JP2004165102A - フイルム板付きキートップの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】キートップの小型化に容易に対応できるフイルム板付きキートップの製造方法を提供する。
【解決手段】キートップの上部形状と同一形状のキャビティーC1を有する第一金型50と、キートップの下部形状と同一形状のキャビティーC2を有する第二金型60とによってフイルム板20を挟持する工程と、キャビティーC2の押圧部形成部C23を除く底面C21に接続され、且つフイルム板20の穴21に対向する位置に設置されるピンゲート70から両キャビティーC1,C2内に溶融成形樹脂を注入することで、ピンゲート70から射出された溶融成形樹脂を直接フイルム板20の穴21に向かわせながらこの穴21を介して両キャビティーC1,C2内を溶融成形樹脂で満たす工程と、溶融成形樹脂が固化した後に第一,第二金型50,60を取り外してフイルム板付きキートップを取り出す工程とを有する。
【選択図】 図4
【解決手段】キートップの上部形状と同一形状のキャビティーC1を有する第一金型50と、キートップの下部形状と同一形状のキャビティーC2を有する第二金型60とによってフイルム板20を挟持する工程と、キャビティーC2の押圧部形成部C23を除く底面C21に接続され、且つフイルム板20の穴21に対向する位置に設置されるピンゲート70から両キャビティーC1,C2内に溶融成形樹脂を注入することで、ピンゲート70から射出された溶融成形樹脂を直接フイルム板20の穴21に向かわせながらこの穴21を介して両キャビティーC1,C2内を溶融成形樹脂で満たす工程と、溶融成形樹脂が固化した後に第一,第二金型50,60を取り外してフイルム板付きキートップを取り出す工程とを有する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フイルム板付きキートップの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型・薄型化を図るために合成樹脂フイルムからなるフイルム板に直接合成樹脂製のキートップ本体を成形してなるフイルム板付きキートップが利用されている。この種のフイルム板付きキートップの製造は、フイルム板を上下金型で挟持し、これら上下金型間に形成されているキートップ本体成形用のキャビティー内にこのキャビティーに接続されたピンゲートから溶融成形樹脂を注入してこれを満たし、固化した後に上下金型を取り外すことで行なわれている。
【0003】
そして前記ピンゲートのキャビティーへの接続位置は、例えば特許文献1の図15(d)に示すように、モールド樹脂製のキートップ本体となるキャビティーの外周から突出して設けたピンゲート接続用の小キャビティーの部分であった。しかしながらこの位置にピンゲートを接続すると、キートップ本体の外周に突出部が生じてしまい、その小型化が図れないという問題点があった。
【0004】
この問題点を解決するため従来、例えば特許文献1の図14に示すように、キートップ本体下面から突出するスイッチ接点押圧用の押圧部となる部分のキャビティーの底面にピンゲートを接続する方法もあった。そして成形後の押圧部底面にはピンゲートを取り除いた後のゲート残りとして平らでない表面ができるが、このゲート残り部分を押圧部の底面中央に設けた凹部内とすることで、ゲート残り部分がスイッチ接点を直接押圧しないようにしていた。
【0005】
しかしながら近年、キートップのさらなる小型化の要求によってスイッチ接点押圧用の押圧部の外径も小さくなり、押圧部となる部分のキャビティー底面にピンゲートを接続することが困難になってきた。即ち押圧部の外径がピンゲートの内径とほぼ同一又はそれ以下になると、押圧部底面にピンゲート接続用の凹部を形成する寸法が取れず、ピンゲートのゲート残りがそのまま押圧部底面に表れてしまうからである。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−326252号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、キートップの小型化に容易に対応できるフイルム板付きキートップの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明は、フイルム板に設けた穴を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体を成形するとともに、キートップ本体の下面からスイッチ接点押圧用の押圧部を突出してなる構造のフイルム板付きキートップの製造方法において、前記キートップ本体の上部形状と同一形状のキャビティーを有する第一金型と、前記押圧部を含むキートップ本体の下部形状と同一形状のキャビティーを有する第二金型とによって前記フイルム板を挟持する工程と、第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分を除く底面に接続され、且つ前記フイルム板の穴に対向する位置に設置されるピンゲートから前記第一金型と第二金型の両キャビティー内に溶融成形樹脂を注入することで、ピンゲートから射出された溶融成形樹脂を直接フイルム板の穴に向かわせながらこの穴を介して両キャビティー内を溶融成形樹脂で満たす工程と、溶融成形樹脂が固化した後に第一,第二金型を取り外してフイルム板付きキートップを取り出す工程とを有することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分の底面の内径である押圧部キャビティー径を、前記ピンゲート先端の内径と同一又はそれ以下としたことを特徴とする。
