JP3511505B2 - X線検査装置 - Google Patents
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Description
に、連続搬送される物品の画像データをX線源及びX線
ラインセンサにより得て、その得られた画像データによ
って物品の状態検査を行うX線検査装置に関する。
は、商品への異物混入や商品の割れ欠けがある場合にそ
のような商品を出荷しないために、X線検査装置が使用
されることがある。このX線検査装置では、連続搬送さ
れてくる各被検査物品に対してX線を照射し、そのX線
の透過状態をX線ラインセンサで検出して、物品中に異
物が混入していないか、あるいは物品に割れ欠けが生じ
ていたり物品内の単位物の数量が不足していたりしない
かを判別する。また、X線検査装置によって、物品内の
単位物の数量を数えることが行なわれている。
品は、後段の振分装置によって不良品として振り分けら
れる。物品に異物が混入していたといった危機的な不良
が見つかった場合には、生産ラインを止めて上流の装置
等の点検を行い、原因が究明される。一方、割れ欠けや
数量不足といった不良の場合には、取り替えや数量合わ
せを行って再び生産ラインに戻されることが多い。ま
た、X線検査装置によって単位物の数量を数える場合に
は、後工程にてその数が印刷されたラベルを貼り付ける
ことが行なわれている。
定個数もしくは、一定時間毎に商品の抜き取り検査を行
っている。
線検査装置においては、物品が流れてくると、X線によ
る画像データを作成し、コンピュータにより物品の良・
不良を判断するとともに、ディスプレイに物品のX線に
よる画像を映し出す。しかし、物品が連続的に搬送され
てくるときには、次々に不良検査が行われ、ディスプレ
イに映し出される画像も次々に新しいものに更新されて
いく。このため、不良物品の処理を行うときには既に画
面が更新されていることが多く、物品の画像なしに不良
物品の処理を行うことになる。
画像を全て記憶させるように装置を構成することが考え
られるが、このように全画面を記憶させようとすると、
何万〜何十万という画像を記憶する記憶装置が必要とな
るとともに、必要な画像を呼び出すことも容易ではなく
なる。本発明の課題は、連続搬送される物品のX線によ
る画像データによって物品の状態検査を行うX線検査装
置であって、記録が必要と判断された物品の画像データ
を自動的に記録すると共に、その画像を容易に参照でき
る装置を提供することにある。
装置は、連続搬送される物品の画像データをX線源及び
X線ラインセンサにより得て、その得られた画像データ
によって物品の状態を検査する装置である。このX線検
査装置は、不良判断手段と、画像データ記憶手段と、振
分機構と、振分制御手段と、表示部とを備えている。不
良判断手段は、連続搬送される物品の画像データから物
品不良を判断する。画像データ記憶手段は、不良判断手
段によって不良と判断された複数の物品それぞれの画像
データを、自動的に記憶部に記憶させる。振分機構は、
物品を正規の搬送経路から不良品貯留部へと振り分け
る。振分制御手段は、不良判断手段が物品不良と判断し
た物品を振り分けるように振分機構に振分指示を送る。
表示部は、記憶部に記憶された複数の物品の画像データ
を画面表示する。また、画像データ記憶手段は、複数の
画像データを、前分制御手段が振分指示を送った順番に
記憶部に記憶させる。振分機構は、振分制御手段が振分
指示を送った順番に、振り分けられた物品の姿勢が表示
部に表示される画像データにおける物品の姿勢と一致す
るように、物品を振り分ける。表示部は、振分制御手段
が振分指示を送った順番に画像データを画面表示する。
チェック、物品の割れ欠けのチェック、単品が複数含ま
れている物品の単品の入数チェックや単品の個数の計測
などの検査のうち、少なくとも1つの検査を行うことが
できる。ここでは、X線源から照射されるX線を物品に
当て、物品によるX線の透過の程度をX線ラインセンサ
で検出して、そこから画像データを得る。そして、不良
と判断された物品の画像データは、自動的に記憶部に記
憶される。すなわち、記憶部には、不良と判断された物
品の画像データが蓄積されていく。したがって、検査の
結果により不良と判断された物品に対して種々の処理を
施す際に、その物品の画像データを記憶部から呼び出す
