JP2001109123A - 熱現像装置 - Google Patents

熱現像装置

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JP2001109123A
JP2001109123A JP28153999A JP28153999A JP2001109123A JP 2001109123 A JP2001109123 A JP 2001109123A JP 28153999 A JP28153999 A JP 28153999A JP 28153999 A JP28153999 A JP 28153999A JP 2001109123 A JP2001109123 A JP 2001109123A
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JP
Japan
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temperature
heating member
control target
duty ratio
heating
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JP28153999A
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Masaya Shimoji
雅也 下地
Akira Taguchi
あきら 田口
Shunichi Koizumi
俊一 小泉
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱現像の温度や濃度の異常等の問題が発生し
た場合に、その発生原因を容易に特定できるようにした
熱現像装置を提供する。 【解決手段】 この画像形成装置は、熱現像感光材料を
熱現像し画像を形成するための回転ドラムと、回転ドラ
ムの温度を制御目標温度に基づいて制御し、その温度が
高温限界温度を超えた場合に回転ドラムの加熱を中止し
熱現像を禁止するヒータ制御部65と、回転ドラムの温
度が、制御目標温度から、制御目標温度と高温限界温度
との温度差未満(好ましくはその温度差の50%以下の
温度差)に相当する範囲を外れた場合に、その履歴を記
憶するメモリ部66とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱現像材料を熱現
像する熱現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱現像材料を熱現像するために加熱する
加熱部材と、ON/OFFデューティ比制御により、前
記加熱部材の温度を制御目標温度になるように制御する
制御手段とを有する熱現像装置が、例えば、イメイショ
ン社製DryView(商標)として知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、このような熱
現像装置では、熱現像材料の熱現像温度に対する依存性
が高いので、加熱部材の温度が所定の温度範囲から外れ
ると、熱現像を禁止するようにすることが考えられる。
【0004】また、液現像装置などでは、外れると現像
を禁止するような温度範囲から液温度が外れた履歴を記
憶しておき、異常画像の発生などの異常発生時の原因解
析に役立てていた。
【0005】しかし、熱現像装置では、外れると熱現像
を禁止するような温度範囲から加熱部材の温度が外れた
履歴を記憶しておくだけでは、異常画像の発生などの異
常発生時の原因解析が十分に行えない問題があることが
判った。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、異常画像の発
生などの異常発生時の原因解析を容易にかつ十分行える
ようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の熱現像装置は、熱現像材料を熱現像するため
に加熱する加熱部材と、前記加熱部材の温度を制御目標
温度になるように制御し、前記加熱部材の温度が高温限
界温度を実質的に越えたら熱現像を禁止する制御手段
と、前記加熱部材の温度に相当する値が、前記制御目標
温度から、前記制御目標温度と前記高温限界温度との温
度差の50%以下の温度差に相当する範囲を外れた履歴
を記憶する記憶手段とを有する。
【0008】この熱現像装置によれば、加熱部材の温度
が高温限界温度を実質的に超えた場合に熱現像を禁止す
ることにより熱現像の濃度の異常等を防ぐことができ
る。そして、加熱部材の温度に相当する値が、制御目標
温度から制御目標温度と高温限界温度との温度差の50
%以下の温度差に相当する範囲を外れた場合、その外れ
た履歴を記憶しておくことにより、装置に異常が発生し
たときに、この記憶された履歴の情報に基づいてその発
生原因の特定が容易となる。
【0009】この場合、前記制御手段が、前記加熱部材
の温度が前記高温限界温度を実質的に越えたら前記加熱
部材への加熱を中止することが好ましい。
【0010】また、本発明の別の熱現像装置は、熱現像
材料を熱現像するために加熱する加熱部材と、前記加熱
部材の温度を制御目標温度になるように制御し、前記加
熱部材の温度が高温限界温度を実質的に越えたら前記加
熱部材への加熱を中止する制御手段と、前記加熱部材の
温度に相当する値が、前記制御目標温度から、前記制御
目標温度と前記高温限界温度との温度差の50%以下の
温度差に相当する範囲を外れた履歴を記憶する記憶手段
とを有する。
【0011】この熱現像装置によれば、加熱部材の温度
が高温限界温度を実質的に超えた場合に加熱部材への加
熱を中止することにより熱現像の濃度の異常等を防ぐこ
とができる。そして、加熱部材の温度に相当する値が、
制御目標温度から制御目標温度と高温限界温度との温度
差の50%以下の温度差に相当する範囲を外れた場合、
その外れた履歴を記憶しておくことにより、装置に異常
が発生したときに、この記憶された履歴の情報に基づい
