JP2005099187A - 熱現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 押さえローラの表面に温度ムラがなく、かつ外部への熱伝導が少ない保温性のよい熱現像部を有する熱現像装置を提供する。
【解決手段】 熱現像感光材料又は感光感熱記録材料を含む熱現像記録材料に対して光又は熱を与えて画像露光する画像露光部と、該露光された熱現像記録材料に対して加熱して熱現像する熱現像部とを備えた熱現像装置において、該熱現像部が、プレート状のヒータと、該プレート状ヒータに対向して配置されて該プレート状ヒータに前記熱現像記録材料を押圧する回転フリーの複数の押さえローラと、これら複数の押さえローラのうち前記熱現像記録材料の搬送方向で最上流の押さえローラを駆動する搬送ローラとを備え、かつ前記各押さえローラの端部にそれぞれ磁石を取り付けた。
【選択図】図1

Description

本発明は熱現像装置に関するもので、特に熱現像記録材料の先端部分に画像欠陥の出ない熱現像装置に関する。
近年、医療分野において環境保全、省スペースの観点から処理廃液の減量が強く望まれている。そこでレーザー・イメージャーにより効率的に露光させることができ、高解像度及び鮮鋭さを有する鮮明な黒色画像を形成することができる医療診断用及び写真技術用途の光感光性熱現像写真材料に関する技術が必要とされている。これら光感光性熱現像写真材料では、溶液系処理化学薬品の使用をなくし、より簡単で環境を損なわない熱現像処理システムを顧客に対して供給することができる。
一般画像形成材料の分野でも同様の要求はあるが、医療用画像は微細な描写が要求されるため鮮鋭性、粒状性に優れる高画質が必要である上、診断のし易さの観点から冷黒調の画像が好まれる特徴がある。現在、インクジェットプリンター、電子写真など顔料、染料を利用した各種ハードコピーシステムが一般画像形成システムとして流通しているが、医療用画像の出力システムとしては満足できるものがない。
これに対して近年、湿式処理を行う必要がないドライシステムによる記録装置が注目されている。このような記録装置では、感光性及び感熱性記録材料(感光感熱記録材料)や熱現像感光材料のフィルムが用いられている。以下、この材料を「熱現像記録材料」又は「熱現像感光材料」と言う。また、このドライシステムによる記録装置では、露光部において熱現像記録材料にレーザ光を照射(走査)して潜像を形成し、その後、熱現像部において熱現像記録材料を加熱手段に接触させて熱現像を行い、その後、徐冷・冷却し、画像が形成された熱現像記録材料を装置外に排出している。このようなドライシステムは、湿式処理に比べて廃液処理の問題を解消することができる。
上記のような有機銀塩を利用した熱画像形成システムが、例えば、米国特許3152904号、同3457075号の各明細書およびB.シェリー(Shely)による「熱によって処理される銀システム(Thermally Processed Silver Systems)」(イメージング・プロセッシーズ・アンド・マテリアルズ(Imaging Processes and Materials)Neblette 第8版、スタージ(Sturge)、V.ウオールワース(Walworth)、A.シェップ(Shepp)編集、第2頁、1996年)に記載されている。特に、熱現像記録材料は、一般に、触媒活性量の光触媒(例、ハロゲン化銀)、還元剤、還元可能な銀塩(例、有機銀塩)、必要により銀の色調を制御する色調剤を、バインダーのマトリックス中に分散した感光性層を有している。熱現像記録材料は、画像露光後、高温(例えば80℃以上)に加熱し、ハロゲン化銀あるいは還元可能な銀塩(酸化剤として機能する)と還元剤との間の酸化還元反応により、黒色の銀画像を形成する。酸化還元反応は、露光で発生したハロゲン化銀の潜像の触媒作用により促進される。そのため、黒色の銀画像は、露光領域に形成される。米国特許2910377号、特公昭43−4924号をはじめとする多くの文献に開示され、そして熱現像記録材料による熱現像装置が開発された。(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−005337号公報
