JP2004177661A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents
画像処理方法及び画像処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004177661A JP2004177661A JP2002343803A JP2002343803A JP2004177661A JP 2004177661 A JP2004177661 A JP 2004177661A JP 2002343803 A JP2002343803 A JP 2002343803A JP 2002343803 A JP2002343803 A JP 2002343803A JP 2004177661 A JP2004177661 A JP 2004177661A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heating member
- time
- power supply
- image processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Photographic Developing Apparatuses (AREA)
Abstract
【課題】装置電源オフ後に指定時間通りに画像処理可能となるようにした画像処理方法及び画像処理装置を提供する。
【解決手段】この画像処理方法は、熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行うとき、加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定し、指定時刻に対する一定時間前に加熱部材の温度を測定し、温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御する。
【選択図】 図4
【解決手段】この画像処理方法は、熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行うとき、加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定し、指定時刻に対する一定時間前に加熱部材の温度を測定し、温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法及び画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱現像により感光材料を熱現像部で現像処理する画像処理装置では、熱現像部の加熱部材が所定の温度に到達すると共に、周辺部材が安定温度に到達してから処理可能状態にするのが安定した仕上がり画質を得るには必要である。このため、装置電源投入後からプリント開始可能になるまでに多くの時間を要し(通常、15〜30分)、朝の業務開始と同時に装置電源を投入したのでは診断画像がプリント可能になるまで診断を待たなければならない。かかる不便性を解消する手段として、モーニングスタンバイ機能がある。これは、前日の作業終了時に、翌日の作業開始時間を設定し、この設定時間(診断開始時間)に合わせて装置がプリント可能となるよう電源投入を制御するものである。
【0003】
しかし、このモーニングスタンバイ機能によれば、装置全体がおかれている環境の相違、夏や冬等の季節の相違または装置電源のオフ時間によって、装置内の温度が下がりきっていない場合や、反対に下がり過ぎている場合が生じることがあった。このため、指定時間より前にプリント可能状態となり、無駄にエネルギーを消費する結果となったり、反対に指定時間に装置がプリント可能にならないことが生じてしまう。このように、一律の時間設定による電源投入ではうまくいかない場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、装置電源オフ後に指定時間通りに画像処理可能となるようにした画像処理方法及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による第1の画像処理方法は、熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行う画像処理方法であって、前記加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定するステップと、前記指定時刻に対する一定時間前に前記加熱部材の温度を測定するステップと、前記温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるステップと、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0006】
この画像処理方法によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に加熱部材の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0007】
本発明による第2の画像処理方法は、熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行う画像処理装置における画像処理方法であって、前記加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定するステップと、前記指定時刻に対する一定時間前に前記加熱部材の温度を測定するステップと、前記指定時刻に対する一定時間前に前記画像処理装置内の装置内温度を測定するステップと、前記加熱部材温度及び前記装置内温度の測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるステップと、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
この画像処理方法によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に加熱部材及び装置内の各温度を測定し、その各温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。また、加熱部材及び装置内の両温度測定結果を用いるので、測定熱現像処理可能となるまでの時間をより正確に求めることができる。
【0009】
本発明による第3の画像処理方法は、熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行う画像処理装置における画像処理方法であって、前記加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定するステップと、前記指定時刻に対する一定時間前に前記画像処理装置内の装置内温度を測定するステップと、前記装置内温度の測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるステップと、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】
この画像処理方法によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に装置内温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0011】
上記第2及び第3の画像処理方法において、前記画像処理装置が前記加熱された熱現像感光材料を冷却する冷却部を備え、前記冷却部内の温度を前記装置内温度として測定することが好ましい。この場合、前記加熱部材への電力供給を遮断した前回の前記装置内温度と前記測定した装置内温度との比較に基づいて前記熱現像処理可能となるまでの時間を求めることが好ましい。
【0012】
上記第1乃至第3の画像処理方法において、前記指定時刻に熱現像処理可能となるように前記加熱部材への電力供給を制御することが好ましい。このようにモーニングスタンバイを行っている場合にも指定時刻に達する前に加熱部材等の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0013】
本発明による第1の画像処理装置は、熱現像感光材料を加熱する加熱部材を含む熱現像手段と、前記加熱部材の温度を検出する測定手段と、前記測定手段の温度検出結果に基づいて前記熱現像手段が熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算手段と、前記加熱部材及び前記測定手段への電力供給を行う電源手段と、前記電源手段を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定する入力手段と、前記電源手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記指定時刻に対する一定時間前に前記電力供給を暫定的に行い、前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記演算手段により熱現像処理可能となるまでの時間を求め、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする。