てその発生原因の特定が容易となる。
【0012】また、前記記憶手段が、前記加熱部材の温
度が、前記制御目標温度から、前記制御目標温度と前記
高温限界温度との温度差の50%以下の温度差の温度範
囲を外れた履歴を記憶するものであることが好ましい。
【0013】また、前記制御手段が、ON/OFFデュ
ーティ比制御により、前記加熱部材の温度を制御目標温
度になるように制御するものであり、前記記憶手段が、
前記ON/OFFデューティ比が、前記制御目標温度か
ら、前記制御目標温度と前記高温限界温度との温度差の
50%以下の温度差に相当するデューティ比範囲を外れ
た履歴を記憶するものであることが好ましい。
【0014】また、本発明の更に別の熱現像装置は、熱
現像材料を熱現像するために加熱する加熱部材と、前記
加熱部材の温度を制御目標温度になるように制御し、前
記加熱部材の温度が高温限界温度を実質的に越えたら熱
現像を禁止する制御手段と、前記加熱部材の温度が、前
記制御目標温度から、前記制御目標温度と前記高温限界
温度との温度差未満の温度範囲を外れた履歴を記憶する
記憶手段とを有する。
【0015】この熱現像装置によれば、加熱部材の温度
が高温限界温度を実質的に超えた場合に熱現像を禁止す
ることにより熱現像の濃度の異常等を防ぐことができ
る。そして、加熱部材の温度が、制御目標温度から制御
目標温度と高温限界温度との温度差未満の温度範囲を外
れた場合、その外れた履歴を記憶しておくことにより、
装置に異常が発生したときに、この記憶された履歴の情
報に基づいてその発生原因の特定が容易となる。
【0016】この場合、前記制御手段が、前記加熱部材
の温度が前記高温限界温度を実質的に越えたら前記加熱
部材への加熱を中止するものであることが好ましい。
【0017】また、本発明の更に別の熱現像装置は、熱
現像材料を熱現像するために加熱する加熱部材と、前記
加熱部材の温度を制御目標温度になるように制御し、前
記加熱部材の温度が高温限界温度を実質的に越えたら前
記加熱部材への加熱を中止する制御手段と、前記加熱部
材の温度が、前記制御目標温度から、前記制御目標温度
と前記高温限界温度との温度差未満の温度範囲を外れた
履歴を記憶する記憶手段とを有する。
【0018】また、本発明の更に別の熱現像装置は、熱
現像材料を熱現像するために加熱する加熱部材と、ON
/OFFデューティ比制御により、前記加熱部材の温度
を制御目標温度になるように制御し、前記加熱部材の温
度が高温限界温度を実質的に越えたら熱現像を禁止する
制御手段と、前記ON/OFFデューティ比が、制御目
標温度から、制御目標温度と高温限界温度との温度差未
満の温度範囲に相当するデューティ比範囲を外れた履歴
を記憶する記憶手段とを有する。
【0019】この熱現像装置によれば、加熱部材の温度
が高温限界温度を実質的に超えた場合に熱現像を禁止す
ることにより熱現像の濃度の異常等を防ぐことができ
る。そして、ON/OFFデューティ比制御におけるO
N/OFFデューティ比が、制御目標温度から制御目標
温度と高温限界温度との温度差の50%以下の温度差に
相当するデューティ比範囲を外れた場合、その外れた履
歴を記憶しておくことにより、装置に異常が発生したと
きに、この記憶された履歴の情報に基づいてその発生原
因の特定が容易となる。
【0020】この場合、前記制御手段が、前記加熱部材
の温度が前記高温限界温度を実質的に越えたら前記加熱
部材への加熱を中止するものであることが好ましい。
【0021】また、本発明の更に別の熱現像装置は、熱
現像材料を熱現像するために加熱する加熱部材と、ON
/OFFデューティ比制御により、前記加熱部材の温度
を制御目標温度になるように制御し、前記加熱部材の温
度が高温限界温度を実質的に越えたら前記加熱部材への
加熱を中止する制御手段と、前記ON/OFFデューテ
ィ比が、制御目標温度から、制御目標温度と高温限界温
度との温度差未満の温度範囲に相当するデューティ比範
囲を外れた履歴を記憶する記憶手段とを有する。
【0022】この熱現像装置によれば、加熱部材の温度
が高温限界温度を実質的に超えた場合に加熱部材への加
熱を中止することにより熱現像の濃度の異常等を防ぐこ
とができる。そして、ON/OFFデューティ比制御に
おけるON/OFFデューティ比が、制御目標温度から
制御目標温度と高温限界温度との温度差未満の温度範囲
に相当するデューティ比範囲を外れた場合、その外れた
履歴を記憶しておくことにより、装置に異常が発生した
ときに、この記憶された履歴の情報に基づいてその発生
原因の特定が容易となる。
【0023】また、前記制御手段が、ON/OFFデュ
ーティ比制御により、前記加熱部材の温度を制御目標温
度になるように制御するものであり、前記加熱部材の温
度が高温限界温度を実質的に越えたか否かを、前記ON
/OFFデューティ比が高温限界デューティ比を越えた
か否かで判断することが好ましい。
【0024】また、前記加熱部材の温度が高温限界温度
を実質的に越えたか否かを、前記ON/OFFデューテ
ィ比が高温限界デューティ比を越えたか否かで判断する
ものであり、制御目標温度と高温限界温度との温度差未
満の温度範囲に相当するデューティ比範囲が、前記高温
限界デューティ比未満のデューティ比範囲であることが
好ましい。
【0025】また、前記加熱部材の温度を検出する温度
検出手段を有し、前記加熱部材の温度が高温限界温度を
実質的に越えたか否かを、前記温度検出手段の検出温度
が高温限界温度を越えたか否かで判断することが好まし
い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例である発明の
実施の形態及び実施例を説明する。従って、発明の用語
の意義や発明自体を、発明の実施の形態及び実施例の記
載により限定して解釈すべきではなく、適宜変更/改良
が可能であることは言うまでもない。
【0027】図1は、本実施形態の熱現像装置の正面図
であり、図2は、この熱現像装置の左側面図である。熱
