JP2002148214A - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置

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JP2002148214A
JP2002148214A JP2000346182A JP2000346182A JP2002148214A JP 2002148214 A JP2002148214 A JP 2002148214A JP 2000346182 A JP2000346182 A JP 2000346182A JP 2000346182 A JP2000346182 A JP 2000346182A JP 2002148214 A JP2002148214 A JP 2002148214A
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JP2000346182A
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Masahiro Shimada
征浩 嶌田
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Ishida Co Ltd
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続搬送される物品の検査を行う際に、大き
さや搬送状況に応じて確実に検査を行えるX線検査装置
を提供する。 【解決手段】 X線検査装置10は、X線源13、コン
ベア12、X線ラインセンサ14、及びX線源移動機構
17を備える。X線源移動機構17は、X線源13の高
さ位置を変更する。これにより、X線源13の照射強度
を変えることなく、商品に対するX線の照射量を変更す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線検査装置、特
に、連続搬送される物品をX線により検査を行うX線検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品などの商品の生産ラインにおいて、
商品への異物混入や商品の割れ欠けなどの不良物品が含
まれないよう検査するため、X線検査装置を使用するこ
とがある。X線検査装置は、連続搬送されてくる商品な
どの各被検査物品に対してX線を照射し、被検査物品を
透過してきたX線の量をX線ラインセンサで検出するこ
とにより、被検査物品内部を明度による検査画像として
認識するものである。被検査物品に不良が生じている
と、X線の透過量が不自然に少なくなったり多くなった
りする。X線検査装置は、これにより、物品中に異物が
混入していないか、あるいは物品に割れ欠けが生じてい
たり物品内の単位物の数量が不足していたりしないか、
などの不良に関して判別することができる。また、X線
検査装置を用いることにより、物品内の物品の数量を数
えて、既定数量が物品内に含まれているか確認すること
もできる。
【0003】このようなX線検査装置において、被検査
物品が一種類であれば、被検査物品を経たX線の透過量
は、それぞれの物品によってそれほど変わらず、X線源
の強度及びX線ラインセンサの感度を調整することは少
ない。しかし、被検査物品が一定せず、多品種の被検査
物品を検査する生産ラインにおいてX線検査装置を用い
る場合には、被検査物品を経たX線の透過量がそれぞれ
大きく異なる場合がある。すなわち、X線の透過量が少
ないためにX線ラインセンサの限界検出レベルを下回っ
たり、X線の透過量が大きいためにX線ラインセンサの
検出可能なX線の強度範囲を超えてしまったりする場合
がある。その結果として、検査画像における被検査物品
の像が一様に暗く若しくは明るくなってしまう。このた
め、X線検査装置は、被検査物品の内部に不良がある場
合であっても、その検査画像から不良部とその周囲との
区別が付きにくく、不良を認識できない恐れもある。
【0004】このような問題に対して、例えば特開平9
−113631号公報に開示された内容が提案されてい
る。これは、X線検査装置において、被検査物品の種類
及びその厚さごとにX線源の照射量を予め設定してお
き、物品を指定することによりX線源の照射量を制御す
るものである。これにより、被検査物品の像が一様に暗
く若しくは明るくなるという問題が抑えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、X線源の照射
量を不用意に強くすると、X線が漏洩した際に周囲に与
える影響が大きくなる可能性がある。
【0006】また、X線源は、消耗品であるため、使用
していると経年変化のために徐々にX線照射量が減少す
る。このため、X線源の設置当初であれば明瞭な検査画
像が得られたにもかかわらず、経年変化のためにX線照
射量が減少し、検査画像が全体的に暗くなる。その結果
として、例えば不良部とその周囲との区別が付きにくく
なり、X線検査装置において不良を認識できなくなる恐
れがある。X線照射量を増加させるためにはX線源を交
換する必要がある。しかし、X線源は高価であるため、
頻繁に交換できない。
【0007】一方、被検査物品の大きさが多様であり被
検査物品が非常に大きい場合及び被検査物品が搬送機構
の端部で搬送される場合には、被検査物品がX線源のX
線照射範囲から出ることがある。このときには、X線の
非照射範囲における被検査物品の検査が行えない恐れが
ある。
