JP2004161128A - バックドア構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】風切り音の発生を抑制しつつ、外観品質が良好で、しかも、樹脂製材料で、ドア本体を構成するのに適したバックドア構造を提供する。
【解決手段】車両後部101に開口形成されたバックドア開口部2に対して、ヒンジ部材4を介して揺動可能に装着されるドア本体23を用いて開閉塞可能とすると共に、このヒンジ部材4を、バックドア開口部2の上辺部周縁に設けてドア本体23の上面部27の下側に位置させるバックドア構造である。
ドア本体23の上面部27は、車両上面のルーフ部20の後端縁20aから車両後方向への仮想延長線bに沿って形成されると共に、上面部27のルーフ部20の後端縁20a側に延出される前端縁部24aは、仮想延長線bよりも下方に位置するように一体に屈曲形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】車両後部101に開口形成されたバックドア開口部2に対して、ヒンジ部材4を介して揺動可能に装着されるドア本体23を用いて開閉塞可能とすると共に、このヒンジ部材4を、バックドア開口部2の上辺部周縁に設けてドア本体23の上面部27の下側に位置させるバックドア構造である。
ドア本体23の上面部27は、車両上面のルーフ部20の後端縁20aから車両後方向への仮想延長線bに沿って形成されると共に、上面部27のルーフ部20の後端縁20a側に延出される前端縁部24aは、仮想延長線bよりも下方に位置するように一体に屈曲形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、自動車等、車両のバックドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のバックドア構造としては、図5に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような車両のバックドア構造では、車両後部1に開口形成されたバックドア開口部2には、上辺部周縁にヒンジ座面部3が形成されている。
【0004】
このヒンジ座面部3には、ヒンジ部としてのヒンジ部材4を構成するヒンジブラケット5が、ボルト部材7及びウエルドナット部材8によって、レインフォース9と共に共締めされて固着されている。
【0005】
このヒンジ部材4には、ヒンジブラケット5に対して揺動自在となるように枢着されたヒンジアーム部6が設けられている。
【0006】
そして、このヒンジアーム部6には、バックドア11のドア本体12を、アウタパネル14と共に構成するインナパネル13が、ボルト部材15及びナット部材16によって、レインフォース17と共に共締めされて固着されている。
【0007】
また、これらのドア本体12の上面部18では、アウタパネル14の前端縁部14aを、インナパネル13の前端縁部13aに対してヘミング加工することによって、前端縁部18aが、R形状を呈するように形成されていると共に、この前端縁部18aの防錆性能が向上されている。
【0008】
更に、前記ヒンジ座面部3の端縁部には、ウエザストリップ部材19a及びインナモール部材19bが装着されていて、前記ヒンジ部材4を回動中心として揺動可能に装着されるドア本体12が開閉塞する際、閉塞状態では、このウエザストリップ部材19aが、前記インナパネル13内側面に当接して、シールが行われるように構成されている。
【0009】
また、前記ヒンジ部材4を固定するヒンジ座面部3は、前記ヘミング加工が行われた上面部18の前端縁部18aよりも車両後側で、しかも下側に位置させられていて、ドア本体12の開放方向への揺動で、前記前端縁部18aを車両後部1の上面を構成するルーフ部19の後端縁20aから車両後方向へ引かれる仮想延長線bよりも、下側に向けて回動するように構成されている。
【0010】
更に、前記ルーフ部20の後端縁20aから車両後方向へ引かれる仮想延長線bよりも、前記アウタパネル14上面が、面差aを有して下側に位置するように構成されている。
【0011】
次に、この従来のバックドア構造の作用について説明する。
【0012】
この従来のバックドア構造では、前記ルーフ部20の後端縁20aから車両後方向へ引かれる仮想延長線bよりも、前記アウタパネル14上面が、面差aを有して下側に位置するように構成されているので、前記上面部18の前端縁部18aに直接、風が当たることなく、風切り音の発生が抑制されている。
【0013】
しかも、前記上面部18のヘミング加工によって、前端縁部18aが、R形状を呈している。このため、風切り音の発生が抑制されて、前記面差aを減少させることができる。
【0014】
【特許文献1】
特開平10−278855号公報(図1参照)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のバックドア構造では、前記面差aが、設けられているので、前記ルーフ部20上面と、前記アウタパネル14上面とに段差が生じ、バックドア11が建て付け不良で下がっているように見え、外観品質が良好ではなかった。