現像装置100は、シート状の熱現像材料であるフィル
ムFを1枚ずつ給送する給送部110と、給送されたフ
ィルムFを露光する露光部120と、露光されたフィル
ムFを熱現像する熱現像部130とを有している。以
下、図面を用いて本実施形態の熱現像装置を説明する。
【0028】図2において、給送部110は堆積された
複数枚のフィルムFを収容するトレイTが上下二段に設
けられている。各トレイTの前方端部側の上部には、フ
ィルムFの前端部を吸着して上下動する吸着ユニット1
11が設けられている。また、吸着ユニット111の近
傍には、吸着ユニット111により供給されたフィルム
Fを矢印(1)方向(水平方向)へ給送する給送ローラ対1
12が設けられている。また、吸着ユニット111は前
後にも移動可能で吸着したフイルムFを給送ローラ対1
12へ運ぶことができる。そして、給送ローラ対112
により給送されたフイルムFを垂直方向に搬送する複数
の搬送ローラ対141が設けられいる。これらの搬送ロ
ーラ対141により、フィルムFを図2の矢印(2)に
示す方向(下方)に搬送する。
【0029】熱現像装置100の下部には、搬送方向変
換部145が設けられている。この搬送方向変換部14
5は、図1及び図2に示すように、搬送ローラ対141
により図2の矢印(2)に示す鉛直方向下方に搬送され
たフィルムFを矢印(3)で示すように水平方向に搬送
し、次いで、搬送方向を矢印(3)から矢印(4)へ直
角に変換して搬送し次いで、搬送方向を変換され搬送さ
れたフイルムFを図1の矢印(5)に示す鉛直方向上方
に搬送方向を変えて搬送する。
【0030】そして、図1に示すように、搬送方向変換
部145から搬送されたフイルムFを図1の矢印(6)
で示す鉛直方向上方に搬送する複数の搬送ローラ対14
2が設けられ、フィルムFを熱現像装置100の左側面
から図1の矢印(6)で示す鉛直方向上方に搬送する。
【0031】この鉛直方向上方への搬送途中で、露光部
120は、フィルムFの感光面を赤外域780〜860
nmの範囲のレーザ光(本実施形態では810nm)で走
査露光し、露光画像信号に応じた潜像を形成させる。
【0032】熱現像装置100の装置の上部には熱現像
部130が設けられ、熱現像部130の回転ドラム14
の近傍には、搬送ローラ対142で図1の矢印(6)に
示す鉛直方向上方に搬送されたフィルムFを回転ドラム
14へ供給する供給ローラ対143が設けられている。
供給ローラ対143は制御装置150で制御されたモー
タ151により駆動され、供給ローラ対143を介して
回転ドラム14へフィルムFを供給するタイミングは、
成り行きによるランダムなタイミングで供給する。
【0033】なお、ランダムなタイミングによる供給の
代わりに、制御装置150によりタイミングを図って供
給してもよい。タイミングを図って供給する例として
は、供給ローラ対143が、回転ドラム14の周上の次
の被供給位置が所定回転位置に到達するまで停止し、回
転ドラム14の周上の次の被供給位置が所定回転位置に
到達した時点で回転するようにしても良い。すなわち、
供給ローラ対143の回転を制御装置150により制御
することにより、回転ドラム14の所定の被供給位置
に、フィルムFを供給するようにしてもよい。
【0034】熱現像部130の加熱部材としての回転ド
ラム14は、フィルムFと回転ドラム14の外周面とが
密着した状態で、図1の矢印(7)に示す方向に共に回
転しながら、回転ドラム14がフィルムFを加熱し熱現
像する。すなわち、フイルムFの潜像を可視画像に形成
する。その後、図1の回転ドラム14に対し右方まで回
転したときに、回転ドラム14からフィルムFを離す。
熱現像部130の右側方には、複数の搬送ローラ対14
4が設けられており、回転ドラム14から離れたフイル
ムFを、図1の矢印(8)に示すように右斜め下方に搬
送しつつ、冷却する。そして、搬送ローラ対144が冷
却されたフイルムFを搬送しつつ、濃度計118がフイ
ルムFの濃度を測定する。その後、複数の搬送ローラ対
144は、回転ドラム14から離れたフイルムFを図1
の矢印(9)に示すように水平方向に搬送し、熱現像装
置100の上部から取り出せるように、熱現像装置10
0の右上方部に設けられた排出トレイ160に排出す
る。
【0035】図3は、露光部120の構成を示す概略図
である。露光部120は、デジタル画像信号Sに基づき
強度変調されたレーザ光Lを、回転多面鏡113によっ
て偏向して、フィルムF上を主走査すると共に、フィル
ムFをレーザ光Lに対して主走査の方向と略直角な方向
に相対移動させることにより副走査し、レーザ光Lを用
いてフィルムFに潜像を形成するものである。
【0036】熱現像装置100は、放射線CT装置、ス
キャナ等の画像発信装置121から送信されたデジタル
画像信号Sを画像I/F122を介して受信し、変調部
123に入力される。変調部123は、アナログ変換さ
れた露光画像信号をドライバ124に送り、ドライバ1
24は送られた露光画像信号に応じてレーザ光源部12
5がレーザ光を照射するように制御する。
【0037】レーザ光源部125から出射したレーザ光
Lは、集光レンズ126で平行光とされ、シリンドリカ
ルレンズ115で一方向(本実施形態では、上下方向)に
のみ収束され、図5で矢印Aに示す回転方向に回転する
回転多面鏡113に対し、その回転軸に垂直な線像とし
て入射するようになっている。回転多面鏡113は、レ
ーザ光Lを主走査方向に反射偏向し、偏向されたレーザ
光Lは、4枚のレンズを組み合わせてなるシリンドリカ
ルレンズを含むfθレンズ114を通過した後、光路上
に主走査方向に延在して設けられたミラー116で反射
されて、搬送装置142により矢印Y方向に搬送されて
いる(副走査されている)フィルムFの被走査面上を、
矢印X方向に繰り返し主走査される。このようにして、
レーザ光Lは、フィルムF上の被走査面全面にわたって
走査する。
【0038】fθレンズ114のシリンドリカルレンズ
は、入射したレーザ光LをフィルムFの被走査面上に、
