JP2004179848A - 通信装置および通信方式切換方法 - Google Patents
通信装置および通信方式切換方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004179848A JP2004179848A JP2002342101A JP2002342101A JP2004179848A JP 2004179848 A JP2004179848 A JP 2004179848A JP 2002342101 A JP2002342101 A JP 2002342101A JP 2002342101 A JP2002342101 A JP 2002342101A JP 2004179848 A JP2004179848 A JP 2004179848A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- communication
- state
- communication device
- terminal
- communication method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】良好な通信状態が得られる通信方式に切換えること。
【解決手段】通信装置は、メタリック加入者線に接続され、メタリック加入者線の他方に接続された端末側装置との間でデータ通信する局側装置であって、複数の通信方式のうちから選択された通信方式で通信する送信部および受信部と、通信状態を検出する回線状況モニタ部と、検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて(ステップS03でNO、または、ステップS05でNO)、選択されている通信方式を別の通信方式に切替える切換手段(ステップS06)とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】通信装置は、メタリック加入者線に接続され、メタリック加入者線の他方に接続された端末側装置との間でデータ通信する局側装置であって、複数の通信方式のうちから選択された通信方式で通信する送信部および受信部と、通信状態を検出する回線状況モニタ部と、検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて(ステップS03でNO、または、ステップS05でNO)、選択されている通信方式を別の通信方式に切替える切換手段(ステップS06)とを備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置および通信方式切換方法に関し、特に通信する他方の通信装置との接続状態に適した通信方式で通信する通信装置および通信方式選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
2つの通信装置間で通信する方式には、複数の通信方式が用いられている。たとえば、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)を用いた通信においては国際電気通信連合電気通信標準化セクタ(ITU−T)で通信方式が標準化されている。この標準化された通信方式には、G.992.1とG.992.2との2つの通信方式が標準化されている。G.992.1は、1.1MHzまでの周波数を使用し、通信速度が約8Mbpsの通信方式である。G.992.2の通信方式は、552kHzまでの周波数を使用し、通信速度が約1.5Mbpsの通信方式である。
【0003】
通常、ADSLを用いた通信方式においては、通信する2つの通信装置間で、いずれか一方の通信方式を選択して通信を行なう。この2つの通信装置間で用いる通信方式を決定するためには、ハンドシェイクという初期化フェーズが2つの通信装置間で実行され、局側装置と端末側装置との双方で実行可能な通信方式を通知し合い、通信方式が決定される。その後、トレーニングフェーズを得てデータ転送が可能か否かが判断される。この場合、一般的には、一方の通信装置(局側装置)が主導権を持って、いずれの通信方式を選択するかが決定される。すなわち、局側装置において、予め使用する通信方式がユーザにより定められており、この定められた通信方式で局側装置と他方の通信装置(端末側装置)とが通信を行なう通信方式を決定する。
【0004】
【非特許文献1】
「日経バイト」 日経BP社出版 2002年10月号 P.11〜15
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の通信方式を決定する方法においては、通信する2つの装置間のうち局側装置で使用する通信方式が決定されているため、2つの通信装置が接続される状態、例えば、通信距離、通信媒体、その通信媒体に対する漏話の影響等が全く考慮されていなかった。そのため、接続状態によっては、通信方式が決定された後に行なわれるトレーニングフェーズにおいて、データ転送が正常に行なわれず、通信が確立しなかったり、トレーニングフェーズでは正常にデータを伝送できたにもかかわらずその後の通信においてデータを伝送できずに、通信が正常に行なわれない場合がある。
【0006】
この不具合は、上述した2つの通信方式の一方でのみ発生し、他方の通信方式では正常に通信が可能な場合がある。たとえば、G.992.2で使用していない552kHz以上1.1MHz以下の周波数で強いノイズが発生している場合などは、G.992.1では正常な通信が行なうことができないけれども、G.992.2では正常に通信を行なうことができる。このような状況下で、G.992.1が予め定められた通信方式である場合には、G.992.2の通信方式に切換えるためには、局側装置のユーザが、通信方式を手動で切換えなければならないといった問題があった。
【0007】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、良好な通信状態が得られる通信方式に切換えることが可能な通信装置および通信方式切換方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、通信装置は、メタリック加入線に接続され、メタリック加入線の他方に接続された他の通信装置との間でデータ通信する通信装置であって、複数の通信方式のうちから選択された通信方式で他の通信装置と通信する通信手段と、通信状態を検出する検出手段とを備え、検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて、選択されている通信方式を別の通信方式に切替える切換手段とを備える。
【0009】
この発明に従えば、検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて、選択されている通信方式が別の通信方式に切替えられる。このため、選択されていた通信方式での通信状態が悪い場合に、別の通信方式に切換えることができる。その結果、良好な通信状態が得られる通信方式に切換えることが可能な通信装置を提供することができる。
【0010】
好ましくは、検出手段は、SN比または通信エラー率を検出する。
好ましくは、検出手段は、他の通信装置と選択された通信方式で通信するために実行されるハンドシェイク手順の期間の通信状態を検出する。
【0011】
この発明に従えば、ハンドシェイク手順の期間に検出された通信状態に応じて通信方式が切替えられるので、実際の通信が開始される前に、良好な通信状態が得られる通信方式で通信することができる。
【0012】
好ましくは、検出手段は、ハンドシェイク手段の実行後に他の通信装置との間で実行されるトレーニングの期間の通信状態を検出する。
【0013】
この発明に従えば、トレーニングの期間に検出された通信状態に応じて通信方式が切替えられるので、実際の通信が開始される前に、良好な通信状態が得られる通信方式で通信することができる。
【0014】
好ましくは、検出手段は、トレーニング手順の実行後の通信状態を検出する。
この発明に従えば、トレーニング手順の実行後に検出された通信状態に基づいて通信状態が切替えられるので、通信状態を悪化させる原因がトレーニング後に発生した場合でも、良好な通信状態が得られる通信方式で通信することができる。
【0015】
好ましくは、検出手段により検出された通信状態を記憶しておくための記憶手段をさらに備え、切換手段は、記憶された通信状態に基づき通信状態を切替える。
【0016】