【0010】
また本発明は、フイルム板に合成樹脂製のキートップ本体を成形するとともに、キートップ本体の下面からスイッチ接点押圧用の押圧部を突出してなる構造のフイルム板付きキートップの製造方法において、前記キートップの上部形状と同一形状のキャビティーを有する第一金型と、前記押圧部を含むキートップの下部形状と同一形状のキャビティーを有する第二金型とによって前記フイルム板を挟持する工程と、第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分を除く底面に接続されるピンゲートから前記第一金型と第二金型の両キャビティー内に溶融成形樹脂を注入することで両キャビティー内を溶融成形樹脂で満たす工程と、溶融成形樹脂が固化した後に第一,第二金型を取り外してフイルム板付きキートップを取り出す工程とを有し、さらに前記第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分の底面の内径である押圧部キャビティー径を、前記ピンゲート先端の内径と同一又はそれ以下としたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1,図2は本発明を用いて製造したキートップ体1を示す図であり、図1(a)は上側から見た斜視図、図1(b)は下側から見た斜視図、図2は図1(a)のA−A断面図である。両図に示すようにキートップ体1は、中央のキートップ10−1の周囲に四つのキートップ10−2,3,4,5を設置し、各キートップ10−1,2,3,4,5間をフイルム板20で構成された連結部80によって連結して構成されている。中央のキートップ10−1と周囲四つのキートップ10−2,3,4,5とは形状は異なるが構造は同一である。即ち何れのキートップ10−1,2,3,4,5も、図2に示すように、平板状のフイルム板20に設けた貫通する穴21を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体30を成形して構成されている。キートップ本体30はフイルム板20の上側に位置するキートップ本体上面部33と、フイルム板20の下側に位置するキートップ本体下面部35とによってフイルム板20を挟持することでフイルム板20に固定されており、さらにキートップ本体30の下面からはスイッチ接点押圧用の押圧部31が突出している。なお押圧部31の外径は、下記するピンゲート70の内径とほぼ同一に構成されている。以下このキートップ体1の製造方法を説明する。
【0012】
図3乃至図5は上記キートップ体1の製造方法を示す図である。即ちまず図3に示すように、可撓性を有する合成樹脂フイルム(例えば熱可塑性樹脂フイルムであるポリエチレンテレフタレート(PET)フイルム)製のフイルム板20を用意し、このフイルム板20の前記各キートップ本体30を成形する位置にそれぞれ複数個(四個)ずつ貫通する穴21を設ける。各穴21はそれぞれ上記キートップ本体30の押圧部31を設けた位置(中央位置)よりもずれた位置に設けているが、少なくともこれらの穴21の内の下記するピンゲート70と対向する穴21がフイルム板20の押圧部31を設けた位置(中央位置)からずれていれば良い。
【0013】
次に図4に示すように、このフイルム板20の上下を第一,第二金型50,60によって挟持する。このとき第一金型50には上記キートップ10−1〜5(即ちキートップ本体30)のキートップ本体上面部33の形状と同一形状のキャビティーC1が形成されている。一方第二金型60には上記キートップ10−1〜5(即ちキートップ本体30)のキートップ本体下面部35の形状と同一形状のキャビティーC2が形成されている。キャビティーC2の底面C21の中央には上記押圧部31と同一形状の押圧部形成部C23が形成されている。押圧部形成部C23の底面の内径である押圧部キャビティー径Lは、下記するピンゲート70先端の内径とほぼ同一となっている。
【0014】
そして本実施の形態においてはピンゲート70を、第二金型60のキャビティーC2の前記押圧部31となる部分(即ち押圧部形成部C23の部分)を除く底面C21に接続している。また同時にピンゲート70はそれぞれ、前記フイルム板20に設けた何れかの穴21に対向する位置に接続されている。
【0015】