副走査方向にのみ収束させる。このように、本露光部1
20においては、シリンドリカルレンズを含むfθレン
ズ114及びミラー116を配設しており、レーザ光L
が回転多面鏡113上で、一旦副走査方向にのみ収束さ
せるようになっているので、回転多面鏡113に面倒れ
や軸ブレが生じても、フィルムFの被走査面上におい
て、レーザ光Lの走査位置が副走査方向にずれることが
なく、等ピッチの走査線を形成することができるように
なっている。回転多面鏡113は、たとえばガルバノメ
ータミラー等、その他の光偏光器に比べ走査安定性の点
で優れているという利点がある。以上のようにして、フ
ィルムFに画像信号Sに基づく潜像が形成される。
【0039】図4〜図6は、フィルムFを加熱する熱現
像部130の構成を示す図であり、より具体的には、図
4は、熱現像部130の斜視図であり、図5は、図4の
構成をIV−IV線で切断して矢印方向に見た断面図で
あり、図6は、図4の構成を正面から見た図である。
【0040】熱現像部130は、フィルムFを所定の最
低熱現像温度以上の温度に、所定の熱現像時間維持する
ことによって、フィルムFを熱現像する。すなわち、フ
イルムFに形成された潜像を可視画像として形成する。
ここで、最低熱現像温度とは、フィルムFに形成された
潜像が熱反応により現像され始める最低温度のことであ
り、本実施の形態のフィルムFにおいては110℃前後
の温度である。一方、熱現像時間とは、フイルムFの潜
像を所望の現像特性で現像するのに最低熱現像温度以上
の温度に維持すべき時間をいう。
【0041】熱現像部130はフィルムFを外周面上に
保持しつつ加熱できる加熱部材としての回転ドラム14
を有している。回転ドラム14はフィルムFを所定の最
低熱現像温度以上に所定の熱現像時間維持することによ
って、フィルムFに形成された潜像を可視画像として形
成させる。
【0042】なお、熱現像部130は、本実施の形態に
おいては、露光部120と共に熱現像装置100に組み
込まれているが、露光部120とは独立した装置であっ
ても良い。かかる場合、露光部120から熱現像部13
0へとフィルムFを搬送する搬送部があることが好まし
い。
【0043】回転ドラム14の外方には、小径のローラ
16が20本設けられている。そして、これら20本の
ローラ16は、案内部材の一例であり、その回転軸が回
転ドラム14の回転軸に対して平行になるように、回転
ドラム14に対向しかつ回転ドラム14の周方向に等間
隔に配置されている。回転ドラム14の両端には、フレ
ーム18に支持されている案内ブラケット21が片側に
3個ずつ備えられている。なお、案内ブラケット21を
組み合わせることにより、回転ドラム14の両端におい
て、対向するC字形状が形成されるようになっている。
【0044】各案内ブラケット21は、半径方向に延び
た長孔42を9つ形成している。この長孔42から、ロ
ーラ16の両端部に設けられたシャフト40が突出す
る。シャフト40には、それぞれコイルばね28の一端
が取り付けられており、コイルばね28の他端は、案内
ブラケット21の内方縁近傍に取り付けられている。従
って、各ローラ16は、コイルばね28の付勢力に基づ
く所定の力で、回転ドラム14の外周に付勢される。フ
ィルムFは、回転ドラム14の外周とローラ16との間
に侵入したときに、かかる所定の力でドラム14の外周
面に対して押圧され、それによりフィルムFを全面的に
均一に加熱する。
【0045】回転ドラム14に同軸に連結されたシャフ
ト22は、フレーム18の端部部材20から外方に延在
しており、シャフトベアリング24により、端部部材2
0に対して回転自在に支承されている。シャフト22の
下方に配置され、端部部材20に取り付けられたステッ
ピングモータ26の回転軸23には、ギヤ23aが形成
されている。一方、シャフト22にもギヤ22aが形成
されている。そして、ギヤ23aとギヤ22aを巻回す
るタイミングベルト(ギアが刻まれたベルト)25を介
して、ステップモータ26の回転は、シャフト22へ伝
達され、回転ドラム14が回転する。ステップモータ2
6はモータ制御部26a(図11)により制御される。
なお、回転軸23からシャフト22への動力の伝達は、
タイミングベルトの代わりに、チェーンやギヤ列を用い
てもよい。
【0046】図5に示すように、本実施の形態におい
て、ローラ16は、回転ドラム14の周囲方向に凡そ1
79度の角度範囲にわたって設けられている。2本の補
強部材30(図5)が、フレーム18の両端部部材20
を連結し、両端部部材20を付加的に支持するようにな
っている。
【0047】また、回転ドラム14の内周には、加熱手
段として板状のヒータ32が全周にわたって取り付けら
れており、回転ドラム14の外周を加熱するようになっ
ている。なお、回転ドラム14を加熱するためのヒータ
32は、エッチングされた抵抗性のフォイル・ヒータを
用いることができる。回転ドラム14内に配置されたヒ
ータ32への電力の供給は、電源装置34(図9)から
電力供給機構35を介して行われる。
【0048】図5に示すように、回転ドラム14は、金
属製の支持部材であるアルミ製の支持チューブ36と、
この支持チューブ36の外側に取り付けられた柔軟な表
面層(弾性層)38を備えている。なお、表面層38
は、支持チューブ36に間接的に取り付けられていても
良い。本実施の形態による支持チューブ36は、長さが
45.7cm、肉厚が0.64cmであり、外径が16
cmとなっている。
【0049】また、ローラ16は、例えば、外側の直径
が1〜2cmであり、肉厚が2mmのアルミ製の管を用
いることができる。ローラ16が中空になっていること
により、熱伝導の抑止が支援され、これにより、現像時
における、ローラ16の熱の影響を極力排除することが
できる。なお、ローラ16を、中空とせず、中実又は充
填された円筒部材で形成してもよい。
【0050】ステッピングモータ26の動力により、回
転ドラム14が回転しているときに、フィルムFがドラ
ム14とローラ16との間に侵入すると、フィルムFと