【0016】
また、前記上面部18の鋼板によって構成されたアウタパネル14の前端縁部14aが、R形状を呈しているので、前記面差aを減少させることができるが、前記上面部を樹脂製材料で構成する場合には、前端縁部14aのエッジ形状が、風切り音を発生させる虞があり、風切り音対策として、前記面差aを充分な大きさに設定しなければならなかった。
【0017】
更に、前記ドア本体12の開閉時、前記前端縁部18aとの干渉を避けるため前記上面部18の前端縁部18aの回転軌跡cを回避するように、前記ルーフ部20と、前記ヒンジ座部3との間に設けられた縦壁部21に、車両前方へ向けて膨出する折曲げ部21aが形成されている。
【0018】
しかしながら、このような折曲げ部21aが前記縦壁部21に形成されると、前記ルーフ部20の上下方向の剛性を低下させてしまう虞があった。
【0019】
そこで、本発明の目的は、風切り音の発生を抑制しつつ、外観品質が良好で、しかも、樹脂製材料で、ドア本体を構成するのに適したバックドア構造を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のものでは、車両後部に開口形成されたバックドア開口部に対して、ヒンジ部材を介して揺動可能に装着されるドア本体を用いて開閉塞可能とすると共に、該ヒンジ部を、前記バックドア開口部の上辺部周縁に設けて前記ドア本体の上面部の下側に位置させるバックドア構造であって、前記ドア本体の上面部は、前記車両上面のルーフ部後端縁から車両後方向への仮想延長線に沿って形成されると共に、該上面部の前記ルーフ部後端縁側に延出される前端縁部は、仮想延長線よりも下方に位置するように形成されているバックドア構造を特徴としている。
【0021】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記ドア本体の上面部のうち、前記ルーフ部後端縁側に延出される前端縁部は、前記仮想延長線よりも下方に位置する。
【0022】
このため、前記ルーフ部の上面から流れる風が、前記ドア本体の上面部の前端縁部に直接当たることは無く、風切り音の発生が防止できる。
【0023】
また、前記車両上面のルーフ部後端縁から車両後方向への仮想延長線に沿って、前記ドア本体の上面部が形成される。このため、前記車両上面のルーフ部と、該ドア本体の上面部との間の段差が無くなり、外観品質を良好なものとすることができる。
【0024】
しかも、前記ルーフ部後端側に延出される前端縁部が、前記仮想延長線よりも下方に位置するので、前記ヒンジ部の揺動中心と該前端縁部との距離が短くなる。その結果、バックドア開閉時における前端縁部の開閉軌跡円が小さくなり、従来のような折曲げ部を形成しない若しくは、折曲げ量を小さく設定することにより、前記ルーフ部の上下方向の剛性を向上させることが出来る。
【0025】
また、請求項2に記載されたものでは、前記ドア本体の上面部は、樹脂製材料で構成されている請求項1記載のバックドア構造を特徴としている。
【0026】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記ドア本体の上面部が、樹脂製材料で構成されていても、前記前端縁部が、前記仮想延長線よりも下方に位置するので、風が直接、前記前端縁部に当たること無く、単純なエッジ形状に該前端縁部を形成することが出来る。
【0027】
しかも、単純なエッジ形状を採用した場合でも、前記前端縁部の型割面に形成される型割線が、該前端縁部を仮想延長線よりも下方に位置させることにより、外部から隠れて見えなくなるので、バリ取り仕上げ加工等をする必要が無くなり、外観品質が良好である。
【0028】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記前端縁部を、前記ドア本体の上面部と一体に屈曲形成して構成する請求項1又は2記載のバックドア構造を特徴としている。
【0029】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記前端縁部をエッジ形状として、容易に加工することが出来る。
【0030】
しかも、前記ドア本体の上面部の前端縁部のみを折曲して形成出来るので、板厚を変更したり、補強材を別途設ける必要もなく、この点においても、製造コストの上昇を抑制しつつ、充分な剛性を得ることが出来る。
【0031】
【発明の実施の形態1】
図1乃至図4は、この発明の実施の形態1のバックドア構造を示すものである。
【0032】
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0033】
まず、構成から説明すると、この実施の形態1のバックドア構造では、車両後部101に開口形成されたバックドア開口部2には、上辺部周縁に、略水平方向に面延設方向を有するヒンジ座面部3が形成されている。