【0008】本発明の課題は、連続搬送される物品の検
査を行うX線検査装置にあって、被検査物品の大きさや
搬送状況に応じて確実に検査を行えるX線検査装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のX線検
査装置は、物品を搬送させながらX線を用いて物品の検
査を行うものであり、X線源、搬送機構、X線ラインセ
ンサ、及び移動手段を備える。X線源は、X線を照射す
る線源である。搬送機構は、X線源の下方に配置され、
物品を搬送する。X線ラインセンサは、X線源及び搬送
機構の下方に配置され、X線源からのX線を検出する。
移動手段は、X線源を移動させ、X線源の高さ位置を変
更する。
【0010】ここでは、X線源を上下の高さ方向に移動
することが可能である。このため、被検査物品に対する
X線源の位置を変更することができる。これにより、被
検査物品に対するX線の照射量を変更することができ
る。例えば、X線源の位置を下げることにより、被検査
物品へのX線照射量を増すことができる。そのため、被
検査物品を透過させるX線の量を増すことができる。一
方、X線源の位置を上げることにより、被検査物品への
X線照射量を減らすことができる。そのため、被検査物
品を透過させるX線源の量を減らすことができる。
【0011】この場合、X線源の照射強度を変更しない
ので、X線源からの照射量が限られる。このため、X線
源の照射強度を増加させる場合に比べて、適切に検査を
行うX線量を確保しつつ、誤操作時に周囲へのX線漏洩
が生じる恐れを抑制することができる。
【0012】請求項2に記載のX線検査装置は、請求項
1に記載のX線検査装置であって、記憶部をさらに備え
ている。記憶部は、検査する物品の種類ごとにX線源の
高さ位置の情報を記憶する。移動手段は、記憶部に記憶
された高さ位置の情報に基づいて、X線源を移動させ
る。
【0013】ここでは、X線検査装置に搬送されてくる
被検査物品の種類ごとにX線源の高さ位置を記憶する記
憶部を備えている。この場合のX線源の高さ位置は、被
検査物品内の検査を行い易い明度の検査画像が得られる
ようなX線照射量が得られる高さ位置である。これによ
り、被検査物品の検査画像において検査を実行しやすく
なる。
【0014】請求項3に記載のX線検査装置は、請求項
1または2に記載のX線検査装置であって、厚さ測定手
段をさらに備えている。厚さ測定手段は、少なくとも検
査する物品の種類ごとにその物品の厚さを測定する。さ
らに、X線検査装置は、厚さ測定手段で測定された厚さ
を基にしてX線源を移動させる。
【0015】被検査物品が厚い場合には、被検査物品を
透過したX線量が低下することがある。このときには、
X線の照射量を上げる必要がある。ここでは、厚さ測定
手段によって被検査物品の厚さを測定することができ
る。さらに、測定された被検査物品の厚さを基にしてX
線源の位置を上下させて、被検査物品に照射するX線量
を変更することができる。
【0016】請求項4に記載のX線検査装置は、請求項
1から3のいずれかに記載のX線検査装置であって、X
線ラインセンサの検出レベルが所定の限界検出レベルを
下回ったときに、移動手段がX線ラインセンサの検出レ
ベルが限界検出レベルを上回るようにX線源を下方に移
動させる。
【0017】例えば経時変化などにより、X線源が劣化
してX線ラインセンサへのX線の照射量が所定の検出レ
ベル以下になり、被検査物品を透過するX線の量が検査
するには不十分となる場合がある。ここでは、X線源の
位置を下方に移動させることにより、X線源を交換せず
に被検査物品へのX線の照射量を増加させている。これ
により、X線源が移動できない従来のX線検査装置に比
べて、X線源の寿命を延ばすことができる。
【0018】請求項5に記載のX線検査装置は、物品を
搬送させながらX線を用いて物品の検査を行うものであ
り、X線源、搬送機構、X線ラインセンサ、及び移動手
段を備える。X線源は、X線を照射する線源である。搬
送機構は、X線源の下方に配置され、物品を搬送する。
X線ラインセンサは、X線源及び搬送機構の下方に配置
され、X線源からのX線を検出する。移動手段は、X線
源を物品の搬送方向とほぼ直交する横方向に移動させ
て、X線源の横方向位置を変更する。
【0019】ここでは、X線源の位置を搬送方向とほぼ
直交する横方向に移動させることにより、その横方向位
置を変更することが可能である。これにより、被検査物
品に対するX線源の位置を変更することができる。すな
わち、搬送機構の端部に被検査物品があるためにX線源
が移動できないX線検査装置であれば被検査物品がはみ
出してしまうような場合であっても、X線源を横方向に
移動することによって、被検査物品の全体にX線を照射
することができる。これにより、検査画像を得ることが
可能となる。従来は、広い照射範囲と必要量以上のX線
照射量を確保するために強いX線量を照射していたが、
この様にすることで、従来よりも弱いX線量で済むよう
になる。
【0020】請求項6に記載のX線検査装置は、請求項
5に記載のX線検査装置であって、X線源は、そのX線
照射範囲を物品の搬送方向とほぼ直交する横方向にそれ
ぞれずらして複数設けられている。移動手段は、複数の
X線源の少なくとも1つを物品の搬送方向とほぼ直交す
る横方向に移動させる。
【0021】ここでは、X線検査装置の内部にX線源を
複数持つ。これにより、被検査物品が大きいためにX線
源が移動できないX線検査装置であれば被検査物品がは
み出してしまうような場合であっても、被検査物品の異