図4はこのような熱現像装置の概略構成図を示す。
200は熱現像記録装置で、この熱現像記録装置200は、湿式の現像処理を必要としない熱現像記録材料を用い、レーザ光からなる光ビームによる走査露光によって熱現像記録材料を露光して潜像を形成した後に、熱現像を行って可視像を得、その後常温まで徐例・冷却する装置である。
従って、この熱現像記録装置200は、基本的に、熱現像記録材料の搬送方向順に、熱現像記録材料供給部Aと、画像露光部(レーザ記録装置)Bと、熱現像部C'と、徐冷部Dと、冷却部Eを備えており、また、各部間の要所に設けられ熱現像記録材料を搬送するための搬送手段と、各部を駆動し制御する電源/制御部Fを備えている。電源/制御部FにはCPUが設けられ、これによって各種の制御を行わせることができる。
この熱現像記録装置200では、最下段に電源/制御部F、その上段に熱現像記録材料供給部A、更にその上段に画像露光部Bと熱現像部C'と徐冷部Dと冷却部Eを配置した構成となっており、画像露光部Bと熱現像部C'とを隣接させた配置としている。
この構成によれば、露光工程と熱現像工程を短い搬送距離内で行うことができ、熱現像記録材料の搬送パス長を最短化し、1枚の出力時間を短縮することができる。また、1枚の熱現像記録材料に対して露光工程と熱現像工程との両工程を同時に実施することが可能となる。
熱現像記録材料としては、熱現像感光材料又は感光感熱記録材料を使用することができる。熱現像感光材料は、光ビーム(例えばレーザビーム)によって画像を記録(露光)し、その後、熱現像して発色させる記録材料である。また、感光感熱記録材料は、光ビームによって画像を記録し、その後、熱現像して発色させるか、あるいは、レーザビームのヒートモード(熱)によって画像を記録すると同時に発色させ、その後、光照射で定着する記録材料である。
熱現像記録材料供給部Aは、熱現像記録材料を1枚ずつ取り出して、熱現像記録材料の搬送方向の下流に位置する画像露光部Bに供給する部分であり、三つの装填部10a,10b,10cと、各装填部にそれぞれ配置される供給ローラ対13a,13b,13cと、搬送ローラ14a及び搬送ガイド(図示なし)とを有して構成される。また、三段構成となっている各装填部10a,10b,10cの内部には、異なる熱現像記録材料(例えば、B4サイズ、及び半切サイズなど)が収容されたマガジン15a,15b,15cが挿入され、各段に装填されたサイズや向きの、いずれかを選択的に使用できるようにしている。
なお、上記熱現像記録材料は、シート状に加工され、通常、100枚等の所定単位の積層体(束)とされ、袋体や帯等で包装されてパッケージとされている。パッケージはそれぞれマガジンに収容されて熱現像記録材料供給部Aの各段に装填される。
画像露光部Bは、熱現像記録材料供給部Aから搬送ガイド14bにて搬送されてきた熱現像記録材料に対して光ビームLを主走査方向に走査露光し、また、主走査方向に略直交する副走査方向(即ち、搬送方向)に搬送することで、所望の画像を熱現像記録材料に記録して潜像を形成する。
そこで、画像露光部Bについて具体的に説明する。
図5にレーザ記録装置100におけるシート状の熱現像記録材料を搬送するための副走査搬送部と、走査露光部の概略構成を示す構成図を示した。
レーザ記録装置100である記録部Bは、光ビーム走査露光によって熱現像記録材料を露光する部位であり、熱現像材料の搬送面からのばたつきを防止つつ搬送するばたつき防止機構を有した副走査搬送部(副走査手段)17と、走査露光部(レーザ照射手段)19とを備えている。走査露光部19は、別途用意された画像データに従ってレーザの出力を制御しつつ、このレーザを走査(主走査)させる。このとき熱現像記録材料を副走査搬送部17によって副走査方向に移動させる。