【0034】
このヒンジ座面部3には、ヒンジ部としてのヒンジ部材4が設けられている。
【0035】
このヒンジ部材4は、ヒンジブラケット5と、このヒンジブラケット5に対して、軸部4aを介して揺動自在に枢着されるヒンジアーム部6とから主に構成されている。
【0036】
このうち、前記ヒンジブラケット5の取付フランジ部5aは、ボルト部材7及びウエルドナット部材8によって、レインフォース9と共に共締めされて、前記ヒンジ座面部3に固着されている。
【0037】
また、このヒンジ部材4のヒンジアーム部6は、バックドア22のドア本体23を、樹脂製の樹脂製アウタパネル24と共に構成する樹脂製インナパネル25が、ボルト部材15及びナット部材16によって、レインフォース17及びカラー26と共に共締めされて固着されている。
【0038】
この実施の形態1の樹脂製アウタパネル24及び樹脂製インナパネル25は、面内外方向に型開きされる成形型によって構成されると共に、略全域に渡り略一定の厚みを有して構成されている。
【0039】
また、このドア本体23の上面部27を構成する樹脂製アウタパネル24は、前記車両上面のルーフ部20の後端縁20aから車両後方向への仮想延長線bに沿って、前記ルーフ部20の上面と面一となるように形成されている。
【0040】
そして、この上面部27の前記ルーフ部20の後端縁20a側へ延出される前端縁部24aは、この仮想延長線bよりも下方に位置するように、屈曲部24bから下方へ向けて所定角度θで、前記樹脂製アウタパネル24と一体に屈曲されて形成されている。
【0041】
また、この実施の形態1の前端縁部24aの端面24cは、エッジ形状を呈して、成型時の型割線が位置するように構成されている。
【0042】
更に、前記ヒンジ座面部3の端縁部には、ウエザストリップ部材19a及びインナモール部材19bが装着されていて、前記ヒンジ部材4を回動中心として揺動可能に装着されるドア本体23が開閉塞する際、閉塞状態では、このウエザストリップ部材19aが、前記インナパネル25内側面に当接して、シールが行われるように構成されている。
【0043】
また、前記ヒンジ部材4を固定するヒンジ座面部3は、前記上面部27の前端縁部27aよりも車両後側で、しかも下側に位置させられていて、ドア本体23の開放方向への揺動で、前記前端縁部27aを車両後部101の上面を構成するルーフ部20の後縁端20aから車両後方向へ引かれる仮想延長線bよりも、下側に向けて回動するように構成されている。
【0044】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0045】
このように構成された実施の形態1のバックドア構造では、前記ドア本体23の上面部27のうち、前記ルーフ部20後端縁20a側に延出される前端縁部24aは、前記仮想延長線bよりも下方に位置する。
【0046】
このため、前記ルーフ部20の上面から流れる風が、前記ドア本体23の上面部27の前端縁部24aに直接当たることは無く、風切り音の発生が防止できる。
【0047】
また、前記車両上面のルーフ部20の後端縁20aから車両後方向への仮想延長線bに沿って、前記ドア本体23の樹脂製アウタパネル24が形成されている。
【0048】
このため、前記車両上面のルーフ部20と、ドア本体23の上面部27との間の段差が無くなり、外観品質を良好なものとすることができる。
【0049】
しかも、前記ルーフ部20の後端縁20a側に延出される樹脂製アウタパネル24の前端縁部24aが、前記仮想延長線bよりも下方に位置するので、前記ヒンジ部材4の揺動中心である軸部4aとこの前端縁部24aとの距離が短くなり(図1L1,L2)、バックドア開閉時における軸部4aを中心とした、前端縁部24aが描く開閉軌跡円は小さくなる。
【0050】
このため、従来の図5に示すような縦壁部21の折曲げ部21aを形成しなくす(図1中一点鎖線に比較例を示す)若しくは小さくすることが可能となる。従って、前記ルーフ部20の上下方向の剛性を向上させることができる。
【0051】
前記上面部27を前記仮想延長線bに沿って形成させる為、前記軸部4aとの上下方向距離を従来と同じものとした場合には、前記ヒンジ座面を高い位置に設けることになる。更に、前記開閉軌跡円は小さくなっているため、バックドア全開時の前記前端縁部24aとヒンジ座面3との干渉は楽になり、前記軸部4aとヒンジ座面3との上下方向距離を短くすることができ、この点からも、ヒンジ座面3を高い位置に設けることが可能となる。従ってヒンジ座面3を高い位置に設けることが可能となるので、図4中破線で示すように、バックドア開口部2の開口寸法を大きくすることができる。
【0052】
さらに前記折曲げ部21aを設けた場合には、前記軸部4aを折曲げ部21a側に寄せられることが可能となる。この結果、図3に示す前端縁部24aとルーフ部20の後端縁20aとの間の間隔dが狭くなり、見栄えを向上させることが出来る。
