JP2004162073A - 金属ラミネート用ポリエステル複合フィルムおよび該フィルムをラミネートしたラミネート金属板または金属容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 融点が236〜252℃のポリエステルからなる基材層と、融点が180〜235℃のポリエステルからなる接着層が積層されたポリエステル複合フィルムであって、該複合フィルム中のエチレンテレフタレート環状三量体含有量が0.70質量%以下である金属ラミネート用ポリエステル複合フィルム。
【選択図】 なし
Description
各層の組成物を300℃で5分間加熱溶融し混合した後、液体窒素で急冷して得たサンプル10mgを用い、窒素気流中、示差走査型熱量計(DSC)を用いて10℃/分の昇温速度でDSC曲線を測定し、融解に伴う吸熱ピークの頂点温度を融点とした。
複合フィルムの接着層B層側を、225℃に加熱したティンフリー鋼板(T−1、0.29mm)に水冷ロールで圧着した後、水中において急冷しラミネート鋼板を作成し、これをサンプルとしてデュポン式衝撃テストを行った。先端径12.7mm、質量1kgの衝撃子を用い、落下距離30cmで衝撃を与えた後、生じた微細クラックの有無を、図1に示した通電装置でチェックした。直径20mmの円筒の底にフィルム面を上側にして衝撃テスト後のサンプルラミネート鋼板を密着させ陽極とし、容器内に設けた白金電極を陰極として、1%の塩化ナトリウム水溶液を満たした後に6Vの直流電流を負荷し、流れた電流量を測定した。電流量が小さければ小さいほど、フィルムには衝撃子による生じたクラックが少なく、良好な耐衝撃性を示すことになる。
上記耐衝撃性評価に用いたものと同様のラミネート鋼板を3cm×3cmに切断したサンプルのフィルム面に、カッターで対角線に切り目を入れ、230℃で10分間加熱した後のフィルムの収縮状態を図2に示した距離で評価した。
複合フィルムをヘキサフルオロイソプロピルアルコール/クロロホルム=2/3(v/v)混合溶媒に溶解させた後、メタノールでポリエステルを沈殿させ、沈殿物を濾別する。濾液を蒸発乾固させ、この乾燥固化物ジメチルホルムアミドに溶解させ、液体クロマトグラフィーで展開してエチレンテレフタレート環状三量体の定量を行った。
10cm角のラミネート鋼板を500ccの蒸留水と共に、120℃で30分レトルト処理を行い、処理後のラミネート鋼板を風乾する。フィルム面をルーペで観察し、以下に示す基準でエチレンテレフタレート環状三量体オリゴマーの溶出の有無を判定した。
無:フィルム表面にオリゴマーの結晶が観察されない。
PET :ポリエチレンテレフタレート
PBT :ポリブチレンテレフタレート
PETI−10:エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体
(エチレンイソフタレートの繰り返し単位10モル%)
PETI−17:エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体
(エチレンイソフタレートの繰り返し単位17モル%)
PEBT−10:テレフタル酸とエチレングリコール/1,4−ブタンジオール
共重合体(グリコール成分中のブタンジオール10モル%)
PEBT−15:テレフタル酸とエチレングリコール/1,4−ブタンジオール
共重合体(グリコール成分中のブタンジオール15モル%)
PENT :テレフタル酸とエチレングリコール/ネオペンチルグリコール共
重合体(グリコール成分中のネオペンチルグリコール30モル%)
基材層A層用レジンとして、トリメチロールプロパントリメタクリレートで架橋したポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径3.0μm、以下MMA微粒子と省略する)を0.15質量%含む極限粘度0.70のPETを40質量部と、PETI−10を60質量部混合したブレンド物を用いた。また、接着層B層用レジンとして、MMA微粒子0.1質量%含む極限粘度0.70のPETI−17を用いた。PET、PETI−10およびPETI−17は、予め水によってエチレンテレフタレート環状三量体(以下オリゴマーと省略する)を抽出して低減させてあり、PETのオリゴマー含量は0.33質量%、PETI-10では0.28質量%、PETI−17では0.28質量%であった。
A層用レジンとして、平均粒径1.5μmの球状シリカを0.10質量%含みオリゴマー含有量0.30質量%のPEBT−15を用いた以外は実施例1と同様にして、ポリエステル複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性評価結果を表2に示した。
A層用レジンとして、実施例2におけるPEBT-15の代わりにPEBT−10(オリゴマー含有量0.30質量%)を用い、B層用レジンとして実施例1におけるPETI−10と同じものを用いた以外は実施例1〜2と同様にして、ポリエステル複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性評価結果を表2に示した。
実施例3のA層、B層の組合せで、A層を12μm、B層を8μm(全体厚み20μm)のポリエステル複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性評価結果を表2に示した。
実施例1において、水での抽出操作をやめ、PET中のオリゴマー含有量を1.0質量%、PETI−10およびPETI−17中のオリゴマー含有量を0.9質量%としたものを用いた以外は実施例1と同様にして、ポリエステル複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性評価結果を表2に示した。
実施例1においてA層をPET単独とした以外は実施例1と同様にして、ポリエステル複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性評価結果を表2に示した。
実施例1において、B層に用いたPETI−17をA層にも用いて厚さ25μmのポリエステルフィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性評価結果を表2に示した。
実施例1においてB層用レジンに替えてA層用レジンを用いた以外は実施例1と同様にして、ポリエステル複合フィルムを得た。得られたフィルムを実施例1と同様に鋼板にラミネートしようとしたが、接着力が低くラミネートできなかった。このため、鋼板の温度を240℃に上げてラミネートした。特性評価結果を表2に示した。
実施例1において、B層用レジンとして、テレフタル酸とエチレングリコール/ネオペンチルグリコール(70/30モル比)の共重合ポリエステル(オリゴマー含有量0.30質量%)を用いた以外は実施例1と同様にして、ポリエステル複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性評価結果を表2に示した。
実施例2において、オリゴマー含有量1.0質量%のPEBT−15を用いた以外は実施例2と同様にしてポリエステル複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性評価結果を表2に示した。
Claims (4)
- 融点が236〜252℃のポリエステルからなる基材層と、融点が180〜235℃のポリエステルからなる接着層が積層されたポリエステル複合フィルムであって、該複合フィルム中のエチレンテレフタレート環状三量体含有量が0.70質量%以下であることを特徴とする金属ラミネート用ポリエステル複合フィルム。
- エチレンテレフタレート環状三量体含有量が0.50質量%以下である請求項1に記載の金属ラミネート用複合フィルム。
- 請求項1または2に記載の複合フィルムを、前記接着層側が金属板に接する様にラミネートしたことを特徴とするラミネート金属板。
- 請求項3に記載のラミネート金属板を用いて成形したものであることを特徴とする金属容器。
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JP2003408772A JP2004162073A (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 金属ラミネート用ポリエステル複合フィルムおよび該フィルムをラミネートしたラミネート金属板または金属容器 |
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---|---|---|---|---|
US20160183544A1 (en) * | 2014-12-31 | 2016-06-30 | Toray Plastics (America), Inc. | Starch coated polyester film for release of canned meat products |
JP1574161S (ja) * | 2016-08-31 | 2017-04-17 | ||
JP2017087709A (ja) * | 2015-11-07 | 2017-05-25 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
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2003
- 2003-12-08 JP JP2003408772A patent/JP2004162073A/ja active Pending
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