JP2004177299A - X線異物検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検査物を搬送する容器搬送装置25において、検査物を容器搬送装置25の移動方向に対して、垂直ではなく、斜めに傾けて設置し、X線透過厚を少なくし、画像処理装置7にて異物判定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビール、ジュースなどの飲料を充填した缶等の不透明な被検査容器にX線を照射して、その容器の透過X線により容器内への異物混入を検査するX線異物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の容器のX線検査は、[特許文献1]に記載されているようにレベルチェッカと呼ばれる缶内のビール等の液量が適正か否かを判定することが行われている。
近年、食品や飲料に異物が混入されることが問題となっており、レベルチェッカの技術を応用して、異物検査が行われるようになった。この種の異物アルゴリズムには、輪郭抽出処理法と閾値処理法があり、以下に説明する。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−10806号公報
【0004】
(1)輪郭抽出法
複数の検出素子チャンネルを有するX線センサの実測値を複数のタイミングで取得し、それらX線透過データを取得したタイミング順にX線センサのチャンネルごとに記憶する。異物の存在を確認したいX線センサのチャンネルを指定し、その指定チャンネルと隣接する2チャンネルの計3チャンネルについて、指定サンプルチャンネルで得たタイミングとその前後の3タイミング分、即ち9個のチャンネルデータを読み出す。それら読み出した9個のチャンネルデータと予め得たX線センサの基準値とを比較し、比較結果が大きくかけ離れていれば異物が混入されているとして、その該当する検査物を排斥器によって検査ラインより排斥している。
【0005】
(2)閾値処理法
異物が存在すれば、その異物はX線を吸収して、異物の無い部分と比べてX線透過量が減ることになる。あるX線透過量以下となるような閾値を設定して、その閾値以下であれば異物有り、閾値を超えれば異物無しと判定する方式を閾値処理法と定義する。
(1)と同様に、閾値以下に該当する容器を排斥器によって検査ラインより排斥している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記輪郭抽出法では、X線の照射方向に厚みが違う異物を判定できるが、厚みが同じ異物の判定は難しいことが指摘されていた。
一方、上記閾値処理法では、一般に被検査容器はX線の透過厚が容器中央部分では薄く、容器の端の部分では厚いので、前記透過厚を考慮せずに一様に閾値を設定してしまうと、透過X線量が容器の厚みで低下する容器の端の部分では適正に異物を判定できなくなるおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、被検査容器の形状に対応して容易に異物を判定するX線異物検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、搬送装置によって移動される被検査容器にX線を照射するX線源と、このX線源と対向配置され前記被検査容器の透過X線を検出して透過X線データを出力する複数チャンネルの検出素子を配列してなるX線検出器と、前記透過X線データからX線像を生成する画像処理部と、前記X線像を表示する表示部とを備えたX線異物検査装置において、前記X線検出器と前記X線発生器とを前記搬送装置の移動方向に対して角度θを傾けて配置することで達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1に本発明の機器構成図、図2に本発明の斜め照射の詳細図を示す。
【0009】
図1に示すように、容器搬送装置25の稼働に伴い、検査物4が斜めに搬送され、X線源1とそれに対向したX線検出器6との間を移動する。検査物4の移動時、X線源1から照射されたX線束2は検査物4を透過し、X線検出器6にて電気信号(X線透過信号)に変換される。
【0010】
X線検出器6には例えば480個のX線検出素子が検査物搬送方向に交差して直線状に並んでおり、480チャンネルのX線透過信号が得られる。480チャンネルのX線透過信号は記憶装置を備えた画像処理装置24に入力され、A/D変換及びオフセット補正などの補正処理を行った後、上記、画像処理装置内の記憶装置に記憶される。
記憶装置に記憶された480チャンネル分の線データはD/A変換されてテレビモニタに入力され、線状のX線透視画像が表示される。この際、容器搬送装置25により検査物4が移動するため480チャンネル分の線データは面データとなり、1枚のX線透視画像としてテレビモニタ9に表示される。