の間に作用する摩擦力によりローラ16も従動する。
【0051】回転ドラム14の内周に配置された板状の
ヒータ32に対し回転ドラム14の外部から電力を供給
するための電力供給機構35は、図6に示すように、回
転ドラム14の一側面側に、シャフト22の外周に回転
部材61,62,63が回転ドラム14の回転とともに
回転するようにシャフト22に同心円的に設けられてい
る。回転部材61,62,63の外周面に接するように
それぞれ配置された接触部材(図示省略)を介して回転
ドラム14の外部の電源装置34(図9)からヒータ3
2に回転ドラム14の回転中でも電力を供給できる。
【0052】図9に、回転ドラム14のヒータ32の制
御系を示すが、電源装置34はヒータ制御部65により
制御され、ヒータ32への通電がON/OFFデューテ
ィ比制御される。ヒータ制御部65には入力情報として
温度設定値(目標制御温度、高温限界温度等)、温度デ
ータ、フィルム搬送条件及び制御定数等を入力できる。
ヒータ制御部65によりヒータ32への通電をON/O
FFデューティ比制御することにより、回転ドラム14
の外周面がフィルムFの熱現像温度になるよう調整する
ことができる。本実施の形態では、回転ドラム14の外
表面を、60℃〜160℃の温度にまで加熱することが
でき、回転ドラム14の外表面の温度ムラを目標制御温
度(例えば、125℃)の±2.0℃以内、好ましくは
±1.0℃以内、更に好ましくは±0.5℃以内に維持
される。
【0053】また、ヒータ制御部65は、回転ドラム1
4に配置された温度センサ32aにより感知された温度
に基づいてヒータ32への電力供給をON/OFFデュ
ーティ比制御し、温度センサ32aの感知温度が設定さ
れた高温限界温度を超えた場合には、ヒータ32への電
力供給を断つとともに、未現像フィルムFの回転ドラム
14への供給を停止する。これにより、回転ドラム14
がオーバーヒート等のため温度が上昇しても温度の更な
る上昇を防ぎ、また、フィルムFの現像濃度の異常を防
ぐことができる。
【0054】また、回転ドラム14のセンサ感知温度
が、制御目標温度から所定温度範囲を外れた場合に、そ
の温度履歴を時間の関数としてメモリ部66に記憶す
る。メモリ部66は、RAMやハードディスク等により
構成できるが、これらには限定されない。この温度履歴
を例えば、上述のような回転ドラム14のオーバーヒー
ト時に、調査することによってその原因を容易に知るこ
とができる。例えば、回転ドラム14のセンサ感知温度
が徐々に上昇しまたは低下し所定温度範囲を超えたよう
な場合は、ヒータ劣化の可能性が高く、また、急激に所
定温度範囲を超えたような場合は、温度センサやヒータ
の断線の可能性が高い。また、所定温度範囲から外れた
時刻だけを記憶するようにしてもよい。
【0055】また、ヒータ32の温度制御には、図10
のようにデューティ比により制御することもできる。即
ち、一定周期t2の間の時間t1の間にヒータ32に通
電するようなデューティ比d(=t1/t2)で制御
し、デューティ比を0〜100%の101段階で制御す
る。この場合、デューティ比dが、制御目標温度から、
制御目標温度と高温限界温度との温度差未満(好ましく
はこの温度差の50%以下)の所定温度範囲に相当する
デューティ比の範囲を外れた履歴をメモリ部66に記憶
させることができる。
【0056】また、回転ドラム14のオーバーヒート時
等に、上述のように温度で制御する以外に、限界デュー
ティ比を入力情報として設定しておき、デューティ比d
がその限界デューティ比を超えた場合に、ヒータ32へ
の電力供給を断つとともに、未現像フィルムFの回転ド
ラム14への供給を停止するようにできる。
【0057】また、メモリ部66には、上述のような制
御目標温度と高温限界温度との温度差未満の所定温度範
囲に相当するデューティ比範囲を外れた場合に、その履
歴(デューティ比や温度)を記憶するようにできる。あ
るいは、デューティ比dが限界デューティ比未満のデュ
ーティ比範囲を外れた履歴を記憶するようにしてもよ
い。デューティ比範囲は入力情報として設定することが
できる。
【0058】また、これらの範囲を外れた履歴として、
単に、外れた時刻だけを記憶しているような場合であっ
ても、外れた時刻が異常事態発生の直前だけの場合、温
度センサやヒータの突然の断線の可能性が高く、外れた
時刻の間隔が徐々に狭くなっている場合、ヒータとドラ
ムの間に隙間が生じたり、ヒータが劣化したりなどによ
る温度制御系の経時的劣化・変動による可能性が高く、
外れた時刻が環境温度が低温または高温の時に集中する
のであれば、熱現像部の断熱性に問題が生じている可能
性が高いというように、その原因を容易に充分に解析す
ることができる。
【0059】また、ON/OFFデューティ比制御は、
検出温度に基づく単純な比例制御であってもよいが、検
出温度に基づく積分比例制御や微分積分比例制御など検
出温度の時間積分に相当する値も用いる制御であること
が、制御系の機体差による平均温度と制御目標温度との
ずれを抑えられ、好ましく、また、検出系にノイズが余
り乗らないのであれば、検出温度に基づく微分比例制御
や微分積分比例制御や差分比例制御のように検出温度の
時間微分に相当する値も用いる制御であることが、立ち
上がり時に加熱部材の温度が制御目標温度に収斂しやす
く、また、加熱部材の温度が波打つ現象を抑えることが
でき、好ましい。
【0060】このデューティ比に関する履歴情報を例え
ば、上述のような回転ドラム14のオーバーヒート時
に、調査することによってその原因を容易に知ることが
できる。例えば、デューティ比が徐々に上昇しまたは低
下し所定温度範囲を超えたような場合は、ヒータ劣化の
可能性が高く、また、急激に所定温度範囲を超えたよう
な場合は、温度センサやヒータの断線の可能性が高い。
【0061】なお、ヒータ32を回転ドラム14の回転
軸長手方向に3分割し右ヒータ、中ヒータ、左ヒータの
ように構成し、各ヒータをそれぞれ独立して制御するよ