【0053】
また、この実施の形態1では、図1に示すように、前記ドア本体23の上面部27が、樹脂製材料で構成されていても、前記前端縁部27aが、前記仮想延長線bよりも下方に位置するので、風が直接、前記前端縁部24aに当たること無く、単純なエッジ形状にこの前端縁部27aを形成して、端面24cを容易に形成することが出来る。
【0054】
しかも、単純なエッジ形状を、前記端面24cとして採用した場合でも、この端面24aに形成される型割線が、この前端縁部24aを仮想延長線bよりも下方に位置させることにより、この前端縁部24aの型割面である端面24cが、所定の角度θで下方を向き、外部から隠れて見えなくなる。
【0055】
従って、この端面24cのバリ取り仕上げ加工等をする必要が無くなり、工程数を増大させることなく、外観品質を良好なものとすることができる。
【0056】
そして、前記前端縁部24aがエッジ形状の端面24cとして、樹脂製アウタパネル24を成形する際に、容易に加工される。
【0057】
しかも、前記ドア本体23の上面部27を構成する樹脂製アウタパネル24は、略均等の厚みを有し、前端縁部24aのみを、所定角度θ折曲して形成出来るので、板厚を変更したり、補強材を別途設ける必要もなく、この点においても、製造コストの上昇を抑制しつつ、充分な剛性を得ることが出来る。
【0058】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態1を詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0059】
例えば、実施の形態1では、前記前端縁部24aが、端面24cをエッジ部とする形状となるように、一定の厚みを有する樹脂製アウタパネル24の前端縁部24aを下方に一体となるように屈曲形成して構成しているが、特にこれに限らず、例えば、端面24aをR形状等に形成してもよく、前記仮想延長線よりも下方に位置するものであるならば、形状、厚み、材質が特に限定されるものではない。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の請求項1に記載されたものでは、前記ドア本体の上面部のうち、前記ルーフ部後端縁側に延出される前端縁部は、前記仮想延長線よりも下方に位置する。
【0061】
このため、前記ルーフ部の上面から流れる風が、前記ドア本体の上面部の前端縁部に直接当たることは無く、風切り音の発生が防止できる。
【0062】
また、前記車両上面のルーフ部後端縁から車両後方向への仮想延長線に沿って、前記ドア本体の上面部が形成される。このため、前記車両上面のルーフ部と、該ドア本体の上面部との間の段差が無くなり、外観品質を良好なものとすることができる。
【0063】
しかも、前記ルーフ部後端縁側に延出される前端縁部が、前記仮想延長線よりも下方に位置するので、前記ヒンジ部の揺動中心と該前端縁部との距離が短くなる。その結果、バックドア開閉時における前端縁部の開閉軌跡円が小さくなり、従来のような折曲げ部を形成しない若しくは、折曲げ量を小さく設定することにより、前記ルーフ部の上下方向の剛性を向上させることが出来る。
【0064】
また、請求項2に記載されたものでは、前記ドア本体の上面部が、樹脂製材料で構成されていても、前記前端縁部が、前記仮想延長線よりも下方に位置するので、風が直接、前記前端縁部に当たること無く、単純なエッジ形状に該前端縁部を形成することが出来る。
【0065】
しかも、単純なエッジ形状を採用した場合でも、前記前端縁部の型割面に形成される型割線が、該前端縁部を仮想延長線よりも下方に位置させることにより、外部から隠れて見えなくなるので、バリ取り仕上げ加工等をする必要が無くなり、外観品質が良好である。
【0066】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記前端縁部をエッジ形状として、容易に加工することが出来る。
【0067】
しかも、前記ドア本体の上面部の前端縁部のみを折曲して形成出来るので、板厚を変更したり、補強材を別途設ける必要もなく、この点においても、製造コストの上昇を抑制しつつ、充分な剛性を得ることが出来る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のバックドア構造で、要部の構成を説明する図2中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図2】実施の形態1のバックドア構造で、車両後部の斜視図である。
【図3】実施の形態1のバックドア構造で、前端縁部とルーフ部の後端縁との間の間隔dを狭く設定したものを説明する要部の拡大断面図である。
【図4】実施の形態1のバックドア構造で、前端縁部とルーフ部の後端縁との間の間隔dを狭く設定して、バックドア開口部を広く設定した様子を破線で示す断面図である。
【図5】従来例のバックドア構造で、図2中A−A線に沿った位置に相当する位置での断面図である。
