JP2003114512A - 熱現像装置 - Google Patents

熱現像装置

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JP2003114512A
JP2003114512A JP2001308241A JP2001308241A JP2003114512A JP 2003114512 A JP2003114512 A JP 2003114512A JP 2001308241 A JP2001308241 A JP 2001308241A JP 2001308241 A JP2001308241 A JP 2001308241A JP 2003114512 A JP2003114512 A JP 2003114512A
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heat
rollers
film
roller
heat developing
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Kazuhiro Kido
一博 木戸
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のフィルムを連続的に現像する場合でも
フィルムを均一に加熱でき濃度むらの発生及び濃度変動
を抑制し、フィルム表面の傷付きを防止し、熱現像部の
メンテナンス工数を削減できる熱現像装置を提供する。 【解決手段】 この熱現像装置は、面状ヒータ25,2
6と、フィルム搬送のため搬送方向に断続的に配置され
かつ駆動されて回転する複数のローラ11〜22と、ヒ
ータと複数のローラとの間に配置されかつ保持ローラ3
1,32により移動可能に保持されたエンドレスベルト
30と、ヒータとは別に複数のローラを加熱する加熱ロ
ーラ37a〜37eとを具備する。複数のローラがべル
トを介して面状ヒータ側に押圧され、フィルムが複数の
ローラとエンドレスベルトとの間に挟まれて複数のロー
ラの回転駆動により搬送されている間に面状ヒータ及び
加熱ローラによりフィルム両面側から加熱されて熱現像
されるとともに、エンドレスベルトが熱現像時にフィル
ムの移動に従動して面状ヒータの表面を摺動し、非熱現
像時に複数のローラの回転に従動して面状ヒータの表面
を摺動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱現像材料を熱現
像するための熱現像装置に関し、特に医療用画像出力装
置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、露光済の感光材料のフィルムを加
熱することにより画像形成する熱処理部を面ヒータとロ
ーラとから構成しローラを回転駆動してフィルムを搬送
する装置、また、同様の熱処理部を、面ヒータと、面ヒ
ータの放熱面を通るように張設したエンドレスべルト
と、これに対向するエンドレスべルトとから構成しフィ
ルムを一方向に駆動される一対のエンドレスベルトで搬
送するようにした装置が公知である(特開昭60−14
6262号公報参照)。
【0003】また、熱源により加熱される熱板と、熱板
表面を摺動するように駆動されるエンドレスべルトと、
エンドレスべルトを熱板に押圧する複数のローラとを有
し、感光フィルムをエンドレスべルトで搬送しながら均
一に加熱するようにした熱現像装置が公知である(特開
2000―284455号公報参照)。
【0004】ところが、前者の公報の装置では、面ヒー
タの上を直接感光フィルムが搬送されながら摺動する
と、フィルム表面に傷が付き易くなる問題があり、ま
た、対向する一対のエンドレスベルトで搬送する方式の
場合、フィルムを加熱することにより発生する揮発成分
が、エンドレスべルト間にフィルムが狭持されているた
め、熱現像部以外に移動し難く、エンドレスべルト面に
付着し易い。
【0005】また、上述の従来の両装置におけるエンド
レスベルトは、熱現像による揮発成分付着に起因する表
面の劣化、張力による伸びがあるため、定期的な交換が
必要である。また、熱現像部も含めて定期的なクリーニ
ングが必要である。更に、エンドレスべルトを駆動ロー
ラ、ギアー、タイミングべルト等を介してモータで駆動
する駆動機構の場合、駆動機構が複雑であるためにメン
テナンスの際のエンドレスベルトの取り外し及び取り付
けに工数を要し、メンテナンス作業が大変となる。
【0006】更に、かかる熱現像装置では、濃度むらの
発生を防止するためフィルムを均一に加熱する必要があ
るが、フィルムをエンドレスべルトにローラで押圧する
方式では、エンドレスベルトを介した面状ヒータからの
加熱に加えて、ローラにも蓄熱され、ローラからフィル
ムに熱が供給され、両者の熱によってフィルムの現像を
促進する。しかしながら、連続的にフィルムを現像処理
すると、現像温度より低い温度のフィルムが次々と供給
されるため、フィルムによってローラから熱が奪われる
結果、エンドレスべルト側は発熱源があるために奪われ
た熱を供給できるが、ローラ側にはなく、処理が進むに
つれ温度が低下してしまい、連続現像処理時には濃度が
変動し易い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
技術の問題に鑑み、複数のフィルムを連続的に現像する
