JP2004160315A - 振動発生用小型モータ - Google Patents

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Kazuo Morita
和男 盛田
Mitsugi Kudo
貢 工藤
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Abstract

【課題】給電端子部やブラシ摺動部における高い導通信頼性と、長期間の安定給電(長寿命)を可能にすることで、電気的に安定作動する振動発生用小型モータを提供する。
【解決手段】給電端子4を回転軸2に対して直交する方向に移動自在な形態で端子取付部5bに取り付け、給電端子4は携帯電話の筐体に取り付けられる場合、コイルバネ42によって回転軸2位置とは反対の方向に常に付勢され、給電端子4の接点部4aが筐体側の回路基板上の外部電極71に押し当てられる。さらに、給電端子4端部に固定されたブラシ43が給電端子4の移動に伴い、整流子7側に押し当てられる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電子機器(携帯無線電話、PHS、小型無線通信機器、その他携帯型の各種情報処理端末などの電子機器を含む)に搭載される無音振動アラーム機能(一般的にマナーモードともいう)で動作する振動発生用小型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、美術館、コンサートホール等の人が集まる静粛な公衆の場や、商談あるいは重要な会議の席においては、携帯電話等の突然の着信音が周囲の人に多大な迷惑となる場合がある。そのため、着信報知をバイブレーション(振動)により体感振動で知らせる振動発生用の小型モータ機構が各種携帯電子機器内に搭載されている。
【0003】
この振動発生用小型モータは、モータの回転軸に偏重心の分銅を取り付けて、回転動作時に分銅の重心が振れ回るときの不均等な遠心力を利用して、携帯電話等の機器を間接的に振動させるもので、それら各種携帯電子機器の普及が進むに連れ、その搭載率及び使用頻度も日々高まっている。特に、普及と小型化の著しい携帯電話・PHS等の移動体通信機器には、無音報知するための振動発生用小型モータが必然的に搭載されている。
【0004】
また、これら機器内においては、電極部側(回路基板等)から振動発生用小型モータへの給電方法が随時改良され、その一つとしてリード線半田に変わる新規な給電機構や機器本体への取付構造が従来から採用されている。
【0005】
例えば前記振動発生用小型モータ(以下、必要に応じて振動モータと記す)を携帯機器本体に少ない工程数で組み込むことができ、またモータ本体に直接給電を可能にする方法として、図7に示すよう構造のものがあげられる。図で示される端子形状は、振動モータ100の給電端子104の一部を、屈曲部104cで折り曲げた形態の板バネで構成し、この屈曲部104cやその近傍でのバネ弾性応力によって前記給電端子104の接点部104aを電子機器本体側の回路基板に設けられた外部電極又はランド部(図示せず)に押し当てる方法(例えば、特許文献1参照)や、さらに給電端子104と、外装のハウジングケース103との間に前記ハウジングケース103の一部を覆う弾性押圧体(図示せず)を挟んで付加して配置し、板バネの給電端子と前記弾性押圧体の弾性応力の和で、給電端子の接点部104aを外部電極又はランド部と当接させる方法(例えば、特許文献2又は特許文献3参照)がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−136901(第4−5頁、第5図、第6図)
【特許文献2】
特開2000−78790(第4−5頁、第1図、第5図)
【特許文献3】
再公表特許WO99/23801(第13−16頁、第3図、第4図)
【0007】
またこれとは別に、小型モータ本体内部では、電気的な整流構造として、外部の給電端子104から電気的に接続されたブラシ(又はブラシ片)を介して、回転子側整流子に結線された巻線コイルに電力を供給している。このブラシは、伝導性と弾性を具備した貴金属合金からなり、回転子側の整流子に押し当てられて変形することよって生ずる弾性応力によって、整流子外周面と押圧状態で接触している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1の場合、例えば図7に示される給電端子104と同様に、板バネ状の端子は主に屈曲部104cで弾性変形するため、振動モータを電子機器本体に取り付けた状態では、落下衝撃等により短期間でバネとしての弾性力が低下して、接続給電機構の信頼性が著しく低下するという問題点があった。特に振動モータにおいては、常に振動に伴う悪条件の基、上記問題が発生することが多い。
【0009】
一方、特許文献2の場合には、前記給電端子104の弾性力低下問題は、前記特許文献2記載の弾性押圧体によって抑制されるとともに補われるものとしている。しかし給電端子104単体としては、上述のように弾性力が低下しやすい折り曲げた屈曲部104cを有する薄板状の板バネ形状を用いていることに変わりなく、抜本的な解決とはなっていない。
【0010】
