JP2004171041A - エレベータによる自律走行車の移動システム - Google Patents

エレベータによる自律走行車の移動システム Download PDF

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Abstract

【課題】既存の建物にも安価な費用で簡単に導入できるエレベータによる自律走行車の移動システムを提供する。
【解決手段】自律走行車1に走行車用無線装置21を設け、建物11に無線中継装置31を設置し、エレベータ12の籠14内には籠用無線装置42およびその受信信号に基づいて籠14内の操作パネル17の対応する階の押しボタンを操作するアクチュエータ43を有するアダプタ41を着脱自在に設置する。走行車用無線装置21から無線回線網51及び無線中継装置31を経て籠用無線装置42に籠呼び信号を送信して、アクチュエータ43により操作パネル17の対応する階の押しボタンを操作して籠14を自律走行車1の待機階に移動させ、走行車用無線装置21から籠用無線装置42に階指定信号を送信して、アクチュエータ43により操作パネル17の対応する階の押しボタンを操作して籠14を所望の行き先階に移動させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自律走行して所定の作業を行なう清掃ロボット、ゴミコンテナ搬送ロボット、警備ロボット等の自律走行車をエレベータにより建物の所望の階に移動させるエレベータによる自律走行車の移動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベータによる自律走行車の移動システムとして、エレベータの昇降を制御するエレベータ籠制御部に接続して、各階のエレベータホールにエレベータ籠呼び部を設置すると共に、エレベータ籠内に受信部を設置し、自律走行車が所望の階に移動する際には、先ず、自律走行車から呼び信号をワイヤレス送信し、その呼び信号を自律走行車が待機している階のエレベータ籠呼び部で受信することにより、エレベータ籠制御部によりエレベータ籠を当該待機階に移動させ、その後、自律走行車がエレベータ籠内に移動した状態で、自律走行車から行き先階を表す階指定信号をワイヤレス送信することにより、その階指定信号をエレベータ籠内の受信部で受信して、エレベータ籠制御部によりエレベータ籠を指定された行き先階に移動させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、他の移動システムとして、エレベータ籠内に親機を設置し、この親機と無線通信を行なう子機を自律走行車に設置し、親機は親機用コントローラを介してエレベータ制御装置に接続すると共に、非常用電話回線を介して網制御装置に接続し、網制御装置は公衆回線を介して建物外の制御センタに接続可能として、制御センタから公衆回線、網制御装置、非常用電話回線、親機及び親機用コントローラを介してエレベータ制御装置により自律走行車を所望の階に移動させるようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−210414号公報(段落番号0009−0026、図1、図5)
【特許文献2】
特許第3140635号明細書(段落番号0007−0012、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示の移動システムにあっては、エレベータ籠制御部に接続して、各階のエレベータホールにエレベータ籠呼び部を設置する必要があると共に、エレベータ籠内に受信部を設置する必要があり、また、エレベータ籠制御部には、各エレベータ籠呼び部及び受信部からの信号を解読してエレベータ籠の昇降を制御する機能を付加する必要がある。このため、既存の建物に導入するには、エレベータの改造工事を含め、多大な費用と日数がかかることが懸念される。
【0006】
また、上記特許文献2に開示の移動システムにあっては、網制御装置を制御センタに接続する通信回線、親機及び親機用コントローラを設置する必要があるため、既存の建物に導入するには、やはりエレベータの改造工事を要することになり、多大な費用と日数がかかることが懸念される。
【0007】
従って、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、既存の建物にも安価な費用で簡単に導入できるエレベータによる自律走行車の移動システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載のエレベータによる自律走行車の移動システムの発明は、自律走行車をエレベータにより建物の所望の階に移動させるエレベータによる自律走行車の移動システムにおいて、上記自律走行車には走行車用無線装置を設け、上記建物には無線中継装置を設置し、エレベータ籠内には、籠用無線装置、及び該籠用無線装置による受信信号に基づいて上記エレベータ籠内の操作パネルに設けられた対応する階の押しボタンを操作するアクチュエータを有するアダプタを着脱自在に設置し、上記自律走行車が待機する階において、上記走行車用無線装置から無線回線網を介して上記無線中継装置に上記自律走行車が待機する階の籠呼び信号