の省電力モードにそれぞれ対応して待機時間を設定するので省電力モードに応じて省電力を実現できる一方、緊急プリント要求信号を受信すると、待機時間を待たずに画像処理可能とし、そのために不足する現像特性に相当する分を現像時間や露光量で補正するので、緊急プリント要求時にも、一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。このように、一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0016】
上記各画像処理装置では、前記複数の省電力モードにおいて前記待機時間の設定を変更できるように構成することで、装置の使用状況等に応じて適切な待機時間を設定できる。
【0017】
本発明による画像処理方法は、熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、その選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする。
【0018】
この画像処理方法によれば、待機中に一律に温度制御を行うのではなく選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことができるので省電力を実現でき、また、選択された省電力モードの待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、選択された省電力モードで設定の待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を短縮できる。
【0019】
本発明による別の画像処理方法は、熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、その選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御するとともに、環境温度の測定結果に基づいて前記待機時間を補正することを特徴とする。
【0020】
この画像処理方法によれば、選択された省電力モードで設定の待機時間を環境温度で補正するので、その補正された待機時間に応じて温度制御を行うことができ、環境温度を考慮して省電力を実現でき、また、待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、環境温度を加味した待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を環境温度を考慮して適切に短縮できる。
【0021】
本発明による更に別の画像処理方法は、熱現像感光材料に露光し潜像を形成し前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間に対し、環境温度の測定結果に基づいて補正を行い、この補正された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする。
【0022】
この画像処理方法によれば、選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことができるので省電力を実現でき、また、選択された省電力モードで設定の待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を短縮できる。また、環境温度の影響によりその待機時間では不充分な場合には、待機時間を補正し、その補正された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるので、一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。このように、一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0023】
上記各画像処理方法では、前記選択された省電力モードで待機中に前記省電力モードに応じて前記加熱温度を上昇させるように制御することで、待機時間を経過してから直ぐに画像処理可能状態とすることができる。
【0024】
また、前記選択された省電力モードで待機中にプリント要求信号を受信したとき前記加熱部を所定温度に上昇させるように制御できる。
【0025】
本発明による更に別の画像処理方法は、熱現像感光材料に露光し潜像を形成し前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、その選択された省電力モード状態において緊急プリント要求信号を受信したとき、前記選択された省電力モードに応じた待機時間を待たずに、画像処理可能とすると共に、不足する現像特性に相当する分を前記加熱部材の現像時間及び前記露光部における露光量の少なくとも一方により補正するように制御することを特徴とする。
【0026】
この画像処理方法によれば、複数の省電力モードにそれぞれ対応して待機時間を設定するので省電力モードに応じて省電力を実現できる一方、緊急プリント要求信号を受信すると、待機時間を待たずに画像処理可能とし、そのために不足する現像特性に相当する分を現像時間や露光量で補正するので、緊急プリント要求時にも、一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。このように、一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0027】
上記各画像処理方法では前記複数の省電力モードにおいて前記待機時間の設定を変更することで、装置の使用状況等に応じて適切な待機時間を設定できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による画像処理装置の要部を示す正面図であり、図2は図1の画像処理装置の制御系を示すブロック図であり、図3は図1の画像処理装置の露光部を概略的に示す図である。
【0029】