【0014】
この画像処理装置によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に加熱部材の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0015】
本発明による第2の画像処理装置は、熱現像感光材料を加熱する加熱部材を含む熱現像手段と、前記加熱部材の温度を検出する第1の測定手段と、装置内温度を検出する第2の測定手段と、前記加熱部材の温度検出結果及び前記装置内温度の検出結果に基づいて前記熱現像手段が熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算手段と、前記加熱部材及び前記第1及び第2の測定手段への電力供給を行う電源手段と、前記電源手段を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定する入力手段と、前記電源手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記指定時刻に対する一定時間前に前記電力供給を暫定的に行い、前記加熱部材の温度検出結果及び前記装置内温度の検出結果に基づいて前記演算手段により熱現像処理可能となるまでの時間を求め、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする。
【0016】
この画像処理方法によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に加熱部材及び装置内の各温度を測定し、その各温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。また、加熱部材及び装置内の両温度測定結果を用いるので、測定熱現像処理可能となるまでの時間をより正確に求めることができる。
【0017】
本発明による第3の画像処理装置は、熱現像感光材料を加熱する加熱部材を含む熱現像手段と、装置内温度を検出する測定手段と、前記装置内温度の検出結果に基づいて前記熱現像手段が熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算手段と、前記加熱部材及び前記測定手段への電力供給を行う電源手段と、前記電源手段を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定する入力手段と、前記電源手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記指定時刻に対する一定時間前に前記電力供給を暫定的に行い、前記装置内温度の検出結果に基づいて前記演算手段により熱現像処理可能となるまでの時間を求め、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする。
【0018】
この画像処理装置によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に装置内温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0019】
上記第2及び第3の画像処理装置において前記加熱された熱現像感光材料を冷却する冷却部を備え、前記冷却部内の温度を前記装置内温度として測定することが好ましい。この場合、前記制御手段は、前記加熱部材への電力供給を遮断した前回の前記装置内温度と前記測定した装置内温度との比較に基づいて前記熱現像処理可能となるまでの時間を求めることが好ましい。
【0020】
上記第1乃至第3の画像処理装置において、前記制御手段は、前記指定時刻に熱現像処理可能となるように前記加熱部材への電力供給を制御することが好ましい。このようにモーニングスタンバイ機能を有している場合にも指定時刻に達する前に加熱部材等の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による画像処理装置の要部を示す正面図であり、図2は図1の画像処理装置の制御系を示すブロック図であり、図3は図1の画像処理装置の露光部を概略的に示す図である。
【0022】
図1に示すように画像処理装置100は、シート状の熱現像感光材料であるフィルムに対し外部の医用診断装置等から受診した診断画像信号に基づいて診断画像を形成するように構成されている。
【0023】
図1の画像処理装置100は、上記フィルムを所定枚数でパッケージした包装体を装填する第1及び第2の装填部11,12と、フィルムを1枚づつ露光・現像のために搬送し供給するサプライ部90とを有する供給部110と、供給部110から給送されたフィルムを露光し潜像を形成する露光部120と、潜像を形成されたフィルムを熱現像する現像部130と、冷却搬送部150内で現像後のフィルムの濃度を測定し濃度情報を得る濃度計200と、を備える。供給部110の第1及び第2の装填部11,12からフィルムが1枚づつサプライ部90、搬送ローラ対39,41,141により図1の矢印方向(1)に搬送されるようになっている。
【0024】
図2に示すように、画像処理装置100は、露光部120及びドラム14のヒータ172等に通電する電源171等を制御するための制御部99を備え、また、制御部99にはドラム14の温度を測定する温度センサ173からの温度測定信号及び冷却搬送部150内の温度を測定する冷却部温度センサ174からの冷却部温度測定信号が入力する。また、制御部99には入力部170から各種の制御情報等が入力される。電源171はドラム14のヒータ172のみならず温度センサ173や冷却部温度センサ174の測定部や露光部120等の装置全体に電力を供給する。
【0025】
次に、図3により画像処理装置100の露光部120について説明する。図3に示すように、露光部120は画像信号Sに基づき強度変調された波長780〜860nm範囲内の所定波長のレーザ光Lを、回転多面鏡113によって偏向して、フィルムF上を主走査すると共に、フィルムFをレーザ光Lに対して主走査の方向と略直角な方向であるほぼ水平方向に相対移動させることにより副走査し、レーザ光Lを用いてフィルムFに潜像を形成するものである。
【0026】
露光部120のより具体的な構成を以下に述べる。図3において、画像信号出力装置121から出力されたデジタル信号である画像信号Sを受信すると、画像信号Sは、D/A変換器122においてアナログ信号に変換され、変調回路123に入力される。変調回路123は、かかるアナログ信号に基づきレーザ光源部110aのドライバ124を制御して、レーザ光源部110aから変調されたレーザ光Lを照射させる。また、高周波重畳部118により変調回路123及びドライバ124を介してレーザ光に高周波成分を重畳してフィルムにおける干渉縞の形成を防止する。
【0027】
また、露光部120のレンズ112とレーザ光源部110aとの間に、音響光学変調器88を配置している。この音響光学変調器88は、変調量を調整する補正制御部71からの信号に基づいて音響光学変調(AOM)ドライバ89により制御され駆動される。補正制御部71は、制御部99からの補正信号に基づいて露光時に最適な変調量(入射光量に対する出射光量の比率)になるようにAOMドライバ89を介して音響光学変調素子88を制御する。
【0028】
次に、レーザ光源部110aから照射され音響光学変調素子88で光量が適正に調整されたレーザ光Lは、レンズ112を通過した後、シリンドリカルレンズ115により上下方向にのみ収束されて、図3の矢印A方向に回転する回転多面鏡113に対し、その駆動軸に垂直な線像として入射するようになっている。回転多面鏡113はレーザ光Lを主走査方向に反射偏向し、偏向されたレーザ光Lは、4枚のレンズを組み合わせてなるシリンドリカルレンズを含むfθレンズ114を通過した後、光路上に主走査方向に延在して設けられたミラー116で反射されて、搬送装置142により矢印Y方向に搬送されている(副走査されている)フィルムFの被走査面117上を、矢印X方向に繰り返し主走査される。これにより、レーザ光LはフィルムF上の被走査面117全面にわたって走査する。
【0029】
fθレンズ114のシリンドリカルレンズは、入射したレーザ光LをフィルムFの被走査面上に、副走査方向にのみ収束させるものとなっており、またfθレンズ114からフィルムFの被走査面までの距離は、fθレンズ114全体の焦点距離と等しくなっている。このように、露光部120においては、シリンドリカルレンズ115及びシリンドリカルレンズを含むfθレンズ114を配設しており、レーザ光Lが回転多面鏡113上で一旦副走査方向にのみ収束させるようになっているので、回転多面鏡113に面倒れや軸ブレが生じても、フィルムFの被走査面上において、レーザ光Lの走査位置が副走査方向にずれることがなく、等ピッチの走査線を形成することができるようになっている。回転多面鏡113は、例えばガルバノメータミラー等、その他の光偏光器に比べ走査安定性の点で優れているという利点がある。以上のようにして、フィルムFに画像信号Sに基づく潜像が形成される。
【0030】