そしてピンゲート70から溶融した合成樹脂(例えば熱可塑性の合成樹脂であるABS樹脂やポリメチルメタアクリレートやポリカーボネートやポリエチレンテレフタレート等)を注入(射出)して両キャビティーC1,C2内を満たす。このときピンゲート70はフイルム板20の穴21に対向しているので、ピンゲート70から射出された溶融成形樹脂は直接フイルム板20の穴21に向かい、直接第一金型50のキャビティーC1内に圧入される。このためもし図6に示すように、穴21をピンゲート70に対向しないキャビティーC1,C2の中央に設けた場合は、ピンゲート70から射出された溶融成形樹脂がフイルム板20の面に吹き付けられ、フイルム板20は溶融成形樹脂の射出圧力によって例えば点線で示すように破壊されてめくれ上がり、キートップ本体30のフイルム板20への取付強度が極端に低下し、また最悪の場合、めくれ上がったフイルム板20がキートップ本体30表面まで達し、外観不良にもなる。これに対して本実施の形態によれば、ピンゲート70から射出された溶融成形樹脂は直接スムーズにキャビティーC1内に導入されるので、溶融成形樹脂をキャビティーC1,C2内に良好な流れで充填でき、これによってフイルム板20の穴21を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体30を成形してなる構造のキートップ10−1,2,3,4,5を、正規の形状・構造に容易に製造することができ、キートップ本体30とフイルム板20の両者が強固に取り付く。特にこの実施の形態においては、フイルム板20の各キャビティーC1,C2に対応する位置にそれぞれ複数の穴21を設けているので、上述のように一つの穴21からキャビティーC1内に導入された溶融成形樹脂は他の穴21からキャビティーC2内に回り込み、さらに溶融成形樹脂のキャビティーC1,C2内における良好な流れを形成でき、各キートップ10−1〜5を正規の形状・構造に容易に成形できる。
【0016】
またこの実施の形態の場合、押圧部キャビティー径Lが、ピンゲート70先端の内径とほぼ同一なので、もしこの押圧部形成部C23の底面にピンゲート70を接続すると、成形した押圧部31の底面に直接ピンゲート70のゲート残りとして平らでない表面がそのまま露出してしまう。そこで本願発明は特に、第二金型60のキャビティーC2の押圧部31となる部分の底面の内径である押圧部キャビティー径Lを、前記ピンゲート70先端の内径と同一又はそれ以下とした場合に用いて好適である。
【0017】
そして前記溶融成形樹脂が固化した後に第一,第二金型50,60を取り外せば、図5に示すようにフイルム板20に五つのキートップ本体50が成形される。同図に示す37はゲート残りである。そして前記フイルム板20を所望の外形形状にカットすることで、図1に示すような中央のキートップ10−1の周囲に四つのキートップ10−2,3,4,5を設置し、各キートップ10−1,2,3,4,5間を連結部80によって連結するキートップ体1が完成する。なおフイルム板20のカットの形状により、連結部80等を種々の異なる形状にできることは言うまでもない。
【0018】
図7,図8は本発明を用いて製造した他のキートップ体1−2を示す図であり、図7は上側から見た斜視図、図8は図7のA−A断面図である。このキートップ体1−2において前記図1,図2に示すキートップ体1と同一又は相当部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。このキートップ体1−2においても前記キートップ体1と同様に、中央のキートップ10−1の周囲に四つのキートップ10−2,3,4,5を設置し、各キートップ10−1〜5間を連結部80によって連結して構成されている。このキートップ体1−2において前記キートップ体1と相違する点は、各キートップ10−1〜5の構造のみである。即ちキートップ体1−2に設けた各キートップ10−1〜5は、図8に示すように、平板状のフイルム板20を上方向に湾曲変形させて各キートップ10−1〜5の上部形状と同一形状とし、この湾曲部の下面側の凹部内にキートップ本体30を成形することで構成されている。つまりキートップ体1−2の各キートップ10−1〜5の場合、前記キートップ体1の各キートップ10−1〜5のようにフイルム板20に穴21を設けず、フイルム板20を上方向に湾曲変形させてキートップ本体30の上面を覆う構造に構成している。なおキートップ本体30の下面からスイッチ接点押圧用の押圧部31が突出しており、この押圧部31の外径が下記するピンゲート70の内径とほぼ同一に構成されている点は前記キートップ体1の場合と同じである。
【0019】
そしてこのキートップ体1−2を製造するには、まず何ら穴のない可撓性を有する合成樹脂フイルム(例えば熱可塑性樹脂フイルムであるPETフイルム)製のフイルム板20を用意する。このフイルム板20には、予めプレス加工によるプレフォーミングによって、各キートップ10−1〜5を形成する位置に、各キートップ10−1〜5の上部形状と同一形状の上方向に湾曲する湾曲部を設けておく。そしてこのフイルム板20の上下を図9に示すように第一,第二金型50,60によって挟持する。このとき第一金型50のキャビティーC1が各キートップ10−1〜5の上部形状と同一形状であり、第二金型60のキャビティーC2が各キートップ10−1〜5の下部形状と同一形状である点は前記図4に示す場合と同様である。従ってこのときフイルム板20の前記予めプレフォーミングした湾曲部はキャビティーC1の内周面に当接する。そして図4の場合と同様にキャビティーC2の底面C21の中央には押圧部形成部C23が形成され、この押圧部形成部C23の底面の内径である押圧部キャビティー径Lは、下記するピンゲート70先端の内径と略同一となっている。