を送信し、該籠呼び信号を上記無線中継装置で中継して上記籠用無線装置に無線送信することにより、上記籠呼び信号に基づいて上記アクチュエータにより上記操作パネルの対応する階の押しボタンを操作して、上記エレベータ籠を上記自律走行車が待機する階に移動させ、上記自律走行車が上記エレベータ籠内に乗車した状態で、上記走行車用無線装置から上記籠用無線装置に所望の行き先階を表す階指定信号を無線送信することにより、上記階指定信号に基づいて上記アクチュエータにより上記操作パネルの対応する階の押しボタンを操作して、上記エレベータ籠を所望の行き先階に移動させるようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明によると、建物側に関しては、エレベータ籠内に着脱自在にアダプタを設置すると共に、このアダプタの籠用無線装置と通信可能で、かつ無線回線網に接続可能な建物の任意の場所に無線中継装置を設置すればよいので、建物及びエレベータにおいて改造する部分が非常に少なくでき、既存の建物にも安価な費用で簡単に導入することが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1のエレベータによる自律走行車の移動システムにおいて、上記無線回線網は、PHS回線網であることを特徴する。
【0011】
請求項2の発明によると、PHS回線網を利用して、走行車用無線装置から無線中継装置に籠呼び信号を送信するので、エレベータ扉等の建物内の障害物に影響されることなく、籠呼び信号を無線中継装置において確実に受信することが可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のエレベータによる自律走行車の移動システムにおいて、上記無線中継装置は、上記エレベータ籠の昇降装置を有する機械室に設置したことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明によると、無線中継装置を簡単に設置することが可能になると共に、機械室は通常エレベータタワーの上部に設置され、機械室とエレベータ籠との間は空洞となっているので、無線中継装置からの籠呼び信号を、何らの障害を受けることがなく、エレベータ籠内に着脱自在に設置されたアダプタの籠用無線装置で受信することが可能となる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のエレベータによる自律走行車の移動システムにおいて、上記無線中継装置と上記籠用無線装置との間、および上記走行車用無線装置と上記籠用無線装置との間のそれぞれの無線通信方式は、互いに無線チャンネルを異ならせたスペクトラム拡散方式であることを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明によると、無線中継装置から籠用無線装置へ籠呼び信号がスペクトラム拡散方式で無線送信され、また、走行車用無線装置から籠用無線装置へ階指定信号がスペクトラム拡散方式で無線送信されるので、ノイズの影響や混信を受けることなく、籠呼び信号及び階指定信号を籠用無線装置で確実に受信することが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のエレベータによる自律走行車の移動システムにおいて、上記アダプタは、上記エレベータ籠内の操作パネルに設けられたエレベータ扉の開保持用押しボタンを操作するアクチュエータを有し、上記自律走行車が、その待機階において上記エレベータ籠内に乗車する際、または所望の行き先階において上記エレベータ籠から降車する際に、上記自律走行車により上記エレベータ扉が開状態にあるのを検知して、上記走行車用無線装置から上記籠用無線装置に上記エレベータ扉の開保持信号を無線送信することにより、上記開保持信号に基づいて上記アクチュエータにより上記開保持用押しボタンを操作して上記エレベータ扉の開状態を保持し、上記自律走行車が上記エレベータ籠内に乗車した後、または上記エレベータ籠から降車した後に、上記走行車用無線装置から上記籠用無線装置に上記エレベータ扉の開解除信号を無線送信することにより、上記開解除信号に基づいて上記アクチュエータによる上記開保持用押しボタンの操作を解除して上記エレベータ扉の開保持状態を解除するようにしたことを特徴とする。
【0017】
請求項5の発明によると、自律走行車がエレベータ籠に乗車する際、またはエレベータ籠から降車する際は、アクチュエータによるエレベータ扉の開保持用押しボタンの操作により、エレベータ扉は開状態が保持されるので、より安全に自律走行車をエレベータ籠に乗降させることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエレベータによる自律走行車の移動システムの実施の形態について、図1乃至図7を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は全体の概略構成を示す図、図2は図1に示す走行車用無線装置の詳細構成を示すブロック図、図3は同じく無線中継装置の詳細構成を示すブロック図、図4は同じく籠用無線装置の詳細構成を示すブロック図、図5は移動システム全体の動作を説明するためのフローチャート、図6はエレベータ籠の呼び動作を説明するための図、図7はエレベータ籠の行き先指定動作を説明するための図である。