うにしてもよい。この場合、デューティ比dで制御する
構成では、例えば各ヒータに対する制御デューティ比を
例えば1秒毎に更新することができる。
【0062】以上のような本実施の形態の回転ドラム1
4の温度制御について図11により説明する。例とし
て、回転ドラム14の目標制御温度Tconを125℃
と設定し、高温限界温度をTmaxとし、センサ感知温
度Tが、高温限界温度Tmaxと目標制御温度Tcon
との温度差ΔT(Tmax−Tcon)の50%である
±ΔT/2の範囲を基準にした場合、通常、実線のよう
に温度が変動すれば、問題がない。一方、センサ感知温
度Tが破線に示すように例えば目標制御温度Tcon±
ΔT/2の範囲から逸脱したが高温限界温度Tmax以
下の場合、装置の運転を停止する程ではないが、異常の
兆候であると考えることもできるので、この温度変動の
データを温度履歴データとして図9のメモリ部66に記
憶させる。もし、熱現像装置の使用中に、例えばセンサ
感知温度Tが一点鎖線で示すように、高温限界温度Tm
axを超えた場合には、直ちに装置の運転を中断し、未
現像フィルムFの回転ドラム14への供給を停止すると
ともに、過去の温度履歴を調べ、上述のようにしてその
発生原因を特定することができる。
【0063】なお、図11のような温度制御は、図のよ
うに、デューティ比dにより、例えば制御目標温度にお
ける標準的なデューティ比を20%にして制御するよう
にしてもよい。
【0064】なお、供給ローラ対143から供給される
未現像のフィルムFは、熱現像部130において、回転
ドラム14と、最も上流側のローラ16とによって形成
されるニップ部50に供給される。次いで、フィルムF
は、回転ドラム14と共に回転する。このとき、フィル
ムFは、ローラ16によりドラム14に対して付勢さ
れ、回転の間に所定時間、回転ドラム14の外周に当接
せしめられる。
【0065】ドラム14は、現像されるフィルムFと略
同一速度で移動するため、フィルムFの表面に傷(傷
み、損傷)がつく恐れは低く、高品質の画像を確保する
ことができる。
【0066】次に、ドラム14とローラ16との間に搬
送された後、現像されたフィルムFは、最も下流側に位
置するローラ16とドラム14とにより形成されたニッ
プ部52に案内されて、剥離部材53が現像部130の
ドラム14からフイルムFを剥離し、ドラム14から隔
てられる方向に案内し、その後、冷却装置150Aの方
向に案内する。これにより、傷(損傷)が付く恐れが低
くなり、またその表面の摩耗の恐れも低くなる。なお、
現像されたフィルムFは、冷却装置150Aにおいて、
最初は徐々に冷却され、その後急速に冷却され、排出部
160へと排出される。
【0067】また、現像部130における熱現像を具体
例を示して説明すると、赤外線感光性ハロゲン化銀を含
む感光性熱現像乳剤がコーティングされた0.178m
mのポリエステル基層等のフィルムFを現像するよう
に、ドラム14は115℃〜138℃の温度範囲内の、
例えば124℃に維持され、その回転ドラム14はフィ
ルムFを所定時間である約15秒間その外周面に当接状
態で保持するような回転速度で回転させられる。
【0068】図7はフィルムFの断面図であり、露光時
におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した図
である。図8は加熱時におけるフィルムF内の化学的反
応を模式的に示した、図7と同様な断面図である。フィ
ルムFは、PETからなる支持体(基層)上に、ポリビ
ニルブチラールを主材とする感光層が形成され、更に、
その上にセルロースブチレートからなる保護層が形成さ
れている。感光層には、有機酸銀、例えばベヘン酸銀
(Beh.Ag)と、還元剤及び調色剤とが配合されて
いる。
【0069】露光時に、露光部120よりレーザ光Lが
フィルムFに対して照射されると、図7に示すように、
レーザ光Lが照射された領域に、ハロゲン化銀粒子が感
光し、潜像が形成される。一方、フィルムFが加熱され
て最低熱現像温度以上になると、図8に示すように、有
機酸銀から銀イオン(Ag+)が放出され、銀イオンを
放出した有機酸は調色剤と錯体を形成する。その後銀イ
オンが拡散して、感光したハロゲン化銀粒子を核として
還元剤が作用し、化学的反応により銀画像が形成される
と思われる。このようにフィルムFは、感光性ハロゲン
化銀粒子と、有機銀塩と、銀イオン還元剤とを含有し、
80℃以上である最低現像温度以上の温度で熱現像され
るようになっている。
【0070】熱現像材料に用いられる感光性のハロゲン
化銀粒子は、典型的に、有機酸銀に対して、0.75〜
25mol%の範囲で用いられることができ、好ましく
は、2〜20mol%の範囲で用いられることができ
る。
【0071】このハロゲン化銀は、臭化銀や、ヨウ化銀
や、塩化銀や、臭化ヨウ化銀や、塩化臭化ヨウ化銀や、
塩化臭化銀等のあらゆる感光性ハロゲン化銀であっても
良い。このハロゲン化銀粒子は、これらに限定されるも
のではないが、立方体や、斜方晶系状や、平板状や、4
面体等を含む、感光性であるところのあらゆる形態であ
ったも良い。
【0072】有機酸銀は、銀イオンの供給源であり、特
に長鎖脂肪酸(10〜30の炭素原子、好ましくは15
〜28の炭素原子)の銀塩が好ましい。特に、配位子が
全体的に4.0〜10.0の間で一定の安定性を有する
有機又は無機の銀塩錯体であることが好ましい。そし
て、画像形成層の5〜30質量%であることが好まし
い。
【0073】好ましい有機酸銀には、カルボキシル基を
有する有機化合物の銀塩が含まれる。それらには、脂肪
族カルボン酸の銀塩及び芳香族カルボン酸の銀塩が含ま
れる。脂肪族カルボン酸の銀塩の好ましい例には、ベヘ
ン酸銀、ステアリン酸銀等が含まれる。脂肪族カルボン
酸におけるハロゲン原子又はヒドロキシルとの銀塩も効
果的に用いうる。メルカプト又はチオン基を有する化合
物及びそれらの誘導体の銀塩も用いうる。更に、イミノ
基を有する化合物の銀塩を用いうる。
