JP2004173430A - 超小型振動モータにおけるスプリング導電体、および超小型振動モータ用ゴムホルダー、ならびに超小型振動モータ組立体 - Google Patents

超小型振動モータにおけるスプリング導電体、および超小型振動モータ用ゴムホルダー、ならびに超小型振動モータ組立体 Download PDF

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Masayuki Eguchi
昌行 江口
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Abstract

【課題】本発明は、回路基板と振動発生装置との電気的接続、小型化、およびビビリ音の解消を同時に達成できる超小型振動モータにおけるスプリング導電体、および超小型振動モータ用ゴムホルダー、ならびに超小型振動モータ組立体を提供する。
【解決手段】前記スプリング導電体のエンドプレート取付部は、前記超小型振動モータに接続されているリードが挿入されるリード挿入孔を有するとともに、エンドプレートに取り付けられる。前記エンドプレート取付部に連設されたリード部は、前記エンドプレートおよび前記超小型振動モータを覆うホルダーを抱持する。前記スプリング導電体の通電部は、前記リード部の先端を折り曲げた折曲部を突出させて成形され、ゴムホルダーの通電部装着凸起部を抱持している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機、ページャ、あるいは電子腕時計のような呼び出し、または時報の伝達を必要とする携帯無線機器等に備えられている振動発生装置を構成する超小型振動モータにおけるスプリング導電体、および超小型振動モータ用ゴムホルダー、ならびに超小型振動モータ組立体に関するものである。
【0002】
本発明の超小型振動モータは、コアタイプあるいはコアレスタイプのいずれにも使用することができるものである。本発明は、一次電池または二次電池を使用した携帯用電子機器、たとえば、ビデオカメラあるいは小型音響機器等に用いる超小型、低消費電流、電池寿命の長い超小型振動モータにおけるスプリング導電体、および超小型振動モータ用ゴムホルダー、ならびに超小型振動モータ組立体に関するものである。
【0003】
なお、本発明でいう前記ページャ等は、携帯している者に対して音または振動により、メッセージ等が伝送されていることを知らせる一方向のもの、あるいは双方向の送受信が可能なものを含む。本発明の超小型振動モータにおけるスプリング導電体、および超小型振動モータ用ゴムホルダー、ならびに超小型振動モータ組立体は、振動発生装置以外の超小型ブラシモータに適用できることはいうまでもないことである。
【0004】
【従来の技術】
近年、携帯電話機、ページャ、あるいは電子腕時計等のような呼び出し、または時報の伝達を必要とする携帯無線機器、あるいは携帯用電子機器は、多数普及されるようになってきた。たとえば、携帯電話機は、モータの回転軸に取り付けられた高比重合金からなる偏心した振動子から構成される振動発生装置が取り付けられており、前記モータの回転により回転軸に取り付けられた振動子を回転させている。このような携帯電話機は、呼び出し音の代わりに携帯者の身体に前記振動子の振動を伝え、呼び出しのあったことを知らせ、周囲の者に不快感を与えないというものである。
【0005】
図6(イ)および(ロ)は従来例で、印刷配線基板との接続を考慮した振動発生装置を説明するための図である。図6(イ)および(ロ)に示す従来例は、たとえば、特開2002−218705公報として本出願人の提案によるものである。前記公報の発明において、前記ホルダー616は、たとえば、弾性部材からなりモータハウジング611を抱持している。
【0006】
前記ホルダー616は、振動モータの電極部材615、615′に接する位置に二つの貫通孔617が形成されている。上記貫通孔617には、たとえば、導電性部材からなる二つの螺旋状バネ618、618′が挿入されており、一端が振動モータの回転子に接続される電極部材615、615′と電気的に接続されている。前記螺旋状バネ618、618′の他端は、図示されていない印刷配線基板の電極に弾接して電気的に接続される。前記接続は、図示されていない表側ハウジングと裏側ハウジングを一体に固定する際に前記印刷配線基板が上記螺旋状バネ618、618′を押圧することによって達成される。
【0007】
このような電気的接続は、はんだやリード線が不要であると共に、これらを使用しない分、スペースが小さく、安価で信頼性が向上する。また、振動発生装置と印刷配線基板とは、螺旋状バネ618、618′を介して電気的に接続されているため、振動発生装置の振動が直接印刷配線基板に伝達され難く、振動によるビビリ音を減少させることができる。