ことができる。これにより、物品に対する処理の作業性
や作業効率が向上する。
像データだけを記憶部に記憶させているため、記憶部の
記憶容量を比較的小さく抑えることが可能であり、また
画像データの呼び出しも比較的容易となる。さらに、こ
こでは、振分制御手段が不良品貯留部へと不良物品を振
り分ける振分指示を送った順番に、画像データが記憶部
に記憶される。このため、不良品貯留部における不良物
品の貯留の順番と、それらの不良物品の画像データの記
憶部における順番とが一致するようになる。したがっ
て、不良品貯留部に振り分けられた不良物品の処理を行
う際に、不良物品の並んでいる順番に画像データを呼び
出すことが容易となる。
表示される画像データと略同一の姿勢で、振分制御手段
が振分指示を送った順番に、物品を振り分ける。また、
表示部は、振分制御手段が振分指示を送った順番に画像
データを画面表示する。そして、表示部に表示される画
像データの物品の姿勢と、不良品貯留部に振り分けられ
た物品の姿勢とが一致するようになる。このため、不良
品貯留部に振り分けられた不良物品の処理を行う際に、
作業者は、不良物品と画像データとを容易に比較するこ
とができる。
に記載の装置であって、X線ラインセンサは、複数のセ
ンサを有している。これらのセンサは、物品の搬送方向
と略直交する方向に並んでいる。不良判断手段は、複数
のセンサからの信号に基づく画像データにおいて、物品
不良が生じている不良位置を特定する。画像データ記憶
手段は、不良判断手段により特定された不良位置を、画
像データと対応づけて記憶部に記憶させる。表示部は、
記憶部に記憶された画像データに対応づけられた不良位
置を画面表示する。
行う際に、画像データの参照に加えて、物品不良が生じ
ている不良位置を参照することもできるようになる。こ
れにより、不良物品に対する処理の作業性や作業効率が
より向上する。請求項3に係るX線検査装置は、請求項
1または2に記載の装置であって、不良判断手段は、複
数の判断方式を使って物品不良を判断する。画像データ
記憶手段は、いずれの判断方式による物品不良の判断で
あるかに関する情報を、画像データと対応づけて記憶部
に記憶させる。表示部は、記憶部に記憶された画像デー
タに対応づけられた判断方式を画面表示する。
良の判断を行っているが、どの判断方式による不良と判
断されたかという情報は、画像データと対応した形で記
憶部に記憶される。このため、不良と判断された物品の
処理を行う際に、画像データの参照に加えて判断方式の
確認も容易に行えるようになり、不良物品に対する処理
の作業性や作業効率がより向上する。
から3のいずれかに記載のX線検査装置であって、画像
データ記憶手段に記憶された画像データを不良品の処理
をした後に消去する手段をさらに備えている。
査装置の外観を、図1に示す。このX線検査装置10
は、食品等の商品の生産ラインにおいて品質検査を行う
装置の1つであって、連続的に搬送されてくる商品に対
してX線を照射して、商品を透過したX線量を基に商品
の不良判断を行う装置である。
Gは、図4(a)に示すように、前段コンベア60によ
りX線検査装置10に運ばれてくる。商品Gは、X線検
査装置10において異物混入の有無が判断される。この
X線検査装置10での判断結果は、X線検査装置10の
下流側に配置される振分機構70に送られる。振分機構
70は、X線検査装置10と対になっており、商品Gが
X線検査装置10において良品と判断された場合には商
品Gを正規のラインコンベア80へと送り、商品GがX
線検査装置10において不良品と判断された場合には商
品Gを不良品貯留コンベア90へと振り分ける。
まっていく不良品は、不良品貯留コンベア90の下流端
付近に立つ作業者によって、不良の状態が確認され順次
処理されていく。 <X線検査装置の構成> X線検査装置10は、図1及び図2に示すように、主と
して、シールドボックス11と、コンベア12と、X線
照射器13と、X線ラインセンサ14と、タッチパネル
機能付きの第1モニタ30と、第2モニタ50(図4及
び図5参照)と、制御コンピュータ20(図5参照)と
から構成されている。また、X線検査装置10の後段に
は、X線検査装置10と対になっている振分機構70が
配置されている。
ための開口11aを有している。このシールドボックス
