JP2004173977A - 球払出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】球払出装置1は,1つの払出スクリュー2,4つの供給通路31〜34,4つの送り通路41〜44,2つの払出通路51,52を有している。各供給通路31〜34は,各供給通路31〜34と払出スクリュー2とをそれぞれ仕切る各内壁部35を有している。各内壁部35の最下端部351と各送り通路41〜44との間には,各当接開口穴37が形成されている。各内壁部35の最下端部351の位置は,この各最下端部351と,各供給通路31〜34から各送り通路41〜44上に配置された直後の遊技球8と,各ねじ山部21,22とに接する各供給通路31〜34内に位置する仮想の内接球805の直径が,遊技球8の直径よりも小さくなる位置に配設されている。
【選択図】 図4
Description
【技術分野】
本発明は,供給通路に供給される遊技球を,払出スクリューの回転により送り通路から送って払出通路に払い出す球払出装置に関する。
【0002】
【従来技術】
例えば,パチンコ遊技機においては,貸球又は賞球として,所定の数の遊技球を払い出すために特許文献1に示すような球払出装置を用いる。そして,収容タンクに収容した遊技球を供給通路を経由して払出スクリューに供給し,この払出スクリューの回転によってその軸方向に遊技球を送り,貸球用又は賞球用等の通路である払出通路に払い出す球払出装置が知られている。この球払出装置における遊技球の払出は,払出スクリューの外周に螺旋状に配設したねじ山部を,送り通路上に配置された遊技球に当接させて,払出スクリューを回転させることにより行っている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−70571号公報(第4図等)
【0004】
【解決しようとする課題】
ところで,上記供給通路には,収容タンクより供給される多数の遊技球が順次上から積み重なって配置されている。そして,払い出される遊技球の数を1個ずつ制御するためには,上記ねじ山部におけるねじ山同士の間の谷部には1個ずつ遊技球を迎え入れる必要がある。
しかしながら,上記ねじ山部の周辺に何らかの工夫をしなければ,上記ねじ山同士の間の谷部には2個以上の遊技球が入り込んでしまう。そして,この場合には,上記払出スクリューに過大な負荷が加わってしまい,遊技球の払出を困難にしてしまう。
【0005】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,払出スクリューに過大な負荷が加わることを防止することができ,払出スクリューによる遊技球の払出を滑らかに行うことができる球払出装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】
本発明は,供給通路に供給される遊技球を,略水平方向に回転軸を有する払出スクリューの回転により,上記供給通路から送り通路に迎え入れると共に該送り通路上において前進させ払出通路まで導いて払い出す球払出装置において,
上記払出スクリューは,その外周に螺旋状に配設したねじ山部を有し,該ねじ山部を上記遊技球に当接させて回転させることにより該遊技球を上記送り通路上において前進させるよう構成されており,
上記供給通路は,上記払出スクリューの外周側より上記遊技球を供給するよう配設されていると共に,当該供給通路と上記払出スクリューとを仕切る内壁部と,該内壁部と対向するよう配設されると共に上記送り通路に連結された外壁面とを有しており,
上記内壁部の最下端部と上記送り通路との間には,上記遊技球を上記ねじ山部に当接させるための当接開口穴が形成されており,
かつ,上記内壁部の最下端部の位置は,該最下端部と,上記供給通路から上記送り通路上に配置された直後の上記遊技球と,上記ねじ山部とに接する上記供給通路内に位置する仮想の内接球の直径が,上記遊技球の直径よりも小さくなる位置に配設されていることを特徴とする球払出装置にある(請求項1)。
【0007】
本発明の球払出装置においては,上記供給通路は,上記払出スクリューの外周側より上記遊技球を供給するよう配設されている。そして,上記供給通路は,上記内壁部と上記外壁面とを有しており,この供給通路内を流下する遊技球は,上記内壁部と上記外壁面との間を通過する。このとき,この遊技球は,上記内壁部により上記払出スクリューとの接触が妨げられ,滑らかに流下することができる。
【0008】
そして,上記供給通路を流下した遊技球は,上記払出スクリューの回転により,上記送り通路上に迎え入れられると共に上記ねじ山部におけるねじ山同士の間の谷部に配置され,上記当接開口穴を介して上記ねじ山部に当接する。そして,この状態において,上記払出スクリューをさらに回転させることにより,上記送り通路上に配置された遊技球を上記払出通路に向かって前進させ,払い出すことができる。
【0009】
さらに,本発明においては,上記内壁部の最下端部の位置は,該最下端部と,上記供給通路から上記送り通路上に配置された直後の上記遊技球と,上記ねじ山部とに接する上記供給通路内に位置する仮想の内接球の直径が,上記遊技球の直径よりも小さくなる位置に配設されている。そのため,上記供給通路から上記送り通路に遊技球が迎え入れられるときに,同時に2個の遊技球が上記ねじ山部におけるねじ山同士の間の谷部に入り込むことがない。
それ故,上記払出スクリューに過大な負荷が加わることを防止することができ,払出スクリューによる遊技球の払出を滑らかに行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に,上述した本発明の球払出装置における好ましい実施の形態につき説明する。
上記球払出装置はパチンコ遊技機に用いることができる。また,上記払出通路としては,例えば,貸球用,賞球用又は球抜き用等の払出通路がある。
なお,上記貸球用の払出通路とは,支払代価に応じた数の遊技球を払い出すための通路をいい,上記賞球用の払出通路とは,入賞価値に応じた数の遊技球を払い出すための通路をいう。また,上記球抜き用の払出通路とは,上記供給通路及びこれに遊技球を供給するための収容タンクから遊技球を抜き出すための通路をいう。
【0011】
上記供給通路は,上記ねじ山部の上記払出スクリューの横断面方向における左右両側面から該ねじ山部を介して互いに対向する位置に左右一対に開口しており,上記送り通路は,上記払出スクリューの軸方向に向けて形成されていると共に,上記各供給通路と上記払出通路とを連通させるよう左右一対に形成されており,上記払出スクリューの回転により,上記各供給通路から上記各送り通路に迎え入れられた上記各遊技球が,上記各送り通路から交互に1個ずつ上記払出通路に払い出されるよう構成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記払出スクリューの横断面方向における左右両側面に一対に上記供給通路及び送り通路を形成して,左右一対の送り通路上において遊技球を前進させて,上記払出通路に高速に払い出すことができる。
【0012】
また,上記各送り通路は,該各送り通路上に配置された各遊技球の球中心が,上記払出スクリューの軸中心と同等の高さ位置又は上記払出スクリューの軸中心よりも下方に位置するよう構成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には,各供給通路に供給された遊技球の自重による圧力が,上記払出スクリューに上方から直接作用することを防止することができる。これにより,上記払出スクリューに上記遊技球による無理な負荷が加わることを抑制することができる。
【0013】
また,上記送り通路は,上記供給通路に対向すると共に該供給通路に配置された上記遊技球の自重による圧力を受ける対向受面と,上記供給通路における上記外壁面より連続形成されて上記遊技球の通過を案内する案内面とを有しており,
上記案内面は,上記払出スクリューの横断面方向において,上記払出スクリューの軸中心と上記送り通路上に配置された遊技球の球中心とを結ぶ仮想線に対して直交する仮想直交線よりも,上記対向受面に対して角度が開いた位置に形成されていることが好ましい(請求項4)。
【0014】
この場合には,上記対向受面により,上記供給通路上に配置された遊技球の自重による圧力を受けることができ,この圧力が上記払出スクリューに対して直接加わらないようにすることができる。
また,上記案内面が上記仮想直交線よりも上記対向受面に対して角度が開いた位置に形成されていることにより,上記遊技球を,上記送り通路に対して横方向より滑らかに供給することができる。