【0020】
図1において、自律走行車1はメインコントローラ2を有しており、このメインコントローラ2の制御のもとに予め設定されたプログラムに従って所定のサービス作業、例えば自律走行車1が清掃ロボットの場合には所定の清掃作業、ゴミコンテナ搬送ロボットの場合には所定のゴミコンテナ搬送作業、警備ロボットの場合には所定の警備作業を実行するようになっている。
【0021】
また、建物11に設けられたエレベータ12は、周知のように、空洞のエレベータタワー13内で複数の階に亘って移動可能なエレベータ籠14と、エレベータタワー13の上部の機械室15に設けられたエレベータ籠14の昇降装置16と、エレベータ籠14内に設けられた行き先階指定用の複数の押しボタンを備える操作パネル17とを有しており、操作パネル17の所望の行き先階の押しボタンを押すことにより、昇降装置16によってエレベータ籠14を対応する階に昇降させるようになっている。
【0022】
本実施の形態では、自律走行車1にメインコントローラ2によって制御可能に走行車用無線装置21を設け、機械室15には無線中継装置31を設置し、エレベータ籠14内には着脱自在にアダプタ41を設置する。
【0023】
走行車用無線装置21は、図2に示すように、PHS(パーソナルハンディホンシステム)端末22と、SS(スペクトラム拡散)無線機23と、メインコントローラ2の制御のもとにPHS端末22およびSS無線機23の動作を制御するコントローラ24とを有している。なお、図2において、符号22aはPHS端末22のアンテナを示しており、符号23aはSS無線機23に接続したアンテナを示している。
【0024】
また、無線中継装置31は、図3に示すように、PHS端末32と、SS無線機33と、これらPHS端末32及びSS無線機33の動作を制御するコントローラ34とを有して構成する。なお、図3において、符号32aはPHS端末32のアンテナを示しており、符号33aはSS無線機33に接続したアンテナを示している。
【0025】
また、アダプタ41は、図4に示すように、籠用無線装置42と、この籠用無線装置42による受信信号に基づいてエレベータ籠14内の操作パネル17の中から対応する階の押しボタンを操作するアクチュエータ43とを有している。
【0026】
籠用無線装置42は、無線中継装置31のSS無線機33とSS方式により無線通信する第1SS無線機44と、自律走行車1に設けられた走行車用無線装置21のSS無線機23とSS方式により無線通信する第2SS無線機45と、これら第1SS無線機44及び第2SS無線機45の動作を制御すると共に、第1SS無線機44または第2SS無線機45での受信信号に基づいてアクチュエータ43の駆動を制御するコントローラ46とを有している。なお、図4において、符号44aは第1SS無線機44に接続したアンテナを示しており、符号45aは第2SS無線機45に接続したアンテナを示している。また、アクチュエータ43は、自律走行車1が移動する階数に対応して複数設ける。
【0027】
このアダプタ41は、複数のアクチュエータ43の各ロッド先端が、操作パネル17に設けられている対応する階の押しボタンと対向するように、例えばエレベータ籠14の内壁にネジ等により着脱自在に取り付ける。
【0028】
なお、上記構成において、走行車用無線装置21の電源は自律走行車1に搭載されているバッテリを利用し、無線中継装置31の電源は建物11に配線されている電源を利用し、アダプタ41の電源はエレベータ籠14内に配線されている建物11の電源を利用する。
【0029】
次に、図5に示すフローチャートに従って、本実施の形態による自律走行車の移動システムの動作を説明する。
【0030】
先ず、自律走行車1を現在位置する階のエレベータ扉の前で停止させて(ステップS1)、自律走行車1からエレベータ籠14を呼び出す(ステップS2)。
【0031】
このエレベータ籠14の呼び出し処理においては、図6に示すように、自律走行車1のPHS端末22から自律走行車1が現在位置する待機階の籠呼び信号をPHS回線網51を介して無線中継装置31のPHS端末32に送信し、このPHS端末32で受信した籠呼び信号を無線中継装置31のSS無線機33から予め設定したSS方式の無線チャンネルCH1でアダプタ41の第1SS無線機44に無線転送し、この第1SS無線機44で受信した籠呼び信号に基づいて対応するアクチュエータ43により自律走行車1が待機する階の操作パネル17上の押しボタンを操作する。
【0032】
これにより、エレベータ籠14を昇降装置16によって自律走行車1の待機階に昇降させる(ステップS3)。
【0033】
エレベータ籠14が自律走行車1の待機階に停止して、エレベータ扉が開となったら、その開状態を検知して(ステップS4)、自律走行車1をエレベータ籠14内に乗車させる(ステップS5)。なお、エレベータ扉の開状態は、自律走行車1において搭載されている障害物センサにより例えば超音波を投射し、その反射波を検出して検知する。また、エレベータ籠14内への自律走行車1の乗車は、自律走行車1において搭載されている車輪回転角計測用のエンコーダの出力に基づいて移動距離を算出して確認する。