11の中に、コンベア12、X線照射器13、X線ライ
ンセンサ14、制御コンピュータ20などが収容されて
いる。なお、図1には図示していないが、開口11a
は、シールドボックス11の外部へのX線の漏洩を抑え
るための遮蔽ノレンにより塞がれている。この遮蔽ノレ
ンは、鉛を含むゴムから成形されるもので、商品が搬出
入されるときには商品により押しのけられる。
は、第1モニタ30の他、キーの差し込み口や電源スイ
ッチが配置されている。 〔コンベア〕 コンベア12は、シールドボックス11内において被検
査物品を搬送するものであり、図5に示すコンベアモー
タ12aにより駆動する。コンベア12による搬送速度
は、制御コンピュータ20によるコンベアモータ12a
のインバータ制御により、細かく制御される。
上方に配置されており、下方のX線ラインセンサに向け
て扇状のX線(図2の斜線範囲Xを参照)を照射する。 〔X線ラインセンサ〕 X線ラインセンサ14は、コンベア12の下方に配置さ
れており、商品Gやコンベア12を透過してくるX線を
検出する。このX線ラインセンサ14は、図3に示すよ
うに、コンベア12による搬送方向に直交する向きに一
直線に配置された多くの素子14aから構成されてい
る。
であり、シールドボックス11の正面上部に固定され
る。この第1モニタ30は、商品GのX線検査時にX線
画像を表示するものであるが、タッチパネル機能も有し
ており、初期設定などのキー入力を促す画面の表示も行
う。すなわち、装置10の使用者は、装置10や振分機
構70に関する種々の設定等を、第1モニタ30を介し
て行うことができる。
ト表示のモニタであり、図4(a)に示すように、不良
品貯留コンベア90の下流端付近に設置される。この第
2モニタ50は、例えば図6に示すように画面表示を行
う。第2モニタ50では、右中央に不良品の不良判定に
関する情報を表示する第1表示部51が、左に不良品の
X線画像を表示する第2表示部52が、右上に不良品の
品種番号を示す第3表示部53及びNG数を表す第4表
示部54が配置されている。また、第2モニタ50の右
下には、リセットキーRが配置されている。
1を搭載するとともに、このCPU21が制御する主記
憶部としてROM22、RAM23、及びHDD(ハー
ドディスク)25を搭載している。また、制御コンピュ
ータ20は、フロッピーディスクとの入出力を行うFD
D(フロッピーディスクドライブ)24も有している。
ニタ30に対するデータ表示を制御する表示制御回路、
第1モニタ30のタッチパネルからのキー入力データを
取り込むキー入力回路、図示しないプリンタにおけるデ
ータ印字の制御等を行うためのI/Oポート等を備えて
いる。そして、CPU21、ROM22、RAM23、
FDD24、HDD25などは、アドレスバス,データ
バス等のバスラインを介して相互に接続されている。
モータ12a、ロータリーエンコーダ12b、光電セン
サ15、X線照射器13、X線ラインセンサ14等と接
続されている。ロータリーエンコーダ12bは、コンベ
アモータ12aに装着され、コンベア12の搬送スピー
ドを検知して制御コンピュータ20に送る。
がX線ラインセンサ14の位置にくるタイミングを検知
するための同期センサであり、コンベアを挟んで配置さ
れる一対の投光器及び受光器から構成されている。 〔振分機構〕 振分機構70は、図4(b)に示すように、コンベアの
搬送面を形成する複数の棒状部材71と、各棒状部材7
1に対して摺動自在に係合しているスライダー72とを
備えている。
ンによって両端が支持されており、無端チェーンが掛け
渡されているスプロケットのモータによる回転にしたが
って、上に載った商品Gを下流側(図4の右側)へ搬送
するように移動する。スライダー72は、商品Gの搬送
方向と直交する方向(図4の上下方向)に移動し得るよ
うに棒状部材71に係合している。これらのスライダー
72は、図示しないスライダー移動機構によって、制御
コンピュータ20の制御に従って移動する。これらのス
ライダー72が順に図4(b)の上側に移動することに
よって、棒状部材71によって搬送されている商品G
は、不良品貯留コンベア90へと振り分けられる。一
方、搬送されている商品Gが載っている棒状部材71に
係合するスライダー72を移動させなければ、商品G
は、そのまま正規のラインコンベア80へと移送され
る。