【符号の説明】
2 バックドア開口部
3 ヒンジ座部(上辺部周縁)
4 ヒンジ部材(ヒンジ部)
20 ルーフ部
20a 後端縁
22 バックドア
23 ドア本体
24 樹脂製アウタパネル
24a 前端縁部
27 上面部
27a 前端縁部
101 車両後部
b 仮想延長線
【発明が属する技術分野】
この発明は、自動車等、車両のバックドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のバックドア構造としては、図5に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような車両のバックドア構造では、車両後部1に開口形成されたバックドア開口部2には、上辺部周縁にヒンジ座面部3が形成されている。
【0004】
このヒンジ座面部3には、ヒンジ部としてのヒンジ部材4を構成するヒンジブラケット5が、ボルト部材7及びウエルドナット部材8によって、レインフォース9と共に共締めされて固着されている。
【0005】
このヒンジ部材4には、ヒンジブラケット5に対して揺動自在となるように枢着されたヒンジアーム部6が設けられている。
【0006】
そして、このヒンジアーム部6には、バックドア11のドア本体12を、アウタパネル14と共に構成するインナパネル13が、ボルト部材15及びナット部材16によって、レインフォース17と共に共締めされて固着されている。
【0007】
また、これらのドア本体12の上面部18では、アウタパネル14の前端縁部14aを、インナパネル13の前端縁部13aに対してヘミング加工することによって、前端縁部18aが、R形状を呈するように形成されていると共に、この前端縁部18aの防錆性能が向上されている。
【0008】
更に、前記ヒンジ座面部3の端縁部には、ウエザストリップ部材19a及びインナモール部材19bが装着されていて、前記ヒンジ部材4を回動中心として揺動可能に装着されるドア本体12が開閉塞する際、閉塞状態では、このウエザストリップ部材19aが、前記インナパネル13内側面に当接して、シールが行われるように構成されている。
【0009】
また、前記ヒンジ部材4を固定するヒンジ座面部3は、前記ヘミング加工が行われた上面部18の前端縁部18aよりも車両後側で、しかも下側に位置させられていて、ドア本体12の開放方向への揺動で、前記前端縁部18aを車両後部1の上面を構成するルーフ部19の後端縁20aから車両後方向へ引かれる仮想延長線bよりも、下側に向けて回動するように構成されている。
【0010】
更に、前記ルーフ部20の後端縁20aから車両後方向へ引かれる仮想延長線bよりも、前記アウタパネル14上面が、面差aを有して下側に位置するように構成されている。
【0011】
次に、この従来のバックドア構造の作用について説明する。
【0012】
この従来のバックドア構造では、前記ルーフ部20の後端縁20aから車両後方向へ引かれる仮想延長線bよりも、前記アウタパネル14上面が、面差aを有して下側に位置するように構成されているので、前記上面部18の前端縁部18aに直接、風が当たることなく、風切り音の発生が抑制されている。
【0013】
しかも、前記上面部18のヘミング加工によって、前端縁部18aが、R形状を呈している。このため、風切り音の発生が抑制されて、前記面差aを減少させることができる。
【0014】
【特許文献1】
特開平10−278855号公報(図1参照)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のバックドア構造では、前記面差aが、設けられているので、前記ルーフ部20上面と、前記アウタパネル14上面とに段差が生じ、バックドア11が建て付け不良で下がっているように見え、外観品質が良好ではなかった。
【0016】
また、前記上面部18の鋼板によって構成されたアウタパネル14の前端縁部14aが、R形状を呈しているので、前記面差aを減少させることができるが、前記上面部を樹脂製材料で構成する場合には、前端縁部14aのエッジ形状が、風切り音を発生させる虞があり、風切り音対策として、前記面差aを充分な大きさに設定しなければならなかった。
【0017】
更に、前記ドア本体12の開閉時、前記前端縁部18aとの干渉を避けるため前記上面部18の前端縁部18aの回転軌跡cを回避するように、前記ルーフ部20と、前記ヒンジ座部3との間に設けられた縦壁部21に、車両前方へ向けて膨出する折曲げ部21aが形成されている。
【0018】
しかしながら、このような折曲げ部21aが前記縦壁部21に形成されると、前記ルーフ部20の上下方向の剛性を低下させてしまう虞があった。
【0019】
