JP2003114511A - 熱現像装置、熱現像装置用カートリッジ及びクリーニングカートリッジ - Google Patents

熱現像装置、熱現像装置用カートリッジ及びクリーニングカートリッジ

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JP2003114511A
JP2003114511A JP2001308239A JP2001308239A JP2003114511A JP 2003114511 A JP2003114511 A JP 2003114511A JP 2001308239 A JP2001308239 A JP 2001308239A JP 2001308239 A JP2001308239 A JP 2001308239A JP 2003114511 A JP2003114511 A JP 2003114511A
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JP
Japan
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heating means
heat developing
rollers
endless belt
heat
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JP2001308239A
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Inventor
Kazuhiro Kido
一博 木戸
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムを均一に加熱することで濃度むらの
発生を抑制し、フィルム表面の傷付きを防止し、熱現像
部のメンテナンス工数を削減することのできる熱現像装
置、この熱現像装置の一部を交換可能にするカートリッ
ジ及びクリーニングカートリッジを提供する。 【解決手段】 この熱現像装置は、面状ヒータ25,2
6と、フィルム搬送のため搬送方向に断続的に配置され
かつ駆動されて回転する複数のローラ11〜22と、ヒ
ータと複数のローラとの間に配置されかつ保持ローラ3
1,32により移動可能に保持されたエンドレスベルト
30とを具備する。複数のローラがべルトを介して面状
ヒータ側に押圧され、フィルムが複数のローラの回転駆
動により複数のローラとエンドレスベルトとの間で搬送
されている間にエンドレスベルトを介して面状ヒータに
より加熱されて熱現像されるとともに、エンドレスベル
トが熱現像時にフィルムの移動に従動して面状ヒータの
表面を摺動し、非熱現像時に複数のローラの回転に従動
して面状ヒータの表面を摺動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱現像材料を熱現
像するための熱現像装置、この熱現像装置のためのカー
トリッジ及びクリーニングカートリッジに関し、特に医
療用画像出力装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、露光済の感光材料のフィルムを加
熱することにより画像形成する熱処理部を面ヒータとロ
ーラとから構成しローラを回転駆動してフィルムを搬送
する装置、また、同様の熱処理部を、面ヒータと、面ヒ
ータの放熱面を通るように張設したエンドレスべルト
と、これに対向するエンドレスべルトとから構成しフィ
ルムを一方向に駆動される一対のエンドレスベルトで搬
送するようにした装置が公知である(特開昭60−14
6262号公報参照)。
【0003】また、熱源により加熱される熱板と、熱板
表面を摺動するように駆動されるエンドレスべルトと、
エンドレスべルトを熱板に押圧する複数のローラとを有
し、感光フィルムをエンドレスべルトで搬送しながら均
一に加熱するようにした熱現像装置が公知である(特開
2000―284455号公報参照)。
【0004】ところが、前者の公報の装置では、面ヒー
タの上を直接感光フィルムが搬送されながら摺動する
と、フィルム表面に傷が付き易くなる問題があり、ま
た、対向する一対のエンドレスベルトで搬送する方式の
場合、フィルムを加熱することにより発生する揮発成分
が、エンドレスべルト間にフィルムが狭持されているた
め、熱現像部以外に移動し難く、エンドレスべルト面に
付着し易い。
【0005】また、上述の従来の両装置におけるエンド
レスベルトは、熱現像による揮発成分付着に起因する表
面の劣化、張力による伸びがあるため、定期的な交換が
必要である。また、熱現像部も含めて定期的なクリーニ
ングが必要である。更に、エンドレスべルトを駆動ロー
ラ、ギアー、タイミングべルト等を介してモータで駆動
する駆動機構の場合、駆動機構が複雑であるためにメン
テナンスの際のエンドレスベルトの取り外し及び取り付
けに工数を要し、メンテナンス作業が大変となる。更
に、かかる熱現像装置では、濃度むらの発生を防止する
ためフィルムを均一に加熱する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
技術の問題に鑑み、フィルムを均一に加熱することで濃
度むらの発生を抑制するとともに、フィルム表面の傷付
きを防止し、熱現像部のメンテナンス工数を削減するこ
とのできる熱現像装置、この熱現像装置の一部を交換可
能にするカートリッジ及びクリーニングカートリッジを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による第1の熱現像装置は、潜像を有する熱
現像材料を加熱することで熱現像し可視画像を得る熱現
像装置において、面状加熱手段と、前記熱現像材料を搬
送するために搬送方向に断続的に配置されかつ駆動され
て回転する複数のローラと、前記面状加熱手段と前記複
数のローラとの間に配置されかつ保持ローラにより移動
可能に保持されたエンドレスベルトと、を具備し、前記
複数のローラが前記べルトを介して前記面状加熱手段側
に押圧され、前記熱現像材料が前記複数のローラと前記
エンドレスベルトとの間に挟まれて前記複数のローラの
回転駆動により搬送されている間に前記エンドレスベル
トを介して前記面状加熱手段により加熱されて熱現像さ
れるとともに、前記エンドレスベルトが熱現像時に前記
熱現像材料の移動に従動して前記面状加熱手段の表面を
摺動し、非熱現像時に前記複数のローラの回転に従動し
て前記面状加熱手段の表面を摺動することを特徴とす
る。
【0008】この熱現像装置によれば、エンドレスベル
トは保持ローラ間で保持された状態で熱現像材料の移動
または複数のローラの回転に従動するから、エンドレス
ベルト駆動のための駆動機構が不要となる。このため、
エンドレスベルト及び面状加熱手段の取り外し・取り付
けが容易となり、メンテナンス時における工数を削減で
きる。また、エンドレスベルトに駆動機構があると、駆
