JPH07331196A - 金属ラミネート用ポリエステル複合フィルムおよび該フィルムをラミネートしたラミネート金属板または金属容器 - Google Patents

金属ラミネート用ポリエステル複合フィルムおよび該フィルムをラミネートしたラミネート金属板または金属容器

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JPH07331196A
JPH07331196A JP13064494A JP13064494A JPH07331196A JP H07331196 A JPH07331196 A JP H07331196A JP 13064494 A JP13064494 A JP 13064494A JP 13064494 A JP13064494 A JP 13064494A JP H07331196 A JPH07331196 A JP H07331196A
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polyester
metal
composite film
layer
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JP13064494A
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Katsuro Kuze
勝朗 久世
Kuniharu Mori
邦治 森
Hiromu Nagano
煕 永野
Tsutomu Isaka
勤 井坂
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形加工性および耐熱性に優れ、かつ耐フレ
ーバー性の悪化等の問題のない金属ラミネート用ポリエ
ステル複合フィルムを提供する。 【構成】 融点が236〜252℃のポリエステルから
なる基材層と、融点が180〜235℃のポリエステル
からなる接着層が積層されたポリエステル複合フィルム
であって、該複合フィルム中のエチレンテレフタレート
環状三量体含有量が0.70重量%以下である金属ラミ
ネート用ポリエステル複合フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ラミネート用ポリ
エステル複合フィルムに関し、さらに詳細には、特に飲
料缶、食料缶等の金属缶の内面または外面保護用として
利用されるラミネートフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】食料品や液体内容物を缶に密封した食料
缶や飲料缶は、強度、耐熱性、耐寒性に優れていること
から、ブリキ、ティンフリースチール等のスチール系や
アルミニウム等の金属材料が用いられている。これらの
金属缶には、その外面を保護する目的で塗料が使用され
ている。また内面においても、特に食品用途として用い
る場合、金属臭が内容物である食料品や飲料に移行する
いわゆるフレーバー不良や、内容物の変質および金属缶
自体の内容物による腐食を防ぐ必要があり、この様な金
属内外面保護用塗料としては、耐熱性の良い熱硬化性樹
脂が用いられていた。
【0003】熱硬化性樹脂塗料は、一般的に溶剤型塗料
を150〜250℃の高温で数分間加熱することによっ
て塗工されるが、有機溶剤が飛散するという作業環境の
問題や、ラインのスピードアップが制限されるという問
題があった。また、この熱硬化性樹脂の塗膜には、残存
有機溶剤や、硬化剤や硬化触媒やその他低分子量の添加
剤が含まれているため、これらの物質が金属缶の内容物
に移行し、食料品や飲料の味や匂い、あるいは安全性に
悪影響を及ぼすという問題があった。
【0004】このため、熱可塑性フィルムを金属板にラ
ミネートする方法が考案され、例えばポリプロピレン等
のポリオレフィン系フィルムを加熱したティンフリース
チールにラミネートする方法が検討されている。この方
法では、確かに作業環境問題や工程の簡素化は達成され
るが、耐熱性の低いポリオレフィン系フィルムでは、製
缶工程で必須的に行われる金属缶レトルト処理に耐える