【0008】
図7は他の従来例で、振動発生装置におけるスプリング導電体を説明するための図で、(イ)はエンドプレートに係合する係合部、(ロ)はスプリング導電体の側面図、(ハ)はスプリング導電体の通電端子部を説明するための図である。図8(イ)ないし(ハ)は他の従来例で、図7に示すスプリング導電体を組み込んだ振動発生装置を説明するための図である。図7(イ)ないし(ハ)および図8(イ)ないし(ハ)に示す従来例は、たとえば、特開2001−54259公報として本出願人の提案によるものである。
【0009】
前記公報の発明において、スプリング導電体711は、先端折曲部7132に設けられた通電端子部712と、折曲部7131を有するリード部713と、後述するエンドプレートに係合する係合部714とから構成されている。図7(イ)において、前記係合部714は、略中央部に設けられている、後述するブラシ構成体から導出されるブラシ導出部が挿入される貫通孔7141と、前記エンドプレートの円筒部の外形に沿った形状をした係合湾曲部7142と、互いのスプリング導電体711と平行に対向し、所定の間隔をもって配置される突出部7143と、前記係合湾曲部7142と前記突出部7143との間に成形されている係合凹部7144とから構成されている。
【0010】
これらの各部は、前記エンドプレートに取りつけられた際に、前後左右の位置決めが正確にできる。
【0011】
図7(イ)および(ロ)において、前記リード部713は、前記係合部714と通電端子部712とを接続する部分であり、その略中間において、折り曲げられた折曲部7131を有し、たとえば、その折り曲げ角度を100度から110度にしてある。また、前記先端折曲部7132および折曲部7131には、アールが成形されている。
【0012】
図7(ロ)において、前記通電端子部712は、先端部近傍に先端折曲部7132が所定の角度、たとえば、190度ないし220度に曲げられている、その頂部に表面が略半球状に突出した接点部を構成している。略半球状の通電端子部712は、電極に対する接触が良好であると共に、この部分にのみ金メッキを施すだけで済み、金メッキに使用する金を節約することができる。
【0013】
前記振動発生装置とプリント配線基板の電極との接続は、前記公報以外に、たとえば、特開2001−37147公報、特開2001−37150公報、特開2001−95200公報、特開2000−324763公報等がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前記図6に示す従来例の振動発生装置と印刷配線基板の電極との接続は、螺旋状バネの力のみによって接触を保つ必要があるため、前記螺旋状バネの性能が劣化した場合、接触不良が発生する。また、前記図7および図8に示す他の従来例の振動発生装置と印刷配線基板の電極との接続は、折曲部を有するリード部のバネ力によって接触を保っており、図6のものと略同様である。
【0015】
また、前記螺旋状バネおよび折曲部を有するリード部は、螺旋部分あるいは折曲部を有するため、この部分によって、形状を小さくすることに限度があった。しかし、近年、携帯電話等の携帯機器は、小型化する中で、振動発生装置の小型化(振動モータの径が3mm以下のもの)の要望が強まっている。また、振動発生装置を備えた携帯機器は、回路部品等が搭載されている印刷配線基板に振動発生装置で発生した振動が伝達されると、印刷配線基板上に形成された配線が切断したり、あるいは配線パターンや回路部品等が共振してビビリ音になることがある。
【0016】
以上のような課題を解決するために、本発明は、印刷配線基板と振動発生装置との電気的接続、小型化、およびビビリ音の解消を同時に達成できる超小型振動モータにおけるスプリング導電体、および超小型振動モータ用ゴムホルダー、ならびに超小型振動モータ組立体を提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明は、スプリング導電体およびゴムホルダーの形状を改良することで、印刷配線基板と振動発生装置との電気的接続、前記小型化、およびビビリ音の解消を同時に達成できる超小型振動モータにおけるスプリング導電体、および超小型振動モータ用ゴムホルダー、ならびに超小型振動モータ組立体を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)