なった場所にそれぞれX線を複数のX線源により照射で
きるので、被検査物品全体の検査画像を得ることができ
る。
【0022】また、X線源は、搬送方向とほぼ直交する
横方向にさらに移動することができる。これにより、被
検査物品が大きいためにX線源が移動できないX線検査
装置であれば被検査物品がはみ出してしまうような場合
であっても、X線源を横方向に移動することによって、
X線源が移動できない場合よりもさらに広い範囲にX線
を照射できる。
【0023】請求項7に記載のX線検査装置は、請求項
6に記載のX線検査装置であって、X線源及びX線ライ
ンセンサが物品の搬送方向と平行に複数設けられてい
る。ここでは、複数のX線源が被検査物品の搬送方向に
対してずれて設けられている。このため、X線源がお互
いに干渉することなく自由に移動することができる。
【0024】また、X線源が複数ある場合、複数のX線
源が同一のX線ラインセンサに照射すると、複数のX線
源からX線が照射されたX線ラインセンサが受けるX線
の照射量は、一個のX線源から照射されるX線の照射量
に比べて強くなり、X線ラインセンサの耐力強度以上に
なる可能性がある。しかし、ここでは、X線源がずれて
設けられているため、それぞれのX線源に対してX線ラ
インセンサを備えている。これにより、X線ラインセン
サは、一個のX線源からのX線を受ける。すなわち、複
数のX線源からのX線をX線ラインセンサの素子に重な
って照射されない。このため、X線ラインセンサの破損
を抑えることができる。
【0025】請求項8に記載のX線検査装置は、請求項
5から7のいずれかに記載のX線検査装置であって、記
憶部をさらに備えている。記憶部は、検査する物品の種
類ごとにX線源の横方向位置の情報を記憶する。移動手
段は、記憶部に記憶された横方向位置の情報に基づい
て、X線源を移動させる。
【0026】ここでは、X線検査装置に搬送されてくる
それぞれの被検査物品に対してX線源の位置を記憶でき
る記憶部を備えている。この場合のX線源の横方向位置
は、X線源のX線照射範囲内に各被検査物品が含まれ、
被検査物品の検査画像に欠けが生じない位置である。こ
れにより、被検査物品内部を確実に写し出すことができ
る。
【0027】請求項9に記載のX線検査装置は、請求項
5から8のいずれかに記載のX線検査装置であって、少
なくとも検査する物品の種類ごとにその物品の幅及び/
又は位置を測定する幅測定手段をさらに備える。幅測定
手段で測定された幅及び/又は位置に基づいてX線源を
移動させる。
【0028】ここでは、被検査物品の幅及び/又はその
位置を測定することにより、欠けのない被検査物品の検
査画像を得られる位置にX線源を移動させることができ
る。請求項10に記載のX線検査装置は、物品を搬送さ
せながらX線を用いて物品の検査を行うものであり、X
線源、搬送機構、X線ラインセンサ、第1移動手段、及
び第2移動手段を備える。X線源は、X線を照射する線
源である。搬送機構は、X線源の下方に配置され、物品
を搬送する。X線ラインセンサは、X線源及び搬送機構
の下方に配置され、X線源からのX線を検出する。第1
移動手段は、X線源を移動させ、X線源の高さ位置を変
更する。第2移動手段は、X線源を物品の搬送方向とほ
ぼ直交する横方向に移動させる。
【0029】ここでは、X線源が2種類の移動手段を備
えている。一つは、X線源の高さ位置を変更することを
可能とする第1移動手段である。もう一つは、物品の搬
送方向とほぼ直交する横方向におけるX線源の位置を変
更することを可能とする第2移動手段である。これらの
移動手段を用いることで、被検査物品に対するX線源の
位置を変更することができる。
【0030】第1移動手段を用いることにより、X線源
の強度を変更せずに被検査物品へのX線の照射量を調整
し、被検査物品の検査画像の明るさを適切にすることが
できる。また、第2移動手段を用いることにより、被検
査物品の位置や大きさに合わせてX線源を適切な位置に
移動させて、欠落を抑えた検査画像を作成することがで
きる。これらの移動手段を用いることにより、被検査物
品の検査を確実に行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態に係るX線検査装置の外観を図1に示す。このX
線検査装置10は、食品等の商品の生産ラインにおいて
品質検査を行う装置の1つであって、連続的に搬送され
てくる商品に対してX線を照射して、商品を透過したX
線量を基に商品の不良判断を行う装置である。
【0032】X線検査装置10の被検査物品である商品
Gは、図6に示すように、前段コンベア60によりX線
検査装置10に搬送されてくる。商品Gは、X線検査装
置10において不良の有無を判断される。このX線検査
装置10での判断結果は、X線検査装置10の下流側に
配置される振分機構70に送られる。振分機構70は、
商品GがX線検査装置10において良品と判断された場
合には商品Gを正規のラインコンベア80へと送り、商
品GがX線検査装置10において不良品と判断された場
合には商品Gを不良品貯留コンベア90へと振り分け
る。
【0033】<X線検査装置の構成>X線検査装置10
は、図1及び図2に示すように、主として、シールドボ
ックス11、コンベア12、X線源13、X線ラインセ
ンサ14、同期センサ15(図7参照)、タッチパネル
機能付きのLCDモニタ30、及び制御コンピュータ2
0(図7参照)から構成されている。
【0034】〔シールドボックス〕シールドボックス1
1は、開口11aを両側面に有している。開口11a
