JP2002096025A - 振動発生用小型モータおよびそれを搭載した携帯電子機器 - Google Patents

振動発生用小型モータおよびそれを搭載した携帯電子機器

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JP2002096025A
JP2002096025A JP2000289287A JP2000289287A JP2002096025A JP 2002096025 A JP2002096025 A JP 2002096025A JP 2000289287 A JP2000289287 A JP 2000289287A JP 2000289287 A JP2000289287 A JP 2000289287A JP 2002096025 A JP2002096025 A JP 2002096025A
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fpc
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vibration
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JP2000289287A
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Shoji Namiki
章二 並木
Mitsugi Kudo
貢 工藤
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Namiki Precision Jewel Co Ltd
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯通信端末などの電子機器の呼び出し用の
振動源として好適であり、かつ携帯電子機器ケース内へ
の取り付けを容易にするとともに、電子機器全体の小
型,軽量化、及び組み立ての容易性(自動化)にも有利
な給電端子およびそれを装着した振動発生用小型モータ
を提供すること。 【構成】 モータのブラシ台からフレキシブル回路基板
(以下、FPCという。)を延設し、このFPCには二
本の導通部及びその先端部に凸部接点部分を形成してモ
ータに電気を給電する給電端子として、FPCを円筒状
ハウジングケースに沿ってほぼ平行に折り曲げ、FPC
と前記モータのハウジングケース間に絶縁性をもった弾
性体ケースを嵌め込み、携帯電子機器内に装着すること
により、電子機器の外部基板と前記FPCの凸部接点部
で電気的接触をとる構造としたことを特徴とする振動発
生用小型モータおよびそれを搭載した携帯電子機器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯通信機器端末
などの小型化、及び各部品の省スペース化を求められて
いる携帯電子機器等の呼び出し用の振動源として好適で
あり、機器への取り付けと組み込みを容易にした振動発
生用小型モータ、およびその接点端子基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電子機器、特にポケットベル
(登録商標)や携帯電話などの携帯通信端末において
は、着信の場合、他人に迷惑をかけない無音振動による
呼び出し方式(バイブレーションコール)が注目されて
いる。これに伴い、携帯通信端末の呼び出し用振動源と
して、小型で好適な、極小径の振動モータの改良が進め
られ、さらに携帯通信端末等、携帯電子機器への取付方
法が提案されている。
【0003】この振動発生用小型モータの一例として
は、例えば図2に示す円筒型の小径なコアレス振動モー
タ11が知られている。このコアレス振動モータ11は、偏
心分銅12を主軸の回転軸で回転させる動力部と、その動
力部側に電力を伝達するブラシ台17に取り付けられた給
電端子14から構成されている。
【0004】従来の給電部は、ハウジングケース(筐
体)内径壁に嵌合する樹脂製のブラシ台と、ブラシ台に
互いに点対称な状態で開放端部が対向するように設けら
れた一組のブラシと、これら一組のブラシの導通部端末
をそれぞれモータ制御用の回路基板又は電源部側に接続
する二本のリード線から構成されることが一般的であ
る。
【0005】また、特開2000-78790号に開示されている
図2に示すような、コアレス振動モータ11のハウジング
ケースから突出して携帯電子機器側の回路基板23の給電