場合でも、フィルムを均一に加熱することができ濃度む
らの発生及び濃度変動を抑制するとともに、フィルム表
面の傷付きを防止し、熱現像部のメンテナンス工数を削
減することのできる熱現像装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による熱現像装置は、潜像を有する熱現像材
料を加熱することで熱現像し可視画像を得る熱現像装置
において、面状加熱手段と、前記熱現像材料を搬送する
ために搬送方向に断続的に配置されかつ駆動されて回転
する複数のローラと、前記面状加熱手段と前記複数のロ
ーラとの間に配置されかつ保持ローラにより移動可能に
保持されたエンドレスベルトと、前記面状加熱手段とは
別に前記複数のローラを加熱するための熱源と、を具備
し、前記複数のローラが前記べルトを介して前記面状加
熱手段側に押圧され、前記熱現像材料が前記複数のロー
ラと前記エンドレスベルトとの間に挟まれた状態で前記
複数のローラの回転駆動により搬送されている間に前記
面状加熱手段及び前記熱源により前記熱現像材料の両面
側から加熱されて熱現像されるとともに、前記エンドレ
スベルトが熱現像時に前記熱現像材料の移動に従動して
前記面状加熱手段の表面を摺動し、非熱現像時に前記複
数のローラの回転に従動して前記面状加熱手段の表面を
摺動することを特徴とする。
【0009】この熱現像装置によれば、エンドレスベル
トは保持ローラ間で保持された状態で熱現像材料の移動
または複数のローラの回転に従動するから、エンドレス
ベルト駆動のための駆動機構が不要となる。このため、
エンドレスベルト及び面状加熱手段の取り外し・取り付
けが容易となり、メンテナンス時における工数を削減で
きる。また、エンドレスベルトに駆動機構があると、駆
動機構を通した放熱により熱現像材料の幅方向に温度分
布を生じ、この温度分布を抑制するための断熱機構や温
度を一様にするための機構が必要になるが、本熱現像装
置では、駆動機構がないため、かかる複雑な機構が不要
であり、熱現像材料の幅方向における濃度むらの発生を
抑制できる。また、熱現像材料がエンドレスベルトを介
して面状加熱手段により加熱され直接接触しないので、
熱現像材料への傷付きを防止できるとともに、熱現像材
料はエンドレスベルトと搬送方向に断続的に並んだ複数
のローラとの間に位置し、熱現像材料から発生する揮発
成分がローラ間から放散し、べルト面に付着し難くな
る。また、熱現像材料は複数のローラで均一に押圧され
るので、濃度むらが生じ難い。
【0010】更に、熱現像材料と次に搬送されてくる熱
現像材料との間隔がないような連続的な現像処理のとき
に、面状加熱手段から複数のローラに熱を供給できない
場合でも、面状加熱手段とは別に設けた熱源でローラ側
の温度が低下せず、濃度を一定に保つことができる。ま
た、面状加熱手段によりエンドレスベルトを介して熱現
像材料を加熱する場合、面状加熱手段とエンドレスベル
トとの接触部における熱抵抗により、面状加熱手段によ
る加熱後に熱現像材料の温度が変化するまでに時間を要
することから、面状加熱手段で直接加熱する場合よりも
温度制御に遅れがでてしまうが、エンドレスベルト側と
は反対側の熱源で直接加熱し温度制御が可能となるの
で、エンドレスベルト側の温度制御性を補い、濃度むら
が生じ難くなる。
【0011】また、前記保持ローラは、前記エンドレス
ベルトを両端で保持するとともに前記複数のローラによ
り押圧されることが好ましく、熱現像材料の入口側及び
出口側で各ローラがエンドレスベルトを駆動し易くな
り、また熱現像材料を入口側で保持ローラがエンドレス
ベルトとローラとの間に挟み込み易くなり、搬送し易く
なる。
【0012】また、前記熱源は、前記面状加熱手段側に
押圧される前記複数のローラの内の前記熱現像材料の入
口側のローラを加熱することにより、特に連続的現像処
理時に温度が低下し易い入口側のローラを熱源で加熱す
るので、ローラ側の温度低下を効果的に防止でき、濃度
を一定に保つことができる。この場合、最も入口側のロ
ーラだけを加熱するようにしてよく、また、入口側の複
数のローラを加熱するようにしてもよく、部品点数を少
なくできるので、コスト減を図ることができる。
【0013】また、前記熱源は、内部に発熱体を含み前
記複数のローラに当接して従動回転するように配置され
た加熱ローラとしてよく、加熱ローラがローラに対し従
動回転しながらローラを加熱するから、ローラの温度低
下を均一に防止できる。
【0014】また、前記熱源は前記複数のローラ内に配
置された発熱体を備えるようにしてもよく、ローラ内部
から加熱されることで構成が複雑にならない。
【0015】また、前記発熱体をハロゲンランプとする
ことにより、コスト減を実現でき、また、配光分布を最
適化して、ローラの幅方向における温度を均一にでき、
濃度均一性を高めることができる。なお、発熱体として
棒状の抵抗発熱体やローラの内周面に配置された抵抗発
熱体であってもよい。
【0016】また、前記熱源は、前記複数のローラ内に
配置された被加熱体と、前記被加熱体を前記ローラの端
面から加熱するための発熱手段と、を備えるようにして
もよい。この場合、前記発熱手段を前記ローラの端面側
に配置された抵抗発熱体または電磁誘導加熱手段から構
成できる。抵抗発熱体によれば安価に発熱手段を構成で
き、また、電磁誘導加熱手段によれば、回転するローラ