そこで、本発明の目的は、風切り音の発生を抑制しつつ、外観品質が良好で、しかも、樹脂製材料で、ドア本体を構成するのに適したバックドア構造を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のものでは、車両後部に開口形成されたバックドア開口部に対して、ヒンジ部材を介して揺動可能に装着されるドア本体を用いて開閉塞可能とすると共に、該ヒンジ部を、前記バックドア開口部の上辺部周縁に設けて前記ドア本体の上面部の下側に位置させるバックドア構造であって、前記ドア本体の上面部は、前記車両上面のルーフ部後端縁から車両後方向への仮想延長線に沿って形成されると共に、該上面部の前記ルーフ部後端縁側に延出される前端縁部は、仮想延長線よりも下方に位置するように形成されているバックドア構造を特徴としている。
【0021】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記ドア本体の上面部のうち、前記ルーフ部後端縁側に延出される前端縁部は、前記仮想延長線よりも下方に位置する。
【0022】
このため、前記ルーフ部の上面から流れる風が、前記ドア本体の上面部の前端縁部に直接当たることは無く、風切り音の発生が防止できる。
【0023】
また、前記車両上面のルーフ部後端縁から車両後方向への仮想延長線に沿って、前記ドア本体の上面部が形成される。このため、前記車両上面のルーフ部と、該ドア本体の上面部との間の段差が無くなり、外観品質を良好なものとすることができる。
【0024】
しかも、前記ルーフ部後端側に延出される前端縁部が、前記仮想延長線よりも下方に位置するので、前記ヒンジ部の揺動中心と該前端縁部との距離が短くなる。その結果、バックドア開閉時における前端縁部の開閉軌跡円が小さくなり、従来のような折曲げ部を形成しない若しくは、折曲げ量を小さく設定することにより、前記ルーフ部の上下方向の剛性を向上させることが出来る。
【0025】
また、請求項2に記載されたものでは、前記ドア本体の上面部は、樹脂製材料で構成されている請求項1記載のバックドア構造を特徴としている。
【0026】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記ドア本体の上面部が、樹脂製材料で構成されていても、前記前端縁部が、前記仮想延長線よりも下方に位置するので、風が直接、前記前端縁部に当たること無く、単純なエッジ形状に該前端縁部を形成することが出来る。
【0027】
しかも、単純なエッジ形状を採用した場合でも、前記前端縁部の型割面に形成される型割線が、該前端縁部を仮想延長線よりも下方に位置させることにより、外部から隠れて見えなくなるので、バリ取り仕上げ加工等をする必要が無くなり、外観品質が良好である。
【0028】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記前端縁部を、前記ドア本体の上面部と一体に屈曲形成して構成する請求項1又は2記載のバックドア構造を特徴としている。
【0029】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記前端縁部をエッジ形状として、容易に加工することが出来る。
【0030】
しかも、前記ドア本体の上面部の前端縁部のみを折曲して形成出来るので、板厚を変更したり、補強材を別途設ける必要もなく、この点においても、製造コストの上昇を抑制しつつ、充分な剛性を得ることが出来る。
【0031】
【発明の実施の形態1】
図1乃至図4は、この発明の実施の形態1のバックドア構造を示すものである。
【0032】
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0033】
まず、構成から説明すると、この実施の形態1のバックドア構造では、車両後部101に開口形成されたバックドア開口部2には、上辺部周縁に、略水平方向に面延設方向を有するヒンジ座面部3が形成されている。
【0034】
このヒンジ座面部3には、ヒンジ部としてのヒンジ部材4が設けられている。
【0035】
このヒンジ部材4は、ヒンジブラケット5と、このヒンジブラケット5に対して、軸部4aを介して揺動自在に枢着されるヒンジアーム部6とから主に構成されている。
【0036】
このうち、前記ヒンジブラケット5の取付フランジ部5aは、ボルト部材7及びウエルドナット部材8によって、レインフォース9と共に共締めされて、前記ヒンジ座面部3に固着されている。
【0037】
また、このヒンジ部材4のヒンジアーム部6は、バックドア22のドア本体23を、樹脂製の樹脂製アウタパネル24と共に構成する樹脂製インナパネル25が、ボルト部材15及びナット部材16によって、レインフォース17及びカラー26と共に共締めされて固着されている。
【0038】
この実施の形態1の樹脂製アウタパネル24及び樹脂製インナパネル25は、面内外方向に型開きされる成形型によって構成されると共に、略全域に渡り略一定の厚みを有して構成されている。
【0039】
また、このドア本体23の上面部27を構成する樹脂製アウタパネル24は、前記車両上面のルーフ部20の後端縁20aから車両後方向への仮想延長線bに沿って、前記ルーフ部20の上面と面一となるように形成されている。