ランド15に電気的接続する給電端子14と、ハウジングケ
ースを覆う弾性体ブーツ16とを備え、給電端子14は給電
ランド15に弾性的に当接するように形成し、携帯端末機
器の下部ケース21に組み込んだとき、その下部ケース21
へ押圧することにより弾性体ブーツ16が給電端子14を給
電ランド15に押圧し、給電端子14の弾性力と弾性体ブー
ツ16による押圧力が合成されるように構成したものが提
案されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
コアレス振動モータの取り付けの際には、通常携帯通信
端末などの携帯電子機器のハウジングケースにコアレス
振動モータを平面的なクッション、あるいは機械的な方
法等で、モータハウジング外径部を部品を用いて固定し
た後に、前述した回路基板に対しリード線を引き回して
から基板端子部に半田付け、あるいはリード線の先端に
専用のコネクター部品を取り付けてから、基板側ソケッ
ト部分にはめ込んで接続する必要があった。
【0007】従って、従来のコアレス振動モータの取り
付けには、携帯通信端末ケース側への固定、およびリー
ド線の半田付け、または先端コネクターの取り付け処理
とその差込接続という付加作業工程が必要であったた
め、携帯通信端末ケースへの組み込みに手間がかかって
いた。
【0008】また特開2000-78790号に開示されている構
造については、給電端子14の弾性力と弾性体ブーツ16に
よる押圧力が合成されるように、寸法精度を上げて製造
する必要があり、また給電端子14のコアレス振動モータ
11本体への固定方法に難点があり、必ずしも最善の取付
構造ではなかった。そして給電端子14自体のもつ固有共
振点においては、コアレス振動モータ11および弾性体ブ
ーツ16が振動を起こし、騒音の一因となったり、あるい
は接点不良を起こす要因となっていた。
【0009】さらに給電端子14はバネ弾性力をもってい
るが、コアレス振動モータにセットされた弾性体ブーツ
の押し込みにより、給電端子14が必要以上に外部基板の
給電ランド15側に強く押圧された結果、給電端子14自体
が弾性限界を超えて塑性変形を起こして変形したり、バ
ネ弾力性がなくなってしまって、給電ランドとの導電性
が不良となる欠点もあった。
【0010】そこで、本発明は、携帯通信端末などの携
帯電子機器の呼び出し用の振動源として好適であり、か
つ携帯通信端末ケース内への取り付けを容易にするとと
もに、携帯電子機器全体の小型化、及び組み立ての容易
性(自動化)にも有利な給電端子を装着した振動発生用
小型モータおよびそれを搭載した携帯電子機器を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明では、回転軸に偏心分銅を取り
付けた振動発生用小型モータにおいて、モータのブラシ
台からフレキシブル回路基板(以下、FPCという。)
を延設し、このFPCには二本の導通部及びその先端部
に凸部接点部分を形成して前記モータに電気を給電する
給電端子として、FPCを円筒状ハウジングケースに沿
ってほぼ平行に延設部分を折り曲げて沿わし、FPCと
前記モータのハウジングケースとの間に絶縁性をもった
弾性体ケースを嵌め込み、携帯電子機器内に装着するこ
とにより、電子機器の外部基板と前記FPCの凸部接点
部分で電気的接触をとる構造としたことを特徴とする。
【0012】この請求項1に記載の振動発生用小型モー
タによれば、FPCの固定端Sから延びた開放端Tは、
ハウジングケースと携帯電子機器の外部基板との間に平
行に狭持され、弾性体ケースの弾性力により外部基板に
圧接されるため、FPC給電端子が保持され、かつ導通
状態が十分維持される。またFPC給電端子の柔軟性に
より撓み状態が任意の位置で設定できるので、あらゆる
携帯電子機器の外部基板の端子位置に柔軟に対応できる
ものである(図1参照)。
【0013】次にFPC給電端子の圧接状態を説明す
る。モータ単体においては図1に示すように、FPC給
電端子4はハウジングケースに対して垂直方向に配され
ているが、延設部分を軸方向に折り曲げることにより組
み上げる。例えば図3に示すようにハウジングケースに
弾性体ケース6を嵌め込み、そしてFPC給電端子4を
弾性体ケース6に沿ってほぼ直角に折り込む。その状態
で携帯電子機器内に嵌め込み装着することができる。
【0014】FPC給電端子4は、図1に示すように二
本の導通部1をほぼ平行に形成し、その一方端には携帯
電子機器の外部基板との接点として凸部接点部分である