【0015】
また,上記対向受面と上記案内面との間の角度は,90°以下であることが好ましい(請求項5)。
この場合には,上記送り通路上に配置された遊技球に,上記供給通路に配置された遊技球の自重による圧力が加わる際に,この圧力が上記送り通路上に配置された遊技球を上記払出スクリューのねじ山部の方向に押し出してしまうことを防止することができる。そのため,上記払出スクリューに遊技球の自重による圧力が直接加わってしまうことを一層容易に防止することができる。
【0016】
また,上記ねじ山部は,上記払出スクリューの軸方向における2箇所に第1ねじ山部及び第2ねじ山部として形成されており,上記各供給通路は,上記第1ねじ山部の右側面に位置する第1供給通路,上記第2ねじ山部の右側面に位置する第2供給通路,上記第1ねじ山部の左側面に位置する第3供給通路及び上記第2ねじ山部の左側面に位置する第4供給通路として4箇所に形成されており,上記送り通路は,上記第1供給通路に連通する第1送り通路,上記第2供給通路に連通する第2送り通路,上記第3供給通路に連通する第3送り通路及び上記第4供給通路に連通する第4送り通路として4箇所に形成されており,上記払出スクリューの回転により,上記各供給通路から上記各送り通路に迎え入れられた上記各遊技球が,順次異なる上記送り通路から1個ずつ上記払出通路に払い出されるよう構成されていることが好ましい(請求項6)。
【0017】
上記球払出装置においては,上記供給通路及び上記送り通路の数を増やせば増やすほど単位時間当たりに払出可能な遊技球の数を増加できることが発想される。しかし,一方で,1つの払出スクリューで同時に払い出す遊技球の数があまり増加すると,払出スクリューに加わる負荷が増大してしまう。そして,この払出スクリューの制御性が悪化したり,払出スクリューに用いるモータの選定が困難になるおそれがある。
【0018】
したがって,上記のごとく,1つの払出スクリューに対して4つの供給通路及び送り通路を配設した場合には,上記単位時間当たりに払出可能な遊技球の数と上記払出スクリューの制御性に優れ,かつこれらのバランスがとれた球払出装置を構成することができる。
【0019】
また,上記第1ねじ山部と上記第2ねじ山部とは,それらの螺旋方向が互いに逆になっており,上記払出通路は,上記第1送り通路と上記第2送り通路との合流部に形成された第1払出通路と,上記第3送り通路と上記第4送り通路との合流部に形成された第2払出通路として2箇所に形成されていることが好ましい(請求項7)。
【0020】
この場合には,上記第1送り通路又は上記第2送り通路に迎え入れられた遊技球は,上記第1払出通路に共通して払い出すことができ,上記第3送り通路又は上記第4送り通路に迎え入れられた遊技球は,第2払出通路に共通して払い出すことができる。そのため,上記払出通路の数を少なくすることができ,コンパクトな球払出装置を形成することができる。
【0021】
また,上記払出通路を2つにしたことにより,これらの払出通路を1箇所にまとめることが容易である。そのため,上記各払出通路から払い出された後の遊技球を容易に合流させることができる。
また,上記払出通路を少なくしたことにより,後述する払出検出センサの数を少なくすることもできる。
【0022】
また,上記第1払出通路及び上記第2払出通路には,それぞれ上記遊技球の払出を検出する払出検出センサが設けてあり,該払出検出センサにより,上記第1送り通路又は上記第2送り通路から上記第1払出通路への払出と,上記第3送り通路又は上記第4送り通路から上記第2払出通路への払出とを交互に検出できるよう構成されていることが好ましい(請求項8)。
【0023】
この場合には,上記球払出装置は,上記第1送り通路又は上記第2送り通路のいずれかから上記第1払出通路へ遊技球を1個払い出した後には,上記第3送り通路又は上記第4送り通路のいずれかから上記第2払出通路へ遊技球を1個払い出し,次いで,上記第1送り通路又は上記第2送り通路のうち,直前に上記払出を行っていない通路から上記第1払出通路へ遊技球を1個払い出し,さらに上記第3送り通路又は上記第4送り通路のうち,直前に上記払出を行っていない通路から上記第2払出通路へ遊技球を1個払い出すという,遊技球を交互に払い出すサイクルを繰り返す構成とすることができる。
【0024】
そして,上記第1払出通路に設けた払出検出センサは,上記第1送り通路又は上記第2送り通路のいずれかから払い出される遊技球を1個検出し,上記第3送り通路又は上記第4送り通路のいずれかから払い出される遊技球を上記第2払出通路に設けた払出検出センサが1個検出する時間を経た後,上記第1送り通路又は上記第2送り通路における上記払出を行っていない通路から払い出される遊技球を1個検出することができる。
【0025】
そのため,上記第1払出通路に設けた払出検出センサは,遊技球を1個検出した後,所定のインターバルをおいて次の遊技球を検出することができ,当該払出検出センサが1個の遊技球の払出検出を行うための時間を長くとることができる。そのため,上記払出検出センサによる遊技球の検出精度を向上させることができる。
また,上記作用効果は,上記第2払出通路に設けた払出検出センサについても同様である。
【0026】
また,上記第1〜第4供給通路は,上記払出スクリューの上方において収束した通路収束部を形成しており,上記払出スクリューの横断面方向において,上記第1供給通路及び上記第3供給通路は,上記通路収束部より上記第1ねじ山部の左右両側に振り分けられていると共に,上記第2供給通路及び上記第4供給通路は,上記通路収束部より上記第2ねじ山部の左右両側に振り分けられており,上記払出スクリューの軸方向において,上記第1供給通路及び上記第3供給通路は,上記通路収束部より上記第1ねじ山部の外側軸端部に振り分けられていると共に,上記第2供給通路及び上記第4供給通路は,上記収束部より上記第2ねじ山部の外側軸端部に振り分けられていることが好ましい(請求項9)。
【0027】
この場合には,上記各供給通路に遊技球を供給する際には,上記通路収束部として全体が収束した部分に供給することができる。そのため,各供給通路への遊技球の供給が容易である。
そして,上記通路収束部以降の各供給通路を上記払出スクリューの横断面方向及び軸方向にそれぞれ振り分けることにより,上記単位時間当たりに払出可能な遊技球の数と上記払出スクリューの制御性に優れ,かつこれらのバランスがとれていると共にコンパクトである球払出装置を構成することができる。
なお,上記外側軸端部とは,上記第1ねじ山部又は第2ねじ山部において,上記払出スクリューの軸方向における外側に位置する端部をいう(以下同様)。
【0028】
また,上記球払出装置に,4つの上記供給通路及び上記送り通路を形成し,上記各送り通路上に配置された遊技球の球中心が上記払出スクリューの軸中心よりも下方に位置するよう構成した場合には,上記払出スクリューの横断面方向における左右両側面に1対に設けた2つの送り通路上に配置された各遊技球の球中心と上記払出スクリューの軸中心とを結ぶ仮想線により形成される角度が略90°であることが好ましい。
【0029】
この場合には,上記払出スクリューが略90°回転する毎に,ほぼ均等な時間間隔で上記各送り通路から上記払出通路に遊技球を1個ずつ払い出す球払出装置を構成することができる。そのため,上記払出検出センサによる遊技球の検出が容易であり,この検出精度を一層向上させることができる。
また,この作用効果は,上記2つの送り通路上に配置された各遊技球の球中心と上記払出スクリューの軸中心とを結ぶ仮想線により形成される角度が85〜95°である場合でも同様に得られる。
【0030】
また,上記球払出装置に4つの上記供給通路及び上記送り通路を形成した場合には,上記各供給通路より上記各送り通路上に配置された遊技球の球中心から上記払出通路のリリースポイントまでの距離は,上記払出スクリューの上記第1ねじ山部及び第2ねじ山部におけるピッチの略3/4の長さであることが好ましい。
【0031】
この場合には,上記1つの払出スクリューが,上記各ねじ山部におけるねじ山同士の間に形成された谷部に上記遊技球を同時に4個以上入り込ませて前進させることがない。そのため,払出スクリューに加わる負荷を減らして,高速に遊技球を払い出すことができる。
【0032】
なお,上記各供給通路より上記各送り通路上に配置された遊技球の球中心から上記払出通路のリリースポイントまでの距離,すなわち上記各送り通路を遊技球が前進する距離は,できるだけ短くすることにより上記球払出装置をコンパクトに形成することができる。一方で,上記各送り通路を遊技球が前進する距離を短くしすぎると,振動等で遊技球が意図せず上記払出通路に流下してしまったりして,安定した遊技球の払出に支障をきたすおそれがある。
