JPH086224A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH086224A
JPH086224A JP13690794A JP13690794A JPH086224A JP H086224 A JPH086224 A JP H086224A JP 13690794 A JP13690794 A JP 13690794A JP 13690794 A JP13690794 A JP 13690794A JP H086224 A JPH086224 A JP H086224A
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JP
Japan
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temperature
image forming
roll
heat
forming body
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JP13690794A
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English (en)
Inventor
Kenichi Matsumoto
憲一 松本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱現像時に発熱ロールの表面温度がロール
の中央部と端部で異なって低下しても、画像形成体の熱
現像温度を一定にする。 【構成】 像様露光された画像形成体11を発熱ロール
21およびロール支持体20によってニップして搬送す
ることによって、画像形成体11を加熱現像する画像形
成装置において、発熱ロール21の表面温度を検出する
温度センサーと、その温度センサーが検出した発熱ロー
ル21の表面温度に基づいて発熱ロール21の表面温度
を所定の設定温度に保つ温度制御手段と、温度センサー
が検出する発熱ロール21の表面温度が所定温度低下す
ると、その低下した温度量に基づいて画像形成体11に
対する発熱ロール21のニップ幅を制御するニップ幅制
御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像様露光された感光性
画像形成体を発熱ロールおよびロール支持体によってニ
ップして加熱現像を行い、感光性画像形成体に画像を形
成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、感光性画像形成体として、ポリ
マー画像が知られている。このポリマー画像は、重合度
と架橋度の相違を利用して画像を形成するものであっ
て、画像部(露光部)と未画像部(未露光部)でぬれ
性、粘着性等の物性差が生じる。このため、ポリマー画
像は印刷版等の色画像を形成する手段として広く応用さ
れている。
【0003】このポリマー画像を形成する方法は数多く
知られているが、一般には印刷版、フォトレジスト等を
作成するために、銀塩あるいは金属からなるマスクに、
水銀灯等の光強度の大きな光源を用いて光照射を行なっ
て光重合させ、ポリマー画像を形成している。
【0004】しかし、上述の方法では、銀塩や金属等の
マスクが用いられるため湿式処理等の複雑な工程が必要
となり、手間と時間がかかるものとなっていた。しか
も、その装置は、一体型にすると大型のものになってい
た。
【0005】そこで、上述の方法を簡素化し、完全に乾
式処理とする試みが種々行なわれている。例えば、特開
昭61−75342号公報や特開昭55−50246号
公報に記載されているように、少なくとも感光性ハロゲ
ン化銀、有機銀塩および還元剤からなる感光材料を露光
し、その後に熱を加えて反応させて、これにより生成、
あるいは消失または分解した物質に重合禁止能や遮光効
果を持たせ、これに外部から均一に光エネルギーを注入
して重合架橋反応を生じせしめ、ポリマー画像を形成す
るものがある。
【0006】上記のごとく光重合反応を用いてポリマー
画像を形成しようとする試みは、熱重合反応のごとく複
数の化学反応を同時に進行させる工程ではなく、各工程
が化学反応ごとに行われているため、各反応を制御し易
く、画像ならば解像度が高く、コントラストが良くなる
等の利点がある。
【0007】従来の画像形成装置では、上述の画像形成
体の加熱現像は以下のようにして行なわれる。
【0008】図5は、従来の画像形成装置の加熱現像部
の概略構成図である。
【0009】従来の画像形成装置の加熱現像部は、ロー
ル支持体1020と、該ロール支持体1020の搬送面
にその搬送面が対向するように設けられた発熱ロール1
021とで構成されている。発熱ロール1021の内部
には、ハロゲンヒーター1022が設けられており、こ
のハロゲンヒーター1022によってロールの表面が加
熱される。
【0010】上記加熱現像部では、発熱ロール1021
の搬送面がハロゲンヒーター1022によって所定の温
度まで加熱され、画像形成体がロール支持体1020と
発熱ロール1021とによってニップされて搬送される
ことにより、画像形成体が加熱現像される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
発熱ロールによって画像形成体が加熱現像される従来の
画像形成装置では、画像形成体が発熱ロール1021を
通過すると、その発熱ロール1021の表面温度が低下
してしまい、その結果、熱現像温度に変動が生じる。特
に、この発熱ロール1021の表面温度の低下は、ロー
ルの中央部と端部で大きく異なり、場合によっては、中
央部に比べて端部の方が5℃程度低くなることもある。
【0012】図6は、上述の熱現像温度の違いによる画
像濃度の変化を階調数毎に示したグラフで、横軸は画像
入力した階調数、縦軸は透過画像濃度を示している。た
だし、同図では、説明のし易さから熱現像温度を115
℃および116℃の2レベルで表している。また、透過
画像濃度は、後述する実施例の剥離プロセス後における
画像形成体の透過濃度であって、画像形成体内に予め色
素(カーボン)を入れておき、この光学的な光吸収の大
小を測定したものである。
【0013】図6に示すように、熱現像温度が116℃
から115℃に低下すると、その透過画像濃度も低下す
る。その画像濃度の低下は、例えば、図6に示すように
階調数が160のものにおいては、D値からC値まで低
下してしまう。このように、熱現像温度に変動が生じる
