JP2004181487A - 異形品の成形方法及び成形金型 - Google Patents

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Tadashi Morita
正 森田
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正夫 井越
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Abstract

【課題】異形品であっても、かじり現象が発生することなく高精度に形成することができると共に、量産化を実現すること。
【解決手段】キャビティ20が点対称位置に形成されている。即ち、ダイ11には、キャビティ20が水平面上で軸心Oを中心として180度回転した位置に対向して二箇所設けられ、コアロッド12とこれと当接している上パンチ14とが下降して金属粉末が圧縮されることで、二個の異形品が同時に成形されるようになっている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、金属粉末をキャビティ内に圧縮して成形品を形成する成形方法及び成形金型に係り、特に、成形品として非対称形状の異形品を形成するのに好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
微細な金属粉末を所望形状に圧縮成形するために用いる成形金型は、ダイのキャビティ内に金属粉末を充填した後、キャビティ内の金属粉末を下パンチと上パンチとで圧縮することで成形品を成形する。成形品としては、一般には、対称形状に形成されるが、場合によっては、図5に示すように、非対称形状をなす異形品1を形成することがある。
【0003】
この異形品1は、概略的に筒状体が半分に縦割りされた形状をなしており、その外壁1aの内側に内方に突出する凸部1bが設けられている。そして、このような異形品1を成形する成形金型にあっては、図6に示すように、ダイ2のキャビティ内に金属粉末Kが充填された後、図7に示す矢印方向に、コアロッド3を下降すると同時に、これと当接している上パンチ5を下降させると、上パンチ5と共に下降する上第2パンチ6が金属粉末Kを下パンチ4に圧縮することで図5のような異形品が成形される。そのため、ダイ2、コアロッド3、下パンチ4、上パンチ5、及び上第2パンチ6は、それぞれが異形品1に対応する形状のキャビティを協働して形成できるようになっている。この種の異形品の製造方法としては各種の方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特公昭58−52527号公報(第1−2頁、第1図ー第5図)
【0005】
なお、成形された異形品1は、その後、図示しない焼結炉内で焼結されることで焼結品として形成され、次いで、焼結品が矯正仕上げ加工(サイジング)されることによって所定寸法の形状に形成されることとなる。図5において、符号1cは異形品に設けられた上部突起である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の成形金型において、成形時、コアロッド3及び上パンチ5の下降によって金属粉末Kを圧縮したとき、異形品1に内方向に突出する凸部1bが設けられ、しかもその凸部1bが斜め下方に傾斜しているので、凸部1bによって上パンチ5が反対側にずれてしまう力が作用し、そのため、異形品1を精度よく成形することができず、品質の低下をきたす問題があった。また、上パンチ5をダイ2から抜いたとき、上パンチ5の先端部がダイ2と摺接していわゆるかじり現象が発生してしまい、ダイ2及び上パンチ5が損傷して量産化することができない等の問題があった。
このような問題は、異形品1の凸部1bが斜め下方に傾斜している場合のみならず、単に真直ぐに突出している場合も同様であった。
【0007】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、異形品であっても、かじり現象が発生することなく高精度に形成することができると共に、量産化を実現することができる異形品の成形金型を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、金型のキャビティ内に充填された金属粉末を圧縮して、非対称形状の異形品を成形する成形方法において、同一面上の点対称位置に複数の異形品を同時に成形することを特徴とする。
この発明に係る異形品の成形方法によれば、複数の異形品を同一面上で点対称位置に同時に成形すると、異形品を構成する金属材料が上パンチに対して互いにうち消し方向に力が作用し、上パンチがキャビティ内でずれることがなくなるので、ダイをかじる現象が発生するのを防ぐことができ、異形品を良好な精度で成形することができる。