に非接触に配置でき、磨耗等の問題が生じなく、また効
率良く熱を伝えることができる。
【0017】なお、上述の被加熱体としてヒートパイプ
等を用いることでローラの幅方向における温度を均一に
でき、濃度均一性を高めることができる。
【0018】また、前記熱源は、前記複数のローラを輻
射熱で加熱するように前記複数のローラに近接して配置
される加熱体を備えるように構成してもよい。これによ
り、熱源をローラに非接触に配置でき、磨耗の問題が生
じない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例である発明の
実施の形態及び実施例を図面を参照して説明する。従っ
て、発明の用語の意義や発明自体を、発明の実施の形態
及び実施例の記載により限定して解釈すべきではなく、
適宜変更/改良が可能であることは言うまでもない。
【0020】図1は、本実施形態の熱現像装置の概略的
構成を示すブロック図である。図1の熱現像装置は、シ
ート状の熱現像材料であるフィルムを1枚ずつ給送する
給送部110と、給送されたフィルムを露光する露光部
120と、露光されたフィルムを熱現像する熱現像部1
30と、熱現像されたフィルムを装置外に排出する排出
部140とを備える。
【0021】図2は図1の露光部120を概略的に示す
斜視図である。図2のように、露光部120は、デジタ
ル画像信号Sに基づき強度変調されたレーザ光Lを、回
転多面鏡113によって偏向して、フィルムF上を主走
査するとともに、フィルムFをレーザ光Lに対して主走
査の方向と略直角な方向に相対移動させることにより副
走査し、レーザ光Lを用いてフィルムFに潜像を形成す
るものである。
【0022】熱現像装置100は、図2のように、外部
の放射線撮影装置、放射線CT装置、スキャナ等の画像
生成装置121から送信されたデジタル画像信号Sを画
像I/F122を介して受信し、変調部123に入力さ
せる。変調部123は、アナログ変換された露光画像信
号をドライバ124に送り、ドライバ124は送られた
露光画像信号に応じてレーザ光源部125がレーザ光を
照射するように制御する。
【0023】レーザ光源部125から出射したレーザ光
Lは、集光レンズ126で平行光とされ、シリンドリカ
ルレンズ115で一方向(本実施形態では、上下方向)に
のみ収束され、図2で矢印Aに示す回転方向に回転する
回転多面鏡113に対し、その回転軸に垂直な線像とし
て入射する。レーザ光源部125から出射するレーザ光
Lの波長は、赤外域780〜860nmの範囲内でよ
く、例えば810nmに設定できる。
【0024】回転多面鏡113は、レーザ光Lを主走査
方向に反射偏向し、偏向されたレーザ光Lは、4枚のレ
ンズを組み合わせてなるシリンドリカルレンズを含むf
θレンズ114を通過した後、光路上に主走査方向に延
在して設けられたミラー116で反射されて、搬送装置
142により矢印Y方向に搬送されている(副走査され
ている)フィルムFの被走査面上を、矢印X方向に繰り
返し主走査される。このようにして、レーザ光Lは、フ
ィルムF上の被走査面全面にわたって走査する。
【0025】なお、給送部110は、堆積された複数枚
のフィルムを収容するトレイからフィルムFを1枚づつ
取り出し搬送ローラ等からなる搬送装置で図2のように
方向Yに搬送させるようになっている。
【0026】また、fθレンズ114のシリンドリカル
レンズは、入射したレーザ光LをフィルムFの被走査面
上に、副走査方向にのみ収束させる。このように、本露
光部120においては、シリンドリカルレンズを含むf
θレンズ114及びミラー116を配設しており、レー
ザ光Lが回転多面鏡113上で、一旦副走査方向にのみ
収束させるようになっているので、回転多面鏡113に
面倒れや軸ブレが生じても、フィルムFの被走査面上に
おいて、レーザ光Lの走査位置が副走査方向にずれるこ
とがなく、等ピッチの走査線を形成することができるよ
うになっている。回転多面鏡113は、たとえばガルバ
ノメータミラー等、その他の光偏光器に比べ走査安定性
の点で優れているという利点がある。
【0027】以上のようにして、露光部120はフィル
ムFの感光面をレーザ光Lで走査露光し、露光画像信号
Sに応じた潜像を形成させる。
【0028】次に、図3により熱現像部130について
説明する。図3(a)は本実施形態の熱現像装置の熱現
像部を概略的に示す側面図であり、図3(b)は熱現像
部を概略的に示す平面図であり、図4は熱現像部の制御
系を示すブロック図である。
【0029】図3(a)のように、熱現像部130は、
図の左方のフィルムFの入口側と出口側との間にフィル
ムFの搬送方向Y’に等間隔に配置された複数の円筒状
のローラ11〜22と、搬送方向Y’に2分割されそれ
ぞれ内部に発熱体を含む面状ヒータ25,26と、複数
のローラ11〜22と面状ヒータ25,26との間に配
置されたエンドレス(無端)ベルト30と、フィルムF
の入口側と出口側とにそれぞれ配置されエンドレスベル
ト30を掛け渡して搬送方向Y’に移動可能に保持する
保持ローラ31,32と、複数のローラ11〜22を回
転駆動するための駆動モータ29と、ローラ12,13
と当接するように配置され図3(a),(b)のよう
に、フィルムFの幅方向(搬送方向Y’と直交する方
向)に延びた棒状のハロゲンランプ38aを円筒体中央
に配置した加熱ローラ37aと、同様にローラ14,1