第1発明の超小型振動モータにおけるスプリング導電体は、回路基板を介して超小型振動モータに電力を供給するものであり、前記超小型振動モータに電気的に接続されているリードが挿入されるリード挿入孔を有するとともに、エンドプレートに取り付けられるエンドプレート取付部と、前記エンドプレート取付部に連設され、前記エンドプレートおよび前記超小型振動モータを覆うゴムホルダーを抱持する方向に折り曲げられたリード部と、前記リード部の先端を折り曲げた折曲部を突出させた通電部とから構成されていることを特徴とする。
【0019】
(第2発明)
第2発明の超小型振動モータにおけるスプリング導電体は、その一対が前記エンドプレート上に左右対照に配置され、互いに分離される分離端を有することを特徴とする。
【0020】
(第3発明)
第3発明の超小型振動モータにおけるエンドプレート取付部は、少なくとも一部が前記エンドプレートと略同じ半径の円周端を有することを特徴とする。
【0021】
(第4発明)
第4発明の超小型振動モータにおけるエンドプレート取付部には、エンドプレートの凸起と位置合わせを行う開孔を有することを特徴とする。
【0022】
(第5発明)
第5発明の超小型振動モータにおけるスプリング導電体において、超小型振動モータを覆うホルダーを抱持するリード部の先端部には、通電突出部を有することを特徴とする。
【0023】
(第6発明)
第6発明の超小型振動モータ用ゴムホルダーは、一方に振動子を露出し、他方にリードを突出した超小型振動モータのハウジングを覆うものであり、一方に開放部を他方に係止部を有する開放部からなる円筒部と、前記係止部を有する開放部から連設されているリード抱持部と、前記リード抱持部から連設されている通電部装着凸起部と、から構成されていることを特徴とする。
【0024】
(第7発明)
第7発明の超小型振動モータ用ゴムホルダーにおいて、通電部装着凸起部には、通電突出部を収納する通電突出部挿入溝が連設されていることを特徴とする。
【0025】
(第8発明)
第8発明の超小型振動モータ用ゴムホルダーにおいて、リード抱持部、通電部装着凸起部、および通電突出部挿入溝は、円筒部の開放端から見て左右対照に設けられていることを特徴とする。
【0026】
(第9発明)
第9発明の超小型振動モータ組立体において、超小型振動モータに電気的に接続されているリードが挿入されるリード挿入孔を有するエンドプレート取付部と、前記エンドプレート取付部に連設され、前記エンドプレートおよび前記超小型振動モータを覆うゴムホルダーを抱持する方向に折り曲げられたリード部と、前記リード部の先端を折り曲げた折曲部を突出させた通電部と、から構成されているスプリング導電体を備えた超小型振動モータは、一方に開放部を他方に係止部を有する開放部からなる円筒部と、前記係止部を有する開放部から連設されているリード抱持部と、前記リード抱持部から連設されている通電部装着凸起部と、から構成されている超小型振動モータ用ゴムホルダーによって覆われていることを特徴とする。
【0027】
(第10発明)
第10発明の超小型振動モータ組立体において、エンドプレート取付部に連設されたリード部は、超小型振動モータのハウジングと接触しない程度に離して折り曲げられていることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1発明)
第1発明のスプリング導電体は、超小型振動モータに回路基板を介して電力を供給するものである。前記スプリング導電体は、エンドプレート取付部と、リード部と、通電部とから構成されている。前記エンドプレート取付部は、前記超小型振動モータに電気的に接続されているリードが挿入されるリード挿入孔および位置決め孔が備えられている。
【0029】
前記リード部は、前記エンドプレート取付部に連設され、前記エンドプレートおよび前記超小型振動モータを覆うゴムホルダーを抱持する方向に折り曲げられる。前記通電部は、前記リード部の先端を折り曲げた折曲部を半球状に突出させて成形されており、たとえば、回路基板の電極と電気的に接続する部分である。また、前記折曲部を半球状に突出して成形されている部分には、金メッキが施され、通電を良好にするとともに金のメッキ量を減少させている。
【0030】
(第2発明)
第2発明のスプリング導電体は、エンドプレート上に左右対照に配置・取り付けられており、互いに電気的に絶縁されるように分離される略垂直な分離端を有する。
【0031】
(第3発明)
第3発明のスプリング導電体において、エンドプレート取付部は、一端に前記分離端を有し、他端に少なくとも一部がエンドプレートと略同じ半径となるように湾曲した円周端を有する。
【0032】
(第4発明)
第4発明の超小型振動モータにおけるエンドプレート取付部には、エンドプレートの微細凸起と位置合わせを行う複数の前記微細凸起と係合する大きさの開孔を有する。たとえば、前記エンドプレートに設けられた微細凸起は、これと略同じ大きさのエンドプレート取付部に設けられた開孔に挿入することにより位置合わせを行うことができる。前記位置合わせは、回路基板の電極と通電部との位置合わせを正確に行うことができる。