また一方で、モータ内部でのブラシ摺接による整流構造においても問題が指摘されており、それは振動モータ100を部品完成まで組み上げた後、電子機器メーカーに出荷して携帯電子機器内に取り付けるまでの間に、モータ本体内部で、回転子側整流子に給電するブラシが、弾性力の低下によって電気的接点の押圧レベルの信頼性が低下するする問題点もあった。
【0011】
本発明の課題は、上記問題に対し、給電端子部やブラシ摺動部における高い導通信頼性と、長期間の安定給電(長寿命)を可能にすることで、電気的に安定作動する振動発生用小型モータを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、振動発生機構を有し、外部電極又はランド部を備える携帯電子機器内部に取り付けられる小型モータであって、マグネット及び軸受を設けた外装ハウジング側の固定子と、前記外装ハウジング内部に回転自在に設けられる回転子と、前記外部電極又はランド部と電気接続する給電端子と、前記給電端子を、前記外装ハウジングに前記回転子回転軸と略直交する方向に相対的に移動自在に取り付ける端子取付部と、を有するとともに、前記端子取付部は、前記給電端子を前記回転軸から離れる方向に付勢する直動型の弾性体を有するサスペンション構造とし、前記携帯電子機器に組み込んだときに、前記外装ハウジング部を挟み込むことにより、前記弾性体が前記給電端子を前記外部電極又はランド部側に押圧するようにした振動発生用小型モータとしている。
【0013】
この請求項1に記載の発明によれば、給電端子は回転子の回転軸に略直交する方向に相対的に移動自在な形態で外装ハウジング側に取り付けられる。このことにより、本体振動モータが携帯電子機器の筐体側に取り付けられる時には、給電端子は筐体側の外部電極又はランド部に押し当てられて、前記回転軸方向に向けて相対的に移動する。
【0014】
そして、本体振動モータが携帯電子機器内に取り付けられている状態では、前記給電端子は弾性体によって回転軸と離れる方向に常に付勢されて、外部電極又はランド部側に押し当てられる。ここで、弾性体を給電端子部材と別部材とすることで、折り曲げの屈曲部やその近傍に応力が集中する従来の板バネ構造に較べて、圧縮での歪んだ状態でも長期間にわたり弾性を維持可能とする最適素材の弾性体を容易に適用することができる。このことにより、長期間にわたって高い信頼性を保ったまま、給電端子と外部電極又はランド部とを接触させ、安定した通電状態で振動発生用小型モータを作動させることができる。
【0015】
また請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の小型モータであり、かつ前記回転子に装着固定される整流子と、弾性を有して前記給電端子の接点側他端に固定され、前記整流子に接触するブラシと、を備えるとともに、前記給電端子が前記回転軸に近づく方向に移動する場合に、前記ブラシは端子の移動に伴い、前記整流子側に弓なり状に押し当てられ、電気的に導通状態になる振動発生用小型モータとしている。
【0016】
この請求項2に記載の発明によれば、弾性を有するブラシは、本体振動モータを携帯電子機器に取り付ける際、給電端子を回転軸に近づく方向へ移動させることで、携帯電子機器の筐体側が前記振動モータを外部電極又はランド部側に押さえつける力によって、振動モータ内部においてブラシが整流子に押し当てられることとなる。そして、振動モータが携帯電子機器に取り付けられていないときには、ブラシは整流子と接触していないか、または整流子に対して弱い力で接触している。このことにより、振動モータを組み上げてから携帯電子機器に取り付けるまでの期間は、ブラシは必要以上に強く弾性変形していないため、ブラシの弾性は温存される。
【0017】
そのため、振動モータが携帯電子機器に取り付けられてからの状態において、ブラシは長期間にわたって弾性を維持して整流子と接触することができる。それに加えて、ブラシはそれ自身の弾性応力のみならず、給電端子の移動による変形を介して伝わる力によっても、整流子側に押し当てられるので、極めて高い信頼性と、長期間にわたり安定して整流子と接触することができる。よって、振動モータを長期間にわたって安定して作動させることができる。
【0018】
また請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の小型モータであり、かつ前記外装ハウジングは、前記給電端子が前記回転軸に近づく方向に移動する場合に、前記ブラシを前記整流子と接触する部位よりも先の他端側で保持して、前記整流子側に向けてブラシを弓なり状に撓ませて、電気的に導通状態で、給電端子側とでブラシ両端部を保持する振動発生用小型モータとしている。
【0019】
この請求項3に記載の発明によれば、振動モータが携帯電子機器に取り付けられ、給電端子が回転軸に近づいている場合には、ブラシは整流子と接触する部位よりも先の他端側の部位において、そのブラシ先端が保持されることで、整流子に向けて撓んだ状態でブラシが押し当てられる。このことで、振動モータが電子機器に取り付けられていないときには、ブラシは整流子と接触させず、ブラシに応力がほとんど掛からない状態で弾性を温存することができる。よって、振動モータを携帯電子機器に取り付けた時点からブラシの弾性状態が始まり、よって長期間にわたって高い信頼性でブラシを整流子に安定して接触させることができる。
【0020】