とその変動が画像濃度に大きく影響してしまう。
【0014】したがって、発熱ロールの表面温度が低下
してしまう従来の画像装置では、そのロールの中央部と
端部における温度の差が現像濃度に顕著に現れてしま
い、均一な現像濃度を得ることができないという問題点
がある。
【0015】本発明の目的は、加熱現像時に発熱ロール
の表面温度がロールの中央部と端部で異なって低下して
も、画像形成体の熱現像温度を一定にすることができる
画像形成装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、像様露光された感光性画像形成体を発熱ロールおよ
びロール支持体によってニップして加熱現像を行い、前
記感光性画像形成体に画像を形成する画像形成装置にお
いて、前記発熱ロールの表面温度を検出する温度センサ
ーと、前記温度センサーが検出した発熱ロールの表面温
度に基づいて前記発熱ロールの表面温度を所定の設定温
度に保つ温度制御手段と、前記温度センサーが検出する
前記発熱ロールの表面温度が所定温度低下すると、該低
下した温度量に基づいて前記感光性画像形成体に対する
前記発熱ロールのニップ幅を制御するニップ幅制御手段
とを有することを特徴とする。
【0017】この場合、温度制御手段は、温度センサー
が検出した表面温度が前記所定の設定温度より所定温度
低下すると、その旨をニップ幅制御手段に通知すると共
に、該低下した温度量に基づいて発熱ロールの表面温度
の設定温度を変更し、前記ニップ幅制御手段は、温度制
御手段からの通知により前記発熱ロールの表面温度の低
下を確認してニップ幅を制御するものであってもよい。
【0018】また、そこれらの画像形成装置において、
制御手段における発熱ロールのニップ幅の制御は、ロー
ル支持体の回転軸と発熱ロールの回転軸とがなす角度を
変更することによって行なわれることを特徴とする。
【0019】また、上述のそれぞれ画像形成装置におい
て、発熱ロールが加熱現像部の感光性画像形成体が搬送
されるロール支持体の搬送面に沿って複数設けられ、温
度センサーは前記複数の発熱ロール毎にそれぞれ対応し
て複数設けられており、温度制御手段は、前記複数の温
度センサーが検出した発熱ロールの表面温度が所定の設
定温度より所定温度低下すると、該低下した温度量に基
づいて前記各発熱ロールの表面温度の設定温度を変更
し、ニップ幅制御手段は、前記各発熱ロール毎に、発熱
ロールの表面温度が所定温度低下すると、該低下した温
度量に基づいて前記感光性画像形成体に対する前記各発
熱ロールのニップ幅を制御するものであってもよい。
【0020】さらに、上述のそれぞれ画像形成装置にお
いて、発熱ロールの中央部といずれか一方の端部とにそ
れぞれ第1および第2の温度センサーが設けられ、温度
制御手段は、第1の温度センサーが検出した表面温度に
基づいて前記発熱ロールの表面温度を所定の設定温度に
保ち、かつ、前記第1の温度センサーが検出した第1の
表面温度と前記第2の温度センサーが検出した第2の表
面温度に所定の温度差が生じた場合には、該温度差に基
づいて前記設定温度を変更し、ニップ幅制御装置は前記
第1の温度センサーが検出した第1の表面温度と前記第
2の温度センサーが検出した第2の表面温度に所定の温
度差が生じた場合には、該温度差に基づいて前記発熱ロ
ールのニップ幅を制御するものであってもよい。
【0021】
【作用】従来の画像形成装置に用いられる加熱現像部で
は、画像形成体が発熱ロールを通過すると発熱ロールの
表面温度が低下してしまい、しかも、その発熱ロールの
表面温度の低下は、ロールの中央部と端部で大きく異な
るものであったため、そのロールの中央部と端部におけ
る温度の差が現像濃度に顕著に現れていた。
【0022】これに対して、上述のように構成される本
発明の画像形成装置に用いられる加熱現像部では、発熱
ロールの感光性画像形成体に対するニップ幅が制御可能
であり、発熱ロールの端部における熱現像温度が制御さ
れる。しかも、発熱ロールの表面温度の設定温度を表面
温度の低下に基づいて変更されるので、従来のようにロ
ールの中央部と端部における温度の差が現像濃度に顕著
に現れることなく、感光性画像形成体の熱現像温度をほ
ぼ均一にすることができる。
【0023】この場合、上記ニップ幅の変更は、予め現
像温度に関する表面温度低下分およびニップ幅との関係
が経験的に得られているものとしその関係に基づいて行
なわれ、上記設定温度の変更は、予め熱現像温度に関す
る発熱ロールの表面温度とニップ幅の関係は経験的に得
られているものとしその関係に基づいて行なわれるの
で、表面温度の低下によるニップ幅の変更および設定温
度の変更は、感光性画像形成体の熱現像温度をほぼ均一
にする最適な条件になるように行なわれる。
【0024】また、本願発明では、発熱ロールを回転す
るするとその発熱ロールの感光性画像形成体に対するニ
ップ幅が変化することが利用される。本願発明のうち上
記のように発熱ロールを回転するものにおいては、ニッ
プ幅の調節は発熱ロールを回転させることにより簡単に
行なうことができるので、熱現像温度を補正する装置を
新たに設ける必要はない。
【0025】また、本発明のうちロール支持体の搬送面
に沿って複数の発熱ロールが設けられるものにおいて
は、ニップ幅の調整幅が大きく取れるので、より精度の
高い熱現像温度の制御が可能となる。さらに、この場
合、感光性画像形成体の通過による各発熱ロールの表面
温度の低下は、後ろに設けられる発熱ロールほど少なく
なるので、熱現像温度がより一層均一になる。
【0026】また、本発明のうち発熱ロールの中央部と
いずれか一方の端部とにそれぞれ第1および第2の温度
センサーが設けられるものにおいては、ロール表面温度
の低下が最も少ない中央部とロール表面温度の低下が最
も多い端部との表面温度の差を検出し、その検出された
表面温度の差に基づいてニップ幅が調節されると共に、
中央部の表面温度が低下した温度量に基づいて発熱ロー
ルの設定温度が設定されるので、熱現像温度がより一層
均一になる。
【0027】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0028】以下の説明では、本発明の画像形成装置を
「画像形成装置の基本構成およびその動作」、「画像形
成装置の装置全体のシーケンス動作」および「加熱現像
部における、画像形成体の熱現像温度を一定にする処
理」の3つに分けて説明する。 <画像形成装置の基本構成およびその動作>図1は、本