ことができず、フィルムの白化や金属板からの剥離が起
っていた。また、ポリオレフィン系フィルムは柔らかす
ぎて耐スクラッチ性が劣り、製缶工程における金属板移
送工程や、巻締め加工工程でスクラッチ傷が発生し易
い。
【0005】そこで、耐熱性の良いポリエステルフィル
ムが強度、耐食性、バリア性、耐フレーバー性を満たす
ものとして注目されてきた。特に、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルムはバランスのとれた素材で
あり、二軸配向させたPETフィルムを低融点ポリエス
テル接着層を介して金属板にラミネートした製缶材料が
特開昭56−10451号、特開平1−192546号
に開示されている。また、非晶性または極めて低結晶性
の芳香族ポリエステルフィルムを利用する方法が特開平
1−192545号に提案されている。
【0006】しかしながらこれらの従来技術のものは、
成形加工性や耐熱性の面で不充分であり、製缶加工工程
や内容物充填前後の加熱処理工程で密着不良による缶と
フィルムの層間剥離が生じるという問題があった。さら
に、他の熱可塑性フィルムに比べ添加剤の必要のないP
ETフィルムにおいても、重合工程や成膜工程で低分子
量化合物、いわゆるエチレンテレフタレート環状三量体
を主体とするオリゴマーが生成し、これがラミネートフ
ィルム表面に析出して外観を損ねたり、金属缶内容物の
食品に移行して食味や匂いを変えてしまうという問題が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、成
形加工性および耐熱性に優れ、かつエチレンテレフタレ
ート環状三量体の析出による耐フレーバー性の悪化等の
問題のない金属ラミネート用ポリエステル複合フィル
ム、および該フィルムをラミネートした金属板および該
金属板を利用した金属容器を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の金属ラミネート
用ポリエステル複合フィルムは、融点が236〜252
℃のポリエステルからなる基材層と、融点が180〜2
35℃のポリエステルからなる接着層が積層されたポリ
エステル複合フィルムであって、該複合フィルム中のエ
チレンテレフタレート環状三量体含有量が0.70重量
%以下であるところに要旨を有する。エチレンテレフタ
レート環状三量体含有量が0.50重量%以下であるこ
とは、耐フレーバー性向上やレトルト処理後の外観低下
を抑制する点で、本発明の好ましい実施態様である。ま
た、該フィルムを、前記接着層側が金属板に当接する様
にラミネートしたラミネート金属板、および該ラミネー
ト金属板を用いて成形した金属容器も本発明に含まれ
る。
【0009】
【作用】本発明の金属ラミネート用ポリエステル複合フ
ィルムは、融点236〜252℃のポリエステルからな
る基材層(以下A層ということがある)と、融点180
〜235℃のポリエステルからなる接着層(以下B層と
いうことがある)を積層したものである。基材層および
接着層は、主として、ポリカルボン酸と多価アルコール
が重縮合されたポリエステルからなり、ホモポリエステ
ル、共重合ポリエステル、あるいはこれらの混合物が利
用される。特に、エチレングリコールとテレフタル酸を
重縮合させたポリエチレンテレフタレート(PET)は
結晶化度が高く260℃前後の高融点を示すので、PE
Tを多く含むポリエステルは、高融点のA層の主たる構
成成分として利用できる。
【0010】ポリエチレンテレフタレートと共に、ブレ
ンドまたは共重合による導入が可能な他のポリエステル
構成単位としては、1,4−ブタンジオールとテレフタ
ル酸からなるブチレンテレフタレート、エチレングリコ
ールとイソフタル酸からなるエチレンイソフタレート等
を挙げることができる。
【0011】これらの構成単位は結晶化度を下げ、融点
を低下させるので、これらの構成単位をポリエチレンテ
レフタレート(エチレングリコールとテレフタル酸)と
共重合するか、あるいは上記構成単位を単独重合または
複数の構成単位を共重合したポリマーの形でポリエチレ
ンテレフタレートにブレンドすれば、得られるポリエス