採っているため、不良と判断された商品Gは、X線検査
装置10によりX線検査を受けたときの姿勢のままで、
不良品貯留コンベア90に載り移る。 <制御コンピュータによる物品不良の判断> 〔X線画像作成〕 制御コンピュータ20は、光電センサ15からの信号を
受けて、商品Gが扇状のX線照射部(図2参照)を通過
するときに、X線ラインセンサ14によるX線透視像信
号(図3参照)を細かい時間間隔で取得して、それらの
X線透視像信号を基にして商品GのX線画像を作成す
る。
ら、3つの判断方式によって物品の良・不良を判断す
る。3つの判断方式は、トレース検出方式、2値化検出
方式、及びマスク2値化検出方式である。これらの判断
方式で判断した結果、1つでも不良と判断するものがあ
れば、その商品Gは不良品と判断される。
式及び2値化検出方式は、画像のマスクされていない領
域に対して判断を行う。一方、マスク2値化方式は、画
像のマスクされている領域に対して判断を行う。マスク
は、商品Gの容器部分などに対して設定される。トレー
ス検出方式は、被検出物の大まかな厚さに沿って基準レ
ベル(しきい値)を設定し、画像がそれよりも暗くなっ
たときに商品G内に異物が混入していると判断する方式
である。ここでは、2つのトレース基準レベルを設定
し、それぞれを画像と対比して判断を行っている。1つ
目のトレース基準レベルは、比較的細かいものであり、
2mm以下の異物を検出するために設定されている。2
つ目のトレース基準レベルは、2〜4mmの異物を検出
するために設定されている。
一定の明るさに基準レベルを設定し、画像がそれよりも
暗くなったときに商品G内に異物が混入していると判断
する方式である。この2値化検出方式は、およそ4mm
以上の大きい異物を検出するために設定されている。な
お、2値化検出方式及びマスク2値化方式には、それぞ
れ異なる基準レベルが設定される。
HDD25内に作成されるしきい値ファイルに記憶され
ている。しきい値ファイルには、商品Gの種類毎に、そ
れぞれの判断方式の基準レベルが記憶されている。これ
らの基準レベル及びマスク領域については、第1モニタ
30のタッチパネルからの入力によって、設定及び変更
が可能である。
その商品GのX線画像を第1モニタ30に表示させる。
これは、良品と判断されたものについても、不良品と判
断されたものについても表示を行う。これにより、第1
モニタ30を見ている人は、異物混入を容易に認識する
ことができるとともに、異物の混入されている位置も把
握できる。
不良と判断されたときに、後段の振分機構70にその商
品Gを振り分けるように振分指示を送るとともに、その
商品Gの画像データを、振分指示を送った順番で、HD
D25に作成される画像データファイル26に順次記憶
していく。このときに、制御コンピュータ20は、いず
れの判断方式による物品不良の判断であるかに関する情
報も、画像データと対応づけて画像データファイル26
に記憶する。
一例を示す。不良品の画像データは、順番にA,B,
C,D,E,・・・と名称が付けられ、付属する各デー
タとともに記憶される。付属するデータとしては、不良
品貯留コンベア90に振り分けられた順番を示す「貯留
順序」、商品の種類を表す「品種番号」、1つ目のトレ
ース基準レベルに基づきトレース検出方式で不良判断が
為されたか否かを表す「トレース1検出」、2つ目のト
レース基準レベルに基づきトレース検出方式で不良判断
が為されたか否かを表す「トレース2検出」、2値化検
出方式又はマスク2値化方式で不良判断が為されたか否
かを表す「2値化検出」、商品の割れ欠けや数量不足と
いったその他の不良判断が為されたか否かを表す「その
他」が用意されている。「トレース1検出」、「トレー
ス2検出」、及び「2値化検出」において、「1」とい
うデータは不良判断が為されたことを示し、「0」とい
うデータは不良判断が為されなかったことを示す。
イル26に記憶された不良品の画像データ等は、図6に
示すように、第2モニタ50に表示される。第2モニタ
50は、画像データファイル26の貯留順序が「1」の
画像データ及び他のデータを表示する。図6では、図7
に示す不良品画像データ「A」と、それに付随する各デ
ータとが、第2モニタ50に表示されている。第3表示
部53に表示されるNG数は、現在画像データファイル
26に記憶されている画像データの数、すなわち不良品