【0020】
そしてこの実施の形態においても、ピンゲート70を第二金型60のキャビティーC2の押圧部31となる部分(即ち押圧部形成部C23の部分)を除く底面C21に接続している。
【0021】
そしてピンゲート70から溶融した高温高圧の合成樹脂(例えば熱可塑性の合成樹脂であるABS樹脂やポリメチルメタアクリレートやポリカーボネートやポリエチレンテレフタレート等)を注入(射出)すれば、両キャビティーC1,C2内が溶融合成樹脂で満たされる。
【0022】
この実施の形態の場合も、第二金型60のキャビティーC2の押圧部31となる部分を除く底面C21に接続されるピンゲート70から両キャビティーC1,C2内に溶融成形樹脂を注入するので、たとえ押圧部キャビティー径Lが、ピンゲート70先端の内径とほぼ同一であっても、成形した押圧部31の底面に直接ピンゲート70のゲート残りができず、好適である。
【0023】
そして前記溶融合成樹脂が固化した後に第一,第二金型50,60を取り外し、フイルム板20を所望の外形形状にカットすれば、図7に示すような中央のキートップ10−1の周囲に四つのキートップ10−2,3,4,5を設置し、各キートップ10−1,2,3,4,5間を連結部80によって連結した構造のキートップ体1−2が完成する。
【0024】
なおキートップ本体30の上面を湾曲変形したフイルム板20で覆う構造のキートップ10−1〜5の製造方法としては他にも、例えば平板状のフイルム板20を図9に示す両金型50,60の間に挟持し、ピンゲート70から射出される高温高圧の溶融合成樹脂の熱と圧力とによって、キャビティーC1,C2に面する平板状のフイルム板20をキャビティーC1内周面まで押し上げるように湾曲変形させ、これによって前記各キートップ10−1〜5を製造するようにしても良い。
【0025】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施の形態では複数のキートップ10−1,2,3,4,5によって一つのキートップ体1を構成した例を示したが、一つのキートップだけの場合でも本発明を適用できる。要はフイルム板に合成樹脂製のキートップ本体を成形するとともに、キートップ本体の下面からスイッチ接点押圧用の押圧部を突出してなる構造のフイルム板付きキートップであれば、どのような構造のキートップにも本発明を適用できる。
【0026】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、ピンゲートを、第二金型のキャビティーのキートップの押圧部となる部分を除く底面に接続したので、例えキートップの小型化によってキートップの押圧部の径が小さくなって押圧部形成用のキャビティーにピンゲートを接続できなくても、容易にフイルム付きキートップを製造することができる。
【0027】
特にフイルム板に設けた穴(一個又は複数個)を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体を成形してなる構造のフイルム板付きキートップの場合は、フイルム板の少なくとも一つの穴をピンゲートに対向する位置に設置することで、溶融成形樹脂をキャビティー内に良好な流れの状態で充填でき、これによってフイルム板に設けた穴を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体を成形してなる構造のキートップを、正規の形状・構造に容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いて製造したキートップ体1を示す図であり、図1(a)は上側から見た斜視図、図1(b)は下側から見た斜視図である。
【図2】図1(a)のA−A断面図である。
【図3】キートップ体1の製造方法を示す図である。
【図4】キートップ体1の製造方法を示す図である。
【図5】キートップ体1の製造方法を示す図である。
【図6】穴21をピンゲート70に対向しないキャビティーC1,C2の中央に設けた場合の問題点説明図である。
【図7】本発明を用いて製造した他のキートップ体1−2を示す斜視図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】キートップ体1−2の製造方法を示す図である。
【符号の説明】
1 キートップ体
10−1,2,3,4,5 キートップ(フイルム板付きキートップ)
20 フイルム板
21 穴
30 キートップ本体
31 押圧部
33 キートップ本体上面部
35 キートップ本体下面部
37 ゲート残り
50 第一金型
C1 キャビティー
60 第二金型
C2 キャビティー
C21 底面
C23 押圧部形成部
L 押圧部キャビティー径
70 ピンゲート
1−2 キートップ体
【発明の属する技術分野】
本発明は、フイルム板付きキートップの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型・薄型化を図るために合成樹脂フイルムからなるフイルム板に直接合成樹脂製のキートップ本体を成形してなるフイルム板付きキートップが利用されている。この種のフイルム板付きキートップの製造は、フイルム板を上下金型で挟持し、これら上下金型間に形成されているキートップ本体成形用のキャビティー内にこのキャビティーに接続されたピンゲートから溶融成形樹脂を注入してこれを満たし、固化した後に上下金型を取り外すことで行なわれている。