【0009】
請求項2に係る発明は、ダイとコアロッドと下パンチと上パンチとが協働してキャビティを形成し、該キャビティ内に投入された金属粉末を圧縮して、非対称形状の異形品を形成する成形金型において、前記キャビティが、同一面上に複数形成されていることを特徴とする。
この発明に係る成形金型によれば、複数の異形品を同一水平面上で点対称位置に同時に成形することで、異形品を構成する金属材料が上パンチに対して互いにうち消し方向に力を作用させることができ、そのため、上パンチがキャビティ内でずれなくなり、ダイをかじる現象が発生するのを防ぐことができるので、異形品を確実に良好な精度で成形することができる。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2記載の成形金型において、前記キャビティの各々は、同一面上で点対称位置に対向して設けられていることを特徴とする。
この発明に係る成形金型によれば、異形品がダイ内で点対称位置に形成されると、上パンチに対し両側から互いに打ち消し合う力が作用するので、上パンチのずれを確実に防止できる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項2又は3記載の成形金型において、キャビティによって成形された異形品が、内方に突出する凸部を有することを特徴とする。この発明に係る成形金型によれば、内方に突出する凸部を有する非対称形状の異形品であっても、良好な精度で成形することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1から図4はこの発明の一実施の形態に係る成形方法を適用した成形金型を示す図であって、図1は成形金型を示す成形前の要部の断面図、図2はダイのキャビティを示す説明用平面図、図3は成形金型を示す成形時の要部の断面図、図4は上パンチを示す説明図である。
この実施の形態の成形金型は、非対称形状となる異形品(図5参照)1を成形するためのものであって、ダイ11内に、図1に示すように、コアロッド12と下パンチ13と上パンチ14とが挿入されたとき、これら11〜14とで成形品を形成するためのキャビティ20が形成されるが、そのキャビティ20が点対称位置に形成されていることを特徴とする。
【0013】
即ち、ダイ11には、図2に示すように、キャビティ20の各々が水平面上で軸心Oを中心として180度回転した角度位置となるように対向して二個設けられている。そして、図3に示すように、ダイ11上でコアロッド12とこれと当接している上パンチ14とが下降して金属粉末Kが圧縮されることで、二個の異形品が同時に成形されるようになっている。
【0014】
そのため、ダイ11、コアロッド12、下パンチ13、上パンチ14には、二個の異形品を同時に成形し得るように、点対称の形状に形成されている。具体的には、上パンチ14は、図4に示すように、その先端の軸心Pを中心とする両側には異形品1の内周部分を形成するための内周壁形成部14aがそれぞれ設けられると共に、それより上部の両側には異形品1の凸部を形成するため凸部形成部14bが形成され、更に異形品1の上面側を形成するための上第2パンチ15がそれぞれ設けられている。この場合、上パンチ14の軸心Pとダイ11の軸心Oとは一致している。これら上パンチ14及び上第2パンチ15は、図示しない駆動源によって昇降可能に構成されている。
【0015】
一方、コアロッド12は、上パンチ14と対応するよう、図2に示すキャビティ20と20との間に挿入される形状に形成されている。また、詳細に図示していないが、下パンチ13の先端部も異形品1を二個形成できるようコアロッド12の軸心を中心とする点対称位置に設けられている。更に、下パンチ13には各異形品1の凸部1bの底面を形成するための下第2パンチ16が設けられている。これらコアロッド12、下パンチ13、下第2パンチ16は、図示しない駆動源によって昇降可能に構成されている。
従って、コアロッド12の両側には下パンチ13、下第2パンチ16がそれぞれ設けられているが、これら下パンチ13、下第2パンチ16は、各々が一体的に形成されていて、先端が二股に分岐する形状をなしている。
なお、図1及び図3において、符号17は、ダイ11を保持するホルダー金型である。
【0016】
この実施形態の成形金型は、上記のように構成されるので、成形に際しては、図1に示すように、ダイ11内にコアロッド12と下パンチ13とを上昇させて挿入する一方、そのコアロッド12の先端に当接するように上パンチ14を下降させて、これら12〜14をダイ11に対し所定の位置に位置決めし、次いで、ダイ11のキャビティ20内に金属粉末Kを充填した後、コアロッド12及び上パンチ14の双方を下降させて金属粉末Kを所定圧に圧縮することで、異形品1を形成する。