動機構を通した放熱により熱現像材料の幅方向に温度分
布を生じ、この温度分布を抑制するための断熱機構や温
度を一様にするための機構が必要になるが、本熱現像装
置では、駆動機構がないため、かかる複雑な機構が不要
であり、熱現像材料の幅方向における濃度むらの発生を
抑制できる。また、熱現像材料がエンドレスベルトを介
して面状加熱手段により加熱され直接接触しないので、
熱現像材料への傷付きを防止できるとともに、熱現像材
料はエンドレスベルトと搬送方向に断続的に並んだ複数
のローラとの間に位置し、熱現像材料から発生する揮発
成分がローラ間から放散し、べルト面に付着し難くな
る。また、熱現像材料は複数のローラで均一に押圧され
るので、濃度むらが生じ難い。
【0009】また、前記保持ローラは、前記エンドレス
ベルトを両端で保持するとともに前記複数のローラによ
り押圧されることが好ましく、熱現像材料の入口側及び
出口側で各ローラがエンドレスベルトを駆動し易くな
り、また熱現像材料を入口側で保持ローラがエンドレス
ベルトとローラとの間に挟み込み易くなり、搬送し易く
なる。
【0010】また、前記面状加熱手段を前記搬送方向に
分割することにより、熱現像材料と面状加熱手段による
熱現像部分との間の温度差が比較的大きい入口側と、温
度差の少ない中盤から出口側とにおいて、分割された面
状加熱手段にそれぞれ最適な温度制御を行うことがで
き、温度精度を向上でき、濃度を均一にできる。また、
温度を別々に設定できるので、熱現像の条件設定の自由
度が増す。
【0011】また、前記面状加熱手段を前記搬送方向と
直交する幅方向に分割することにより、面状加熱手段の
幅方向端部からの放熱を補い、幅方向の温度分布を均一
にでき、また、幅の異なる熱現像材料を処理しても、幅
方向の温度分布を均一にでき、濃度を均一にできる。
【0012】また、前記面状加熱手段の前記エンドレス
ベルトとの摺動表面を、平面、曲面及び平面と曲面との
組み合わせ、のいずれかの形状に構成することにより、
装置内の他のユニットのレイアウトに適合させることが
でき、装置全体として小型化を図ることが可能となる。
【0013】また、本発明による第2の熱現像装置は、
潜像を有する熱現像材料を加熱することで熱現像し可視
画像を得る熱現像装置において、第1の面状加熱手段
と、前記熱現像材料を搬送するために搬送方向に断続的
に配置されかつ駆動されて回転する複数のローラからな
る第1のローラ群と、前記第1の面状加熱手段と前記第
1のローラ群との間に配置されかつ保持ローラにより移
動可能に保持された第1のエンドレスベルトと、を含む
第1の熱現像系と、第2の面状加熱手段と、前記熱現像
材料を搬送するために搬送方向に断続的に配置されかつ
駆動されて回転する複数のローラからなる第2のローラ
群と、前記第2の面状加熱手段と前記第2のローラ群と
の間に配置されかつ保持ローラにより移動可能に保持さ
れた第2のエンドレスベルトと、を含む第2の熱現像系
と、を具備し、前記第1及び第2のローラ群がそれぞれ
前記第1及び第2のべルトを介して前記第1及び第2の
面状加熱手段側に押圧され、前記熱現像材料が、前記第
1の熱現像系において前記第1のローラ群と前記第1の
エンドレスベルトとの間に挟まれて前記第1のローラ群
の回転駆動により搬送されている間に前記第1のエンド
レスベルトを介して前記第1の面状加熱手段により加熱
されて熱現像され、続いて前記第2の熱現像系において
前記第2のローラ群と前記第2のエンドレスベルトとの
間に挟まれて前記第2のローラ群の回転駆動により搬送
されている間に前記第2のエンドレスベルトを介して前
記第2の面状加熱手段により加熱されて熱現像され、前
記第1及び第2のエンドレスベルトがそれぞれの熱現像
時に前記熱現像材料の移動に従動して前記第1及び第2
の面状加熱手段の表面を摺動し、それぞれの非熱現像時
に前記第1及び第2のローラ群の回転に従動して前記第
1及び第2の面状加熱手段の表面を摺動することを特徴
とする。
【0014】この熱現像装置によれば、上述の第1の熱
現像装置と同様の作用効果を得ることができるととも
に、熱現像部分を第1の熱現像系と第2の熱現像系とに
独立させることにより、1本当たりのエンドレスベルト
周長を短くすることができ、エンドレスベルトの延びの
影響が出にくくなり、破断もしにくくなる。この場合、
第1の面状加熱手段及び/又は第2の面状加熱手段を搬
送方向及び/又は幅方向に分割してもよい。各分割数は
2またはそれ以上にできる。
【0015】また、前記第1の面状加熱手段の前記第1
のエンドレスベルトとの摺動表面を平面、曲面、及び平
面と曲面との組み合わせのいずれかの形状に構成し、前
記第2の面状加熱手段の前記第2のエンドレスベルトと
の摺動表面を平面、曲面、及び平面と曲面との組み合わ
せのいずれかの形状に構成することにより、装置内の他
のユニットのレイアウトに適合させることができ、装置
全体として小型化を図ることが可能となる。
【0016】また、本発明による熱現像装置用カートリ
ッジは、潜像を有する熱現像材料を加熱することで熱現
像し可視画像を得る熱現像装置に対し着脱自在に構成さ
れたカートリッジであって、前記熱現像装置が、前記熱
現像材料を搬送するために搬送方向に断続的に配置され
かつ駆動されて回転する複数のローラを具備し、前記カ
ートリッジは、前記熱源により加熱される面状加熱手段
と、保持ローラと、前記保持ローラにより移動可能に保
持されたエンドレスベルトと、を備え、前記熱現像装置
に装着されたときに、前記エンドレスベルトが前記面状
加熱手段と前記複数のローラとの間に位置し、前記複数
のローラが前記べルトを介して前記面状加熱手段側に押
圧され、前記熱現像材料が前記複数のローラと前記エン
ドレスベルトとの間に挟まれて前記複数のローラの回転
駆動により搬送されている間に前記エンドレスベルトを
介して前記面状加熱手段により加熱されて熱現像される
とともに、前記エンドレスベルトが熱現像時に前記熱現
像材料の移動に従動して前記面状加熱手段の表面を摺動
し、非熱現像時に前記複数のローラの回転に従動して前
記面状加熱手段の表面を摺動することを特徴とする。
【0017】この熱現像装置用カートリッジによれば、
上述の第1の熱現像装置においてべルト、べルトを保持
する保持ローラ及び面状加熱手段をカートリッジ化する
ことで、各部分を一体に着脱でき、ユーザでも容易に交
換ができるようになり、エンドレスベルト等のクリーニ
ングが行なえ、大幅にメンテナンス工数を削減でき、し
かも熱現像装置側の製造工数も削減し、装置のコストダ
ウンに寄与する。また、エンドレスベルトの駆動機構が
ないため複雑な機構が不要であり、駆動機構を必要とす
る装置でカートリッジする場合よりも低コストにカート
リッジ化を実現できる。
【0018】なお、第2の熱現像装置に対応して上述の
カートリッジと同様に第1の熱現像系及び/又は第2の
熱現像系をカートリッジ化することもできる。
【0019】また、上述の熱現像装置と同等に、前記保