図1に示すように画像処理装置100は、シート状の熱現像感光材料であるフィルムに対し外部の医用診断装置等から受信した診断画像信号に基づいて診断画像を形成するように構成されている。
【0030】
図1の画像処理装置1は、上記フィルムを所定枚数でパーケージした包装体を装填する第1及び第2の装填部11,12と、フィルムを1枚づつ露光・現像のために搬送し供給するサプライ部90とを有する供給部110と、供給部110から給送されたフィルムを露光し潜像を形成する露光部120と、潜像を形成されたフィルムを熱現像する現像部130と、冷却搬送部150内で現像後のフィルムの濃度を測定し濃度情報を得る濃度計200と、を備える。供給部110の第1及び第2の装填部11,12からフィルムが1枚づつサプライ部90、搬送ローラ対39,41,141により図1の矢印方向(1)に搬送されるようになっている。
【0031】
図2に示すように、画像処理装置100は、露光部120,省電力モード選択部170及びドラム14のヒータ172に通電する電源部171等を制御するための制御部99を備え、また、制御部99にはドラム14の温度を測定する温度センサ173からの温度測定信号及び装置環境温度を測定する環境温度センサ174からの環境温度測定信号が入力する。制御部99は、後述の図6乃至図8における待機時間や露光量の補正のためのルックアップテーブルをそのメモリに記憶している。
【0032】
次に、図3により画像処理装置100の露光部120について説明する。図3に示すように、露光部120は画像信号Sに基づき強度変調された波長780〜860nm範囲内の所定波長のレーザ光Lを、回転多面鏡113によって偏向して、フィルムF上を主走査すると共に、フィルムFをレーザ光Lに対して主走査の方向と略直角な方向であるほぼ水平方向に相対移動させることにより副走査し、レーザ光Lを用いてフィルムFに潜像を形成するものである。
【0033】
露光部120のより具体的な構成を以下に述べる。図3において、画像信号出力装置121から出力されたデジタル信号である画像信号Sを受信すると、画像信号Sは、D/A変換器122においてアナログ信号に変換され、変調回路123に入力される。変調回路123は、かかるアナログ信号に基づきレーザ光源部110aのドライバ124を制御して、レーザ光源部110aから変調されたレーザ光Lを照射させる。また、高周波重畳部118により変調回路123及びドライバ124を介してレーザ光に高周波成分を重畳してフィルムにおける干渉縞の形成を防止する。
【0034】
また、露光部120のレンズ112とレーザ光源部110aとの間に、音響光学変調器88を配置している。この音響光学変調器88は、変調量を調整する補正制御部71からの信号に基づいて音響光学変調(AOM)ドライバ89により制御され駆動される。補正制御部71は、制御部99からの補正信号に基づいて露光時に最適な変調量(入射光量に対する出射光量の比率)になるようにAOMドライバ89を介して音響光学変調素子88を制御する。
【0035】
次に、レーザ光源部110aから照射され音響光学変調素子88で光量が適正に調整されたレーザ光Lは、レンズ112を通過した後、シリンドリカルレンズ115により上下方向にのみ収束されて、図3の矢印A方向に回転する回転多面鏡113に対し、その駆動軸に垂直な線像として入射するようになっている。回転多面鏡113はレーザ光Lを主走査方向に反射偏向し、偏向されたレーザ光Lは、4枚のレンズを組み合わせてなるシリンドリカルレンズを含むfθレンズ114を通過した後、光路上に主走査方向に延在して設けられたミラー116で反射されて、搬送装置142により矢印Y方向に搬送されている(副走査されている)フィルムFの被走査面117上を、矢印X方向に繰り返し主走査される。これにより、レーザ光LはフィルムF上の被走査面117全面にわたって走査する。
【0036】
fθレンズ114のシリンドリカルレンズは、入射したレーザ光LをフィルムFの被走査面上に、副走査方向にのみ収束させるものとなっており、またfθレンズ114からフィルムFの被走査面までの距離は、fθレンズ114全体の焦点距離と等しくなっている。このように、露光部120においては、シリンドリカルレンズ115及びシリンドリカルレンズを含むfθレンズ114を配設しており、レーザ光Lが回転多面鏡113上で一旦副走査方向にのみ収束させるようになっているので、回転多面鏡113に面倒れや軸ブレが生じても、フィルムFの被走査面上において、レーザ光Lの走査位置が副走査方向にずれることがなく、等ピッチの走査線を形成することができるようになっている。回転多面鏡113は、例えばガルバノメータミラー等、その他の光偏光器に比べ走査安定性の点で優れているという利点がある。以上のようにして、フィルムFに画像信号Sに基づく潜像が形成される。
【0037】
次に、図1の画像処理装置の現像部130について説明する。図1に示すように、現像部130はフィルムFを外周に保持しつつ加熱可能なドラム14と、ドラム14との間でフィルムを挟んで保持する複数のロール16とを有する。ドラム14は、ヒータ172(図2)を内部に備え、フィルムFを所定の最低熱現像温度(例えば110℃前後)以上の温度に所定の熱現像時間維持することでフィルムFを熱現像する。これによって、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。また、ドラム14のヒータ172は、図2の制御部99が電源部171を制御することでヒータ温度を変えて現像温度を変えることができる。
【0038】
現像部130の左側方には、複数の搬送ローラ対144及び濃度計200を内部に備えるとともに加熱されたフィルムを冷却するための冷却搬送部150が設けられている。加熱ドラム14から離れたフィルムFを冷却搬送部150で図1の矢印(3)に示すように右斜め下方に搬送しつつ、冷却する。そして、搬送ローラ対144が冷却されたフィルムFを搬送しつつ、濃度計200がフィルムFの濃度を測定する。その後、複数の搬送ローラ対144は、フィルムFを図1の矢印(4)のように更に搬送し、画像処理装置100の上部から取り出せるように、画像処理装置100の右上方部に設けられた排出トレイ160に排出するようになっている。