このような観点より,上記のごとく,上記各送り通路を遊技球が前進する距離は,上記払出スクリューの上記第1ねじ山部及び第2ねじ山部におけるピッチの略3/4の長さであることが好ましい。
【0033】
なお,上記ピッチとは,上記払出スクリューが1回転したときに遊技球を前進させる量で,各ねじ山部における各ねじ山同士の間の距離をいう(以下同様)。また,上記リリースポイントとは,上記送り通路を前進した遊技球が上記払出通路に向けて流下する位置をいう(以下同様)。
【0034】
また,上記球払出装置に4つの上記供給通路及び上記送り通路を形成した場合には,上記払出スクリューの上記第1ねじ山部及び第2ねじ山部は,1条のねじ山により構成することが好ましい。
この場合には,上記払出スクリューが略90°回転する毎に遊技球を1個ずつ払い出すよう球払出装置を構成することが容易になる。
【0035】
【実施例】
以下に,図面を用いて本発明の球払出装置にかかる実施例につき説明する。
図1〜図21に示すごとく,本例の球払出装置1は,パチンコ遊技機(図示略)において,貸球又は賞球として所定の数の遊技球8を払い出すために用いる。
本例の球払出装置1は,図1,図3に示すごとく,4つの供給通路31〜34に供給される各遊技球8を,略水平方向に回転軸20を有する払出スクリュー2の回転により,上記4つの供給通路31〜34からそれぞれ4つの送り通路41〜44に迎え入れると共にこの各送り通路41〜44上において前進させ2つの払出通路51,52まで導いて払い出すものである。
【0036】
上記払出スクリュー2は,図5に示すごとく,その外周に螺旋状に配設した2つのねじ山部21,22を有している。そして,上記球払出装置1は,各ねじ山部21,22を上記遊技球8に当接させて払出スクリュー2を回転させることにより,この遊技球8を上記各送り通路41〜44上において前進させるよう構成されている。
【0037】
上記各供給通路31〜34は,図3に示すごとく,上記払出スクリュー2の外周側より上記遊技球8を供給するよう配設されている。また,各供給通路31〜34は,各供給通路31〜34と上記払出スクリュー2とをそれぞれ仕切る各内壁部35と,各内壁部35と対向するよう配設されると共に上記各送り通路41〜44に連結された各外壁面36とを有している。
【0038】
また,図3に示すごとく,上記各供給通路31〜34における各内壁部35の最下端部351と上記各送り通路41〜44との間には,遊技球8を上記各ねじ山部21,22に当接させるための各当接開口穴37が形成されている。
そして,図4に示すごとく,上記各内壁部35の最下端部351の位置は,この各最下端部351と,各供給通路31〜34から各送り通路41〜44上に配置された直後の遊技球8と,各ねじ山部21又は22とに接する各供給通路31〜34内に位置する仮想の内接球805の直径が,遊技球8の直径よりも小さくなる位置に配設されている。
【0039】
以下に,上記各供給通路31〜34における各内壁部35の最下端部351の位置につき詳説する。
本例の上記仮想の内接球805は,上記各内壁部35の最下端部351と,上記各供給通路31〜34から各送り通路41〜44上に配置された直後の遊技球8と,各ねじ山部21又は22のねじ山231における外周端235とに接するものとした。
また,図4において,上記遊技球8と同一の直径を有する仮想の内接球806が,各内壁部35の仮想の最下端部352と,上記各供給通路31〜34から各送り通路41〜44上に配置された直後の遊技球8と,各ねじ山部21又は22のねじ山231における外周端235とに接する場合も示す。
【0040】
そして,上記各内壁部35の最下端部351の位置を決定する際には,上記各供給通路31〜34における内壁部35と外壁面36との間の幅Dを,遊技球8が通過できるだけの幅に保つことが勿論必要である。
そのため,上記各内壁部35の最下端部351の位置は,各供給通路31〜34の上記幅Dを遊技球8が通過できるだけの幅に保つことができる位置よりも上方で,上記仮想の最下端部352よりも下方にすることが最も好ましい。
【0041】
以下に,上記払出スクリュー2,上記各供給通路31〜34,上記各送り通路41〜44及び上記各払出通路51,52につき詳説する。
図5に示すごとく,上記払出スクリュー2における2つのねじ山部21,22は,上記払出スクリュー2の軸方向Aにおける2箇所に第1ねじ山部21及び第2ねじ山部22として形成されている。また,第1ねじ山部21と第2ねじ山部22とは,それらの螺旋方向が互いに逆になっている。
【0042】
また,図1,図3,図8に示すごとく,上記4つの送り通路41〜44は,それぞれ上記払出スクリュー2の軸方向Aに向けて形成されている。そして,4つの供給通路31〜34は,上記第1ねじ山部21の右側面に位置する第1供給通路31,上記第2ねじ山部22の右側面に位置する第2供給通路32,上記第1ねじ山部21の左側面に位置する第3供給通路33及び上記第2ねじ山部22の左側面に位置する第4供給通路34として形成されている。
また,図1,図8に示すごとく,上記4つの送り通路41〜44は,上記第1供給通路31に連通する第1送り通路41,上記第2供給通路32に連通する第2送り通路42,上記第3供給通路33に連通する第3送り通路43及び上記第4供給通路34に連通する第4送り通路44として形成されている。
【0043】
また,図1,図8に示すごとく,上記2つの払出通路51,52は,上記第1送り通路41と上記第2送り通路42との合流部451に形成された第1払出通路51と,上記第3送り通路43と上記第4送り通路44との合流部452に形成された第2払出通路52として形成されている。
【0044】
また,図3に示すごとく,上記各送り通路41〜44は,各送り通路41〜44上に配置された各遊技球8の球中心G1が,上記払出スクリュー2の軸中心G2よりも下方に位置するよう構成されている。そのため,各供給通路31〜34に供給された多数の遊技球8の自重による圧力が,上記払出スクリュー2に上方から直接作用することを防止することができる。これにより,上記払出スクリュー2に上記多数の遊技球8による無理な負荷が加わることを抑制することができる。
【0045】
図11〜図19に示すごとく,本例の球払出装置1は,上記払出スクリュー2が一方向に略90°回転する毎に,上記4つの送り通路41〜44からそれぞれ遊技球8を1個ずつ払い出すものである。また,本例の球払出装置1は,上記払出スクリュー2を1回転させたときに,上記4つの送り通路41〜44からそれぞれ遊技球8を1個ずつ払い出すものである。
【0046】
そして,このような払出制御を行うために,球払出装置1は以下の構成を有している。
すなわち,図3に示すごとく,上記払出スクリュー2の第1ねじ山部21又は第2ねじ山部22の上記横断面方向Bにおける左右両側面に1対に設けた2つの送り通路41,43又は42,44上に配置された各遊技球8の球中心G1と上記払出スクリュー2の軸中心G2とを結ぶ仮想線L1により形成される送り通路角度θ1が略90°である。
【0047】
また,図5に示すごとく,上記払出スクリュー2の第1ねじ山部21及び第2ねじ山部22は,1条のねじ山231により構成されている。
また,図1に示すごとく,上記各供給通路31〜34より上記各送り通路41〜44上に配置された直後の遊技球8の球中心G1から上記各払出通路51,52のリリースポイントP2までの距離Lは,すなわち各送り通路41〜44を遊技球8が前進する距離Lは,上記払出スクリュー2の第1ねじ山部21及び第2ねじ山部22におけるピッチPの略3/4の長さになっている。
【0048】
また,図20に示すごとく,上記第1ねじ山部21における球払出位置234と,上記第2ねじ山部22における球払出位置234とは,略180°ずれている。なお,球払出位置234とは,上記払出スクリュー2の回転により,各ねじ山部21,22のねじ山231同士の間の中心位置(上記ねじ山231同士の間に形成された谷部232の軸方向Aの中心位置)が,上記リリースポイントP2よりも,上記払出スクリュー2の軸方向Aの中心側に位置するときの各ねじ山部21,22の円周方向における位置をいう。また,本例の球払出位置234は,各ねじ山部21,22における払出スクリュー2の軸方向Aの中心側に位置する端部からの上記ねじ山231の形成開始位置の近傍にある。
【0049】