発明の第1の実施例の画像形成装置の概略構成を示す断
面図である。
【0029】本実施例の画像形成装置は、給紙部、像露
光部、加熱現像部、前面露光部および剥離・排出部、な
らびにこれら各構成部間に設けられた複数の搬送ロール
および搬送ガイドとで構成されている。
【0030】上記画像形成装置では、給紙部から給紙さ
れる画像形成体が各搬送ロールによって搬送されて像露
光部、加熱現像部、前面露光部および剥離・排出部を順
次通過し、露光(画像形成)、加熱現像、光重合(光硬
化)および剥離の各処理が行なわれる。以下、各構成部
について詳しく説明する。
【0031】(1)給紙部 給紙部は、ロール状に巻かれた画像形成体11が収納さ
れたカセット部1から所定の長さだけ画像形成体11を
引き出してカットし、所定の大きさとなった画像形成体
11を搬出するものである。その構成は、ロール状に巻
かれた画像形成体11が収納されたカセット部1と、該
カセット部1から搬出された画像形成体11を裁断する
カッター105と、カセット部1から画像形成体11が
搬出される方向に順次設けられた搬送ガイド120、給
紙ロール15,16および搬送ガイド121とで構成さ
れている。
【0032】ここで用いられるカセット部1は、着脱自
在のものであって、画像形成体11が取り付けられる軸
101と、該軸101に取り付けられた画像形成体11
の先端を抑えるための押し当て部材102と、画像形成
体11を出口103から搬出する給紙ロール13,14
で構成されている。また、カセット部1の出口103の
近傍の内壁には、外部からの光を遮光する遮光板104
が設けられている。
【0033】上記カセット部1において、押し当て部材
102は、画像形成体がカセット部1から引き出される
際に余分な引き出しが行なわれないように、軸101に
取り付けられた画像形成体11のロールの回転をフリク
ションによって制御する。なお、遮光板104として
は、例えば、従来の銀塩フィルムパトレーネに使用して
いるような黒色の繊維を布材に織毛して形成したものが
使用される。
【0034】また、カセット部1から搬出された画像形
成体11を裁断するカッター105は、カセット部1の
出口103の近傍に設けられており、画像形成体11を
幅方向に裁断する。カセット部1の内部に設けられてい
る給紙ロール13,14とカセット部1の外部に設けら
れている給紙ロール15,16は、周速度が同じものと
なっており、上記カッター105によって画像形成体1
1を裁断する際には、これらの給紙ロールが画像形成体
11を支持する。
【0035】以上のように構成される給紙部では、画像
形成体11が以下のようにして後述する像露光部へ給紙
される。
【0036】カセット部1では、カセット挿入時に両像
形成体11の先端部が各給紙ロール13,14によって
噛み込まれて待機状態となる。この画像形成体11を各
給紙ロール13,14に噛み込ませる機構については、
すでに公知の技術で用に実現化能であるためここでは説
明を省略する。
【0037】画像形成体11は、給紙ロール13,14
によってカセット部1内から出口103を通って搬出さ
れ、搬出された画像形成体11は、ガイド板120を通
って給紙ロール15,16に到達し、さらに、この給紙
ロール15,16よって搬送される。
【0038】画像形成体11が給紙ロール13,14お
よび給紙ロール15,16によって所定の長さ分だけカ
セット部1から引き出されると、カッター105によっ
て裁断される。
【0039】裁断された画像形成体11は、給紙ロール
15,16によって搬送され、搬送ガイド121を通過
し後述する像露光部へ到達する。この画像形成体11の
像露光部への到達は、搬送ガイド121の後端に設けら
れたセンサ215(赤外反射光を検知するタイプのセン
サー)によって画像形成体11を検出することにより検
知される。
【0040】(2)像露光部 像露光部は、上述の給紙部から搬出された画像形成体1
1にレーザ光等を照射して像を形成する部分である。そ
の構成は、上述の給紙部から搬出された画像形成体11
を後述する加熱現像部まで搬送する搬送部分と、該搬送
部分の所定位置で画像形成体11へレーザ光を照射する
光学露光装置60とで構成されている。上記像露光部に
おいて、搬送部分は、搬送ロール10aと、該搬送ロー
ル10aの搬送面に沿ってその搬送方向に順次設けられ
た搬送ロール10b,10c,10dと、該搬送ロール
10aおよび各搬送ロール10b,10c,10dによ
って画像形成体11が搬送される方向に順次設けられた
搬送ガイド123、搬送ロール10e,10fおよび搬
送ガイド124とで構成されている。また、光学露光装
置60は、半導体レーザ63と、該半導体レーザ63か
ら射出された光線の進行方向に設けられたポリゴンミラ
ー64と、該ポリゴンミラー64によって反射された光
線の進行方向に順次配設されたレンズ系65および反射
ミラー66とで構成されている。
【0041】上記光学露光装置60において、反射ミラ
ー66は、ポリゴンミラー64からレンズ系65を介し
て入射する光線を搬送ロール10aの搬送面上の所定の
位置(ここでは、搬送ロール10cおよび搬送ロール1
0dの間)に向かって反射する。また、ポリゴンミラー
64による光線の振れ方向は、搬送ロール10aの搬送
面上で画像形成体11が搬送される方向(副走査方向)
に対して直角となる方向(主走査方向)となっている。
【0042】この光学露光装置60には、レーザドライ
バー61および画像信号発生装置62が接続されてい
る。この画像信号発生装置62は画像メモリーを有して
おり、その画像メモリーには、磁気テープ等に保存され
たデジタル画像データが予め読み込まれている。画像信
号発生装置62では、画像形成体11の搬送夕イミング
に合わせて上記デジタル画像データが1ラインごとレー
ザードライバー61へ順次送り出される。
【0043】上述のように構成される画像信号発生装置
62では、画像形成体11に像様露光を行なう場合、2
値化の画像処理が行なわれる。すなわち、半導体レーザ
のパルス幅変調によって1画素分(ここでは、63.5
μmの幅)の濃度を面積の大小で表す面積階調に変換す
る処理が行なわれる。
【0044】また、上述の各搬送ロール10a,10
b,10c,10dでは、画像形成体11が搬送ロール
10aの搬送面に沿って各搬送ロール10b,10c,
10dを順次通過し、画像形成体11が支持される。こ
のとき、搬送ロール10aの搬送速度ど搬送ロール10