【0003】
そして前記ピンゲートのキャビティーへの接続位置は、例えば特許文献1の図15(d)に示すように、モールド樹脂製のキートップ本体となるキャビティーの外周から突出して設けたピンゲート接続用の小キャビティーの部分であった。しかしながらこの位置にピンゲートを接続すると、キートップ本体の外周に突出部が生じてしまい、その小型化が図れないという問題点があった。
【0004】
この問題点を解決するため従来、例えば特許文献1の図14に示すように、キートップ本体下面から突出するスイッチ接点押圧用の押圧部となる部分のキャビティーの底面にピンゲートを接続する方法もあった。そして成形後の押圧部底面にはピンゲートを取り除いた後のゲート残りとして平らでない表面ができるが、このゲート残り部分を押圧部の底面中央に設けた凹部内とすることで、ゲート残り部分がスイッチ接点を直接押圧しないようにしていた。
【0005】
しかしながら近年、キートップのさらなる小型化の要求によってスイッチ接点押圧用の押圧部の外径も小さくなり、押圧部となる部分のキャビティー底面にピンゲートを接続することが困難になってきた。即ち押圧部の外径がピンゲートの内径とほぼ同一又はそれ以下になると、押圧部底面にピンゲート接続用の凹部を形成する寸法が取れず、ピンゲートのゲート残りがそのまま押圧部底面に表れてしまうからである。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−326252号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、キートップの小型化に容易に対応できるフイルム板付きキートップの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明は、フイルム板に設けた穴を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体を成形するとともに、キートップ本体の下面からスイッチ接点押圧用の押圧部を突出してなる構造のフイルム板付きキートップの製造方法において、前記キートップ本体の上部形状と同一形状のキャビティーを有する第一金型と、前記押圧部を含むキートップ本体の下部形状と同一形状のキャビティーを有する第二金型とによって前記フイルム板を挟持する工程と、第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分を除く底面に接続され、且つ前記フイルム板の穴に対向する位置に設置されるピンゲートから前記第一金型と第二金型の両キャビティー内に溶融成形樹脂を注入することで、ピンゲートから射出された溶融成形樹脂を直接フイルム板の穴に向かわせながらこの穴を介して両キャビティー内を溶融成形樹脂で満たす工程と、溶融成形樹脂が固化した後に第一,第二金型を取り外してフイルム板付きキートップを取り出す工程とを有することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分の底面の内径である押圧部キャビティー径を、前記ピンゲート先端の内径と同一又はそれ以下としたことを特徴とする。
【0010】
また本発明は、フイルム板に合成樹脂製のキートップ本体を成形するとともに、キートップ本体の下面からスイッチ接点押圧用の押圧部を突出してなる構造のフイルム板付きキートップの製造方法において、前記キートップの上部形状と同一形状のキャビティーを有する第一金型と、前記押圧部を含むキートップの下部形状と同一形状のキャビティーを有する第二金型とによって前記フイルム板を挟持する工程と、第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分を除く底面に接続されるピンゲートから前記第一金型と第二金型の両キャビティー内に溶融成形樹脂を注入することで両キャビティー内を溶融成形樹脂で満たす工程と、溶融成形樹脂が固化した後に第一,第二金型を取り外してフイルム板付きキートップを取り出す工程とを有し、さらに前記第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分の底面の内径である押圧部キャビティー径を、前記ピンゲート先端の内径と同一又はそれ以下としたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1,図2は本発明を用いて製造したキートップ体1を示す図であり、図1(a)は上側から見た斜視図、図1(b)は下側から見た斜視図、図2は図1(a)のA−A断面図である。両図に示すようにキートップ体1は、中央のキートップ10−1の周囲に四つのキートップ10−2,3,4,5を設置し、各キートップ10−1,2,3,4,5間をフイルム板20で構成された連結部80によって連結して構成されている。中央のキートップ10−1と周囲四つのキートップ10−2,3,4,5とは形状は異なるが構造は同一である。即ち何れのキートップ10−1,2,3,4,5も、図2に示すように、平板状のフイルム板20に設けた貫通する穴21を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体30を成形して構成されている。キートップ本体30はフイルム板20の上側に位置するキートップ本体上面部33と、フイルム板20の下側に位置するキートップ本体下面部35とによってフイルム板20を挟持することでフイルム板20に固定されており、さらにキートップ本体30の下面からはスイッチ接点押圧用の押圧部31が突出している。なお押圧部31の外径は、下記するピンゲート70の内径とほぼ同一に構成されている。以下このキートップ体1の製造方法を説明する。