また請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の小型モータであり、かつ前記給電端子は、前記回転軸と略直交する方向に沿って設けられるスライド部と、前記スライド部の一端に、前記スライド部と直交して設けられる前記外部電極又はランド部と接触する接点部とを有する略L型形状であるとともに、前記弾性体は、一端が前記外装ハウジング側に固定され、他端が前記給電端子側を押圧する圧縮構造であり、前記回転軸と略直交する方向に変動可能な直動型のコイルバネである振動発生用小型モータとしている。
【0021】
この請求項4に記載の発明によれば、例えば直線的に可動するコイルバネの弾性体の一端が外装ハウジング側に固定し、他端を給電端子側に固定することで、ストッパ等の別部材を設けることなしに、給電端子が外装ハウジング側から抜け落ちることを防止できる。また、給電端子が、前記回転子回転軸と略直交する方向に沿って設けられるスライド部を有することで、端子取付部側に同方向のガイド溝を設けるだけで、給電端子を、回転軸と略直交する方向に相対的に移動自在な形態で、端子取付部側に取り付けることができる。これにより部品点数が減り、振動モータを安価に作製できる。
【0022】
さらに、給電端子は、スライド部と略直交する接点部を有し、この接点部で外部電極又はランド部と接触することで、給電端子は携帯電子機器の筐体等により、回転子回転軸に向かう方向に力を受けることができる。また、弾性体を回転軸と略直交する方向に圧縮可能な直動型のコイルバネとすることで、折り曲げ部やその近傍に応力が集中する従来の板バネに較べて、圧縮弾性に対する経時変化が少ない弾性体が選択でき、振動モータが携帯電子機器に取り付けられた後においても、長期間にわたり給電端子を外部電極又はランド部に押し当てることができる。
【0023】
また請求項5に記載の発明では、前記請求項2に記載の小型モータであり、かつ前記ブラシは、前記外装ハウジング内に挿通する樹脂弾性体と前記整流子の間に設けられ、前記給電端子が前記回転軸に近づく方向に移動する場合に、前記樹脂弾性体は圧縮変形されるとともに、前記外装ハウジング内では、圧縮された樹脂弾性体を中心方向の前記整流子側に向けて撓ませて前記ブラシを押圧させる弾性体撓み部を形成する振動発生用小型モータとしている。
【0024】
また請求項6に記載の発明では、請求項2又は3、又は請求項5のいずれか一つに記載の小型モータであり、かつ前記給電端子は、前記回転軸と略直交する方向に沿って設けられるスライド部と、前記スライド部の一端に、前記スライド部と直交して設けられる前記外部電極又はランド部と接触する接点部とを有する略L型形状であるとともに、前記弾性体は、一端が前記外装ハウジング側に固定され、他端が前記給電端子側を押圧する圧縮構造であり、前記回転軸と略直交する方向に変動可能なウレタン系樹脂成形体又はゴム系弾性体である振動発生用小型モータとしている。
【0025】
この請求項5及び6に記載の発明によれば、前記記載の直動型コイルバネを用いた時とほぼ同等の効果が得られるとともに、圧縮された前記弾性体部材が中心方向の整流子側に向けて撓んで、ブラシをより確実に押圧させることができ、振動モータが携帯電子機器に取り付けられた後においても、同様に長期間にわたり給電端子を外部電極又はランド部に押し当てることができる。
【0026】
また請求項7に記載の発明では、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の振動発生用小型モータを備え、前記振動発生用小型モータの給電端子に対応する部位に外部電極又はランド部を配置し、前記給電端子により前記外部電極又はランド部を押圧し電気的接続をした携帯電子機器本体としている。
【0027】
【発明の実施形態】
〔第一の実施形態〕
以下、本発明の第一の実施形態について、図1、図2及び図5の図面を参照しながら構成を詳細に説明する。
【0028】
まず第一の実施形態の小型モータとしては、携帯電子機器、特に携帯無線電話及びPHS(総称して携帯電話という)に用いられる振動発生装置としての振動モータを例示して説明する。
【0029】
図1における振動モータ1は、モータ本体3と、偏心分銅6とからなる振動発生機構を備え、携帯電子機器の筐体側に設けられたモータ嵌合部、詳細には図5(b)における符号70、80及び90で囲まれる空間に嵌挿され、前記筐体を組み上げることで携帯電子機器内に設けられた回路基板70上の外部電極71又はランド部71に押圧状態で当接される。またモータ本体3は、偏心分銅6を回転させる駆動力を発生させる動力部分であり、主に回転軸2、給電端子4、端子取付部一体型の軸受部5、整流子7、マグネット9、外装ハウジング11、巻線コイル12、などを備えて構成される。
【0030】
また、外装ハウジング11は、モータ本体3の各駆動構成要素を収納する外装ケース部品であり、図1及び図5に示すように、端子取付部5bは軸受部5と一体に形成され、内部には図2で示すような端子取付孔5eを軸中心方向に有して形成される。さらに外装ハウジング11は、モータ本体3の各駆動構成要素を収納する他に、マグネット9と組合わせて、回転子側に高密度の磁束を付与させるための磁気ヨークとしても機能する。
【0031】
さらに図からもわかるように、外装ハウジング11は一端側が広く開口し、他端が段付きに閉じた略円筒形状として強磁性体で形成され、前記段部中央内にはマグネット9が嵌め込まれて取り付けられ、他端には端子取付部5bと一体成形の後述する回転子回転軸2を挿通するための貫通孔を有する軸受部5がカシメにより嵌合固定されている。