5,・・・,20,21と当接し同様のハロゲンランプ
38b〜38eを内蔵した加熱ローラ37b〜37e
と、を備える。なお、図3(b)では、便宜上、図3
(a)のエンドレスベルト30を省略している。
【0030】図3(b)に示すように、面状ヒータ2
5,26はフィルムFの搬送方向Y’と直交する幅方向
にそれぞれ3分割されており、分割された面状ヒータ2
5a、25b、25c、及び26a、26b、26cと
なっている。
【0031】また、図3(b)のように、複数のローラ
11〜22は、一端側にそれぞれ設けられた平歯車11
a〜22aを有し、平歯車11a〜22aの各回転軸に
それぞれ設けられた軸受11b〜22b及び他端側の各
回転軸にそれぞれ設けられた軸受11c〜22cを有
し、軸受11b〜22b及び軸受11c〜22cを介し
て装置側に回転可能に保持されている。
【0032】また、複数のローラ11〜22の一端側に
設けられた各平歯車11a〜22aは連鎖的に隣の歯車
に中間歯車9を介して噛み合うように配置されている。
更に、入口側のローラ11の平歯車11aに噛み合うよ
うに平歯車28が配置され、平歯車28はモータ29に
より回転駆動される。モータ28の回転により平歯車2
8から回転力が伝達されて各平歯車11a〜22aが回
転することで複数のローラ11〜22が図3(a)のよ
うに反時計方向に回転するようになっている。
【0033】また、複数のローラ11〜22の両端の軸
受11b〜22b及び軸受11c〜22cと装置筐体と
の間に、図3(a)に一部を示すように、コイルばね3
3が設けられており、各軸受11b〜22b、11c〜
22cを介して複数のローラ11〜22がコイルばね3
3により図の下方向Fに付勢されている。これにより、
複数のローラ11〜22がエンドレスベルト30を介し
て面状ヒータ25,26側に押圧されている。入口側の
ローラ11は保持ローラ31とエンドレスベルト30を
介して対向しているが、保持ローラ31側に押圧され、
同様に出口側のローラ22は保持ローラ32側に押圧さ
れている。
【0034】図4により熱現像部の制御系を説明する。
図4のように、熱現像部130は、分割ヒータ25a〜
25c及び26a〜26c、及び加熱ローラ37a〜3
7eのそれぞれに設けられ各温度を検知する温度センサ
34と、分割ヒータ25a〜25c及び26a〜26c
をそれぞれ駆動するヒータ駆動部36と、加熱ローラ3
7a〜37e内のハロゲンランプ38a〜38eをそれ
ぞれ駆動するための加熱ローラ駆動部39と、温度セン
サ34により検知された検知温度に基づいてヒータ駆動
部36を各ヒータが設定温度を維持するように制御し、
またモータ29及び加熱ローラ駆動部39を制御する制
御部(CPU)35を備える。
【0035】各ヒータ25a〜25c及び26a〜26
cはそれぞれ独立してCPU35で制御され、例えば、
入口側でフィルムFが低温であるため入口側のヒータ2
5a〜25cを出口側のヒータ26a〜26cよりも高
温に制御したり、フィルムFの幅が狭い場合に、中心の
ヒータ25a、26aを両端のヒータ25b、25c及
び26b、26cよりも高温に制御できる。これによ
り、フィルムでの濃度むらの発生を抑制できる。
【0036】また、各ハロゲンランプ38a〜38eは
それぞれ独立してCPU35で制御され、例えば、入口
側でフィルムFが低温であるため入口側のハロゲンラン
プ38aを他のハロゲンランプよりも高温に制御した
り、各ハロゲンランプ38a〜38eを入口側〜出口側
に向けて高温から低温に段々に減少するように制御でき
る。
【0037】また、複数のローラ11〜22、保持ロー
ラ31,32及び加熱ローラ37a〜37eは金属製の
円筒体や金属製円筒体の外周面にシリコンゴムや耐熱性
樹脂をコーティングしたもの等を使用でき、エンドレス
ベルト30はシート状のニッケルやステンレス鋼やポリ
イミド等の耐熱樹脂、またはこれらの表面にシリコンゴ
ムや耐熱性樹脂をコーティングしたものを使用できる
が、これらに限定されるものではない。
【0038】図3,図4の熱現像装置の動作について説
明する。図2で説明したようにレーザ光の走査により潜
像の形成されたフィルムFが露光部120から搬送され
てきて、図3(a)のように、搬送方向Y’に搬送さ
れ、フィルムFの先端がローラ11と保持ローラ31で
保持されたエンドレスベルト30との間に達すると、フ
ィルムFはローラ11の回転で搬送方向Y’に引き込ま
れて移動し、次にローラ12に達し引き込まれて移動す
るように各ローラで順々に引き込まれて移動し、出口側
のローラ22から出て、排出部140へと搬送される。
【0039】以上のようにしてフィルムFは、ローラ1
1〜22により搬送方向Y’に搬送されながら、面状ヒ
ータ25a〜25c及び26a〜26cにより図3
(a)のように下面F1からエンドレスベルト30を介
して加熱されるとともに、加熱ローラ37a〜37eに
より加熱されたローラ12〜21で上面F2から加熱さ
れることにより熱現像され、フィルムFの潜像が可視化
される。このときのフィルムFの搬送速度は所定の熱現
像時間を満たすようにCPU35がモータ29の回転速
度を制御し各ローラ11〜22の回転速度を調整する。
現像温度は例えば125℃前後であり、かかる温度で熱
現像するようにCPU35が各ヒータ25,26を制御
する。熱現像時間はフイルムFの潜像を所望の現像特性