次に、図1の画像処理装置の現像部130について説明する。図1に示すように、現像部130はフィルムFを外周に保持しつつ加熱可能なドラム14と、ドラム14との間でフィルムを挟んで保持する複数のロール16とを有する。ドラム14は、ヒータ172(図2)を内部に備え、ドラム14の温度を測定する温度センサ173(図2)を備えている。ドラム14はヒータ172への通電により加熱されフィルムFを所定の最低熱現像温度(例えば110℃前後)以上の温度に所定の熱現像時間維持することでフィルムFを熱現像する。これによって、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。上述のように、フィルムFは、搬送ローラ対142で矢印方向(2)へ搬送され、上述の露光部120で潜像が形成されてから図の上方に搬送され、次に矢印方向(3)へ搬送ローラ対143により加熱ドラム14とロール16との間に導かれ、加熱ドラム14により加熱され熱現像される。なお、ドラム14のヒータ172は、図2の制御部99が電源171を制御することでヒータ温度を変えて現像温度を変えることができる。
【0031】
現像部130の左側方には、複数の搬送ローラ対144及び濃度計200を内部に備えるとともに加熱されたフィルムを冷却するための冷却搬送部150が設けられている。加熱ドラム14から離れたフィルムFを冷却搬送部150で図1の矢印(3)に示すように右斜め下方に搬送しつつ、冷却する。そして、搬送ローラ対144が冷却されたフィルムFを搬送しつつ、濃度計200がフィルムFの濃度を測定する。その後、複数の搬送ローラ対144は、フィルムFを図1の矢印(4)のように更に搬送し、画像処理装置100の上部から取り出せるように、画像処理装置100の右上方部に設けられた排出トレイ160に排出するようになっている。冷却搬送部150内にはその内部温度を測定する冷却部温度センサ174(図2)が設けられている。
【0032】
図2の入力部170は画像処理装置100の前面の操作パネル(図示省略)に設けられ、熱現像処理が終了し図2の電源171をオフとするとき、入力部170から例えば次の朝に熱現像処理可能とする時刻を入力することで指定できる。図2の制御部99は、モーニングスタンバイ機能を有し、入力部170で入力した指定時刻に熱現像処理可能となるように電源171を介してヒータ172への通電を制御する。
【0033】
制御部99は、更に、上記指定時刻に達する前に温度センサ173で測定したドラム測定温度及び/又は冷却部温度センサ174で測定した冷却搬送部150内の冷却部内温度に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算機能を有し、その演算で求めた時間に基づいてヒータ172への電力供給を指定時刻に画像処理可能になるように制御するようになっている。
【0034】
上述の露光部120よる露光時にレーザ光LがフィルムFに対して照射されると、図7に示すように、レーザ光Lが照射された領域に、ハロゲン化銀粒子が感光し、潜像が形成される。そして、フィルムFが現像部130のドラム14で加熱されて最低熱現像温度以上になると、図8に示すように、ベヘン酸銀から銀イオン(Ag+)が放出され、銀イオンを放出したベヘン酸は調色剤と錯体を形成する。その後銀イオンが拡散して、感光したハロゲン化銀粒子を核として還元剤が作用し、化学的反応により銀画像が形成されると思われる。このようにフィルムFは、感光性ハロゲン化銀粒子と、有機銀塩と、銀イオン還元剤とを含有し、40℃以下の温度では実質的に熱現像されず、80℃以上である最低現像温度以上の温度(例えば約110℃)で熱現像される。
【0035】
なお、本実施の形態において、現像部130は露光部120とともに画像処理装置100に組み込まれているが、露光部120とは独立した装置であっても良い。この場合、露光部120から現像部130へとフィルムFを搬送する搬送部があることが好ましい。また、ドラム14の周囲は断熱材で覆われていた方が、ドラム14の温度制御がしやすく、好ましい。
【0036】
次に、上述の図1乃至図3の画像処理装置100における第1の画像処理方法について図4を参照して説明する。図4は本実施の形態の第1の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0037】
まず、図1乃至図3の画像処理装置100において電源171がオンでヒータ172によりドラム14が加熱され熱現像処理が行われる(S01)。そして、1日の作業が終了すると、図2の入力部170から次の朝の装置の使用開始時刻(例えば9時)を入力し指定する(S02)。装置の使用開始とはドラム温度が所定温度となって熱現像処理が可能となることである。次に、図2の電源171をオフとする(S03)。
【0038】
ここで、例えば、現像部130において電源171をオンとしてから熱現像処理可能となるまでの待ち時間を、最低使用環境温度を10℃として30分とすると、使用開始時刻(例えば9時)の30分以上前の所定時刻(例えば8時15分)になると(S04)、電源171をいったんオンとする(S05)。そして、温度センサ173でドラム温度を測定し(S06)、そのドラム測定温度に基づいて制御部99は現像部130が熱現像処理可能となるまでの時間を演算する(S07)。
【0039】
上記ステップS07において、例えば、ドラム測定温度が室温に馴染んだ10℃に近いときは、熱現像処理可能となるまでの時間を30分と演算で求め、8時30分に電源をオンにすればよいので、その時点で電源をオンとするかを判断し(S08)、8時30分に達していなければ、電源をオフとし(S09)、所定時刻の8時30分になると(S10)、電源をオンとし(S11)、指定時刻の9時ちょうどに熱現像処理可能となる(S12)。なお、上記例においてステップS04での所定時刻を8時30分とした場合、そのまま電源オン状態を続ければ、指定時刻の9時ちょうどに熱現像処理可能となる。
【0040】
また、上記ステップS07において、例えば、ドラム測定温度が80℃であるときは、8時30分よりも遅い例えば8時45分に電源を投入すればよいので、熱現像処理可能となるまでの時間を15分と演算で求め、いったん電源をオフとし(S09)、所定時刻の8時45分になると(S10)、電源をオンとし(S11)、指定時刻の9時ちょうどに熱現像処理可能となる(S12)。
【0041】
以上のように、図4のような第1の画像処理方法によれば、ヒータへの通電遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前にドラム温度を測定し、そのドラム測定温度に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいてヒータへの電力供給を制御することで、画像処理装置100を正確に指定時刻に画像処理可能にすることができる。また、ドラム温度が最低使用環境温度よりも高い場合には、上述のように、例えば一律に指定時刻の30分前に電源を投入するのに比べ、15分間相当の節電効果を得ることが可能となる。
【0042】
次に、上述の画像処理装置100における第2の画像処理方法について図5を参照して説明する。図5は本実施の形態の第2の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0043】
まず、図1乃至図3の画像処理装置100において電源171がオンでヒータ172によりドラム14が加熱され熱現像処理が行われる(S21)。そして、1日の作業が終了すると、図2の入力部170から次の朝の装置の使用開始時刻(例えば9時)を入力し指定する(S22)。次に、図2の電源171をオフとする(S23)。この電源オフのとき、図2の冷却部温度センサ174により冷却部内温度を測定し(S24)、制御部99のメモリに記憶させる。
【0044】
ここで、図4の例と同様に、使用開始時刻(例えば9時)の30分以上前の所定時刻(例えば8時15分)になると(S25)、電源171をいったんオンとする(S26)。そして、冷却部温度センサ174で冷却部内温度を測定し(S27)、前回に測定した冷却部内温度と比較し(S28)、その比較に基づいて制御部99は現像部130が熱現像処理可能となるまでの時間を演算する(S29)。
【0045】
上記ステップS29において、例えば、冷却部内温度が例えばステップS24での前回の電源オフ時の測定で50℃であり、ステップS27での今回の測定で10℃近傍なら熱現像処理可能となるまでの時間を30分と演算で求め、8時30分に電源をオンにすればよいので、その時点で電源をオンとするかを判断し(S30)、8時30分に達していなければ、電源をオフとし(S31)、所定時刻の8時30分になると(S32)、電源をオンとし(S33)、指定時刻の9時ちょうどに熱現像処理可能となる(S34)。なお、上記例においてステップS25での所定時刻を8時30分とした場合、そのまま電源オン状態を続ければ、指定時刻の9時ちょうどに熱現像処理可能となる。
【0046】
なお、例えば、ステップS27での今回の測定で冷却部内温度が30℃ならば、熱現像処理可能となるまでの時間が30分よりも短くてすみ、8時30分よりも遅い例えば8時40分に電源を投入すればよい。
【0047】