持ローラは、前記エンドレスベルトを両端で保持すると
ともに、前記カートリッジの前記熱現像装置への装着時
に前記複数のローラにより押圧されることが好ましい。
また、前記面状加熱手段を前記搬送方向に分割すること
が好ましく、また、前記面状加熱手段を前記搬送方向と
直交する幅方向に分割することが好ましい。また、前記
面状加熱手段の前記エンドレスベルトとの摺動表面を、
平面、曲面及び平面と曲面との組み合わせのいずれかの
形状に構成するようにしてもよい。
【0020】また、本発明による熱現像装置用クリーニ
ングカートリッジは、上述のカートリッジにおいて前記
面状加熱手段を省略し、前記エンドレスベルトをクリー
ニングウェブから構成し、前記熱現像装置への装着時に
前記複数のローラを回転させることで前記クリーニング
ウェブにより前記複数のローラの回転面を清掃すること
を特徴とする。
【0021】この熱現像装置用クリーニングカートリッ
ジによれば、複数のローラに熱現像材料からの揮発成分
等が付着しても、このクリーニングカートリッジを取り
付けるだけで各ローラの回転面をクリーニングウェブで
自動的にクリーニングできるので、メンテナンス工数を
削減でき、また各ローラの清浄な回転面により搬送性が
安定し、濃度むらの低減に寄与できる。
【0022】また、前記面状加熱手段及び前記エンドレ
スベルトを省略し、クリーニングウェブを巻回した巻回
ローラを前記一方の保持ローラの代わりに配置し、前記
クリーニングウェブを巻き取る巻取ローラを前記他方の
保持ローラの代わりに配置し、前記クリーニングウェブ
を前記巻回ローラから前記巻取ローラへ掛け渡す構成に
より、エンドレス構成ではなく、複数のローラに接して
各ローラを常に新しいクリーニングウェブでクリーニン
グできる。
【0023】また、前記クリーニングウェブを前記保持
ローラの位置間に固定して取り付ける構成としてもよ
い。
【0024】なお、上述のクリーニングカートリッジの
クリーニングウェブにクリーニング液を含浸させてもよ
く、クリーニング効果を増すことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例である発明の
実施の形態及び実施例を図面を参照して説明する。従っ
て、発明の用語の意義や発明自体を、発明の実施の形態
及び実施例の記載により限定して解釈すべきではなく、
適宜変更/改良が可能であることは言うまでもない。
【0026】図1は、本実施形態の熱現像装置の概略的
構成を示すブロック図である。図1の熱現像装置は、シ
ート状の熱現像材料であるフィルムを1枚ずつ給送する
給送部110と、給送されたフィルムを露光する露光部
120と、露光されたフィルムを熱現像する熱現像部1
30と、熱現像されたフィルムを装置外に排出する排出
部140とを備える。
【0027】図2は図1の露光部120を概略的に示す
斜視図である。図2のように、露光部120は、デジタ
ル画像信号Sに基づき強度変調されたレーザ光Lを、回
転多面鏡113によって偏向して、フィルムF上を主走
査するとともに、フィルムFをレーザ光Lに対して主走
査の方向と略直角な方向に相対移動させることにより副
走査し、レーザ光Lを用いてフィルムFに潜像を形成す
るものである。
【0028】熱現像装置100は、図2のように、外部
の放射線撮影装置、放射線CT装置、スキャナ等の画像
生成装置121から送信されたデジタル画像信号Sを画
像I/F122を介して受信し、変調部123に入力さ
せる。変調部123は、アナログ変換された露光画像信
号をドライバ124に送り、ドライバ124は送られた
露光画像信号に応じてレーザ光源部125がレーザ光を
照射するように制御する。
【0029】レーザ光源部125から出射したレーザ光
Lは、集光レンズ126で平行光とされ、シリンドリカ
ルレンズ115で一方向(本実施形態では、上下方向)に
のみ収束され、図2で矢印Aに示す回転方向に回転する
回転多面鏡113に対し、その回転軸に垂直な線像とし
て入射する。レーザ光源部125から出射するレーザ光
Lの波長は、赤外域780〜860nmの範囲内でよ
く、例えば810nmに設定できる。
【0030】回転多面鏡113は、レーザ光Lを主走査
方向に反射偏向し、偏向されたレーザ光Lは、4枚のレ
ンズを組み合わせてなるシリンドリカルレンズを含むf
θレンズ114を通過した後、光路上に主走査方向に延
在して設けられたミラー116で反射されて、搬送装置
142により矢印Y方向に搬送されている(副走査され
ている)フィルムFの被走査面上を、矢印X方向に繰り
返し主走査される。このようにして、レーザ光Lは、フ
ィルムF上の被走査面全面にわたって走査する。
【0031】なお、給送部110は、堆積された複数枚
のフィルムを収容するトレイからフィルムFを1枚づつ
取り出し搬送ローラ等からなる搬送装置で図2のように
方向Yに搬送させるようになっている。
【0032】また、fθレンズ114のシリンドリカル
レンズは、入射したレーザ光LをフィルムFの被走査面
上に、副走査方向にのみ収束させる。このように、本露
光部120においては、シリンドリカルレンズを含むf
θレンズ114及びミラー116を配設しており、レー
ザ光Lが回転多面鏡113上で、一旦副走査方向にのみ
収束させるようになっているので、回転多面鏡113に
面倒れや軸ブレが生じても、フィルムFの被走査面上に
おいて、レーザ光Lの走査位置が副走査方向にずれるこ
とがなく、等ピッチの走査線を形成することができるよ
うになっている。回転多面鏡113は、たとえばガルバ
ノメータミラー等、その他の光偏光器に比べ走査安定性
の点で優れているという利点がある。
【0033】以上のようにして、露光部120はフィル
ムFの感光面をレーザ光Lで走査露光し、露光画像信号
Sに応じた潜像を形成させる。
【0034】次に、図3により熱現像部130について
説明する。図3(a)は本実施形態の熱現像装置の熱現
像部を概略的に示す側面図であり、図3(b)は熱現像
部を概略的に示す平面図であり、図4は熱現像部の制御
系を示すブロック図である。
【0035】図3(a)のように、熱現像部130は、
図の左方のフィルムFの入口側と出口側との間にフィル
ムFの搬送方向Y’に等間隔に配置された複数の円筒状
のローラ11〜22と、搬送方向Y’に2分割されそれ
ぞれ内部に発熱体を含む面状ヒータ25,26と、複数
のローラ11〜22と面状ヒータ25,26との間に配
置されたエンドレス(無端)ベルト30と、フィルムF
の入口側と出口側とにそれぞれ配置されエンドレスベル
ト30を掛け渡して搬送方向Y’に移動可能に保持する
保持ローラ31,32と、複数のローラ11〜22を回
転駆動するための駆動モータ29と、を備える。なお、
図3(b)では、便宜上、図3(a)のエンドレスベル
ト30を省略している。
【0036】図3(b)に示すように、面状ヒータ2
5,26はフィルムFの搬送方向Y’と直交する幅方向
にそれぞれ3分割されており、分割された面状ヒータ2