【0033】
(第5発明)
第5発明のスプリング導電体において、超小型振動モータを覆うホルダーを抱持する方向に折り曲げられたリード部の先端部には、後述の超小型振動モータ用ゴムホルダーに食いつくための通電突出部を有する。すなわち、前記スプリング導電体は、左右対照にゴムホルダーを抱き抱えるような形状になる。
【0034】
(第6発明)
第6発明の超小型振動モータ用ゴムホルダーは、一方に振動子を露出し、他方にリードを突出した超小型振動モータのハウジングを覆うものである。前記超小型振動モータ用ゴムホルダーは、円筒部と、リード抱持部と、通電部装着凸起部とから構成されている。前記円筒部は、一方に開放部を有し、他方に開放部を有するとともに、超小型振動モータのハウジングが当接する係止部を有する。
【0035】
前記リード抱持部は、ゴムホルダーにおける前記ハウジングが係止する係止部から連設されている。スプリング導電体は、ゴムホルダーを抱持する方向に折り曲げられて、この部分を抱持することで、バネ性を持たせている。すなわち、前記スプリング導電体は、前記ゴムホルダーを抱持する際に、前記ゴムホルダーに接しても良く、また、多少の隙間を設けておくこともできる。前記通電部装着凸起部は、前記リード抱持部から連設されている凸起であり、前記スプリング導電体の折曲部によって抱持されている。
【0036】
前記通電部装着凸起部は、ゴムホルダーの材料による弾性を有する。したがって、前記スプリング導電体は、前記スプリング導電体自体のバネと前記通電部装着凸起部のバネの力が加わるため、バネの部分を小型にしたにもかかわらず、バネの性能を長い期間にわたって保つことができる。
【0037】
(第7発明)
第7発明の超小型振動モータ用ゴムホルダーにおいて、通電部装着凸起部には、通電突出部を収納する通電突出部挿入溝が連設されているため、スプリング導電体がリード抱持部、通電部装着凸起部を抱持し、前記通電突出部を前記通電突出部挿入溝に挿入することで、ゴムホルダーを抱くように保持される。
【0038】
(第8発明)
第8発明の超小型振動モータ用ゴムホルダーにおいて、リード抱持部、通電部装着凸起部、および通電突出部挿入溝は、円筒部の開放端から見て左右対照に設けられているため、スプリング導電体が長い期間にわたりへたることなく、回路基板の電極から超小型振動モータへ電力を供給する。
【0039】
(第9発明)
第9発明の超小型振動モータ組立体は、超小型振動モータと、スプリング導電体と、超小型振動モータ用ゴムホルダーとから構成されている。すなわち、第9発明の超小型振動モータ組立体は、超小型振動モータと、第1発明の構成からなるスプリング導電体と、第6発明の超小型振動モータ用ゴムホルダーとから構成されている。前記超小型振動モータ組立体は、前記のような構成であるため、回路基板の電極からの電力をスプリング導電体と超小型振動モータ用ゴムホルダーとの弾性を協働利用しており、小型にしたにもかかわらず、経年変化によっても性能が劣化しない。
【0040】
(第10発明)
第10発明の超小型振動モータ組立体において、スプリング導電体のエンドプレート取付部に連設されたリード部は、超小型振動モータのハウジングと接触しない程度に離した位置で、略直角に折り曲げられている。したがって、前記スプリング導電体は、小型で、所望の弾性を有し、かつ、ハウジングとの絶縁を保つことができる。
【0041】
【実施例】
図1は本発明の実施例であるスプリング導電体を説明するための図で、(イ)はスプリング導電体の側面図、(ロ)は同じく正面図、(ハ)は同じく下面図、(ニ)は通電部の断面図である。図2は本発明の実施例であるスプリング導電体の通電部の拡大図である。図1(イ)ないし(ニ)および図2において、スプリング導電体11は、エンドプレート取付部12と、リード部13と、通電部132とから構成されている。
【0042】
前記スプリング導電体11におけるエンドプレート取付部12は、略中央に振動モータのブラシに接続されているリードが突出するリード挿入孔121と、たとえば、二カ所に設けられ、図示されていないエンドプレートの微細凸起と係合して位置合わせを行う開孔122と、前記エンドプレートよりやや大きめの半径を有する円周端123と、他方のエンドプレート取付部12と対向し、互いに絶縁される分離端124とから構成されている。
【0043】