副走査搬送部17は、照射するレーザ光の主走査ラインを挟んで、軸線がこの走査ラインに対して略平行に発明位置された2本の駆動ローラ21,22と、これら駆動ローラ21,22に対向して配置され、熱現像記録材料3を支持するガイド板23を備えている。ガイド板23は、各駆動ローラ21,22との間に挿入される熱現像記録材料3を、並設されたこれら駆動ローラ同士間の外側で該駆動ローラ周面の一部に沿って撓ませるスロープ部25,26と、駆動ローラ同士間で熱現像記録材料の撓みによる弾性反発力を当該して受け止める略水平な面からなる押し当て部29が設けられている。
スロープ部25は、押し当て部29との境界部分で屈曲して接続された傾斜面であり、このスロープ部25と押し当て部29との交差角度φは、0°〜45°の範囲に設定されている。そして、搬送下流側のスロープ部26についても同様に形成され、押し当て部29に対して上記交差角度φの傾斜面が設けられている。なお、0°より大きな交差角度φで屈曲させた傾斜面は少なくとも搬送方向上流側に設けてあればよい。
駆動ローラ21は、図示しないモータ等の駆動手段の駆動力を、歯車やベルト等の伝達手段を介して受け、図5の時計回り方向へ回転するようになっている。なお、この駆動ローラ21と同一構成の駆動ローラ22を、スロープ部26と押し当て部29との境界位置に、熱現像記録材料3の排出用として設けている。
ここで、駆動ローラ21を例に取り説明すると、駆動ローラ21は押し当て部29とスロープ部25との境界部分である屈曲部31に対向配置されている。この駆動ローラ21のガイド板23に対する配置位置は、図6に模式的に一部拡大して示す側面図に見られるように、ガイド板23の屈曲部(角度変更点)31を通り、ガイド板の内閣(180°−φ)を2等分する直線Mと、駆動ローラ21の外周が接する範囲であることが好ましい。なお、駆動ローラ21の直径とガイド板23の長さの関係については別段制約はない。
また、駆動ローラ21は、その周面がガイド板23との間で所定の隙間Gが形成されるように配置されている。この隙間Gは、熱現像記録材料3の肉厚寸法tに対して同一乃至10倍の厚さ(t≦G≦10t)とすることが好ましい。
上記副走査搬送部17の構成において、スロープ部25の先端から熱現像記録材料3が進入すると、ガイド板23と駆動ローラ21との間に熱現像記録材料3の先端が入り込む。このとき、ガイド板23の押し当て部29とスロープ部25とが所定の角度φで屈曲されているため、熱現像記録材料3がスロープ部25から押し当て部29に移るときに撓み、この撓みにより熱現像記録材料自身に弾性反発力が発生する。この弾性反発力により、熱現像記録材料3と駆動ローラ21との間に所定の摩擦力が生じ、駆動ローラ21から熱現像記録材料3へ確実に搬送駆動力が伝達され、熱現像記録材料3が搬送される。
なお、熱現像記録材料3がガイド板23と駆動ローラ21との間に入り込む際、時計回りに駆動される駆動ローラ21とガイド板23との隙間Gが、熱現像記録材料3の肉厚寸法t〜10tに設定されているために、外乱による駆動ローラ21の振動等が熱現像記録材料3の搬送に影響を及ぼすことがなくなる。即ち、上記外乱が生じた場合は、熱現像記録材料3の弾性力(肉厚方向の変位)により吸収されるため、搬送に影響が及ぶことはない。
そして、スロープ部26及び駆動ローラ22により、ガイド板23からの熱現像記録材料3の排出時においても、熱現像記録材料3の屈曲による弾性反発力により駆動ローラ22との間で所定の摩擦力が生じ、確実に搬送されるようになる。
また、押し当て部29においては、熱現像記録材料3の弾性反発力によって熱現像記録材料3が押し当て部29に押し付けられて、熱現像記録材料3の搬送面からのばたつき、即ち、上下方向のばたつきが抑制される。この駆動ローラ同士間の熱現像記録材料3に向けてレーザ光を照射することで、露光位置ずれのない良好な記録が行えることになる。
一方、走査露光部19は、画像信号に応じて変調したレーザ光Lを主走査方向に偏向して、所定の記録位置Xに入射するものであって、熱現像記録材料の分光感度特性に応じた狭帯波長域のレーザ光(波長350nm〜900nm)を出射するレーザ光源35と、レーザ光源35を駆動する記録制御装置37と、シリンドリカルレンズ39と、光偏光器であるポリゴンミラー41と、fθ文字レンズ43と、立ち上げ用のシリンドリカルミラー45とを備えている。