は、商品Gを搬出入するための開口部である。このシー
ルドボックス11の中に、コンベア12、X線源13、
X線ラインセンサ14、制御コンピュータ20などが収
容されている。
【0035】なお、図1に図示されていないが、開口1
1aは、シールドボックス11の外部へのX線の漏洩を
抑えるための遮蔽ノレンにより塞がれている。この遮蔽
ノレンは、鉛を含むゴムから成形されるもので、商品G
が搬出入されるときには商品Gにより押しのけられる。
【0036】また、シールドボックス11の正面上部に
は、LCDモニタ30の他、キーの差し込み口や電源ス
イッチが配置されている。 〔コンベア〕コンベア12は、シールドボックス11内
において商品Gを搬送するものであり、図7に示すコン
ベアモータ12aにより駆動する。コンベア12による
搬送速度は、制御コンピュータ20によるコンベアモー
タ12aのインバータ制御により、細かく制御される。
【0037】〔X線源〕X線源13は、図2に示すよう
に、コンベア12の上方に配置されており、下方のX線
ラインセンサ14に向けて扇状のX線(図2の斜線範囲
Xを参照)を照射する。
【0038】また、高さ位置を変更するX線源移動機構
17により、X線源13は、図4に示されるように上下
方向に移動する。 〔X線ラインセンサ〕X線ラインセンサ14は、図2に
示すようにコンベア12の下方に配置されており、商品
Gやコンベア12を透過してくるX線を検出する。この
X線ラインセンサ14は、図3に示すように、コンベア
12の搬送方向に直交方向に一直線に配置された多くの
画素から構成されている。
【0039】〔同期センサ〕同期センサ15は、商品G
がX線ラインセンサ14の位置にくるタイミングを検出
するためのセンサであり、さらに商品Gの厚さを測定す
る厚さ測定器を兼務している。
【0040】同期センサ15は、上流側の開口11aの
付近に位置する。同期センサ15は、コンベア12を挟
んで左右に配置される投光器15a及び受光器15bか
ら構成されている。投光器15aは、例えば発光ダイオ
ード等の多数の発光体が上下方向に一列に並べられてい
る。一方、受光器15bは、フォトトランジスタ等の多
数の受光体がやはり上下方向に一列に並べられている。
各投光器15aからの検出光が商品Gに遮られることな
く受光した受光器15bの位置から、商品Gの厚さを検
出する。
【0041】〔LCDモニタ〕LCDモニタ30は、フ
ルドット表示の液晶ディスプレイであって、X線画像及
び物品不良の判断結果を表示する。また、LCDモニタ
30は、タッチパネル機能も有しており、初期設定や不
良判断に関するパラメータ入力などを促す画面の表示も
行う。
【0042】〔制御コンピュータ〕制御コンピュータ2
0は、図7に示すように、CPU21を搭載するととも
に、このCPU21が制御する主記憶部としてROM2
2、RAM23、及びHDD(ハードディスクドライ
ブ)25を搭載している。また、制御コンピュータ20
は、フロッピー(登録商標)ディスクとの入出力を行う
FDD(フロッピーディスクドライブ)24も有してい
る。
【0043】さらに、制御コンピュータ20は、LCD
モニタ30に対するデータ表示を制御する表示制御回
路、LCDモニタ30のタッチパネルからのキー入力デ
ータを取り込むキー入力回路、図示しないプリンタにお
けるデータ印字の制御等を行うためのI/Oポート等を
備えている。
【0044】そして、CPU21、ROM22、RAM
23、FDD24、HDD25などは、アドレスバス,
データバス等のバスラインを介して相互に接続されてい
る。また、制御コンピュータ20は、コンベアモータ1
2a、エンコーダ12b、同期センサ15、X線源1
3、X線源移動機構17、X線ラインセンサ14等と接
続されている。
【0045】エンコーダ12bは、コンベアモータ12
aに装着され、コンベア12の搬送スピードを検出して
制御コンピュータ20に送る。 <制御コンピュータによる物品不良の判断> 〔X線画像作成〕制御コンピュータ20は、商品Gが扇
状のX線照射部(図2参照)を通過するときに、X線ラ
インセンサ14によるX線透視像信号(図3参照)を細
かい時間間隔で取得して、それらのX線透視像信号を基
にして商品GのX線画像を作成する。その際、同期セン
サ15により、商品GがX線照射部を通過するタイミン
グを検出する。
【0046】〔物品不良判断〕制御コンピュータ20
は、得られたX線画像から、3つの判断方式によって物
品の良・不良を判断する。3つの判断方式は、トレース
検出方式、2値化検出方式、及びマスク2値化検出方式
である。これらの判断方式で判断した結果、1つでも不
良と判断するものがあれば、その商品Gは不良品と判断
される。
【0047】これらの判断方式のうち、マスク2値化方
式は、X線画像のマスクされている領域に対して判断を
行う。マスクは、商品Gの容器部分などに対して設定さ
れる。
【0048】トレース検出方式は、被検出物の大まかな
厚さに沿って基準レベル(しきい値)を設定し、像がそ
れよりも暗くなったときに商品G内に異物が混入してい
る等の不良が生じていると判断する方式である。ここで
は、2つのトレース基準レベルを設定し、それぞれをX
線画像と対比して判断を行っている。1つ目のトレース
基準レベルは、比較的細かいものであり、2mm以下の
異物を検出するために設定されている。2つ目のトレー
ス基準レベルは、2〜4mmの異物を検出するために設
定されている。
【0049】2値化検出方式及びマスク2値化方式は、
一定の明るさに基準レベルを設定し、像がそれよりも暗