この発明に従えば、検出手段により検出された通信状態が記憶され、記憶された通信状態に基づき通信方式が切替えられる。このため、長期間に検出された通信状態に基づき通信方式が切替えられるので、突発的または特定の場合に発生するような通信状態を悪化させる事象を排除することができ、通信状態を正確に検出することができる。
【0017】
好ましくは、他の通信装置は複数あり、検出手段は、複数の他の通信装置毎に通信状態を検出し、切換手段は、複数の他の通信装置毎に通信方式を切替える。
【0018】
この発明に従えば、複数の他の通信装置毎に通信状態が検出され、複数の他の通信装置毎に通信方式が切替えられる。このため、接続される複数の他の通信装置毎に通信方式を異ならせることができる。
【0019】
好ましくは、検出手段は、他の通信装置から通信状態を受信する通信状態受信手段を含む。
【0020】
この発明に従えば、他の通信装置から受信した通信状態に基づいて通信方式が切替えられる。このため、通信状態を検出する処理の負荷を軽減させることができる。
【0021】
この発明の他の局面によれば、通信方式切換方法は、メタリック加入者線に接続され、メタリック加入者線の他方に接続された他の通信装置との間でデータ通信する通信装置で実行される通信方式切換方法であって、複数の通信方式のうちから選択された通信方式で他の通信装置と通信するステップと、通信状態を検出するステップと、検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて、選択されている通信方式を別の通信方式に切替えるステップとを含む。
【0022】
この発明に従えば、検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて、選択されている通信方式を別の通信方式に切替える。このため、選択されていた通信方式での通信状態が悪い場合に、別の通信方式に切換えることができる。その結果、良好な通信状態が得られる通信方式に切換えることが可能な通信方式切換方法を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0024】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態における通信システムの概略構成を示す図である。図1を参照して、通信システム1は、局側装置100と、スプリッタ211と、端末側装置200とを含む。局側装置100は、複数のメタリック加入者線300,300A,300B,300Cと接続されている。また、局側装置100は、インターネット113にルータを介して接続されている。さらに、公衆電話網112に交換機111を介して接続されている。
【0025】
局側装置100に接続されたメタリック加入者線300の他端には、スプリッタ211が接続されている。メタリック加入者線300は、加入者線(PSTN:Public Switched Telephone Network)と非対称デジタル加入者線(ADSL:Asymmetric Digital Subscriber Line)とを兼用する。
【0026】
スプリッタ211は、PSTN用の信号と、ADSL用の信号とを分離するための周波数フィルタである。また、スプリッタ211は、加入者電話機212と、端末側装置200と接続される。スプリッタ211と加入者電話機212との間ではPSTN用の信号が送受信され、スプリッタ211と端末側装置200との間ではADSL用の信号が送受信される。
【0027】
端末側装置200は、スプリッタ211と接続されるとともに、家庭内またはオフィス内に敷設されたローカルエリアネットワーク(LAN)214と接続される。LAN214には、コンピュータ213A,213Bが接続されている。
【0028】
このようにして接続される通信システムにおいては、コンピュータ213A,213Bは、メタリック加入者線300を介して、インターネット113または電話網112に接続された他のコンピュータと接続され、それらコンピュータ間で通信を行なうことができる。したがって、局側装置100は、複数の端末側装置200と接続可能なモデムであり、端末側装置200は、LAN214を、メタリック加入者線300に接続するためのモデムである。
【0029】
この場合に、局側装置100と端末側装置200との間では、所定の通信方式を用いて通信が行なわれる。本発明における通信装置では、このメタリック加入者線300を用いて行なわれる通信方式を切換えるものである。
【0030】
図2は、第1の実施の形態における局側装置と端末側装置の機能を示すブロック図である。図2を参照して、局側装置100は、送信部101と、受信部102と、送信部101および受信部102の通信回線の通信状態を検出するための回線状況モニタ部103とを含む。端末側装置200は、受信部201と送信部202とを含む。局側装置100と端末側装置200とは、メタリック加入者線300で接続される。
【0031】
局側装置100の送信部101は、入力側が電話網112およびインターネット113と接続され、出力側が端末装置200の受信部201と接続される。そして送信部101は、電話網112またはインターネット113に接続されたコンピュータから送信されてきた情報を受信し、端末側装置200の受信部201に送信する。受信部102は、入力側が端末装置200の受信部201と接続され、出力側が電話網112およびインターネット113と接続される。そして受信部102は、端末側装置200の送信部202から送信されてきた情報を受信し、電話網112またはインターネット113に接続されたコンピュータに送信する。
【0032】
局側装置100の回線状況モニタ部103は、送信部101および受信部102で端末側装置200に対して情報を送信または受信する際の通信状態を検出する。そして、検出した通信状態を記憶部104に記憶する。ここで通信状態とは、信号とノイズとの比(SN比)、または、通信エラーの回数をいう。通信エラー回数は、所定の通信回数当りのエラー回数により求められるエラー発生率としてもよい。回線状況モニタ部103は、SN比またはエラー発生回数が所定の値以上となったか否かを判定する。また、回線状況モニタ部103は、所定の時間間隔で、SN比またはエラー発生回数を検出して、通信が行なわれている最中に、記憶部104に記憶する。
【0033】
また、局側装置100の回線状況モニタ部103は、局側装置100のユーザからの入力を受付ける入力部(図示しない)と接続される。そして、入力部から通信方式が入力されると、入力された通信方式を初期値として記憶部104に記憶する。局側装置100の入力部は、キーボード、マウス、ボタン、切替スイッチ等のユーザインターフェイスを用いることができる。また、回線状況モニタ部103は、送信部101および受信部102の通信状態を検出すると、局側装置100が備える表示部(図示しない)に検出した通信状態を回線状況として出力する。
【0034】
端末側装置200の受信部201は、入力側が局側装置100の送信部101と接続され、出力側がLAN204に接続されたコンピュータ213A,213Bと接続される。そして、受信部201は、送信部101から送信されてきた情報を受信して、LAN204に接続されたコンピュータ213A,213Bに送信する。端末側装置200の送信部202は、出力側が局側装置100の受信部102と接続され、入力側がLAN204に接続されたコンピュータ213A,213Bと接続される。そして、送信部202は、コンピュータ213A,213Bから受信した入力データを、受信部102に送信する。
【0035】
局側装置100の送信部101から端末側装置200の受信部201に向かう回線を下り回線と言い、端末側装置200の送信部202から局側装置100の受信部102に向かう回線を上り回線と言う。
【0036】
図3は、第1の実施の形態における局側装置で実行される通信方式選択処理の流れを示すフローチャートである。図3を参照して、局側装置100では、記憶部104に記憶された初期値に設定された通信方式を読出す(ステップS01)。ここでは、まず、初期値の通信方式として、G.992.1の通信方式が設定されているものとして説明する。そして、次のステップS02で、端末側装置200との間でハンドシェイク処理を実行することにより、G.992.1の通信方式で通信を行なうためのハンドシェイク処理が実行される。
【0037】
このハンドシェイク処理が実行されている間、回線状況モニタ部103は、送信部101および受信部102における通信状態を検出する。そして、検出した通信状態が許容範囲にあるか否かを判断する(ステップS03)。許容範囲とは、通信状態をSN比とする場合には、SN比が予め定められた値以内か否かを判断する。また、エラー発生回数とした場合には、エラー発生回数が所定の値以下であるか否かを判断する。通信状態が許容範囲内と判断された場合にはステップS04に進み、そうでない場合にはステップS06に進む。