【0074】還元剤は、銀イオンを金属銀に還元できる
いずれの材料でも良く、好ましくは有機材料である。フ
ェニドン、ヒドロキノン及びカテコールのような従来の
写真現像剤が有用である。しかし、フェノール還元剤が
好ましい。還元剤は画像形成層の1〜10質量%存在す
るべきである。多層構成においては、還元剤が乳剤層以
外の相に添加される場合は、わずかに高い割合である2
〜15質量%がより望ましい。
【0075】
【実施例】以下、フィルムFの実施例について説明す
る。
【0076】ハロゲン化銀−ベヘン酸銀ドライソープ
を、米国特許第3,839,049号に記載の方法によ
って調製した。上記ハロゲン化銀は総銀量の9モル%を
有し、一方べへン酸銀は総銀量の91モル%を有した。
上記ハロゲン化銀は、ヨウ化物2%を有する0.055
μm臭化ヨウ化銀エマルジョンであった。
【0077】熱現像乳剤を、上記ハロゲン化銀−ベヘン
酸銀ドライソープ455g、トルエン27g、2−ブタ
ノン1918g、およびポリビニルブチラール(モンサ
ント製のB−79)と均質化した。上記均質化熱現像乳
剤(698g)および2−ブタノン60gを撹拌しなが
ら12.8℃まで冷却した。ピリジニウムヒドロブロミ
ドペルブロミド(0.92g)を加えて、2時間撹絆し
た。
【0078】臭化カルシウム溶液(CaBr(1g)と
メタノール10ミリリットル)3.25ミリリットルを
加え、続いて30分間撹拌した。更にポリビニルブチラ
ール(158g;モンサント製B−79)を加え、20
分間撹拌した。温度を21.1℃まで上昇し、以下のも
のを撹絆しながら15分間かけて加えた。 2−(トリブロモメチルスルホン)キノリン 3.42g、 1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,5,5 −トリメチルヘキサン 28.1g、 5−メチルメルカプトべンズイミダゾール0.545gを含有する溶液
【0079】 41.1g、 2−(4−クロロべンゾイル)安息香酸 6.12g S−1(増感染料) 0.104g メタノール 34.3g イソシアネート(デスモダーN3300、モべイ製) 2.14g テトラクロロフタル酸無水物 0.97g フタラジン 2.88g 尚、染料S−1は以下の構造を有する。
【0080】
【化1】
【0081】活性保護トップコート溶液を以下の成分を
用いて調製した, 2−ブタノン 80.0g メタノール 10.7g 酢酪酸セルロース(CAB−171−155、イーストマン・ケミカルズ製)
【0082】 8.0g 4−メチルフタル酸 0.52g MRA−1、モトル還元剤、N−エチルペルフルオロオクタンスルホニルアミド エチルメタクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸の質量比 70:20:10の3級ポリマ― 0.80g
【0083】この熱現像乳剤とトッブコートとは、同時
に、0.18mmの青色ポリエステル・フィルム・べー
スにコーティングされた。ナイフ・コーターは、同時に
コーティングする2つのバーやナイフを15.2cmの
距離を置いた状態で設定された。銀トリップ層と、トッ
プ・コートとは、銀乳剤をリアー・ナイフに先立ってフ
ィルムに注ぎ、トップ・コートをフロント・バーに先立
ってフィルムに注ぐことにより、多層コーティングされ
た。
【0084】このフィルムは、次いで、両方の層が同時
にコーテングされるように、前方へ引き出された。これ
は、多層コーティング方法を1回行って得られた。コー
ティングされたポリエステル・べースは、79.4℃で
4分間乾燥せしめられた。そのナイフは、その銀層に対
して1m2当たりの乾燥被膜質量が23gとなるよう
に、そして、そのトップ・コートに対して1m2当たり
の乾燥被膜質量が2.4gとなるように調整された。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、熱現像の温度や濃度の
異常等の問題が発生した場合に、その発生原因を容易に
充分に特定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる熱現像装置の正面
図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる熱現像装置の左側
面図である。
【図3】図1に示す露光部120の構成を示す概略図で
ある。
【図4】フィルムFを加熱する図1に示す現像部130
の斜視図である。
【図5】図4の構成をIV−IV線で切断して矢印方向
に見た断面図である。
【図6】図4の構成を正面から見た図である。
【図7】図1の装置で熱現像することのできるフィルム
Fの断面図であり、露光時におけるフィルムF内の化学
的反応を模式的に示した図である。
【図8】加熱時における図7のフィルムF内の化学的反
応を模式的に示した、図7と同様な断面図である。
【図9】図1の装置における温度制御系を示すブロック
図である。
【図10】図9の温度制御系におけるデューティ比制御
を説明するための図である。
【図11】図9の温度制御系による温度制御の実際の様
子を説明するための図である。
【符号の説明】
14 回転ドラム(加熱部材) 32 ヒータ 32a 温度センサ 34 電源装置 35 電力供給機構 61〜63 回転部材 65 ヒータ制御部(制御手段) 66 メモリ部(記憶手段) 100 熱現像装置 110 格納部 120 露光部 130 現像部 F フィルム(熱現像材料)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱現像材料を熱現像するために加熱する
    加熱部材と、 前記加熱部材の温度を制御目標温度になるように制御
    し、前記加熱部材の温度が高温限界温度を実質的に越え
    たら熱現像を禁止する制御手段と、 前記加熱部材の温度に相当する値が、前記制御目標温度
    から、前記制御目標温度と前記高温限界温度との温度差
    の50%以下の温度差に相当する範囲を外れた履歴を記