以上のように、図5のような第2の画像処理方法によれば、ヒータへの通電遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に冷却部内温度を測定し、その冷却部内温度と前回の電源オフ時の冷却部内温度との比較に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいてヒータへの電力供給を制御することで、画像処理装置100を正確に指定時刻に画像処理可能にすることができる。また、一律に指定時刻の30分前に電源を投入するのに比べ、節電効果を得ることが可能となる。
【0048】
次に、上述の画像処理装置100における第3の画像処理方法について図6を参照して説明する。図6は本実施の形態の第3の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0049】
図6においてステップS41からS45までは、図4のステップS01からS05までと同様の制御であるので、説明を省略する。そして、ステップS45で所定時刻で電源171をいったんオンとし、温度センサ173でドラム温度を測定し(S46)、冷却部温度センサ174で冷却部内温度を測定する(S47)。
【0050】
次に、測定したドラム温度及び冷却部内温度に基づいて制御部99は現像部130が熱現像処理可能となるまでの時間を演算する(S48)。そして、この時点で電源をオンとするかを判断し(S49)、まだ所定時刻に達していなければ、電源をオフとし(S50)、所定時刻になると(S51)、電源をオンとし(S52)、指定時刻ちょうどに熱現像処理可能となる(S53)。
【0051】
以上のように、図6のような第3の画像処理方法によれば、ヒータへの通電遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前にドラム温度及び冷却部内温度を測定し、その測定したドラム温度及び冷却部内温度に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間をより正確に求めることができるので、その求めた時間に基づいてヒータへの電力供給を制御することで、画像処理装置100をより正確に指定時刻に画像処理可能にすることができる。また、一律に指定時刻の30分前に電源を投入するのに比べ、更に節電効果を得ることが可能となる。
【0052】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図4の画像処理方法において、ドラム温度の代わりに冷却部温度を測定し、その冷却部温度に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるようにしてもよい。
【0053】
また、図5,図6において、装置内温度として冷却搬送部150内の温度を測定するようにしたが、本発明はこれに限定されず、装置環境を代表できる雰囲気温度を測定し、この温度測定結果に基づいて同様に制御するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明の画像処理方法及び画像処理装置によれば、装置電源オフ後に指定時間通りに画像処理可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による画像処理装置の要部を示す正面図である。
【図2】図1の画像処理装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】図1の画像処理装置の露光部を概略的に示す図である。
【図4】本実施の形態の第1の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図5】本実施の形態の第2の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態の第3の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図7】フィルムFの断面図であり、図1の画像処理装置での露光時におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した図である。
【図8】図1の画像処理装置での加熱時におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した、図7と同様な断面図である。
【符号の説明】
100・・・画像処理装置
130・・・現像部
150・・・冷却搬送部
14・・・ドラム(加熱部材)
99・・・制御部
170・・・入力部
171・・・電源
172・・・ヒータ
173・・・温度センサ(第1の測定手段)
174・・・冷却部温度センサ(第2の測定手段)
F・・・フィルム(熱現像感光材料)
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱現像感光材料に画像を形成するように画像処理を行う画像処理方法及び画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱現像により感光材料を熱現像部で現像処理する画像処理装置では、熱現像部の加熱部材が所定の温度に到達すると共に、周辺部材が安定温度に到達してから処理可能状態にするのが安定した仕上がり画質を得るには必要である。このため、装置電源投入後からプリント開始可能になるまでに多くの時間を要し(通常、15〜30分)、朝の業務開始と同時に装置電源を投入したのでは診断画像がプリント可能になるまで診断を待たなければならない。かかる不便性を解消する手段として、モーニングスタンバイ機能がある。これは、前日の作業終了時に、翌日の作業開始時間を設定し、この設定時間(診断開始時間)に合わせて装置がプリント可能となるよう電源投入を制御するものである。
【0003】
しかし、このモーニングスタンバイ機能によれば、装置全体がおかれている環境の相違、夏や冬等の季節の相違または装置電源のオフ時間によって、装置内の温度が下がりきっていない場合や、反対に下がり過ぎている場合が生じることがあった。このため、指定時間より前にプリント可能状態となり、無駄にエネルギーを消費する結果となったり、反対に指定時間に装置がプリント可能にならないことが生じてしまう。このように、一律の時間設定による電源投入ではうまくいかない場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、装置電源オフ後に指定時間通りに画像処理可能となるようにした画像処理方法及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による第1の画像処理方法は、熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行う画像処理方法であって、前記加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定するステップと、前記指定時刻に対する一定時間前に前記加熱部材の温度を測定するステップと、前記温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるステップと、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0006】
この画像処理方法によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に加熱部材の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0007】
本発明による第2の画像処理方法は、熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行う画像処理装置における画像処理方法であって、前記加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定するステップと、前記指定時刻に対する一定時間前に前記加熱部材の温度を測定するステップと、前記指定時刻に対する一定時間前に前記画像処理装置内の装置内温度を測定するステップと、前記加熱部材温度及び前記装置内温度の測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるステップと、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
この画像処理方法によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に加熱部材及び装置内の各温度を測定し、その各温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。また、加熱部材及び装置内の両温度測定結果を用いるので、測定熱現像処理可能となるまでの時間をより正確に求めることができる。
【0009】
本発明による第3の画像処理方法は、熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行う画像処理装置における画像処理方法であって、前記加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定するステップと、前記指定時刻に対する一定時間前に前記画像処理装置内の装置内温度を測定するステップと、前記装置内温度の測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるステップと、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御するステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】