【0038】
ステップS04では、現在設定されている通信方式で通信を確立させるためのトレーニング処理が実行される。このトレーニング期間中、回線状況モニタ部103は、送信部101および受信部102における通信状態を検出しており、次のステップS05において、検出した通信状態が許容範囲内か否かが判断される。検出された通信状態が許容範囲内と判断された場合には処理を終了し、そうでない場合にはステップS06に進む。また、トレーニング処理が正常に終了しなかった場合には、ステップS05においては、通信状態が許容範囲にないものと同様に、ステップS06に進む。なお、ステップS03における許容範囲と、ステップS05における許容範囲とは同じである。2回に分けて通信状態を判断するのは、判定に必要なサンプル数を増やすことにより、より正確に通信状態を判断するためである。
【0039】
ステップS06では、現在設定されている通信方式が、別の通信方式に切換える処理が行なわれる。ここでは、G.992.1が現在設定されている通信方式であったため、これを、G.992.2の通信方式に切換える。そして、上述したステップS02以降の処理を繰返し実行する。これにより、局側装置100と端末側装置200との間で通信される通信方式が、G.992.1からG.992.2に切換えられ、切換えられた通信方式G.992.2で通信が行なわれることになる。このため、G.992.1の通信方式では局側装置100と端末側装置200との接続状態において好ましくない環境にある場合であっても、G.992.2の通信方式では好ましい接続環境にある場合には、G.992.2の通信方式に切換えられることにより、良好な通信を行なうことが可能となる。なお、ステップS06で他に切替えるべき通信方式が存在しない場合には、通信方式を切替えることなく、これまで用いられていた通信方式のままで処理を終了する。
【0040】
なお、本実施の形態においては、局側装置100と端末側装置200との間で使用可能な通信方式として、ADSLのG.992.1とG.992.2を挙げたが、通信方式はこれに限られず、他の通信方式を用いてもよい。たとえば、G.992.1とG.992.2の通信方式には、Annex A、Annex BおよびAnnex Cの細分化された通信方式があるが、これらを含めて複数の通信方式としてもよい。さらに、Annex Cには、DBMおよびFBMの2つの通信方式が含まれる。これらの通信方式をさらに含めて複数の通信方式としてもよい。
【0041】
上述したように、2つの通信装置間の通信するための最適な通信方式は、2つの通信装置が接続された回線の状況により異なってくる。本実施の形態における局側装置100では、局側装置100と端末側装置200とを実際に接続し、通信方式を決定するためのハンドシェイク処理を実行する際の通信状態を検出し、その通信状態が許容範囲内にない場合には、通信方式を他の通信方式に切換えるようにしている。このため、実際の通信が行なわれる前に、ハンドシェイク処理を行なう間に検出された通信状態が良好な通信方式が選択されるため、局側装置100と端末側装置200との間で接続状態に応じて適した通信方式を選択することが可能となる。
【0042】
さらに、本実施の形態における局側装置100では、ハンドシェイク処理により決定された通信方式で通信を確立するためのトレーニング期間中の通信状態が検出され、その検出された通信状態が許容範囲内にない場合に、他の通信方式に切換える。このため、局側装置100と端末側装置200との間で通信が開始される前の段階で、接続された回線状況に適した通信モードを選択することが可能となる。その結果、局側装置100と端末側装置200との接続状態に応じて適した通信方式を選択することが可能となる。
【0043】
また、通信状態に、SN比とエラー発生回数(エラー発生率)を用いたので、SN比またはエラー発生回数が所定の値以下の通信状態となる通信方式を選択することが可能となる。
【0044】
さらに、本実施の形態における通信システムにおいては、局側装置100と端末側装置200とを接続するメタリック加入者線300がISDN(IntegratedServices Digital Network)回線と束ねられた場合に発生するISDN回線からの漏話現象を回避することが可能である。
【0045】
なお、上述の説明では、局側装置100で端末側装置200との間の通信を行なう際に、通信状況を回線状況モニタ部103で検出するようにした。この通信状況を、端末側装置200で検出するようにしてもよい。この場合の構成例を図4に示す。図4を参照して、端末側装置200Aには、回線状況モニタ部203がさらに設けられる。そして、回線状況モニタ部203において、ハンドシェ−ク処理を実行するフェーズとトレーニング処理を実行するフェーズとにおける通信状態がそれぞれ検出され、局側装置100に送信される。
【0046】
局側装置100Aには、回線状況モニタ部103に代えて、通信方式切替部105が設けられる。そして、通信方式切替部105において、端末側装置200から受信した通信状態に基づいて、通信状態が許容範囲内か否かが判断される。そして、通信方式切替部105は、通信状態が許容範囲内にないと判定した場合に、通信方式を切替える。
【0047】
これにより、通信状態を検出する処理が端末側装置200Aで実行されるので、局側装置100Aにおける処理負荷を軽減することができる。
【0048】
<第2の実施の形態>
上述した第1の実施の形態における通信システムにおいては、ハンドシェイク処理またはトレーニング処理を実行する間の通信状態を検出するようにした。第2の実施の形態における通信システムにおいては、局側装置100と端末側装置200との間で、一旦通信方式が決定された後の通信における通信状態に基づき通信方式を切替えるようにした点で第1の実施の形態における通信システムと異なる。その他の構成については、第1の実施の形態における通信システムと同様であるので、ここでは説明を繰返さない。また、第2の実施の形態における局側装置100および端末側装置200の機能は、図4に示したのと同様である。
【0049】
図5は、第2の実施の形態における局側装置100で実行される通信中処理の流れを示すフローチャートである。この場合、局側装置100と端末側装置200とでは、以前に実行されたハンドシェイク処理で決定された通信方式で通信が行なわれるものとする。ここでは、以前に決定された通信方式を、G.992.1として説明する。図5を参照して、局側装置100では、端末側装置200との間で通信が行なわれている最中に、回線状況モニタ部103において通信状態が検出される(ステップS11)。そして、検出された通信状態が、記憶部104に記憶される(ステップS12)。この通信状態は、たとえば所定の時間間隔で検出されたものでもよく、また、ある所定期間内のSN比またはエラー発生回数の平均値としてもよい。
【0050】
この通話中処理は、局側装置100が複数の端末側装置200と接続される場合には、端末側装置200毎に通信状態が記憶部104に記憶されることになる。
【0051】
図6は、第2の実施の形態における局側装置で実行される通信方式選択処理の流れを示すフローチャートである。図6を参照して、局側装置100では、接続されている端末側装置200に対応する通信状態が記憶部104より読出される(ステップS21)。そして、読出された通信状態が許容範囲内か否かが判断され、許容範囲と判断された場合には処理を終了し、許容範囲内にないと判断した場合にはステップS23に進む。ステップS21で通信状態を読出すタイミングは、所定の時間間隔である。
【0052】
ステップS23では、通信方式の切換が行なわれる。ここでは、通信方式がG.992.1からG.992.2に切換えられる。そして、切換えられた通信方式でハンドシェイク処理が実行される(ステップS24)。これにより、端末側装置200と局側装置100との間で行なう通信方式がG.992.2に決定される。
【0053】
そしてステップS25では、ハンドシェイク処理が実行されている間の通信状態が、回線状況モニタ部103で検出され、検出された通信状態が許容範囲内か否かが判断される。ハンドシェイク処理が実行している最中の通信状態が許容範囲内とされた場合にはステップS26へ進み、そうでない場合にはステップS23に進み、別の通信方式に切換えられる。ステップS23で他に切替えるべき通信方式が存在しない場合には、通信方式を切替えることなく、これまで用いられていた通信方式のままで処理を終了する。
【0054】