で現像するのに最低熱現像温度(例えば115℃)以上
の温度に維持すべき時間である。
【0040】上述のようなフィルムFの搬送の間、各ロ
ーラ11〜22は保持ローラ31,32側、面状ヒータ
側25,26に押圧されているので、現像中のフィルム
Fがエンドレスベルト30上で均一に押圧されることか
ら濃度むらを生じ難く、また、エンドレスベルト30が
フィルムFに従動して方向Y’に面状ヒータ25,26
の表面と摺動しながら移動する。一方、フィルムFが搬
送されてフィルムがエンドレスベルト30上にない状態
では、エンドレスベルト30は各ローラ11〜22の回
転に従動して方向Y’に面状ヒータ25,26の表面と
摺動しながら移動する。また、加熱ローラ37a〜37
eは、複数のローラ12〜21の回転に従動しながら回
転し、各ローラ12〜21の回転面を均一に加熱でき
る。
【0041】以上のように、エンドレスベルト30はフ
ィルムFの移動または複数のローラ11〜22の回転に
従動するから、エンドレスベルト駆動のための特別な駆
動機構が不要である。このため、エンドレスベルト30
やヒータ25,26の着脱が容易となり、メンテナンス
時における工数を削減できる。また、エンドレスベルト
30に駆動機構があると、駆動機構を通した放熱により
フィルムの幅方向に温度分布を生じ、この温度分布を抑
制するための断熱機構や温度を一様にするための機構が
必要になるが、この熱現像装置では、駆動機構がないた
め、かかる複雑な機構が不要であり、熱現像材料の幅方
向における濃度むらの発生を抑制できる。
【0042】また、フィルムFはエンドレスベルト30
を介して面状ヒータ25,26により加熱され直接接触
しないので、フィルムFに傷が付き難くなる。また、複
数のローラ11〜22は搬送方向Y’に均等に離れて配
置されているので、ローラ間からフィルムFの加熱時に
発生する揮発成分が放散し、べルト30面に付着し難く
なる。
【0043】また、図3の熱現像部130において搬送
されるフィルムと次に搬送されるフィルムとの間隔が短
いような連続的な現像処理は、熱現像装置の稼働率を上
げて生産性を高めるのに必要なことであるが、本実施の
形態では、加熱ローラ37a〜37eでローラ12〜2
1を加熱するから、面状ヒータ25,26のみで加熱し
ローラ側に熱を供給できない場合と比べると、ローラ側
の温度が低下せず、濃度を一定に保つことができる。
【0044】更に、面状ヒータ25,26によりエンド
レスベルト30を介してフィルムを加熱する場合、面状
ヒータ25,26とエンドレスベルト30との接触部が
熱抵抗となり、このため面状ヒータ25,26をヒータ
駆動部36で駆動を始めても実際にフィルムの温度が変
化するまでに時間を要するので、面状ヒータでフィルム
を直接加熱する場合よりも温度制御に遅れがでてしまう
のであるが、本実施の形態ではエンドレスベルト30側
とは反対側に配置した加熱ローラ37a〜37eで加熱
し温度制御が可能となるので、エンドレスベルト30側
の温度制御性を補い、濃度むらが生じ難くなる。
【0045】次に、図5〜図8により図3の熱現像部の
変形例を説明する。図5の熱現像部は図3における加熱
ローラを入口側に単数配置したものである。即ち、図5
では、入口側のローラ12,13に当接するように加熱
ローラ37aを配置した。これにより、低温状態のフィ
ルムと接触し温度低下し易い入口側でローラ12,13
の温度低下を効率的の防止でき、加熱ローラの本数を削
減し、コスト減に寄与できる。なお、図5において別の
加熱ローラを隣接するローラ14,15に配置してよ
く、更にその隣のローラ16,17にも配置してよい。
【0046】次に、図6により熱現像部の別の変形例に
ついて説明する。図6の熱現像部は、ローラ内部を被加
熱体としてのヒートパイプに構成しローラの端面から加
熱するようにしたものである。即ち、図6(a),
(b)のように、ローラ12〜16内にローラ長手方向
に延びたヒートパイプ40a〜40eを配置し、図6
(b)のローラ12の端面45に当接するように設けら
れた金属等からなる熱伝導部材41を通して抵抗加熱体
内蔵のヒータ板43からの熱をヒートパイプ40aに伝
え、ローラ12を加熱する。この場合、熱伝導板41を
折り曲げてヒータ板43との間に形成した隙間41aに
コイルばね42をローラ12の回転軸40bに貫通さ
せ、熱伝導部材41を端面45に押し付けるようにして
いる。また、図6(a)のように、ヒータ板43はロー
ラ16まで延びており、ローラ13〜16、ヒートパイ
プ40b〜40eを同様にして加熱するようになってい
る。また、図6(b)の構造はローラ12〜16の両端
側に設けられ、ローラ12〜16の両端のヒータ板が図
3(a)と同様にコイルばねで方向Fに力を加え、ロー
ラ12〜16をヒータ25側に押圧している。ヒートパ
イプは、内部を減圧し水やアルコール等の液体を入れ封
止した銅製等のパイプであり、熱伝導性が良好であり、
ローラ内に密着するように埋め込む。なお、本例では、
図4の加熱ローラ駆動部は図6のヒータ板43の駆動部
に置き換えることができる。
【0047】図6の熱現像部によれば、ローラ12〜1
6は、ヒータ板43からの熱が熱伝導部材41及びヒー
トパイプ40a〜40eを通して効率よく伝導すること
で加熱され、搬送中のフィルムを加熱する。また、ヒー
トパイプによりローラの幅方向における温度を均一にで