くなったときに商品G内に異物が混入している等の不良
が生じていると判断する方式である。この2値化検出方
式は、およそ4mm以上の大きい異物を検出するために
設定されている。なお、2値化検出方式及びマスク2値
化方式には、それぞれ異なる基準レベルが設定される。
【0050】なお、制御コンピュータ20は、上記各判
断方式で判断した結果、1つでも不良と認識されれば、
その商品Gを不良品と判断する。この場合には、制御コ
ンピュータ20は、LCDモニタ30に不良品表示を行
うとともに、後段の振分機構70に振り分けの指示を送
る。
【0051】<X線源移動機構> 〔X線源の高さ位置〕X線源13は、X線源移動機構1
7により、上下移動が可能である。X線源移動機構17
は、モータ40、ラックピニオン41、ガイドレール4
2などから構成される。X線源13及びX線源移動機構
17の側面模式図を図5に示す。X線源移動機構17の
モータ軸42には、ピニオン41aが連結され、ラック
41bにはX線源13が連結されている。またX線源1
3は、上下方向にスライドできるようにガイドレール4
2と係合している。この様な構成でモータ40を回転さ
せることによりX線源13を上下に移動させる。
【0052】X線源移動機構17を用いることにより、
X線源13は、図4に示すように高さ位置を変更して、
商品Gに照射するX線の量を変更できる。X線源13か
らの照射量を変更せずに商品Gに照射するX線の量を調
整できるため、誤操作時におけるX線検査装置10の周
囲へのX線漏洩の危険性を抑えられる。
【0053】〔商品へのX線照射量の変更〕制御コンピ
ュータ20は、物品Gを透過したX線透視像信号(図3
参照)を基にしたX線画像により物品不良の判断を行
う。しかし、物品Gの像が一様に明るすぎたり暗すぎた
りすると、物品不良の判断を行いにくい。例えば、X線
画像における物品Gの像が全体として明るい場合、すな
わちX線源13からのX線照射量が多すぎてX線ライン
センサ14に届くX線の量が多い場合には、不良部分で
の僅かなX線の透過量の違いを判別しにくい。さらに、
X線ラインセンサ14の寿命が短くなる。一方、X線画
像における物品Gの像が全体として暗い場合、すなわち
X線源13からのX線照射量が少なすぎてX線ラインセ
ンサ14に届くX線の量がほとんど無い場合にも、やは
り不良部分とそれ以外の部分との僅かなX線の透過量の
違いを判別しにくい。
【0054】以上のような場合に、X線源移動機構17
を用いてX線源13を上下に移動させると、商品Gへの
X線照射量を変更することができるので、適切なX線照
射量にすることが可能となる。適切なX線照射量である
か否かは、異物が混入していない商品に異物を混入させ
て検査を行い、その異物を検出できるか否かで決定す
る。
【0055】また、X線検査装置10のHDD25は、
商品Gの種類に応じて適切な明るさのX線画像が得られ
る高さ位置を記憶している。適切な高さは、異物が混入
していない物品に異物を混入させて検査を行い、その異
物を検出できるか否かにより決定する。商品Gの種類を
LCDモニタ30のタッチパネルから入力しておくこと
により、各商品に対して適切なX線画像を作成すること
ができる。
【0056】なお、X線源13の高さ位置は、HDD2
5の位置ファイル25aに記憶されている。位置ファイ
ル25aの内容は、LCDモニタ30のタッチパネルな
どからの入力により設定及び変更が可能である。
【0057】また、厚さ測定器を兼務している同期セン
サ15から得られた商品Gの厚さ情報を用いることによ
り、個々の商品Gの厚さが異なる場合にも適切にX線画
像を測定できる。HDD25には、物品不良判断時に用
いる、商品Gの単位厚さあたり基準レベルが記憶されて
いる。まず、同期センサ15において測定された商品G
の厚さと、単位厚さ当たり基準レベルとを用いて適切な
高さ位置を求める。続いて、制御コンピュータ20は、
X線源13を移動させて、商品GへのX線照射量を変更
する。これにより、不良が認識されやすい適切な明るさ
のX線画像を得られる。
【0058】〔X線源の劣化〕X線源13は、経時変化
によりX線照射強度が徐々に低下する。このため、商品
GのX線画像が徐々に暗くなる。
【0059】本実施形態のX線検査装置10は、X線源
13のX線照射量を測定し、その測定結果に合わせてX
線源13の高さ位置を下げるメンテナンスモードを有し
ている。メンテナンスモードは、例えば一ヶ月に一回、
自動校正の一環として実施される。これにより、X線源
13が移動しないような従来のX線検査装置10に比べ
て、X線源13の使用寿命を延ばすことができる。
【0060】<X線検査装置の特徴> (1)本実施形態のX線検査装置10は、X線源13を
高さ方向に移動可能とするX線源移動機構17を備えて
いる。これにより、X線の照射量を商品に応じて調整し
て、不良を検出するのに適切なX線画像を得ることがで
きる。
【0061】(2)本実施形態のX線検査装置10は、
HDD23などの記憶部を備えている。HDD23の位
置ファイル25aは、商品Gに応じてX線源13の高さ
位置を記憶できる。この高さ位置は、商品GのX線画像
を適切な明るさとする位置である。
【0062】(3)本実施形態のX線検査装置10は、
各商品に対してその厚さを同期センサ15で測定する。
例えば、同期センサ15において測定された商品Gの厚
さと、HDD25に記憶されている商品Gの単位厚さ当
たり基準レベルとから判断された高さ位置にX線源13
を移動させてX線の照射量を変えることにより、不良を