【0039】
図2に示す省電力モード選択部170は、画像処理装置100の前面の操作パネル(図示省略)に設けられ、複数の省電力モード(スタンバイモード)からユーザの使用環境に合致した所望の省電力モードをその操作パネルから選択可能に構成されている。各省電力モードでは画像処理が可能となる所定の時刻(待機時間)を設定している。また、各省電力モードでは任意に所定の時刻(待機時間)の設定値を変更できるようになっている。
【0040】
図2の制御部99は、画像処理装置100の待機中に、選択した省電力モードで設定した所定の時刻(待機時間)に画像処理が可能となるように電源部171を介してドラム14のヒータ172を所定温度まで段階的に昇温させるように制御する。
【0041】
なお、本実施の形態において、現像部130は露光部120とともに画像処理装置100に組み込まれているが、露光部120とは独立した装置であっても良い。この場合、露光部120から現像部130へとフィルムFを搬送する搬送部があることが好ましい。また、ドラム14の周囲は断熱材で覆われていた方が、ドラム14の温度制御がしやすく、好ましい。
【0042】
次に、上述の図1乃至図3の画像処理装置100における第1の画像処理方法について図4及び図5を参照して説明する。図4は本実施の形態の第1の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートであり、図5は画像処理装置100の待機中における時間とドラム14の温度との関係例を示す図である。
【0043】
まず、図1乃至図3の画像処理装置100の操作パネルの省電力モード選択部170で所定の省電力モードを選択すると(S01)、画像処理装置100はスタンバイモードとなるが、この待機中にドラム14の温度を所定温度を目標に段階的に上昇させる(S02)。例えば、図5のカーブaのように、時間t0で省電力モードとしたとき、その選択した省電力モードで設定された待機時間t2に所定温度Tnになるように段階的にドラム14を昇温させる。
【0044】
待機中に画像処理装置100が外部の診断装置等からプリント要求信号を受信せず(S03)、待機時間t2に達すると(S04)、ドラム温度は上述のようにTnであるので、図5のカーブaのように、ドラム温度が目標温度Tmとなるように制御部99が温度調整を行い(S05)、画像処理装置100を画像処理可能状態とする(S06)。
【0045】
また、図5の所定温度Tnは、通常の現像処理温度である目標温度Tmよりも僅かに低い温度に設定しているので、所定温度Tnから目標温度Tmまでの温度調整時間は短くてすむ。また、画像処理装置100が待機中にプリント要求信号を受信すると(S03)、制御部99はドラム温度が比較的速く目標温度Tmとなるように温度調整を行う(S05)。
【0046】
次に、図1のように、フィルムFを供給部110から矢印方向(1)に搬送し、更に矢印方向(2)に搬送して露光部120でフィルムFにレーザ露光し潜像を形成する(S07)。そして、潜像の形成されたフィルムFを矢印方向(3)へと搬送し、現像部130内でロール16との間でドラム14の外周面に密着させながら加熱し搬送することでフィルムFを熱現像する(S08)。これによって、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。次のプリント要求信号を受信して次の画像処理があれば(S09)、ステップS07に戻り、同様の動作を繰り返す。
【0047】
また、図4,図5に示すように、ステップS01で別の省電力モード(待機時間がt2よりも短いt1)を選択すると、待機時間がt1に設定され、制御部99は、図5の破線で示すカーブbのように、カーブaよりも速く段階的にドラム温度を上昇させる。
【0048】
上述のように、図4の画像処理方法によれば、画像処理装置100が待機中に選択された省電力モードの待機時間t1,t2に応じてドラム14の温度制御を行うことができ、一律に決まったパターンで温度制御を行うのではないので、省電力を実現できる。そして、選択された省電力モードの待機時間t1,t2の経過後に画像処理可能状態となるので、フィルムFに一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、選択された省電力モードで設定の待機時間t1,t2に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を短縮できる。
【0049】
以上のように、選択した省電力モードに応じて画像処理装置100の待機中にドラム14を段階的に昇温させるので加熱のための電力量を削減し省電力を達成しながら、その省電力モードに応じた待機時間に達すると画像処理が可能になるので画像処理可能時間を短くできる。そして、所定の目標温度Tmで現像処理を行うことができるので、濃度不足等のような画質への影響がなく一定の画質を維持できる。このようにして、省電力と画像処理可能時間の短縮と一定の画質の維持とを両立できる。
【0050】
なお、上述の露光時に露光部120よりレーザ光LがフィルムFに対して照射されると、図9に示すように、レーザ光Lが照射された領域に、ハロゲン化銀粒子が感光し、潜像が形成される。一方、上述のようにフィルムFが現像部130のドラム14で加熱されて最低熱現像温度以上になると、図10に示すように、ベヘン酸銀から銀イオン(Ag+)が放出され、銀イオンを放出したベヘン酸は調色剤と錯体を形成する。その後銀イオンが拡散して、感光したハロゲン化銀粒子を核として還元剤が作用し、化学的反応により銀画像が形成されると思われる。このようにフィルムFは、感光性ハロゲン化銀粒子と、有機銀塩と、銀イオン還元剤とを含有し、40℃以下の温度では実質的に熱現像されず、80℃以上である最低現像温度以上の温度(例えば約110℃)で熱現像される。
【0051】