5a、25b、25c、及び26a、26b、26cと
なっている。
【0037】また、図3(b)のように、複数のローラ
11〜22は、一端側にそれぞれ設けられた平歯車11
a〜22aを有し、平歯車11a〜22aの各回転軸に
それぞれ設けられた軸受11b〜22b及び他端側の各
回転軸にそれぞれ設けられた軸受11c〜22cを有
し、軸受11b〜22b及び軸受11c〜22cを介し
て装置側に回転可能に保持されている。
【0038】また、複数のローラ11〜22の一端側に
設けられた各平歯車11a〜22aは連鎖的に隣の歯車
に中間歯車9を介して噛み合うように配置されている。
更に、入口側のローラ11の平歯車11aに噛み合うよ
うに平歯車28が配置され、平歯車28はモータ29に
より回転駆動される。モータ28の回転により平歯車2
8から回転力が伝達されて各平歯車11a〜22aが回
転することで複数のローラ11〜22が図3(a)のよ
うに反時計方向に回転するようになっている。
【0039】また、複数のローラ11〜22の両端の軸
受11b〜22b及び軸受11c〜22cと装置筐体と
の間に、図3(a)に一部を示すように、コイルばね3
3が設けられており、各軸受11b〜22b、11c〜
22cを介して複数のローラ11〜22がコイルばね3
3により図の下方向Fに付勢されている。これにより、
複数のローラ11〜22がエンドレスベルト30を介し
て面状ヒータ25,26側に押圧されている。入口側の
ローラ11は保持ローラ31とエンドレスベルト30を
介して対向しているが、保持ローラ31側に押圧され、
同様に出口側のローラ22は保持ローラ32側に押圧さ
れている。
【0040】図4により熱現像部の制御系を説明する。
図4のように、熱現像部130は、分割ヒータ25a〜
25c及び26a〜26cのそれぞれに設けられ各温度
を検知する温度センサ34と、分割ヒータ25a〜25
c及び26a〜26cをそれぞれ駆動するヒータ駆動部
36と、温度センサ34により検知された検知温度に基
づいてヒータ駆動部36を各ヒータが設定温度を維持す
るように制御し、またモータ29を制御する制御部(C
PU)35を備える。
【0041】各ヒータ25a〜25c及び26a〜26
cはそれぞれ独立してCPU35で制御され、例えば、
入口側でフィルムFが低温であるため入口側のヒータ2
5a〜25cを出口側のヒータ26a〜26cよりも高
温に制御したり、フィルムFの幅が狭い場合に、中心の
ヒータ25a、26aを両端のヒータ25b、25c及
び26b、26cよりも高温に制御できる。これによ
り、フィルムでの濃度むらの発生を抑制できる。
【0042】また、複数のローラ11〜22及び保持ロ
ーラ31,32は金属製の円筒体や金属製円筒体の外周
面にシリコンゴムや耐熱性樹脂をコーティングしたもの
等を使用でき、エンドレスベルト30はシート状のニッ
ケルやステンレス鋼やポリイミド等の耐熱樹脂、または
これらの表面にシリコンゴムや耐熱性樹脂をコーティン
グしたものを使用できるが、これらに限定されるもので
はない。
【0043】図3,図4の熱現像装置の動作について説
明する。図2で説明したようにレーザ光の走査により潜
像の形成されたフィルムFが露光部120から搬送され
てきて、図3(a)のように、搬送方向Y’に搬送さ
れ、フィルムFの先端がローラ11と保持ローラ31で
保持されたエンドレスベルト30との間に達すると、フ
ィルムFはローラ11の回転で搬送方向Y’に引き込ま
れて移動し、次にローラ12に達し引き込まれて移動す
るように各ローラで順々に引き込まれて移動し、出口側
のローラ22から出て、排出部140へと搬送される。
【0044】以上のようにしてフィルムFは、ローラ1
1〜22により搬送方向Y’に搬送されながら、面状ヒ
ータ25a〜25c及び26a〜26cによりエンドレ
スベルト30を介して加熱され熱現像され、フィルムF
の潜像が可視化される。このときのフィルムFの搬送速
度は所定の熱現像時間を満たすようにCPU35がモー
タ29の回転速度を制御し各ローラ11〜22の回転速
度を調整する。現像温度は例えば125℃前後であり、
かかる温度で熱現像するようにCPU35が各ヒータ2
5,26を制御する。熱現像時間はフイルムFの潜像を
所望の現像特性で現像するのに最低熱現像温度(例えば
115℃)以上の温度に維持すべき時間である。
【0045】上述のようなフィルムFの搬送の間、各ロ
ーラ11〜22は保持ローラ31,32側、面状ヒータ
側25,26に押圧されているので、現像中のフィルム
Fがエンドレスベルト30上で均一に押圧されることか
ら濃度むらを生じ難く、また、エンドレスベルト30が
フィルムFに従動して方向Y’に面状ヒータ25,26
の表面と摺動しながら移動する。一方、フィルムFが搬
送されてフィルムがエンドレスベルト30上にない状態
では、エンドレスベルト30は各ローラ11〜22の回
転に従動して方向Y’に面状ヒータ25,26の表面と
摺動しながら移動する。
【0046】以上のように、エンドレスベルト30はフ
ィルムFの移動または複数のローラ11〜22の回転に
従動するから、エンドレスベルト駆動のための特別な駆
動機構が不要である。このため、エンドレスベルト30
やヒータ25,26の着脱が容易となり、メンテナンス
時における工数を削減できる。また、エンドレスベルト
30に駆動機構があると、駆動機構を通した放熱により
フィルムの幅方向に温度分布を生じ、この温度分布を抑
制するための断熱機構や温度を一様にするための機構が
必要になるが、この熱現像装置では、駆動機構がないた
め、かかる複雑な機構が不要であり、熱現像材料の幅方
向における濃度むらの発生を抑制できる。
【0047】また、フィルムFはエンドレスベルト30
を介して面状ヒータ25,26により加熱され直接接触
しないので、フィルムFに傷が付き難くなる。また、複
数のローラ11〜22は搬送方向Y’に均等に離れて配
置されているので、ローラ間からフィルムFの加熱時に
発生する揮発成分が放散し、べルト30面に付着し難く
なる。
【0048】次に、図5〜図8により図3の熱現像部の
変形例を説明する。図5の熱現像部は面状ヒータのエン
ドレスベルトとの摺動表面を湾曲させ曲面に構成したも
のである。即ち、図5の熱現像部50は、搬送方向Y’
に2分割されそれぞれ内部に発熱体を含み図の下方に湾
曲した曲面状の面状ヒータ56,57と、図の左方のフ
ィルムFの入口側と出口側との間に面状ヒータ56,5
7の曲面に沿って等間隔に配置された複数の円筒状のロ
ーラ51,52,53と、複数のローラ51〜53と面
状ヒータ56,57との間に配置されたエンドレスベル
ト58と、フィルムFの入口側のローラ51及び出口側
のローラ53と対向するようにそれぞれ配置されエンド
レスベルト58を掛け渡して面状ヒータ56,57の曲
面に沿って移動可能に保持する保持ローラ54,55
と、を備える。
【0049】図5の複数のローラ51〜53は図3と同
様にして面状ヒータ56,57の曲面において各ローラ