    憶する記憶手段と、を有する熱現像装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記加熱部材の温度が
    前記高温限界温度を実質的に越えたら前記加熱部材への
    加熱を中止するものである請求項1の熱現像装置。
  3. 【請求項3】 熱現像材料を熱現像するために加熱する
    加熱部材と、 前記加熱部材の温度を制御目標温度になるように制御
    し、前記加熱部材の温度が高温限界温度を実質的に越え
    たら前記加熱部材への加熱を中止する制御手段と、 前
    記加熱部材の温度に相当する値が、前記制御目標温度か
    ら、前記制御目標温度と前記高温限界温度との温度差の
    50%以下の温度差に相当する範囲を外れた履歴を記憶
    する記憶手段と、を有する熱現像装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段が、前記加熱部材の温度
    が、前記制御目標温度から、前記制御目標温度と前記高
    温限界温度との温度差の50%以下の温度差の温度範囲
    を外れた履歴を記憶するものであることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかの熱現像装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、ON/OFFデューテ
    ィ比制御により、前記加熱部材の温度を制御目標温度に
    なるように制御するものであり、 前記記憶手段が、前記ON/OFFデューティ比が、前
    記制御目標温度から、前記制御目標温度と前記高温限界
    温度との温度差の50%以下の温度差に相当するデュー
    ティ比範囲を外れた履歴を記憶するものであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかの熱現像装置。
  6. 【請求項6】 熱現像材料を熱現像するために加熱する
    加熱部材と、 前記加熱部材の温度を制御目標温度になるように制御
    し、前記加熱部材の温度が高温限界温度を実質的に越え
    たら熱現像を禁止する制御手段と、 前記加熱部材の温度が、前記制御目標温度から、前記制
    御目標温度と前記高温限界温度との温度差未満の温度範
    囲を外れた履歴を記憶する記憶手段と、を有する熱現像
    装置。 【講求項7】 前記制御手段が、前記加熱部材の温度が
    前記高温限界温度を実質的に越えたら前記加熱部材への
    加熱を中止するものである請求項6の熱現像装置。
  7. 【請求項7】 熱現像材料を熱現像するために加熱する
    加熱部材と、 前記加熱部材の温度を制御目標温度になるように制御
    し、前記加熱部材の温度が高温限界温度を実質的に越え
    たら前記加熱部材への加熱を中止する制御手段と、 前記加熱部材の温度が、前記制御目標温度から、前記制
    御目標温度と前記高温限界温度との温度差未満の温度範
    囲を外れた履歴を記憶する記憶手段と、を有する熱現像
    装置。
  8. 【請求項8】 熱現像材料を熱現像するために加熱する
    加熱部材と、 ON/OFFデューティ比制御により、前記加熱部材の
    温度を制御目標温度になるように制御し、前記加熱部材
    の温度が高温限界温度を実質的に越えたら熱現像を禁止
    する制御手段と、 前記ON/OFFデューティ比が、制御目標温度から、
    制御目標温度と高温限界温度との温度差未満の温度範囲
    に相当するデューティ比範囲を外れた履歴を記憶する記
    憶手段と、を有する装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段が、前記加熱部材の温度が
    前記高温限界温度を実質的に越えたら前記加熱部材への
    加熱を中止するものである請求項9の熱現像装置。
  10. 【請求項10】 熱現像材料を熱現像するために加熱す
    る加熱部材と、 ON/OFFデューティ比制御により、前記加熱部材の
    温度を制御目標温度になるように制御し、前記加熱部材
    の温度が高温限界温度を実質的に越えたら前記加熱部材
    への加熱を中止する制御手段と、 前記ON/OFFデューティ比が、制御目標温度から、
    制御目標温度と高温限界温度との温度差未満の温度範囲
    に相当するデューティ比範囲を外れた履歴を記憶する記
    憶手段と、を有する熱現像装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段が、ON/OFFデュー
    ティ比制御により、前記加熱部材の温度を制御目標温度
    になるように制御するものであり、 前記加熱部材の温度が高温限界温度を実質的に越えたか
    否かを、前記ON/OFFデューティ比が高温限界デュ
    ーティ比を越えたか否かで判断することを特徴とする請
    求項1〜11の熱現像装置。
  12. 【請求項12】 前記加熱部材の温度が高温限界温度を
    実質的に越えたか否かを、前記ON/OFFデューティ
    比が高温限界デューティ比を越えたか否かで判断するも
    のであり、 制御目標温度と高温限界温度との温度差未満の温度範囲
    に相当するデューティ比範囲が、前記高温限界デューテ
    ィ比未満のデューティ比範囲であることを特徴とする請
    求項9〜11の熱現像装置。
  13. 【請求項13】 前記加熱部材の温度を検出する温度検
    出手段を有し、 前記加熱部材の温度が高温限界温度を実質的に越えたか
    否かを、前記温度検出手段の検出温度が高温限界温度を
    越えたか否かで判断することを特徴とする請求項1〜1
    1の熱現像装置。
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