前記リード部13は、前記エンドプレート取付部12の円周端123から突出する部分を振動モータのハウジングと接触しないよう略90度に折り曲げるとともに弾性を持たせるために細くなっている。また、前記リード部13は、先端部が曲げられた折曲部131と、前記折曲部131の先端に通電突出部133が備えられている。前記リード部13は、後述のゴムホルダーを抱持する方向に折り曲げられ、前記ゴムホルダーに接触または隙間を設けておくことができる。前記リード部13の形状は、前記ゴムホルダーと協働してリード部13のバネ性が経年変化によっても良好に保持できるようになっている。
【0044】
さらに、前記折曲部131の半体側には、半球状の通電部132が突出しており、この部分が図示されていない回路基板の電極と電気的に接触する。前記通電部132は、たとえば、半球状の表面に金メッキを施し、さらに、導電性を良好にしている。前記通電突出部133は、後述のゴムホルダーの通電突出部挿入溝に挿入することで、リード部13と通電部132との回路基板の電極への導電性を保つようにしている。
【0045】
エンドプレート取付部12には、図示されていないエンドプレートと位置合わせを行う複数の開孔122を有する。前記エンドプレートには、複数の微細凸起が設けられ、前記開孔122に挿入されることで、両者の位置合わせができる。前記位置合わせは、回路基板の電極と通電部132との位置を正確に合わせることができる。
【0046】
図3は本発明の実施例であるゴムホルダーを説明するための図で、(イ)はゴムホルダーの正面図、(ロ)は同じく右側面図、(ハ)は同じくA−A断面図、(ニ)は同じく左側面図である。図3(イ)ないし(ニ)において、ゴムホルダー31は、振動モータを覆う筒状体からなるモータ装着部32と、前記リード部13の折曲部131に設けられた通電部装着凸起部33、33′と、前記振動モータを装着した際に上端部が係止する上部モータ係止部34と、下端部が係止する下部モータ係止部35と、前記左右対照に設けられているリード部13が抱持するような形状に成型されているリード抱持部36、36′と、前記通電突出部133を嵌入することができる通電突出部挿入溝37、37′とから構成されている。
【0047】
前記モータ装着部32は、一方が開放されているため、図示されていない振動モータを覆うように装着する。また、前記上部モータ係止部34および下部モータ係止部35は、前記振動モータを装着した際に一端が係合する。すなわち、前記モータ装着部32は、開放端部側に後述する振動子が取り付けられ、係止部側に図示されていないエンドプレートが係止する。
【0048】
通電部装着凸起部33、33′は、前述のように、リード部13の折曲部131に成型された通電部132を抱持する形状をしている。すなわち、図示されていない回路基板の電極に圧接する時のリード部13のバネ圧は、リード部13のバネ圧、折曲部131のバネ圧、通電部132の膨らみによる弾力、および前記通電部装着凸起部33の弾力が協働する。
【0049】
前記スプリング導電体11は、図示されていない振動モータに取り付けられた後、弾力のあるゴムホルダー31内に強制的に装着される。また、振動モータのエンドプレート側が前記上部モータ係止部34および下部モータ係止部35に当接した後、前記スプリング導電体11は、リード部13以下が円筒部311から強制的に外部に出される。また、必要に応じて、ゴムホルダー31内に振動モータを装着した後、振動モータのリードとスプリング導電体11のエンドプレート取付部12をはんだ付けすることができる。
【0050】
前記リード部13は、ゴムホルダー31のリード抱持部36、36′に沿って外部に出される。さらに、前記リード部13の折曲部131は、前記ゴムホルダー31の通電部装着凸起部33、33′を抱持する。その後、リード部13の先端に設けられた通電突出部133は、ゴムホルダー31の下部に設けられた通電突出部挿入穴37、37′に嵌入される。
【0051】
前記一対のリード部13は、基端部から先端部に至るまで、ゴムホルダー31の両側から抱持する形になっているため、リード部13の弾性とゴムホルダー31の弾性とが巧みに協働する。なお、前記リード部13と各抱持部の形状には、一部に多少の隙間を設け、前記弾性が協働し易い状態にすることができる。
【0052】
図4は本発明の実施例である振動モータを説明するための図で、(イ)は振動モータの正面図、(ロ)は同じく下面図、(ハ)は同じく側面図である。図4(イ)ないし(ハ)において、振動モータ41は、一方に振動子42が溶着部43によって取り付けられ、他方にエンドプレート44が取り付けられている。前記エンドプレート44は、エンドプレート取付部12の開孔122から突出したリードを前記エンドプレート取付部12にはんだ付けすることによって取り付けられている。
【0053】