ステップS26では、トレーニング処理が実行される。そして、次のステップS27では、トレーニング処理が実行されている最中の通信状態が、回線状況モニタ部103で検出され、検出された通信状態が許容範囲内か否かが判断される。通信状態が許容範囲と判断された場合には、そのまま処理を終了し、そうでない場合にはステップS23へ進み通信方式が別の通信方式に切換えられる。
【0055】
以上説明したように、第2の実施の形態における通信システムにおいては、局側装置100と端末側装置200との間で実際に通信が行なわれている最中の通信状態が、回線状況モニタ部103で検出され、記憶部104に記憶される。そして、記憶された通信状態が許容範囲にない場合には、別の通信方式に切換える処理が実行される。このため、局側装置100と端末側装置200との間で通信が行なわれる比較的長い時間の通信状態に基づいて、通信方式を選択することが可能となる。このため、突発的に生じる通信状態に悪影響を及ぼすような事象が突発的に生じたとしても、そのような突発的な事象により通信方式が切換えられることがないので、通信状態を正確に判定することが可能となる。その結果、局側装置100と端末側装置200との接続状態に応じた通信方式をより正確に選択することが可能となる。
【0056】
なお、上述の説明では、局側装置100で端末側装置200との間の通信を行なう際に、通信状況を回線状況モニタ部103で検出するようにした。この通信状況を、端末側装置200で検出するようにしてもよい。この場合の構成例は、図4に示したのと同様である。
【0057】
したがって、図5に示した通信中処理は、端末側装置200Aで実行される。また、図6に示した通信方式選択処理は、局側装置100Aで実行されるが、ステップS21では、端末側装置200Aから通信状態を受信することになる。この場合、局側装置100Aから端末側装置200Aに対して通信状態の送信要求を送信するようにすればよい。
【0058】
また、端末側装置200Aにおいて、ステップS21およびステップS22を実行させるようにしてもよい。この場合には、端末装置200Aにおいて記憶部204に記憶された通信状態が許容範囲内にない場合に、局側装置100Aに通信状態が許容範囲内にない旨を示す信号を送信するようにすればよい。局側装置100Aでは、その信号の受信に応じて、図6のステップS23以降の処理を実行することになる。なお、ステップS25およびステップS27で判定に用いられる通信状態は、局側装置100Aで検出してもよく、端末側装置200Aで検出された通信状態を局側装置100Aで受信するようにしてもよい。
【0059】
このようにすれば、局側装置100Aが、端末装置200Aとの通信状態を記憶しておく必要がない。このため、局側装置100Aが複数の端末側装置200Aと接続される場合に、それぞれの端末装置200Aごとに通信状態を記憶する必要がなく、記憶容量を低減することが可能となるとともに管理が容易となる。
【0060】
第2の実施の形態における通信システムにおいては、局側装置100と端末側装置200との間で通信が実際に行なわれている際の通信状況を記憶するようにした。このため、長期間で通信状況に悪影響を及ぼすような事象が発生した場合に、通信方式を別の通信方式に切換えて通信を可能とする。
【0061】
なお、第1および第2の実施の形態においては、通信状態として、SN比またはエラー発生回数を用いるようにしたが、これらを組合わせても良く、さらに、回線の長さ、回線速度を計測することにより、通信状態を判断するようにしてもよい。
【0062】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態における局側装置と端末側装置との機能を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における局側装置で実行される通信方式選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態における局側装置と端末側装置との機能を示す別のブロック図である。
【図5】第2の実施の形態における局側装置で実行される通信中処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態における局側装置で実行される通信方式選択処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100,100A 局側装置、101,202 送信部、102,201 受信部、103,203 回線状況モニタ部、104,204 記憶部、105 通信方式切替部、111 交換機、112 電話網、113 インターネット、200,200A 端末側装置、211 スプリッタ、212 加入者電話機、213A,213B コンピュータ、300,300A,300B,300C メタリック加入者線。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置および通信方式切換方法に関し、特に通信する他方の通信装置との接続状態に適した通信方式で通信する通信装置および通信方式選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
2つの通信装置間で通信する方式には、複数の通信方式が用いられている。たとえば、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)を用いた通信においては国際電気通信連合電気通信標準化セクタ(ITU−T)で通信方式が標準化されている。この標準化された通信方式には、G.992.1とG.992.2との2つの通信方式が標準化されている。G.992.1は、1.1MHzまでの周波数を使用し、通信速度が約8Mbpsの通信方式である。G.992.2の通信方式は、552kHzまでの周波数を使用し、通信速度が約1.5Mbpsの通信方式である。
【0003】
通常、ADSLを用いた通信方式においては、通信する2つの通信装置間で、いずれか一方の通信方式を選択して通信を行なう。この2つの通信装置間で用いる通信方式を決定するためには、ハンドシェイクという初期化フェーズが2つの通信装置間で実行され、局側装置と端末側装置との双方で実行可能な通信方式を通知し合い、通信方式が決定される。その後、トレーニングフェーズを得てデータ転送が可能か否かが判断される。この場合、一般的には、一方の通信装置(局側装置)が主導権を持って、いずれの通信方式を選択するかが決定される。すなわち、局側装置において、予め使用する通信方式がユーザにより定められており、この定められた通信方式で局側装置と他方の通信装置(端末側装置)とが通信を行なう通信方式を決定する。
【0004】
【非特許文献1】
「日経バイト」 日経BP社出版 2002年10月号 P.11〜15
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の通信方式を決定する方法においては、通信する2つの装置間のうち局側装置で使用する通信方式が決定されているため、2つの通信装置が接続される状態、例えば、通信距離、通信媒体、その通信媒体に対する漏話の影響等が全く考慮されていなかった。そのため、接続状態によっては、通信方式が決定された後に行なわれるトレーニングフェーズにおいて、データ転送が正常に行なわれず、通信が確立しなかったり、トレーニングフェーズでは正常にデータを伝送できたにもかかわらずその後の通信においてデータを伝送できずに、通信が正常に行なわれない場合がある。
【0006】
この不具合は、上述した2つの通信方式の一方でのみ発生し、他方の通信方式では正常に通信が可能な場合がある。たとえば、G.992.2で使用していない552kHz以上1.1MHz以下の周波数で強いノイズが発生している場合などは、G.992.1では正常な通信が行なうことができないけれども、G.992.2では正常に通信を行なうことができる。このような状況下で、G.992.1が予め定められた通信方式である場合には、G.992.2の通信方式に切換えるためには、局側装置のユーザが、通信方式を手動で切換えなければならないといった問題があった。
【0007】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、良好な通信状態が得られる通信方式に切換えることが可能な通信装置および通信方式切換方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、通信装置は、メタリック加入線に接続され、メタリック加入線の他方に接続された他の通信装置との間でデータ通信する通信装置であって、複数の通信方式のうちから選択された通信方式で他の通信装置と通信する通信手段と、通信状態を検出する検出手段とを備え、検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて、選択されている通信方式を別の通信方式に切替える切換手段とを備える。