なお、走査露光部19には、これ以外にもレーザ光源35から出射された光ビームを成形するコリメータレンズやビームエキスパンダ、面倒れ補正光学系、光路調整用ミラー等、公知の光ビーム走査露光装置に配置される各種光学系部材が必要に応じて配置される。なお、レーザ光の熱現像記録材料3上における記録ビーム径は、φ50〜φ200μmに設定している。特に副走査方向の記録ビーム径は、干渉領域を縮小するため小さい方が好ましい。
ここで、露光方式としてはパルス幅変調によって画像記録を行う。記録制御装置37は、記録画像に応じてレーザ光源35をパルス幅変調して駆動し、記録画像に応じてパルス幅変調された光ビームを出射させる。レーザ光源35から出射されたレーザ光Lは、ポリゴンミラー41によって主走査方向に偏向され、fθレンズ43によって記録位置Xで結像するように調光され、シリンドリカルミラー45によって光路を選択されて記録位置Xに、所定の入射角度θiで入射される。即ち、熱現像記録材料3の法線方向と副走査方向(搬送方向)に平行な面内で、熱現像記録材料3の法線から副走査方向へ4°〜15°の傾斜を有する入射角度θiで、熱現像記録材料3に向けてレーザ光Lを照射する。
図7は 熱現像記録材料の層構成を示す説明図である。
まず、熱現像記録材料3の構成を説明する。図7に示すように、熱現像記録材料は、PET(ポリエチレンテレフタレート)材等からなる厚さ176μmのベースフィルム上に厚み20μmの乳剤層Em、及び乳剤層Emの表面に厚み4μmの保護層PCをコートしたもので、また、ベースフィルムの背面にはバックコート層BC及びハレーション防止層AHを合計厚さを3μmとしてコーティングしたものである。熱現像記録材料3の合計厚さは、150〜250μmの範囲に設定される。
屈折率は、保護層PCが1.52、乳剤層Emが1.54、ベースフィルム(PET)が1.66、バックコート層BC及びハレーション防止層AHが1.52であり、平均すると、1.5〜1.7程度となる。なお、未記録の熱現像記録材料3の露光するレーザ光の波長に対する光透過率は50%以下で、好ましくは30%以下のものが使用される。
この熱現像記録材料3の保護層PC側からレーザ光を入射したとき、レーザ光は界面で光路を屈折させながら進み、最下層のバックコート層BC及びハレーション防止層AH下側の空気との界面で反射され、反射光が再び保護層PCに戻される。このとき、熱現像記録材料表面におけるレーザ光入射位置P1と反射光出射位置P2との間の距離Lmが、レーザ光のビーム径より大きければ干渉の問題は回避される。
熱現像部C'は、熱処理を適用されるタイプの被熱処理熱現像記録材料を加熱するものであり、構成としては、図に示すように、熱現像記録材料3を処理するのに必要な温度となる加熱体としての熱現像記録材料の移送方向に並ぶ複数のプレートヒータ51a.51b,51cを湾曲させ、かつ、これらのプレートヒータ51a,51b,51cを一連の円弧状配置としている。
図8はこのプレートヒータ51a,51b.51cの1つを示す拡大斜視図で、ヒータラックのカバーを取り外した状態で描いている。プレートヒータ51bはアルミ製ガイド板51Gとシリコンラバーヒータ51Hとサーミスタ51T(図示なし)とヒータ端子(プロテクタ)51Pと押さえローラ55とを備えている。
アルミ製ガイド板51Gは、熱現像記録材料の進行方向に対して凹面に形成されており、このアルミ製ガイド板51Gの幅方向に亘って押さえローラ55が7本、進行方向に対して等間隔に敷設されており、凹面上に移送されてきた熱現像記録材料を凹面に押し付けながら搬送する働きをしている。
このときの熱現像記録材料3の移送手段として、供給ローラ53(図4)と、各プレートヒータから熱現像記録材料3への伝熱用でもある複数の押さえローラ55とが配設されている。押さえローラ55は大きな歯車52の周囲に当接して、大歯車52の回転に従動して回転駆動される。これらの押さえローラ55としては、金属ローラ、樹脂ローラ、ゴムローラ等が利用できる。