この画像処理方法によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に装置内温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0011】
上記第2及び第3の画像処理方法において、前記画像処理装置が前記加熱された熱現像感光材料を冷却する冷却部を備え、前記冷却部内の温度を前記装置内温度として測定することが好ましい。この場合、前記加熱部材への電力供給を遮断した前回の前記装置内温度と前記測定した装置内温度との比較に基づいて前記熱現像処理可能となるまでの時間を求めることが好ましい。
【0012】
上記第1乃至第3の画像処理方法において、前記指定時刻に熱現像処理可能となるように前記加熱部材への電力供給を制御することが好ましい。このようにモーニングスタンバイを行っている場合にも指定時刻に達する前に加熱部材等の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0013】
本発明による第1の画像処理装置は、熱現像感光材料を加熱する加熱部材を含む熱現像手段と、前記加熱部材の温度を検出する測定手段と、前記測定手段の温度検出結果に基づいて前記熱現像手段が熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算手段と、前記加熱部材及び前記測定手段への電力供給を行う電源手段と、前記電源手段を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定する入力手段と、前記電源手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記指定時刻に対する一定時間前に前記電力供給を暫定的に行い、前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記演算手段により熱現像処理可能となるまでの時間を求め、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする。
【0014】
この画像処理装置によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に加熱部材の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0015】
本発明による第2の画像処理装置は、熱現像感光材料を加熱する加熱部材を含む熱現像手段と、前記加熱部材の温度を検出する第1の測定手段と、装置内温度を検出する第2の測定手段と、前記加熱部材の温度検出結果及び前記装置内温度の検出結果に基づいて前記熱現像手段が熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算手段と、前記加熱部材及び前記第1及び第2の測定手段への電力供給を行う電源手段と、前記電源手段を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定する入力手段と、前記電源手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記指定時刻に対する一定時間前に前記電力供給を暫定的に行い、前記加熱部材の温度検出結果及び前記装置内温度の検出結果に基づいて前記演算手段により熱現像処理可能となるまでの時間を求め、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする。
【0016】
この画像処理方法によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に加熱部材及び装置内の各温度を測定し、その各温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。また、加熱部材及び装置内の両温度測定結果を用いるので、測定熱現像処理可能となるまでの時間をより正確に求めることができる。
【0017】
本発明による第3の画像処理装置は、熱現像感光材料を加熱する加熱部材を含む熱現像手段と、装置内温度を検出する測定手段と、前記装置内温度の検出結果に基づいて前記熱現像手段が熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算手段と、前記加熱部材及び前記測定手段への電力供給を行う電源手段と、前記電源手段を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定する入力手段と、前記電源手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記指定時刻に対する一定時間前に前記電力供給を暫定的に行い、前記装置内温度の検出結果に基づいて前記演算手段により熱現像処理可能となるまでの時間を求め、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする。
【0018】
この画像処理装置によれば、加熱部材への電力供給の遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に装置内温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいて加熱部材への電力供給を制御するので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0019】
上記第2及び第3の画像処理装置において前記加熱された熱現像感光材料を冷却する冷却部を備え、前記冷却部内の温度を前記装置内温度として測定することが好ましい。この場合、前記制御手段は、前記加熱部材への電力供給を遮断した前回の前記装置内温度と前記測定した装置内温度との比較に基づいて前記熱現像処理可能となるまでの時間を求めることが好ましい。
【0020】
上記第1乃至第3の画像処理装置において、前記制御手段は、前記指定時刻に熱現像処理可能となるように前記加熱部材への電力供給を制御することが好ましい。このようにモーニングスタンバイ機能を有している場合にも指定時刻に達する前に加熱部材等の温度を測定し、その温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるので、指定時刻に画像処理可能状態にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による画像処理装置の要部を示す正面図であり、図2は図1の画像処理装置の制御系を示すブロック図であり、図3は図1の画像処理装置の露光部を概略的に示す図である。
【0022】
図1に示すように画像処理装置100は、シート状の熱現像感光材料であるフィルムに対し外部の医用診断装置等から受診した診断画像信号に基づいて診断画像を形成するように構成されている。
【0023】
図1の画像処理装置100は、上記フィルムを所定枚数でパッケージした包装体を装填する第1及び第2の装填部11,12と、フィルムを1枚づつ露光・現像のために搬送し供給するサプライ部90とを有する供給部110と、供給部110から給送されたフィルムを露光し潜像を形成する露光部120と、潜像を形成されたフィルムを熱現像する現像部130と、冷却搬送部150内で現像後のフィルムの濃度を測定し濃度情報を得る濃度計200と、を備える。供給部110の第1及び第2の装填部11,12からフィルムが1枚づつサプライ部90、搬送ローラ対39,41,141により図1の矢印方向(1)に搬送されるようになっている。
【0024】
図2に示すように、画像処理装置100は、露光部120及びドラム14のヒータ172等に通電する電源171等を制御するための制御部99を備え、また、制御部99にはドラム14の温度を測定する温度センサ173からの温度測定信号及び冷却搬送部150内の温度を測定する冷却部温度センサ174からの冷却部温度測定信号が入力する。また、制御部99には入力部170から各種の制御情報等が入力される。電源171はドラム14のヒータ172のみならず温度センサ173や冷却部温度センサ174の測定部や露光部120等の装置全体に電力を供給する。
【0025】
次に、図3により画像処理装置100の露光部120について説明する。図3に示すように、露光部120は画像信号Sに基づき強度変調された波長780〜860nm範囲内の所定波長のレーザ光Lを、回転多面鏡113によって偏向して、フィルムF上を主走査すると共に、フィルムFをレーザ光Lに対して主走査の方向と略直角な方向であるほぼ水平方向に相対移動させることにより副走査し、レーザ光Lを用いてフィルムFに潜像を形成するものである。
【0026】