【0012】
図3乃至図5は上記キートップ体1の製造方法を示す図である。即ちまず図3に示すように、可撓性を有する合成樹脂フイルム(例えば熱可塑性樹脂フイルムであるポリエチレンテレフタレート(PET)フイルム)製のフイルム板20を用意し、このフイルム板20の前記各キートップ本体30を成形する位置にそれぞれ複数個(四個)ずつ貫通する穴21を設ける。各穴21はそれぞれ上記キートップ本体30の押圧部31を設けた位置(中央位置)よりもずれた位置に設けているが、少なくともこれらの穴21の内の下記するピンゲート70と対向する穴21がフイルム板20の押圧部31を設けた位置(中央位置)からずれていれば良い。
【0013】
次に図4に示すように、このフイルム板20の上下を第一,第二金型50,60によって挟持する。このとき第一金型50には上記キートップ10−1〜5(即ちキートップ本体30)のキートップ本体上面部33の形状と同一形状のキャビティーC1が形成されている。一方第二金型60には上記キートップ10−1〜5(即ちキートップ本体30)のキートップ本体下面部35の形状と同一形状のキャビティーC2が形成されている。キャビティーC2の底面C21の中央には上記押圧部31と同一形状の押圧部形成部C23が形成されている。押圧部形成部C23の底面の内径である押圧部キャビティー径Lは、下記するピンゲート70先端の内径とほぼ同一となっている。
【0014】
そして本実施の形態においてはピンゲート70を、第二金型60のキャビティーC2の前記押圧部31となる部分(即ち押圧部形成部C23の部分)を除く底面C21に接続している。また同時にピンゲート70はそれぞれ、前記フイルム板20に設けた何れかの穴21に対向する位置に接続されている。
【0015】
そしてピンゲート70から溶融した合成樹脂(例えば熱可塑性の合成樹脂であるABS樹脂やポリメチルメタアクリレートやポリカーボネートやポリエチレンテレフタレート等)を注入(射出)して両キャビティーC1,C2内を満たす。このときピンゲート70はフイルム板20の穴21に対向しているので、ピンゲート70から射出された溶融成形樹脂は直接フイルム板20の穴21に向かい、直接第一金型50のキャビティーC1内に圧入される。このためもし図6に示すように、穴21をピンゲート70に対向しないキャビティーC1,C2の中央に設けた場合は、ピンゲート70から射出された溶融成形樹脂がフイルム板20の面に吹き付けられ、フイルム板20は溶融成形樹脂の射出圧力によって例えば点線で示すように破壊されてめくれ上がり、キートップ本体30のフイルム板20への取付強度が極端に低下し、また最悪の場合、めくれ上がったフイルム板20がキートップ本体30表面まで達し、外観不良にもなる。これに対して本実施の形態によれば、ピンゲート70から射出された溶融成形樹脂は直接スムーズにキャビティーC1内に導入されるので、溶融成形樹脂をキャビティーC1,C2内に良好な流れで充填でき、これによってフイルム板20の穴21を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体30を成形してなる構造のキートップ10−1,2,3,4,5を、正規の形状・構造に容易に製造することができ、キートップ本体30とフイルム板20の両者が強固に取り付く。特にこの実施の形態においては、フイルム板20の各キャビティーC1,C2に対応する位置にそれぞれ複数の穴21を設けているので、上述のように一つの穴21からキャビティーC1内に導入された溶融成形樹脂は他の穴21からキャビティーC2内に回り込み、さらに溶融成形樹脂のキャビティーC1,C2内における良好な流れを形成でき、各キートップ10−1〜5を正規の形状・構造に容易に成形できる。
【0016】
またこの実施の形態の場合、押圧部キャビティー径Lが、ピンゲート70先端の内径とほぼ同一なので、もしこの押圧部形成部C23の底面にピンゲート70を接続すると、成形した押圧部31の底面に直接ピンゲート70のゲート残りとして平らでない表面がそのまま露出してしまう。そこで本願発明は特に、第二金型60のキャビティーC2の押圧部31となる部分の底面の内径である押圧部キャビティー径Lを、前記ピンゲート70先端の内径と同一又はそれ以下とした場合に用いて好適である。
【0017】