このような構成により、熱現像部へ搬送された熱現像記録材料3がプレートヒータ51a,51b,51cに押し付けられつつ搬送されるので、熱現像記録材料3の座屈を防止することができる。そして、熱現像部C'内における熱現像記録材料3の搬送路の終端には、熱現像記録材料を移送する排出ローラ57(図4)が配設されている。
そして、熱現像部C'から搬出された熱現像記録材料3は、徐冷部Dによってシワが発生しないように、かつ湾曲ぐせが付かないように注意しながら徐冷される。
徐冷部D内では、複数の徐冷ローラ対59が熱現像記録材料3の搬送経路に所望の一定曲率Rを与えるように配置されている。これは、熱現像記録材料3がその材料のガラス転移点以下に冷却されるまで一定の曲率Rにより搬送されるということであり、このように意図的に熱現像記録材料に曲率を付けることで、ガラス転移点以下に冷却される前に余計なカールがつかなくなり、ガラス転移点以下となれば、新たなカールが付くこともなく、カール量がばらつかない。
また、徐冷ローラ自体及び所冷部Dの内部雰囲気を温度調節している。このような温度調節は、熱処理装置の立ち上げ直後と十分にランニングを行った後との状態をなるべく同様なものにし、濃度変動を小さくすることができる。
徐冷部Dでガラス転移点以下にまで冷却された熱現像記録材料3は、徐冷部Dの出口近辺に設けられた搬出ローラ対59により冷却部Eに搬出される。
冷却部Eには、冷却プレート61があり、ここでさらに冷却されて熱現像記録材料3を手にしても火傷をしない温度にまで下げられる。その後、排出ローラ対63によって排出トレイ16に排出される。
このような医療用画像形成システムによれば、CTやMRIなど各種医療用画像診断装置の画像をプリントするドライレーザーイメージャの新製品として、高速・大量処理、クリーンな環境を実現でき、フィルムプリントのドライ化による効率アップと作業環境の改善に貢献することができるようになった。
その主な特長は、超高速処理で、フィルム搬送機構により、1枚目フィルム出力時間約65秒、半切サイズ約180枚/時の超高速処理を実現し、立ち上げ時間もパワーセーブモードの待機状態からわずか10分、緊急時にも速やかにプリント可能となった。また、使いやすさも、最大3トレイを装備することができ、六切サイズから半切サイズまで、各種が診断装置の多様なフィルムサイズ要求に対応可能となり、一目でわかりやすいカラー液晶表示、フィルム補給などの操作手順のアニメーション表示を採用、誰でも・簡単に・安心して使えるようにしてあり、さらに、環境に対する配慮として、クリーンな環境を目指しており、従来、有機溶剤が不可欠といわれていた熱現像感光材料の塗布を水で行う本出願人による「水系塗布技術」を用いて製造されたドライ画像記録用フィルムの使用で画像記録時や読影診断時、保管などの際にも、気になる臭気を発生することなく、快速な作業環境を実現できるようになった。
ところが、このような熱現像装置において、次の様な問題があることが判った。すなわち、熱現像部の保温エリアにあるそれぞれの押さえローラの表面温度を均一にしなければ、表面温度ムラのある押さえローラが回転することによって熱現像記録材料の加熱ムラができ、濃度ムラが生じることとなるので、これを防止するため押さえローラの表面温度を均一に保持する必要がある。この表面温度均一保持のため、従来は各ローラ端しに各々歯車を取りつけ、これらを共通の大きな歯車(図7の52)で回転させることで、表面の均一化を行っていた。
ところがこのようなやり方では、(1)大きな歯車52を用いるため広いスペースが熱現像装置内に必要となること、(2)歯車が金属製となるため金属どうしで接触しているので、熱現像部の温度が歯車から大きな歯車へと熱伝導してゆき、最終的に熱現像部から外部へ熱が放散されてしまうこと、といった欠点があった。