また,図1,図3に示すごとく,上記球払出装置1は,プラスチック製のフレーム部11を有しており,上記各供給通路31〜34,各送り通路41〜44及び各払出通路51,52は,上記フレーム部11に形成されている。
また,上記各供給通路31〜34には,上記球払出装置1の上方に設けた収容タンク(図示略)より,多数の遊技球8が順次流下して配置される。そして,多数の遊技球8は,上記払出スクリュー2の回転速度により払出速度が調整されると共に,払出を行う遊技球8の数が制御される。
【0050】
また,図5,図8に示すごとく,上記球払出装置1は,上記払出スクリュー2を回転させるためのステッピングモータ24を有している。このステッピングモータ24は,払出スクリュー2の上記回転軸20に接続されている。
また,ステッピングモータ24は,1ステップ当たり3.75°回転するもので,8ステップ(30°)毎に同一相がある。そのため,このステップ数の3倍(整数倍)が90°であり,略90°回転する毎に払出を行う上記払出スクリュー2に対して,遊技球8が払い出されるときの励磁相を常に同一相にすることができるので,この払出スクリュー2の回転制御が容易である。
【0051】
また,図5,図8に示すごとく,上記払出スクリュー2の回転軸20において,上記ステッピングモータ24を連結した側と反対側の端面には,払出スクリュー2を手動で回転させることができる係合凹部26が形成されている。これにより,払出スクリュー2は,メンテナンスのときなどに,上記係合凹部26にドライバー等を係合させて,手動で回転させることもできる。
また,図5に示すごとく,上記球払出装置1のフレーム部11において,後述する回転板25の外周部に隣接する部分には,メンテナンス用切欠き部111を設けておくことができる。そして,払出スクリュー2は,このメンテナンス用切欠き部111より指等を入れて回転板25を操作することにより,手動で回転させることもできる。
【0052】
以下に,上記各供給通路31〜34及び上記各送り通路41〜44につき詳説する。
図3に示すごとく,上記各送り通路41〜44は,各供給通路31〜34に対向すると共に各供給通路31〜34に配置された多数の遊技球8の自重による圧力を受ける対向受面46と,各供給通路31〜34における上記外壁面36より連続形成されて遊技球8の通過を案内する案内面47とをそれぞれ有している。上記各対向受面46により,各供給通路31〜34上に配置された多数の遊技球8の自重による圧力を受けることができ,この圧力が上記払出スクリュー2に対して直接加わらないようにすることができる。
また,本例の上記各当接開口穴37は,上記各内壁部35の最下端部351と,上記対向受面46の上端部との間に形成されている。
【0053】
また,図3に示すごとく,上記各案内面47は,上記払出スクリュー2の横断面方向Bにおいて,上記払出スクリュー2の軸中心G2と各送り通路41〜44上に配置された遊技球8の球中心G1とを結ぶ仮想線L1に対して直交する仮想直交線L2よりも,上記各対向受面46に対して角度が開いた位置に形成されている。すなわち,各対向受面46と各案内面47との間の角度θ2は,各対向受面46と上記仮想直交線L2との間の角度θ3よりも大きくなっている。また,本例では,各対向受面46と各案内面47との間の角度θ2は,90°以下である。
【0054】
そのため,上記各送り通路41〜44上に配置された遊技球8に,上記各供給通路31〜34に配置された多数の遊技球8の自重による圧力が加わる際に,この圧力が上記各送り通路41〜44上に配置された遊技球8を上記払出スクリュー2の各ねじ山部21,22の方向に押し出してしまうことを防止することができる。
【0055】
また,図7に示すごとく,上記第1〜第4供給通路31〜34は,上記払出スクリュー2の上方において収束した通路収束部38を形成している。
そして,図3に示すごとく,上記払出スクリュー2の横断面方向Bにおいて,上記第1供給通路31は,上記通路収束部38より上記第1ねじ山部21の右側面に振り分けられており,上記第3供給通路33は,上記通路収束部38より上記第1ねじ山部21の左側面に振り分けられている。また,払出スクリュー2の横断面方向Bにおいて,上記第2供給通路32は,上記通路収束部38より上記第2ねじ山部22の右側面に振り分けられており,上記第4供給通路34は,上記通路収束部38より上記第2ねじ山部22の左側面に振り分けられている。
【0056】
また,図1に示すごとく,上記払出スクリュー2の軸方向Aにおいて,上記第1供給通路31及び上記第3供給通路33は,上記通路収束部38より上記第1ねじ山部21における払出スクリュー2の軸方向Aにおける外側に位置する端部である外側軸端部233に振り分けられている。また,払出スクリュー2の軸方向Aにおいて,上記第2供給通路32及び上記第4供給通路34は,上記通路収束部38より上記第2ねじ山部22の上記外側軸端部233に振り分けられている。
【0057】
そして,図7に示すごとく,上記各供給通路31〜34に遊技球8を供給する際には,上記通路収束部38として全体が収束した部分に供給することができる。そのため,上記球払出装置1の上方に設けた収容タンク(図示略)から各供給通路31〜34へ遊技球8を供給する際には,上記通路収束部38に供給することができる。そのため,球払出装置1への遊技球8の供給が容易である。
【0058】
また,本例の各払出通路51,52は,上記払出スクリュー2の軸方向Aに対して傾斜して形成された各傾斜通路部511,521を有している。以下に,各傾斜通路部511,521につき詳説する。
図2に示すごとく,上記各傾斜通路部511,521は,上記払出スクリュー2の軸方向Aに向けて傾斜している。また,各傾斜通路部511,521は,上記払出スクリュー2の軸方向Aにおける同じ方向に向けて傾斜している。本例では,上記第1傾斜通路部511及び第2傾斜通路部521は,上記第2送り通路42及び第4送り通路44の方向に向けて傾斜している。
【0059】
そして,例えば,上記遊技球8は,上記第1払出通路51を以下のように流下する。
すなわち,図2に示すごとく,上記第1送り通路41を前進して上記第1払出通路51に払い出された遊技球8は,第1払出通路51の上記第2送り通路42側の側壁部53における内側面532に向けて流下する。そのため,上記遊技球8が上記内側面532に衝突して跳ね返った後,これを速やかに,かつスムーズに第1払出通路51の下流側に案内することができる。これにより,遊技球8が上記第1払出通路51を通過するためにかかる時間を短縮することができる。
【0060】
一方で,図2に示すごとく,上記第2送り通路42を前進して上記第1払出通路51に払い出された遊技球8は,第1払出通路51の上記第1送り通路41側の側壁部53における内側面531に向けて流下する。このとき,この遊技球8は素早く上記内側面531に衝突するものの,その後,この内側面531より跳ね返って,上記第2送り通路42側の側壁部53における内側面532に向けて流下する。これによっても,遊技球8を速やかに,かつスムーズに第1払出通路51の下流側に案内することができる。
【0061】
なお,上記作用効果は,遊技球8が上記第3送り通路43又は第4送り通路44から上記第2払出通路52に払い出される場合についても同様であり,各傾斜通路部511,521が,上記第1送り通路41の方向に向けて傾斜しているときにも同様に得られる。
また,上記各払出通路51,52における各傾斜通路部511,521が,上記払出スクリュー2の軸方向Aにおける同じ方向に向けて傾斜していることにより,上記球払出装置1の外部で各払出通路51,52を合流させることが容易であり,遊技球8を1個ずつ払い出すことが容易になる。
【0062】
また,図2,図9に示すごとく,上記各払出通路51,52が,上記第1送り通路41と上記第2送り通路42との合流部451又は上記第3送り通路43と上記第4送り通路44との合流部452に対して開口する各開口部54の上記払出スクリュー2の軸方向Aにおける両側の端部には,各払出通路51,52の通路断面積を拡大させるよう傾斜した開口傾斜部541がそれぞれ形成されている。この各開口傾斜部541は,各開口部54の上記払出スクリュー2の軸方向Aにおける両側の端部に面取りを行うようにして形成されている。
【0063】
また,図2,図6,図8に示すごとく,上記各合流部451,452に対して各払出通路51,52が開口する各開口部54に対向する位置には,上記各送り通路41,42又は43,44を前進した遊技球8を各払出通路51,52へと導く払出導入部542がそれぞれ設けられている。