が接する接線の法線方向に面状ヒータ56,57に対し
押圧される。また、図5の面状ヒータ56,57は幅方
向に3分割されており、モータも含めて図4と同様に制
御される。
【0050】図5の熱現像部50によれば、露光部12
0で潜像の形成されたフィルムFは、露光部120から
水平方向に搬送方向Y’に搬送されてきて、図5のよう
に、フィルムFの先端がローラ51と保持ローラ54で
保持されたエンドレスベルト58との間に達すると、ロ
ーラ51〜53により順々に面状ヒータ56,57の曲
面に沿って移動し、この移動の間に同様にして熱現像さ
れ、ローラ53から図の下方に出て、排出部140へ排
出される。このようにして図5の熱現像装置50は図3
と同様の効果を得ることができる。また、図5では、熱
現像部50に対し水平方向に搬送されてきたフィルムF
が熱現像される間に下方に向きを変えて排出されるの
で、熱現像部50は、装置内で露光部120が横に配置
され、排出部140が下方等に配置されるようなレイア
ウトに適合し、装置の小型化に寄与する。
【0051】次に、図6により熱現像部の別の変形例に
ついて説明する、図6の熱現像部は面状ヒータのエンド
レスベルトとの摺動表面を半円状の曲面に構成したもの
である。即ち、図6の熱現像部60は、1/4円状に2
分割されそれぞれ内部に発熱体を含み図の上方向に湾曲
した半円状の面状ヒータ66,67と、図の下方のフィ
ルムFの入口側と出口側との間に面状ヒータ66,67
の曲面に沿って等間隔に配置された複数の円筒状のロー
ラ61,62,63と、複数のローラ61〜63と面状
ヒータ66,67との間に配置されたエンドレスベルト
68と、フィルムFの入口側のローラ61及び出口側の
ローラ63と対向するようにそれぞれ配置されエンドレ
スベルト68を掛け渡して面状ヒータ66,67の曲面
に沿って移動可能に保持する保持ローラ64,65と、
を備える。
【0052】図6の複数のローラ61〜63は図3と同
様にして面状ヒータ66,67の曲面において各ローラ
が接する接線の法線方向に面状ヒータ66,67に対し
押圧される。また、図6の面状ヒータ66,67は幅方
向に3分割されており、モータも含めて図4と同様に制
御される。
【0053】図6の熱現像部60によれば、露光部12
0で潜像の形成されたフィルムFは、露光部120から
図の上方に搬送方向Y’に搬送されてきて、図6のよう
に、フィルムFの先端がローラ61と保持ローラ64で
保持されたエンドレスベルト68との間に達すると、ロ
ーラ61〜63により順々に面状ヒータ66,67の曲
面に沿って移動し、この移動の間に同様にして熱現像さ
れ、ローラ63から図の下方に出て、排出部140へ排
出される。このようにして、図6の熱現像装置60は図
3と同様の効果を得ることができる。また、図6では、
熱現像部60に対し上方向に搬送されてきたフィルムF
が熱現像される間に下方に向きを変えて排出されるの
で、熱現像部60は、装置内で露光部120と排出部1
40が下方等に配置されるようなレイアウトに適合し、
装置の小型化に寄与する。
【0054】次に、図7により熱現像部の更に別の変形
例について説明する。図7の熱現像部は面状ヒータのエ
ンドレスベルトとの摺動表面を入口側半分を平面に出口
側半分を湾曲させて曲面に構成したものである。即ち、
図7の熱現像部70は、内部に発熱体を含む平面状の面
状ヒータ77と、内部に発熱体を含み図の下方に湾曲し
た曲面状の面状ヒータ78と、フィルムFの入口側から
面状ヒータ77に沿って等間隔に配置された複数の円筒
状のローラ71,72と、出口側に向けて面状ヒータ7
8の曲面に沿って等間隔に配置された複数の円筒状のロ
ーラ73,74と、複数のローラ71〜74と面状ヒー
タ77,78との間に配置されたエンドレスベルト79
と、フィルムFの入口側のローラ71及び出口側のロー
ラ74と対向するようにそれぞれ配置されエンドレスベ
ルト79を掛け渡して面状ヒータ77,78の曲面に沿
って移動可能に保持する保持ローラ75,76と、を備
える。
【0055】図7の熱現像部70は、上述の構成以外は
図5と同様に構成され、同様の効果を得ることができ、
装置内で露光部120や排出部140のレイアウトに適
合し、装置の小型化に寄与する。
【0056】次に、図8により熱現像部の更に別の変形
例について説明する。図8の熱現像部は面状ヒータのエ
ンドレスベルトとの摺動表面を湾曲させて曲面に構成し
た第1の熱現像系と下向きに配置され平面に構成した第
2の熱現像系とを備えるものである。即ち、図7の熱現
像部100は、第1の熱現像系80として、内部に発熱
体を含み下方に湾曲した曲面状の面状ヒータ86と、面
状ヒータ86の曲面に沿って等間隔に配置された複数の
円筒状のローラ81,82,83と、複数のローラ81
〜83と面状ヒータ86との間に配置されたエンドレス
ベルト87と、フィルムFの入口側のローラ81及び出
口側のローラ83と対向するようにそれぞれ配置されエ
ンドレスベルト87を掛け渡して面状ヒータ86の曲面
に沿って移動可能に保持する保持ローラ84,85と、
を備える。また、第2の熱現像系90として、内部に発
熱体を含み図の縦方向に配置された平面状の面状ヒータ
96と、面状ヒータ96に沿って等間隔に配置された複
数の円筒状のローラ91,92,93と、複数のローラ
91〜93と面状ヒータ96との間に配置されたエンド
レスベルト97と、フィルムFの入口側のローラ91及
び出口側のローラ93と対向するようにそれぞれ配置さ
れエンドレスベルト97を掛け渡して面状ヒータ96に
沿って移動可能に保持する保持ローラ94,95と、を
備える
【0057】図8の熱現像部100では、第1の熱現像
系80と第2の熱現像系90の1本当たりのエンドレス
ベルト周長を短くすることができ、エンドレスベルトの
延びの影響が出にくくなり、破断もしにくくなる。な
お、面状ヒータ86,96は搬送方向に分割してよく、
また幅方向に分割してよい。
【0058】次に、図9により図3の熱現像部をカート
リッジ化した構成について説明する。図9のカートリッ
ジは、図3の熱現像部130における面状ヒータ2
5’,26’と、エンドレスベルト30と、エンドレス
ベルト30を保持するローラ31、32とを破線で示す
筐体230内に一体にカートリッジ化したものである。
図9のカートリッジは、熱現像装置に対し図の方向dま
たはその反対方向d’に着脱可能となっている。なお、
図9の紙面垂直方向に着脱可能に構成してもよい。
【0059】図9のカートリッジによれば、エンドレス
べルト30、エンドレスべルト30を保持する保持ロー
ラ31,32及び面状ヒータ25’、26’をカートリ
ッジ化することで、各部分を一体に着脱でき、ユーザで
も容易に交換ができるようになり、エンドレスベルト等
のクリーニングが行なえ、大幅なメンテナンス工数の削
減が可能となる。また、熱現像装置の製造工数も削減
し、装置のコストダウンにも寄与する。また、エンドレ