露光部120のより具体的な構成を以下に述べる。図3において、画像信号出力装置121から出力されたデジタル信号である画像信号Sを受信すると、画像信号Sは、D/A変換器122においてアナログ信号に変換され、変調回路123に入力される。変調回路123は、かかるアナログ信号に基づきレーザ光源部110aのドライバ124を制御して、レーザ光源部110aから変調されたレーザ光Lを照射させる。また、高周波重畳部118により変調回路123及びドライバ124を介してレーザ光に高周波成分を重畳してフィルムにおける干渉縞の形成を防止する。
【0027】
また、露光部120のレンズ112とレーザ光源部110aとの間に、音響光学変調器88を配置している。この音響光学変調器88は、変調量を調整する補正制御部71からの信号に基づいて音響光学変調(AOM)ドライバ89により制御され駆動される。補正制御部71は、制御部99からの補正信号に基づいて露光時に最適な変調量(入射光量に対する出射光量の比率)になるようにAOMドライバ89を介して音響光学変調素子88を制御する。
【0028】
次に、レーザ光源部110aから照射され音響光学変調素子88で光量が適正に調整されたレーザ光Lは、レンズ112を通過した後、シリンドリカルレンズ115により上下方向にのみ収束されて、図3の矢印A方向に回転する回転多面鏡113に対し、その駆動軸に垂直な線像として入射するようになっている。回転多面鏡113はレーザ光Lを主走査方向に反射偏向し、偏向されたレーザ光Lは、4枚のレンズを組み合わせてなるシリンドリカルレンズを含むfθレンズ114を通過した後、光路上に主走査方向に延在して設けられたミラー116で反射されて、搬送装置142により矢印Y方向に搬送されている(副走査されている)フィルムFの被走査面117上を、矢印X方向に繰り返し主走査される。これにより、レーザ光LはフィルムF上の被走査面117全面にわたって走査する。
【0029】
fθレンズ114のシリンドリカルレンズは、入射したレーザ光LをフィルムFの被走査面上に、副走査方向にのみ収束させるものとなっており、またfθレンズ114からフィルムFの被走査面までの距離は、fθレンズ114全体の焦点距離と等しくなっている。このように、露光部120においては、シリンドリカルレンズ115及びシリンドリカルレンズを含むfθレンズ114を配設しており、レーザ光Lが回転多面鏡113上で一旦副走査方向にのみ収束させるようになっているので、回転多面鏡113に面倒れや軸ブレが生じても、フィルムFの被走査面上において、レーザ光Lの走査位置が副走査方向にずれることがなく、等ピッチの走査線を形成することができるようになっている。回転多面鏡113は、例えばガルバノメータミラー等、その他の光偏光器に比べ走査安定性の点で優れているという利点がある。以上のようにして、フィルムFに画像信号Sに基づく潜像が形成される。
【0030】
次に、図1の画像処理装置の現像部130について説明する。図1に示すように、現像部130はフィルムFを外周に保持しつつ加熱可能なドラム14と、ドラム14との間でフィルムを挟んで保持する複数のロール16とを有する。ドラム14は、ヒータ172(図2)を内部に備え、ドラム14の温度を測定する温度センサ173(図2)を備えている。ドラム14はヒータ172への通電により加熱されフィルムFを所定の最低熱現像温度(例えば110℃前後)以上の温度に所定の熱現像時間維持することでフィルムFを熱現像する。これによって、上述の露光部120でフィルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。上述のように、フィルムFは、搬送ローラ対142で矢印方向(2)へ搬送され、上述の露光部120で潜像が形成されてから図の上方に搬送され、次に矢印方向(3)へ搬送ローラ対143により加熱ドラム14とロール16との間に導かれ、加熱ドラム14により加熱され熱現像される。なお、ドラム14のヒータ172は、図2の制御部99が電源171を制御することでヒータ温度を変えて現像温度を変えることができる。
【0031】
現像部130の左側方には、複数の搬送ローラ対144及び濃度計200を内部に備えるとともに加熱されたフィルムを冷却するための冷却搬送部150が設けられている。加熱ドラム14から離れたフィルムFを冷却搬送部150で図1の矢印(3)に示すように右斜め下方に搬送しつつ、冷却する。そして、搬送ローラ対144が冷却されたフィルムFを搬送しつつ、濃度計200がフィルムFの濃度を測定する。その後、複数の搬送ローラ対144は、フィルムFを図1の矢印(4)のように更に搬送し、画像処理装置100の上部から取り出せるように、画像処理装置100の右上方部に設けられた排出トレイ160に排出するようになっている。冷却搬送部150内にはその内部温度を測定する冷却部温度センサ174(図2)が設けられている。
【0032】
図2の入力部170は画像処理装置100の前面の操作パネル(図示省略)に設けられ、熱現像処理が終了し図2の電源171をオフとするとき、入力部170から例えば次の朝に熱現像処理可能とする時刻を入力することで指定できる。図2の制御部99は、モーニングスタンバイ機能を有し、入力部170で入力した指定時刻に熱現像処理可能となるように電源171を介してヒータ172への通電を制御する。
【0033】
制御部99は、更に、上記指定時刻に達する前に温度センサ173で測定したドラム測定温度及び/又は冷却部温度センサ174で測定した冷却搬送部150内の冷却部内温度に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算機能を有し、その演算で求めた時間に基づいてヒータ172への電力供給を指定時刻に画像処理可能になるように制御するようになっている。
【0034】
上述の露光部120よる露光時にレーザ光LがフィルムFに対して照射されると、図7に示すように、レーザ光Lが照射された領域に、ハロゲン化銀粒子が感光し、潜像が形成される。そして、フィルムFが現像部130のドラム14で加熱されて最低熱現像温度以上になると、図8に示すように、ベヘン酸銀から銀イオン(Ag+)が放出され、銀イオンを放出したベヘン酸は調色剤と錯体を形成する。その後銀イオンが拡散して、感光したハロゲン化銀粒子を核として還元剤が作用し、化学的反応により銀画像が形成されると思われる。このようにフィルムFは、感光性ハロゲン化銀粒子と、有機銀塩と、銀イオン還元剤とを含有し、40℃以下の温度では実質的に熱現像されず、80℃以上である最低現像温度以上の温度(例えば約110℃)で熱現像される。
【0035】
なお、本実施の形態において、現像部130は露光部120とともに画像処理装置100に組み込まれているが、露光部120とは独立した装置であっても良い。この場合、露光部120から現像部130へとフィルムFを搬送する搬送部があることが好ましい。また、ドラム14の周囲は断熱材で覆われていた方が、ドラム14の温度制御がしやすく、好ましい。
【0036】
次に、上述の図1乃至図3の画像処理装置100における第1の画像処理方法について図4を参照して説明する。図4は本実施の形態の第1の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0037】
まず、図1乃至図3の画像処理装置100において電源171がオンでヒータ172によりドラム14が加熱され熱現像処理が行われる(S01)。そして、1日の作業が終了すると、図2の入力部170から次の朝の装置の使用開始時刻(例えば9時)を入力し指定する(S02)。装置の使用開始とはドラム温度が所定温度となって熱現像処理が可能となることである。次に、図2の電源171をオフとする(S03)。
【0038】
ここで、例えば、現像部130において電源171をオンとしてから熱現像処理可能となるまでの待ち時間を、最低使用環境温度を10℃として30分とすると、使用開始時刻(例えば9時)の30分以上前の所定時刻(例えば8時15分)になると(S04)、電源171をいったんオンとする(S05)。そして、温度センサ173でドラム温度を測定し(S06)、そのドラム測定温度に基づいて制御部99は現像部130が熱現像処理可能となるまでの時間を演算する(S07)。
【0039】
上記ステップS07において、例えば、ドラム測定温度が室温に馴染んだ10℃に近いときは、熱現像処理可能となるまでの時間を30分と演算で求め、8時30分に電源をオンにすればよいので、その時点で電源をオンとするかを判断し(S08)、8時30分に達していなければ、電源をオフとし(S09)、所定時刻の8時30分になると(S10)、電源をオンとし(S11)、指定時刻の9時ちょうどに熱現像処理可能となる(S12)。なお、上記例においてステップS04での所定時刻を8時30分とした場合、そのまま電源オン状態を続ければ、指定時刻の9時ちょうどに熱現像処理可能となる。
【0040】
また、上記ステップS07において、例えば、ドラム測定温度が80℃であるときは、8時30分よりも遅い例えば8時45分に電源を投入すればよいので、熱現像処理可能となるまでの時間を15分と演算で求め、いったん電源をオフとし(S09)、所定時刻の8時45分になると(S10)、電源をオンとし(S11)、指定時刻の9時ちょうどに熱現像処理可能となる(S12)。
【0041】