き、フィルムの濃度均一性を高める。
【0048】次に、図7により熱現像部の更に別の変形
例について説明する。図7の熱現像部は図6と同様にヒ
ートパイプをローラ内部に設け電磁誘導コイルで加熱す
るようにしたものである。図7に示すように、ローラ1
2の端面45にステンレス鋼等からなる発熱板51を取
り付け、ローラ12の回転軸40bを回転可能に支持す
る支持板53と発熱板51との間に電磁誘導コイル52
を回転軸40bに貫通させている。また、図7(b)と
同様にしてローラ13〜16、ヒートパイプ40b〜4
0eを加熱する。また、図7(b)の構造はローラ12
〜16の両端側に設けられ、ローラ12〜16の両端の
支持板が図3(a)と同様にコイルばねで方向Fに力を
加え、ローラ12〜16をヒータ25側に押圧してい
る。なお、本例では、図4の加熱ローラ駆動部は図7
(b)の電磁誘導コイル52の駆動部に置き換えること
ができ、各電磁誘導コイルを別々に制御でき、例えば、
入口側の電磁誘導コイル52を他よりも高電流にし、高
温に制御できる。。
【0049】図7の熱現像部によれば、ローラ12〜1
6は、電磁誘導コイル52の駆動により発熱板51が発
熱し、発熱板51からの熱がヒートパイプ40a〜40
eを通して効率よく伝導することで加熱され、搬送中の
フィルムを加熱する。また、電磁誘導コイル52は、回
転するローラ12,回転軸40bに非接触に配置できる
ので、磨耗しない。
【0050】次に、図8により熱現像部の更に別の変形
例について説明する。図8の熱現像部は、複数のローラ
に非接触にヒータ板を配置し、輻射熱で各ローラを加熱
するようにしたものである。即ち、図8では、複数のロ
ーラ11〜16の上部に抵抗加熱体内蔵の第1のヒータ
板61を離して配置し、複数のローラ17〜22の上部
に抵抗加熱体内蔵の第2のヒータ板62を離して配置
し、各ローラ11〜22を第1及び第2のヒータ61,
62の表面からの輻射熱で加熱する。ヒータ板61,6
2は、各ローラ11〜22の長手方向(フィルムの幅方
向)に延びている。また、ヒータ板の内面61aはロー
ラの形状に合わせて円弧状に形成されており、効率的に
加熱できる。なお、本例では、図4の加熱ローラ駆動部
は図8のヒータ板61,62の駆動部に置き換えること
ができ、各ヒータ板を別々に制御でき、例えば、入口側
のヒータ板61をヒータ板62よりも高温に制御でき
る。
【0051】図8の熱現像部によれば、ローラ11〜2
2は、ヒータ板61,62の駆動により発熱し、その放
射熱により加熱され、搬送中のフィルムを加熱する。ま
た、ヒータ板61,62は非接触であるので、ローラ側
に磨耗等が発生しない。
【0052】次に、図3の現像部130における熱現像
を具体例を示して説明する。赤外線感光性ハロゲン化銀
を含む感光性熱現像乳剤がコーティングされた0.17
8mmのポリエステル基層等のフィルムFを現像するよ
うに、面状ヒータ25,26は115℃〜138℃の温
度範囲内の例えば125℃に維持され、各ローラ11〜
22はフィルムFを所定時間である約15秒間で搬送方
向Y’に入口から出口まで搬送する。
【0053】図9はフィルムFの断面図であり、露光時
におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した図
である。図10は加熱時におけるフィルムF内の化学的
反応を模式的に示した、図9と同様な断面図である。フ
ィルムFは、PETからなる支持体(基層)上に、ポリ
ビニルブチラールを主材とする感光層が形成され、更
に、その上にセルロースブチレートからなる保護層が形
成されている。感光層には、有機酸銀、例えばベヘン酸
銀(Beh.Ag)と、還元剤及び調色剤とが配合され
ている。
【0054】露光時に、露光部120よりレーザ光Lが
フィルムFに対して照射されると、図11に示すよう
に、レーザ光Lが照射された領域に、ハロゲン化銀粒子
が感光し、潜像が形成される。一方、フィルムFが加熱
されて最低熱現像温度以上になると、図12に示すよう
に、有機酸銀から銀イオン(Ag+)が放出され、銀イ
オンを放出した有機酸は調色剤と錯体を形成する。その
後銀イオンが拡散して、感光したハロゲン化銀粒子を核
として還元剤が作用し、化学的反応により銀画像が形成
されると思われる。このようにフィルムFは、感光性ハ
ロゲン化銀粒子と、有機銀塩と、銀イオン還元剤とを含
有し、80℃以上である最低現像温度以上の温度で熱現
像されるようになっている。
【0055】熱現像材料に用いられる感光性のハロゲン
化銀粒子は、典型的に、有機酸銀に対して、0.75〜
25mol%の範囲で用いられることができ、好ましく
は、2〜20mol%の範囲で用いられることができ
る。
【0056】このハロゲン化銀は、臭化銀や、ヨウ化銀
や、塩化銀や、臭化ヨウ化銀や、塩化臭化ヨウ化銀や、
塩化臭化銀等のあらゆる感光性ハロゲン化銀であっても
良い。このハロゲン化銀粒子は、これらに限定されるも
のではないが、立方体や、斜方晶系状や、平板状や、4
面体等を含む、感光性であるところのあらゆる形態であ
ったも良い。
【0057】有機酸銀は、銀イオンの供給源であり、特
に長鎖脂肪酸(10〜30の炭素原子、好ましくは15
〜28の炭素原子)の銀塩が好ましい。特に、配位子が
全体的に4.0〜10.0の間で一定の安定性を有する