スベルトの駆動機構がないため複雑な機構が不要であ
り、駆動機構を必要とする装置でカートリッジする場合
よりも低コストにカートリッジ化を実現できる。
【0060】なお、図5〜図8の各熱現像部についても
上述と同様にカートリッジ化することができる。
【0061】次に、図10によりクリーニングカートリ
ッジについて説明する。図10のクリーニングカートリ
ッジ250は、図9の保持ローラの位置にクリーニング
ウェブ251を巻いた巻回ローラ31’とクリーニング
ウェブ251を巻き取る巻取ローラ32’とを配置し、
図9のカートリッジと同様に熱現像装置に着脱自在に構
成され、装置に装着したとき、クリーニングウェブ25
1を方向dに搬送させて各ローラ11〜22の回転面に
当たるように構成したものである。方向dへの搬送によ
るクリーニング中、クリーニングウェブ251は停止ま
たはローラの回転速度よりも遅い速度とする。即ち、ク
リーニングウェブ251の停止の場合は、巻回ローラ3
1’を固定し、クリーニングウェブが汚れてきたら手動
で新しいクリーニングウェブを巻き出して使用する。ま
た、遅い速度で回転させる場合には、巻回ローラ31’
に摩擦等を与え、回転し難くし、各ローラ11〜22の
回転速度>クリーニングベルトの速度(=巻回ローラ3
1の速度=巻取ローラ32’の速度)とする。
【0062】このクリーニングカートリッジによれば、
複数のローラ11〜22にフィルムからの揮発成分等が
付着しても、このクリーニングカートリッジを熱現像装
置に取り付けるだけで各ローラの回転面を汚れていない
クリーニングウェブで自動的にクリーニングできるの
で、メンテナンス工数を削減でき、また各ローラの清浄
な回転面により搬送性が安定し、濃度むらの低減に寄与
できる。
【0063】なお、クリーニングカートリッジは、例え
ば図9のカートリッジにおいて面状ヒータ25’、2
6’を省略し、エンドレスベルト30をクリーニングウ
ェブとしてエンドレスに使用できる構成にすることもで
きる。また、クリーニングウェブを保持ローラの位置間
に固定して取り付ける構成としてもよい。また、クリー
ニングウェブにクリーニング液を含浸させてもよく、ク
リーニング効果が増す。
【0064】次に、図3の現像部130における熱現像
を具体例を示して説明する。赤外線感光性ハロゲン化銀
を含む感光性熱現像乳剤がコーティングされた0.17
8mmのポリエステル基層等のフィルムFを現像するよ
うに、面状ヒータ25,26は115℃〜138℃の温
度範囲内の例えば125℃に維持され、各ローラ11〜
22はフィルムFを所定時間である約15秒間で搬送方
向Y’に入口から出口まで搬送する。
【0065】図11はフィルムFの断面図であり、露光
時におけるフィルムF内の化学的反応を模式的に示した
図である。図12は加熱時におけるフィルムF内の化学
的反応を模式的に示した、図11と同様な断面図であ
る。フィルムFは、PETからなる支持体(基層)上
に、ポリビニルブチラールを主材とする感光層が形成さ
れ、更に、その上にセルロースブチレートからなる保護
層が形成されている。感光層には、有機酸銀、例えばベ
ヘン酸銀(Beh.Ag)と、還元剤及び調色剤とが配
合されている。
【0066】露光時に、露光部120よりレーザ光Lが
フィルムFに対して照射されると、図11に示すよう
に、レーザ光Lが照射された領域に、ハロゲン化銀粒子
が感光し、潜像が形成される。一方、フィルムFが加熱
されて最低熱現像温度以上になると、図12に示すよう
に、有機酸銀から銀イオン(Ag+)が放出され、銀イ
オンを放出した有機酸は調色剤と錯体を形成する。その
後銀イオンが拡散して、感光したハロゲン化銀粒子を核
として還元剤が作用し、化学的反応により銀画像が形成
されると思われる。このようにフィルムFは、感光性ハ
ロゲン化銀粒子と、有機銀塩と、銀イオン還元剤とを含
有し、80℃以上である最低現像温度以上の温度で熱現
像されるようになっている。
【0067】熱現像材料に用いられる感光性のハロゲン
化銀粒子は、典型的に、有機酸銀に対して、0.75〜
25mol%の範囲で用いられることができ、好ましく
は、2〜20mol%の範囲で用いられることができ
る。
【0068】このハロゲン化銀は、臭化銀や、ヨウ化銀
や、塩化銀や、臭化ヨウ化銀や、塩化臭化ヨウ化銀や、
塩化臭化銀等のあらゆる感光性ハロゲン化銀であっても
良い。このハロゲン化銀粒子は、これらに限定されるも
のではないが、立方体や、斜方晶系状や、平板状や、4
面体等を含む、感光性であるところのあらゆる形態であ
ったも良い。
【0069】有機酸銀は、銀イオンの供給源であり、特
に長鎖脂肪酸(10〜30の炭素原子、好ましくは15
〜28の炭素原子)の銀塩が好ましい。特に、配位子が
全体的に4.0〜10.0の間で一定の安定性を有する
有機又は無機の銀塩錯体であることが好ましい。そし
て、画像形成層の5〜30質量%であることが好まし
い。
【0070】好ましい有機酸銀には、カルボキシル基を
有する有機化合物の銀塩が含まれる。それらには、脂肪
族カルボン酸の銀塩及び芳香族カルボン酸の銀塩が含ま
れる。脂肪族カルボン酸の銀塩の好ましい例には、ベヘ
ン酸銀、ステアリン酸銀等が含まれる。脂肪族カルボン
酸におけるハロゲン原子又はヒドロキシルとの銀塩も効
果的に用いうる。メルカプト又はチオン基を有する化合
物及びそれらの誘導体の銀塩も用いうる。更に、イミノ
基を有する化合物の銀塩を用いうる。
【0071】還元剤は、銀イオンを金属銀に還元できる
いずれの材料でも良く、好ましくは有機材料である。フ
ェニドン、ヒドロキノン及びカテコールのような従来の
写真現像剤が有用である。しかし、フェノール還元剤が
好ましい。還元剤は画像形成層の1〜10質量%存在す
るべきである。多層構成においては、還元剤が乳剤層以
外の相に添加される場合は、わずかに高い割合である2
〜15質量%がより望ましい。
【0072】
【実施例】以下、フィルムFの実施例について説明す
る。
【0073】ハロゲン化銀−ベヘン酸銀ドライソープ
を、米国特許第3、839、049号に記載の方法によ
って調製した。上記ハロゲン化銀は総銀量の9モル%を
有し、一方べへン酸銀は総銀量の91モル%を有した。
上記ハロゲン化銀は、ヨウ化物2%を有する0.055
μm臭化ヨウ化銀エマルジョンであった。
【0074】熱現像乳剤を、上記ハロゲン化銀−ベヘン
酸銀ドライソープ455g、トルエン27g、2−ブタ
ノン1918g、およびポリビニルブチラール(モンサ
ント製のB−79)と均質化した。上記均質化熱現像乳
剤(698g)および2−ブタノン60gを撹拌しなが
ら12.8℃まで冷却した。ピリジニウムヒドロブロミ
ドベルプロミド(0.92g)を加えて、2時間撹絆し
た。
【0075】臭化カルシウム溶液(CaBr(1g)と
メタノール10ミリリットル)3.25ミリリットルを
加え、続いて30分間撹拌した。更にポリビニルブチラ
ール(158g;モンサント製B−79)を加え、20