認識しやすい適切な明るさのX線画像が得られるように
できる。
【0063】(4)本実施形態のX線検査装置10は、
X線源13が経時変化により劣化し、X線の照射量が減
少したと見なされる際に、X線源13の高さ位置を変更
することにより、商品Gに対する実効的なX線照射量を
一定に保つことができる。
【0064】<変形例> (A)第1実施形態に係るX線検査装置10は、同期セ
ンサ15が商品Gの厚さを測定する厚さ測定器を兼務し
ている。しかし、商品Gの厚さを特定するために、X線
検査装置10よりも生産ラインの上流側に商品Gの厚さ
を測定する機器を別途備え、その情報を受けてX線源1
3の高さ位置を変更しても良い。また、ある期間内に生
産ラインに流れる商品Gの厚さが一定であれば、LCD
モニタ30のタッチパネルなどから入力しておき、その
入力された厚さ情報に基づいてX線源13の高さ位置を
変更しても良い。
【0065】(B)第1実施形態に係るX線検査装置1
0の同期センサ15は、投光器15a及び受光器15b
から成り、コンベア12を挟んで左右に配置されてい
る。しかし、複数の反射式センサを開口11a付近に上
下方向に並べ、その反射信号により商品Gの厚さを検出
しても良い。
【0066】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
係るX線検査装置10は、第1実施形態と同様に、連続
的に搬送されてくる商品に対してX線を照射して、商品
を透過したX線量を基に商品の不良判断を行う装置であ
る。
【0067】<X線検査装置の構成>X線検査装置10
は、図1及び図2に示すように、主として、シールドボ
ックス11、コンベア12、X線源13a、13b、X
線ラインセンサ14a、14b、同期センサ16(図1
1参照)、タッチパネル機能付きのLCDモニタ30、
及び制御コンピュータ20(図11参照)から構成され
ている。ここで、シールドボックス11、コンベア1
2、LCDモニタ30は、第1実施形態と同様であるの
で省略する。
【0068】〔同期センサ〕同期センサ16は、商品G
がX線ラインセンサ14a、14bの位置にくるタイミ
ングを検出するためのセンサである。これにより、商品
GがX線ラインセンサ14a、14bの位置に来るタイ
ミングが分かり、商品Gの適切なX線画像を得ることが
できる。本実施形態において、同期センサ16は、さら
に商品Gの幅及びコンベア12における搬送位置を測定
する位置・幅測定器を兼務している。
【0069】同期センサ16は、コンベア12の上流側
である開口11a付近に位置する。同期センサ16は、
光電式の反射センサからなる投光器16aが搬送方向に
直交する方向に複数配置されている。この投光器16a
によって、コンベア12に搬送される商品Gの幅及び搬
送位置を測定する。
【0070】〔X線源〕X線検査装置10は、2個のX
線源13a、13bを備えている。X線源13a、13
bは、図8に示すように、コンベア12の上方に配置さ
れている。X線源13a、13bは、それぞれ下方のX
線ラインセンサ14a、14bに向けて扇状のX線(図
8の斜線範囲Xを参照)を照射する。
【0071】X線源13a、13bは、コンベア12の
搬送方向と直交した横方向に移動するためのX線源移動
機構18a、18bをそれぞれ有している。X線源移動
機構18a、18bは、モータ40、ラックピニオン4
1、ガイドレール42などから構成される。X線源13
a及びX線源移動機構18aの上面模式図を図10に示
す。なお、X線源13b及びX線源移動機構18bも同
様に構成される。X線源移動機構18aのモータ軸42
には、ピニオン41aが連結され、ラック41bにはX
線源13aが連結されている。またX線源13aは、横
方向にスライドできるようにガイドレール42が係合し
ている。この様な構成でモータ40を回転させることで
X線源13を横方向に移動させる。
【0072】X線源13a、13bは、搬送方向と平行
方向にずらした位置に設けられている(図9(a)参
照)。これにより、それぞれのX線源13a、13bが
移動する際に接触することなく移動できる。図9(a)
は、横方向から見たコンベア12、X線源13a、13
b、及びX線ラインセンサ14a、14bの配置を模式
的に表している。
【0073】X線源13a、13bは、X線源移動機構
18a、18bにより、図9(b)に示すように、横方
向位置を変更することが可能である。図9(b)は、コ
ンベア12の搬送方向から見た、コンベア12、X線源
13a、13b、及びX線ラインセンサ14a、14b
の配置とX線源13a、13bの移動方向を模式的に表
している。
【0074】X線検査装置10は、X線源13a、13
bに対してX線ラインセンサ14a、14bをそれぞれ
備えている。X線ラインセンサ14a、14bは、それ
ぞれ一つのX線源13a、13bのX線を受けるため、
X線ラインセンサ14a、14bの耐力強度を超えたX
線の照射による破損の恐れを抑えられる。
【0075】〔X線照射領域の変更〕2個のX線源13
a、13bは、X線源移動機構18a、18bにより横
方向位置を変更できる。被検査物品である商品Gの大き
さに応じてX線源13a、13bをそれぞれ移動させる
ことにより、X線を商品全体に照射することができる。
【0076】同期センサ16の検出結果から、個々の商
品Gの幅が広いためにX線源13a、13bを移動しな
いと商品全体にX線を照射できないと制御コンピュータ
20により判断された場合には、X線源13a、13b