テルの融点が低くなり、融点180〜235℃のB層と
して利用することができる。なお、該B層のポリエステ
ルは接着強度等の理由から極限粘度で0.5以上のもの
であることが好ましい。
【0012】その他、ジカルボン酸成分として2,6−
ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、デ
カンジカルボン酸、アゼライン酸、ドデカンジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸等を用い
ることができる。また、ジオール成分としては、1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサン
ジオール、シクロヘキサンジメタノール、デカンジオー
ル、ジ、トリおよびポリエチレングリコール、テトラメ
チレングリコール等を用いることができる。ポリエステ
ルは、ジカルボン酸とグリコールとを直接反応させてか
ら、ジカルボン酸のアルキルエステルとグリコールとを
エステル交換反応させた後重縮合させるか、あるいはジ
カルボン酸のジグリコールエステルを重縮合させる等の
公知の方法によって製造することができる。また、分子
量を高めるために固相重合法で製造することも好まし
く、固相重合法は後述の様に、エチレンテレフタレート
環状三量体の生成を抑制する方法でもある。なお、上記
複合フィルム原料ポリエステルには、必要に応じて公知
の添加剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、可塑
剤、無機系粒子、無機・有機系滑材、顔料、耐電防止剤
等を分散・配合させてもよい。
【0013】本発明では、基材層(A層)の融点を23
6〜252℃とし、接着層(B層)の融点は180〜2
35℃としなければならない。基材層の融点が236℃
より低いと耐衝撃性が劣ったものとなり、製缶加工時に
クラックが発生する。また接着層の融点が235℃を超
えると金属に対する密着性が劣ってくるので、やはりク
ラックや剥離の発生が増える。接着層の融点が180℃
より低いと基材層との融点の違いが大きくなり、製缶工
程における熱履歴による収縮が起り易くなる他、耐熱性
不足に起因するラミネート加工時のしわの発生、レトル
ト処理段階でのフィルム白化や剥離等の問題が多くな
る。
【0014】従って各層が、上記融点範囲においての
み、ラミネート後の耐衝撃性に優れ、製缶加工工程での
クラックの発生がなく、かつラミネート後の収縮の少な
いフィルムを得ることができる。特に好ましいA層の融
点は240〜250℃で、B層は190〜233℃であ
る。
【0015】また、前記ポリエステルの中でも、耐フレ
ーバー性が良好なものは、PETの他に、ポリエチレン
テレフタレート・イソフタレート(PETI)、ポリブ
チレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン・ブチ
レンテレフタレート(PEBT)等の共重合ポリエステ
ルであり、これらの共重合ポリエステル単独またはブレ
ンド物、あるいはPETとこれらとのブレンド物を使用
することが好ましく、共重合比あるいはブレンド比を調
製し、前記融点を満足する様にして用いることが推奨さ
れる。
【0016】本発明において、A層B層の融点規定以外
に重要な点は、複合フィルム中に含まれるエチレンテレ
フタレート環状三量体オリゴマーを全ポリエステルに対
して0.7重量%以下にすることである。環状三量体オ
リゴマーが0.7重量%を超えると、金属缶とした後に
充填される食品等の内容物に内面保護フィルムからオリ
ゴマーが移行して、食味や匂いを悪化させてしまうため
好ましくない。また、金属缶外面保護フィルムとして用
いた時にもオリゴマーの析出によって外観が悪化する。
より好ましくは、0.6重量%以下、さらに好ましくは
0.5重量%以下に抑える。
【0017】複合フィルム中の環状三量体オリゴマーの
含有量を0.7重量%以下に抑える手段としては、特に
限定されないが、例えばポリエステル系フィルムを製膜
後、フィルムから水または有機溶剤でオリゴマーを抽出