突出部3を設け、他方端にはブラシ台17においてブラシ
と接合する穴部5を形成し、振動発生小型モータのエン
ドブラケット面7と密着接合できるようにする。
【0015】FPCの材質は、特にモータの振動による
疲労切断等を防止するために、ガラス繊維あるいはポリ
マー繊維の少なくとも1種類を含む強化繊維を含有する
材質で形成することが好ましい。
【0016】また、FPC給電端子自体は弾性力は全く
ないが、前記弾性体ケースの側面に沿って延設部分を直
角に折り込み、携帯電子機器内に装着するFPCの固定
端S側は大きく撓む状態になるため、開放端T側は自由
度が大きくなり、どのような携帯電子機器の給電ランド
の形状、位置にも柔軟に対応できるようになり、位置決
めと給電の信頼性が大幅に向上する。
【0017】従って、電子機器の各部品の配置や回路基
板の回路構成を、前記振動発生用小型モータの給電端子
と回路基板上の給電回路部とが組立により、所定の位置
で圧接するように設計することにより、前記振動発生用
小型モータおよび弾性体ケースと回路基板を電子機器の
上下ケースに挟み込んで組み込むだけで、前記給電端子
は前記給電回路部と容易に導通するため、リード線の引
き回しや半田付けなどの特別な接続作業をする必要はな
くなる。
【0018】また、本発明のFPC給電端子は、ポリイ
ミド等の軽量薄肉樹脂及び銅薄膜導通帯で形成してある
ため、モータ全体としての軽量化に大きく寄与する。
【0019】なお、この請求項1に記載の振動発生用小
型モータは、例えば請求項2及び3に記載するように、
二本の導通部をほぼ平行に形成し、その一方端には凸部
接点部分を突出させ、他方端にはブラシ台においてブラ
シ片と接合する穴部を形成し、二本の導通部の凸部接点
部分に金メッキを形成することにより、さらに給電端子
の外部基板との接続信頼性が向上する。
【0020】また、請求項5に記載の発明は、振動発生
用小型モータ自体ではなく、弾性体ケース6を含め、F
PC給電端子4を有する振動発生用小型モータを搭載す
ることを特徴とする携帯電子機器である。
【0021】本発明により、振動発生用小型モータおよ
び弾性体ケースと回路基板を電子機器のケースに組み込
んで互いに圧接する際に、弾性体ケースも圧迫されて回
路基板側に反発し、この反発力は前記給電端子と給電回
路などの外部回路基板との接触圧を十分に高めることが
できる。従って、前記給電端子の外部通電部との接続信
頼性は向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて本発明
の一実施例である振動発生用小型モータおよび弾性体ケ
ースについて詳細に説明する。なお、本発明の振動発生
用小型モータとして、コアレス振動モータを用いてい
る。図1は本発明の振動発生用小型モータの構成を説明
する斜視図で、図2は従来の振動発生用小型モータの携
帯電子機器への装着を説明する断面図で、図3は振動発
生用小型モータおよび弾性体ケース6を携帯通信端末の
ケース(筐体)の一部に取り付けた例を説明する分解斜
視図である。また図4は、本発明の振動発生用小型モー
タをそれぞれ弾性体ケース6への装着状態を説明する正
面図である。
【0023】まず、振動発生用小型モータであるコアレ
ス振動モータおよび弾性体ケースの構造について説明す
る。従来のコアレス振動モータ11は、図2に示すように
偏心分銅12を回転させるためのモータの構造として、主
に動力部と、その動力部に電力を伝達する給電端子14か
ら構成されている。そして本発明のコアレス振動モータ
は従来例であるコアレス振動モータ11と概略同じ部品構
成であるが、前記のバネ弾性力をもった給電端子14の代
わりに新たにFPC給電端子4の端子形状を採用してい
る。
【0024】すなわちこのFPC給電部は、図1に示す
ように、ブラシ台17と、ブラシ台17の一部となるエンド
ブラケット7上に密着接合するようにしたもので、FP
C表面上に二本の導通部1及びその先端部に凸部接点部
分である突出部3を形成したFPC給電端子4により、
コアレス振動モータ11に電気を給電するものである。
【0025】FPCは、ポリイミドを使用したが、二本
の導通部1をほぼ平行に形成し、銅箔上の一方端には接
点部に長円形の突出部3を形成し、他方端にはブラシ台
17においてブラシ片18と接合する穴部5を形成し、突出
部3には接触抵抗を低減させるために金メッキを、また
ブラシ台17接合部分には半田メッキを施した。突出部3
を長円形状にすることにより、携帯電子機器の給電ラン