図2に示すごとく,この各払出導入部542は,各開口傾斜部541と略平行な傾斜面543により形成されている。
【0064】
そして,上記各送り通路41,42又は43,44を前進する遊技球8は,上記各開口傾斜部541及び上記各払出導入部542に沿って上記各払出通路51,52へと流下することができる。そのため,各送り通路41,42又は43,44から各払出通路51,52へと遊技球8を導くことが容易になる。
【0065】
また,上記各開口傾斜部541及び各払出導入部542により,上記遊技球8の推力が作用する方向を,上記払出スクリュー2の軸方向Aに前進する方向より各開口傾斜部541及び各払出導入部542の傾斜面543に沿って斜め下方向に流下する方向に変換することができる。
これにより,上記遊技球8が上記各払出通路51,52を通過するためにかかる時間を一層短縮することができる。
【0066】
また,図2に示すごとく,上記各傾斜通路部511,521は,上記払出スクリュー2の軸方向Aにおける両側の側壁部53の各内側面531,532がそれぞれ外側に向けて凸状となる円弧状に形成されている。そのため,上記各送り通路41,42又は43,44から上記各払出通路51,52に払い出された遊技球8が,この各払出通路51,52の各内壁部53の内側面531,532に衝突した際の跳ね返りをより一層小さくすることができる。これにより,上記遊技球8を各払出通路51,52に滑らかに流下させることができる。
【0067】
また,図2,図6,図9に示すごとく,上記第1払出通路51及び第2払出通路52には,それぞれ遊技球8の払出を検出する第1払出検出センサ61及び第2払出検出センサ62が設けられている。以下に,各払出検出センサ61,62につき詳説する。
本例の各払出検出センサ61,62は,フォトセンサである。そして,このフォトセンサは,上記各払出通路51,52を介する一方側に発光部64としての発光ダイオードを配設すると共に,他方側に受光部65としてのフォトダイオード又はフォトトランジスタを配設して構成されている。
【0068】
そして,図2に示すごとく,各払出通路51,52に遊技球8が流下するときに,この遊技球8が各払出検出センサ61,62のセンシングポイントP1を遮ることにより,遊技球8の払出を検出することができる。なお,センシングポイントP1とは,上記発光部64より発した光が上記受光部65に向けて通過する位置をいう。
【0069】
また,図2に示すごとく,上記各払出検出センサ61,62は,上記各払出通路51,52の各傾斜通路部511,521に設けてある。また,各払出検出センサ61,62は,基台部63と,この基台部63より立設した発光部64及び受光部65を有している。また,本例では,第1払出検出センサ61と第2払出検出センサ62とは,一体的に構成されている。
そして,この一体化された払出検出センサ61,62は,その基台部63を,各傾斜通路部511,521の上記第1送り通路41,第3送り通路43側の側壁部53における外側面533に当接させて配設されている。
【0070】
また,図2に示すごとく,第1払出検出センサ61は,そのセンシングポイントP1が,上記第1送り通路41又は第2送り通路42より上記第1払出通路51に遊技球8が流下するポイントである各リリースポイントP2から略同一の距離となるよう配設されている。また,第2払出検出センサ62も同様に,そのセンシングポイントP1が,上記第3送り通路43又は第4送り通路44より上記第2払出通路52に遊技球8が流下するポイントである各リリースポイントP2から略同一の距離となるよう配設されている。
なお,本例では,各開口傾斜部541の上記各送り通路41〜44側の端部が上記各リリースポイントP2になる。
【0071】
また,図2に示すごとく,本例における各センシングポイントP1は,上記遊技球8が上記各払出通路51,52の各開口傾斜部541に沿って流下するときに,当該遊技球8の球中心G1同士が描く軌跡L3の交点Xから下側に向けて上記遊技球8の半径分の長さの範囲内Wにある。
【0072】
また,図2に示すごとく,上記のごとく,上記各払出通路51,52に各傾斜通路部511,521を形成したことにより,上記各払出検出センサ61,62は,その各基台部63を各傾斜通路部511,521の上記第1送り通路41,第3送り通路43側の側壁部53における外側面533に当接させて,上記球払出装置1に配設することができる。
【0073】
これにより,各払出検出センサ61,62における各センシングポイントP1を,それぞれ上記各リリースポイントP2に近づけることができる。そのため,各払出検出センサ61,62は,各送り通路41,42又は43,44から各払出通路51,52に払い出される遊技球8を素早く検出することができる。
そのため,上記払出スクリュー2の回転制御を行う際に,素早く遊技球8の払出をフィードバックすることができ,この回転制御の制御性を向上させることができる。
【0074】
また,上記のごとく,上記各払出検出センサ61,62における各センシングポイントP1が,各リリースポイントP2から略同一の距離に位置している。そのため,各送り通路41〜44を前進する遊技球8に対して平等に払出の検出を行うことができる。
【0075】
また,図1,図5,図8に示すごとく,上記球払出装置1は,上記払出スクリュー2の回転位置を検出する回転検出センサ71及び払出スクリュー2と共に回転する回転板25を有している。以下に,この回転検出センサ71及び回転板25につき詳説する。
本例では,図1に示すごとく,回転検出センサ71は,上記ステッピングモータ24の外周側に配設した電装基板7に配設されており,回転板25の回転により払出スクリュー2の回転位置を検出することができる。
【0076】
また,本例の回転検出センサ71は,フォトセンサである。そして,このフォトセンサは,上記回転板25を介する一方側に発光部64としての発光ダイオードを配設すると共に,他方側に受光部65としてのフォトダイオード又はフォトトランジスタを配設して構成されている。
また,上記電装基板7には,ステッピングモータ24への出力回路,各払出検出センサ61,62及び回転検出センサ71からの入力回路が形成されている。また,この電装基板7は,後述するパチンコ遊技機の制御部に接続されている。
【0077】
図20に示すごとく,本例の回転板25は,上記回転検出センサ71におけるセンシングポイントP1を遮るために,上記払出スクリュー2の回転軸20に連結された中心軸部251より外周側へ突出させた4つの突出部252を有している。また,上記回転板25において,上記突出部252が形成されていない部分には,上記回転検出センサ71の上記回転位置の検出に関与しない軽量用の空間部255が形成されている。
なお,センシングポイントP1とは,上記発光部64より発した光が上記受光部65に向けて通過する位置をいう。
【0078】
そして,上記回転検出センサ71は,上記払出スクリュー2の回転と共に回転する上記回転板25の突出部252が,回転検出センサ71における発光部64から受光部65への光を遮ることにより,上記払出スクリュー2が後述する第1〜第4払出回転位置201〜204のいずれかに位置したことを検出することができる。
【0079】
また,図20に示すごとく,上記回転板25は上記空間部255を有しており,上記4つの突出部252は,上記中心軸部251の外周側に部分的にしか形成されていない。そのため,上記回転板25の慣性モーメントを小さくすることができる。そのため,上記ステッピングモータ24に必要なトルクを小さくすることができ,ステッピングモータ24の選定を容易にすることができる。
【0080】
一方で,図21に示すごとく,上記回転板25は,円盤状体253の外周部に設けた4つの切欠き部254を有するものとすることもできる。そして,この場合には,上記円盤状体253の中心軸部251と上記各切欠き部254との間に,上記空間部255としての抜き穴255を複数形成して回転板25の軽量化を図ることができる。
【0081】
また,この場合には,上記回転検出センサ71の発光部64から発光された光が,上記回転板25の切欠き部254を通過して上記受光部65に到達することにより,上記払出スクリュー2が後述する第1〜第4払出回転位置201〜204のいずれかに位置したことを検出することができる。
この場合にも,上記と同様に,回転板25の慣性モーメントを小さくすることができ,ステッピングモータ24に必要なトルクを小さくすることができる。
【0082】