【0032】
また端子取付部5bは、前記図5に示すように軸受部5と一体に合成樹脂等の絶縁体で成形されており、略台形形状の突起部5m、を左右に有して構成されている。また軸受部5は円筒形であり、中心位置に回転軸2を挿通するための孔があり、孔両端方向には摺動する軸受面を有している。さらに突起部5mは前記軸受部5の外周面から一方向に突起して設けられる部品要素であり、平面部5d、端子取付孔5e、バネ取付孔5f、端子受け面5s、がそれぞれ設けられている。尚、突起部5mの平面部5dは、本実施例の場合、回転軸2に対して略平行に設けられている。
【0033】
このように端子取付孔5eは回転軸2に対して略直交する方向に沿って突起部5m上に2箇所設けられる。さらに端子取付孔5eには後述する略L型の給電端子4が回転軸2に直交する方向に相対的に移動自在な形態で挿通される。さらにバネ取付孔5fには、前記突起部5m上の端子取付孔5e、5eの中心から見て外側に2箇所設けられる。バネ取付孔5fには図示しないバネ係合部が設けられており、このバネ係合部に後述するコイルバネ42が取り付けられる。
【0034】
回転軸2は、整流子7及び円筒状の巻線コイル12とともに回転子の中心に位置し、一端側の巻線コイル12がマグネット9を内包して囲むようにして、また他端側が外装ハウジング11を貫通し、軸受部5により回転自在な形態で取り付けられる。また整流子7は、外装ハウジング11に取り付けた端子取付部5bに対応する位置に配置され、回転軸2外周に固定され、電気的に接触して接続される。
【0035】
また接続端子部は、図2に示すように、板状の給電端子4と、コイルバネ(弾性体)42と、外装ハウジング11内部のブラシ43とを、両極側に備えて構成され、略台形形状の端子取付部5bに取り付けられる。ここで給電端子4は、導電性の板状金属体を直角に折り曲げた略L字型の形状を有し、一端側の部位はスライド部4bとして端子取付孔5eに挿入され、回転軸2に直交する方向に、相対的に直線的に移動自在な形態で挿通される。
【0036】
また一方、前記給電端子4の他端側の部位は、導通接触部として機能し、前記スライド部4bと直交し、且つ平面部5dに対して略平行となるようにして端子受け面5sから接点部4aが露出している。接点部4aは、振動モータ1がモータ嵌合部(図5(b)参照)に嵌合され、携帯電話等の筐体が組み上げられた状態で、筐体80側によって回路基板70に設けられた外部電極(ランド部)71に押し当てられる。これにより接点部4aが外部電極71又はランド部71に押し当てられることで、外部電極側からモータ内部の回転子に向けて電力の供給が可能になる。
【0037】
このようにスライド部4bは回転軸2に対して略直交する方向に沿って端子取付孔5eに挿通して取り付けられており、端子取付孔5eに案内されて直線方向に移動可能になっている。
【0038】
またコイルバネ42は、前記給電端子4とともに接続端子部を構成するものであり、バネ取付孔5fに嵌め込まれ、一端がバネ係合部で固定され、他端が給電端子4の接点部4a側に溶接等の手段で固定されている。コイルバネ42は巻コイル状のストレート螺旋バネであり、圧縮によるひずんだ状態で長期間弾性を維持可能とする材質で形成される。尚、コイルバネ42は振動モータ1が組み上げられて、まだ携帯電話本体に取り付けられる前の状態では無負荷状態である。
【0039】
またブラシ43は、接点部4aと整流子7を電気的に接続する構成要素であり、一組がそれぞれ給電端子4端部に固定して取り付けられている。このブラシ43はリン青銅などの弾性、導電性を有した材質からなる3枚の小片の帯材で形成され、折り曲げ部43aで曲げられた状態で図のように一端部が前記給電端子4に固定される。
【0040】
一組のブラシ43は、給電端子4から離れるにしたがって互いの間隔が大きくなる略V字型を形成するようにして図のように配置される。ブラシ43の位置及び折り曲げ角度は、一端での間隔が整流子7の直径よりも小さく、他端での間隔が整流子7の直径よりも大きくなるとともに、図2(a)に示すような携帯電話本体への取り付け前の状態では、折り曲げ部43aがほとんど弾性変形せずに整流子7と多少接触するように設定される。
【0041】
また偏心分銅6は、図5に示すように、回転軸2に固定して取り付けられており、回転子の回転に伴なって振れ回るように動作する。この偏心分銅6の回転により、振動モータ1は小刻みな振動を発する。
【0042】
次に、第一の実施形態に係る振動モータ1を携帯電話本体に取り付ける際の接続端子部分の動作について説明する。
【0043】
振動モータ1は、携帯電話本体に取り付ける前の状態では、図2(a)に示すようにコイルバネ42が無負荷状態となっており、接点部4aは端子受け面5s又は平面部5dから完全に離間している。また振動モータ1は、携帯電話の筐体側によって図2における上下方向から挟まれる形態で取り付けられ、こうして、振動モータ1は回路基板70に押し当てられ、接点部4aが外部電極71(ランド部71)と当接する。さらに接点部4aは、外部電極71(ランド部71)によって図2(a)における矢印F方向に押される。
【0044】
このとき、給電端子4は、回転軸2と近づく方向に相対的に移動し、スライド部4bは端子取付孔5eによりガイドされながら移動する。そして、図2(b)に示すように、携帯電話本体に取り付けた状態では接点部4aが端子受け面5sと近接し、コイルバネ42が圧縮された状態に保たれ、その結果、給電端子4の接点部4aはバネ弾性力により押圧状態が継続する。