ド15及びコアレス振動モータ11の相対位置関係に柔軟性
ができる。従って、種々の機器に対するモータの汎用性
及び設計の自由度が向上する。
【0026】このFPC給電端子4の開放端Tの折れ曲
がり部分は、図4(1)に示すように、弾性体ケース6
の傾斜面Mの傾斜角とほぼ同一としてもよいが、図4
(3)に示すようにコアレス振動モータ側周面とほぼ平
行としてもよく、接触する回路基板23側に端子先端部
分が鋭利に当たらないよう考慮した設計となっている。
また、FPC給電端子4の長さは、後述する作業により
携帯電子機器に組み込まれた際に、携帯携帯電子機器内
部の回路基板23上の給電回路の平面端子部と重なるよ
う設計されている。
【0027】また、このコアレス振動モータ11を保持す
る弾性体ケース6は、例えば絶縁性ゴムなどの絶縁性を
有する弾性材で形成されており、図3と同様にコアレス
振動モータ11を受け入れて外周部全体を保持するための
中空部と、コアレス振動モータ11を中空部に差し込むた
めの開口した差込口と、コアレス振動モータ11が差し込
まれる際に、FPC給電端子4を露出させるための傾斜
面Mと、コアレス振動モータ11の回転軸の先端を弾性体
ケース6の外部に突出させるための開口部を備えてい
る。
【0028】この中空部内径は、コアレス振動モータ11
をしっかり保持するために、コアレス振動モータ11のハ
ウジングケースの外形と概略同じ寸法形状をしている。
【0029】また傾斜面Mは、差込口から長さ方向中央
の弾性体ケース6の外周部に向かって伸びており、弾性
体ケース6の基板との接触面で頂部となり、かつ、コア
レス振動モータ11が弾性体ケース6に保持された状態で
FPC給電端子4の突出部3が筐体である下部ケース21
と回路基板23で挟まれて押された場合に、給電ランド15
にこの突出部3が重なるように設計されている。
【0030】次に、振動発生用小型モータおよび弾性体
ケース6の使用方法及び機能について、振動発生小型モ
ータとして前記のコアレス振動モータを用いて説明す
る。まず、コアレス振動モータ11を、図3に示すよう
に、中心線上に向かい合わせて弾性体ケース6の中に差
し込み、弾性体ケース6を装着する。
【0031】ここで、上述したように、FPC給電端子
4は傾斜面Mの傾斜角とほぼ等しいか、やや大きい角度
で折り曲げられており、コアレス振動モータ11が弾性体
ケース6に差し込まれる際に傾斜面Mの外側に突出す
る。
【0032】弾性体ケース6を装着したコアレス振動モ
ータ11を、通常は携帯電話やページャなどの携帯電子機
器の下部ケース21の内壁の一部に設けられたボックス状
の固定部22に填め込んで固定する。さらに、回路基板23
を下部ケース21あるいは上部ケース24に固定してから、
下部ケース21と上部ケース24とを組み合わせてコアレス
振動モータ11を保持・固定する。ここで、回路基板23の
位置は、給電ランド15と弾性体ケース6の上面側のFP
C給電端子4とが正負極で接するように設計されてい
る。
【0033】また、この逆で回路基板が下部ケース底面
にあり、そこに給電ランドを配置し、振動発生用小型モ
ータの給電端子を下側に向けながら給電ランドに接し、
上部からスペーサを介して、蓋を被せることによりモー
タ自体を固定、通電せしめる構造もある。
【0034】この際、前述したように、FPC給電端子
4の長さは、携帯電子機器に組み込まれた際に回路基板
23上の給電回路と重なるよう設計されているため、半田
付けなどの特別な接続作業を行うことなしで回路基板23
上の給電回路とFPC給電端子4とは接続される。この
際、弾性体ケース6は絶縁性材料であるため、振動発生
用小型モータ1の他の箇所と前記した給電回路とが接触
して導通することはない。
【0035】また、FPC給電端子4はFPCで形成し
ていることから、L字状に直接折り曲げるか(図4(1)
参照)、あるいは弾性体ケース6の表面一部に切り込み
部Vを設けることにより部分的な圧力集中部をつけ、振
幅巾に対する許容度を増すことができ、またFPC給電
端子4の給電ランド15からの振動によるずれを防止でき
(図4(2)参照))、さらにU字状の撓みを介して折
り込むことができる(図4(3)参照)。
【0036】ここで、FPC給電端子4と弾性体ケース
6とのずれ防止としては、FPC給電端子4に突起部を
設ける、また、FPC給電端子4と弾性体ケース6とを
接着剤や両面テープ等を用いて接着する、あるいは、F
PC給電端子4をずれにくい形状とする、等の方法を用
いることもできる。