図11〜図19に示すごとく,上記球払出装置1は,上記のごとく,上記払出スクリュー2を略90°回転させる毎に遊技球8を1個ずつ払い出すものである。そして,払出スクリュー2は,第1送り通路41より第1払出通路51に払い出す第1払出回転位置201(図11(a),図12,図13参照),第4送り通路44より第2払出通路52に払い出す第2払出回転位置202(図11(b),図14,図15参照),第2送り通路42より第1払出通路51に払い出す第3払出回転位置203(図11(c),図16,図17参照)及び第3送り通路43より第2払出通路52に払い出す第4払出回転位置204(図11(d),図18,図19参照)の4つの回転位置に回転制御が可能である。
【0083】
以下に,上記球払出装置1により,遊技球8を払い出すサイクルにつき説明する。
図11は,上記払出スクリュー2を,上記ステッピングモータ24側の側面から見たときの模式図である。同図に示すごとく,本例の払出スクリュー2は,上記ステッピングモータ24側から見て反時計回りに回転する。
また,図11〜図19において,各送り通路41〜44を前進する遊技球8は,それぞれ遊技球801〜804で示す。
【0084】
図11(a),図12に示すごとく,上記払出スクリュー2が上記第1払出回転位置201に位置したときには,上記第1送り通路41より上記第1払出通路51に遊技球801が払い出される。
また,このときには,図13に示すごとく,上記第4送り通路44上及び第2送り通路42上においてはそれぞれ遊技球804,802が前進しており,上記第3供給通路33より第3送り通路43へと遊技球803が迎え入れられる。
【0085】
すなわち,図3に示すごとく,上記払出スクリュー2の回転により,第1送り通路41,第4送り通路44及び第2送り通路42をそれぞれ各遊技球801,804,802が前進しているときには,上記第3送り通路43には遊技球803が配置されておらず,第3供給通路33内にある遊技球803は,上記第1ねじ山部21の外周端235に当接して待機状態にある。
【0086】
そして,その後,図8に示すごとく,上記のごとく第1送り通路41から遊技球801が払い出されるときに,第1ねじ山部21のねじ山231同士の間の谷部232が上記第3供給通路33に対向する。そして,この第3供給通路33から,上記谷部232及び第3送り通路43に上記待機状態の遊技球803が迎え入れられる。
【0087】
次いで,図11(b),図15に示すごとく,上記払出スクリュー2が上記第1払出回転位置201より略90°回転して第2払出回転位置202に位置したときには,上記第4送り通路44より上記第2払出通路52に遊技球804が払い出される。
また,このときには,図14,図15に示すごとく,上記と同様にして,上記第2送り通路42上及び第3送り通路43上においてはそれぞれ遊技球802,803が前進しており,上記谷部232及び第1送り通路41には,上記第1供給通路31より遊技球801が迎え入れられる。
【0088】
次いで,図11(c),図16に示すごとく,上記払出スクリュー2が上記第2払出回転位置202よりさらに略90°回転して第3払出回転位置203に位置したときには,上記第2送り通路42より上記第1払出通路51に遊技球802が払い出される。
また,このときには,図16,図17に示すごとく,上記と同様にして,上記第3送り通路43上及び第1送り通路41上においてはそれぞれ遊技球803,801が前進しており,上記谷部232及び第4送り通路44には,上記第4供給通路34より遊技球804が迎え入れられる。
【0089】
次いで,図11(d),図19に示すごとく,上記払出スクリュー2が上記第3払出回転位置203よりさらに略90°回転して第4払出回転位置204に位置したときには,上記第3送り通路43より上記第2払出通路52に遊技球803が払い出される。
また,このときには,図18,図19に示すごとく,上記と同様にして,上記第1送り通路41上及び第4送り通路44上においてはそれぞれ遊技球801,804が前進しており,上記谷部232及び第2送り通路42には,上記第2供給通路32より遊技球802が迎え入れられる。
【0090】
そして,図3に示すごとく,上記各供給通路31,33又は32,34を流下した各遊技球8は,上記払出スクリュー2の回転により,上記各当接開口穴37を介して,上記各ねじ山部21,22の外周端235に当接した状態から各ねじ山部21,22におけるねじ山231同士の間の谷部232に配置される。また,このとき,上記各遊技球8は,上記各当接開口穴37を介して,上記各送り通路41,43又は42,44上に迎え入れられる。
【0091】
そして,この状態において,図12〜図19に示すごとく,上記払出スクリュー2をさらに回転させることにより,各遊技球8は,各ねじ山部21,22におけるねじ山231によって引っ掛けられて,各送り通路41,42又は43,44上を各払出通路51,52に向かって前進する。
そして,各遊技球8は,各送り通路41,42又は43,44上を,上記払出スクリュー2の1ピッチPの略3/4の距離Lを前進して,各払出通路51,52に払い出される。
【0092】
このようにして,上記所定の順番(第1供給通路31,第4供給通路34,第2供給通路32及び第3供給通路33の順番)で遊技球8を払い出すサイクルを行うことができる。そして,上記払出スクリュー2が一方向に略90°回転する毎に,ほぼ均等な時間間隔で,上記第1〜第4送り通路41〜44から上記第1払出通路51又は第2払出通路52に遊技球8を交互に1個ずつ交互に払い出すことができる。
【0093】
また,図10に,上記説明を行った各供給通路31〜34,各送り通路41〜44及び各払出通路51,52を通過する遊技球8の軌跡を示す。同図に示すごとく,各遊技球8は,各供給通路31〜34の各供給口311,321,331,341から球払出装置1に挿入され,各払出通路51,52の各払出口512,522から球払出装置1の外部に払い出される。
【0094】
また,上記のごとく,上記球払出装置1は,上記第1払出検出センサ61による第1払出通路51への遊技球8の払出の検出と,第2払出検出センサ62による第2払出通路52への遊技球8の払出の検出とを交互に行うことができる。
そのため,第1払出検出センサ61は,第1払出通路51への遊技球8の払出を検出した後には,第2払出検出センサ62が第2払出通路52への遊技球8の払出を検出している時間を経て,再び第1払出通路51への遊技球8の払出を検出することができる。また,第2払出検出センサ62も同様に,第2払出通路52への遊技球8の払出を検出した後には,第1払出検出センサ61が第1払出通路51への遊技球8の払出を検出している時間を経て,再び第2払出通路52への遊技球8の払出を検出することができる。
【0095】
そのため,各払出検出センサ61,62は,遊技球8を1個検出した後,所定のインターバルをおいて次の遊技球8を検出することができ,この各払出検出センサ61,62が1個の遊技球8の払出検出を行うための時間を長くとることができる。そのため,上記各払出検出センサ61,62による遊技球8の検出精度を向上させることができる。
【0096】
また,上記球払出装置1においては,パチンコ遊技機に設けた制御部(図示略)により,上記遊技球8の払出制御が行われる。以下に,この制御部による遊技球8の払出制御につき説明する。
上記制御部は,上記パチンコ遊技機における遊技において,所定の数の遊技球8の払出命令を受けたら,この所定の数を目標払出数として,上記球払出装置1を作動させる。すなわち,制御部は,上記ステッピングモータ24を操作して,上記払出スクリュー2を回転させ,上記各払出通路51,52に交互に遊技球8を払い出す。また,各払出通路51,52に払い出された遊技球8は,球払出装置1の下方に設けられた球受部(図示略)において合流する。
【0097】
また,上記各払出通路51,52に遊技球8が払い出されるときには,上記各払出検出センサ61,62によって遊技球8の払出が検出される。そして,制御部は,各払出検出センサ61,62に払い出された遊技球8の数の和が,上記目標払出数になるまで,上記払出スクリュー2を上記各払出回転位置201〜204へと回転させる。
また,上記払出スクリュー2が回転する際には,これに伴って上記回転板25が回転し,上記回転検出センサ71によって,払出スクリュー2が上記各払出回転位置201〜204に回転したことを検出する。
【0098】
そして,その後,各払出検出センサ61,62に払い出された遊技球8の数の和が上記目標払出数になったときには,上記制御部は,上記払出スクリュー2の回転を停止させる。
このようにして,上記球払出装置1は,上記遊技球8の払出制御を行うことができる。