【0040】
そして、この上面部27の前記ルーフ部20の後端縁20a側へ延出される前端縁部24aは、この仮想延長線bよりも下方に位置するように、屈曲部24bから下方へ向けて所定角度θで、前記樹脂製アウタパネル24と一体に屈曲されて形成されている。
【0041】
また、この実施の形態1の前端縁部24aの端面24cは、エッジ形状を呈して、成型時の型割線が位置するように構成されている。
【0042】
更に、前記ヒンジ座面部3の端縁部には、ウエザストリップ部材19a及びインナモール部材19bが装着されていて、前記ヒンジ部材4を回動中心として揺動可能に装着されるドア本体23が開閉塞する際、閉塞状態では、このウエザストリップ部材19aが、前記インナパネル25内側面に当接して、シールが行われるように構成されている。
【0043】
また、前記ヒンジ部材4を固定するヒンジ座面部3は、前記上面部27の前端縁部27aよりも車両後側で、しかも下側に位置させられていて、ドア本体23の開放方向への揺動で、前記前端縁部27aを車両後部101の上面を構成するルーフ部20の後縁端20aから車両後方向へ引かれる仮想延長線bよりも、下側に向けて回動するように構成されている。
【0044】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0045】
このように構成された実施の形態1のバックドア構造では、前記ドア本体23の上面部27のうち、前記ルーフ部20後端縁20a側に延出される前端縁部24aは、前記仮想延長線bよりも下方に位置する。
【0046】
このため、前記ルーフ部20の上面から流れる風が、前記ドア本体23の上面部27の前端縁部24aに直接当たることは無く、風切り音の発生が防止できる。
【0047】
また、前記車両上面のルーフ部20の後端縁20aから車両後方向への仮想延長線bに沿って、前記ドア本体23の樹脂製アウタパネル24が形成されている。
【0048】
このため、前記車両上面のルーフ部20と、ドア本体23の上面部27との間の段差が無くなり、外観品質を良好なものとすることができる。
【0049】
しかも、前記ルーフ部20の後端縁20a側に延出される樹脂製アウタパネル24の前端縁部24aが、前記仮想延長線bよりも下方に位置するので、前記ヒンジ部材4の揺動中心である軸部4aとこの前端縁部24aとの距離が短くなり(図1L1,L2)、バックドア開閉時における軸部4aを中心とした、前端縁部24aが描く開閉軌跡円は小さくなる。
【0050】
このため、従来の図5に示すような縦壁部21の折曲げ部21aを形成しなくす(図1中一点鎖線に比較例を示す)若しくは小さくすることが可能となる。従って、前記ルーフ部20の上下方向の剛性を向上させることができる。
【0051】
前記上面部27を前記仮想延長線bに沿って形成させる為、前記軸部4aとの上下方向距離を従来と同じものとした場合には、前記ヒンジ座面を高い位置に設けることになる。更に、前記開閉軌跡円は小さくなっているため、バックドア全開時の前記前端縁部24aとヒンジ座面3との干渉は楽になり、前記軸部4aとヒンジ座面3との上下方向距離を短くすることができ、この点からも、ヒンジ座面3を高い位置に設けることが可能となる。従ってヒンジ座面3を高い位置に設けることが可能となるので、図4中破線で示すように、バックドア開口部2の開口寸法を大きくすることができる。
【0052】
さらに前記折曲げ部21aを設けた場合には、前記軸部4aを折曲げ部21a側に寄せられることが可能となる。この結果、図3に示す前端縁部24aとルーフ部20の後端縁20aとの間の間隔dが狭くなり、見栄えを向上させることが出来る。
【0053】
また、この実施の形態1では、図1に示すように、前記ドア本体23の上面部27が、樹脂製材料で構成されていても、前記前端縁部27aが、前記仮想延長線bよりも下方に位置するので、風が直接、前記前端縁部24aに当たること無く、単純なエッジ形状にこの前端縁部27aを形成して、端面24cを容易に形成することが出来る。
【0054】
しかも、単純なエッジ形状を、前記端面24cとして採用した場合でも、この端面24aに形成される型割線が、この前端縁部24aを仮想延長線bよりも下方に位置させることにより、この前端縁部24aの型割面である端面24cが、所定の角度θで下方を向き、外部から隠れて見えなくなる。
【0055】
従って、この端面24cのバリ取り仕上げ加工等をする必要が無くなり、工程数を増大させることなく、外観品質を良好なものとすることができる。
【0056】
そして、前記前端縁部24aがエッジ形状の端面24cとして、樹脂製アウタパネル24を成形する際に、容易に加工される。
【0057】
しかも、前記ドア本体23の上面部27を構成する樹脂製アウタパネル24は、略均等の厚みを有し、前端縁部24aのみを、所定角度θ折曲して形成出来るので、板厚を変更したり、補強材を別途設ける必要もなく、この点においても、製造コストの上昇を抑制しつつ、充分な剛性を得ることが出来る。