【0011】
上記記憶装置はテレビモニタ9に表示できる領域以上の領域を必要とし、次々と流れてくる検査物4のX線減弱信号は常に更新されていく。X線減弱信号の書き込みと読み込みタイミングはコンベア速度と同期しており、検査物4のX線透視画像が歪まないようになされている。
【0012】
制御装置3は発光器22、受光器23よりなる検査物検出装置からの信号によりX線発生タイミングを制御する。X線検出器6の垂直方向の検出器は図2のようにコンベア垂直方向に対して傾斜角30と傾斜して取り付けられている。
【0013】
上記したX線源とX線検出器は、従来までとX線の進入角度が異なる。言い換えるとベルトコンベア上の検査物がX線検出器に幾何学的に投影される方向が異なるため、結果的にX線透視画像が異なる。
円柱形状であるが、検査物が傾斜しているため、中央部と周辺部では、X線の透過厚の差が少なくなる。図2の5a、5b、5bは検査物のコンベア上の位置をさだめるガイドである。
【0014】
次にX線減弱量について説明する。
検査物中央部のX線透過厚t3、異物のX線透過厚をtb検査物内容物のX線減弱係数をμa、異物のX線減弱係数をμbとすると、以下のようになる。
I=I0×exp(−μa×t3−μb×tb)・・・・・・・(1)
また、検査物周辺部のX線透過厚t4、異物のX線透過厚をtb検査物内容物のX線減弱係数をμa、異物のX線減弱係数をμbとすると、(2)式のようになる。
I=I0×exp(−μa×t4−μb×tb)・・・・・・・(2)
【0015】
ここでは、t1>t3のため、(1)の方が異物の識別が容易になる。
また、円錐形状の検査物を図2のように傾斜させると、以下の利点がある。
[1]異物は中央に集まり、異物検出エリアの特定できる。
[2]異物の拡大率が一定となり、検出精度のばらつきが減る。
【0016】
図3に斜め照射方式と水平照射方式のX線減弱分布を示す。
縦軸はX線減弱、横軸は、検査物の周辺中央と変化した場合の各部位での減弱量を示す。
異物検出は、異物の有無におけるX線減弱量の差に依存する。例えば同サイズの金属片が検査物に混入した場合、図3のように(a)斜め照射方式と(b)水平照射方式では、異物の有無の信号差(割合)は異なる。
(a)斜め照射方式では、信号差SA=(A+B)÷B ・・・・・・ (3)
(b)水平照射方式 信号差Sb=(A+C)÷(C+N)・・・・(4)
A:異物によるX線減弱量、B:斜め照射方式による検査物のX線減弱量
C:水平照射方式による検査物のX線減弱量、N:X線ノイズ
と表され、(b)の水平照射方式は、X線透過厚が大きいため、異物の有無の信号差(割合)が小さくなる。(Sa>Sb)
【0017】
また、X線減弱量が大きいとX線ノイズNも増え、検出が困難となる。
以上のように、(a)の斜め照射方式により、良好なコントラストが得られるようになる。
【0018】
以上説明したように本実施形態によれば、斜め方向から角度を付けX線を照射するので、検査物のX線透過厚はへり、良好なコントラストが得られ、異物の検出精度が向上する。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、被検査容器の形状に対応して、容易に異物を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図。
【図2】本発明のX線照射方向説明図。
【図3】X線減弱特性を示す図。
1 X線源、2 X線束、3 制御装置、4 被検査物、5 ガイド、6 X線検出器、7 、画像処理装置、8 、コンベア面、22 発光器、23 受光器、25 容器搬送装置、30 傾斜角度
Claims (1)
- 搬送装置によって移動される被検査容器にX線を照射するX線源と、このX線源と対向配置され前記被検査容器の透過X線を検出して透過X線データを出力する複数チャンネルの検出素子を配列してなるX線検出器と、前記透過X線データからX線像を生成する画像処理部と、前記X線像を表示する表示部とを備えたX線異物検査装置において、
前記X線検出器と前記X線発生器とを前記搬送装置の移動方向に対して角度θを傾けて配置することを特徴とするX線異物検査装置。
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JP2002344772A JP2004177299A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | X線異物検査装置 |
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