【0045】
このように、本発明に係る振動モータの給電機構では、コイルバネ42の弾性応力によって、給電端子4の接点部4aは、対向する外部電極71(ランド部71)に向けて付勢され、外部電極側と高い信頼性で通電接触することができる。ここで、弾性体部分には、前記直線方向伸縮するコイルバネのような、圧縮されてひずんだ状態で長期間にわたって高い弾性を維持できる専用の弾性体バネ材を適用することができ、よって、本実施形態に係る振動モータ1では、長期間にわたって、給電端子4と外部電極71(又はランド部71)とを高い信頼性で接触させることができる。
【0046】
また、ブラシ43は、振動モータ1を組み上げてから携帯電子機器等の筐体に取り付けられるまでの間、ほとんど弾性変形しない状態なので、この期間は弾性力が温存される。そのため、振動モータ1を前記筐体に取り付けた後、長期間にわたって高い弾性を保つことができる。
【0047】
また、ブラシ43は、自身の弾性変形応力に加えて、携帯電話の筐体が振動モータ1を押さえつける力によって移動した給電端子4の相対位置により、整流子7側に押し当てられるので、より高い信頼性で長期間にわたって整流子7と摺動接触することができる。よって、本実施形態に係る振動モータ1は長期間にわたって安定して作動することができる。
【0048】
さらにまた、本発明に係る振動モータの給電機構では、給電端子4のスライド部4bが回転軸2と略直交する方向に設けられ、接点部4aは給電端子4が回転軸2の軸方向と略平行に配置される。このことで、携帯電話等の筐体が振動モータ1を押さえ付ける力は効率良く接点部4aからブラシ43に伝わり、ブラシ43は高い信頼性で整流子7に押し当てられる。また、前記筐体が振動モータ1を押さえ付ける力がブラシ43に伝わることで、振動モータ1を携帯電話等に取り付けている間の給電端子4自身の姿勢変形が防止される。これにより、本実施形態に係る振動モータ1は長期間にわたって安定して作動させることができる。
【0049】
それに加えて、給電端子4は、スライド部4bを端子取付孔5eに挿通させて、可動状態で弾性体によって保持されることで、ガイドのための他の部材を取り付けることなく、回転軸2中心に向かう方向に移動自在な形態で、端子取付部5bに取り付けることができる。また、コイルバネ42の一端が端子取付部5bに固定され、他端が給電端子4側に固定されているので、ストッパ等の別部材を設けることなしに、給電端子4が端子取付部5bから抜け落ちることを防止できる。これらのことにより、部品点数が少なくて済み、安価に接続端子部分を作製することができる。
【0050】
尚、本発明の第一の実施形態の別の一例である振動モータの正面断面図(a)、及び筐体内へ組み込んだ時の概略断面図(b)を、参考までに図6に示す。ここでは前図5と同一の符号の説明は省略するが、図において符号10は、マグネット9を保持し、回転軸2の軸受部を兼ねる樹脂成形体からなる軸受ハウスであり、また符号15は、外装ハウジング11の開口部の蓋部材となる前記端子取付部5bと同様な取付構造を持つエンドブラケットである。
【0051】
〔第二の実施形態〕
次に、第二の実施形態に係る振動モータ1について、図3を参照して説明する。ここで、ブラシ保持部5g、ブラシ43以外の構成要素については、上記第一の実施形態における場合と同様である。よって、前述の第一の実施形態と同様の部分に付いては同一符号を付し、その説明を省略する。
【0052】
第二の実施形態に係る振動モータ1では、前記第一の実施形態に加えて、端子取付部5bの突起部5mと対向する部位に、新たにブラシ保持部5gが設けられている。ブラシ保持部5gは、図3に示すように扇型の断面形状を有して形成される。
【0053】
またブラシ43においては、折り曲げ部43aで折り曲げられた形態で一端が給電端子4側に固定され、他端が前記ブラシ保持部5gの端部と図のように当接する。このことで、ブラシ43の他端がブラシ保持部5gによって図3における上側へ移動することが規制されるようになる。このとき、ブラシ43は図3(a)に示すように携帯電話本体に取り付ける前の状態では整流子7から離間し、給電端子4が回転軸2に近づくと整流子7(中心方向)に向けて撓むようにして取り付けられる。
【0054】
次に、第二の実施形態に係る振動モータ1を携帯電話本体に取り付ける際の接続端子部の動作について説明する。
【0055】
振動モータ1は、筐体に取り付ける前の状態では図3(a)に示すようにコイルバネ42が無負荷状態となっており、給電端子4の接点部4aは端子取付部5bの平面部5d側(正確には端子受け面5s)から離間している。次に図3(b)に示すように、振動モータ1を筐体に取り付けるときには、前記接点部4aが回路基板70の外部電極71(ランド部71)と当接し、さらに給電端子4が回転軸2と近づく方向(矢印F)に相対的に移動すると、給電端子4の移動に伴なってコイルバネ42が圧縮変形される。
【0056】
この給電端子4が移動する動作に伴ない、ブラシ保持部5gで規制されたブラシ43には両端からそれぞれ力が加わる。こうしてブラシ43が弓なり状に撓んで図3(b)に示すように整流子7外周面に接触する。ブラシ43は取り付け状態にあるとき、他端がブラシ保持部5gに保持され、強制的に撓むことで整流子7に確実に押し当てられ、常に押圧しながら接触した状態に保たれる。