【0017】
上記圧縮時、異形品1の内部に凸部1bが存在することで、上パンチ14の先端側が反力を受けようとするが、異形品1がダイ11内で点対称位置に形成されるので、上パンチ14に対し両側から互いに打ち消し方向に力が作用することとなり、上パンチ14が異形品1を構成する金属粉末Kによってキャビティ20内でずれるおそれがない。
従って、この成形方法によれば、二個の異形品1を同一水平面上で点対称位置に同時に成形することで、上パンチ14がキャビティ20内でずれないようにしたので、従来のように上パンチ14がダイ11をかじる現象が発生するのを防ぐことができ、異形品1を良好な精度で成形することができるばかりでなく、異形品1の量産化を実現することができる。
【0018】
そして、この実施形態の成形金型は、キャビティ20が軸心Oを中心とする同一平面上で点対称位置に対向して設けられていると、上述のように上パンチ14がずれるのを防止できるばがりでなく、上パンチ14の両側に上第2パンチ15がそれぞれ配置されることでも上パンチ14のずれ防止効果をいっそう図ることもでき、所望の精度の異形品1を確実に量産化できる金型が得られる。
従って、非対称形状の異形品1であっても、またそれが内方に突出する凸部1bを有してあっても、良好な精度で成形することができる。
【0019】
また、上パンチ14が上第2パンチ15を有すると共に、下パンチ13が下第2パンチ16を有すると、異形品1が複雑な形状であっても、容易に対処することができる。
なお、上記実施の形態において、キャビティ20が点対称位置に二箇所けられた例を示したが、異形品1の形状によっては、それ以上の箇所設けることもでき、図示例に限定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、複数の異形品を同一面上で点対称位置に同時に成形するように構成したので、上パンチがキャビティ内でずれることがなくなり、かじる現象が発生するのを防ぐことができ、異形品を良好な精度で成形できる効果が得られる。
【0021】
請求項2に係る発明によれば、キャビティが同一面上で点対称位置に形成されるので、異形品を良好な精度で成形することができるばかりでなく、異形品の量産化を実現することができる効果が得られる。
【0022】
請求項3に係る発明によれば、上パンチに対し両側から互いに打ち消し合う力が作用することで、上パンチのずれを確実に防止できる効果が得られる。
【0023】
請求項4に係る発明によれば、内方に突出する凸部を有する非対称形状の異形品であっても、良好な精度で成形できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の成形方法を適用した成形金型を示す図であって、成形前の要部の断面図である。
【図2】ダイのキャビティを示す説明用平面図である。
【図3】成形金型を示す成形時の要部の断面図である。
【図4】上パンチを示す説明図である。
【図5】異形品を示す全体斜視図である。
【図6】従来の成形金型に金属粉末Kを充填した状態を示す断面図である。
【図7】従来の成形金型で金属粉末Kを圧縮した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 異形品
1b 凸部
11 ダイ
12 コアロッド
13 下パンチ
14 上パンチ
K 金属粉末

Claims (4)

  1. 金型のキャビティ内に充填された金属粉末を圧縮して、非対称形状の異形品を成形する成形方法において、
    同一面上の点対称位置に複数の異形品を同時に成形することを特徴とする異形品の成形方法。
  2. ダイとコアロッドと下パンチと上パンチとが協働してキャビティを形成し、該キャビティ内に投入された金属粉末を圧縮して、非対称形状の異形品を形成する成形金型において、
    前記キャビティが、同一面上に複数形成されていることを特徴とする成形金型。
  3. 請求項2記載の成形金型において、
    前記キャビティの各々は、同一面上の点対称位置に対向して設けられていることを特徴とする成形金型。
  4. 請求項2又は3記載の成形金型において、
    キャビティによって成形された異形品が、内方に突出する凸部を有することを特徴とする成形金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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