除去する手段が挙げられる。この抽出操作は、ポリエス
テル原料重合製造時に行っても良い。ポリエステル原料
を調製する段階で、オリゴマーの生成が少なくなる様に
重合を行う方法も効果的であり、例えば、減圧加熱処理
法、固相重合法、前記抽出法が挙げられ、これらの手段
を単独で用いるかまたは組合せて原料を調製すればよ
い。特に、固相重合法でエチレンテレフタレート環状三
量体の生成を低減させた後、更に水で抽出する方法が好
ましく採用される。
【0018】本発明の複合フィルムにおける基材層であ
るA層の厚みは、3〜50μm、好ましくは5〜20μ
mとするのがよい。3μmより薄いと、フィルムの取扱
性が難しくラミネート加工性が悪化したり、製缶工程で
ピンホールやクラックが発生し易くなって耐食性が下が
る他、保護フィルムとしての耐衝撃性の確保が難しくな
る。一方、50μmを超えると複合フィルム全体が厚過
ぎて不経済であるし、製缶時の熱履歴による収縮や剥離
が起り易くなったり、内部応力が大きくなり金属とのラ
ミネート性に悪影響を及ぼす。
【0019】また、B層は1〜15μmとすることが好
ましい。より好ましい厚みは2〜10μmである。1μ
m未満では金属板との密着性が不充分となり、接着層と
しての働きをなさない。15μmを超えると、接着層と
しての効果は飽和し、逆に複合フィルムとしての耐熱性
を悪化させるため好ましくない。
【0020】本発明の複合フィルムを製造する方法とし
ては、基材層A層を構成するポリエステルと、接着層B
層を構成するポリエステルを、独立した別々の押出機で
押出し、ダイ外またはダイ内で2層化することによって
未延伸複合フィルムが得られるので、その後公知の延伸
工程を行えば良い。未延伸フィルムは、速度差を有する
ロール間でのロール延伸法、クリップに把持して拡げて
いくテンター延伸法、空気圧によって円周方向に拡げる
インフレーション法等の公知の延伸法によって、少なく
とも1軸に配向処理される。延伸条件としては、例えば
70〜110℃で縦方向に2〜4倍延伸し、次いで80
〜110で横方向に3〜5倍延伸することができるが、
延伸方法に応じて適宜条件変更が可能である。さらに本
発明においては、延伸後に120〜230℃で熱処理を
行うことが好ましい。
【0021】金属ラミネート用ポリエステル複合フィル
ムは以上の工程を経て製造され、このフィルムのB層側
を金属板にラミネートすることによって、本発明のラミ
ネート金属板が得られる。対象金属としては特に限定さ
れないが、金属缶用のブリキ(錫メッキ鋼板)、クロム
処理鋼板(ティンフリースチール)、ニッケルメッキ鋼
板、アルミ板等が例示される。ラミネート方法として
は、接着剤を用いて接着させることもできるが、有機溶
剤フリーが達成でき、残留溶剤による悪影響が回避でき
るサーマルラミネート法が好ましい。なかでも金属板の
通電加熱によるサーマルラミネート法が特に推奨され
る。
【0022】本発明のラミネートフィルムは保護フィル
ムとして良好な耐食性を有しているので、金属缶の内面
保護だけでなく外面保護にも好適に使用することができ
る。この場合は金属板の両面にラミネートするが、ラミ
ネート順序は、同時であっても逐次であっても良い。
【0023】上記ラミネート金属板を成形することによ
って、本発明の金属容器が得られる。成形方法は特に限
定されず、また金属容器の形状も特に限定されない。一
般的には、絞り成形、絞りしごき成形、ストレッチドロ
ー成形等の成形加工によって成形されるいわゆる2ピー
ス缶として利用される。また、例えばレトルト食品やコ
ーヒー飲料等の食料品を充填するのに好適な、天地蓋を
巻締めて内容物を充填する、いわゆる3ピース缶として
も適用可能である。
【0024】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳述する
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。
【0025】実施例で用いた測定・評価方法は次の通り
である。 1)融点 各層の組成物を300℃で5分間加熱溶融し混合した
後、液体窒素で急冷して得たサンプル10mgを用い、