以上のように、図4のような第1の画像処理方法によれば、ヒータへの通電遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前にドラム温度を測定し、そのドラム測定温度に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいてヒータへの電力供給を制御することで、画像処理装置100を正確に指定時刻に画像処理可能にすることができる。また、ドラム温度が最低使用環境温度よりも高い場合には、上述のように、例えば一律に指定時刻の30分前に電源を投入するのに比べ、15分間相当の節電効果を得ることが可能となる。
【0042】
次に、上述の画像処理装置100における第2の画像処理方法について図5を参照して説明する。図5は本実施の形態の第2の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0043】
まず、図1乃至図3の画像処理装置100において電源171がオンでヒータ172によりドラム14が加熱され熱現像処理が行われる(S21)。そして、1日の作業が終了すると、図2の入力部170から次の朝の装置の使用開始時刻(例えば9時)を入力し指定する(S22)。次に、図2の電源171をオフとする(S23)。この電源オフのとき、図2の冷却部温度センサ174により冷却部内温度を測定し(S24)、制御部99のメモリに記憶させる。
【0044】
ここで、図4の例と同様に、使用開始時刻(例えば9時)の30分以上前の所定時刻(例えば8時15分)になると(S25)、電源171をいったんオンとする(S26)。そして、冷却部温度センサ174で冷却部内温度を測定し(S27)、前回に測定した冷却部内温度と比較し(S28)、その比較に基づいて制御部99は現像部130が熱現像処理可能となるまでの時間を演算する(S29)。
【0045】
上記ステップS29において、例えば、冷却部内温度が例えばステップS24での前回の電源オフ時の測定で50℃であり、ステップS27での今回の測定で10℃近傍なら熱現像処理可能となるまでの時間を30分と演算で求め、8時30分に電源をオンにすればよいので、その時点で電源をオンとするかを判断し(S30)、8時30分に達していなければ、電源をオフとし(S31)、所定時刻の8時30分になると(S32)、電源をオンとし(S33)、指定時刻の9時ちょうどに熱現像処理可能となる(S34)。なお、上記例においてステップS25での所定時刻を8時30分とした場合、そのまま電源オン状態を続ければ、指定時刻の9時ちょうどに熱現像処理可能となる。
【0046】
なお、例えば、ステップS27での今回の測定で冷却部内温度が30℃ならば、熱現像処理可能となるまでの時間が30分よりも短くてすみ、8時30分よりも遅い例えば8時40分に電源を投入すればよい。
【0047】
以上のように、図5のような第2の画像処理方法によれば、ヒータへの通電遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前に冷却部内温度を測定し、その冷却部内温度と前回の電源オフ時の冷却部内温度との比較に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求め、その求めた時間に基づいてヒータへの電力供給を制御することで、画像処理装置100を正確に指定時刻に画像処理可能にすることができる。また、一律に指定時刻の30分前に電源を投入するのに比べ、節電効果を得ることが可能となる。
【0048】
次に、上述の画像処理装置100における第3の画像処理方法について図6を参照して説明する。図6は本実施の形態の第3の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【0049】
図6においてステップS41からS45までは、図4のステップS01からS05までと同様の制御であるので、説明を省略する。そして、ステップS45で所定時刻で電源171をいったんオンとし、温度センサ173でドラム温度を測定し(S46)、冷却部温度センサ174で冷却部内温度を測定する(S47)。
【0050】
次に、測定したドラム温度及び冷却部内温度に基づいて制御部99は現像部130が熱現像処理可能となるまでの時間を演算する(S48)。そして、この時点で電源をオンとするかを判断し(S49)、まだ所定時刻に達していなければ、電源をオフとし(S50)、所定時刻になると(S51)、電源をオンとし(S52)、指定時刻ちょうどに熱現像処理可能となる(S53)。
【0051】
以上のように、図6のような第3の画像処理方法によれば、ヒータへの通電遮断後に次の熱現像処理可能とする指定時刻に達する前にドラム温度及び冷却部内温度を測定し、その測定したドラム温度及び冷却部内温度に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間をより正確に求めることができるので、その求めた時間に基づいてヒータへの電力供給を制御することで、画像処理装置100をより正確に指定時刻に画像処理可能にすることができる。また、一律に指定時刻の30分前に電源を投入するのに比べ、更に節電効果を得ることが可能となる。
【0052】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図4の画像処理方法において、ドラム温度の代わりに冷却部温度を測定し、その冷却部温度に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるようにしてもよい。
【0053】
また、図5,図6において、装置内温度として冷却搬送部150内の温度を測定するようにしたが、本発明はこれに限定されず、装置環境を代表できる雰囲気温度を測定し、この温度測定結果に基づいて同様に制御するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明の画像処理方法及び画像処理装置によれば、装置電源オフ後に指定時間通りに画像処理可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による画像処理装置の要部を示す正面図である。
【図2】図1の画像処理装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】図1の画像処理装置の露光部を概略的に示す図である。
【図4】本実施の形態の第1の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図5】本実施の形態の第2の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態の第3の画像処理方法の各ステップを示すフローチャートである。
【図7】フィルムFの断面図であり、図1の画像処理装置での露光時におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した図である。
【図8】図1の画像処理装置での加熱時におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した、図7と同様な断面図である。
【符号の説明】
100・・・画像処理装置
130・・・現像部
150・・・冷却搬送部
14・・・ドラム(加熱部材)
99・・・制御部
170・・・入力部
171・・・電源
172・・・ヒータ
173・・・温度センサ(第1の測定手段)
174・・・冷却部温度センサ(第2の測定手段)
F・・・フィルム(熱現像感光材料)
Claims (12)
- 熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行う画像処理方法であって、
前記加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定するステップと、
前記指定時刻に対する一定時間前に前記加熱部材の温度を測定するステップと、
前記温度測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるステップと、
前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御するステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行う画像処理装置における画像処理方法であって、
前記加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定するステップと、
前記指定時刻に対する一定時間前に前記加熱部材の温度を測定するステップと、
前記指定時刻に対する一定時間前に前記画像処理装置内の装置内温度を測定するステップと、
前記加熱部材温度及び前記装置内温度の測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるステップと、
前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御するステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 熱現像感光材料を加熱部材で加熱することにより熱現像処理を行う画像処理装置における画像処理方法であって、
前記加熱部材への電力供給を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定するステップと、