図5は本発明の実施例である振動モータを説明するための図で、(イ)は振動モータをゴムホルダーに装着した際の正面図、(ロ)は同じく下面図、(ハ)は同じく右側面図、(ニ)は同じく左側面図である。図5(イ)ないし(ニ)において、振動モータ41は、ゴムホルダー31に装着されている。特に、図5(ハ)は、スプリング導電体11がゴムホルダー31を両側から抱き抱えるように抱持している様子がよく判る。
【0054】
以上、本実施例を詳述したが、前記本実施例に限定されるものではない。そして、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。本発明において、ゴムホルダー内に装着されている超小型振動モータは、周知または公知のものであり、いずれにも限定されない。たとえば、前記ゴムホルダーおよび超小型振動モータは、円筒型、あるいは断面を小判型とすることもできる。断面が小判型のものは、固定子となる永久磁石を左右に分割するタイプのものである。
【0055】
本発明において、ゴムホルダー、エンドプレート、およびスプリング導電体の材質は、特に、明細書において言及されていないが、公知または周知の材料で、特に、エンドプレートの場合、はんだ付け等の熱に耐える耐熱性を有するもので、かつ射出成形が容易なものである。前記実施例において、一つのスプリング導電体およびゴムホルダーの形状を説明したが、携帯電子機器内における回路基板の配置や形状との関係により、折曲部の角度、リード部の長さ、係合部の形状、筒部の形状、あるいは通電部等を変形することができることはいうまでもない。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、スプリング導電体のリード部の形状および折曲部が突出して成形されている部分の弾性により、回路基板の電極に対する通電を良好にしている。
【0057】
本発明によれば、スプリング導電体は、前記スプリング導電体自体のバネとゴムホルダーに設けられたリード抱持部および通電部装着凸起部のバネの力が加わるため、バネの部分を小型にしたにもかかわらず、バネの性能を長い期間にわたって保つことができる。振動モータのリードは、スプリング導電体のリード挿入孔から突出する部分をスプリング導電体とはんだ付けを行い、この際に、エンドプレートも同時に取り付けられるため、取り付けが容易であると共に、エンドプレートの構造が簡単になる。
【0058】
本発明によれば、リード抱持部、通電部装着凸起部、および通電突出部挿入穴は、円筒部の開放端から見て左右対照に設けられており、これらを抱持するスプリング導電体が長い期間にわたりへたることなく、回路基板の電極から超小型振動モータへ電力を供給する。すなわち、スプリング導電体およびゴムホルダーの形状は、回路基板に設けられている電極との接触に高い信頼性を得ることができる。
【0059】
本発明によれば、スプリング導電体とゴムホルダーの形状により、回路基板の電極からの電力をスプリング導電体を介して超小型振動モータに供給でき、スプリング導電体およびゴムホルダーの形状による弾性を協働利用しており、小型にしたにもかかわらず、経年変化によっても性能が劣化しない。
【0060】
本発明によれば、一対のリード部は、基端部から先端部に至るまで、ゴムホルダーの両側から抱持する形になっているため、リード部の弾性とゴムホルダーの弾性とを巧みに協働させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるスプリング導電体を説明するための図で、(イ)はスプリング導電体の側面図、(ロ)は同じく正面図、(ハ)は同じく下面図、(ニ)は通電部の断面図である。
【図2】本発明の実施例であるスプリング導電体の通電部の拡大図である。
【図3】本発明の実施例であるゴムホルダーを説明するための図で、(イ)はゴムホルダーの正面図、(ロ)は同じく右側面図、(ハ)は同じくA−A断面図、(ニ)は同じく左側面図である。
【図4】本発明の実施例である振動モータを説明するための図で、(イ)は振動モータの正面図、(ロ)は同じく下面図、(ハ)は同じく側面図である。
【図5】本発明の実施例である振動モータを説明するための図で、(イ)は振動モータをゴムホルダーに装着した際の正面図、(ロ)は同じく下面図、(ハ)は同じく右側面図、(ニ)は同じく左側面図である。
【図6】(イ)および(ロ)は従来例で、印刷配線基板との接続を考慮した振動発生装置を説明するための図である。
【図7】他の従来例で、振動発生装置におけるスプリング導電体を説明するための図で、(イ)はエンドプレートに係合する係合部、(ロ)はスプリング導電体の側面図、(ハ)はスプリング導電体の通電端子部を説明するための図である。