窒素気流中、示差走査型熱量計(DSC)を用いて10
℃/分の昇温速度でDSC曲線を測定し、融解に伴う吸
熱ピークの頂点温度を融点とした。
【0026】2)耐衝撃性評価 複合フィルムの接着層B層側を、225℃に加熱したテ
ィンフリー鋼板(T−1、0.29mm)に水冷ロール
で圧着した後、水中において急冷しラミネート鋼板を作
成し、これをサンプルとしてデュポン式衝撃テストを行
った。先端径12.7mm、重量1kgの衝撃子を用
い、落下距離30cmで衝撃を与えた後、生じた微細ク
ラックの有無を、図1に示した通電装置でチェックし
た。直径20mmの円筒の底にフィルム面を上側にして
衝撃テスト後のサンプルラミネート鋼板を密着させ陽極
とし、容器内に設けた白金電極を陰極として、1%の塩
化ナトリウム水溶液を満たした後に6Vの直流電流を負
荷し、流れた電流量を測定した。電流量が小さければ小
さいほど、フィルムには衝撃子による生じたクラックが
少なく、良好な耐衝撃性を示すことになる。
【0027】3)加熱による収縮量 上記耐衝撃性評価に用いたものと同様のラミネート鋼板
を3cm×3cmに切断したサンプルのフィルム面に、
カッターで対角線に切り目を入れ、230℃で10分間
加熱した後のフィルムの収縮状態を図2に示した距離で
評価した。
【0028】4)エチレンテレフタレート環状三量体の
定量 複合フィルムをヘキサフルオロイソプロピルアルコール
/クロロホルム=2/3(v/v)混合溶媒に溶解させ
た後、メタノールでポリエステルを沈殿させ、沈殿物を
濾別する。濾液を蒸発乾固させ、この乾燥固化物ジメチ
ルホルムアミドに溶解させ、液体クロマトグラフィーで
展開してエチレンテレフタレート環状三量体の定量を行
った。
【0029】5)エチレンテレフタレート環状三量体溶
出の判定 10cm角のラミネート鋼板を500ccの蒸留水と共
に、120℃で30分レトルト処理を行い、処理後のラ
ミネート鋼板を風乾する。フィルム面をルーペで観察
し、以下に示す基準でエチレンテレフタレート環状三量
体オリゴマーの溶出の有無を判定した。 有:フィルム表面にオリゴマーの結晶が観察される。 無:フィルム表面にオリゴマーの結晶が観察されない。
【0030】なお以下の実施例および比較例で用いたポ
リエステルの略号と内容は次の通りである。 PET :ポリエチレンテレフタレート PBT :ポリブチレンテレフタレート PETI−10:エチレンテレフタレート・エチレンイソ
フタレート共重合体(エチレンイソフタレートの繰り返
し単位10モル%) PETI−17:エチレンテレフタレート・エチレンイソ
フタレート共重合体(エチレンイソフタレートの繰り返
し単位17モル%) PEBT−10:テレフタル酸とエチレングリコール/
1,4−ブタンジオール共重合体(グリコール成分中の
ブタンジオール10モル%) PEBT−15:テレフタル酸とエチレングリコール/
1,4−ブタンジオール共重合体(グリコール成分中の
ブタンジオール15モル%) PENT :テレフタル酸とエチレングリコール/ネ
オペンチルグリコール共重合体(グリコール成分中のネ
オペンチルグリコール30モル%)
【0031】実施例1 基材層A層用レジンとして、トリメチロールプロパント
リメタクリレートで架橋したポリメチルメタクリレート
微粒子(平均粒径3.0μm、以下MMA微粒子と省略
する)を0.15重量%含む極限粘度0.70のPET
を40重量部と、PETI−10を60重量部混合したブ
レンド物を用いた。また、接着層B層用レジンとして、
MMA微粒子0.1重量%含む極限粘度0.70のPE
TI−17を用いた。PET、PETI−10およびPET
I−17は、予め水によってエチレンテレフタレート環状
三量体(以下オリゴマーと省略する)を抽出して低減さ
せてあり、PETのオリゴマー含量は0.33重量%、
PETI-10 では0.28重量%、PETI−17では
0.28重量%であった。
【0032】上記A層用レジンおよびB層用レジンをそ
れぞれ別の押出し機で溶融させ、この溶融体をダイ間で
合流させた後、冷却ドラム上に押出し、未延伸フィルム
を得た。この未延伸フィルムを100℃で縦方向に3.