前記指定時刻に対する一定時間前に前記画像処理装置内の装置内温度を測定するステップと、
前記装置内温度の測定結果に基づいて熱現像処理可能となるまでの時間を求めるステップと、
前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御するステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 前記画像処理装置が前記加熱された熱現像感光材料を冷却する冷却部を備え、前記冷却部内の温度を前記装置内温度として測定することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理方法。
- 前記加熱部材への電力供給を遮断した前回の前記装置内温度と前記測定した装置内温度との比較に基づいて前記熱現像処理可能となるまでの時間を求めることを特徴とする請求項2,3または4に記載の画像処理方法。
- 前記指定時刻に熱現像処理可能となるように前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理方法。
- 熱現像感光材料を加熱する加熱部材を含む熱現像手段と、
前記加熱部材の温度を検出する測定手段と、
前記測定手段の温度検出結果に基づいて前記熱現像手段が熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算手段と、
前記加熱部材及び前記測定手段への電力供給を行う電源手段と、
前記電源手段を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定する入力手段と、
前記電源手段を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記指定時刻に対する一定時間前に前記電力供給を暫定的に行い、前記測定手段の温度測定結果に基づいて前記演算手段により熱現像処理可能となるまでの時間を求め、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする画像処理装置。 - 熱現像感光材料を加熱する加熱部材を含む熱現像手段と、
前記加熱部材の温度を検出する第1の測定手段と、
装置内温度を検出する第2の測定手段と、
前記加熱部材の温度検出結果及び前記装置内温度の検出結果に基づいて前記熱現像手段が熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算手段と、
前記加熱部材及び前記第1及び第2の測定手段への電力供給を行う電源手段と、
前記電源手段を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定する入力手段と、
前記電源手段を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記指定時刻に対する一定時間前に前記電力供給を暫定的に行い、前記加熱部材の温度検出結果及び前記装置内温度の検出結果に基づいて前記演算手段により熱現像処理可能となるまでの時間を求め、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする画像処理装置。 - 熱現像感光材料を加熱する加熱部材を含む熱現像手段と、
装置内温度を検出する測定手段と、
前記装置内温度の検出結果に基づいて前記熱現像手段が熱現像処理可能となるまでの時間を求める演算手段と、
前記加熱部材及び前記測定手段への電力供給を行う電源手段と、
前記電源手段を遮断してから次に熱現像処理可能とする時刻を指定する入力手段と、
前記電源手段を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記指定時刻に対する一定時間前に前記電力供給を暫定的に行い、前記装置内温度の検出結果に基づいて前記演算手段により熱現像処理可能となるまでの時間を求め、前記求めた時間に基づいて前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする画像処理装置。 - 前記加熱された熱現像感光材料を冷却する冷却部を備え、前記冷却部内の温度を前記装置内温度として測定することを特徴とする請求項8または9に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記加熱部材への電力供給を遮断した前回の前記装置内温度と前記測定した装置内温度との比較に基づいて前記熱現像処理可能となるまでの時間を求めることを特徴とする請求項8,9または10に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記指定時刻に熱現像処理可能となるように前記加熱部材への電力供給を制御することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002343803A JP2004177661A (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 画像処理方法及び画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002343803A JP2004177661A (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 画像処理方法及び画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004177661A true JP2004177661A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32705501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002343803A Pending JP2004177661A (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 画像処理方法及び画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004177661A (ja) |
-
2002
- 2002-11-27 JP JP2002343803A patent/JP2004177661A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004177661A (ja) | 画像処理方法及び画像処理装置 | |
JP2003075973A (ja) | 熱現像装置及び熱現像装置の制御方法 | |
US6956639B2 (en) | Image processing apparatus, image processing method and program | |
JP2004181638A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP4081941B2 (ja) | 熱現像装置 | |
US7283144B2 (en) | Heat developing apparatus and heat developing method | |
JP3951923B2 (ja) | 熱現像装置及び熱現像方法 | |
JP2005202217A (ja) | 画像記録装置及び画像記録方法 | |
JP2005134449A (ja) | 画像形成装置及びその制御方法 | |
JP2005148498A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム | |
JP4196323B2 (ja) | 濃度調整方法 | |
JP3807606B2 (ja) | 画像記録方法、画像記録装置及び熱現像感光材料 | |
JP4165363B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム | |
JP3571175B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2000221654A (ja) | 画像形成装置 | |
KR100189759B1 (ko) | 균일한 정착품질 유지 방법 | |
JP2004205555A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム | |
JP2004177750A (ja) | 熱現像処理方法 | |
JPH11133792A (ja) | 加熱定着装置 | |
JPH086224A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004064704A (ja) | 熱現像記録装置のシェーディング補正方法及び熱現像記録装置 | |
JP2004202699A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム | |
JP2001013599A (ja) | 画像読取装置及びその制御方法 | |
JP2003195467A (ja) | レーザーイメージャー | |
JP2005241984A (ja) | 画像記録装置 |