【0057】
第二の実施形態に係る振動モータ1でも、コイルバネ42の弾性応力によって、接点部4aは外部電極71(ランド部71)に向けて長期間にわたり付勢される。よって、接点部4aは外部電極71(ランド部71)と長期間にわたって高い信頼性で接触する。
【0058】
また、ブラシ43は、振動モータ1を組み上げてから筐体に取り付けられるまでの間、整流子7には接触しておらず、ほとんど撓んでいない状態である。そのため、この期間はブラシ43の弾性は温存される。そして、筐体に取り付けられた状態の後では、長期間にわたって強い弾性応力で整流子7に接触させることができる。これにより長期間にわたって安定して給電することができる。
【0059】
〔第三の実施形態〕
次に、第三の実施形態に係る振動モータ1について、図4を参照して説明する。ここで、ゴム板取付孔5h、ゴム板保持部5j、ゴム板押当部5k、ゴム板45以外については、上記第一の実施形態における場合と同様である。よって、前述の第一の実施形態と同様の部分に付いては同一符号を付し、その説明は以下省略する。
【0060】
図4に示すように、端子取付部5bの突起部5mには、2カ所のゴム板取付孔5hが、端子取付孔5eから見てそれぞれ外側に、回転軸2と直交する方向に沿って設けられている。
【0061】
ゴム板保持部5jは、前記軸受部端内部の突起部5mと対向する上部位置に設けられ、図4に示すような扇型の断面形状を有するものである。またゴム板押当部5kは前記軸受部端内部の前記ゴム板保持部5jと下部突起部5mの間の部位に、互いに整流子7を挟んで対向する形態で設けられる。このゴム板保持部5j及びゴム板押当部5kはともに後述する弾性体撓み部を構成するものとする。
【0062】
ゴム板45は棒状の弾性体であり、例えばウレタン系樹脂、又はゴム系のシリコンゴム、EPDM、天然ゴム等の材質のものが選択でき、これらが突起部5mとともに端子取付部分を構成する。ゴム板45は回転軸2に対して直交する方向に移動自在となる形態で、ゴム板取付孔5hに挿通され、ゴム板保持部5j側に取り付けられる。さらに、ゴム板45は一端が給電端子4の接点部4a側に接着等の手段で固定される。またゴム板45の整流子7と近接する部位は、整流子7の反対側でゴム板押当部5kと当接する。さらにゴム板45は、取り付け状態では、他端がゴム板保持部5jの端部で保持され、上方向への移動が規制される。
【0063】
ゴム板45は携帯電話本体に取り付けられる前の状態では無負荷であり、図4(a)で示すように接点部4aを平面部5dと離間した状態に保つ。一方、振動モータ1が携帯電話本体に取り付けられている状態では、図4(b)に示すように回路基板70から掛かる力によって圧縮されて接点部4aを外部電極71(ランド部71)に向けて付勢する。このときブラシ43は、第一の実施形態におけるブラシ43と同一の形態を有しており、一端が給電端子4に固定されて、整流子7とゴム板45の間に配置される。
【0064】
次に、第三の実施形態に係る振動モータ1を携帯電話本体に取り付ける際の接続端子部の動作について説明する。振動モータ1は携帯電話に取り付ける前の状態では図4(a)に示すようにゴム板45が無負荷状態となっており、接点部4aは端子受け面5s又は平面部5d側から離間している。振動モータ1が携帯電話本体に取り付けられ、接点部4aが外部電極71(又はランド部71)と当接すると、接点部4aは外部電極71(又はランド部71)によって押圧され、給電端子4が回転軸2と近づく方向に向かって相対的に移動する。このとき、第一の実施形態の場合と同様にしてブラシ43は整流子7に接触する。
【0065】
給電端子4が移動するのに伴ない、ゴム板45も上方へ移動してゴム板保持部5jと他端で当接する。ゴム板保持部5jと当接したゴム板45は上方向への移動が規制され、下向きに力が加わり、図4(b)に示すような形にゴム板45が符号45a付近で圧縮変形される。こうして、ゴム板45は弾性変形して給電端子4を回転軸2から離れる方向に付勢する。さらに、ゴム板45はゴム板押当部5kによって整流子7に向けて押圧され、図4(b)に示すような形に撓んでブラシ43を整流子7に押し当てる。
【0066】
第三の実施形態に係る振動モータ1でも、ゴム板45として長期間圧縮された状態で弾性を維持可能なものを適用することで、長期間にわたって給電端子4を外部電極71(ランド部71)に向けて付勢することができる。そして、長期間にわたり、接点部4aと外部電極71(ランド部71)を高い信頼性で接触させることができるとともに、ブラシ43を整流子7に強制的に押し当てることができる。
【0067】
また、ブラシ43はゴム板45が整流子7に向けて撓むことで、整流子7に向けて外力を掛けられる。よって、ブラシ43は自身の弾性応力やゴム板45から掛けられる力によって高い信頼度で接触する。これらのことにより、振動モータ1を長期間にわたり安定して作動させることができる。
【0068】
なお、本発明に係るモータは、上述の振動モータ1に限らない。また、本発明に係るモータは、携帯電話以外にもあらゆる用途の携帯電子機器に適用することも可能である。また、本発明に係るモータは、振動発生用小型モータ以外の用途に適用されてもよい。
【0069】