そして前記溶融成形樹脂が固化した後に第一,第二金型50,60を取り外せば、図5に示すようにフイルム板20に五つのキートップ本体50が成形される。同図に示す37はゲート残りである。そして前記フイルム板20を所望の外形形状にカットすることで、図1に示すような中央のキートップ10−1の周囲に四つのキートップ10−2,3,4,5を設置し、各キートップ10−1,2,3,4,5間を連結部80によって連結するキートップ体1が完成する。なおフイルム板20のカットの形状により、連結部80等を種々の異なる形状にできることは言うまでもない。
【0018】
図7,図8は本発明を用いて製造した他のキートップ体1−2を示す図であり、図7は上側から見た斜視図、図8は図7のA−A断面図である。このキートップ体1−2において前記図1,図2に示すキートップ体1と同一又は相当部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。このキートップ体1−2においても前記キートップ体1と同様に、中央のキートップ10−1の周囲に四つのキートップ10−2,3,4,5を設置し、各キートップ10−1〜5間を連結部80によって連結して構成されている。このキートップ体1−2において前記キートップ体1と相違する点は、各キートップ10−1〜5の構造のみである。即ちキートップ体1−2に設けた各キートップ10−1〜5は、図8に示すように、平板状のフイルム板20を上方向に湾曲変形させて各キートップ10−1〜5の上部形状と同一形状とし、この湾曲部の下面側の凹部内にキートップ本体30を成形することで構成されている。つまりキートップ体1−2の各キートップ10−1〜5の場合、前記キートップ体1の各キートップ10−1〜5のようにフイルム板20に穴21を設けず、フイルム板20を上方向に湾曲変形させてキートップ本体30の上面を覆う構造に構成している。なおキートップ本体30の下面からスイッチ接点押圧用の押圧部31が突出しており、この押圧部31の外径が下記するピンゲート70の内径とほぼ同一に構成されている点は前記キートップ体1の場合と同じである。
【0019】
そしてこのキートップ体1−2を製造するには、まず何ら穴のない可撓性を有する合成樹脂フイルム(例えば熱可塑性樹脂フイルムであるPETフイルム)製のフイルム板20を用意する。このフイルム板20には、予めプレス加工によるプレフォーミングによって、各キートップ10−1〜5を形成する位置に、各キートップ10−1〜5の上部形状と同一形状の上方向に湾曲する湾曲部を設けておく。そしてこのフイルム板20の上下を図9に示すように第一,第二金型50,60によって挟持する。このとき第一金型50のキャビティーC1が各キートップ10−1〜5の上部形状と同一形状であり、第二金型60のキャビティーC2が各キートップ10−1〜5の下部形状と同一形状である点は前記図4に示す場合と同様である。従ってこのときフイルム板20の前記予めプレフォーミングした湾曲部はキャビティーC1の内周面に当接する。そして図4の場合と同様にキャビティーC2の底面C21の中央には押圧部形成部C23が形成され、この押圧部形成部C23の底面の内径である押圧部キャビティー径Lは、下記するピンゲート70先端の内径と略同一となっている。
【0020】
そしてこの実施の形態においても、ピンゲート70を第二金型60のキャビティーC2の押圧部31となる部分(即ち押圧部形成部C23の部分)を除く底面C21に接続している。
【0021】
そしてピンゲート70から溶融した高温高圧の合成樹脂(例えば熱可塑性の合成樹脂であるABS樹脂やポリメチルメタアクリレートやポリカーボネートやポリエチレンテレフタレート等)を注入(射出)すれば、両キャビティーC1,C2内が溶融合成樹脂で満たされる。
【0022】
この実施の形態の場合も、第二金型60のキャビティーC2の押圧部31となる部分を除く底面C21に接続されるピンゲート70から両キャビティーC1,C2内に溶融成形樹脂を注入するので、たとえ押圧部キャビティー径Lが、ピンゲート70先端の内径とほぼ同一であっても、成形した押圧部31の底面に直接ピンゲート70のゲート残りができず、好適である。
【0023】
そして前記溶融合成樹脂が固化した後に第一,第二金型50,60を取り外し、フイルム板20を所望の外形形状にカットすれば、図7に示すような中央のキートップ10−1の周囲に四つのキートップ10−2,3,4,5を設置し、各キートップ10−1,2,3,4,5間を連結部80によって連結した構造のキートップ体1−2が完成する。
【0024】
なおキートップ本体30の上面を湾曲変形したフイルム板20で覆う構造のキートップ10−1〜5の製造方法としては他にも、例えば平板状のフイルム板20を図9に示す両金型50,60の間に挟持し、ピンゲート70から射出される高温高圧の溶融合成樹脂の熱と圧力とによって、キャビティーC1,C2に面する平板状のフイルム板20をキャビティーC1内周面まで押し上げるように湾曲変形させ、これによって前記各キートップ10−1〜5を製造するようにしても良い。
【0025】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施の形態では複数のキートップ10−1,2,3,4,5によって一つのキートップ体1を構成した例を示したが、一つのキートップだけの場合でも本発明を適用できる。要はフイルム板に合成樹脂製のキートップ本体を成形するとともに、キートップ本体の下面からスイッチ接点押圧用の押圧部を突出してなる構造のフイルム板付きキートップであれば、どのような構造のキートップにも本発明を適用できる。