【0058】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態1を詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0059】
例えば、実施の形態1では、前記前端縁部24aが、端面24cをエッジ部とする形状となるように、一定の厚みを有する樹脂製アウタパネル24の前端縁部24aを下方に一体となるように屈曲形成して構成しているが、特にこれに限らず、例えば、端面24aをR形状等に形成してもよく、前記仮想延長線よりも下方に位置するものであるならば、形状、厚み、材質が特に限定されるものではない。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の請求項1に記載されたものでは、前記ドア本体の上面部のうち、前記ルーフ部後端縁側に延出される前端縁部は、前記仮想延長線よりも下方に位置する。
【0061】
このため、前記ルーフ部の上面から流れる風が、前記ドア本体の上面部の前端縁部に直接当たることは無く、風切り音の発生が防止できる。
【0062】
また、前記車両上面のルーフ部後端縁から車両後方向への仮想延長線に沿って、前記ドア本体の上面部が形成される。このため、前記車両上面のルーフ部と、該ドア本体の上面部との間の段差が無くなり、外観品質を良好なものとすることができる。
【0063】
しかも、前記ルーフ部後端縁側に延出される前端縁部が、前記仮想延長線よりも下方に位置するので、前記ヒンジ部の揺動中心と該前端縁部との距離が短くなる。その結果、バックドア開閉時における前端縁部の開閉軌跡円が小さくなり、従来のような折曲げ部を形成しない若しくは、折曲げ量を小さく設定することにより、前記ルーフ部の上下方向の剛性を向上させることが出来る。
【0064】
また、請求項2に記載されたものでは、前記ドア本体の上面部が、樹脂製材料で構成されていても、前記前端縁部が、前記仮想延長線よりも下方に位置するので、風が直接、前記前端縁部に当たること無く、単純なエッジ形状に該前端縁部を形成することが出来る。
【0065】
しかも、単純なエッジ形状を採用した場合でも、前記前端縁部の型割面に形成される型割線が、該前端縁部を仮想延長線よりも下方に位置させることにより、外部から隠れて見えなくなるので、バリ取り仕上げ加工等をする必要が無くなり、外観品質が良好である。
【0066】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記前端縁部をエッジ形状として、容易に加工することが出来る。
【0067】
しかも、前記ドア本体の上面部の前端縁部のみを折曲して形成出来るので、板厚を変更したり、補強材を別途設ける必要もなく、この点においても、製造コストの上昇を抑制しつつ、充分な剛性を得ることが出来る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のバックドア構造で、要部の構成を説明する図2中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図2】実施の形態1のバックドア構造で、車両後部の斜視図である。
【図3】実施の形態1のバックドア構造で、前端縁部とルーフ部の後端縁との間の間隔dを狭く設定したものを説明する要部の拡大断面図である。
【図4】実施の形態1のバックドア構造で、前端縁部とルーフ部の後端縁との間の間隔dを狭く設定して、バックドア開口部を広く設定した様子を破線で示す断面図である。
【図5】従来例のバックドア構造で、図2中A−A線に沿った位置に相当する位置での断面図である。
【符号の説明】
2 バックドア開口部
3 ヒンジ座部(上辺部周縁)
4 ヒンジ部材(ヒンジ部)
20 ルーフ部
20a 後端縁
22 バックドア
23 ドア本体
24 樹脂製アウタパネル
24a 前端縁部
27 上面部
27a 前端縁部
101 車両後部
b 仮想延長線
Claims (3)
- 車両後部に開口形成されたバックドア開口部に対して、ヒンジ部を介して揺動可能に装着されるドア本体を用いて開閉塞可能とすると共に、該ヒンジ部を、前記バックドア開口部の上辺部周縁に設けて前記ドア本体の上面部の下側に位置させるバックドア構造であって、
前記ドア本体の上面部は、前記車両上面のルーフ部後端縁から車両後方向への仮想延長線に沿って形成されると共に、該上面部の前記ルーフ部後端縁側へ延出される前端縁部は、該仮想延長線よりも下方に位置するように形成されていることを特徴とするバックドア構造。 - 前記ドア本体の上面部は、樹脂製材料で構成されていることを特徴とする請求項1記載のバックドア構造。
- 前記前端縁部を、前記ドア本体の上面部と一体に屈曲形成して構成することを特徴とする請求項1又は2記載のバックドア構造。
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