b,10cの搬送速度は同じ速度となっており、搬送ロ
ール10dの搬送速度は、それら各搬送ロールの搬送速
度よりも少し速くなっている。このような構成にするこ
とによって、画像形成体11の搬送時のたるみを防止
し、さらには、上述の光学露光装置60から出射された
光線の結像位置を高精度に出している。
【0045】なお、上述の搬送部では、搬送ロール10
a,10bが、画像が記録される際の画像形成体11の
搬送タイミングを合わせるタイミングロールとして用い
られる。また、光学露光装置60では、画像の書き込み
速度は、搬送ロール10aの搬送速度に同期したものと
なっており、その書き込みに使用されるレーザ光として
は、例えば、780nmの波長の光が使用される。
【0046】以上のように構成されている像露光部で
は、画像形成体11が以下のようにして搬送されて画像
記録が行なわれる。
【0047】給紙部からの画像形成体11の給紙がセン
サ215によって検知されると、所定のタイミングで各
搬送ロール10a,10b,10c,10d,10e,
10fおよび光学露光装置60が駆動する。
【0048】すなわち、画像形成体11が像露光部に給
紙されると、その給紙された画像形成体11は、まず搬
送ロール10a,10bによって所定のタイミングで噛
み込まれて搬送され、その搬送ロール10a,10bの
駆動開始から所定時間経過後、搬送ロール10aの搬送
面に沿って搬送ロール10c,10d間の所定の位置に
到達する。
【0049】画像形成体11が搬送ロール10c,10
d間の所定の位置に到達すると、光学露光装置60から
レーザ光が出射され、画像形成体11上に照射される。
これによって、画像信号に基づいた画像が画像形成体1
1上に形成される。
【0050】画像形成された画像形成体11は、搬送ロ
ール10a,10dによって搬送され、搬送ガイド12
3を通過して搬送ロール10e,10fへ到達し、さら
にこの搬送ロール10e,10fによって搬送され、搬
送ガイド124を介して後述する加熱現像部へ搬出され
る。
【0051】なお、上述の像霧光装置としては、画像信
号に応じて書き込むことが出来るものであれば何でもよ
く、光学露光装置60に代わるものとしては、CRT、
FOT(ファイバーオプティカルチューブ)、LEDお
よびLEDアレイ等のものを用いてもよく、更にはLC
D、PLZT等のシャッターアレイと蛍光灯等の線状光
源、あるいは平面光源を組み合わせたものを使用する事
もできる。もちろん、原稿からの反射光を直接画像形成
体11に投射して書き込むことも可能である。 (3)加熱現像部 加熱現像部は、像露光部で画像が形成された画像形成体
11を加熱現像する部分である。その構成は、ロール支
持体20と、該ロール支持体20の搬送面に接するよう
に設けられた発熱ロール21と、これらのロール支持体
20および発熱ロール21によって搬送される画像形成
体11の進行方向に順次設けられた搬送ガイド26,2
7および搬送ロール17,18とで構成されている。
【0052】上記加熱現像部において、ロール支持体2
0および発熱ロール21は、画像形成体11を搬送しな
がらその画像形成体11を発熱ロール21によって約1
16℃にまで加熱するものである。
【0053】図2は、発熱ロール21の概略構成を示す
拡大図である。この発熱ロール21は、図2に示すよう
に、表面に5mm厚のシリコンゴム(例えば、ゴム硬度
40のもの)が被服された発熱ロール軸21aの内部に
ハロゲンヒーター22が取り付けられたものとなってい
る。その発熱ロール軸21aの両端にはロール軸受5
2,53が設けられている。
【0054】また、発熱ロール21の表面には、中央部
に温度センサ50、いずれか一方の端部(ここでは、搬
送される画像形成体11の幅が考慮された位置)に温度
センサ51が設けられており、これらの温度センサ5
0,51によって発熱ロール21の表面温度の検出が行
なわれる。これらの温度センサ50,51には、例えば
熱電対(クロメルアルメル線)等が用いられる。
【0055】発熱ロール21の表面に設けられた温度セ
ンサ50,51は、それぞれ不図示の温度制御装置に接
続されており、温度センサ50の出力をこの温度制御装
置にフィードバックすることによって発熱ロール21の
表面温度を所定の温度(ここでは、116℃)に保って
いる。
【0056】一方、発熱ロール21の受けとなるロール
支持体20は、その材質に熱伝導率の高いアルミが用い
られ、肉厚も10mmと熱容量を大きくしたものとなっ
ている。このような構成のロール支持体20では、幅方
向の温度分布が均一なものとなる。
【0057】以上のように構成されている加熱現像部で
は、画像形成体11が以下のようにして搬送されて加熱
現像される。
【0058】上述の像露光部から搬送された画像形成体
11は、ロール支持体20および発熱ロール21によっ
て噛み込まれて搬送されると共に、この発熱ロール21
によって116℃に加熱される。
【0059】ロール支持体20および発熱ロール21を
通過し、発熱ロール21によって加熱された画像形成体
11は、搬送ガイド26,27を通過して搬送ロール1
7,18に到達し、さらに、この搬送ロール17,18
によって後述する全面露光部へ搬送される。
【0060】なお、本発明の特徴となる画像形成体11
に対する発熱ロール21のニップ幅(接触面積)の調節
については、後述の「加熱現像部における、画像形成体
の熱現像温度を一定にする処理」のところで詳しく説明
する。
【0061】(4)全面露光部 全面露光部は、上述した各構成部とは別室に設けられて
おり、上述の加熱現像部から搬入された画像形成体11
を再び加熱すると共に、所定の波長の光源で均一露光し
て、上述の像露光部で光が照射された部分以外の部分に
ついて光重合を行なうものである。その構成は、リフレ
クター等の反射板36が設けられた光源35と、反射板
36の縁端部に対して平行に配設された加熱支持体37
とで構成されている。なお、加熱現像部から画像形成体
11が搬入される搬入口近傍には、光源35からの光が
洩れないように遮光板30が設けられている。
【0062】本実施例では、上記光源35として波長3
80nmにピークを持つ蛍光灯(15W)を用いる。な
お、蛍光灯は、アパーチャータイプの管であって、画像
形成体11に面するアパーチャー部の角度は70度とな
っている。また、蛍光灯管面と画像形成体11の間は約
27mmに設定されている。
【0063】また、上記加熱支持体37の材質にはアル
ミ、鋼等の熱伝導の高い金属(ここでは、3mm厚のア