【0026】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、ピンゲートを、第二金型のキャビティーのキートップの押圧部となる部分を除く底面に接続したので、例えキートップの小型化によってキートップの押圧部の径が小さくなって押圧部形成用のキャビティーにピンゲートを接続できなくても、容易にフイルム付きキートップを製造することができる。
【0027】
特にフイルム板に設けた穴(一個又は複数個)を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体を成形してなる構造のフイルム板付きキートップの場合は、フイルム板の少なくとも一つの穴をピンゲートに対向する位置に設置することで、溶融成形樹脂をキャビティー内に良好な流れの状態で充填でき、これによってフイルム板に設けた穴を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体を成形してなる構造のキートップを、正規の形状・構造に容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いて製造したキートップ体1を示す図であり、図1(a)は上側から見た斜視図、図1(b)は下側から見た斜視図である。
【図2】図1(a)のA−A断面図である。
【図3】キートップ体1の製造方法を示す図である。
【図4】キートップ体1の製造方法を示す図である。
【図5】キートップ体1の製造方法を示す図である。
【図6】穴21をピンゲート70に対向しないキャビティーC1,C2の中央に設けた場合の問題点説明図である。
【図7】本発明を用いて製造した他のキートップ体1−2を示す斜視図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】キートップ体1−2の製造方法を示す図である。
【符号の説明】
1 キートップ体
10−1,2,3,4,5 キートップ(フイルム板付きキートップ)
20 フイルム板
21 穴
30 キートップ本体
31 押圧部
33 キートップ本体上面部
35 キートップ本体下面部
37 ゲート残り
50 第一金型
C1 キャビティー
60 第二金型
C2 キャビティー
C21 底面
C23 押圧部形成部
L 押圧部キャビティー径
70 ピンゲート
1−2 キートップ体
Claims (3)
- フイルム板に設けた穴を介してその上下に合成樹脂製のキートップ本体を成形するとともに、キートップ本体の下面からスイッチ接点押圧用の押圧部を突出してなる構造のフイルム板付きキートップの製造方法において、前記キートップの上部形状と同一形状のキャビティーを有する第一金型と、前記押圧部を含むキートップの下部形状と同一形状のキャビティーを有する第二金型とによって前記フイルム板を挟持する工程と、
第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分を除く底面に接続され、且つ前記フイルム板の穴に対向する位置に設置されるピンゲートから前記第一金型と第二金型の両キャビティー内に溶融成形樹脂を注入することで、ピンゲートから射出された溶融成形樹脂を直接フイルム板の穴に向かわせながらこの穴を介して両キャビティー内を溶融成形樹脂で満たす工程と、
溶融成形樹脂が固化した後に第一,第二金型を取り外してフイルム板付きキートップを取り出す工程とを有することを特徴とするフイルム板付きキートップの製造方法。 - 前記第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分の底面の内径である押圧部キャビティー径を、前記ピンゲート先端の内径と同一又はそれ以下としたことを特徴とする請求項1に記載のフイルム板付きキートップの製造方法。
- フイルム板に合成樹脂製のキートップ本体を成形するとともに、キートップ本体の下面からスイッチ接点押圧用の押圧部を突出してなる構造のフイルム板付きキートップの製造方法において、
前記キートップの上部形状と同一形状のキャビティーを有する第一金型と、前記押圧部を含むキートップの下部形状と同一形状のキャビティーを有する第二金型とによって前記フイルム板を挟持する工程と、
第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分を除く底面に接続されるピンゲートから前記第一金型と第二金型の両キャビティー内に溶融成形樹脂を注入することで両キャビティー内を溶融成形樹脂で満たす工程と、
溶融成形樹脂が固化した後に第一,第二金型を取り外してフイルム板付きキートップを取り出す工程とを有し、
さらに前記第二金型のキャビティーの前記押圧部となる部分の底面の内径である押圧部キャビティー径を、前記ピンゲート先端の内径と同一又はそれ以下としたことを特徴とするフイルム板付きキートップの製造方法。
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