5倍延伸し、次いで横方向に4.0倍延伸した後、18
0℃で熱固定することによって、A層が22μm、B層
が3μm(総厚25μm)の金属ラミネート用ポリエス
テル複合フィルムを得た。
【0033】得られたフィルムの接着層のB層側を、2
25℃に加熱したティンフリー鋼板(T−1、0.29
mm)に水冷ロールで圧着し、水中で急冷してラミネー
ト鋼板を得た。得られた複合フィルムおよびラミネート
鋼板について、前記測定手法で評価した特性結果を表2
に示した。
【0034】実施例2 A層用レジンとして、平均粒径1.5μmの球状シリカ
を0.10重量%含みオリゴマー含有量0.30重量%
のPEBT−15を用いた以外は実施例1と同様にして、
ポリエステル複合フィルムおよびラミネート鋼板を得
た。特性評価結果を表2に示した。
【0035】実施例3 A層用レジンとして、実施例2におけるPEBT-15 の
代わりにPEBT−10(オリゴマー含有量0.30重量
%)を用い、B層用レジンとして実施例1におけるPE
TI−10と同じものを用いた以外は実施例1〜2と同様
にして、ポリエステル複合フィルムおよびラミネート鋼
板を得た。特性評価結果を表2に示した。
【0036】実施例4 実施例3のA層、B層の組合せで、A層を12μm、B
層を8μm(全体厚み20μm)のポリエステル複合フ
ィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性評価結果を表
2に示した。
【0037】比較例1 実施例1において、水での抽出操作をやめ、PET中の
オリゴマー含有量を1.0重量%、PETI−10および
PETI−17中のオリゴマー含有量を0.9重量%とし
たものを用いた以外は実施例1と同様にして、ポリエス
テル複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性評
価結果を表2に示した。
【0038】比較例2 実施例1においてA層をPET単独とした以外は実施例
1と同様にして、ポリエステル複合フィルムおよびラミ
ネート鋼板を得た。特性評価結果を表2に示した。 比較例3 実施例1において、B層に用いたPETI−17をA層に
も用いて厚さ25μmのポリエステルフィルムおよびラ
ミネート鋼板を得た。特性評価結果を表2に示した。
【0039】比較例4 実施例1においてB層用レジンに替えてA層用レジンを
用いた以外は実施例1と同様にして、ポリエステル複合
フィルムを得た。得られたフィルムを実施例1と同様に
鋼板にラミネートしようとしたが、接着力が低くラミネ
ートできなかった。このため、鋼板の温度を240℃に
上げてラミネートした。特性評価結果を表2に示した。
【0040】比較例5 実施例1において、B層用レジンとして、テレフタル酸
とエチレングリコール/ネオペンチルグリコール(70
/30モル比)の共重合ポリエステル(オリゴマー含有
量0.30重量%)を用いた以外は実施例1と同様にし
て、ポリエステル複合フィルムおよびラミネート鋼板を
得た。特性評価結果を表2に示した。
【0041】比較例6 実施例2において、オリゴマー含有量1.0重量%のP
EBT−15を用いた以外は実施例2と同様にしてポリエ
ステル複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。特性
評価結果を表2に示した。なお、各実施例および比較例
で用いた原料と、複合フィルムの厚みをまとめて表1に
示した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表から明らかな様に、実施例1〜4の複合
フィルムはいずれも、耐衝撃性に優れている上、加熱し
ても全く収縮を起こさず、オリゴマーの溶出も見られな
いことがわかる。なお、原料中のオリゴマー量より複合
フィルム中のオリゴマー量が微増しているのは、成膜工
程中にエチレンテレフタレート環状三量体が生成したた
めであると考えられる。
【0045】比較例1は、原料中からオリゴマーを充分
抽出していないため、複合フィルム中のオリゴマー量が
本発明の規定要件を超えており、レトルト処理後にオリ
ゴマーの溶出が認められた。比較例2は、基材層A層の
融点が高すぎるためクラックが発生し、耐衝撃性の電流
値が悪化していた。また、加熱処理による収縮も認めら
れた。比較例3は基材層A層の融点が低過ぎるため強度
が小さく、結果として耐衝撃性に劣るものであった。比
較例4は接着層の融点が高いためラミネート温度を高め
る必要があり、そのためにフィルムの収縮が起こる。ま
た耐衝撃性もよくない。比較例5は接着層の融点が低過
ぎるため耐熱性に劣り、加熱による収縮が大きいもので
あった。比較例6はオリゴマー量の多い原料を用いてい
るので、レトルト処理後にやはりオリゴマーの溶出が認
められた。
【0046】次に上記実施例および比較例で得られたラ
ミネート鋼板を、絞り成形法で製缶した結果を表3に示
す。また、実施例1〜4と比較例1および6で得られた
ラミネート鋼板を用いて成形した金属缶については、製
缶後にウーロン茶を充填し、レトルト処理を行い、フレ
ーバー移行性やオリゴマー溶出の有無をチェックし、併
せて表3に示した。
【0047】
【表3】
【0048】
【発明の効果】本発明の金属ラミネート用ポリエステル