本発明は、これらの欠点を解決するためになされたもので、(1)熱現像部のための設置スペースが広くなくてすむこと。(2)熱現像部から外部への熱が放散されないこと、が可能となる熱現像装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1記載の熱現像装置の発明は、熱現像感光材料又は感光感熱記録材料を含む熱現像記録材料に対して光又は熱を与えて画像露光する画像露光部と、該露光された熱現像記録材料に対して加熱して熱現像する熱現像部とを備えた熱現像装置において、該熱現像部が、プレート状のヒータと、該プレート状ヒータに対向して配置されて該プレート状ヒータに前記熱現像記録材料を押圧する回転フリーの複数の押さえローラと、これら複数の押さえローラのうち前記熱現像記録材料の搬送方向で最上流の押さえローラを駆動する搬送ローラとを備え、かつ前記各押さえローラの端部にそれぞれ磁石を取り付けて成るものであることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の熱現像装置において、前記プレート状ヒータが円弧状をしたものであることを特徴とする。
以上の構成によって、熱現像部の記録材料搬送方向の入口側と出口側に駆動源としての搬送ローラを配置し、この搬送ローラの間に位置する押さえローラの記録材料搬送力を不要とし、かつ、これらの押さえローラの回転方法を従来のような歯車による機械的接触をやめて磁力による回転にしているため接触がなくて空気が介在しているので、これが断熱層の働きをするため熱伝導がなく、(1)熱現像部のための設置スペースが狭くてよく、(2)熱現像部から外部への熱が放散されないようになる。
以下、本発明に係る熱現像装置の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る熱現像装置の概略構成図を示す。100は熱現像記録装置で、この熱現像記録装置100は、湿式の現像処理を必要としない熱現像記録材料を用い、レーザ光からなる光ビームによる走査露光によって熱現像記録材料を露光して潜像を形成した後に、熱現像を行って可視像を得、その後常温まで徐冷・冷却する装置である。
従って、この熱現像記録装置100は、基本的に、熱現像記録材料の搬送方向順に、熱現像記録材料供給部Aと、画像露光部(レーザ記録装置)Bと、熱現像部C'と、徐冷部Dと、冷却部Eを備えており、また、各部間の要所に設けられ熱現像記録材料を搬送するための搬送手段と、各部を駆動し制御する電源/制御部Fを備えている。電源/制御部FにはCPUが設けられ、これによって各種の制御を行わせることができる。
熱現像記録材料供給部A、画像露光部(レーザ記録装置)B、熱現像部C、徐冷部D、それに冷却部Eの構成自体は、図4で説明した従来の熱現像装置200と原則同じであるので、重複説明はここでは省略する。
図1の本発明に係る熱現像装置100が図4の従来の熱現像装置200と異なるのは、熱現像部Cである。
図2は本発明に係る熱現像部を示すもので、特に熱現像記録材料がプレートヒータに接触しながら搬送される搬送装置の斜視図を示している。
図において、51がプレートヒータ関係、55が搬送関係を示している。51b〜51Hは図8における同じ符号のものと同じであり、重複説明は省略する。
55d、55eは駆動源としての搬送ローラであり、図示のないモータによって駆動されている。
55a〜55cは押さえローラであり、このうち両端のローラ55a,55cは搬送ローラ55d,55eとそれぞれ接触して回転する被駆動ローラである。
55bは被駆動ローラ55aと55cと間の保温エリアに設置されている押さえローラで、回転フリー(連れ回り)ローラである。
なお、ここでは押さえローラが5個描かれているが、個数は特に制限はない。
これらローラ55a、55b、55cは、いずれも円筒状をしており、その円筒の一部に(図では端部に)磁石が取り付けられている。磁石の極性は円筒の径方向にN、Sが形成されている。
図3は図2に示す搬送装置の動作を示す図で、(a)から(d)にかけて時間的推移を示している。
いま、熱現像記録材料が搬送されないときは、各ローラの動きは次のようになる。