有機又は無機の銀塩錯体であることが好ましい。そし
て、画像形成層の5〜30質量%であることが好まし
い。
【0058】好ましい有機酸銀には、カルボキシル基を
有する有機化合物の銀塩が含まれる。それらには、脂肪
族カルボン酸の銀塩及び芳香族カルボン酸の銀塩が含ま
れる。脂肪族カルボン酸の銀塩の好ましい例には、ベヘ
ン酸銀、ステアリン酸銀等が含まれる。脂肪族カルボン
酸におけるハロゲン原子又はヒドロキシルとの銀塩も効
果的に用いうる。メルカプト又はチオン基を有する化合
物及びそれらの誘導体の銀塩も用いうる。更に、イミノ
基を有する化合物の銀塩を用いうる。
【0059】還元剤は、銀イオンを金属銀に還元できる
いずれの材料でも良く、好ましくは有機材料である。フ
ェニドン、ヒドロキノン及びカテコールのような従来の
写真現像剤が有用である。しかし、フェノール還元剤が
好ましい。還元剤は画像形成層の1〜10質量%存在す
るべきである。多層構成においては、還元剤が乳剤層以
外の相に添加される場合は、わずかに高い割合である2
〜15質量%がより望ましい。
【0060】
【実施例】以下、フィルムFの実施例について説明す
る。
【0061】ハロゲン化銀−ベヘン酸銀ドライソープ
を、米国特許第3、839、049号に記載の方法によ
って調製した。上記ハロゲン化銀は総銀量の9モル%を
有し、一方べへン酸銀は総銀量の91モル%を有した。
上記ハロゲン化銀は、ヨウ化物2%を有する0.055
μm臭化ヨウ化銀エマルジョンであった。
【0062】熱現像乳剤を、上記ハロゲン化銀−ベヘン
酸銀ドライソープ455g、トルエン27g、2−ブタ
ノン1918g、およびポリビニルブチラール(モンサ
ント製のB−79)と均質化した。上記均質化熱現像乳
剤(698g)および2−ブタノン60gを撹拌しなが
ら12.8℃まで冷却した。ピリジニウムヒドロブロミ
ドベルプロミド(0.92g)を加えて、2時間撹絆し
た。
【0063】臭化カルシウム溶液(CaBr(1g)と
メタノール10ミリリットル)3.25ミリリットルを
加え、続いて30分間撹拌した。更にポリビニルブチラ
ール(158g;モンサント製B−79)を加え、20
分間撹拌した。温度を21.1℃まで上昇し、以下のも
のを撹絆しながら15分間かけて加えた。2−(トリブ
ロモメチルスルホン)キノリン3.42g、1,1−ビ
ス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフエニル)−
3、5,5−トリメチルヘキサン28.1g、5−メチ
ルメルカプトベンズイミダゾール0.545gを含有す
る溶液41.1g、2−(4−クロロべンゾイル)安息
香酸6.12gS−1(増感染料)0.104gメタノ
ール34.3gイソシアネート(デスモダーN330
0、モベイ製)2.14gテトラクロロフタル酸無水物
0.97gフタラジン2.88g 尚、染料S−1は以
下の構造を有する。
【0064】
【化1】
【0065】活性保護トップコート溶液を以下の成分を
用いて調製した。2−ブタノン80.0gメタノール1
0.7g酢酪酸セルロース(CAB−171−155、
イーストマン・ケミカルズ製)8.0g4−メチルフタ
ル酸0.52gMRA−1、モトル還元剤、N−エチル
ベルフルオロオクタンスルホニルアミドエチルメタクリ
レート/ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸
の質量比70:20:10の3級ポリマー0.80g
【0066】この熱現像乳剤とトップコートとは、同時
に、0.18mmの青色ポリエステル・フイルム・べー
スにコーテイングされた。ナイフ・コーターは、同時に
コーティングする2つのバーやナイフを15.2cmの
距離を置いた状態で設定された。銀トリップ層と、トッ
プ・コートとは、銀乳剤をリアー・ナイフに先立ってフ
ィルムに注ぎ、トップ・コートをフロント・バーに先立
ってフィルムに注ぐことにより、多層コーティングされ
た。
【0067】このフィルムは、次いで、両方の層が同時
にコーテングされるように、前方へ引き出された。これ
は、多層コーティング方法を1回行って得られた。コー
ティングされたポリエステル・べースは、79.4℃で
4分間乾燥せしめられた。そのナイフは、その銀層に対
して1m当たりの乾燥被膜質量が23gとなるよう
に、そして、そのトップ・コートに対して1m当たり
の乾燥被膜質量が2.4gとなるように調整された。
【0068】以上のように本発明を実施の形態及び実施
例により説明したが、本発明はこれらに限定されるもの
ではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が
可能である。例えば、本実施の形態では露光部120と
熱現像部130とをともに熱現像装置に組み込んでいる
が、露光部120を独立させてもよく、この場合、露光
部120から熱現像部130へとフィルムFを搬送する
搬送部があることが好ましい。
【0069】
【発明の効果】本発明の熱現像装置によれば、複数の熱
現像材料を連続的に現像する場合でも、熱現像材料を均
一に加熱することができ濃度むらの発生及び濃度変動を
抑制でき、熱現像材料表面の傷付きを防止し、熱現像部
のメンテナンス工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による熱現像装置全体の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の露光部の概略的構成を示す図である。