ルミ)が用いられる。この加熱支持体37の内部には5
0Wの面状ヒーターが内蔵されており、その表面温度は
約ll0℃に制御されている。このような構成の加熱支
持体37では、均―な表面温度分布を得ることができ
る。
【0064】上述の全面露光部における露光量は、露光
量分布の最低値が必要露光量(例えば、20mW)を満
足するように設定される。なお、上述の光源35(蛍光
灯)の駆動装置、及び加熱支持体37(面状ヒーター)
の温度制御装置は、すでに公知の装置であるため、ここ
では説明を省略する。
【0065】(5)剥離・排出部 剥離・排出部は、上述の全面露光部から搬出された画像
形成体11を、重合画像を有する画像形成体206と、
未重合部画像を有する画像形成体207に剥離して排出
するものである。その構成は、剥離ロール40,41
と、該剥離ロール40,41によって剥離された画像形
成体206を排出トレイ210へ収納する排出ガイド2
03と、上記剥離ロール40,41によって剥離された
画像形成体207を排出ガイド211へ収納する排出ガ
イド204とで構成されている。
【0066】上記剥離ロール40,41では、その表面
に、搬送される画像形成体11との間に高い粘着性を生
じさせるような形状、あるいは材質のものが用いられ
る。すなわち、その粘着性を利用して搬送される画像形
成体11を2枚の画像形成体206,207に分離す
る。本実施例では、剥離ロール40,41としてステン
レス製ロール軸の表面にゴム硬度50度のRTVシリコ
ンゴムを約2mmの厚さにコーティングしたものを用
い、RTVシリコーンゴムの画像形成体11の表面に対
する密着性を利用して画像形成体11を剥離している。
【0067】以上のように構成される剥離・排出部で
は、以下のようにして画像形成体11の剥離・排出が行
なわれる。
【0068】上述の全面露光部から搬出された画像形成
体11は、剥離ロール40,41によって噛み込まれ
る。剥離ロール40,41に噛み込まれた画像形成体1
1は、この剥離ロール40,41を通過する際にそのロ
ールの粘着性によって画像形成体206,207の2枚
に分離され、一方の画像形成体206は搬出ガイド20
3へ、他方の画像形成体207は搬出ガイド204へそ
れぞれ搬出される。
【0069】搬出ガイド203,204へそれぞれ搬出
された画像形成体206,207は、該搬出ガイド20
3,204をそれぞれ通過し、搬出トレイ210,21
1へそれぞれ収納される。
【0070】画像形成体206の搬出トレイへの収納
は、搬出ガイド203の後端部に設けられている排出セ
ンサ214が画像形成体206の通過を検出することに
よって検知される。これと同様にして、画像形成体20
7の搬出トレイへの収納は、搬出ガイド204の後端部
に設けられている排出センサ215が画像形成体207
の通過を検出することによって検知される。このセンサ
ー214,215には、前述したセンサー213と同様
の赤外反射光を検知するタイプのセンサーが用いられ
る。
【0071】<画像形成装置の装置全体のシーケンス動
作>次に、上述の画像形成装置の装置全体のシーケンス
動作について説明する。
【0072】メインスイッチ(電源)が投入されると、
加熱現像部の発熱ロール21のハロゲンヒーター22、
全面露光部の光源35(蛍光灯)が通電点灯し、それぞ
れ所定の加熱温度(加熱現像部は発熱ロール21中央部
位置上で約116℃)、および所定の時間(蛍光灯は約
l分)に達するまでウォーミングアップ状態となる。こ
のとき、発熱ロール21およびロール支持体20は、共
に所定の周速度(ここでは、約5mm/s)で回転状態
を維持している。
【0073】次いで、コピーボタンが押されると、カセ
ット部1内の給紙ロール13、14が駆動し、ロール状
の画像形成体11の先頭部分がこの給紙ロール13、1
4に噛み込まれる。給紙ロール13、14に噛み込まれ
た画像形成体11は、出口103から繰り出され、搬送
ガイド120を通過して給紙ロール15,16に到達
し、さらに、この給紙ロール15,16によって搬送さ
れる。この給紙ロール15,16によって所定の位置ま
で搬送されると、カッター105が駆動し画像形成体1
1が裁断される。
【0074】裁断された画像形成体11は、搬送ガイド
121およびセンサー213を通過する。画像形成体1
1の先端部がセンサー213を通過すると、センサー2
13はその旨を示す信号を不図示の制御部へ送出する。
【0075】画像形成体11の先端部がセンサー213
を通過した旨の信号が送出されると、制御部は、画像形
成体11の先端が搬送ロール10a,l0bの位置に確
実に到達出来る時間待機した後、各搬送ロール10a,
10b、10c,l0dを一斉に駆動する。さらに、制
御部は各搬送ロールの駆動から所定の時間経過後、レー
ザートライバー部61に画像信号発生部62から所定の
画像信号を送り、半導体レーザーで画像形成体11に書
き込みを開始する。なお、この時から当該画像形成装置
のすべてのロールは回転を開始する。
【0076】像様露光された画像形成体11は、搬送ロ
ール10c,l0dによって搬送され、搬送ガイド12
4を通過して加熱現像部に到達する。このとき、加熱現
像部では、画像形成体11が到達する直前に上記制御部
によって発熱ロール21の回転数が上げられ、加熱現像
部における搬送速度が画像形成体11が搬送さていた速
度と同速(10mm/s)になっている。
【0077】画像形成体11がロール支持体20および
発熱ロール21を通過すると、画像形成体11が発熱ロ
ール21によって加熱され、上述の像様露光された部分
が光重合禁止状態となる。そして加熱現像部通過後、搬
送ロール17,18によって全面露光部へ搬送される。
なお、画像形成体llが通過した加熱現像部では、ロー
ル支持体20及び発熱ロール21の周速度を前述した約
5mm/sに落し、次の画像形成体11が搬送されるま
でこの値を維持する。
【0078】全面露光部に搬送された画像形成体11
は、光源35によって全面露光されて上記光重合禁止状
態以外の部分で光重合が行なわれる。その後、画像形成
体11は、剥離ロール40、41によって画像形成体2
06,207に分離され、それぞれ排紙トレイ210,
211ヘ排出される。
【0079】画像形成体206,207がそれぞれ排紙
トレイ210,211ヘ排出されると、それぞれの排出
が排紙センサー213,214によって検知され、その
旨を示す信号が上述した不図示の制御部へ送出される。