また、第一の実施形態、第二の実施形態に係る振動モータ1では、弾性体の金属製コイルバネに代わり、弾性力のあるプラスチック素材やセラミック素材のコイルバネを適用しても良い。さらに、第三の実施形態に係る振動モータ1では、樹脂系弾性体に代わりゴム素材や弾性力のあるプラスチック素材を適用してもよい。弾性体の材質や形状は、設計事項であり、圧縮や伸張によりひずんだ状態で長期間にわたり弾性を維持可能なことを条件にして適宜選択して決定されるとよい。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば上記記載の説明内容のように、給電端子を外部電極又は回路基板上のランド部に対し高い信頼性でかつ長期間にわたり接触通電させることができる。
【0071】
つまり本発明では、直動型の弾性体を給電端子部と別部材として外装ハウジングに内装することで、折り曲げの屈曲部やその近傍に応力が集中する従来の板バネ構造に較べて、飛び出るスペースが小さく、かつ圧縮での歪んだ状態でも長期間にわたり弾性を維持可能とする最適素材の弾性体を容易に適用及び設計することができる。このことにより、長期間にわたって高い信頼性を保ったまま、給電端子と外部電極(又はランド部)とを接触させ、安定した通電状態で振動発生用小型モータを作動させることができる。
【0072】
これにより例えば、従来技術で行われていた板バネ状の給電端子と外装ハウジングケースとの間に、前記外装ハウジングケースの外周の一部を覆う弾性押圧体(通常、ゴムブラケットと呼ばれるゴム部材)を挟んで付加して配置し、板バネの給電端子と前記弾性押圧体の弾性応力の和で、給電端子の接点部を外部電極側と当接させる接続構造の問題点を解決することができ、外装ハウジングケースの外周部分に付加的な押圧部材である弾性押圧体が無用となる。よって全体的に振動モータの小型化が可能となる。
【0073】
また同時に、前記記載の説明内容のように、ブラシと整流子の摺接関係を高い信頼性で長期間にわたり接触させることができる。よって、振動モータのモータ本体に対して安定して確実に外部電極側から給電することができる。
【0074】
さらに、前記記載の説明内容のように、振動モータが携帯電子機器に取り付けられてからの状態において、ブラシは初めて整流子側への弾性が発生し、よって長期間にわたって弾性を維持して整流子と接触することができる。またそれに加えて、ブラシはそれ自身の弾性応力のみならず、給電端子の移動による変形を介して伝わる力によっても、整流子側に確実に押し当てられるので、極めて高い信頼性と、長期間にわたり安定して整流子と接触することができる。よって、振動モータを長期間にわたって安定して作動させることができる。
【0075】
このように、本発明に係る振動モータの給電機構では、コイルバネの弾性応力によって、給電端子の接点部は、対向する外部電極(又はランド部)に向けて付勢され、外部電極(又はランド部)と高い信頼性で通電接触することができる。
【0076】
弾性体部分には、前記直動伸縮する巻コイルバネのような、圧縮されたひずんだ状態で長期間にわたって高い弾性を維持できる専用の弾性体バネを適用することができ、よって、本実施形態に係る振動モータでは、長期間にわたって、給電端子と外部電極(又はランド部)とを高い信頼性で接触させることができる。
【0077】
また、ブラシは、振動モータを組み上げてから携帯電子機器等の筐体に取り付けられるまでの間、ほとんど弾性変形しない状態なので、この期間は弾性力が温存される。そのため、振動モータを前記筐体に取り付け後、長期間にわたって高い弾性を保つことができる。
【0078】
さらに、ブラシは、自身の弾性変形応力に加えて、携帯電話の筐体が振動モータを押さえつける力によって移動した給電端子の相対位置により、整流子側に押し当てられるので、より高い信頼性で長期間にわたって整流子と摺動接触することができる。よって、本実施形態に係る振動モータは長期間にわたって安定して作動することができる。
【0079】
さらにまた、本発明に係る振動モータの給電機構では、給電端子のスライド部が回転軸と略直交する方向に設けられ、接点部は給電端子が回転軸の軸方向と略平行に配置されことで、携帯電話等の筐体が振動モータを押さえ付ける力は効率良く接点部からブラシに伝わり、ブラシは高い信頼性で整流子に押し当てられる。また、前記筐体が振動モータを押さえ付ける力がブラシに伝わることで、振動モータを携帯電話等に取り付けている間の給電端子自身の姿勢変形が防止される。これにより、本実施形態に係る振動モータは長期間にわたって安定して作動させることができる。
【0080】
それに加えて、給電端子は、スライド部を端子取付孔に挿通させて、スライドさせながら弾性体によって保持されることで、ガイドのための他の部材を取り付けることなく、回転軸方向に移動自在な形態で端子取付部に取り付けることができる。また、コイルバネの一端が端子取付部に固定され、他端が給電端子側に固定されているので、ストッパ等の別部材を設けることなしに、給電端子が端子取付部から抜け落ちることを防止できる。これらのことにより、部品点数が少なく、安価に接続端子部分を作製、組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る振動モータの正面図(a)、底面図(b)及び左側面図(c)である。
【図2】第一の実施形態に係る振動モータの携帯電話本体に取り付ける前の状態(a)及び取り付けた状態(b)における概略側断面図である。