貯留コンベア90に溜まっている不良品の数である。ま
た、その不良品がどの判断方式によって不良と判断され
たのかについては、第1表示部51に表示される「NG
判定」の各データの表示を見ることにより把握すること
ができるようになっている。
品貯留コンベア90の下流端付近に立ち不良品の処理を
行う作業者にとって便宜なものである。そして、この作
業者は、第2モニタ50の右下のリセットキーRに触れ
ることによって、次の不良品の画像データ等を画面上に
呼び出すことができる。すなわち、作業者は、1つの不
良品を処理して次の不良品の処理に移りたいときには、
リセットキーRに触れればよい。このときには、図7及
び図8に示すように、HDD25内の画像データファイ
ル26にある貯留順序「1」のデータ(画像データAを
含む行)が消去され、残りの各データの貯留順序が1つ
ずつ繰り上がることになる。
をHDD25に蓄積し、第2モニタ50に不良品の画像
を表示させるようにしている。このため、不良品貯留コ
ンベア90に振り分けられた不良品に対する処理を行う
ときに、第2モニタ50に表示される不良品の画像を見
ながら処理を行うことができ、その処理の作業性や作業
効率が向上する。
(不良品)の画像データ等だけを画像データファイル2
6に記憶させているため、HDD25の記憶容量を比較
的小さく抑えることが可能であり、また画像データ等の
第2モニタ50への呼び出しも比較的容易となってい
る。 (2) 本装置10では、複数の判断方式によって商品Gの不良
の判断を行っているが、どの判断方式によって不良と判
断されたかという情報も、図7に示すように、画像デー
タと対応した形で画像データファイル26に記憶され
る。このため、不良品の処理を行う際に、画像データの
参照に加えて判断方式の確認も第2モニタ50によって
容易に行えるようになり、不良品に対する処理の作業性
や作業効率がより向上する。
像データ等が振り分けられた順番に記憶されている。こ
のため、不良品貯留コンベア90における不良品の貯留
の順番と、それらの不良品の画像データ等の画像データ
ファイル26における順番とが一致する。このため、制
御コンピュータ20における画像データ等の第2モニタ
50への呼び出しのアルゴリズムが簡易なものとなる。
に第2モニタ50を設置しているため、不良品の処理を
行う際に、作業者は、容易に不良品の画像データを参照
することができる。(5) 本装置10では、X線検査装置10によりX線検査を受
けたときの姿勢で不良品を不良品貯留コンベア90へと
振り分ける振分機構70を配備しているため、第2モニ
タ50に表示される画像データにおける不良品の姿勢
と、不良品貯留コンベア90に振り分けられた不良品の
姿勢とが一致する。このため、不良品の処理を行う作業
者は、不良品と画像データとを容易に比較することがで
きる。
とすることもできる。例えば、6個の単品を有する商品
をX線検査している場合、図9に示すような画面が第2
モニタ50に映し出されることになる。 [他の実施形態] (A) 上記実施形態では、図6に示すように、X線画像の異物
と判断された部分Aが黒くなっていることから異物混入
を認識することができるが、着色したり、矢印を挿入し
たり、異物の位置に三角や四角の記号を入れたりするこ
とによって、X線画像における異物の位置の特定を行っ
てもよい。このようにすると、第2モニタ50を見てい
る人は、異物の混入されている位置をさらに容易に把握
できる。
に、特定された異物の位置に関するデータを画像データ
ファイル26に含ませておくことが望ましい。 (B) 上記実施形態では、主として異物混入という不良を検出
するX線検査装置について説明しているが、割れ欠けと
いった不良を検出することのできるX線検査装置に対し
ても本発明の適用が可能である。この場合には、正規化
した商品Gの検出画像と基準画像とのパターンマッチン
グを行うことになる。
のX線検査装置に対しても本発明の適用が可能である。
この場合にも、商品Gの検出画像と基準画像とのパター
ンマッチングを行うことになる。 (C) 上記実施形態では、異物混入という不良を検出したとき
に商品Gの画像データ等を画像データファイル26に記
憶するようにしているが、これに代えて、あるいはこれ
に加えて、一定時間毎、あるいは一定個数毎に商品Gの
画像データ等を画像データファイル26に記憶するよう