次に、上述の図1乃至図3の画像処理装置100における第2の画像処理方法について図6を参照して説明する。図6は本実施の形態の第2の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0052】
図6の第2の画像処理方法は、図4と基本的に同じ方法であるが、装置の環境温度に応じて待機時間を補正するようにしたものである。
【0053】
まず、図4、図5と同様に、画像処理装置100の操作パネルの省電力モード選択部170で所定の省電力モードを選択すると(S11)、画像処理装置100はスタンバイモードとなるが、この待機時間にドラム14の温度を図5の目標温度Tmまで段階的に上昇させる(S12)。
【0054】
待機中に図2の環境温度センサ174が画像処理装置100の環境温度を測定し(S13)、この測定温度結果に基づいて制御部99がそのルックアップテーブルにより待機時間を補正する(S14)。そして、この補正された待機時間に達すると(S15)、ドラム温度がステップS12で目標温度となっているので、画像処理装置100は画像処理可能状態となる(S16)。
【0055】
次に、図1のように、図4と同様にして、フィルムFを搬送し、露光部120でフィルムFにレーザ露光し潜像を形成し(S17)、潜像の形成されたフィルムFを現像部130内でロール16との間でドラム14の外周面に密着させながら加熱し搬送することでフィルムFを熱現像し(S18)、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。次の画像処理があれば(S19)、ステップS17に戻り、同様の動作を繰り返す。
【0056】
以上の図6の画像処理方法によれば、選択した省電力モードで設定の待機時間を環境温度で補正するので、その補正された待機時間に応じて温度制御を行うことができ、例えば環境が低温のときは待機時間を長めに変更し、環境温度を考慮しながら省電力を実現できる。また、待機時間に画像処理可能状態となるので一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。また、環境温度を加味した待機時間に応じて画像処理が可能となり、無駄な待ち時間が無くなるので、画像処理可能までの時間を環境温度を考慮して適切に短縮できる。
【0057】
次に、上述の図1乃至図3の画像処理装置100における第3の画像処理方法について図7を参照して説明する。図7は本実施の形態の第3の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0058】
図7の第3の画像処理方法は、図4と基本的に同じ方法であるが、装置の環境温度に応じてフィルムに対する露光量を補正するようにしたものである。
【0059】
まず、図4、図5と同様に、画像処理装置100の操作パネルの省電力モード選択部170で所定の省電力モードを選択すると(S31)、画像処理装置100はスタンバイモードとなるが、この待機時間にドラム14の温度を図5の目標温度Tmまで段階的に上昇させる(S32)。
【0060】
待機中に図2の環境温度センサ174が画像処理装置100の環境温度を測定し(S33)、この測定温度結果に基づいて露光量の補正が必要か否かを判断し(S34)、必要であれば、制御部99がそのルックアップテーブルにより露光量の補正量を決定する(S35)。
【0061】
一方、待機時間に達すると(S36)、ドラム温度がステップS32で目標温度となっているので、画像処理装置100は画像処理可能状態となる(S37)。
【0062】
次に、図1のように、図4と同様にして、フィルムFを搬送し、露光部120でフィルムFにレーザ露光し潜像を形成する(S38)。このとき、図2の制御部99はステップS35で決定された補正量に関する補正信号を図3の露光部120の補正制御部71に送り、この補正信号に基づいて補正制御部71は露光時に最適な変調量(入射光量に対する出射光量の比率)になるようにAOMドライバ89を介して音響光学変調素子88を制御することでレーザ光の露光量を調整できる。これにより、環境温度変動によるフィルム濃度への影響が予測されるとき、レーザ光の露光量を調整することで環境温度による濃度変動を未然に防止できる。
【0063】
次に、潜像の形成されたフィルムFを現像部130内でロール16との間でドラム14の外周面に密着させながら加熱し搬送することでフィルムFを熱現像し(S39)、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。次の画像処理があれば(S40)、ステップS38に戻り、同様の動作を繰り返す。
【0064】
以上の図7の画像処理方法によれば、図4,図6と同様に、選択された省電力モードの待機時間に応じて温度制御を行うことで省電力を実現でき、また画像処理可能までの時間を短縮できる。更に、環境温度の影響によりその待機時間で例えばドラム温度が低めになり濃度不足が発生するような場合に、露光量を補正することでその待機時間で画像処理が可能になる。そして、待機時間で画像処理可能状態となるので、一定の仕上がり画質を有する画像を形成できる。このように、環境温度が変動した場合にも一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0065】
次に、上述の図1乃至図3の画像処理装置100における第4の画像処理方法について図8を参照して説明する。図8は本実施の形態の第4の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0066】
図8の第4の画像処理方法は、図4と基本的に同じ方法であるが、装置の待機中に緊急プリント要求信号を受信したときの制御に関するものである。
【0067】
まず、図4、図5と同様に、画像処理装置100の操作パネルの省電力モード選択部170で所定の省電力モードを選択し(S41)、画像処理装置100は待機中である(S42)。このスタンバイモードでドラム14を加熱しドラム温度を段階的に上昇させる(S43)。