排出された旨を示す信号が排紙センサー213,214
から制御部へ送出されると、制御部は全てのロール駆動
モーターを停止する。
【0080】なお、連続してコピーを行なう場合には上
記シーケンスを繰り返すが、1枚コピーのみ場合には、
ウォーミングアップ状態で次のコピーボタン0Nまで待
機する。
【0081】<加熱現像部における、画像形成体の熱現
像温度を一定にする処理>次に、本発明の画像形成装置
の主要構成部である加熱現像部について詳しく説明す
る。
【0082】本実施例の画像形成装置の加熱現像部は、
画像形成体11の全体に渡ってほぼ均一な熱現像温度が
得られるようにしたものである。この加熱現像部では、
ハロゲンヒーターの出力を制御することによって発熱ロ
ール21の表面温度の調節が行なわれ、また、発熱ロー
ル軸21aをロール支持体軸20aに対して回転移動さ
せて発熱ロール21の画像形成体11に対するニップ幅
を変化させることによって加熱現像時間の調節が行なわ
れる。そして、これら各調節を発熱ロール21の表面温
度の低下に応じて行なうことによって均一な熱現像温度
が得られる。
【0083】図3(a)は、図2に示した加熱現像部の
上面図で発熱ロール軸の回転を示すもので、図3(b)
は、(a)の加熱現像部の発熱ロール軸21aの各回転
角度に対応するニップ幅を示す図である。
【0084】図3(a)において、発熱ロール軸21a
の回転は、ロール支持体軸20aの中心を通る、ロール
支持体20のロール面の法線上に発熱ロール軸21aの
中心が位置し、その発熱ロール軸21aの中心を回転の
中心として上記法線に対する全ての接線を含む平面に平
行に回転するものである。また、図3(b)において、
その回転角度に対応するニップ幅は、角度0度のときに
中央部が4mm、端部が8mm、角度5度のときに中央部が
5mm、端部が6mm、角度10度のときに中央部が8mm、
端部が5mmとなっている。
【0085】本実施例の加熱現像部では、発熱ロール2
1が図3(a)に示すように回転することによって、こ
の発熱ロール21と画像形成体11とのニップ幅が図3
(b)に示すように変化する。すなわち、発熱ロール2
1の画像形成体11に対するニップ幅を変えることによ
り、画像形成体11の加熱現像時間の調節が行なわれ
る。なお、上記発熱ロール21の回転を行なうロール軸
受け52,53の回転移動機構は、変位カム等が用いら
れるモーター駆動によるカム機構によって行なわれ、そ
の機構は不図示の制御手段によって制御される。
【0086】本実施例では、画像形成装置がアイドリン
グ状態の場合には、発熱ロール21のニップ幅は図3
(b)の回転角度が10度の状態となるように、予めロ
ール軸受け52、53の位置が固定されている。よっ
て、ハロゲンヒーター22の配熱分布は、上記の状態で
発熱ロール21の表面の軸方向の温度分布が一様になる
ように、発熱ロール21の両端部で温度が高くなるよう
に調節してある。
【0087】次に、上述の加熱現像部の動作について詳
しく説明する。
【0088】加熱現像部では、上述の(3)加熱現像部
のところで説明したように、アイドリング状態のときに
は、発熱ロール21の中央部に設けられた温度センサ5
0の出力が温度制御装置にフィードバックされて、発熱
ロール21の表面温度が所定の温度(ここでは、116
℃)に保たれている。
【0089】像露光部から画像形成体11が加熱現像部
へ搬送されると、画像形成体11は発熱ロール21とロ
ール支持体20とによって噛み込まれて搬送され、同時
に、この発熱ロール21によって加熱現像される。
【0090】画像形成体11の加熱現像が開始される
と、発熱ロール21の表面温度が低下し、端部の表面温
度が中央部の表面温度より低くなる。このときの中央部
および端部の表面温度は、温度センサ50,51によっ
て検出されて温度制御装置へ送出されている。
【0091】各センサ50,51から検出された表面温
度が温度制御装置へ送出されると、この加熱現像部で
は、次のような表面温度およびニップ幅の調節が行なわ
れる。温度制御装置は、発熱ロール21の中央部の表面
温度が116℃より低くなると、その表面温度が116
℃になるようにハロゲンヒーター22の出力を大きく
し、あるいはon−offの制御間隔を狭めて調節する
と共に、発熱ロール21の端部の表面温度が中央部の表
面温度に比べて1℃以上低下している場合には、その旨
を上述した制御手段(不図示)へ通知する。なお、端部
と中央部の表面温度の差が1℃未満の場合には、温度変
化なしと見なして制御手段(不図示)への通知は行なわ
ず、発熱ロール21の回転はそのままのニップ幅での加
熱現像を継続する。
【0092】端部の表面温度が中央部の表面温度より1
℃以上低下した旨が制御手段に通知されると、制御手段
は、発熱ロール21を回転角度を10度から0度、ある
いは5度に変更する。本実施例では、このときの回転角
度の設定は、例えば、1℃以上2℃未満の状態であれば
回転角度を5度とし、2℃以上の状態であれば回転角度
を0度としている。なお、現像温度に関する表面温度低
下分およびニップ幅との関係は経験的に得られているも
のとし、その関係に基づいて上記回転角度の設定は行な
われることとする。
【0093】上記のように発熱ロール21の回転角度が
少なくなる方向に変更されると、発熱ロール21の端部
のニップ幅は広がり、反対に中央部のニップ幅は狭ま
る。例えば、上述の回転角度が10度から0度に変わっ
た場合には、発熱ロール21の端部のニップ幅は5mm
から8mmに増加し、反対に中央部のニップ幅は8mm
から4mmに減少する。
【0094】上記の場合、発熱ロール21の端部のニッ
プ幅が広がると、このニップ幅が広がったことによって
画像形成体11に対する加熱現像時間が、{(5mm)
÷(10mm/s)}から{(8mm)÷(10m、m
/s)}に増加する。反対に、中央部では、加熱現像時
間が{(8mm)÷(10mm/s)}から{(4m
m)÷(10m、m/s)}に減少する。
【0095】上述のようにして発熱ロール21の回転角
度が変更され、発熱ロール21の端部および中央部にお
ける加熱現像時間が変化すると、加熱現像部は次のよう
にしてハロゲンヒーター22の出力を制御する。
【0096】以下の説明では、熱現像温度に関する発熱
ロールの表面温度とニップ幅の関係は、予め経験的に得
られているものとし、発熱ロール21の回転角度が10
度から0度に変更された場合について説明する。
【0097】上述したように、発熱ロール21の回転角