(a)において、搬送ローラ55d、55eが回転しているので、その接触により被鼓動ローラ55a,55cも回転している。このときローラ55aの磁石の磁極位置は図示のようにN、Sとなっている。したがってローラ55aの隣りのローラ55bの磁石は、図示のように、ローラ55aの磁石の極性Nに吸引される極性Sがローラ55a側に向くようになる。
以下、これの下流に位置する押さえローラ55bの磁石も、同じような作用が働き図のような向きとなる。
次に(b)に示すように、被駆動ローラ55aが反応時計方向に少し回転すると、これの下流に位置する押さえローラ55bの磁石も同じように連れ回りが行われる。
さらに、(c)に示すように被駆動ローラ55aが反応時計方向に回転すると、これの下流に位置する押さえローラ55bの磁石も同じように連れ回りが行われる。
以上のようにして、搬送ローラ55d,55eが半回転すると、各ローラは最終的に、(a)と逆極性の状態に揃うこととなる。他の押さえローラ55bの連れ回りは、磁石の形状、大きさ、磁極の強さ等の不揃いから必ずしも図示のようにスムーズには行かないこともある。また、場合によっては反対方向に回ることがありうる。しかしながら、本発明では少なくとも回転することが重要であり、回転方向や回転遅れ等は問題ではない。
なお、熱現像記録材料がローラ55a,55d間に搬送されてきたら、熱現像記録材料の移動によりフリーの押さえローラ55bは強制的に回転させられるので、押さえローラの表面全体に均一に分布している熱が熱現像記録材料に伝わるようになる。
このように本発明によれば、搬送ローラ55d,55eが回転すると、他の押さえローラ55bもこれに従って連れ回りするので、プレートヒータ51(図5)からの熱が押さえローラの表面全体に均一に伝わることとなり、したがってこの後、熱現像記録材料が到来してこれに熱現像を行なえば表面の温度ムラがないきれいな画像が得られるようになる。
本発明に係る熱現像部を備えた熱現像装置の概略構成を示す図である。 本発明に係る熱現像部の特に搬送装置を説明する斜視図である。 図2の押さえローラによる熱現像記録材料の搬送時の挙動を説明する図で、(a)〜(d)の順に時間経過を示している。 従来の熱現像装置の概略構成を示す図である。 画像記録部における副走査搬送部と走査露光部の概略構成図である。 駆動ローラのガイド板に対する配置位置を模式的に示す一部拡大図である。 熱現像記録材料の層構成を示す説明図である。 従来の熱現像部の搬送装置を説明する斜視図である。
符号の説明
A 熱現像記録材料供給部
B 画像露光部
C 熱現像部
D 徐冷部
E 冷却部
F 電源/制御部
17 副走査搬送部(副走査手段)
19 走査露光部(レーザ照射手段)
21,22 駆動ローラ
23 ガイド板
25,26 スロープ部
29 押し当て部
35 レーザ光源
37 記録制御装置
41 ポリゴンミラー
43 fθレンズ
45 シリンドリカルミラー
51a〜51c プレートヒータ
51G アルミ製ガイド板
51H シリコンラバーヒータ
51P ヒータ端子(プロテクタ)
55a〜55c 押さえローラ
55d,55e 搬送ローラ
61 冷却プレート
62 搬送ローラ
63 駆動モータ
65 排出ローラ
100 本発明に係る熱現像記録装置

Claims (2)

  1. 熱現像感光材料又は感光感熱記録材料を含む熱現像記録材料に対して光又は熱を与えて画像露光する画像露光部と、該露光された熱現像記録材料に対して加熱して熱現像する熱現像部とを備えた熱現像装置において、
    該熱現像部が、プレート状のヒータと、該プレート状ヒータに対向して配置されて該プレート状ヒータに前記熱現像記録材料を押圧する回転フリーの複数の押さえローラと、これら複数の押さえローラのうち前記熱現像記録材料の搬送方向で最上流の押さえローラを駆動する搬送ローラとを備え、かつ前記各押さえローラの端部にそれぞれ磁石を取り付けて成るものであることを特徴とする熱現像装置。
  2. 前記プレート状ヒータが円弧状をしたものであることを特徴とする請求項1記載の熱現像装置。
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