【0037】FPC給電端子4の先端においては、突出
部3を設けており、さらに接触部分に金メッキを施して
いるため、前記給電回路と給電端子4の接続抵抗は低減
する。また、弾性体ケース6の傾斜面Mの頂部部分は、
外部基板と面接触する中で最も外側に位置し、かつ、F
PC給電端子4が撓んだ場合にも、突出部3と配置的に
重なるように位置しているため、前記した給電回路と給
電端子4の接触圧、すなわち接続信頼性はさらに向上す
る。
【0038】さらに弾性体ケース6は弾性を有してお
り、かつ回路基板23の給電回路面と弾性体ケース6の頂
部の上面側とは強く接する配置であるため、弾性体ケー
ス6は回路基板23側に常に反発しており、給電端子4を
間に挟みこんだものとなっている。したがって、給電回
路と給電端子4の接触圧は経時的に低下しにくいため、
落下による衝撃等に対しても接続の信頼性は保持でき
る。
【0039】ここで、弾性体ケース6の弾性材料として
は、合成ゴム、ウレタンなどの一般的な樹脂を用いるこ
とができるが、金型によるプレス成型のほか、射出成形
できる材質のものであれば特に限定はなく、成形が容易
で電子機器部品として使用できるものであればよい。
【0040】また、FPC給電端子4は開放端Tがコア
レス振動モータ11の円筒軸方向中心に向かって円周方向
に飛び出しているため、コアレス振動モータ11の筐体ケ
ース内設置に必要なスペースは、従来のリード線の配線
部分、すなわち軸方向引き回し部分のスペースは確実に
従来品と比べて少なくてすむ。従って、携帯電子機器設
計上、従来と比べて小型化できる。
【0041】さらに、コアレス振動モータ11は偏心分銅
12の回転運動に伴って大きく振動しても、弾性体ケース
6を介して下部ケース21と常に接しているため、振動を
下部ケース21側に伝えるのみで、FPC給電端子4はコ
アレス振動モータ11本体の振動を回路基板23側にはほと
んど伝えることはない。そのため回路基板23のビビリ・
ガタツキ等による異音・騒音を発生しない。
【0042】以上より、本発明の一実施例であるコアレ
ス振動モータ11および弾性体ケース6によれば、FPC
給電端子4を円筒軸方向内側に向けて外周方向外方に飛
び出るように斜めに固定し、また、弾性体ケース6には
差込口から中央外周側に向かって上がっていく傾斜面M
を設けたので、コアレス振動モータ11が弾性体ケース6
に差し込まれる際に、FPC給電端子4は弾性体ケース
6の外側に飛び出す。
【0043】このため、コアレス振動モータ11および弾
性体ケース6が携帯電子機器に組み込まれる際に、FP
C給電端子4と対面方向に位置する回路基板23の給電回
路とは、半田付けなどの特別な作業をすることなしに圧
接して導通することができる。また、FPC給電端子4
には接続部に突出部3を設け、また、弾性体ケース6の
傾斜面Mの頂部は、対向する回路基板23の平面部に対し
て他の箇所よりも高く外側に飛び出し、さらに、弾性体
ケース6が弾性材であることから、FPC給電端子4は
上側外方に向かって反発する力が増し、前記給電回路と
の接触圧は向上する。さらに、FPC給電端子4は金メ
ッキを施されているため、その接触抵抗は低減し、導通
の信頼性は向上する。
【0044】従って、コアレス振動モータ11および弾性
体ケース6の取り付けは、従来と比べて容易になると共
に、その接続信頼性も十分確保される。また、FPC給
電端子4の開放端Tはコアレス振動モータ11の軸方向内
側に向かって外周方向外側に飛び出し、かつ、その形状
は薄板状である。このため、コアレス振動モータ11の設
置に必要なスペースは、携帯電子機器の固定部22にセッ
トした状態では弾性体ケース6外径寸法とほぼ同一で変
わることがなく、従来リード線付きと比べて長さ寸法の
スペースが不要なため、コアレス振動モータ11の全長寸
法だけとなる。従って、携帯電子機器全体としては小型
化できる。
【0045】さらに、偏心分銅12の回転運動に伴ってコ
アレス振動モータ11本体が振動しても、弾性体ケース6
を介して携帯電子機器の下部ケース21と接しているた
め、回路基板23とのズレなどもなく、振動を下部ケース
21に伝えるのみで騒音を発生しない。
【0046】なお、本発明は本実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形で
きる。例えば、本発明に係る振動発生用小型モータはコ
アレス振動モータに限定されるものではなく、コアード
モータにも当然応用でき、また、その用途は携帯電子機