【0009】
この発明に従えば、検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて、選択されている通信方式が別の通信方式に切替えられる。このため、選択されていた通信方式での通信状態が悪い場合に、別の通信方式に切換えることができる。その結果、良好な通信状態が得られる通信方式に切換えることが可能な通信装置を提供することができる。
【0010】
好ましくは、検出手段は、SN比または通信エラー率を検出する。
好ましくは、検出手段は、他の通信装置と選択された通信方式で通信するために実行されるハンドシェイク手順の期間の通信状態を検出する。
【0011】
この発明に従えば、ハンドシェイク手順の期間に検出された通信状態に応じて通信方式が切替えられるので、実際の通信が開始される前に、良好な通信状態が得られる通信方式で通信することができる。
【0012】
好ましくは、検出手段は、ハンドシェイク手段の実行後に他の通信装置との間で実行されるトレーニングの期間の通信状態を検出する。
【0013】
この発明に従えば、トレーニングの期間に検出された通信状態に応じて通信方式が切替えられるので、実際の通信が開始される前に、良好な通信状態が得られる通信方式で通信することができる。
【0014】
好ましくは、検出手段は、トレーニング手順の実行後の通信状態を検出する。
この発明に従えば、トレーニング手順の実行後に検出された通信状態に基づいて通信状態が切替えられるので、通信状態を悪化させる原因がトレーニング後に発生した場合でも、良好な通信状態が得られる通信方式で通信することができる。
【0015】
好ましくは、検出手段により検出された通信状態を記憶しておくための記憶手段をさらに備え、切換手段は、記憶された通信状態に基づき通信状態を切替える。
【0016】
この発明に従えば、検出手段により検出された通信状態が記憶され、記憶された通信状態に基づき通信方式が切替えられる。このため、長期間に検出された通信状態に基づき通信方式が切替えられるので、突発的または特定の場合に発生するような通信状態を悪化させる事象を排除することができ、通信状態を正確に検出することができる。
【0017】
好ましくは、他の通信装置は複数あり、検出手段は、複数の他の通信装置毎に通信状態を検出し、切換手段は、複数の他の通信装置毎に通信方式を切替える。
【0018】
この発明に従えば、複数の他の通信装置毎に通信状態が検出され、複数の他の通信装置毎に通信方式が切替えられる。このため、接続される複数の他の通信装置毎に通信方式を異ならせることができる。
【0019】
好ましくは、検出手段は、他の通信装置から通信状態を受信する通信状態受信手段を含む。
【0020】
この発明に従えば、他の通信装置から受信した通信状態に基づいて通信方式が切替えられる。このため、通信状態を検出する処理の負荷を軽減させることができる。
【0021】
この発明の他の局面によれば、通信方式切換方法は、メタリック加入者線に接続され、メタリック加入者線の他方に接続された他の通信装置との間でデータ通信する通信装置で実行される通信方式切換方法であって、複数の通信方式のうちから選択された通信方式で他の通信装置と通信するステップと、通信状態を検出するステップと、検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて、選択されている通信方式を別の通信方式に切替えるステップとを含む。
【0022】
この発明に従えば、検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて、選択されている通信方式を別の通信方式に切替える。このため、選択されていた通信方式での通信状態が悪い場合に、別の通信方式に切換えることができる。その結果、良好な通信状態が得られる通信方式に切換えることが可能な通信方式切換方法を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0024】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態における通信システムの概略構成を示す図である。図1を参照して、通信システム1は、局側装置100と、スプリッタ211と、端末側装置200とを含む。局側装置100は、複数のメタリック加入者線300,300A,300B,300Cと接続されている。また、局側装置100は、インターネット113にルータを介して接続されている。さらに、公衆電話網112に交換機111を介して接続されている。
【0025】
局側装置100に接続されたメタリック加入者線300の他端には、スプリッタ211が接続されている。メタリック加入者線300は、加入者線(PSTN:Public Switched Telephone Network)と非対称デジタル加入者線(ADSL:Asymmetric Digital Subscriber Line)とを兼用する。
【0026】
スプリッタ211は、PSTN用の信号と、ADSL用の信号とを分離するための周波数フィルタである。また、スプリッタ211は、加入者電話機212と、端末側装置200と接続される。スプリッタ211と加入者電話機212との間ではPSTN用の信号が送受信され、スプリッタ211と端末側装置200との間ではADSL用の信号が送受信される。
【0027】
端末側装置200は、スプリッタ211と接続されるとともに、家庭内またはオフィス内に敷設されたローカルエリアネットワーク(LAN)214と接続される。LAN214には、コンピュータ213A,213Bが接続されている。
【0028】
このようにして接続される通信システムにおいては、コンピュータ213A,213Bは、メタリック加入者線300を介して、インターネット113または電話網112に接続された他のコンピュータと接続され、それらコンピュータ間で通信を行なうことができる。したがって、局側装置100は、複数の端末側装置200と接続可能なモデムであり、端末側装置200は、LAN214を、メタリック加入者線300に接続するためのモデムである。
【0029】
この場合に、局側装置100と端末側装置200との間では、所定の通信方式を用いて通信が行なわれる。本発明における通信装置では、このメタリック加入者線300を用いて行なわれる通信方式を切換えるものである。
【0030】
図2は、第1の実施の形態における局側装置と端末側装置の機能を示すブロック図である。図2を参照して、局側装置100は、送信部101と、受信部102と、送信部101および受信部102の通信回線の通信状態を検出するための回線状況モニタ部103とを含む。端末側装置200は、受信部201と送信部202とを含む。局側装置100と端末側装置200とは、メタリック加入者線300で接続される。
【0031】
局側装置100の送信部101は、入力側が電話網112およびインターネット113と接続され、出力側が端末装置200の受信部201と接続される。そして送信部101は、電話網112またはインターネット113に接続されたコンピュータから送信されてきた情報を受信し、端末側装置200の受信部201に送信する。受信部102は、入力側が端末装置200の受信部201と接続され、出力側が電話網112およびインターネット113と接続される。そして受信部102は、端末側装置200の送信部202から送信されてきた情報を受信し、電話網112またはインターネット113に接続されたコンピュータに送信する。
【0032】
局側装置100の回線状況モニタ部103は、送信部101および受信部102で端末側装置200に対して情報を送信または受信する際の通信状態を検出する。そして、検出した通信状態を記憶部104に記憶する。ここで通信状態とは、信号とノイズとの比(SN比)、または、通信エラーの回数をいう。通信エラー回数は、所定の通信回数当りのエラー回数により求められるエラー発生率としてもよい。回線状況モニタ部103は、SN比またはエラー発生回数が所定の値以上となったか否かを判定する。また、回線状況モニタ部103は、所定の時間間隔で、SN比またはエラー発生回数を検出して、通信が行なわれている最中に、記憶部104に記憶する。
【0033】