複合フィルムは以上の様に構成されているので、熱接着
可能であり、しかもラミネート後に熱履歴が加えられて
も収縮が起らず、良好な対金属密着性を有するフィルム
である。従って、接着剤に起因する残存有機溶剤の悪影
響を考慮することなく、種々の用途に使用できる。また
本発明のフィルムは耐衝撃性にも優れているので、該フ
ィルムをラミネートしたラミネート金属板は、絞り成形
やストレッチドロー成形等の成形加工を受けてもクラッ
クが入ることなく高速で製缶でき、耐食性に優れた金属
缶を製造することが可能である。さらに本発明では、原
料中のエチレンテレフタレート環状三量体の量を少なく
していることから、これらのオリゴマーが析出して本発
明のラミネート金属板や金属容器の外観を悪化させるこ
とがない。また、金属容器内容物として飲料あるいは食
料品を充填し、加熱レトルト処理を行った場合であって
も、食味や匂いに悪影響を与えることがなく、高性能な
レトルト食料品充填用金属容器としても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐衝撃性テストにおける通電試験装置を示す説
明図である。
【図2】熱収縮量の測定箇所を示す説明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の金属ラミネート
用ポリエステル複合フィルムは、融点が236〜252
℃のポリエステルからなる基材層と、融点が180〜2
35℃のポリエステルからなる接着層が積層されたポリ
エステル複合フィルムであって、該複合フィルム中のエ
チレンテレフタレート環状三量体含有量が0.70重量
%以下であるところに要旨を有する。エチレンテレフタ
レート環状三量体含有量が0.50重量%以下であるこ
とは、耐フレーバー性向上やレトルト処理後の外観低下
を抑制する点で、本発明の好ましい実施態様である。ま
た、該フィルムを、前記接着層側が金属板にする様に
ラミネートしたラミネート金属板、および該ラミネート
金属板を用いて成形した金属容器も本発明に含まれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】その他、ジカルボン酸成分として2,6−
ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、デ
カンジカルボン酸、アゼライン酸、ドデカンジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸等を用い
ることができる。また、ジオール成分としては、1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサン
ジオール、シクロヘキサンジメタノール、デカンジオー
ル、ジ、トリおよびポリエチレングリコール、テトラメ
チレングリコール等を用いることができる。ポリエステ
ルは、ジカルボン酸とグリコールとを直接反応させてか
ら、ジカルボン酸のアルキルエステルとグリコールとを
エステル交換反応させた後重縮合させるか、あるいはジ
カルボン酸のジグリコールエステルを重縮合させる等の
公知の方法によって製造することができる。また、分子
量を高めるために固相重合法で製造することも好まし
く、固相重合法は後述の様に、エチレンテレフタレート
環状三量体の生成を抑制する方法でもある。なお、上記
複合フィルム原料ポリエステルには、必要に応じて公知
の添加剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、可塑
剤、無機系粒子、無機・有機系滑材、顔料、電防止剤
等を分散・配合させてもよい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 1/12 Z 65/40 G (72)発明者 井坂 勤 大阪市北区堂島浜2丁目2番8号 東洋紡 績株式会社本社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が236〜252℃のポリエステル
    からなる基材層と、融点が180〜235℃のポリエス
    テルからなる接着層が積層されたポリエステル複合フィ
    ルムであって、該複合フィルム中のエチレンテレフタレ
    ート環状三量体含有量が0.70重量%以下であること
    を特徴とする金属ラミネート用ポリエステル複合フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 エチレンテレフタレート環状三量体含有
    量が0.50重量%以下である請求項1に記載の金属ラ
    ミネート用複合フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の複合フィルム
    を、前記接着層側が金属板に当接する様にラミネートし
    たことを特徴とするラミネート金属板。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のラミネート金属板を用
    いて成形したものであることを特徴とする金属容器。
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