分間撹拌した。温度を21.1℃まで上昇し、以下のも
のを撹絆しながら15分間かけて加えた。2−(トリブ
ロモメチルスルホン)キノリン3.42g、1,1−ビ
ス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフエニル)−
3、5,5−トリメチルヘキサン28.1g、5−メチ
ルメルカプトベンズイミダゾール0.545gを含有す
る溶液41.1g、2−(4−クロロべンゾイル)安息
香酸6.12gS−1(増感染料)0.104gメタノ
ール34.3gイソシアネート(デスモダーN330
0、モベイ製)2.14gテトラクロロフタル酸無水物
0.97gフタラジン2.88g 尚、染料S−1は以
下の構造を有する。
【0076】
【化1】
【0077】活性保護トップコート溶液を以下の成分を
用いて調製した。2−ブタノン80.0gメタノール1
0.7g酢酪酸セルロース(CAB−171−155、
イーストマン・ケミカルズ製)8.0g4−メチルフタ
ル酸0.52gMRA−1、モトル還元剤、N−エチル
ベルフルオロオクタンスルホニルアミドエチルメタクリ
レート/ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸
の質量比70:20:10の3級ポリマー0.80g
【0078】この熱現像乳剤とトップコートとは、同時
に、0.18mmの青色ポリエステル・フイルム・べー
スにコーテイングされた。ナイフ・コーターは、同時に
コーティングする2つのバーやナイフを15.2cmの
距離を置いた状態で設定された。銀トリップ層と、トッ
プ・コートとは、銀乳剤をリアー・ナイフに先立ってフ
ィルムに注ぎ、トップ・コートをフロント・バーに先立
ってフィルムに注ぐことにより、多層コーティングされ
た。
【0079】このフィルムは、次いで、両方の層が同時
にコーテングされるように、前方へ引き出された。これ
は、多層コーティング方法を1回行って得られた。コー
ティングされたポリエステル・べースは、79.4℃で
4分間乾燥せしめられた。そのナイフは、その銀層に対
して1m当たりの乾燥被膜質量が23gとなるよう
に、そして、そのトップ・コートに対して1m当たり
の乾燥被膜質量が2.4gとなるように調整された。
【0080】以上のように本発明を実施の形態及び実施
例により説明したが、本発明はこれらに限定されるもの
ではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が
可能である。例えば、本実施の形態では露光部120と
熱現像部130とをともに熱現像装置に組み込んでいる
が、露光部120を独立させてもよく、この場合、露光
部120から熱現像部130へとフィルムFを搬送する
搬送部があることが好ましい。また、熱現像部における
面状ヒータのエンドレスベルトとの摺動表面は、図3,
図5〜図8以外の種々の組み合わせによる他の形状であ
ってもよいことは勿論である。
【0081】
【発明の効果】本発明の熱現像装置によれば、熱現像材
料を均一に加熱することで濃度むらの発生を抑制すると
ともに、熱現像材料表面の傷付きを防止し、熱現像部の
メンテナンス工数を削減することができる。
【0082】また、この熱現像装置の一部を交換可能に
するカートリッジにより、メンテナンス工数を大幅に削
減できる。また、クリーニングカートリッジにより各ロ
ーラの回転面を自動的にクリーニングできるので、メン
テナンス工数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による熱現像装置全体の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の露光部の概略的構成を示す図である。
【図3】図1の熱現像部の側面図(a)及び平面図
(b)である。
【図4】図1の熱現像装置の制御系を示すブロック図で
ある。
【図5】図1の熱現像部の変形例を示す側面図である。
【図6】図1の熱現像部の別の変形例を示す側面図であ
る。
【図7】図1の熱現像部の更に別の変形例を示す側面図
である。
【図8】図1の熱現像部の更に別の変形例を示す側面図
である。
【図9】図3の熱現像部の一部をカートリッジ化したカ
ートリッジを示す側面図である。
【図10】図3の熱現像部の複数のローラの回転面をク
リーニングするためのクリーニングカートリッジを示す
側面図である。
【図11】図3の熱現像部で熱現像することのできるフ
ィルムFの断面図であり、露光時におけるフィルムF内
の化学的反応を模式的に示した図である。
【図12】加熱時における図11のフィルムF内の化学
的反応を模式的に示した、図11と同様の断面図であ
る。
【符号の説明】
130 熱現像部 11〜22 複数のローラ 30 エンドレスベルト 31,32 保持ローラ 25,26 面状ヒータ 25a〜25c 分割面状ヒータ 26a〜26c 分割面状ヒータ F フィルム(熱現像材料)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像を有する熱現像材料を加熱すること
    で熱現像し可視画像を得る熱現像装置において、 面状加熱手段と、 前記熱現像材料を搬送するために搬送方向に断続的に配
    置されかつ駆動されて回転する複数のローラと、 前記面状加熱手段と前記複数のローラとの間に配置され
    かつ保持ローラにより移動可能に保持されたエンドレス
    ベルトと、を具備し、 前記複数のローラが前記べルトを介して前記面状加熱手
    段側に押圧され、 前記熱現像材料が前記複数のローラと前記エンドレスベ
    ルトとの間に挟まれて前記複数のローラの回転駆動によ
    り搬送されている間に前記エンドレスベルトを介して前
    記面状加熱手段により加熱されて熱現像されるととも
    に、 前記エンドレスベルトが熱現像時に前記熱現像材料の移
    動に従動して前記面状加熱手段の表面を摺動し、非熱現
    像時に前記複数のローラの回転に従動して前記面状加熱
    手段の表面を摺動することを特徴とする熱現像装置。
  2. 【請求項2】 前記保持ローラは、前記エンドレスベル
    トを両端で保持するとともに前記複数のローラにより押
    圧されることを特徴とする請求項1に記載の熱現像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記面状加熱手段を前記搬送方向に分割
    したことを特徴とする請求項1または2に記載の熱現像
    装置。
  4. 【請求項4】 前記面状加熱手段を前記搬送方向と直交
    する幅方向に分割したことを特徴とする請求項1,2ま
    たは3に記載の熱現像装置。
  5. 【請求項5】 前記面状加熱手段の前記エンドレスベル
    トとの摺動表面を、平面、曲面及び平面と曲面との組み
    合わせ、のいずれかの形状に構成することを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の熱現像装置。