【0068】
この待機中に画像処理装置100が急患等のために緊急プリント要求信号を受信すると(S44)、待機時間に達していなければ(S45)、ドラム温度の調整を行い(S46)、画像処理装置100で画像処理可能な最低温度(例えば80℃)までドラム温度を上昇させるとともに(S47)、その温度に関する露光量の補正量を制御部99で決定する(S48)。
【0069】
次に、図1のように、図4と同様にして、フィルムFを搬送し、露光部120でフィルムFにレーザ露光し潜像を形成する(S49)。このとき、ステップS48で決定された補正量に関する補正信号に基づいて図3の補正制御部71は露光時に最適な変調量になるようにAOMドライバ89を介して音響光学変調素子88を制御しレーザ光の露光量を調整することにより現像温度不足によるフィルム濃度低下を防止できる。
【0070】
次に、潜像の形成されたフィルムFを現像部130内でロール16との間でドラム14の外周面に密着させながら加熱し搬送することでフィルムFを熱現像し(S50)、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。
【0071】
なお、ステップS45で待機時間に達していれば、以降は図4と同様にして画像処理を行うことができる。また、ステップS44で緊急プリント要求信号を受信したときに、ドラム温度が画像処理可能な最低温度(例えば80℃)以上になっている場合には、その温度でステップS49以降の画像処理を直ちに行うが、ステップS48における露光量の補正量はその温度に対応して設定される。
【0072】
以上の図8の画像処理方法によれば、緊急プリント要求信号を受信すると、現像時間や露光量を制御することで待機時間の不足による現像温度不足分を補正するので、その待機時間を待たずに画像処理可能状態にできる。このため、緊急プリント要求時にも、一定の仕上がり画質を有する画像を形成でき、一定の仕上がり画質を安定して得ること及び処理可能時間を短縮することを両立できる。
【0073】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図7及び図8において露光量を補正する代わりに、現像時間を補正するようにしてもよく、露光量と現像時間の両方を補正してもよい。現像時間の補正は、図1のドラム14の回転速度を調整することで行うことができる。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、省電力を実現し画像処理可能になるまでの時間を短縮しかつ一定の仕上がり画質を得ることのできる画像処理装置及び画像処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による画像処理装置の要部を示す正面図である。
【図2】図1の画像処理装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】図1の画像処理装置の露光部を概略的に示す図である。
【図4】本実施の形態の第1の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図5】図1の画像処理装置において省電力モードで待機中の時間とドラム温度との関係例を示す図である。
【図6】本実施の形態の第2の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態の第3の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態の第4の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図9】フィルムFの断面図であり、図1の画像処理装置での露光時におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した図である。
【図10】図1の画像処理装置での加熱時におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した、図9と同様な断面図である。
【符号の説明】
100・・・画像処理装置
120・・・露光装置
130・・・現像部
14・・・ドラム(加熱部材)
99・・・制御部
170・・・省電力モード選択部
171・・・電源部
172・・・ヒータ
173・・・温度センサ(第1の測定手段)
174・・・環境温度センサ(第2の測定手段)
F・・・フィルム(熱現像感光材料)
Claims (14)
- 熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、
前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする画像処理装置。 - 熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる第1の測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、環境温度を測定できる第2の測定手段と、前記第1の測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、
前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御するとともに、前記第2の測定手段による環境温度の測定結果に基づいて前記待機時間を補正することを特徴とする画像処理装置。 - 熱現像感光材料に潜像を形成する露光部と、前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる第1の測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、環境温度を測定できる第2の測定手段と、前記露光部及び前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、