を商品Gに応じた適切な位置に移動させる。これによ
り、X線検査機器10は、商品Gの内部全体のX線画像
を得ることが可能になる。
【0077】また、同期センサ16の検出結果から、商
品Gがコンベア12の端部で搬送されるためにX線源1
3a、13bから商品Gに照射できないと制御コンピュ
ータ20により判断された場合には、X線源13a、1
3bの何れかを商品Gが搬送される位置の直上付近の適
切な位置に移動させる。これにより、商品Gの内部全体
のX線画像を得ることが可能になる。
【0078】さらに、商品Gの種類に応じてその幅がH
DD25に記憶されており、それに応じたX線源13の
適切な位置をHDD25の位置ファイル25aに記憶さ
れている。これにより、ほとんどの商品Gに対して、X
線源13a、13bの位置を微調整するだけで商品Gの
内部全体のX線画像を得ることが可能になる。位置ファ
イル25aは、LCDモニタ30のタッチパネルなどで
設定及び変更入力が可能である。
【0079】<X線検査装置の特徴> (1)本実施形態のX線検査装置10は、横方向にX線
源13a、13bを移動可能とするX線源移動機構18
a、18bを備えている。これにより、商品Gの搬送状
況に関わらず、商品Gの直上付近にX線源13a、13
bを近づけることにより、適切な検査画像を得ることが
可能になる。
【0080】(2)本実施形態のX線検査装置10は、
2個のX線源13a、13bを備えている。これによ
り、2個のX線源13をそれぞれ移動させてX線照射範
囲を広げることができる。これにより、商品Gの幅が広
くても、欠落を抑えた適切なX線画像を得ることができ
る。さらに、広いX線照射範囲と検出に十分なX線照射
量を有するものに比べ、X線照射量を抑えることができ
る。
【0081】(3)本実施形態のX線検査装置10が備
える2個のX線源13a、13bは、コンベア12の搬
送方向にずれて配置されている。このため、X線源13
a、13bは、移動する際にお互いに接触することなく
自由に移動できる。X線源13a、13bは、X線ライ
ンセンサ14a、14bをそれぞれ備えている。これに
より、X線ラインセンサ14a、14bは、強いX線に
よる破損を抑えられる。
【0082】(4)本実施形態のX線検査装置10は、
HDD23などの記憶部を備える。HDD23の位置フ
ァイル25aは、適切な2個のX線源13の横方向位置
を商品Gに応じて記憶できる。
【0083】<変形例>第2実施形態に係るX線検査装
置10は、同期センサ15が商品Gの幅及びコンベア1
2における搬送位置を測定する位置・幅測定器を兼務し
ている。しかし、商品Gの幅又はその搬送位置を特定す
るために、X線検査装置10よりも生産ラインの上流側
に商品Gの幅又はその搬送位置を測定する機器を別途備
え、その情報を受けてX線源13a、13bの横方向位
置を変更しても良い。また、ある期間内に生産ラインに
流れる個々の商品Gの幅及びその位置が一定であれば、
LCDモニタ30のタッチパネルなどから入力してお
き、その入力された幅情報又は位置情報に基づいてX線
源13a、13bの横方向位置を変更しても良い。 [他の実施形態] (A)上記第1及び第2実施形態に係るX線検査装置1
0は、X線源13、13a、13bを高さ方向又はコン
ベアの搬送方向に直交する横方向に移動する移動機構を
備えている。これらから、この双方の移動機構を備えた
X線検査装置を容易に着想できる。
【0084】このようなX線検査装置は、第1及び第2
実施形態に係るX線検査装置10の利点を有する。すな
わち、高さ方向にX線源13、13a、13bを移動さ
せることにより、X線源13、13a、13bからの照
射量を変更することなく商品Gに対するX線の照射量を
調整できる。また、商品Gがコンベア12の端部で搬送
されている場合などであっても、横方向にX線源13、
13a、13bを商品Gの直上付近に移動させることに
より、商品Gの内部全体にX線を照射して欠落を抑えた
X線画像を得られる。
【0085】(B)上記第1及び第2実施形態に係るX
線検査装置10は、商品Gの内部における不良を検査す
るための装置である。しかし、X線を用いて商品の中に
含まれる物品を確認してその数量を検査する検査装置に
おいても、同様に実施することが出来る。
【0086】このような形態のときには、X線画像を明
瞭にして計数しやすくするためにX線源13、13a、
13bの高さ位置を変更したり、被検査物品である商品
の搬送位置やその大きさに関わらず、商品の欠落を抑え
たX線画像を得たりすることが可能となる。これによ
り、移動機構を備えない検査装置に比べて、より誤りの
少ない計数検査が行える。
【0087】(C)上記第1及び第2実施形態に係るX
線検査装置10のX線移動機構17、18は、ラックピ
ニオン41によりモータ40の回転運動を直線運動に変
換している。ここで、ラックピニオン41に代えてボー
ルネジを用いた移動機構にしても良い。
【0088】
【発明の効果】本発明のX線検査装置では、X線源を移
動可能にする移動手段を備えている。上下方向の移動手
段を用いることにより、被検査物品の検査画像の明るさ
を適切にすることが可能となる。また、横方向の移動手
段を用いることにより、被検査物品の搬送状況に関わら
ず欠落を抑えた検査画像を作成することができる。これ
により、被検査物品の検査を確実に行うことができる。
さらに、X線源が移動できないX線検査装置に比べ、照
射するX線量を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線検査装置の外観斜視図。