  6. 【請求項6】 潜像を有する熱現像材料を加熱すること
    で熱現像し可視画像を得る熱現像装置において、 第1の面状加熱手段と、前記熱現像材料を搬送するため
    に搬送方向に断続的に配置されかつ駆動されて回転する
    複数のローラからなる第1のローラ群と、前記第1の面
    状加熱手段と前記第1のローラ群との間に配置されかつ
    保持ローラにより移動可能に保持された第1のエンドレ
    スベルトと、を含む第1の熱現像系と、 第2の面状加熱手段と、前記熱現像材料を搬送するため
    に搬送方向に断続的に配置されかつ駆動されて回転する
    複数のローラからなる第2のローラ群と、前記第2の面
    状加熱手段と前記第2のローラ群との間に配置されかつ
    保持ローラにより移動可能に保持された第2のエンドレ
    スベルトと、を含む第2の熱現像系と、を具備し、 前記第1及び第2のローラ群がそれぞれ前記第1及び第
    2のべルトを介して前記第1及び第2の面状加熱手段側
    に押圧され、 前記熱現像材料が、前記第1の熱現像系において前記第
    1のローラ群と前記第1のエンドレスベルトとの間で挟
    まれて前記第1のローラ群の回転駆動により搬送されて
    いる間に前記第1のエンドレスベルトを介して前記第1
    の面状加熱手段により加熱されて熱現像され、 続いて前記第2の熱現像系において前記第2のローラ群
    と前記第2のエンドレスベルトとの間で挟まれて前記第
    2のローラ群の回転駆動により搬送されている間に前記
    第2のエンドレスベルトを介して前記第2の面状加熱手
    段により加熱されて熱現像され、 前記第1及び第2のエンドレスベルトがそれぞれの熱現
    像時に前記熱現像材料の移動に従動して前記第1及び第
    2の面状加熱手段の表面を摺動し、それぞれの非熱現像
    時に前記第1及び第2のローラ群の回転に従動して前記
    第1及び第2の面状加熱手段の表面を摺動することを特
    徴とする熱現像装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の面状加熱手段の前記第1のエ
    ンドレスベルトとの摺動表面を平面、曲面、及び平面と
    曲面との組み合わせのいずれかの形状に構成し、 前記第2の面状加熱手段の前記第2のエンドレスベルト
    との摺動表面を平面、曲面、及び平面と曲面との組み合
    わせのいずれかの形状に構成することを特徴とする請求
    項6に記載の熱現像装置。
  8. 【請求項8】 潜像を有する熱現像材料を加熱すること
    で熱現像し可視画像を得る熱現像装置に対し着脱自在に
    構成されたカートリッジであって、 前記熱現像装置が、前記熱現像材料を搬送するために搬
    送方向に断続的に配置されかつ駆動されて回転する複数
    のローラを具備し、 前記カートリッジは、 面状加熱手段と、保持ローラと、前記保持ローラにより
    移動可能に保持されたエンドレスベルトと、を備え、 前記熱現像装置に装着されたときに、前記エンドレスベ
    ルトが前記面状加熱手段と前記複数のローラとの間に位
    置し、前記複数のローラが前記べルトを介して前記面状
    加熱手段側に押圧され、 前記熱現像材料が前記複数のローラと前記エンドレスベ
    ルトとの間に挟まれて前記複数のローラの回転駆動によ
    り搬送されている間に前記エンドレスベルトを介して前
    記面状加熱手段により加熱されて熱現像されるととも
    に、 前記エンドレスベルトが熱現像時に前記熱現像材料の移
    動に従動して前記面状加熱手段の表面を摺動し、非熱現
    像時に前記複数のローラの回転に従動して前記面状加熱
    手段の表面を摺動することを特徴とする熱現像装置用カ
    ートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記保持ローラは、前記エンドレスベル
    トを両端で保持するとともに、前記カートリッジの前記
    熱現像装置への装着時に前記複数のローラにより押圧さ
    れることを特徴とする請求項8に記載の熱現像装置用カ
    ートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記面状加熱手段を前記搬送方向に分
    割したことを特徴とする請求項8または9に記載の熱現
    像装置用カートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記面状加熱手段を前記搬送方向と直
    交する幅方向に分割したことを特徴とする請求項8,9
    または10に記載の熱現像装置用カートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記面状加熱手段の前記エンドレスベ
    ルトとの摺動表面を、平面、曲面及び平面と曲面との組
    み合わせのいずれかの形状に構成することを特徴とする
    請求項8乃至11のいずれか1項に記載の熱現像装置用
    カートリッジ。
  13. 【請求項13】 請求項8乃至12のいずれか1項に記
    載のカートリッジにおいて前記面状加熱手段を省略し、
    前記エンドレスベルトをクリーニングウェブから構成
    し、 前記熱現像装置への装着時に前記複数のローラを回転さ
    せることで前記クリーニングウェブにより前記複数のロ
    ーラの回転面を清掃することを特徴とする熱現像装置用
    クリーニングカートリッジ。
  14. 【請求項14】 請求項8乃至12のいずれか1項に記
    載のカートリッジにおいて前記面状加熱手段及び前記エ
    ンドレスベルトを省略し、 クリーニングウェブを巻回した巻回ローラを前記一方の
    保持ローラの代わりに配置し、前記クリーニングウェブ
    を巻き取る巻取ローラを前記他方の保持ローラの代わり
    に配置し、前記クリーニングウェブを前記巻回ローラか
    ら前記巻取ローラへ掛け渡したことを特徴とする熱現像
    装置用クリーニングカートリッジ。
  15. 【請求項15】 前記クリーニングウェブを前記保持ロ
    ーラの位置間に固定して取り付けたことを特徴とする請
    求項13に記載の熱現像装置用クリーニングカートリッ
    ジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006002260A1 (en) * 2004-06-22 2006-01-05 Eastman Kodak Company Thermal processor employing a drive band

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