【0099】
次に,上記球払出装置1における全体的な作用効果につき説明する。
本例の球払出装置1においては,上記のごとく,上記各供給通路31〜34は,上記1つの払出スクリュー2に対して,上記横断面方向Bにおける左右両側面に一対に,かつ上記軸方向Aにおいて2箇所に形成されている。そのため,遊技球8の供給は,1つの払出スクリュー2に対して4つの供給通路31〜34から行われる。また,各遊技球8は,1つの払出スクリュー2の回転により4つの送り通路41〜44上を送られて,上記第1払出通路51又は第2払出通路52に交互に払い出される。
そのため,上記1つの払出スクリュー2によって,単位時間当たりに払い出す遊技球8の数を増加させることができる。
【0100】
また,上記1つの払出スクリュー2の回転により,各送り通路41〜44上に各遊技球8が迎え入れられるタイミングは,上記払出スクリュー2が略90°回転する時間分各々ずれている。これにより,各遊技球8が各送り通路41〜44に対して前進を始めるタイミングも,払出スクリュー2が略90°回転する時間分各々ずれている。
そして,上記払出スクリュー2が一方向に略90°回転する毎に,ほぼ均等な時間間隔で,上記第1送り通路41,第4送り通路44,第2送り通路42及び第3送り通路43からの払出のサイクルを繰り返して,1個ずつ遊技球8を払い出すことができる。
【0101】
そのため,上記1つの払出スクリュー2の回転を制御することにより,払出を行う遊技球8の数を容易に制御することができる。
それ故,本例の球払出装置1によれば,払出を行う遊技球8の数を容易に制御することができると共に高速な遊技球8の払出を行うことができる。
また,上記球払出装置1を用いたパチンコ遊技機によれば,遊技の1ゲーム毎に賞球用に遊技球8を払い出すアレンジ機においても,十分な遊技球8の払出速度を確保することができる。
【0102】
また,上記のごとく,本例の球払出装置1においては,上記各供給通路31,33又は32,34は,上記払出スクリュー2の第1ねじ山部21又は第2ねじ山部22の外周側,すなわち上記第1ねじ山部21又は第2ねじ山部22の上記横断面方向Bにおける左右両側面より上記遊技球8を供給するよう配設されている。
【0103】
そして,上記各供給通路31〜34は,上記各内壁部35と上記各外壁面36とを有しており,各供給通路31〜34内を流下する遊技球8は,各内壁部35と各外壁面36との間を通過する。このとき,各遊技球8は,各内壁部35により上記払出スクリュー2の各ねじ山部21,22との接触が妨げられ,滑らかに流下することができる。
【0104】
さらに,上記のごとく,本例においては,上記各供給通路31〜34における各内壁部35の最下端部351の位置は,この各最下端部351と,各供給通路31〜34から各送り通路41〜44上に配置された直後の遊技球8と,各ねじ山部21又は22のねじ山231における外周端235とに接する各供給通路31〜34内に位置する仮想の内接球805の直径が,遊技球8の直径よりも小さくなる位置に配設されている。
【0105】
そのため,第1供給通路31から第1送り通路41に遊技球8が迎え入れられるときに,同時に2個の遊技球8が第1ねじ山部21におけるねじ山231同士の間の谷部232に入り込むことがない。また,同様に,第3供給通路33から第3送り通路43に遊技球8が迎え入れられるときに,同時に2個の遊技球8が第1ねじ山部21における上記谷部232に入り込むことがない。
【0106】
また,このことは,上記第2供給通路32及び第4供給通路34に遊技球8が迎え入れられるときについても同様である。
また,本例では,上記各内壁部35の最下端部351の形成位置により,上記各供給通路31〜34内にある遊技球8は,上記払出スクリュー2の各ねじ山部21,22に接触することがない。そのため,払出スクリュー2に,各供給通路31〜34内の遊技球8による不要な負荷が加わってしまうことを防止することができる。
それ故,上記球払出装置1によれば,上記払出スクリュー2に過大な負荷が加わることを防止することができ,払出スクリュー2による遊技球8の払出を滑らかに行うことができる。
【0107】
また,上記払出スクリュー2が90°回転する毎に1個ずつ遊技球8を払い出して1サイクルを行う球払出装置1の構成により,上記払出スクリュー2は,上記各ねじ山部21,22におけるねじ山231同士の間に形成された谷部232に遊技球8を同時に4個以上入り込ませて前進させることがない。より具体的には,いずれかの送り通路41〜44からいずれかの払出通路51,52に遊技球8を1個払い出した後には,上記払出スクリュー2が略90°回転するまで上記払出を行った送り通路41〜44に遊技球8が再び配置されない。そのため,実際には,払出スクリュー2は,3個の遊技球8を前進させるだけのトルクを有していればよいことになる。
それ故,上記球払出装置1によれば,払出スクリュー2に加わる負荷を減らして,高速に遊技球8を払い出すことができる。
【0108】
また,上記のごとく,本例の各払出通路51,52は,各傾斜通路部511,521をそれぞれ有しているため,各払出通路51,52に払い出された遊技球8は,各傾斜通路部511,521に衝突しながら下方に流下する。このとき,この遊技球8が各傾斜通路部511,521に跳ね返りながら流下するが,従来のように垂直方向に形成された払出通路に比べて,跳ね返りの回数を少なくすることができる。そのため,各傾斜通路部511,521より跳ね返った遊技球8を,各払出通路51,52の下流側へ滑らかに案内することができる。
【0109】
それ故,遊技球8が各払出通路51,52を通過するためにかかる時間を短縮することができ,上記球払出装置1における遊技球8の払出速度を向上させることができる。
また,上記各傾斜通路部511,521が,上記各開口傾斜部541,上記各払出導入部542及び上記円弧状の内側面531,532を有していることにより,上記球払出装置1における遊技球8の払出速度を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示す図で,特に供給通路,送り通路及び払出通路を説明する断面説明図。
【図2】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示す図で,特に払出通路の周辺を説明する断面説明図。
【図3】実施例における,球払出装置の払出スクリューの横断面方向における断面を,ステッピングモータ側の側面から見た状態で示す図で,特に供給通路及び送り通路を説明する断面説明図。
【図4】実施例における,球払出装置の払出スクリューの横断面方向における断面を示す図で,特に供給通路の内壁部における最下端部の位置を説明する断面説明図。
【図5】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示す図で,特に払出スクリューを説明する断面説明図。
【図6】実施例における,球払出装置の払出スクリューの横断面方向における断面を,ステッピングモータ側とは反対側の側面から見た状態で示す図で,特に払出通路の周辺を説明する断面説明図。
【図7】実施例における,球払出装置を示す上面図。
【図8】実施例における,球払出装置を上方から見た図で,特に払出スクリューの近傍における断面を示す断面説明図。
【図9】実施例における,球払出装置を上方から見た図で,特に送り通路の近傍における断面を示す断面説明図。
【図10】実施例における,供給通路,送り通路及び払出通路を通過する遊技球の軌跡を示す説明図。
【図11】実施例における,払出スクリューの回転により遊技球を払い出す状態を模式的に示す図で,払出スクリューが,(a)第1払出回転位置,(b)第2払出回転位置,(c)第3払出回転位置,(d)第4払出回転位置にある状態を示す説明図。
【図12】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示すと共に払出スクリューの右側面を示す図で,払出スクリューが第1払出回転位置にある状態を示す断面説明図。
【図13】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示すと共に払出スクリューの左側面を示す図で,払出スクリューが第1払出回転位置にある状態を示す断面説明図。
【図14】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示すと共に払出スクリューの右側面を示す図で,払出スクリューが第2払出回転位置にある状態を示す断面説明図。