【図2】X線検査装置のシールドボックス内部の簡易構
成図。
【図3】X線を用いた検査の原理を示す模式図。
【図4】第1実施形態におけるX線源の高さ位置の変更
を示す模式図。
【図5】第1実施形態におけるX線源移動機構に関する
側面模式図。
【図6】X線検査装置の前後の構成を示す図。
【図7】第1実施形態におけるブロック図。
【図8】第2実施形態におけるX線検査装置のシールド
ボックス内部の簡易構成図。
【図9】第2実施形態における2個のX線源の位置
(a)と、X線源の横方向位置の変更(b)を示す模式
図。
【図10】第2実施形態におけるX線移動機構に関する
上面模式図。
【図11】第2実施形態におけるブロック図。
【符号の説明】
10 X線検査装置 11 シールドボックス 11a 開口 13、13a、13b X線源 14、14a、14b X線ラインセンサ 15、16 同期センサ 17 X線源移動機構 18a、18b X線源移動機構 25 HDD(ハードディスクドライ
ブ) 25a 位置ファイル 40 モータ 40a モータ軸 41 ラックピニオン 41a ピニオン 41b ラック 42 ガイドレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F067 AA27 CC00 HH04 HH12 JJ03 KK06 LL16 PP12 RR35 2G001 AA01 AA07 BA11 CA01 CA07 DA08 FA01 FA06 FA21 GA01 GA08 HA09 HA13 JA02 JA09 JA11 JA13 JA20 KA03 KA11 LA01 PA11 SA04 SA14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品を搬送させながらX線を用いて前記物
    品の検査を行うX線検査装置であって、 X線を照射するX線源と、 前記X線源の下方に配置され、前記物品を搬送する搬送
    機構と、 前記X線源及び前記搬送機構の下方に配置され、前記X
    線源からのX線を検出するX線ラインセンサと、 前記X線源を移動させ、前記X線源の高さ位置を変更す
    る移動手段と、を備えたX線検査装置。
  2. 【請求項2】検査を行う前記物品の種類毎に前記X線源
    の高さ位置の情報を記憶した記憶部をさらに備え、 前記移動手段は、前記記憶部に記憶された高さ位置の情
    報に基づいて、前記X線源を移動させる、請求項1に記
    載のX線検査装置。
  3. 【請求項3】少なくとも検査を行う前記物品の種類毎に
    前記物品の厚さを測定する厚さ測定手段をさらに備え、
    前記厚さ測定手段で測定された厚さに基づき前記X線源
    を移動させる、請求項1または2に記載のX線検査装
    置。
  4. 【請求項4】前記移動手段は、前記X線ラインセンサの
    検出レベルが所定の限界検出レベルを下回ったときに、
    前記検出レベルが前記限界検出レベルを上回るように前
    記X線源を下方に移動させる、請求項1から3のいずれ
    かに記載のX線検査装置。
  5. 【請求項5】物品を搬送させながらX線を用いて前記物
    品の検査を行うX線検査装置であって、 X線を照射するX線源と、 前記X線源の下方に配置され、前記物品を搬送する搬送
    機構と、 前期X線源及び前記搬送機構の下方に配置され、前記X
    線源からのX線を検出するX線ラインセンサと、 前記X線源を物品の搬送方向と略直交する横方向に移動
    させ、前記X線源の横方向位置を変更する移動手段と、
    を備えたX線検査装置。
  6. 【請求項6】前記X線源は、そのX線照射範囲を前記物
    品の搬送方向と略直交する横方向にそれぞれずらして複
    数設けられ、 前記移動手段は、前記複数のX線源の少なくとも1つを
    前記物品の搬送方向と略直交する横方向に移動させる、
    請求項5に記載のX線検査装置。
  7. 【請求項7】前記X線源及び前記X線ラインセンサは、
    前記物品の搬送方向と平行に複数設けられている、請求
    項6に記載のX線検査装置。
  8. 【請求項8】検査を行う前記物品の種類毎に前記X線源
    の横方向位置の情報を記憶した記憶部をさらに備え、 前記移動手段は、前記記憶部に記憶された横方向位置の
    情報に基づいて、前記X線源を移動させる、請求項5か
    ら7のいずれかに記載のX線検査装置。
  9. 【請求項9】少なくとも検査を行う前記物品の種類毎に
    前記物品の幅及び/又は位置を測定する幅測定手段をさ
    らに備え、前記幅測定手段にて測定された幅及び/又は
    位置に基づき前記X線源を移動させる、請求項5から8
    のいずれかに記載のX線検査装置。
  10. 【請求項10】物品を搬送させながらX線を用いて前記
    物品の検査を行うX線検査装置であって、 X線を照射するX線源と、 前記X線源の下方に配置され、前記物品を搬送する搬送
    機構と、 前期X線源及び前記搬送機構の下方に配置され、前記X
    線源からのX線を検出するX線ラインセンサと、 前記X線源を移動させ、前記X線源の高さ位置を変更す
    る第1移動手段と、 前記X線源を物品の搬送方向と略直交する横方向に移動
    させる第2移動手段と、を備えたX線検査装置。
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