また、局側装置100の回線状況モニタ部103は、局側装置100のユーザからの入力を受付ける入力部(図示しない)と接続される。そして、入力部から通信方式が入力されると、入力された通信方式を初期値として記憶部104に記憶する。局側装置100の入力部は、キーボード、マウス、ボタン、切替スイッチ等のユーザインターフェイスを用いることができる。また、回線状況モニタ部103は、送信部101および受信部102の通信状態を検出すると、局側装置100が備える表示部(図示しない)に検出した通信状態を回線状況として出力する。
【0034】
端末側装置200の受信部201は、入力側が局側装置100の送信部101と接続され、出力側がLAN204に接続されたコンピュータ213A,213Bと接続される。そして、受信部201は、送信部101から送信されてきた情報を受信して、LAN204に接続されたコンピュータ213A,213Bに送信する。端末側装置200の送信部202は、出力側が局側装置100の受信部102と接続され、入力側がLAN204に接続されたコンピュータ213A,213Bと接続される。そして、送信部202は、コンピュータ213A,213Bから受信した入力データを、受信部102に送信する。
【0035】
局側装置100の送信部101から端末側装置200の受信部201に向かう回線を下り回線と言い、端末側装置200の送信部202から局側装置100の受信部102に向かう回線を上り回線と言う。
【0036】
図3は、第1の実施の形態における局側装置で実行される通信方式選択処理の流れを示すフローチャートである。図3を参照して、局側装置100では、記憶部104に記憶された初期値に設定された通信方式を読出す(ステップS01)。ここでは、まず、初期値の通信方式として、G.992.1の通信方式が設定されているものとして説明する。そして、次のステップS02で、端末側装置200との間でハンドシェイク処理を実行することにより、G.992.1の通信方式で通信を行なうためのハンドシェイク処理が実行される。
【0037】
このハンドシェイク処理が実行されている間、回線状況モニタ部103は、送信部101および受信部102における通信状態を検出する。そして、検出した通信状態が許容範囲にあるか否かを判断する(ステップS03)。許容範囲とは、通信状態をSN比とする場合には、SN比が予め定められた値以内か否かを判断する。また、エラー発生回数とした場合には、エラー発生回数が所定の値以下であるか否かを判断する。通信状態が許容範囲内と判断された場合にはステップS04に進み、そうでない場合にはステップS06に進む。
【0038】
ステップS04では、現在設定されている通信方式で通信を確立させるためのトレーニング処理が実行される。このトレーニング期間中、回線状況モニタ部103は、送信部101および受信部102における通信状態を検出しており、次のステップS05において、検出した通信状態が許容範囲内か否かが判断される。検出された通信状態が許容範囲内と判断された場合には処理を終了し、そうでない場合にはステップS06に進む。また、トレーニング処理が正常に終了しなかった場合には、ステップS05においては、通信状態が許容範囲にないものと同様に、ステップS06に進む。なお、ステップS03における許容範囲と、ステップS05における許容範囲とは同じである。2回に分けて通信状態を判断するのは、判定に必要なサンプル数を増やすことにより、より正確に通信状態を判断するためである。
【0039】
ステップS06では、現在設定されている通信方式が、別の通信方式に切換える処理が行なわれる。ここでは、G.992.1が現在設定されている通信方式であったため、これを、G.992.2の通信方式に切換える。そして、上述したステップS02以降の処理を繰返し実行する。これにより、局側装置100と端末側装置200との間で通信される通信方式が、G.992.1からG.992.2に切換えられ、切換えられた通信方式G.992.2で通信が行なわれることになる。このため、G.992.1の通信方式では局側装置100と端末側装置200との接続状態において好ましくない環境にある場合であっても、G.992.2の通信方式では好ましい接続環境にある場合には、G.992.2の通信方式に切換えられることにより、良好な通信を行なうことが可能となる。なお、ステップS06で他に切替えるべき通信方式が存在しない場合には、通信方式を切替えることなく、これまで用いられていた通信方式のままで処理を終了する。
【0040】
なお、本実施の形態においては、局側装置100と端末側装置200との間で使用可能な通信方式として、ADSLのG.992.1とG.992.2を挙げたが、通信方式はこれに限られず、他の通信方式を用いてもよい。たとえば、G.992.1とG.992.2の通信方式には、Annex A、Annex BおよびAnnex Cの細分化された通信方式があるが、これらを含めて複数の通信方式としてもよい。さらに、Annex Cには、DBMおよびFBMの2つの通信方式が含まれる。これらの通信方式をさらに含めて複数の通信方式としてもよい。
【0041】
上述したように、2つの通信装置間の通信するための最適な通信方式は、2つの通信装置が接続された回線の状況により異なってくる。本実施の形態における局側装置100では、局側装置100と端末側装置200とを実際に接続し、通信方式を決定するためのハンドシェイク処理を実行する際の通信状態を検出し、その通信状態が許容範囲内にない場合には、通信方式を他の通信方式に切換えるようにしている。このため、実際の通信が行なわれる前に、ハンドシェイク処理を行なう間に検出された通信状態が良好な通信方式が選択されるため、局側装置100と端末側装置200との間で接続状態に応じて適した通信方式を選択することが可能となる。
【0042】
さらに、本実施の形態における局側装置100では、ハンドシェイク処理により決定された通信方式で通信を確立するためのトレーニング期間中の通信状態が検出され、その検出された通信状態が許容範囲内にない場合に、他の通信方式に切換える。このため、局側装置100と端末側装置200との間で通信が開始される前の段階で、接続された回線状況に適した通信モードを選択することが可能となる。その結果、局側装置100と端末側装置200との接続状態に応じて適した通信方式を選択することが可能となる。
【0043】
また、通信状態に、SN比とエラー発生回数(エラー発生率)を用いたので、SN比またはエラー発生回数が所定の値以下の通信状態となる通信方式を選択することが可能となる。
【0044】
さらに、本実施の形態における通信システムにおいては、局側装置100と端末側装置200とを接続するメタリック加入者線300がISDN(IntegratedServices Digital Network)回線と束ねられた場合に発生するISDN回線からの漏話現象を回避することが可能である。
【0045】
なお、上述の説明では、局側装置100で端末側装置200との間の通信を行なう際に、通信状況を回線状況モニタ部103で検出するようにした。この通信状況を、端末側装置200で検出するようにしてもよい。この場合の構成例を図4に示す。図4を参照して、端末側装置200Aには、回線状況モニタ部203がさらに設けられる。そして、回線状況モニタ部203において、ハンドシェ−ク処理を実行するフェーズとトレーニング処理を実行するフェーズとにおける通信状態がそれぞれ検出され、局側装置100に送信される。
【0046】
局側装置100Aには、回線状況モニタ部103に代えて、通信方式切替部105が設けられる。そして、通信方式切替部105において、端末側装置200から受信した通信状態に基づいて、通信状態が許容範囲内か否かが判断される。そして、通信方式切替部105は、通信状態が許容範囲内にないと判定した場合に、通信方式を切替える。
【0047】
これにより、通信状態を検出する処理が端末側装置200Aで実行されるので、局側装置100Aにおける処理負荷を軽減することができる。
【0048】
<第2の実施の形態>
上述した第1の実施の形態における通信システムにおいては、ハンドシェイク処理またはトレーニング処理を実行する間の通信状態を検出するようにした。第2の実施の形態における通信システムにおいては、局側装置100と端末側装置200との間で、一旦通信方式が決定された後の通信における通信状態に基づき通信方式を切替えるようにした点で第1の実施の形態における通信システムと異なる。その他の構成については、第1の実施の形態における通信システムと同様であるので、ここでは説明を繰返さない。また、第2の実施の形態における局側装置100および端末側装置200の機能は、図4に示したのと同様である。
【0049】