【0034】
自律走行車1がエレベータ籠14内に乗車したら、自律走行車1から所望の行き先階を指定する(ステップS6)。
【0035】
この行き先階指定処理では、図7に示すように、自律走行車1のSS無線機23から、上述した無線チャンネルCH1とは異なる予め設定したSS方式の無線チャンネルCH2でアダプタ41の第2SS無線機45に所望の行き先階を表す階指定信号を無線転送し、この第2SS無線機45で受信した階指定信号に基づいて対応するアクチュエータ43により操作パネル17上の行き先階の押しボタンを操作する。
【0036】
これにより、エレベータ籠14を昇降装置16によって指定した階に昇降させる(ステップS7)。
【0037】
エレベータ籠14が指定された階に停止して、エレベータ扉が開となったら、その開状態を検知して(ステップS8)、自律走行車1をエレベータ籠14から降車させる(ステップS9)。なお、上述した乗車の場合と同様、エレベータ扉の開状態は、自律走行車1に搭載されている障害物センサにより検知し、エレベータ籠14からの自律走行車1の降車は、自律走行車1に搭載されている車輪回転角計測用のエンコーダの出力に基づいて移動距離を算出して確認する。
【0038】
なお、エレベータ籠14に対して自律走行車1を前進移動させて乗降させる場合には、ステップS5においてエレベータ籠14に乗車した後、ステップS9でエレベータ籠14から降車するまでの間に、エレベータ籠14内で自律走行車1を180度方向転換させる。この方向転換は、自律走行車1に搭載されているジャイロで確認する。
【0039】
このように、本実施の形態においては、建物11側に関しては、エレベータ籠14内に着脱自在にアダプタ41を設置し、エレベータ籠14の昇降装置16を有する機械室15に無線中継装置31を設置すればよいので、建物11及びエレベータ12において改造する部分を非常に少なくすることができる。従って、既存の建物にも安価な費用で簡単に導入することができる。また、アダプタ41は着脱自在で簡単に撤去できるので、自律走行車1を使用しない時、例えば昼間はエレベータ籠14から撤去することで、通常のエレベータの使用に何らの支障をきたすこともない。
【0040】
また、自律走行車1の走行車用無線装置21から無線中継装置31には、PHS回線網51を介して籠呼び信号を送信するようにしたので、エレベータ扉等の建物11内の障害物に影響されることなく、籠呼び信号を無線中継装置で確実に受信することができる。また、無線中継装置31を空洞のエレベータタワー13の上部に設けられている機械室15に設置すると共に、この無線中継装置31からアダプタ41の籠用無線装置42へ転送する籠呼び信号、および走行車用無線装置21から籠用無線装置42へ送信する階指定信号を、それぞれSS方式で無線送信するようにしたので、籠用無線装置42においてノイズの影響や混信を受けることなく、籠呼び信号及び階指定信号を確実に受信することができる。
【0041】
従って、自律走行車1をエレベータ12を利用して所望に階に確実に移動できる信頼性に優れた移動システムを実現することができる。
【0042】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、自律走行車1の走行車用無線装置21から無線中継装置31への籠呼び信号の送信はPHS回線網51に限らず、携帯電話網を利用したり、あるいは建物11内にデジタルコードレス電話を収容する構内交換機(PBX)が設置されている場合には、そのデジタルコードレス電話の無線回線網を利用したりすることもできる。また、無線中継装置31とアダプタ41の籠用無線装置42との間、および走行車用無線装置21と籠用無線装置42との間の無線通信は、SS通信方式以外の変調方式による無線通信とすることもできる。
【0043】
また、アダプタ41に、さらに操作パネル17に設けられたエレベータ扉の開保持用押しボタンを操作するアクチュエータを設け、自律走行車1をその待機階においてエレベータ籠14内に乗車させる際、または所望の行き先階においてエレベータ籠14から降車する際に、エレベータ扉の開状態において走行車用無線装置21から籠用無線装置42にエレベータ扉の開保持信号を無線送信することにより、上記アクチュエータにより開保持用押しボタンを操作してエレベータ扉の開状態を保持し、自律走行車1がエレベータ籠14内に乗車した後、またはエレベータ籠14から降車した後に、走行車用無線装置21から籠用無線装置42にエレベータ扉の開解除信号を無線送信することにより、上記アクチュエータによる開保持用押しボタンの操作を解除して、エレベータ扉の開保持状態を解除するようにすることもできる。
【0044】
このように、エレベータ籠14に対する自律走行車1の乗降の際に、エレベータ扉を開状態に保持すれば、より安全に自律走行車1をエレベータ籠14に乗降させることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明した本発明のエレベータによる自律走行車の移動システムによると、建物には無線中継装置を設置する他、エレベータ籠内に籠用無線装置及び該籠用無線装置による受信信号に基づいてエレベータ籠内の操作パネルに設けられた対応する階の押しボタンを操作するアクチュエータを有するアダプタを着脱自在に設置すれば良いので、建物及びエレベータへの改造部分を非常に少なくでき、既存の建物にも安価な費用で簡単に導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータによる自律走行車の移動システムの実施の形態を示す全体の概略構成図である。