【図15】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示すと共に払出スクリューの左側面を示す図で,払出スクリューが第2払出回転位置にある状態を示す断面説明図。
【図16】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示すと共に払出スクリューの右側面を示す図で,払出スクリューが第3払出回転位置にある状態を示す断面説明図。
【図17】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示すと共に払出スクリューの左側面を示す図で,払出スクリューが第3払出回転位置にある状態を示す断面説明図。
【図18】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示すと共に払出スクリューの右側面を示す図で,払出スクリューが第4払出回転位置にある状態を示す断面説明図。
【図19】実施例における,球払出装置の払出スクリューの軸方向における断面を示すと共に払出スクリューの左側面を示す図で,払出スクリューが第4払出回転位置にある状態を示す断面説明図。
【図20】実施例における,払出スクリュー及び回転板を示す斜視図。
【図21】実施例における,払出スクリュー及び他の回転板を示す斜視図。
【符号の説明】
1...球払出装置,
2...払出スクリュー,
201...第1払出回転位置,
202...第2払出回転位置,
203...第3払出回転位置,
204...第4払出回転位置,
21...第1ねじ山部,
22...第2ねじ山部,
231...ねじ山,
232...谷部,
233...外側軸端部,
24...ステッピングモータ,
31...第1供給通路,
32...第2供給通路,
33...第3供給通路,
34...第4供給通路,
35...内壁部,
351...最下端部,
36...外壁面,
37...当接開口穴,
38...通路収束部,
41...第1送り通路,
42...第2送り通路,
43...第3送り通路,
44...第4送り通路,
46...対向受面,
47...案内面,
51...第1払出通路,
52...第2払出通路,
61...第1払出検出センサ,
62...第2払出検出センサ,
8,801〜804...遊技球,
805,806...仮想の内接球,
G1...遊技球の球中心,
G2...払出スクリューの軸中心,
A...払出スクリューの軸方向,
B...払出スクリューの横断面方向,
L1...仮想線,
L2...仮想直交線,
P1...センシングポイント,
P2...リリースポイント,
Claims (9)
- 供給通路に供給される遊技球を,略水平方向に回転軸を有する払出スクリューの回転により,上記供給通路から送り通路に迎え入れると共に該送り通路上において前進させ払出通路まで導いて払い出す球払出装置において,
上記払出スクリューは,その外周に螺旋状に配設したねじ山部を有し,該ねじ山部を上記遊技球に当接させて回転させることにより該遊技球を上記送り通路上において前進させるよう構成されており,
上記供給通路は,上記払出スクリューの外周側より上記遊技球を供給するよう配設されていると共に,当該供給通路と上記払出スクリューとを仕切る内壁部と,該内壁部と対向するよう配設されると共に上記送り通路に連結された外壁面とを有しており,
上記内壁部の最下端部と上記送り通路との間には,上記遊技球を上記ねじ山部に当接させるための当接開口穴が形成されており,
かつ,上記内壁部の最下端部の位置は,該最下端部と,上記供給通路から上記送り通路上に配置された直後の上記遊技球と,上記ねじ山部とに接する上記供給通路内に位置する仮想の内接球の直径が,上記遊技球の直径よりも小さくなる位置に配設されていることを特徴とする球払出装置。 - 請求項1において,上記供給通路は,上記ねじ山部の上記払出スクリューの横断面方向における左右両側面から該ねじ山部を介して互いに対向する位置に左右一対に開口しており,
上記送り通路は,上記払出スクリューの軸方向に向けて形成されていると共に,上記各供給通路と上記払出通路とを連通させるよう左右一対に形成されており,
上記払出スクリューの回転により,上記各供給通路から上記各送り通路に迎え入れられた上記各遊技球が,上記各送り通路から交互に1個ずつ上記払出通路に払い出されるよう構成されていることを特徴とする球払出装置。 - 請求項1又は2において,上記各送り通路は,該各送り通路上に配置された各遊技球の球中心が,上記払出スクリューの軸中心と同等の高さ位置又は上記払出スクリューの軸中心よりも下方に位置するよう構成されていることを特徴とする球払出装置。
- 請求項1〜3のいずれか一項において,上記送り通路は,上記供給通路に対向すると共に該供給通路に配置された上記遊技球の自重による圧力を受ける対向受面と,上記供給通路における上記外壁面より連続形成されて上記遊技球の通過を案内する案内面とを有しており,
上記案内面は,上記払出スクリューの横断面方向において,上記払出スクリューの軸中心と上記送り通路上に配置された遊技球の球中心とを結ぶ仮想線に対して直交する仮想直交線よりも,上記対向受面に対して角度が開いた位置に形成されていることを特徴とする球払出装置。 - 請求項4において,上記対向受面と上記案内面との間の角度は,90°以下であることを特徴とする球払出装置。
- 請求項2〜5のいずれか一項において,上記ねじ山部は,上記払出スクリューの軸方向における2箇所に第1ねじ山部及び第2ねじ山部として形成されており,
上記各供給通路は,上記第1ねじ山部の右側面に位置する第1供給通路,上記第2ねじ山部の右側面に位置する第2供給通路,上記第1ねじ山部の左側面に位置する第3供給通路及び上記第2ねじ山部の左側面に位置する第4供給通路として4箇所に形成されており,
上記送り通路は,上記第1供給通路に連通する第1送り通路,上記第2供給通路に連通する第2送り通路,上記第3供給通路に連通する第3送り通路及び上記第4供給通路に連通する第4送り通路として4箇所に形成されており,
上記払出スクリューの回転により,上記各供給通路から上記各送り通路に迎え入れられた上記各遊技球が,順次異なる上記送り通路から1個ずつ上記払出通路に払い出されるよう構成されていることを特徴とする球払出装置。 - 請求項6において,上記第1ねじ山部と上記第2ねじ山部とは,それらの螺旋方向が互いに逆になっており,
上記払出通路は,上記第1送り通路と上記第2送り通路との合流部に形成された第1払出通路と,上記第3送り通路と上記第4送り通路との合流部に形成された第2払出通路として2箇所に形成されていることを特徴とする球払出装置。 - 請求項7において,上記第1払出通路及び上記第2払出通路には,それぞれ上記遊技球の払出を検出する払出検出センサが設けてあり,
該払出検出センサにより,上記第1送り通路又は上記第2送り通路から上記第1払出通路への払出と,上記第3送り通路又は上記第4送り通路から上記第2払出通路への払出とを交互に検出できるよう構成されていることを特徴とする球払出装置。 - 請求項6〜8のいずれか一項において,上記第1〜第4供給通路は,上記払出スクリューの上方において収束した通路収束部を形成しており,
上記払出スクリューの横断面方向において,上記第1供給通路及び上記第3供給通路は,上記通路収束部より上記第1ねじ山部の左右両側に振り分けられていると共に,上記第2供給通路及び上記第4供給通路は,上記通路収束部より上記第2ねじ山部の左右両側に振り分けられており,
上記払出スクリューの軸方向において,上記第1供給通路及び上記第3供給通路は,上記通路収束部より上記第1ねじ山部の外側軸端部に振り分けられていると共に,上記第2供給通路及び上記第4供給通路は,上記収束部より上記第2ねじ山部の外側軸端部に振り分けられていることを特徴とする球払出装置。
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JP2007175327A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Heiwa Corp | 遊技機の球払出構造体 |
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- 2002-11-27 JP JP2002344454A patent/JP2004173977A/ja active Pending
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