図5は、第2の実施の形態における局側装置100で実行される通信中処理の流れを示すフローチャートである。この場合、局側装置100と端末側装置200とでは、以前に実行されたハンドシェイク処理で決定された通信方式で通信が行なわれるものとする。ここでは、以前に決定された通信方式を、G.992.1として説明する。図5を参照して、局側装置100では、端末側装置200との間で通信が行なわれている最中に、回線状況モニタ部103において通信状態が検出される(ステップS11)。そして、検出された通信状態が、記憶部104に記憶される(ステップS12)。この通信状態は、たとえば所定の時間間隔で検出されたものでもよく、また、ある所定期間内のSN比またはエラー発生回数の平均値としてもよい。
【0050】
この通話中処理は、局側装置100が複数の端末側装置200と接続される場合には、端末側装置200毎に通信状態が記憶部104に記憶されることになる。
【0051】
図6は、第2の実施の形態における局側装置で実行される通信方式選択処理の流れを示すフローチャートである。図6を参照して、局側装置100では、接続されている端末側装置200に対応する通信状態が記憶部104より読出される(ステップS21)。そして、読出された通信状態が許容範囲内か否かが判断され、許容範囲と判断された場合には処理を終了し、許容範囲内にないと判断した場合にはステップS23に進む。ステップS21で通信状態を読出すタイミングは、所定の時間間隔である。
【0052】
ステップS23では、通信方式の切換が行なわれる。ここでは、通信方式がG.992.1からG.992.2に切換えられる。そして、切換えられた通信方式でハンドシェイク処理が実行される(ステップS24)。これにより、端末側装置200と局側装置100との間で行なう通信方式がG.992.2に決定される。
【0053】
そしてステップS25では、ハンドシェイク処理が実行されている間の通信状態が、回線状況モニタ部103で検出され、検出された通信状態が許容範囲内か否かが判断される。ハンドシェイク処理が実行している最中の通信状態が許容範囲内とされた場合にはステップS26へ進み、そうでない場合にはステップS23に進み、別の通信方式に切換えられる。ステップS23で他に切替えるべき通信方式が存在しない場合には、通信方式を切替えることなく、これまで用いられていた通信方式のままで処理を終了する。
【0054】
ステップS26では、トレーニング処理が実行される。そして、次のステップS27では、トレーニング処理が実行されている最中の通信状態が、回線状況モニタ部103で検出され、検出された通信状態が許容範囲内か否かが判断される。通信状態が許容範囲と判断された場合には、そのまま処理を終了し、そうでない場合にはステップS23へ進み通信方式が別の通信方式に切換えられる。
【0055】
以上説明したように、第2の実施の形態における通信システムにおいては、局側装置100と端末側装置200との間で実際に通信が行なわれている最中の通信状態が、回線状況モニタ部103で検出され、記憶部104に記憶される。そして、記憶された通信状態が許容範囲にない場合には、別の通信方式に切換える処理が実行される。このため、局側装置100と端末側装置200との間で通信が行なわれる比較的長い時間の通信状態に基づいて、通信方式を選択することが可能となる。このため、突発的に生じる通信状態に悪影響を及ぼすような事象が突発的に生じたとしても、そのような突発的な事象により通信方式が切換えられることがないので、通信状態を正確に判定することが可能となる。その結果、局側装置100と端末側装置200との接続状態に応じた通信方式をより正確に選択することが可能となる。
【0056】
なお、上述の説明では、局側装置100で端末側装置200との間の通信を行なう際に、通信状況を回線状況モニタ部103で検出するようにした。この通信状況を、端末側装置200で検出するようにしてもよい。この場合の構成例は、図4に示したのと同様である。
【0057】
したがって、図5に示した通信中処理は、端末側装置200Aで実行される。また、図6に示した通信方式選択処理は、局側装置100Aで実行されるが、ステップS21では、端末側装置200Aから通信状態を受信することになる。この場合、局側装置100Aから端末側装置200Aに対して通信状態の送信要求を送信するようにすればよい。
【0058】
また、端末側装置200Aにおいて、ステップS21およびステップS22を実行させるようにしてもよい。この場合には、端末装置200Aにおいて記憶部204に記憶された通信状態が許容範囲内にない場合に、局側装置100Aに通信状態が許容範囲内にない旨を示す信号を送信するようにすればよい。局側装置100Aでは、その信号の受信に応じて、図6のステップS23以降の処理を実行することになる。なお、ステップS25およびステップS27で判定に用いられる通信状態は、局側装置100Aで検出してもよく、端末側装置200Aで検出された通信状態を局側装置100Aで受信するようにしてもよい。
【0059】
このようにすれば、局側装置100Aが、端末装置200Aとの通信状態を記憶しておく必要がない。このため、局側装置100Aが複数の端末側装置200Aと接続される場合に、それぞれの端末装置200Aごとに通信状態を記憶する必要がなく、記憶容量を低減することが可能となるとともに管理が容易となる。
【0060】
第2の実施の形態における通信システムにおいては、局側装置100と端末側装置200との間で通信が実際に行なわれている際の通信状況を記憶するようにした。このため、長期間で通信状況に悪影響を及ぼすような事象が発生した場合に、通信方式を別の通信方式に切換えて通信を可能とする。
【0061】
なお、第1および第2の実施の形態においては、通信状態として、SN比またはエラー発生回数を用いるようにしたが、これらを組合わせても良く、さらに、回線の長さ、回線速度を計測することにより、通信状態を判断するようにしてもよい。
【0062】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態における局側装置と端末側装置との機能を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における局側装置で実行される通信方式選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態における局側装置と端末側装置との機能を示す別のブロック図である。
【図5】第2の実施の形態における局側装置で実行される通信中処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態における局側装置で実行される通信方式選択処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100,100A 局側装置、101,202 送信部、102,201 受信部、103,203 回線状況モニタ部、104,204 記憶部、105 通信方式切替部、111 交換機、112 電話網、113 インターネット、200,200A 端末側装置、211 スプリッタ、212 加入者電話機、213A,213B コンピュータ、300,300A,300B,300C メタリック加入者線。
Claims (9)
- メタリック加入線に接続され、前記メタリック加入線の他方に接続された他の通信装置との間でデータ通信する通信装置であって、
複数の通信方式のうちから選択された通信方式で前記他の通信装置と通信する通信手段と、
通信状態を検出する検出手段とを備え、
前記検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて、選択されている通信方式を別の通信方式に切替える切換手段とを備えた、通信装置。 - 前記検出手段は、SN比または通信エラー率を検出する、請求項1に記載の通信装置。
- 前記検出手段は、前記他の通信装置と前記選択された通信方式で通信するために実行されるハンドシェイク手順の期間の通信状態を検出する、請求項1に記載の通信装置。
- 前記検出手段は、ハンドシェイク手順の実行後に前記他の通信装置との間で実行されるトレーニング手順の期間の通信状態を検出する、請求項1に記載の通信装置。
- 前記検出手段は、トレーニング手順の実行後の通信状態を検出する、請求項1に記載の通信装置。
- 前記検出手段により検出された通信状態を記憶しておくための記憶手段をさらに備え、
前記切換手段は、前記記憶された通信状態に基づき通信状態を切替える、請求項5に記載の通信装置。 - 前記他の通信装置は複数あり、
前記検出手段は、前記複数の他の通信装置毎に通信状態を検出し、