器末の振動源に限定されるものではない。すなわち、偏
心分銅の代わりに歯車などの減速機構、あるいは羽根車
等のロータフィンを取り付けることにより、任意の装置
の駆動力源として用いることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、電子機器の各部品の配置や回路基板の回
路構成を、前記振動発生用小型モータの給電端子と回路
基板上の給電回路とが圧接するように設計することによ
り、前記振動発生用小型モータおよび弾性体ケースと回
路基板を携帯電子機器のケースに組み込むのみで前記給
電端子は前記給電回路と導通する。
【0048】また、前記弾性体ケースの差込方向の長さ
は、前記振動発生用小型モータを保持した状態において
も保持しない状態と比べて変わらないため、前記振動発
生用小型モータの設置に必要なスペースは従来と比べて
少なくてすむ。従って、取り付けは容易であり、かつ、
携帯電子機器を従来と比べて小型化できる。
【0049】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記開放端と給電回路などの外部との接触圧は向上するた
め、前記給電端子の外部との接続信頼性は向上する。さ
らに、請求項3に記載の発明によれば、前記給電端子の
接触抵抗は低下する。
【0050】また、請求項4に記載の発明によれば、弾
性体ケースを介して携帯電子機器として振動発生型モー
タ給電端子のモータの振動による疲労切断等を防止し、
またモータ全体としての軽量化に大きく寄与すると共に
固定、導通を確実ならしめることができ、外部との接続
信頼性、耐久性が大幅に向上する。
【0051】また、請求項5に記載の発明によれば、携
帯電話をはじめとする振動報知機器に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるコアレス振動モータの
FPC給電端子構造を説明する斜視図である。
【図2】従来のコアレス振動モータの取付構造を説明す
る断面図である。
【図3】コアレス振動モータおよび弾性体ケースを携帯
電子機器に取り付けた例を説明する分解斜視図である。
【図4】コアレス振動モータを内部に保持した状態の弾
性体ケースを説明する正面図である。
【符号の説明】
1 給電端子導通部 3 突出部 4 FPC給電端子 5 穴部 6 弾性体ケース 7 エンドブラケット 11 コアレス振動モータ 12 偏心分銅 14 給電端子 15 給電ランド 16 弾性体ブーツ 17 ブラシ台 18 ブラシ片 21 下部ケース 22 固定部 23 回路基板 24 上部ケース M 傾斜面 S 固定端 T 開放端 V 切り込み部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に偏心分銅を取り付けた振動発生
    用小型モータにおいて、前記モータのブラシ台からフレ
    キシブル回路基板(以下、FPCという。)を延設し、
    このFPCには二本の導通部及びその先端部に凸部接点
    部分を形成して前記モータに電気を給電する給電端子と
    して、前記FPCを円筒状ハウジングケースに沿ってほ
    ぼ平行にその延設部を折り曲げ、FPCと前記モータの
    ハウジングケース間に絶縁性をもった弾性体ケースを嵌
    め込み、携帯電子機器内に装着することにより、携帯電
    子機器の外部基板と前記FPCの凸部接点部分で電気的
    接触をとる構造としたことを特徴とする振動発生用小型
    モータ。
  2. 【請求項2】 前記FPCにおいて、二本の導通部を平
    行に形成しその一方端には凸部接点部分を突出させ、他
    方端にはブラシ台においてブラシと接合する穴部を形成
    したことを特徴とする振動発生用小型モータ。
  3. 【請求項3】 前記FPCにおいて、二本の導通部の凸
    部接点部分に金メッキを形成したことを特徴とする振動
    発生用小型モータ。
  4. 【請求項4】 前記FPCにおいて、FPCはガラス繊
    維あるいはポリマー繊維の少なくとも1種類を含む強化
    繊維を含有する材質で形成されていることを特徴とする
    振動発生用小型モータ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の振動発生用小型モータを搭載したことを特徴とする
    携帯電子機器。
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