【図8】(イ)ないし(ハ)は他の従来例で、図7に示すスプリング導電体を組み込んだ振動発生装置を説明するための図である。
【符号の説明】
11・・・スプリング導電体
12・・・エンドプレート取付部
121・・リード挿入孔
122・・開孔
123・・円周端
124・・分離端
13・・・リード部
131・・折曲部
132・・通電部
133・・・通電突出部
31・・・ゴムホルダー
311・・円筒部
32・・・モータ装着部
33、33′・・・通電部装着凸起部
34・・・上部モータ係止部
35・・・下部モータ係止部
36、36′・・・リード抱持部
37、37′・・・通電突出部挿入穴
41・・・振動モータ
42・・・振動子
43・・・溶着部
44・・・エンドプレート
45・・・リード

Claims (10)

  1. 回路基板を介して超小型振動モータに電力を供給する超小型振動モータにおけるスプリング導電体において、
    前記超小型振動モータに電気的に接続されているリードが挿入されるリード挿入孔を有するとともに、エンドプレートに取り付けられるエンドプレート取付部と、
    前記エンドプレート取付部に連設され、前記エンドプレートおよび前記超小型振動モータを覆うゴムホルダーを抱持する方向に折り曲げられたリード部と、
    前記リード部の先端を折り曲げた折曲部を突出させた通電部と、
    から構成されていることを特徴とする超小型振動モータにおけるスプリング導電体。
  2. 前記スプリング導電体は、その一対が前記エンドプレート上に左右対照に配置され、互いに分離される分離端を有することを特徴とする請求項1に記載された超小型振動モータにおけるスプリング導電体。
  3. 前記エンドプレート取付部は、少なくとも一部が前記エンドプレートと略同じ半径の円周端を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された超小型振動モータにおけるスプリング導電体。
  4. 前記エンドプレート取付部には、エンドプレートの凸起と位置合わせを行う開孔を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された超小型振動モータにおけるスプリング導電体。
  5. 前記超小型振動モータを覆うホルダーを抱持するリード部の先端部には、通電突出部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載された超小型振動モータにおけるスプリング導電体。
  6. 一方に振動子を露出し、他方にリードを突出した超小型振動モータのハウジングを覆う超小型振動モータ用ゴムホルダーにおいて、
    一方に開放部を他方に係止部を有する開放部からなる円筒部と、
    前記係止部を有する開放部から連設されているリード抱持部と、
    前記リード抱持部から連設されている通電部装着凸起部と、
    から構成されていることを特徴とする超小型振動モータ用ゴムホルダー。
  7. 前記通電部装着凸起部には、前記通電突出部を収納する通電突出部挿入溝が連設されていることを特徴とする請求項6に記載された超小型振動モータ用ゴムホルダー。
  8. 前記リード抱持部、通電部装着凸起部、および通電突出部挿入溝は、円筒部の開放端から見て左右対照に設けられていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載された超小型振動モータ用ゴムホルダー。
  9. 超小型振動モータに電気的に接続されているリードが挿入されるリード挿入孔を有するエンドプレート取付部と、
    前記エンドプレート取付部に連設され、前記エンドプレートおよび前記超小型振動モータを覆うゴムホルダーを抱持する方向に折り曲げられたリード部と、
    前記リード部の先端を折り曲げた折曲部を突出させた通電部と、
    から構成されているスプリング導電体を備えた超小型振動モータは、
    一方に開放部を他方に係止部を有する開放部からなる円筒部と、
    前記係止部を有する開放部から連設されているリード抱持部と、
    前記リード抱持部から連設されている通電部装着凸起部と、
    から構成されている超小型振動モータ用ゴムホルダーによって覆われていることを特徴とする超小型振動モータ組立体。
  10. 前記エンドプレート取付部に連設されたリード部は、超小型振動モータのハウジングと接触しない程度に離して折り曲げられていることを特徴とする請求項9に記載された超小型振動モータ組立体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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