度が0度に変更される場合、温度制御装置が温度センサ
50,51から発熱ロールの中央部および端部の表面温
度を検出し、温度制御装置から制御手段へその表面温度
の差が2℃以上ある旨が通知される。
【0098】このとき、制御手段へ表面温度の差が2℃
以上ある旨を通知した温度制御装置は、その温度差2℃
と上記熱現像温度に関する発熱ロールの表面温度とニッ
プ幅の関係とから、発熱ロール21の回転角度の変更、
すなわちニップ幅の変更に基づく適正な発熱ロール21
の中央部における表面温度を算出し、発熱ロール21の
中央部における表面温度をその算出した表面温度に設定
する。
【0099】すなわち、発熱ロール21の表面温度の設
定値を上記算出した表面温度に変更し、上述の(3)加
熱現像部のところで説明した処理と同様の処理を行なう
ことによって設定される。
【0100】上述のように、発熱ロール21の回転角度
を0度とする変更に伴って発熱ロール21の表面温度を
も制御することによって、画像形成体11の全体に渡っ
てほぼ均一な熱現像温度が得られる。
【0101】以上のように、本実施例の加熱現像部で
は、画像形成対11の通過により発熱ロール21の表面
温度が低下すると、発熱ロール21のニップ幅を調節し
て画像形成体11に対する加熱現像時間を調節すると共
に、発熱ロール21の表面温度についても、そのニップ
幅に応じてハロゲンヒーター22の出力を調節し、これ
によって、画像形成体11の熱現像温度を全体に渡って
ほぼ均一に保っている。なお、本実施例では、ニップ幅
の変化量を図3(b)に示したように3段階になるよう
に設定しているが、予め発熱ロールの端部と中央部の表
面温度差の上限および下限を設定し、検出された温度差
をその上限・下限に応じてニップ幅の設定を連続的(無
段階)に移動できるよう設定するようにしてよい。
【0102】以上説明した本発明の画像形成装置の加熱
現像部では、発熱ロール21は1つしか設けられていな
いが、この発熱ロール21を2つにすればニップ幅の調
整幅が大きく取れ、より精度の高い熱現像温度の制御が
可能となる。以下、加熱現像部に2つの発熱ロールが設
けられた画像形成装置について説明する。
【0103】図4は、本発明の他の実施例の画像形成装
置の概略構成を示す断面図である。本実施例の画像形成
装置は、加熱現像部に2つの発熱ロール21a,21b
が設けられた以外は、図1の画像形成装置と同様の構成
のものとなっている。なお、同図において、図1の画像
形成装置と同様の構成のもにはその番号と同じ番号を付
してある。
【0104】上記加熱現像部において、発熱ロール21
a,21bは、ロール支持体20の搬送面に沿って画像
形成体11が搬送される方向に順次配設されている。こ
の各発熱ロール21a,21bには、図2に示した発熱
ロールと同様に中央部に温度センサ50a,50bがそ
れぞれ設けられ、端部に温度センサ51a,51bがそ
れぞれ設けられている。この各温度センサ51a,51
b,50a,50bは、図1に示した実施例と同様にそ
れぞれ不図示の温度制御装置に接続されている。
【0105】本実施例の画像形成装置の加熱現像部で
は、各発熱ロール21a,21bのそれぞれで、第1の
実施例の画像形成装置のところで説明した加熱現像部に
おける処理が行なわれる。すなわち、発熱ロール21
a,21bのニップ幅を調節して画像形成体11に対す
る加熱現像時間を調節すると共に、発熱ロール21の表
面温度についても、そのニップ幅に応じてハロゲンヒー
ターの出力を発熱ロール21a,21bのそれぞれで調
節する。
【0106】これによって、画像形成体11に対するニ
ップ幅、すなわち熱現像時間を調整幅が大きく取れ、よ
り精度の高い熱現像温度の制御が可能となる。
【0107】また、本実施例の画像形成装置の加熱現像
部の場合、画像形成体11の通過による発熱ロールの表
面温度の低下は、各発熱ロール21a,21bが隣接し
て設けられていることから発熱ロール21bでは小さく
なり、このことによっても熱現像温度が一層均一にな
る。
【0108】なお、本実施例の画像形成装置の加熱現像
部では、2つの発熱ロール21a,21bが設けられて
いるが、この発熱ロールの設置本数は2本に限定される
ものではなく、設置される空間に限定がないのであれば
3本以上設置してもよい。
【0109】また、本実施例では光重合反応を用いてポ
リマー画像を形成する装置について説明したが、上記従
来例で示した如くポリマー画像を使用せず、熱現像後の
黒化銀塩画像を用いた画像形成装置の場合にも本発明の
熱現像器は十分適用可能である。
【0110】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので以下に記載するような効果を奏する。
【0111】請求項1および請求項2に記載されるもの
においては、発熱ロールの感光性画像形成体に対するニ
ップ幅を発熱ロールの端部について広げることができ、
しかも、発熱ロールの表面温度の設定温度を表面温度の
低下に基づいて変更することができるので、温度変動が
あっても1画面内の画像濃度、および各画面間の画像濃
度を常に均一にすることができるという効果がある。
【0112】請求項3に記載されるものにおいては、新
たな装置を付加することなく熱現像の温度変動を補正す
ることができ、装置の小型化に貢献できるいう効果があ
る。加えて、複雑な構成や処理を必要としないので、上
記効果に加えて高速かつ簡便な、しかも画像再現の信頼
性が高い画像形成装置を提供することができるという効
果がある。
【0113】請求項4に記載されるものにおいては、複
数の発熱ロールが設けられるので、ニップ幅の調整幅を
大きく取ることができ、より精度の高い熱現像温度の制
御が可能となり、さらに、この場合、感光性画像形成体
の通過による各発熱ロールの表面温度の低下は、後ろに
設けられる発熱ロールほど少なくなるので、熱現像温度
がより一層均一になるという効果がある。
【0114】請求項5に記載されるものにおいては、ロ
ール表面温度の低下が最も少ない中央部とロール表面温
度の低下が最も多い端部との表面温度の差を検出し、そ
の検出された表面温度の差に基づいてニップ幅が調節さ
れると共に、中央部の表面温度が低下した温度量に基づ
いて発熱ロールの設定温度が設定されるので、熱現像温
度がより一層均一になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例の画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【図2】発熱ロール21の概略構成を示す拡大図であ