に構成してもよい。これにより、抜き取り検査を行う場
合においても、その抜き取り品の画像データを参照しな
がら抜き取り検査を行うことができるようになる。
サから得られた画像データを用いて、不良判断手段が物
品不良を判断し、不良と判断された物品の画像データが
自動的に記憶部に記憶される。このため、検査の結果に
より不良と判断された物品に対して種々の処理を施す際
に、その物品の画像データを記憶部から呼び出すことが
できるようになる。これにより、物品に対する処理の作
業性や作業効率が向上する。なお、ここでは不良と判断
された物品の画像データだけを記憶部に記憶させている
ため、記憶部の記憶容量を比較的小さく抑えることが可
能であり、また画像データの呼び出しも比較的容易とな
る。
貯留部へと不良物品を振り分ける振分指示を送った順番
に、画像データが記憶部に記憶される。このため、不良
品貯留部における不良物品の貯留の順番と、それらの不
良物品の画像データの記憶部における順番とが一致する
ようになる。したがって、不良品貯留部に振り分けられ
た不良物品の処理を行う際に、不良物品の並んでいる順
番に画像データを呼び出すことが容易となる。
表示される画像データと略同一の姿勢で、振分制御手段
が振分指示を送った順番に、物品を振り分ける。また、
表示部は、振分制御手段が振分指示を送った順番に画像
データを画面表示する。そして、表示部に表示される画
像データの物品の姿勢と、不良品貯留部に振り分けられ
た物品の姿勢とが一致するようになる。このため、不良
品貯留部に振り分けられた不良物品の処理を行う際に、
作業者は、不良物品と画像データとを容易に比較するこ
とができる。
斜視図。
成図。
振分制御手段) 25 HDD(記憶部) 26 画像データファイル 50 第2モニタ(表示部) 70 振分機構 90 不良品貯留コンベア(不良品貯留部) G 商品(物品)
Claims (4)
- 【請求項1】連続搬送される物品の画像データをX線源
及びX線ラインセンサにより得て、その得られた画像デ
ータによって物品の状態を検査するX線検査装置であっ
て、 連続搬送される物品の画像データから物品不良を判断す
る不良判断手段と、 前記不良判断手段によって不良と判断された複数の物品
それぞれの前記画像データを自動的に記憶部に記憶させ
る画像データ記憶手段と、 物品を正規の搬送経路から不良品貯留部へと振り分ける
振分機構と、 前記不良判断手段が物品不良と判断した物品を振り分け
るように前記振分機構に振分指示を送る振分制御手段
と、 前記記憶部に記憶された前記複数の物品の画像データを
画面表示する表示部と、 を備え、 前記画像データ記憶手段は、前記複数の画像データを、
前記振分制御手段が振分指示を送った順番に記憶部に記
憶させ、 前記振分機構は、前記振分制御手段が振分指示を送った
順番に、振り分けられた物品の姿勢が前記表示部に表示
される前記画像データにおける物品の姿勢と一致するよ
うに、物品を振り分け、 前記表示部は、前記振分制御手段が振分指示を送った順
番に画像データを画面表示する、 X線検査装置。 - 【請求項2】 前記X線ラインセンサは、物品の搬送方向
と略直交する方向に複数のセンサを有しており、 前記不良判断手段は、前記複数のセンサからの信号に基
づく画像データにおいて物品不良が生じている不良位置
を特定し、 前記画像データ記憶手段は、前記不良位置を、前記画像
データと対応づけて前記記憶部に記憶させ、 前記表示部は、前記記憶部に記憶された前記画像データ
に対応づけられた前記不良位置を画面表示する、請求項
1 に記載のX線検査装置。 - 【請求項3】前記不良判断手段は、複数の判断方式を使
って物品不良を判断し、 前記画像データ記憶手段は、いずれの判断方式による物
品不良の判断であるかに関する情報を、前記画像データ
と対応づけて前記記憶部に記憶させ、 前記表示部は、前記記憶部に記憶された前記画像データ
に対応づけられた前記判断方式を画面表示する、請求項
1または2 に記載のX線検査装置。 - 【請求項4】前記画像データ記憶手段に記憶された前記
画像データを不良品の処理をした後に消去する手段をさ
らに備えた、請求項1から3のいずれかに記載のX線検
査装置。
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