前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間に対し、前記第2の測定手段による環境温度の測定結果に基づいて補正し、この補正された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする画像処理装置。 - 前記選択された省電力モードで待機中に前記制御部が前記省電力モードに応じて前記加熱部材を昇温するように制御することを特徴とする請求項1,2または3に記載の画像処理装置。
- 前記選択された省電力モードで待機中にプリント要求信号を受信したとき前記制御部が前記加熱部材を画像処理可能となるように昇温させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 熱現像感光材料に潜像を形成する露光部と、前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送する加熱部材と前記加熱部材の温度を測定できる測定手段とを有する熱現像部と、前記加熱部材を駆動する電源部と、前記露光部及び前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記電源部を制御する制御部と、を備え、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理装置であって、
前記制御部は、前記電源部に対して所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードを有し、前記選択された省電力モード状態において緊急プリント要求信号を受信したとき、前記選択された省電力モードに応じた待機時間を待たずに、画像処理可能とすると共に、不足する現像特性に相当する分を前記加熱部材の現像時間及び前記露光部における露光量の少なくとも一方により補正するように制御することを特徴とする画像処理装置。 - 前記複数の省電力モードにおいて前記待機時間の設定を変更できるように構成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、
所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、その選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする画像処理方法。 - 熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、
所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、その選択された省電力モードに応じて設定された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御するとともに、環境温度の測定結果に基づいて前記待機時間を補正することを特徴とする画像処理方法。 - 熱現像感光材料に露光し潜像を形成し前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、その加熱温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、
所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、前記選択された省電力モードに応じて設定された待機時間に対し、環境温度の測定結果に基づいて補正を行い、この補正された待機時間の経過後に画像処理可能状態となるように制御することを特徴とする画像処理方法。 - 前記選択された省電力モードで待機中に前記省電力モードに応じて前記加熱温度を上昇させるように制御することを特徴とする請求項8,9または10に記載の画像処理方法。
- 前記選択された省電力モードで待機中にプリント要求信号を受信したとき前記加熱温度を所定温度に上昇させることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の画像処理方法。
- 熱現像感光材料に露光し潜像を形成し前記熱現像感光材料を現像のため加熱し搬送するときに、前記加熱の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて前記加熱温度を制御し、前記熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法であって、
所定の省電力制御を行う複数の選択可能な省電力モードの内から省電力モードを選択し、その選択された省電力モード状態において緊急プリント要求信号を受信したとき、前記選択された省電力モードに応じた待機時間を待たずに、画像処理可能とすると共に、不足する現像特性に相当する分を前記加熱部材の現像時間及び前記露光部における露光量の少なくとも一方により補正するように制御することを特徴とする画像処理方法。 - 前記複数の省電力モードにおいて前記待機時間の設定を変更することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の画像処理方法。
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Cited By (1)
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JP2010214697A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Ricoh Co Ltd | 印刷制御装置,印刷制御方法,プログラム,および記録媒体 |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002347849A patent/JP2004181638A/ja active Pending
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