【図3】第二の実施形態に係る振動モータの携帯電話本体に取り付ける前の状態(a)及び取り付けた状態(b)における概略側断面図である。
【図4】第三の実施形態に係る振動モータの携帯電話本体に取り付ける前の状態(a)及び取り付けた状態(b)における概略側断面図である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る振動モータの正面断面図(a)、及び筐体内へ組み込んだ時の概略断面図(b)である。
【図6】本発明の第一の実施形態の別の一例である振動モータの正面断面図(a)、及び筐体内へ組み込んだ時の概略断面図(b)である。
【図7】従来の振動モータの一例を示す正面図(a)、底面図(b)及び右側面図(c)である。
【符号の説明】
1 振動モータ
2 回転軸
3 モータ本体
4 給電端子
4a 接点部
5 軸受部
5b 端子取付部
5d 平面部
5e 端子取付孔
5f バネ取付孔
5g ブラシ保持部
5h ゴム板取付孔
5j ゴム板保持部
5k ゴム板押当部
5m 突起部
5s 端子受け面
6 偏心分銅
7 整流子
8 回転子
9 マグネット
10 軸受ハウス
11 外装ハウジング
12 巻線コイル
15、105 エンドキャップ
42 コイルバネ(弾性体)
43 ブラシ
45 ゴム板(弾性体)
45a ゴム板(弾性体撓み部)
70 回路基板
71 外部電極(ランド部)
80 筐体
90 ホルダー部材
100 振動モータ
103 ハウジングケース
104 給電端子
104b 接続部

Claims (7)

  1. 振動発生機構を有し、外部電極又はランド部を備える携帯電子機器内部に取り付けられる小型モータであって、
    マグネット及び軸受を設けた外装ハウジング側の固定子と、
    前記外装ハウジング内部に回転自在に設けられる回転子と、
    前記外部電極又はランド部と電気接続する給電端子と、
    前記給電端子を、前記外装ハウジングに前記回転子回転軸と略直交する方向に相対的に移動自在に取り付ける端子取付部と、を有するとともに、
    前記端子取付部は、前記給電端子を前記回転軸から離れる方向に付勢する直動型の弾性体を有するサスペンション構造とし、
    前記携帯電子機器に組み込んだときに、前記外装ハウジング部を挟み込むことにより、前記弾性体が前記給電端子を前記外部電極又はランド部側に押圧するようにしたことを特徴とする振動発生用小型モータ。
  2. 前記回転子に装着固定される整流子と、
    弾性を有して前記給電端子の接点側他端に固定され、前記整流子に接触するブラシと、を備えるとともに、
    前記給電端子が前記回転軸に近づく方向に移動する場合に、前記ブラシは給電端子の移動に伴い、前記整流子側に弓なり状に押し当てられ、電気的に導通状態になることを特徴とする請求項1に記載の振動発生用小型モータ。
  3. 前記外装ハウジングは、前記給電端子が前記回転軸に近づく方向に移動する場合に、前記ブラシを前記整流子と接触する部位よりも先の他端側で保持して、前記整流子側に向けてブラシを弓なり状に撓ませて、電気的に導通状態で、給電端子側とでブラシ両端部を保持することを特徴とする請求項2に記載の振動発生用小型モータ。
  4. 前記給電端子は、前記回転軸と略直交する方向に沿って設けられるスライド部と、前記スライド部の一端に、前記スライド部と直交して設けられる前記外部電極又はランド部と接触する接点部とを有する略L型形状であるとともに、
    前記弾性体は、一端が前記外装ハウジング側に固定され、他端が前記給電端子側を押圧する圧縮構造であり、前記回転軸と略直交する方向に変動可能な直動型のコイルバネであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の振動発生用小型モータ。
  5. 前記ブラシは、前記外装ハウジング内に挿通する樹脂弾性体と前記整流子の間に設けられ、前記給電端子が前記回転軸に近づく方向に移動する場合に、前記樹脂弾性体は圧縮変形されるとともに、
    前記外装ハウジング内では、圧縮された樹脂弾性体を中心方向の前記整流子側に向けて撓ませて前記ブラシを押圧させる弾性体撓み部を形成することを特徴とする請求項2に記載の振動発生用小型モータ。
  6. 前記給電端子は、前記回転軸と略直交する方向に沿って設けられるスライド部と、前記スライド部の一端に、前記スライド部と直交して設けられる前記外部電極又はランド部と接触する接点部とを有する略L型形状であるとともに、
    前記弾性体は、一端が前記外装ハウジング側に固定され、他端が前記給電端子側を押圧する圧縮構造であり、前記回転軸と略直交する方向に変動可能なウレタン系樹脂成形体又はゴム系弾性体であることを特徴とする請求項2又は3、又は請求項5のいずれか一つに記載の振動発生用小型モータ。
  7. 前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の振動発生用小型モータを備え、前記振動発生用小型モータの給電端子に対応する部位に外部電極又はランド部を配置し、前記給電端子により前記外部電極又はランド部を押圧し電気的接続をしたことを特徴とする携帯電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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