【図3】図1の熱現像部の側面図(a)及び平面図
(b)である。
【図4】図1の熱現像装置の制御系を示すブロック図で
ある。
【図5】図1の熱現像部の変形例を示す側面図である。
【図6】図1の熱現像部の別の変形例を示す側面図
(a)及び一部平面図(b)である。
【図7】図1の熱現像部の更に別の変形例を示す側面図
(a)及び一部平面図(b)である。
【図8】図1の熱現像部の更に別の変形例を示す側面図
である。
【図9】図3の熱現像部で熱現像することのできるフィ
ルムFの断面図であり、露光時におけるフィルムF内の
化学的反応を模式的に示した図である。
【図10】加熱時における図9のフィルムF内の化学的
反応を模式的に示した、図9と同様の断面図である。
【符号の説明】
130 熱現像部 11〜22 複数のローラ 30 エンドレスベルト 31,32 保持ローラ 25,26 面状ヒータ 25a〜25c 分割面状ヒータ 26a〜26c 分割面状ヒータ 37a〜37e 加熱ローラ 38a〜38e ハロゲンランプ F フィルム(熱現像材料)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H112 AA03 BA08 BA09 BC10 BC12 BC13 3K058 AA34 AA82 AA86 BA18 CA12 CA22 CB13 CE31 CE32 DA02 GA06 3K059 AB19 AC33 AD05 AD34 CD75

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像を有する熱現像材料を加熱すること
    で熱現像し可視画像を得る熱現像装置において、 面状加熱手段と、 前記熱現像材料を搬送するために搬送方向に断続的に配
    置されかつ駆動されて回転する複数のローラと、 前記面状加熱手段と前記複数のローラとの間に配置され
    かつ保持ローラにより移動可能に保持されたエンドレス
    ベルトと、 前記面状加熱手段とは別に前記複数のローラを加熱する
    ための熱源と、を具備し、 前記複数のローラが前記べルトを介して前記面状加熱手
    段側に押圧され、 前記熱現像材料が前記複数のローラと前記エンドレスベ
    ルトとの間に挟まれた状態で前記複数のローラの回転駆
    動により搬送されている間に前記面状加熱手段及び前記
    熱源により前記熱現像材料の両面側から加熱されて熱現
    像されるとともに、 前記エンドレスベルトが熱現像時に前記熱現像材料の移
    動に従動して前記面状加熱手段の表面を摺動し、非熱現
    像時に前記複数のローラの回転に従動して前記面状加熱
    手段の表面を摺動することを特徴とする熱現像装置。
  2. 【請求項2】 前記保持ローラは、前記エンドレスベル
    トを両端で保持するとともに前記複数のローラにより押
    圧されることを特徴とする請求項1に記載の熱現像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記熱源は、前記面状加熱手段側に押圧
    される前記複数のローラの内の前記熱現像材料の入口側
    のローラを加熱することを特徴とする請求項1または2
    に記載の熱現像装置。
  4. 【請求項4】 前記熱源は、内部に発熱体を含み前記複
    数のローラに当接して従動回転するように配置された加
    熱ローラであることを特徴とする請求項1,2または3
    に記載の熱現像装置。
  5. 【請求項5】 前記熱源は前記複数のローラ内に配置さ
    れた発熱体を備えることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか1項に記載の熱現像装置。
  6. 【請求項6】 前記発熱体がハロゲンランプであること
    を特徴とする請求項4または5に記載の熱現像装置。
  7. 【請求項7】 前記熱源は、前記複数のローラ内に配置
    された被加熱体と、前記被加熱体を前記ローラの端面か
    ら加熱するための発熱手段と、を備えることを特徴とす
    る請求項1,2または3に記載の熱現像装置。
  8. 【請求項8】 前記発熱手段が前記ローラの端面側に配
    置された抵抗発熱体または電磁誘導加熱手段であること
    を特徴とする請求項7に記載の熱現像装置。
  9. 【請求項9】 前記熱源は、前記複数のローラを輻射熱
    で加熱するように前記複数のローラに近接して配置され
    る加熱体を備えることを特徴とする請求項1,2または
    3に記載の熱現像装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100445888C (zh) * 2003-08-29 2008-12-24 富士胶片株式会社 热显影方法及装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100445888C (zh) * 2003-08-29 2008-12-24 富士胶片株式会社 热显影方法及装置

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