る。
【図3】(a)は、図2に示した加熱現像部の上面図で
発熱ロール軸の回転を示すもので、(b)は、(a)の
加熱現像部の発熱ロール軸21aの各回転角度に対応す
るニップ幅を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例の画像形成装置の概略構成
を示す断面図である。
【図5】従来の画像形成装置の加熱現像部の概略構成図
である。
【図6】熱現像温度の違いによる画像濃度の変化を階調
数毎に示したグラフである。
【符号の説明】
1 カセット部 10a,10b,10c,10d,10e,10f,1
7,18 搬送ロール 11,206,207 画像形成体 12,14,15,16 給紙ロール 20 ロール支持体 21 発熱ロール 21a 発熱ロール軸 20a ロール支持体軸 22 ハロゲンヒーター 37 加熱支持体 35 光源 36 反射板 40,41 剥離ロール 50,51 温度センサー 60 光学露光装置 61 レーザードライバー 62 画像信号発生装置 63 半導体レーザー 64 ポリゴンミラー 65 レンズ系 66 ミラー 101 軸 102 押し当て部材 103 出口 104 遮光部材 105 カッター 120,121,123,124,126 搬送ガイド 203,204 排出ガイド 210,211 排出トレイ 213 センサ 214,215 排出センサー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像様露光された感光性画像形成体を発熱
    ロールおよびロール支持体によってニップして加熱現像
    を行い、前記感光性画像形成体に画像を形成する画像形
    成装置において、 前記発熱ロールの表面温度を検出する温度センサーと、 前記温度センサーが検出した発熱ロールの表面温度に基
    づいて前記発熱ロールの表面温度を所定の設定温度に保
    つ温度制御手段と、 前記温度センサーが検出する前記発熱ロールの表面温度
    が所定温度低下すると、該低下した温度量に基づいて前
    記感光性画像形成体に対する前記発熱ロールのニップ幅
    を制御するニップ幅制御手段とを有することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記温度制御手段は、前記温度センサーが検出した表面
    温度が前記所定の設定温度より所定温度低下すると、そ
    の旨を前記ニップ幅制御手段に通知すると共に、該低下
    した温度量に基づいて前記発熱ロールの表面温度の設定
    温度を変更し、 前記ニップ幅制御手段は、温度制御手段からの通知によ
    り前記発熱ロールの表面温度の低下を確認してニップ幅
    を制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の画像形
    成装置において、 制御手段における発熱ロールのニップ幅の制御は、ロー
    ル支持体の回転軸と発熱ロールの回転軸とがなす角度を
    変更することによって行なわれることを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の画像形成装置において、 発熱ロールが加熱現像部の感光性画像形成体が搬送され
    るロール支持体の搬送面に沿って複数設けられ、 温度センサーは前記複数の発熱ロール毎にそれぞれ対応
    して複数設けられており、 温度制御手段は、前記複数の温度センサーが検出した発
    熱ロールの表面温度が所定の設定温度より所定温度低下
    すると、該低下した温度量に基づいて前記各発熱ロール
    の表面温度の設定温度を変更し、 ニップ幅制御手段は、前記各発熱ロール毎に、発熱ロー
    ルの表面温度が所定温度低下すると、該低下した温度量
    に基づいて前記感光性画像形成体に対する前記各発熱ロ
    ールのニップ幅を制御することを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の画像形成装置において、 発熱ロールの中央部といずれか一方の端部とにそれぞれ
    第1および第2の温度センサーが設けられ、 温度制御手段は、第1の温度センサーが検出した表面温
    度に基づいて前記発熱ロールの表面温度を所定の設定温
    度に保ち、かつ、前記第1の温度センサーが検出した第
    1の表面温度と前記第2の温度センサーが検出した第2
    の表面温度に所定の温度差が生じた場合には、該温度差
    に基づいて前記設定温度を変更し、 ニップ幅制御装置は前記第1の温度センサーが検出した
    第1の表面温度と前記第2の温度センサーが検出した第
    2の表面温度に所定の温度差が生じた場合には、該温度
    差に基づいて前記発熱ロールのニップ幅を制御すること
    を特徴とする画像形成装置。
JP13690794A 1994-04-19 1994-06-20 画像形成装置 Pending JPH086224A (ja)

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JP13690794A JPH086224A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 画像形成装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6788328B2 (en) * 2001-03-22 2004-09-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Heat development apparatus having a temperature adjusting device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6788328B2 (en) * 2001-03-22 2004-09-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Heat development apparatus having a temperature adjusting device

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