前記切換手段は、前記複数の他の通信装置毎に通信方式を切替える、請求項1に記載の通信装置。 - 前記検出手段は、前記他の通信装置から通信状態を受信する通信状態受信手段を含む、請求項1に記載の通信装置。
- メタリック加入者線に接続され、前記メタリック加入者線の他方に接続された他の通信装置との間でデータ通信する通信装置で実行される通信方式切換方法であって、
複数の通信方式のうちから選択された通信方式で前記他の通信装置と通信するステップと、
通信状態を検出するステップと、
前記検出された通信状態が所定の状態となったことに応じて、選択されている通信方式を別の通信方式に切替えるステップとを含む、通信方式切換方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002342101A JP2004179848A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | 通信装置および通信方式切換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002342101A JP2004179848A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | 通信装置および通信方式切換方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004179848A true JP2004179848A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32704248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002342101A Pending JP2004179848A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | 通信装置および通信方式切換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004179848A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007108067A1 (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Fujitsu Limited | 回線レート切り替え方法及びその装置 |
JP2009110072A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Secom Co Ltd | 警備システム |
WO2012081202A1 (en) * | 2010-12-14 | 2012-06-21 | Nec Corporation | Communication control system, control device, communication control method, and communication control program |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002342101A patent/JP2004179848A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007108067A1 (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Fujitsu Limited | 回線レート切り替え方法及びその装置 |
JPWO2007108067A1 (ja) * | 2006-03-17 | 2009-07-30 | 富士通株式会社 | 回線レート切り替え方法及びその装置 |
JP4637952B2 (ja) * | 2006-03-17 | 2011-02-23 | 富士通株式会社 | 回線レート切り替え方法及びその装置 |
JP2009110072A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Secom Co Ltd | 警備システム |
WO2012081202A1 (en) * | 2010-12-14 | 2012-06-21 | Nec Corporation | Communication control system, control device, communication control method, and communication control program |
JP2014504043A (ja) * | 2010-12-14 | 2014-02-13 | 日本電気株式会社 | 通信制御システム、制御装置、通信制御方法および通信制御プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6215793B1 (en) | Initialization protocol for adaptive data rates, and related transceiver | |
US7512087B2 (en) | Communication system, apparatus and methods employing multiple communication networks | |
JP3634727B2 (ja) | 遠隔端末と、遠隔端末からデータを送信する方法 | |
JP2001512937A (ja) | Pots及び変調データ送信のための電力保存 | |
US20060114887A1 (en) | Voice communications terminal | |
JP3584278B2 (ja) | 送受話用ハンドセット付きパーソナルコンピュータ | |
US20060146923A1 (en) | Automatic switching between DSL and analog on a single RJ-11 DSL/analog combo modem | |
AU720494B2 (en) | Initialisation protocol for data rates | |
EP1693985B1 (en) | A system and method for testing the subscriber line | |
JP2004179848A (ja) | 通信装置および通信方式切換方法 | |
JP2000101511A5 (ja) | ||
JP2014531809A (ja) | Xdsl伝送システムのための非規格モードを開始するための方法、およびその方法を使用したレジデンシャルゲートウェイ | |
JP5081356B2 (ja) | Pcmを使用したデジタルモデム及びアナログモデムの起動手順のための方法及び装置 | |
JP2005160104A (ja) | 非対称型デジタル加入者回線(adsl)の最適動作モード選択の方法とシステム | |
US20040047407A1 (en) | Pcm modem over all-digital connection | |
JP2003087348A (ja) | 通信制御方法及び通信制御装置並びにadsl通信装置 | |
JP2858568B2 (ja) | 通信方法および通信システム | |
JP3114672B2 (ja) | Atmネットワークにおけるコネクション性能測定方法 | |
JPH02305152A (ja) | 端末装置及び端末装置の制御方法 | |
US7081973B2 (en) | Facsimile machine and facsimile communications method | |
JP2004297217A (ja) | 回線選択方法ならびにそれを利用した回線品質比較装置、通信装置および無線通信装置 | |
JPH05504665A (ja) | モデムのための自動データ回復 | |
JP2009017111A (ja) | ファクシミリ通信装置 | |
JP2001103262A (ja) | ファクシミリ装置およびファクシミリ通信方法ならびに通信方式 | |
JP2006180285A (ja) | 通信確立方法及び通信装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050607 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070724 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071211 |