【図2】図1に示す走行車用無線装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】同じく、無線中継装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】同じく、籠用無線装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示す実施の形態の全体の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1に示す実施の形態におけるエレベータ籠の呼び動作を説明するための図である。
【図7】同じく、エレベータ籠の行き先指定動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 自律走行車
2 メインコントローラ
11 建物
12 エレベータ
13 エレベータタワー
14 エレベータ籠
15 機械室
16 昇降装置
17 操作パネル
21 走行車用無線装置
22 PHS端末
22a アンテナ
23 SS無線機
23a アンテナ
24 コントローラ
31 無線中継装置
32 PHS端末
32a アンテナ
33 SS無線機
33a アンテナ
34 コントローラ
41 アダプタ
42 籠用無線装置
43 アクチュエータ
44 第1SS無線機
44a アンテナ
45 第2SS無線機
45a アンテナ
46 コントローラ
51 PHS回線網

Claims (5)

  1. 自律走行車をエレベータにより建物の所望の階に移動させるエレベータによる自律走行車の移動システムにおいて、
    上記自律走行車には走行車用無線装置を設け、
    上記建物には無線中継装置を設置し、
    エレベータ籠内には、籠用無線装置、及び該籠用無線装置による受信信号に基づいて上記エレベータ籠内の操作パネルに設けられた対応する階の押しボタンを操作するアクチュエータを有するアダプタを着脱自在に設置し、
    上記自律走行車が待機する階において、上記走行車用無線装置から無線回線網を介して上記無線中継装置に上記自律走行車が待機する階の籠呼び信号を送信し、該籠呼び信号を上記無線中継装置で中継して上記籠用無線装置に無線送信することにより、上記籠呼び信号に基づいて上記アクチュエータにより上記操作パネルの対応する階の押しボタンを操作して、上記エレベータ籠を上記自律走行車が待機する階に移動させ、
    上記自律走行車が上記エレベータ籠内に乗車した状態で、上記走行車用無線装置から上記籠用無線装置に所望の行き先階を表す階指定信号を無線送信することにより、上記階指定信号に基づいて上記アクチュエータにより上記操作パネルの対応する階の押しボタンを操作して、上記エレベータ籠を所望の行き先階に移動させるようにしたことを特徴とするエレベータによる自律走行車の移動システム。
  2. 上記無線回線網は、PHS回線網であることを特徴する請求項1に記載のエレベータによる自律走行車の移動システム。
  3. 上記無線中継装置は、上記エレベータ籠の昇降装置を有する機械室に設置したことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータによる自律走行車の移動システム。
  4. 上記無線中継装置と上記籠用無線装置との間、および上記走行車用無線装置と上記籠用無線装置との間のそれぞれの無線通信方式は、互いに無線チャンネルを異ならせたスペクトラム拡散方式であることを特徴とする請求項1〜3に記載のエレベータによる自律走行車の移動システム。
  5. 上記アダプタは、上記エレベータ籠内の操作パネルに設けられたエレベータ扉の開保持用押しボタンを操作するアクチュエータを有し、
    上記自律走行車が、その待機階において上記エレベータ籠内に乗車する際、または所望の行き先階において上記エレベータ籠から降車する際に、上記自律走行車により上記エレベータ扉が開状態にあるのを検知して、上記走行車用無線装置から上記籠用無線装置に上記エレベータ扉の開保持信号を無線送信することにより、上記開保持信号に基づいて上記アクチュエータにより上記開保持用押しボタンを操作して上記エレベータ扉の開状態を保持し、
    上記自律走行車が上記エレベータ籠内に乗車した後、または上記エレベータ籠から降車した後に、上記走行車用無線装置から上記籠用無線装置に上記エレベータ扉の開解除信号を無線送信することにより、上記開解除信号に基づいて上記アクチュエータによる上記開保持用押しボタンの操作を解除して上記エレベータ扉の開保持状態を解除するようにしたことを特徴とする請求項1〜4に記載のエレベータによる自律走行車の移動システム。
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